JP5308042B2 - マンゴー抽出物 - Google Patents
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Description
本発明者は、上記課題を解決するべく鋭意検討を行った。その結果、マンゴーからエラグ酸や没食子酸を含有する抽出物が得られることを見出し、このマンゴー抽出物が、従来知られていたマンゴー抽出物の保湿性、抗酸化性、抗菌性などとは全く異なる新規な性質を備えることを見出した。具体的には、以下のとおりである。
第1に、前記マンゴー抽出物が美白作用をもたらすことを見出した。美白作用とは、日焼けによるシミやソバカスを予防するものであり、このような日焼けの原因は紫外線などの刺激によりメラノサイトで生成するメラニンであるところ、エラグ酸および/または没食子酸を含有するマンゴー抽出物が前記メラニン生成の律速酵素であるチロシナーゼを充分に抑制することができるのである。エラグ酸および/または没食子酸を含有するマンゴー抽出物が美白作用をもたらすことは、従来、全く認識されていなかったことである。
すなわち、本発明にかかるマンゴー抽出物は、マンゴーから抽出されてなり、エラグ酸および/または没食子酸を含有する。
上記マンゴー抽出物は、第1に、美白作用成分として好ましく利用される。
上記マンゴー抽出物は、第2に、アルコール性肝線維症治癒促進成分として好ましく利用される。
〔マンゴー〕
マンゴー(檬果、学名:Mangifera indica Linne)は、ウルシ科(Anacardiaceae)マンゴー属に分類される植物であり、世界に200種類程度存在するとされており、例えば、メキシコ産アップルマンゴーとして、オロ、トミーアトキン、ヘイデン、ケント、ケイトなどが知られるほか、オーストラリア産ケンジントン種、タイ産ナンドクマイ種なども知られている。本発明のマンゴー抽出物の原料となるマンゴー種は、特に限定されず、いずれを用いても良い。
マンゴー抽出物は、上記マンゴーから抽出されるものであり、抽出方法としては、エラグ酸および/または没食子酸を含有する抽出物が得られるものであれば、特に限定されないが、以下の条件で行うことが好ましい。
<美白作用成分>
マンゴー抽出物として美白作用成分を得る場合には、エラグ酸を多く含有させることが好ましい。
具体的には、マンゴー抽出物100質量部に対し、エラグ酸が0.1〜10質量部含有されることが好ましく、0.1〜1質量部含有されることがより好ましく、0.1〜0.5質量部含有されることが特に好ましい。
このような美白作用成分を得るための方法としては、例えば、以下の方法によることが好ましい。
マンゴー抽出物を得るために用いるマンゴーの部位については、特に限定されないが、枝、種子、果肉などが好ましく例示される。マンゴーの任意の部位を採取して、抽出を行う。
抽出方法には、抽出媒体に水を用いる水抽出技術、抽出媒体にアルコールなどの有機溶媒を用いる有機溶媒抽出技術、加熱を伴う熱抽出、圧力をかける加圧抽出、真空にする減圧抽出、酸抽出、アルカリ抽出など様々な抽出技術が知られており、これらの抽出技術を単独あるいは複数組み合わせて採用することができる。
有機溶媒抽出は、水抽出よりも美白作用成分の収率が高い点で好ましい。前記有機溶媒としては、特に限定されないが、例えば、メタノ−ル、エタノール、プロパノールなどの低級アルコール類;オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどの高級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレンアルコール、グリセリンなどの多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;エチルエーテル、イソプロピルエーテルなどのエーテル類;n−ヘキサン、トルエン、クロロホルムなどの炭化水素系溶媒などが挙げられ、これらを単独または2種以上組み合わせて用いることができる。
水と有機溶媒の混合溶媒を用いる場合、その混合割合としては、体積基準で、水:有機溶媒=10:90〜50:50とすることが好ましい。より好ましくは10:90〜20:80である。
抽出温度としては常温〜374℃が好ましい。より好ましくは、抽出温度が常温〜100℃である。
抽出時間としては30秒〜5時間が好ましい。より好ましくは、抽出時間1〜3時間である。
抽出処理を行うことで、マンゴーからの抽出物を含む抽出液が得られる。抽出液に対しては、通常の抽出技術と同様に、各種の後処理を施すことができる。
抽出媒体に有機溶媒を用いている場合、有機溶媒を別の有機溶媒あるいは水に置換しておくこともできる。
抽出液に、濾過処理や遠心分離処理を施して、不要な固形物や不純物を除去しておくことができる。pH調整処理を行うこともできる。
<アルコール性肝線維症治癒促進成分>
マンゴー抽出物としてアルコール性肝線維症治癒促進成分を得る場合には、エラグ酸を多く含有させることが好ましい。
具体的には、マンゴー抽出物100質量部に対し、エラグ酸が0.0001〜1質量部含有されることが好ましく、0.001〜0.6質量部含有されることがより好ましく、0.01〜0.4質量部含有されることが特に好ましい。
