JPWO2011071020A1 - 伝搬経路推定方法、プログラム及び装置 - Google Patents

伝搬経路推定方法、プログラム及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2011071020A1
JPWO2011071020A1 JP2011545204A JP2011545204A JPWO2011071020A1 JP WO2011071020 A1 JPWO2011071020 A1 JP WO2011071020A1 JP 2011545204 A JP2011545204 A JP 2011545204A JP 2011545204 A JP2011545204 A JP 2011545204A JP WO2011071020 A1 JPWO2011071020 A1 JP WO2011071020A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
point
reflection
propagation path
calculating
rotation center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011545204A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5687206B2 (ja
Inventor
珠美 丸山
珠美 丸山
辰男 古野
辰男 古野
大矢 智之
智之 大矢
恭弘 小田
恭弘 小田
ゴクハオ トラン
ゴクハオ トラン
紀ユン 沈
紀ユン 沈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2011545204A priority Critical patent/JP5687206B2/ja
Publication of JPWO2011071020A1 publication Critical patent/JPWO2011071020A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5687206B2 publication Critical patent/JP5687206B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B17/00Monitoring; Testing
    • H04B17/30Monitoring; Testing of propagation channels
    • H04B17/391Modelling the propagation channel
    • H04B17/3912Simulation models, e.g. distribution of spectral power density or received signal strength indicator [RSSI] for a given geographic region
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B17/00Monitoring; Testing
    • H04B17/10Monitoring; Testing of transmitters
    • H04B17/101Monitoring; Testing of transmitters for measurement of specific parameters of the transmitter or components thereof
    • H04B17/104Monitoring; Testing of transmitters for measurement of specific parameters of the transmitter or components thereof of other parameters, e.g. DC offset, delay or propagation times
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/18Network planning tools

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

本発明に係るイメージング法を用いた伝搬経路推定方法は、イメージング法を用いた伝搬経路推定方法であって、電波の送信点TXから受信点RXまでの伝搬経路上に、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°と異なる方向(θ−η)°となるリフレクトアレーKが存在する場合に、回転中心点Oを中心にして該受信点RXをη°回転させることによって仮想受信点VRXを算出し、仮想受信点VRXを用いて伝搬経路を推定する工程を有する。

