JPWO2012096081A1 - マッサージの評価方法及び装置、並びにプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

マッサージの評価方法及び装置、並びにプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 Download PDF

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Abstract

マッサージの評価方法及び装置並びにプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、頭皮へのマッサージ施術前後に顔を撮像した像の比較結果からマッサージ施術前後の顔の物理的性質の変化を求め、顔の物理的性質の変化に基づきマッサージの効果を評価する。

Description

本発明は、例えば美容等に用いるマッサージの評価方法及び装置、並びにプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
一般的に、マッサージは、血液循環の改善や筋肉の緊張の緩和を通じて、心身をリラックスさせたり、疲労の回復を促すものである。しかし、マッサージに対する効果の判断には主観が入るため、その評価は困難である。効果的なマッサージ方法を開発するためには、マッサージの効果に対する客観的な評価方法を確立することが重要である。
従来のマッサージの評価方法は、施術前後の顔面の筋緊張度測定したり(特許文献1)、皮膚血流量の変化を測定するもの(特許文献2)である。
特開2006−334186号公報 特開2008−113876号公報
しかしながら、従来のマッサージの評価方法は、筋緊張度や皮膚血流量を測定するため、比較的簡単な方法でマッサージの効果に対する客観的な評価を行うことは難しい。
そこで、本発明は、比較的簡単な方法でマッサージの効果に対する客観的な評価を行うことが可能なマッサージ評価方法及び装置、並びにプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、 頭皮へのマッサージの施術前に顔を撮像する第1の工程と、前記頭皮へのマッサージ施術後に顔を撮像する第2の工程と、前記第1の工程で得られた像と、前記第2の工程で得られた像を比較する工程と、前記比較する工程での比較結果から前記マッサージ施術前後の顔の物理的性質の変化に基づき前記マッサージの効果を評価する工程を含むマッサージの評価方法が提供される。
本発明の一観点によれば、頭皮へのマッサージ施術前後に顔を撮像する撮像手段と、前記マッサージ施術前後に前記撮像手段により撮像された像を比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果から前記マッサージ施術前後の顔の物理的性質の変化に基づき前記マッサージの効果を評価する評価手段を備えたマッサージの評価装置が提供される。
本発明の一観点によれば、コンピュータにマッサージの効果を評価させるプログラムであって、頭皮へのマッサージの施術前後に撮像手段で顔を撮像して得られた像を比較させる比較手順と、前記比較手順での比較結果から前記マッサージ施術前後の顔の物理的性質の変化に基づき前記マッサージの効果を評価させる評価手順を前記コンピュータに実行させるプログラムが提供される。
本発明の一観点によれば、コンピュータにマッサージの効果を評価させるプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、前記コンピュータに、頭皮へのマッサージの施術前後に撮像手段で顔を撮像して得られた像を比較させる比較手順と、前記コンピュータに、前記比較手順での比較結果から前記マッサージ施術前後の顔の物理的性質の変化に基づき前記マッサージの効果を評価させる評価手順を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。
本発明によれば、比較的簡単な方法でマッサージの効果に対する客観的な評価を行うことが可能なマッサージ評価方法及び装置、並びにプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供できる。
