JPWO2011040191A1 - エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また本発明によれば、前記第1〜第4の何れか1つの特徴に加えて、前記二つの閉塞部の少なくとも一方に隣接する前記折り畳み部に形成されたベントホールを備えることを第5の特徴とするエアバッグ装置が提案される。
12a 縁部
16 アウターパネル
18 エアバッグ
18a ガーニッシュ部
18b ウインドウガラス側折り畳み部(折り畳み部)
18c アウターパネル側折り畳み部(折り畳み部)
18f ベントホール
18g 平坦部
19 インフレータ
24 エンドキャップ(閉塞部)
32 アウターパネル側リップ
33 ウインドウガラス側リップ
[実施例3〜実施例7]
次に、図9に基づいてベントホール18f…の他の実施例を説明する。
格部材に移動可能に支持するリンク式のピラー駆動機構の構造が複雑であり、部品点数が増加してコストアップの要因となる問題があった。
[0006]
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、簡単な構造で歩行者を確実に保護することが可能なエアバッグ装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0007]
上記目的を達成するために、本発明によれば、車両のウインドウガラスの縁部とフロントドアとの間に金属製のエアバッグを配置し、インフレータが発生するガスで前記エアバッグを前記ウインドウガラスの縁部に沿うようにチューブ状に展開して歩行者を保護するエアバッグ装置であって、前記エアバッグは、アウターパネルと協働して車体外表面を構成するガーニッシュ部と、前記ガーニッシュ部に連設されて折り畳まれた折り畳み部と、前記ガーニッシュ部および前記折り畳み部の長手方向両端部を閉塞する二つの閉塞部と、該二つの閉塞部の少なくとも一方に隣接する前記折り畳み部に形成されたベントホールとを備え、前記折り畳み部は蛇腹状に折り畳まれており、前記ベントホールは、前記折り畳み部の径方向内側の曲げ部に形成されることを第1の特徴とするエアバッグ装置が提案される。また本発明によれば、車両のウインドウガラスの縁部とフロントドアとの間に金属製のエアバッグを配置し、インフレータが発生するガスで前記エアバッグを前記ウインドウガラスの縁部に沿うようにチューブ状に展開して歩行者を保護するエアバッグ装置であって、前記エアバッグは、アウターパネルと協働して車体外表面を構成するガーニッシュ部と、前記ガーニッシュ部に連設されて折り畳まれた折り畳み部と、前記ガーニッシュ部および前記折り畳み部の長手方向両端部を閉塞する二つの閉塞部と、該二つの閉塞部の少なくとも一方に隣接する前記折り畳み部に形成されたベントホールとを備え、前記折り畳み部は蛇腹状に折り畳まれており、前記ベントホールは、前記折り畳み部の平坦部に形成され、折り畳み状態で相互に対向する前記折り畳み部の二つの平坦部のベントホールは、相互に位置をずらして形成されることを第2の特徴とするエアバッグ装置が提案される。
[0008]
また本発明によれば、前記第1または第2の特徴に加えて、前記ガーニッシュ部は前記アウターパネルとの間をシールするアウターパネル側リップを備えるとともに、前記折り畳み部は前記ウインドウガラスとの間をシールするウインドウガラス側リップを備えることを第3の特徴とするエアバッグ装置が提案される。
[0009]
また本発明によれば、前記第1〜第3の何れか1つの特徴に加えて、前記折り畳み部は、前記ウインドウガラス側に位置するウインドウガラス側折り畳み部と前記アウターパネル側に位置するアウターパネル側折り畳み部とを備え、前記アウターパネル側折り畳み部の伸展量は前記ウインドウガラス側折り畳み部の伸展量よりも大きく設定されることを第4の特徴とするエアバッグ装置が提案される。
[0010]
また本発明によれば、前記第1〜第4の何れか1つの特徴に加えて、車体内側部分の折り畳み密度は車体外側部分の折り畳み密度よりも疎であることを第5の特徴とするエアバッ
グ装置が提案される。
[0011]
[0012]
[0013]
[0014]
また本発明によれば、前記第1の特徴に加えて、前記折り畳み部はロール状に折り畳まれており、前記ベントホールは、ロールの巻き始め部分に形成されることを第6の特徴とするエアバッグ装置が提案される。
