JP2007226908A - ホログラム記録方法、ホログラム再生方法、ホログラム再生装置 - Google Patents

ホログラム記録方法、ホログラム再生方法、ホログラム再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ホログラム記録媒体上でメイン情報に対する記録条件を示すためのヘッダ情報を信頼性良く確実に記録する。
【解決手段】参照光Lsと、複数の画素(液晶セル)51aが二次元的に配列された空間光変調器48により記録信号Rsに応じて光変調された記録光Lrとを、ホログラム記録媒体1Aのホログラム記録層4の記録トラック上の同一位置に照射して、両光Ls,Lrにより情報をホログラム記録層4に干渉縞の形態で記録するホログラム記録方法において、情報は、記録条件を示すヘッダ情報Hと、このヘッダ情報Hに続いて記録されるメイン情報Mとからなり、ヘッダ情報Hをメイン情報Mよりも低密度に記録する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ホログラム記録媒体に情報を記録するホログラム記録方法、及び、ホログラム記録媒体に記録された情報を再生するホログラム再生方法、ホログラム再生装置に関する。
レーザー光を光源に用いた光ディスクとして、コンパクトディスク(CD)は、波長が780nm程度のレーザー光源と開口数(NA)が0.45程度の対物レンズとを用いて、音楽情報74分の録音やデジタルデータ640MBの記録を可能とした。
また、デジタルバーサタイルディスク(DVD)は波長が650nm程度のレーザー光源と開口数(NA)が0.6程度の対物レンズとを用いて、2時間15分のMPEG2の動画やデジタルデータ4.7GBの記録を可能とした。
また、最近、DVDよりも高密度、大容量の光ディスクとしてBlu−ray DiscやHD−DVDが提案されており、波長が400nm前後のレーザー光源と開口数(NA)が0.85程度の対物レンズとを組み合わせて、片面で25GBを超える容量が実現されようとしている。
このように光ディスクは、より短波長のレーザー光源と、より開口数(NA)が大きい対物レンズとを用いることで高密度化を実現してきた。しかしながら上記のような短波長のレーザー光源と高い開口数(NA)の対物レンズとによるアプローチには限界が近づいている。
即ち、波長が400nm前後の領域では、対物レンズや光ディスクに用いられるガラス材料やプラスチック材料の波長分散が大きくなるためにその収差を制御することが困難となるからである。
この様な中、更に高密度化ができ、且つ、情報の高速転送を可能とする記録技術として、ホログラム記録媒体を用いて映像情報とか音楽情報などの各種の情報を記録再生するホログラム記録再生方法が大きな注目を集めている。
この種のホログラム記録再生方法は、液晶表示パネル(LCD)などを用いた空間光変調器に表示された1画面分の情報に応じて光変調された記録光(信号光)と、参照光とによりホログラム記録媒体のホログラム記録層に各種の情報を干渉縞の形態で記録し、この後、各種の情報が記録されたホログラム記録媒体に参照光のみを入射させて、この参照光がホログラム記録層で回折された再生光を用いてCCDなどの撮像素子により各種の情報を再生しているが、高密度に記録する場合にホログラム記録層中の同一位置(同一領域)に複数のホログラムを角度多重して記録する角度多重型のホログラム記録装置が下記の特許文献1に開示されている。
上記した特許文献1(特開2003−337524号公報)によると、ここでの図示を省略するものの、ホログラム記録装置は、信号光及び参照光に対するホログラム記録媒体の記録角度を相対的に変更可能な記録角度変更手段と、制御手段とを備えている。この際、制御手段は、ホログラム記録媒体における複数の角度記録面のうち特定の角度記録面を記録する際の基準記録角度として設定し、更に、以降における記録角度を、この設定された基準記録角度を基準として所定角度ずつ変更するように記録角度変更手段を制御している。この角度多重記録により、記録する情報の記録密度及び記録容量を飛躍的に高めることができ、迅速なる記録動作が可能となる旨が開示されている。
また、ホログラム記録再生方法では、通常、波長安定性及び可干渉性(コヒーレンシー)を維持するためにガスレーザーや固体レーザーがレーザー光源として用いられているが、これらのレーザー光源は装置が大きく、且つ、製造コストが高くなるという問題点がある。
これに対して、半導体レーザーを光源とすれば、装置の小型化及び製造コストの低減が可能となるが、半導体レーザーは、ガスレーザーや固体レーザーと比較して、波長安定性とコヒーレンシーが劣るという問題点がある。
この半導体レーザーの波長安定性の課題を解決する手段として下記の特許文献2が開示されている。
この特許文献2(特開2005−116063号公報)によると、ホログラム記録媒体に、記録時のレーザー光の波長情報が波長アドレスホログラムとして予め記録されていて、情報再生時に波長アドレスホログラムからの信号光に応じて、波長制御装置により温度調節装置を制御して、半導体レーザーの発振ピーク波長が、記録時のレーザー光の波長と一致するようにしている。これにより、ホログラム記録媒体ごとのばらつきや、ホログラム記録媒体の温度変化によって生じる最適な光源波長の変化を検出して光源波長を最適に制御し、安定な信号再生を行うことができる旨が開示されている。
更に、ホログラムディスクの使用温度環境の変化により、再生光の回折条件が変化し、情報が正しく再生できなくなる課題を解決する手段として下記の特許文献3が開示されている。
この特許文献3(特開2002−216359号公報)によると、ホログラフィック記録再生装置は、2つのコーヒレントビームの干渉縞の形態でデジタルデータを記録したホログラムディスク上に参照コーヒレントビームを照射し、回折された再生信号光を2次元光検出器アレイで受光することにより再生している。この際、参照コーヒレントビームを出射する波長可変コーヒレント光源と、再生信号光の2次元光検出器アレイ上での位置情報に基づいて波長可変コーヒレント光源の波長を最適に制御する波長制御回路とを備えている。これにより、特許文献2と同様に、ホログラムディスクごとのばらつきや、ホログラムディスクの温度変化によって生じる最適な光源波長の変化を検出して光源波長を最適に制御し、安定な信号再生を行うことができる旨が開示されている。
特開2003−337524号公報 特開2005−116063号公報 特開2002−216359号公報
ところで、上記した特許文献1によれば、ホログラム記録媒体に対して映像情報や音楽情報などを記録する場合に、1画面分の情報をホログラム記録層の記録トラック上の同一位置に角度多重記録することにより、記録する情報の記録密度及び記録容量を飛躍的に高めることができ、迅速なる記録動作が可能であるものの、通常、映像情報や音楽情報などのメイン情報の前にこのメイン情報に対する記録条件を示すためのヘッダ情報を記録する必要がある。
この場合に、ヘッダ情報はメイン情報を再生する際に重要な記録条件情報であるために確実に読み出す必要があり、上記した特許文献1にはヘッダ情報を信頼性良く確実に読み出す技術的思想について何等の開示もなく、且つ、示唆すらされていない。
また、上記した特許文献2,3によれば、ホログラムディスクごとのばらつきや、ホログラムディスクの温度変化に対応して、最適な光源波長を制御できるものの、とくに、ホログラムディスクに反りが発生した時に、ホログラムディスクに記録した情報を良好に再生することについては何等の開示もなく、且つ、示唆すらされていない。