Description

本発明は、伝搬経路推定方法、プログラム及び装置に関する。
特に、本発明は、幾何光学モデルを用いたGOやGTD等の解析やレイトレース解析やイメージング法を用いた解析において、鏡面反射を行わない散乱体を解析する手段に関する。
従来、電波の伝搬特性を解析する手法として、幾何光学モデルを用いた解析手法が広く知られている(例えば、非特許文献1参照)。
図1に、従来のレイトレース法による電波の伝搬経路(パス)を求める手法について示す。
図1に示すように、従来のレイトレース法では、第1に、送信点Tの壁面1に対するイメージ点T’を求め、次に、イメージ点T’の壁面2に対するイメージ点T’’を求める。
第2に、T’’と受信点Rとを直線で結び、かかる直線と壁面2との交点を求める。かかる交点が、壁面2における反射点X2となる。
第3に、壁面2における反射点X2とT’とを直線で結び、壁面1における反射点X1を求めることができる。
このとき、伝搬距離は、T’’と受信点Rとを結んだ直線の長さと同じ値となる。受信点Rの電界強度は、この伝搬距離を用いて求めることができる。
また、図2に、従来の透過波及び反射波についての伝搬経路(パス)を求める手法について示す(例えば、非特許文献2参照)。
また、特許文献1に、透過方向が直進方向に限らず、反射方向が鏡面反射方向に限らない場合に対する伝搬特性を推定する方法が開示されている。
特開第2009−168534号公報
細矢良雄監修、「電波伝搬ハンドブック」、234〜245頁、リアライズインク社 「EEM-RTM 理論説明書」、(株)情報数理研究所、http://www.imslab.co.jp/RPoduct/eem/doc/rtm_theory.pdf L. Li, Q. Chen, Q. Yuan, K. Sawaya, T. Maruyama, T. Furuno and S. Uebayashi:"Microstrip Reflectarray Using Crossed-Dipole with Frequency Selective Surface of Loops,"ISAP2008, TP-C05, 1645278,2008. T. Maruyama, T. Furuno and S. Uebayashi:"Experiment and Analysis of Reflect Beam Direction Control using a Reflector having Periodic Tapered Mushroom-like Structure, "ISAP2008, MO-IS1, 1644929, p.9,2008.
しかしながら、上述の手法では、図1及び図2に示すように、反射波の進行方向は、鏡面反射方向(正規反射方向)に限られており、また、透過波の進行方向は、直進方向に限られている。
したがって、上述の手法では、鏡面反射方向以外の方向に散乱する場合の伝搬特性及び媒体の屈折を考慮した伝搬特性の解析を行うことはできなかった。
図3に、鏡面反射方向以外の方向に散乱する場合の伝搬経路の例を示す。
図3において、壁面3及び壁面4は、それぞれ鏡面方向に反射しない散乱体(例えば、リフレクトアレーなどの方向制御散乱体)であり、反射波は、鏡面反射方向と異なる方向に散乱し、壁面3では、入射方向A1°の方向から入射した電波は、反射点x3において反射方向A2°の方向に散乱し、壁面4では、入射方向B1°の方向から入射した電波は、反射点x4において反射方向B2°の方向に散乱している。
これに対して、従来のイメージング法で経路を求めると、壁面4における反射点は、x2となり、反射点x4と異なる場所となってしまう。すなわち、従来の図1の方法で、壁面4における反射点を求めることはできない。したがって、従来のイメージング法によって、鏡像を使った伝搬経路の算出を行うことができないという問題点があった。
一方、近年伝搬環境改善のための、方向制御散乱体として、リフレクトアレーやメタマテリアルを応用する例が報告されている(非特許文献3、4)。
かかる方向制御散乱体が送信点Tと受信点Rとの間の電波の伝搬経路(パス)の途中に存在している場合の電波の伝搬特性を解析することは、伝搬環境の改善効果を解析する上で重要であるが、従来のレイトレースによる手法では困難であった。
一方、特許文献1の手法によれば、パスを求めてパスを削除するアルゴリズムを用いることにより、伝搬経路を推定することができるが、解析前に構造のみで予め推定することはできなかった。このため、計算回数が増えるという欠点があった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、方向制御散乱体が含まれる伝搬解析モデルにおける伝搬経路を推定し、レイトレース解析や幾何光学モデルを応用した解析を行うことができる伝搬経路推定方法、プログラム及び装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、イメージング法を用いた伝搬経路推定方法であって、電波の送信点TXから受信点RXまでの伝搬経路上に、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°と異なる方向(θ−η)°となる構造物が存在する場合に、回転中心点Oを中心にして該受信点RXをη°回転させることによって仮想受信点VRXを算出し、該仮想受信点VRXを用いて伝搬経路を推定する工程を有することを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、イメージング法を用いた伝搬経路推定方法であって、電波の送信点TXから受信点RXまでの伝搬経路上に、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°と異なる方向(θ−η)°となる構造物が存在する場合に、回転中心点Oを中心にして該送信点TXをη°回転させることによって仮想送信点VTXを算出し、該仮想送信点VTXを用いて伝搬経路を推定する工程を有することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、伝搬経路推定方法であって、伝搬経路上で、電波が、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°と異なる方向(θ−η)°となる第1構造物で反射又は散乱した後、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°となる第2構造物で反射又は散乱する場合に、イメージング法を用いて、送信点の前記第1構造物に対する第1イメージ点を算出し、該第1イメージ点の前記第2構造物に対する第2イメージ点を算出する工程と、回転中心点を中心にして受信点をη°回転させることによって仮想受信点を算出する工程と、前記第2イメージ点及び前記仮想受信点を用いて伝搬経路を推定する工程とを有することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、伝搬経路推定方法であって、伝搬経路上で、電波が、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°となる第1構造物で反射又は散乱した後、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°と異なる方向(θ−η)°となる第2構造物で反射又は散乱する場合に、回転中心点を中心にして送信点をη°回転することによって、仮想送信点を算出する工程と、イメージング法を用いて、前記仮想送信点の前記第1構造物に対する第1イメージ点を算出し、該第1イメージ点の前記第2構造物に対する第2イメージ点を算出する工程と、前記第2イメージ点及び受信点を用いて伝搬経路を推定する工程とを有することを要旨とする。
図1は、従来のレイトレース法による電波の伝搬経路(パス)を求める手法について説明するための図である。 図2は、従来の透過波及び反射波についての伝搬経路(パス)を求める手法について示す図である。 図3は、従来の手法の問題点を説明するための図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図である。 図5は、本発明の第1の実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するためのフローチャートである。 図6は、本発明の第2の実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図である。 図7は、本発明の第3実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図である。 図8は、本発明の3実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図である。 図9は、本発明の第3の実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するためのフローチャートである。 図10は、本発明の第4実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図である。 図11は、本発明の第5実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図である。 図12は、本発明の第5の実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するためのフローチャートである。 図13は、本発明の第6実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図である。 図14は、本発明の第6実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図である。 図15は、本発明の第6の実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するためのフローチャートである。 図16は、本発明の第7実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図である。 図17は、本発明の第8実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図である。 図18は、本発明の第9実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図である。 図19は、本発明の第10実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図である。 図20は、本発明の第11実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(受信点回転前)である。 図21は、本発明の第11実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(1回目・45度回転)である。 図22は、本発明の第11実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(2回目・45度回転)である。 図23は、本発明の第11実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(2回目・45度回転)である。 図24は、本発明の第11実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(3回目・45度回転)である。 図25は、本発明の第11実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(3回目・45度回転)である。 図26は、本発明の第11実施形態に係る伝搬経路推定方法による反射点までの距離の収束状況を示す図である。 図27は、本発明の第12実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(受信点回転前)である。 図28は、本発明の第12実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(1回目・70度回転)である。 図29は、本発明の第12実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(1回目・70度回転)である。 図30は、本発明の第12実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(2回目・70度回転)である。 図31は、本発明の第12実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(5回目・70度回転)である。 図32は、本発明の第12実施形態に係る伝搬経路推定方法による反射点までの距離の収束状況を示す図である。 図33は、本発明の第13実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(受信点回転前)である。 図34は、本発明の第13実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(1回目)である。 図35は、本発明の第13実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(1回目)である。 図36は、本発明の第13実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(2回目)である。 図37は、本発明の第13実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(収束後・6回目)である。 図38は、本発明の第13実施形態に係る伝搬経路推定方法による反射点までの距離の収束状況を示す図である。 図39は、本発明の第14実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(1回目・45度回転)である。 図40は、本発明の第14実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(2回目・45度回転)である。 図41は、本発明の第14実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(3回目・45度回転)である。 図42は、本発明の第14実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(4回目・45度回転)である。 図43は、本発明の第14実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(5回目・45度回転)である。 図44は、本発明の第14実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(8回目・45度回転)である。 図45は、本発明の第14実施形態に係る伝搬経路推定方法による反射点の収束状況を示す図である。 図46は、本発明の第14実施形態に係る伝搬経路推定方法による反射点差分の収束状況を示す図である。 図47は、本発明の第15実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(1回目・70度回転)である。 図48は、本発明の第15実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(2回目・70度回転)である。 図49は、本発明の第15実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(3回目・70度回転)である。 図50は、本発明の第15実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(4回目・70度回転)である。 図51は、本発明の第15実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(5回目・70度回転)である。 図52は、本発明の第15実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(6回目・70度回転)である。 図53は、本発明の第15実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(7回目・70度回転)である。 図54は、本発明の第15実施形態に係る伝搬経路推定方法を説明するための図(収束後・70度回転)である。 図55は、本発明の第15実施形態に係る伝搬経路推定方法による反射点の収束状況を示す図である。 図56は、本発明の第15実施形態に係る伝搬経路推定方法による反射点差分の収束状況を示す図である。
(本発明の第1の実施形態)
図4及び図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る伝搬経路推定方法について説明する。
図4は、入射方向θ°からリフレクトアレーKに入射した電波が、リフレクトアレーKに対する鏡面反射方向θ°から反射点RPを通るリフレクトアレーKの反射面1Aの法線方向にη°回転した方向に散乱する場合の例を示している。
なお、本明細書では、入射方向を入射角によって規定し、反射方向を反射角によって規定するものとする。図4において、「θ°=θ°」である。
図4及び図5に示すように、ステップS101において、リフレクトアレーKの反射面1A上の任意の点を回転中心点Oとする。
ステップS102において、回転中心点Oを中心にして受信点RXを、反射点RPを通るリフレクトアレーKの反射面1Aの法線方向にη°回転することによって、仮想受信点VRXを算出する。
ステップS103において、イメージング法を用いて、送信点TXのリフレクトアレーKの反射面1A(構造物)に対するイメージ点TX’を算出する。
ステップS104において、イメージ点TX’と仮想受信点VRXとを直線で結び、かかる直線とリフレクトアレーKの反射面1Aとの交点を、反射点RPとする。
ステップS105において、送信点TXと反射点RPと受信点RXとを直線で結ぶことによって、伝搬経路及び伝搬距離を算出する。
(本発明の第2の実施形態)
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施形態に係る伝搬経路推定方法について説明する。以下、本実施形態に係る伝搬経路推定方法について、上述の第1の実施形態に係る伝搬経路推定方法との相違点に着目して説明する。
図6に示すように、第1の実施形態に係る伝搬経路推定方法によって算出された反射点RPと回転中心点Oとが一致していない場合には、受信点RXは、回転中心点Oを中心にして鏡面反射方向(正規反射方向)からη°の方向からずれているため、計算誤差が生じる。
したがって、本実施形態に係る伝搬経路推定方法では、反射点RPと回転中心点Oとの距離が所定距離(例えば、δ)以内になるまで、回転中心点Oを一定距離(例えば、O−|RP-O|)単位で変化させ、第1の伝搬経路推定方法のステップS101〜S104(図5参照)を繰り返す。
(本発明の第3の実施形態)
図7乃至図9を参照して、本発明の第3の実施形態に係る伝搬経路推定方法について説明する。以下、本実施形態に係る伝搬経路推定方法について、上述の第1又は2の実施形態に係る伝搬経路推定方法との相違点に着目して説明する。
図7乃至図9に示すように、ステップS201において、イメージング法を用いて、送信点TXのリフレクトアレーKの反射面1A(構造物)に対するイメージ点TX’を算出する。
ステップS202において、第n回転中心点Onを算出する。ここで、「n」の初期値は「1」である。例えば、第1回転中心点O1は、受信点RXを通過する反射面1Aの法線と反射面1Aとの交点であり、第n回転中心点Onは、第(n−1)回転中心点On−1をΔsだけ変化させた点である。
ステップS203において、回転中心点Onを中心にして受信点RXを、回転中心点Onを通るリフレクトアレーKの反射面1Aの法線方向にη°回転することによって、第n仮想受信点VRXnを算出する。
ステップS204において、イメージ点TX’と第n仮想受信点VRXnとを直線で結び、かかる直線とリフレクトアレーKの反射面1Aとの交点を、第n反射点RPnとする。
ステップS205において、収束条件が満たされているか否かについて判定する。例えば、第n回転中心点Onと第n反射点RPnとの間の距離が閾値Δsよりも小さい場合に、収束条件が満たされていると判定されてもよい。
収束条件が満たされていると判定された場合、本動作は、ステップS207に進み、収束条件が満たされていないと判定された場合、本動作は、ステップS206において、「n」を「1」だけインクリメントし、ステップS202に戻る。
ステップS207において、送信点TXと第n反射点RPnと受信点RXとを直線で結ぶことによって、伝搬経路及び伝搬距離を算出する。
(本発明の第4の実施形態)
図10を参照して、本発明の第4の実施形態に係る伝搬経路推定方法について説明する。以下、本実施形態に係る伝搬経路推定方法について、上述の第1乃至3の実施形態に係る伝搬経路推定方法との相違点に着目して説明する。
本実施形態に係る伝搬経路推定方法では、リフレクトアレーKの反射面1Aの方向をX軸方向とし、かかる反射面1Aに直交する方向をY軸方向とする直交座標系が用いられる。
各点の座標は、以下の通りとなる。
- 送信点TXの座標:(a,b)
- 送信点TXの反射面1Aに対するイメージ点TX’の座標:(a,−b)
- 受信点RXの座標:(c,d)
- 回転中心点Oの座標:(e,0)
- 仮想受信点VRXの座標:(Xvrx,Yvrx)=(cos(−η°)×(c-e)−sin(−η°)×d+e,sin(−η°)×(c-e)+cos(−η°)×d)
(x,y)及び(x,y)を通る直線の方程式は、
Figure 2011071020

