JPWO2011065459A1 - 光学的情報処理装置及び光学的情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
光学的情報処理装置は、対物レンズ(10a,10b)を含む集光部、対物レンズ(10a,10b)を透過する光の光軸と、光情報記録媒体(2)の法線との間の角度を変化させる傾斜角度変化装置(12)、傾斜角度変化装置(12)を制御する傾斜角度制御回路(29)等を備える。傾斜角度制御回路(29)は、対物レンズ(10a,10b)の開口数(NA)を基に定められた角度間隔(Δθ)に基づいて、対物レンズ(10a,10b)を透過する光の光軸と、光情報記録媒体(2)の法線との間の角度を変化させる。
Description
本発明は、光情報記録媒体への情報の記録及び光情報記録媒体に記録した情報の再生の少なくとも何れか一方を行う光学的情報処理装置及び光学的情報処理方法に関する。
光情報記録媒体の面の領域だけでなく、光情報記録媒体の厚さ方向の領域も利用することにより、光情報記録媒体に3次元的に情報の記録を行うマイクロホログラム記録再生技術が非特許文献1に開示されている。
非特許文献1に開示されている光学的情報記録再生装置を、図11を参照して説明する。
図示するように、光学的情報記録再生装置50は、光源32と、凹レンズ33と、凸レンズ34a,34bと、ビームスプリッタ35a,35bと、ミラー36a〜36eと、シャッタ37と、1/4波長板38a,38bと、対物レンズ39a,39bと、光検出器40と、から構成されている。
この光学的情報記録再生装置50が光情報記録媒体31に情報を記録する動作を説明する。情報の記録時において、シャッタ37は、図示しないコントローラ等により開制御される。情報“1”を光情報記録媒体31に記録する場合、光源32は、光を出射する。光源32から出射した光は、凹レンズ33及び凸レンズ34aを透過して径が拡大され、ビームスプリッタ35aに入射する。ビームスプリッタ35aに入射した光のうち、一部(例えば、P偏光)はビームスプリッタ35aを透過し、一部(例えば、S偏光)はビームスプリッタ35aで反射される。
ビームスプリッタ35aを透過した光は、ミラー36a及びミラー36bで反射され、ビームスプリッタ35b及び1/4波長板38aを透過する。1/4波長板38aを透過することにより、光は、直線偏光から円偏光に変換され、対物レンズ39aを透過する。対物レンズ39aを透過することにより、光は、平行光から収束光へ変換され、光情報記録媒体31の記録層に集光される。
また、ビームスプリッタ35aで反射された光は、ミラー36c、ミラー36d及びミラー36eで反射されて、シャッタ37、1/4波長板38bを順次透過する。1/4波長板38bを透過することにより、光は、直線偏光から円偏光に変換され、対物レンズ39bを透過する。対物レンズ39bを透過することにより、光は、平行光から収束光へ変換され、光情報記録媒体31の記録層に集光される。
これにより、光源32から出射した光は、互いに対向する2つの光となって、光情報記録媒体31の記録層の同一の位置に集光される。そして、この位置(集光点)において、2つの光が互いに干渉し合うことにより、微小なホログラム(回折格子)が形成される。形成されたホログラムは、ビットデータ“1”を表し、光源32から出射した光に含まれる情報“1”を記録することができる。一方、情報“0”を光情報記録媒体31に記録する場合、光源32は、光を出射しない。この場合、ホログラムは形成されず、情報“0”が記録される。
光学的情報記録再生装置50は、集光点を光情報記録媒体31の記録層の厚さ方向にも移動させることができる。これにより、記録層の面だけでなく、厚さ方向にもホログラムを形成することができ、光情報記録媒体31に3次元的に情報を記録することができる。
次に、光学的情報記録再生装置50が、光情報記録媒体31に記録されている情報を再生する動作を説明する。情報の再生時において、シャッタ37は、図示しないコントローラ等により閉制御される。再生時、光源32は、光を出射する。光源32から出射した光は、凹レンズ33及び凸レンズ34aを透過して径が拡大され、ビームスプリッタ35aに入射する。ビームスプリッタ35aに入射した光のうち、一部(例えば、P偏光)はビームスプリッタ35aを透過し、また、一部(例えば、S偏光)はビームスプリッタ35aで反射される。
ビームスプリッタ35aを透過した光は、ミラー36a及びミラー36bで反射され、ビームスプリッタ35b及び1/4波長板38aを透過する。1/4波長板38aを透過することにより、光は直線偏光から円偏光に変換され、対物レンズ39aを透過する。対物レンズ39aを透過することにより、光は、平行光から収束光へ変換され、光情報記録媒体31の記録層に集光される。
一方、ビームスプリッタ35aで反射された光は、ミラー36c、ミラー36d及びミラー36eで反射されるが、シャッタ37で遮断され、光情報記録媒体31の記録層に集光されない。これにより、光源32から出射した光は、光情報記録媒体31の記録層において、一方向のみから集光され、集光点にホログラムが形成されていれば、ホログラムにより反射される。
