JPWO2012081519A1 - 充電台 - Google Patents

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正一 遠矢
雄次 新井
雄次 新井
恭三 寺尾
恭三 寺尾
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Abstract

【課題】位置検出コイルを最適な位置に配置して固定する。【解決手段】充電面21に電池パック又は電池パックを装着した電池駆動機器50を載置した状態で、電池パックに設けられた円形状の誘導コイル51と電磁結合可能とするよう、充電面21の内面で誘導コイル51側と対向する姿勢にて本体ケース20に内蔵される電源コイル11と、電源コイル11を、充電面21の範囲で移動させる移動機構13と、電源コイル11に対して電力を供給するための送電回路と、充電面21に面するように配置された、誘導コイル51の位置を検出するための複数の位置検出コイル30と、位置検出コイル30をパターン配線したプリント基板37と、を備えており、プリント基板37が、本体ケース20の内部で、充電面21と、電源コイル11の移動機構13による移動領域との間に配置されて、充電面21の内面に当接されるように保持する。【選択図】図13

Description

本発明は、携帯電話等の電池駆動機器に収納される電池パックに対して、電磁誘導作用で電力を搬送して無接点又はワイヤレスで充電可能な充電台に関する。
携帯電話や携帯音楽プレーヤ等のモバイル機器に代表される電池駆動機器は、携帯性を高めるため電池パックにより駆動されるものが多い。このような電池駆動機器に収納される電池パックを充電するには、電池駆動機器に電池パックを収納したまま、電池駆動機器を充電器にセットして、接点同士を物理的に接続した状態で行う。一方で、このような物理的な接続でなく、電磁誘導の作用を利用して充電台に内蔵された電源コイルから、電池パックに内蔵される誘導コイルに対して電力を搬送して、電池パックを充電する充電台が開発されている(特許文献1参照)。
特許文献1は、充電台に、交流電源で励磁される電源コイルを内蔵し、電池パックには電源コイルに電磁結合される誘導コイルを内蔵する構造を開示している。さらに、電池パックは、誘導コイルに誘導される交流を整流し、これを電池に供給して充電する回路も内蔵する。この構造によると、充電台の上に電池パックを載せて、非接触状態で電池パックの電池を充電できる。
このような非接触、無接点による充電方式で電池パックの充電を行う際には、電源コイルを誘導コイルの位置に移動させる必要がある。このため、従来の無接点充電台では、充電台に載置された電池駆動機器の位置を検出し、この位置に電源コイルを移動させる移動機構を設けていた。例えば図24に示す充電台10Xでは、電源コイルをXY方向に移動させるため、2軸に移動可能な移動機構13を設けている。電源コイル11Xは、移動機構13Xで電池駆動機器50Xの誘導コイル51Xに接近するように移動される。移動機構13Xは、電源コイル11Xを、充電面21Xに沿って、X軸方向とY軸方向に移動させて誘導コイル51Xに接近させる。この移動機構13Xは、位置検出制御器で制御されるサーボモータでネジ棒23A、Bを回転して、ネジ棒23A、Bにねじ込んでいるナット材24A、Bを移動して、電源コイル11Xを誘導コイル51Xに接近させる。サーボモータ22は、電源コイル11XをX軸方向に移動させるX軸サーボモータ22Aと、Y軸方向に移動させるY軸サーボモータ22Bとを備える。ネジ棒23は、電源コイル11XをX軸方向に移動させる一対のX軸ネジ棒23Aと、電源コイル11XをY軸方向に移動させるY軸ネジ棒23Bとを備える。一対のX軸ネジ棒23Aは、互いに平行に配設されて、ベルト25に駆動されてX軸サーボモータ22Aで一緒に回転される。ナット材24は、各々のX軸ネジ棒23Aにねじ込んでいる一対のX軸ナット材24Aと、Y軸ネジ棒23Bにねじ込んでいるY軸ナット材からなる。Y軸ネジ棒23Bは、その両端を一対のX軸ナット材24Aに回転できるように連結している。電源コイル11XはY軸ナット材に連結している。
この構成では、電池パックの充電を行うために電源コイルを誘導コイルの位置に移動させる前に、充電台に載置された電池駆動機器の位置を検出する必要がある。このため、位置検出コイルを設ける必要がある。この位置検出コイルは、誘導コイルとの結合効率を可能な限り高めるため、誘導コイルとの距離を極力短くする必要がある。
しかしながら、位置検出コイルを、電源コイルと干渉しないように設けることは容易でない。特に正確な位置検出を行うには、多くの位置検出コイルを配置する必要があるところ、このような多数の位置検出コイルを効率よく設けることは容易でない。
特開2009−247194号公報
本発明は、従来のこのような問題点を解決するためになされたものである。本発明の主な目的は、位置検出コイルを所定の位置に容易に配置できるようにした充電台を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記目的を達成するために、本発明の第1の側面に係る充電台によれば、電池駆動機器50を駆動する電池パックを充電するための充電台であって、上面に、電池パック又は電池パックを装着した電池駆動機器50を載置し充電するための充電面21を設けた本体ケース20と、前記充電面21に電池パック又は電池パックを装着した電池駆動機器50を載置した状態で、電池パックに設けられた円形状の誘導コイル51と電磁結合可能とするよう、前記充電面21の内面で前記誘導コイル51側と対向する姿勢にて前記本体ケース20に内蔵される電源コイル11と、前記電源コイル11を、前記充電面21の範囲で移動させる移動機構13と、前記電源コイル11に対して電力を供給するための送電回路と、前記充電面21に面するように配置された、前記誘導コイル51の位置を検出するための複数の位置検出コイル30と、前記位置検出コイル30をパターン配線したプリント基板37と、を備えており、前記プリント基板37が、前記本体ケース20の内部で、前記充電面21と、前記電源コイル11の前記移動機構13による移動領域との間に配置されて、前記充電面21の内面に当接されるように保持できる。これにより、多数の位置検出コイルを、充電面に載置される誘導コイルと近接する位置に容易に配置して、結合効率を高めることができる。
また第2の側面に係る充電台によれば、前記本体ケース20が、上ケース20Aと下ケース20Bに分割されており、前記上ケース20Aは、前記充電面21を備えており、前記上ケース20Aは、前記下ケース20Bと接合された状態で該下ケース20B側に突出する姿勢に、先端にねじ穴42を設けた複数の固定筒41を設けており、前記下ケース20Bは、前記上ケース20Aと接合された状態で前記固定筒41の位置に、該固定筒41のねじ穴42と中心軸を略一致させた固定穴46を開口しており、前記プリント基板37は、前記固定筒41を挿入可能な筒穴38を開口しており、前記プリント基板37を、前記上ケース20Aの前記充電面21を構成する面に当接させた状態で、前記筒穴38に前記固定筒41を挿入し、さらに前記下ケース20Bを前記上ケース20Aに接合させて前記固定穴46から前記ねじ穴42にねじ70を挿入して固定可能に構成できる。これにより、プリント基板を上ケースの充電面の内面に当接させた状態で、プリント基板と共に上ケースと下ケースを螺合により固定できる。すなわちプリント基板に直接螺合することなく、上ケースと下ケースで挟み込んで保持、固定でき、また同時に上ケースと下ケースの固定も実現できるので、これらの固定構造を共通化してコスト削減と製造工数の削減が図られる。またねじは下ケース側から挿入されるため、本体ケースの上面からは表出せず、充電台の外観をすっきりさせることもできる。
さらに第3の側面に係る充電台によれば、前記下ケース20Bはさらに、前記固定穴46の周囲に、前記固定筒41の外周を保持するための保持筒44を備えることができる。これにより、下ケースを上ケースと固定する際に固定筒と保持筒で位置決めを行うことができ、さらに保持筒で安定的に固定筒を保持してより正確かつ確実に固定可能な固定構造が実現できる。
さらにまた第4の側面に係る充電台によれば、前記保持筒44は、前記固定筒41を保持した状態で、前記保持筒44の端縁45で前記プリント基板37を前記充電面21側に当接するよう構成できる。これにより、保持筒は固定筒を保持した状態で、同時にプリント基板を充電面側に押し当てる状態とでき、該固定構造によってプリント基板の位置検出コイルを極力誘導コイル側に近付ける配置とできる。
さらにまた第5の側面に係る充電台によれば、前記保持筒44の高さは、該保持筒44に前記固定筒41を挿入した状態で、前記プリント基板37の厚さに相当する分だけ、前記充電面21の内面側と離間するよう構成できる。これにより、上ケースと下ケースを接合させることで状態で、上ケースの内面と下ケースの保持筒端縁との間でプリント基板を狭持でき、プリント基板の固定構造を別途設けることなく、上ケースと下ケースの固定構造と、プリント基板の固定構造とを共通化できる。
さらにまた第6の側面に係る充電台によれば、前記保持筒44はさらに、前記固定筒41を保持する側から前記固定穴46に対して反対側に延長されており、前記固定穴46は、前記下ケース20Bの表面よりも窪んだ位置に開口され、かつ該固定穴46の周囲を、該反対側に延長された保持筒44の一部で囲むことができる。これにより、下ケースの裏面側でねじを突出させず、窪んだ位置に設けることで目立たなくできる。
さらにまた第7の側面に係る充電台によれば、前記固定筒41は、前記上ケース20Aの四隅に設けることができる。これにより、安定的に上ケースと下ケース、並びにプリント基板を固定できる。
さらにまた第8の側面に係る充電台によれば、前記プリント基板37は、前記位置検出コイル30をパターン配線したコイルパターン領域37aと、前記送電回路を実装した回路実装領域37bと、を備えており、前記プリント基板37を前記本体ケース20に固定した状態で、前記コイルパターン領域37aを前記充電面21と対面させると共に、前記回路実装領域37bが前記充電面21と重複させないように配置できる。これにより、プリント基板の内、位置検出コイルを設けない空き部分を、送電回路用の実装スペースとして有効利用でき、充電台の小型化に寄与できる。
