JPWO2012053073A1 - エレベータの非常止め装置 - Google Patents
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Abstract
エレベータの非常止め装置は、ガイドレールに案内される昇降体に設けられている。非常止め装置は、第1の非常止め機構部と、第1の非常止め機構部の下方に配置された第2の非常止め機構部とを有している。第1の非常止め機構部は、ガイドレールに接離可能な第1の制動体を有し、第1の制動体をガイドレールに接触させることにより昇降体に制動力を与える。第2の非常止め機構部は、ガイドレールに接離可能な第2の制動体を有し、第2の制動体をガイドレールに接触させることにより昇降体に制動力を与える。ガイドレールにおける第1の制動体の接触位置と、ガイドレールにおける第2の制動体の接触位置とは、水平方向について互いにずれている。
Description
この発明は、昇降体(例えばかごや釣合おもり等)を非常停止させるためのエレベータの非常止め装置に関するものである。
従来、動作の信頼性の向上を図るために、2つの小質量用の非常止め装置を上下に連結してかごに搭載することによりエレベータの非常止め装置を構成する技術が知られている。各小質量用の非常止め装置は、ガイドレールの両側に配置された左右一対のサポートと、各サポートとガイドレールとの間に配置された一対の楔部材とをそれぞれ有している。各小質量用の非常止め装置において、各楔部材がサポートとガイドレールとの間に食い込むことにより、かごに制動力が与えられる(特許文献1参照)。
また、従来、動作の信頼性の向上を図るために、楔部材のガイドレールとの対向面に複数のセラミック製の摩擦片を設けたエレベータの非常止め装置も提案されている(特許文献2及び特許文献3)。
しかし、特許文献1に示されたエレベータの非常止め装置では、かごが下降しているときに、上下の楔部材がガイドレールに接触すると、下側の楔部材が摺動した面を上側の楔部材が摺動するので、下側の楔部材が摺動した後のガイドレールの表面が高温となり、ガイドレールに対する上側の楔部材の摩擦係数が低下してしまう。これにより、上側の楔部材がサポートとガイドレールとの間に食い込みにくくなってしまい、十分な制動力が生じにくくなってしまう。
また、特許文献2及び3に示されたエレベータの非常止め装置では、1本のガイドレールに対する非常止め装置の数が1つであるので、かごの大形化に対応することができなくなってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、動作の信頼性の向上を図ることができるエレベータの非常止め装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータの非常止め装置は、ガイドレールに案内される昇降体に設けられ、昇降体に制動力を与えるためのエレベータの非常止め装置であって、ガイドレールに接離可能な第1の制動体を有し、第1の制動体をガイドレールに接触させることにより昇降体に制動力を与える第1の非常止め機構部、及びガイドレールに接離可能な第2の制動体を有し、第1の非常止め機構部の下方に配置され、第2の制動体をガイドレールに接触させることにより昇降体に制動力を与える第2の非常止め機構部を備え、ガイドレールにおける第1の制動体の接触位置と、ガイドレールにおける第2の制動体の接触位置とは、水平方向について互いにずれている。
この発明によるエレベータの非常止め装置では、ガイドレールにおける第1の制動体の接触位置と、ガイドレールにおける第2の制動体の接触位置とが、水平方向について互いにずれているので、ガイドレールに対する第1の制動体の摺動面を避けて、第2の制動体をガイドレールに対して摺動させることができる。これにより、第2の制動体の摺動により高温となった摺動面上を第1の制動体が摺動することを回避することができ、ガイドレールに対する第1の制動体の摩擦係数の低下を抑制することができる。従って、第2の非常止め機構部による制動力だけでなく、第1の非常止め機構部による制動力も、より確実に発生させることができる。このことから、非常止め装置の動作の信頼性の向上を図ることができる。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータのかごを示す構成図である。