JPWO2011111705A1 - t−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法 - Google Patents

t−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2011111705A1
JPWO2011111705A1 JP2012504477A JP2012504477A JPWO2011111705A1 JP WO2011111705 A1 JPWO2011111705 A1 JP WO2011111705A1 JP 2012504477 A JP2012504477 A JP 2012504477A JP 2012504477 A JP2012504477 A JP 2012504477A JP WO2011111705 A1 JPWO2011111705 A1 JP WO2011111705A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
phosgene
primary
compound
solution containing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012504477A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5603409B2 (ja
Inventor
博生 井上
博生 井上
野田 薫
薫 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soda Co Ltd filed Critical Nippon Soda Co Ltd
Priority to JP2012504477A priority Critical patent/JP5603409B2/ja
Publication of JPWO2011111705A1 publication Critical patent/JPWO2011111705A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5603409B2 publication Critical patent/JP5603409B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D401/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
    • C07D401/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings
    • C07D401/12Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D213/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D213/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D213/04Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
    • C07D213/60Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D213/72Nitrogen atoms
    • C07D213/75Amino or imino radicals, acylated by carboxylic or carbonic acids, or by sulfur or nitrogen analogues thereof, e.g. carbamates

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

本発明により、低求核性の1級若しくは2級アミン化合物であっても、ホスゲン若しくはホスゲン等価体とt−ブタノールと有機塩基とを用いて、高選択率で安価にt−ブトキシカルボニルアミン化合物を製造する方法が提供される。本発明の製造方法では、ホスゲン若しくはホスゲン等価体とt−ブタノールと、有機塩基と、1級若しくは2級アミン化合物とまたは1級若しくは2級アンモニウム塩とを用いて、t−ブトキシカルボニルアミン化合物を得る。

Description

本発明は、t−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法に関する。より詳細には、本発明は、低求核性の1級若しくは2級アミン化合物であっても、ホスゲン若しくはホスゲン等価体とt−ブタノールと有機塩基とを用いて高選択率で安価にt−ブトキシカルボニルアミン化合物を製造する方法に関する。
本願は、2010年3月12日に、日本に出願された特願2010−056717号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
1級若しくは2級アミノ基にt−ブトキシカルボニル(以下Bocということがある)基を導入する方法として、1級若しくは2級アミン化合物とホスゲン若しくはホスゲン等価体とを、有機塩基の存在下に反応させ、次いでt−ブタノールを反応させる方法が知られている。この反応で使用されるホスゲン若しくはホスゲン等価体は安価に入手可能であるので、この方法は工業的に有用な方法である。
例えば、特許文献1には、トルエン溶媒中、式(A)で表されるアニリン化合物とトリホスゲンの存在下、トリエチルアミンを添加して式(B)で表されるイソシアネート化合物へと変換し、次いで、式(B)で表されるイソシアネート化合物のトルエン溶液中にt−ブタノールとトリエチルアミンを添加することによって、式(C)で表されるBoc化合物が得られたことが記載されている。
Figure 2011111705
非特許文献1には、式(D)で表される化合物のテトラヒドロフラン溶液に、0℃にて、トリホスゲンを添加し、次いでジイソプロピルエチルアミンを添加し、最後にt−ブタノールを添加することによって、目的の式(E)で表されるBoc化合物が収率87%で得られたことが開示されている。
Figure 2011111705
WO2005−23814号
ヨーロピアン ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー 2008年 3141頁〜3148頁
特許文献1や非特許文献1に記載されている方法、すなわち、有機塩基の存在下に、ホスゲン若しくはホスゲン等価体と1級若しくは2級アミン化合物とを反応させ、次いでt−ブタノールを反応させる方法を、求核性の低いアミノ基を有する化合物(例えば、2−アミノピリジン誘導体など)に適用すると、ウレア結合を有する化合物が多量に副生してしまい、Boc化合物の収率が低くなってしまうことがあった。
そこで、本発明は、低求核性の1級若しくは2級アミン化合物であっても、ホスゲン若しくはホスゲン等価体とt−ブタノールと有機塩基とを用いて高選択率で安価にt−ブトキシカルボニルアミン化合物を製造する方法を提供することを目的とする。
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意検討した結果、ホスゲン若しくはホスゲン等価体と、t−ブタノールと、有機塩基と、1級若しくは2級アミン化合物または1級若しくは2級アンモニウム塩とを一定の条件で反応させることによって、ウレア結合を有する化合物の副生が抑制でき、且つt−ブトキシカルボニルアミン化合物が高収率で得られることを見出した。本発明は、この知見に基づいてさらに検討したことによって、完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
(1)ホスゲン若しくはホスゲン等価体と、t−ブタノールと、有機塩基と、1級若しくは2級アミン化合物または1級若しくは2級アンモニウム塩とを用いて、t−ブトキシカルボニルアミン化合物を製造する方法において、下記(a)〜(f)いずれかの方法を含む、t−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
