JPWO2011024293A1 - 探知装置及び通行制御システム - Google Patents

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Abstract

認証対象を近接させる面を備えた認証部と、面に沿って気流を送る送気部と、送気部からの気流を吸気する吸気部と、吸気部によって吸気された物質を分析する分析部と、分析用データを備えたデータベース部と、データベース部のデータに基づいて分析結果を判定する判定部と、判定部の判定結果に応じた制御を行う制御部とを備えた探知装置、通行制御システム。

Description

本発明は、危険物等の探知装置及びそれを用いた通行制御システムに係わる。
世界的にテロの脅威が増している。最近では、日用品を用いた爆薬の製造方法が広く知られるようになり、日常生活においても爆発物によるテロや犯罪が脅威となってきた。ロンドンでは、地下鉄とバスを狙った同時多発テロが発生し多数の死傷者が出た。また、報道によれば、日本国内でも通勤電車内で自爆を企てた容疑者が逮捕されるなどの事例が発生している。
テロや犯罪を未然に防止するため、危険物探知技術の開発が各国で行なわれている。例えば、特許文献1には、質量分析計を用いた爆発物探知装置が記載されている。荷物から漏洩した蒸気をサンプリングプローブにより採取し、それを負のコロナ放電を用いてイオン化し、質量分析計を用いて検出することにより、危険物の有無を判定している。
特許文献2には、試料物質が付着した手荷物に圧縮ガスを吹き付けて、剥離した前記試料物質を捕集し質量分析計を用いて分析する方法が記載されている。
特許文献3には、掌形認証を行なうと同時に吸引パイプで手近傍の空気を吸引し質量分析計を用いて分析する方法が記載されている。
特許文献4には、切符に付着した危険物を採取し定性分析計を用いて分析する方法が記載されている。
特開2000−28579号公報 特開2009−31316号公報 特開2002−70383号公報 特開2008−64618号公報
特許文献1〜3に記載された危険物探知装置は、主に空港、工場や発電所などの重要施設での運用を前提とし、時間をある程度かけて比較的少ない人数を検査する目的で装置が考えられている。しかしながら、駅などの多くに人が集まる場所で運用する上では、高スループットの危険物探知装置が求められている。ここで、特許文献1〜3の方法では、覆われた空間(閉空間)で検出を行なっているため、一人一人検査するのに時間がかかり、また、探知されている人にも精神的な負担もかかるため、多くの人が利用する場所での運用は現実的ではないと考えられる。
また、現在、公共交通機関では、自動改札機の乗車券は切符からICカードに移行しつつある。特許文献4のように、切符を利用した、自動改札機に危険物探知装置を内蔵させた場合、まず特殊な切符を必要とし、また、切符から危険物の有無を検出するには、切符を機械的に搬送する必要があり、搬送構造が複雑になる。また、搬送された切符から危険物を検出し、更に切符を排出する工程が必要になり、処理する時間がかかる。そのため、高スループットの危険物探知装置の実現は難しいと考えられる。また、検出した切符を再度手に取るため切符利用者は不快に感じてしまう可能性がある。
人が爆薬物を扱っていた場合、微量ながらもその手でカードやチケット等を持つ又は触ると、人の手に付着している爆薬物等の物質がカードやチケット等の面に付着される。その爆薬物等の物質が付着しているカードやチケット等又は手から危険物等の探知を行なう。
本発明では、認証装置と組み合わせた開放空間での危険物等の探知装置を提供する。鉄道やイベント会場等、目的とする場所に行くためにゲート等を通過し、その際チケット等、何かしら認証対象を必要とする。その認証の際に、高スループットの危険物等の探知を行なうことで、人にも負荷を与えずに未然に危険物等を探知する。
探知装置としては、認証対象を近接させる面を備えた認証部と、当該面に沿って気流を送る送気部と、送気部からの気流を吸気する吸気部と、吸気部によって吸気された物質を分析する分析部と、認証用データと分析用データを備えたデータベース部と、データベース部のデータに基づいて認証結果と分析結果を判定する判定部と、判定部の判定結果に応じた制御を行う制御部とを有する。
また、通行制御システムとして、開閉ゲートと、測定対象を近接させる面と、面に沿って気流を送る送気部と、送気部からの気流を吸気する吸気部と、吸気部によって吸気された物質を分析する分析部と、分析用のデータを備えたデータベースと、データベースのデータに基づいて分析結果を判定する判定部と、判定結果に応じて開閉ゲートを制御する制御部とを有する。
さらに、探知装置として、測定対象を近接させる面と、面に沿って気流を送る送気部と、送気部からの気流を吸気する吸気部と、測定対象のデータを取得するデータ取得部と、吸気部により吸気された物質を分析する分析部と、分析用データを備えたデータベースと、データベースのデータにより分析結果を判定する判定部とを有する。
送気部は、認証対象又は測定対象を近接させる面に沿って送気を行なう。ここで、面に並列に送気を行うことにより、乱流が発生して捕集すべき物質が吸気できなくなるのを防ぐ。また、送気部では、層流が支配的な送気を行なうことによって、乱流を防ぐ。このようにして、開放空間で認証対象から剥離された物質や送気により物質からの発生したガスを気流によって移送することにより捕集が可能になる。また分析対象の有無に応じて、アラームを出したり、ゲートの開閉等を制御したりすることができる。
本発明によれば、開放空間にて認証と共に危険物等の探知を行なうので、人に精神的にも時間的にも負担をかけず、スムーズな危険物等の探知を行なう装置を提供することができる。更に、多くの人が集まる場所での運用が可能となり、社会生活上の利便性を保ったまま危険物等の探知を行なうことができる。
探知装置の全体構成の一例を示す図である。 システムの一例を示すフローチャート図である。 分析部の一例を示す図である。 送気部と吸気部の配置及び認証対象の進行方向、風向の一例を示す図である。 認証対象から対象物質を発生及び捕集する方法の一例を示す図である。 送気部の構成の一例を示す図である。 送気部のフードの出口形状がスリット状を示す図である。 吸気部の構成の一例を示す図である。 吸気部の構成の一例を示す図である。 トリアセトントリパーオキサイドの質量スペクトルの一例を示す図である。 実施形態での実験の様子を示す上面図である。 実施形態での実験の様子を示す側面図である。 試料の配置場所によってのトリクロロフェノールの質量スペクトルの変化の一例を示す図である。 送気部の有無により変化する質量スペクトルの一例を示す図である。 吸気部の蓋の有無により変化する質量スペクトルの一例を示す図である。 送気部が角度調整を可能とすることを示す図である。 認証対象の進行方向に対して風向が略直交していることの一例を示す図である。 認証対象の進行方向に対して風向がある角度を有し交差していることの一例を示す図である。 送気部と吸気部の位置が認証部に対してオフセットされていることの一例を示す図である。 吸気部が複数あることの一例を示す図である。 吸気部の吸気口の幅が送気部の送気口の幅より大きいことを示す図である。 送気部のフードの出口形状が弧状を示す図である。 吸気部の入口形状が弧状を示す図である。 送気部の構成の一例を示す図である(分離型)。 自動改札機と組み合わせたときの一例を示す図である(認証部付近)。 自動改札機と組み合わせたときの一例を示す図である(全体)。 生体認証機と組み合わせたときの一例を示す図である(認証部付近横置き)。 生体認証機と組み合わせたときの一例を示す図である(全体)。 生体認証機と組み合わせたときの一例を示す図である(認証部付近縦置き)。 開閉ゲートと組み合わせたときの一例を示す図である。 金属探知機と組み合わせたときの一例を示す図である。 送気部の風発生源がブロワを示す図である。 送気部の風発生源がクロスファンを示す図である。 吸気部を認証部の真下に配置し生体認証機と組み合わせたときの一例を示す図である。
以下、図を用いて詳細に説明する。なお、後述する装置構成や処理動作の内容は一例であるため、実施の形態と既知の技術との組み合わせや置換により、他の実施の形態を実現することもできる。
図1は、本発明における探知装置の全体構成の一例を示す図である。探知装置1には、認証対象2を認証する面を備えた認証部3があり、認証データ取得手段を備える。認証対象2は、例えばICカードや携帯電話、チケット、生体等である。認証面は、水平に配置してもよく、傾斜に配置してもよい。認証対象2を認証したとき認証データは、外部にある認証用データベース部4に送られ、データベースと認証データとを照合し判定を行なう。データベースとの照合の際だけでなく、生体等を測定対象として、認証用のデータを登録する際に用いてもよい。尚、認証用データベース部4は探知装置1の内部にあってもよい。
