JPWO2012063934A1 - 基地局装置、通信システム、管理装置、及びそれらに関する方法 - Google Patents

基地局装置、通信システム、管理装置、及びそれらに関する方法 Download PDF

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Abstract

ブランク無線リソースの位置を設定するための新たな技術的手段を提供する。基地局装置は、使用可能な無線リソース中に、ブランク無線リソースを設定する設定部24と、他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す情報を取得する取得部26と、を備えている。前記設定部24は、前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す前記情報に基づき、ブランク無線リソースの位置を調整する。

Description

本発明は、基地局装置、通信システム、管理装置、及びそれらに関する方法に関するものである。
セル方式の通信システムは、マクロセルとよばれる比較的広い無線通信エリアを形成する大出力のマクロ基地局装置を多数設置することで構築される。
LTE(Long Term Evolution)などの通信規格では、マクロ基地局装置のほか、マクロセルよりも狭い範囲のフェムトセルを形成するフェムト基地局装置を設置することも想定されている(非特許文献1参照)。フェムト基地局装置は、マクロ基地局装置よりも小型の基地局装置である。
マクロ基地局装置は、通信システムを管理する通信事業者によって設置されるのに対して、フェムト基地局装置は、主に、通信システムの顧客(ユーザ)である個人や企業などによって設置される。フェムト基地局装置を、例えば、マクロセル内における家屋内又は企業の事業所内などに設置することで、フェムト基地局装置の設置場所における通信環境の改善などを図ることができる。
また、LTEでは、フェムト基地局装置とは別に、マクロセルよりも範囲が狭いセル(ピコセル)を形成する小型基地局装置(ピコ基地局装置)を設置することも検討されている(非特許文献2参照)。
マクロセル内に非常に人口密度が高い場所が含まれている等の事情により、マクロセル内に存在する端末数が非常に多くなると、マクロ基地局装置だけでは、多数の端末に応じた十分な通信容量が確保できないことが予想される。
そこで、マクロセル内の端末を、マクロ基地局装置ではなく、ピコ基地局装置に優先的に接続させることで、マクロ基地局装置の通信負荷を軽減させることができ、システム全体のスループットを向上させることができる。
ここで、LTEでは、上述のマクロ基地局装置及びピコ基地局装置は、いずれもeNodeB(eNB)ともよばれ、通信システムの加入者端末すべてがアクセス可能とされている。つまり、マクロ基地局装置及びピコ基地局装置は、公衆用基地局装置であるということができる。
一方、フェムト基地局装置は、Home eNB(HeNB)ともよばれ、フェムト基地局装置の設置者などが優先して利用できるように、フェムト基地局装置にアクセス可能な端末を制限することが可能である。つまり、フェムト基地局装置は、プライベートな利用が可能な基地局装置である。
フェムト基地局装置が、プライベートな利用に供される場合、フェムト基地局装置の関係者以外の者が所有する一般の端末は、フェムト基地局装置への接続が制限される。つまり、一般の端末は、フェムトセル内に存在している場合であっても、マクロ基地局装置への接続が優先され、フェムト基地局装置に全く接続できないか、限られた場合にしか接続することができない。
したがって、プライベートに利用されるフェムト基地局装置は、マクロ基地局装置などの公衆向けの基地局装置の運用にできるだけ悪影響を与えないことが望まれる。
例えば、マクロ基地局装置から送信されるフレーム中の制御信号が、フェムト基地局装置からの電波干渉を受けると、マクロ基地局装置にアクセスしている端末は、データ信号取得に必要な制御信号を取得できないおそれがある。端末は、制御信号を取得できれば、多少の干渉があってもデータ信号を正常に認識することが可能であるが、制御信号を取得できなければ、データ信号を正常に認識できなくなる。
したがって、マクロセル内に設置されるフェムト基地局装置は、マクロセルに対して干渉を与えないようにすること、より具体的には、マクロ基地局装置の送信フレームに含まれる制御信号に対して干渉を与えないようにすること、が望まれる。
このため、フェムト基地局装置は、使用可能な無線リソース(時間リソース及び又は周波数リソース)のうち、マクロセルへの干渉を回避したい無線リソースを、ブランク無線リソースとして設定することが考えられる。例えば、フェムト基地局装置は、マクロ基地局装置の送信フレームに含まれる制御信号の送信区間に対応するフレーム位置に、ブランク区間(ブランクサブフレーム)を設定することが考えられる。
また、フェムト基地局装置は、当該フェムト基地局装置が使用可能な周波数(キャリア)のうち、不使用とする周波数(ブランクキャリア)を設けておくことも考えられる。
マクロセルへの干渉を回避したい無線リソースをブランク無線リソース(ブランク区間又はブランクキャリア)にしておくことで、ブランク無線リソースについては、マクロセルへの干渉を低減できる。
このように、ブランク無線リソースは、他の近傍基地局装置から送信される制御信号などの信号を保護するのに有用である。また、ブランク無線リソースは、制御信号の保護に限らず、一部の無線リソースにおいてセル間干渉を回避したい様々な状況において有用である。
ところが、フェムト基地局装置が設置されているマクロセル内には、公衆用向けの基地局装置として、マクロ基地局装置だけでなく、ピコ基地局装置が設置されることもある。
このため、ブランク無線リソースが設定される位置を、干渉を与えるのを回避したいセルを形成するマクロ基地局装置から送信される信号だけを意識して設定すると、ピコ基地局装置への十分な配慮が得られないおそれがある。
このように、ブランク無線リソースは、他の基地局装置のセルへ干渉を与えるのを回避するのに有用であるものの、単に、当該他の基地局装置のセルへ干渉を与えるのを回避することを考慮するだけであると、複数の基地局装置の配置状況によっては、ブランク無線リソースの位置が不適切となるおそれがある。
そこで、本発明は、ブランク無線リソースの位置を設定するための新たな技術的手段を提供することを目的とする。
(1)一の観点からみた本発明は、使用可能な無線リソース中に、ブランク無線リソースを設定する設定部と、他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す情報を取得する取得部と、を備え、前記設定部は、前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す前記情報に基づき、ブランク無線リソースの位置を調整する基地局装置である。
上記本発明によれば、基地局装置は、他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置に応じて、自装置におけるブランク無線リソースの位置を調整することができる。
ブランク無線リソースの位置を示す情報は、ブランク無線リソースの位置を直接的に示すものでなくてもよく、使用可能な無線リソースのうち実際に使用される無線リソースの位置を示すことで、ブランク無線リソースの位置を間接的に示すものであってもよい。
ブランク無線リソースの位置とは、無線リソースが例えば時間リソースである場合には、時間軸上の位置をいい、無線リソースが例えば周波数リソースである場合には、周波数軸上の位置をいう。
(2)前記取得部は、複数の他の基地局装置のうち、ブランク無線リソースの位置を参照する対象となる対象基地局装置から、前記対象基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す前記情報を取得し、前記設定部は、前記対象基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す前記情報に基づき、ブランク無線リソースの位置を調整するのが好ましい。
この場合、ブランク無線リソースの位置を参照する対象となる対象基地局装置のブランク無線リソースの位置に応じて、自装置のブランク無線リソースの位置を調整することができる。
(3)前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースは、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置のセルへの干渉防止のために設定されたブランク無線リソースであるのが好ましい。
(4)前記他の基地局装置は、端末装置による接続が、自装置よりも優先的に行われる基地局装置であるのが好ましい。
(5)前記(4)において、前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースは、優先基地局装置のセルへの干渉防止のために設定されたブランク無線リソースであり、前記優先基地局装置は、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置であって、端末装置による接続が前記他の基地局装置よりも優先的に行われる基地局装置であるのが好ましい。
(6)前記他の基地局装置は、端末装置による接続が、自装置のほうに優先的に行われる基地局装置であってもよい。
(7)前記(6)において、前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースは、優先基地局装置のセルへの干渉防止のために設定されたブランク無線リソースであり、前記優先基地局装置は、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置であって、端末装置による接続が自装置よりも優先的に行われる基地局装置であるのが好ましい。
(8)前記優先基地局装置は、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置であるのが好ましい。
(9)前記他の基地局装置は、マクロセルを形成するマクロ基地局装置であるのが好ましい。
(10)前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置は、マクロセルよりも小さいセルを形成する小型公衆用基地局装置であるのが好ましい。
(11)前記(1)〜(10)のいずれか1項に記載の基地局装置(自装置)は、個人又は企業などの通信事業者の顧客によってプライベートに利用可能な基地局装置であるのが好ましい。
(12)前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の基地局装置(自装置)は、マクロセルよりも小さいセルを形成する小型公衆用基地局装置であるのが好ましい。
(13)前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置は、マクロセルよりも小さいセルを形成する第1の小型公衆用基地局装置のセルよりも小さいセルを形成する第2の公衆用基地局装置であるのが好ましい。
(14)前記設定部は、前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置に対応する位置にブランク無線リソースを設定するのが好ましい。
(15)前記設定部は、前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置とは異なる位置にブランク無線リソースを設定するのが好ましい。
(16)前記無線リソースは、時間リソース又は周波数リソースであるのが好ましい。
(17)前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かを判定する判定部を備え、前記設定部は、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が、自装置の近傍に存在するか否かの判定結果に応じて、ブランク無線リソースの位置を調整するのが好ましい。
この場合、判定部は、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かを判定して、ブランク無線リソースの位置を調整する。したがって、自装置の近傍に前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が存在すれば、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置の存在を考慮して、ブランク無線リソースの位置を調整することができる。
(18)前記設定部は、前記判定部によって、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が、自装置の近傍に存在すると判定された場合に、前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す前記情報に基づき、ブランク無線リソースの位置を調整するのが好ましい。
(19)前記設定部は、前記判定部によって、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が、自装置の近傍に存在しないと判定された場合には、前記他の基地局装置のセルへの干渉防止のために、ブランク無線リソースの位置を調整するのが好ましい。
(20)前記判定部は、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置が無線送信した情報に基づいて行うのが好ましい。
(21)前記判定部は、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置が送信した送信電力情報に基づいて行うのが好ましい。
(22)前記優先基地局装置が、自装置の近傍に存在するか否かを判定する判定部を備え、前記設定部は、前記優先基地局装置が、自装置の近傍に存在するか否かの判定結果に応じて、ブランク無線リソースの位置を調整するのが好ましい。
(23)前記判定部は、前記優先基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置が送信した自装置のID情報に基づいて行うことができる。
(24)前記判定部は、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置が送信した送信フレームに、当該近傍基地局装置が前記優先基地局装置であることを認識可能な情報が含まれているか否かの判定によって、前記優先基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を行うことができる。
(25)前記判定部は、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置が送信した送信フレームに、当該近傍基地局装置の近傍に存在する別の他の基地局装置が前記優先基地局装置であることを認識可能な情報が含まれているか否かの判定によって、前記優先基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を行うことができる。
