JP2013187697A - 周波数シンセサイザ,フェーズドアレイ送信機および電力増幅回路 - Google Patents

周波数シンセサイザ,フェーズドアレイ送信機および電力増幅回路 Download PDF

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Abstract

【課題】温度変動や製造ばらつきに対する確度が高くて、位相の分解能が高い信号を出力することができる周波数シンセサイザの提供を図る。
【解決手段】基準信号Srとフィードバック信号Sdの位相を比較する位相比較器15と、前記位相比較器の出力信号Soを受け取って平滑化するフィルタ16と、前記フィルタからの出力電圧Vctrlに応じた発振周波数の信号を出力する電圧制御発振器11と、前記電圧制御発振器から前記位相比較器へのフィードバックループに配置されたデジタル移相器12と、を備え、前記デジタル移相器でフラクショナル制御を行うようにする。
【選択図】図4

Description

この出願で言及する実施例は、周波数シンセサイザ,フェーズドアレイ送信機および電力増幅回路に関する。
従来、周波数シンセサイザは、例えば、テレビやラジオのチューナー、携帯電話、レーダー、並びに、様々な無線通信装置といった電波を扱う機器の発振回路として幅広く使用されている。
ところで、近年、配列された複数のアンテナ(フェーズドアレイアンテナ)に対して位相制御された信号を入力する車載用レーダー(フェーズドアレイレーダー)や無線通信システムが実用化されている。
具体的に、フェーズドアレイレーダーは、例えば、フェーズドアレイアンテナの各アンテナに対して、移相器で制御された異なる位相の信号を生成する周波数シンセサイザによる信号を入力して、指向性の制御を行っている。なお、各アンテナには、例えば、移相器の出力をパワーアンプで増幅した信号が入力される。
ところで、従来、周波数シンセサイザ、或いは、周波数シンセサイザを使用したフェーズドアレイアンテナとしては、様々なものが提案されている。
特開平02−288602号公報 特開2003−142923号公報 特開平05−218725号公報 特開昭56−120202号公報
前述したように、例えば、フェーズドアレイレーダーに適用されるフェーズドアレイアンテナの各アンテナには、移相器で制御された異なる位相の信号が与えられ、指向性の制御が行われている。
ところで、移相器には、アナログ移相器とデジタル移相器があり、アナログ移相器は、温度変動や製造ばらつきに対する確度が低い欠点があるのに対して、デジタル移相器は、確度が高いという利点を有する。
そのため、温度変動や製造ばらつきに対する確度が求められるアプリケーションにおいては、デジタル移相器が用いられている。しかしながら、デジタル移相器は、アナログ移相器とは異なり、連続的に位相シフトすることが難しい。すなわち、デジタル移相器を使用した周波数シンセサイザは、位相の分解能が低く、その結果、送信方向を細かく走査することが困難となっている。
一実施形態によれば、位相比較器と、フィルタと、電圧制御発振器と、デジタル移相器と、を備え、前記デジタル移相器でフラクショナル制御を行うようにした周波数シンセサイザが提供される。
前記位相比較器は、基準信号とフィードバック信号の位相を比較し、前記フィルタは、前記位相比較器の出力信号を受け取って平滑化する。前記電圧制御発振器は、前記フィルタからの出力電圧に応じた発振周波数の信号を出力し、前記デジタル移相器は、前記電圧制御発振器から前記位相比較器へのフィードバックループに配置されている。
開示の周波数シンセサイザは、温度変動や製造ばらつきに対する確度が高くて、位相の分解能が高い信号を出力することができるという効果を奏する。
図1は、フェーズドアレイレーダーの一例を示すブロック図である。 図2は、図1におけるデジタル移相器のフラクショナル制御を説明するための波形図である。 図3は、図1におけるデジタル移相器をフラクショナル制御した後の課題を説明するための周波数応答を示す図である。 図4は、第1実施の周波数シンセサイザが適用されるフェーズドアレイレーダーの一例を示すブロック図である。 図5は、図4の周波数シンセサイザにおける第2分周器の動作を説明するための波形図である。 図6は、図4の周波数シンセサイザにおいて、デジタル移相器を制御しないときの動作を説明するための波形図である。 図7は、図4の周波数シンセサイザにおいて、デジタル移相器をフラクショナル制御した直後(同期前)の動作を説明するための波形図である。 図8は、図4の周波数シンセサイザにおいて、デジタル移相器をフラクショナル制御した後の同期状態前の動作を説明するための波形図である。 図9は、第2実施の周波数シンセサイザが適用されるフェーズドアレイレーダーの一例を示すブロック図である。 図10は、図9に示す周波数シンセサイザにおけるデジタル移相器の一例を示す図である。 図11は、図9に示す周波数シンセサイザにおけるデジタル移相器の他の例を示す図である。 図12は、電力増幅回路の一例を示すブロック図である。 図13は、第1実施の周波数シンセサイザが適用される電力増幅回路の一例を示すブロック図である。