さらにまた第9の側面に係る充電台によれば、前記移動機構13が、X方向に移動するXスライド部66Aと、Y方向に移動するYスライド部66Bとを備えており、前記Xスライド部66A及びYスライド部66Bとは交差する姿勢で互いに摺動自在に連結されている。これにより、電源コイルをXY方向に自在に移動させることができる。
さらにまた第10の側面に係る充電台によれば、前記Xスライド部66A及びYスライド部66Bはそれぞれ、一端を前記本体ケース20内で摺動自在に支持することができる。これにより、Xスライド部及びYスライド部を本体ケース内で片持ち式に支持しつつ、各々移動可能とできる。
さらにまた第11の側面に係る充電台によれば、前記プリント基板37に、前記送電回路を実装することができる。これにより、同じ基板に送電回路と位置検出コイルを設けることができ、本体ケース内部において電子部品を効率よく配置できる利点が得られる。
充電台に電池駆動機器を載置する状態を示す斜視図である。 図1の充電台の内部を示す分解斜視図である。 図2の下ケースを示す斜視図である。 図3の移動台を示す斜め下方から見た斜視図である。 図2の上ケースを斜め下方から見た斜視図である。 図2のプリント基板を示す斜視図である。 充電台と電池駆動機器を示すブロック図である。 本発明の一実施例にかかる充電台の概略構成図である。 図8に示す充電台の垂直横断面図である。 図8に示す充電台の垂直縦断面図である。 充電台の位置検出制御器を示す回路図である。 プリント基板の固定構造の一例を示す模式断面図である。 図1のXIII−XIII線における垂直断面図である。 図13の固定構造を示す拡大断面図である。 電源コイルを充電面の外に待避可能とした例を示す平面図である。 変形例に係る充電台の位置検出制御器を示す回路図である。 図16に示す位置検出制御器の位置検出コイルに誘導されるエコー信号のレベルを示す図である。 パルス信号で励起された誘導コイルから出力されるエコー信号の一例を示す図である。 電源コイルと誘導コイルの相対的な位置ずれに対する発振周波数の変化を示す図である。 第1の位置検出制御器が誘導コイルの位置を検出する他の一例を示す回路図である。 電源コイルと誘導コイルの相対位置に対する電圧の変化を示す図である。 電源コイルと誘導コイルの相対位置に対する消費電力の変化を示す図である。 電源コイルと誘導コイルの相対位置に対する電流の変化を示す図である。 従来の無接点式充電台を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための充電台を例示するものであって、本発明は充電台を以下のものに特定しない。なお、特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部材の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、他の実施例、実施形態等に利用可能なものもある。
図1〜図2に、本発明の一実施の形態に係る電池駆動機器50、充電台10からなる充電システムを示す。これらの図において、図1は充電台10の斜視図、図2は図1の充電台10の内部構造を、それぞれ示している。
充電台10は、図1に示すように、充電台10の上に電池駆動機器50を載せて、電池駆動機器50に内蔵される二次電池52を磁気誘導作用で充電する。電池駆動機器50は、電源コイル11に電磁結合される誘導コイル51を内蔵している。この誘導コイル51に誘導される電力で充電される二次電池52を内蔵している。ここで、電池駆動機器50は、電池パックBPであっても良い。
電源コイル11を内蔵する本体ケース20は、電池駆動機器50を載せる平面状の充電面21を上面に設けている。図1の充電台10は、充電面21全体を平面状として水平に配設している。充電面21は、大きさや外形が異なる種々の電池駆動機器50を上に載せることができる大きさ、例えば一辺を10cmないし30cmとする四角形、又は直径を10cmないし30cmとする円形としている。この充電台は、充電面を大きくして、すなわち複数の電池駆動機器を同時に載せることができる大きさとして、複数の電池駆動機器を一緒に載せて内蔵電池を順番に充電することもできる。
本体ケース20の充電面21は、その内側を移動する電源コイル11を外部から視認できる透光性を有することが好ましい。この充電台10は、電源コイル11が電池駆動機器50に接近することをユーザが目で見て確認できるので、ユーザは電池駆動機器50が確実に充電されることを確認できる。したがって、ユーザは安心して充電台10を使用できる。さらに、電源コイル11に光を照射する発光ダイオードを設けることで、移動する電源コイル11やその周囲を発光ダイオードでライトアップして、優れたデザイン性と、電源コイル11の移動の様子をアピールすることができる。また、発光ダイオードの光が充電面21を透過して電池駆動機器50を照射する構造とすることもできる。この充電台10は、電池駆動機器50を充電する状態で、電池駆動機器50を発光ダイオードで照射し、あるいは充電状態で発光ダイオードの発光色や点滅パターン等の点灯状態を変化することで、ユーザに電池駆動機器50の充電状態を明確に知らせることもできる。
この充電台10は、図1に示すように、本体ケース20の外形を板状としている。この例では、板状の本体ケース20を矩形状としている。矩形状の本体ケースは、長方形状や正方形状としてもよい。また本体ケースの隅部を面取りしてもよい。あるいは、本体ケースの外形を多角形状や円形状とすることもできる。
この本体ケース20は、絶縁性に優れたプラスチック等の樹脂製とする。この例では、図2の分解斜視図に示すように、上下に二分割して、上ケース20Aと下ケース20Bで構成し、内部にプリント基板37や移動機構13、電源コイル11等を収納している。さらに上ケース20Aの内面には、充電面21と電源コイル11との間に介在されるように、後述する位置検出コイル30を備えるプリント基板37が配置される。
(充電面21)
また本体ケース20は、その上面に、電池駆動機器50を載置して充電するための充電面21を設けている。充電台10は、充電面21に電池駆動機器50が載置されたことを検出して、充電を行う。逆にいうと、充電面以外に載置しても、正しく充電されない。よって、ユーザに対して、どの部分が充電可能な領域であり、どの部分が充電できないことを示すため、これを区別するための識別手段を設けている。例えば充電面を枠状に囲ったり、表面に梨地処理やシボ加工したり、充電面以外の領域に比べて暗い色に着色したり、充電面以外を艶有りとしつつ充電面を艶消しとする等、他の領域と区別するための処理が施されている。あるいは周囲に周壁等を設ける等、構造的に充電面を区画することもできる。このようにして、ユーザが外観上、及び/又は触感によって充電可能な領域とそうでない領域とを区別できるようにしている。
(滑り止め手段)
また充電面21には、電池駆動機器50を充電面21に載置した際に、電池駆動機器50の滑りを防止するための滑り止め手段を設けることが好ましい。特に一般に電池駆動機器50や充電台10は硬質のプラスチックで構成されるため、表面が平滑で重ねると滑りやすい。このため、充電中に電池駆動機器50が位置ずれしたり滑り落ちたりするおそれがある。そこで、電池駆動機器50と充電面21との接触面における両者の摩擦係数を高めることで、このような位置ずれを抑制できる。このような滑り止め手段としては、ゴム状シートを充電面に貼付したり、充電面に凹凸を設けたり、あるいは充電面と他の領域とを区別する部位に凸状の囲みを設ける等、種々の形態が利用できる。
(電池駆動機器50)
電池駆動機器50は、電池パックBPで駆動される機器であり、例えば携帯電話やスマートフォン、PDA、デジタルカメラ、携帯音楽プレーヤ、スレート型PC等が利用できる。また、電池パックBPを装着、内蔵した状態で充電する他、電池パックBPを取り出して電池パックBPのみの状態で充電することもできる。なお電池パックBPは、交換式のもののみならず、電池駆動機器に内蔵されて交換不可能な形態も含まれる。
(誘導コイル51)
電池駆動機器50は、後述する充電台10の電源コイル11と電磁結合され、無接点で電力を受けるための受電コイルとして、誘導コイル51を備えている。すなわち、電池パックBP又は電池パックBPを装着した電池駆動機器50を、充電台10の充電面21に載置した状態で、充電面21の内面で誘導コイル51を移動機構13で移動させて、誘導コイル51と電磁結合させる。そして無接点で充電台10から送られる電力で、電池パックBPに内蔵される二次電池を充電する。この誘導コイル51は、図2〜図3に示すようにほぼ円形状に構成される。
誘導コイル51は、好ましくは電池パックBPに内蔵する。これにより、電池駆動機器50から電池パックBPを取り出して、電池パックBPのみを充電することも可能となる。この場合、電池パックに、誘導コイルと接続された充電回路を設ける。ただ、電池パックを電池駆動機器に内蔵して交換不可能とするような構成においては、電池パックと別に誘導コイルを配置する構成としてもよい。
さらに、複数の電池駆動機器50や電池パックBPを充電することもできる。載置可能な台数は、充電台10の大きさによって決定され、例えば多数の電池パックBPや電池駆動機器50(以下、「電池パック等」ともいう。)を充電する充電台10とするには、充電台の充電面21を大きく構成する。また複数台の電池パック等を充電する場合は、例えば最初に誘導コイル51が検出された電池パック等について充電を開始し、この充電が完了すると、さらに他の誘導コイル51が充電面21にないか検出を行い、新たに別の電池パック等が検出された場合は,この充電を行い、検出されない場合は、充電を終了する。このようにして、充電台10は複数台の電池パック等の充電を順次行うことができる。
