JP2000277201A - プラグイン電気機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケースを小さくしてプリント基板を大きく設
計する。 【解決手段】 プラグイン電気機器は、ケース１の底面
に、折り畳んだ電源プラグ２を収納する収納凹部９を設
けている。電源プラグ２は、折り畳みできるようにケー
ス１に連結している。ケース１内には、電源プラグ２に
電気接続されるプリント基板７を配設している。さら
に、プラグイン電気機器は、電源プラグ２を、プラグ刃
３の先端がケース１の内側に折り畳まれるように、ケー
ス１に連結している。さらに、ケース１の内部には、収
納凹部９のプラグ刃３収納部分まで延長してプリント基
板７を配設している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ケースに電源プラ
グを折り畳みできるように連結している電気機器に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】ケースに電源プラグを折り畳みできるよ
うに連結している電気機器は、電源プラグを起こしてコ
ンセントに接続して使用できる。この状態で使用できる
電気機器は、長い電源コードが必要なく、持ち運びに極
めて便利である。さらに、電源プラグを折り畳みしてコ
ンパクトな状態で持ち運びできる特長もある。

【０００３】図１と図２は、ケースに折り畳みできるよ
うに電源プラグを連結している電気機器の底面図と断面
図を示している。この図に示す電気機器は、ケース１の
底面に折り畳みできるように電源プラグ２を連結してい
る。電源プラグ２は、２列のプラグ刃３をプラスチック
製の絶縁材４で連結している。絶縁材４は、両端に突出
するように直線上に回転軸５を一体成形して設けてい
る。回転軸５を回転できるように支持する固定用リブ１
３をケース１に設けている。この固定用リブ１３の貫通
孔に、絶縁材４の回転軸５を挿入して、電源プラグ２を
回転できるようにケース１に連結している。電源プラグ
２を起こした状態で、プラグ刃３に電気接続する弾性リ
ード板６は、プリント基板７に固定される。電源プラグ
２を折り畳んだ状態で、プラグ刃３を弾性リード板６に
接触させないように、プラグ刃３には、プラグ刃３を起
こした状態で弾性リード板６に接触する凸部８を設けて
いる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】図１と図２に示す電気
機器は、電源プラグ２を起こしたときに、プラグ刃３を
弾性リード板６に接触させ、弾性リード板６で電源プラ
グ２をプリント基板７に電気接続している。プリント基
板には、たとえば、充電回路等を実現する電子パーツを
装着している。この構造の電気機器は、ケースを小さく
してプリント基板を大きく設計するのが難しい。プリン
ト基板の外側に電源プラグを配設すると共に、電源プラ
グを折り畳みできる状態でケースに内蔵するからであ
る。プリント基板と電源プラグとを積層する状態で配設
して、ケースの外形を小さくできるが、この構造にする
と、ケースが厚くなって全体の容積が大きくなる欠点が
ある。

【０００５】本発明は、この欠点を解決することを目的
に開発されたもので、本発明の重要な目的は、ケースを
小さくしてプリント基板を大きく設計できる電気機器を
提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のプラグイン電気
機器は、ケース１の底面に、折り畳んだ電源プラグ２を
収納する収納凹部９を設けている。電源プラグ２は、折
り畳みできるようにケース１に連結している。ケース１
内には、電源プラグ２に電気接続されるプリント基板７
を配設している。

【０００７】本発明の請求項１のプラグイン電気機器
は、電源プラグ２を、プラグ刃３の先端がケース１の内
側に折り畳まれるように、ケース１に連結している。さ
らに、ケース１の内部には、収納凹部９のプラグ刃３の
収納部分まで延長してプリント基板７を配設している。

【０００８】本発明の請求項２のプラグイン電気機器
は、収納凹部９に、電源プラグ２の２列のプラグ刃３を
別々に独立して収納できる２列の収納溝１４を設けてい
る。ケース１内には、収納溝１４の部分まで延長された
プリント基板７を配設している。プラグ刃３は、収納溝
１４を設けているケース１の両側で、プラグ刃３に電気
接続するための弾性リード板６を連結している。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するためのプラグイン電気機器を例
示するものであって、本発明はプラグイン電気機器を以
下のものに特定しない。