ホログラムで反射された光は、上記の方向とは逆向きに対物レンズ39aを透過して発散光から平行光へ変換され、1/4波長板38aを透過する。1/4波長板38aを透過することにより、光は、円偏光から直線偏光へ変換され、ビームスプリッタ35bで反射される。ビームスプリッタ35bで反射された光は、凸レンズ34bを透過することにより、平行光から収束光へ変換され、光検出器40で受光される。これにより、反射光が検出できれば、ホログラムが形成されており、ビットデータ“1”が再生され、反射光が検出できなければ、ホログラムが形成されておらず、ビットデータ“0”が再生される。
光学的情報記録再生装置50は、情報の記録時と同様、情報の再生時においても、集光を、光情報記録媒体31の記録層の面方向だけでなく、記録層の厚さ方向に移動させることができる。これにより、記録層の面に形成されたホログラムだけでなく、記録層の厚さ方向に形成されたホログラムから情報を読み出すことでき、光情報記録媒体31に対して3次元的に情報の再生を行うことができる。
上記構成の情報記録装置50では、光情報記録媒体の各記録位置に記録される情報が1ビットのデータであり、記録容量に限界がある。これに対し、光情報記録媒体の記録容量を増大する技術として、光情報記録媒体の記録層の同一位置に複数ビットを記録する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1〜3には、ページ型のホログラム記録に用いられている角度多重記録が開示されている。角度多重記録は、光情報記録媒体の記録層の同一位置において、一定の角度の間隔で複数のホログラムを形成するものである。これにより、光情報記録媒体の記録層の同一位置で複数ビットの多重記録再生を行うことができる。
ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス・第45巻・第2B号・2006・第1239ページ〜第1245ページ
ここで、複数のホログラムを形成する角度の間隔は、再生すべきホログラムから受け取る信号レベルに対する、他のホログラムから受け取る信号レベルの比で示されるクロストークの影響を受けないように設定しなければならない。これは、再生対象となっているホログラム以外のホログラムに記録された情報を受け取らないようにするためである。
クロストークを小さくするためには、角度の間隔は大きい方が望ましいが、他の条件が同一ならば、記録密度が小さくなってしまう。一方、角度の間隔を小さくすると、他の条件が同一ならば、記録密度は大きくなるが、クロストークが増大してしまう。このため、クロストークを許容値以下に抑えつつ、記録密度を大きくすることが望まれるが、従来技術には、この課題を達成する技術は開示されていない。
本発明は、光情報記録媒体に対して、クロストークの影響を抑えつつ、高密度な情報記録や高密度に記録した情報の再生を行える光学的情報処理装置及び光学的情報処理方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る光学的情報処理装置は、
光情報記録媒体に対して、マイクロホログラム方式による情報の記録及びマイクロホログラム方式による情報の再生の少なくとも何れか一方を行う光学的情報処理装置であって、
光源と、
該光源から出射した光を前記光情報記録媒体に集光する集光手段と、
該集光手段に設けられた対物レンズを透過する光の光軸と、当該透過した光の集光点を含む前記光情報記録媒体の法線との間の角度を変化させる傾斜角度変化手段と、
前記傾斜角度変化手段を制御する傾斜角度制御手段と、を備え、
前記傾斜角度制御手段は、前記対物レンズの開口数を基に定められた、前記光軸と前記法線との間の角度間隔に基づいて、前記傾斜角度変化手段に前記角度を変化させる。
光情報記録媒体に対して、マイクロホログラム方式による情報の記録及びマイクロホログラム方式による情報の再生の少なくとも何れか一方を行う光学的情報処理装置であって、
光源と、
該光源から出射した光を前記光情報記録媒体に集光する集光手段と、
該集光手段に設けられた対物レンズを透過する光の光軸と、当該透過した光の集光点を含む前記光情報記録媒体の法線との間の角度を変化させる傾斜角度変化手段と、
前記傾斜角度変化手段を制御する傾斜角度制御手段と、を備え、
前記傾斜角度制御手段は、前記対物レンズの開口数を基に定められた、前記光軸と前記法線との間の角度間隔に基づいて、前記傾斜角度変化手段に前記角度を変化させる。
本発明の第2の観点に係る光学的情報処理方法は、
光情報記録媒体に対して、マイクロホログラム方式による情報の記録及びマイクロホログラム方式による情報の再生の少なくとも何れか一方を行う光学的情報処理方法であって、
光源から出射した光を対物レンズにより前記光情報記録媒体に集光する集光工程と、
前記対物レンズを透過する光の光軸と、前記透過した光の集光点を含む前記光情報記録媒体の法線との間の角度を変化させる傾斜角度変化工程と、
前記角度の変化を制御する傾斜角度制御工程と、を有し、
該傾斜角度制御工程では、前記対物レンズの開口数を基に定められた、前記光軸と前記法線との間の角度間隔に基づいて、前記角度の変化量を決定し、
前記傾斜角度変化工程では、前記角度の変化量に基づいて前記角度を変化させる。
光情報記録媒体に対して、マイクロホログラム方式による情報の記録及びマイクロホログラム方式による情報の再生の少なくとも何れか一方を行う光学的情報処理方法であって、