(26)前記判定部は、前記別の他の基地局装置からの信号を測定した結果も考慮して、前記優先基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を行うことができる。
(27)前記判定部は、前記優先基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置がセル範囲拡張処理を行っているか否かの監視結果に基づいて行うことができる。
(28)前記判定部は、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、基地局間ネットワークを介して得た情報に基づいて行うことができる。
(29)前記判定部は、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、基地局間ネットワークを介して得た、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かを示す情報に基づいて行うことができる。
(30)他の観点からみた本発明は、基地局装置の種別を認識可能な情報を、送信フレームに含めて送信可能に構成され、前記基地局装置の種別は、端末装置による接続の優先度に応じた種別である、基地局装置である。
(31)他の観点からみた本発明は、自装置の近傍に存在する他の基地局装置を示す情報とともに、前記他の基地局装置の種別を認識可能な情報を、送信フレームに含めて送信可能に構成されている基地局装置である。
(32)他の観点からみた本発明は、第1基地局装置と、第2基地局装置と、第3基地局装置と、を有する通信システムであって、前記第1基地局装置は、使用可能な無線リソース中に、前記第2基地局装置のセルへの干渉防止のためのブランク無線リソースを設定するよう構成され、前記第3基地局装置は、前記第1基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す情報を取得し、前記第1基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す前記情報に基づき、ブランク無線リソースの位置を調整する通信システムである。
(33)他の観点からみた本発明は、複数の基地局装置の情報を管理する管理装置であって、複数の基地局装置それぞれの種別を認識可能な情報を記憶する記憶部と、一の基地局装置の近傍に、種別の異なる他の基地局装置が存在する場合に、前記一の基地局装置に対して、前記一の基地局装置の近傍に種別の異なる前記他の基地局装置が存在することを認識可能な情報を送信する情報送信部と、を備えている管理装置である。
(34)他の観点からみた本発明は、複数の基地局装置の情報を管理する管理装置であって、複数の基地局装置それぞれの種別を認識可能な情報を記憶する記憶部と、基地局装置に対して、他の基地局装置の種別を認識可能な情報を送信する情報送信部と、を備えている管理装置である。
(35)他の観点からみた本発明は、基地局装置が使用可能な無線リソース中に、ブランク無線リソースを設定する方法であって、他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す情報を取得するステップと、前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す前記情報に基づき、前記基地局装置のブランク無線リソースの位置を調整するステップと、を含む方法である。
(36)他の観点からみた本発明は、近傍基地局装置に関する判定を行う方法であって、基地局間ネットワークに設けられた装置又は基地局間ネットワークに接続されたネットワークに設けられた装置から、一の基地局装置の近傍に種別の異なる他の基地局装置が存在するか否かの判定を行うために用いられる情報を、送信するステップと、前記一の基地局装置が、基地局間ネットワークを介して送信されてきた前記情報を受信するステップと、前記情報に基づいて、前記一の基地局装置の近傍に種別の異なる他の基地局装置が存在するか否かの判定を行うステップと、を含む方法である。
(37)他の観点からみた本発明は、基地局装置が情報を送信する方法であって、前記基地局装置は、基地局装置の種別を認識可能な情報を送信する。前記基地局装置の種別は、端末装置による接続の優先度に応じた種別である。
(38)他の観点からみた本発明は、基地局装置が、自装置の近傍に存在する他の基地局装置を示す情報を送信する方法であって、前記基地局装置は、自装置の近傍に存在する他の基地局装置を示す情報とともに、前記他の基地局装置の種別を認識可能な情報を送信する。
通信システムの構成図である。 基地局間ネットワークの構成図である。 DLフレーム及びULフレームの構造図である。 DLフレームの構造図である。 基地局装置(フェムト基地局装置)の構成図である。 同期情報の通知方法を示す図である。 フェムトBSのABS配置を示す図である。 マクロBSのABS配置を示す図である。 ピコBSが及びマクロBSのABS配置(ケース1)を示す図である。 ABS情報の通知方法を示す図である。 ピコBS及びマクロBSのABS配置(ケース2)を示す図である。 送信電力による判定方法を示すフローチャートである。 送信電力の通知方法を示す図である。 セルIDによる判定方法を示すフローチャートである。 セルIDの通知方法を示す図である。 マクロBS配下のピコセル情報の通知方法を示す図である。 セル種別による判定方法を示すフローチャートである。 セル種別の通知方法を示す図である。 セル種別付自セル情報のデータ構造図である。 隣接基地局リストによる判定方法を示すフローチャートである。 隣接基地局リストの通知方法を示す図である。 セル種別付隣接基地局リストのデータ構造図である。 セル範囲拡張処理による判定方法を示すフローチャートである。 セル範囲拡張処理の監視方法を示す図である。 基地局間ネットワークからのピコBS情報の通知方法を示す図である。 サーバの構成図である。 自セル種別情報が追加された自セル情報(SIB1)である。 セル種別情報が追加された隣接基地局リスト(SIB4)である。 基地局装置の配置を示す図である。 端末装置による接続の優先度を示す図である。 CSGフェムトBS及びピコBSのABS配置を示す図である。 ABS情報の通知方法を示す図である。 マクロBS及びピコBSのABS配置を示す図である。 ABS情報の通知方法を示す図である。 CSGフェムトBS及びピコBSのABS配置を示す図である。 ABS情報の通知方法を示す図である。 CSGフェムトBS、マクロBS及びピコBSのABS配置を示す図である。 CSGフェムトBS、マクロBS及びピコBSのABS配置を示す図である。 CSGフェムトBS、マクロBS及びピコBSのABS配置を示す図である。 CSGフェムトBS及びピコBSのABS配置を示す図である。 CSGフェムトBS及びOpenフェムトBSのABS配置を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.通信システムの構成]
図1は、無線通信システムの構成を示す概略図である。この通信システムは、複数の基地局装置(BS;Base Station)1を備えたセル方式のシステムである。本実施形態の無線通信システムは、例えば、LTEが適用される携帯電話用のシステムであり、各基地局装置1と、端末装置(UE;User Equipment)2との間において、LTEに準拠した通信が行われる。ただし、通信方式は、LTEに限られるものではない。
通信システムを構成する複数の基地局装置1には、例えば、数キロメートルの大きさの通信エリア(マクロセル)MCを形成する複数のマクロ基地局装置(Macro Base Station; MBS)1aのほか、ピコセルPCを形成するピコ基地局装置(Pico Base Station; PBS)1b、及び、フェムトセルFCを形成するフェムト基地局装置(Femto Base Station;FBS)1cを含めることができる。
以下では、マクロ基地局装置をマクロBS、ピコ基地局装置をピコBS、フェムト基地局装置をフェムトBSというものとする。
ピコBS1bは、マクロセル内に1又は複数設置される。ピコBS1bは、マクロBS1aと同様に、主に、通信事業者によって設置される。マクロセルMC内の端末装置2を、マクロBS1aではなく、ピコBS1bに接続させることで、マクロBS1aの通信負荷を軽減させることができ、システム全体のスループットを向上させることができる。
フェムトBS1cも、マクロセル内及び/又はピコセル内に1又は複数設置される。フェムトBS1cは、主に、通信システムの顧客(ユーザ)である個人や企業などによって設置される。フェムトBS1cを設置することで、フェムト基地局装置の設置場所における通信環境の改善などを図ることができる。
フェムトセルFC及びピコセルPCは、ともに、マクロセルMCよりも狭い通信エリアを持つが、「フェムト」及び「ピコ」という名称が示すように、一般に、フェムトセルFCの方が、ピコセルPCよりも狭い。
LTEにおいて、マクロBS1a及びピコBS1bは、ともに、eNB(又は、単にNB)とよばれる基地局装置である。マクロBS1a及びピコBS1bは、通信事業者によって設置されたものであるため、特別な事情が無い限り、本通信システムの加入者端末すべてがアクセス可能である。つまり、マクロBS1a及びピコBS1bは、公衆用基地局装置であるということができる。そして、マクロBS1aよりも小型の(小さいセルを形成する)基地局装置である。
一方、フェムトBS1cは、HeNB(又は単に、HNB)とよばれる基地局装置である。フェムトBS1cは、通信システムの顧客(ユーザ)である個人又は企業などによって保有及び/又は設置される。つまり、フェムトBS1cは、個人又は企業などによってプライベートに利用可能な基地局装置であるということができる。
フェムトBS1cは、フェムトBS1cの設置者又はその関係者などが優先して利用できるように、フェムトBS1cにアクセス可能な端末装置2を制限することが可能である。この制限は、基地局装置1に設定されるアクセスモードによって実現される。
アクセスモードとは、基地局装置1が、端末装置2による無線接続の制限を規定するためのモードである。アクセスモードには、オープンアクセスモード、クローズドアクセスモード、及び、ハイブリッドモードの3種類がある。基地局装置は、これら3種類の異なるアクセスモードのいずれかのモードで運用される。
オープンアクセスモードとは、全ての端末装置2が接続可能なモードである。通信事業者が設置するマクロBS1a及びピコBS1bは、公共性が高いため、通常、オープンアクセスモードで運用される。したがって、通信システムの加入者端末装置2すべてが、すべてマクロBS1a又はピコBS1bにアクセスすることができる。
クローズドアクセスモードとは、このモードに設定されている基地局装置1を利用可能である端末装置2として登録されている端末装置2のみ、接続が許可されるモードである。端末装置2の登録は、クローズドアクセスモードに設定された基地局装置1においてされていてもよいし、基地局装置1が接続可能な他の装置においてされていてもよい。
以下、単に「フェムトBS1c」といった場合には、クローズドアクセスモードに設定されたフェムトBS1cを指すものとする。
また、フェムトBS1cが、クローズドアクセスモードに設定されたフェムトBS1cであることを特に示したい場合には、クローズドアクセスモードに設定されたフェムトBS1cを、「CSG(Closed Subscriber Group)フェムトBS1c」ということがある。
ハイブリッドモードとは、基本的に全ての端末装置2が接続可能であるが、登録されている端末装置2が、登録されていない端末装置2よりも優遇され、登録されていない端末装置2は接続できない場合があり得るモードである。
オープンアクセスモードに設定されたフェムトBS1cは、公衆用基地局装置として機能する。以下、オープンアクセスモードに設定されたフェムトBS1cを、「OpenフェムトBS」という。
なお、ハイブリッドモードに設定されたフェムトBS1cは、CSGフェムトBSとみなしてもよいし、OpenフェムトBSとみなしてもよい。
図2は、マクロBS1a、ピコBS1b、及びフェムトBS1c(CSGフェムトBS又はOpenフェムトBS)の各基地局装置を接続する基地局間ネットワーク(有線ネットワーク)を示している。eNBであるマクロBS1a及びピコBS1bは、S1インターフェースとよばれる通信インターフェースによる回線6を介して、MME(Mobility Management Entity)と接続されている。MME3は、端末装置2の位置等の管理を行い、各端末装置2の移動管理についての処理を行うノードである。
さらに、eNB間はX2インターフェースと呼ばれる通信インターフェースによる回線7によって相互に接続されており、eNB間で直接的に情報交換のための通信が可能である。ただし、現行の標準では、フェムトBS1cはX2インターフェースを持つことができない。
なお、X2インターフェースによる接続は、図2に示す接続に限られず、任意のeNB間に設けることができる。
HeNBであるフェムトBS1c(CSGフェムトBS又はOpenフェムトBS)は、HeNBゲートウェイ(GW)5を介してMME3に接続されている。MME3とゲートウェイ5との間、及び、ゲートウェイ5とフェムトBS1cとの間も、それぞれS1インターフェースと呼ばれる通信インターフェースによる回線6によって接続されている。
なお、フェムトBS1c(CSGフェムトBS又はOpenフェムトBS)は、HeNBゲートウェイ(GW)5を介さずに、S1インターフェースによって、MME3と接続されていてもよい。
上記のS1インターフェース及びX2インターフェースによるネットワークは、各基地局装置1a,1b,1cの間を有線で接続する基地局間ネットワークを構成している。この基地局間ネットワークには、通信を管理するサーバ(図示省略)などの装置が設置される。
[2.LTEのフレーム構造]
本実施形態の通信システムが準拠するLTEにおいて採用可能なFDD方式においては、上り信号(端末装置から基地局装置への送信信号)と、下り信号(基地局装置から端末装置への送信信号)との間で、互いに異なる使用周波数を割り当てることで、上り通信と下り通信とを同時に行う。
図3は、LTEにおける上り及び下りそれぞれの無線フレームの構造を示す図である。LTEにおける下りの基本フレームである無線フレーム(DLフレーム)及び上りの無線フレーム(ULフレーム)は、その1無線フレーム分の時間長さがそれぞれ10ミリ秒であり、#0〜#9まで10個のサブフレーム(一定の時間長さを持つ通信単位領域)によって構成されている。これらのDLフレームとULフレームは、そのタイミングが揃えられた状態で、時間軸方向に配置される。
図4は、DLフレーム(基地局装置の送信フレーム)の詳細な構造を示す図である。図中、縦軸方向は周波数を示しており、横軸方向は時間を示している。