このようなアルコール性肝線維症治癒促進成分を得るための方法としては、特に限定するわけではないが、例えば、マンゴー抽出物として美白作用成分を得る場合の好適条件と同様の条件を採用することができる。
〔マンゴー抽出物の用途〕
マンゴー抽出物は、化粧料、医薬、医薬部外品、健康食品などの有効成分として好適に利用することができ、特に、美白作用成分、アルコール性肝線維症治癒促進成分として好適に利用することができる。具体的には、例えば、化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、軟膏、ローション、オイル、パックなどの基礎化粧料、洗顔料や皮膚洗浄料、マッサージ用剤、クレンジング用剤、除毛剤、脱毛剤、髭剃り処理料、アフターシェーブローション、プレシェーブローション、シェービングクリーム、ファンデーション、口紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、香水類等の局所用又は全身用の皮膚用化粧品類;シャンプー剤、リンス剤、トリートメント剤、パーマネント液、染毛料、整髪料、ヘアートニック剤、育毛・養毛料等の頭皮・頭髪に適用する薬用および/または化粧用の製剤類;等が挙げられる。医薬品、医薬部外品としては、例えば、錠剤(舌下錠、口腔内崩壊錠を含む)、カプセル剤(ソフトカプセル、マイクロカプセルを含む)、顆粒剤、散剤、トローチ剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤などの経口剤、注射剤(例えば、皮下注射剤、静脈内注射剤、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤、点滴剤など)、外用剤(例えば、経皮製剤、軟膏剤など)、坐剤(例、直腸坐剤、膣坐剤など)、ペレット、経鼻剤、経肺剤(吸入剤)、点眼剤などの非経口剤が挙げられる。健康食品としては、例えば、液体または半固形、固形の製品、具体的には散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤または液剤などのほか、クッキー、せんべい、ゼリー、ようかん、ヨーグルト、まんじゅうなどの菓子類、清涼飲料、お茶類、栄養飲料、スープなどの形態が挙げられる。
また、健康食品としての使用時には、食品の味や外観に悪影響を及ぼさない量、例えば、対象となる食品1kgに対して、マンゴー抽出物を1mg〜20gの範囲で添加することが適当である。
マンゴー抽出物を各種用途に適用する際において、慣用の各種有機あるいは無機担体物質を併用することができ、例えば、固形形態の場合においては賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤を用いることができ、また、液状形態の場合においては溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、乳化剤、非水性賦形剤、保存剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などを用いることができる。また、必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの添加物を用いることもできる。
滑沢剤の好適な例としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙げられる。
結合剤の好適な例としては、α化デンプン、ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、トレハロース、デキストリン、プルラン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
懸濁化剤の好適な例としては、ソルビトール、シロップ、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン水添加食用脂などが挙げられる。
乳化剤の好適な例としては、レシチン、ソルビタンモノオレエートまたはアラビアゴムなどが挙げられる。
保存剤の好適な例としては、p−ヒドロキシ安息香酸メチルまたはプロピルまたはソルビン酸などが挙げられる。
甘味剤の好適な例としては、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ステビアなどが挙げられる。その他、必要に応じて香料などを添加してもよい。
(1)各種油脂類;アボガド油、アーモンド油、ウイキョウ油、エゴマ油、オリーブ油、オレンジ油、オレンジラファー油、ゴマ油、カカオ脂、カミツレ油、カロット油、キューカンバー油、牛脂脂肪酸、ククイナッツ油、サフラワー油、シア脂、液状シア脂、大豆油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、ヒマシ油、綿実油、落花生油、タートル油、ミンク油、卵黄油、パーム油、パーム核油、モクロウ、ヤシ油、牛脂、豚脂、スクワレン、スクワラン、プリスタン又はこれら油脂類の水素添加物(硬化油等)等。
