JPWO2011068144A1 - 圧電マイクロブロア - Google Patents

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Abstract

振動板(10)は、そのダイヤフラム(11)に中間板(13)を介して圧電素子(12)が貼付されることにより構成されている。ブロア室板(40)の中央には、円形の開口(40S)が形成されている。ダイヤフラム(11)、流路板(50)、及びブロア室板(40)の開口(40S)で構成されるブロア室(BS)は、ダイヤフラムの振動により内部の圧力変化がほぼ一様に変化する大きさに定められている。ブロア室板(40)には吹出口(40BH)、流路板(50)には吹出口(50BH)がそれぞれ設けられている。ブロア室BSで加圧された圧縮性流体は吹出口(40BH,50BH)から吹出される。

Description

本発明は、空気のような圧縮性流体を輸送するのに適したマイクロブロアに関するものである。
ノートパソコンやディジタルAV機器のような小型の電子機器において、内部に生じる熱を効率よく冷却するためにブロアが設けられる。このような冷却用のブロアとしては、小型・低背、低消費電力、及び静音性が重視され要求される。
圧電マイクロブロアに関しては、例えば特許文献1に開示されている。図1は特許文献1に係る圧電マイクロブロアの断面構造及びその動作を示す図である。この圧電マイクロブロアは、ブロア本体1と、外周部がブロア本体1に対して固定されたダイヤフラム2とを備え、ダイヤフラム2の背面中央部には圧電素子3が貼り付けられている。ブロア本体1の第1壁部1aとダイヤフラム2との間にはブロア室4が形成されている。ダイヤフラム2の中心部と対向する第1壁部1aの部位に第1開口部5aが形成されている。
圧電素子3に電圧を印加することにより、ダイヤフラム2を屈曲変形させ、第1開口部5aとダイヤフラム2との距離を変化させることができる。ブロア本体1には、第1壁部1aを間にしてブロア室4と反対側に、第1壁部1aと間隔をあけて第2壁部1bが設けられ、第1開口部5aと対向する第2壁部1bの部位に第2開口部5bが形成されている。第1壁部1aと第2壁部1bとの間には、外側端部が外部に連通され、内側端部が第1開口部5a及び第2開口部5bに接続された流入通路7が形成されている。
図1(a)は初期状態(非電圧印加時)であり、ダイヤフラム2は平坦状である。図1(b)は圧電素子3への印加電圧の最初の1/4周期の状態であり、ダイヤフラム2が下に凸に屈曲するので、第1開口部5aとダイヤフラム2との距離が増大し、第1開口部5aを介してブロア室4内に流体が吸い込まれる。このとき、流入通路7の流体の一部がブロア室4内に吸い込まれる。
次の1/4周期では、図1(c)のようにダイヤフラム2は平坦状に戻る時、第1開口部5aとダイヤフラム2との距離が減少し、流体は開口部5a,5bを通って上方向に押し出される。この時、流入通路7の流体を一緒に巻き込みながら上方に流れる。
次の1/4周期では、図1(d)のようにダイヤフラム2が上に凸に屈曲するので、第1開口部5aとダイヤフラム2との距離が減少し、ブロア室4内の流体が高速で開口部5a,5bから上方向に押し出される。
次の1/4周期では、図1の(e)のようにダイヤフラム2は平坦状に戻る時、第1開口部5aとダイヤフラム2との距離が増大し、流体は第1開口部5aを通過してブロア室4内に若干吸い込まれるが、流入通路7の流体は慣性により中心方向、及びブロア室外に流体が押し出される方向に流れ続ける。その後、ダイヤフラム2の動作は図1の(b)に戻り、それ以後(b)〜(e)の動作を周期的に繰り返す。
国際公開第2008/069266号パンフレット
特許文献1の圧電マイクロブロアにおいては、ダイヤフラムの中心部に対向する壁部に開口部を設け、その開口部から流体を吐出するため、吐出した流れは圧電マイクロブロア本体に対して垂直方向となる。
しかし、このように、圧電マイクロブロア本体に対して垂直方向に圧縮性流体を吹出する構造では、小型の低背電子機器向内に組み込もうとする場合に、製品自体を如何に低背化しても、圧電マイクロブロアから吹出される流体の流れを確保するために、垂直方向の空間が必要になってしまう。電子機器の筐体内で流体の流れを水平方向にしようとすれば、圧電マイクロブロアを電子機器の筐体内で縦向きにして置くか、一旦垂直方向に排出した流れを別途の経路を設けて水平方向に変換する必要が生じ、結局は高さが必要になってしまう。そのため、低背電子機器向けには使用できなかった。
一方、これを解決するために、圧電マイクロブロアのブロア室の側方に開口部を配置して、圧電マイクロブロア本体の側方へ流体を吹出するように構成することが考えられる。しかし、特許文献1の駆動音を防ぐために、例えば15kHz以上の難可聴周波数領域又は超音波領域の高い周波数で駆動する圧電マイクロブロアでは、ブロア室の側方に開口部を配置しても流れは発生せず、側方へ流体を吐出することができない課題があることが分かった。
本発明の目的は、前記課題を解消して、ブロア室の側方へ圧縮性流体を吹出できるようにして、組み込み先の高さ方向の占有域を大幅に縮小化できるようにした、圧電マイクロブロアを提供することにある。
前記課題を解決するために、この発明は、次のように構成する。
圧電素子と、この圧電素子が取り付けられるダイヤフラムと、このダイヤフラムの周囲を支持するダイヤフラム支持部と、前記圧電素子に電圧が印加されて前記ダイヤフラムが屈曲変形することにより、容積変化を起こすブロア室と、を備え、