さらに、上記のように複数台の電池パック等を順次満充電していく方式に限られず、一台目の電池パック等が所定の容量が充電されると、他の電池パック等に切り替えて充電を行い、すべての電池パック等に一定容量が充電された後、改めて残りの容量を充電して満充電するように、各電池パック等に追加充電を行うように構成することもできる。これにより、複数の電池パック等に対して短時間である程度の充電を行うことができ、直ぐに使用を開始できる利点が得られる。所定容量は、充電方式や充電時間によって適宜設定できる。例えば電池パックにリチウムイオン二次電池を使用する場合の充電方式として、最初に定電流充電を行い、その後定電圧充電に切り替えて充電する方式を採用すると、定電流充電は定電圧充電に比べて短時間で完了できるため、定電流充電のみを各電池パック等に対して先に行い、その後、定電圧充電を順次行うように、充電対象の電池パック等を切り替えることもできる。
(充電台10)
一方充電台10は、図2の分解斜視図に示すように、内部に電源コイル11と、プリント基板37と、移動機構13とを収納している。
(電源コイル11)
電源コイル11は、電池パックBP又は電池パックBPを装着した電池駆動機器50の誘導コイル51と電磁結合することで、電力を誘導コイル51に送信するための送電コイルである。このため電源コイル11は、充電面21の内面で、誘導コイル51と対向する姿勢で本体ケース20に内蔵されている。
電源コイル11は、好ましくは誘導コイル51とほぼ等しい大きさの円形に形成される。円形の電源コイル11と誘導コイル51は、電池パック等をどのような姿勢で充電面21に載置しても、電源コイル11を移動させて、電源コイル11と誘導コイル51とを一致させるように調整できる。ただ、電源コイルと誘導コイルを、楕円状や長円状に形成してもよい。例えば誘導コイルを円形状とし、電源コイルをトラック状の長円とすることで、電源コイルを誘導コイルと完全に調芯しなくとも、電源コイルの領域内に誘導コイルが収まるように移動させることで、電磁結合を実現でき、電源コイルの位置合わせ作業を簡素化できる利点が得られる。
(移動機構13)
電源コイル11は、移動機構13により移動可能としている。図3に示す電源コイル11は、移動機構13によりXY方向に移動される。ただ、電源コイルを、X軸方向にのみ、あるいはY軸方向のみ移動可能としてもよい。1軸のみの移動機構とすることで構成を大幅に簡略化できる。またこの際、電源コイルを細長い形状として、かつ移動方向と交差する方向(幅方向)に電源コイルの長手方向を配置することで、幅方向での電源コイルと位置合わせを不要とできる。特に誘導コイルと電源コイルの中心軸を一致させることは、結合効率を高める上で重要となる。コイル同士の中心が僅かでもずれると、結合効率は著しく低下するからである。このため、誘導コイルを、移動機構の幅方向に引き延ばすことで、このような位置ずれを補償できる。
(移動台18)
移動機構13は、図3の斜視図に示すように、正方形状の充電面21において、電源コイル11をXY方向に移動可能としている。電源コイル11は移動台18の上面に配置されており、移動機構13が移動台18をX方向、Y方向に移動させる。移動台18は、スライド部材66に摺動自在に装着されており、スライド部材66に沿って移動する。スライド部材66はXスライド部66AとYスライド部66Bの2つで構成されており、これらXスライド部66AとYスライド部66Bとが十字状に交差する姿勢で配置される。移動台18はこれらXスライド部66AとYスライド部66Bに対してそれぞれ独立に摺動自在に装着されている。図4の斜視図に示す例では、移動台18の下面にスライド部材66を挿入するスリットを上下2段に設けており、それぞれのスリットは互いに直交する姿勢に交差されている。これにより一方のスリットにXスライド部66Aを挿入し、他方のスリットにYスライド部66Bを挿入して、移動台18はこれらXスライド部66AとYスライド部66Bに沿ってXY方向に自在に移動できる。
Xスライド部66AとYスライド部66Bは、それぞれ外形を略T字状に形成し、T字状の上端をガイド棒59A、59B(後述)に摺動自在に装着している。またT字状の下端は、板状に延長された板状部分66aとし、移動台18のスリットに挿入される。板状部分66aの長さは、移動台18の移動範囲に応じて規定される。好ましくは、移動台18が最大範囲まで移動された状態で、板状部分66aがスリットから抜け落ちない長さに設計される。一方下ケース20Bには、X方向への移動を案内するガイド棒59A及びY方向への移動を案内するガイド棒59Bとが、直交する姿勢で固定されている。Xスライド部66AとYスライド部66Bの上端には、ガイド棒を狭持又は挿入する溝部が形成されている。ガイド棒59A、59Bは、好ましくは円柱状とする。溝部にガイド棒を挿入した状態で、各Xスライド部66AとYスライド部66Bは、ガイド棒に沿って摺動される。このようにスライド部材66は、片側でのみ移動を行う片持ち式に移動台18を支持している。
さらにXスライド部66AとYスライド部66Bの状端には、それぞれラックギア19A、19Bが設けられる。このラックギア19A、19Bに歯合するよう、下ケース20Bにはピニオンギア60A、60Bが配置される。ラックギア19A、19Bをピニオンギア60A、60Bで駆動することによって、スライド部はガイド棒59A、59Bに沿って移動される。ここでは、各ピニオンギアをそれぞれ一対とし、離間して配置している。ピニオンギア同士の離間距離は、ラックギアとほぼ等しくする。これにより、移動距離の全体に渡ってラックギアを配置せずとも、いずれかのピニオンギアの回転駆動によってラックギアを移動できる。図3の例では、ガイド棒の約1/3の位置にピニオンギア60A、60Bをそれぞれ配置しており、さらにラックギア19A、19Bの長さもガイド棒の約1/3としている。これによって、離間して配置された2個のピニオンギアで短い長さのラックギアを安定的に移動できる。
また各ピニオンギア60A、60Bには、これと同軸にウォームホイール63A、63Bが固定されており、ウォームホイール63A、63Bが回転されることで、同軸に固定されたピニオンギア60A、60Bも回転される。一方、下ケース20Bはサーボモータ61を備えており、サーボモータ61によりリードスクリュー62(送りネジ)が回転される。リードスクリュー62はウォームギアであり、2つのピニオンギア60A、60Bと同軸に固定されたウォームホイール63A、63Bとそれぞれ歯合される。これにより、サーボモータ61を回転させることでリードスクリュー62、ウォームホイール63A、63Bとピニオンギア60A、60Bを介して回転力が伝達され、ラックギア19A、19Bが駆動されてスライド部材66が移動され、移動台18に固定された電源コイル11をX方向及びY方向に移動できる。
これらピニオンギア60A、60B、ウォームホイール63A、63B、リードスクリュー62、サーボモータ61を含む駆動機構はユニット化されている。図3の例では、X軸側とY軸側で、共通のユニット化駆動機構を使用している。ここでは、図4に示す通りXスライド部66AとYスライド部66Bとを高さを違えて配置しているため、各スライド部材のラックギア19A、19Bの高さが異なる。このためX軸側とY軸側で、ユニット化駆動機構を互いに反転させた姿勢で固定している。これによって、高さの異なるラックギア19A、19Bにそれぞれ歯合するピニオンギア60A、60Bの高さを、X軸側とY軸側とで変化させている。図3の例では、Xスライド部66AがYスライド部66Bよりも上側に位置するよう交差されている。よって、Xスライド部66Aのラックギア19Aと歯合させるため、ユニット化駆動機構は上面側にピニオンギア60A、下面側にウォームホイール63Aが位置する姿勢に固定される。一方Yスライド部66Bのラックギア19Bと歯合させるため、ユニット化駆動機構は下面側にピニオンギア60B、上面側にウォームホイール63Bが位置する姿勢に固定される。
また、移動台18の移動範囲を大きくすることは、充電面を広くすることにも繋がる。そこでスライド部材66を通すスリットの位置や移動台18の高さを調整することで、ガイド棒の位置を超えて移動台18が張り出すように移動させ、本体ケース20内部の広い範囲で移動させることもできる。さらにスリットに代えて、スライド部材と移動台を連結する連結構造として、スライド部材の側面や上下面を狭持したり、レール上を摺動するローラ等を採用することもできることは言うまでもない。
電源コイル11とプリント基板37はフレキシブル基板48で連結されている。図2、図3に示すように、フレキシブル基板48の一端は電源コイルに、他端はプリント基板37に、それぞれ接続される。
(プリント基板37)
上ケース20Aの内面では、電源コイル11の移動領域と充電面21との間に、プリント基板37が配置される。プリント基板37は、本体ケース20に内蔵できるよう、本体ケース20の内壁よりも小さく構成される一方で、好ましくは上ケース20Aの内面にほぼ合致する大きさに構成される。このようにすることで、プリント基板37と上ケース20A周壁との隙間を少なくして、上ケース20A内にプリント基板37を固定しやすくできる。また固定時の補強と位置決めのため、図5の斜視図に示すように上ケース20Aの内面にはリブ43を設けると共に、プリント基板37の対応する位置には切り欠き39を設けている。
このプリント基板37には、図6に示すように上面側に位置検出コイル30を配置する。位置検出コイル30は、電源コイル11を誘導コイル51と一致させるように移動手段で移動させる動作に先立ち、誘導コイル51の位置を検出するための部材である。この位置検出コイル30は、複数を充電面21において配置している。好ましくは位置検出コイル30は平面状コイルとし、また充電面21に均一に配置する。
ここで、図1等に示すように上ケース20Aの全面を充電面とすることは、電源コイル11の待機位置を確保するなどの観点から、容易でない。このため、充電面21は上ケース20Aの全面でなく、上ケース20Aには充電面21を構成しない領域が存在する。その一方で、位置検出コイル30は、基本的に充電面21に設ければ足り、充電面21以外の部位には設ける必要がない。この結果、上ケース20Aとほぼ等しい大きさにプリント基板37を構成する場合は、位置検出コイル30を設けない領域が存在する。そこで、この領域を送電回路等の電子部品の実装領域として利用することで、プリント基板37の領域を有効利用できる。換言すると、位置検出コイル30を設ける基板と、電子回路を実装する基板とを共通化することで、本体ケース20内のスペースの有効利用を図り、充電台の小型化を実現している。
