JPWO2011117915A1 - 数値制御装置及び数値制御方法 - Google Patents

数値制御装置及び数値制御方法

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Abstract

本発明における数値制御装置は、直線軸及び回転軸を備えてワークに対する工具の位置及び姿勢が制御される工作機械の数値制御装置において、指令回転軸、前記指令回転軸の指令回転方向、及び工具の位置に基づき、回転軸のみを動作させる回転割出方法、又は回転軸と直線軸を動作させてワークに対する工具先端の位置を保持させる工具先端位置保持割出方法のいずれかを、割出方法として決定する割出方法決定部と、前記指令回転軸、前記指令回転軸の指令回転方向、前記工具の位置、及び前記割出方法決定部が決定する割出方法に基づき、各軸の移動量を算出する移動量算出部と、前記移動量算出部が算出する前記移動量に基づき、サーボアンプに対して位置指令を出力する出力部と、を備えたことを特徴とする。

Description

本発明は回転軸が設けられた多軸工作機械を数値制御(NC:Numerical Control)する数値制御装置及び数値制御方法に関するものである。
回転軸が設けられた多軸工作機械を制御する従来の数値制御装置は、一般的に、工具が加工面に対して垂直でないとき、回転軸を回転させることにより工具が加工面に対して垂直となるように工具姿勢を制御(以降、「割出」と呼ぶ。)してから加工を行う(例えば、特許文献1)。
割出の方法としては、回転軸のみを動作させる割出方法(以降、「回転割出方法」と呼ぶ。)と、回転軸と直線軸を動作させつつワークに対する工具先端の相対位置を保持させる割出方法(以降、「工具先端位置保持割出方法」と呼ぶ。)の2種類が存在する。回転割出方法の例を、図21に示す。図21では、直線軸を動作させずに工具側の回転軸22のみを動作させることにより、工具21をワーク27の加工面27aに対して垂直となるように工具姿勢が制御される。このとき、工具先端21aのワーク27に対する相対位置は保持されない。一方、工具先端位置保持割出方法の例を、図22に示す。図22では、直線軸と工具側の回転軸22を動作させることにより、工具21をワーク27の加工面27aに対して垂直としつつ、ワーク27に対する工具先端21aの相対位置を保持するよう、工具姿勢が制御される。
従来では、数値制御装置の操作者が、ワークの位置と工具の位置に基づき、回転割出方法と工具先端位置保持割出方法とのいずれの方法により割出を行うかの選択を行っていた。
特開平07−334221号公報
しかしながら、数値制御装置により制御される多軸工作機械の動作は複雑であることから、操作者が正確にワークと工具との干渉の可能性を把握しながら割出方法の選択をすることは困難であるという問題があった。よって、操作者が割出方法の選択を誤って、干渉が発生するという問題があった。
本発明における数値制御装置は、直線軸及び回転軸を備えてワークに対する工具の位置及び姿勢が制御される工作機械の数値制御装置において、指令回転軸、前記指令回転軸の指令回転方向、及び工具の位置に基づき、回転軸のみを動作させる回転割出方法、又は回転軸と直線軸を動作させてワークに対する工具先端の位置を保持させる工具先端位置保持割出方法のいずれかを、割出方法として決定する割出方法決定部と、前記指令回転軸、前記指令回転軸の指令回転方向、前記工具の位置、及び前記割出方法決定部が決定する割出方法に基づき、各軸の移動量を算出する移動量算出部と、前記移動量算出部が算出する前記移動量に基づき、サーボアンプに対して位置指令を出力する出力部と、を備えたことを特徴とする。
本発明における数値制御方法は、直線軸及び回転軸を備えてワークに対する工具の位置及び姿勢が制御される工作機械の数値制御装置において、回転軸のみを動作させる回転割出方法により割出を行うとワーク又はテーブルと工具とが近づくか否かを判断する判断ステップと、前記判断ステップにてワーク又はテーブルと工具とが近づかないと判断した場合は、前記回転割出方法により割出を行い、前記判断ステップにてワーク又はテーブルと工具とが近づくと判断した場合は、回転軸と直線軸を動作させてワークに対する工具先端の位置を保持させる工具先端位置保持割出方法により割出を行う割出ステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ワークと工具との干渉を回避するために適切な割出方法を選択する数値制御装置を得ることができる。これにより、ワークと工具との干渉を抑制することができる。また、数値制御装置の操作者が効率的に作業を行うことができる。