まず、周波数シンセサイザの実施例を詳述する前に、周波数シンセサイザを適用したフェーズドアレイレーダーの一例、並びに、その問題点を、図1を参照して説明する。
図1において、参照符号101,102,…,10n+1は送受信器、111は電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)、112はデジタル移相器、113は終段アンプ(パワーアンプ)、そして、114は受信回路を示す。なお、図1において、送受信器101のみがブロックで詳細に描かれているが,他の送受信器102,…,10n+1も同じ構成である。
図1に示されるように、フェーズドアレイレーダーは、複数の送受信器101,102,…,10n+1、並びに、各送受信器に対して設けられた複数のデュプレクサDUP1〜DUPn+1およびアンテナANT1〜ANTn+1を有する。各送受信器101は、それぞれVCO111、デジタル移相器112、パワーアンプ113および受信回路114を含む。
パワーアンプ113および受信回路114は、デュプレクサDUP1を介してアンテナANT1に接続され、デジタル移相器112の出力を増幅してアンテナANT1から送出すると共に、ANT1で受信した信号を受信回路114で受け取るようになっている。
なお、各送受信器101,102,…,10n+1は、それぞれデジタル移相器112により異なる位相の信号をパワーアンプ113およびデュプレクサDUP1〜DUPn+1を介してアンテナANT1〜ANTn+1から出力するようになっている。
すなわち、送受信器101のアンテナANT1からは位相φの信号が放出され、送受信器102のアンテナANT2からは位相φ+Δφの信号が出力され、そして、送受信器10n+1のアンテナANTn+1からは位相φ+nΔφの信号が出力される。
ここで、各アンテナANT1,ANT2,…,ANTn+1は、隣接するアンテナと一定の間隔だけ離れて配列され、そこから異なる位相φ,φ+Δφ,…,φ+nΔφの信号が放出されることで、放射エネルギーが空間的に合成される。これにより、空間に放射される電磁波の波面(電磁波ビーム)の指向性が制御されることになる。
図1に示すフェーズドアレイレーダーの各送受信器101は、VCO111の後段にデジタル移相器112を設け、そのデジタル移相器112で位相制御した信号をパワーアンプ113で増幅して出力する。
このように、図1に示すフェーズドアレイレーダーの各送受信器101は、デジタル移相器112を使用して位相制御を行っている。このデジタル移相器112は、アナログ移相器に比べて、温度変動や製造ばらつきに対する確度が高いという利点を有する。
そのため、例えば、フェーズドアレイレーダー(フェーズドアレイアンテナ)の各送受信器101(送信機)といった温度変動や製造ばらつきに対する確度が求められるアプリケーションにおいては、デジタル移相器112を用いるのが好ましい。
しかしながら、デジタル移相器112は、アナログ移相器とは異なり、連続的に位相シフトすることが難しい。そのため、デジタル移相器112を使用した送受信器101(周波数シンセサイザ)は位相の分解能が低く、図1に示すフェーズドアレイレーダーは、送信方向を細かく走査することが困難となっている。
そこで、デジタル移相器112の出力信号をフラクショナル制御することが考えられる。このデジタル移相器112のフラクショナル制御は、例えば、制御周波数fCLKにより、T回にa回の割合で位相を切り替えるように制御して分解能を向上させるものである。
図2は、図1におけるデジタル移相器のフラクショナル制御を説明するための波形図であり、図3は、図1におけるデジタル移相器をフラクショナル制御した後の課題を説明するための周波数応答を示す図である。
図2に示されるように、デジタル移相器112は、例えば、信号の位相を0°と90°で切り替えることができる。そこで、制御周波数(クロックの周波数)fCLKにより、100回に1回だけ位相を+90°に切り替え、他の99回は位相を0°に保持する。この場合、平均的にみると、0.9°位相をシフトしたことになる。
具体的に、クロックの周波数fCLKが100MHzで、デジタル移相器112の出力信号が77GHzの場合、1回のクロックに対応する770個のパルスの位相が+90°で、残りの99回のクロックに対応する76230個のパルスの位相が0°になる。
しかしながら、例えば、図1に示す送受信回路101におけるデジタル移相器112をフラクショナル制御しても、その出力信号は、平均化されることなく、例えば、100回に1回だけ位相を+90°にシフトした信号がそのまま出力されてしまう。
すなわち、図3に示されるように、例えば、デジタル移相器112の出力信号の周波数 (例えば、77GHz)に対して、制御周波数fCLK(例えば、100MHz)だけずれた位置に、+90°だけ位相シフトした信号が現れる。