【００１０】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する
番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決
するための手段の欄」に示される部材に付記している。
ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材
に特定するものでは決してない。

【００１１】図３と図４に示すプラグイン電気機器は充
電器で、ケース１の底面に、折り畳んだ電源プラグ２を
収納する収納凹部９を設けている。ただし、本発明は電
気機器を充電器に特定しない。電気機器には、折り畳み
できるように電源プラグを設けている全ての電気機器と
することができる。プラグイン電気機器は、ケース１の
収納凹部９に、折り畳みできる電源プラグ２を備える。
ケース１内には、電源プラグ２に接続されるプリント基
板７を配設している。

【００１２】ケース１は、プラスチック製の上ケース１
Ａおよび下ケース１Ｂからなり、上下のケース１を連結
して、プリント基板７を上下で挟着して定位置に固定し
ている。プリント基板７を固定するために、上ケース１
Ａと下ケース１Ｂは、内面に突出してプリント基板７を
挟着するボス１０を一体成形して設けている。上ケース
１Ａは、プリント基板７を貫通して、プリント基板７を
定位置に位置決めするボス１０を一体成形して設けてい
る。下ケース１Ｂは、プリント基板７を定位置に載置す
ると共に、止ネジ１１を貫通させるボス１０を一体成形
して設けている。下ケース１Ｂのボス１０に止ネジ１１
を挿入し、この止ネジ１１を上ケース１Ａのボス１０に
ねじ込んで、上下のケース１を連結している。上下のケ
ース１は周縁を溶着して連結することもできる。

【００１３】上ケース１Ａは、電源プラグ２の節度用爪
１２を一体成形して設けている。節度用爪１２は、弾性
変形できるアームで、上ケース１Ａの内面に突出して設
けられる。節度用爪１２は、先端を電源プラグ２の絶縁
材４に弾性的に押圧しており、電源プラグ２を折り畳み
状態と、起こした状態とに保持する。節度用爪１２は、
図５の下ケース１Ｂを外した底面図に示すように、電源
プラグ２の絶縁材４の中央部分を弾性的に押圧するよう
に、上ケース１Ａの周壁から内側に突出させて設けられ
る。

【００１４】下ケース１Ｂは電源プラグ２を回転できる
ように支持するために、固定用リブ１３を一体成形して
設けている。固定用リブ１３は、図３の底面図に示すよ
うに、電源プラグ２の両側に平行に２列に配設されて、
電源プラグ２に設けた回転軸５を回転できるように挿入
する貫通孔を設けている。

【００１５】以上のように、上ケース１Ａに節度用爪１
２を一体成形して設けて、下ケース１Ｂに固定用リブ１
３を設けてなるケース１は、電源プラグ２を能率よく組
み込みできる特長がある。それは、下ケース１Ｂの固定
用リブ１３に電源プラグ２を連結する状態で、下ケース
１Ｂと上ケース１Ａとを連結して、電源プラグ２を節度
のある状態で装着できるからである。図２に示す従来の
プラグイン電気機器は、下ケース１Ｂに節度用爪１２と
固定用リブ１３の両方を設けているので、電源プラグ２
の組み込みに手間がかかる欠点があった。さらに、電源
プラグ２を内側に折り畳む構造は、上ケース１Ａに節度
用爪１２を設けて、極めて簡単な構造として、電源プラ
グ２を節度のある状態で折り畳みできる特長がある。そ
れは、節度用爪１２を上ケース１Ａの内面から内側に突
出させるアーム形状に成形して、電源プラグ２の節度を
実現できるからである。