光源から出射した光を対物レンズにより前記光情報記録媒体に集光する集光工程と、
前記対物レンズを透過する光の光軸と、前記透過した光の集光点を含む前記光情報記録媒体の法線との間の角度を変化させる傾斜角度変化工程と、
前記角度の変化を制御する傾斜角度制御工程と、を有し、
該傾斜角度制御工程では、前記対物レンズの開口数を基に定められた、前記光軸と前記法線との間の角度間隔に基づいて、前記角度の変化量を決定し、
前記傾斜角度変化工程では、前記角度の変化量に基づいて前記角度を変化させる。
本発明によれば、光情報記録媒体に対して、クロストークの影響を抑えつつ、高密度な情報記録や高密度に記録した情報の再生を行うことができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下の実施形態及び図面の内容によって限定されるものではない。また、本発明は、その趣旨を変更しない範囲で以下の実施形態及び図面の内容に変更(構成要素の付加、変更、又は、削除)を適宜加えることができるのは勿論である。また、以下では、理解を容易にするために、本発明の実施形態において重要でない、公知の技術的事項については説明を適宜省略している。
図1は、本実施形態に係る光学的情報処理装置100の全体構成を示した図である。図1に示すように、この光学的情報処理装置100は、光学ユニット1と、光学ユニット移動装置20と、コントローラ21と、アクティブ波長板駆動回路22と、変調回路23と、記録信号生成回路24と、光源駆動回路25と、増幅回路26と、再生信号処理回路27と、復調回路28と、傾斜角度制御回路29と、光学ユニット制御回路30と、を備える。
光学的情報処理装置100による情報が記録され、又は情報が読み出される(再生される)光情報記録媒体2は、図2に示すように、基板14aと基板14bとの間に記録層13が挟まれた構成となっている。基板14a、14bの材料としては、例えばガラスが用いられる。記録層13の材料としては例えばフォトポリマが用いられる。
光学ユニット1は、図3に示すように、光源3と、回折格子4と、凸レンズ5a〜5fと、アクティブ波長板6と、偏光ビームスプリッタ7と、ミラー8a〜8dと、1/4波長板9a,9bと、対物レンズ10a,10bと、光検出器11と、傾斜角度変化装置12と、から構成される。
光源3は、回折格子4を外部共振器とする半導体レーザから構成される。光源3は、コントローラ21(図1参照)の制御の下、単一波長の光を出射する。凸レンズ5aは、光源3から出射した光を発散光から平行光へ変換して、アクティブ波長板6へ出射する。
アクティブ波長板6は、コントローラ21の制御の下、1/4波長板としての機能と1/2波長板としての機能を、印加する交流電圧の実効値により切り替えることができる。アクティブ波長板6は、2枚の基板の間に液晶層が挟まれた構成を有する。2枚の基板の液晶層側の面には、一軸の屈折率異方性を有する液晶層に交流電圧を印加するための透明電極が形成されている。
液晶層に所定の実効値(例えば、2.5V)の交流電圧が印加されると、液晶層の光学軸の方向は、入射光の光軸に垂直な方向とその光軸に平行な方向との中間(角度45°)の方向となる。このとき、液晶層を透過する光に生じる、光学軸と光軸とを含む面に平行な方向の偏光成分と垂直な方向の偏光成分との間の位相差はπ/2となり、アクティブ波長板6は1/4波長板として作用する。1/4波長として機能するアクティブ波長板6は、入射した直線偏光を円偏光に変換する。
一方、液晶層に所定の実効値(例えば、0V)の交流電圧が印加されると、液晶層の光学軸の方向は、入射光の光軸に垂直な方向となる。このとき、液晶層を透過する光に生じる、光学軸と光軸とを含む面に平行な方向の偏光成分と垂直な方向の偏光成分との間の位相差はπとなり、アクティブ波長板6は1/2波長板として機能する。1/2波長として機能するアクティブ波長板6は、入射した直線偏光の偏光方向を90°変化させる。
光情報記録媒体2に情報を記録する際、アクティブ波長板6は、1/4波長板として機能する。この場合、アクティブ波長板6に入射した光は、アクティブ波長板6を透過することにより、直線偏光から円偏光へ変換され、偏光ビームスプリッタ7に入射する。偏光ビームスプリッタ7に入射した光のうち、約50%(S偏光成分)は、偏光ビームスプリッタ7で反射され、約50%(P偏光成分)は偏光ビームスプリッタ7を透過する。
偏光ビームスプリッタ7で反射された光は、凸レンズ5bを透過する間に平行光から収束光へ変換され、ミラー8a上に集光してミラー8aで反射される。ミラー8aで反射されることにより、光は、収束光から発散光となり、凸レンズ5cを透過する。凸レンズ5cを透過することにより、光は、発散光から平行光へ変換され、ミラー8bで反射され、1/4波長板9aを透過する。1/4波長板9aを透過することにより、光は、直線偏光から円偏光に変換され、対物レンズ10aを透過する。対物レンズ10aを透過することにより、光は、平行光から収束光へ変換され、光情報記録媒体2の記録層に集光される。
一方、偏光ビームスプリッタ7を透過した光は、凸レンズ5dを透過することにより、平行光から収束光へ変換され、ミラー8c上に集光してミラー8cで反射される。ミラー8cで反射された光は、収束光から発散光となり、凸レンズ5eを透過する。凸レンズ5eを透過した光は、発散光から平行光へ変換され、ミラー8dで反射され、1/4波長板9bを透過する。1/4波長板9bを透過することにより、光は、直線偏光から円偏光に変換され、対物レンズ10bを透過する。対物レンズ10bを透過することにより、光は、平行光から収束光へ変換され、光情報記録媒体2の記録層に集光される。