で表されるから、イメージ点TX’と仮想受信点VRXとを通る直線の方程式は、「y−(−b)=((sin(−η°)×(c−e)+cos(−η°)×d−a)/(cos(−η°)×(c−e)−sin(−η°)×d−(−b))+e)×(x−a)」で表される。
ここで、「y=0」を代入すると、交点のx座標の値「x」を算出することができる。なお、(x,0)が、反射点RPの座標となる。
したがって、回転中心点Oと反射点RPとを一致させるために、上述の方程式において「e=x」として、すなわち、式「x=b/{((sin(−η°)×(c−x)+cos(−η°)×d−a)/(cos(−η°)×(c−x)−sin(−η°)×d−(−b))+x)}+a」から、xの値を算出することによって、かかる反射点RPの座標を算出することができる。
(本発明の第5の実施形態)
図11及び図12を参照して、本発明の第5の実施形態に係る伝搬経路推定方法について説明する。以下、本実施形態に係る伝搬経路推定方法について、上述の第1乃至4の実施形態に係る伝搬経路推定方法との相違点に着目して説明する。
図11及び図12に示すように、ステップS301において、リフレクトアレーKの反射面1A上の任意の点を回転中心点Oとする。
ステップS302において、回転中心点Oを中心にして送信点TXを、回転中心Oを通るリフレクトアレーKの反射面1Aの法線方向にη°回転することによって、仮想送信点VTXを算出する。
ステップS303において、イメージング法を用いて、仮想送信点VTXのリフレクトアレーKの反射面1Aに対するイメージ点VTX’を算出する。
ステップS304において、イメージ点VTX’と受信点RXとを直線で結び、かかる直線とリフレクトアレーKの反射面1Aとの交点を、反射点RPとする。
ステップS305において、送信点TXと反射点RPと受信点RXとを直線で結ぶことによって、伝搬経路及び伝搬距離を算出する。
(本発明の第6の実施形態)
図13乃至図15を参照して、本発明の第6の実施形態に係る伝搬経路推定方法について説明する。以下、本実施形態に係る伝搬経路推定方法について、上述の第1乃至5の実施形態に係る伝搬経路推定方法との相違点に着目して説明する。
図13に示すように、上述の第5の実施形態に係る伝搬経路推定方法によって算出された反射点RPと回転中心点Oとが一致していない場合には、計算誤差が生じる。
したがって、本実施形態に係る伝搬経路推定方法では、反射点RPと回転中心点Oとの距離が所定距離(例えば、δ又はΔs)以内になるまで、回転中心点Oを一定距離(例えば、O−|RP-O|又はΔs)単位で変化させ、第5の伝搬経路推定方法のステップ(図12参照)を繰り返す。
具体的には、図14及び図15に示すように、ステップS401において、第n回転中心点Onを算出する。ここで、「n」の初期値は「1」である。例えば、第1回転中心点O1は、受信点RXを通過する反射面1Aの法線と反射面1Aとの交点であり、第n回転中心点Onは、第(n−1)回転中心点On−1をΔsだけ変化させた点である。
ステップS402において、回転中心点Onを中心にして送信点TXを、回転中心点Onを通るリフレクトアレーKの反射面1Aの法線方向にη°回転することによって、第n仮想送信点VTXnを算出する。
ステップS403において、イメージング法を用いて、第n仮想送信点VTXnのリフレクトアレーKの反射面1Aに対するイメージ点VTX’nを算出する。
ステップS404において、イメージ点VTX’nと受信点RXとを直線で結び、かかる直線とリフレクトアレーKの反射面1Aとの交点を、第n反射点RPnとする。
ステップS405において、収束条件が満たされているか否かについて判定する。例えば、第n回転中心点Onと第n反射点RPnとの間の距離が閾値δ又はΔsよりも小さい場合に、収束条件が満たされていると判定されてもよい。
収束条件が満たされていると判定された場合、本動作は、ステップS407に進み、収束条件が満たされていないと判定された場合、本動作は、ステップS406において、「n」を「1」だけインクリメントし、ステップS401に戻る。
ステップS407において、送信点TXと第n反射点RPnと受信点RXとを直線で結ぶことによって、伝搬経路及び伝搬距離を算出する。
(本発明の第7の実施形態)
図16を参照して、本発明の第7の実施形態に係る伝搬経路推定方法について説明する。以下、本実施形態に係る伝搬経路推定方法について、上述の第1乃至6の実施形態に係る伝搬経路推定方法との相違点に着目して説明する。
本実施形態に係る伝搬経路推定方法では、リフレクトアレーKの反射面1Aの方向をX軸方向とし、かかる反射面1Aに直交する方向をY軸方向とする直交座標系が用いられる。
各点の座標は、以下の通りとなる。
- 送信点TXの座標:(a,b)
- 受信点RXの座標:(c,d)
- 回転中心点Oの座標:(e,0)
- 仮想送信点VTX:(va,vb)=(cos(η°)×(a−e)−sin(η°)×b+e,sin(η°)×(a−e)+cos(η°)×b)
- 仮想送信点VTXの反射面1Aに対するイメージ点VTX’の座標:(va,−vb)
したがって、イメージ点VTX’と受信点VRXとを通る直線の方程式は、「y−(−b)=((sin(η°)×(a−e)+cos(η°)×b−va)/(cos(η°)×(a−e)−sin(−η°)×(d−(−vb))+e)×(x−va)」で表される。
ここで、「y=0」を代入すると、交点のx座標の値「x」を算出することができる。なお、(x,0)が、反射点RPの座標となる。
したがって、回転中心点Oと反射点RPとを一致させるために、上述の方程式において「e=x」として、すなわち、式「x=b/{((sin(−η°)×c+cos(−η°)×d−a)/(cos(−η°)×c−sin(−η°)×d−(−b))+x)}+a」から、xの値を算出することによって、かかる反射点RPの座標を算出することができる。
(本発明の第8の実施形態)
図17を参照して、本発明の第8の実施形態に係る伝搬経路推定方法について説明する。以下、本実施形態に係る伝搬経路推定方法について、上述の第1乃至7の実施形態に係る伝搬経路推定方法との相違点に着目して説明する。
図17に示すように、本実施形態に係る伝搬経路推定方法は、伝搬経路上で、電波が、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°と異なる方向(θ−η)°となる構造物K1(第1構造物)で反射又は散乱した後、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°となる構造物K2(第2構造物)で反射又は散乱するケースに適用される。
本実施形態に係る伝搬経路推定方法は、以下のようなステップにて行われる。
第1に、イメージング法を用いて、送信点TXの構造物K1に対する第1イメージ点TX’を算出し、第1イメージ点TX’の構造物K2に対する第2イメージ点TX’’を算出する。
第2に、回転中心点Oを中心にして受信点RXを、回転中心点Oを通るリフレクトアレーKの反射面1Aの法線と反対の方向にη°回転させることによって仮想受信点VRXを算出する、
第3に、第2イメージ点TX’’と仮想受信点VRXとを直線で結び、かかる直線と構造物K2との交点を反射点RP2とし、第1イメージ点TX’及び反射点RP2を直線で結び、かかる直線と構造物K1との交点を反射点RP1とする。
第4に、送信点TXと反射点RP1と反射点RP2と受信点RXとを直線で結ぶことによって、伝搬経路及び伝搬距離を算出する。
なお、収束条件が満たされていない場合(例えば、回転中心点Oと反射点RP2との間の距離が所定距離以内にない場合)には、収束条件が満たされるまで、回転中心点Oをずらして、上述のステップを繰り返してもよい。
(本発明の第9の実施形態)
図18を参照して、本発明の第9の実施形態に係る伝搬経路推定方法について説明する。以下、本実施形態に係る伝搬経路推定方法について、上述の第1乃至8の実施形態に係る伝搬経路推定方法との相違点に着目して説明する。
図18に示すように、本実施形態に係る伝搬経路推定方法は、伝搬経路上で、電波が、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°となる構造物K1(第1構造物)で反射又は散乱した後に、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°と異なる方向(θ−η)°となる構造物K2(第2構造物)で反射又は散乱するケースに適用される。
本実施形態に係る伝搬経路推定方法は、以下のようなステップにて行われる。
第1に、回転中心点Oを中心にして送信点TXを、回転中心点Oを通るリフレクトアレーKの反射面1Aの法線方向にη°回転することによって、仮想送信点VTXを算出する。
第2に、イメージング法を用いて、仮想送信点VTXの構造物K1に対する第1イメージ点VTX’を算出し、第1イメージ点VTX’の構造物K2に対する第2イメージ点VTX’ ’を算出する。
第3に、第2イメージ点VTX’’と受信点RXとを直線で結び、かかる直線と構造物K2との交点を反射点RP2とし、第1イメージ点VTX’及び反射点RP2を直線で結び、かかる直線と構造物K1との交点を反射点RP1とする。
第4に、送信点TXと反射点RP1と反射点RP2と受信点RXとを直線で結ぶことによって、伝搬経路及び伝搬距離を算出する。