実施の形態1における数値制御装置の機械構成を示すブロック図である。 実施の形態1における数値制御装置の機能を示す機能ブロック図である。 実施の形態1における工作機械の外観図である。 実施の形態1における数値制御装置の割出に関連する処理を示すフローチャートである。 回転割出方法を用いるとワークと工具とが近づく場合を示す図である。 回転割出方法を用いるとワークと工具とが遠ざかる場合を示す図である。 実施の形態1の展開例における数値制御装置の機能を示す機能ブロック図である。 工具先端の移動方向に基づき、回転割出方法を用いるとワークと工具とが近づくか否かを判断する方法の説明図である。 実施の形態2における工作機械の外観図である。 実施の形態2における数値制御装置の割出に関連する処理を示すフローチャートである。 テーブルと工具とが近づくか否かを判断する方法を説明するための図である。 実施の形態3における数値制御装置の機能を示す機能ブロック図である。 実施の形態3における数値制御装置の割出に関連する処理を示すフローチャートである。 実施の形態3における工具先端の軌跡を示す図である。 実施の形態3の展開例における工具先端の軌跡を示す図である。 実施の形態4における数値制御装置の機能を示す機能ブロック図である。 実施の形態4に係る数値制御装置の割出に関連する処理を示すフローチャートである。 数値制御装置の割出に関連する処理を説明する。 工具先端位置保持割出方法を用いると、ワークと工具とが干渉する場合を示す図である。 図19の例において、移動禁止軸及び移動禁止方向の移動量をクリアした場合を示す図である。 回転割出方法を説明するための図である。 工具先端位置保持割出方法を説明するための図である。
2 割出方法決定部
3 移動量算出部
4 位置更新部
5 移動量出力部
6 ストロークオーバー判断部
7 補間部
20 機械座標系
21 工具
21a 工具先端点
22 工具回転軸
24 工具軸方向
25 テーブル
26 第1テーブル回転軸
27 ワーク
27a 加工面
29 フィーチャ座標系
40 数値制御装置
50 サーボアンプ
61 可動範囲
103 第2テーブル回転軸
104 第2テーブル回転軸連動座標系
105 境界面
110 移動速度決定部
実施の形態1.
図1〜図8を参照して、実施の形態1を説明する。
図1は、実施の形態1における数値制御装置の機械構成を示すブロック図である。数値制御装置40は中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)などの処理部41と、リードオンリメモリ(ROM:Read-Only Memory)やランダムアクセスメモリ(RAM:Random-Access Memory)などの記憶部42とを有し、これらはバス46で接続される。記憶部42には、システムプログラム、加工プログラムなどの様々なデータが記憶される。処理部41は、記憶部42に記憶されるシステムプログラムに従って加工プログラムを実行する。
さらに、数値制御装置40は、バス46に接続されるI/F部43、I/F部44a〜44e、及びI/F部45と、I/F部43に接続される入力表示部47とを有する。入力表示部47は、ユーザが加工プログラムやパラメータなどを入力するための図示しないキーボードと、入力した加工プログラムやパラメータなどを表示する図示しない表示器とを有する。I/F部44a〜44eには、それぞれサーボアンプ50a〜50eが接続される。サーボアンプ50a〜50eには、それぞれの制御対象であるX軸モータ70a、Y軸モータ70b、Z軸モータ70c、B軸モータ70d、及びC軸モータ70eが接続される。I/F部45には、主軸アンプ55が接続され、さらに、主軸アンプ55にはその制御対象である主軸モータ75が接続される。
X軸モータ70a、Y軸モータ70b、Z軸モータ70c、B軸モータ70d、C軸モータ70e、及び主軸モータ75は、それぞれ図3に示す工作機械のX軸、Y軸、Z軸、B軸、C軸、及び主軸を駆動する。なお、本実施の形態ではサーボアンプ50a〜50eを包括的にサーボアンプ50と呼び、X軸モータ70a、Y軸モータ70b、Z軸モータ70c、B軸モータ70d、及びC軸モータ70eを包括的にモータ70と呼ぶものとする。
図2は、実施の形態1における数値制御装置の機能を示す機能ブロック図である。数値制御装置は、割出方法決定部2、移動量算出部3、位置更新部4、及び移動量出力部5を有する。そして、これらの動作は図1の処理部41が記憶部42に記憶するシステムプログラムを実行することにより実現される。
図3は、実施の形態1における工作機械の外観図である。図3に示す工作機械は、3つの直線軸、1つのテーブル回転軸、及び1つの工具回転軸を有する、いわゆる混合型5軸加工機である。工具21は、互いに直交するX、Y、及びZの各軸により移動されるとともに、Y軸周りに回転するB軸である工具回転軸22により回転される。テーブル25は、Z軸周りに回転するC軸であるテーブル回転軸26により回転される。なお、20は予め工作機械に記憶された機械座標系、21aは工具先端、24は工具軸方向、27はテーブル25に固定されたワーク、27aはC軸に対して傾斜したワーク27の加工面、そして29は加工面27aに定義されたフィーチャ座標系をそれぞれ示している。工具軸方向24は、工具先端21aから工具21の中心軸に沿って工具21の内部へ向かう方向である。フィーチャ座標系29は、互いに直交するXf、Yf、及びZfの各軸からなり、原点が加工面27aの所定位置に定義される。Xf軸とYf軸は、加工面27aと平行するように定義される。Zf軸は、加工面27aと直交するとともに、プラス方向がワーク27から外側へ向かう方向となるように定義される。