認証部3が間にあるように送気部5と吸気部7が配置されている。送気部5からは、認証面に気流を送る。面に沿うように気流を送ることにより、認証対象2が認証面に近づいたとき、認証対象2に送気があたり、認証対象2からガス及び/又は微粒子による試料ガスを発生させたり、微粒子を剥離させたりする。微粒子を剥離させるために、送気部から生成される風は間欠的又は突発的な風でもよい。また、これにより、認証対象2から発生させたガス及び/又は微粒子による試料ガスを吸気部7に移送させる。この気流は、乱流によって、ガスや微粒子が吸気されずに検知されなくなってしまうのを防ぐような気流である。したがって、認証面に対して並列に送気を行うのが望ましい。乱流を防ぐには、認証面にぶつからないような気流が望ましいからである。また、送気部5は、層流が支配的な流れを生成するようにする。送気部5を制御する送気制御部6がある。送気制御部6では、流量あるいは流速、温度、送気部5の駆動等を制御する。送気部5の駆動方法は、常時送気していてもよく、あるいは、認証したときに同期して駆動、センサが人に反応したときなどと駆動してもよい。
移送されたガス及び/又は微粒子による試料ガスを吸気する吸気部7がある。吸気部7は認証面に対して略平行するように配置されているのが望ましい。略平行とするのに送気部5の送気口等を用いて吸気口を形成してもよい。略平行に配置の例として認証面に対して0°から45°に配置することができる。また、吸気部7は認証部3の下に配置してもよい。吸気部の吸気量を、制御できるようにしてもよい。
制御部は、送気部からの流量及び/又は送気部と吸気部とからの流量比を制御するようにしてもよい。
認証面を挟むように送気部5と吸気部7とが配置されていることが望ましい。そして、送気口及び吸気口とが、面の平行方向を向くように配置されているとよい。また、吸気口が面の垂直方向を含むように開口していてもよい。さらに、認証対象又は測定対象と、吸気部とで面を挟むように、吸気部が配置されていてもよい。省スペース化等をはかることができる。
吸気部7から吸気したガス及び/又は微粒子による試料ガスを分析部8で分析する。分析部8としては、本実施例では、ワイヤー方式リニアイオントラップ質量分析計を用いた例を示しているが、その他、四重極イオントラップ質量分析計、四重極フィルタ質量分析計、三連四重極質量分析計、飛行時間型質量分析計、磁場型質量分析計、イオンモビリティ等の種々の分析計を用いてもよい。
分析部8で計測された信号は、質量分析装置を用いた場合には、分析制御部9で質量スペクトルとして取得される。この場合、分析用データベース部10には、分析対象として特定したい物質、例えば、手製爆薬等の物質を同定するために必要な標準質量分析データ(m/z(イオンの質量数/イオンの価数)の値と相対強度)を含むデータベースが記憶されている。分析部8で計測された質量スペクトルは、判定部11に送られ、分析用データベース部10から読み出された手製爆薬等のデータベースと手製爆薬成分由来のイオンの質量分析の結果とを照合する等のデータ処理が行なわれ、手製爆薬物質の特定がなされる。特定された手製爆薬物質の有無、及び/又は分析の結果により、例えば、発報部12で警報を発報する等、分析結果に応じた制御を行なう。
このように認証部3を間にして送気部5と吸気部7を配置し、認証面に送気を行ない、認証対象2に付着している物質を吸気部7へと移送させるため、開放空間であっても認証を行なうことができる。そして、認証に同期して危険物等の探知を行なうことにより、一人一人個別に探知することができる。また、開放空間にて認証を行なう動作と共に探知が行なわれるため、ユーザにとっても精神的にも時間的にも負担が少なく、容易に探知することができる。
更に、認証データと分析データとの組み合わせデータを探知履歴としてデータベースに格納することができる。個別認証のデータを用いることにより、認証対象2に割り当てられているID番号等によって個々の分析結果を識別することが可能となり、探知履歴の管理も容易となる。
図15のように送気部5に角度調整を持たせ、認証面にぶつからない角度で送気を行なうのが望ましい。また、認証対象2を認証面に近接させた場合、又は、かざしたとき、認証面からある程度浮いていたとしても、認証対象2に送気をあてることができ、認証対象2からガス及び/又は微粒子による試料ガスを発生させたり、微粒子を剥離させたりする。また、認証対象2に反射した送気を用いて吸気部7にガス及び/又は微粒子による試料ガスを移送させることができる。