DLフレームを構成するサブフレームは、それぞれ2つのスロットにより構成されている。また、1つのスロットは、7個(♯0〜♯6)のOFDMシンボルにより構成されている(Normal Cyclic Prefixの場合)。
また、図中、データ伝送の上での基本単位領域であるリソースブロック(RB:Resource Block)は、周波数軸方向に12サブキャリア、時間軸方向に7OFDMシンボル(1スロット)で定められる。
また、DLフレームの周波数方向の帯域幅は、最大20MHzで複数の設定値が規定されている。
図4に示すように、各サブフレームの先頭には、基地局装置1が端末装置2に対し、下り通信に必要な制御チャネルを割り当てるための伝送領域が確保されている。この伝送領域は、各サブフレームにおいて先頭側に位置するスロットのシンボル♯0〜♯2(最大で3シンボル)で割り当てられており、ユーザデータが格納されるPDSCH(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel、後に説明する)及びPUSCH(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel、後に説明する)の割当情報等を含む下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)や、PDCCHに関する情報を通知するための制御チャネル構成指示チャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)、PUSCHに対するハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)の受信成功通知(ACK:Acknowledgement)、受信失敗通知(NACK:Negative Acknowledgement)を送信するためのハイブリッドARQ指示チャネル(PHICH:Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)が割り当てられている。
DLフレームを構成する10個のサブフレームの内、1番目(♯0)及び6番目(♯5)のサブフレームそれぞれには、基地局装置やセルを識別するための制御信号である、第一同期信号及び第二同期信号(P−SCH:Primary Synchronizaiton Channel,S−SCH:Secondary Synchronizaiton Channel)が割り当てられている。
P−SCHは、時間軸方向において、サブフレーム♯0における先頭側のスロットの最後のOFDMシンボルであるシンボル♯6の位置に1つのシンボル幅で配置され、周波数軸方向において、DLフレームの帯域幅の中央の位置に6リソースブロック幅分(72サブキャリア)で配置されている。
S−SCHは、時間軸方向において、サブフレーム♯5における先頭側のスロットの最後から2番目のOFDMシンボルであるシンボル♯5の位置に1つのシンボル幅で配置され、周波数軸方向において、DLフレームの帯域幅の中央の位置に6リソースブロック幅分(72サブキャリア)で配置されている。
上記のように、下り信号は、サブフレームを複数配置することで構成されており、下り信号を構成する複数のサブフレームには、P−SCH及びS−SCHを含むサブフレームと、同信号を含まないサブフレームとが含まれている。
P−SCH及びS−SCHを含むサブフレーム(♯0及び♯5)は、下り信号をサブフレーム単位で着目した場合、飛び飛びに配置されている。また、P−SCH及びS−SCHは、上記のようにDLフレームに配置されることで、10サブフレームを1周期として、下り信号に周期的に配置されている。
上記のように周期的に配置されているP−SCH及びS−SCHは、無線フレームを構成するサブフレームの送信タイミングを示している。このため、P−SCH及びS−SCHは、端末装置が基地局装置との間で同期をとる場合のほか、基地局装置間において無線フレームの送信タイミング及び/又は周波数(クロック)を同期させる基地局間同期のための信号としても用いられる。
また、DLフレームにおいて、1番目のサブフレーム♯0には、ブロードキャスト送信によってシステムの帯域幅等を端末装置に通知するための同報チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)が割り当てられる。PBCHは、時間軸方向において、1番目のサブフレーム♯0における後方側のスロットのシンボル♯0〜♯3の位置に4つのシンボル幅で配置され、周波数軸方向において、DLフレームの帯域幅の中央の位置に6リソースブロック幅分(72サブキャリア)で割り当てられる。この同報チャネルは、4フレームにわたって同一の情報を送信することで、40ミリ秒ごとに更新されるように構成されている。
PBCHには、通信帯域幅や、無線フレーム番号等を含んだマスタ情報ブロック(MIB:Master Information Block)が格納されている。
上述の各チャネルが割り当てられていない他のリソースブロックは、ユーザデータ等を格納するためのDL共有チャネル(PDSCH)として用いられる。このPDSCHは、複数の端末装置で共有して用いられるエリアである。
PDSCHに格納されるユーザデータの割り当てについては、各サブフレームの先頭に割り当てられているPDCCHに格納される、下りの無線リソース割当に関するリソース割当情報により端末装置に通知される。このリソース割当情報は、各PDSCHの無線リソース割当を示す情報であり、端末装置は、このリソース割当情報によって、そのサブフレーム内に自己に対するデータが格納されていることを認識できる。
P−SCH,S−SCH,PBCH、PDCCHその他の制御チャネルには、端末装置2がPDSCHにて送信されるデータ信号を受信するために必要な各種の制御信号を含んでいるため、これらの制御チャネルが、電波干渉を受けると、PDSCHによって送信されたデータ信号の受信に支障を来たす。
また、PDSCHには、ユーザデータの他、各端末装置共通の制御信号、各端末装置個別の制御信号等も格納される。PDSCHに格納される制御信号としては、例えばシステム情報ブロック(SIB:System Information Block)が挙げられる。
上記PDCCHや、PCFICH、PBCH等により送信される制御信号や、P−SCH、S−SCHは、自装置に接続する端末装置に対して接続を維持するのに必要な情報を示す信号であり、端末装置は、これら各制御信号を読み込み、各情報に基づいて基地局装置との間の無線接続を維持する。
[3.基地局装置の構成]
図5は、フェムトBS(CSGフェムトBS)1cの構成を示すブロック図である。フェムトBS1cは、アンテナ11と、アンテナ11が接続された送受信部(RF部)10と、RF部10にて送受信される信号の処理などを行う信号処理部20とを備えている。
RF部10は、上り信号受信部12、下り信号受信部13、及び送信部14を備えている。上り信号受信部12は、端末装置2からの上り信号を受信するためのものである。下り信号受信部13は、他の基地局装置1からの下り信号を受信するためのものである。送信部14は、端末装置2へ下り信号を送信するためのものである。
下り信号受信部13が受信した下り信号は、信号処理部20に与えられ、同期処理部22又は図示しない復調部によって処理される。
信号処理部20は、同期処理部22、ブランク無線リソース設定部(ブランク区間設定部)24、判定部25、情報取得部26、及び監視部27を備えている。
同期処理部22は、下り信号受信部13が受信した他の基地局装置1(例えば、マクロBS1a)の下り信号を取得し、下り信号に含まれる既知信号であるP−SCH及びS−SCHに基づいて、自装置1cの無線フレームにおけるサブフレームの送信タイミングを当該他の基地局装置1との間で一致させる基地局間同期をとる同期処理を行う。なお、同期処理の際には、自装置1cの無線フレームにおけるサブフレームの送信タイミングを当該他の基地局装置1との間で所望時間ほどずれるように同期をとってもよい。
なお、ピコBS1b及び必要であればマクロBS1aも、基地局間同期処理機能を有しているため、同一のマクロセルMC内の基地局装置1a,1b,1cすべての基地局間同期を取ることが可能である。
基地局間同期は、図6に示すように、基地局間ネットワーク6,7を介して基地局間同期のための情報を基地局装置間で交換することで行ったり、あるいは、他の基地局装置1aが送信した無線信号(下り信号)によって同期を行う「エア同期」によって行っても良い。また、各基地局装置1がGPS受信機を備え、GPS信号によって同期をとってもよい。
エア同期で基地局間同期をとる場合、同期処理部22は、自装置1cの起動時や、定期的又は外部からの指令に応じて、同期処理を行うことを決定すると、送信部14による自装置の下り信号の送信を休止させて、下り信号受信部13が受信した他の基地局装置1の下り信号を取得する。
同期処理部22は、他の基地局装置1の下り信号に含まれる、周期的に配置されたP−SCH及びS−SCHを検出し、当該他の基地局装置1における無線フレーム中のサブフレームの送信タイミングや周波数等を取得する。
さらに、同期処理部22は、取得した他の基地局装置1の下り信号のサブフレームの送信タイミング及び周波数を基準として同期誤差を検出し、自装置1cのサブフレームの送信タイミングやサブフレームの長さが一致するように調整して同期をとる。
同期処理部22は、マクロBS1aとの間で、基地局間同期処理を行うことで、マクロBS1aが送信するDLフレームにおいて、P−SCH、S−SCH、及びPBCHなどの保護されるべき制御信号が含まれるサブフレームの送信タイミングを把握することができる。
同期処理部22は、マクロBS1aが送信するDLフレームにおいて、P−SCH、S−SCH、及びPBCHなどの保護されるべき制御信号が含まれるサブフレームの送信タイミングを取得すると、その送信タイミングを、ブランク区間設定部24(図5参照)に通知する。なお、マクロBS1aが送信するP−SCH、S−SCH、及びPBCHなどの保護されるべき制御信号が含まれるサブフレームの送信タイミングは、情報取得部26が、基地局間ネットワーク6,7を介して取得してもよい。
ブランク無線リソース設定部24は、自装置1cが使用可能な無線リソース(時間リソース又は周波数リソース)のうち、ブランクとなる無線リソースを設定する。本実施形態において、ブランク無線リソース設定部24は、自装置1cが送信するDLフレーム中の1又は複数のサブフレームを、ブランクサブフレーム(ブランク区間)として設定するブランク区間設定部として機能する。
ブランク区間設定部24は、他の基地局装置が形成するセルに対して、できるだけ干渉を与えないように、ブランクサブフレームを設定する位置を調整する。
また、ブランク区間設定部24は、他の基地局装置のブランクサブフレームの位置に応じて、ブランクサブフレームを設定する位置を調整する。
また、ブランク区間設定部24は、自装置1cの近傍にピコBS1bが存在するか否かに応じて、ブランクサブフレームを設定する位置を調整する。
図1において、ピコBS1bを考慮せずに、フェムトBS1cとマクロBS1bとの間の干渉だけを考えた場合、図7に示すように、ブランク区間設定部24は、マクロBS1aが送信する制御信号の送信タイミング(送信区間)に対応する自装置1cのDLフレーム中のサブフレームを、ブランクサブフレームとして設定する。
なお、ブランクサブフレームは、マクロBS1aが送信する全ての制御信号に対応する位置に設定される必要はなく、マクロBS1aが送信する制御信号のうち、保護が望まれる制御信号に対応する位置に設定されれば足りる。
ブランクサブフレームは、サブフレーム中に実質的にデータ信号がなく、ヌル(null)信号が送信されるサブフレームである。これにより、マクロBS1aに接続する端末装置2(以下、「マクロ端末」という)は、マクロBS1aが送信した制御信号(P−SCH、S−SCH、及びPBCHなど)を受信する際に、フェムトBS1cからの電波干渉を受けることが抑制される。
つまり、フェムトセルFC内においては、フェムトBS1cにおける端末アクセス制限のため、フェムトBS1cへのアクセス権限のない一般の端末装置2は、フェムトBS1cに接続できない。つまり、端末装置2は、フェムトセルFC内に存在していても、フェムトBS1cよりも、マクロBS1aへの接続が優先され、マクロ端末となる。したがって、マクロ端末は、フェムトBS1cから強い電波干渉を受け、マクロBS1aからの制御信号(以下、「マクロ制御信号」という)すら受信できないおそれがある。
これに対して、フェムトBS1cが、保護が所望されるマクロ制御信号に対応するフレーム位置に、ブランクサブフレームを設定することで、マクロ端末は、マクロ制御信号を受信することができる。
本実施形態において、ブランク区間設定部24は、ブランクサブフレーム(ブランク区間)として、ABS(Almost Blank Subframe)を用いる。ABSは、データ信号(PDSCH)は含まないものの、参照信号(CRS;Cell-speciffic Reference Signal)及び/又はその他必要とされる最低限の制御信号を含むブランクサブフレームである。
また、ブランクサブフレームは、データ信号が存在しており通信に使用されているサブフレームであっても、そのサブフレームの信号の電力が小さく抑えられており、基地局装置から十分に離れると実質的に使用されていないブランクサブフレームであるとみなせるものであってもよい。
また、ブランクサブフレーム(ブランク区間)としては、ABS以外に、MBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)用のサブフレーム(MBSFN)を用いてもよい。MBMSは、TV放送サービス等のブロードキャストサービスであり、複数の基地局装置から同じ情報を同じリソースを用いて同じタイミングで送信される。
MBMSは、ブロードキャストサービスであるため、MBMSに用いられるMBSFNサブフレームでは、MBMSに係る情報の他、当該サブフレームがMBSFNサブフレームである旨等の必要最小限の制御情報が制御チャネル(サブフレーム先頭側の2シンボル)を用いて送信され、特定の端末装置に向けた制御情報は送信されない。
本実施形態では、MBSFNを、ブランクとするため、フェムトBS1cが送信するMBSFN中のデータ信号としてヌル信号が設定される。ヌル信号を送信するMBSFNは、参照信号を含む必要がないため、ABSよりも、より完全なブランクサブフレームに近いものとなる。
このように、ブランクサブフレーム(ブランク区間)は、信号が全く存在しないものである必要はなく、実質的に信号のブランクが存在するものであれば足りる。
また、ブランク無線リソースとなる無線リソースは、周波数リソースであってもよい。例えば、基地局装置が使用可能な周波数(キャリア)のうち、不使用とする周波数(ブランクキャリア)を確保してもよい。干渉を与えたくない他セルが使用する周波数(キャリア)を、不使用の周波数(ブランクキャリア)として設定することで、他セルへ干渉を与えるのを回避することができる。以下の説明では、無線リソースの例として時間リソースであるサブフレームを挙げて説明するが、以下の説明は、無線リソースが周波数(キャリア)である場合にも適用される。つまり、ブランク無線リソース設定部24は、ブランクキャリア設定部として機能してもよい。