前記ダイヤフラム支持部は、前記ブロア室に連通された吹出口を側部に備え、
前記ブロア室は、前記圧電素子がおおむね15kHz以上の交番電圧で駆動される状態で前記ダイヤフラムの振動により内部の圧力変化がほぼ一様に変化する大きさにする。
この構成により、側方に圧縮性流体が吹出される圧電マイクロブロアとして用いることができる。
前記ブロア室は、例えば前記ダイヤフラムの周囲を支持するダイヤフラム支持部と、前記ダイヤフラムとの間で構成される。
また、例えば、前記ダイヤフラムと前記圧電素子との間に挟まれたブロア室枠体を備え、前記ダイヤフラム、前記圧電素子、及び前記ブロア室枠体でブロア室が構成される。
本発明によれば、ブロア室の側方へ圧縮性流体を吹出できるようにして、組み込み先電子機器の筐体内での高さ方向の占有域を大幅に縮小化できる。
特許文献1に係る圧電マイクロブロアの断面構造及びその動作を示す図である。 第1の実施形態に係る圧電マイクロブロア101の斜視図である。 図2においてX−X方向に切った、圧電マイクロブロア101の中央縦断面図である。 図2・図3に示した圧電マイクロブロア101の各構成部材の平面図である。 ブロア室の直径Dが、ブロア室内に生じる圧力波の波長より大きい場合の例である。 ブロア室の直径Dが、ブロア室内に生じる圧力波の波長の1/2である場合の例である。 ブロア室の直径Dが、ブロア室内に生じる圧力波の波長の1/4である場合の例である。 ブロア室BSの直径Dと、圧電マイクロブロア101から吹出される空気の流量との関係を示す図である。 第1の実施形態に係る圧電マイクロブロア101を3段重ねにして用いる例を示す断面図である。 第2の実施形態に係る圧電マイクロブロア102の断面図である。 図10に示した圧電マイクロブロア102の各構成部材の平面図である。 第3の実施形態に係る圧電マイクロブロア103の断面図である。 第4の実施形態に係る圧電マイクロブロア104の断面図である。 図13に示した圧電マイクロブロア104の各構成部材の平面図である。 第5の実施形態に係る圧電マイクロブロア105の断面図である。 図15に示した圧電マイクロブロア105の各構成部材の平面図である。 第6の実施形態に係る圧電マイクロブロア106の断面図である。 第7の実施形態に係る圧電マイクロブロア107の断面図である。
《第1の実施形態》
第1の実施形態に係る圧電マイクロブロアについて、図2〜図9を参照して説明する。
図2は第1の実施形態に係る圧電マイクロブロア101の斜視図である。外形は略正方形板状を成し、その一つの側面の中央部に吹出口(40BH,50BH)が開口されている。また、圧電マイクロブロア101の主面に吸入口が開口されている。図2に示す向きでは上面に吸入口60Aが見えている。
図3は、図2においてX−X方向に切った、圧電マイクロブロア101の中央縦断面図である。但し、断面構造をわかりやすくするために、厚み方向に拡大し、上下左右のアスペクト比を変えている。この圧電マイクロブロア101は、底板60、流路板50、ブロア室板40、スペーサ30、振動板10、側壁板20を備えている。
振動板10は、そのダイヤフラム11にリング状の中間板13を介して実質的に中間板13と同径のリング状圧電素子12が貼付されることにより構成されている。すなわち、振動板10は一体化されている。
流路板50、ブロア室板40、スペーサ30、ダイヤフラム11、及び側壁板20にはネジを通す孔(不図示)が開口されていて、底板60にはネジが螺合するネジ穴(不図示)が切られている。側壁板20側からネジを通し、底板60のネジ穴に螺合させることによって、底板60、流路板50、ブロア室板40、スペーサ30、ダイヤフラム11、及び側壁板20が一体化される。
ブロア室板40の中央には直径Dの円形の開口40Sが形成されている。振動板10は、そのダイヤフラム11の周辺部がスペーサ30とともに、ブロア室板40と側壁板20とで挟まれている。すなわち、ダイヤフラム11はスペーサ30を介して、ブロア室板40と側壁板20とで支持されている。このスペーサ30、ブロア室板40、流路板50、底板60、及び側壁板20が本発明に係る「ダイヤフラム支持部」に相当する。
ダイヤフラム11、流路板50、及びブロア室板40の開口40Sで囲まれた空間がブロア室BSである。
ブロア室板40には吹出口40BH、流路板50には吹出口50BHがそれぞれ設けられていて、ブロア室BSと吹出口40BH,50BHとの間に吹出用流路40F,50Fがそれぞれ形成されている。
側壁板20には、その厚み方向に縦穴20Vが形成されている。ダイヤフラム11及びスペーサ30には縦穴20Vに連通し、且つ吹出用流路40Fの途中に繋がる穴が形成されている。縦穴20Vの一方端は吸入口20Aで開放されている。また、底板60にはその厚み方向に、吹出用流路50Fの途中に繋がる縦穴60Vが形成されている。この縦穴60Vの一方端は吸入口60Aで開放されている。
ブロア室BSで加圧された圧縮性流体(例えば空気である。以降、空気を例にして説明する。)は吹出用流路40F,50Fを通って、吹出口40BH,50BHから吹出される。その際、吸入口20A,60Aから空気が吸入され、この吸入された空気は、ブロア室BSからの空気と一緒になって吹出口40BH,50BHから吹出される。したがって、圧電マイクロブロア101の吹出口40BH,50BH側に隣接配置された部材を冷却できる。
図4は、図2・図3に示した圧電マイクロブロア101の各構成部材の平面図である。図4(A)に示すように、側壁板20は、外形が方形板状であり、その中央に円形の開口20Sが形成されている。この円形の開口20Sは、ダイヤフラム11の周辺部のみを支持するために形成されている。また、側壁板20には二つの縦穴20Vが形成されている。前述したように、この縦穴20Vは吸入用流路の一部である。
図4(B)に示すように、圧電素子12及び中間板13は共にリング板状である。
図4(C)に示すように、ダイヤフラム11は外形が方形板状であり、二つの穴11Vが形成されている。これらの穴11Vは側壁板の縦穴20Vと連通する。
図4(D)に示すように、スペーサ30は、外形が方形板状であり、その中央に円形の開口30Sが形成されている。また、スペーサ30には二つの穴30Vが形成されている。これらの穴30Vはダイヤフラム11の穴11Vと連通する。このスペーサ30の平面形状は側壁板20の平面形状と同じである。
図4(E)に示すように、ブロア室板40は、外形が方形板状であり、その中央に円形の開口40Sが形成されている。また、ブロア室板40には二つの横穴40H及び吹出用流路40Fが形成されている。吹出用流路40Fは開口40Sと吹出口40BHとを連通させる。
横穴40Hの第1の端部は吹出用流路40Fの根元付近(開口40S寄りの位置)に繋がっている。横穴40Hの第2の端部はスペーサ30の穴30Vと連通している。スペーサ30の穴30Vはダイヤフラム11の穴11V及び側壁板20の縦穴20Vに連通しているので、横穴40Hの第2の端部は、図3に示した吸入口20Aにまで連通している。
図4(F)に示すように、流路板50は、外形が方形板状であり、二つの横穴50H及び吹出用流路50Fが形成されている。これらの横穴50H及び吹出用流路50Fは、ブロア室板40の二つの横穴40H及び吹出用流路40Fと同一形状であり、互いに重なる。このように流路板50にも横穴50H及び吹出用流路50Fを設けることによって、横穴及び吹出用流路の厚みを稼いでいる。
吹出用流路40F,50F及び吹出口40BH,50BHは吹出用のノズルを構成している。このノズルの作用によって、ブロア室から吹出される空気が一定方向に整流され、且つブロア室から吹出口40BH,50BHまでの圧力変化が所定パターンとなるように制御される。しかも、従来の縦方向に吹出するブロアでは、ノズルを設けた場合に圧電マイクロブロア101の高さ方向に寸法が大きくなってしまうが、本構造ではノズルはブロア室の吹出用流路や底板に形成することができ、寸法を大きくすることなく構成できる。
図4(G)に示すように、底板60は外形が方形板状であり、二つの縦穴60Vが形成されている。これらの縦穴60Vは流路板50の横穴50Hと連通する。
このように、図4の各構成部材を積層し、ネジ留めすることによって、図3に示した圧電マイクロブロア101を構成する。なお、ここでは各構成部材をネジ留めにより固定させているが、接着やカシメ等のその他の手段で一体化されていてもよい。
図5〜図7は、圧電マイクロブロア101のブロア室BSのサイズとブロア室BS内の圧力変化との関係を示す図である。但し、説明に必要な部材のみについて、且つそれらを簡略化して表している。これらの例では、何れもダイヤフラム11のリング状の圧電素子12及び中間板13の内径部分だけが大きく変位するような3次高調波で屈曲振動する、3次振動モードの場合について図示している。
図5は、ブロア室の直径Dが、ブロア室内に生じる圧力波の波長より大きい場合の例である。図5中の(a),(b),(c),(d)はダイヤフラム11の振動周期の90°位相差毎の、ダイヤフラム11及びブロア室BSの変化と圧力波を示している。
まず、位相0°は、それ以前の位相270°の状態から、ダイヤフラム11がブロア室BSを圧縮する方向に変位する途中である。このとき、ダイヤフラム11の変位は0、速度は最大である。図中の白抜きの矢印はダイヤフラム11の変位方向を表している。ダイヤフラム11の変位速度は大きいので、ダイヤフラム11の中央部の圧力が大気圧より高くなる。図中の破線の楕円は、その領域で圧力が高まっていることを表している。この圧力の高い領域からダイヤフラム11の周囲方向へ圧力波が伝搬する。図中の矢印はその伝搬を表している。
その後、ダイヤフラム11がブロア室BSを収縮させる方向へ変位し、位相90°で変位が最大、速度が0となる。
その後、ダイヤフラム11がブロア室BSを拡張させる方向へ変位し、位相180°で変位が0、速度が最大となる。このとき、ブロア室BSの中央の圧力は大気圧より低くなる。図中の白抜きの矢印はダイヤフラム11の変位方向を表している。図中の破線の楕円は、その領域で圧力が低くなっていることを表している。
その後、ダイヤフラム11がブロア室BSを拡張させる方向へ変位し、位相270°で変位が最大、速度が0となる。
以上の動作を繰り返す。(a)に示した位相0°付近で、ブロア室BSの中央で発生した圧力波は、ブロア室BSの周囲へ伝搬していく。図5に示した例では、ブロア室BSの直径Dが、ブロア室BS内に生じる圧力波の波長より大きく、ブロア室BSの周囲へ伝播するうちに圧力波は減衰していく。したがって、ブロア室BSの中央部の圧力変化は大きいが、ブロア室の周辺部の圧力変化は小さくなる。そのため、このようなブロア室のサイズでは、ブロア室の側方から空気を吹出することができない。
図6は、ブロア室の直径Dが、ブロア室内に生じる圧力波の波長の1/2である場合の例である。図6中の(a),(b),(c),(d)はダイヤフラム11の振動周期の90°位相差毎の、ダイヤフラム11及びブロア室BSの変化と圧力波を示している。