図において、昇降路内には、一対のかごガイドレール1及び一対の釣合おもりガイドレール(図示せず)が上下方向に沿ってそれぞれ設置されている。各かごガイドレール1間にはかご(昇降体)2が配置され、各釣合おもりガイドレール間には図示しない釣合おもり(昇降体)が配置されている。かご2及び釣合おもりは、巻上機(駆動装置)の駆動綱車に巻き掛けられた図示しない懸吊体により吊り下げられている。懸吊体としては、例えばロープやベルト等が用いられている。かご2及び釣合おもりは、巻上機の駆動力により、上下方向へ移動される。かご2及び釣合おもりが上下方向へ移動されるときには、かご2が各かごガイドレール1に案内され、釣合おもりが各釣合おもりガイドレールに案内される。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータのかごを示す構成図である。図において、昇降路内には、一対のかごガイドレール1及び一対の釣合おもりガイドレール(図示せず)が上下方向に沿ってそれぞれ設置されている。各かごガイドレール1間にはかご(昇降体)2が配置され、各釣合おもりガイドレール間には図示しない釣合おもり(昇降体)が配置されている。かご2及び釣合おもりは、巻上機(駆動装置)の駆動綱車に巻き掛けられた図示しない懸吊体により吊り下げられている。懸吊体としては、例えばロープやベルト等が用いられている。かご2及び釣合おもりは、巻上機の駆動力により、上下方向へ移動される。かご2及び釣合おもりが上下方向へ移動されるときには、かご2が各かごガイドレール1に案内され、釣合おもりが各釣合おもりガイドレールに案内される。
かご2は、かご本体3と、かご本体3を囲んだ状態でかご本体3を支持するかご枠4とを有している。かご枠4の下部には、かご2に制動力を与えてかご2の落下を阻止する非常止め装置5が設けられている。非常止め装置5には、操作レバー6が設けられている。非常止め装置5は、操作レバー6の操作により、かごガイドレール1を把持する。かご2の落下は、非常止め装置5によるかごガイドレール1の把持により阻止される。
操作レバー6には、調速機ロープ7が接続されている。調速機ロープ7は、昇降路の上部に設置された調速機の調速機綱車(図示せず)に巻き掛けられている。かご2が上下方向へ移動すると、調速機ロープ7がかご2とともに移動され、調速機綱車がかご2の移動に応じて回転される。調速機は、調速機綱車の回転速度が過大となったときに、調速機ロープを把持する。操作レバー6は、調速機ロープ7が調速機により把持されてかご2が調速機ロープ7に対して変位されることにより、操作される。
非常止め装置5は、上側非常止め機構部(第1の非常止め機構部)8と、上側非常止め機構部8の下方に配置された下側非常止め機構部(第2の非常止め機構部)9と、かご枠4に固定され、上側非常止め機構部8及び下側非常止め機構部9を支持する非常止め取付枠10とを有している。即ち、非常止め装置5は、デュプレックスタイプの非常止め装置とされている。
上側非常止め機構部8は、非常止め取付枠10に水平に設けられた上側回動軸(第1の回動軸)11と、上側回動軸11に連結レバー14を介して連結され、上側回動軸11の回動により、非常止め取付枠10に対して上下方向へ変位される一対の上側楔(第1の制動体)12と、非常止め取付枠10に固定され、上側回動軸11の回動によって変位される上側楔12をかごガイドレール1に接離する方向へ案内する一対の上側案内部(第1の案内部)13とを有している。
各上側案内部13は、かごガイドレール1を介して互いに対向している。各上側案内部13とかごガイドレール1との間の距離は、上側案内部13の下部から上部に向かって連続的に小さくなっている。
各上側楔12は、各上側案内部13とかごガイドレール1との間にそれぞれ配置されている。各上側楔12は、非常止め取付枠10に対して上方へ変位されることによりかごガイドレール1に接触する方向へ上側案内部13に沿って案内され、非常止め取付枠10に対して下方へ変位されることによりかごガイドレール1から離れる方向へ上側案内部13に沿って案内される。