なお、収束条件が満たされていない場合(例えば、回転中心点Oと反射点RP1との間の距離が所定距離以内にない場合)には、収束条件が満たされるまで、回転中心点Oをずらして、上述のステップを繰り返してもよい。
(本発明の第10の実施形態)
図19を参照して、本発明の第9の実施形態に係る伝搬経路推定方法について説明する。以下、本実施形態に係る伝搬経路推定方法について、上述の第1の実施形態に係る伝搬経路推定方法との相違点に着目して説明する。
図19に示すように、本実施形態に係る伝搬経路推定方法では、上述の回転角η°は、負の値であってもよい。
すなわち、本実施形態に係る伝搬経路推定方法では、回転中心点Oを中心にして受信点RXを、反射点RPを通るリフレクトアレーKの反射面1Aの法線と反対方向にη°回転することによって、仮想受信点VRXを算出することができる。
また、同様に、上述の第5の実施形態に係る伝搬経路推定方法において、上述の回転角η°は、負の値であってもよい。また、η°は、入射角θ°の関数であってもよい。すなわち、上述の第5の実施形態に係る伝搬経路推定方法では、回転中心点Oを中心にして送信点TXを、反射点RPを通るリフレクトアレーKの反射面1Aの法線と反対方向にη°回転することによって、仮想送信点VTXを算出することができる。
また、上述の実施形態に係る伝搬経路推定方法において、仮想受信点VRXや仮想送信点VTXや回転中心点Oや反射点RPは、伝搬経路ごとに求めることができる。
以上の例において、η°は、固定値に限定されるものではなく、例えば、入射角θiに応じて変わる値であってもよい。
(本発明の第11の実施形態)
図20乃至図26を参照して、本発明の第11の実施形態に係る伝搬路推定方法について説明する。本実施形態では、伝搬路推定方法の具体的な数値計算例について説明する。
図20は、リフレクトアレーの反射面1Aに係わる反射点の求め方を説明する図であり、リフレクトアレーの反射面1Aの一端を原点(0,0)とする2次元座標を表している。送信点Txの座標を(0,−30)、受信点Rxの座標を(20,−30)とし、送信点Txのリフレクトアレーの反射面1Aに対するイメージ点Tx‘を作成する。このときTx’の座標は(0,30)であり、リフレクトアレーの反射面1Aとの交点PR1の座標は(10,0)となる。
図21を用いて、引き続くステップを説明する。反射点PR1を1回目の回転中心Oとする。回転中心Oを中心に受信点Rxを回転することにより仮想受信点VRx1を算出する。本実施形態では回転角ηを45度とした。このとき1回目の仮想受信点VRx1の座標は(32.28,−14.14)である。回転中心Oから受信点Rxまでの距離と回転中心OからVRx1の距離は等しく、31.62であることが確認できる。
図22を用いて、引き続くステップについて説明する。1回目の仮想反射点Vx1と送信点のイメージ点Tx‘を結ぶ直線とリフレクトアレーの反射面1Aとの交点を第1回目の反射点PR1とする。このときPR1の座標は(26.02,0)となる。
図23を用いて、引き続くステップについて説明する。1回目の反射点PR1を2回目の回転中心Oとする。2回目の回転中心Oを中心に受信点Rxをη(=45度)回転させてVRx2を求める。このときVRx2の座標は(42.98,−25.47)である。同様のステップにより、2回目の反射点PR2を求め、2回目の反射点PR2を3回目の回転中心Oとする。それぞれの座標は、図24及び図25に示す通り、PR2及びOは(23.24,0)となる。この回転中心Oを中心としてRxを45度回転することによりVRx3を求める。このように同様のステップを繰り返すことにより、反射点PRnの座標は収束する。なお、本実施形態では、当該距離の収束条件は、ε<0.03とした。
図26は、回転点から反射点までの距離の収束状況を示す。図26の縦軸はn回目の反射点PRnと(n+1)回目の反射点PR(n+1)との距離であり、横軸は試行回数である。試行回数を増やすことにより、急速に反射点の座標が収束する様子が分かる。
(本発明の第12の実施形態)
図27乃至図32を参照して、本発明の第12の実施形態に係る伝搬路推定方法について説明する。本実施形態では、伝搬路推定方法の具体的な数値計算例について説明する。
ただし、反射角θ=鏡面反射方向θ−η(=70°)とする。また、収束条件としては、n回目の回転点Oと反射点PRnの距離がε(=0.01)より小さくなった時に収束したとみなして計算を完了するものとする。
図27は、リフレクトアレーの反射面1Aに係わる反射点の求め方を説明する図であり、リフレクトアレーの反射面1AをxOz面上に設置し、2次元座標で表している。送信点Txの座標を(0,3)、受信点Rxの座標を(5,5)とし、送信点Txのリフレクトアレーの反射面1Aに対するイメージ点Tx’を作成する。このとき、Tx’の座標は(0,−3)である。
図28は、1回目の回転点Oの決定方法を説明する図である。最初の回転点Oは、x軸上に任意な点をとることできるが、回転後の仮想反射点が反射板より下の位置、すなわちy座標が負にならないための回転点の角度条件、∠RxO1x(=γ)≧ηを満たすように回転点を選択するものとする。
回転点O(1,0)の場合、角度γ(=51.34°)が回転角η(=70°)より小さく、回転点の角度条件を満たさないので、再度回転点Oを決める必要がある。回転点O(7,0)の場合、角度γ(=111.8°)が回転角η(=70°)より大きく、回転点の角度条件を満たすので、1回目の回転点を(7,0)とする。
図29は、1回目の仮想受信点VRx1と、1回目の反射点PR1を計算するステップを説明する図である。VRx1は、Oを中心にして、角度η(=70°)だけ時計回り方向にRxを回転し得られた点である。このとき、VRx1の座標は(11.01,3.59)である。さらに、VRx1とTx‘と結んで、1回目の反射点PR1を計算する。このとき、PR1の座標は(5.01,0)である。PR1とOの距離は1.99であり、ε(=0.01)より大きいので、2回目の回転点Oを計算する。
図30は、2回目の回転点O、仮想受信点VRx2、反射点PR2を計算するステップを説明する図である。OとPR1との中点を回転点Oとすると、Oの座標は(6.01,0)である。
また、角度γ(=101.39°)は回転角ηより大きいので、回転点の角度条件を満たす。VRx2は、回転点Oを中心にして、角度ηだけ時計回り方向にRxを回転し、得られた点である。このとき、VRx2の座標は(10.36,2.66)である。さらに、VRx2とTx’と結んで、反射点PR2を計算すると、PR2の座標として(5.5,0)が得られる。
PR2とOとの距離は0.51であり、εより大きく収束条件を満たさないため、引き続いて3回目の回転点O、仮想受信点VRx3、反射点PR3を計算する。これらのステップを繰り返し、収束条件を満たすまで計算する。同様に、3回目と4回目の回転点、仮想受信点、反射点の座標を計算するステップを繰り返す。このとき、それぞれの座標はO(5.75,0)、VRx3(10.19,2.42)、PR3(5.65,0)、O(5.7,0)、VRx4(10.16,2.37)、PR4(5.68,0)となる。また、OからPR3までの距離、OからPR4までの距離はそれぞれ、0.11、0.02である(途中の図表は省略する)。
図31は、収束状態の回転点、仮想受信点、反射点の座標を示す図である。収束状態は、5回目の反射点計算完了時に相当し、O(5.69,0)、VRx5(10.15,2.36)、PR5(5.68,0)となる。このとき、PR5とOの間の距離は0.004であり、ε以下である。また、入射角θ、反射角θは、それぞれ62.18°、−7.8°となる.
図32は、回転点から反射点までの距離の収束状況を示す図である。縦軸はn回目の回転点Oと反射点PRnとの距離であり、横軸は試行回数である。試行回数を増やすことにより,急速に回転点Oと反射点PRnとの距離が小さくなり、収束する様子が分かる。
(本発明の第13の実施形態)
図33乃至図38を参照して、本発明の第13の実施形態に係る伝搬路推定方法について説明する。本実施形態では、伝搬路推定方法の具体的な数値計算例について説明する。
本実施形態では、入射角θi、反射角θ、回転角ηは、以下の条件を満たすものとする。
sin(θ)=sin(θ)−sin(θp) …(1)
θ−ηn …(2)
ここで、θを固定の角度70°とすると、回転角ηは入射角θiの関数となる。収束条件としては、n回目の回転点Oと反射点PRnの距離が、ε(=0.01)より小さい場合に収束したものとみなして計算を完了するものとする。
図33は、リフレクトアレーの反射面1Aに係わる反射点の求め方を説明する図であり、リフレクトアレーの反射面1AをxOz面上に設置し、2次元座標で表している。送信点Txの座標を(0,3)、受信点Rxの座標を(5,5)とし、送信点Txのリフレクトアレーの反射面1Aに対するイメージ点Tx’を作成する。このとき、Tx’の座標は(0,−3)である。
図34は、1回目の回転点Oを決定方法を説明する図である。最初の回転点Oは、x軸上に任意な点をとることできるが、回転後の仮想反射点が反射板より下の位置、すなわちy座標が負にならないための回転点の角度条件、∠RxO1x(=γ)≧ηnを満たすように回転点を選択するものとする。