(3)鉱物油;流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタンワックス等。
(4)脂肪酸類;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール油、ラノリン脂肪酸等の天然脂肪酸、イソノナン酸、カプロン酸、2−エチルブタン酸、イソペンタン酸、2−メチルペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソペンタン酸等の合成脂肪酸。
(6)多価アルコール類;酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、酸化プロピレン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンチルグリコール、グリセリン、ペンタエリトリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、ガラクチトール、ソルビトール、マンニトール、ラクチトール、マルチトール等。
(8)金属セッケン類;ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等。
(13)植物又は動物系原料由来の種々の添加物;原料とする具体的な原料としては、下記i)〜v)等。
タカトウダイ(大戟)、タカワラビ(狗脊)、ダークスィートチェリー「果実」、タチアオイ、タチジャコウソウ(タイム、百里香)、タチドコロ(ヒカイ)、タチヤナギ、タマリンド「種子」、タマネギ、タムシバ(辛夷)、タラノキ「果実、葉、根皮」、タラヨウ(大葉冬青、一葉茶、苦丁茶、苦灯茶)、ダリア(テンジクボタン)、タルウィ、タンキリマメ、タンシウチワ、タンジン(丹参)、タンポポ(蒲公英)又はシロバナタンポポ又はモウコタンポポ、ダンマル、チェリー「果実」、チガヤ「果実、根、芽」、チクセツニンジン(竹節人参)、チコリ、チャンカピエドラ(キダチコミカンソウ)、チューリップ、チョコノステイ、チョウセンアザミ(アーティチョーク)、チョウセンダイオウ(大黄)、チョウセンニレ(蕪夷)、チョウセンヨモギ(艾葉)、チョレイマイタケ(猪苓)、チョロギ、ツキミソウ、ツクシサカネラン、ツクリタケ(マッシュルーム)、ツチアケビ、ツバキ、ツボクサ、ツメクサ(漆姑草)、ツユクサ(鴨跖草)、ツルアズキ(赤小豆)、ツルツチアケビ、ツルドクダミ(何首烏)、ツルナ(蕃杏)、ツルニンジン(四葉参)、ツルマメ、ツワブキ、デイコ、テウチグルミ、デュベリー「果実」、テングサ、テンチャ(甜茶)、テンダイウヤク(烏薬)、トウガ(冬瓜子)、トウカギカズラ、トウガラシ(番椒)、トウキ(当帰)、トウキンセンカ(マリーゴールド)、トウサイカチ、トウナベナ(川断)、トウモロコシ又はトウモロコシ毛(南蛮毛)、トウネズミモチ(女貞子)、トウリンドウ又はチョウセンリンドウ(竜胆)、トクサ(木賊)、ドクダミ(十薬)、トコン(吐根)、トシシ又はマメダオシ又はネナシカズラ、トチュウ(杜仲「樹皮、葉、根」)、トネリコ(秦皮)、トマト、トラガント、トリアカンソス「種子」、トルコキキョウ、トルメンチラ、ドロノキ、トロロアオイ、トンカマメ、ナイゼリアベリー「果実」、ナガイモ又はヤマノイモ(山薬)、ナギイカダ(ブッチャーブルーム)、ナギナタコウジュ、ナズナ、ナタネ、ナタマメ又はタテハキ(刀豆)、ナツミカン、ナツメ(大棗)、ナニワイバラ(金桜子)、ナベナ(続断)、ナメコ、ナンキンマメ(落花生)、ナンテン(南天実)、ナンバンカラムシ(苧麻)、ニオイスミレ、ニガキ(苦木)、ニガヨモギ(苦艾)、ニクズク、ケイ又はニッケイ又はセイロンニッケイ又はヤブニッケイ(桂皮)又はケイシ(桂枝)、ニョホウチドリ、ニラ(韮子)、ニワトコ(接骨木「果実、花、茎、葉」)、ニンニク(大蒜)、ヌルデ(五倍子)、ネギ、ネムノキ又はネブ又はネビ又はネムリノキ又はジゴクバナ(合歓)、ノアザミ(大薊)、ノイバラ(営実)、ノウゼンカズラ(凌霄花)、ノゲイトウ、ノコギリソウ、ノダケ(前胡)、ノバラ、ノモモ、パイナップル「果実」、ハイビスカス(ブッソウゲ、フウリンブッソウゲ、ローゼル)、ハイリンドウ、ハウチワ、パウ・ドーセ、ハカマウラボシ(骨砕補)、ハクカユマトウ、ハクサンチドリ、ハクセン(白癬皮)、ハクルベリー「果実」、ハコベ(繁縷)、ハシバミ(榛子)、ハシリドコロ(ロート根)、バジル、ハス(蓮、蓮肉、蓮子)、パセリ(オランダゼリ)、ハダカムギ、バタタ、ハチク又はマダケ(竹茹)、パチョリー、ハッカ(薄荷、薄荷葉)、ハッショウマメ、ハトムギ(ヨクイニン)、ハナスゲ(知母)、バナナ、ハナハッカ、ハナビシ(シツリシ、シシツリ)、バニラビンズ、パパイヤ、ハハコグサ(鼠麹草)、パハロボボ、ハブ「全草、茎、葉」、パプリカ、ハマカキラン、ハマゴウ又はミツバハマゴウ(蔓荊子)、ハマスゲ(香附子)、ハマビシ(シツ莉子)、ハマナス(マイカイ花)、ハマボウフウ(浜防風)、ハマメリス、パーム、バラ(薔薇)、バラータ、バラタゴムノキ、ハラタケ(ハラタケ、シロオオハラタケ、ウスキモリノカサ)、ハラン、パリウルス(セイヨウハマナツメ)、パリエタリア、ハルカンラン、バルサミーナ(ツルレイシ、ニガウリ)、ハルニレ(楡皮、楡白皮、楡葉)、バルバスコ、ハルリンドウ、ハンダイカイ(胖大海)、パンノキ、ヒオウギ(射干)、ヒカゲツルニンジン(党参)、ピーカンナッツ、ヒガンバナ(石蒜、蔓珠沙華)、ヒグルマダリア、ヒゴタイ、ヒシ(菱実)、ピスタチオ、ビート、ヒトツバ(石葦)、ヒトツバエニシダ、ヒナギク(デージー)、ヒナタイノコズチ(牛膝)、ヒナチヨドリ、ヒノキ、ヒバ、ヒマシ、ヒマワリ、ピーマン、ヒメウズ(天葵)、ヒメガマ(香蒲)、ヒメマツタケ(カワリハラタケ、ヒロマツタケ)、ヒメムヨウラン、ピメンタ「果実」、ビャクシ、ビャッキュウ、ヒユ「果実」、ヒヨコマメ、ヒラマメ、ビロウドアオイ、ヒロハオキナグサ(白頭翁)、ビワ「果実、葉、茎」、ビンロウ(大服皮、檳榔子)、プーアル茶(普耶茶)、フウトウカズラ(南籐)、フキ、フキタンポポ(款冬花、款冬葉)、フジバカマ(蘭草)、フジマメ(扁豆)、フジモドキ(チョウジザクラ、芫花)、ブドウ「果実、果皮、種子、葉」、ブナ、フユムシナツクサタケ(冬虫夏草)、ブラジルカンゾウ、ブラジルニンジン、ブラジルヤシ、ブラジルゾウゲヤシ、ブラックカーラント「果実」、ブラックベリー、ブラーニェン、プラム「果実」、フルセラリア、ブルーベリー(セイヨウヒメスノキ)、プルーン、フローラルブランカ、ブロンドサイリウム、ブンドウ(緑豆)、ヘーゼルナッツ、ヘチマ、ヘツカラン、ベニバナ(紅花)、ヘネケン、ベラドンナ、ベリー「果実」、ペルセア、ペルビアンバーグ、ペレスキア・グランディフォリア、ベンケイソウ又はイキクサ(景天)、ボイセンベリー「果実」、ホウキギ又はニワクサ又はネンドウ又はハハキギ・コキア(地膚子)、ホウサイラン、ホウセンカ(鳳仙、急性子、透骨草)、ポウテリア・サポタ、ポウテリア・ルクマ、ホウノキ、ホウレンソウ、ホオズキ(登呂根)、ホオノキ(和厚朴、朴)、ボケ(木瓜)、ホソバアブラギク(苦ヨク)、ホソバオグルマ、ホソバナオケラ(蒼朮)、ホソバノキリンソウ(景天三七)、ホソババレンギク、ボダイジュ(菩醍樹)、ボタン(牡丹「花、葉、茎、樹皮」)、ボタンピ(牡丹皮)、ホップ、ホホバ、ボリジ(ルリチシャ)、ボルドー、ホワートルベリー「果実」、ホンオニク(肉じゅ蓉、大芸)、マイズルテンナンショウ(天南星)、マイタケ(舞茸)、マオウ(麻黄)、マカ、マカデミアナッツ、マーガレット(モクシュンギク)、マクリ(海人草)、マグワ(桑白皮「樹皮、葉」)、マグノリア・スプレンゲリ、マサランヅーバ、マサランズーバ・ド・セアラー、マシェイラ・デ・ボイ、マシュア(タマノウゼンハレン、キュウコンキンレンカ)、マタタビ(木天蓼)、マツカサ、松「葉、樹皮、根」、マッタ・オーリョ、マツホド(茯苓)、マティコ(コルドンシージョ)、マヨラム(ハナハッカ)、マルバノジャジン(苦参)、マルベリー「果実」、マルメロ、マレイン(ビロウドモウズイカ)、マンゴスチン、マンサーニャ(アンデスカミツレ)、マンシュウグルミ、マンダリン「果実」、マンネンタケ(霊芝)、キジツ(枳実「果実」)、ミシマサイコ(柴胡)、ミズオオバコ又はミズアサガオ(竜舌草)、ミゾカクシ(半辺蓮)、ミソハギ(千屈菜)、ミチヤナギ又はニワヤナギ(篇蓄)、ミツガシワ、ミツバ、ミドリサポテ、ミドリハッカ、ミモザ、ミョウガ、ミラクルフルーツ「果実」、ミルラ、ミロバラン、ムギワラギク、ムクゲ(木槿)、ムクノキ、ムクロジ(延命皮)、ムニャ、ムラサキ(紫根)、ムラサキシキブ又はオオムラサキシキブ(紫珠)、ムラサキトウモロコシ、ムラサキナツフジ(昆明鶏血藤)、メガカンサ・オプンティカ、メハジキ(益母草)、メボウギ、メマツヨイグサ(月見草)、メラロイカ、メリッサ、メリロート、メロン「果実」、モウコヨモギ、モウソウチク、モクキリン、モジェ(コショウボク)、モチノキ、モッコウ(木香)、モミジバダイオウ、モモ(桃「葉、種子、花、果実」)、モヤシ、モレロチェリー「果実」、モロヘイヤ(黄麻)、ヤカワムラサキイモ、ヤクチ(益智)、ヤグルマソウ(ヤグルマギク)、ヤグルマハッカ、ヤーコン、ヤーバサンタ、ヤシャブシ(矢車)又はヒメヤシャブシ又はオオバヤシャブシ「果実、果皮、果穂」、ヤチヤナギ、ヤツデ(八角金盤)、ヤドリギ(柳寄生)、ヤナギ(カワヤナギ、タチヤナギ、シダレヤナギ、アカメヤナギ、ネコヤナギ、イヌコリヤナギ、キヌヤナギ、コリヤナギ、ウンリュウヤナギ、ミヤマヤナギ、ヤシ、ヤマヤナギ、オオバヤナギ、タイリクキヌヤナギ、キツネヤナギ、ドロノキ)、ヤナギタデ「葉、茎」、ヤブガラシ、ヤブコウジ(紫金牛)、ヤブタバコ(鶴虱、天名精)、ヤマゴボウ(商陸)、ヤマハンノキ(山榛)、ヤマモモ(楊梅皮)、ヤマヨモギ、ユーカリ、ユキノシタ(虎耳草)、ユッカ又はフレビフォリア、ユズ「果実」、ユリ、ヨロイグサ、ヨモギ(艾葉)、ライガン(雷丸)、ライム「果実」、ライムギ、ラカンカ「果実」、ラズベリー「葉、果実」、ラタニア(クラメリア)、ラッキョウ又はエシャロット(薤白)、ラベンダー、リュウガン(竜眼肉)、リュウゼツラン(アオノリュウゼツラン、フクリンリュウゼツラン)、リョクチャ(緑茶)、リンゴ「果実、種子、葉、根」、リンドウ、ルバス又はスアビシムス(甜涼)、ルリタマアザミ(ウラジロヒゴタイ、新彊藍刺頭)、レイシ(茘枝、茘枝核)、レタス(チシャ)、レッドカーラント「果実」、レッドピタヤ、レモン「果実」、レモングラス、レンギョウ又はシナレンギョウ(連翹)、レンゲソウ、ロウバイ(蝋梅)、ロウヤシ、ロコン(ヨシ、蘆根)、ローガンベリー「果実」、ローズマリー(マンネンロウ)、ローズヒップ(ノバラ)、ワサビ、ワタフジウツギ(密蒙花)、ワレモコウ(地楡)等。