各上側楔12は、上側案内部13に沿って案内されながら上方へ変位されることにより、各上側案内部13とかごガイドレール1との間に食い込むようになっている。かごガイドレール1は、各上側楔12が各上側案内部13とかごガイドレール1との間に食い込むことにより、各上側楔12間で把持される。上側非常止め機構部8は、各上側楔12間でかごガイドレール1を把持することにより、かご2に制動力を与える。即ち、上側非常止め機構部8は、各上側楔12をかごガイドレール1に接触させることにより、かご2に制動力を与える。
下側非常止め機構部9は、非常止め取付枠10に水平に設けられた下側回動軸(第2の回動軸)15と、下側回動軸15に連結レバー18を介して連結され、下側回動軸15の回動により、非常止め取付枠10に対して上下方向へ変位される一対の下側楔(第2の制動体)16と、非常止め取付枠10に固定され、下側回動軸15の回動によって変位される下側楔16をかごガイドレール1に接離する方向へ案内する一対の下側案内部(第2の案内部)17とを有している。
各下側案内部17は、かごガイドレール1を介して互いに対向している。各下側案内部17とかごガイドレール1との間の距離は、下側案内部17の下部から上部に向かって連続的に小さくなっている。
各下側楔16は、各下側案内部17とかごガイドレール1との間にそれぞれ配置されている。各下側楔16は、非常止め取付枠10に対して上方へ変位されることによりかごガイドレール1に接触する方向へ下側案内部17に沿って案内され、非常止め取付枠10に対して下方へ変位されることによりかごガイドレール1から離れる方向へ下側案内部17に沿って案内される。
各下側楔16は、下側案内部17に沿って案内されながら上方へ変位されることにより、各下側案内部17とかごガイドレール1との間に食い込むようになっている。かごガイドレール1は、各下側楔16が各下側案内部17とかごガイドレール1との間に食い込むことにより、各下側楔16間で把持される。下側非常止め機構部9は、各下側楔16間でかごガイドレール1を把持することにより、かご2に制動力を与える。即ち、下側非常止め機構部9は、各下側楔16をかごガイドレール1に接触させることにより、かご2に制動力を与える。
各上側案内部13間及び各下側案内部17間のそれぞれに配置されるかごガイドレール1は、共通のガイドレールとされている。従って、各上側楔12及び各下側楔16は、共通のかごガイドレール1に接離可能になっている。
操作レバー6は、上側回動軸11に固定されている。従って、上側回動軸11は、操作レバー6の操作に応じて回動される。上側回動軸11及び下側回動軸15間には、上側回動軸11と下側回動軸15とを互いに連動させるリンク装置19が設けられている。下側回動軸15は、リンク装置19による上側回動軸11との連動により、上側回動軸11と同じ回動角度で回動される。従って、各上側楔12及び各下側楔16は、かごガイドレール1に同時に接触するようになっている。即ち、上側非常止め機構部8及び下側非常止め機構部9は、操作レバー6が操作されることにより、共通のかごガイドレール1を同時に把持し、かご2に制動力を同時に与える。
図2は、図1のかごガイドレール1にそれぞれ接触しているときの上側楔12及び下側楔16を示す構成図である。また、図3は、図2のかごガイドレール1から見たときの上側楔12及び下側楔16を示す構成図である。図において、上側楔12は、連結レバー14(図1)に回動可能に取り付けられた鋳鉄製の楔本体(制動体本体)20と、楔本体20に設けられ、かごガイドレール1に接離するセラミック製の複数の摩擦片21とを有している。なお、楔本体20を一般構造用圧延鋼材(SS400)製の部材としてもよい。
楔本体20には、上側案内部13に沿った傾斜面20aと、かごガイドレール1に対向するレール対向面20bとが設けられている。各摩擦片21は、レール対向面20bに設けられている。また、各摩擦片21は、レール対向面20bから突出する円柱状部材とされている。上側楔12がかごガイドレール1に接触しているときには、楔本体20がかごガイドレール1から離れた状態で各摩擦片21のみがかごガイドレール1に接触している。
下側楔16は、連結レバー18(図1)に回動可能に取り付けられた鋳鉄製の楔本体(制動体本体)22と、楔本体22に設けられ、かごガイドレール1に接離するセラミック製の複数の摩擦片23とを有している。なお、楔本体22を一般構造用圧延鋼材(SS400)製の部材としてもよい。