このような位相シフト信号は、位相変調スプリアスとなるため、その出力レベル(電圧)を抑圧するのが好ましい。これは、本来の周波数(例えば、77GHz)に対して制御周波数fCLKだけずれた位置だけでなく、その高調波成分(fCLKの倍数だけずれた位置)にも現れる。
以下、周波数シンセサイザの実施例を、添付図面を参照して詳述する。図4は、第1実施の周波数シンセサイザが適用されるフェーズドアレイレーダーの一例を示すブロック図である。
図4において、参照符号1は送受信器、11はVCO(電圧制御発振器)、12はデジタル移相器、13はパワーアンプ、14は受信回路、そして、15は位相比較器を示す。さらに、参照符号16はローパスフィルタ、17は第1分周器、18は第2分周器、そして、19は位相制御回路を示す。なお、図4においても、前述した図1と同様に、送受信器1のみがブロックで詳細に描かれているが,他の送受信器2,…,n+1も同じ構成である。
図4に示されるように、フェーズドアレイレーダーは、複数の送受信器1,2,…,n+1、並びに、各送受信器に対して設けられた複数のデュプレクサDUP1〜DUPn+1およびアンテナANT1〜ANTn+1を有する。
各送受信器1における周波数シンセサイザ1aは、それぞれVCO11、デジタル移相器12、パワーアンプ13、受信回路14、位相比較器15、ローパスフィルタ16、第1分周器17、第2分周器18および位相制御回路19を含む。ここで、位相比較器15、ローパスフィルタ16、VCO11、第1分周器17および第2分周器18は、実質的に、PLL(Phase Locked Loop)回路として機能する。
本第1実施の周波数シンセサイザ1aは、PLL回路における分周器を、第1分周器17および第2分周器18に分割し、その第1分周器17と第2分周器18の間に、位相制御回路19により制御されるデジタル移相器12を挿入したものである。
ここで、位相制御回路19は、デジタル移相器12をフラクショナル制御して分解能を向上させるためのものである。すなわち、位相制御回路19は、例えば、デジタル移相器12の出力信号を、制御周波数fCLKによりT回にa回の割合で位相を切り替えるように制御する。
位相比較器15は、基準信号Srおよび第1分周器17からのフィードバック信号Sdを受け取り、信号Soをローパスフィルタ16に出力する。
パワーアンプ13および受信回路14は、デュプレクサDUP1を介してアンテナANT1に接続され、VCO11の出力を増幅してアンテナANT1から送出すると共に、ANT1で受信した信号を受信回路14で受け取るようになっている。
なお、各送受信器1,2,…,n+1は、それぞれ位相制御回路19およびデジタル移相器12により異なる位相の信号をパワーアンプ13およびデュプレクサDUP1〜DUPn+1を介してアンテナANT1〜ANTn+1から出力するようになっている。
すなわち、送受信器1のアンテナANT1からは位相φの信号が放出され、送受信器2のアンテナANT2からは位相φ+Δφの信号が出力され、そして、送受信器n+1のアンテナANTn+1からは位相φ+nΔφの信号が出力される。
ここで、前述した図1と同様に、各アンテナANT1,ANT2,…,ANTn+1は、隣接するアンテナと所定の間隔だけ離れて配列され、そこから異なる位相φ,φ+Δφ,…,φ+nΔφの信号が放出されることで、放射エネルギーが空間的に合成される。すなわち、空間に放射される電磁波の波面(電磁波ビーム)の指向性が制御される。
以上において、図4に示すフェーズドアレイレーダーを、フェーズドアレイアンテナを利用して信号を送信するフェーズドアレイ送信機として捉えると、例えば、デュプレクサDUP1および受信回路14が不要となる。
また、本明細書では、本実施例の周波数シンセサイザの適用を、フェーズドアレイレーダーおよび電力増幅回路を例として説明するが、本実施例の周波数シンセサイザの適用は、それらに限定されないのはいうまでもない。
図5は、図4の周波数シンセサイザにおける第2分周器の動作を説明するための波形図である。ここで、図5(a)は送信信号(VCO11の出力信号:例えば、fo=77GHz)を示し、図5(b)はデジタル移相器12の入力信号(第2分周器18の出力信号:例えば、fo/N=19.25GHz)を示す。
すなわち、図5は、第2分周器18が入力周波数foを4分周する(N=4)場合を示す。このとき、図4の例では、第2分周器18の分周比Nは、N=4とされ、基準信号Srが50MHzだと、第1分周器17の分周比Pは、P=385となる。
なお、デジタル移相器12を配置する場所は、図4のように、第1分周器17と第2分周器18の間に限定されるものではない。具体的に、デジタル移相器12の入力信号(VCO11の出力信号)の周波数foが数GHz(例えば、fo=2.4GHz)程度であれば、VCO11の出力をデジタル移相器12に直接入力し、位相比較器15の前段に1つの分周器(17)だけを設けてもよい。
ここで、図4のように、分周器を第1分周器17および第2分周器18に分割し、その第1分周器17と第2分周器18の間にデジタル移相器12を配置する場合、例えば、第2分周器18の分周比(Nの値)は、次の条件に従って決められる。