次に、図4を参照して数値制御装置40の割出に関連する処理を説明する。図4は、実施の形態1における数値制御装置の割出に関連する処理を示すフローチャートである。なお、割出とは、図3に示すフィーチャ座標系29のZf軸プラス方向と工具軸方向24とを一致させることを意味する。ここで、工具先端21aと加工面27aとが対向する必要はない。
まず、割出方法決定部2は、回転軸情報11、回転方向情報12、及び工具相対位置情報13に基づき、回転割出方法を用いるとワーク27と工具21とが近づくか否かを判断する(S1)。ここで、回転軸情報11は、指令の対象となる回転軸を特定する情報であり、本実施の形態では工具回転軸22を特定するものとする。よって、本実施の形態における回転割出方法とは、工具回転軸22のみを回転させる割出方法を意味する。回転方向情報12は、指令の対象となる回転軸の回転方向として、プラス方向又はマイナス方向を特定する情報である。回転軸情報11と回転方向情報12は、数値制御装置40の操作者が入力表示部47を操作することにより入力され、記憶部42に記憶される。工具相対位置情報13は、工具21のワーク27に対する相対位置を特定する情報であり、後述するように位置更新部4が算出する値である。
ここで、図5と図6を参照して、回転割出方法を用いる場合、ワーク27と工具21とが近づくか否かを判断する方法を説明する。図5は、回転割出方法を用いると、ワーク27と工具21とが近づく場合を示す図である。図6は、回転割出方法を用いると、ワーク27と工具21とが遠ざかる場合を示す図である。図5の場合、ワーク27の加工面27aが右下方向に傾斜しているため、工具軸方向24とフィーチャ座標系29のZf軸プラス方向とを一致させるためには、工具回転軸22をプラス方向(右回り)に回転させる必要がある。よって、図5の場合では、回転方向情報12はプラス方向を特定している。一方、図6の場合、ワーク27の加工面27aが左下方向に傾斜しているため、工具軸方向24とフィーチャ座標系29のZf軸方向とを一致させるためには、工具回転軸22をマイナス方向(左回り)に回転させる必要がある。よって、図6の場合では、回転方向情報12はマイナス方向を特定している。
まず、割出方法決定部2は、工具回転軸22が回転する前でのワーク27と工具先端21aとの距離をLと、工具回転軸22が角度θ回転した後でのワーク27と工具先端21aとの距離をLとを、それぞれ算出する。距離L1と距離L2は、それぞれ工具21の回転前と回転後での工具先端21aと工具先端21aに最も近いワーク27の面との距離を意味する。距離L1と距離L2は、例えば工具相対位置情報13、回転方向情報12、回転角度θ、ワーク27の寸法、工具回転軸22の中心位置、工具回転軸22の中心と工具先端21aとの距離Rなどに基づき算出することができる。回転角度θは、0<θ<180を満たす限り、任意の値をとることができる。回転角度θ、ワーク27の寸法、工具回転軸22の中心位置、工具回転軸22の中心と工具先端21aとの距離Rは、予め記憶部42に記憶される。
なお、距離L1と距離L2を算出する際には、工具先端21aとワーク27の面上の点との機械座標系20上の位置をそれぞれ算出してもよいし、工具先端21aのワーク27に対する相対位置を算出するようにしてもよい。
距離L1と距離L2を算出した後、割出方法決定部2は、L>Lを満たすか否かを判断する。L>Lを満たす場合、割出方法決定部2は、ワーク27と工具21とが近づくと判断する。L≦Lを満たす場合、割出方法決定部2は、ワーク27と工具21とが近づかないと判断する。
S1にて、ワーク27と工具21とが近づくと判断した場合、つぎに割出方法決定部2は、工具先端位置保持割出方法に決定し、決定した割出方法を特定する割出方法情報14を生成する(S2)。ここで、本実施の形態における工具先端位置保持割出方法とは、工具回転軸22と直線軸を動作させ工具先端21aのワーク27に対する相対位置を保持させる割出方法を意味する。つぎに、移動量算出部3は、回転軸情報11、回転方向情報12、工具相対位置情報13、及び割出方法情報14に基づき、工具回転軸22と各直線軸の所定制御周期毎の移動量15を算出する(S3)。このとき、移動量算出部3は、工具先端21aのワーク27に対する相対位置を固定しつつ工具回転軸22と直線軸を動作させることによって、工具軸方向24とフィーチャ座標系29のZf軸プラス方向とが一致するように、移動量15を算出する。