回転点O(1,0)の場合、入射角θは18.44°となる。条件(1)、(2)に代入し、反射角θ、回転角ηはそれぞれ−33.57°、57.00°と求めることができる。このとき、角度γは51.34°である。回転点の角度条件(γ≧ηn)を満たさないので、再度回転点Oを決める必要がある。回転点O(7,0)の場合、入射角θ、反射角θ、回転角η1はそれぞれ66.8°、−1.18°、67.98°となる。角度γ(=111.8°)が回転角η(=67.98°)より大きく、回転点の条件を満たすので、1回目の回転点をO(7,0)とする。
図35は、1回目の仮想受信点VRx1と、1回目の反射点PR1とを計算するステップを説明する図である。VRx1は、Oに中心にして、回転角η(=67.98°)だけ時計回り方向にRxを回転することによって得られた点である。このとき、VRx1の座標は(10.89,3.73)である。さらに、VRx1とTx’とを結んで、1回目の反射点PR1を計算する。このとき、PR1の座標は(4.85,0)である。PR1とOとの距離は2.147であり、ε(=0.01)より大きいので、2回目の回転点Oを計算する。
図36は、2回目の回転点O、仮想受信点VRx2、反射点PR2を計算するステップを説明する図である。回転点Oと反射点PR1との中点を回転点Oとすると、Oの座標は(5.93,0)である。
また、角度γ(=100.5°)は、回転角η(65.78,0)より大きいので、回転点の条件を満たす。VRx2は、Oに中心にして、回転角ηだけ時計回り方向にRxを回転し、得られた点である。このとき、VRx2の座標は(10.11,2.39)である。さらに、VRx2とTx’と結んで、反射点PR2を計算すると、PR2の座標としては(5.15,0)が得られる。
PR2とOとの距離は0.78であり、εより大きいので、引き続いて、3回目の回転点O、仮想受信点VRx3、反射点PR3を計算する。これらのステップを繰り返し、収束するまで計算する。その結果、3回目、4回目、5回目の回転点、仮想受信点、反射点の座標は以下通りである.
(5.54、0),VRx3(9.84,2.6),PR3(5.27,0)
(5.41,0),VRx4(9.75,2.5),PR4(5.32,0)
(5.36,0),VRx5(9.72,2.47),PR5(5.33,0)
また、OPR3、OPR4、OPR5の距離はそれぞれ、0.265、0.088、0.029である(途中の図は省略する)。
図37は、収束状態の回転点、仮想受信点、反射点の座標を示す図である.収束状態は、6回目の反射計算完了時に相当し、O(5.35,0)、VRx6(9.71,2.46)、PR6(5.33,0)となる。このとき、PR6とOとの距離は0.01であり、ε以下である。また、入射角θ、反射角θは、それぞれ60.66°、−3.86°となる。
図38は、回転点から反射点までの距離の収束状況を示す図である。縦軸はn回目の回転点Oと反射点PRnとの距離であり、横軸は試行回数である。試行回数を増やすことにより、急速に回転点Oと反射点PRnとの距離が小さくなり、収束する様子が分かる。
(本発明の第14の実施形態)
図39乃至図46を参照して、本発明の第14の実施形態に係る伝搬路推定方法について説明する。本実施形態では、伝搬路推定方法の具体的な数値計算例について説明する。
図39は、リフレクトアレーの反射面を含む2つの反射面があり、反射回数が2回となる場合の伝搬路の求め方を説明する図であって、リフレクトアレーの反射面1Aの一端を原点(0,0)とする2次元座標を表している。具体的には、図39は、送信点Txの座標を(0,−100)、受信点Rxの座標を(40,−40)とし、送信点Txから2つの反射面において各々1回の反射、すなわち合計2回の反射を行う場合についての計算結果を示す。
ここでは、第1の反射面をリフレクトアレーの反射面1Aとし、第2の反射面を通常の正規反射する壁面とする。送信点Txの反射面1Bに対するイメージ点Tx’及び、Tx’の反射面1Aに対するイメージ点Tx’’を作成する。このとき、Tx’’の座標は(−60,−100)となる。1回目の回転中心Oを反射面1A上に任意に定める。
本実施形態では、1回目の回転中心Oを(20,0)とする。1回目の回転中心Oを中心に受信点Rxを回転することにより仮想受信点VRx1を算出する。また、本実施形態では、回転角ηを45度とした。このとき、1回目の仮想受信点VRx1の座標は(62.43,−14.14)である。回転中心Oから受信点Rxまでの距離と、回転中心OからVRx1までの距離は等しく、44.72であることが確認できる。
図40を用いて、引き続くステップについて説明する。1回目の仮想反射点Vx1と送信点の2回反射イメージ点Tx’’とを結ぶ直線と、リフレクトアレーの反射面1Aとの交点を1回目の反射点PR1とする。このとき、PR1の座標は(47.26,0)となる。
第2の反射面1Bとの交点は、1回目の反射点PR1と送信点Txの反射面1Bに対するイメージ点Tx'とを結ぶ直線と、反射面1Bとの交点として求められる。このとき反射点の座標は(−30,−72.03)となる。2回目の回転中心Oを中心に受信点Rxをη(=45度)回転させてVRx2を求める。このとき、VRx2の座標は(70.41,−33.42)である。同様のステップにより、2回目の反射点PR2を求め、2回目の反射点PR2を3回目の回転中心Oとする。PR2及びOは(37.75,0)となる。同様に、図41に示すように、回転中心Oを中心としてRxを45度回転することにより仮想受信点VRx3を求める。図42及び図43に示すように、同様のステップを繰り返すことにより、反射点PRnの座標は収束する。
図44は、8回目の回転を行った後における状況を示す。リフレクトアレーの反射面1Aへの入射角は45.00度であり、反射点PR8からの反射点RXへの反射角度は、反射面の法線方向に対して0度である。これは、本来の正規反射方向である45度に対して半時計回り方向に45度の方向制御を行った場合の角度に一致しており、最終的に求めたい伝搬パスを算出した結果に収束していることを示している。
図45及び図46は、反射点の収束状況及び反射点の差分の収束状況をそれぞれ示す。図45の縦軸はリフレクトアレー反射面1A上の反射面のX座標であり、図46の縦軸はn回目の反射点PRnと(n+1)回目の反射点PR(n+1)との距離である。横軸は試行回数nである。試行回数nを増やすことにより、急速に反射点の座標が収束する様子が分かる。
(本発明の第15の実施形態)
図47乃至図56を参照して、本発明の第14の実施形態に係る伝搬路推定方法について説明する。本実施形態では、伝搬路推定方法の具体的な数値計算例について説明する。
図47は、リフレクトアレーの反射面を含む2つの反射面があり、反射回数が2回となる場合の伝搬路の求め方を説明する図であって、リフレクトアレーの反射面1Aの一端を原点(0,0)とする2次元座標を表している。送信点Txの座標を(0,−100)、受信点Rxの座標を(30,−40)とし、送信点Txから2つの反射面において各々1回の反射、すなわち合計2回の反射を行う場合について計算結果である。本実施形態では、反射の回転角ηを70度とした。
第1の反射面をリフレクトアレーの反射面1Aとし、第2の反射面を通常の正規反射する壁面とする。送信点Txの反射面1Bに対するイメージ点Tx’及び、Tx’の反射面1Aに対するイメージ点Tx’’を作成する。このとき、Tx’’の座標は(−60,−100)となる。1回目の回転中心Oを反射面1A上に任意に定める。
本実施形態では、1回目の回転中心Oを(20,0)とする。1回目の回転中心Oを中心に受信点Rxを回転することにより、仮想受信点VRx1を算出する。このとき、1回目の仮想受信点VRx1の座標は(61.01,−4.28)である。回転中心Oから受信点Rxまでの距離と回転中心OからVRx1の距離とは等しく、41.23であることが確認できる。
1回目の仮想反射点Vx1と送信点の2回反射イメージ点Tx’’を結ぶ直線と、リフレクトアレーの反射面1Aとの交点を第1回目の反射点PR1とする。このとき、PR1の座標は(44.76,0)となる。第2の反射面1Bとの交点は、第1回目の反射点PR1と送信点Txの反射面1Bに対するイメージ点Tx'とを結ぶ直線と、反射面1Bとの交点として求められる。
図48を用いて、引き続くステップについて説明する。1回目の反射点PR1を2回目の回転中心Oとする。2回目の回転中心Oを中心に受信点Rxをη(=70度)回転させてVRx2を求める。このとき、VRx2の座標は(84.72,−38.15)である。同様のステップにより、2回目の反射点PR2を求め、2回目の反射点PR2を3回目の回転中心Oとする。PR2及びOは(44.76,0)となる。
同様に、図49に示すように回転中心Oを中心としてRxを70度回転することにより仮想受信点VRx3を求める。図50乃至図53に示すように、同様のステップを繰り返すことにより、反射点PRnの座標は収束する。
図54は、8回目の回転を行った後における状況を示す。リフレクトアレーの反射が正規反射の場合の仮想受信点VRXから本来の受信点RXの回転角は時計周りに70.00度に一致しており、最終的に求めたい伝搬パスを算出した結果に収束していることを示している。
図55及び図56は、反射点の収束状況及び反射点の差分の収束状況をそれぞれ示す。図55の縦軸はn回目の試行におけるリフレクトアレー反射面1A上の反射点のx座標であり、図56の縦軸はn回目の反射点PRnと(n+1)回目の反射点PR(n+1)との距離である。横軸は試行回数nである。試行回数を増やすことにより、急速に反射点の座標が収束する様子が分かる。