(a)ホスゲン若しくはホスゲン等価体とt−ブタノールとを含む溶液に、1級若しくは2級アミン化合物と有機塩基とを含む溶液を添加する方法。
(b)ホスゲン若しくはホスゲン等価体を含む溶液に、1級若しくは2級アミン化合物と有機塩基とt−ブタノールとを含む溶液を添加する方法。
(c)t−ブタノールを含む溶液に、1級若しくは2級アミン化合物を含む溶液、有機塩基を含む溶液、およびホスゲン若しくはホスゲン等価体を含む溶液を、略同時に添加する方法。
(d)t−ブタノールを含む溶液に、ホスゲンガスを吹き込みながら、1級若しくは2級アミン化合物を含む溶液および有機塩基を含む溶液を添加する方法。
(e)反応溶液に、ホスゲンガスを吹き込みながら、t−ブタノール、1級若しくは2級アミン化合物および有機塩基を含む溶液を添加する方法。
(f)ホスゲン若しくはホスゲン等価体とt−ブタノールと1級若しくは2級アンモニウム塩とを含む溶液に、有機塩基を添加する方法。
(2)1級若しくは2級アンモニウム塩が、1級若しくは2級アンモニウム塩酸塩である、(1)に記載のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
(3)前記反応を有機溶媒中で行う、(1)または(2)に記載のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
(4)有機溶媒が酢酸エチル、クロロベンゼンおよびクロロホルムからなる群から選ばれる少なくとも1種である、(3)に記載のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
(5)1級若しくは2級アミン化合物が、N置換ヘテロ芳香族炭化水素基を有するアミン化合物である、(1)〜(4)のいずれか1項に記載のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
(6)N置換ヘテロ芳香族炭化水素基を有するアミン化合物が、2−アミノピリジン誘導体である、(5)に記載のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
(7)有機塩基が三級アミンである、(1)〜(6)のいずれか1項に記載のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
(8)三級アミンがN,N−ジイソプロピルエチルアミンまたはトリエチルアミンである、(7)に記載のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
(9)反応開始時から反応終了時までの温度が40℃以下である、(1)〜(8)のいずれか1項に記載のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
本発明の製造方法によれば、1級若しくは2級アミン化合物に、Boc基を、副生物の生成を抑えて、安価に導入することができる。
本発明のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法は、上記の通り、ホスゲン若しくはホスゲン等価体と、t−ブタノールと、有機塩基と、1級若しくは2級アミン化合物または1級若しくは2級アンモニウム塩とを一定の条件で反応させることを含むものである。
本発明に用いられる1級アミン化合物はNH20で表される化合物であり、2級アミン化合物はNHR12で表される化合物である。R0、R1、およびR2としては、特に限定されず、例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基などを挙げることができる。これらのうち、アリール基、ヘテロアリール基が好ましい。
本発明に用いられる1級若しくは2級アミン化合物としては、メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、プロピルアミン、シクロヘキシルアミン、ピペリジン、ピロリジン、アマンタジン等の脂肪族アミン化合物;アニリン、o−トルイジン、p−トルイジン、カテコールアミン、フェニチルアミン等の芳香族アミン化合物;キノリンアミン、ピリジンアミン、ピロールアミン等のヘテロ環含有アミン化合物などを挙げることができる。これらのうち、本発明は、低求核性アミノ基を有する化合物に適しており、N置換ヘテロ芳香族炭化水素基を有するアミン化合物に好適であり、2−アミノピリジン誘導体に特に好適である。2−アミノピリジン誘導体のうち式〔1〕で表わされる化合物が好ましい。
Figure 2011111705
(式〔1〕中、Rは、C1〜6アルキル基、C1〜6ハロアルキル基、C2〜6アルケニル基、C2〜6アルキニル基、C3〜6シクロアルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、C1〜6アルキルチオ基、アミノ基、モノ若しくはジC1〜6アルキルアミノ基、C1〜6アルキルカルボニルオキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、ヘテロアラルキル基、アラルキルオキシ基、ヘテロアラルキルオキシ基、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、−OSO2CF3、−OSO2Me、−OSO2Ph又は−OSO2Ph−p−Meまたは式〔a〕で表される基を示す。
Figure 2011111705
(式〔a〕中、*は、式〔1〕中のピリジン環への結合部位を示す。)
nはRの置換数を示し且つ0〜4の整数である。nが2以上のとき、Rは同一であってもよいし、相異なっていてもよい。)
C1〜6アルキル基は、炭素原子1〜6個で構成される飽和脂肪族炭化水素基である。C1〜6アルキル基は、直鎖であってもよいし、分岐鎖であってもよい。具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、ヘキシル基等を挙げることができる。
C1〜6ハロアルキル基は、C1〜6アルキル基中の水素原子がハロゲン原子で置換された基である。具体的には、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、ジブロモメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、ペンタフルオロエチル基、4−フルオロブチル基、4−クロロブチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル基、パーフルオロヘキシル基、パークロロヘキシル基、2,4,6−トリクロロヘキシル基等を挙げることができる。
C2〜6アルケニル基は、少なくとも1つ炭素−炭素二重結合を有する炭素原子2〜6個で構成される不飽和炭化水素基である。該アルケニル基は直鎖であってもよいし、分岐鎖であってもよい。具体的には、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1−メチル−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−メチル−2−ブテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基等を挙げることができる。
C2〜6アルキニル基は、少なくとも1つ炭素−炭素三重結合を有する炭素原子2〜6個で構成される不飽和炭化水素基である。該アルキニル基は直鎖であってもよいし、分岐鎖であってもよい。具体的には、エチニル基、1−プロピニル基、プロパルギル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、1−メチル−2−プロピニル基、2−メチル−3−ブチニル基、1−ペンチニル基、2−ペンチニル基、3−ペンチニル基、4−ペンチニル基、1−メチル−2−ブチニル基、2−メチル−3−ペンチニル基、1−ヘキシニル基、1,1−ジメチル−2−ブチニル基等を挙げることができる。