(コイルパターン領域37a)
図6の斜視図に示す例では、プリント基板37は、位置検出コイル30をパターン配線したコイルパターン領域37aと、送電回路を実装した回路実装領域37bとを備えている。コイルパターン領域37aは、プリント基板37を上ケース20Aに固定した状態で、コイルパターン領域37aが充電面21と対面される。その一方で、回路実装領域37bは充電面21と重複されない。これによって、電子部品と位置検出コイル30とを効率よく配置でき、特に位置検出コイル30の空きスペースを電子部品の収納スペースとして有効利用できる。
(回路実装領域37b)
プリント基板37の回路実装領域37bには、移動機構13を制御するための移動制御回路や、電源コイル11を駆動するための送電回路等の位置検出制御器14を実装している。図7に、電池駆動機器50及び充電台10の回路図を示す。この電池駆動機器50は、誘導コイル51と並列にコンデンサ53を接続している。コンデンサ53と誘導コイル51は並列共振回路54を構成する。コンデンサ53と誘導コイル51の共振周波数は、電源コイル11から電力搬送される周波数に近似する周波数として、電源コイル11から効率よく誘導コイル51に電力搬送できる。図7の電池駆動機器50は、誘導コイル51から出力される交流を整流するダイオード55と、整流された脈流を平滑化する平滑コンデンサ56とからなる整流回路57と、この整流回路57から出力される直流で二次電池52を充電する充電制御回路58とを備える。充電制御回路58は、二次電池52の満充電を検出して充電を停止する。なお、この回路は一例であり、例えば整流回路にダイオードブリッジを利用したり、充電制御回路にトランジスタ等のスイッチング素子を使用する等、同様の機能を実現可能な代替構成を適宜採用できることはいうまでもない。
一方の充電台10は、図7に示すように、交流電源12に接続されて誘導コイル51に起電力を誘導する電源コイル11と、電源コイル11を上述した充電面21の内面に沿って移動させる移動機構13と、充電面21に載せられる電池駆動機器50の位置を検出して、移動機構13を制御して電源コイル11を電池駆動機器50の誘導コイル51に接近させる位置検出制御器14とを備える。充電台10は、電源コイル11と、交流電源12と、移動機構13と、位置検出制御器14とを本体ケース20に内蔵している。
この充電台10は、以下の動作で電池駆動機器50の内蔵二次電池52を充電する。この充電台10は、図示しないが、動作を開始する電源スイッチを別途設けることもできる。
(1)本体ケース20の充電面21に電池駆動機器50が載せられると、この電池駆動機器50の位置が位置検出制御器14で検出される。
(2)電池駆動機器50の位置を検出した位置検出制御器14は、移動機構13を制御して、移動機構13でもって電源コイル11を充電面21に沿って移動させて電池駆動機器50の誘導コイル51に接近させる。
(3)誘導コイル51に接近する電源コイル11は、誘導コイル51に電磁結合されて誘導コイル51に交流電力を搬送する。
(4)電池駆動機器50は、誘導コイル51の交流電力を整流して直流に変換し、この直流で内蔵二次電池52を充電する。
以上の動作で電池駆動機器50の二次電池52を充電する充電台10は、交流電源12に接続している電源コイル11を本体ケース20に内蔵している。電源コイル11は、本体ケース20の充電面21の下に配設されて、充電面21に沿って移動するように配設される。電源コイル11から誘導コイル51への電力搬送の効率は、電源コイル11と誘導コイル51の間隔を狭くして向上できる。好ましくは、電源コイル11を誘導コイル51に接近する状態で、電源コイル11と誘導コイル51の間隔は7mm以下とする。したがって、電源コイル11は、充電面21の下にあって、できるかぎり充電面21に接近して配設される。電源コイル11は、充電面21の上に載せられる電池駆動機器50の誘導コイル51に接近するように移動するので、充電面21の下面に沿って移動できるように配設される。
電源コイル11は、充電面21と平行な面で渦巻き状に巻かれて、充電面21の上方に交流磁束を放射する。この電源
コイル11は、充電面21に直交する交流磁束を充電面21の上方に放射する。電源コイル11は、交流電源12から交流電力が供給されて、充電面21の上方に交流磁束を放射する。電源コイル11は、磁性材からなるコア15に線材を巻いてインダクタンスを大きくできる。コア15は、透磁率が大きいフェライト等の磁性材料で、上方を開放する壺形としている。壺形のコア15は、渦巻き状に巻かれた電源コイル11の中心に配置する円柱部15Aと、外側に配置される円筒部15Bを底部で連結する形状としている。コア15のある電源コイル11は、磁束を特定部分に集束して、効率よく電力を誘導コイル51に伝送できる。ただ電源コイルは、必ずしもコアを設ける必要はなく、空芯コイルとすることもできる。空芯コイルは軽いので、これを充電面の内面で移動する移動機構を簡単にできる。電源コイル11は、誘導コイル51の外径にほぼ等しくして、誘導コイル51に効率よく電力搬送する。
交流電源12は、例えば20kHz〜1MHzの高周波電力を電源コイル11に供給する。交流電源12は、可撓性のリード線やフレキシブル基板等の連結材16を介して電源コイル11に接続される。電源コイル11が充電面21に載せられる電池駆動機器50の誘導コイル51に接近するように移動されるからである。交流電源12は、図示しないが自励式の発振回路と、この発振回路から出力される交流を電力増幅するパワーアンプとを備える。自励式の発振回路は、電源コイル11を発振コイルに併用している。したがって、この発振回路は、電源コイル11のインダクタンスで発振周波数が変化する。電源コイル11のインダクタンスは、電源コイル11と誘導コイル51との相対位置で変化する。電源コイル11と誘導コイル51との相互インダクタンスが、電源コイル11と誘導コイル51との相対位置で変化するからである。したがって、電源コイル11を発振コイルに使用する自励式の発振回路は、交流電源12が誘導コイル51に接近するにしたがって変化する。このため、自励式の発振回路は、発振周波数の変化で電源コイル11と誘導コイル51との相対位置を検出することができ、位置検出制御器14に併用できる。
電源コイル11は、移動機構13で誘導コイル51に接近するように移動される。図8〜図10に、移動機構13の他の例を示す。これらの図に示す移動機構13は、電源コイル11を、充電面21に沿って、X軸方向及びY軸方向に移動させて誘導コイル51に接近させる。図8〜図9の移動機構13は、位置検出制御器14で制御されるサーボモータ22でネジ棒23を回転して、ネジ棒23にねじ込んでいるナット材24を移動して、電源コイル11を誘導コイル51に接近させる。サーボモータ22は、電源コイル11をX軸方向に移動させるX軸サーボモータ22Aと、Y軸方向に移動させるY軸サーボモータ22Bとを備える。ネジ棒23は、電源コイル11をX軸方向に移動させる一対のX軸ネジ棒23Aと、電源コイル11をY軸方向に移動させるY軸ネジ棒23Bとを備える。一対のX軸ネジ棒23Aは、互いに平行に配設されて、ベルト25に駆動されてX軸サーボモータ22Aで一緒に回転される。ナット材24は、各々のX軸ネジ棒23Aにねじ込んでいる一対のX軸ナット材24Aと、Y軸ネジ棒23Bにねじ込んでいるY軸ナット材24Bからなる。Y軸ネジ棒23Bは、その両端を一対のX軸ナット材24Aに回転できるように連結している。電源コイル11はY軸ナット材24Bに連結している。
さらに、図9に示す移動機構13は、電源コイル11を水平な姿勢でY軸方向に移動させるために、Y軸ネジ棒23Bと平行にガイドロッド26を配設している。ガイドロッド26は、両端を一対のX軸ナット材24Aに連結しており、一対のX軸ナット材24Aと一緒に移動する。ガイドロッド26は、電源コイル11に連結されるガイド部27を貫通しており、電源コイル11をガイドロッド26に沿ってY軸方向に移動できるようにしている。すなわち、電源コイル11は、互いに平行に配設されるY軸ネジ棒23Bとガイドロッド26に沿って移動するY軸ナット材24Bとガイド部27を介して、水平な姿勢でY軸方向に移動する。
この移動機構13は、X軸サーボモータ22AがX軸ネジ棒23Aを回転させると、一対のX軸ナット材24AがX軸ネジ棒23Aに沿って移動して、Y軸ネジ棒23Bとガイドロッド26をX軸方向に移動させる。Y軸サーボモータ22BがY軸ネジ棒23Bを回転させると、Y軸ナット材24BがY軸ネジ棒23Bに沿って移動して、電源コイル11をY軸方向に移動させる。このとき、電源コイル11に連結されたガイド部27は、ガイドロッド26に沿って移動して、電源コイル11を水平な姿勢でY軸方向に移動させる。したがって、X軸サーボモータ22AとY軸サーボモータ22Bの回転を位置検出制御器14で制御して、電源コイル11をX軸方向とY軸方向に移動できる。ただ、本発明の充電台は、移動機構を以上のメカニズムには特定しない。移動機構には、電源コイルをX軸方向とY軸方向に移動できる全ての機構を利用できるからである。例えば、サーボモータに代えて、ステッピングモータ等のアクチュエータを使用してもよい。
なお本実施の形態においては、充電台の移動機構を、電源コイルをX軸方向とY軸方向に移動させる機構に特定しない。充電台は、充電面に直線状のガイド壁を設けて、このガイド壁に沿って電池駆動機器を載せる構造として、電源コイルをガイド壁に沿って直線上に移動できる構造とすることができる。この充電台は、図示しないが、電源コイルを、一方向、例えばX軸方向にのみ移動できる移動機構として、電源コイルをガイド壁に沿って直線上に移動できる。