これにより、光源3から出射した光は、互いに対向する2つの光となって、光情報記録媒体2の記録層の同一の位置において集光される。そして、この位置(集光点)において、2つの光が互いに干渉し合うことにより、微小なホログラム(回折格子)が形成される。
一方、再生、即ち、光情報記録媒体2から情報を読み取る際、アクティブ波長板6は、1/2波長板として機能する。この場合、アクティブ波長板6に入射した光は、アクティブ波長板6を透過して偏光方向を90度変化し、偏光ビームスプリッタ7に入射する。偏光ビームスプリッタ7に入射した光は、ほぼ100%がS偏光成分であり、偏光ビームスプリッタ7で反射される。
偏光ビームスプリッタ7で反射された光は、凸レンズ5bを透過することにより、平行光から収束光に変換され、ミラー8a上に集光してミラー8aで反射される。ミラー8aで反射されることにより、光は、収束光から発散光となり、凸レンズ5cを透過する。凸レンズ5cを透過することにより、光は、発散光から平行光へ変換され、ミラー8bで反射され、1/4波長板9aを透過する。1/4波長板9aを透過することにより、光は、直線偏光から円偏光に変換され、対物レンズ10aを透過する。対物レンズ10aを透過することにより、光は、平行光から収束光へ変換され、光情報記録媒体2の記録層に集光される。光情報記録媒体2の記録層に集光された光は、光情報記録媒体2へ情報を記録する時に光情報記録媒体2の記録層に形成されたホログラムで反射される。
当該ホログラムで反射された光は、上記の方向とは逆向きに対物レンズ10aを透過して発散光から平行光へ変換され、1/4波長板9aを透過する。1/4波長板9aを透過した光は、円偏光から直線偏光へ変換され、ミラー8bで反射され、凸レンズ5cを透過する。凸レンズ5cを透過した光は、平行光から収束光へ変換され、ミラー8a上に集光してミラー8aで反射される。ミラー8aで反射された光は、収束光から発散光となり、凸レンズ5bを透過する。凸レンズ5bを透過した光は、発散光から平行光へ変換され、偏光ビームスプリッタ7へP偏光として入射してほぼ100%が透過する。偏光ビームスプリッタ7を透過した光は、凸レンズ5fを透過して平行光から収束光へ変換され、光検出器11で受光される。
傾斜角度変化装置12は、光情報記録媒体2を保持し、集光点を中心に光情報記録媒体2を傾斜させる。
ここで、対物レンズ10a,10bを透過する光の光軸と、透過した光の集光点を含む光情報記録媒体2の法線との間の角度、即ち、透過光の光軸と光情報記録媒体2の法線とがなす角度は、情報記録媒体2の傾きに応じて、図4A〜図4Cに例示するように変化する。
図1に戻り、コントローラ21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等(何れも図示せず)から構成され、光学的情報処理装置100の全体の制御を行う。
アクティブ波長板駆動回路22は、光情報記録媒体2へ情報を記録する際、光学ユニット1のアクティブ波長板6が1/4波長板として機能するよう、アクティブ波長板6が有する液晶層に実効値が2.5Vの交流電圧を印加する。また、アクティブ波長板駆動回路22は、光情報記録媒体2から情報を再生する際、光学ユニット1のアクティブ波長板6が1/2波長板として機能するよう、アクティブ波長板6が有する液晶層に実効値が0Vの交流電圧を印加する。
変調回路23は、光情報記録媒体2へ情報を記録する際、記録データとして外部から入力された信号を所定の変調規則に従って変調する。
記録信号生成回路24は、変調回路23で変調された信号に基づいて、光学ユニット1の光源3を駆動するための記録信号を生成する。
光源駆動回路25は、光情報記録媒体2へ情報を記録する際、記録信号生成回路24で生成された記録信号に基づいて、光源3へ、その記録信号に応じた電流を供給して光源3を駆動する。また、光源駆動回路25は、光情報記録媒体2から情報を再生する際、光源3からの出射光の大きさが一定になるように、光源3へ一定の電流を供給して光源3を駆動する。
増幅回路26は、光情報記録媒体2から情報を再生する際、光学ユニット1の光検出器11から出力される電圧信号を増幅する。
再生信号処理回路27は、増幅回路26で増幅された電圧信号に基づいて、光情報記録媒体2に記録された情報を表す再生信号の生成、波形等化、二値化を行う。
復調回路28は、再生信号処理回路27で二値化された信号を所定の復調規則に従って復調し、再生データとして外部へ出力する。
傾斜角度制御回路29は、対物レンズ10a,10bの開口数(NA)を基に決定された、対物レンズ10a,10bを透過する光の光軸と、光情報記録媒体2の法線とがなす角度の間隔(単位傾斜角)Δθずつ、情報記録媒体2を傾けることを指示する制御信号を傾斜角度変化装置12に供給する。なお、Δθの詳細については、後述する。