そこで、映像情報や音楽情報などのメイン情報に対する記録条件を示すためのヘッダ情報を信頼性良く確実に記録できるホログラム記録方法、及び、ホログラム記録媒体に反りが発生した時にこのホログラム記録媒体に記録した情報を良好に再生できるホログラム再生方法、ホログラム再生装置が望まれている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、請求項1記載の発明は、参照光と、複数の画素が二次元的に配列された空間光変調器で記録信号に応じて光変調された記録光とを、ホログラム記録媒体のホログラム記録層の記録トラック上の同一位置に照射して、両光により情報を前記ホログラム記録層に干渉縞の形態で記録するホログラム記録方法において、
前記情報は、記録条件を示すヘッダ情報と、このヘッダ情報に続いて記録されるメイン情報とからなり、
前記空間光変調器で前記記録光を生成する際に、前記ヘッダ情報を形成する画素の面積を、前記メイン情報を形成する画素の面積よりも大きく設定して、前記ヘッダ情報を前記ホログラム記録層の記録トラック上に記録するか、及び/又は、前記ホログラム記録媒体上で角度多重して記録する際に、前記ヘッダ情報の角度多重度を、前記メイン情報の角度多重度よりも少なく設定して、前記ヘッダ情報を前記ホログラム記録層の記録トラック上に記録することを特徴とするホログラム記録方法である。
また、請求項2記載の発明は、情報がホログラム記録層に記録されたホログラム記録媒体を再生するホログラム再生方法において、
前記ホログラム記録媒体のホログラム記録層の記録トラック上に参照光のみを出射する参照光出射ステップと、
前記参照光出射ステップで出射された前記参照光が前記ホログラム記録層で回折された再生光を、複数のフォトディテクタが二次元的に配列された撮像素子(CCD)で光電変換して再生するホログラム再生ステップと、
再生時に前記ホログラム記録媒体の反りを検出する反り検出ステップと、
前記ホログラム記録媒体の反りに応じて前記撮像素子の傾き角度を制御するCCD傾き角度制御ステップと、
を有することを特徴とするホログラム再生方法である。
更に、請求項3記載の発明は、情報がホログラム記録層に記録されたホログラム記録媒体を再生するホログラム再生装置において、
前記ホログラム記録媒体のホログラム記録層の記録トラック上に参照光のみを出射する参照光用ヘッドと、
前記参照光用ヘッドから出射された前記参照光が前記ホログラム記録層で回折された再生光を、二次元的に配列された複数のフォトディテクタで光電変換して再生する撮像素子(CCD)と、
再生時に前記ホログラム記録媒体の反りを検出する反り検出手段と、
前記ホログラム記録媒体の反りに応じて前記撮像素子の傾き角度を制御するCCD傾き角度制御手段と、
を備えたことを特徴とするホログラム再生装置である。
請求項1記載のホログラム記録方法によると、参照光と、複数の画素が二次元的に配列された空間光変調器で記録信号に応じて光変調された記録光とを、ホログラム記録媒体のホログラム記録層の記録トラック上の同一位置に照射して、両光により情報をホログラム記録層に干渉縞の形態で記録するにあたって、とくに、情報は、記録条件を示すヘッダ情報と、このヘッダ情報に続いて記録されるメイン情報とからなり、空間光変調器で記録光を生成する際に、ヘッダ情報を形成する画素の面積を、メイン情報を形成する画素の面積よりも大きく設定して、ヘッダ情報をホログラム記録層の記録トラック上に記録するか、及び/又は、ホログラム記録媒体上で角度多重して記録する際に、ヘッダ情報の角度多重度を、メイン情報の角度多重度よりも少なく設定して、ヘッダ情報をホログラム記録層の記録トラック上に記録しているので、ヘッダ情報はメイン情報よりも低密度に記録することになり、この結果、ヘッダ情報をホログラム記録媒体上に信頼性良く確実に記録でき、これに伴って、ホログラム記録媒体上に記録したヘッダ情報を再生する時に重要となるヘッダ情報を信頼性良く確実に再生できる。
また、請求項2及び請求項3載のホログラム再生方法及びホログラム再生装置によると、情報がホログラム記録層に記録されたホログラム記録媒体の記録トラック上に参照光のみを照射して、参照光がホログラム記録層で回折された再生光を、複数のフォトディテクタが二次元的に配列された撮像素子(CCD)で光電変換して再生する際に、とくに、ホログラム記録媒体の反りを検出し、このホログラム記録媒体の反りに応じて撮像素子(CCD)の傾き角度を制御しているので、ホログラム記録媒体の反りが生じていてもホログラム記録層に記録された情報を信頼性良く確実に再生することができる。
以下に本発明に係るホログラム記録方法、ホログラム再生方法、ホログラム再生装置の一実施例を図1〜図10を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るホログラム記録方法、ホログラム再生方法、ホログラム再生装置に適用されるホログラム記録媒体を説明するために断面して示した縦断面図であり、(a)は光透過型のホログラム記録媒体を示し、(b)は光反射型のホログラム記録媒体を示した図、
図2は図1(a),(b)に示した基板の一方の面上に形成した凸状のランドと凹状のグルーブとを平面的に示した平面図であり、(a)は凸状のランドと凹状のグルーブとを略直線的に形成した場合を示し、(b)は凸状のランドと凹状のグルーブとをウォブリングさせて形成した場合を示した図、
図3は本発明に係るホログラム記録方法及びホログラム再生方法に適用されるホログラム記録再生装置を示した構成図、
図4は図3に示した空間光変調器及び記録信号出力部を拡大して示した図、
図5は図3に示したホログラム記録再生装置において、記録用光ヘッドを用いて、光透過型のホログラムディスク上に角度多重記録を行う状態を示した斜視図、
図6は本発明に係るホログラム記録再方法において、角度多重記録を説明するために摸式的に示した図であり、(a)は0°の場合、(b)は45°の場合、(c)は90°の場合、(d)は0°+45°+90°の場合をそれぞれ示した平面図、
図7は本発明に係るホログラム記録方法において、空間光変調器の液晶部内を摸式的にした図であり、(a)はヘッダ情報を低密度で記録する場合を示し、(b)はメイン情報を高密度で記録する場合を示した図、
図8は角度多重記録したホログラムディスクを再生した時の信号特性を模式的に示した図であり、(a)は20°ごとに角度多重(18角度多重)した場合を示し、(b)は5°ごとに角度多重(72角度多重)した場合を示した図、
図9はホログラムディスクの反り状態を説明するための図であり、(a)はホログラムディスクの反りを模式的に示し、(b)はディスクの反りによる光検出器上での受光状態を模式的に示した図、
図10は低密度記録したヘッダ情報及び高密度記録したメイン情報に対して、ディスク傾き角度に対する再生出力を示した図である。
本発明に係るホログラム記録方法、ホログラム再生方法、ホログラム再生装置を説明する前に、ここで用いられるホログラム記録媒体について図1(a),(b)及び図2を用いて説明する。
尚、この実施例で用いられるホログラム記録媒体は、外形が円盤状又はカード状に形成されて、光透過型又は光反射型として形成されており、ホログラム記録再生装置が光透過型に構成されている場合には光透過型のホログラム記録媒体を用い、一方、ホログラム記録再生装置が光反射型に構成されている場合には光反射型のホログラム記録媒体を用いるようになっているが、以下の説明では円盤状のホログラムディスクとして構成した例について説明する。