これら植物又は動物系原料由来の種々の添加物は、添加しようとする製品種別、形態に応じて常法的に行われる加工(例えば、粉砕、製粉、洗浄、加水分解、醗酵、精製、圧搾、抽出、分画、ろ過、乾燥、粉末化、造粒、溶解、滅菌、pH調整、脱臭、脱色等を任意に選択、組合わせた処理)を行い、各種の素材から任意に選択して供すれば良い。
尚、抽出に用いる溶媒については、供する製品の使用目的、種類、或いは後に行う加工処理等を考慮した上で選択すれば良いが、通常では、水、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノール等の低級アルコール或いは含水低級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール或いは含水多価アルコール、アセトン、酢酸エチル等の各種有機溶媒の中から選ばれる1種若しくは2種以上の混液を用いるのが望ましい。但し、用途により有機溶媒の含有が好ましくない場合においては、水のみを使用したり、あるいは抽出後に除去しやすいエタノールを採用し、単独又は水との任意の混液で用いたりすれば良く、又、搾取抽出したものでも良い。
(16)α−ヒドロキシ酸類;グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸等。
(17)無機顔料;無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、ベントナイト、マイカ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、カラミン等。
(22)ターンオーバーの促進作用/細胞賦活物質;ハイドロキノン、乳酸菌エキス、胎盤エキス、霊芝エキス、ビタミンA、ビタミンE、アラントイン、脾臓エキス、胸腺エキス、酵母エキス、発酵乳エキス、植物エキス(アロエ、オウゴン、スギナ、ゲンチアナ、ゴボウ、シコン、ニンジン、ハマメリス、ホップ、ヨクイニン、オドリコソウ、センブリ、トウキ、トウキンセンカ、アマチャ、オトギリソウ、キュウリ、タチジャコウソウ、マンネンロウ、パセリ)等。
(24)活性酸素消去剤;SOD、カタラーゼ、グルタチオンパーオキシダーゼ等。
(25)抗酸化剤;ビタミンC又はその塩、ステアリン酸エステル、ビタミンE又はその誘導体、ノルジヒドログアセレテン酸、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ヒドロキシチロソール、パラヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、セサモール、セサモリン、ゴシポール、プロポリス等。
(27)抗炎症剤;イクタモール、インドメタシン、カオリン、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸メチル、アセチルサリチル酸、塩酸ジフェンヒドラミン、d−カンフル、dl−カンフル、ヒドロコルチゾン、グアイアズレン、カマズレン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルリチン酸又はその塩、グリチルレチン酸又はその塩、甘草エキス、シコンエキス、エイジツエキス、プロポリス等。
(31)頭髪用剤;二硫化セレン、臭化アルキルイソキノリニウム液、ジンクピリチオン、ビフェナミン、チアントール、カスタリチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、塩酸キニーネ、強アンモニア水、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、チオグリコール酸等。
(32)抗アンドロゲン剤;卵胞ホルモン(エストロン、エストラジオール、エチニルエストラジオール等)、イソフラボン、オキセンドロン等。
(34)刺激剤;トウガラシチンキ、ノニル酸バニルアミド、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、ハッカ油、l−メントール、カンフル、ニコチン酸ベンジル等。
(35)代謝活性剤;感光素301号、ヒノキチオール、パントテン酸又はその誘導体、アラントイン、胎盤エキス、ビオチン、ペンタデカン酸グリセリド等。
(36)抗脂漏剤;ピリドキシン又はその誘導体、イオウ、ビタミンB6等。