光学ユニット1は、光学ユニット移動装置20に接続されている。また、光学ユニット移動装置20は、光学ユニット制御回路30により制御される。光学ユニット制御回路30は、光情報記録媒体2の記録層13における上記集光点の位置を、光情報記録媒体2の記録層13の面及び厚さ方向へ移動させる制御信号を光学ユニット移動装置20に供給する。光学ユニット移動装置20は、光学ユニット制御回路30から供給される制御信号に従い、集光点の位置を記録層13の面及び厚さ方向へ移動させ、3次元的に情報を記録し、再生を行う。
次に、光学ユニット1の動作を、図5A〜図6Cを参照して説明する。光学ユニット1の動作は、光情報記録媒体2に情報を記録する記録動作と、光情報記録媒体2に記録されている情報を読み出す再生動作とに大別される。まず、記録動作について説明する。記録動作の際には、コントローラ21は、アクティブ波長板6に、1/4波長板として機能するように、アクティブ波長板駆動回路22を制御して、交流電圧(例えば、実効値2.5V)を印加する。また、コントローラ21は、図5Bに示すように、光17b、18bの光軸と光情報記録媒体2の記録面の法線との角度が、0度となるように傾斜角度制御回路29を制御する。
この状態で、コントローラ21は、光情報記録媒体2を回転駆動すると共に、予め定められた位置に集光点15bを位置させるように、トラックを追従させるトラッキング制御及び位置制御を行う。コントローラ21は、記録の進行に伴い、予め定められたシーケンスに従って、図5Bに示す基準位置(光17b、18bの光軸と光情報記録媒体2の記録面の法線との角度が0度となる位置)から、図5Aあるいは図5Cに示すように、光情報記録媒体2を所定の角度で傾ける。
一方で、コントローラ21の制御に従って光源3は、光情報記録媒体2の回転駆動と同期して、書き込み対象ビットが“1”の場合に点灯し、書き込み対象ビットが、“0”の場合に消灯する。光源3と回折格子4とから出射されたレーザ光は、凸レンズ5aにより平行化され、1/4波長板として機能しているアクティブ波長板6により円偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ7に入射する。
偏光ビームスプリッタ7に入射した円偏光のうちS偏光成分の光17は、偏光ビームスプリッタ7で反射され、レンズ5b、ミラー8a、レンズ5c、ミラー8b、1/4波長板9a、レンズ10aを介して、図5A〜5Cに示すように、光情報記録媒体2の記録層13内の記録位置に集光する。偏光ビームスプリッタ7に入射した円偏光のうちP偏光成分の光18は、偏光ビームスプリッタ7を透過し、レンズ5d、ミラー8c、レンズ5e、ミラー8d、1/4波長板9b、レンズ10bを介して、光情報記録媒体2の記録層13内の記録位置に集光する。
なお、図5Aは、光17a、光18aの光軸と光情報記録媒体2における集光点15aを含む法線との角度が−Δθである場合の入射光路を示している。同様に、図5Bは、光17b、光18bの光軸と光情報記録媒体2における集光点15bを含む法線との角度が0度である場合の入射光路を示している。そして、図5Cは、光17c、光18cの光軸と光情報記録媒体2における集光点15cを含む法線との角度が+Δθ度である場合の入射光路を示している。何れの場合も、記録すべきデータが“1”の場合、光17と光18が集光点15において干渉し、微小なホログラムが形成される。一方、記録すべきデータが“0”の場合、光17、光18が存在しないため、ホログラムは形成されない。すなわち、集光点15の位置にホログラム16を形成/非形成することにより1ビットのデータが記録される。
このように、光17と光18の光軸と、光情報記録媒体2の記録面側の法線との角度を−Δθ度、0度、+Δθ度の3通りに変化させることで、集光点15に向きが異なる3つのホログラムをそれぞれ形成/非形成することができ、1つの記録位置に計3ビットのデータを記録することができる。
次に、再生動作について説明する。再生動作の際には、コントローラ21は、アクティブ波長板6に、1/2波長板として機能するように、アクティブ波長板駆動回路22を制御して、交流電圧(例えば、実効値0V)を印加する。また、コントローラ21は、読み出し対象データの物理アドレスに従って、光情報記録媒体2の、回転位置と、厚さ方向の位置と、傾斜角を決定し、位置制御を行う。さらに、コントローラ21は、光源3に、光を出射させる。光源3と回折格子4とから出射されたレーザ光は、記録時と同様に、凸レンズ5aにより平行化され、1/2波長板として機能しているアクティブ波長板6により偏光方向が90度変化して、偏光ビームスプリッタ7に入射する。この入射光は、ほぼ100%がS偏光成分であり、偏光ビームスプリッタ7で反射される。
図6A〜6Cに示すように、偏光ビームスプリッタ7で反射されたS偏光成分の光19は、レンズ5b、ミラー8a、レンズ5c、ミラー8b、1/4波長板9a、レンズ10aを介して、光情報記録媒体2の記録層13内の記録位置に集光する。なお、偏光ビームスプリッタ7で光は透過しないので、光情報記録媒体2の記録層内の記録位置には一方向から集光される。
図6Aは、光19aの光軸と光情報記録媒体2における集光点15aを含む法線との角度が−Δθ度である場合の入射光路及び反射光路を示している。ホログラム16aは、記録動作の際(図5A参照)に、集光点15aにおいて形成されたものである。ホログラム16aにおいて反射される光の光軸と光情報記録媒体2における集光点15aを含む法線との角度は−Δθ度である。集光点15aにホログラム16aが形成されている場合、光19aは、ホログラム16aで反射され、光検出器11で受光されるため、情報“1”が再生される。一方、集光点15aにホログラム16aが形成されていない場合、光19aは反射されず、光検出器11で検出されないため、情報“0”が再生される。
