JPWO2012008197A1 - 送受信装置 - Google Patents

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Abstract

複数のアンテナで受信したRF信号をそれぞれダウンコンバートするための局部発振信号、またはベースバンド信号をアップコンバートするための局部発振信号を生成する位相同期発振器を備えた複数の送受信器ブロックを備えた送受信装置に、送受信器ブロック毎に備える位相同期発振器のループ帯域の差を検出し、位相同期発振器毎のループ帯域を一致させるための制御信号を生成するループ帯域検出回路を備える。

Description

本発明は複数の送受信器ブロックを備えた送受信装置に関する。
無線通信システムにおいて、空間ダイバーシティ方式やビームステアリング方式を実現するには、複数のアンテナが必要であり、ベースバンド信号からRF(Radio Frequency)信号に変換する、またはRF信号からベースバンド信号に変換する、各アンテナに対応した複数の送受信器ブロックが必要である。
一般に、ミリ波帯等の高周波帯で用いる無線通信システムでは、配線による損失を低減するために、送受信器ブロックとアンテナとは最短距離で接続することが望ましい。上記空間ダイバーシティ方式では、各アンテナが離れて配置されるため、送受信器ブロックも離れて配置される。
また、上記ビームステアリング方式では、アンテナによる利得を高めるために、アンテナ数や送受信器ブロック数を増やすことがある。その場合、複数の送受信器ブロックを、例えば1つのIC(Integrated Circuit)に収容すると、該ICのサイズが大きくなりすぎる問題がある。さらに、多くの送受信器ブロックを収容するICでは、製造上の歩留まりが低下することも考えられる。
このような問題を避けため、通常、各送受信器ブロックは、個別のICでそれぞれ形成されている。なお、各送受信器ブロックを個別のICで形成する構成でも、1つのLO信号(局部発振信号)源で生成されたLO信号を各ICへ分配すると、送受信器ブロック毎にLO信号の位相を同期させるのが困難であり、分配損失も大きくなる問題がある。そのため、空間ダイバーシティ方式やビームステアリング方式の無線通信システムでは、複数の送受信器ブロックをそれぞれ個別のICで形成すると共に、各送受信器ブロックにそれぞれLO信号源を設け、それらLO信号源にて位相同期したLO信号をそれぞれ生成させる構成が採用されている。
図1は、2つの受信器ブロック1a,1bを備えた背景技術の受信装置の構成例を示している。
図1に示す受信装置は、2つの受信器ブロック1a,1bと、2つのアンテナ2a,2bと、周波数が一定の信号を高安定に発振する信号源5とを有する構成である。
受信器ブロック1aは、低雑音増幅器3a、ミキサ4a及びLO信号源である位相同期発振器(以下、PLO(Phase Locked Oscillator)と称す)6aを備えている。受信器ブロック1bは、低雑音増幅器3b、ミキサ4b及びPLO6bを備えている。PLO6a,6bには、周知のPLL(Phase Locked Loop)回路が用いられる。無線通信システムで用いるPLO(PLL回路)については、例えば特許文献1や特許文献2にも記載されている。
このような構成において、アンテナ2a,2bで受信されたRF信号は、低雑音増幅器3a,3bで増幅される。PLO6a,6bは、信号源5から出力された信号に位相を同期させたLO信号をそれぞれ生成する。低雑音増幅器3a,3bから出力されたRF信号は、ミキサ4a,4bにより、PLO6a,6bで生成されたLO信号と混合されてダウンコンバートされる。2つのミキサ4a,4bから出力された信号は、配線路で合成されて出力端子7からベースバンド信号として出力される。
図2は、図1に示した受信装置に60.61GHzのRF信号(正弦波)を入力したとき(LO信号の周波数は60.48GHz)、出力端子7に現れるベースバンド信号の信号波形(130MHzのサイン波)の測定結果を示している。図2に示すように、図1に示した受信装置の出力信号(ベースバンド信号)は、ジッターが大きく、多くの不要な周波数成分を含んでいることが分かる。
受信装置から出力されるベースバンド信号のジッターを低減するには、位相ノイズが十分に小さいPLO6a、6bを用いればよい。しかしながら、ミリ波帯等の高周波数帯で使用できる、位相ノイズが十分に小さいLO信号源を実現するのは未だ困難である。