まず、図1(a)に示した如く、光透過型のホログラムディスク1Aは、基板2Aが光透過性を有するポリカーボネートやポリスチレンなどの透明な樹脂材を用いてディスク直径が120mm程度に円盤状に形成されており、且つ、中心部に孔径が15mmの中心孔2aが貫通して穿設されている共に、基板厚さは0.5mmから1.2mmの間から選択されている。
また、基板2Aは、一方の面2b側が、後述の図3で説明するようにホログラム記録再生装置10の記録用光ヘッド20内に設けた光ピックアップ部30から出射された第1基準波長λ1として例えば530nm程度の制御用レーザービームLbと、記録用光ヘッド20内に設けたホログラム記録部40から出射された第2基準波長λ2として例えば400nm程度の記録光Lr及び参照光Lsとが入射する側に設定され、且つ、一方の面2bと対向する他方の面2c側が、上記した参照光Lをホログラム記録層4で回折した後に透過させた再生光Lpを出射させる側に設定されているので、光透過型として構成されている。
また、基板2Aは、一方の面2b上に記録トラックと対応するランド2b1が凸状に形成され、この左右に隣り合せてグルーブ(溝)2b2が凹状に形成されており、且つ、凸状のランド2b1と凹状のグルーブ2b2とがディスク径方向に対して交互に繰り返しながら中心孔2aを中心にして内周から外周にかけて螺旋状(又は同心円状)に形成されている。そして、基板2Aの一方の面2b上に半透過金属反射膜3Aとホログラム記録層4と保護層5とが順に成膜されている。
この際、基板2Aの一方の面2b上に成膜した半透過金属反射膜3Aは、第1基準波長λ1として例えば530nm程度の制御用レーザービームLbを反射させ、且つ、第2基準波長λ2として例えば400nm程度の再生光Lpを透過させるように波長選択性を有している。
また、半透過金属反射膜3A上に成膜したホログラム記録層4は、紫外線硬化樹脂などが使用され、ホログラム媒質の厚みが約1mm程度と厚く成膜されているので、保護層5側から入射させた記録光Lr及び参照光Lsにより紫外線硬化樹脂が硬化することで干渉縞が厚いグレーティング、いわゆるブラックグレーティングとして記録されるために、後述するように角度多重記録が可能となり、大容量の情報がホログラム記録できるようになっている。
また、ホログラム記録層4上に成膜した保護層5は、ホログラム記録層4を保護すると共に、記録光Lr及び参照光Lsによる各レーザー光に対して充分な光透過性を有するプラスチック樹脂の中から選定されると共に、温度や湿度によっても膨張収縮や変形が少ないものが選定されており、基板2Aと同じ材料を用いることで実質的に基板厚さが厚くなり、温度や湿度に対して反りが生じにくい構造とすることができる。
また、基板2Aの他方の面2cは平坦に形成されており、この他方の面2c側が後述の図3で説明するようにホログラム記録再生装置10内に回転自在に設けたターンテーブル12上に載置されるようになっている。
次に、図1(b)に示した如く、光反射型のホログラムディスク1Bは、基板2Bがポリカーボネートやポリスチレンなどの透明又は不透明な樹脂材を用いて上記した基板2Aと同様な形状に形成されており、この基板2Bでは再生光Lpが透過しないために樹脂材中にガラス繊維などの無機充填材を混合させることができるので、温度や湿度に対して反りが生じにくい構造とすることができる。
また、基板2Bは、一方の面2b側が光透過型の場合と同様に制御用レーザービームLbと記録光Lr及び参照光Lsとが入射するものの、光透過型の場合と異なって制御用レーザービームLbと、参照光Lをホログラム記録層4で回折した後に反射させた再生光Lpとが出射する側に設定されているので、光反射型として構成されている。
また、基板2Bは、一方の面2b上に記録トラックと対応するランド2b1が凸状に形成され、この左右に隣り合わせてグルーブ2b2が凹状に形成されており、且つ、凸状のランド2b1と凹状のグルーブ2b2とがディスク径方向に対して交互に繰り返しながら中心孔2aを中心にして内周から外周にかけて螺旋状(又は同心円状)に形成されている。そして、基板2Bの一方の面2b上に金属反射層3Bとホログラム記録層4と保護層5とが順に成膜されており、基板2Bの一方の面2bとホログラム記録層4との間にアルミとか銀や金などの金属反射層3Bを成膜することで制御用レーザービームLb及び再生光Lpを反射さることができる点が光透過型に対して異なっているだけである。
ここで、基板2A又は基板2Bの一方の面2b上に形成される凸状のランド2b1と凹状のグルーブ2b2のうちで、記録トラックと対応する凸状のランド2b1に対してアドレス情報が必要となるものであり、このアドレス情報を予め記録しておく方法として図2(a)に示した形態と、図2(b)に示した形態のいずれか一方を採用している。
即ち、図2(a)に拡大して示した如く、基板2A又は基板2B上で記録トラックと対応する凸状のランド2b1と、記録トラックに対してガードバンドとして機能する凹状のグルーブ2b2とがそれぞれ所定の幅Wを持って所定のピッチPで交互に略直線的に形成されている時に、凸状のランド2b1が一部切断された部位に記録トラックへのアドレス情報を示すアドレスピット列2b3が予め形成されている。
尚、この実施例では、凸状のランド2b1を情報を記録する記録トラックとして以下説明するが、凹状のグルーブ2b2を記録トラックとすることも可能であり、この場合には凸状のランド2b1を記録トラックに対してガードバンドとして機能させれば良い。
上記したアドレスピット列2b3は、ピットの長さ及び周期,ピットの位置の組み合わせにより記録トラックのアドレス情報を示し、更に、ピットの位置の違いによる相対的な位置の差や後述する光ピックアップ部30(図3)内の光検出器37に入射するアドレスピット列2b3の相対的な光強度の差を利用して、ホログラムディスク1Aの傾きが検出できるような工夫が盛り込まれている。
また、凸状のランド2b1及び凹状のグルーブ2b2の各幅Wは、凸状のランド2b1と対応した記録トラック上に記録光Lrと参照光Lsとによりスポット状に記録される情報量と、後述するホログラム記録部40(図3)内の第2半導体レーザー41の第2基準波長λ2と、第1,第2集光レンズ46,53の各開口数(NA)とによって設定されている。
また、凸状のランド2b1を記録トラックと対応させた時に、凸状のランド2b1上に成膜したホログラム記録層部位が記録トラックとなり、この記録トラック上にメイン情報Mに対する記録条件を示すヘッダ情報Hと、このヘッダ情報Hに続いてメイン情報Mとが記録されるようになっている。
この際、上記したヘッダ情報Hは、メイン情報Mに対応して、記録日時,記録時の気温,記録時のレーザー光の波長情報,記録容量,角度多重記録時の記録角度情報などの記録条件を示す記録条件情報が記録されるものであり、このヘッダ情報Hは後述するようにメイン情報Mよりも記録密度を低密度に設定することで、ヘッダ情報Hを信頼性良く確実に記録することができ、これに伴って、記録済みのヘッダ情報Hを信頼性良く確実に再生できるようになっている。
また、ヘッダ情報Hの後に記録されるメイン情報Mは、映像情報とか音楽情報であり、このメイン情報Mは後述するように角度多重して高密度に記録されている。
一方、図2(b)に拡大して示した如く、基板2A又は基板2Bの一方の面2b上で記録トラックと対応する凸状のランド2b1と、記録トラックに対してガードバンドとして機能する凹状のグルーブ2b2とがそれぞれ所定の幅Wを持って所定のピッチPで交互に周波数変調によりウォブリングされている時に、ウォブリングにより記録トラックへのアドレス情報を示すことが可能となるものであり、この場合にも凸状のランド2b1上に成膜したホログラム記録層部位が記録トラックとなり、この記録トラック上にメイン情報Mに対する記録条件を示すヘッダ情報Hと、このヘッダ情報Hに続いてメイン情報Mとが記録されるようになっている。尚、この場合でも、凹状のグルーブ2b2を記録トラックとすることも可能である。