(38)酸化剤;過酸化水素水、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過ホウ酸ナトリウム、過酸化尿素、過炭酸ナトリウム、過酸化トリポリリン酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム、過酸化ピロリン酸ナトリウム、過酸化オルソリン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム過酸化水素付加体、硫酸ナトリウム過酸化水素付加体、塩化ナトリウム過酸化水素付加体、β−チロシナーゼ酵素液、マッシュルーム抽出液等。
(39)除毛剤;硫酸ストロンチウム、硫化ナトリウム、硫化バリウム、硫化カルシウム等の無機系還元剤、チオグリコール酸又はその塩類(チオグリコール酸カルシウム、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸リチウム、チオグリコール酸マグネシウム、チオグリコール酸ストロンチウム)等。
(41)染料剤;5−アミノオルトクレゾール、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、1−アミノ−4−メチルアミノアントラキノン、3,3’−イミノジフェノール、塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール、塩酸2,4−ジアミノフェノール、塩酸トルエン−2,5−ジアミン、塩酸ニトロパラフェニレンジアミン、塩酸パラフェニレンジアミン、塩酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、塩酸メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、酢酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、1,4−ジアミノアントラキノン、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、トルエン−2,5−ジアミン、トルエン−3,4−ジアミン、ニトロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラニトロオルトフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、パラメチルアミノフェノール、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリウム、N,N’−ビス(4−アミノフェニル)−2,5−ジアミノ−1,4−キノンジイミン、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール、N−フェニルパラフェニレンジアミン、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、硫酸5−アミノオルトクレゾール、硫酸2−アミノ−5−ニトロフェノール、硫酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェニレンジアミン、硫酸4,4’−ジアミノジフェニルアミン、硫酸2,4−ジアミノフェノール、硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸ニトロパラフェニレンジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン、硫酸パラフェニレンジアミン、硫酸パラメチルアミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール、硫酸メタフェニレンジアミン、カテコール、ジフェニルアミン、α−ナフトール、ヒドロキノン、ピロガロール、フロログルシン、没食子酸、レゾルシン、タンニン酸、2−ヒドロキシ−5−ニトロ−2’,4’−ジアミノアゾベンゼン−5’−スルホン酸ナトリウム、ヘマテイン等。
(44)その他;ホルモン類、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、キレート剤、防腐・防バイ剤、清涼剤、安定化剤、乳化剤、動・植物性蛋白質及びその分解物、動・植物性多糖類及びその分解物、動・植物性糖蛋白質及びその分解物、血流促進剤、抗炎症剤・消炎剤・抗アレルギー剤、創傷治療剤、増泡剤、増粘剤、酵素、精製水(電子水、小クラスター化等)、口腔用剤、消臭・脱臭剤、苦味料、調味料等。
〔実施例1〕
マンゴー種子仁を天日乾燥し、ミキサーにより1mm以下に粉砕した。前記粉砕物50.16gに対し、水とエタノールの1:1混合溶液(体積基準)1000mlを加え、ウォーターバスにより70℃で1時間かけて抽出処理を行った。前記抽出後、放冷して40℃以下になったところで段階ろ過を行い、0.45μmフィルターで最終ろ過した。ろ過後に得られた抽出液を、エバポレーターによりエタノールを除去したのち、凍結乾燥して、粉末状のマンゴー抽出物24.4g(収率48.8%)を得た。
〔実施例2〕