[0015]
また本発明によれば、前記第1または第2の特徴に加えて、前記エアバッグは複数のベントホールを備え、前記複数のベントホールの開口面積の和は700±100mm2であることを第7の特徴とするエアバッグ装置が提案される。また本発明によれば、前記第1または第2の特徴に加えて、前記金属製のエアバッグが、前記縁部と、該縁部よりも車体外方に突出する前記アウターパネルとの間に配置されることを第8の特徴とするエアバッグ装置が提案される。
[0016]
尚、実施例のフロントウインドウガラス12は本発明のウインドウガラスに対応し、実施例のウインドウガラス側折り畳み部18bは本発明の折り畳み部に対応し、実施例のアウターパネル側折り畳み部18cは本発明の折り畳み部に対応し、実施例のエンドキャップ24は本発明の閉塞部に対応する。
発明の効果
[0017]
本発明の第1または第2の特徴によれば、金属製のエアバッグは一旦展開すると萎むことがなく、金属の塑性変形で歩行者の衝撃を吸収するので、容量の小さいインフレータを採用して重量やコストを削減できるだけでなく、歩行者が衝突するタイミングのずれに関わらずに安定した衝撃吸収性能を発揮することができる。またエアバッグが、アウターパネルと協働して車体外表面を構成するガーニッシュ部と、ガーニッシュ部に連設されて折り畳まれた折り畳み部と、ガーニッシュ部および折り畳み部の長手方向両端部を閉塞する閉塞部とを備えるので、折り畳んだエアバッグを収納するケースやカバーを不要にし、かつガーニッシュ部にガーニッシュの機能を発揮させて部品点数やコス
トを削減することができ、更に折り畳み部により展開後のエアバッグの容積を増加させて衝撃吸収性能を高めることができる。
[0018]
また本発明の第3の特徴によれば、ガーニッシュ部にアウターパネルとの間をシールするアウターパネル側リップを設け、折り畳み部にウインドウガラスとの間をシールするウインドウガラス側リップを設けたので、金属製のエアバッグがアウターパネルやウインドウガラスに直接接触するのを防止してシール性を高めることができる。
[0019]
また本発明の第4の特徴によれば、折り畳み部はウインドウガラス側に位置するウインドウガラス側折り畳み部とアウターパネル側に位置するアウターパネル側折り畳み部とを備え、アウターパネル側折り畳み部の伸展量をウインドウガラス側折り畳み部の伸展量よりも大きく設定したので、エアバッグの展開時にアウターパネル側折り畳み部を大きく伸展させてウインドウガラスよりも硬いアウターパネルを確実に覆い、エアバッグの衝撃吸収効果を有効に発揮させることができる。
[0020]
また本発明の第5の特徴によれば、蛇腹状に折り畳んだ折り畳み部は、車体内側部分の折り畳み密度が車体外側部分の折り畳み密度よりも疎であるので、展開初期に先ず折り畳み密度が疎な車体内側部分から展開し、折り畳み
密度が密な車体内側部分を車体外側に押し出すことで、遅れて展開する車体外側部分でアウターパネルの外表面を確実に覆うことができる。
[0021]
また本発明の第1または第2の特徴によれば、二つの閉塞部の少なくとも一方に隣接する折り畳み部にベントホールを形成したので、折り畳み部が広がっていないエアバッグの展開初期にはベントホールからガスが逃げ難くしてエアバッグの速やかな展開を可能にするとともに、折り畳み部が広がったエアバッグの展開末期にはベントホールからガスが逃げ易くしてエアバッグの内圧の過剰な上昇を防止することができる。
[0022]
また本発明の第2の特徴によれば、蛇腹状に折り畳まれた折り畳み部の平坦部にベントホールを形成したので、折り畳み部が広がっていないエアバッグの展開初期にベントホールを平坦部で塞いでガスが逃げ難くすることができる。
[0023]
さらに、折り畳み状態で相互に対向する折り畳み部の二つの平坦部のベントホールを相互に位置をずらして形成したので、二つの平坦部のベントホールどうしが重なって塞がれなくなるのを防止することができる。
[0024]
また本発明の第1の特徴によれば、蛇腹状に折り畳まれた折り畳み部の径方向内側の曲げ部にベントホールを形成したので、曲げ部の剛性を低下させてエアバッグを開き易くするとともに、エアバッグの折り畳み時のプレス成形を低荷重で行うことができる。
[0025]