次に、本発明に係るホログラム記録方法及びホログラム再生方法に適用されるホログラム記録再生装置10について図3を用いて説明する。
図3に示したホログラム記録再生装置10は、先に図1(a)を用いて説明した光透過型のホログラムディスク1Aに対して記録時にこのホログラムディスク1Aの基板2Aの一方の面2b側に設けた記録用光ヘッド20により図2に示したヘッダ情報H及びメイン情報Mをホログラム記録可能に構成され、再生時に光透過型のホログラムディスク1Aの基板2Aの他方の面2c側に設けた再生用光ヘッド60により光透過型のホログラムディスク1Aに記録されたヘッダ情報H及びメイン情報Mを再生可能に構成されている。
尚、先に図1(b)を用いて説明した光反射型のホログラムディスク1Bを適用する場合には、再生用光ヘッド60を記録用光ヘッド20と同じように基板2Bの一方の面2b{図1(b)}側に配置すれば良いものであり、光反射型のホログラムディスク1Bへの記録動作及び再生動作は光透過型のホログラムディスク1Aと基本的に同じであるので説明を省略する。
また、ホログラムディスク1A(又は1B)に対して記録のみを行う場合には、記録用光ヘッド20のみを備えてホログラム記録装置として構成すれば良い。
更に、ホログラムディスク1A(又は1B)に対して再生のみを行う場合には、参照光のみをホログラムディスク1A(又は1B)上に照射する参照光用ヘッド(図示せず)と、参照光をホログラムディスク1A(又は1B)内のホログラム記録層4で回折させた再生光Lpを再生する再生用光ヘッド60とを備えてホログラム再生装置として構成すれば良い。
ここで、上記したホログラム記録再生装置10では、光透過型のホログラムディスク1Aの基板2Aの他方の面2c側がスピンドルモータ11の軸に取り付けたターンテーブル12上に載置され、且つ、中心孔2a内にターンテーブル12のチャッキング部12aが嵌合することで、ホログラムディスク1Aがターンテーブル12と一体に回転自在になっている。
また、光透過型のホログラムディスク1Aの基板2Aの一方の面2b上に半透過金属反射膜3Aとホログラム記録層4と保護層5とが順に成膜された状態で、保護層5の上方に記録用光ヘッド20が不図示の第1送り機構部によってホログラムディスク1Aの径方向に移動自在に設けられている。
また、ホログラムディスク1Aの基板2Aの他方の面2cの下方に再生用光ヘッド60がホログラムディスク1Aを挟んで記録用光ヘッド20と対向してこの記録用光ヘッドと送り方向の位相を合わせながら不図示の第2送り機構部によって記録用光ヘッド20と同じ方向に移動自在に設けられている。
ここで、上記した記録用光ヘッド20は、箱状に形成された記録用ヘッド筺体21の下面21aの中央部位が開口されており、且つ、この記録用ヘッド筺体21の内部に、記録トラックと対応する凸状のランド2b1のアドレス情報を読み取ると共に、この記録トラックに対してトラッキング制御とフォーカス制御とを行うための光ピックアップ部30と、ホログラムディスク1Aのホログラム記録層4に情報を記録するためのホログラム記録部40とが設けられている。
また、記録用ヘッド筺体21の外部上面21bには、不図示の制御部からの指令に基づいてこの記録用ヘッド筺体21の回転中心Oを中心にして記録用光ヘッド20を回転させるための回転駆動部22が取り付けられ、且つ、記録用ヘッド筺体21の外部側面21c,21dにトラッキングコイル23とフォーカスコイル24とが取り付けられている。
まず、記録用光ヘッド20の内部の中心部位に設けられた光ピックアップ部30では、第1半導体レーザー31から第1基準波長λ1として例えば530nm程度の第1レーザー光L1が出射されている。
そして、第1半導体レーザー31から出射された第1レーザー光L1は直線偏光の発散光であり、この発散光がコリメーターレンズ32で平行光に変換された後に偏光ビームスプリッタ33に入射される。ここで、第1半導体レーザー31から出射された第1レーザー光L1の偏光方向を例えばP偏光光としているために、偏光ビームスプリッタ33内に入射された第1レーザー光L1は偏光分離特性を有する半透過反射膜33aを透過してλ/4位相板34に入射され、このλ/4位相板34を透過して円偏光となる。この際、λ/4位相板34は第1基準波長λ1の第1レーザー光L1を透過させる時にλ1/4の位相差を与えるものである。
更に、λ/4位相板34を透過した第1レーザー光L1は、対物レンズ35に入射され、この対物レンズ35で第1レーザー光L1を絞って得た制御用レーザービームLbをホログラムディスク1Aの保護層5側から入射させて、凸状のランド2b1上の記録トラック部位にスポット状に照射している。
この後、ホログラムディスク1Aの基板2Aの一方の面2bに成膜した凸状のランド2b1上の半透過金属反射膜3Aで反射された制御用レーザービームLbの戻り光は、上記とは逆に、対物レンズ35,λ/4位相板34を順に通過し、このλ/4位相板34を通過する時に90°偏光面が変わったS偏光光となり、偏光ビームスプリッタ33内の偏光分離特性を有する半透過反射膜33aで反射されて略90°方向を転じられた後に、制御用レーザービームLbの戻り光が検出レンズ36を経て複数の検出領域を有する光検出器37で受光され、この光検出器37で検出された検出信号37aを不図示のサーボ回路で演算して、トラッキングエラー信号とフォーカスエラー信号と凸状のランド2b1に対応したアドレス情報とを得ている。
そして、トラッキングエラー信号とフォーカスエラー信号とをトラッキングコイル23とフォーカスコイル24とに供給することで、記録用光ヘッド20をトラッキング方向とフォーカス方向とに制御すると共に、アドレス情報を読み取って記録用光ヘッド20をアドレス情報と対応した記録トラック部位に移動させている。
次に、記録用光ヘッド20の内部に設けられたホログラム記録部40では、第2半導体レーザー41から第2基準波長λ2として例えば400nm程度の第2レーザー光L2が出射されている。尚、第2半導体レーザー41から出射される第2レーザー光L2の第2基準波長λ2はホログラム記録層4の材質に応じて選択すれば良いものである。
また、第2半導体レーザー41の近傍には、過熱/冷却器42が設けられており、この過熱/冷却器42は、後述する再生用光ヘッド60を用いてホログラムディスク1Aを再生した時に、ヘッダ情報H(図2)に記録された記録時の気温や記録時のレーザー光の波長情報を解読して、解読した情報に基づいて第2半導体レーザー41を加熱又は冷却することで、第2レーザー光L2の第2基準波長λ2を記録時と同じ波長に制御するようになっている。
そして、第2半導体レーザー41から出射された第2レーザー光L2も直線偏光の発散光であり、この発散光がコリメーターレンズ43で平行光に変換された後に半透過反射ミラー44に入射されて、この半透過反射ミラー44により第2レーザー光L2が2分割され、半透過反射ミラー44で反射された一方の光線L2aは参照光用となり、且つ、半透過反射ミラー44を透過した他方の光線L2bは信号光用となる。
そして、参照光用となる一方の光線L2aは、第1反射ミラー45で記録用ヘッド筺体21内の中心部に向かうように反射された後に、第1集光レンズ46で絞られて参照光Lsとして、光透過型のホログラムディスク1A上に入射される。