マンゴー種子仁を天日乾燥し、ミキサーにより1mm以下に粉砕した。前記粉砕物61.55gに対し、蒸留水1200mlを加え、ウォーターバスにより70℃で1時間かけて抽出処理を行った。前記抽出後、放冷して40℃以下になったところで段階ろ過を行い、0.45μmフィルターで最終ろ過した。ろ過後に得られた抽出液を凍結乾燥して、粉末状のマンゴー抽出物23.6g(収率38.5%)を得た。
〔実施例3〕
マンゴー種子仁を天日乾燥し、ミキサーにより1mm以下に粉砕した。前記粉砕物50.03gに対し、水と酢酸エチルの1:1混合溶液(体積基準)1000mlを加え、ウォーターバスにより70℃で1時間かけて抽出処理を行った。前記抽出後、放冷して40℃以下になったところで段階ろ過を行い、0.45μmフィルターで最終ろ過した。ろ過後に得られた抽出液を、エバポレーターにより酢酸エチルを除去したのち、凍結乾燥して、粉末状のマンゴー抽出物25.2g(収率50.4%)を得た。
〔比較例1〕
クルミを天日乾燥し、ミキサーにより1mm以下に粉砕した。前記粉砕物51.99gに対し、蒸留水1000mlを加え、ウォーターバスにより70℃で1時間かけて抽出処理を行った。前記抽出後、放冷して40℃以下になったところで段階ろ過を行い、0.45μmフィルターで最終ろ過した。ろ過後に得られた抽出液を凍結乾燥して、粉末状のマンゴー抽出物3.75g(収率7.2%)を得た。
<美白効果の実証>
日焼けによるシミやソバカスの原因は、紫外線によって生成されるメラニンであって、メラニン生成の律速酵素がチロシナーゼであることから、以下では、マンゴー抽出物がチロシナーゼの阻害活性を有することを示すことで、マンゴー抽出物の美白効果を実証している。
チロシナーゼ阻害率(%)
=100−{試料の初速度(OD/min)/コントロールの初速度(OD/min)} ×100
続いて、前記チロシナーゼ阻害率(%)の値から、酵素活性を50%阻害するのに必要な濃度の値:IC50(μg/ml)を算出し、結果を表1に示した。なお、IC50(μg/ml)は、値が小さいほど、チロシナーゼ阻害活性が高い。
肝星細胞にエタノールを添加すると、肝星細胞が活性化され、肝線維化が促進される。そこで、以下では、エタノールとともにマンゴー抽出物を添加したときに、肝線維化が抑制される(コラーゲン合成が抑制される)ことを示すことで、マンゴー抽出物がアルコール性肝線維症治癒促進効果を有することを実証している。
13−14週齢のWistar系雄性ラット(日本SLC社製)の肝臓をプロナーゼおよびコラゲナーゼ液で灌流したのち、Nycodenz溶液を用いた密度勾配遠心法を施すことにより、分離肝星細胞を得た。得られた肝星細胞を、細胞数が5.0×105cell/mlとなるように、10%FBSを含むDMEM培地1.5mlに浮遊させ、直径35mmのプラスチックシャーレで2日間培養したのち、FBS−freeのDMEM培地に交換し、24時間培養することによって細胞周期を合わせた。
コラーゲン合成能の指標として、タイプIコラーゲンの発現を、LSAB(labelled streptavidin biotin)法によって、免疫組織化学的に解析した。具体的には、以下に示すとおりである。
本培養終了後、4%パラホルムアルデヒド溶液で細胞を固定し、一次抗体としてrabbit anti−rat collagen type I polyclonal antibody(Chemicon社製)を用いた。二次抗体としてbiotinylated anti−rabbit goat immunoglobulin(DAKO A/S社製)を酵素試薬として、horseradish peroxidase−labelled streptavidin−biotin complex(DAKO A/S社製)を用いて反応させたのち、DAB(3,3’−diaminobenzidine tetrahydrochloride)溶液で呈色させた。
結果をグラフ化したものを図1に示すとともに、詳細な値を表2に示した。図1および表2において、本培養に際して、エタノールを添加しなかったものを「コントロール」、100mMエタノールを添加したものを「EtOH」、さらに、本培養の開始1時間前に実施例1〜3のマンゴー抽出物を添加したものを、それぞれ、「実施例1」、「実施例2」、「実施例3」と表記し、本培養の開始1時間前にエラグ酸を添加したものを「参考例1」、没食子酸を添加したものを「参考例2」と表記している。「実施例1」、「実施例2」、「実施例3」、「参考例1」、「参考例2」では、各終濃度ごとに結果を示している。
<処方例>
本発明にかかるマンゴー抽出物を各用途に適用する際の処方例を示す。なお、以下の処方例では、上記実施例1で得られたマンゴー抽出物を、凍結乾燥により粉末化する前の抽出液の状態で用いた。
1.スクワラン 5.0
2.オリーブ油 5.0
3.ホホバ油 5.0
4.セチルアルコール 5.0
5.グリセリンモノステアレート 1.5
6.ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 3.0
7.ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレート 2.0
8.1,3−ブチレングリコール 1.0
9.グリセリン 2.0