本発明の一実施例におけるマッサージの評価装置の構成の一例を示す図である。 マッサージ評価装置の動作の一例を説明するフローチャートである。 マッサージの一例を説明する図である。 マッサージ施術前後の顔の形状の変化を説明する図である。
以下に、本発明の実施例におけるマッサージ評価方法及び装置、並びにプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を図面と共に説明する。
以下に説明するマッサージは、血液循環の改善及び筋肉の緊張の緩和の少なくとも一方を通じて、心身のリラックス及び疲労の回復の少なくとも一方を促すものである。従って、マッサージは、美容的施術(手術によるものを除く)の一例でもある。
人の頭皮と顔の皮膚組織は密接な関係を有する。具体的には、人の頭皮と顔の皮膚組織とは、一枚皮で繋がっており、筋肉、リンパ、血液も連携している。また、人の頭皮と顔の皮膚組織は、表皮、角層、基底膜、真皮、皮下組織等の基本的な組織構造が同様である。そのため、後述するマッサージを人の頭皮に施すことにより、顔の物理的性質が変化すると考えられる。さらに、一般に、人の頭皮の表面積は、顔の皮膚組織の表面積の2倍以上であり、頭皮への物理的刺激は、効果的なマッサージ効果が期待される。
本実施例において、マッサージは対象となる人に物理的刺激を与える施術であれば特に限定されない。具体的には、物理的刺激としては圧力、電気、熱及びこれらの任意の組み合わせ等が挙げられる。圧力による刺激は、人の手、足、又はマッサージ用器具等により、容易に人の頭皮等のマッサージ対象部位に刺激を与えられるため好ましい。
圧力による刺激とは、人の頭皮等のマッサージ対象部位を押すこと、叩くこと、ほぐすこと、さすること、なでること、ひねること等、皮膚に圧力を印加する刺激であれば、特に限定されない。また、圧力の印加方法としては、特に限定されず、具体的には、一定の圧力を継続的に印加する方法、一定の圧力を断続的に印加する方法、変動する圧力を継続的に印加する方法、変動する圧力を断続的に印加する方法等が挙げられる。また、圧力の大きさや印加頻度、環境温度、環境湿度等は、当業者が適宜選択することができるものである。
以下の説明では、説明の便宜上、マッサージ対象部位が人の頭皮であるものとする。
(評価装置)
図1は、本発明の一実施例におけるマッサージの評価装置の構成の一例を示す図である。図1に示すマッサージの評価装置は、撮像手段の一例である撮像装置1、制御手段の一例である制御装置2、及び表示手段の一例である表示装置6を有する。制御装置2は、画像処理手段の一例である画像処理部3と、画像処理部3により処理された画像を評価する評価手段の一例である評価部4と、記憶手段の一例である記憶部5を有する。制御装置2は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ(または、汎用コンピュータ)により構成可能である。
撮像装置1は、頭皮へのマッサージ施術前後の顔を撮像する。撮像装置1により撮像された顔の像(即ち、撮像データ)は、表示装置6に表示しても良い。撮像装置1としては、例えば、CCD等を用いたビデオカメラ、デジタルカメラ等を用いることができる。撮像装置1により三次元画像を撮像する場合には、例えば、被施術者の左側に設置されたカメラを介して得られる左視点画像と、被施術者の右側に設置されたカメラを介して得られる右視点画像とを、同期することにより三次元画像を得ることができる。この例では、被施術者の右側及び左側に対して、各々2台の高精度CCDカメラを用いて撮像データを得て、これらを同期することにより三次元画像を得るものとするが、被施術者の右側及び左側に対して、各々2台以上のカメラを用いても良い。
また、被施術者を撮像する場合、正面像、側面像、左右45度斜位像等を撮像し、これらの撮像データを同期することも可能である。正面像を撮像する場合、撮像装置1のファインダーの中央を通る鉛直方向軸と、水平軸とを仮定する。そして、被施術者の顔の正中が前記鉛直方向軸と重なり、同時に、被施術者の頭頂部を上限に、下方は肩が少し入るように撮像しても良い。また、左右方向については、被施術者の左右の耳が収まるようにファインダー内の構図を決めても良い。水平軸は、被施術者の左右の目が重なるか、左右の目よりもやや下に来るような構図としても良い。