また、信号光用となる他方の光線L2bは、第2反射ミラー47で記録用ヘッド筺体21内の中心部に向かうように反射された後に、液晶表示パネル(LCD)などを用いた空間光変調器48の裏面に入射される。
上記した空間光変調器48は、図4に拡大して示した如く、2枚の透明電極49,50との間に、画素と対応する小さな液晶セル51aを複数縦横に二次元的に配列した液晶部51が介装されており、光透過型に構成されている。従って、空間光変調器48内には、複数の液晶セル51aによって複数の画素が二次元的に配列されていることになる。
また、空間光変調器48の裏面側に配置された透明電極49と記録信号出力部52との間には水平方向の信号線Hsが接続され、且つ、空間光変調器48の表面側に配置された透明電極50と記録信号出力部52との間には垂直方向の信号線Vsが接続されており、記録信号出力部52からの記録信号Rs(図3)を信号線Hs,Vsを介して各透明電極49,50に供給することで、二次元的に配列した各液晶セル51aに記録信号Rsに応じた各電圧が印加され、各液晶セル51aの間の各電位差により各液晶セル51aの液晶の分子配列が生じて光透過率が変化するので、液晶部51に1画面分の情報が濃淡でオンオフ表示されようになっている。
この際、液晶部51内の各液晶セル51aは、例えば縦横1mm×1mmの面積内に1000セル×1000セルが配列されていれば、1画面分の情報として1Mビットの情報を同時に二次元的に表示できる。また、空間光変調器48に印加される記録信号Rs(図3)は、ヘッダ情報Hとメイン情報Mであり、両情報H,M共に空間光変調器48で光変調されている。
図3に戻り、空間光変調器48の裏面に入射した信号光用となる他方の光線L2bは、記録信号Rsに応じて光変調されて、空間光変調器48の表面から出射された後に、第2集光レンズ53で絞られて記録光(信号光)Lrとして、光透過型のホログラムディスク1A上に入射される。
この際、参照光Lsと記録光Lrは、記録用ヘッド筺体21の回転中心Oを中心にして略左右対称の入射角を持って光透過型のホログラムディスク1Aの基板2A上に成膜した保護層5を介してホログラム記録層4に入射され、且つ、参照光Lsと記録光Lrは、ホログラムディスク1Aの基板2Aに形成したランド2b1と対応する記録トラック部位上の同一位置(同一領域)に集光されて、参照光Lsと、1画面分の記録光Lrとにより1画面分の情報が干渉縞の形態でホログラム記録層4に記録される。
ここで、上記した記録用光ヘッド20を用いて光透過型のホログラムディスク1A上に各種の情報を記録する本発明に係るホログラム記録方法について図5及び図6を用いて説明する。
図5に示した如く、上記した記録用光ヘッド20は、前述したように、不図示の制御部からの指令に基づいて記録用ヘッド筺体21の上面21bに取り付けた回転機構部22により記録用ヘッド筺体21の回転中心Oを中心にして回転自在になっている。
この際、記録用光ヘッド20は、前述したように、記録用ヘッド筺体21内に設けた光ピックアップ部30(図3)により、光透過型のホログラムディスク1Aの基板2A上に形成されたランド2b1と対応した記録トラック部位に対してトラッキング制御とフォーカス制御とが行われた状態で、記録用光ヘッド20から出射された参照光Lsと記録光Lrとが記録トラック部位の点P上に照射されていると共に、記録用光ヘッド20の回転に伴って記録用光ヘッド20から出射された参照光Ls及び記録光Lrも、記録トラック部位の点Pを中心にして一体的に回転自在になっている。
そして、記録用光ヘッド20により角度多重記録を行う場合に、光透過型のホログラムディスク1Aの基板2A上に成膜したホログラム記録層4は、前述したようにホログラム媒質の厚みが約1mm程度と厚く成膜されているので、記録トラック部位にスポット状に照射した参照光Lsと記録光Lrとによる光スポットの面積内で各種の情報がホログラム媒質の厚み方向に向かって微小な回折格子の集合体として記録でき、且つ、同一位置(同一領域)で記録角度を変えることで多量の情報が記録できる。
具体的に説明すると、まず、図6(a)に示した如く、基準記録角度となる0°で示されている位置でランド2b1と対応した記録トラック部位の点P上にホログラム記録を行う。
次の動作として、図6(b)に示した如く、記録用光ヘッド20を現在の位置を中心として例えば45°回転させて、上記したランド2b1と対応した記録トラック部位の点P上に45°の角度でホログラム記録する。この時、記録用光ヘッド20全体が回転するので、光ピックアップ部30(図3)からの制御用レーザービームLbと、ホログラム記録部40(図3)からの参照光Ls及び記録光Lrとからなる3つの光束の相対位置は変化しない。
更に、次の動作として、図6(c)に示した如く、記録用光ヘッド20を現在の位置を中心として例えば45°回転させることで、記録用光ヘッド20を図6(a)に示した初めの位置より90°回転させることになり、上記したランド2b1と対応した記録トラック部位の点P上に90°の角度でホログラム記録を行う。
上記の様にして同一位置で記録角度を順次違えて記録をすると、図6(d)に示した如く、上記したランド2b1と対応した記録トラック部位の点P上に、0°+45°+90°からなる3多重の情報が記録されたこととなる。角度多重記録はこの様にしてなされるが、今回の説明は記録用光ヘッド20全体が回転するように説明をしたが、これに限ることなく、例えば光ピックアップ部30(図3)を中心にしてホログラム記録部40(図3)が回転することにより記録が行われる構造であっても同様な多重記録がなされることは自明である。
ここで、記録用光ヘッド20を用いて光透過型のホログラムディスク1Aの基板2Aに形成したランド2b1と対応する記録トラック部位にヘッダ情報Hをメイン情報Mよりも前方に記録する場合には、先に説明したように、ヘッダ情報Hは、記録日時,記録時の気温,記録時のレーザー光の波長情報,記録容量,角度多重記録時の記録角度情報などの記録条件情報であるので、ヘッダ情報Hに対する1画面分の情報量が後述するメイン情報Mに比べて大幅に少ない。このヘッダ情報Hは、再生時に重要な記録条件情報であるので信頼性を高める必要がある。
そこで、本発明に係るホログラム記録方法では、空間光変調器48で記録光Lrを生成する際に、ヘッダ情報Hを形成する一つの画素の面積を、メイン情報Hを形成する一つの画素の面積よりも大きく設定して、ヘッダ情報Hをホログラム記録層4の記録トラック上に記録するか、及び/又は、ホログラムディスク1A(又は1B)上で角度多重して記録する際に、ヘッダ情報Hの角度多重度を、メイン情報Mの角度多重度よりも少なく設定して、ヘッダ情報Hをホログラム記録層4の記録トラック上に記録することを特徴としていおり、これにより、ヘッダ情報Hをメイン情報Mよりも低密度で記録することができる。
具体的に説明すると、図7(a)に模式的に示した如く、空間光変調器48の液晶部51は、前述したように、例えば縦横1mm×1mmの面積内に1000セル×1000セルが配列されているので、ヘッダ情報Hに対する一つの画素を10セル×10セルをまとめて1ドットとして割り当てれば、縦横が10ドット×10ドットとなり、ヘッダ情報Hを形成する一つの画素の面積が液晶セル51aを100個集めて大きくなったことと等価になり、後述するように、ヘッダ情報Hを形成する一つの画素の面積は、メイン情報Mを形成する一つの画素の面積よりも大きく設定されることになる。
そして、この状態で記録するようにヘッダ情報Hを記録信号出力部52(図4)を介して空間光変調器48に供給して、ヘッダ情報Hに対応する記録信号Rsにより液晶部51内の複数の液晶セル51aを駆動すれば、空間光変調器48により光変調されたヘッダ情報Hをホログラム記録層4に低密度で信頼性を持って記録できるので、再生時にヘッダ情報Hを信頼性良く確実に再生できる。