図7に示すように、マクロBS1aとフェムトBS1cとの間の関係では、公衆用基地局装置であるマクロBS1aの制御信号が保護されるべきであり、プライベートに利用されるフェムトBS1cの送信フレーム中にブランクサブフレームが設定される。これは、一般の端末装置2は、プライベートに利用されるフェムトBS1cではなく、公衆用基地局装置であるマクロBS1aに優先して接続されるためである。
一方、ともに公衆用基地局装置であるマクロBS1aとピコBS1bとの間の関係では、本実施形態では、ピコBS1bの制御信号の保護を優先する。したがって、図8に示すように、マクロBS1aの送信フレーム中にブランクサブフレーム(ブランク区間)が設定される。
本実施形態において、マクロBS1aよりもピコBS1bの制御信号の保護を優先したのは、マクロセルMC内のマクロ端末を、できるだけピコセルPCに収容させて、マクロBS1aの負荷を軽減するという観点によるものである。かかる観点において、端末装置2は、可能な限り、マクロBS1aよりもピコBS1bに接続することが望ましい。つまり、端末装置2は、マクロBS1aよりもピコBS1bに優先して接続される。したがって、ピコBS1bの制御信号(ピコ制御信号)の保護が重要となる。
なお、ブランクサブフレームを設定するマクロBS1aは、フェムトBS1cと同様に、基地局間ネットワーク(X2インタフェース)を介して、ピコBS1bの同期情報及び/又は制御信号の送信タイミング情報を取得する。そして、マクロBS1aのブランク区間設定部24は、保護が所望されるピコ制御信号に対応するフレーム位置に、ブランクサブフレームを設定する。これにより、端末装置2は、ピコ制御信号をより確実に受信することができる。
前述のように、ピコBS1bの存在を考慮しない場合、図7に示すように、フェムトBS1cのブランク区間設定部24は、マクロ制御信号を保護するように、ブランクサブフレームを設定した。
これに対し、フェムトBS1cの近傍に位置するピコBS1bの存在を考慮する場合、フェムトBS1cのブランク区間設定部24は、図9に示すように、マクロ制御信号に対応するフレーム位置ではなく、ピコ制御信号に対応するフレーム位置にABSなどのブランクサブフレームを設定する。
これにより、ピコ制御信号が、フェムトBS1cのブランクサブフレーム(ABS)によって保護される。また、マクロBS1aのブランク区間設定部24も、フェムトBS1cと同様に、ピコ制御信号に対応するフレーム位置にABSなどのブランクサブフレームを設定する。
図9に示すように、マクロBS1a及びフェムトBS1cが設定するブランクサブフレームの位置は同じとなる。このため、フェムトBS1cは、マクロBS1aにおけるブランクサブフレーム(ブランク区間)の位置に対応する位置にブランクサブフレームを設定することで、ピコ制御信号を保護することができる。つまり、フェムトBS1cは、マクロBS1aが設定したブランクサブフレームの位置に倣って、自装置1cにおけるブランクサブフレームの位置を設定する。
フェムトBS1cが、マクロBS1aの送信フレーム中のブランクサブフレーム(ABS及び/又はMBSFNなど)の位置を把握するための経路としては、図10に示すように、いくつかのバリエーションがある。例えば、フェムトBS1cの情報取得部26は、X2,S1インターフェースなどの基地局間ネットワークを介して、マクロBS1aから、ブランクサブフレーム(ブランク無線リソース)の位置を示す情報(図10中の「ABS情報」)を取得できる。なお、ブランク無線リソースが周波数リソースである場合には、情報取得部26は、使用可能な周波数のうち、ブランク周波数(ブランクキャリア)の周波数位置を示す情報を取得する。
フェムトBS1cの情報取得部26は、無線で、マクロBS1aからABS情報を取得したり、マクロBS1aからABS情報を取得したマクロ端末2aから、無線で、ABS情報を取得したりすることもできる。
さらには、フェムトBS1cは、マクロBS1aから基地局間ネットワークを介してABS情報を取得したピコBS1bから、基地局間ネットワーク又は無線によって、マクロBS1aのABS情報(マクロABS情報)を取得してもよい。さらに、フェムトBS1cは、ピコBS1bからマクロABS情報を取得したピコ端末2bから、無線で、マクロABS情報を取得することもできる。
なお、フェムトBS1cは、図10に示す経路で、マクロ制御信号及び/又はピコ制御信号の位置を取得することもできる。
図11は、フェムトBS1cの近傍に存在するピコBS1bを考慮する場合におけるブランクサブフレーム(ABS)の設定の仕方の他の例を示している。図11では、フェムトBS1cのブランク区間設定部24は、ピコ制御信号及びマクロ制御信号の双方を保護するように、ブランクサブフレームを設定している。
つまり、フェムトBS1cは、マクロBS1aのブランクサブフレームの位置に倣った上で、さらに、マクロセルMCへの干渉を防止するためのブランクサブフレームを追加的に設定している。
図11の場合、ピコ制御信号及びマクロ制御信号の双方が保護されることになるという点で、図9に比べて有利である。
一方、図11の場合、フェムトBS1cが送信するフレーム中においてブランクサブフレームが占める割合が多くなり、フェムトセルFC内の通信に制約が生じる。この点に関し、図9の場合、フェムトBS1cが送信するフレーム中においてブランクサブフレームが占める割合が比較的少なく有利である。
[3.1 送信電力による判定]
フェムトBS1cの近傍にピコBS1bが存在するか否かの判定は、フェムトBS1cの判定部25(図5参照)によって行われる。
図12は、送信電力を用いた判定方法を示している。ここでは、判定に、フェムトBS1cの近傍の基地局装置から送信されたDLフレームに含まれるDL電力パラメータ(送信電力情報;DL送信電力の制限値)を用いる。DLの送信電力の大きさは、セル半径を規定するものであり、セル半径は、マクロセルMC、ピコセルPC、フェムトセルFCそれぞれで異なる(マクロセル半径>ピコセル半径>フェムトセル半径)。なお、LTEにおいては、DL電力パラメータとして、SIB2(SystemInformationBlockType2)メッセージ内のReference Signal Power(参照信号の電力の大きさ)を利用することができる。
DL電力パラメータをピコBS1bの存在の有無の判定に用いる場合、フェムトBS1cは、図13に示すように、近傍の他の基地局装置から送信されたDLフレームを傍受する。そして、フェムトBS1cの情報取得部26は、フェムトBS1cの近傍の基地局装置それぞれから送信されたDLフレームに含まれるDL電力パラメータ(送信電力情報)を取得する(ステップS11)。判定部25は、取得されたDL電力パラメータが示す送信電力値が、ピコBS1bについて設定される送信電力値であるか、又はピコBS1bについて設定される所定の送信電力の範囲内であるかを判定することによって、判定部25は、ピコBS1bが自装置1cの近傍に存在するか否かを判定する(ステップS12)。
ピコBS1bが自装置1cの近傍に存在すると判定された場合、設定部24は、図9に示すように、ピコ制御信号を保護するようにABSなどのブランク区間の位置を設定する(ステップS13)。つまり、フェムトBS1cは、マクロBS1aから取得したABS情報に基づいて、マクロBS1aのABSと同じ位置に、ABSを設定する。また、設定部24は、必要であれば、図11に示すように、マクロ制御信号も保護するようにABSなどのブランク区間の位置を設定する。
ピコBS1bが自装置1cの近傍に存在しないと判定された場合、設定部24は、図7に示すように、ピコ制御信号の保護は考慮せずに、マクロ制御信号を保護するように、ABSなどのブランク区間の位置を設定する(ステップS14)。つまり、フェムトBS1cは、マクロBS1aから取得したABS情報を考慮せずに、ブランク位置の設定を行う。
[3.2 セルIDによる判定]
図14は、判定部25が、フェムトBS1cの近傍にピコBS1bが存在するか否かの判定を、近傍の基地局装置1のセルID(基地局装置のID)に基づいて行う方法を示している。
セルIDをピコBS1bの存在の有無の判定に用いる場合、フェムトBS1cは、図15に示すように、近傍の他の基地局装置から送信されたDLフレームを傍受する。そして、フェムトBS1cの情報取得部26は、フェムトBS1cの近傍の基地局装置それぞれから送信されたDLフレームに含まれるセルIDを取得する(ステップS21)。ここでのセルIDは、DLフレームを送信した基地局装置自身のセルID(自セルID)である。LTEにおいて、自セルIDは、SIB1(System Information Block Type 1)内に、端末装置2への報知情報(Broadcast Information)として含まれている。
マクロBS1aは、当該マクロBS1aが形成するマクロセルMC内にある配下のピコBS1bのセルIDを把握しており、図16に示すように、マクロBS1aの配下のピコBS1bのセルID(配下のピコセル情報)は、基地局間ネットワーク又は無線で、フェムトBS1cに通知される。フェムトBS1cの情報取得部26は、マクロBS1aから通知されたピコBS1bのセルIDを取得する。
判定部25は、ステップS21で取得されたセルIDと、マクロBS1aから通知されたピコBS1bのセルIDと、を比較することによって、ピコBS1bが自装置1cの近傍に存在するか否かを判定する(ステップS22)。他の基地局装置からのDLフレームをフェムトBS1cが受信できたということは、当該他の基地局装置は、電波干渉が問題になる程度に、フェムトBS1cの近傍に存在することを意味する。したがって、DLフレームを受信できた他の基地局装置がピコBS1bであれば、当該ピコBS1bは、自装置1cの近傍に存在していることを意味する。
ステップS22の判定の結果、ピコBS1bが自装置1cの近傍に存在すると判定された場合、設定部24は、図9に示すように、ピコ制御信号を保護するようにABSなどのブランク区間の位置を設定する(ステップS23)。つまり、フェムトBS1cは、マクロBS1aから取得したABS情報に基づいて、マクロBS1aのABSと同じ位置に、ABSを設定する。また、設定部24は、必要であれば、図11に示すように、マクロ制御信号も保護するようにABSなどのブランク区間の位置を設定する。
ピコBS1bが自装置1cの近傍に存在しないと判定された場合、設定部24は、図7に示すように、ピコ制御信号の保護は考慮せずに、マクロ制御信号を保護するように、ABSなどのブランク区間の位置を設定する(ステップS24)。つまり、フェムトBS1cは、マクロBS1aから取得したABS情報を考慮せずに、ブランク位置の設定を行う。
[3.3 セル種別による判定]
図17は、判定部25が、フェムトBS1cの近傍にピコBS1bが存在するか否かの判定を、近傍の基地局装置1のセル種別(基地局装置がピコBS1bであることを示す情報)に基づいて行う方法を示している。
セル種別をピコBS1bの存在の有無の判定に用いる場合、フェムトBS1cは、図18に示すように、近傍の他の基地局装置から送信されたDLフレームを傍受する。そして、フェムトBS1cの情報取得部26は、フェムトBS1cの近傍の基地局装置それぞれから送信されたDLフレームに含まれるセル種別付セル情報を取得する(ステップS31)。セル種別付セル情報は、DLフレームを送信した基地局装置に関する自セル情報であり、図19に示すように、自セルIDと、自セル種別と、を含んでいる。
自セルIDは、DLフレームを送信した基地局装置自体を特定するIDであり、自セル種別は、DLフレームを送信した基地局装置の種別(マクロ、ピコ、フェムト)を示す情報である。自セル種別の受信側は、自セル種別に基づいて、DLフレームを送信した基地局装置の種別を認識することができる。なお、基地局装置の種別を示す情報は、OpenフェムトとCSGフェムトとを区別して示す情報であってもよい。
LTEの現行標準では、自セルに関する情報は基本的にSystem Information Block Type 1 (SIB1)に含まれており、Master Information Block (MIB)の取得後、最初に取得されるシステム情報がSIB1であることから、セル選択処理の初期段階で取得できることからも、自セル種別をSIB1に設定しておくことが好ましい。
本実施形態では、端末装置2に報知される自セル情報(ブロードキャスト情報)として、セル種別が含まれているため、端末装置2においても、アクセス先のセル種別(基地局装置の種別)を認識して、セル種別に応じた処理が可能となるなどの利点がある。
なお、図27に、SIB1の自セル情報にセル種別情報を追加した具体例を示した(図27の下線部が、セル種別情報に関する追加部分)。
判定部25は、ステップS31で取得されたセル種別が、ピコセル(ピコBS)であるか否かを確認すること(ピコセルであることを示す情報が含まれていることを確認すること)によって、ピコBS1bが自装置1cの近傍に存在するか否かを判定する(ステップS32)。他の基地局装置からのDLフレームをフェムトBS1cが受信できということは、当該他の基地局装置は、電波干渉が問題になる程度に、フェムトBS1cの近傍に存在することを意味する。したがって、DLフレームを受信できた他の基地局装置がピコセル(ピコBS)であれば、当該ピコBS1bは、自装置1cの近傍に存在していることを意味する。
ステップS32の判定の結果、ピコBS1bが自装置1cの近傍に存在すると判定された場合、設定部24は、図9に示すように、ピコ制御信号を保護するようにABSなどのブランク区間の位置を設定する(ステップS33)。つまり、フェムトBS1cは、マクロBS1aから取得したABS情報に基づいて、マクロBS1aのABSと同じ位置に、ABSを設定する。また、設定部24は、必要であれば、図11に示すように、マクロ制御信号も保護するようにABSなどのブランク区間の位置を設定する。
ピコBS1bが自装置1cの近傍に存在しないと判定された場合、設定部24は、図7に示すように、ピコ制御信号の保護は考慮せずに、マクロ制御信号を保護するように、ABSなどのブランク区間の位置を設定する(ステップS34)。つまり、フェムトBS1cは、マクロBS1aから取得したABS情報を考慮せずに、ブランク位置の設定を行う。
[3.4 隣接基地局リストによる判定]
図20は、判定部25が、フェムトBS1cの近傍にピコBS1bが存在するか否かの判定を、近傍の基地局装置1が送信した隣接基地局リストに基づいて行う方法を示している。
隣接基地局リストをピコBS1bの存在の有無の判定に用いる場合、フェムトBS1cは、図21に示すように、近傍の他の基地局装置から送信されたDLフレームを傍受する。そして、フェムトBS1cの情報取得部26は、フェムトBS1cの近傍の基地局装置それぞれから送信されたDLフレームに含まれる隣接基地局リストを取得する(ステップS41)。