特開2003−78410号公報 特開2007−251571号公報
そこで本発明は、複数の送受信器ブロックを備え、位相ノイズが十分に小さいLO信号源を実現できない高周波数帯においても、各送受信器ブロックの出力信号を合成した信号のジッターを低減できる送受信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の送受信装置は、複数のアンテナで受信したRF信号をそれぞれダウンコンバートするための局部発振信号、またはベースバンド信号をアップコンバートするための局部発振信号を生成する位相同期発振器を備えた複数の送受信器ブロックと、
前記送受信器ブロック毎に備える前記位相同期発振器のループ帯域の差を検出し、前記位相同期発振器毎のループ帯域を一致させるための制御信号を生成するループ帯域検出回路と、
を有する。
図1は、複数の受信器ブロックを備えた背景技術の受信装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示した受信装置から出力されるベースバンド信号の信号波形の一例を示す波形図である。 図3は、図1に示した受信装置が備える各受信器ブロックの出力信号の周波数スペクトルを示すグラフである。 図4は、図1に示した受信装置が備える各受信器ブロックの出力信号の周波数スペクトルを一致させたときの様子を示すグラフである。 図5は、図4に示した状態で受信装置から出力されるベースバンド信号の信号波形の一例を示す波形図である。 図6Aは、第1の実施の形態の送受信装置の一構成例を示す図であり、受信装置の全体構成を示すブロック図である。 図6Bは、図6Aに示したPLOの一構成例を示すブロック図である。 図7Aは、図6Aに示したPLOの他の構成例を示すブロック図である。 図7Bは、図7Aに示したループフィルタの構成例を示す回路図である。 図8は、図6Aに示したループ帯域検出回路の一構成例を示すブロック図である。 図9は、図8に示した電力センサの検出感度を向上させる、PLOの構成例を示すブロック図である。 図10は、第2の実施の形態の受信装置の一構成例を示すブロック図である。
次に本発明について図面を用いて説明する。
図3は、図1に示した受信装置が備える2つの受信器ブロック1a,1bを個別に動作させたときの、各受信器ブロック1a,1bの出力信号の周波数スペクトルを示している。
図3に示すように、図1に示した受信装置では、受信器ブロック1aの出力信号の周波数スペクトルと、受信器ブロック1bの出力信号の周波数スペクトルとが大きく異なっている。これは、PLL回路であるPLO6a,6bの性能ばらつき、特にPLO6aとPLO6bのループ帯域が異なることで、PLO6a,6bから出力される位相ノイズが異なることに起因する。
図4は、図1に示した2つの受信器ブロック1a,1bの出力信号の周波数スペクトルを一致させたときの様子を示している。図5は、受信器ブロック1a,1bの周波数スペクトルを図4に示すように一致させたときの、受信装置から出力されるベースバンド信号の信号波形を示している。なお、図4は、受信ブロック1bの出力信号の周波数スペクトルと受信ブロック1aの出力信号の周波数スペクトルとを一致させるため、PLO(PLL回路)6aのループ帯域を広げるように調整した結果を示している。
図5に示すように、受信器ブロック1a,1bの出力信号の周波数スペクトルを一致させると、受信器ブロック1aのループ帯域を広げて位相ノイズが悪化する方向へ調整しているにも関わらず、受信装置から出力されるベースバンド信号のジッターは低減している。このような現象は位相ノイズが十分に小さいPLO6a、6bを用いれば起きないと考えられるが、上述したようにミリ波帯等の高周波数帯で使用できる、位相ノイズが十分に小さいLO信号源を実現するのは未だ困難である。このような現象が起きる理由は、明確ではないが、現象面から類推すると、2つのPLO6a、6bの位相ノイズの起源が同じであることに起因する可能性がある。
LO信号の位相ノイズは、(1)水晶発振器等の基準周波数のゆらぎ、(2)外部電源から供給される電源電圧のゆらぎ、(3)位相比較器等のPLL回路に存在するジッター、(4)PLL回路が有する電圧制御発振器の熱ノイズや1/fノイズ等で発生する。このうち、(1)や(2)は、複数のPLOに共通に影響を与える、すなわち位相ノイズの起源として同一のものと考えられる。また、(3)で指摘したジッターのうち、ランダム・ジッターには相関がないが、ディタミニスティック・ジッターと呼ばれる規則的なジッターには相関がある場合もある。つまり、複数のPLOで生成されたLO信号の位相ノイズは同期している可能性がある。