つぎに、位置更新部4は、S3で算出された所定制御周期毎の移動量15を累積して、直前回に更新した工具相対位置情報13にこれを加算することにより、工具相対位置情報13を更新する(S4)。一方、移動量出力部5は、S3で算出された移動量13に基づき、各軸の位置指令17をサーボアンプ50に出力し(S5)、その後、数値制御装置40は処理を終了する。
一方、S1にて、ワーク27と工具21とが近づかないと判断した場合、つぎに割出方法決定部2は、回転割出方法に決定する(S6)。つぎに、移動量算出部3は、回転軸情報11、回転方向情報12、工具相対位置情報13、及び割出方法情報14に基づき、工具回転軸22の所定制御周期毎の移動量15を算出する(S7)。このとき、移動量算出部3は、工具回転軸22のみを動作させることによって工具軸方向24とフィーチャ座標系29のZf軸プラス方向とが一致するように、移動量15を算出する。その後、数値制御装置40は、S4に進む。
なお、実施の形態1では、割出の際に動作させる回転軸が工具回転軸22である場合を説明したが、これに限られない。すなわち、テーブル回転軸26を動作させてもよいし、工具回転軸22とテーブル回転軸26を共に動作させてもよい。
実施の形態1によれば、ワークと工具との干渉を回避するために適切な割出方法を選択する数値制御装置を得ることができる。これにより、ワークと工具との干渉を抑制することができる。また、数値制御装置の操作者が効率的に作業を行うことができる。
なお、図2に示す実施の形態1における数値制御装置40は、加工プログラムの確認時などで行われる手動操作モードにて動作する場合のものであるが、これに限られない。数値制御装置40は、記憶部42に記憶される加工プログラムに基づく自動運転モードにて動作する場合、図7に示すような機能ブロック図により構成される。図7は、実施の形態1の展開例における数値制御装置の機能を示す機能ブロック図であり、図2に相当する。図7において、数値制御装置40は、加工プログラムを解析して回転軸情報11と回転方向情報12を生成する加工プログラム解析部6を有する。また、数値制御装置40は、移動量算出部3の代わりに、補間処理により移動量15を算出する補間部7を有する。図7に示す場合でも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、図1及び図3に示す実施の形態1における工作機械は、テーブル回転軸26と工具回転軸22とを有するものとして説明したが、これに限られない。すなわち、工作機械は、回転軸によりワークに対する工具軸方向を制御できるものである限り、いかなる構成からなるものでもよい。
また、実施の形態1では、図4のS1にて、工具21の回転前後でのワーク27と工具先端21aとの距離の変化に基づき、回転割出方法を用いるとワーク27と工具21とが近づくか否かを判断したが、これに限られない。図8を参照して、図4のS1の展開例を説明する。図8は、工具21の回転前後での工具先端21aの移動方向に基づき、回転割出方法を用いるとワーク27と工具21とが近づくか否かを判断する方法の説明図であり、図5に相当する。まず、割出方法決定部2は、工具回転軸22が回転する前での工具先端21aの位置と工具回転軸22が回転した後での工具先端21aの位置との差分を算出する。つぎに、割出方法決定部2は、求めた工具先端21aの位置の差分と工具回転軸22が回転する前での工具回転軸22の位置とに基づき、工具先端21aの移動方向100を求める。つぎに、割出方法決定部2は、X、Y、及びZの各直線軸方向について、工具回転軸22が回転する前でのワーク27に対する工具先端21aの相対位置方向101と移動方向100とを比較し、両者が反対方向であるか否かを判断する。そして、少なくとも一つの直線軸方向において両者が反対方向である場合、割出方法決定部2は、ワーク27と工具21とが近づくと判断する。一方、全ての直線軸方向において両者が反対方向でない場合、ワーク27と工具21とが近づかないと判断する。
図8の例では、工具先端21aの移動方向100と相対位置方向101がX軸方向において反対方向であるため、ワーク27と工具21とが近づくと判断することができる。このように、工具先端の移動方向に基づいて、回転割出方法を用いるとワーク27と工具21とが近づくか否かを判断する場合も、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図9〜図11を参照して、実施の形態2を説明する。以降、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図9は、実施の形態2における工作機械の外観図であり、図3に相当する。図9に示す工作機械は、工具21側に回転軸を有さず、テーブル25側にC軸である第1テーブル回転軸26と、X軸周りに回転するA軸である第2テーブル回転軸103とを有する。104は、第2テーブル回転軸103のみに連動する第2テーブル回転軸連動座標系である。第2テーブル回転軸連動座標系104は、原点が第2テーブル回転軸103上の任意の点に固定され、互いに直交するXa、Ya、及びZaの各直線軸からなる。Xa軸は、その方向が機械座標系20のX軸方向に等しい。Ya軸とZa軸は、第2テーブル回転軸103の位置が初期位置にあるときの方向がそれぞれ機械座標系20のY軸方向とZ軸方向に等しく、第2テーブル回転軸103の回転に連動する。また、第1テーブル回転軸26は、第2テーブル回転軸連動座標系104のZa軸周りに回転する。