隣接基地局リストは、DLフレームを送信した基地局装置1の近傍に存在する基地局装置1(同一周波数の隣接基地局(セル))のリストである。LTEにおいて、隣接基地局リストはSystem Information Block Type 4 (SIB4)で、端末装置に報知される。この隣接基地局リストに、セル種別を判別するための情報(IE)を追加することで、事前に、隣接基地局が、ピコBSであることを端末装置へ通知(ブロードキャスト送信)することができる。
つまり本実施形態の隣接基地局リストでは、図22に示すように、近傍に存在する基地局装置1(セル)を示す隣接基地局セルID(近傍基地局装置ID)のほか、当該隣接基地局セルのセル種別(基地局装置の種別)を示す情報も含まれている。
なお、図28に、SIB4の隣接基地局リストにセル種別情報を追加した具体例を示した(図28の下線部がセル種別情報に関する追加部分)。
本実施形態では、端末装置2に報知される隣接基地局リストとして、セル種別が含まれているため、端末装置2においても、アクセス先のセル種別(基地局装置の種別)に応じた処理が可能となるなどの利点がある。より具体的には、端末装置2は、通信のアイドル状態(携帯電話における待ち受け状態)にあるとき等において、隣接基地局リスト中のピコBSを(マクロBSよりも)優先して、接続先となる基地局装置1として選択するなどの処理を行うことができる。
フェムトBS1cは、ステップS41で取得された隣接基地局リストから、セル種別がピコセルである隣接セル(隣接ピコBS)を抽出する(ステップS42)。つまり、ピコセルであることを示す情報が隣接リストに含まれているか否かを判定する。
フェムトBS1cの判定部25は、ステップS42で隣接ピコBSが抽出された場合には、フェムトBS1cの近傍に、ピコBS1bが存在すると判定することができる。ただし、ステップS42の段階では、フェムトBS1cの近傍BSの近傍BSがピコBS1bであると判定したものである。
そこで、フェムトBS1cは、判定をより確実に行うために、ステップS42にて抽出された隣接ピコBSからの電波(DLフレーム)の検出を試みる(ピコBSの探索;ステップS43)。ピコBSの探索は、ステップS42にて抽出された隣接ピコのセルIDが、自セルIDとして格納されたDLフレームの電波を測定することによって行われる。
ステップS42にて抽出された隣接ピコのセルIDが自セルIDとして格納されたDLフレームの電波を観測できた場合、又は、当該電波強度が所定の閾値以上であった場合には、判定部25は、フェムトBS1cの近傍にピコBS1bが存在すると判定する(ステップS44)。
ステップS44の判定の結果、ピコBS1bが自装置1cの近傍に存在すると判定された場合、設定部24は、図9に示すように、ピコ制御信号を保護するようにABSなどのブランク区間の位置を設定する(ステップS33)。つまり、フェムトBS1cは、マクロBS1aから取得したABS情報に基づいて、マクロBS1aのABSと同じ位置に、ABSを設定する。また、設定部24は、必要であれば、図11に示すように、マクロ制御信号も保護するようにABSなどのブランク区間の位置を設定する。
ピコBS1bが自装置1cの近傍に存在しないと判定された場合、設定部24は、図7に示すように、ピコ制御信号の保護は考慮せずに、マクロ制御信号を保護するように、ABSなどのブランク区間の位置を設定する(ステップS34)。つまり、フェムトBS1cは、マクロBS1aから取得したABS情報を考慮せずに、ブランク位置の設定を行う。
[3.5 セル拡張処理の有無による判定]
図23は、判定部25が、フェムトBS1cの近傍にピコBS1bが存在するか否かの判定を、セル拡張処理の有無に基づいて行う方法を示している。
セル拡張処理(RE;Range Expansion)は、より多くの端末装置を自セル内に収容するために、自セルを拡張する処理である。ピコBS1bは、このセル拡張処理を行うため、セル拡張処理を行っている近傍BSが存在すれば、フェムトBS1cの近傍にピコBS1bが存在すると判定することができる。
セル拡張処理を監視するには、フェムトBS1cの監視部27が、図24に示すように、近傍の他の基地局装置から送信されたDLフレーム又はULフレームを傍受する(ステップS51)。近傍の他の基地局装置が、端末装置との間において、セル拡張処理のためのメッセージのやりとりを行っていることが検出できれば、フェムトBS1cの近傍にピコBS1bが存在すると判定することができる(ステップS52)。
ステップS52の判定の結果、ピコBS1bが自装置1cの近傍に存在すると判定された場合、設定部24は、図9に示すように、ピコ制御信号を保護するようにABSなどのブランク区間の位置を設定する(ステップ533)。つまり、フェムトBS1cは、マクロBS1aから取得したABS情報に基づいて、マクロBS1aのABSと同じ位置に、ABSを設定する。また、設定部24は、必要であれば、図11に示すように、マクロ制御信号も保護するようにABSなどのブランク区間の位置を設定する。
ピコBS1bが自装置1cの近傍に存在しないと判定された場合、設定部24は、図7に示すように、ピコ制御信号の保護は考慮せずに、マクロ制御信号を保護するように、ABSなどのブランク区間の位置を設定する(ステップS54)。つまり、フェムトBS1cは、マクロBS1aから取得したABS情報を考慮せずに、ブランク位置の設定を行う。
なお、図24に示すように、ピコBS1bは、セル拡張処理を行う際には、マクロBS1aから、基地局間ネットワークを介して、マクロBS1aのABS(マクロABS)のフレーム位置を示すABS情報を取得しておく。そして、ピコBS1b及びピコ端末2bは、マクロABSの区間において、セル拡張処理を行うことで、マクロBS1aからの干渉を回避しつつ、セル拡張処理を行うことができる。
[3.6 基地局間ネットワークからの情報による判定]
上記[3.1]〜[3.5]の判定方法は、無線で得た情報に基づいて、フェムトBS1cの近傍にピコBS1b(他の基地局装置)が存在するか否かの判定を行っているが、基地局間ネットワークからの情報に基づいて、判定を行っても良い。フェムトBS1cの情報取得部26が、基地局間ネットワークから取得する情報としては、上記[3.1]〜[3.5]で取得した情報と同様の情報であってもよいが、図25に示すように、ピコBS1bが自装置1cの近傍に存在するか否かを直接的に示す情報(ピコBS情報)であってもよい。なお、基地局間ネットワークからの情報に基づいて、判定を行う場合、当該情報の送信元は、基地局装置である必要はなく、基地局装置の情報を管理しているサーバ(管理装置)であってもよい。
[3.7 サーバからの情報による判定]
図26は、基地局間ネットワーク又は基地局間ネットワークに接続されたネットワークに設けられたサーバ(管理装置)9から送信された情報に基づいて、フェムトBS1cの近傍にピコBS1bが存在するか否かの判定を行う方法を示している。
図26に示すように、サーバ9は、記憶部(データベース)9aと、判定部9bと、情報送信部9cと、を備えている。サーバ9の記憶部9aは、複数の基地局装置を管理する管理テーブルを備えている。管理テーブルには、各基地局装置のセルID(基地局装置ID)、当該基地局装置のセル種別(基地局装置種別)、当該基地局装置の位置などが格納されている。
管理テーブルに設定されている情報は、基地局装置の設置時等にサーバ9に対して入力されたものである。なお、管理テーブルに設定されている情報は、設置された基地局装置から基地局間ネットワーク等のネットワークを介して収集されたものであってもよい。
基地局装置(特に、フェムトBS1c)1は、サーバ9に対して、自装置1の近傍にピコBS1bが存在するか否かの問い合わせ、あるいは、自装置1の近傍に存在する他の基地局装置のセル種別の問い合わせ、を送信する。これらの問い合わせには、問い合わせを送信した基地局装置1のセルID及び必要であれば当該基地局装置1の位置情報が含まれる。
近傍にピコBS1b(他の基地局装置)が存在するか否かの問い合わせを基地局装置1から受けたサーバ9は、問い合わせを発した基地局装置1のセルIDに基づいて、管理テーブルの位置情報を参照し、当該基地局装置1の位置を特定する(この位置の特定は、問い合わせに位置情報が含まれていれば不要)。さらに、サーバ9は、特定された基地局装置1の位置と、管理テーブルにおける他の基地局装置の位置とを比較し、問い合わせを発した基地局装置1の近傍に位置する他の基地局装置を抽出する。
サーバ9の判定部9bは、管理テーブルのセル種別情報を参照し、抽出された他の基地局装置の中に、セル種別がピコセル(ピコBS)であるものが含まれていれば、問い合わせを発した基地局装置1の近傍にピコBSが存在すると判定する。
そして、サーバ9の情報送信部9cは、基地局装置1からの問い合わせに対する応答として、近傍にピコBSが存在することを示す情報(ピコBS情報)を送信する。
サーバ9の判定部9bは、抽出された他の基地局装置の中に、セル種別がピコセル(ピコBS)であるものが含まれていなければ、問い合わせを発した基地局装置1の近傍にピコBSが存在しないと判定する。そして、情報送信部9cは、基地局装置1からの問い合わせに対する応答として、近傍にピコBSが存在しないことを示す情報(ピコBS情報)を送信する。なお、本実施形態において、ピコBS情報とは、ピコBS1bが近傍に存在するか否かを示す情報である。
また、近傍に存在する他の基地局装置のセル種別の問い合わせを受けたサーバ9は、問い合わせを発した基地局装置1のセルIDに基づいて、管理テーブルの位置情報を参照し、当該基地局装置1の位置を特定する(この位置の特定は、問い合わせに位置情報が含まれていれば不要)。さらに、サーバ9は、特定された基地局装置1の位置と、管理テーブルにおける他の基地局装置の位置とを比較し、問い合わせを発した基地局装置1の近傍に位置する他の基地局装置を抽出する。
そして、サーバ9の情報送信部9cは、管理テーブルを参照するとともに、抽出された1又は複数の他の基地局装置それぞれのセル種別を取得し、各基地局装置のセル種別を示す情報(セル種別情報)を、基地局装置1からの問い合わせに対する応答として送信する。
ピコBS情報又はセル種別情報を応答として受信した基地局装置(フェムトBS1c)1の判定部25は、受信したピコBS情報又はセル種別情報に基づいて、自装置1の近傍にピコBSが存在するか否かを判定することができる。
なお、サーバ(管理装置)9は、独立した装置として設けられている必要はなく、サーバ(管理装置)9の機能は、例えば、基地局装置が有していても良い。
また、サーバ9は、基地局装置1からの問い合わせを受けることなく、自発的に、ピコBS情報やピコ種別情報を、基地局装置1に対して送信してもよい。サーバ9は、管理テーブルが有する情報(セル種別など)を、フェムトBS1c以外の種別の基地局装置(マクロBS又はピコBS)に送信してもよい。
[4.基地局の種別と接続の優先度]
図29は、マクロBS1aが形成するマクロセル内にピコBS1bが存在し、ピコBS1bが形成するピコセルPC内に、CGSフェムトBS1c及びOpenフェムトBS1c−1が存在している様子を示している。
図30は、これら4種類の基地局装置に関し、一般のユーザ(端末装置2)にとっての接続の優先度を示したものである。4種類の基地局装置1a,1b,1c,1c−1において、接続の優先度は、OpenフェムトBS1c−1が最も高く、続いて、ピコBS1b、マクロBS1a、CSGフェムト1cの順である。
端末装置2が接続可能な基地局装置が複数あった場合、端末装置2は、接続の優先度が高いほうに、優先的に接続する。
通常、接続可能な基地局装置が複数ある場合、端末装置2は、信号の受信電力が最も高くなる基地局に接続する。例えば、端末装置2が、複数のマクロBS1aに接続可能である場合、信号の受信電力が最も高くなる基地局装置への接続(ハンドオーバ)を行うことになる。
これに対し、例えば、端末装置2がマクロBS1a及びピコBS1bに接続可能である場合において、ピコBS1bから送信された信号の受信電力の方が、マクロBS1aから送信された信号の受信電力よりも、やや小さくても、端末装置2は、優先度の高いピコBS1bの方に接続することになる。すなわち、端末装置2は、優先度のより高いピコBS1bから送信された信号の電力については、実際の受信電力の大きさに、所定値を加えることで、実際の受信電力の大きさよりも大きいものとみなす。これにより、端末装置2は、優先度の高いピコBS1bの方に優先的に接続することになる。これは、マクロセルMCよりも小さいピコセルPCを形成するピコBS1bにできるだけ多くの端末装置2を接続させて、マクロBS1aの負荷を軽減させるためである。
同様に、端末装置2がピコBS1b及びOpenフェムトBS1c−1に接続可能である場合において、OpenフェムトBS1c−1から送信された信号の受信電力の方が、ピコBS1bから送信された信号の受信電力よりも、やや小さくても、端末装置2は、優先度の高いOpenフェムトBS1c−1の方に接続することになる。これは、ピコセルPCよりも小さいフェムトセルFCを形成するOpenフェムトBS1c−1にできるだけ多くの端末装置2を接続させて、ピコBS1bの負荷を軽減させるためである。
また、CSGフェムトBS1cに接続が許可されていない一般の端末装置2は、CSGフェムトBS1cが形成するフェムトセルFC内に位置している場合であっても、CSGフェムトBS1cに接続することができない。つまり、CSGフェムトBS1cから送信された信号の受信電力が、マクロBS1a、ピコBS1b、又はOpenフェムトBS1c−1から送信された信号の受信電力よりも大きい場合であっても、端末装置2は、優先度の高いマクロBS1a、ピコBS1b、又はOpenフェムトBS1c−1に接続することになる。
なお、端末装置2が接続可能な複数の基地局装置の優先度(種別)が同じである場合には、端末装置2は、通常通り、信号の受信電力が最も高くなる基地局に接続する。
[5.第1変形例]
図31及び図32は、図11及び図10に関する第1変形例を示している。第1変形例においては、図29に示すように、CSGフェムトBS1c及びOpenフェムトBS1c−1は、いずれもピコセルPC内に存在し、OpenフェムトBS1c−1は、CSGフェムトBS1cからの干渉が問題になる程度に、CSGフェムトBS1cの近傍に存在している。
図10及び図11においては、CSGフェムトBS1cの取得部26は、マクロBS1aのABSの位置を示すABS情報を取得していたが、図31及び図32に示す第1変形例では、CSGフェムトBS1cの取得部26は、自装置1cよりも、端末装置2による接続の優先度が高いピコBS1bのABSの位置を示すABS情報を取得する。
図31では、図29に示すマクロBS1aの存在を考慮せず、ピコBS1b、CSGフェムトBS1c、及びOpenフェムトBS1c−1の三者で考える。
CSGフェムトBS1cのブランク区間設定部24は、ピコBS1bのABSの位置を示すABS情報に基づき、図31に示すように、ピコBS1bにおけるABSの位置に対応する位置にABSを設定する。ピコBS1bにおけるABSの位置は、より優先度の高いOpenフェムトBS1c−1が形成するフェムトセルへの干渉防止(フェムト制御信号の保護)のために設定されている。