この際、ヘッダ情報Hを低密度で記録する時に、このヘッダ情報Hに対しては角度多重記録を行わずに基準記録角度となる0°の位置のみで記録すれば、再生時にヘッダ情報Hをクロストークなく確実に再生できるので、より一層信頼性を高めることができる。
尚、上記とは異なって、ヘッダ情報Hを角度多重して記録する場合には、ヘッダ情報Hの角度多重度を、メイン情報Mの角度多重度よりも少なく設定すれば良い。
一方、記録用光ヘッド20を用いて光透過型のホログラムディスク1Aの基板2Aに形成したランド2b1と対応する記録トラック部位にメイン情報Mをヘッダ情報Hの後に続いて記録する場合には、先に説明したように、メイン情報Mは、映像情報とか音楽情報であるので、メイン情報Mに対する1画面分の情報量がヘッダ情報Hに比べて大幅に多い。
従って、図7(b)に模式的に示した如く、メイン情報Mを空間光変調器48に供給する時には、液晶部51内に例えば縦横1mm×1mmの面積内に1000セル×1000セルが配列されているので、メイン情報Mに対する一つの画素を各セルを1ドットとすれば、縦横が1000ドッド×1000ドットとなり、メイン情報Mを形成する一つの画素の面積は一つの液晶セル51aの面積と等価になる。
そして、この状態で記録するようにメイン情報Mを記録信号出力部52(図4)を介して空間光変調器48に供給して、メイン情報Mに対応する記録信号Rsにより液晶部51内の複数の液晶セル51aを駆動すれば、空間光変調器48により光変調されたメイン情報Mを高密度で記録できる。
この際、メイン情報Mを高密度に記録する時に、このメイン情報Mに対しては角度多重記録を行うことで多量の情報を記録できる。
再び図3に戻り、光透過型のホログラムディスク1Aの基板2Aの他方の面2cの下方に設けた再生用光ヘッド60は、再生用ヘッド筺体61の内部に、基板2Aを透過した再生光Lpを平行光に変換する対物レンズ62と、この対物レンズ62を通過した平行光を受光するCCDなどによる撮像素子63とが設けられている。
上記した撮像素子(CCD)63は、空間光変調器48の液晶部51の液晶セル51aの数量と対応して、内部に画素数が少なくとも1000個×1000個のフォトディテクタを縦横に二次元的に配列したものであり、各フォディテクタで検出した各光量を光電変換した撮像信号63aを再生信号処理部64に送っている。この際、撮像素子63は、再生光Lpにより角度多重して記録された1画面分の情報を検出できる面積を有していれば、再生用光ヘッド60を回転させる必要はない。
更に、再生用光ヘッド60の外部には、CCD傾き角度可変駆動部65が取り付けられており、後述するようにホログラムディスク1Aに反りが発生していてもCCD傾き角度可変駆動部65で再生光Lpが最良の状態で検出できるように撮像素子(CCD)63の傾き角度を再生用ヘッド筺体61ごと制御している。尚、CCD傾き角度可変駆動部65は、再生用ヘッド筺体61を介して撮像素子63の傾き角度を制御することなく、撮像素子63に対して直接傾き制御するように取り付けても良い。
次に、上記のように構成した再生用光ヘッド60を用いて光透過型のホログラムディスク1Aを再生する場合には、参照光Lsと再生光Lpとを用いているものの、記録光Lrは必要ないので、空間光変調器48の液晶部51が有するシャッタ機能を動作させるか、記録光Lrの出射側に不図示のシャッタ機構を取り付けて動作させることで、記録光Lrを遮断すれば良い。
そして、再生時には、記録用光ヘッド20と再生用光ヘッド60とが光透過型のホログラムディスク1Aを介して互いに同一位置で対向するように両ヘッド20,60に対して位置制御した上で、記録用光ヘッド20内に設けたホログラム記録部40から出射された参照光Lsのみを光透過型のホログラムディスク1A上に照射する。
この後、参照光Lsは、ホログラム記録層4内に記録された微小な回折格子の集合体によりブラック回折されて再生光Lpとなり、この再生光Lpが半透過金属反射膜3A,光透過性基板2Aを順に透過した後に、再生用光ヘッド60内の対物レンズ62に入射され、この対物レンズ62で平行光に変換された後に撮像素子63で受光されて、撮像素子63で光電変換して出力された撮像信号63aが再生信号処理部64で処理されている。
この際、ホログムディスク1A上で記録トラックに記録したヘッダ情報Hをメイン情報Mよりも先に読み取っており、このヘッダ情報Hは前述したようにメイン情報Mよりも低密度に記録されているので、これに対応して撮像素子63内の各フォディテクタでも低密度で受光するので、ヘッダ情報Hを信頼性良く確実に読み取ることができる。
更に、このヘッダ情報H内に記録された記録時の気温や記録時のレーザー波長を解読し、解読した情報を基にしてホログラム記録部40内の加熱/冷却器42で第2半導体レーザー41を加熱又は冷却して、この第2半導体レーザー41の第2基準波長λ2が記録時の波長と同じ値になるように参照光Lsを制御している。この際、第2半導体レーザー41の温度に対する第2基準波長λ2との関係は、ホログラム記録再生装置10内に予め記憶させておけば良いものである。
ここで、先に説明したように、ヘッダ情報Hは角度多重記録を行っていないが、メイン情報Mは記録トラック部位の同一位置(同一領域)で角度多重記録を行っている。
この際、角度多重した光透過型のホログラムディスク1Aを再生する場合に、記録時の記録用光ヘッド20と再生時の再生用光ヘッド60との間で位置の差がない場合、記録時の信号は100%再生時の信号として検出することができる。
しかしながら、例えばAさんの記録装置で記録をしたホログラムディスク1Aを、Bさんの再生装置で再生するというように記録装置と再生装置とが異なっていたりすると、記録用光ヘッド20の記録位置と再生用光ヘッド60の再生位置との相対関係は正しく同一でなく、少し異なっているのが一般的である。また、ホログラムディスク1Aの偏心度合いも影響してくる。
この様に、記録時に記録した位置で正しく信号が再生されず、記録位置と再生位置の相対位置が少しずれた場合に再生出力の変化が生じる。即ち、記録時に比べて再生時に再生位置が少しずれていたとすると、記録されていた信号の再生出力は減少する。再生出力がある程度減少した後には隣の角度で記録した信号の再生出力が増加してくることとなる。
つまり、記録時に記録した角度位置に再生用光ヘッド60が一致しないと、再生信号出力が減少したり、又は、隣の角度で記録した情報を読み取ってしまう現象が生じてくる。読み取りたい再生信号にその隣の再生信号が混入してくる減少は、一般的にクロストークと呼ばれ、再生信号品質を劣化させる因子として、取り扱われている。
そして、再生信号とクロストーク信号との関係は、図8(a),(b)でもわかるとおり、角度多重度の増加により著しく劣化してくる。つまり角度多重度が増すに従い、記録時と再生時との再生光線位置が正しく一致をしないと正しい信号の再生が困難となり、悪い場合は隣の角度の再生信号を読み取ってとってしまう事態も生じてしまう。
具体的に説明すると、図8(a),(b)において、横軸に記録時の回転角度を示し、縦軸に再生出力を示した場合に、図8(a)は20°ごとに角度多重して記録をした場合のメイン情報Mの再生出力特性であり、つまり360°を18分割した18角度多重に相当する。この図8(a)において、再生時の角度が5°ずれると、メイン情報Mの再生出力は1/2に低下するが、隣の角度に記録してあるメイン情報Mの出力は1/10以下なので、充分にメイン情報Mの再生が行われることが理解される。