第2テーブル回転軸103が回転すると、テーブル25がZ軸方向に動作することになるため、実施の形態1と比べてテーブル25と工具21とが干渉する可能性が高くなる。そこで、実施の形態2では、テーブル25と工具21とが近づくか否かにより割出方法に決定する。
図10は、実施の形態2における数値制御装置の割出に関連する処理を示すフローチャートであり、図4に相当する。また、図11は、テーブル25と工具21とが近づくか否かを判断する方法を説明するための図である。図11において、境界面105は、第2テーブル回転軸連動座標系104のXa軸とZa軸を含む面である。まず、割出方法決定部2は、回転軸情報11、回転方向情報12、及び工具相対位置情報13に基づき、回転割出方法を用いるとテーブル25と工具21とが近づくか否かを判断する(S11)。ここで、回転軸情報11は、指令の対象となる回転軸として、第2テーブル回転軸103を特定するものとする。よって、本実施の形態における回転割出方法とは、第2テーブル回転軸103のみを動作させる割出方法を意味する。回転方向情報12は、第2テーブル回転軸103の回転方向を特定する情報である。工具相対位置情報13は、工具先端21aが境界面105に対して右側にあるか否か、すなわち工具先端21aの第2テーブル回転軸連動座標系104のYa座標が正であるか否かを特定する情報であり、後述するように位置更新部4が算出する。
S11において、割出方法決定部2は、工具先端21aの第2テーブル回転軸連動座標系104のYa座標が正であるか否か、及び第2テーブル回転軸103の回転方向がプラス方向(右周り)か否かを判断する。そして、工具先端21aのYa座標が正であり、かつ第2テーブル回転軸103の回転方向がマイナス方向である場合、又は、工具先端21aのYa座標が負であり、かつ第2テーブル回転軸103の回転方向がプラス方向である場合、割出方法決定部2は、テーブル25と工具21とが近づくと判断する。逆に、工具先端21aのYa座標が正であり、かつ第2テーブル回転軸103の回転方向がプラス方向である場合、又は、工具先端21aのYa座標が負であり、かつ第2テーブル回転軸103の回転方向がマイナス方向である場合、割出方法決定部2は、テーブル25と工具21とが近づかないと判断する。
図10の例では、ワーク27の加工面27aが右下方向に傾斜しているため、工具軸方向24とフィーチャ座標系29のZf軸プラス方向とを一致させるためには、第2テーブル回転軸103をマイナス方向に回転させる必要がある。よって、回転方向情報12はマイナス方向を特定している。したがって、図10は、工具先端21aのYa座標が正であり、かつ第2テーブル回転軸103の回転方向がマイナス方向であるため、テーブル25と工具21とが近づく場合を示している。
S11にて、テーブル25と工具21とが近づくと判断した場合、つぎに割出方法決定部2は、工具先端位置保持割出方法に決定し、決定した割出方法を特定する割出方法情報14を生成する(S12)。ここで、本実施の形態における工具先端位置保持割出方法は、第2テーブル回転軸103と直線軸を動作させて工具先端21aのワーク27に対する相対位置を保持させる割出方法を意味する。つぎに、移動量算出部3は、回転軸情報11、回転方向情報12、工具相対位置情報13、及び割出方法情報14に基づき、第2テーブル回転軸103と各直線軸の所定制御周期毎の移動量15を算出する(S13)。このとき、移動量算出部3は、第2テーブル回転軸103と直線軸を動作させることによって、工具先端21aのワーク27に対する相対位置を保持しつつ工具軸方向24とフィーチャ座標系29のZf軸プラス方向とが一致するように、移動量15を算出する。
つぎに、位置更新部4は、S3で算出された所定制御周期毎の移動量15を累積して、直前回に更新した工具相対位置情報13にこれを加算することにより、工具相対位置情報13を更新する(S14)。一方、移動量出力部5は、S3で算出された移動量13に基づき、各軸の位置指令17をサーボアンプ50に出力し(S15)、その後、数値制御装置40は処理を終了する。
一方、S1にて、テーブル25と工具21とが近づかないと判断した場合、つぎに割出方法決定部2は、回転割出方法に決定する(S16)。つぎに、移動量算出部3は、回転軸情報11、回転方向情報12、工具相対位置情報13、及び割出方法情報14に基づき、第2テーブル回転軸103の所定制御周期毎の移動量15を算出する(S17)。このとき、移動量算出部3は、第2テーブル回転軸103のみを動作させることによって、工具軸方向24とフィーチャ座標系29のZf軸プラス方向とが一致するように、移動量15を算出する。その後、数値制御装置40は、S14に進む。