CSGフェムトBS1cは、自装置1cよりも、端末装置2による接続の優先度が高いピコBS1bが設定したABSの位置に倣って、自装置1cにおけるABSの位置を設定することで、より優先度の高いOpenフェムトBS1c−1が形成するフェムトセルへの干渉防止(フェムト制御信号の保護)が可能となる。
図31では、CSGフェムトBS1cは、ピコBS1bが形成するピコセルへの干渉防止(ピコ制御信号の保護)のためのABSも設定しているが、当該ABSを設けなくてもよい。
CSGフェムトBS1cが、ピコBS1bの送信フレーム中のABSの位置を示す情報(ABS情報)を取得するための経路のバリエーションを、図32に示した。図32に示す経路のバリエーションは、図10に示す経路のバリエーションと同様のものである。つまり、CSGフェムトBS1cの情報取得部26は、ピコBS1bのABS情報を、ピコBS1bから、無線又は有線で、取得することができる。また、CSGフェムトBS1cの情報取得部26は、ピコBS1bのABS情報を、ピコ端末2b、OpenフェムトBS1c−1、Openフェムト端末2c−1などを介して取得することもできる。
第1変形例においても、CSGフェムトBS1cは、OpenフェムトBS1c−1が、自装置1cの近傍に存在しているか否かの判定を行って、OpenフェムトBS1c−1が近傍に存在している判定された場合には、取得したABS情報に基づいて、図31に示すようにABSを設定することができる。
OpenフェムトBS1c−1が近傍に存在していないと判定された場合には、CSGフェムトBS1cは、OpenフェムトBS1c−1のフェムト制御信号の保護は考慮せずに、ピコ制御信号を保護するように、ABSの位置を設定する。つまり、CSGフェムトBS1cは、ピコBS1bのABS情報を考慮せずに、ブランク位置の設定を行う。
OpenフェムトBS1c−1が近傍に存在しているか否かの判定は、[3.1]〜[3.4]及び[3.6]〜[3.7]の方法に準じて行うことができる。
[6.第2変形例]
図33及び図34は、図11及び図10に関する第2変形例を示している。第2変形例においても、図29に示す基地局装置の配置を想定する。ただし、第2変形例では、CSGフェムト1cの存在を考慮せず、マクロBS1a、ピコBS1b、及びOpenフェムトBS1c−1の三者で考える。
第2変形例においては、ピコBS1bにおけるABSの設定について説明する。なお、ピコBS1bも、図5に示す構成と同様の構成を有している。
ピコBS1bの取得部26は、自装置1bよりも、端末装置による接続の優先度が低いマクロBS1aのABS情報を取得する。
ピコBS1bのブランク区間設定部24は、マクロBS1aのABSの位置を示すABS情報に基づき、図33に示すように、マクロBS1aにおけるABSの位置に対応する位置にABSを設定する。マクロBS1aにおけるABSの位置は、ピコBS1b(及びマクロBS1a)よりも優先度の高いOpenフェムトBS1c−1が形成するフェムトセルへの干渉防止(フェムト制御信号の保護)のために設定されている。
ピコBS1bは、マクロBS1aがピコBS1bよりも優先度の高いOpenフェムトBS1c−1のために設定したABSの位置に倣って、自装置1bにおけるABSの位置を設定することで、自装置1bよりも優先度の高いOpenフェムトBS1c−1が形成するフェムトセルへの干渉防止(フェムト制御信号の保護)が可能となる。
なお、図33では、マクロBS1aは、ピコBS1bが形成するピコセルへの干渉防止(ピコ制御信号の保護)のためのABSも設定しているが、ピコBS1bは、ピコセルPCへの干渉防止のためのABSの位置に、自装置1bのABSを設定する必要はない。
このように、他の基地局装置1aが設定しているABSと同じ位置にABSを設定することが、自装置1bにとって好ましくない又は必要ない場合、他の基地局装置1aが設定しているABSと同じ位置にABSを設定しなくてもよい。
ピコBS1bが、マクロBS1bの送信フレーム中のABSの位置を示す情報(ABS情報)を取得するための経路のバリエーションを、図34に示した。ピコBS1bの情報取得部26は、マクロBS1aのABS情報を、マクロBS1aから、無線又は有線で、取得することができる。また、ピコBS1bの情報取得部26は、マクロBS1aのABS情報を、マクロ端末2a、OpenフェムトBS1c−1,Openフェムト端末2c−1などを介して取得することもできる。
第2変形例においても、ピコBS1bは、OpenフェムトBS1c−1が、自装置1bの近傍に存在しているか否かの判定を行って、OpenフェムトBS1c−1が近傍に存在している判定された場合には、取得したABS情報に基づいて、図33に示すようにABSを設定することができる。
OpenフェムトBS1c−1が近傍に存在していないと判定された場合には、ピコBS1bは、OpenフェムトBS1c−1のフェムト制御信号の保護は考慮しなくてよい。つまり、ピコBS1bは、ブランク位置の設定に際して、マクロBS1aのABS情報を考慮しなくてよい。
OpenフェムトBS1c−1が近傍に存在しているか否かの判定は、[3.1]〜[3.4]及び[3.6]〜[3.7]の方法に準じて行うことができる。
[7.第3変形例]
図35及び図36は、図11及び図10に関する第3変形例を示している。第3変形例においても、図29に示す基地局装置の配置を想定する。ただし、第3変形例では、マクロBS1aの存在を考慮せず、ピコBS1b、CSGフェムトBS1c、及びOpenフェムトBS1c−1の三者で考える。
第3変形例においても、第2変形例と同様に、ピコBS1bにおけるABSの設定について説明する。
ピコBS1bの取得部26は、自装置1bよりも、端末装置による接続の優先度が低いCSGフェムトBS1cのABS情報を取得する。
ピコBS1bのブランク区間設定部24は、CSGフェムトBS1cのABSの位置を示すABS情報に基づき、図35に示すように、CSGフェムトBS1cにおけるABSの位置に対応する位置にABSを設定する。CSGフェムトBS1cにおけるABSの位置は、ピコBS1b(及びCSGフェムトBS1c)よりも優先度の高いOpenフェムトBS1c−1が形成するフェムトセルへの干渉防止(フェムト制御信号の保護)のために設定されている。
ピコBS1bは、CSGフェムトBS1cがピコBS1bよりも優先度の高いOpenフェムトBS1c−1のために設定したABSの位置に倣って、自装置1bにおけるABSの位置を設定することで、自装置1bよりも優先度の高いOpenフェムトBS1c−1が形成するフェムトセルへの干渉防止(フェムト制御信号の保護)が可能となる。
なお、図35では、CSGフェムトBS1cは、ピコBS1bが形成するピコセルへの干渉防止(ピコ制御信号の保護)のためのABSも設定しているが、第2変形例と同様に、ピコBS1bは、ピコセルPCへの干渉防止のためのABSの位置に、自装置1bのABSを設定する必要はない。
ピコBS1bが、CSGフェムトBS1cの送信フレーム中のABSの位置を示す情報(ABS情報)を取得するための経路のバリエーションを、図36に示した。ピコBS1bの情報取得部26は、CSGフェムトBS1cのABS情報を、CSGフェムトBS1cから、無線又は有線で、取得することができる。また、ピコBS1bの情報取得部26は、CSGフェムトBS1aのABS情報を、CSGフェムト端末2c、マクロBS1a,マクロ端末2aなどを介して取得することもできる。
第3変形例においても、ピコBS1bは、OpenフェムトBS1c−1が、自装置1bの近傍に存在しているか否かの判定を行って、OpenフェムトBS1c−1が近傍に存在している判定された場合には、取得したABS情報に基づいて、図35に示すようにABSを設定することができる。
OpenフェムトBS1c−1が近傍に存在していないと判定された場合には、ピコBS1bは、OpenフェムトBS1c−1のフェムト制御信号の保護は考慮しなくてよい。つまり、ピコBS1bは、ブランク位置の設定に際して、マクロBS1aのABS情報を考慮しなくてよい。
OpenフェムトBS1c−1が近傍に存在しているか否かの判定は、[3.1]〜[3.4]及び[3.6]〜[3.7]の方法に準じて行うことができる。
[8.第4変形例]
図37は、第4変形例を示している。第4変形例においても、図29に示す基地局装置の配置を想定する。
第4変形例においては、マクロBS1aにおけるABSの設定、及びCSGフェムトBS1cにおけるABSの設定について説明する。なお、マクロBS1bも、図5に示す構成と同様の構成を有している。
第4変形例において、マクロBS1aは、第1変形例(図31)のCSGフェムトBS1cと同様の処理を行う。
すなわち、マクロBS1aの取得部26は、自装置1aよりも、端末装置による接続の優先度が高いピコBS1bのABS情報を取得する。
マクロBS1aのブランク区間設定部24は、ピコBS1bのABSの位置を示すABS情報に基づき、図37に示すように、ピコBS1bにおけるABSの位置に対応する位置にABSを設定する。ピコBS1bにおけるABSの位置は、より優先度の高いOpenフェムトBS1c−1が形成するフェムトセルへの干渉防止(フェムト制御信号の保護)のために設定されている。
また、マクロBS1aは、ピコBS1bのABSの位置に倣うほか、追加的に、ピコBS1bが形成するピコセルへの干渉防止(ピコ制御信号の保護)のためのABSも設定する。
第4変形例のCSGフェムトBS1cは、図11に示すCSGフェムトBS1cと同様の処理を行う。
すなわち、CSGフェムトBS1cの取得部26は、自装置1cよりも、端末装置による接続の優先度が高いマクロBS1aのABS情報を取得する。
CSGフェムトBS1cのブランク区間設定部24は、マクロBS1aのABSの位置を示すABS情報に基づき、図37に示すように、マクロBS1aにおける2つのABSの位置に対応する位置にABSを設定する。マクロBS1aにおけるABSの位置は、より優先度の高いピコBS1bが形成するピコセル及びOpenフェムトBS1c−1が形成するフェムトセルへの干渉防止(フェムト制御信号の保護)のために設定されている。
また、CSGフェムトBS1cは、マクロBS1aのABSの位置に倣うほか、追加的に、マクロBS1aが形成するピコセルへの干渉防止(ピコ制御信号の保護)のためのABSも設定する。
図37に示すようにABSの位置が設定されることで、端末装置2による接続の優先度の高い基地局装置が形成するセルへの干渉を低減することができる。
[9.第5変形例]
図38は、第5変形例を示している。第5変形例においても、図29に示す基地局装置の配置を想定する。
第5変形例においては、マクロBS1aにおけるABSの設定、及びピコBS1bにおけるABSの設定について説明する。
マクロBS1aの取得部26は、自装置1aよりも、端末装置による接続の優先度が低いCSGフェムト1cのABS情報を取得する。
マクロBS1aのブランク区間設定部24は、CSGフェムトBS1cのABSの位置を示すABS情報に基づき、図38に示すように、CSGフェムトBS1cにおけるABSの位置に対応する位置にABSを設定する。CSGフェムトBS1cにおけるABSの位置は、CSGフェムトBS1cよりも優先度の高いマクロBS1a、ピコBS1b、及びOpenフェムトBS1c−1が形成するフェムトセルへの干渉防止のために設定されている。
マクロBS1aは、CSGフェムトBS1cが自装置1aよりも優先度の高いピコBS1b及びOpenフェムトBS1c−1のために設定したABSの位置に倣って、自装置1aにおけるABSの位置を設定することで、自装置1aよりも優先度の高いピコBS1bが形成するピコセル及びOpenフェムトBS1c−1が形成するフェムトセルへの干渉防止(フェムト制御信号の保護)が可能となる。
また、図38では、CSGフェムトBS1cは、マクロBS1aが形成するマクロセルへの干渉防止(マクロ制御信号の保護)のためのABSも設定しているが、マクロBS1aは、マクロセルMCへの干渉防止のためのABSの位置に、自装置1aのABSを設定する必要はない。
そこで、マクロBS1aのブランク区間設定部24は、マクロ制御信号が含まれるサブフレームとは異なるサブフレームに、ABSを設定する。つまり、ブランク区間設定部24は、CSGフェムトBS1cのABSの位置とは異なる位置(図38では、マクロ制御信号の右隣のサブフレーム)に、ABSを設定する。このように、取得したABS情報の示すABSの位置をそのまま倣ってABSを設定するのではなく、取得したABS情報の示すABSの位置にABSを設定する必要があるか否かを判定した上で、自装置1bにおけるABSの位置を設定することで、より適切なABS設定が可能となる。
このようにして設定されたABS(図38のマクロ制御信号の右隣のサブフレーム)は、例えば、優先度の高いピコBS1bがデータ信号を送信するため等、通信に積極的に用いることができる。
第5変形例のピコBS1bは、第2変形例(図33)に係るピコBS1bと同様の処理を行う。
すなわち、ピコBS1bの取得部26は、自装置1bよりも、端末装置による接続の優先度が低いマクロBS1aのABS情報を取得する。
ピコBS1bのブランク区間設定部24は、マクロBS1aのABSの位置を示すABS情報に基づき、図38に示すように、マクロBS1aにおけるABSの位置に対応する位置にABSを設定する。マクロBS1aにおけるABSの位置は、マクロBS1aよりも優先度の高いピコBS1bが形成するピコセル及びOpenフェムトBS1c−1が形成するフェムトセルへの干渉防止のために設定されている。
ピコBS1bは、マクロBS1aがピコBS1bよりも優先度の高いOpenフェムトBS1c−1のために設定したABSの位置に倣って、自装置1bにおけるABSの位置を設定することで、自装置1bよりも優先度の高いOpenフェムトBS1c−1が形成するフェムトセルへの干渉防止(フェムト制御信号の保護)が可能となる。
なお、図38では、マクロBS1aは、ピコBS1bが形成するピコセルへの干渉防止(ピコ制御信号の保護)のためのABSも設定しているが、ピコBS1bは、ピコセルPCへの干渉防止のためのABSの位置に、自装置1bのABSを設定する必要はない。
図38に示すようにABSの位置が設定されることで、端末装置2による接続の優先度の高い基地局装置が形成するセルへの干渉を低減することができる。
[10.第6変形例]
図39は、第6変形例を示している。第6変形例においても、図29に示す基地局装置の配置を想定する。
第6変形例においては、ピコBS1bにおけるABSの設定、及び、CSGフェムトBS1cにおけるABSの設定について説明する。
第6変形例において、ピコBS1bは、第5変形例におけるピコBS1bと同様の処理を行う。すなわち、ピコBS1bの取得部26は、自装置1bよりも、端末装置による接続の優先度が低いマクロBS1aのABS情報を取得して、ABSの位置の設定を行う。
第6変形例において、CSGフェムトBS1cは、第4変形例におけるCSGフェムト1cと同様の処理を行う。すなわち、CSGフェムトBS1cの取得部26は、自装置1cよりも、端末装置による接続の優先度が高いマクロBS1aのABS情報を取得して、ABSの位置の設定を行う。