以上に述べた実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
本実施形態の第1の特徴(第1乃至第4の実施形態に係る特徴)は、イメージング法を用いた伝搬経路推定方法であって、電波の送信点TXから受信点RXまでの伝搬経路上に、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°と異なる方向(θ−η)°となる反射面1A(構造物)が存在する場合に、回転中心点Oを中心にして該受信点RXをη°回転させることによって仮想受信点VRXを算出し、仮想受信点VRXを用いて伝搬経路を推定する工程を有することを要旨とする。
本実施形態の第1の特徴(第1の実施形態に係る特徴)において、上述の工程は、イメージング法を用いて、送信点TXの反射面1A(構造物)に対するイメージ点TX’を算出する工程Aと、回転中心点Oを算出する工程Bと、回転中心点Oを中心にして受信点RXをη°回転することによって、仮想受信点VRXを算出する工程Cと、イメージ点TX’及び仮想受信点VRXを用いて、電波の反射面1Aにおける反射点RPを算出する工程Dとを有してもよい。
本実施形態の第1の特徴(第2の実施形態に係る特徴)において、上述の工程は、イメージング法を用いて、送信点TXの反射面1Aに対するイメージ点TX’を算出する工程Aと、回転中心点Oを算出する工程Bと、回転中心点Oを中心にして受信点RXをη°回転することによって、仮想受信点VRXを算出する工程Cと、イメージ点TX’及び仮想受信点VRXを用いて、電波の反射面1Aにおける反射点RPを算出する工程Dと、反射点RPと回転中心点Oとの間の距離が収束条件を満たさないとき、回転中心点Oを「O−|RP-O|」と更新する工程Eとを有し、反射点RPと回転中心点Oとの間の距離が収束条件を満たすまで、工程B乃至Eを繰り返してもよい。
本実施形態の第1の特徴(第3の実施形態に係る特徴)において、上述の工程は、イメージング法を用いて、送信点TXの反射面1Aに対するイメージ点TX’を算出する工程Aと、回転中心点Oを算出する工程Bと、回転中心点Oを中心にして受信点RXをη°回転することによって、仮想受信点VRXを算出する工程Cと、イメージ点TX’及び仮想受信点VRXを用いて、電波の反射面1Aにおける反射点RPを算出する工程Dと、反射点RPと回転中心点Oとの間の距離が収束条件を満たさないとき、回転中心点Oを「O−Δs」と更新する工程Eとを有し、反射点RPと回転中心点Oとの間の距離が収束条件を満たすまで、工程B乃至Eを繰り返してもよい。
本実施形態の第1の特徴(第4の実施形態に係る特徴)において、上述の工程は、反射面1Aの方向をX軸方向とし、反射面1Aに直交する方向をY軸方向とする直交座標系において、送信点TXの座標を(a,b)とし、送信点TXの反射面に対するイメージ点TX’の座標を(a,−b)とし、受信点RXの座標を(c,d)とし、回転中心点O及び電波の反射面1Aにおける反射点RPの座標を(x,0)とし、式「x=b/{((sin(−η°)×(c−x)+cos(−η°)×d−a)/(cos(−η°)×(c−x)−sin(−η°)×d−(−b))+x)}+a」から、xの値を算出する工程を有してもよい。
本実施形態の第2の特徴(第5乃至第7の実施形態に係る特徴)は、イメージング法を用いた伝搬経路推定方法であって、電波の送信点TXから受信点RXまでの伝搬経路上に、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°と異なる方向(θ−η)°となる反射面1Aが存在する場合に、回転中心点Oを中心にして送信点TXをη°回転させることによって仮想送信点VTXを算出し、仮想送信点VTXを用いて伝搬経路を推定する工程を有することを要旨とする。
本実施形態の第2の特徴(第5の実施形態に係る特徴)において、上述の工程は、回転中心点Oを算出する工程Aと、回転中心点Oを中心にして送信点TXをη°回転することによって、仮想送信点VTXを算出する工程Bと、イメージング法を用いて、仮想送信点VTXの反射面1Aに対するイメージ点VTX’を算出する工程AC、イメージ点VTX’及び受信点RXを用いて、電波の反射面1Aにおける反射点RPを算出する工程Dとを有してもよい。
本実施形態の第2の特徴(第6の実施形態に係る特徴)において、上述の工程は、回転中心点Oを算出する工程Aと、回転中心点Oを中心にして送信点TXをη°回転することによって、仮想送信点VTXを算出する工程Bと、イメージング法を用いて、仮想送信点VTXの反射面1Aに対するイメージ点VTX’を算出する工程AC、イメージ点VTX’及び受信点RXを用いて、電波の反射面1Aにおける反射点RPを算出する工程Dと、反射点RPと回転中心点Oとの間の距離が収束条件を満たさないとき、回転中心点Oを「O−|RP-O|」と更新する工程Eとを有し、反射点RPと回転中心点Oとの間の距離が収束条件を満たすまで、工程A乃至Eを繰り返してもよい。
本実施形態の第2の特徴(第6の実施形態に係る特徴)において、上述の工程は、回転中心点Oを算出する工程Aと、回転中心点Oを中心にして送信点TXをη°回転することによって、仮想送信点VTXを算出する工程Bと、イメージング法を用いて、仮想送信点VTXの反射面1Aに対するイメージ点VTX’を算出する工程Cと、イメージ点VTX’及び受信点RXを用いて、電波の反射面1Aにおける反射点RPを算出する工程Dと、反射点RPと回転中心点Oとの間の距離が収束条件を満たさないとき、回転中心点Oを「O−Δs」と更新する工程Eとを有し、反射点RPと回転中心点Oとの間の距離が収束条件を満たすまで、工程A乃至Eを繰り返してもよい。
本実施形態の第2の特徴(第7の実施形態に係る特徴)において、上述の工程は、反射面1Aの方向をX軸方向とし、反射面1Aに直交する方向をY軸方向とする直交座標系において、送信点TXの座標を(a,b)とし、受信点RXの座標を(c,d)とし、回転中心点O及び電波の反射面1Aにおける反射点RPの座標を(x,0)とし、仮想送信点VTXの座標を(va(=cos(η°)×(a−x)−sin(η°)×b+x),vb(=sin(η°)×(a−x)+cos(η°)×b))とし、式「vb=((sin(−η°)×c+cos(−η°)×d−va/(cos(−η°)×c−sin(−η°)×d−(−vb))+x)×(x−va))から、xの値を算出する工程を有してもよい。
本実施形態の第3の特徴(第8の実施形態に係る特徴)は、伝搬経路推定方法であって、伝搬経路上で、電波が、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°と異なる方向(θ−η)°となる構造物K1(第1構造物)で反射又は散乱した後、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°となる構造物K2(第2構造物)で反射又は散乱する場合に、イメージング法を用いて、送信点TXの構造物K1に対する第1イメージ点TX’を算出し、第1イメージ点TX’の構造物K2に対する第2イメージ点TX’’を算出する工程と、回転中心点Oを中心にして受信点RXをη°回転させることによって仮想受信点VRXを算出する工程と、第2イメージ点TX’’及び仮想受信点VRXを用いて伝搬経路を推定する工程とを有することを要旨とする。
本実施形態の第4の特徴(第9の実施形態に係る特徴)は、伝搬経路推定方法であって、伝搬経路上で、電波が、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°となる構造物K1で反射又は散乱した後、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°と異なる方向(θ−η)°となる構造物K2で反射又は散乱する場合に、回転中心点Oを中心にして送信点TXをη°回転することによって、仮想送信点VTXを算出する工程と、イメージング法を用いて、仮想送信点VTXの構造物K1に対する第1イメージ点TX’を算出し、第1イメージ点TX’の構造物K2に対する第2イメージ点TX’’を算出する工程と、第2イメージ点TX’’及び受信点RXを用いて伝搬経路を推定する工程とを有することを要旨とする。
本実施形態の第5の特徴は、コンピュータに、上述の伝搬経路推定方法を実現させるためのプログラム又は装置であることを要旨とする。
すなわち、上述の伝搬経路推定方法は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、ERPOM(Erasable RPogrammable ROM)や、EERPOM(Electronically Erasable and RPogrammable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
なお、日本国特許出願第2009−278045号(2009年12月7日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
本発明によれば、方向制御散乱体が含まれる伝搬解析モデルにおける伝搬経路を推定し、レイトレース解析や幾何光学モデルを応用した解析を行うことができる伝搬経路推定方法、プログラム及び装置を提供することができるができるため、無線通信などにおいて有用である。
K…リフレクトアレー
1A…反射面
TX…送信点
VTX…仮想送信点
RX…受信点
VRX…仮想受信点