まず、位相0°は、それ以前の位相270°の状態から、ダイヤフラム11がブロア室BSを圧縮する方向に変位する途中である。図5の(a)の場合と同様に、このとき、ダイヤフラム11の変位は0、速度は最大である。ダイヤフラム11の変位速度は大きいので、ダイヤフラム11の中央部の圧力が大気圧より高くなる。この圧力の高い領域からダイヤフラム11の周囲方向へ圧力波が伝搬する。
その後、ダイヤフラム11がブロア室BSを収縮させる方向へ変位し、位相90°で変位が最大、速度が0となる。ブロア室BSの半径(D/2)は1/4波長であるので、位相0°の時にブロア室の中央で発生した圧力波は1/4周期後にブロア室板40の開口40Sの内壁で反射することになる。
その後、ダイヤフラム11がブロア室BSを拡張させる方向へ変位し、位相180°で変位が0、速度が最大となる。このとき、ブロア室BSの中央の圧力はダイヤフラム11の変位に応じて低くなろうとするが、ブロア室板40の開口40Sの内壁で反射してブロア室BSの中央方向へ戻って来た圧力波は、ブロア室中央の圧力変化を打ち消す方向に作用する。
その後、ダイヤフラム11がブロア室BSを拡張させる方向へ変位し、位相270°で変位が最大、速度が0となる。このとき、ブロア室BSの中央の圧力は大気圧と同等かそれより低くなる。
以上の動作を繰り返す。このように、ダイヤフラム11の変位によってブロア室BSの中央で発生した圧力波は、ブロア室BSの周囲へ伝搬し、ブロア室板40の開口40Sの内壁で反射し、再びブロア室BSの中央方向へ戻って干渉する。図6に示した例では、ブロア室BSの直径Dが、ブロア室BS内に生じる圧力波の波長の1/2であるので、ブロア室板40の開口40Sの内壁で反射しブロア室BSの中央方向へ戻る圧力波と、ブロア室BSの中央で発生した圧力波とは逆位相で干渉し、互いの圧力を打ち消し合う。したがって、ダイヤフラム11はブロア室内の圧力を有効に変化させることができない。そのため、ブロア室BSが小さく、ブロア室BSの周囲へ伝播する時の減衰が少ないとはいうものの、このようなブロア室のサイズでも、ブロア室の側方から空気を十分に吹出することができない。
図7は、ブロア室の直径Dが、ブロア室内に生じる圧力波の波長の1/4である場合の例である。図7中の(a),(b),(c),(d)はダイヤフラム11の振動周期の90°位相差毎の、ダイヤフラム11及びブロア室BSの変化と圧力波を示している。
まず、位相0°は、それ以前の位相270°の状態から、ダイヤフラム11がブロア室BSを圧縮する方向に変位する途中である。図5の(a)の場合と同様に、このとき、ダイヤフラム11の変位は0、速度は最大である。ダイヤフラム11の変位速度は大きいので、ダイヤフラム11の中央部の圧力が大気圧より高くなる。この圧力の高い領域からダイヤフラム11の周囲方向へ圧力波が伝搬する。
その後、ダイヤフラム11がブロア室BSを収縮させる方向へ変位し、位相90°で変位が最大、速度が0となる。ブロア室BSの半径(D/2)は1/8波長であるので、位相0°の時にブロア室の中央で発生した圧力波は1/8周期後にブロア室板40の開口40Sの内壁で反射し、1/4周期後にブロア室の中央に戻ったとき、圧力の高い領域と低い領域とが同一時点で重ならない。
その後、ダイヤフラム11がブロア室BSを拡張させる方向へ変位し、位相180°で変位が0、速度が最大となる。
その後、ダイヤフラム11がブロア室BSを拡張させる方向へ変位し、位相270°で変位が最大、速度が0となる。このとき、ブロア室BSの中央の圧力は大気圧と同等かそれより低くなる。
以上の動作を繰り返す。
このように、ダイヤフラム11の変位によってブロア室BSの中央で発生した圧力波は、ブロア室BSの周囲へ伝搬し、ブロア室板40の開口40Sの内壁で反射し、すぐにブロア室BSの中央方向へ戻る。図7に示した例では、ブロア室BSの直径Dが、ブロア室BS内に生じる圧力波の波長の1/4であるので、ブロア室板40の開口40Sの内壁で反射しブロア室BSの中央方向へ戻る圧力波と、ブロア室BSの中央で発生した圧力波とは互いに打ち消し合うことがない。したがって、ブロア室BS内部の圧力はほぼ一様に変化する。そのため、ブロア室の周辺部での圧力変化は中央部と同様に大きく変化し、ブロア室の側方から空気を吹出することができる。なお、この例では波長の1/4としたが、1/4以下であれば互いに打消し合うことはなく、また小さければ小さいほど瞬間的に圧力波が伝搬し、より一様に圧力が変化する。
図8は、ブロア室BSの直径Dと、圧電マイクロブロア101から吹出される空気の流量との関係を示す図である。ここで、横軸は駆動周波数での圧力波(媒体中を伝わる音波)の波長に対するブロア室BSの直径Dの比である。室温での音速を約340mとして、ブロア室内に生じる駆動周波数での圧力波(音波)の波長を計算し、それに対してブロア室BSの直径Dの比を求めた。
ここで、圧電マイクロブロア101の各部の寸法は次のとおりである。
[圧電素子12]
厚み0.2[mm]
外径12[mm]
内径5[mm]
[中間板13]
厚み0.1[mm]
外径12[mm]
内径5[mm]
[ダイヤフラム11]
厚み0.08[mm]
外径15[mm]
[ブロア室板40]
厚み0.2[mm]
内径3〜11[mm]
[流路板50]
厚み0.5[mm]
[底板60]
厚み0.5[mm]
[圧電素子12へ印加する駆動電圧]
周波数20kHz
電圧50Vppの交流電圧
直径Dが0.5以下、つまり圧力波の波長の1/2未満で横吹きの流量が得られ始めており、さらに直径Dが0.25以下、つまり圧力波の波長の1/4以下では流量は0.23[L/min]となっており大きな空気の吹出が生じている。