なお、実施の形態2では、割出の際に動作させる回転軸が第2テーブル回転軸103である場合を説明したが、これに限られない。すなわち、第1テーブル回転軸26を動作させてもよいし、第2テーブル回転軸103と第1テーブル回転軸26を共に動作させてもよい。
以上のように、実施の形態2によれば、境界面105に対する工具の相対位置に基づき、ワークと工具との干渉を回避するために適切な割出方法を選択する数値制御装置を得ることができる。これにより、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
図12〜13を参照して、実施の形態3を説明する。以降、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
工具先端位置保持割出方法では、回転軸の動作だけでなく直線軸も動作することになる、そのため、ワークに対する工具の位置によっては、直線軸の動作が大きくなり、工具が可動範囲を逸脱する事態(以降、「ストロークオーバー」と呼ぶ。)が発生するという問題が考えられる。従来では、ストロークオーバーが発生した場合、いったん割出動作を中断して工具の位置を可動範囲の内部へ移動した後、割出動作を再開しなければならなかった。実施の形態3は、割出動作を中断することなくストロークオーバーを回避することを目的とする。
図12は、実施の形態3における数値制御装置の機能を示す機能ブロック図であり、図2に相当する。実施の形態3における数値制御装置40は、実施の形態1の構成に加えて、ストロークオーバー判断部6を有する。また、図1に示す記憶部42には、工具先端21aが機械座標系20の各直線軸方向に移動することが許容される範囲である可動範囲61が記憶される。可動範囲61は、各直線軸上の可動上限座標及び可動下限座標とが設定されることにより定義される。
次に、図13と図14を参照して、数値制御装置40の割出に関連する処理を説明する。図13は、実施の形態3における数値制御装置の割出に関連する処理を示すフローチャートであり、図4に相当する。図13のS21〜S23は、図4のS1〜S3と同様であり、説明を省略する。
S23の後、ストロークオーバー判断部6は、S23にて算出された所定制御周期毎の移動量15に基づき、次の制御周期の工具先端21aの位置が可動範囲61内にあるか否か、すなわちストロークオーバーが発生するか否かを判断する(S24)。S24にて、いずれの直線軸においても工具先端21aの位置が可動範囲61内にある場合、すなわちストロークオーバーが発生しない場合、ストロークオーバー判断部6はストロークオーバー発生信号16を無効にし、S25に進む。S25〜S28は、図4のS4〜S7と同様であり、説明を省略する。
一方、S24にて、いずれかの直線軸において次の制御周期の工具先端21aの位置が可動範囲61外にある場合、すなわちストロークオーバーが発生する場合、ストロークオーバー判断部6はストロークオーバー発生信号16を有効にし、S27に進む。すなわち、ストロークオーバー発生信号16が有効である場合に、割出方法決定部2は、割出方法を工具先端位置保持割出方法から回転割出方法へ切り換える。
図14は、実施の形態3における工具先端21aの軌跡を示す図である。なお、図14は、回転軸としてテーブル回転軸26と工具回転軸22を動作させた場合を示している。破線は、割出方法を切り換えることなく、工具先端位置保持割出方法を実行した場合における、工具先端21aの軌跡を示している。この場合、工具先端21aは、P0点からP1点まで移動する。実線は、工具先端位置保持割出方法から回転割出方法へ切り替えた場合における、工具先端21aの軌跡を示している。この場合、工具先端21aは、P0点から破線で示す軌跡に沿って移動し、X軸の可動範囲61を逸脱する直前にあるP2点まで移動する。
ストロークオーバー判断部6は、工具先端21aがP2点まで移動したときに、ストロークオーバー発生信号16を有効とする。すると割出方法決定部2は、割出方法を工具先端位置保持割出方法から回転割出方法へ切り替える。これにより、P2点にて、工具21の各直線軸方向の移動が停止される一方で、テーブル回転軸26と工具回転軸22との動作が継続されることになる。
実施の形態3によれば、実施の形態1の効果に加え、割出動作中にいずれかの直線軸においてストロークオーバーが発生するような場合に、割出方法を切り換えることにより、割出動作を中断することなくストロークオーバーを回避することができる。これにより、数値制御装置の操作者の作業効率を向上することができる。
なお、実施の形態3では、割出方法を切り換えることによりストロークオーバーを回避したが、これに限られない。図15は、実施の形態3の展開例における工具先端21aの軌跡を示す図である。図15の実線で示すように、割出方法決定部2がストロークオーバーが発生すると判断された直線軸の動作を停止する一方、他の直線軸と各回転軸の動作を継続する場合も、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
