JPWO2011105332A1 - 美白用組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ハスの花部抽出物の新規利用方法の開発を課題とする。有効成分が、以下の一般式(I):[式中、R1、R2およびR3は、水素原子またはメチル基であり、R4、R5およびR6は水素原子またはメチル基であるか、あるいはR3およびR4ならびにR5およびR6は、互いに一緒になってそれぞれ結合手を表し、2個のR7は水素原子を表わすか、または互いに一緒になってオキソを表し、nは、0または1の整数であり、nが0のとき、2個のR8は、それらが結合する炭素原子を含んで互いに一緒になって4−オキソ−シクロヘキサジエン環を形成し、nが1のとき、2個のR8およびR9は、それらが結合する炭素原子を含んで互いに一緒になってベンゼン環を形成する]で表されるプロアポルフィン型またはアポルフィン型アルカロイドである美白用組成物により上記課題を解決する。

Description

本発明は、美白用組成物に関する。
より詳細には、本発明は、プロアポルフィン型またはアポルフィン型アルカロイドを有効成分とする美白用組成物に関する。
ハス(Nelumbo nucifera)は、双子葉植物の1科1属であるハス科(Nelumbonaceae)ハス属(Nelumbo)に分類される大型の多年生挺水植物である。
ハスは、インドと中国の原産で、ヨーロッパ東南部、イラン、インド、中国、日本、オーストラリアおよび北米に分布しており、池、水田、堀など、また底が浅い湿地や沼池に生育している。
日本においては仏典の花として、観賞用の花として、また食用にする蓮根として水田、堀や沼池で栽培されている。
ハスのほぼ全ての部位が薬用とされる。生薬では蓮根、葉、葉柄、花の雄しべ、果実、種子、果托が用いられる。
上記の蓮根、葉および雄しべは止血作用があり、他の生薬と配合して胃潰瘍、子宮出血などに用いられ、種子は滋養強壮薬で、他の生薬と配合して慢性の下痢、心臓病などに応用される(非特許文献1)。
また、葉は解熱、利尿作用を有し、痔や下痢に用いられ、雄しべは強壮、止血薬として、種子は強壮、利尿、鎮静、通経薬として用いられてもいる。
さらに、ハスの葉部、根茎、種子および花部は、伝承薬として、咽頭疾患、胸痛、精液漏、白斑、天然痘、下痢、咳、鼻血、喀血、子宮出血、高脂血症、発熱、コレラ、肝障害および高度口渇症の治療に用いられ、アーユルベーダでは、利尿、駆虫、有痛排尿疾患、嘔吐、ハンセン病、皮膚疾患および神経衰弱の治療に用いられ、一般薬としては、皮膚疾患、癌などに用いられている(非特許文献2)。
ハスの葉、果実および種子はアルカロイドを含み(非特許文献1)、根茎はデンプン、カテキンなどを含むことが知られている。
特許文献1には、ハスを含む数種の植物抽出物から選ばれる1種以上の植物抽出物を含有する活性酸素消去剤や、該活性酸素消去財を配合する美肌化粧料組成物が開示されており、活性酸素を有意に消去・抑制するとともに、肌荒れの改善、肌にツヤ・張りを与えることが記載されているが、美白作用を有することは記載されていない。
特開平11−279069
世界有用植物辞典、第637頁、平凡社 Pulok K. Mukherjeeら、Journal of Pharmacy and Pharma-cology、2009、61、407〜422、
本発明は、ハスの花部抽出物の新規利用方法の開発を課題とする。
本発明者は、鋭意努力研究を重ねた結果、驚くべきことに、ハスの花部を低級アルコールで抽出した抽出物、とりわけこの抽出物から得られるアルカロイド含有画分および該アルカロイド含有画分に含まれるアルカロイドが、メラニン生成抑制効果を有することを見出して本発明を完成するに至った。
しかるに、本発明によれば、有効成分が、以下の一般式(I):
Figure 2011105332
[式中、R1、R2およびR3は、水素原子またはメチル基であり、
4、R5およびR6は水素原子またはメチル基であるか、あるいはR3およびR4ならびにR5およびR6は、互いに一緒になってそれぞれ結合手を表し、
2個のR7は水素原子を表わすか、または互いに一緒になってオキソを表し、
nは、0または1の整数であり、
nが0のとき、2個のR8は、それらが結合する炭素原子を含んで互いに一緒になって4−オキソ−シクロヘキサジエン環を形成し、
nが1のとき、2個のR8およびR9は、それらが結合する炭素原子を含んで互いに一緒になってベンゼン環を形成する]
で表されるプロアポルフィン型またはアポルフィン型アルカロイドである美白用組成物が提供される。
また、本発明によれば、前記アルカロイドが、以下の:
Figure 2011105332
で表される化合物から選択される1以上のプロアポルフィン型またはアポルフィン型アルカロイドである前記の組成物が提供される。
また、本発明によれば、前記アルカロイドが、ハス科ハス属植物のハスの花部抽出物に含まれる前記の組成物が提供される。
さらに、本発明によれば、前記アルカロイドが、ハス科ハス属植物のハスの花部の低級アルコールで抽出して抽出液を得、この抽出液をさらに必要に応じて酢酸エチル/水およびn−ブタノール/水で分配処理して得られる有機溶媒可溶画分に含まれるか、あるいは前記抽出液をジエチルエーテル/弱酸性水で分配処理して得られる水層を、アンモニア水で弱塩基性にしてジエチルエーテルで抽出し、該エーテル層を希NaOH水溶液で洗浄して得られるアルカロイド含有画分に含まれる前記の組成物が提供される。
本発明による美白用組成物は、ハスの花部を低級アルコールで抽出した抽出物もしくはその濃縮物または精製処理物、とりわけアルカロイド含有画分を有効成分とし、主に日焼け防止を目的として安全に使用できる。
本発明において用いられるハスの花部の産地は、特に限定されるものではない。
また、本発明において用いられる花部は、開花前の花の蕾、開花した花びら、花全体のいずれをも意味する。
なお、上記の花部は、採集直後の花部をそのままか、あるいは乾燥して用いることができる。
また、ハスの花部の採集時期としては、特に限定されるものではないが、開花時期である夏季、すなわち6〜9月のいずれかに採集したものが用いられる。
本発明によるハスの花部の抽出に用いられる、「低級アルコール」とは、C14アルコールを意味し、具体的にはメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノールおよびt−ブタノールが挙げられる。
上記の低級アルコールは、単独もしくは混液または50容量%程度までの水を含有する含水アルコールを用いてもよい。
上記の例示した低級アルコールの中でも、抽出効率および抽出後の溶媒留去の容易性の観点からメタノールまたはエタノールが好適に用いられる。
これらの抽出溶媒は、抽出材料に対して、1〜50倍(容量)程度、好ましくは2〜10倍(容量)程度用いられる。
抽出温度は、室温〜溶媒の沸点の間で任意に設定できるが、上記の抽出材料を上記の抽出溶媒に浸漬して、例えば50℃〜抽出溶媒の沸点の温度で、振盪下もしくは非振盪下または還流下に抽出するのが適当である。
抽出材料を振盪下に浸漬する場合には、30分間〜10時間程度行うのが適当であり、非振盪下に浸漬する場合には、1時間〜20日間程度行うのが適当である。
また、抽出溶媒の還流下に抽出するときは、30分〜数時間加熱還流するのが好ましい。
なお、50℃より低い温度や室温で浸漬して抽出することも可能であるが、その場合には、上記の時間よりも長時間浸漬するのが好ましい。
抽出操作は、同一材料について1回だけ行ってもよいが、複数回、例えば、2〜5回程度繰り返すのが、抽出効率の観点から好ましい。
抽出混合物から固形物を除去して得られる抽出液は、常法により減圧濃縮して抽出エキスおよび抽出物とし、減圧濃縮の際に回収される溶媒は、再度抽出に利用できる。
濃縮は、減圧下に抽出エキスが乾固するまで行ってもよい。
したがって、本願発明における抽出物とは、溶媒が完全に留去された抽出エキスおよび抽出エキスを減圧下に乾固するまで溶媒を留去した抽出物のいずれをも意味し、該抽出物と抽出エキスは同義である。
抽出エキスは、そのまま本発明の組成物を調製するのに用いてもよいが、粉末状または凍結乾燥品などにより固形化して用いてもよい。これらの固形物とする方法は、当該分野で公知の方法を採用することができる。
さらに、上記の抽出液は、濃縮する前後に精製処理に付してもよい。
精製処理は、吸着クロマトグラフ法、イオン交換クロマトグラフ法、溶媒による分配抽出などを単独または組み合わせて採用することができる。