一方、図8(b)は5°ごとに角度多重して記録をした場合の再生出力特性であり、つまり360°を72分割した72角度多重に相当する。この図8(b)において、再生角度が5°ずれた場合にメイン情報Mの再生出力は図8(a)の場合と同様に1/2となるが、角度5°の所に記録してあるメイン情報Mと再生が重なってしまう。このことは、記録時に比べ回転角度が5°変動したら、隣のメイン情報Mを読み取ってしまい、必要なメイン情報Mを得ることができなくなってしまうことを示している。この場合にメイン情報Mの再生出力を正しく再生するためには、隣のメイン情報Mからの漏れ光がメイン情報Mの1/10となる角度はおおよそ、1°程度であることがわかる。
つまり、72角度多重を行った場合、記録されたメイン情報Mをたとえば他の再生装置で再生をしようとした場合、その再生用光ヘッド60の読み取り誤差は1°以下の精度で再現していないといけないこととなる。これより、記録時の角度多重度が増加すればするほど、ホログラムディスク1Aと再生装置間の取り付け誤差量を減少させなければならないことを示している。
この様な角度多重度の数とクロストークとの関係は、ホログラムディスク1Aの感度曲線や、ホログラム記録再生装置10(図3)に使用する対物レンズ62の開口数(NA)などに依存する。また、角度に対して急峻な再生出力変化量を示すことの出来るシステムであれば、角度多重度を増加させることが可能であるが、反対に、充分な再生出力の得られる回転角度が狭くなるために、角度多重度の何番目の多重データなのかを瞬時に判別することは困難となる。
しかしながら、この実施例では、記録トラック上でメイン情報Mよりも先に再生されるヘッダ情報Hを低密度に記録し、且つ、このヘッダ情報Hに対しては角度多重記録を行わないようにしておけば、ヘッダ情報Hはクロストークなく確実に信頼性良く読み取り易くなることは理解される。各種の実験によると、メイン情報Mの角度多重度に対し、先頭部分のヘッダ情報Hは、角度多重記録しないか、あるいは、角度多重記録した場合にメイン情報Mの角度多重度に対して角度多重度を1/10以下となるようにヘッダ情報の角度多重度をメイン情報の角度多重度よりも少なく設定しておけば、ホログラム記録再生装置10(図3)が変わっても先頭部分のヘッダ情報Hの読み取り誤差は、1/3以下となる効果が生じる。
次に、光透過型のホログラムディスク1Aの再生時に、このホログラムディスク1Aが記録時に比べて反りが生じていることがある。
即ち、図9(a)に示したように、回転自在なターンテーブル12上に載置した光透過型のホログラムディスク1Aに反りがない時を0°とすると、上反りした場合にはディスク傾きがα°となる一方、下反りした場合にはディスク傾きが−α°となる。
この際、光透過型のホログラムディスク1Aの上方から参照光Lsを入射させて、下方から再生光Lpを取り出した時に、この再生光Lpはディスク傾きに応じて曲げられてしまう。
この様に、ホログラムディスク1Aはその構成上微少ではあるが、記録再生時の周囲の温度湿度状況や保管時の保管方法、例えばホログラムディスク1Aを水平に保持していたか、垂直に保持していたかと言うような保管形態により、時々刻々とホログラムディスク1Aの反り状態が変化している。反りの状態によって、ホログラムディスク1Aを再生した時に、再生光Lpの出射方向は、再生用光ヘッド60内に設けた撮像素子63に対してホログラムディスク1Aが近づいているか遠ざかっているかで、ホログラムディスク1Aが「上反り」「下反り」と呼称する状態となっている。
そして、再生用光ヘッド60を用いて、再生光Lpを再生用ヘッド筺体61内に設けた対物レンズ62を介して撮像素子63で受光した時に、図9(b)に拡大して示した如く、ホログラムディスク1Aに反りがなければ撮像素子63内の各フォトディテクタ63bのうちで正規な位置となる例えばBの位置で受光できるものの、上反りがある場合には正規な位置からずれた斜め上方のAの位置で受光する一方、下反りがある場合には正規な位置からずれた斜め下方のCの位置で受光することになるので、上反り又は下反りがある場合に再生エラーを引き起こしてしまう。
このようにホログラムディスク1Aに反りが生じている時に、低密度で記録されたヘッダ情報Hは、先に図7(a)を用いて説明したように、空間光変調器48の液晶部51が例えば1mm×1mm内で1000セル×1000セルからなっていても、同一面積内で1ドットが10セル×10セルの情報に割り当てられているので、この空間光変調器48の液晶部51と対応した再生用光ヘッド60内の撮像素子63でも10×10のフォトディテクタのどこかに1ドットの再生光Lpが照射されれば正しい情報が出力されることとなるので、ヘッダ情報Hを信頼性良く確実に読み取ることができる。
一方、高密度で記録されたメイン情報は、ホログラムディスク1Aに反りが生じている時には再生エラーを引き起こしてしまう。
ここで、図10には、低密度記録したヘッダ情報H及び高密度記録したメイン情報Mに対して、ディスク傾き角度に対する再生出力を示している。
この図10において、低密度記録したヘッダ情報Hは、ホログラムディスク1Aが0.06°程度傾いても再生出力の低下が60%程度に抑えることができるものの、高密度記録したメイン情報Mは、ホログラムディスク1Aが0.04°程度傾くと再生出力が20%程度まで低下してしまい、つまり残りの80%の光は隣接したフォトディテクタに到達していることになり、その結果として正しいメイン情報Mが検出できなく、正しく再生されない欠点が存在していた。
そこで、この実施例では、ホログラムディスク1Aの反りに対応して、再生用光ヘッド60内に設けた撮像素子63からの撮像信号63aを再生信号処理部64に入力した時に、この撮像信号63aの値が最大となるようにCCD傾き角度可変駆動部65で撮像素子(CCD)63の傾き角度を制御している。この際、上記した再生信号処理部64から再生信号を不図示の比較回路により比較して撮像信号63aの最大値を検出しており、再生信号処理部64及び不図示の比較回路がホログラムディスク1Aの反りを検出する反り検出手段となっている。
また、上記とは異なって、光ピックアップ部30内に設けた光検出器37によりアドレスピット列2b3を検出して、光検出器37からの検出信号37aを不図示のサーボ回路で読み込むことで、この光検出器37に入射するアドレスピット列2b3の相対的な光強度の差を利用して、ホログラムディスク1Aの傾きを検出することが可能になり、このホログラムディスク1Aの傾きに応じてCCD傾き角度可変駆動部65で撮像素子(CCD)63の傾き角度を制御するようにしても良い。この場合には、光ピックアップ部30及び不図示のサーボ回路がホログラムディスク1Aの反りを検出する反り検出手段となっている。
このように、ホログラムディスク1Aの反りの発生程度に応じてCCD傾き角度可変駆動部65で撮像素子(CCD)63の傾き角度を制御することにより、とくに、高密度記録したメイン情報Mを撮像素子(CCD)63で正確に読み取ることができる。
尚、ヘッダ情報Hは、情報記録時に自動的に形成されるようにホログラム記録再生装置10内にシーケンス動作を組み込んで置いても良いし、ホログラムディスク1A内にヘッダ領域としての領域を予め指定して置いても良い。
更に尚、ヘッダ情報Hとメイン情報Mとの記録密度差は、この実施例では、1対100の割合に設定した場合を説明したが、これに限ることなく、記録密度差が多ければ多いほど、ホログラムディスク1Aの反りにより、ヘッダ情報Hが読み取れなくなることが無くなる。