図2は、本発明におけるシステムの一例を示すフローチャート図である。まず、認証対象が認証面に近接又はかざされる(工程13)。認証と並行して又は認証した後、認証面に流れている送気から生成した送気により認証対象からガス及び/又は微粒子による試料ガスを発生させ、発生されたガス及び/又は微粒子による試料ガスを吸気部から吸気する(工程14)。吸気したガス及び/又は微粒子による試料ガスを分析部で分析する(工程15)。分析した結果を分析用データベース部のデータベースと照合する(工程16)。判定部で特定物質の有無の判定を行なう(工程17)。特定物質が無いと判定した際は終了し(工程18)、特定物質が有りと判定した際には、アラームを出力する(工程19)。アラームの方法としては、音や光を発してもよいし、警備担当者に連絡してもよい。また、開閉ゲートが閉まる等の制御がされてもよい。
認証対象又は測定対象が面に近づいて、データを取得できる範囲となり(工程13)、認証対象(ICカードやチケット、生体等)の認証データを取得し、あらかじめ登録してあるデータベースと照合され判定を行なう。一致した際は終了し、不一致の際には、アラームを出力する。認証データは、データベースに登録してもよい。さらに、指紋や静脈等の認証データを取得して認証用データベースに登録する場合にも、探知装置を用いて危険物等の探知をしてもよい。この場合には認証データの登録までなので、認証用データベースとの照合と判定は必要に応じて行えばよい。
本実施例では、ワイヤー方式リニアイオントラップ質量分析計を分析部に用いており、これにもより、探知装置の処理時間は1秒程度を可能とする。
図3は本発明における分析部の一例を示す図である。吸気部7から吸気したガス等は分析部8へ送られる。ガス等は、吸引ポンプ20と試料導入配管21を介して、イオン源22に導入する。吸引ポンプ20の吸引流量は例えば6.0L/minで吸引した。試料導入配管21は配管ヒータ23で加熱することで、配管内部へのガスや微粒子の吸着を防ぐことができる。また、爆薬成分を検出した場合や吸気部7又は試料導入配管21が汚れてしまった場合には、次の検査が早期に行えるように加熱クリーニングすることもできる。配管ヒータ25は、最高温度300℃まで加熱可能であるが、手製爆薬の場合、加熱による熱分解が起こる為、70〜120℃の間で使用することが望ましい。試料導入配管21には細メッシュ状フィルタ24を備えることで、この細メッシュ状フィルタ24に微粒子が付着する。細メッシュ状フィルタ24は配管ヒータ23で加熱されているため、付着した微粒子がガス化試料ガスとなる。細メッシュ状フィルタ24には、例えば50μmmのステンレス鋼線フィルタや焼結体フィルタを用いた。この細メッシュ状フィルタ24は、清掃して再利用するか、新品と交換することができる。また、細メッシュ状フィルタ24は微粒子をガス化するために個別に加熱してもよい。
イオン源22は、ここでは負のコロナ放電あるいは正のコロナ放電を用いた大気圧化学イオン化源を用いた例を示している。イオンを生成する方法は、放射線源や電子、光、レーザー、ペニング放電、エレクトロスプレー等その他の方法であっても良い。大気圧化学イオン化源は、大気中のコロナ放電を利用して一次イオンを生成し、この一次イオンと試料ガスとの化学反応を利用して試料ガスをイオン化する。イオン源22には針電極25が配置され、引出電極26との間に高電圧が印加され、針電極25先端付近にコロナ放電が発生する。例えば、正のイオン化では5kV、負のイオン化では−4kVの電圧を印加した。このコロナ放電により、空気中の窒素、酸素、水蒸気などがイオン化され、一次イオンとなる。生成された一次イオンは電界により第1細孔電極27a側に移動する。配管を介して吸引された試料ガスは、引出電極26の開口部を通って針電極25側に流れ込む。その際、一次イオンと反応することで、試料ガスはイオン化される。
イオン化された試料ガスのイオンは、第1細孔電極27a、第1差動排気部28a、第2細孔電極27b、第2差動排気部28b、第3細孔電極27cを介して高真空部28cのイオントラップ部29に導入される。大気から真空までイオンを導入するには差動排気する。差動排気には真空ポンプ30a、真空ポンプ30b(1台で2箇所の真空排気が可能)を使用した。真空ポンプ30aは真空ポンプ30bの粗引きポンプとしても使用した。差動排気の方法は、個別に真空ポンプを用いる方法など、別の方法でも良い。それぞれの細孔の穴径は、例えば第1細孔電極27aは内径0.12mm長さ10mm、第2細孔電極27bは内径0.5mm、第3細孔電極27cは内径1.2mmを使用した。細孔の穴径は、真空ポンプの排気量によって変化する。第2差動排気部28bにはイオンガイド31が設置されている。このイオンガイド31に代わり、イオンレンズ等を用いても良い。また、第1差動排気部28a、第2差動排気部28b、高真空部28cに、イオンガイド31やイオンレンズ等を設置してもよい。イオン源22や第1細孔電極27a、第2細孔電極27bは内部に汚れ等が付着するのを防ぐために加熱したほうが望ましい。