まず、システム仕様(フェイズアレイドレーダーの各送受信回路の仕様)において、電波の送信方向が規定されていると、そのシステム仕様から出力移相量の最大値(最大位相シフト量)Δφmaxが決められる。
そのとき、第2分周器18の分周比Nは、Δθをデジタル移相器12の切り替え位相差とすると、次の式を満足する。
Δθ/N≧Δφmax
すなわち、
N≦Δθ/Δφmax
例えば、T回にa回の割合でデジタル移相器12の出力信号の位相を、0°から90°(Δθ=90°)に切り替えるフラクショナル制御を行う場合、図4に示す周波数シンセサイザ1aで実現できる位相シフト量Δφは、次のようになる。
Δφ=a・90/(T・N)[°]
また、仕様において、Δφmax=15°のとき、N=1の場合は、6回(T=6)に1回(a=1)の切り替え制御により実現することができ、また、N=2の場合は、6回(T=6)に2回(a=2)の切り替え制御により実現することができる。
さらに、N=6の場合は、常に90°にしておく(T=1,a=1)ことにより、実現することができる。しかしながら、N=7の場合は、0°と90°の位相を有する信号の切り替えでは、実現することが難しい。
従って、第2分周器18の分周比Nの値は、90°/Nが、仕様の最大位相シフト量Δφmaxを下回らないように設定することになる。なお、第1分周器17の分周比Pは、第2分周器18の分周比Nおよび基準信号Srの周波数等に従って決められる。なお、第2分周器18の分周比Nだけでなく、第1分周器17の分周比P、或いは、基準信号Srやクロックの周波数等は、様々に変更することができる。
図6は、図4の周波数シンセサイザにおいて、デジタル移相器を制御しないときの動作を説明するための波形図であり、図7は、図4の周波数シンセサイザにおいて、デジタル移相器をフラクショナル制御した直後(同期前)の動作を説明するための波形図である。また、図8は、図4の周波数シンセサイザにおいて、デジタル移相器をフラクショナル制御した後の同期状態前の動作を説明するための波形図である。
ここで、図6(a),図7(a)および図8(a)は分周信号(第1分周器17の出力信号Sd)を示し、図6(b),図7(b)および図8(b)は基準信号(位相比較器15の入力信号Sr)を示し、図6(c),図7(c)および図8(c)は位相比較器15の出力信号Soを示す。
なお、図6(c),図7(c)および図8(c)において、参照符号V1,V2およびV3は、ローパスフィルタ16の出力電圧(Vctrl:位相比較器15の出力信号Soをローパスフィルタ16で平滑化および平均化した電圧)を示す。
前述した図4、並びに、図6(a)〜図6(c)に示されるように、位相比較器15は、第1分周器17の出力信号(分周信号:フィードバック信号)Sdおよび基準信号Srを受け取り、それらの位相差θ1に対応したパルス幅の正電圧VHの信号(パルス信号)を出力する。ここで、基準信号Srには、安定度が高い(位相ジッタの小さい)信号が用いられ、基準信号Srの位相は変動しないものとする。
位相比較器15から出力されたパルス信号(So)は、後段のローパスフィルタ16により平滑化および平均化され、直流電圧V1に変換される。この直流電圧V1は、VCO11に入力され、VCO11の発振周波数を制御する。
このようにして、VCO11の位相と周波数が、基準信号Srの位相と周波数に同期される。ここで、基準信号Srの周波数をfref、第1分周器17の分周比をP、そして、第2分周器18の分周比をNとすると、送信信号(VCO11の出力信号)の周波数foは、fo=N・P・fref に同期するようにフィードバック制御される。
なお、VCO11の発振周波数foは、fo[Hz]=Kvco[Hz/V]・Vctrl[V]+fo-0[Hz]で表される。ここで、Vctrlは、VCO11の入力電圧、Kvcoおよびfo-0はVCO11に固有の定数を示す。
すなわち、図6(a)〜図6(c)に示されるように、デジタル移相器12を制御していない状態では、位相比較器15の入出力信号は、出力信号Soの直流電圧レベルVo(すなわち、=V1)は、次の[式1]に保たれており、VCO11の入力電圧Vctrl=Voとなっている。
Vo=θ1・(VH−VL)/2π [式1]
この状態で、デジタル移相器12を所定の割合でΔθだけ位相をシフトするようにフラクショナル制御を行うと、その直後、換言すると、同期する前において、各信号は、図7(a)〜図7(c)のように変化する。
すなわち、図7(a)〜図7(c)に示されるように、デジタル移相器12によりΔθだけ位相をシフトすると、それに伴って、位相比較器15の出力信号Soは、位相シフトした直後のパルス信号PS1のパルス幅がΔθに対応して広くなる。ここで、図7(c)と図6(c)の比較から明らかなように、PS1以外のパルス信号は、デジタル移相器12のフラクショナル制御を行わないときとほぼ同じパルス幅となっている。
これにより、ローパスフィルタ16の出力電圧(Vctrl)は、パルス信号PS1のパルス幅の増加に対応して、V1よりも高いV2に変化し、その結果VCO11の発振周波数foが変化する(高くなる)。このように、VCO11の発振周波数が変化すると、その発振周波数(VCO11の出力信号の周波数)foを、fo=N・P・fref に戻すようにフィードバックが掛かる。