例えば、クロマトグラフ法としては、順相もしくは逆相担体またはイオン交換樹脂を用いるカラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィーまたは遠心液体クロマトグラフィーなどのいずれか、またはそれらを組み合わせてアルカロイド含有画分を分取する方法が挙げられる。
この際の担体、溶出溶媒などの精製条件は、各種クロマトグラフィーに対応して適宜選択することができる。
なかでも、抽出液を減圧濃縮して抽出エキスとし、この抽出エキスを水と非水和性有機溶媒を用いて分配し、有機溶媒可溶画分として得ることもできる。
非水和性有機溶媒としては、酢酸エチル、n−ブタノール、ジエチルエーテル、ヘキサン、クロロホルムなどが挙げられるが、中でもハスの花部のメタノール抽出物の分画には、酢酸エチル−水での分配後、水に対し、n−ブタノール−水での分配が好適に用いられる。
すなわち、得られたメタノール抽出エキスまたは減圧濃縮して得られた抽出物を水に溶解し、酢酸エチルを用いて分配し、酢酸エチル可溶画分として分離し、残った水層に対し、n−ブタノールで分配してn−ブタノール可溶画分として分離して得ることもできる。
また、ハスの花部のメタノール抽出物の分画には、ジエチルエーテルと弱酸性水溶液との組み合わせ、例えばジエチルエーテル−1%酢酸水溶液での分配も好適に用いられる。
すなわち、得られたメタノール抽出エキスまたは減圧濃縮して得られた抽出物を1%酢酸水溶液に溶解し、ジエチルエーテルを用いて分配し、分離した水層にアンモニア水を添加してアルカリ性とした後、再度ジエチルエーテルで分配してジエチルエーテル可溶画分を得、該画分に希水酸化ナトリウム水溶液を加えて分配し、得られたジエチルエーテル可溶画分がアルカロイド含有画分として得られる。
また、分離した酢酸エチル可溶画分、n−ブタノール可溶画分およびジエチルエーテル可溶画分(アルカロイド含有画分)を、さらに順相シリカゲルまたは逆相ODSカラムクロマトグラフィーおよびHPLCを用いて繰り返し分離精製し、5種の既知アポルフィン型アルカロイドおよび1種のプロアポルフィン型アルカロイドを単離した。
分配抽出は、当該分野で通常行われる撹拌もしくは振盪分配法または液滴向流分配法などの常法に従って行うことができる。例えば、室温下、振盪下または非振盪下に、抽出エキスの水溶液に対して、酢酸エチル、n−ブタノールまたはジエチルエーテルを1/5〜5倍(容量)(1:0.2〜1:5)程度加えて行うのが適当である。
また、上記の低級アルコール抽出物または上記の酢酸エチル可溶画分、n−ブタノール可溶画分またはジエチルエーテル可溶画分の減圧濃縮物を、前記のような精製処理、すなわち、順相クロマトグラフィーもしくは順相高速液体クロマトグラフィーまたは逆相クロマトグラフィーもしくは逆相高速液体クロマトグラフィーのいずれか単独で、またはこれらを組合わせてさらに精製することもできる。
各精製段階および各画分は、ドラーゲンドルフ試薬によるアルカロイドの検出方法により、アルカロイドの存在の有無をチェックすることが好ましい。
本発明者は、タイ産ハス(Nelumbo nucifera)の乾燥花部を、MeOHで熱時(80 ℃)抽出後、溶媒を減圧留去し、MeOH抽出エキスを得た。
得られたMeOH抽出エキスを、AcOEtとH2Oで分配抽出後、H2O移行部をn-BuOHで分配抽出し、AcOEt移行部、n-BuOH移行部およびH2O移行部を得た。
得られたAcOEt移行部およびn-BuOHを、順相シリカゲルカラムクロマトグラフィー、逆相ODS カラムクロマトグラフィーおよびHPLCを用いて繰り返し分離精製し、4種の既知アポルフィン型アルカロイドであるヌシフェリン(nuciferine)、(O)-ノルヌシフェリン((O)-nornucuferine)、N-メチルアシミロビン(N-methylasimilobine)およびリシカミン(lysicamine)と、1種の既知プロアポルフィン型アルカロイドであるプロヌシフェリン(pronuciferine)を得た。
さらに、2種の既知フラボノイド配糖体であるケンフェロール 3-O-β-D-グルコピラノシド(kaempferol 3-O-β-D-glucopyranoside)、イソラムネチン 3-O-β-D-グルコピラノシド(isorhamnetin 3-O-β-D-glucopyranoside)、ステロールの1種であるβ-シトステロール(β-sitosterol)、脂肪酸の1種であるパルミチン酸(palmitic acid)を単離した。
一方、アルカロイド成分の単離を目的として、タイ産ハスの乾燥花部を室温下にてMeOH抽出した。その後、溶媒を減圧留去し、MeOH抽出エキスを得た。得られたMeOH抽出エキスを、Et2Oと1%AcOHで分配抽出後、1%AcOH移行部をアンモニア水により塩基性とし、Et2Oで抽出した。
次に、Et2O移行部をさらに10%NaOH水溶液により洗浄し、Et2O溶出部を高アルカロイド画分として得た。
得られた高アルカロイド画分を、順相シリカゲルカラムクロマトグラフィー、逆相ODSカラムクロマトグラフィーおよびHPLCを用いて繰り返し分離精製し、5種の既知アポルフィン型アルカロイドであるヌシフェリン、(O)-ノルヌシフェリン、リリニジン(lirinidine)、N-メチルアシミロビン、リシカミンと、1種の既知プロアポルフィン型アルカロイドであるプロヌシフェリンを得た。
また、ステロールの1種であるβ-シトステロールを得た。
上記で得られたハスの乾燥花部から単離された化合物を以下に示す。
Figure 2011105332
本発明者は、上記のハスの乾燥花部含有化合物の中でも、アポルフィン型アルカロイドであるヌシフェリン、(O)−ノルヌシフェリン、リリニジン、N−メチルアリミロビンおよびリシカミンとプロアポルフィン型アルカロイドであるプロヌシフェリンならびにこれらのアルカロイドを含むアルカロイド含有画分がメラニン生成抑制作用を有し美白効果を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明によれば、上記のプロアポルフィン型またはアポルフィン型アルカロイドを単独で、もしくは組み合せて、または上記のアルカロイドを含有するアルカロイド含有画分を、美白用組成物として用いることができる。
その場合の使用量としては、例えば化粧品に用いられる公知の他の添加剤または賦形剤を含む製品中に、例えば0.001〜5重量%の割合で用いることができる。
したがって、本発明による美白用組成物は、局所または全身用の皮膚化粧品類;頭皮・頭髪に適用する薬用及び/または化粧用の製剤類;浴湯に投じて使用する浴用剤;皮膚貼付用シートおよび化粧用シートなどの適当な形態とすることができる。
具体的には、化粧水、乳液、クリーム、軟膏、ジェル、ローション、オイル、パック、ミストおよび顔面用化粧シートなどの基礎化粧料;シャンプー、リンスおよびヘアートリートメントなどの頭髪化粧料;ファンデーション、頬紅などのメークアップ化粧品などが挙げられる。
尚、本発明の美白用組成物には、前記の有効成分に加え必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲内で以下の各種成分や添加剤を任意に選択併用し、当業者に公知の方法(例えば、「化粧品学」、池田鉄作、南山堂、1979)に従って、上記の各種化粧品を製造することができる。
油脂類
アボガド油、アーモンド油、ウイキョウ油、エゴマ油、オリーブ油、オレンジ油、オレンジラファー油、ゴマ油、カカオ脂、カミツレ油、カロット油、キューカンバー油、牛脂脂肪酸、ククイナッツ油、サフラワー油、シア脂、液状シア脂、大豆油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、ヒマシ油、綿実油、落花生油、タートル油、ミンク油、卵黄油、パーム油、パーム核油、モクロウ、ヤシ油、牛脂、豚脂、スクワレン、スクワラン、プリスタンまたはこれら油脂類の水素添加物(硬化油など)。
ロウ類
ミツロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カンデリラロウ、モンタンロウ、セラックロウ、ライスワックス。
鉱物油
流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタンワックス。
脂肪酸類
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール油、ラノリン脂肪酸などの天然脂肪酸、イソノナン酸、カプロン酸、2-エチルブタン酸、イソペンタン酸、2-メチルペンタン酸、2-エチルヘキサン酸、イソペンタン酸などの合成脂肪酸。
アルコール類