イオントラップ部27の例として、入口端電極32a、出口端電極32b、四重極ロッド電極33の間隙に挿入された励起電極34、トラップワイヤー電極35a、引き出しワイヤー電極35bより構成されるワイヤー方式リニアイオントラップを示している。イオントラップ部29にはバッファーガス供給源36から、イオントラップやイオン解離に必要なバッファーガスを供給する。本発明ではヘリウムガスを用いたが、空気やアルゴン、窒素等でもよい。イオントラップ部29に導入されたイオンは、軸方向の入口端電極32aとトラップワイヤー電極35a間の静電ポテンシャルと径方向の四重極ロッド電極33による四重極ポテンシャルによって図中に示したトラップ領域37にイオンがトラップされる。四重極ロッド電極33間に挿入された励起電極34に交流電圧を印加すると、特定のm/zのイオンのみが励起電極34方向に共鳴励起され、引き出しワイヤー電極35bが形成する引き出し電界により軸方向に排出される。この特定のm/zのイオンを検出器38で検出する。共鳴条件や各電極の電圧を分析制御部9で制御することで任意のm/zのイオンを排出することで、質量スペクトルが得られる。
図4は、送気部、吸気部の配置及び認証対象の進行方向、風向の一例を示す上面図である。送気部5の送気口と吸気部7の吸気口とが認証部3に対して対面した位置になっている。ここで送気部の送気口の中心と吸気部の吸気口の中心が認証面の中心位置に合わせる様にするとよい。これは、認証対象2が認証部3の中心にかざすことが多く、より認証対象2に送気をあてやすくするためである。また、本実施例では、認証対象の進行方向41に対して風向42は、逆方向に流れているが、認証対象の進行方向41に対して風向42は、順方向に流れるように送気部と吸気部とを配置してもよい。
図16に示した例では、認証対象の進行方向39に対して風向40が略直交している場合を示している。図17には、認証対象の進行方向39に対して風向40がある角度を有するように交差していることの一例を示している。さらに、認証対象の進行方向39によっては、図18のように、送気部5と吸気部7との位置関係が、認証部3に対してオフセットされていてもよい。図19には、吸気部7が複数ある場合を示している。送気部5からの送気は認証面に送られるにつれて広がる流れになりやすい。このように吸気方向を変えて複数の吸気部7を配置してもよい。これらの複数の吸気部7が一体となった形状により、吸気口が認証部3を囲むように形成してもよい。図20には、吸気部7の吸気口の幅が、送気部5の送気口の幅よりも大きい場合の一例を示した。
図5は、認証対象から対象物質を発生及び捕集する方法の一例を示す図である。
送気部5からの送気に認証対象2あたり、認証対象2に付着している対象物質が剥離されたり、ガスが発生したりし、発生した対象物質は、送気に移送され吸気部7へと捕集される。本実施例では、認証対象2が斜めに進行しているが、直交方向に進行しても同じ結果が得られる。
図6は、送気部の構成の一例を示す図である。送気部4には、風を発生させる風発生源41(例えば、プロペラファン)と、熱を発生させる熱発生源42(例えばヒーター)と、風に方向性を持たせるフード43を備えている。風発生源41とフード42を備えることにより、層流が支配的な送気を行なうことができる。送気口の形状はスリット状や弧状などを用いることにより、認証面に層状の風を送ることができる。また、熱発生源41を備えることによって認証対象に付着している対象物質の発生を向上させることができる。例えば、気温の低い冬や、寒冷地でガスの発生が弱くなってしまうような場合にもより高い精度で探知することができる。
風発生源は図28(A)のようにブロワにしてもよい。ブロワにすることにより、一方向に整流でき、静圧の高い風を送風することが可能である。また、図28(B)のようにクロスファンにしてもよい。風をランナー円周に沿って横方向に吐出するため、均一な風を得ることができる。円筒状のランナーを長くすることにより、風の幅を広くとることも可能である。熱発生源42の配置は、吸入口前でもよく、吐出口後でもよい。