C3〜6シクロアルキル基は、環状部分を有する炭素原子3〜6個で構成されるアルキル基である。該シクロアルキル基としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、2−シクロプロピルエチル基、シクロペンチルメチル基等を挙げることができる。
C1〜6アルコキシ基は、C1〜6アルキル基が酸素原子に結合した基である。C1〜6アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、1−エチルプロポキシ基、n−ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオキシ基、4−メチルペントキシ基、3−メチルペントキシ基、2−メチルペントキシ基、1−メチルペントキシ基、3,3−ジメチルブトキシ基、2,2−ジメチルブトキシ基、1,1−ジメチルブトキシ基、1,2−ジメチルブトキシ基、1,3−ジメチルブトキシ基、2,3−ジメチルブトキシ基、1−エチルブトキシ基、2−エチルブトキシ基等を挙げることができる。
C1〜6アルキルチオ基は、C1〜6アルキル基が硫黄原子に結合した基である。C1〜6アルキルチオ基としては、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、i−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基、ペンチルチオ基、イソペンチルチオ基、2−メチルブチルチオ基、ネオペンチルチオ基、1−エチルプロピルチオ基、ヘキシルチオ基、イソヘキシルチオ基、4−メチルペンチルチオ基、3−メチルペンチルチオ基、2−メチルペンチルチオ基、1−メチルペンチルチオ基、3,3−ジメチルブチルチオ基、2,2−ジメチルブチルチオ基、1,1−ジメチルブチルチオ基、1,2−ジメチルブチルチオ基、1,3−ジメチルブチルチオ基、2,3−ジメチルブチルチオ基、2−エチルブチルチオ基等を挙げることができる。
アミノ基またはモノ若しくはジC1〜6アルキルアミノ基としては、無置換のアミノ基;メチルアミノ基、エチルアミノ基;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等を挙げることができる。
C1〜6アルキルカルボニルオキシ基としては、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基、n−プロピルカルボニルオキシ基、i−プロピルカルボニルオキシ基、n−ブチルカルボニルオキシ基、i−ブチルカルボニルオキシ基、ピバロイルオキシ基等を挙げることができる。
アリール基は、単環又は多環のアリール基である。なお、多環アリール基は、少なくとも一つの環が芳香環であれば、残りの環が飽和脂環、不飽和脂環または芳香環のいずれであってもよい。アリール基としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、アズレニル基、インデニル基、インダニル基、テトラリニル基等を挙げることができる。これらのうち、フェニル基が好ましい。
ヘテロアリール基は、窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を1〜3個有するアリール基である。ヘテロアリール基としては、フリル基、チエニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジル基、キノリニル基、カルバゾリル基等を挙げることができる。これらのうち、5〜10員へテロアリール基が好ましい。
アラルキル基は、アリール基がアルキル基に結合した基である。アラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基等を挙げることができる。これらのうち、C6〜10アリールC1〜6アルキル基が好ましい。
ヘテロアラルキル基は、ヘテロアリール基がアルキル基に結合した基である。ヘテロアラルキル基としては、2−ピリジルメチル基、3−ピリジルメチル基、4−ピリジルメチル基、2−(2−ピリジル)エチル基、2−(3−ピリジル)エチル基、2−(4−ピリジル)エチル基、3−(2−ピリジル)プロピル基、3−(3−ピリジル)プロピル基、3−(4−ピリジル)プロピル基、2−ピラジルメチル基、3−ピラジルメチル基、2−(2−ピラジル)エチル基、2−(3−ピラジル)エチル基、3−(2−ピラジル)プロピル基、3−(3−ピラジル)プロピル基、2−ピリミジルメチル基、4−ピリミジルメチル基、2−(2−ピリミジル)エチル基、2−(4−ピリミジル)エチル基、3−(2−ピリミジル)プロピル基、3−(4−ピリミジル)プロピル基、2−フリルメチル基、3−フリルメチル基、2−(2−フリル)エチル基、2−(3−フリル)エチル基、3−(2−フリル)プロピル基、3−(3−フリル)プロピル基等を挙げることができる。これらのうち、5〜10員へテロアリールC1〜6アルキル基が好ましい。
アラルキルオキシ基としては、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、3−フェニルプロピルオキシ基、1−ナフチルメチルオキシ基、2−ナフチルメチルオキシ基等を挙げることができる。
ヘテロアラルキルオキシ基としては、ピリジルメチルオキシ基、ピリジルエチルオキシ基、ピリジルプロピルオキシ基、ピラジルメチルオキシ基、ピラジルエチルオキシ基、ピラジルプロピルオキシ基、ピリミジルメチルオキシ基、ピリミジルエチルオキシ基、ピリミジルプロピルオキシ基、フリルメチルオキシ基、フリルエチルオキシ基、フリルプロピルオキシ基などを挙げることができる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができる。
式〔1〕で表されるアミン化合物の具体例としては、2−アミノピリジン、2−アミノ−3−ピコリン、2−アミノ−6−ピコリン、2−アミノ−6−ブロモピリジン、2−アミノ−6−クロロピリジン、2−アミノ−6−クロロメチルピリジン、2−アミノ−6−エチルピリジン、2−アミノ−6−プロピルピリジン、(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル−メタノン O−(6−アミノ−ピリジン−2−イルメチル)−オキシム等を挙げることができる。
本発明に用いられるホスゲン等価体は、反応系内で分解してホスゲンを生成するものである。具体的には、ジホスゲン、トリホスゲンなどを挙げることができる。ホスゲン若しくはホスゲン等価体は、有機溶媒に溶解して反応系に添加してもよいし、ガスとして反応系に吹き込んでもよい。なお、本発明に用いられるホスゲンガスには、ホスゲンを含有するガスだけでなく、ホスゲン等価体を含有するガスも含まれる。
本発明に用いられる有機塩基の具体例としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン等の3級アミン、メチル、エチル等の低級アルキル基で置換されていてもよいピリジン等を挙げることができる。これらのうち、3級アミンが好ましく、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミンがより好ましい。
反応開始時から反応終了時までに使用されるホスゲンの量は、反応開始時から反応終了時までに使用される1級若しくは2級アミン化合物1モルに対して、好ましくは0.8〜10モル、より好ましくは0.85〜8.5モル、さらに好ましくは0.9〜7モル、特に好ましくは1〜5モルである。ホスゲン等価体の量は分解で発生するホスゲンの量が上記範囲となるようにする。
反応開始時から反応終了時までに使用されるt−ブタノールの量は、反応開始時から反応終了時までに使用される1級若しくは2級アミン化合物1モルに対して、好ましくは1モル〜20モル、より好ましくは1〜15モル、さらに好ましくは1〜10モル、特に好ましくは1モル〜5モルである。