複数のPLOで生成されたLO信号の位相ノイズが同期している場合、ループ帯域を一致させると、各PLOで生成されたLO信号は位相ノイズによって同じような変調を受ける。そのため、複数の受信器ブロックの出力信号を合成した信号であるベースバンド信号のジッター(ゆらぎ)が少なくなると考えられる。
したがって、複数の受信器ブロックを備え、位相ノイズが十分に小さいLO信号源を実現できない高周波数帯で用いる受信装置では、各受信器ブロックが備えるPLOのループ帯域を一致させることが望ましい。
なお、複数の送信器ブロックを備えた送信装置においても、複数の送信器ブロックからアンテナを介して放射された電波(RF信号)は空間上で合成され、該合成された電波が受信用のアンテナへ到来する。そのため、複数の送信器ブロックを備えた送信装置においても、受信装置と同様に各送信器ブロックが備えるPLOのループ帯域を一致させておくことが望ましい。
(第1の実施の形態)
図6A、Bは、第1の実施の形態の送受信装置の一構成例を示すブロック図である。
図6Aは受信装置の全体構成を示し、図6Bは図6Aに示したPLOの一構成例を示している。図7Aは図6Aに示したPLOの他の構成例を示すブロック図であり、図7Bは図7Aに示したループフィルタの構成例を示す回路図である。
図6Aに示すように、受信装置は、2つの受信器ブロック1a,1bと、2つのアンテナ2a,2bと、周波数が一定の信号(以下、基準信号と称す)を高安定に発振する信号源5と、受信器ブロック1a,1bが備えるPLOのループ帯域の差を検出し、該ループ帯域が一致するように調整するループ帯域検出回路16とを有する構成である。
受信器ブロック1aは、低雑音増幅器3a、ミキサ4a及びPLO6aを備えている。受信器ブロック1bは、低雑音増幅器3b、ミキサ4b及びPLO6bを備えている。
このような構成において、アンテナ2a,2bで受信された信号は、低雑音増幅器3a,3bで増幅される。PLO6a,6bは、信号源5から出力された基準信号に位相を同期させたLO信号をそれぞれ生成する。低雑音増幅器3a,3bの出力信号は、PLO6a,6bで生成されたLO信号とミキサ4a,4bで混合されてダウンコンバートされる。ミキサ4a,4bから出力された信号は、配線路で合成されて出力端子7からベースバンド信号として出力される。
図6Bに示すように、PLO6a,6bは、電圧制御発振器8、分周器(DIV)9、位相比較器(PFD)10、チャージポンプ(CP)11及びループフィルタ12をそれぞれ備えた、周知のPLL(Phased Locked Loop)回路である。なお、図6Bは、ループフィルタ12として、低域通過型フィルタ(LPF:Low Pass Filter)を用いる例を示している。また、図6Bでは、チャージポンプ(CP)11の出力電流量を変えることでPLO6a,6bのループ帯域を調整するための構成例を示している。
位相比較器10には、信号源5で生成された基準信号が入力端子13を介して入力される。位相比較器10は、基準信号の位相と分周器9の出力信号の位相とを比較し、それらの位相差に相当する信号を出力する。チャージポンプ11は位相比較器10の出力信号に対応する値の電流を出力する。ループフィルタ12は、チャージポンプ11の出力電流を電圧信号に変換すると共に、該電圧信号の高周波信号成分を遮断する。電圧制御発振器8は、入力電圧に対応する周波数の信号を発振する。分周器9は、電圧制御発振器8の発振周波数を分周して位相比較器10へ帰還する。
このような構成では、帰還ループにより基準信号の周波数と分周器9の出力信号の周波数とが一致するように動作する。そのため、基準信号の周波数と分周器9の分周比とにより、電圧制御発振器8から所望の周波数のLO信号を得ることができる。電圧制御発振器8から出力されたLO信号は出力端子14から出力される。
PLO6a,6bのループ帯域は、位相比較器10の利得、チャージポンプ11の出力電流量、ループフィルタ12の帯域によって決定される。PLO6a,6bで生成されたLO信号は、ループ帯域検出回路16にそれぞれ入力される。
ループ帯域検出回路16は、PLO6a,6bで生成されたLO信号からPLO6a,6bのループ帯域の差を検出し、それらのループ帯域を一致させるための制御信号をPLO6a,6bに供給する。ループ帯域検出回路16は、制御信号により、例えばPLO6a,6bが備えるチャージポンプ11の電流量をそれぞれ変化させることで(電流源に与える電圧を変化させることで)、PLO6a,6bのループ帯域を一致させる。