エタノール、イソピロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、フェノキシエタノールなどの天然アルコール、2-ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノールなどの合成アルコール。
多価アルコール類
酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、酸化プロピレン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ペンチルグリコール、グリセリン、ペンタエリトリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、ガラクチトール、ソルビトール、マンニトール、ラクチトール、マルチトール。
エステル類
ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、酢酸ラノリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール。
金属セッケン類
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛。
ガム質、糖類または水溶性高分子化合物
アラビアゴム、ベンゾインゴム、ダンマルゴム、グアヤク脂、アイルランド苔、カラヤゴム、トラガントゴム、キャロブゴム、クインシード、寒天、カゼイン、乳糖、果糖、ショ糖またはそのエステル、トレハロースまたはその誘導体、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、カラギーナン、カルボキシメチルキチンまたはキトサン、エチレンオキサイドなどのアルキレン(C2〜C4)オキサイドが付加されたヒドロキシアルキル(C2〜C4)キチンまたはキトサン、低分子キチンまたはキトサン、キトサン塩、硫酸化キチンまたはキトサン、リン酸化キチンまたはキトサン、アルギン酸またはその塩、ヒアルロン酸またはその塩、コンドロイチン硫酸またはその塩、ヘパリン、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、カルボキシエチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、結晶セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメタアクリレート、ポリアクリル酸塩、ポリエチレンオキサイドやポリプロピレンオキサイドなどのポリアルキレンオキサイドまたはその架橋重合物、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミン。
界面活性剤
アニオン界面活性剤:アルキルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩;カチオン界面活性剤:アルキルアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩;両性界面活性剤;カルボン酸型両性界面活性剤:アミノ型、ベタイン型;硫酸エステル型両性界面活性剤;スルホン酸型両性界面活性剤;リン酸エステル型両性界面活性剤;非イオン界面活性剤:エーテル型非イオン界面活性剤、エーテルエステル型非イオン界面活性剤、エステル型非イオン界面活性剤、ブロックポリマー型非イオン界面活性剤、含窒素型非イオン界面活性剤;その他の界面活性剤:天然界面活性剤、タンパク質加水分解物の誘導体、高分子界面活性剤、チタン・ケイ素を含む界面活性剤、フッ化炭素系界面活性剤。
各種ビタミン類
ビタミンA群:レチノール、レチナール(ビタミンA1)、デヒドロレチナール(ビタミンA2)、カロチン、リコピン(プロビタミンA)、ビタミンB群:チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、葉酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類、コリン、イノシトール類、ビタミンC群:ビタミンC酸またはその誘導体、ビタミンD群:エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、ジヒドロタキステロール、ビタミンE群:ビタミンEまたはその誘導体、ユビキノン類、ビタミンK群:フィトナジオン(ビタミンK1)、メナキノン(ビタミンK2)、メナジオン(ビタミンK3)、メナジオール(ビタミンK4)、その他、必須脂肪酸(ビタミンF)、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロット酸、ビタミンP類(ルチン、エリオシトリン、ヘスペリジン)、ビタミンU。
各種アミノ酸類
バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジンなどや、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、或いはピロリドンカルボン酸などのアミノ酸誘導体。
植物または動物系原料由来の種々の添加物
これらは、添加しようとする製品種別、形態に応じて常法的に行われる加工(例えば、粉砕、製粉、洗浄、加水分解、醗酵、精製、圧搾、抽出、分画、ろ過、乾燥、粉末化、造粒、溶解、滅菌、pH調整、脱臭、脱色などを任意に選択、組合わせた処理)を行い、各種の素材から任意に選択して供すれば良い。
尚、抽出に用いる溶媒については、供する製品の使用目的、種類、或いは後に行う加工処理などを考慮した上で選択すれば良いが、通常では、水、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノールなどの低級アルコール或いは含水低級アルコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール或いは含水多価アルコール、アセトン、酢酸エチルなどの各種有機溶媒の中から選ばれる1種若しくは2種以上の混液を用いるのが望ましい。但し、用途により有機溶媒の含有が好ましくない場合においては、水のみを使用したり、あるいは抽出後に除去しやすいエタノールを採用し、単独または水との任意の混液で用いたりすれば良く、また、搾取抽出したものでも良い。
尚、植物または動物系原料由来の添加物を、全身用または局所用の外用剤、化粧料類に供する場合、皮膚や頭髪の保護をはじめ、保湿、感触・風合いの改善、柔軟性の付与、刺激の緩和、芳香によるストレスの緩和、細胞賦活(細胞老化防止)、炎症の抑制、肌質・髪質の改善、肌荒れ防止及びその改善、発毛、育毛、脱毛防止、光沢の付与、清浄効果、疲労の緩和、血流促進、温浴効果などの美容的効果のほか、香付け、消臭、増粘、防腐、緩衝などの効果も期待できる。
原料とする植物(生薬)としては、当業者に公知生薬または動物由来の材料が用いられる。
海藻類
海藻類としては、緑藻類、褐藻類、紅藻類、藍藻類、車軸藻類、黄色藻類などが挙げられる。
動物系原料由来の素材
また、動物系原料由来の素材としては、牛、豚、鶏または魚類のコラーゲン加水(酸、アルカリ、酵素など)分解物や水溶性コラーゲンまたはアシル化コラーゲンなどのコラーゲン誘導体、牛または豚のエラスチンまたはエラスチン加水分解物(酸、アルカリ、酵素など)または水溶性エラスチン誘導体、ケラチン及びその分解物またはそれらの誘導体、シルク蛋白及びその分解物またはそれらの誘導体、牛乳、カゼイン及びその分解物またはそれらの誘導体、脱脂粉乳及びその分解物またはそれらの誘導体、ラクトフェリンまたはその分解物、鶏卵成分、魚肉分解物、核酸関連物質(リボ核酸、デオキシリボ核酸)が挙げられる。
海洋成分
深層水などの海水類、例えば、海水塩、海水乾燥物、死海または大西洋または太平洋の海より得た無機塩(塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カリウムなど)、海泥または泥(ファンゴ)類、例えば、イタリアファンゴ、ドイツファンゴ、アイフェルファンゴ、フライブルグファンゴなどの各地の海泥または泥(含有成分:二酸化珪素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化マンガン、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、クロム、鉄、銅、ニッケル、亜鉛、鉛、マンガン、ヒ素、水)、聖徳石、黒耀石が挙げられる。
微生物培養代謝物
酵母代謝物、酵母菌抽出エキス、細菌代謝物、細菌抽出エキス、カビまたは放線菌代謝物、カビまたは放線菌抽出エキス、納豆菌代謝物、納豆抽出エキス、米発酵エキス、米糠(赤糠、白糠)発酵エキス、ユーグレナ抽出物またはその分解物またはそれら水溶性誘導体、トレハロースまたはその誘導体、生乳または脱脂粉乳の乳酸発酵物、マメ科植物の乳酸菌発酵物、ココヤシ属植物の乳酸菌発酵物が挙げられる。