反応開始時から反応終了時までに使用される有機塩基の量は、反応開始時から反応終了時までに使用される1級若しくは2級のアミノ基を有する化合物1モルに対して、好ましくは1モル〜10モル、より好ましくは1〜8.5モル、さらに好ましくは1.25〜7モル、特に好ましくは1.5モル〜5モルである。
本発明に係る反応は、有機溶媒中で行うのが好ましい。有機溶媒としては、酢酸エチル、酢酸メチルなどのエステル類;クロロホルム、塩化メチレン、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフランなどのエーテル類;アセトン、メチルイソブチルケトンなどのエーテル類;トルエン、クロロベンゼンなどの芳香族炭化水素類などを挙げることができる。これらのうち、酢酸エチル、クロロホルム、塩化メチレン、トルエン、クロロベンゼンが好ましく、酢酸エチル、クロロホルムおよびクロロベンゼンからなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。また、反応開始時から反応終了時までの温度は、40℃以下とすることが好ましく、20℃以下とすることがより好ましい。
本発明においては、1級若しくは2級アミン化合物または1級若しくは2級アンモニウム塩と、ホスゲン若しくはホスゲン等価体とを反応させる。
本発明における製造方法としては、(A)ホスゲン若しくはホスゲン等価体とt−ブタノールとを含む溶液に、1級若しくは2級アミン化合物と有機塩基とを含む溶液を添加する方法、(B)ホスゲン若しくはホスゲン等価体を含む溶液に、1級若しくは2級アミン化合物と有機塩基とt−ブタノールとを含む溶液を添加する方法、(C)t−ブタノールを含む溶液に、1級若しくは2級アミン化合物を含む溶液、有機塩基を含む溶液、およびホスゲン若しくはホスゲン等価体を含む溶液を、略同時に添加する方法、(D)t−ブタノールを含む溶液に、ホスゲン若しくはホスゲン等価体のガスを吹き込みながら、1級若しくは2級アミン化合物を含む溶液および有機塩基を含む溶液を添加する方法、(E)反応溶液に、ホスゲンガスを吹き込みながら、t−ブタノール、1級若しくは2級アミン化合物および有機塩基を含む溶液を添加する方法、および(F)ホスゲン若しくはホスゲン等価体とt−ブタノールと1級若しくは2級アンモニム塩とを含む溶液に、有機塩基を添加する方法などを挙げることができる。
上記(A)〜(F)の方法において使用される各溶液は、その調製方法によって特に限定されない。
上記(C)または(D)の方法において、1級若しくは2級アミン化合物を含む溶液と有機塩基を含む溶液とを添加する代わりに、1級若しくは2級アミン化合物と有機塩基とを含む溶液を添加してもよい。
なお、上記(C)の方法において、ホスゲン若しくはホスゲン等価体を含む溶液は、t−ブタノールを含む溶液に添加する前に、1級若しくは2級アミン化合物を含む溶液と混ざり合わないようにすることが好ましい。
また、上記(D)の方法においては、ホスゲンガスの吹き込みを、1級若しくは2級アミン化合物を含む溶液の添加よりも先に開始することが好ましい。
上記(F)の方法に用いられる、1級若しくは2級アンモニウム塩は、1級若しくは2級アミン化合物と、塩酸、硫酸、硝酸、炭酸等の無機酸や;酒石酸、マレイン酸、クエン酸等の有機酸などの酸とからなる塩である。これらのうち塩酸塩が好ましい。1級若しくは2級アンモニウム塩はホスゲン若しくはホスゲン等価体と反応し難い。上記(F)の方法にしたがって、有機塩基を加えると、1級若しくは2級アンモニウム塩が、1級若しくは2級アミン化合物に変換される。そして、変換によって生成した1級若しくは2級アミン化合物がホスゲン若しくはホスゲン等価体と反応する。
1級若しくは2級アミン化合物の量は、上記(A)〜(E)に示した方法における溶液の添加速度と、1級若しくは2級アミン化合物が反応によって消費される速度とのバランスによって調整できる。添加速度が消費速度よりも速いと、1級若しくは2級アミン化合物が系内に余ってきて、副反応を生じやすくなる。したがって、添加速度は、フリーの1級若しくは2級アミン化合物が、系内に、好ましくは0.31モル/ホスゲン分子1モル 以下、より好ましくは0.26モル/ホスゲン分子1モル 以下、さらに好ましくは0.22モル/ホスゲン分子1モル 以下、特に好ましくは0.19モル/ホスゲン分子1モル 以下となるように設定する。
ホスゲン若しくはホスゲン等価体と1級若しくは2級アミン化合物とが反応すると、カルバモイルクロリド化合物が生成し、さらに塩化水素が脱離してイソシアネート化合物が生成する。脱離した塩化水素は系内に存在する有機塩基が捕捉する。生成したカルバモイルクロリド化合物若しくはイソシアネート化合物は系内に存在するt−ブタノールと反応して、t−ブトキシカルボニルアミン化合物が生成する。本発明では、1級若しくは2級アミン化合物の反応系における量が少ない状態にあるので、生成したカルバモイルクロリド化合物若しくはイソシアネート化合物が1級若しくは2級アミン化合物と反応し難い。その結果として、ビスウレア化合物の副生が抑制される。
このように、1級若しくは2級アミン化合物の反応系における量が少ない状態にて、ホスゲン若しくはホスゲン等価体と1級若しくは2級アミン化合物とを反応させることによって、t−ブトキシカルボニルアミン化合物の選択率を高くすることができる。
以下に、実施例および比較例を示して、本発明をより具体的に説明する。なお、本発明は、下記の実施例によって限定されるものではない。
(実施例1)
t−ブタノール14.8g(200ミリモル)と酢酸エチル29mLを仕込み、ホスゲン9.9g(100ミリモル)を吹き込んだ。この溶液に2−アミノ−6−ピコリン5.48g(50.7ミリモル)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン12.5g(97.0ミリモル)および酢酸エチル32mLの混合溶液を−15〜−5℃に内温を保って1.5時間かけて滴下した。滴下終了後1時間撹拌した。次いで、内温0℃以下を保って水50mL、および28%苛性ソーダ5.1gを順次加えた。分液操作した後、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相をまとめて混合した。有機相の一部をサンプリングしてHPLCで定量分析した。目的の(6−メチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステルが収率89%で得られていた。1,3−ビス−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ウレア(ウレア化合物)の収率は8%であった。なお、ウレア化合物の収率は原料の2−アミノ−6−ピコリンを基準とし、ウレア化合物1分子は2−アミノ−6−ピコリン2分子として収率を算出した(以下の実施例、比較例でも同様に算出した。)。
(実施例2)
酢酸エチル462mLを仕込み、−15℃に冷却した後、ホスゲン114.4g(1.16モル)を1.8時間かけて吹き込んだ。このホスゲン溶液に2−アミノ−6−ピコリン50.2g(0.462モル)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン131.8g(1.02モル)、t−ブタノール85.7g(1.16モル)および酢酸エチル231mLの混合溶液を−15〜0℃に内温を保って2.8時間かけて滴下した。滴下終了後1.7時間撹拌した。次いで、内温0℃以下を保って水300mL、および28%苛性ソーダ200mLを順次加えた。水相を酢酸エチル300mLで抽出した。有機相をまとめて混合し、それを減圧濃縮した。得られた粗生成物にメタノールと水の混合液を添加した。析出した結晶を吸引ろ過し、減圧乾燥して、目的の(6−メチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステル93.4gを得た(収率94%)。1,3−ビス−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ウレア(ウレア化合物)の収率は3%であった。
(実施例3)