位置検出制御器14は、充電面21に載せられた電池駆動機器50の位置を検出する。図7〜図9の位置検出制御器14は、電池駆動機器50に内蔵される誘導コイル51の位置を検出して、電源コイル11を誘導コイル51に接近させる。さらに位置検出制御器14は、誘導コイル51の位置を粗検出する第1の位置検出制御器14Aと、誘導コイル51の位置を精密検出する第2の位置検出制御器14Bとを備える。この位置検出制御器14は、第1の位置検出制御器14Aで誘導コイル51の位置を粗検出すると共に、移動機構13を制御して電源コイル11の位置を誘導コイル51に接近させた後、さらに第2の位置検出制御器14Bで誘導コイル51の位置を精密検出しながら移動機構13を制御して、電源コイル11の位置を正確に誘導コイル51に接近させる。この充電台10は、速やかに、しかもより正確に電源コイル11を誘導コイル51に接近できる。
第1の位置検出制御器14Aは、図11に示すように、充電面21の内面に固定している複数の位置検出コイル30と、この位置検出コイル30にパルス信号を供給するパルス電源31と、このパルス電源31から位置検出コイル30に供給されるパルスに励起されて誘導コイル51から位置検出コイル30に出力されるエコー信号を受信する受信回路32と、この受信回路32が受信するエコー信号から電源コイル11の位置を判別する識別回路33とを備える。
(位置検出コイル30)
位置検出コイル30は、プリント基板37にパターン配線される。この位置検出コイル30は複数列のコイルからなり、複数の位置検出コイル30を充電面21の内面に所定の間隔で固定している。位置検出コイル30は、誘導コイル51のX軸方向の位置を検出する複数のX軸検出コイル30Aと、Y軸方向の位置を検出する複数のY軸検出コイル30Bとを備える。各々のX軸検出コイル30Aは、Y軸方向に細長いループ状であって、複数のX軸検出コイル30Aは、所定の間隔で充電面21の内面に固定されている。図11の位置検出コイル30は2ターンに巻いたコイルである。ただ、位置検出コイルは、1ターンのコイルとすることも、また3ターン以上のコイルとすることもできる。さらに、位置検出コイルは、ループ状に巻くことなく直線状のコイルとすることもできる。直線状のコイルはループ状に巻かれることはないが、位置検出コイルとしてパルス信号を出力できる。なお、位置検出コイル30は、誘導コイル51との距離を小さくして効率を高めるため、この例ではプリント基板37の上面に設けられているが、プリント基板の下面にパターン配線してもよい。
隣接するX軸検出コイル30Aの間隔(d)は、誘導コイル51の外径(D)よりも小さく、好ましくはX軸検出コイル30Aの間隔(d)を誘導コイル51の外径(D)の1倍〜1/4倍としている。X軸検出コイル30Aは、その間隔(d)を狭くして、誘導コイル51のX軸方向の位置を正確に検出できる。各々のY軸検出コイル30Bは、X軸方向に細長いループ状であって、複数のY軸検出コイル30Bは、所定の間隔で充電面21の内面に固定されている。隣接するY軸検出コイル30Bの間隔(d)も、X軸検出コイル30Aと同じように、誘導コイル51の外径(D)よりも小さく、好ましくはY軸検出コイル30Bの間隔(d)を誘導コイル51の外径(D)の1倍〜1/4倍としている。Y軸検出コイル30Bも、その間隔(d)を狭くして、誘導コイル51のY軸方向の位置を正確に検出できる。この例では、位置検出コイル30を、プリント基板37の表面に設けた直線状の配線ラインとしている。
位置検出コイル30は、好ましくはマトリックス状に配置される。このように複数の位置検出コイル30を、充電面21においてほぼ均等に配置することで、位置検出の精度を充電面全体に渡って一定に維持できる。
(プリント基板37の固定構造)
プリント基板37は、充電面21の内面に極力近付けた姿勢で固定されている。具体的には、プリント基板37が、上ケース20Aの裏側で充電面21と電源コイル11の移動領域との間に配置されおり、充電面21の内面に当接されるように固定されている。この固定構造を、図12〜図14に基づいて説明する。上述の通り、位置検出コイル30を誘導コイル51に近付けて配置することで、これらの結合効率を高めることができる。特に、本実施の形態のようにプリント基板37に多数の位置検出コイル30をパターン実装する構成においては、プリント基板37の背面側に電源コイル11が位置されるため、もしプリント基板が充電面から離れると、その裏面側に配置される電源コイルも必然的に離間され、電源コイルと誘導コイルとの距離も遠くなって送電時の結合効率も悪くなる。
一方で、プリント基板37を本体ケース20内部に固定する構造も必要となる。従来、ケース内部にプリント基板37を固定する構造としては、図12の断面図に示すように、下ケース20Bにボスを設け、この上にプリント基板37Xを載置して、上方からボスに切られたねじ溝にねじ70を挿入して螺合する構造が採用されていた。この構成では、螺合された状態でねじ頭71がプリント基板37X上に位置されるため、この状態のプリント基板37Xを上ケース20Aの内面に当接させようとすれば、ねじ頭71の厚みt分だけ、プリント基板37Xと上ケース20A内面との間に隙間が生じてしまう。僅かな距離であっても、結合効率は低下するため、位置検出精度の低下や充電時の効率低下による検出時間や充電時間が長くなることを回避できない。さらに、この構成ではさらに下ケース20Bに上ケースを固定する際に別途ねじ止め作業が必要となる。一方、このようなねじ止めによる弊害を回避するために、両面テープ等を用いてプリント基板を上ケースの内面に接着する構成も考えられるが、機械的強度が不十分となって信頼性の面で劣るという問題があった。
(固定筒41)
これに対して本実施の形態によれば、図13及び図14に示すように、ねじ70を底面側から挿入することで、このような空間が形成される事態を回避している。具体的には、本体ケース20を構成する上ケース20Aと下ケース20Bの内、充電面21を備えた上ケース20A側に、固定筒41を設けている。固定筒41は先端にねじ穴42を設けている。図5の斜視図に示す例では、上ケース20Aは四隅に固定筒41を設けている。
(保持筒44)
一方下ケース20Bは、図3に示すように、これら上ケース20Aの固定筒41と対応する位置に保持筒44を設けている。保持筒44は、固定筒41の外周を保持できるよう、固定筒41の外周と一致させた大きさの内径に開口させている。図2などの例では、保持筒44を円筒状として、保持筒44に固定筒41を嵌入するように寸法や形状を設定している。ただ、この構成に限られず、固定筒41を位置決め状態で保持できれば足り、例えば2枚以上の円弧状に構成することもできる。
加えて、保持筒44の高さは、保持筒44に固定筒41を挿入した状態で、プリント基板37の厚さに相当する分だけ、充電面21の内面側と離間するように設計されている。この構成によって、上ケース20Aと下ケース20Bを接合させることで状態で、上ケース20Aの内面と下ケース20Bの保持筒端縁45との間でプリント基板37を狭持できる。
(固定穴46)
さらに保持筒44は、その中央に固定穴46を設けており、下ケース20Bの表面側に固定穴46が開口、表出されている。固定穴46は、ねじ70を挿入できる大きさとする。また保持筒44に固定筒41を挿入した状態で、固定穴46が固定筒41のねじ穴42と一致するように中心軸の軸合わせをしている。
一方固定穴46は、下ケース20Bの表面よりも窪んだ位置に開口されている。図14の拡大図に示すように、固定穴46の周囲に段差部47を設けている。段差部47の深さは、ねじ頭71よりも大きく形成する。これにより、ねじ70を固定穴46に挿入した状態で、ねじ穴42が段差部47内に収まり、下ケース20Bの表面から突出せず、目立たなくできる。さらに図14の例では段差部47を構成するため、固定穴46の周囲には隔壁が設けられ、固定穴46を囲むと共に、この隔壁を延長して、保持筒44を構成している。このように隔壁と保持筒44とを一体的に成形することで、ねじ頭71の収納と、プリント基板37への押圧構造並びに上ケース20Aとの固定を実現している。
また段差部47は、ねじ70を螺合した後に、好ましくは図2に示すようにキャップ72で覆うことによって、ねじ頭71が本体ケース20から表出する事態を回避する。
(筒穴38)
さらにプリント基板37には、図6に示すように固定筒41を挿入可能な筒穴38を開口している。この構造の固定構造を用いて、プリント基板37を本体ケース20に固定するには、図2に示すようにプリント基板37を上ケース20Aの開口面側から、上ケース20Aの固定筒41をプリント基板37の筒穴38に挿入して位置決めした状態で下ケース20Bを上ケース20Aと接合する。具体的には、図13及び図14に示すように、固定筒41を筒穴38から突出させた状態で、下ケース20Bの保持筒44に挿入させて、下ケース20Bを上ケース20Aと位置決め状態に接合する。さらにねじ70を下ケース20Bの固定穴46から、固定筒41のねじ穴42に挿入して螺合する。なお、ねじ70には、ねじ溝を切ったビスに代えて、リベットやピン、木ねじや釘なども利用でき、これらの固定部材を本明細書では総称的に「ねじ」と呼ぶ。プリント基板37には、位置検出コイル30が回路パターンとして実装されている。
以上の固定構造によれば、ねじ70を逆向きに挿入することでねじ頭71がプリント基板37と充電面21との間に介在されず、プリント基板37と充電面21との間に無駄な隙間が生じることを回避でき、位置検出コイル30や電源コイル11と誘導コイル51との距離を短くして結合効率を高めることができる。また、プリント基板37が筒穴38によって位置決めされる。さらにプリント基板37を本体ケース20内部に固定する構造と、上ケース20Aと下ケース20Bとを固定する構造を共通化できるため、必要なねじ数などの部品点数を削減すると共に、製造工数を削減でき、コスト削減を図ることができる。特に図14に示すようにプリント基板37に開口された筒穴38によって位置決めされた状態で、保持筒端縁45で下面から、上ケース20Aの内面で上面から、それぞれ押圧、狭持するようにして固定されているため、従来のようにプリント基板37を下ケース20Bに直接螺合する必要が無く、製造工数の削減と固定構造の簡素化が図られる。