無機顔料
無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、ベントナイト、マイカ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、カラミンが挙げられる。
紫外線吸収/遮断剤
ベンゾフェノン誘導体(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン−スルホン酸ナトリウム、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノンなど)、パラアミノ安息香酸誘導体(パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチルなど)、メトキシ桂皮酸誘導体(パラメトキシ桂皮酸エチル、パラメトキシ桂皮酸イソプロピル、パラメトキシ桂皮酸オクチル、パラメトキシ桂皮酸2-エトキシエチル、パラメトキシ桂皮酸ナトリウム、パラメトキシ桂皮酸カリウム、ジパラメトキシ桂皮酸モノ-2-エチルヘキサン酸グリセリルなど)、サリチル酸誘導体(サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸ミリスチル、サリチル酸メチルなど)、アントラニル酸誘導体(アントラニル酸メチルなど)、ウロカニン酸誘導体(ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルなど)、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファー誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンB6誘導体、ウンベリフェロン、エスクリン、桂皮酸ベンジル、シノキサート、オキシベンゾン、ジオキシベンゾン、オクタベンゾン、スリソベンゾン、ベンゾレソルシノール、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、ネオヘリオパン、エスカロール、酸化亜鉛、タルク、カオリンが挙げられる。
美白剤
パラアミノ安息香酸誘導体、サルチル酸誘導体、アントラニル酸誘導体、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファー誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンCまたはその誘導体(ビタミンCリン酸エステルマグネシウム塩、ビタミンCグルコシドなど)、ビタミンEまたはその誘導体、コウジ酸またはその誘導体、オキシベンゾン、ベンゾフェノン、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、胎盤エキス、エラグ酸、ルシノールが挙げられる。
チロシナーゼ活性阻害剤
ビタミンCまたはその誘導体(ビタミンCリン酸エステルマグネシウム塩、ビタミンCグルコシドなど)、ハイドロキノンまたはその誘導体(ハイドロキノンベンジルエーテルなど)、コウジ酸またはその誘導体、ビタミンEまたはその誘導体、N−アセチルチロシンまたはその誘導体、グルタチオン、過酸化水素、過酸化亜鉛、胎盤エキス、エラグ酸、アルブチン、ルシノール、シルク抽出物、植物エキス(カミツレ、クワ、クチナシ、トウキ、ワレモコウ、クララ、ヨモギ、スイカズラ、キハダ、ドクダミ、マツホド、ハトムギ、オドリコソウ、ホップ、サンザシ、ユーカリ、セイヨウノコギリソウ、アルテア、ケイヒ、マンケイシ、ハマメリス、カラグワまたはヤマグワ、延命草、桔梗、トシシ、続随子、射干、麻黄、センキュウ、ドッカツ、サイコ、ボウフウ、ハマボウフウ、オウゴン、牡丹皮、シャクヤク、ゲンノショウコ、葛根、甘草、五倍子、アロエ、ショウマ、紅花、緑茶、紅茶、阿仙薬)が挙げられる。
メラニン色素還元/分解物質
フェニル水銀ヘキサクロロフェン、酸化第二水銀、塩化第一水銀、過酸化水素水、過酸化亜鉛、ハイドロキノンまたはその誘導体(ハイドロキノンベンジルエーテル)が挙げられる。
細胞賦活物質
ターンオーバーの促進作用/細胞賦活物質ハイドロキノン、乳酸菌エキス、胎盤エキス、霊芝エキス、ビタミンA、ビタミンE、アラントイン、脾臓エキス、胸腺エキス、酵母エキス、発酵乳エキス、植物エキス(アロエ、オウゴン、スギナ、ゲンチアナ、ゴボウ、シコン、ニンジン、ハマメリス、ホップ、ヨクイニン、オドリコソウ、センブリ、トウキ、トウキンセンカ、アマチャ、オトギリソウ、キュウリ、タチジャコウソウ、マンネンロウ、パセリ)が挙げられる。
収斂剤
コハク酸、アラントイン、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、酸化亜鉛、カラミン、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム、レゾルシン、塩化第二鉄、タンニン酸(カテキン化合物を含む)が挙げられる。
活性酸素消去剤
SOD、カタラーゼ、グルタチオンパーオキシダーゼが挙げられる。
抗酸化剤
ビタミンCまたはその塩、ステアリン酸エステル、ビタミンEまたはその誘導体、ノルジヒドログアセレテン酸、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ヒドロキシチロソール、パラヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、セサモール、セサモリン、ゴシポール、プロポリスが挙げられる。
過酸化脂質生成抑制剤
β-カロチン、植物エキス(ゴマ培養細胞、アマチャ、オトギリソウ、ハマメリス、チョウジ、メリッサ、エンメイソウ、シラカバ、サルビア、マンネンロウ、南天実、エイジツ、イチョウ、緑茶)が挙げられる。
抗炎症剤
イクタモール、インドメタシン、カオリン、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸メチル、アセチルサリチル酸、塩酸ジフェンヒドラミン、d-カンフル、dl-カンフル、ヒドロコルチゾン、グアイアズレン、カマズレン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルリチン酸またはその塩、グリチルレチン酸またはその塩、甘草エキス、シコンエキス、エイジツエキス、プロポリスが挙げられる。
抗菌・殺菌・消毒薬
アクリノール、イオウ、グルコン酸カルシウム、グルコン酸クロルヘキシジン、スルファミン、マーキュロクロム、ラクトフェリンまたはその加水分解物、塩化アルキルジアミノエチルグリシン液、トリクロサン、次亜塩素酸ナトリウム、クロラミンT、サラシ粉、ヨウ素化合物、ヨードホルム、ソルビン酸またはその塩、プロピオン酸またはその塩、サルチル酸、デヒドロ酢酸、パラヒドロキシ安息香酸エステル類、ウンデシレン酸、チアミンラウリル硫酸塩、チアミンラウリル硝酸塩、フェノール、クレゾール、p-クロロフェノール、p-クロロ-m-キシレノール、p-クロロ-m-クレゾール、チモール、フェネチルアルコール、O-フェニルフェノール、イルガサンCH3565、ハロカルバン、ヘキサクロロフェン、クロロヘキシジン、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、2-フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、ジンクピリジオン、クロロブタノール、イソプロピルメチルフェノール、非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルなど)、両性界面活性剤、アニオン界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンカリウムなど)、カチオン界面活性剤(臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化メチルロザニリン)、ホルムアルデヒド、ヘキサミン、ブリリアントグリーン、マラカイトグリーン、クリスタルバイオレット、ジャーマル、感光素101号、感光素201号、感光素401号、N-長鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体及びその酸附加塩、酸化亜鉛、ヒノキチオール、クジン、プロポリスが挙げられる。
保湿剤
グリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、トリカプリルカプリン酸グリセリン、グリコール酸(αーヒドロキシ酸)、ヒアルロン酸またはその塩、コンドロイチン硫酸またはその塩、水溶性キチンまたはその誘導体或いはキトサン誘導体、ピロリドンカルボン酸またはその塩、乳酸ナトリウム、尿素、ソルビトール、アミノ酸またはその誘導体(バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジンや、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、或いはピロリドンカルボン酸)、油脂類「アボガド油、アーモンド油、ウイキョウ油、エゴマ油、オリーブ油、オレンジ油、オレンジラファー油、ゴマ油、カカオ脂、カミツレ油、カロット油、キューカンバー油、牛脂脂肪酸、クインスシード油、ククイナッツ油、サフラワー油、シア脂、液状シア脂、大豆油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ホホバ油、パーシック油、ヒマシ油、ヒマワリ油、綿実油、落花生油、タートル油、ティートリー油、ミンク油、卵黄油、パーム油、パーム核油、モクロウ、ヤシ油、ユーカリ油、牛脂、豚脂、スクワレン、スクワラン、プリスタンまたはこれら油脂類の水素添加物(硬化油)」、ロウ類(ミツロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カンデリラロウ、モンタンロウ、セラックロウ、ライスワックス)、鉱物油(流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタンワックス)、納豆菌代謝物、納豆抽出エキス、絹繊維抽出物、植物エキス(赤松樹液、アロエ、葛根、カミツレ、甘草、キュウリ、甘草、米または米糠、紫根、白樺または白樺樹液、センブリ、桑白皮、琵琶葉、ヘチマ、牡丹皮、蓬)が挙げられる。
香料
ジャコウ、シベット、カストリウム、アンバーグリスなどの天然動物性香料、アニス精油、アンゲリカ精油、イランイラン精油、イリス精油、ウイキョウ精油、オレンジ精油、カナンガ精油、カラウェー精油、カルダモン精油、グアヤクウッド精油、クミン精油、黒文字精油、ケイ皮精油、シンナモン精油、ゲラニウム精油、コパイババルサム精油、コリアンデル精油、シソ精油、シダーウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精油、ジンジャーグラス精油、杉精油、スペアミント精油、西洋ハッカ精油、大茴香精油、チュベローズ精油、丁字精油、橙花精油、冬緑精油、トルーバルサム精油、バチュリー精油、バラ精油、パルマローザ精油、桧精油、ヒバ精油、白檀精油、プチグレン精油、ベイ精油、ベチバ精油、ベルガモット精油、ペルーバルサム精油、ボアドローズ精油、芳樟精油、マンダリン精油、ユーカリ精油、ライム精油、ラベンダー精油、リナロエ精油、レモングラス精油、レモン精油、ローズマリー(マンネンロウ)精油、和種ハッカ精油などの植物性香料、その他合成香料が挙げられる。
色素
着色剤赤キャベツ色素、赤米色素、アカネ色素、アナトー色素、イカスミ色素、ウコン色素、エンジュ色素、オキアミ色素、柿色素、カラメル、金、銀、クチナシ色素、コーン色素、タマネギ色素、タマリンド色素、スピルリナ色素、ソバ全草色素、チェリー色素、海苔色素、ハイビスカス色素、ブドウ果汁色素、マリーゴールド色素、紫イモ色素、紫ヤマイモ色素、ラック色素、ルチンが挙げられる。
その他の添加剤
その他ホルモン類、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、キレート剤、防腐・防バイ剤、清涼剤、安定化剤、乳化剤、動・植物性蛋白質及びその分解物、動・植物性多糖類及びその分解物、動・植物性糖蛋白質及びその分解物、血流促進剤、抗炎症剤・消炎剤・抗アレルギー剤、創傷治療剤、増泡剤、増粘剤、酵素、精製水(電子水、小クラスター化などを含む)、消臭・脱臭剤などが挙げられる。
これら成分や添加剤と併用することによって、本発明効果または他の美容的効果の相加的または相乗的向上が期待できる。以下に、製造例、評価試験、処方例などの実施例を示し、さらに詳しく説明するが、本発明はこれらに制約されるものではない。
前記の美白作用を有するプロアポルフィン型またはアポルフィン型アルカロイドは既知物質であるので、上記のアルカロイドおよび上記のアルカロイドを含有するアルカロイド含有画分は、ハスの花部に特に限定されず、上記のプロアポルフィン型またはアポルフィン型アルカロイドを含有する植物はいずれも本願発明の原材料として使用できるものである。
旋光度は、Horiba high sensitive SEPA-300 digital polarimeter(l = 0.5)(株式会社堀場製作所製)を用いて測定した。
高分解能質量分析(High resolution FAB-MSおよびEI-MS)ならびに質量分析(FAB-MSおよびEI-MS)は、JEOL JMS-SX 102およびJMS-GCMATE型質量分析装置(日本電子株式会社製)を用いて測定した。
水素核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR)および炭素13核磁気共鳴スペクトル(13C-NMR)は、JEOL JNM-EX 270(270 MHz)、JNM-LA 500(500 MHz)およびJNM-ECA 600(600 MHz)(日本電子株式会社製)を用いて測定し、テトラメチルシラン(TMS)を内部標準として用いた。
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、ポンプおよび示差屈折計検出器はShimadzu LC-6ADおよびShimadzu RID-10A(株式会社島津製作所製)またはHITACHI L-2130およびHITACHI L-2490(株式会社日立製作所製)を用いた。
カラムクロマトグラフィーの吸着剤は、順相系担持体はシリカゲルBW-200(富士シリシア化学株式会社製、150〜350メッシュ)、逆相系担持体はクロマトレックスODS DM1020T(富士シリシア化学株式会社製、100〜200メッシュ)を用いた。
薄層クロマトグラフィー(TLC)には、シリカゲル60F254(Merck社製、順相)、RP-18 60F254(Merck社製、逆相)、シリカゲル60F254 HPTLC(Merck社製、順相)、RP-18 WF254 HPTLC(Merck社製、逆相)を使用し、TLC上のスポットの検出は、UV(254 nm)および1%Ce(SO42 / 10%H2SO4水溶液を噴霧し、加熱時の呈色により行った。
試薬は、特に明記しないものは和光純薬工業株式会社製試薬(特級)を用いた。
実験で得られた数値は、平均値±標準誤差で表記し、対照群との平均値の有意差の検定にはDunnettの方法を使用し、p値が0.05以下のものを有意とみなした。
細胞の培養は、MCO-18AIC(三洋電機株式会社製)CO2インキュベータを使用し、37℃、5%CO2存在下、飽湿状態で行った。
マウスメラノーマ細胞におけるメラニン生成抑制の判定
理研細胞バンクより分譲されたマウスメラノーマB16-メラノーマ-4A5細胞(RCB0557)を10%ウシ胎児血清(FCS)、100 ユニット/mLペニシリンおよび100 μg/mLストレプトマイシン含有DMEM(4500 mg/L グルコース)培地(Sigma-Aldrich社)で培養(5%CO2、37℃)した。
次に、24-ウェル マルチプレート(住友ベークライト社製)に2.0×104 細胞/400 μL/ウェルを播種し、24時間前培養した後、被験物質およびテオフィリン(theophylline)(終濃度1 μM)を添加した。72時間培養後、トリプシン処理により細胞を剥離、回収後、PBS洗浄し、NaOH水にて溶解(120 μL/ウェル、80℃、30 min)し、96-ウェル マイクロプレート(住友ベークライト社製)に細胞溶解液を分取(100 μL/ウェル)し、生成したメラニンの吸光度をマイクロプレートリーダー(model 550、BIO-RAD社)にて測定した(測定波長:405 nm、参照波長:655 nm)。なお、被験物質はDMSOに溶解し、培地添加した(DMSO終濃度 0.1%)。
なお、阻害率は、以下の式により算出した。
阻害率(%)= [(A−B)/ A] / (C / 100) × 100
[式中、Aは被験試料未添加(コントロール)の吸光度、Bは被験試料添加の吸光度、Cは細胞生存率を意味する]
マウスメラノーマ細胞におけるWST-8 アッセイ法による細胞増殖阻害・細胞毒性の判定