t−ブタノール55.6g(0.75モル)およびクロロホルム450mLを仕込み、−5〜0℃に内温を保って2.5時間かけてホスゲン65.3g(0.66モル)を吹き込み、同時に定量ポンプを用いて2−アミノ−6−ピコリン32.4g(0.30モル)とトリエチルアミン133.5g(1.32モル)とクロロホルム300mLとの混合溶液を2.5時間かけて系内に供給した(供給速度3mL/min)。供給終了後、0℃で1時間撹拌した。次いで、内温0℃以下を保って、水、および28%苛性ソーダを順次加えた。分液操作後、水相をクロロホルムで抽出し、有機相をまとめて混合した。有機相の一部をサンプリングしてHPLCで定量分析した。目的の(6−メチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステルが収率98%で得られていた。1,3−ビス−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ウレア(ウレア化合物)はわずかしか存在していなかった。
(実施例4)
酢酸エチル34mL、および2−アミノ−6−ピコリン5.42g(50.1ミリモル)を仕込み、塩酸ガス2.2g(60.3ミリモル)を吹き込んで2−アミノ−6−ピコリンの塩酸塩を形成させた。これに、t−ブタノール14.8g(200ミリモル)を添加し、−5〜−10℃に内温を保って40分間かけてホスゲン10.0g(101.1ミリモル)を吹き込んだ。このスラリー溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン19.5g(150.7ミリモル)と酢酸エチル溶液(34mL)とを−5〜−10℃に内温を保って1.5時間かけて滴下した。滴下終了後、内温0℃以下を保って水、および28%苛性ソーダを順次加えた。分液操作後、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相をまとめて混合した。有機相の一部をサンプリングしてHPLCで定量分析した。目的の(6−メチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステルが収率84%で得られていた。1,3−ビス−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ウレア(ウレア化合物)の収率は14%であった。
(実施例5)
t−ブタノール5.61g(75.7ミリモル)と酢酸エチル22mLを仕込み、ホスゲン3.8g(38.4ミリモル)を吹き込んだ。この溶液に2−アミノ−6−クロロメチルピリジン1.95g(13.7ミリモル)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン4.86g(37.6ミリモル)および酢酸エチル19mLの混合溶液を−15〜−5℃に内温を保って1時間かけて滴下した。滴下終了後、1時間撹拌した。次いで内温0℃以下を保って水、および28%苛性ソーダを順次加えた。分液操作後、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相をまとめて混合した。有機相の一部をサンプリングしてHPLCで定量分析した。目的の(6−クロロメチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステルが収率74%で得られていた。1,3−ビス−(6−クロロメチル−ピリジン−2−イル)−ウレア(ウレア化合物)の収率は10%であった。
(実施例6)
酢酸エチル20mLを仕込み、−15℃程度に冷却した後、ホスゲン1.19g(12.0ミリモル)を吹き込んだ。このホスゲン溶液に(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル−メタノン 0−(6−アミノ−ピリジン−2−イルメチル)−オキシム1.31g(純度95%、4.0ミリモル)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン1.04g(8.0ミリモル)、t−ブタノール1.19g(16.1ミリモル)、および酢酸エチル60mLの混合溶液を−15〜−5℃に内温保って1.5時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度範囲で3時間撹拌した。次いで内温0℃以下を保って水20mLおよび少量の28%苛性ソーダを順次加えた。分液した水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を水洗した。有機相をHPLCで定量分析した。目的の{6−[1−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−1−フェニル−メチリデンアミノオキシムエチル]−ピリジン−2−イル}−カルバミン酸 tert−ブチルエステルが収率88%で得られていた。原料の(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル−メタノン 0−(6−アミノ−ピリジン−2−イルメチル)−オキシムが9%残存していた。ウレア化合物はほとんど生成していなかった。
(実施例7)
酢酸エチル87mLを仕込み、−15℃に冷却した後、ホスゲン14.3g(144.5ミリモル)を吹き込んだ。このホスゲン溶液に2−アミノ−6−ブロモピリジン10.0g(57.8ミリモル)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン14.9g(115.6ミリモル)、t−ブタノール8.57g(115.6ミリモル)および酢酸エチル58mLの混合溶液を−15〜−5℃に内温保って1.8時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度範囲で1時間撹拌した。次いで、内温0℃以下を保って水60mLおよび28%苛性ソーダ39.6gを順次加えた。水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を水洗し、減圧濃縮した。得られた粗結晶をHPLCで定量分析した。目的の(6−ブロモ−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステルが収率81%で得られていた。ウレア化合物はほとんど生成していなかった。
(実施例8)
酢酸エチル64mLを仕込み、塩氷バスで−15℃程度に冷却した後、ホスゲン10.6g(107ミリモル)を吹き込んだ。このホスゲン溶液に2−アミノ−6−クロロピリジン5.5g(42.8ミリモル)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン11.1g(85.6ミリモル)、t−ブタノール6.34g(85.5ミリモル)および酢酸エチル43mLの混合溶液を−15〜−5℃に内温を保って2.5時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度範囲で3時間撹拌した。次いで、内温0℃以下を保って水50mL、および28%苛性ソーダ23.2gを順次加えた。水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を水洗し、減圧濃縮した。得られた粗結晶をHPLCで定量分析した。目的の(6−クロロ−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステルが収率93%で得られた。ウレア化合物はほとんど生成していなかった。
(実施例9)