これにより、プリント基板37を上ケース20Aの充電面21の内面に当接させた状態で、プリント基板37と共に上ケース20Aと下ケース20Bを螺合により固定できる。すなわちプリント基板37に直接螺合することなく、上ケース20Aと下ケース20Bで挟み込んで保持、固定でき、また同時に上ケース20Aと下ケース20Bの固定も実現できるので、これらの固定構造を共通化してコスト削減と製造工数の削減が図られる。またねじ70は下ケース20B側から挿入されるため、本体ケース20の上面からは表出せず、充電台の外観をすっきりさせることもできる。
なお本明細書において当接させるとは、プリント基板37を充電面の裏側に押し当てることであるが、製造公差などのために僅かな隙間が生じることを妨げるものでない。
また、プリント基板37の位置決め構造として、筒穴38以外の構造を設けることもできる。図6の例では、上述の通りプリント基板37の端縁を切り欠くと共に、上ケース20Aの内面においてこの切り欠き39と対応する位置にリブ43を設けている。プリント基板37を上ケース20Aの内面に装着した状態で、リブ43が切り欠き39に嵌入されるように構成することで、位置決めが実現される。このような切り欠き39は、好ましくは筒穴38以外の部位に設ける。
(電源コイル11の待避位置)
充電台10は、位置検出コイル30によって、充電台10に載せられた電池パック等の誘導コイル51の位置を検出する。この際、位置検出コイル30が電源コイル11と重なって配置されると、電波がシールドされるような状態となり、例えば電池駆動機器50として携帯電話を使用する場合、携帯電話が電波を受信しにくいような状態となることがある。また検出感度が低下することも考えられる。そこで、このような事態を避けるため、位置検出コイル30で電源コイル11の位置検出を行う際は、余分なコイル、すなわち電源コイル11については、邪魔にならない位置、換言すると位置検出コイル30と重ならない位置に待避させることが好ましい。
電源コイル11の待避位置は、位置検出コイル30と重ならない位置、例えば充電面21の隅部や、充電面21以外の部位である。例えば、図15に示すように、移動機構13によって、電源コイル11を充電面21内のみならず、充電面21の外にも移動可能とすることで、誘導コイル51の位置検出時においては、このような待避位置に電源コイル11を移動させて、上記のような問題を回避しつつ、誘導コイル51の位置が特定され、充電が開始される段になると、改めて移動機構13が電源コイル11の充電面21内の所定の位置に移動させる。
またこのような位置は、電源コイル11の待機位置、すなわち充電を行っていないときに電源コイル11を待機させる初期位置とすることも好ましい。このようにすることで、位置検出時に一々電源コイル11を所定の待避位置に移動させることなく、予め待機位置に避難させておくことで、スムーズに誘導コイル51の位置検出と、その後の電源コイル11の移動作業を進めることが可能となる。また、充電終了後は電源コイル11を初期位置すなわち待避位置に戻すことで、次回の充電時に備える。このような待避位置あるいは待機位置は、好ましくは充電面21の隅部や、充電面21外とする。
(変形例)
さらには、電源コイルを位置検出コイルに代用することで、位置検出コイルを省略することもできる。すなわち、位置検出に際しては、電源コイル11の位置を移動手段で変更させながら、電源コイル11から誘導コイル51に対して信号を送信し、そのエコーでもって誘導コイル51の位置を検出する。これにより位置検出コイルを省略して構成を簡素化できる上、位置検出コイルの存在によって充電台に載置された携帯電話等の電波受信機器の受信感度の劣化を生じる事態も回避できる利点が得られる。
以上の充電台は、第1の位置検出制御器14Aで誘導コイル51の位置を粗検出した後、さらに第2の位置検出制御器14Bで微調整して電源コイル11を誘導コイル51に接近させる。ただ、この方法に限られず、例えば微調整を行うことなく、電源コイル11を誘導コイル51に接近させることもできる。このような例を図16の回路例に基づいて説明すると、位置検出制御器64は、充電面の内面に固定している複数の位置検出コイル30と、この位置検出コイル30にパルス信号を供給するパルス電源31と、このパルス電源31から位置検出コイル30に供給されるパルスに励起されて誘導コイル51から位置検出コイル30に出力されるエコー信号を受信する受信回路32と、この受信回路32が受信するエコー信号から電源コイル11の位置を判別する識別回路73とを備える。さらに位置検出制御器64は、識別回路73に、誘導コイル51の位置に対する各々の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベル、すなわち図18に示すように、各々の位置検出コイル30をパルス信号で励起して所定の時間経過後に誘導されるエコー信号のレベルを記憶する記憶回路77を備えている。この位置検出制御器64は、各々の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルを検出し、検出したエコー信号のレベルを記憶回路77に記憶しているエコー信号のレベルに比較して、誘導コイル51の位置を検出している。この構成によれば、微調整を行うことなく、移動機構13で電源コイル11を誘導コイル51に接近させることができる。
この位置検出制御器64は、以下のようにして各々の位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルから、誘導コイル51の位置を求めている。図16に示す位置検出コイル30は、誘導コイル51のY軸方向の位置を検出する複数のY軸検出コイル30を備え、複数の位置検出コイル30を充電面21の内面に所定の間隔で固定している。各々のY軸検出コイル30は、X軸方向に細長いループ状としている。図17は、誘導コイル51をY軸方向に移動させる状態における、Y軸位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルを示しており、横軸が誘導コイル51のY軸方向の位置を示し、縦軸が各々のY軸位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルを示している。この位置検出制御器64は、各々のY軸位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルを検出することによって、誘導コイル51のY軸方向の位置を求めることができる。この図に示すように、誘導コイル51をY軸方向に移動すると、各々のY軸位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルは変化する。たとえば、誘導コイル51の中心が第1のY軸位置検出コイル30の中心にあるとき、図17の点Aで示すように、第1のY軸位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルが最も強くなる。また、誘導コイル51が第1のY軸位置検出コイル30と第2のY軸位置検出コイル30の中間にあるとき、図17の点Bで示すように、第1のY軸位置検出コイル30と第2のY軸位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルは同じとなる。すなわち、各々のY軸位置検出コイル30は、誘導コイル51が最も近くにあるときに誘導されるエコー信号のレベルが最も強くなり、誘導コイル51が離れるにしたがってエコー信号のレベルは小さくなる。したがって、どのY軸位置検出コイル30のエコー信号のレベルが最も強いかで、誘導コイル51がどのY軸位置検出コイル30に最も接近しているかを判定できる。また、ふたつのY軸位置検出コイル30にエコー信号が誘導されるとき、強いエコー信号を検出するY軸位置検出コイル30からどの方向にあるY軸位置検出コイル30にエコー信号が誘導されるかで、最もエコー信号の強いY軸位置検出コイル30からどの方向にずれて誘導コイル51があるかを判定でき、また、エコー信号のレベル比でふたつのY軸位置検出コイル30との相対位置を判定できる。たとえば、ふたつのY軸位置検出コイル30のエコー信号のレベル比が1であると、誘導コイル51はふたつのY軸位置検出コイル30の中央に位置すると判定できる。
識別回路73は、誘導コイル51のY軸方向の位置に対する、各々のY軸位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルを記憶回路77に記憶している。誘導コイル51が置かれると、いずれかのY軸位置検出コイル30にエコー信号が誘導される。したがって、識別回路73は、Y軸位置検出コイル30に誘導されるエコー信号で誘導コイル51が載せられたこと、すなわち電池内蔵機器50が充電台10に載せられたことを検出する。さらに、いずれかのY軸位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベルを、記憶回路77に記憶しているレベルに比較して、誘導コイル51のY軸方向の位置を判別することができる。識別回路は、隣接するY軸位置検出コイルに誘導されるエコー信号のレベル比から誘導コイルのY軸方向の位置を特定する関数を記憶回路に記憶して、この関数から誘導コイルの位置を判別することもできる。この関数は、ふたつのY軸位置検出コイルの間に誘導コイルを移動させて、各々のY軸位置検出コイルに誘導されるエコー信号のレベル比を検出して求められる。識別回路73は、ふたつのY軸位置検出コイル30に誘導されるエコー信号のレベル比を検出し、検出されるレベル比から、この関数に基づいてふたつのY軸位置検出コイル30の間における誘導コイル51のY軸方向の位置を演算して検出することができる。
パルス電源31は、所定のタイミングでパルス信号を位置検出コイル30に出力する。パルス信号が入力される位置検出コイル30は、パルス信号で接近する誘導コイル51を励起する。励起された誘導コイル51は、流れる電流のエネルギーでエコー信号を位置検出コイル30に出力する。したがって、誘導コイル51の近くにある位置検出コイル30は、図18に示すように、パルス信号が入力された後、所定の時間遅れて、誘導コイル51からのエコー信号が誘導される。位置検出コイル30に誘導されるエコー信号は、受信回路32で識別回路33に出力される。したがって、識別回路33は、受信回路32から入力されるエコー信号でもって、位置検出コイル30に誘導コイル51が接近しているかどうかを判定する。複数の位置検出コイル30にエコー信号が誘導されるとき、識別回路33は、エコー信号レベルの大きい位置検出コイル30にもっとも接近していると判定する。