被施術者の側面像を撮像する場合、ファインダーの中央を通る長軸と短軸とを仮定する。被施術者の眼耳平面に対する垂直二等分線が左右の中央にある鉛直方向軸と重なり、同時に、被施術者の頭頂部を上限に、下方は肩が入るようにファインダーの構図を決めても良い。被施術者の眼耳平面がファインダー画面の上下の中央、又は中央より少し上になるように設定し、被施術者の頭頂部と鼻の先端がファインダーの構図からはみ出さないことが好ましい。
左右45度斜位像を撮像する場合、被施術者の眼耳平面に対する垂線がファインダーの構図の鉛直方向軸と重なり、同時に被施術者の頭頂部を上限に、下方は肩が入るようにしても良い。また、被施術者の頬がファインダー画面からはみ出さないようにしても良い。さらに、被施術者の眼耳平面がファインダー画面の上下の中央、又は中央より少し上にくるように設定しても良い。
図1に示す撮像装置1において、被施術者の頭皮へのマッサージ施術前に顔を撮像する手段は、被施術者の頭皮へのマッサージ施術後に顔を撮像する手段と同一であっても良く、異なっていても良い。
また、制御装置2は、画像処理部3により撮像装置1から出力されるマッサージ施術前後の撮像データに所定の画像処理を施し、画像処理部3により処理された処理結果を評価部4で評価する。また、撮像装置1から出力される撮像データは、顔画像データとして記憶部5に自由に取り出し可能に格納しても良い。画像処理部3と評価部4は一体となっていても良く、図1のように個別であっても良い。記憶部5は、図1のように制御装置2内ではなく、制御装置2に対して外部接続されていても良い。
又、画像処理部3及び評価部4のソフトウェア処理は、制御装置2を構成するプロセッサ(または、コンピュータ)が記憶部5に格納されたプログラムを実行することにより実現可能である。この場合、記憶部5は、プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の一例である。記憶部5以外のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体(図示せず)に格納されたプログラムを記憶部5にインストールするようにしても良いことは、言うまでもない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、特に限定されず、例えば半導体記憶装置、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体等で形成可能である。
評価部4は、この例では、マッサージ施術を被施術者の頭皮に施すことによる顔の物理的性質の変化を定量的に評価する。従って、画像処理部3は、マッサージ施術前後の撮像データから被施術者の顔の物理的性質をの変化を求める画像処理を行う。顔の物理的性質とは、顔の輪郭、顔の色、顔の水分量、顔の温度、顔のシワ、顔のたるみ、顔のくすみの群から選ばれた1以上の性質であり、少なくとも顔の輪郭を含むことが好ましい。
撮像装置1が例えばCCDカメラを用いれば、画像処理部3は周知の方法で、撮像対象中の顔を認識して顔の輪郭を検出したり、顔の色又はくすみを検出することができる。また、画像処理部3が周知の画像認識方法を用いて顔のシワ又はたるみを検出することができる。
撮像装置1が例えば赤外線カメラを用いれば、画像処理部3が周知の方法で、撮像対象からの赤外線の反射に基づき光学的に非接触で水分量を検出したり、撮像対象物から出ている赤外線放射エネルギーを検出して見かけ上の温度に変換することで温度を検出することができる。画像処理部3は、検出した温度の分布(サーモグラフィー)を求めても良い。
言うまでもなく、撮像装置1は2種類以上のカメラ(例えば、CCDカメラと赤外線カメラ)を用いて顔の2以上の物理的性質の変化を求められるようにしても良い。
例えば、顔の形状(顔の輪郭、シワ、たるみのうち少なくとも1つ)を評価する場合、頭皮へのマッサージ施術前に顔を撮像した像に対する、マッサージ施術後に顔を撮像した像の凹凸の変化を判定し、顔の形状の変化を評価しても良い。