【００１６】下ケース１Ｂは、電源プラグ２の収納凹部
９を底面に設けている。下ケース１Ｂには、電源プラグ
２の先端がケース１の内側に折り畳まれるように、電源
プラグ２を回動できるように連結している。電源プラグ
２を折り畳んだ状態を図３の底面図に示している。この
図に示すように、電源プラグ２は、プラグ刃３をケース
１の内側に向けて折り畳まれる。したがって、収納凹部
９は、電源プラグ２の絶縁材４を収納する部分をケース
１の外側に、プラグ刃３を収納する部分をケース１の内
側に配設している。

【００１７】収納凹部９は、プラグ刃３を収納する部分
を２列のプラグ刃３を別々に独立して収納できる２列の
収納溝１４としている。したがって、図３に示す収納凹
部９は、全体の形状がコ字状の溝形としている。ケース
１には、できるかぎり大きいプリント基板７を収納する
ために、図４の断面図に示すように、プリント基板７を
プラグ刃３を収納する部分、すなわち、収納溝１４の内
面まで延長している。

【００１８】プリント基板７は、回動するプラグ刃３に
連結される弾性リード板６を連結している。弾性リード
板６は、ケース１を水平に配設する状態で、プラグ刃３
の真上に、プラグ刃３と平行に配設される。プラグ刃３
を弾性リード板６の下方で回動させて、弾性リード板６
にプラグ刃３を接触させるためである。弾性リード板６
は一端をプリント基板７に連結して、先端部をプラグ刃
３に弾性的に押圧している。回転するプラグ刃３は、弾
性リード板６の内面を摺動して、弾性リード板６に電気
的に接続される。プラグ刃３は、電源プラグ２を折り畳
んだ状態で、必ずしも弾性リード板６に接触させる必要
はない。図４の電源プラグ２は、プラグ刃３の先端に凸
部８を設け、電源プラグ２を起こしたときに、この凸部
８が弾性リード板６に接触する構造としている。

【００１９】弾性リード板６は、プラグ刃３を収納する
収納溝１４の真上でプリント基板７に連結される。弾性
リード板６がプリント基板７に連結される構造を、図６
の断面図に示している。この図に示す弾性リード板６
は、プラグ刃３の収納溝１４の両側で、プリント基板７
に連結している。弾性リード板６は、プリント基板７を
貫通する折曲部をプリント基板７の下面で半田付して、
プリント基板７に連結している。収納溝１４を形成して
いるケース１は、内面で幅を狭くして、その両側で弾性
リード板６をプリント基板７に連結している。さらに、
図４と図６に示すように、ケース１は、収納凹部９のあ
る周縁部を多少段差ができるように突出部としている。
この構造のケース１は、収納凹部９を実質的に深くし
て、電源プラグ２を突出しない状態で収納できる。さら
に、この構造は、プリント基板７を下ケース１Ｂの底面
に接近させて、電源プラグ２を収納凹部９に突出しない
ように収納できる。

【００２０】弾性リード板６は、プリント基板７に必ず
しも平行に連結する必要はない。たとえば、図７に示す
ように、ハ字状に傾斜する姿勢でプリント基板７に連結
することもできる。弾性リード板６をこの姿勢で連結す
るプリント基板７は、弾性リード板６の連結部を収納溝
１４から離すことができる。したがって、この構造の電
気機器は、２列の収納溝１４のある収納凹部９とするこ
となく、図８に示すように、電源プラグ２全体をする収
納凹部９とすることもできる。

【００２１】電源プラグ２は、２列の金属プラグ刃３を
プラスチック製の絶縁材４で連結している。電源プラグ
２は、２列のプラグ刃３を絶縁材４にインサートして製
作している。ただし、プラグ刃３を絶縁材４に接着して
製造することもできる。絶縁材４は、両端に回転軸５を
突出させている。回転軸５は、下ケース１Ｂに一体成形
して設けられた固定用リブ１３の貫通孔に回転できるよ
うに挿入されて、電源プラグ２を折り畳みできるように
ケース１に連結する。さらに、絶縁材４は、電源プラグ
２を折り畳んだ状態と、垂直に起こした状態とに保持さ
せるために、節度用爪１２を弾性的に押圧するカム面４
Ａを外周に設けている。カム面４Ａは、図４に示すよう
に、電源プラグ２を起こした状態で、節度用爪１２に押
圧されて、電源プラグ２をこの姿勢に保持する節度部４
Ｂを設けている。電源プラグ２を折り畳んだとき、節度
用爪１２がカム面４Ａを押圧して、電源プラグ２を折り
畳み位置に保持する。