B16-メラノーマ-4A5細胞を、10%ウシ胎児血清(FCS)、100ユニット/mLペニシリンおよび100 μg/mLストレプトマイシン含有DMEM(4500 mg/L glucose)培地(Sigma-Aldrich社)で培養(5%CO2、37℃)した。
次に、96ウェル マイクロプレート(住友ベークライト社)に5.0×103 細胞/100 μL/ウェルを播種し、24時間前培養した後、被験物質およびテオフィリン(終濃度1 mM)を添加した。70時間培養後、WST-8[2-(2-メトキシ-4-ニトロフェニル)-3-(4-ニトロフェニル)-5-(2,4-ジスルホフェニル)-2H-テトラゾリウム モノナトリウム塩](同仁化学研究所製)を10 μg/mLずつ添加した。2時間培養後、生成したWST-8ホルマザンの吸光度をマイクロプレートリーダー(model 550、BIO-RAD社製)にて測定した(測定波長:450 nm、参照波長:655 nm)。なお、被験物質はDMSOに溶解し、培地添加した(DMSO終濃度 0.1%)。
阻害率(%)=[(A−B)/ A] × 100
[式中、Aは被験試料未添加(コントロール)の吸光度を意味し、Bは被験試料添加の吸光度を意味する]
チロシナーゼ阻害活性試験
96ウェル マイクロプレート(住友ベークライト社製)に2.5mM L-DOPAリン酸緩衝溶液70 μL/ウェルを分注し、調整した試料溶液(DMSO溶液)20 μLを添加した。次に、終濃度46ユニット/mLチロシナーゼリン酸緩衝溶液120 μLを添加し、酵素反応(室温、5分)を開始した。また、ブランクにはリン酸緩衝溶液を用いた。生成されたメラニンの吸光度をマイクロプレートリーダー(model 550、BIO-RAD社製)にて測定した(測定波長:450 nm、参照波長:655 nm)。
阻害率(%)=[(A−B)/ A] × 100
[式中、Aは被験試料未添加(コントロール)の吸光度を意味し、Bは被験試料添加の吸光度を意味する]
実施例1
ハス各部位のメタノール抽出エキスのメラニン生成抑制作用
メラニンを生成するメラノサイトは表皮の基底層全体にわたって認められ、皮膚が日射を受けると、メラノサイトはより多くの色素を作り出し、皮膚は黄褐色または暗褐色になる。メラニンはメラノサイトやメラノーマなどといった特殊な細胞内で合成される色素性のポリマーであり、UVからの保護や色素、毒性のある化合物の吸収などに重要な役割を果たしている。
一方で最近、美白効果を目的にメラニン生成抑制物質の探索が広く行われている。
今回、ハスの花部、雄しべ、種子および葉部の熱時(80 ℃)MeOH抽出エキス(以下、抽出物ともいう)について、マウスメラノーマ由来B16-メラノーマ-4A5細胞におけるメラニン生成抑制作用を検討したので、その結果を以下の表1に示す。
Figure 2011105332
その結果、花部、雄しべ、および葉部に活性が認められた。なお、メラニンの生成抑制率については細胞生存率を考慮した値から算出している。
上記の表1に示されているように、特に花部の抽出エキスが顕著なメラニン生成抑制効果を有することが判った。
また、メラニン合成に関わるチロシナーゼに直接作用し、メラニンの合成を阻害するため、美白効果があるとして、化粧品に広く使用されているアルブチン(arbutin)を、既存の美白効果を有する比較物質として用いた。
その結果を、以下の表2に示す。
Figure 2011105332
上記の表1および表2の結果から、ハスの乾燥花部の抽出エキスは、現在化粧品の美白成分として広く使用されているアルブチンよりも強力なメラニン生成抑制効果を有することが判明した。
また、ハスの花部、雄しべ、種子および葉部のMeOH抽出エキスについてB16-メラノーマ-4A5細胞の成長阻害作用について試験してみたが、これらのエキスには、以下の表3に示すように、細胞毒性は認められなかった。
Figure 2011105332
実施例2
ハス花部のメタノール抽出エキスおよび各画分のメラニン生成抑制作用
ハス花部の熱時(80 ℃)MeOH抽出エキスに有意なメラニン生成抑制作用が認められたことから、後記のスキーム1に示すようにハス花部のMeOH抽出エキスをAcOEt、n-BuOHおよびH2Oを用い分画した。得られた各画分についてB16-4A5細胞におけるメラニン生成抑制作用を検討した。
Figure 2011105332
その結果、AcOEt画分およびn-BuOH画分に活性が認められた。
一方、ハス花部の室温下におけるMeOH抽出エキスおよびそのエキスを後記のスキーム2に示すように分画し得られたEt2O、H2O、高アルカロイド画分についても同様にメラニン生成抑制作用の検討を行った。
Figure 2011105332
その結果、特にアルカロイド含有画分に強い活性が認められた。また、上記の表5で示すようにn-BuOH画分およびアルカロイド含有画分に100 μg/mLの高用量で細胞毒性が認められた。
実施例3
ハス花部含有成分の単離精製方法A(加熱抽出法)
Figure 2011105332
タイ産ハス(Nelumbo nucifera、1.0 kg)の乾燥花部をMeOHで熱時(80 ℃)抽出後、溶媒を減圧留去し、 MeOH抽出エキス(155.0 g、収率15.5%)を得た。
得られたMeOH抽出エキスのうち145.0 gを、AcOEtとH2Oで分配抽出後、H2O移行部をn-BuOHで分配抽出し、AcOEt移行部(31.2 g、3.1%)、n-BuOH移行部(41.0 g、4.1%)、H2O移行部(72.8 g、7.3%)を得た(スキーム1)。
得られたAcOEt移行部(31.2 g)およびn-BuOH(40.0 g)を、順相シリカゲルカラムクロマトグラフィー、逆相ODS カラムクロマトグラフィーおよびHPLCを用いて繰り返し分離精製し、4種の既知アポルフィン型アルカロイドであるヌシフェリン(nuciferine、299.2 mg、0.0299%)、(O)-ノルヌシフェリン((O)-nornucuferine、11.2 mg、0.0011%)、N-メチルアシミロビン(N-methylasimilobine、6.6 mg、0.0007%)(以上、Helene G.、Michel L.、Andre C.、Lloydia、38、275-338(1975)に記載)およびリシカミン(lysicamine、141.1 mg、0.0141%)(Zhang Z.、ElSohly N. H.、Jacob R. M.、Pasco S. D.、Walker A. L.、Clark M. A.、J. Nat. Prod.、65、856-859(2002)に記載)と、1種の既知プロアポルフィン型アルカロイドであるプロヌシフェリン(pronuciferine、56.0 mg、0.0056%)(Fajardo V.、Araya M.、Cuadra P.、Oyarzun A.、Gallardo A.、Cueto M.、J. Nat. Prod.、72、1355-1356(2009)に記載)を単離した。
さらに、2種の既知フラボノイド配糖体 ケンフェロール 3-O-β-D-グルコピラノシド(kaempferol 3-O-β-D-glucopyranoside、6.1 mg、0.0006%)(Markham R. K.、Ternal B.、Stanly R.、Geiger H.、Mabry J.T.、Tetrahedron、34、1389-1397(1977)に記載)、イソラムネチン 3-O-β-D-グルコピラノシド(isorhamnetin 3-O-β-D-glucopyranoside、81.0 mg、0.0081%)(Lee S. Y.、Lee S.、Lee S. H.、Kim B.、Ohuchi K.、Shin H. K.、Biol. Pharm. Bull.、28、916-918に記載)、ステロールの1種であるβ-シトステロール(β-sitosterol、140.6 mg、0.0141%)(Kovganko V. N.、Kashkan N. Zh.、Borisov V. E.、Batura V. E.、Chemistry of Naturul Compounds、35、646-649(1999)に記載)、脂肪酸の1種であるパルミチン酸(palmitic acid、96.3 mg、0.0096%)を単離した(前記のスキーム1)。
これらの既知化合物については、パルミチン酸を除いて文献値の1H-NMR、13C-NMR、MSスペクトルデータおよび旋光度の比較により同定した。パルミチン酸は、標品(市販品)との1H-NMR、13C-NMR、MSスペクトルデータの比較により同定した。
但し、これら単離成分の収率はNelumbo nucifera花部からの単離収率である。