そして、図8(a)〜図8(c)に示されるように、フラクショナル制御を行ってから十分な時間(例えば、1/(ローパスフィルタ16の帯域fLPF))を経ると、VCO11の発振周波数foは、fo=N・P・fref を満たすように落ち着いてくる。
ここで、位相比較器15から出力されるパルス信号(So)のパターンは、フラクショナル制御するか否かにより異なる。すなわち、図8(c)に示されるように、VCO11の発振周波数の位相がシフト、つまり、分周信号(フィードバック信号)Sdの位相がシフト(Δθ)して、位相比較器15の出力パルス(PS1以外)の幅が狭くなる。これにより、ローパスフィルタ16の出力電圧(Vctrl:V2,V3)が所定レベル(V1)となるようにフィードバック制御される。
すなわち、ローパスフィルタ16の出力電圧(Vctrl)は、フラクショナル制御を行った直後のV2のレベルからV1のレベルへ向かって変化する。ここで、図8(c)と図6(c)の比較から明らかなように、PS1以外のパルス信号は、デジタル移相器12のフラクショナル制御を行わないときよりもパルス幅が狭くなって、ローパスフィルタ16の出力電圧VctrlをV1に近づけるようにフィードバックが掛かる。その後、さらなる時間が経過すると、VctrlはV1に達する。
ところで、T回にa回の割合で位相をΔθだけシフトさせると、ローパスフィルタ16の出力電圧Vctrlは、次の[式2]で与えられる。
Vctrl=Vo=[θ2+a・Δθ/T]・{(VH−VL)/2π} [式2]
ここで、上記の[式2]で与えられる出力電圧Vctrlは、前述した[式1]で与えられる位相比較器15の出力信号Soの直流電圧レベルVoと同じである。従って、分周信号Sdの位相シフト量θ2−θ1は、θ2−θ1=−a・Δθ/T、すなわち、送信信号の位相シフト量は、N(θ2−θ1)=−N・a・Δθ/Tで与えられる。以上より、フラクショナル制御でTを大きくすることにより、位相分解能を高くできることがわかる。
また、前述したスプリアスを抑圧するためには、デジタル移相器12の制御による変化を十分に直流レベルに平滑化するのが好ましく、例えば、図3におけるfCLKが、fCLK≫fLPFを満たすのが好ましい。
このように、本実施例の周波数シンセサイザによれば、デジタル移相器12を使用して高い分解能の位相制御を行うことができる。すなわち、温度変動や製造ばらつきに対する確度が高いデジタル移相器を使用すると共に、高い分解能の位相制御が可能になる。
図9は、第2実施の周波数シンセサイザが適用されるフェーズドアレイレーダーの一例を示すブロック図である。図9において、参照符号10aはΔΣ変調器を示し、10bは高周波位相比較器を示す。
このように、本実施例を適用することにより、周波数シンセサイザの出力信号をデジタル的に高分解能で位相制御することができるため、キャリブレーションの制御も容易に行うことが可能になる。
そこで、図9に示されるように、本実施例を適用したフェーズドアレイレーダーにおいて、隣接する送受信器1および2の送信信号を高周波位相比較器10bで位相比較し、その出力を位相制御回路19にフィードバックする。これにより、温度変動や製造ばらつきに対する確度をさらに向上させることが可能になる。
また、前述した第1実施の周波数シンセサイザでも、スプリアスを抑制することはできるが、ローパスフィルタ16による減衰比よりも抑圧することは困難である。そこで、本第2実施例の周波数シンセサイザでは、ΔΣ変調器10aを利用して、位相を切り替える割合(切り替える頻度)は変化させずに、切り替えるタイミングをランダム化することで、スプリアスをより一層抑圧するようになっている。
ここで、ΔΣ変調器10aは、知られている様々なものを適用することができる。また、位相を切り替えるタイミングをランダム化するのは、ΔΣ変調器10aに限定されるものではない。
さらに、位相比較器15としても、様々なものを適用することができ、一般的な位相比較器以外に、例えば、エクスクルーシブオア(EX−OR)型位相比較器やチャージポンプ型位相比較器等を適用することができる。
ここで、EX−OR型位相比較器は、基準信号Srと分周信号Sdの排他的論理和(EX−OR論理)が出力されるものである。また、チャージポンプ型位相比較器は、例えば、本実施例の位相比較器15の後段に、電圧論理を電流論理に変換するチャージポンプ回路を搭載し、正電圧/負電圧の代わりに正電流/負電流を出力するものである。
図10は、図9に示す周波数シンセサイザにおけるデジタル移相器の一例を示す図であり、図11は、図9に示す周波数シンセサイザにおけるデジタル移相器の他の例を示す図である。
図10に示されるように、デジタル移相器12は、2段のDラッチ121および122と、選択回路(SEL)123を含み、選択回路123により、Dラッチ121のQ出力、または、Dラッチ122のQ出力を選択して出力する。