すなわち、光検出器11で受光/非受光を判別することにより1ビットのデータが再生される。ここで、光19aは、図6B、図6Cにそれぞれ示すように、ホログラム16a以外のホログラム16b、16cでも反射され、一部が対物レンズ10aに入射してしまう。
図6Bは、光19bの光軸と光情報記録媒体2における集光点15bを含む法線との角度が0度である場合の入射光路及び反射光路を示している。ホログラム16bは、記録動作の際(図5B参照)に、集光点15bにおいて形成されたものである。ホログラム16bにおいて反射される光の光軸と光情報記録媒体2における集光点15bを含む法線との角度は0度である。集光点15bにホログラム16bが形成されている場合、光19bは、ホログラム16bで反射され、光検出器11で受光されるため、情報“1”が再生される。集光点15bにホログラム16bが形成されていない場合、光19bは、光検出器11で受光されないため、情報“0”が再生される。ここで、光19bは、ホログラム16b以外のホログラム16a、16cでも反射され、一部が対物レンズ10aに入射してしまう。
図6Cは、光19cの光軸と光情報記録媒体2における集光点15cを含む法線との角度が+Δθ度である場合の入射光路及び反射光路を示している。ホログラム16cは、記録動作の際(図5C参照)に、集光点15cにおいて形成されたものであり、ホログラム16cにおいて反射される光の光軸と光情報記録媒体2における集光点15cを含む法線との角度は+Δθ度である。集光点15cにホログラム16cが形成されている場合、光19cは、ホログラム16cで反射され、光検出器11で受光されるため、情報“1”が再生される。集光点15cにホログラム16cが形成されていない場合、光19cは、光検出器11で受光されないため、情報“0”が再生される。ここで、光19cは、ホログラム16c以外のホログラム16a、16bでも反射され、一部が対物レンズ10aに入射してしまう。
このようにして、光19a〜19cの光軸と光情報記録媒体2における集光点15a〜15cを含む法線との角度を、それぞれ−Δθ度、0度、+Δθ度の3通りに変化させ、それぞれに対応した3つのホログラム16a〜16cを検出したか否かにより、光情報記録媒体2の記録層13の同一記録位置に記録された3ビットのデータを再生することができる。
図7は、光情報記録媒体2の記録層13に形成されたホログラムのパターンを示す。上記の記録動作及び再生動作(角度多重記録再生動作)により、記録層13の所定の各位置に3ビットデータの情報を多重記録し、又は多重記録した情報を再生することができる。また、集光点の位置を記録層13の面内及び厚さ方向へ移動させることにより3次元的に情報の記録又は再生を行うことができる。
なお、上記においては、理解を容易にするため、対物レンズ10a,10bを透過する光の光軸と、透過した光の集光点15を含む光情報記録媒体2の法線との間の角度を、光情報記録媒体2の法線を含む紙面に平行な面内で−Δθ度、0度、+Δθ度の3通りに、Δθ単位で変化させることにより、1次元の角度多重記録再生を行うものとして説明した。
本実施形態においては、さらに、光情報記録媒体2の法線を含む紙面に垂直な面内で−Δθ度、0度、+Δθ度の3通りに変化させることにより、2次元の角度多重記録再生を行うことができる(図8参照)。この場合、光情報記録媒体2の記録層13の所定の各位置において、9ビットのデータを角度多重記録でき、又は、角度多重再生することができる。
つまり、光情報記録媒体2の傾斜角を、紙面に平行な面内でΔθ度単位にn通りに変化させると共に紙面に垂直な面内でθ度単位にm通りに変化させて、2次元の角度多重記録再生を行うことができる。この場合、n×mビットのデータを角度多重記録でき、又は、角度多重再生することができる。
前述のように、多重記録を行うと、クロストークの問題が発生する。以下、本実施形態における、クロストークの解消手法について説明する。
ここで、光情報記録媒体2の記録層13に形成される集光点の光軸方向の大きさは、記録再生に用いる光の波長をλ、対物レンズ10a,10bの開口数をNA、記録層13の屈折率をnとすると、4nλ/NA2で与えられる。
したがって、光情報記録媒体2の記録層13に形成されるホログラムの光軸方向の大きさもまた、ほぼ4nλ/NA2で与えられる。なお、このとき、記録再生に用いる光の光軸と、光情報記録媒体2における集光点15を含む光情報記録媒体2の法線との角度を変化させた場合のホログラムの回折効率(反射率)は、結合波理論により計算することができる。ここで、開口数(NA)は、対物レンズ10a、10bから光情報記録媒体2に入射する光の光軸に対する最大角度をθ、対物レンズ10a、10bと光情報記録媒体2の間の媒質の屈折率をnとすると、NA=nsinθで表される。
図9は、記録再生に用いる光の光軸と光情報記録媒体2における集光点15を含む光情報記録媒体2の法線との角度を変化させた場合のホログラムの回折効率の例を示す。記録時には、記録角度を0度とし、再生時には、再生角度を−20度〜+20度の範囲で変化させた。また、λ=405nm、NA=0.5、n=1.5とした。