楔本体22には、下側案内部17に沿った傾斜面22aと、かごガイドレール1に対向するレール対向面22bとが設けられている。各摩擦片23は、レール対向面22bに設けられている。また、各摩擦片23は、レール対向面22bから突出する円柱状部材とされている。下側楔16がかごガイドレール1に接触しているときには、楔本体22がかごガイドレール1から離れた状態で各摩擦片23のみがかごガイドレール1に接触している。
上側楔12の各摩擦片21は、レール対向面20bの中心線を境界とした左右2つの領域のうち、一方の領域のみに配置されている。下側楔16の各摩擦片23は、レール対向面22bの中心線を境界とした左右2つの領域のうち、他方の領域のみに配置されている。これにより、各摩擦片21がレール対向面20bに配置されている領域と、各摩擦片23がレール対向面22bに配置されている領域とは、水平方向について互いにずれている。即ち、かごガイドレール1に接触しているときの上側楔12及び下側楔16をかごガイドレール1の長さ方向に沿って(即ち、かご2の移動方向に沿って)見ると、上側楔12の各摩擦片21が下側楔16の各摩擦片23を避けて配置されている。これにより、かごガイドレール1における上側楔12の接触位置と、かごガイドレール1における下側楔16の接触位置とは、水平方向について互いにずれている。
なお、この例では、楔本体20及び楔本体22のそれぞれの幅寸法(レール対向面20b,22bのそれぞれの水平方向についての寸法)が互いに同一とされている。また、この例では、楔本体20及び楔本体22のそれぞれの位置は、水平方向について同位置とされている。
図4は、図3の上側楔12及び下側楔16のかごガイドレール1への接触によりかごガイドレール1に生じる摺動痕を示す正面図である。図において、かご2の移動時に上側楔12及び下側楔16がかごガイドレール1に接触すると、かご2の慣性力により、上側楔12及び下側楔16がかごガイドレール1を摺動する。これにより、かごガイドレール1には、上側楔12の摺動による上側摺動痕24と、下側楔16の摺動による下側摺動痕25とが生じる。上側摺動痕24と下側摺動痕25とは、かごガイドレール1の互いにずれた位置に生じ、互いに重ならない。即ち、上側摺動痕24は、下側摺動痕25の位置を避けてかごガイドレール1に生じる。
次に、動作について説明する。かご2が移動されると、調速機ロープ7がかご2とともに移動され、調速機綱車がかご2の移動に応じて回転される。何らかの原因でかご2の下降速度が上昇し、あらかじめ設定された設定過速度に達すると、調速機に設けられた過速度スイッチが作動する。これにより、かご2を移動させる巻上機への給電が停止され、巻上機のブレーキ装置が作動される。
巻上機への給電が停止された後も、かご2の下降速度がさらに上昇し、設定過速度よりも高い非常止め速度に達すると、調速機が動作されて調速機ロープ7が調速機により把持される。これにより、調速機ロープ7の移動が停止し、かご2が調速機ロープ7に対して下方へ移動される。
かご2が調速機ロープ7に対して移動されると、操作レバー6が操作され、上側回動軸11が回動される。このとき、下側回動軸15も、リンク装置19により上側回動軸11と連動して回動される。これにより、各上側楔12が各上側案内部13に案内されながら上方へ変位されるとともに、各下側楔16が各下側案内部17に案内されながら上方へ変位され、各上側楔12及び各下側楔16が共通のかごガイドレール1に同時に接触する。
この後、各上側楔12及び各下側楔16がかごガイドレール1の互いに異なる部分をそれぞれ摺動されながら、かご2が下降することにより、各上側楔12が各上側案内部13とかごガイドレール1との間に食い込み、各下側楔16が各下側案内部17とかごガイドレール1との間に食い込む。これにより、かご2に制動力が生じ、かご2が非常停止される。
このようなエレベータの非常止め装置5では、かごガイドレール1における上側楔12の接触位置と、かごガイドレール1における下側楔16の接触位置とが、水平方向について互いにずれているので、かごガイドレール1に対する下側楔16の摺動面を避けて、上側楔12をかごガイドレール1に対して摺動させることができる。これにより、下側楔16の摺動により高温となった摺動面上を上側楔12が摺動することを回避することができ、かごガイドレール1に対する上側楔12の摩擦係数の低下を抑制することができる。従って、上側案内部13とかごガイドレール1との間に上側楔12を食い込みやすくすることができ、下側非常止め機構部9による制動力だけでなく、上側非常止め機構部8による制動力も、より確実に発生させることができる。このことから、非常止め装置5の動作の信頼性の向上を図ることができる。また、下側楔16だけでなく上側楔12も、かごガイドレール1に対する摩擦係数の低下を抑制することができるので、かごガイドレール1に上側楔12及び下側楔16を接触させるときの押圧力を小さくすることができる。従って、非常止め装置5の小形化、軽量化及びコストの低減化も図ることができる。