ここで、1段目のDラッチ121の出力Qが、2段目のDラッチ122のデータ入力Dに入力され、さらに、2段目のDラッチ122の出力Qが、2段目のDラッチ121の反転論理のデータ入力/Dに入力されている。なお、外部からのクロックは、1段目のDラッチ121のクロック入力CLKに入力されると共に、2段目のDラッチ122の反転論理のクロック入力/CLKに入力されている。
これにより、選択回路123でDラッチ121の出力Qを選択したときの信号の位相を0°とすると、選択回路123でDラッチ122の出力Qを選択したときの信号は、90°(π/2)の位相差を有する信号とすることができる。
すなわち、位相制御回路19からの位相制御信号PSCを制御することにより、例えば、T回にa回の割合でデジタル移相器12の出力信号の位相を、0°から90°に切り替えてフラクショナル制御を行うことができる。
また、図11に示されるように、デジタル移相器12は、半導体基板上に形成されたウィルキンソン型電力分配器124、第1伝送線路125、第2伝送線路126および選択回路(SEL)123を含む。
ウィルキンソン型電力分配器124は、入力信号を同相で第1伝送路125および第2伝送路126に分配するもので、抵抗素子Rを含む。第1伝送線路125は、長さLaの伝送線路を有し、第2伝送線路126は、長さLbの伝送線路を有する。
このとき、2つの伝送線路の長さLaとLbの間には、Δθ=2π(Lb−La)/λの関係が成立している。ここで、λは、入力する信号の波長を示している。そして、選択回路123により、第1伝送路125または第2伝送路126のいずれかを経由した信号を選択することにより、Δθだけ位相の異なる信号を選択して出力することができる。
なお、図10および図11は、デジタル移相器12の単なる例を示すものであり、本実施例の周波数シンセサイザでは、他の様々なデジタル移相器を適用することができるのはいうまでもない。
以上において、本実施例は、フェーズドアレイアンテナと、各アンテナに対して設けられた複数の送受信器を含むフェイズドアレイドレーダーだけでなく、データの送受信を行うフェイズアレイド通信装置にも適用することができる。さらに、本実施例は、受信器を持たないフェイズアレイド送信装置に対しても適用可能である。
そこで、フェイズドアレイドレーダー、並びに、フェイズアレイド通信装置およびフェイズアレイド送信装置等を含むものとして、フェーズドアレイ送信機を定義する。従って、フェーズドアレイ送信機は、所定の間隔で配列された複数のアンテナを含むフェーズドアレイアンテナと、各アンテナに対して設けられ、それぞれ位相が制御された信号を対応するアンテナに出力する複数の送信器を含む通信装置を意味する。
図12は、電力増幅回路の一例を示すブロック図である。図12において、参照符号20はパワーディバイダー(信号分配器)、200は電力合成回路、そして、210および220はパワーアンプを示す。
ところで、パワーアンプは、例えば、出力電力が高いほど、回路の非線形性により高調波成分が発生し、所望の周波数信号のみを増幅することが困難になる。そこで、図12に示す電力増幅回路は、線形性を維持することができる程度の低電力のパワーアンプを複数搭載し、それらに電力を分配して、最後に合成するようになっている。
図12に示されるように、電力増幅回路は、パワーディバイダー20、パワーアンプ210および220、並びに、電力合成回路200を含む。パワーディバイダー20は、入力信号Sinを2つ信号Sin1およびSin2に分配し、それぞれパワーアンプ210および220に出力する。
パワーアンプ210および220は、入力された信号Sin1およびSin2を増幅して高電力の信号を出力する。パワーアンプ210および220により増幅された信号は、最終段の電力合成回路200で合成され、出力信号Soutとして出力される。
なお、図12では、パワーアンプを2つとして描いているが、さらに多数のパワーアンプを設け、それら多数のパワーアンプの出力を最終段の電力合成回路200で合成することもある。
しかしながら、このように複数のパワーアンプ(210,220)の出力を電力合成回路200で合成する場合、入力信号Sinが分配された各回路の経路によって、各パワーアンプの出力信号の位相が微妙に異なってしまう。その結果、電力合成回路200により合成された最終的な出力信号Soutで位相が完全に揃わず、所望の高出力が得られないことがある。
図13は、第1実施の周波数シンセサイザが適用される電力増幅回路の一例を示すブロック図である。なお、図13は、図12のパワーディバイダー20により入力信号Sinが2つの信号Sin1およびSin2に分配された後の部分を示している。また、図13においても、パワーアンプは2つとして描かれているが、さらに多数のパワーアンプを設けることもできるのはいうまでもない。
図13に示されるように、入力信号Sinを分配した一方の信号Sin1は、周波数シンセサイザ201を介してパワーアンプ210に入力され、また、他方の信号Sin2は、周波数シンセサイザ202を介してパワーアンプ220に入力される。