具体的には、PLO6a,6bから入力されたLO信号を基に、PLO6bよりもPLO6aのループ帯域の方が広いことを検出した場合、ループ帯域検出回路16は、制御信号により、PLO6aが備えるチャージポンプ11の電流量を減少させる、あるいはPLO6bのチャージポンプ11の電流量を増大させる。このようにして、ループ帯域検出回路16は、LO信号を生成するPLO6a、6bのループ帯域を一致させる。その結果、受信装置の出力端子7から出力されるベースバンド信号のジッターが低減される。
なお、上述したように、PLO6a,6bのループ帯域は、ループフィルタ12のフィルタ特性を変えることでも調整できる。例えば、図7Bに示すように、ループフィルタ12として、容量値を入力電圧で変更できる容量素子19a,19b、または抵抗値を入力電圧で変更できる抵抗素子20を備えた、低域通過型フィルタを構成する。この場合、ループ帯域検出回路16は、制御信号により、容量素子19a,19bの容量値、または抵抗素子20の抵抗値を変化させることで、PLO6a,6bのループ帯域を一致させればよい。その場合、PLO6a,6bは、図7Aに示した構成となる。
ループ帯域検出回路16は、例えば図8に示す構成で実現できる。
図8は、図6Aに示したループ帯域検出回路の一構成例を示すブロック図である。
図8に示すように、ループ帯域検出回路16は、ミキサ21、ミキサ21から出力される信号の電力値を検出する電力センサ22及び制御部28を有する構成である。
PLO6a,6bで生成されたLO信号は、入力端子23a,23bを介してミキサ21に入力される。ミキサ21から出力される信号は、PLO6a,6bで生成されたLO信号の差であり、低周波数領域(通常、数MHz以下)でピークを有する周波数スペクトルとなる。ここで、ミキサ21から出力される信号の高周波数領域には、PLO6a,6bが備える電圧制御発振器8の高離調周波数における位相ノイズ電力の差の電力値が現れる。しかしながら、電圧制御発振器8の位相ノイズ電力は、元々非常に小さく、位相ノイズ電力の差の電力値も小さいため、この値は考慮しなくてよい。
したがって、ミキサ21から出力される信号の電力値は、PLO6a,6bのループ帯域の差に等しいと見なすことができる。よって、電力センサ22で検出された電力値(検出値)が最小となるように、PLO6a,6bに制御信号を供給すれば、PLO6a,6bのループ帯域をほぼ一致させることができる。
制御部28は、このように電力センサ22の検出値が最小となるように、PLO6a,6bのループ帯域を調整するための制御信号を生成し、出力端子24a,24bから出力する。制御部28は、電力センサ22の検出値を演算処理できればどのような回路でもよく、組み合わせ回路、順序回路、DSP、CPU、FPGA、メモリ、A/D変換器、D/A変換器等を備えた周知の情報処理装置によって実現できる。
制御部28による制御信号の生成方法としては、以下の方法がある。
まず、PLO6a,6bのうち、いずれか一方のループ帯域を広げるための制御信号を出力し、電力センサ22の検出値の変化を観測する。例えば、PLO6aのループ帯域を広げるための制御信号を出力端子24aから出力する。
ここで、電力センサ22の検出値が大きくなった場合、制御部28は、電力センサ22の検出値が十分に小さくなるまで、先に変化させたPLO(この場合は、PLO6a)のループ帯域を狭くするための制御信号を出力する。あるいは、先に変化させていないPLO(この場合は、PLO6b)のループ帯域を広げるための制御信号を出力する。
一方、電力センサ22の検出値が小さくなった場合、制御部28は、電力センサ22の検出値が十分に小さくなるまで、先に変化させたPLO(この場合は、PLO6a)のループ帯域をより広げるための制御信号を出力する。あるいは、先に変化させていないPLO(この場合は、PLO6b)のループ帯域を狭くするための制御信号を出力する。
ここで、ループ帯域検出回路16が備える電力センサ22の検出感度があまり高くない場合は、以下の方法で検出感度を向上させることができる。
例えば、図9に示すように、PLO6a、6bの位相比較器10とチャージポンプ11の接続ノードにスイッチ25の一端を接続し、スイッチ25の他端を入力端子26に接続する。