図16〜図17を参照して、実施の形態4を説明する。以降、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図16は、実施の形態4における数値制御装置の機能を示す機能ブロック図であり、図2に相当する。実施の形態4における数値制御装置40は、実施の形態1の構成に加えて、移動速度決定部110を有する。
次に、図17を参照して、数値制御装置40の割出に関連する処理を説明する。図17は、実施の形態4における数値制御装置の割出に関連する処理を示すフローチャートであり、図4に相当する。図17のS31〜S32は、図4のS1〜S2と同様であり、説明を省略する。
S32の後、移動速度決定部110は、回転軸情報11、回転方向情報12、工具相対位置情報13、及び割出方法情報14に基づき、予め設定された指令速度より遅い移動速度111を決定する(S33)。その後、移動量算出部3は、回転軸情報11、回転方向情報12、工具相対位置情報13、割出方法情報14、及び移動速度111に基づき、各回転軸と各直線軸の所定制御周期毎の移動量15を算出し(S34)、S35に進む。
S35〜S37は、図4のS4〜S6と同様であり、説明を省略する。
S37の後、移動速度決定部110は、回転軸情報11、回転方向情報12、工具相対位置情報13、及び割出方法情報14に基づき、予め設定された指令速度と同じ移動速度111を決定する(S38)。その後、移動量算出部3は、回転軸情報11、回転方向情報12、工具相対位置情報13、割出方法情報14、及び移動速度111に基づき、各回転軸の所定制御周期毎の移動量15を算出し(S39)、S35に進む。
実施の形態4によれば、実施の形態1の効果に加え、割出動作中にワークと工具とが近づく場合には、工具の移動速度を遅くすることができる。これにより、数値制御装置の操作者が余裕をもって装置を停止するなどしてワークと工具との干渉を回避することができる。
なお、実施の形態4では、ワーク27と工具21とが近づく場合に、移動速度を遅くするが、これに限られない。たとえば、ワーク27と工具21との距離が所定距離より小さくなった場合に、移動速度を遅くするようにしてもよい。これにより実施の形態4と同様の効果を得ることができる。
実施の形態5.
図18〜図20を参照して、実施の形態5を説明する。以降、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
まず、実施の形態4における数値制御装置40の機能ブロック図は、実施の形態1の図2に示すものと同様である。
次に、図18を参照して、数値制御装置40の割出に関連する処理を説明する。図18は、実施の形態4における数値制御装置の割出に関連する処理を示すフローチャートであり、図4に相当する。図18のS41〜S43は、図4のS1〜S3と同様であり、説明を省略する。
S43の後、移動量算出部3は、回転軸情報11、回転方向情報12、工具相対位置情報13、及び割出方法情報14に基づき、予め設定された移動禁止軸及び移動禁止方向の移動量をクリア(ゼロに設定)する(S44)。
ここで、移動禁止軸及び移動禁止方向について、図19と図20に示す具体例に従い説明する。図19は、工具先端位置保持割出方法を用いるとワーク25と工具21とが干渉する場合を示す図である。図20は、図19の例において、移動禁止軸及び移動禁止方向の移動量をクリアした場合を示す図である。図19の場合、テーブル25側に設けられX軸周りに回転するA軸である第2テーブル回転軸103をマイナス方向(左周り)に回転させるとともに、工具21をY軸マイナス方向かつZ軸マイナス方向に移動させている。これによって、工具先端21aのワーク27に対する相対位置を保持させつつ、工具軸方向24とフィーチャ座標系29のZf軸プラス方向とを一致させることができるが、工具21とワーク27とが干渉してしまう。
一方、図20に示すように、工具21をZ軸マイナス方向に移動させずに、Y軸マイナス方向にのみ移動させることにより、工具軸方向24とフィーチャ座標系29のZf軸プラス方向とを一致させることができるとともに、工具21とワーク29との干渉を回避することができる。そこで、移動禁止軸はZ軸と設定され、移動禁止方向はマイナス方向と設定される。
なお、移動禁止軸としては、機械座標系20のX軸、Y軸、又はZ軸のいずれかが設定される。移動禁止軸及び移動禁止方向は、予めプログラム解析時などで設定されてもよいし、図示しない手段により割出方法情報14に基づき設定されてもよい。
S45〜S48は、図4のS4〜S7と同様であり、説明を省略する。
実施の形態5によれば、実施の形態1の効果に加え、所定の軸方向への移動を防止することができるため、ワークと工具との干渉を回避することができる。

Claims (10)