ここで、周波数シンセサイザ201および202は、実質的に、前述した図4の周波数シンセサイザ1aと同様である。すなわち、図13におけるVCO211,221は、図4のVCO11に対応し、デジタル移相器212,222は、デジタル移相器12に対応し、そして、位相比較器215,225は、位相比較器15に対応する。
また、図13のローパスフィルタ216,226は、図4のローパスフィルタ16に対応し、第1分周器217,227は、第1分周器17に対応し、そして、第2分周器218,228は、第2分周器18に対応する。さらに、図13の位相制御回路219,229は、図4の位相制御回路19に対応する。
ここで、図13に示されるように、第1実施の周波数シンセサイザが適用される電力増幅回路は、さらに、電力検出器300を含む。電力検出器300は、電力合成回路200からの出力信号Soutの電力を検出し、この検出された電力が最も大きくなるように、各位相制御回路219,229を介してデジタル移相器212、222の位相をフィードバック制御する。
これにより、分配された信号Sin1およびSin2が入力された各経路における位相差を低減することができ、電力合成回路200により合成された出力信号Soutの電力を高出力化することが可能になる。
なお、本実施例の周波数シンセサイザは、フェーズドアレイレーダーおよび電力増幅回路だけに適用されるものではなく、様々な機器の発振回路として幅広く適用することができるのはいうまでもない。
以上、実施形態を説明したが、ここに記載したすべての例や条件は、発明および技術に適用する発明の概念の理解を助ける目的で記載されたものであり、特に記載された例や条件は発明の範囲を制限することを意図するものではなく、明細書のそのような例の構成は発明の利点および欠点を示すものではない。発明の実施形態を詳細に記載したが、各種の変更、置き換え、変形が発明の精神および範囲を逸脱することなく行えることが理解されるべきである。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに、以下の付記を開示する。
(付記1)
基準信号とフィードバック信号の位相を比較する位相比較器と、
前記位相比較器の出力信号を受け取って平滑化するフィルタと、
前記フィルタからの出力電圧に応じた発振周波数の信号を出力する電圧制御発振器と、
前記電圧制御発振器から前記位相比較器へのフィードバックループに配置されたデジタル移相器と、を備え、
前記デジタル移相器でフラクショナル制御を行うようにした、
ことを特徴とする周波数シンセサイザ。
(付記2)
さらに、前記フィードバックループに設けられた分周器を含み、
前記デジタル移相器は、前記分周器と直列に配置される、
ことを特徴とする付記1に記載の周波数シンセサイザ。
(付記3)
前記分周器は、
前記位相比較器に対して分周されたフィードバック信号を出力する第1分周器と、
前記電圧制御発振器の出力を受け取って分周する第2分周器を含み、
前記デジタル移相器は、前記第1分周器と前記第2分周器の間に配置される、
ことを特徴とする付記2に記載の周波数シンセサイザ。
(付記4)
前記第2分周器の分周比は、前記第1分周器の分周比よりも小さい、
ことを特徴とする付記3に記載の周波数シンセサイザ。
(付記5)
前記第2分周器の分周比Nは、前記デジタル移相器により制御される最大位相差をΔφmaxとし、前記フラクショナル制御で切り替えを行う信号の位相差をΔθとすると、次の式を満たすように決められる、
N≦Δθ/Δφmax
ことを特徴とする付記4に記載の周波数シンセサイザ。
(付記6)
さらに、
前記デジタル移相器に対して、第1信号と、前記第1信号の位相と異なる位相の第2信号を所定の頻度で与え、前記デジタル移相器に前記フラクショナル制御を実行させる位相制御回路を備える、
ことを特徴とする付記1乃至付記5のいずれか1項に記載の周波数シンセサイザ。
(付記7)
さらに、
前記フラクショナル制御において、前記第1信号と前記第2信号を与える頻度は変化させずに、切り替えるタイミングをランダム化するΔΣ変調器を備える、
ことを特徴とする付記6に記載の周波数シンセサイザ。
(付記8)
所定の間隔で配列された複数のアンテナを含むフェーズドアレイアンテナと、前記各アンテナに対して設けられ、それぞれ位相が制御された信号を対応する前記アンテナに出力する複数の送信器と、を含むフェーズドアレイ送信機であって、
前記各送信器は、それぞれ付記1乃至付記7のいずれか1項に記載の周波数シンセサイザを含む、
ことを特徴とするフェーズドアレイ送信機。
(付記9)
さらに、
隣接する2つの前記アンテナに対応する2つの前記周波数シンセサイザの出力を比較する高周波位相比較器を備え、
前記高周波位相比較器の出力に従って、隣接する2つの前記アンテナに対応する2つの前記周波数シンセサイザの出力の位相を制御する、
ことを特徴とする付記8に記載のフェーズドアレイ送信機。
(付記10)
入力信号を複数の信号に分配する分配器と、前記分配された複数の信号をそれぞれ増幅する複数のパワーアンプと、該複数のパワーアンプの出力を合成する電力合成回路と、を含む電力増幅回路であって、