そして、PLO6a、6bのループ帯域の調整時、制御部28により入力端子26からパイロット信号を入力すると共に、スイッチ25を導通させる。パイロット信号の周波数は、PLO6a、6bの少なくとも一方のループ帯域よりも少し高い周波数に設定する。
パイロット信号をPLO6a、6bに入力すると、PLO6a、6bで生成されるLO信号の周波数スペクトルには、中心周波数からパイロット信号の周波数だけ離れた周波数でピークが現れる。このパイロット信号に起因するピークのレベルは、PLO6a、6bのループ帯域の周波数とパイロット信号の周波数の差によって異なる。すなわち、PLO6a、6bのループ帯域の差がピークの値として現れるため、このピークの値を、電力センサ22を用いて検出すれば、PLO6a、6bのループ帯域の差を検出できる。したがって、適切な(比較的大きな電力の)パイロット信号をPLO6a、6bに入力すれば、電力センサ22の感度不足を補うことが可能であり、PLO6a、6bのループ帯域の差を容易に検出できる。
なお、本実施形態では、受信装置を例にして、各受信器ブロックが備えるPLOのループ帯域を一致させるための構成や方法を説明したが、図6Aに示した構成において、低雑音増幅器3a、3bに代わって、ミキサ4a、4bから出力されたRF信号をアンテナ2a,2bへ供給する電力増幅器を備え、ミキサ4a、4bとしてアップコンバート型のミキサを用いれば、本実施形態で示す技術は、PLOを備えた送信器ブロックを複数有する送信装置にも適用可能である。
また、本実施形態では、受信装置に2つの受信器ブロック1a、1bを備えた構成例を示したが、受信器ブロックの数は、2つに限定されるものではなく、3つ以上備えていてもよい。その場合、上記と同様の手法を用いて、いずれか1つの受信器ブロックが備えるPLOのループ帯域を基準にして、他の受信器ブロックが備えるPLOのループ帯域を、該基準のPLOのループ帯域にそれぞれ一致させればよい。
本実施形態によれば、ループ帯域検出回路16により受信器ブロック1a,1bが備えるPLO6a,6bのループ帯域を一致させることができる。そのため、複数の受信器ブロックを備えた受信装置において、位相ノイズが十分に小さいLO信号源を実現できない高周波数帯においても、ベースバンド信号の信号波形のジッターを低減できる。
同様に、複数の送信器ブロックを備えた送信装置において、位相ノイズが十分に小さいLO信号源を実現できない高周波数帯においても、空間上で合成されるRF信号のジッターを低減できる。
(第2の実施の形態)
図10は、第2の実施の形態の受信装置の一構成例を示すブロック図である。
図10に示すように、第2の実施の形態の受信装置は、受信器ブロック1a、1bから出力されて合成されたベースバンド信号のジッター成分の電力を検出するジッター検出回路27を備え、ループ帯域検出回路16がジッター検出回路27で検出されたジッター成分の電力も考慮して、各受信器ブロックが備えるPLOのループ帯域を調整する点で第1の実施の形態で示した受信装置と異なっている。その他の構成及び動作は第1の実施の形態の受信装置と同様であるため、その説明は省略する。なお、第2の実施の形態は、ベースバンド信号のジッター成分の電力を検出する構成であるため、受信装置のみに適用可能である。
上述したように、受信装置から出力されるベースバンド信号のジッターは、各受信器ブロックが備えるPLOのループ帯域の関係に大きく依存する。但し、ジッターをさらに低減するには各PLOで生成されるLO信号の位相ノイズをより低減する必要がある。すなわち、各PLOのループ帯域はできるだけ狭い方が好ましい。
そこで、第2の実施の形態では、ループ帯域検出回路16により、PLO6a,6bのループ帯域が一致するように調整しつつ、ジッター検出回路27にて検出されたジッター成分の電力が最小となるように、PLO6a,6bのループ帯域をさらに調整する。
ジッター検出回路27は、例えば以下の(1)〜(3)で示す手法を用いてベースバンド信号に含まれるジッター成分の電力を取得すればよい。
(1)フィルタ処理により受信装置から出力されたベースバンド信号からジッター成分を抽出し、抽出したジッター成分の電力を電力センサで測定する。
(2)FFT処理により受信装置から出力されたベースバンド信号からジッター成分を抽出し、抽出したジッター成分の電力を電力センサで測定する。