10.実施例1にかかるマンゴー抽出液 5.0
11.防腐剤(パラオキシ安息香酸エステル) 適量
12.香料 適量
13.精製水 残余
合計 100.0%
〔処方例2:化粧水〕(単位:%)
1.ソルビット 2.0
2.POE(20)オレイルアルコール 1.0
3.エタノール 15.0
4.実施例1にかかるマンゴー抽出液 3.0
5.アラントイン 0.2
6.収斂剤(スルホ石炭酸亜鉛) 0.2
7.防腐剤(チアミンラウリル硫酸塩) 適量
8.香料(ラベンダー水) 適量
9.精製水 残余
合計 100.0%
〔処方例3:コールドクリーム〕(単位:%)
1.グリセリンモノステアレート(自己乳化型) 10.0
2.精製ラノリン 6.0
3.流動パラフィン 5.0
4.ホホバ油 5.0
5.パラベン 0.3
6.実施例1にかかるマンゴー抽出液 0.3
7.香料 適量
8.精製水 残余
合計 100.0%
〔処方例4:パック〕(単位:%)
1.グリセリンモノイソステアレート 22.0
2.スクワラン 20.0
3.ホホバ油 15.0
4.ジグリセリルモノオレート 10.0
5.グリセリン 5.0
6.1,3−ブチレングリコール 5.0
7.流動パラフィン 5.0
8.ソルビトール 2.0
9.ポリビニルピロリドン 0.5
10.パラベン 0.1
11.実施例1にかかるマンゴー抽出液 0.1
12.香料 適量
13.精製水 残余
合計 100.0%
〔処方例5:ドリンク〕(単位:%)
1.コラーゲンペプチド 23.0
2.濃縮リンゴ果汁 6.0
3.エリスリトール 6.0
4.アセスルファムKサネット(武田薬品工業社製) 0.02
5.アスパルテーム(味の素社製) 0.015
6.クエン酸(結晶) 1.5
7.アスコルビン酸 0.1
8.実施例1にかかるマンゴー抽出液 0.05
9.マスカットフレーバー(長谷川香料社製) 0.3
10.グループフルーツフレーバー(長谷川香料社製) 0.1
11.シトラステーストインプルーバー(長谷川香料社製) 0.15
12.保存料 0.15
13.オリザセラミドL(オリザ油化社製) 0.002
14.精製水 残余
合計 100.0%
〔処方例6:ドリンクゼリー〕(単位:%)
1.異性化糖液糖 8.0
2.パインフレーバーC(松谷化学工業社製) 4.0
3.FG−2309 0.9
4.ハーブエキス レモングラス 20.0
5.クエン酸ナトリウム 0.15
6.クエン酸(結晶) 0.30
7.ニンジンエキス(長谷川工業社製) 0.4
8.レモンフレーバー(長谷川工業社製) 0.05
9.実施例1にかかるマンゴー抽出液 0.5
10.精製水 残余
合計 100.0%
〔処方例7:ドリンクパウダー〕(単位:kg)
1.コラーゲンペプチド 6.0
2.コンドロイチン 1.0
3.アップルカジュウパウダー(長谷川工業社製) 0.30
4.ビタミンC 0.10
5.実施例1にかかるマンゴー抽出液 0.10
6.ヒアルロン酸 0.04
7.ニッサン N−セラミド(日本油脂社製) 0.02
8.クエン酸ナトリウム 0.05
9.クエン酸(結晶) 0.2
10.アセロラフレーバーパウダー(長谷川工業社製) 0.1
11.レッドカラーパウダー(長谷川工業社製) 0.05
12.グラニュー糖 5.04
合計 13.00kg
〔処方例8:タブレット〕(単位:%)
1.コラーゲンペプチド 45.0
2.アスコルビン酸 5.0
3.ミクロカルマグ(三井フーズ社製) 4.6
4.ビタミンミックス 1.0
5.パラチニット(新三井製糖社製) 18.8
6.結晶セルロース 10.0
7.DKエステル(第一工業製薬社製) 3.0
8.アスパルテーム(味の素社製) 0.5
9.発酵乳パウダー(大洋香料社製) 5.0
10.ヨーグルトフレーバー(長谷川工業社製) 1.1
11.クエン酸 1.0
12.実施例1にかかるマンゴー抽出液 5.0
合計 100.0%
<官能評価試験1>
実施例1〜3にかかるマンゴー抽出物、比較例1にかかるクルミ抽出物、参考例1にかかるエラグ酸、参考例2にかかる没食子酸を実際に食したときの味と匂いを評価するとともに、コスト、安全性の点についても併せて評価し、結果を表3に示した。なお、表中の評価は下記基準に基づく。
△:やや良い
×:悪い
<官能評価試験2>
上述の処方例2に示す化粧水について、実施例1にかかるマンゴー抽出液を用いた化粧水のほかに、実施例1にかかるマンゴー抽出液に代えて、実施例2,3にかかるマンゴー抽出液を用いた化粧水、比較例1にかかるクルミ抽出液を用いた化粧水、参考例1にかかるエラグ酸を用いた化粧水、参考例2にかかる没食子酸を用いた化粧水を作成し、下記のようにして官能評価試験を行った。
結果を表4に示す。なお、表中の数値は、各試験項目のうち、「刺激あり」の項目については、刺激があると感じた人数、それ以外の項目については、各評価項目における効果があると感じた人数を示すものである。
Claims (1)
- マンゴー抽出物を含有するアルコール性肝線維症治癒促進剤。
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