前記分配器と前記各パワーアンプの間に、それぞれ付記1乃至付記7のいずれか1項に記載の周波数シンセサイザを設けた、
ことを特徴とする電力増幅回路。
(付記11)
さらに、
前記電力増幅回路の出力電力を検出する電力検出器を備え、
該電力検出器の出力が、前記各周波数シンセサイザにフィードバックされて、当該各周波数シンセサイザの出力の位相が制御される、
ことを特徴とする付記10に記載の電力増幅回路。
1,2,…,n+1,101,102,…,10n+1 送受信器
1a,1b,201,202 周波数シンセサイザ
10a ΔΣ変調器
10b 高周波位相比較器
11,111,211,221 VCO(電圧制御発振器)
12,112,212,222 デジタル移相器
13,113,210,220 パワーアンプ
14,114 受信回路
15,215,225 位相比較器
16,216,226 ローパスフィルタ
17,217,227 第1分周器
18,218,228 第2分周器
19,219,229 位相制御回路
20 パワーディバイダー(信号分配器)
200 電力合成回路
300 電力検出器

Claims (9)

  1. 基準信号とフィードバック信号の位相を比較する位相比較器と、
    前記位相比較器の出力信号を受け取って平滑化するフィルタと、
    前記フィルタからの出力電圧に応じた発振周波数の信号を出力する電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器から前記位相比較器へのフィードバックループに配置されたデジタル移相器と、を備え、
    前記デジタル移相器でフラクショナル制御を行うようにした、
    ことを特徴とする周波数シンセサイザ。
  2. さらに、前記フィードバックループに設けられた分周器を含み、
    前記デジタル移相器は、前記分周器と直列に配置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の周波数シンセサイザ。
  3. 前記分周器は、
    前記位相比較器に対して分周されたフィードバック信号を出力する第1分周器と、
    前記電圧制御発振器の出力を受け取って分周する第2分周器を含み、
    前記デジタル移相器は、前記第1分周器と前記第2分周器の間に配置される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の周波数シンセサイザ。
  4. さらに、
    前記デジタル移相器に対して、第1信号と、前記第1信号の位相と異なる位相の第2信号を所定の頻度で与え、前記デジタル移相器に前記フラクショナル制御を実行させる位相制御回路を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の周波数シンセサイザ。
  5. さらに、
    前記フラクショナル制御において、前記第1信号と前記第2信号を与える頻度は変化させずに、切り替えるタイミングをランダム化するΔΣ変調器を備える、
    ことを特徴とする請求項4に記載の周波数シンセサイザ。
  6. 所定の間隔で配列された複数のアンテナを含むフェーズドアレイアンテナと、前記各アンテナに対して設けられ、それぞれ位相が制御された信号を対応する前記アンテナに出力する複数の送信器と、を含むフェーズドアレイ送信機であって、
    前記各送信器は、それぞれ請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の周波数シンセサイザを含む、
    ことを特徴とするフェーズドアレイ送信機。
  7. さらに、
    隣接する2つの前記アンテナに対応する2つの前記周波数シンセサイザの出力を比較する高周波位相比較器を備え、
    前記高周波位相比較器の出力に従って、隣接する2つの前記アンテナに対応する2つの前記周波数シンセサイザの出力の位相を制御する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のフェーズドアレイ送信機。
  8. 入力信号を複数の信号に分配する分配器と、前記分配された複数の信号をそれぞれ増幅する複数のパワーアンプと、該複数のパワーアンプの出力を合成する電力合成回路と、を含む電力増幅回路であって、
    前記分配器と前記各パワーアンプの間に、それぞれ請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の周波数シンセサイザを設けた、
    ことを特徴とする電力増幅回路。
  9. さらに、
    前記電力増幅回路の出力電力を検出する電力検出器を備え、
    該電力検出器の出力が、前記各周波数シンセサイザにフィードバックされて、当該各周波数シンセサイザの出力の位相が制御される、
    ことを特徴とする請求項8に記載の電力増幅回路。
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