Claims (15)

  1. イメージング法を用いた伝搬経路推定方法であって、
    電波の送信点TXから受信点RXまでの伝搬経路上に、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°と異なる方向(θ−η)°となる構造物が存在する場合に、回転中心点Oを中心にして該受信点RXをη°回転させることによって仮想受信点VRXを算出し、該仮想受信点VRXを用いて伝搬経路を推定する工程を有することを特徴とする伝搬経路推定方法。
  2. 前記工程は、
    前記イメージング法を用いて、前記送信点TXの前記構造物に対するイメージ点TX’を算出する工程Aと、
    前記回転中心点Oを算出する工程Bと、
    前記回転中心点Oを中心にして前記受信点RXをη°回転することによって、前記仮想受信点VRXを算出する工程Cと、
    前記イメージ点TX’及び前記仮想受信点VRXを用いて、前記電波の前記構造物における反射点RPを算出する工程Dとを有することを特徴とする請求項1に記載の伝搬経路推定方法。
  3. 前記工程は、
    前記イメージング法を用いて、前記送信点TXの前記構造物に対するイメージ点TX’を算出する工程Aと、
    前記回転中心点Oを算出する工程Bと、
    前記回転中心点Oを中心にして前記受信点RXをη°回転することによって、前記仮想受信点VRXを算出する工程Cと、
    前記イメージ点TX’及び前記仮想受信点VRXを用いて、前記電波の前記構造物における反射点RPを算出する工程Dと、
    前記反射点RPと前記回転中心点Oとの間の距離が収束条件を満たさないとき、前記回転中心点Oを「O−|RP-O|」と更新する工程Eとを有し、
    前記反射点RPと前記回転中心点Oとの間の距離が収束条件を満たすまで、前記工程B乃至Eを繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の伝搬経路推定方法。
  4. 前記工程は、
    前記イメージング法を用いて、前記送信点TXの前記構造物に対するイメージ点TX’を算出する工程Aと、
    前記回転中心点Oを算出する工程Bと、
    前記回転中心点Oを中心にして前記受信点RXをη°回転することによって、前記仮想受信点VRXを算出する工程Cと、
    前記イメージ点TX’及び前記仮想受信点VRXを用いて、前記電波の前記構造物における反射点RPを算出する工程Dと、
    前記反射点RPと前記回転中心点Oとの間の距離が収束条件を満たさないとき、前記回転中心点Oを「O−Δs」と更新する工程Eとを有し、
    前記反射点RPと前記回転中心点Oとの間の距離が収束条件を満たすまで、前記工程B乃至Eを繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の伝搬経路推定方法。
  5. 前記工程は、
    前記構造物の反射面の方向をX軸方向とし、該反射面に直交する方向をY軸方向とする直交座標系において、前記送信点TXの座標を(a,b)とし、前記送信点TXの前記構造物に対するイメージ点TX’の座標を(a,−b)とし、前記受信点RXの座標を(c,d)とし、前記回転中心点O及び前記電波の前記構造物における反射点RPの座標を(x,0)とし、式「x=b/{((sin(−η°)×(c−x)+cos(−η°)×d−a)/(cos(−η°)×(c−x)−sin(−η°)×d−(−b))+x)}+a」から、xの値を算出する工程を有することを特徴とする請求項1に記載の伝搬経路推定方法。
  6. イメージング法を用いた伝搬経路推定方法であって、
    電波の送信点TXから受信点RXまでの伝搬経路上に、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°と異なる方向(θ−η)°となる構造物が存在する場合に、回転中心点Oを中心にして該送信点TXをη°回転させることによって仮想送信点VTXを算出し、該仮想送信点VTXを用いて伝搬経路を推定する工程を有することを特徴とする伝搬経路推定方法。
  7. 前記工程は、
    前記回転中心点Oを算出する工程Aと、
    前記回転中心点Oを中心にして前記送信点TXをη°回転することによって、前記仮想送信点VTXを算出する工程Bと、
    前記イメージング法を用いて、前記仮想送信点VTXの前記構造物に対するイメージ点VTX’を算出する工程AC、
    前記イメージ点VTX’及び前記受信点RXを用いて、前記電波の前記構造物における反射点RPを算出する工程Dとを有することを特徴とする請求項6に記載の伝搬経路推定方法。
  8. 前記工程は、
    前記回転中心点Oを算出する工程Aと、
    前記回転中心点Oを中心にして前記送信点TXをη°回転することによって、前記仮想送信点VTXを算出する工程Bと、
    前記イメージング法を用いて、前記仮想送信点VTXの前記構造物に対するイメージ点VTX’を算出する工程AC、
    前記イメージ点VTX’及び前記受信点RXを用いて、前記電波の前記構造物における反射点RPを算出する工程Dと、
    前記反射点RPと前記回転中心点Oとの間の距離が収束条件を満たさないとき、前記回転中心点Oを「O−|RP-O|」と更新する工程Eとを有し、
    前記反射点RPと前記回転中心点Oとの間の距離が収束条件を満たすまで、前記工程A乃至Eを繰り返すことを特徴とする請求項6に記載の伝搬経路推定方法。
  9. 前記工程は、
    前記回転中心点Oを算出する工程Aと、
    前記回転中心点Oを中心にして前記送信点TXをη°回転することによって、前記仮想送信点VTXを算出する工程Bと、
    前記イメージング法を用いて、前記仮想送信点VTXの前記構造物に対するイメージ点VTX’を算出する工程Cと、
    前記イメージ点VTX’及び前記受信点RXを用いて、前記電波の前記構造物における反射点RPを算出する工程Dと、
    前記反射点RPと前記回転中心点Oとの間の距離が収束条件を満たさないとき、前記回転中心点Oを「O−Δs」と更新する工程Eとを有し、
    前記反射点RPと前記回転中心点Oとの間の距離が収束条件を満たすまで、前記工程A乃至Eを繰り返すことを特徴とする請求項6に記載の伝搬経路推定方法。
  10. 前記工程は、
    前記構造物の反射面の方向をX軸方向とし、該反射面に直交する方向をY軸方向とする直交座標系において、前記送信点TXの座標を(a,b)とし、前記受信点RXの座標を(c,d)とし、前記回転中心点O及び前記電波の前記構造物における反射点RPの座標を(x,0)とし、前記仮想送信点VTXの座標を(va(=cos(η°)×(a−x)−sin(η°)×b+x),vb(=sin(η°)×(a−x)+cos(η°)×b))とし、式「vb=((sin(−η°)×c+cos(−η°)×d−va/(cos(−η°)×c−sin(−η°)×d−(−vb))+x)×(x−va))から、xの値を算出する工程を有することを特徴とする請求項6に記載の伝搬経路推定方法。
  11. 伝搬経路上で、電波が、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°と異なる方向(θ−η)°となる第1構造物で反射又は散乱した後、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°となる第2構造物で反射又は散乱する場合に、
    イメージング法を用いて、送信点の前記第1構造物に対する第1イメージ点を算出し、該第1イメージ点の前記第2構造物に対する第2イメージ点を算出する工程と、
    回転中心点を中心にして受信点をη°回転させることによって仮想受信点を算出する工程と、
    前記第2イメージ点及び前記仮想受信点を用いて伝搬経路を推定する工程とを有することを特徴とする伝搬経路推定方法。
  12. 伝搬経路上で、電波が、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°となる第1構造物で反射又は散乱した後、反射方向及び散乱方向が鏡面反射方向θ°と異なる方向(θ−η)°となる第2構造物で反射又は散乱する場合に、
    回転中心点を中心にして送信点をη°回転することによって、仮想送信点を算出する工程と、
    イメージング法を用いて、前記仮想送信点の前記第1構造物に対する第1イメージ点を算出し、該第1イメージ点の前記第2構造物に対する第2イメージ点を算出する工程と、
    前記第2イメージ点及び受信点を用いて伝搬経路を推定する工程とを有することを特徴とする伝搬経路推定方法。
  13. 前記η°は、前記θ°の関数であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の伝搬経路推定方法。
  14. コンピュータに、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の伝搬経路推定方法を実現させるためのプログラム。
  15. コンピュータに、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の伝搬経路推定方法を実現させるための装置。
JP2011545204A 2009-12-07 2010-12-06 伝搬経路推定方法、プログラム及び装置 Active JP5687206B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011545204A JP5687206B2 (ja) 2009-12-07 2010-12-06 伝搬経路推定方法、プログラム及び装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009278045 2009-12-07
JP2009278045 2009-12-07
JP2011545204A JP5687206B2 (ja) 2009-12-07 2010-12-06 伝搬経路推定方法、プログラム及び装置
PCT/JP2010/071845 WO2011071020A1 (ja) 2009-12-07 2010-12-06 伝搬経路推定方法、プログラム及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011071020A1 true JPWO2011071020A1 (ja) 2013-04-22
JP5687206B2 JP5687206B2 (ja) 2015-03-18