図11に示す位置検出制御器14は、各々の位置検出コイル30を切換回路34を介して受信回路32に接続する。この位置検出制御器14は、入力を順番に切り換えて複数の位置検出コイル30に接続するので、1つの受信回路32で複数の位置検出コイル30のエコー信号を検出できる。ただ、各々の位置検出コイルに受信回路を接続してエコー信号を検出することもできる。
図11の位置検出制御器14は、識別回路33で制御される切換回路34で複数の位置検出コイル30を順番に切り換えて受信回路32に接続する。パルス電源31は切換回路34の出力側に接続されて、位置検出コイル30にパルス信号を出力する。パルス電源31から位置検出コイル30に出力されるパルス信号のレベルは、誘導コイル51からのエコー信号に比較して極めて大きい。受信回路32は、入力側にダイオードからなるリミッタ回路35を接続している。リミッタ回路35は、パルス電源31から受信回路32に入力されるパルス信号の信号レベルを制限して受信回路32に入力する。信号レベルの小さいエコー信号は、制限されることなく受信回路32に入力される。受信回路32は、パルス信号とエコー信号の両方を増幅して出力する。受信回路32から出力されるエコー信号は、パルス信号から所定のタイミング、例えば数μsec〜数百μsec遅れた信号となる。エコー信号がパルス信号から遅れる遅延時間は、一定の時間であるから、パルス信号から所定の遅延時間後の信号をエコー信号とし、このエコー信号のレベルから位置検出コイル30に誘導コイル51が接近しているかどうかを判定する。
受信回路32は、位置検出コイル30から入力されるエコー信号を増幅して出力するアンプである。受信回路32は、パルス信号とエコー信号を出力する。識別回路33は、受信回路32から入力されるパルス信号とエコー信号から位置検出コイル30に誘導コイル51が接近してセットされるかどうかを判定する。識別回路33は、受信回路32から入力される信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ36を備えている。このA/Dコンバータ36から出力されるデジタル信号を演算してエコー信号を検出する。識別回路33は、パルス信号から特定の遅延時間の後に入力される信号をエコー信号として検出し、さらにエコー信号のレベルから誘導コイル51が位置検出コイル30に接近しているかどうかを判定する。
識別回路33は、複数のX軸検出コイル30Aを順番に受信回路32に接続するように切換回路34を制御して、誘導コイル51のX軸方向の位置を検出する。識別回路33は、各々のX軸検出コイル30Aを受信回路32に接続する毎に、受信回路32に接続しているX軸検出コイル30Aに位置検出信号を出力し、位置検出信号から特定の遅延時間の後に、エコー信号が検出されるかどうかで、このX軸検出コイル30Aに誘導コイル51が接近しているかどうかを判定する。識別回路33は、全てのX軸検出コイル30Aを受信回路32に接続して、各々のX軸検出コイル30Aに誘導コイル51が接近しているかどうかを判定する。誘導コイル51がいずれかのX軸検出コイル30Aに接近していると、このX軸検出コイル30Aを受信回路32に接続する状態でエコー信号が検出される。したがって、識別回路33は、エコー信号を検出できるX軸検出コイル30Aから誘導コイル51のX軸方向の位置を検出できる。誘導コイル51が複数のX軸検出コイル30Aに跨って接近する状態では、複数のX軸検出コイル30Aからエコー信号が検出される。この状態において、識別回路33はもっとも強いエコー信号、すなわちレベルの大きいエコー信号が検出されるX軸検出コイル30Aにもっとも接近していると判定する。識別回路33は、Y軸検出コイル30Bも同じように制御して、誘導コイル51のY軸方向の位置を検出する。
識別回路33は、検出するX軸方向とY軸方向の位置から移動機構13を制御して、電源コイル11を誘導コイル51に接近する位置に移動させる。識別回路33は、移動機構13のX軸サーボモータ22Aを制御して、電源コイル11を誘導コイル51のX軸方向の位置に移動させる。また、移動機構13のY軸サーボモータ22Bを制御して、電源コイル11を誘導コイル51のY軸方向の位置に移動させる。
以上のようにして、第1の位置検出制御器14Aが電源コイル11を誘導コイル51に接近する位置に移動させる。本実施の形態に係る充電台10は、第1の位置検出制御器14Aで電源コイル11を誘導コイル51に接近した後、電源コイル11から誘導コイル51に電力搬送して電池パックを充電することができる。ただ、充電台は、さらに電源コイルの位置を正確に制御して誘導コイルに接近させた後、電力搬送して電池パックを充電することもできる。電源コイル11は、第2の位置検出制御器14Bでより正確に誘導コイル51に接近される。
第2の位置検出制御器14Bは、交流電源12を自励式の発振回路として、自励式の発振回路の発振周波数から電源コイル11の位置を正確に検出して移動機構13を制御する。第2の位置検出制御器14Bは、移動機構13のX軸サーボモータ22AとY軸サーボモータ22Bを制御して、電源コイル11をX軸方向とY軸方向に移動させて、交流電源12の発振周波数を検出する。自励式の発振回路の発振周波数が変化する特性を図19に示している。この図は、電源コイル11と誘導コイル51の相対的な位置ずれに対する発振周波数の変化を示している。この図に示すように、自励式の発振回路の発振周波数は、電源コイル11が誘導コイル51に最も接近する位置で最も高くなり、相対位置がずれるにしたがって発振周波数が低くなる。したがって、第2の位置検出制御器14Bは、移動機構13のX軸サーボモータ22Aを制御して電源コイル11をX軸方向に移動し、発振周波数が最も高くなる位置で停止する。また、Y軸サーボモータ22Bも同じように制御して電源コイル11をY軸方向に移動して、発振周波数が最も高くなる位置で停止する。第2の位置検出制御器14Bは、以上のようにして、電源コイル11を誘導コイル51に最も接近する位置に移動できる。
充電台10は、位置検出制御器14で移動機構13を制御して電源コイル11を誘導コイル51に接近させた状態で、交流電源12で電源コイル11に交流電力を供給する。電源コイル11の交流電力は誘導コイル51に電力搬送されて、電池セル52の充電に使用される。図18に示す位置検出制御器14は、電池駆動機器50から搬送される電池情報を検出する検出回路17を内蔵している。検出回路17は、電池駆動機器50から伝送される電池情報に基づいて、電池セル52を充電する電圧や電流をコントロールして電池セル52を充電する。電池セル52の満充電は、電池駆動機器50から電池情報として伝送される。したがって、検出回路17は、電池駆動機器50から伝送される電池情報で電池セル52の満充電を検出して電源コイル11への交流電力の供給を停止して充電を終了する。
上記の方法では、第2の位置検出制御器14Bが、自励式の発振回路の発振周波数の変化から電源コイル11と誘導コイル51の相対位置を判定している。ただ、電源コイルの位置を検出して移動機構を制御する方法は、この方式に限られず、種々の方法が利用できる。例えば、電源コイルと誘導コイルとの相対位置を微調整する第2の位置検出制御器は、電源コイルの電圧、電源コイルに電力を供給する交流電源の消費電力、あるいは誘導コイルに誘導される電流から電源コイルの誘導コイルに対する相対位置を検出することができる。この第2の位置検出制御器は、発振周波数を変化させる必要がないので、他励式の発振回路とすることができる。例えば、図20に示す変形例では、電源コイル11の電圧から誘導コイル51に対する電源コイル11の相対位置を検出する第2の位置検出制御器14Cは、電源コイル11に発生している交流電圧を整流して直流電圧に変換し、その電圧を検出する電圧検出回路83を内蔵している。この第2の位置検出制御器14Cは、電源コイル11を移動させて、電源コイル11の電圧を電圧検出回路83で検出する。電源コイル11と誘導コイル51の相対位置に対して電源コイル11の電圧が変化する特性を図21に示している。この図は、電源コイル11と誘導コイル51の相対的な位置ずれに対する電源コイル11の電圧の変化を示している。この図に示すように、電源コイル11の電圧は、電源コイル11が誘導コイル51に最も接近する位置でもっとも低くなり、相対位置がずれるにしたがって電圧が高くなる。したがって、第2の位置検出制御器14Cは、移動機構13のX軸サーボモータ22Aを制御して電源コイル11をX軸方向に移動し、電源コイル11の電圧が最も低くなる位置で停止する。また、Y軸サーボモータ22Bも同じように制御して電源コイル11をY軸方向に移動して、電源コイル11の電圧が最も低くなる位置で停止する。以上のようにして、第2の位置検出制御器14Cは、電源コイル11を誘導コイル51に最も接近する位置に移動できる。
また図20において、電源コイル11に電力を供給する交流電源82の消費電力から誘導コイル51に対する電源コイル11の相対位置を検出する第2の位置検出制御器14Cは、交流電源82の消費電力を検出する消費電力検出回路84を内蔵している。この第2の位置検出制御器14Cは、電源コイル11を移動させて、交流電源82の消費電力を消費電力検出回路84で検出する。電源コイル11と誘導コイル51の相対位置に対して交流電源82の消費電力が変化する特性を図22に示している。この図は、電源コイル11と誘導コイル51の相対的な位置ずれに対する交流電源82の消費電力の変化を示している。この図に示すように、交流電源82の消費電力は、電源コイル11が誘導コイル51に最も接近する位置でもっとも小さくなり、相対位置がずれるにしたがって消費電力が大きくなる。したがって、第2の位置検出制御器14Cは、移動機構13のX軸サーボモータ22Aを制御して電源コイル11をX軸方向に移動し、交流電源82の消費電力が最も小さくなる位置で停止する。また、Y軸サーボモータ22Bも同じように制御して電源コイル11をY軸方向に移動して、交流電源82の消費電力が最も低くなる位置で停止する。以上のようにして、第2の位置検出制御器14Cは・BR>A電源コイル11を誘導コイル51に最も接近する位置に移動できる。