図2は、マッサージ評価装置の動作の一例を説明するフローチャートである。まず、被施術者のマッサージ施術前の顔を撮像装置1で撮像し(ステップS1)、撮像データを記憶部5に格納(記憶)する(ステップS2)。その後、被施術者にマッサージ施術を施した後の被施術者の顔を撮像装置1で撮像し(ステップS3)、撮像データを記憶部5に格納する(ステップS4)。マッサージ施術前後の撮像データからマッサージ施術前と施術後の三次元画像データを画像処理部3で作成すると共に、このマッサージ施術前の三次元画像データとマッサージ施術後の三次元画像データとを画像処理部3で比較し(ステップS5)、画像処理部3により、顔の物理的性質の変化、例えば、顔の輪郭における凹凸等の変化を比較して必要に応じて記憶部5に格納する。最後に、評価部4は、マッサージ施術前後の比較結果から、顔の物理的性質の変化を判定し、顔の物理的性質の変化の大きさに基づきマッサージの効果(又は、マッサージ方法の効果)を評価し(ステップS6)、評価結果を記憶部5に格納すると共に例えば表示装置6に出力する(ステップS7)。
撮像データの比較の一例を説明する。被施術者のマッサージ施術前後の顔の撮像データは、表情等による顔の変化の少ない領域、例えば、両目の位置及び鼻孔の位置を基準点として生成される。その後、その基準点を基に、マッサージ施術前後の顔の撮像データを重ね合わせるように位置調整される。次に、必要に応じて撮像データを拡大又は縮小処理することにより、マッサージ施術前後の顔の撮像データが等しい寸法になるまで微調整される。この時、後述する顔の複数の特徴点に基づいて、さらに撮像データの寸法が微調整されても良い。最後に、マッサージ施術前後の顔の撮像データの変化、例えば、面間距離等の差分を、画像の濃淡等として出力することにより、撮像データが比較される。
顔の特徴点の例としては、正中矢状面上で左右眉毛間の最前方、前頭鼻骨縫合部の最前点、ナゾフロンタル角の最深点、眼裂の外眼角点、眼裂の内眼角点、上目瞼縁の最上方点、下目瞼縁の最上方点、眼窩下縁の最下点、頬骨弓の最外側点、イヤーロッドの最上方点、鼻尖の最前方点、鼻下点、鼻翼の最外側点、鼻翼基底部の最外側点、鼻翼基底部の最下方点、上唇点、下唇点、口裂点、口角点、下顎角の最外側点、オトガイの最前方点、オトガイと首を結ぶ曲線の最深点、ストミオン(sto)とサービカルネック(cn)を結ぶ直線上におけるオトガイプロファイルの最前上方点、サブナザーレ(sn)とグナチオン(gn)を結ぶ直線上におけるオトガイプロファイルの最前上方点、ポリオン(po)とサブナザーレ(sn)とエクトカンティオン(ex)とを結んでできる三角形の幾何学的重心点等が挙げられる。
撮像データの比較結果に基いて、マッサージ施術前後の顔の物理的性質の変化の大きさを判定できるので、マッサージの効果の評価結果はこの判定結果に基づいて求めることができる。例えば、顔の物理的性質が顔の輪郭、顔の色、顔の水分量、顔の温度、顔のシワ、又は顔のたるみであれば、比較結果が示すマッサージ施術前後の撮像データの誤差が閾値を超えればマッサージの効果が大きいと評価できる。又、顔の物理的性質が顔の色、顔の水分量、顔の温度、又は顔のくすみの場合、比較結果が示すマッサージ施術前後の撮像データの誤差が閾値を超えており、且つ、マッサージ施術後の顔の物理的性質が所定の数値範囲内にあれば、マッサージの効果が大きいと評価できる。言うまでもなく、複数の閾値を設けることで、マッサージ節術前後の撮像データの誤差と複数の閾値との大小関係から、例えばマッサージ効果が「大」、「中」、「小」であることを示す評価結果を得ることもできる。
撮像装置1にから出力される撮像データは、被施術者の姿勢、表情、筋肉の収縮状態、照明等によっても影響を受けるため、再現可能な位置決め及び顔の表情を得る撮影を行うことが好ましい。具体的には、被施術者は、頭部の拘束具を装着した状態で撮像されることが好ましい。また、被施術者を座らせるか又は立たせたままで、自然頭位で前方を向かせることが好ましい。また、顔の向きを一定にするために被施術者を椅子に座らせて、両耳にイヤーロッドを挟んで撮影しても良い。口唇や頬を安静状態にさせて、上下の歯を軽く接触させた状態で撮影しても良い。この時、被施術者の眼点と耳点を結ぶ線分がなるべく床と平行になるように顔の方向を定めることが好ましい。さらに、被施術者が中心咬合位で上下の歯を軽く噛ませて、下唇を無理に閉じさせずに力を抜いた状態で撮像することが好ましい。メガネやイヤリング等ははずし、前髪が額にかからないように、ヘアピン等で留めることが好ましい。