Family

ID=44145565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011545204A Active JP5687206B2 (ja) 2009-12-07 2010-12-06 伝搬経路推定方法、プログラム及び装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9337942B2 (ja)
EP (1) EP2511718B1 (ja)
JP (1) JP5687206B2 (ja)
CN (1) CN102648419B (ja)
WO (1) WO2011071020A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2511717B1 (en) 2009-12-04 2017-07-05 Ntt Docomo, Inc. Propagation path estimation method, program, and device
US9654306B1 (en) * 2015-11-17 2017-05-16 Futurewei Technologies, Inc. System and method for multi-source channel estimation
US10638479B2 (en) 2015-11-17 2020-04-28 Futurewei Technologies, Inc. System and method for multi-source channel estimation
SI3626273T1 (sl) 2016-05-17 2021-04-30 Abbvie Biotherapeutics Inc. Konjugati protitelesa proti CMET in zdravila ter postopki za njihovo uporabo
AU2020327000A1 (en) 2019-08-08 2022-03-31 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. Novel antigen binding molecule formats
US20210130477A1 (en) 2019-11-05 2021-05-06 Regeneron Pharmaceuticals, Inc. N-TERMINAL scFv MULTISPECIFIC BINDING MOLECULES
EP4114860A1 (en) 2020-03-06 2023-01-11 Go Therapeutics, Inc. Anti-glyco-cd44 antibodies and their uses
AU2022324456A1 (en) 2021-08-05 2024-02-15 Go Therapeutics, Inc. Anti-glyco-muc4 antibodies and their uses
WO2023184255A1 (en) * 2022-03-30 2023-10-05 Huawei Technologies Co., Ltd. Methods and systems for sensing-based channel reconstruction and tracking

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4201474A (en) * 1978-08-07 1980-05-06 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Variable angle of incidence reflectometer with a continuous read out
JP3256085B2 (ja) * 1994-06-21 2002-02-12 株式会社日立製作所 電波受信強度シミュレーション方法
JP2003318842A (ja) * 2002-04-26 2003-11-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 受信電界強度推定計算装置及び方法並びにプログラム及び記録媒体
US8160594B2 (en) * 2006-12-28 2012-04-17 Hitachi, Ltd. Radio propagation estimating method and radio propagation estimating apparatus
JP5249589B2 (ja) * 2008-01-11 2013-07-31 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 伝搬特性推定方法及びプログラム
JP2009278045A (ja) 2008-05-19 2009-11-26 Sony Corp 加工体およびその製造方法
JP5074333B2 (ja) * 2008-09-22 2012-11-14 Kddi株式会社 電波伝搬特性推定装置及びコンピュータプログラム
EP2511717B1 (en) * 2009-12-04 2017-07-05 Ntt Docomo, Inc. Propagation path estimation method, program, and device

Also Published As

Publication number Publication date
JP5687206B2 (ja) 2015-03-18
US20120302177A1 (en) 2012-11-29
EP2511718B1 (en) 2017-07-05
EP2511718A4 (en) 2015-04-29
CN102648419A (zh) 2012-08-22
CN102648419B (zh) 2016-03-16
EP2511718A1 (en) 2012-10-17
US9337942B2 (en) 2016-05-10
WO2011071020A1 (ja) 2011-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5687206B2 (ja) 伝搬経路推定方法、プログラム及び装置
JP6645346B2 (ja) 電磁波伝搬経路の追跡方法、装置及びシステム
US8244511B2 (en) Radio wave propagation characteristic estimation apparatus and computer program
CN108398782B (zh) 水下激光主动成像系统的蒙特卡洛模拟及优化设计方法
JP6478784B2 (ja) 電波伝搬シミュレーション装置
JP2008124938A (ja) チャネル特性解析装置及び方法
WO2017088814A1 (zh) 室内定位方法和相关设备
JP5355713B2 (ja) 伝搬経路推定方法、プログラム及び装置
WO2019105194A1 (zh) 一种传播路径搜索方法以及装置
JP5250062B2 (ja) 伝搬経路推定方法、プログラム及び装置
JP2004294133A (ja) 電波伝搬特性予測システム及びその方法並びにプログラム
CN110940994B (zh) 定位初始化方法及其系统
CN113078957B (zh) 一种基于空间坐标变换技术的uwoc系统信道特征mcns方法
JP2009005250A (ja) 電波伝搬解析装置
CN111406222A (zh) 确定射频信号的到达角
JP4972471B2 (ja) 電波伝搬解析装置
JP4372287B2 (ja) 電波伝搬解析方法および装置ならびに記憶媒体
JP7121951B2 (ja) 通信品質評価装置、通信品質評価方法及びプログラム
JP4157856B2 (ja) 音響反射経路判別方法、コンピュータプログラム、音響反射経路判別装置及び音響シミュレーション装置
Asotov et al. The algorithms for the ray tracing based on the analytical solutions
Shibghatullah et al. The Development of Complex Coating Shape for Energy-Saving Glass using Harmony Search Algorithm
CN114047535A (zh) 定位方法、装置及计算机可读存储介质
CN111130663A (zh) 一种信道检测方法及装置
Steinhoff et al. Capturing short waves over long distances as nonlinear solitary waves
JP2006135844A (ja) 幾何光学的電波伝搬特性解析方法および装置ならびに記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130813

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5687206

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250