図39に示すようにABSの位置が設定されることで、端末装置2による接続の優先度の高い基地局装置が形成するセルへの干渉を低減することができる。
[11.第7変形例]
図40は、第7変形例を示している。第7変形例では、他の基地局装置のABS情報に基づいて、当該他の基地局装置のABSの位置とは異なる位置に、自装置のABSを設定する。
第7変形例のピコBS1bは、CSGフェムトBS1cから、ABS情報を取得する。ピコBS1bは、ABS情報を取得する前は、CSGフェムトBS1cのABSの位置と同じ位置にABSを設定しているものとする。CSGフェムトBS1cのABSは、ピコBS1bよりも優先度が低いマクロBS1aが形成するマクロセルへの干渉防止(マクロ制御信号の保護)のために設定されている。
ピコBS1bは、CSGフェムトBS1cのABS情報を取得する。ピコBS1bは、自装置1bのABSの位置と、CSGフェムトBS1cが自装置1bよりも優先度の低いマクロBS1aのために設定しているABSの位置とが一致していることを、取得したABS情報に基づいて検出する。すると、ピコBS1bは、図40に示すように、自装置1bのABSの位置を、別の位置に変更する。
なお、CSGフェムトBS1cのABSが、マクロBS1aの制御信号の保護のために設定されていることについては、ピコBS1bが、マクロBS1aから、マクロ制御信号の位置を示す情報を取得することで把握することができる。
変更後のABSの位置にて、Openフェムト1c−1のフェムト制御信号が送信されるように、フェムト制御信号のタイミングを調整することで、ピコBS1bからOpenフェムトセルへの干渉を防止できる。
[12.第8変形例]
図41は、第8変形例を示している。第8変形例も、第7変形例と同様に、他の基地局装置のABS情報に基づいて、当該他の基地局装置のABSの位置とは異なる位置に、自装置のABSを設定する例を示している。
第8変形例のOpenフェムトBS1c−1は、CSGフェムトBS1cから、ABS情報を取得する。OpenフェムトBS1c−1は、ABS情報を取得する前は、CSGフェムトBS1cのABSの位置と同じ位置にABSを設定しているものとする。CSGフェムトBS1cのABSは、OpenフェムトBS1c−1よりも優先度が低いピコBS1bが形成するマクロセルへの干渉防止(マクロ制御信号の保護)のために設定されている。
OpenフェムトBS1c−1は、CSGフェムトBS1cのABS情報を取得する。OpenフェムトBS1c−1は、自装置1c−1のABSの位置と、CSGフェムトBS1cが自装置1c−1よりも優先度の低いピコBS1bのために設定しているABSの位置とが一致していることを、取得したABS情報に基づいて検出する。すると、OpenフェムトBS1c−1は、図41に示すように、自装置1c−1のABSの位置を、別の位置に変更する。
[13.考察]
以上の説明において、基地局装置は、複数の他の基地局装置のうち、ABS(ブランク無線リソース)の位置を参照する対象となる対象基地局装置から、ABS情報(ブランク無線リソースの位置を示す情報)を取得した(図9,11,31,33,35,37〜41参照)。
取得したABS情報に基づいてABSの位置を設定する基地局装置にとって、ABS(ブランク無線リソース)の位置を参照する対象となる対象基地局装置(他の基地局装置)は、端末装置2による接続が、自装置よりも優先的に行われる他の基地局装置(優先度の高い基地局装置)とすることができる。前記対象基地局装置(他の基地局装置)としては、例えば、図9及び11のマクロBS1a、図31のピコBS1b、並びに図37のマクロBS1a及びピコBS1bが相当する。
前記対象基地局装置(他の基地局装置)におけるABS(ブランク無線リソース)は、端末装置による接続が前記対象基地局装置(他の基地局装置)よりも優先される優先基地局装置のセルへの干渉防止のために設定されたABSとすることができる。優先基地局装置(前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置)としては、例えば、図9及び11のピコBS1b、図31のOpenフェムトBS1c−1、並びに図37のピコBS1b及びOpenフェムトBS1c−1が相当する。
取得したABS情報に基づいてABSの位置を設定する基地局装置にとって、優先基地局装置(前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置)は、干渉回避が必要な程度に、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置であるのが好ましい。
また、取得したABS情報に基づいてABSの位置を設定する基地局装置にとって、ABS(ブランク無線リソース)の位置を参照する対象となる対象基地局装置(他の基地局装置)は、端末装置による接続が、自装置のほうに優先的に行われる他の基地局装置(優先度の低い基地局装置)であってもよい。前記対象基地局装置(他の基地局装置)としては、例えば、図33のマクロBS1a、図35のCSGフェムトBS1c、図38のCSGフェムト1c及びマクロBS1a、並びに図40及び41のCSGフェムトBS1cが相当する。
取得したABS情報に基づいてABSの位置を設定する基地局装置にとって、前記対象基地局装置(他の基地局装置)におけるABS(ブランク無線リソース)は、端末装置による接続が自装置よりも優先される優先基地局装置のセルへの干渉防止のために設定されたABSとすることができる。優先基地局装置(前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置)としては、例えば、図33及び35のOpenフェムトBS1c−1、及び図38のピコBS1b及びOpenフェムトBS1c−1が相当する。
取得したABS情報に基づいてABSの位置を設定する基地局装置にとって、優先基地局装置(前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置)は、干渉回避が必要な程度に、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置であるのが好ましい。
[14.付記1]
[14.1]
個人又は企業などの通信事業者の顧客によってプライベートに利用可能な基地局装置であって、送信フレーム中に、データ信号が送信されないブランク区間を設定する設定部と、マクロセルよりも小さいセルを形成する小型公衆用基地局装置が、自装置の近傍に存在するか否かを判定する判定部と、を備え、前記設定部は、前記小型公衆用基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定結果に応じて、前記ブランク区間を設定する位置を調整する基地局装置。
この基地局装置によれば、小型公衆用基地局装置が、自装置の近傍に存在するかを判定して、ブランク区間の位置を調整するため、自装置の近傍に小型公衆基地局装置基地局装置が存在すれば、それに応じてブランク区間を設定することができる。
[14.2]
前記設定部は、前記判定部によって前記小型公衆用基地局装置が自装置の近傍に存在すると判定された場合には、前記小型公衆用基地局装置の送信フレームに含まれる制御信号の送信区間に対応するフレーム位置に、前記ブランク区間を設定する[14.1]記載の基地局装置。この場合、小型公衆用基地局装置が、自装置の近傍に存在しても、自装置からの放射電波が、小型公衆用基地局装置の送信フレームに含まれる制御信号に悪影響を与えることを抑制することができる。
[14.3]
前記設定部は、前記判定部によって前記小型公衆用基地局装置が自装置の近傍に存在すると判定された場合には、マクロセルを形成するマクロ基地局装置の送信フレーム中のブランク区間に対応するフレーム位置に、前記ブランク区間を設定する[14.1]又は[14.2]記載の基地局装置。
マクロ基地局装置の送信フレーム中のブランク区間は、小型公衆用基地局装置の制御信号などを保護する位置に設定されることが多いため、マクロ基地局装置の送信フレーム中のブランク区間に対応するフレーム位置に、自装置のブランク区間を設定することで、小型公衆用基地局装置の制御信号等を保護することができる。
[14.4]
前記設定部は、前記判定部によって前記小型公衆用基地局装置が自装置の近傍に存在しないと判定された場合には、マクロセルを形成するマクロ基地局装置の送信フレームに含まれる制御信号の送信区間に対応するフレーム位置に、前記ブランク区間を設定する
[14.1]〜[14.3]のいずれか1項に記載の基地局装置。
小型公衆用基地局装置が自装置の近傍に存在しない場合には、マクロ基地局装置の送信フレームに含まれる制御信号を保護することができる。
[14.5]
前記判定部は、前記小型公衆用基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置が無線送信した情報に基づいて行う[14.1]〜[14.4]のいずれか1項に記載の基地局装置。
[14.6]
前記判定部は、前記小型公衆用基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置が送信した送信電力情報に基づいて行う[14.1]〜[14.5]のいずれか1項に記載の基地局装置。
[14.7]
前記判定部は、前記小型公衆用基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置が送信した自装置のID情報に基づいて行う[14.1]〜[14.5]のいずれか1項に記載の基地局装置。
[14.8]
前記判定部は、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置が送信した送信フレームに、当該近傍基地局装置が小型公衆用基地局装置であることを示す情報が含まれているか否かの判定によって、前記小型公衆用基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を行う[14.1]〜[14.5]のいずれか1項に記載の基地局装置。
[14.9]
前記判定部は、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置が送信した送信フレームに、当該近傍基地局装置の近傍に存在する他の基地局装置が小型公衆用基地局装置であることを示す情報が含まれているか否かの判定によって、前記小型公衆用基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を行う[14.1]〜[14.5]のいずれか1項に記載の基地局装置。
[14.10]
前記判定部は、前記他の基地局装置からの信号を測定した結果も考慮して、前記小型公衆用基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を行う[14.9]記載の基地局装置。
[14.11]
前記判定部は、前記小型公衆用基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置がセル範囲拡張処理を行っているか否かの監視結果に基づいて行う[14.1]〜[14.10]のいずれか1項に記載の基地局装置。
[14.12]
前記判定部は、前記小型公衆用基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、基地局間ネットワークを介して得た情報に基づいて行う[14.1]〜[14.11]のいずれか1項に記載の基地局装置。
[14.13]
前記判定部は、前記小型公衆用基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、基地局間ネットワークを介して得た、前記小型公衆用基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かを示す情報に基づいて行う[14.12]記載の基地局装置。
[14.14]
マクロセルよりも小さいセルを形成する小型公衆用基地局装置であって自装置が、前記小型公衆用基地局装置であることを示す情報を、送信フレームに含めて送信可能に構成されている基地局装置。
[14.15]
自装置の近傍に存在する他の基地局装置を示す情報とともに、前記他の基地局装置が、マクロセルよりも小さいセルを形成する小型公衆用基地局装置であるか否かを示す情報を、送信フレームに含めて送信可能に構成されている基地局装置。
[14.16]
マクロセルを形成する第1基地局装置と、マクロセルよりも小さいセルを形成する小型公衆用基地局装置である第2基地局装置と、個人又は企業などの通信事業者の顧客によってプライベートに利用可能な第3基地局装置と、を有する通信システムであって、前記第1基地局装置は、前記第2基地局装置の送信フレームに含まれる制御信号の送信区間に対応するフレーム位置に、データ信号が送信されないブランク区間を設定するよう構成され、前記第3基地局装置は、送信フレーム中に、データ信号が送信されないブランク区間を設定する設定部と、前記第2基地局装置が前記第3基地局装置の近傍に存在するか否かを判定する判定部と、を備え、前記設定部は、前記第2基地局装置が前記第3基地局装置の近傍に存在するか否かの判定結果に応じて、前記ブランク区間を設定する位置を調整する通信システム。
[14.17]
複数の基地局装置の情報を管理する管理装置であって、複数の基地局装置それぞれの種別を示す情報を記憶する記憶部と、個人又は企業などの通信事業者の顧客によってプライベートに利用可能な第1基地局装置の近傍にマクロセルよりも小さいセルを形成する小型公衆用基地局装置である第2基地局装置が存在する場合に、前記第1基地局装置に対して、前記第1基地局装置の近傍に小型公衆用基地局装置が存在することを示す情報を送信する情報送信部と、を備えている管理装置。
[14.18]
複数の基地局装置の情報を管理する管理装置であって、複数の基地局装置それぞれの種別を示す情報を記憶する記憶部と、基地局装置に対して、他の基地局装置の種別を示す情報を送信する情報送信部と、を備えている管理装置。
[14.19]
基地局装置が送信するフレーム中に、データ信号が送信されないブランク区間を設定する方法であって、個人又は企業などの通信事業者の顧客によってプライベートに利用可能な前記基地局装置の近傍に、マクロセルよりも小さいセルを形成する小型公衆用基地局装置が存在するか否かを判定するステップと、前記小型公衆用基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定結果に応じて、個人又は企業などの通信事業者の顧客によってプライベートに利用可能な前記基地局装置が送信するフレーム中における前記ブランク区間の位置を調整するステップと、を含む方法。
[14.20]
近傍基地局に関する判定を行う方法であって、基地局間ネットワークに設けられた装置又は基地局間ネットワークに接続されたネットワークに設けられた装置から、前記基地局装置の近傍にマクロセルよりも小さいセルを形成する小型公衆用基地局装置が存在するか否かの判定を行うために用いられる情報を、送信するステップと、前記基地局装置が、基地局間ネットワークを介して送信されてきた前記情報を受信するステップと、前記情報に基づいて、前記基地局装置の近傍に前記小型公衆用基地局装置が存在するか否かの判定を行うステップと、を含む方法。