また本発明の第6の特徴によれば、ロール状に折り畳まれた折り畳み部のロールの巻き始め部分にベントホールを形成したので、折り畳み部が広がっていないエアバッグの展開初期にベントホールが解放するのを防止してガスが逃げ難くすることができる。
[0026]
また本発明の第7の特徴によれば、エアバッグの複数のベントホールの開口面積の和を700±100mm2としたので、適切なタイミングでベントホールからガスを逃がしてエアバッグの内圧を調整することができる。また本発明の第8の特徴によれば、車両のウインドウガラスの縁部と該縁部よりも車体外方に突出するアウターパネルとの間に金属製のエアバッグを配置したので、既存の車体構造に大きな設計変更を施すことなくエアバッグ装置を装着することができ、しかもエアバッグ装置を装着したことによる外観の低下を防止することができる。
図面の簡単な説明
Claims (10)
- 車両のウインドウガラス(12)の縁部(12a)と該縁部(12a)よりも車体外方に突出するアウターパネル(16)との間に金属製のエアバッグ(18)を配置し、インフレータ(19)が発生するガスで前記エアバッグ(18)を前記ウインドウガラス(12)の縁部(12a)に沿うようにチューブ状に展開して歩行者を保護するエアバッグ装置であって、
前記エアバッグ(18)は、前記アウターパネル(16)と協働して車体外表面を構成するガーニッシュ部(18a)と、前記ガーニッシュ部(18a)に連設されて折り畳まれた折り畳み部(18b,18c)と、前記ガーニッシュ部(18a)および前記折り畳み部(18b,18c)の長手方向両端部を閉塞する閉塞部(24)とを備えることを特徴とするエアバッグ装置。 - 前記ガーニッシュ部(18a)は前記アウターパネル(16)との間をシールするアウターパネル側リップ(32)を備えるとともに、前記折り畳み部(18b)は前記ウインドウガラス(12)との間をシールするウインドウガラス側リップ(33)を備えることを特徴とする、請求項1に記載のエアバッグ装置。
- 前記折り畳み部は、前記ウインドウガラス(12)側に位置するウインドウガラス側折り畳み部(18b)と前記アウターパネル(16)側に位置するアウターパネル側折り畳み部(18c)とを備え、前記アウターパネル側折り畳み部(18c)の伸展量は前記ウインドウガラス側折り畳み部(18b)の伸展量よりも大きく設定されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のエアバッグ装置。
- 前記折り畳み部(18b,18c)は蛇腹状に折り畳まれており、車体内側部分の折り畳み密度は車体外側部分の折り畳み密度よりも疎であることを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のエアバッグ装置。
- 前記二つの閉塞部(24)の少なくとも一方に隣接する前記折り畳み部(18b,18c)に形成されたベントホール(18f)を備えることを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のエアバッグ装置。
- 前記折り畳み部(18b,18c)は蛇腹状に折り畳まれており、前記ベントホール(18f)は、前記折り畳み部(18b,18c)の平坦部(18g)に形成されることを特徴とする、請求項5に記載のエアバッグ装置。
- 折り畳み状態で相互に対向する前記折り畳み部(18b,18c)の二つの平坦部(18g)のベントホール(18f)は、相互に位置をずらして形成されることを特徴とする、請求項6に記載のエアバッグ装置。
- 前記折り畳み部(18b,18c)は蛇腹状に折り畳まれており、前記ベントホール(18f)は、前記折り畳み部(18b,18c)の径方向内側の曲げ部に形成されることを特徴とする、請求項5に記載のエアバッグ装置。
- 前記折り畳み部(18b,18b)はロール状に折り畳まれており、前記ベントホール(18f)は、ロールの巻き始め部分に形成されることを特徴とする、請求項5に記載のエアバッグ装置。
- 前記エアバッグ(18)は複数のベントホール(18f)を備え、前記複数のベントホール(18f)の開口面積の和は700±100mm2 であることを特徴とする、請求項5〜請求項9の何れか1項に記載のエアバッグ装置。
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