また、ホログラムディスク1A(又は1B)中で、凸状のランド2b1と、凹状のグルーブ2b2とについては、凸状のランド2b1に記録トラックのアドレス情報が記録してある場合について述べたが、これに限らず、凹状のグルーブ2b2に記録してあって等価である。また、凸状のランド2b1及び凹状のグルーブ2b2は、フォーカス,トラッキング用のレーザービームLbが入射する方向に対しての溝の形状を述べている。
また、角度多重内容について、本発明では、記録トラックのある定位置において、記録用光学ヘッド20を回転させ記録した場合を述べたが、これに限ることなく、記録トラック上での記録再生光学スポット径以下のステップで、記録トラック上を走査し記録することも可能であり、本発明の技術的思想はどちらの方法に対しても有効に作用する。
本発明に係るホログラム記録方法、ホログラム再生方法、ホログラム再生装置に適用されるホログラム記録媒体を説明するために断面して示した縦断面図であり、(a)は光透過型のホログラム記録媒体を示し、(b)は光反射型のホログラム記録媒体を示した図である。 図1(a),(b)に示した基板の一方の面上に形成した凸状のランドと凹状のグルーブとを平面的に示した平面図であり、(a)は凸状のランドと凹状のグルーブとを略直線的に形成した場合を示し、(b)は凸状のランドと凹状のグルーブとをウォブリングさせて形成した場合を示した図である。 本発明に係るホログラム記録方法及びホログラム再生方法に適用されるホログラム記録再生装置を示した構成図である。 図3に示した空間光変調器及び記録信号出力部を拡大して示した図である。 図3に示したホログラム記録再生装置において、記録用光ヘッドを用いて、光透過型のホログラムディスク上に角度多重記録を行う状態を示した斜視図である。 本発明に係るホログラム記録再方法において、角度多重記録を説明するために摸式的に示した図であり、(a)は0°の場合、(b)は45°の場合、(c)は90°の場合、(d)は0°+45°+90°の場合をそれぞれ示した平面図である。 本発明に係るホログラム記録方法において、空間光変調器の液晶部内を摸式的にした図であり、(a)はヘッダ情報を低密度で記録する場合を示し、(b)はメイン情報を高密度で記録する場合を示した図である。 角度多重記録したホログラムディスクを再生した時の信号特性を模式的に示した図であり、(a)は20°ごとに角度多重(18角度多重)した場合を示し、(b)は5°ごとに角度多重(72角度多重)した場合を示した図である。 ホログラムディスクの反り状態を説明するための図であり、(a)はホログラムディスクの反りを模式的に示し、(b)はディスクの反りによる光検出器上での受光状態を模式的に示した図である。 低密度記録したヘッダ情報及び高密度記録したメイン情報に対して、ディスク傾き角度に対する再生出力を示した図である。
符号の説明
1A…光透過型のホログラムディスク、
1B…光反射型のホログラムディスク、
2A,2B…基板、2a…中心孔、
2b…一方の面、2b1…ランド、2b2…グルーブ、2b3…アドレスピット列、
2c…他方の面、
3A…半透過金属反射膜、3B…金属反射層、4…ホログラム記録層、5…保護層、
10…ホログラム記録再生装置、
11…スピンドルモータ、12…ターンテーブル、
20…記録用光ヘッド、
21…記録用ヘッド筺体、22…回転駆動部、
23…トラッキングコイル、24…フォーカスコイル、
30…光ピックアップ部、
31…第1半導体レーザー、32…コリメーターレンズ、
33…偏光ビームスプリッタ、34…λ/4位相板、35…対物レンズ、
36…検出レンズ、37…光検出器、37a…検出信号、
40…ホログラム記録部、
41…第2半導体レーザー、42…過熱/冷却器、43…コリメーターレンズ、
44…半透過反射ミラー、45…第1反射ミラー、46…第1集光レンズ、
47…第2反射ミラー、48…空間光変調器、49,50…透明電極、
51…液晶部、51a…液晶セル(画素)、52…記録信号出力部、
53…第2集光レンズ、
60…再生用光ヘッド、
61…再生用ヘッド筺体、62…対物レンズ、
63…撮像素子(CCD)、63a…撮像信号、63b…フォトディテクタ、
64…再生信号処理部、65…CCD傾き角度可変駆動部、
H…ヘッダ情報、M…メイン情報、
L1…第1半導体レーザーから出射された第1レーザー光、
L2…第2半導体レーザーから出射された第2レーザー光、
Lr…記録光(信号光)、Ls…参照光、Lp…再生光、
O…記録用ヘッド筺体の回転中心、P…記録トラック上の点、
Rs…記録信号。

Claims (3)

  1. 参照光と、複数の画素が二次元的に配列された空間光変調器で記録信号に応じて光変調された記録光とを、ホログラム記録媒体のホログラム記録層の記録トラック上の同一位置に照射して、両光により情報を前記ホログラム記録層に干渉縞の形態で記録するホログラム記録方法において、
    前記情報は、記録条件を示すヘッダ情報と、このヘッダ情報に続いて記録されるメイン情報とからなり、
    前記空間光変調器で前記記録光を生成する際に、前記ヘッダ情報を形成する画素の面積を、前記メイン情報を形成する画素の面積よりも大きく設定して、前記ヘッダ情報を前記ホログラム記録層の記録トラック上に記録するか、及び/又は、前記ホログラム記録媒体上で角度多重して記録する際に、前記ヘッダ情報の角度多重度を、前記メイン情報の角度多重度よりも少なく設定して、前記ヘッダ情報を前記ホログラム記録層の記録トラック上に記録することを特徴とするホログラム記録方法。
  2. 情報がホログラム記録層に記録されたホログラム記録媒体を再生するホログラム再生方法において、
    前記ホログラム記録媒体のホログラム記録層の記録トラック上に参照光のみを出射する参照光出射ステップと、
    前記参照光出射ステップで出射された前記参照光が前記ホログラム記録層で回折された再生光を、複数のフォトディテクタが二次元的に配列された撮像素子(CCD)で光電変換して再生するホログラム再生ステップと、
    再生時に前記ホログラム記録媒体の反りを検出する反り検出ステップと、
    前記ホログラム記録媒体の反りに応じて前記撮像素子の傾き角度を制御するCCD傾き角度制御ステップと、
    を有することを特徴とするホログラム再生方法。
  3. 情報がホログラム記録層に記録されたホログラム記録媒体を再生するホログラム再生装置において、
    前記ホログラム記録媒体のホログラム記録層の記録トラック上に参照光のみを出射する参照光用ヘッドと、
    前記参照光用ヘッドから出射された前記参照光が前記ホログラム記録層で回折された再生光を、二次元的に配列された複数のフォトディテクタで光電変換して再生する撮像素子(CCD)と、
    再生時に前記ホログラム記録媒体の反りを検出する反り検出手段と、
    前記ホログラム記録媒体の反りに応じて前記撮像素子の傾き角度を制御するCCD傾き角度制御手段と、
    を備えたことを特徴とするホログラム再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009199673A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Pulstec Industrial Co Ltd 認証装置及び認証方法
WO2011065459A1 (ja) * 2009-11-26 2011-06-03 日本電気株式会社 光学的情報処理装置及び光学的情報処理方法

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