図の横軸は、再生角度であり、図の縦軸は、ホログラムの回折効率を再生角度が0度の場合の値で規格化した信号レベルである。なお、記録角度が0度からずれている場合のホログラムの回折効率は、図中の曲線を記録角度の0度からのずれ量だけ横方向へシフトさせたものとほぼ同じである。
ここで、再生角度0度を挟んで信号レベルが0.25になる2つの再生角度の間の幅の半分(半幅)をΔθ1、信号レベルが0になる2つの再生角度の間の幅の半分(半幅)をΔθ2とすると、Δθ1=11.2度、Δθ2=14.5度である。
光情報記録媒体2の記録層13の集光点15の位置に、記録角度が0度の条件で記録されたホログラムが存在する場合、再生角度が0度の条件で再生したときの信号レベルは1であり、角度0度に対応したデータが“1”であると正しく判定される。
また、光情報記録媒体2の記録層13の集光点15の位置に、ホログラムが存在しない場合、再生角度が0度の条件で再生したときの信号レベルは0であり、角度0度に対応したデータが“0”であると正しく判定される。
これに対し、光情報記録媒体2の記録層13の集光点15の位置に、記録角度が0度の条件で記録されたホログラムが存在しなくても、記録角度が0度からずれた条件で記録されたホログラムが存在する場合、再生角度が0度の条件で再生したときの信号レベルはクロストークにより必ずしも0にならない。
例えば、光情報記録媒体2の法線を含む互いに垂直な面のうち、法線を含む紙面に対して垂直な面の方向をX軸、法線を含む紙面に対して平行な面の方向をY軸、光情報記録媒体2の法線の方向をZ軸とし、角度の間隔Δθで2次元の角度多重記録を行った場合、クロストークが最大になるのは、記録角度がX−Z面内で±Δθ、Y−Z面内で±Δθの条件で記録された4つのホログラムが存在する場合である。
Δθ≦Δθ1ならば、再生角度が0度の条件で再生したときの各ホログラムに対する信号レベルは0.25以上となり、合計の信号レベルは1以上となるため、角度0度に対応したデータが“1”であると誤って判定される。クロストークが許容値以下になり、角度0度に対応したデータが“0”であると正しく判定されるためには、角度の間隔ΔθはΔθ1<Δθを満たす必要がある。
また、Δθ=Δθ2ならば、再生角度が0度の条件で再生したときの各ホログラムに対する信号レベルは0となり、合計の信号レベルは0となる。すなわち、ΔθをΔθ2より大きくしても、クロストークを抑えるという観点からは意味がない。角度多重記録における多重度を上げるためにはΔθは小さい方が良い。従って、角度の間隔ΔθはΔθ1<Δθ≦Δθ2を満たすように定めるのが良い。
例えば、λ=405nm、NA=0.5の場合、Δθ=12度とし、記録再生に用いる光の光軸と光情報記録媒体2の法線との角度を、X−Z面内で−2Δθ度、−Δθ度、0度、+Δθ度、+2Δθ度の5通りに変化させると共に、Y−Z面内で−2Δθ度、−Δθ度、0度、+Δθ度、+2Δθ度の5通りに変化させる。そうすれば、2次元の角度多重記録再生により、光情報記録媒体2の記録層13の同一位置に25ビットの情報を多重記録し、又は、多重記録した25ビットの情報を再生することができる。
図10A及び図10Bは、それぞれNAを変化させた場合の半幅Δθ1、半幅Δθ2の計算結果を示すグラフである。各図において、横軸はNAであり、縦軸は半幅である。
これらの図より、Δθ1、Δθ2は何れもNAに比例することが理解できる。Δθ1とNAとの関係を式で表すと、Δθ1=22.4°×NAとなる。また、Δθ2とNAとの関係を式で表すと、Δθ2=29.0°×NAとなる。なお、Δθ1、Δθ2は何れもλに依存しない。
以上のように、光学的情報処理装置100は、記録再生に用いる光の光軸と、集光点15を含む光情報記録媒体2の法線との間の角度をΔθの間隔で変化させて2次元の角度多重記録を行うが、このΔθは、対物レンズの開口数をNAとし、Δθ1、Δθ2を上式で与えられる値とするとき、Δθ1<Δθを満たすように定められている。このため、クロストークを許容値以下に抑えることができる。さらに、Δθ≦Δθ2を満たすようにΔθを定めることにより、多重度を上げることができる。
このようにして予め決定された間隔Δθは、光学的情報処理装置100が備える内部メモリ又は外部メモリに記憶されている。傾斜角度制御回路29は、記憶されている間隔Δθに基づいて、傾斜角度変化装置12を制御することにより、Δθ1<Δθ且つΔθ≦Δθ2を満たすΔθ単位で光情報記録媒体2を傾斜させる。
特に、Δθ1=22.4°×NAとすることで、より確実にクロストークを許容値以下に抑えることができる。
また、Δθ2=29.0°×NAとすることで、より確実に多重度を上げることができる。
なお、本実施形態の光学的情報処理装置100において、傾斜角度制御回路29が、傾斜角度変化装置12を制御して、対物レンズ10a,10bの開口数NAを基にして予め求められていた角度間隔Δθで光情報記録媒体2を傾斜させたが、本発明はこれに限定されない。例えば、対物レンズの開口数10a,10bが変化する(開口数NAが変化する)光学システムについては、光学レンズの変化に伴う角度間隔Δθの変化を予め求めておき、光学レンズの変化に伴って適当な値を読み出すようにしてもよい。