クロロホルム295.7g(199mL)を仕込み、0℃に冷却した後、ホスゲン43.08g(0.436モル)を0.5時間かけて吹き込んだ。このホスゲン溶液に2−アミノ−6−ピコリン21.66g(0.200モル)、トリエチルアミン20.26g(0.200モル)、t−ブタノール37.02g(0.499モル)およびクロロホルム89.6g(60mL)の混合溶液を−3〜2℃に内温を保って1.0時間かけて滴下した。滴下終了後、1.4時間撹拌した。次いで、0〜5℃に内温を保ってトリエチルアミン20.30g(0.201モル)とクロロホルム59.4g(40mL)を0.8時間かけて滴下した。滴下終了後、1.0時間撹拌した。次いでクロロホルム122.5g(82mL)を加えた。反応液をHPLCで定量分析した。目的の(6−メチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステルが収率94%で得られた。1,3−ビス−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ウレア(ウレア化合物)の収率は2%であった。
(実施例10)
モノクロロベンゼン556.0g(500mL)を仕込み、−10〜−5℃にて、ホスゲン107.8g(1.09モル)を1時間かけて吹き込んだ。このホスゲン溶液に2−アミノ−6−ピコリン54.07g(0.5モル)、トリエチルアミン107g(1.06モル)、t−ブタノール92.7g(1.25モル)、およびモノクロロベンゼン333g(300mL)の混合溶液を−11〜−8℃に内温を保って4.5時間かけて滴下した。滴下終了後、0.5時間撹拌した。次いで、−10〜−5℃に内温を保ってトリエチルアミン120g(1.19モル)をモノクロロベンゼン217.4g(200mL)に溶解させた混合液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、0.2時間撹拌した。次いで、水300mLを加えた。有機相を水150mLで洗浄した。該有機相をHPLCで定量分析した。目的の(6−メチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステルが収率92%で得られていた。1,3−ビス−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ウレア(ウレア化合物)の収率は4%であった。原料の2−アミノ−6−ピコリンが4%残存していた。
(実施例11)
クロロホルム1702mLを仕込み、−15℃に冷却した後、ホスゲン218.60g(2.21モル)を3.7時間かけて吹き込んだ。このホスゲン溶液に2−アミノ−6−ピコリン108.19g(1.00モル)、トリエチルアミン101.13g(1.00モル)、t−ブタノール185.18g(2.50モル)およびクロロホルム295mLの混合溶液を−15〜−5℃に内温を保って2.8時間かけて滴下した。滴下終了後、1.4時間撹拌した。次いで、−15〜2℃に内温を保ってトリエチルアミン343.7g(3.40モル)を2.6時間かけて滴下した。滴下終了後、0.2時間撹拌した。次いで、水238mL、および28%苛性ソーダ931mLを順次加えた。水相をクロロホルム50mLで抽出した。有機相をまとめてHPLCで定量分析した。目的の(6−メチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステルが収率96%で得られた。1,3−ビス−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ウレア(ウレア化合物)の収率は3%であった。
(比較例1)
酢酸エチル100mLを仕込み、−15℃程度に冷却した後、ホスゲン24.7g(0.25モル)を0.3時間かけて吹き込んだ。このホスゲン溶液に2−アミノ−6−ピコリン11.0g(0.102モル)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン71.3g(0.552モル)および酢酸エチル20mLの混合溶液を−15〜−5℃に内温を保って1.5時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度範囲で30分間撹拌した。次いで、t−ブタノール11.1g(0.15モル)の酢酸エチル溶液(30mL)を添加し、添加終了後、4時間撹拌した。次いで、内温0℃以下を保って水、および28%苛性ソーダを順次加えた。分液操作後、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相をまとめて混合した。有機相の一部をサンプリングしてHPLCで定量分析した。多種多量の不純物が生成していた。目的の(6−メチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステルの収率は20%、1,3−ビス−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ウレア(ウレア化合物)の収率は20%であった。
(比較例2)
t−ブタノール14.8g(200ミリモル)、酢酸エチル67mL、N,N−ジイソプロピルエチルアミン12.9g(100ミリモル)、および2−アミノ−6−ピコリン5.41g(50ミリモル)を仕込み、−5〜0℃に内温を保ってホスゲン9.1g(92.0ミリモル)を1時間かけて吹き込んだ。吹き込み終了後、2.5時間撹拌した。次いで、内温0℃以下を保って水、および28%苛性ソーダを順次加えた。分液操作後、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相をまとめて混合した。有機相の一部をサンプリングしてHPLCで定量分析した。1,3−ビス−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ウレア(ウレア化合物)の収率は47%で、顕著に多く生成していた。目的の(6−メチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステルの収率は47%であった。
(比較例3)
酢酸エチル34mL、および2−アミノ−6−ピコリン5.41g(50.0ミリモル)を仕込み、塩酸ガス3.6g(98.7ミリモル)を吹き込んで2−アミノ−6−ピコリンの塩酸塩を形成させた。これに、t−ブタノール14.8g(200ミリモル)を添加し、−5〜−10℃に内温を保って1.7時間かけてホスゲン14.0g(141.5ミリモル)を吹き込んだ。吹き込み終了後、同温度範囲で1.5時間撹拌した。窒素ガスを吹き込んで残存ホスゲンを除去した。その後、内温0℃以下を保って水、および28%苛性ソーダを順次加えた。分液操作後、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相をまとめて混合した。有機相の一部をサンプリングしてHPLCで定量分析した。原料の2−アミノ−6−ピコリンが66%残存していた。目的の(6−メチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステルの収率は13%であった。1,3−ビス−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ウレア(ウレア化合物)の収率は4%であった。
(比較例4)
2−アミノ−6−ピコリン 1.08g(10ミリモル)、酢酸エチル(30mL, 3L/mol)、ジイソプロピルエチルアミン5.17g(40ミリモル)、およびトリホスゲン2.37g(8ミリモル、0.8倍モル)を仕込み、50℃で2時間撹拌した。この溶液にt−ブタノール10mL(1L/mol)を加え50℃で2時間撹拌した。内温0℃以下を保って、水、および28%苛性ソーダを順次加えた。分液操作後、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相をまとめて混合した。有機相の一部をサンプリングしてHPLCで定量分析した。目的の(6−メチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステルの収率は46%であった。1,3−ビス−(6−メチル−ピリジン−2−イル)−ウレア(ウレア化合物)が収率31%と多量に副生した。
(比較例5)