また、上側楔12及び下側楔16は、かごガイドレール1に接離するセラミック製の摩擦片21,23を有しているので、かごガイドレール1に対する摺動時に上側楔12及び下側楔16の塑性変形や溶融、破損等が生じることを防止することができる。これにより、非常止め装置5の動作の信頼性の向上をさらに図ることができる。また、エレベータの高速化を図ることができ、非常止め装置5の小形化もさらに図ることができる。
なお、上記の例では、摩擦片21,23の形状が円柱状となっているが、これに限定されず、摩擦片21,23の形状を例えば直方体や立方体等としてもよい。
また、上記の例では、上側楔12がセラミック製の摩擦片21を有しているが、摩擦片21はセラミック製でなくてもよい。例えば、摩擦片21を楔本体20と同じ鋳鉄製として楔本体20及び各摩擦片21を一体成形してもよい。
また、上記の例では、下側楔16がセラミック製の摩擦片23を有しているが、摩擦片23はセラミック製でなくてもよい。例えば、摩擦片23を楔本体22と同じ鋳鉄製として楔本体22及び各摩擦片23を一体成形してもよい。
また、上記の例では、楔本体20,22に複数の摩擦片21,23が設けられているが、楔本体20,22に設けられる摩擦片21,23の数は複数でなくてもよい。この場合、かごガイドレール1に対する接触面積が所定の値に確保される大きさに摩擦片の大きさが調整される。
また、上記の例では、上側楔12の楔本体20と下側楔16の楔本体22とが水平方向について同位置に配置されているが、楔本体20と楔本体22とを水平方向について互いにずらして配置してもよい。この場合、楔本体20のレール対向面20bの全領域に各摩擦片21を配置し、楔本体22のレール対向面22bの全領域に各摩擦片23を配置してもよい。
また、上記の例では、非常止め機構部の段数が上側非常止め機構部8及び下側非常止め機構部9の2段とされているが、非常止め機構部の段数を3段以上としてもよい。
また、上記の例では、非常止め装置5がかご2に設けられているが、非常止め装置5を釣合おもりに設けてもよい。この場合、非常止め装置5が釣合おもりガイドレールを把持することにより、釣合おもりに制動力が与えられる。
1 かごガイドレール(ガイドレール)、2 かご(昇降体)、5 非常止め装置、8 上側非常止め機構部(第1の非常止め機構部)、9 下側非常止め機構部(第2の非常止め機構部)、12 上側楔(第1の制動体)、16 下側楔(第2の制動体)、20,22 楔本体(制動体本体)、21,23 摩擦片。
Claims (2)
- ガイドレールに案内される昇降体に設けられ、上記昇降体に制動力を与えるためのエレベータの非常止め装置であって、
上記ガイドレールに接離可能な第1の制動体を有し、上記第1の制動体を上記ガイドレールに接触させることにより上記昇降体に制動力を与える第1の非常止め機構部、及び
上記ガイドレールに接離可能な第2の制動体を有し、上記第1の非常止め機構部の下方に配置され、上記第2の制動体を上記ガイドレールに接触させることにより上記昇降体に制動力を与える第2の非常止め機構部
を備え、
上記ガイドレールにおける上記第1の制動体の接触位置と、上記ガイドレールにおける上記第2の制動体の接触位置とは、水平方向について互いにずれていることを特徴とするエレベータの非常止め装置。 - 上記第1の制動体及び上記第2の制動体の少なくともいずれかは、制動体本体と、上記制動体本体に設けられ、上記ガイドレールに接離するセラミック製の摩擦片とを有していることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの非常止め装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140311 |