より詳細には、タイ産ハス(Nelumbo nucifera)の乾燥花部(1.0 kg)をMeOHで熱時抽出した。抽出液を濾過し、残渣にMeOHを加え、同様の抽出操作を3回行った。MeOH抽出液を合わせて減圧下溶媒留去し、MeOH抽出エキス(155.0 g、収率 15.5%)を得た。得られたMeOH抽出エキスのうち145.0 gをAcOEtとH2Oで分配抽出後、得られたH2O移行部をn-BuOHでさらに分配抽出し、各移行部を減圧下溶媒留去して、AcOEt移行部(31.2 g、3.1%)、n-BuOH移行部(41.0 g、4.1%)、H2O移行部(72.8 g、7.3%)を得た。
得られたAcOEt移行部(31.2 g)を順相シリカゲルカラムクロマトグラフィー [1.0 kg、ヘキサン(Hex)→ Hex:AcOEt =(40:1)→(15:1)→(3:1)→ AcOEt → CHCl3:MeOH:H2O =(50:3:1)→(30:3:1)→(10:3:1)→(7:3:1)→(6:4:1)→ MeOH] で分画し、Fr. 1(0.79 g)、Fr. 2(0.05 g)、Fr. 3(3.37 g)、Fr. 4(0.65 g)、Fr. 5(7.35 g)、Fr. 6(3.32 g)、Fr. 7(5.26 g)、Fr. 8(4.37 g)、Fr. 9(1.27 g)、Fr. 10(2.03 g)、Fr. 11(0.30 g)の各フラクションを得た。
Fr. 7(5.0 g)を逆相ODS カラムクロマトグラフィー [150.0 g、MeOH:H2O =(50:50)→(60:40)→(70:30)→(80:20)→(90:10)→ MeOH] にて分画し、Fr. 7-1(343.5 mg)、Fr. 7-2(963.2 mg)、Fr. 7-3(310.1 mg)、Fr. 7-4(120.7 mg)、Fr. 7-5(70.6 mg)、Fr. 7-6(1813.3 mg)、Fr. 7-7(1437.8 mg)の各フラクションを得た。
Fr. 7-6(467.0 mg)をHPLC [カラム:COSMOSIL 5C18-MS-II、溶離剤:MeOH:H2O =(70:30)]を用いて分離精製し、Fr. 7-6-1(38.6 mg)、Fr. 7-6-2 [リシカミン(36.5 mg、0.0037%)]、Fr. 7-6-3 [ ヌシフェリン(148.1 mg、0.0148%)]を得た。Fr. 7-6-1(38.6 mg)をHPLC [カラム:COSMOSIL 5C18-MS-II、溶離剤:MeOH:H2O =(68:32)]を用いて分離精製し、(O)-ノルヌシフェリン(11.2 mg、0.0011%)、リシカミン(2.1 mg、0.0002%)をそれぞれ単離した。
Fr. 7-2(963.2 mg)を逆相ODS カラムクロマトグラフィー [60.0 g、MeOH:H2O =(45:55)→(60:40)→(75:25)→ MeOH] にて分画し、Fr. 7-2-1(858.0 mg)、Fr. 7-2-2(17.9 mg)、Fr. 7-2-3(45.0 mg)の各フラクションを得た。
Fr. 7-2-1(858.0 mg)をHPLC [カラム:COSMOSIL 5C18-MS-II、溶離剤:MeOH:H2O =(35:65)]を用いて分離精製し、ケンフェロール 3-O-β-D-グルコピラノシド(6.1 mg、0.0006%)、イソラムネチン 3-O-β-D-グルコピラノシド(81.0 mg、0.0081%)を単離した。
Fr. 5(6.6 g)を逆相ODS カラムクロマトグラフィー [200.0 g、MeOH:H2O =(60:40)→(70:30)→(80:20)→(90:10)→ MeOH] にて分画し、Fr. 5-1(46.0 mg)、Fr. 5-2(1117.0 mg)、Fr. 5-3(844.0 mg)、Fr. 5-4(751.2 mg)、Fr. 5-5(2046.5 mg)、Fr. 5-6(1183.1 mg)、Fr. 5-7(492.0 mg)の各フラクションを得た。
Fr. 5-3(150.7 mg)をHPLC [カラム:COSMOSIL 5C18-MS-II、溶離剤:MeOH:H2O =(85:15)]を用いて分離精製し、パルミチン酸(96.3 mg、0.0096%)を単離した。
Fr. 5-6(200.1 mg)をHPLC [カラム:COSMOSIL 5C18-MS-II、溶離剤:MeOH:H2O =(85:15)]を用いて分離精製し、β-シトステロール(140.6 mg、0.0141%)を単離した。
得られたBuOH移行部(40.0 g)を順相シリカゲルカラムクロマトグラフィー [1.6 kg、CHCl3 → CHCl3:MeOH:H2O =(50:3:1)→(30:3:1)→(10:3:1)→(8:3:1)→(6:4:1)→ MeOH] で分画し、Fr. 1(0.22 g)、Fr. 2(0.65 g)、Fr. 3(5.77 g)、Fr. 4(10.54 g)、Fr. 5(3.09 g)、Fr. 6(6.61 g)、Fr. 7(9.87 g)の各フラクションを得た。
Fr. 3(1.0 g)をPerparative TLC [PTLC、silica-gel 60F、CHCl3:MeOH:H2O = 8:3:1]を用いて分離精製し、Fr. 3-1(264.3 mg)、Fr. 3-2 [リシカミン(102.4 mg、0.0102%)]、Fr. 3-3 [プロヌシフェリン(56.0 mg、0.0056%)]、Fr. 3-4(69.4 mg)、Fr. 3-5(88.8 mg)、Fr. 3-6(121.2 mg)、Fr. 3-7(230.8 mg)、Fr. 3-8(69.2 mg)の各フラクションおよび化合物を得た。
Fr. 3-4(69.4 mg)をHPLC [カラム:COSMOSIL 5C18-MS-II、溶離剤:1% AcOH含有MeOH:H2O=(70:30)]を用いて分離精製し、N-メチルアシミロビン(6.6 mg、0.0007%)を単離した。
実施例4
ハス花部含有成分の単離精製法B(室温抽出)
Figure 2011105332
一方、アルカロイド成分の単離を目的として、タイ産ハス(Nelumbo nucifera、900.0 g)の乾燥花を室温下にてMeOH抽出した。その後、溶媒を減圧留去し、MeOH抽出エキス(60.8 g、収率6.8%)を得た。得られたMeOH抽出エキス60.0 gを、Et2Oと1%AcOHで分配抽出後、1%AcOH移行部をアンモニア水により塩基性とし、Et2Oで抽出した。次に、Et2O移行部をさらに10%NaOH水溶液により洗浄し、Et2O溶出部を濃縮してアルカロイド含有画分(4.24 g、0.47%)として得た(前記のスキーム2)。
得られたアルカロイド含有画分(4.20 g、0.47%)を、順相シリカゲルカラムクロマトグラフィー、逆相ODS カラムクロマトグラフィーおよびHPLCを用いて繰り返し分離精製し、5種の既知アポルフィン型アルカロイドであるヌシフェリン(183.1 mg、0.0203%)、(O)-ノルヌシフェリン(121.3 mg、0.0135%)、リリニジン(3.0 mg、0.0003%)、N-メチルアシミロビン(36.0 mg、0.0040%)、リシカミン(38.2 mg、0.0042%)と、1種の既知プロアポルフィン型アルカロイドであるプロヌシフェリン(23.0 mg、0.0026%)、ステロールの1種であるβ-シトステロール(1.8 mg、0.0002%)を得た。
これらの既知化合物については、文献値の1H-NMR、13C-NMR、MSスペクトルデータおよび旋光度の比較により同定した。
但し、これら単離成分の収率は、ハスの乾燥花部からの単離収率である。
上記の単離精製方法AおよびBで得られた化合物は、前記のハスの乾燥花部含有化合物に示すとおりである。
より詳細には、タイ産ハス(Nelumbo nucifera)の乾燥花部(900.0 g)をMeOHで室温にて7時間抽出した。
抽出液を濾過し、残渣にMeOHを加え、同様の抽出操作を3回行った。MeOH抽出液を合わせて、溶媒を減圧留去し、MeOH抽出エキス(60.8 g、収率6.8%)を得た。得られたMeOH抽出エキス60.0 gを、Et2Oと1%AcOHで分配抽出後、1%AcOH酸性水層をNH4OH塩基性とし、Et2Oで抽出した。
Et2O移行部をさらに10%NaOH水溶液により分配抽出し、Et2O 溶出部を高アルカロイド画分(4.24 g、0.47%)として得た。
高アルカロイド 画分(3.52 g)を、順相シリカゲルカラムクロマトグラフィー [120.0 g、ヘキサン:アセトン=(8:1)→(5:1)→(1:2)→ CHCl3:MeOH =(10:1)→(5:1)→ MeOH] で分画し、Fr. 1(48.0 mg)、Fr. 2(79.7 mg)、Fr. 3(1337.8 mg)、Fr. 4(1279.8 mg)、Fr. 5(76.2 mg)、Fr. 6(79.6 mg)の各フラクションを得た。