このように、ブロア室BSの直径Dがブロア室BS内に発生する圧力波の波長の1/4以下であると、(1/4以下であるほど、)ブロア室板40の開口40Sの内壁で反射しブロア室BSの中央方向へ戻るまでの時間が短くなり、圧力波が瞬間的に伝搬することになり、ブロア室内の圧力変化の一様性が向上する。但し、ブロア室BSの直径Dがあまりに小さくなり過ぎると、ダイヤフラム11の変位が小さくなってブロア室の容積変化が小さくなり、流量が稼げなくなるので、ブロア室BSの直径Dは、ブロア室BS内に発生する圧力波の波長の1/4以下の条件を満足しつつ、所定の流量が得られる寸法に設定すればよい。そのような場合、第1の実施形態のようにブロア室の寸法は小さく保ちながらそれとは別に駆動部を大きくすることで、変位を大きくしながらブロア室内の圧力分布を一様にすることができ、良好な流量特性が得られる。
また、実験結果より、ブロア室BSの直径Dが圧力波の波長の1/2未満の場合、ブロア室の側方から空気の吹出が確認できている。上記範囲は、理論上、圧力が打ち消し始める領域ではあるが、完全に打ち消す訳ではなく、圧力が一様になるように何らかの作用が働いているものと考えられる。
図9は、第1の実施形態に係る圧電マイクロブロア101を3段重ねにして用いる例を示す断面図である。第1の実施形態に係る圧電マイクロブロア101は、その上下面の吸入口20A,60Aが平面視で同じ位置にあるため、複数の圧電マイクロブロア101を積層した状態で、それぞれの圧電マイクロブロア101の吸入口20A,60Aは連通する。そのため、各圧電マイクロブロア101は正常に動作し、全体の吹出量の流量が稼げる。しかも、吹出口40BH,50BHは同一面に並んで同方向を向くので、それらから吹出された空気は周囲の空気を巻き込み、周囲の空気を含めた全体の流量が更に向上することになる。
《第2の実施形態》
図10は第2の実施形態に係る圧電マイクロブロア102の断面図である。第1の実施形態に係る圧電マイクロブロア101と異なるのは、図3に示した流路板50を備えていないことと、吸入口60Aが単一であることである。
図11は、図10に示した圧電マイクロブロア102の各構成部材の平面図である。図11(A)に示すように、側壁板20は、外形が方形板状であり、その中央に円形の開口20Sが形成されている。
図11(B)に示すように、圧電素子12及び中間板13は共にリング板状である。
図11(C)に示すように、ダイヤフラム11は外形が方形板状である。
図11(D)に示すように、スペーサ30は、外形が方形板状であり、その中央に円形の開口30Sが形成されている。
図11(E)に示すように、ブロア室板40は、外形が方形板状であり、その中央に円形の開口40Sが形成されている。また、ブロア室板40には吹出用流路40Fが形成されている。吹出用流路40Fは開口40Sと吹出口40BHとを連通させる。
図11(F)に示すように、底板60は外形が方形板状であり、一つの縦穴60Vが形成されている。この縦穴60Vはブロア室板40の吹出用流路40Fの根元付近(開口40S寄りの位置)に繋がっている。
このように、図11の各構成部材を積層し、ネジ留めすることによって、図10に示した圧電マイクロブロア102を構成する。
《第3の実施形態》
図12は第3の実施形態に係る圧電マイクロブロア103の断面図である。第1の実施形態に係る圧電マイクロブロア101と異なるのは、圧電素子12及び中間板13を円板状にしたことである。その他の構成は圧電マイクロブロア101と同じである。この場合は、一次振動モードで使用してもよい。第1の実施形態として比較して、非常に小型化することが可能になる。
ダイヤフラム11、圧電素子12、及び中間板13による振動板10の振動モードは第1の実施形態で示したものと異なるが、ブロア室BSのサイズとブロア室内の圧力が一様に変化するための条件は同じである。したがって、このような円板状の圧電素子を備えた圧電マイクロブロアにも適用できる。つまり、本発明のブロア室構造を有すれば、ダイヤフラム、圧電素子、中間板の有無等の構成や振動モードによらず、内部の圧力変化がほぼ一様にでき、同様の効果が得られる。
《第4の実施形態》
図13は第4の実施形態に係る圧電マイクロブロア104の断面図である。この圧電マイクロブロア104は、底板60、流路板50、振動板10、側壁板20を備えている。振動板10は、圧電素子12とダイヤフラム11と中間板13とで構成されている。
第1〜第3の実施形態に係る圧電マイクロブロア101〜103と異なるのは、振動板10及びブロア室BSの構成である。
振動板10は、そのダイヤフラム11の周辺部が流路板50と側壁板20とで挟まれている。すなわち、ダイヤフラム11は流路板50と側壁板20とで支持されている。この流路板50及び側壁板20が本発明に係る「ダイヤフラム支持部」に相当する。
中間板13は本発明に係る「ブロア室枠体」に相当する。圧電素子12は円板状であるの対し、中間板13はリング板状である。ダイヤフラム11と圧電素子12との間に中間板13が挟み込まれている。この構造によって、ダイヤフラム11、圧電素子12、及び中間板でブロア室BSが構成されている。
中間板13には吹出用流路13Fが形成されている。側壁板20には吹出口20BH、流路板50には吹出口50BHがそれぞれ設けられている。さらに、吹出用流路13Fの延長位置と吹出口20BHとの間に吹出用流路20Fが形成されている。