(3)受信器ブロック1aの出力信号の電力及び受信器ブロック1bの出力信号の電力を電力センサでそれぞれ測定し、それらの値を加算した第1の検出値を取得する。また、受信装置から出力されたベースバンド信号の電力、すなわち受信器ブロック1a,1bから出力され、配線路により合成された信号の電力を電力センサで測定した第2の検出値を取得する。そして、第1の検出値と第2の検出値の差を求めることでジッター成分の電力を取得する。
ジッター検出回路27は、電力センサに加えて、上記フィルタ処理、FFT処理、演算処理等を実行する、組み合わせ回路、順序回路、DSP、CPU、FPGA、メモリ、A/D変換器、D/A変換器等を備えた周知の情報処理装置によって実現できる。
第2の実施の形態の受信装置によれば、ループ帯域検出回路16により、PLO6a,6bのループ帯域が一致するように調整しつつ、ジッター検出回路27によりベースバンド信号に含まれるジッター成分の電力を検出し、該ジッター成分の電力が最小となるように、PLO6a,6bのループ帯域を調整するため、第1の実施の形態の受信装置よりもベースバンド信号の信号波形のジッターを低減できる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細は本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更が可能である。
この出願は、2010年7月13日に出願された特願2010−158647号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (6)

  1. 複数のアンテナで受信したRF信号をそれぞれダウンコンバートするための局部発振信号、またはベースバンド信号をアップコンバートするための局部発振信号を生成する位相同期発振器を備えた複数の送受信器ブロックと、
    前記送受信器ブロック毎に備える前記位相同期発振器のループ帯域の差を検出し、前記位相同期発振器毎のループ帯域を一致させるための制御信号を生成するループ帯域検出回路と、
    を有する送受信装置。
  2. 前記ループ帯域検出回路は、
    2つの前記位相同期発振器で生成された局部発振信号を混合するミキサ回路と、
    前記ミキサ回路から出力される信号の電力値を検出する電力センサと、
    前記電力センサで検出された電力値が最小となるように前記制御信号を生成する制御部と、
    を有する請求項1記載の送受信装置。
  3. 前記位相同期発振器は、
    電圧制御発振器、位相比較回路、チャージポンプ及びループフィルタを備えたPLL回路であり、
    前記ループ帯域検出回路は、
    前記チャージポンプから出力する電流量を前記制御信号により変化させることで前記位相同期発振器毎のループ帯域を一致させる請求項1または2記載の送受信装置。
  4. 前記位相同期発振器は、
    電圧制御発振器、位相比較回路、チャージポンプ及びループフィルタを備えたPLL回路であり、
    前記ループフィルタは、
    抵抗値が可変の抵抗素子または容量値が可変の容量素子を備え、
    前記ループ帯域検出回路は、
    前記抵抗値または容量値を前記制御信号により変化させることで前記位相同期発振器毎のループ帯域を一致させる請求項1から3のいずれか1項記載の送受信装置。
  5. 前記位相同期発振器は、
    電圧制御発振器、位相比較回路、チャージポンプ及びループフィルタを備えたPLL回路であり、
    前記位相比較回路とチャージポンプの接続ノードに接続されたスイッチを備え、
    前記ループ帯域検出回路は、
    前記ループ帯域の調整時、前記スイッチを導通させ、
    少なくとも1つの前記位相同期発振器のループ帯域の周波数よりも高い周波数のパイロット信号を、前記スイッチを介して前記接続ノードに供給する請求項1から4のいずれか1項記載の送受信装置。
  6. 複数のアンテナで受信したRF信号をそれぞれダウンコンバートするための局部発振信号を生成する位相同期発振器を備えた複数の受信器ブロックと、
    前記受信器ブロックの出力信号を合成した信号であるベースバンド信号に含まれるジッター成分の電力を検出するジッター検出回路と、
    前記受信器ブロック毎に備える前記位相同期発振器のループ帯域の差を検出し、前記位相同期発振器毎のループ帯域を一致させると共に、前記ジッター検出回路で検出されたジッター成分の電力値が最小となるように制御信号を生成するループ帯域検出回路と、
    を有する受信装置。
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