マッサージの評価方法は、例えば、同一の施術時間でマッサージを施術した場合に、各々のマッサージの効果を効率的に判定することができる。また、適切なマッサージ時間の評価、マッサージクリーム等の美容用物質の良否、美容用物質に対する適切なマッサージ方法の選択及び組み合わせ効果の評価、マッサージをする人又は装置のマッサージ技術の評価等が可能である。
本実施例において、頭皮マッサージ施術前後の顔の物理的性質の変化を評価した一例を以下に説明する。マッサージの評価方法は、図2に示すステップS1〜S7の処理を含み、ステップS2とステップS3の間に行われたマッサージは、被施術者の頭のシャンプー、及び、被施術者の頭皮マッサージを含む。
図3は、マッサージの一例を説明する図である。
最初に、シャンプー台にシャンプーを施された被施術者の頭を乗せて、仰向け状態の被施術者に対し、真皮の弾力をサポートするヒオウギエキス及び均一に成分を浸透させる高重合ポリエチレングリコールを含む美容用マッサージクリームを頭皮全体に塗布した(図3(a))。次に、塗布した美容用マッサージクリームを、マッサージ師の指の腹及び手のひらを使って揉撚しながら被施術者の頭になじませた(図3(b))。その後、図3(c)に示すように、マッサージ師の両親指を用いて被施術者の神庭を3秒程度押し、百会までゆっくりとすべらせ、百会を3秒程度押した。被施術者のフェースラインからネープに向かってマッサージ師の指先に力を加えながら地肌を滑らせた(図3(d))。この動作は被施術者の頭の中央、右サイド、中央、左サイド、中央の順に行った。図3(e)に示すように、被施術者の首筋に両手の四本の指を置き、首筋から後頭部に向かってマッサージ師の指を滑らせ、人差し指で完骨、中指で天柱、薬指で被施術者のあ門を3秒程度押し、その後、トップ部分まで指を滑らせた。被施術者のフェースライン中央からトップに向かってマッサージ師の親指をジグザグに動かし、被施術者の頭皮を強擦した(図3(f))。これは3回繰り返した。次に、図3(g)に示すように、マッサージ師の両手の4本の指の指腹を被施術者のフェースラインに置き、頭皮のフロント部分からトップ部分に向かって頭皮を揉撚し、次に頭皮のネープ部分からトップ部分に向かって頭皮を揉撚し図3(h)、その後頭皮のフロント部分からフェースラインに沿って耳上部分まで揉撚し、続いて耳周りを揉撚して、最後にマッサージ師の親指で被施術者の完骨を押した図3(i)。図3(g)〜図3(i)の動作は2回繰り返した。図3(j)に示すように、被施術者のネープからトップ部分に向かってマッサージ師の指を滑らせた後、フェースラインからトップ部分に向かって軽擦した。マッサージ師の人差し指を被施術者のもみ上げ付近に置き、中指を耳後ろに置き、軽擦する動作を3往復繰り返し、その後親指をもみ上げ付近に置いて、耳周りに沿って首筋まで指を滑らせた(図3(k))。被施術者の首筋に置いたマッサージ師の両手の人差し指、中指、薬指を被施術者のネープ部分からトップ部分に滑らせ、各々、完骨、天柱、あ門を3秒程度押した後、そのままトップ部分に向かって指を滑らせた(図3(l))。マッサージ師の両手の手のひらを被施術者の耳上の頭皮に当て、圧迫しながらトップ部分に向かって引き上げた(図3(m))。正中線に沿って被施術者の神庭から百会まで5箇所、マッサージ師の親指で3秒程度ずつ押した(図3(n))。マッサージ師の両手で握りこぶしを作りながら被施術者の髪の根元を3箇所程度つかみ、頭皮を刺激した(図3(o))。被施術者の神庭を3秒程度マッサージ師の親指で押し、フェースラインに沿ってこめかみまで指を滑らせ、こめかみを親指で3秒程度押し、耳後ろからネープまで指を滑らせた(図3(p))。最後に、ドライタオルを被施術者の頭に巻き、シャワーで41℃前後のお湯をかけ、1分程度かけてお湯をタオルに行き渡らせ、タオルを外してすすいだ。
尚、マッサージ師の指の代わりに、ロボット又はマッサージ器具(例えば、マッサージチェア)の指を用いて上記マッサージを行うようにしても良い。
(評価方法)