【００２２】プリント基板７は、プラグ刃３を収納して
いる収納凹部９の内部まで延長されている。プリント基
板７は、電気機器に必要な電子パーツを実装している。
電気機器が充電器の場合、プリント基板７には、図示し
ないが、電池を充電するための電源を構成する部品を固
定している。この電源は、電源プラグ２から入力される
商用電源を電池を充電できる電圧と電流に変換する回路
である。プリント基板７は、弾性リード板６を介して電
源プラグ２のプラグ刃３に接続されて、電源プラグ２か
ら電力が供給される。

【００２３】

【発明の効果】本発明のプラグイン電気機器は、ケース
を小さくしてプリント基板を大きく設計できる特長があ
る。それは、本発明のプラグイン電気機器が、ケースの
底面に配設した電源プラグを、プラグ刃の先端がケース
の内側に折り畳まれるようにケースに連結しており、ケ
ースの内部には、電気プラグを収納する収納凹部のプラ
グ刃収納部分まで延長してプリント基板を配設している
からである。この構造の電気機器は、折り畳まれて収納
されるプラグ刃の収納部分の内側のスペースを有効に利
用できるので、極めて簡単な構造で、しかも、ケースを
厚くすることなく、ケースを小さくして、プリント基板
を大きく設計できる特長が実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のプラグイン電気機器の底面図

【図２】図１に示すプラグイン電気機器の断面図

【図３】本発明の実施例のプラグイン電気機器の底面図

【図４】図３に示すプラグイン電気機器の断面図

【図５】図３に示すプラグイン電気機器の下ケースを外
した状態を示す底面図

【図６】図３に示す電気機器のプリント基板と弾性リー
ド板の連結構造を示す拡大横断面図

【図７】プリント基板と弾性リード板の連結構造の他の
一例を示す平面図

【図８】本発明の他の実施例のプラグイン電気機器の底
面図

【符号の説明】

１…ケース １Ａ…上ケース １Ｂ
…下ケース ２…電源プラグ ３…プラグ刃 ４…絶縁材 ４Ａ…カム面 ４Ｂ
…節度部 ５…回転軸 ６…弾性リード板 ７…プリント基板 ８…凸部 ９…収納凹部 １０…ボス １１…止ネジ １２…節度用爪 １３…固定用リブ １４…収納溝

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケース(1)の底面に、折り畳んだ電源プ
   ラグ(2)を収納する収納凹部(9)を設けており、この収納
   凹部(9)に収納できるように電源プラグ(2)をケース(1)
   に折り畳みできるように連結しており、さらに、ケース
   (1)内には、電源プラグ(2)に電気接続されるプリント基
   板(7)を配設してなるプラグイン電気機器において、 電源プラグ(2)を、先端がケース(1)の内側に折り畳まれ
   るように連結すると共に、電源プラグ(2)の収納凹部(9)
   のケース(1)内面には、プラグ刃(3)を収納する部分まで
   プリント基板(7)を延長してなることを特徴とするプラ
   グイン電気機器。
2. 【請求項２】 収納凹部(9)が、電源プラグ(2)が備える
   ２列のプラグ刃(3)を別々に独立して収納できる２列の
   収納溝(14)を有し、この収納溝(14)を設けているケース
   (1)内にプリント基板(7)を配設しており、さらに、収納
   溝(14)を設けているケース(1)の両側で、プリント基板
   (7)をプラグ刃(3)に電気接続する弾性リード板(6)を連
   結している請求項１に記載されるプラグイン電気機器。