さらに図20において、誘導コイル51の電流から誘導コイル51に対する電源コイル11の相対位置を検出する第2の位置検出制御器14Cは、誘導コイル51の電流を検出する回路を内蔵している。この第2の位置検出制御器14Cは、誘導コイル51の電流を電池内蔵機器90側で検出して検出した電流で搬送波を変調して充電台80に無線伝送する送信回路95と、この送信回路95から送信される信号を充電台80側で受信し、この信号を復調して誘導コイル51の電流を検出する受信回路85とを備えている。この第2の位置検出制御器14Cは、電源コイル11を移動させて、誘導コイル51の電流を検出する。電源コイル11と誘導コイル51の相対位置に対して誘導コイル51の電流が変化する特性を図23に示している。この図は、電源コイル11と誘導コイル51の相対的な位置ずれに対する誘導コイル51の変化を示している。この図に示すように、誘導コイル51の電流は、電源コイル11が誘導コイル51に最も接近する位置でもっとも大きくなり、相対位置がずれるにしたがって電流が小さくなる。したがって、第2の位置検出制御器14Cは、移動機構13のX軸サーボモータ22Aを制御して電源コイル11をX軸方向に移動し、誘導コイル51の電流が最も大きくなる位置で停止する。また、Y軸サーボモータ22Bも同じように制御して電源コイル11をY軸方向に移動して、誘導コイル51の電流が最も大きくなる位置で停止する。第2の位置検出制御器14Cは、以上のようにして、電源コイル11を誘導コイル51に最も接近する位置に移動できる。
以上の移動機構13は、電源コイル11をX軸方向とY軸方向とに移動して、電源コイル11を誘導コイル51に最も近い位置に移動させるが、本発明は、移動機構がX軸方向とY軸方向とに電源コイルを移動して、電源コイルの位置を誘導コイルに接近させる構造には特定せず、電源コイルは種々の方向に移動させて、誘導コイルに接近することもできる。
なお、上述の例では、充電台に内蔵した電源コイルを移動式とした例を説明したが、この例に限られるものでなく、例えば電池駆動機器を設置する位置を、磁石等を用いて誘導する構成や、載置位置を案内するためのガイド部材等で機械的に規定する構成にも適用できることは言うまでもない。
本発明に係る充電台は、携帯電話や携帯音楽プレーヤ等の充電の他、アシスト自転車や電気自動車の充電等にも好適に利用できる。
10、10X…充電台
11、11X…電源コイル
12…交流電源
13、13X…移動機構
14…位置検出制御器 14A…第1の位置検出制御器
14B…第2の位置検出制御器
14C…第2の位置検出制御器
15…コア 15A…円柱部
15B…円筒部
16…連結材
17…満充電検出回路
18…移動台
19A、19B…ラックギア
20…本体ケース;20A…上ケース;20B…下ケース
21、21X…充電面
22…サーボモータ;22A…X軸サーボモータ;22B…Y軸サーボモータ
23…ネジ棒;23A…X軸ネジ棒;23B…Y軸ネジ棒
24…ナット材;24A…X軸ナット材;24B…Y軸ナット材
25…ベルト
26…ガイドロッド
27…ガイド部
30…位置検出コイル;30A…X軸検出コイル;30B…Y軸検出コイル
31…パルス電源
32…受信回路
33…識別回路
34…切換回路
35…リミッタ回路
36…A/Dコンバータ
37、37X…プリント基板
37a…コイルパターン領域
37b…回路実装領域
38…筒穴
39…切り欠き
41…固定筒
42…ねじ穴
43…リブ
44…保持筒
45…保持筒端縁
46…固定穴
47…段差部
48…フレキシブル基板
50、50X…電池駆動機器
51、51X…誘導コイル
52…二次電池
53…コンデンサ
54…共振回路
55…ダイオード
56…平滑コンデンサ
57…整流回路
58…充電制御回路
59A、59B…ガイド棒
60A、60B…ピニオンギア
61…サーボモータ
62…リードスクリュー
63A、63B…ウォームホイール
64…位置検出制御器
66…スライド部材
66A…Xスライド部
66B…Yスライド部
66a…板状部分
70…ねじ
71…ねじ頭
72…キャップ
73…識別回路
77…記憶回路
80…充電台
82…交流電源
83…電圧検出回路
84…消費電力検出回路
85…受信回路
90…電池内蔵機器
95…送信回路
BP…電池パック
t…ねじ頭の厚み

Claims (11)

  1. 電池駆動機器(50)を駆動する電池パックを充電するための充電台であって、
    上面に、電池パック又は電池パックを装着した電池駆動機器(50)を載置し充電するための充電面(21)を設けた本体ケース(20)と、
    前記充電面(21)に電池パック又は電池パックを装着した電池駆動機器(50)を載置した状態で、電池パックに設けられた円形状の誘導コイル(51)と電磁結合可能とするよう、前記充電面(21)の内面で前記誘導コイル(51)側と対向する姿勢にて前記本体ケース(20)に内蔵される電源コイル(11)と、
    前記電源コイル(11)を、前記充電面(21)の範囲で移動させる移動機構(13)と、
    前記電源コイル(11)に対して電力を供給するための送電回路と、
    前記充電面(21)に面するように配置された、前記誘導コイル(51)の位置を検出するための複数の位置検出コイル(30)と、
    前記位置検出コイル(30)をパターン配線したプリント基板(37)と、
    を備えており、
    前記プリント基板(37)が、前記本体ケース(20)の内部で、前記充電面(21)と、前記電源コイル(11)の前記移動機構(13)による移動領域との間に配置されて、前記充電面(21)の内面に当接されるように保持されてなることを特徴とする充電台。
  2. 請求項1に記載の充電台であって、
    前記本体ケース(20)が、上ケース(20A)と下ケース(20B)に分割されており、
    前記上ケース(20A)は、前記充電面(21)を備えており、
    前記上ケース(20A)は、前記下ケース(20B)と接合された状態で該下ケース(20B)側に突出する姿勢に、先端にねじ穴(42)を設けた複数の固定筒(41)を設けており、
    前記下ケース(20B)は、前記上ケース(20A)と接合された状態で前記固定筒(41)の位置に、該固定筒(41)のねじ穴(42)と中心軸を略一致させた固定穴(46)を開口しており、
    前記プリント基板(37)は、前記固定筒(41)を挿入可能な筒穴(38)を開口しており、
    前記プリント基板(37)を、前記上ケース(20A)の前記充電面(21)を構成する面に当接させた状態で、前記筒穴(38)に前記固定筒(41)を挿入し、さらに前記下ケース(20B)を前記上ケース(20A)に接合させて前記固定穴(46)から前記ねじ穴(42)にねじ(70)を挿入して固定可能に構成してなることを特徴とする充電台。
  3. 請求項2に記載の充電台であって、
    前記下ケース(20B)はさらに、前記固定穴(46)の周囲に、前記固定筒(41)の外周を保持するための保持筒(44)を備えてなることを特徴とする充電台。
  4. 請求項3に記載の充電台であって、
    前記保持筒(44)は、前記固定筒(41)を保持した状態で、前記保持筒(44)の端縁(45)で前記プリント基板(37)を前記充電面(21)側に当接するよう構成してなることを特徴とする充電台。
  5. 請求項4に記載の充電台であって、
    前記保持筒(44)の高さは、該保持筒(44)に前記固定筒(41)を挿入した状態で、前記プリント基板(37)の厚さに相当する分だけ、前記充電面(21)の内面側と離間するよう構成されてなることを特徴とする充電台。
  6. 請求項2から5のいずれか一に記載の充電台であって、
    前記保持筒(44)はさらに、前記固定筒(41)を保持する側から前記固定穴(46)に対して反対側に延長されており、
    前記固定穴(46)は、前記下ケース(20B)の表面よりも窪んだ位置に開口され、かつ該固定穴(46)の周囲を、該反対側に延長された保持筒(44)の一部で囲んでなることを特徴とする充電台。
  7. 請求項2から6のいずれか一に記載の充電台であって、
    前記固定筒(41)は、前記上ケース(20A)の四隅に設けられてなることを特徴とする充電台。
  8. 請求項1から7のいずれか一に記載の充電台であって、
    前記プリント基板(37)は、
    前記位置検出コイル(30)をパターン配線したコイルパターン領域(37a)と、
    前記送電回路を実装した回路実装領域(37b)と、
    を備えており、
    前記プリント基板(37)を前記本体ケース(20)に固定した状態で、前記コイルパターン領域(37a)を前記充電面(21)と対面させると共に、前記回路実装領域(37b)が前記充電面(21)と重複させないように配置してなることを特徴とする充電台。
  9. 請求項1から8のいずれか一に記載の充電台であって、
    前記移動機構(13)が、
    X方向に移動するXスライド部(66A)と、
    Y方向に移動するYスライド部(66B)とを備えており、
    前記Xスライド部(66A)及びYスライド部(66B)とは交差する姿勢で互いに摺動自在に連結されていることを特徴とする充電台。
  10. 請求項9に記載の充電台であって、
    前記Xスライド部(66A)及びYスライド部(66B)はそれぞれ、一端を前記本体ケース(20)内で摺動自在に支持されてなることを特徴とする充電台。
  11. 請求項1から10のいずれか一に記載の充電台であって、
    前記プリント基板(37)に、前記送電回路を実装してなることを特徴とする充電台。
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