  1. 直線軸及び回転軸を備えてワークに対する工具の位置及び姿勢が制御される工作機械の数値制御装置において、
    指令回転軸、前記指令回転軸の指令回転方向、及び工具の位置に基づき、回転軸のみを動作させる回転割出方法、又は回転軸と直線軸を動作させてワークに対する工具先端の位置を保持させる工具先端位置保持割出方法のいずれかを、割出方法として決定する割出方法決定部と、
    前記指令回転軸、前記指令回転軸の指令回転方向、前記工具の位置、及び前記割出方法決定部が決定する割出方法に基づき、各軸の移動量を算出する移動量算出部と、
    前記移動量算出部が算出する前記移動量に基づき、サーボアンプに対して位置指令を出力する出力部と、
    を備えたことを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記割出方法決定部は、前記回転割出方法により割出を行うとワーク又はテーブルと工具とが近づくか否かを判断し、ワーク又はテーブルと工具とが近づかないと判断した場合は前記回転割出方法を割出方法として決定し、ワーク又はテーブルと工具とが近づくと判断した場合は前記工具先端位置保持割出方法を割出方法として決定することを特徴とする請求項1記載の数値制御装置。
  3. 前記割出方法決定部は、回転軸の回転前後におけるワークと工具先端との距離の変化に基づき、前記回転割出方法により割出を行うとワークと工具が近づくか否かを判断することを特徴とする請求項2に記載の数値制御装置。
  4. 前記割出方法決定部は、前記指令回転軸がテーブルの上面と平行するテーブル回転軸である場合、前記テーブル回転軸の指令回転方向と前記テーブル回転軸を含みテーブルの上面と直交する境界面に対する工具の位置とに基づき、前記回転割出方法により割出を行うとテーブルと工具が近づくか否かを判断することを特徴とする請求項2に記載の数値制御装置。
  5. 前記移動量算出部が算出する前記移動量と各直線軸の移動が許容される範囲を予め定義される可動範囲とに基づき、各直線軸が前記移動量を移動すると前記可動範囲外となるか否かを判断するストロークリミット判断部を備え、
    前記割出方法決定部は、前記工具先端位置保持割出方法を割出方法として決定した後に前記ストロークリミット判断部がいずれかの直線軸が前記移動量を移動すると前記可動範囲外となると判断した場合、割出方法を前記回転割出方法へ切り替えることを特徴とする請求項1〜4に記載の数値制御装置。
  6. 前記割出方法決定部が前記工具先端位置保持割出方法を割出方法として決定した場合、指令速度より遅い移動速度を決定する移動速度決定部を備え、
    前記移動量算出部は、前記指令回転軸、前記指令回転軸の指令回転方向、前記工具の位置、、前記割出方法決定部が決定する割出方法、及び前記移動速度決定部が決定する移動速度に基づき、各軸の移動量を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の数値制御装置。
  7. 前記移動量算出部は、前記割出方法決定部が前記工具先端位置保持割出方法を割出方法として決定した場合、前記移動量を算出後に所定直線軸および所定直線軸方向の移動量をクリアすることにより第2の移動量を算出し、
    前記出力部は、前記移動量算出部が算出する前記第2の移動量に基づき、サーボアンプに対して位置指令を出力することを特徴とする請求項1記載の数値制御装置。
  8. 直線軸及び回転軸を備えてワークに対する工具の位置及び姿勢が制御される工作機械の数値制御装置において、
    回転軸のみを動作させる回転割出方法により割出を行うとワーク又はテーブルと工具とが近づくか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップにてワーク又はテーブルと工具とが近づかないと判断した場合は、前記回転割出方法により割出を行い、前記判断ステップにてワーク又はテーブルと工具とが近づくと判断した場合は、回転軸と直線軸を動作させてワークに対する工具先端の位置を保持させる工具先端位置保持割出方法により割出を行う割出ステップと、
    を備えたことを特徴とする数値制御方法。
  9. 各直線軸が各直線軸の移動が許容される範囲を予め定義される可動範囲外となるか否かを判断するストロークリミット判断ステップと、
    前記工具先端位置保持割出方法により割出を行うときに、前記ストロークリミット判断ステップにていずれかの直線軸が前記移動量を移動すると前記可動範囲外となると判断した場合、割出方法を前記回転割出方法へ切り替える切替ステップと、
    を備えたことを特徴とする請求項8記載の数値制御方法。
  10. 前記工具先端位置保持割出方法により割出を行うときに、工具のワークに対する速度を指令速度より遅くすることを特徴とする請求項8記載の数値制御方法。
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