[14.21]
マクロセルよりも小さいセルを形成する小型公衆用基地局装置が、自装置に関する情報を送信する方法であって、前記小型基地局装置は、自装置に関する情報として、自装置が前記小型公衆用基地局装置であることを示す情報を含めて送信する方法。
[14.22]
基地局装置が、自装置の近傍に存在する他の基地局装置を示す情報を送信する方法であって、前記基地局装置は、自装置の近傍に存在する他の基地局装置を示す情報とともに、前記他の基地局装置が、マクロセルよりも小さいセルを形成する小型公衆用基地局装置であるか否かを示す情報を送信する方法。
[15.付記2]
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、ブランクサブフレーム(ブランク区間)が設定されるフレーム中の位置は、マクロBS又はピコBSの制御信号の位置に限られず、フェムトBSからの電波放射が存在すると問題が生じる可能性のある他の位置であってもよい。
1:基地局装置(1a:マクロ基地局装置,1b:ピコ基地局装置,1c:フェムト基地局装置)
2:端末装置
3:MME
5:ゲートウェイ
6:S1インターフェース
7:X2インターフェース
9:サーバ(管理装置)
9a:記憶部
9b:判定部
9c:情報送信部
24:ブランク無線リソース(ブランク区間)設定部
25:判定部
26:情報取得部

Claims (38)

  1. 使用可能な無線リソース中に、ブランク無線リソースを設定する設定部と、
    他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す情報を取得する取得部と、
    を備え、
    前記設定部は、前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す前記情報に基づき、ブランク無線リソースの位置を調整する
    基地局装置。
  2. 前記取得部は、複数の他の基地局装置のうち、ブランク無線リソースの位置を参照する対象となる対象基地局装置から、前記対象基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す前記情報を取得し、
    前記設定部は、前記対象基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す前記情報に基づき、ブランク無線リソースの位置を調整する
    請求項1記載の基地局装置。
  3. 前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースは、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置のセルへの干渉防止のために設定されたブランク無線リソースである
    請求項1又は2記載の基地局装置。
  4. 前記他の基地局装置は、端末装置による接続が、自装置よりも優先的に行われる基地局装置である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の基地局装置。
  5. 前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースは、優先基地局装置のセルへの干渉防止のために設定されたブランク無線リソースであり、
    前記優先基地局装置は、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置であって、端末装置による接続が前記他の基地局装置よりも優先的に行われる基地局装置である
    請求項4記載の基地局装置。
  6. 前記他の基地局装置は、端末装置による接続が、自装置のほうに優先的に行われる基地局装置である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の基地局装置。
  7. 前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースは、優先基地局装置のセルへの干渉防止のために設定されたブランク無線リソースであり、
    前記優先基地局装置は、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置であって、端末装置による接続が自装置よりも優先的に行われる基地局装置である
    請求項6記載の基地局装置。
  8. 前記優先基地局装置は、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置である
    請求項5又は7記載の基地局装置。
  9. 前記他の基地局装置は、マクロセルを形成するマクロ基地局装置である
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の基地局装置。
  10. 前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置は、マクロセルよりも小さいセルを形成する小型公衆用基地局装置である
    請求項3又は5記載の基地局装置
  11. 個人又は企業などの通信事業者の顧客によってプライベートに利用可能な基地局装置である請求項1〜10のいずれか1項に記載の基地局装置。
  12. マクロセルよりも小さいセルを形成する小型公衆用基地局装置である請求項1〜9のいずれか1項に記載の基地局装置。
  13. 前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置は、マクロセルよりも小さいセルを形成する第1の小型公衆用基地局装置のセルよりも小さいセルを形成する第2の公衆用基地局装置である
    請求項3又は7記載の基地局装置。
  14. 前記設定部は、前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置に対応する位置にブランク無線リソースを設定する
    請求項1〜13のいずれか1項に記載の基地局装置。
  15. 前記設定部は、前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置とは異なる位置にブランク無線リソースを設定する
    請求項1〜14のいずれか1項に記載の基地局装置。
  16. 前記無線リソースは、時間リソース又は周波数リソースである
    請求項1〜15のいずれか1項に記載の基地局装置。
  17. 前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が、自装置の近傍に存在するか否かを判定する判定部を備え、
    前記設定部は、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が、自装置の近傍に存在するか否かの判定結果に応じて、ブランク無線リソースの位置を調整する
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の基地局装置。
  18. 前記設定部は、
    前記判定部によって、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が、自装置の近傍に存在すると判定された場合に、
    前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す前記情報に基づき、ブランク無線リソースの位置を調整する
    請求項17記載の基地局装置。
  19. 前記設定部は、
    前記判定部によって、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が、自装置の近傍に存在しないと判定された場合には、
    前記他の基地局装置のセルへの干渉防止のために、ブランク無線リソースの位置を調整する
    請求項17記載の基地局装置。
  20. 前記判定部は、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置が無線送信した情報に基づいて行う
    請求項17〜19のいずれか1項に記載の基地局装置。
  21. 前記判定部は、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置が送信した送信電力情報に基づいて行う
    請求項17〜20のいずれか1項に記載の基地局装置。
  22. 前記優先基地局装置が、自装置の近傍に存在するか否かを判定する判定部を備え、
    前記設定部は、前記優先基地局装置が、自装置の近傍に存在するか否かの判定結果に応じて、ブランク無線リソースの位置を調整する
    請求項5,7及び8のいずれか1項に記載の基地局装置。
  23. 前記判定部は、前記優先基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置が送信した自装置のID情報に基づいて行う
    請求項22記載の基地局装置。
  24. 前記判定部は、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置が送信した送信フレームに、当該近傍基地局装置が前記優先基地局装置であることを認識可能な情報が含まれているか否かの判定によって、前記優先基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を行う
    請求項22記載の基地局装置。
  25. 前記判定部は、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置が送信した送信フレームに、当該近傍基地局装置の近傍に存在する別の他の基地局装置が前記優先基地局装置であることを認識可能な情報が含まれているか否かの判定によって、前記優先基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を行う
    請求項22記載の基地局装置。
  26. 前記判定部は、前記別の他の基地局装置からの信号を測定した結果も考慮して、前記優先基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を行う
    請求項25記載の基地局装置。
  27. 前記判定部は、前記優先基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、自装置の近傍に存在する近傍基地局装置がセル範囲拡張処理を行っているか否かの監視結果に基づいて行う
    請求項22〜26のいずれか1項に記載の基地局装置。
  28. 前記判定部は、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、基地局間ネットワークを介して得た情報に基づいて行う
    請求項17〜27のいずれか1項に記載の基地局装置。
  29. 前記判定部は、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かの判定を、基地局間ネットワークを介して得た、前記他の基地局装置とは別の他の基地局装置が自装置の近傍に存在するか否かを示す情報に基づいて行う
    請求項28記載の基地局装置。
  30. 基地局装置の種別を認識可能な情報を、送信フレームに含めて送信可能に構成され、
    前記基地局装置の種別は、端末装置による接続の優先度に応じた種別である
    基地局装置。
  31. 自装置の近傍に存在する他の基地局装置を示す情報とともに、前記他の基地局装置の種別を認識可能な情報を、送信フレームに含めて送信可能に構成されている
    基地局装置。
  32. 第1基地局装置と、
    第2基地局装置と、
    第3基地局装置と、
    を有する通信システムであって、
    前記第1基地局装置は、使用可能な無線リソース中に、前記第2基地局装置のセルへの干渉防止のためのブランク無線リソースを設定するよう構成され、
    前記第3基地局装置は、前記第1基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す情報を取得し、前記第1基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す前記情報に基づき、ブランク無線リソースの位置を調整する
    通信システム。
  33. 複数の基地局装置の情報を管理する管理装置であって、
    複数の基地局装置それぞれの種別を認識可能な情報を記憶する記憶部と、
    一の基地局装置の近傍に、種別の異なる他の基地局装置が存在する場合に、前記一の基地局装置に対して、前記一の基地局装置の近傍に種別の異なる前記他の基地局装置が存在することを認識可能な情報を送信する情報送信部と、
    を備えている管理装置。
  34. 複数の基地局装置の情報を管理する管理装置であって、
    複数の基地局装置それぞれの種別を認識可能な情報を記憶する記憶部と、
    基地局装置に対して、他の基地局装置の種別を認識可能な情報を送信する情報送信部と、
    を備えている管理装置。
  35. 基地局装置が使用可能な無線リソース中に、ブランク無線リソースを設定する方法であって、
    他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す情報を取得するステップと、
    前記他の基地局装置におけるブランク無線リソースの位置を示す前記情報に基づき、前記基地局装置のブランク無線リソースの位置を調整するステップと、
    を含む方法。
  36. 近傍基地局装置に関する判定を行う方法であって、
    基地局間ネットワークに設けられた装置又は基地局間ネットワークに接続されたネットワークに設けられた装置から、一の基地局装置の近傍に種別の異なる他の基地局装置が存在するか否かの判定を行うために用いられる情報を、送信するステップと、
    前記一の基地局装置が、基地局間ネットワークを介して送信されてきた前記情報を受信するステップと、
    前記情報に基づいて、前記一の基地局装置の近傍に種別の異なる他の基地局装置が存在するか否かの判定を行うステップと、
    を含む方法。
  37. 基地局装置が情報を送信する方法であって、
    前記基地局装置は、基地局装置の種別を認識可能な情報を送信し、
    前記基地局装置の種別は、端末装置による接続の優先度に応じた種別である
    方法。
  38. 基地局装置が、自装置の近傍に存在する他の基地局装置を示す情報を送信する方法であって、
    前記基地局装置は、自装置の近傍に存在する他の基地局装置を示す情報とともに、前記他の基地局装置の種別を認識可能な情報を送信する
    方法。
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