流路板50、ダイヤフラム11、及び側壁板20にはネジを通す孔(不図示)が開口されていて、底板60にはネジが螺合するネジ穴(不図示)が切られている。側壁板20側からネジを通し、底板60のネジ穴に螺合させることによって、底板60、流路板50、ダイヤフラム11、及び側壁板20が一体化される。
図14は、図13に示した圧電マイクロブロア104の各構成部材の平面図である。図14(A)に示すように、側壁板20は、外形が方形板状であり、その中央に円形の開口20Sが形成されている。また、側壁板20には吹出用流路20Fが形成されている。吹出用流路20Fは開口20Sと吹出口20BHとを連通させる。
図14(B)に示すように、圧電素子12は円板状である。
図14(C)に示すように、中間板13はリング板状の一部に切れ目が入っている。この切れ目が吹出用流路13Fである。
図14(D)に示すように、ダイヤフラム11は外形が方形板状であり、内部に複数の円弧状のスリットが形成されている。また、開口部が吹出口11BHと繋がっている吹出用流路11Fが形成されている。
図14(E)に示すように流路板50は、外形が方形板状であり、その中央に円形の開口50Sが形成されている。また、流路板50には吹出用流路50Fが形成されている。吹出用流路50Fは開口50Sと吹出口50BHとを連通させる。
図14(F)に示すように、底板60は外形が方形板状である。
このように、図14の各構成部材を積層し、ネジ留めすることによって、図13に示した圧電マイクロブロア104を構成する。
このように、ダイヤフラム11、圧電素子12、及び中間板で構成されるブロア室BSは、ダイヤフラム11に支持されて浮島状になっているので、ダイヤフラム11と圧電素子12は個別に屈曲変位可能である。圧電素子12が上方へ膨らむように変位するとき、ダイヤフラム11は下方へ下がるように変位し、圧電素子12が下方へ凹むように変位するとき、ダイヤフラム11は上方へ上がるように変位する振動モードが生じるように、圧電素子12、中間板13、及びダイヤフラム11の寸法を定めている。圧電素子12に対する駆動電圧の周波数は、圧電素子12及びダイヤフラム11が上記のモードで振動するように定める。
このように、圧電素子12及びダイヤフラム11がブロア室BSの縮小方向と拡張方向に同期して変位することによって、第1〜第3の実施形態で示した圧電マイクロブロアのブロア室よりその容積変化が大きくなる。したがって、吹出流量を効果的に増大できる。
ここで、圧電マイクロブロア104の各部の寸法は次のとおりである。
[圧電素子12]
厚み0.1[mm]
外径9[mm]
[中間板13]
厚み0.15[mm]
外径9[mm]
内径4[mm]
[ダイヤフラム11]
厚み0.05[mm]
外径12[mm]
[流路板50]
厚み0.5[mm]
[底板60]
厚み0.5[mm]
[圧電素子12へ印加する駆動電圧]
周波数21.6kHz
電圧15Vppの交流電圧
以上の条件で、駆動電圧が低いにもかかわらず、第1の実施形態と同等の0.22[L/min]の流量が得られた。
この第4の実施形態によれば、ブロア室形成のためだけの部材が不要となり、全体に低背化できる。また、ダイヤフラム11の駆動部周辺部にスリットを入れたため、ダイヤフラム支持部材である流路板50及び側壁板20への振動漏れが抑制される。さらに、構成部品の積層圧力や、圧電マイクロブロアの取り付け応力などの影響を受けずに安定動作できる。
《第5の実施形態》
図15は第5の実施形態に係る圧電マイクロブロア105の断面図である。第1の実施形態に係る圧電マイクロブロア101と異なるのは、ブロア室板40の構成である。その他の構成は圧電マイクロブロア101と同じである。
第5の実施形態に係る圧電マイクロブロア105では、ダイヤフラム11とブロア室板40の開口40Sと流路板50とで構成される空間に、その空間を仕切るブロア室仕切り40Pを備えている。そして、このブロア室仕切り40Pとダイヤフラム11とでブロア室BSが構成されている。
図16は、図15に示した圧電マイクロブロア105の各構成部材の平面図である。図16(A)に示すように、側壁板20は、外形が方形板状であり、その中央に円形の開口20Sが形成されている。また、側壁板20には二つの縦穴20Vが形成されている。
図16(B)に示すように、圧電素子12及び中間板13は共にリング板状である。
図16(C)に示すように、ダイヤフラム11は外形が方形板状であり、二つの穴11Vが形成されている。これらの穴11Vは側壁板の縦穴20Vと連通する。
図16(D)に示すように、スペーサ30は、外形が方形板状であり、その中央に円形の開口30Sが形成されている。また、スペーサ30には二つの穴30Vが形成されている。
図16(E)に示すように、ブロア室板40は、外形が方形板状であり、その中央に開口40Sが形成されている。この開口40S内にブロア室仕切り40Pが形成されている。また、ブロア室板40には横穴40BH及び吹出用流路40Fが形成されている。吹出用流路40Fは、ブロア室仕切り40P内と吹出口40BHとを連通させる。
図16(F)に示すように、流路板50は、外形が方形板状であり、二つの横穴50H及び吹出用流路50Fが形成されている。横穴50Hの第1の端部は吹出用流路50Fの根元付近に繋がっている。横穴50Hの第2の端部はブロア室板40の穴40Vと連通している。ブロア室板40の穴40Vはスペーサ30の穴30V、ダイヤフラム11の穴11V及び側壁板20の縦穴20Vに連通しているので、横穴50Hの第2の端部は、図15に示した吸入口20Aにまで連通している。