施術前測定及び施術後測定は、シャンプー及び頭皮マッサージ前後の顔の形状(顔の輪郭、シワ、たるみのうち少なくとも1つ)を、三次元サーフェス超高速撮影&解析システム(3dMD LLC社製)を用いて測定した。
図4は、マッサージ施術前後の顔の形状の変化を説明する図である。図4は、頭皮マッサージ施術前後の三次元サーフェス超高速撮影&解析システムを用いた被施術者の顔の形状の変化を示す。図4(a)は頭皮マッサージを施術する前の顔画像であり、図4(b)は頭皮マッサージを施術した後の顔画像である。図4により、頭皮マッサージ施術後には、顔の輪郭で見ると輪郭(フェースライン)が0.2mm〜1.0mm程度凹んでおり、顔のシェープアップが実現していることが確認された。
このマッサージ評価方法の例では、頭皮へのマッサージ施術に対する、顔の物理的性質の変化を定量的に評価することで、比較的簡単な方法でマッサージの効果に対する客観的な評価が可能となることが確認された。
本出願は、2011年1月15日に日本国特許庁に出願された特願2011−006519に基づくものであり、その出願を優先権主張するものであり、その出願の全ての内容を参照することにより包含するものである。
以上、マッサージの評価方法及び装置、並びにプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を実施例により説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは言うまでもない。
1 撮像装置
2 制御装置
3 画像処理部
4 評価部
5 記憶部
6 表示装置

Claims (7)

  1. 頭皮へのマッサージの施術前に顔を撮像する第1の工程と、
    前記頭皮へのマッサージ施術後に顔を撮像する第2の工程と、
    前記第1の工程で得られた像と、前記第2の工程で得られた像を比較する工程と、
    前記比較する工程での比較結果から前記マッサージ施術前後の顔の物理的性質の変化に基づき前記マッサージの効果を評価する工程
    を含む、マッサージの評価方法。
  2. 前記物理的性質は、顔の輪郭、顔の色、顔の水分量、顔の温度、顔のシワ、顔のたるみ、及び顔のくすみの群から選ばれた1以上の性質である、請求項1に記載のマッサージの評価方法。
  3. 前記物理的性質は少なくとも前記顔の輪郭を含む、請求項2に記載のマッサージの評価方法。
  4. 頭皮へのマッサージ施術前後に顔を撮像する撮像手段と、
    前記マッサージ施術前後に前記撮像手段により撮像された像を比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較結果から前記マッサージ施術前後の顔の物理的性質の変化に基づき前記マッサージの効果を評価する評価手段
    を備えた、マッサージの評価装置。
  5. 前記撮像手段は、顔の三次元画像を撮像し、
    前記物理的性質は、顔の輪郭、顔の色、顔の水分量、顔の温度、顔のシワ、顔のたるみ、及び顔のくすみの群から選ばれた1以上の性質である、請求項4記載のマッサージの評価装置。
  6. コンピュータにマッサージの効果を評価させるプログラムであって、
    頭皮へのマッサージの施術前後に撮像手段で顔を撮像して得られた像を比較させる比較手順と、
    前記比較手順での比較結果から前記マッサージ施術前後の顔の物理的性質の変化に基づき前記マッサージの効果を評価させる評価手順
    を前記コンピュータに実行させる、プログラム。
  7. コンピュータにマッサージの効果を評価させるプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、
    前記コンピュータに、頭皮へのマッサージの施術前後に撮像手段で顔を撮像して得られた像を比較させる比較手順と、
    前記コンピュータに、前記比較手順での比較結果から前記マッサージ施術前後の顔の物理的性質の変化に基づき前記マッサージの効果を評価させる評価手順
    を含む、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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