Fr. 2(79.7 mg)をHPLC [カラム:COSMOSIL 5C18-MS-II、溶離剤:MeOH]を用いて分離精製し、Fr. 2-1(38.5 mg)、Fr. 2-2(13.7 mg)、Fr. 2-3 [β-シトステロール(1.8 mg、0.0002%)]を得た。
Fr. 2-1(38.5 mg)をHPLC [カラム:COSMOSIL 5C18-MS-II、溶離剤:1%AcOH含有MeOH:H2O =(90:10)]を用いて分離精製し、リシカミン(5.0 mg、0.0006%)を単離した。
Fr. 3(450.0 mg)をHPLC [カラム:COSMOSIL 5C18-MS-II、溶離剤:1%AcOH含有MeOH:H2O =(65:35)]を用いて分離精製し、Fr. 3-1(344.8 mg)、Fr. 3-2(2.0 mg)、Fr. 3-3 [ = リシカミン(5、13.7 mg、0.0015%)]の各フラクションを得た。
Fr. 3-1(344.8 mg)をHPLC [カラム:COSMOSIL 5C18-MS-II、溶離剤:1%AcOH 含有MeOH:H2O =(30:70)]を用いて分離精製し、Fr. 3-1-1 [N-メチルアシミロビン(36.0 mg、0.0040%)]、Fr. 3-1-2 [リリニジン(3.0 mg、0.0003%)、Fr. 3-1-3 [ヌシフェリン(183.1 mg、0.0203%)]、Fr. 3-1-4 [プロヌシフェリン(23.0 mg、0.0026%)]の核フラクションおよび各アルカロイドを単離した。
Fr. 4(420.0 mg)をHPLC [カラム:COSMOSIL 5C18-MS-II、溶離剤:1%AcOH含有MeOH:H2O =(30:70)]を用いて分離精製し、Fr. 4-1(15.8 mg)、Fr. 4-2(31.3 mg)、Fr. 4-3(4.0 mg)、Fr. 4-4(189.9 mg)の各フラクションを得た。
Fr. 4-4(189.9 mg)をHPLC [カラム:COSMOSIL 5C18-MS-II、溶離剤:1%AcOH含有MeOH:H2O =(65:35)]を用いて分離精製し、Fr. 4-4-1(163.9 mg)、Fr. 4-4-2 [リシカミン(11.5 mg、0.0013%)]を得た。
Fr. 4-4-1(163.9 mg)をHPLC [カラム:COSMOSIL 5C18-MS-II、溶離剤:1%AcOH含有MeOH:H2O =(75:25)]を用いて分離精製し、Fr. 4-4-1-1 [ノルヌシフェリン(121.3 mg、0.0135%)]、Fr. 4-4-1-2(3.0 mg)、Fr. 4-4-1-3 [リシカミン(8.0 mg、0.0009%)]を得た。
実施例5
ハス花部含有成分のメラニン生成抑制活性
活性の集約の認められたAcOEt,、n-BuOH移行部および高アルカロイド画分から単離した上記の6種のアルカロイドについて、B16-メラノーマ-4A5細胞におけるメラニン生成抑制作用を検討した結果を以下の表6および表7に示す。
Figure 2011105332
Figure 2011105332
上記の結果から、ヌシフェリン、リリニジン、N-メチルアシミロビンに強い活性が認められた。一方、リリニジン、リシカミンは、100μg/mLの高用量で細胞毒性を示した。
実施例6
さらに、これら6種のアルカロイド(1-6)について、マッシュルーム由来チロシナーゼ阻害活性についての検討を行った。
Figure 2011105332
Figure 2011105332
上記の結果から、これらのアルカロイドにチロシナーゼ阻害活性はほとんど認められなかった。そのため、本発明によるアルカロイド(美白用組成物)のメラニン生成抑制作用メカニズムは、チロシナーゼ阻害作用によるものでなく、他の作用機序によりメラニン生成抑制作用を示すものと考えられる。
以下の実施例おいて、前記の実施例3および4で得られた各アルカロイドを1種以上を組み合せて化粧品の製剤化に用いることができるが、例として前記の実施例4で得られたアルカロイド含有画分を用いて各種化粧品を作成した。
実施例7
化粧水の調製
以下の処方:
Figure 2011105332
に従って、常法により化粧水1kgを調製した。
実施例8〜11
上記の実施例1においてアルカロイド含有画分0.01、0.1、1および5重量%をそれぞれ用いたこと以外は、実施例7と全く同様にして化粧水1kgをそれぞれ調製した。
実施例12
乳液の調製
以下の処方:
Figure 2011105332
に従って、常法により乳液1kgを調製した。
実施例13〜16
上記の実施例12においてアルカロイド含有画分0.01、0.1、1および5重量%をそれぞれ用いたこと以外は、実施例12と全く同様にして乳液1kgをそれぞれ製造した。
実施例17
クリームの調製
以下の処方:
Figure 2011105332
に従って、常法によりクリーム1kgを調製した。
実施例18〜21
上記の実施例17においてアルカロイド含有画分0.01、0.1、1および5重量%をそれぞれ用いたこと以外は、実施例17と全く同様にしてクリーム1kgをそれぞれ製造した。
実施例22
日焼け止めクリームの調製
以下の処方:
Figure 2011105332
に従って、常法により日焼け止めクリーム1kgを調製した。
実施例23〜26
上記の実施例22においてアルカロイド含有画分0.01、0.1、1および5重量%をそれぞれ用いたこと以外は、実施例22と全く同様にして日焼け止めクリーム1kgをそれぞれ製造した。
実施例27
ファンデーションの調製
以下の処方:
Figure 2011105332
に従って、常法によりファンデーション1kgを調製した。
実施例28〜31
上記の実施例27においてアルカロイド含有画分0.01、0.1、1および5重量%をそれぞれ用いたこと以外は、実施例27と全く同様にしてファンデーション1kgをそれぞれ製造した。
実施例32
全身用日焼け止め乳液
以下の処方:
Figure 2011105332
に従って、常法により全身用日焼け止め乳液1kgを調製した。
実施例33〜36
上記の実施例32においてアルカロイド含有画分0.01、0.1、1および5重量%をそれぞれ用いたこと以外は、実施例32と全く同様にして全身用日焼け止めクリーム1kgをそれぞれ製造した。
本発明による美白用組成物は、ハスの花部を低級アルコールで抽出した抽出物もしくはその濃縮物または精製処理物、とりわけアルカロイド含有画分を有効成分とし、主に日焼け防止を目的として安全に使用できる。

Claims (4)

  1. 有効成分が、以下の一般式(I):
    Figure 2011105332
    [式中、R1、R2およびR3は、水素原子またはメチル基であり、
    4、R5およびR6は水素原子またはメチル基であるか、あるいはR3およびR4ならびにR5およびR6は、互いに一緒になってそれぞれ結合手を表し、
    2個のR7は水素原子を表わすか、または互いに一緒になってオキソを表し、
    nは、0または1の整数であり、
    nが0のとき、2個のR8は、それらが結合する炭素原子を含んで互いに一緒になって4−オキソ−シクロヘキサジエン環を形成し、
    nが1のとき、2個のR8およびR9は、それらが結合する炭素原子を含んで互いに一緒になってベンゼン環を形成する]
    で表されるプロアポルフィン型またはアポルフィン型アルカロイドである美白用組成物。
  2. 前記アルカロイドが、以下の:
    Figure 2011105332
    で表される化合物から選択される1以上のプロアポルフィン型またはアポルフィン型アルカロイドである請求項1に記載の組成物。
  3. 前記アルカロイドが、ハス科ハス属植物のハスの花部の低級アルコール抽出物に含まれる請求項1または2に記載の組成物。
  4. 前記アルカロイドが、ハス科ハス属植物のハスの花部の低級アルコールで抽出して抽出液を得、この抽出液をさらに必要に応じて酢酸エチル/水およびn−ブタノール/水で分配処理して得られる有機溶媒可溶画分に含まれるか、あるいは
    前記抽出液をジエチルエーテル/弱酸性水で分配処理して得られる水層を、アンモニア水で弱塩基性にしてジエチルエーテルで抽出し、該エーテル層を希NaOH水溶液で洗浄して得られるアルカロイド含有画分に含まれる請求項1〜3のいずれか一つに記載の組成物。
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