図16(G)に示すように、底板60は外形が方形板状であり、二つの縦穴60Vが形成されている。これらの縦穴60Vは流路板50の横穴50Hと連通する。
このように、図16の各構成部材を積層し、ネジ留めすることによって、図15に示した圧電マイクロブロア105を構成する。
尚、以上に示した例では、ダイヤフラム支持部側にブロア室仕切りを設けたが、ダイヤフラム11側にブロア室仕切りを設けてもよい。
第1〜第4の実施形態で示したように、ダイヤフラム11が変位する領域にブロア室板40が設けられてブロア室が構成されると、ダイヤフラム11が変位する時に空気の抵抗が生じてダイヤフラム11の変位が阻害されるおそれがある。しかし、第5の実施形態のように、ブロア室板40の開口40Sを大きくし、その開口による空間内にブロア室仕切り40Pを設ければ、ダイヤフラム11の下に変位可能な空間を確保することができるので、変位を阻害するおそれが小さくなる。特に、ブロア室仕切り40Pをダイヤフラム11の振動の節に対応する位置にすれば、その効果が大きい。また、特にブロア室の寸法Dが小さい場合に効果が大きい。
《第6の実施形態》
図17は第6の実施形態に係る圧電マイクロブロア106の断面図である。第1の実施形態に係る圧電マイクロブロア101と異なるのは、図3に示した底板60を備えていないこと、図3に示した縦穴20V,60Vを備えていないこと、同様にダイヤフラム11及びスペーサ30に、縦穴20Vと連通する穴を備えていないこと、及び図3に示した吹出用流路50Fを備えていないことである。
すなわち、吸入口を備えていない。そのため、吸入口から吸入した空気を吹出口から吹出するといった一方向への流体の輸送はできないが、吹出口40BHからブロア室BSへ吸引した空気を同じブロア室BSから吹出口40BH周辺の空気を巻き込んで吹出するという“ふいご動作”を行う。
このふいご動作によって空気の流れを生じさせ、もしくは空気に乱れを発生させることで、冷却効率を上げる効果が期待でき、小型機器における冷却に利用できる。
第6の実施形態によれば、底板が無いためさに、第1の実施形態の圧電マイクロブロア101に比べて低背化でき、材料部品も簡素化できる。
《第7の実施形態》
図18は第7の実施形態に係る圧電マイクロブロア107の断面図である。これまでに示した各実施形態では、板状の部材を用いてスペーサ30、ブロア室板40、流路板50、底板60を積層することでマイクロブロアが構成されていたが、第7の実施形態は樹脂成型や削りだしなどの加工法により一体形成された部材が用いられている。
第7の実施形態に係る圧電マイクロブロア107では、例えば図15に示したスペーサ30、ブロア室板40、流路板50、底板60に相当する部材が、単一の樹脂部材である下部板345で構成されている。下部版345には凹部が形成されて、この下部板345の凹部とダイヤフラム11とでブロア室BSが構成されている。また、下部板345には横穴45BH及び吹出用流路45Fが形成されている。下部板345には吸入口345Aが形成されている。
振動板10は、そのダイヤフラム11に中間板13を介して圧電素子12が貼付されることにより一体化されている。その他の構成は図15に示したものと同様である。
このように、一体成型された樹脂部材によりブロア本体を形成する場合、ブロア室の形状は任意の形状に加工しやすい。例えば、ブロア室の流路側の角にテーパやR(丸み)をつけたり、ブロア室をドーム状にしてダイヤフラムの変形形状により近づけたりして、ブロア室内の圧力変化をより一様にする事ができる。この場合は、ブロア室の形状が厚み方向に一様ではないが、広がり方向の最大寸法Dがブロア室寸法と考えればよい。
さらにブロア室だけではなく、吹出用流路の形状も任意に構成することができ、流れに最適な形状とすることでより特性の改善が可能となる。
《他の実施形態》
圧電マイクロブロアの駆動周波数は、問題となる程の可聴音雑音が生じないように、超音波の周波数帯域であることが望ましいし、高いほど単位時間当たりのダイヤフラムの振動サイクル数が多くなるので、流量を高めることができる。しかし、振動板の共振周波数の設計によっては、15kHz以上である難可聴周波数領域や超音波の周波数(おおむね20kHz以上)の周波数であってもよいし、この周波数範囲から多少外れていてもよい。
BS…ブロア室
10…振動板
11…ダイヤフラム
11V,30V,40V…穴
12…圧電素子
13…中間板
11F,13F,20F,40F,50F…吹出用流路
20…側壁板
20A,60A…吸入口
20S,30S,40S,50S…開口
20V,60V…縦穴
30…スペーサ
40…ブロア室板
40BH,50BH…吹出口
40H,50H…横穴
40P…室仕切り
50…流路板
60…底板
101〜107…圧電マイクロブロア
しかし、このように、圧電マイクロブロア本体に対して垂直方向に圧縮性流体を吹出する構造では、小型の低背電子機器内に組み込もうとする場合に、製品自体を如何に低背化しても、圧電マイクロブロアから吹出される流体の流れを確保するために、垂直方向の空間が必要になってしまう。電子機器の筐体内で流体の流れを水平方向にしようとすれば、圧電マイクロブロアを電子機器の筐体内で縦向きにして置くか、一旦垂直方向に排出した流れを別途の経路を設けて水平方向に変換する必要が生じ、結局は高さが必要になってしまう。そのため、低背電子機器向けには使用できなかった。
ここで、圧電マイクロブロア101の各部の寸法は次のとおりである。
[圧電素子12]
厚み0.2[mm]
外径12[mm]
内径5[mm]
[中間板13]