2−アミノ−6−クロロメチルピリジン 2.43g(10ミリモル)、酢酸エチル(30mL)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン3.88g(30ミリモル)、およびトリホスゲン1.48g(5ミリモル)を仕込み、60℃で1時間撹拌した。この溶液にt−ブタノール10mLを加え60℃で1時間撹拌した。内温0℃以下を保って、水、および28%苛性ソーダを順次加えた。分液した後、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相をまとめて混合した。有機相の一部をサンプリングしてHPLCで定量分析した。目的の(6−クロロメチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステルの収率は41%であった。1,3−ビス−(6−クロロメチル−ピリジン−2−イル)−ウレア(ウレア化合物)が60%と多量に副生した。
(比較例6)
2−アミノ−6−クロロメチルピリジン2.43g(10ミリモル)、トルエン(30mL)、t−ブチルアルコール10mL、およびトリホスゲン1.48g(5ミリモル)を仕込み、1時間還流させた。内温0℃以下を保って、水、および28%苛性ソーダを順次加えた。分液した後、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相をまとめて混合した。有機相の一部をサンプリングしてHPLCで定量分析した。目的の(6−クロロメチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステルは全く生成していなかった。1,3−ビス−(6−クロロメチル−ピリジン−2−イル)−ウレア(ウレア化合物)が主生成物であった。
(比較例7)
(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル−メタノン 0−(6−アミノ−ピリジン−2−イルメチル)−オキシム2.05g(5ミリモル)、酢酸エチル(35mL,7L/mol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン3.88g(30ミリモル、6倍モル)、およびトリホスゲン1.19g(4ミリモル)を仕込み、50℃で1時間撹拌した。この溶液にt−ブタノール5mLを加え50℃で1時間撹拌した。内温0℃以下を保って、水、および28%苛性ソーダを順次加えた。分液した後、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相をまとめて混合した。有機相の一部をサンプリングしてHPLCで定量分析した。目的の{6−[1−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−1−フェニル−メチリデンアミノオキシムエチル]−ピリジン−2−イル}−カルバミン酸 tert−ブチルエステルは全く生成していなかった。1,3−ビス−{6−[1−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−1−フェニル−メチリデンアミノオキシムエチル]−ピリジン−2−イル}−ウレア(ウレア化合物)が67%と多量に副生していた。
本発明の製造方法によれば、1級若しくは2級アミン化合物に、Boc基を、副生物の生成を抑えて、安価に導入することができるため、本発明は産業上きわめて有用である。

Claims (9)

  1. ホスゲン若しくはホスゲン等価体と、t−ブタノールと、有機塩基と、1級若しくは2級アミン化合物または1級若しくは2級アンモニウム塩とを用いて、t−ブトキシカルボニルアミン化合物を製造する方法において、下記(a)〜(f)いずれかの方法を含む、t−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
    (a)ホスゲン若しくはホスゲン等価体とt−ブタノールとを含む溶液に、1級若しくは2級アミン化合物と有機塩基とを含む溶液を添加する方法。
    (b)ホスゲン若しくはホスゲン等価体を含む溶液に、1級若しくは2級アミン化合物と有機塩基とt−ブタノールとを含む溶液を添加する方法。
    (c)t−ブタノールを含む溶液に、1級若しくは2級アミン化合物を含む溶液、有機塩基を含む溶液、およびホスゲン若しくはホスゲン等価体を含む溶液を、略同時に添加する方法。
    (d)t−ブタノールを含む溶液に、ホスゲンガスを吹き込みながら、1級若しくは2級アミン化合物を含む溶液および有機塩基を含む溶液を添加する方法。
    (e)反応溶液に、ホスゲンガスを吹き込みながら、t−ブタノール、1級若しくは2級アミン化合物および有機塩基を含む溶液を添加する方法。
    (f)ホスゲン若しくはホスゲン等価体とt−ブタノールと1級若しくは2級アンモニウム塩とを含む溶液に、有機塩基を添加する方法。
  2. 1級若しくは2級アンモニウム塩が、1級若しくは2級アンモニウム塩酸塩である、請求項1に記載のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
  3. 前記反応を有機溶媒中で行う、請求項1または2に記載のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
  4. 有機溶媒が酢酸エチル、クロロベンゼンおよびクロロホルムからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項3に記載のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
  5. 1級若しくは2級アミン化合物が、N置換ヘテロ芳香族炭化水素基を有するアミン化合物である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
  6. N置換ヘテロ芳香族炭化水素基を有するアミン化合物が、2−アミノピリジン誘導体である、請求項5に記載のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
  7. 有機塩基が三級アミンである、請求項1〜6のいずれか1項に記載のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
  8. 三級アミンがN,N−ジイソプロピルエチルアミンまたはトリエチルアミンである、請求項7に記載のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
  9. 反応開始時から反応終了時までの温度が40℃以下である、請求項1〜8のいずれか1項に記載のt−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法。
JP2012504477A 2010-03-12 2011-03-08 t−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法 Active JP5603409B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012504477A JP5603409B2 (ja) 2010-03-12 2011-03-08 t−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010056717 2010-03-12
JP2010056717 2010-03-12
PCT/JP2011/055380 WO2011111705A1 (ja) 2010-03-12 2011-03-08 t-ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法
JP2012504477A JP5603409B2 (ja) 2010-03-12 2011-03-08 t−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011111705A1 true JPWO2011111705A1 (ja) 2013-06-27