また、Δθを予め求めておく以外に、開口数NAを図示せぬ入力部から入力し、その入力値に基づいて、傾斜角度制御回路29等が、上記条件を満足する角度間隔Δθを求める仕様にしてもよい。
本出願は、2009年11月26日に出願された日本国特許出願2009−269304号に基づく。本明細書中に、その明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照して取り組むものとする。
1 光学ユニット
2 光情報記録媒体
3 光源
4 回折格子
5a、5b、5c、5d、5e、5f 凸レンズ、
6 アクティブ波長板
7 偏光ビームスプリッタ
8a、8b、8c、8d ミラー
9a、9b 1/4波長板
10a、10b 対物レンズ
11 光検出器
12 傾斜角度変化装置
13 記録層
14a、14b 基板
15、15a、15b、15c 集光点
16、16a、16b、16c ホログラム
17、17a、17b、17c 光
18、18a、18b、18c 光
19、19a、19b、19c 光
20 光学ユニット移動装置
21 コントローラ
22 アクティブ波長板駆動回路
23 変調回路
24 記録信号生成回路
25 光源駆動回路
26 増幅回路
27 再生信号処理回路
28 復調回路
29 傾斜角度制御回路
30 光学ユニット制御回路
100 光学的情報処理装置
2 光情報記録媒体
3 光源
4 回折格子
5a、5b、5c、5d、5e、5f 凸レンズ、
6 アクティブ波長板
7 偏光ビームスプリッタ
8a、8b、8c、8d ミラー
9a、9b 1/4波長板
10a、10b 対物レンズ
11 光検出器
12 傾斜角度変化装置
13 記録層
14a、14b 基板
15、15a、15b、15c 集光点
16、16a、16b、16c ホログラム
17、17a、17b、17c 光
18、18a、18b、18c 光
19、19a、19b、19c 光
20 光学ユニット移動装置
21 コントローラ
22 アクティブ波長板駆動回路
23 変調回路
24 記録信号生成回路
25 光源駆動回路
26 増幅回路
27 再生信号処理回路
28 復調回路
29 傾斜角度制御回路
30 光学ユニット制御回路
100 光学的情報処理装置
Claims (8)
- 光情報記録媒体に対して、マイクロホログラム方式による情報の記録及びマイクロホログラム方式による情報の再生の少なくとも何れか一方を行う光学的情報処理装置であって、
光源と、
前記光源から出射した光を前記光情報記録媒体に集光する集光手段と、
前記集光手段に設けられた対物レンズを透過する光の光軸と、当該透過した光の集光点を含む前記光情報記録媒体の法線との間の角度を変化させる傾斜角度変化手段と、
前記傾斜角度変化手段を制御する傾斜角度制御手段と、を備え、
前記傾斜角度制御手段は、前記対物レンズの開口数を基に定められた、前記光軸と前記法線との間の角度間隔に基づいて、前記傾斜角度変化手段に前記角度を変化させる、光学的情報処理装置。 - 前記傾斜角度変化手段は、前記角度を、前記法線を含む互いに垂直な2つの面内で変化させることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報処理装置。
- 前記角度間隔は、以下の条件
Δθ1=22.4°×NA
Δθ1<Δθ
NA;対物レンズの開口数
Δθ;角度間隔
を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学的情報処理装置。 - 前記角度間隔は、以下の条件
Δθ2=29.0°×NA
Δθ≦Δθ2
NA;対物レンズの開口数
Δθ;角度間隔
を満たすことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の光学的情報処理装置。 - 光情報記録媒体に対して、マイクロホログラム方式による情報の記録及びマイクロホログラム方式による情報の再生の少なくとも何れか一方を行う光学的情報処理方法であって、
光源から出射した光を対物レンズにより前記光情報記録媒体に集光する集光工程と、
前記対物レンズを透過する光の光軸と、前記透過した光の集光点を含む前記光情報記録媒体の法線との間の角度を変化させる傾斜角度変化工程と、
前記角度の変化を制御する傾斜角度制御工程と、を有し、
前記傾斜角度制御工程では、前記対物レンズの開口数を基に定められた、前記光軸と前記法線との間の角度間隔に基づいて、前記角度の変化量を決定し、
前記傾斜角度変化工程では、前記角度の変化量に基づいて前記角度を変化させる、光学的情報処理方法。 - 前記傾斜角度変化工程では、前記角度を、前記法線を含む互いに垂直な2つの面内で変化させることを特徴とする請求項5に記載の光学的情報処理方法。
- 前記角度間隔は、以下の条件
Δθ1=22.4°×NA
Δθ1<Δθ
NA;対物レンズの開口数
Δθ;角度間隔
を満たすことを特徴とする請求項5又は6に記載の光学的情報処理方法。 - 前記角度の間隔Δθは、以下の条件
Δθ2=29.0°×NA
Δθ≦Δθ2
NA;対物レンズの開口数
Δθ;角度間隔
を満たすことを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の光学的情報処理方法。
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