厚み0.1[mm]
外径12[mm]
内径5[mm]
[ダイヤフラム11]
厚み0.08[mm]
外径15[mm]
[ブロア室板40]
厚み0.2[mm]
内径3〜11[mm]
[流路板50]
厚み0.5[mm]
[底板60]
厚み0.5[mm]
[圧電素子12へ印加する駆動電圧]
周波数20kHz
電圧50Vppの交流電圧
直径Dが0.5未満、つまり圧力波の波長の1/2未満で横吹きの流量が得られ始めており、さらに直径Dが0.25以下、つまり圧力波の波長の1/4以下では流量は0.23[L/min]となっており大きな空気の吹出が生じている。
この第4の実施形態によれば、ブロア室形成のためだけの部材が不要となり、全体に低背化できる。また、ダイヤフラム11の駆動部周辺部にスリットを入れたため、ダイヤフラム支持部である流路板50及び側壁板20への振動漏れが抑制される。さらに、構成部品の積層圧力や、圧電マイクロブロアの取り付け応力などの影響を受けずに安定動作できる。
図16(E)に示すように、ブロア室板40は、外形が方形板状であり、その中央に開口40Sが形成されている。この開口40S内にブロア室仕切り40Pが形成されている。また、ブロア室板40には吹出口40BH及び吹出用流路40Fが形成されている。吹出用流路40Fは、ブロア室仕切り40P内と吹出口40BHとを連通させる。
このふいご動作によって空気の流れを生じさせ、もしくは空気に乱れを発生させることで、冷却効率を上げる効果が期待でき、小型機器における冷却に利用できる。
第6の実施形態によれば、底板が無いために、第1の実施形態の圧電マイクロブロア101に比べて低背化でき、材料部品も簡素化できる。
第7の実施形態に係る圧電マイクロブロア107では、例えば図15に示したスペーサ30、ブロア室板40、流路板50、底板60に相当する部材が、単一の樹脂部材である下部板345で構成されている。下部345には凹部が形成されて、この下部板345の凹部とダイヤフラム11とでブロア室BSが構成されている。また、下部板345には横穴45BH及び吹出用流路45Fが形成されている。下部板345には吸入口345Aが形成されている。
BS…ブロア室
10…振動板
11…ダイヤフラム
11V,30V,40V…穴
12…圧電素子
13…中間板
11F,13F,20F,40F,50F…吹出用流路
20…側壁板
20A,60A…吸入口
20S,30S,40S,50S…開口
20V,60V…縦穴
30…スペーサ
40…ブロア室板
40BH,50BH…吹出口
40H,50H…横穴
40P…ブロア室仕切り
50…流路板
60…底板
101〜107…圧電マイクロブロア

Claims (10)

  1. 圧電素子と、
    前記圧電素子が取り付けられるダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムの周囲を支持するダイヤフラム支持部と、
    前記圧電素子に電圧が印加されて前記ダイヤフラムが屈曲変形することにより、容積変化を起こすブロア室と、を備え、前記ブロア室の前記容積変化によって圧縮性流体を輸送する圧電マイクロブロアにおいて、
    前記ダイヤフラム支持部は、前記ブロア室に連通された吹出口を側部に備え、
    前記ブロア室は、前記圧電素子が15kHz以上の交番電圧で駆動される状態で、前記ダイヤフラムの振動により内部の圧力変化がほぼ一様に変化する大きさである、圧電マイクロブロア。
  2. 前記ブロア室は、前記ダイヤフラムの周囲を支持するダイヤフラム支持部と、前記ダイヤフラムとの間で構成された、請求項1に記載の圧電マイクロブロア。
  3. 前記ダイヤフラムと前記ダイヤフラム支持部との間に構成される空間であって、前記ダイヤフラムと前記ダイヤフラム支持部の少なくともいずれかに、当該空間を仕切るブロア室仕切りを備え、
    前記ダイヤフラム、前記ダイヤフラム支持部及び前記ブロア室仕切りで前記ブロア室が構成された、請求項2に記載の圧電マイクロブロア。
  4. 前記ダイヤフラム支持部は、前記吹出口と前記ブロア室とを連通する吹出用流路を内部に備え、前記ダイヤフラム支持部に吸入口を備え、前記吸入口と前記吹出用流路の途中との間を連通する吸入用流路を備えた、請求項2又は3に記載の圧電マイクロブロア。
  5. 前記ダイヤフラムと前記圧電素子との間に挟まれたブロア室枠体を備え、前記ダイヤフラム、前記圧電素子、及び前記ブロア室枠体で前記ブロア室が構成された、請求項1に記載の圧電マイクロブロア。
  6. 前記ダイヤフラム支持部は、前記吹出口と前記ブロア室とを連通する吹出用流路を内部に備え、前記ダイヤフラムに吸入口を備え、前記吸入口と前記吹出用流路の途中との間を連通する吸入用流路を備えた、請求項5に記載の圧電マイクロブロア。
  7. 前記ブロア室の広がり方向の寸法は、前記ダイヤフラムの振動領域の範囲より小さい、請求項1乃至6の何れかに記載の圧電マイクロブロア。
  8. 前記吹出口と前記吹出用流路とでノズルが構成された、請求項1乃至7の何れかに記載の圧電マイクロブロア。
  9. 前記ブロア室の広がり方向の寸法は、前記ダイヤフラムの駆動周波数での圧力波の波長に対して1/2倍未満である、請求項1乃至8の何れかに記載の圧電マイクロブロア。
  10. 前記ブロア室の広がり方向の寸法は、前記ダイヤフラムの駆動周波数での圧力波の波長に対して1/4倍以下である、請求項1乃至8の何れかに記載の圧電マイクロブロア。
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