JP5603409B2 JP5603409B2 (ja) 2014-10-08

Family

ID=44563505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012504477A Active JP5603409B2 (ja) 2010-03-12 2011-03-08 t−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8653269B2 (ja)
EP (1) EP2546235B1 (ja)
JP (1) JP5603409B2 (ja)
KR (1) KR101406602B1 (ja)
CN (1) CN102791692B (ja)
WO (1) WO2011111705A1 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7994326B2 (en) * 2003-09-08 2011-08-09 Northwestern University Potent and highly selective heteroaromatic inhibitors of neuronal nitric oxide synthase
GB0321295D0 (en) 2003-09-11 2003-10-15 Spirogen Ltd Synthesis of protected pyrrolobenzodiazepines
EP1659113A1 (en) * 2004-11-08 2006-05-24 Evotec AG Inhibitors of 11beta-hydroxy steroid dehydrogenase type 1 (11beta-HSD1)
FR2878247B1 (fr) 2004-11-19 2008-10-03 Galderma Res & Dev Nouveaux composes modulateurs des recepteurs de type ppary et leur utilisation dans des compositions cosmetiques ou pharmaceutiques
DE102007012645A1 (de) 2007-03-16 2008-09-18 Bayer Healthcare Ag Substituierte Imidazo- und Triazolopyrimidine
NZ585347A (en) 2007-10-18 2011-09-30 Boehringer Ingelheim Int Cgrp antagonists
JP4252620B1 (ja) 2008-08-27 2009-04-08 グローバルサイン株式会社 サーバ証明書発行システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN102791692A (zh) 2012-11-21
KR20120120959A (ko) 2012-11-02
US20130005981A1 (en) 2013-01-03
US8653269B2 (en) 2014-02-18
EP2546235B1 (en) 2019-05-22
EP2546235A4 (en) 2013-08-14
CN102791692B (zh) 2015-05-27
EP2546235A1 (en) 2013-01-16
KR101406602B1 (ko) 2014-06-11
WO2011111705A1 (ja) 2011-09-15
JP5603409B2 (ja) 2014-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2602260B1 (en) Process for preparing compound having hiv integrase inhibitory activity
AU2004213616B2 (en) A process of preparing imatinib
US10040778B2 (en) Anhydrous lenalidomide form-I
BRPI0515944B1 (pt) Processo para a preparação de 4-{4-[({[4-cloro-3-(trifluorometil)fe-nil]amino}carbonil) amino]fenóxi}nmetilpiridina-2-carboxamida
TW201509415A (zh) 製備4-{4-〔({〔4-氯-3-(三氯甲基)-苯基〕胺基}羰基)胺基〕-3-氟苯氧基}-n-甲基吡啶-2-甲醯胺、其鹽及單水合物之方法
IL212640A (en) A process for preparing fibrasein compounds and their hydrochloride salts
WO2010045900A1 (en) A method for the preparation of dabigatran and its intermediates
WO2014020555A2 (en) An improved process for the preparation of dabigatran etexilate mesylate
JP4268871B2 (ja) ピリミジノン化合物及びその薬剤として許容される塩の製造方法
CN103025715A (zh) 用于制备凝血酶特异性抑制剂的中间体和方法
EP2248810A1 (en) Method for producing phenoxypyridine derivative
US20090253913A1 (en) Process for the preparation of sorafenib and salts thereof
JP5603409B2 (ja) t−ブトキシカルボニルアミン化合物の製造方法
US8063226B2 (en) Process for preparing 2-amino-4-(haloalkyl) pyridine derivatives by cyclizing suitable nitrile precursors with nitrogen compounds
WO2012104805A1 (en) Process for the preparation of dexlansoprazole
CN111349045A (zh) 乐伐替尼的合成方法及新的中间体
CN110423215B (zh) 一种查尔酮吡啶盐及其制备方法和应用
CN112119058A (zh) 制备哌马色林碱的方法
CN105037374A (zh) N-丁基-9H-嘧啶并[4,5-b]吲哚-2-甲酰胺的制备方法
Shtamburg et al. Decarbamoylation of N-alkoxy-N-(4-dimethylaminopyridin-1-ium-1-ul) urea chlorides in dimethy-lsulfoxide as a route to 1-alkoxyamino-4-dimethyl-aminopyridinium chlorides
AU2012274967A1 (en) Process for the preparation of dexlansoprazole
WO2020031040A1 (en) Process and intermediates for the preparation of boc-linagliptin
CA2826404A1 (en) Method for producing phenoxypyridine derivative

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140819

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5603409

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350