図7は、送気部のフードの出口形状がスリット状を示す図である。図7のフード43の出口形状は、スリット状44の形状をしており方向性を持った層状の気流の送気を行なうことができる。また、図21に示すように、フード43の出口形状を弧状54に形成してもよい。この場合には、認証部に沿って広がりやすい送気を認証部の中心に集めつつ効率よくガス等の移送を行なうことができる。また、送気部は、図23に示すように、フード43と風発生源41等とを分離した構成を用いることができる。風発生源41からの送気はチューブ56を伝って送気口まで届けられるようにすればよい。風発生源41内部に熱発生源42を内蔵し、このような構成とすることにより、風発生源41等に対して、複数のポート57を用いて複数の送気口をチューブ56でつなげることにより、メンテナンス等の軽減、複数の探知装置や通行制御システムでの条件の統一化等を図ることができる。
図8は、吸気部の構成の一例を示す図である。吸気部7には、不必要な空気(送気部から移送されていない空気)を吸気しないための蓋45と、大きな埃などの異物混入を防ぐための粗メッシュ状フィルタ46(例えば金網メッシュ)と、認証対象から発生させたガス及び/又は微粒子による試料ガスを含んだ空気を分析部に送り込むためのガイド47を備えている。メッシュ状フィルタは、分析部に備えられている細メッシュ状フィルタと同様、埃が詰まった場合清掃して再利用するか新品と交換することができる。また、指や認証対象が吸気部7に入れたりすることを防ぐことができる。また、蓋の内側はテーパ状をしているのが望ましい。テーパ状になっていることにより、ガイド47にガス及び/又は微粒子による試料ガスを含んだ空気を送りこみやすくするためである。また、蓋の内側がフラット状になっていると、内側で乱流がおきてしまう可能性がある。
吸気口の形状は図9のようにスリット状48の形状をしていてもよいが、より送気部からの送気(ガス及び/又は微粒子による試料ガスを含んだ)を吸気できるように図22のように弧状55の形状をしていてもよい。それぞれ、(A)は吸気部の上面図、(B)は吸気部の正面図を示している。
続いて、本発明の実施形態で危険物として爆薬を検出した一例を示す。本実施例では、危険物として爆薬を検出した例を示しているが、ガソリンなどの可燃物質や異臭物質、化学剤、不正薬物など、分析部で検出できる物質であれば何でもよい。本実施例では、試料として、手製爆薬の成分であるトリアセトントリパーオキサイドを使用した。図10は本発明における実施形態により得られたトリアセトントリパーオキサイドの質量スペクトルの一例を示す図である。試料(容器)に数μgのトリアセトントリパーオキサイド微粒子を付着させて、認証部を想定した部分に試料を設置して実験した。正イオン検出で、試料導入配管温度は70℃、イオン源及び第1細孔電極は120℃で加熱した。m/z=33、43、75、77の信号を検出した。トリアセトントリパーオキサイドの分子量(M)は222である。m/z=75は(M/3+H)と推定される。それ以外のm/z=33、43、77はトリアセトントリパーオキサイドの分解物の信号である。すなわち、m/z=33、43、75、77の中で少なくとも1つ以上の信号が検出されたときにトリアセトントリパーオキサイドが検出されたものとする。また、m/z=33、43、75、77の中で複数のピークが検出されたときトリアセトントリパーオキサイドが検出されたとすると分析部の誤報が少なくなる利点がある。例えば、m/z=77のピークのみで検出を判断した場合、別の成分が偶然m/z=77にピークに検出されてしまうと誤報となってしまうが、別のピークのm/z=33、43、77のいずれかが1つ以上が同時に検出された場合に、トリアセトントリパーオキサイドが検出されたとするようにするとよい。
本発明の実施形態で認証部に試料を配置させたときの強度変化を測定した。図11(A)は実験の様子の一例を示す上面図、図11(B)は実験の様子の一例を示す側面図である。試料には、危険物の模擬物質として標準試料であるトリクロロフェノール(以下、TCPと記する)を使用した。TCPを、試料53に数μgを付着させ、認証部3の認証面に試料53をかざして実験を行なった。
送気部5からの送気有り、吸気部7の蓋45有りでの吸気、分析を行ない、試料53の位置によって質量スペクトルがどのように変化するかを実験した。認証面に対して並列に送気し、送気流速は4m/s、送気温度は30℃、吸気流量は6L/min、分析部にはワイヤー方式リニアイオントラップ質量分析計を用いた。試料の位置は図11(A)に図示されているA行49、B行50、C行51、D行52それぞれ5点ずつ計25点に配置した。
図12(A)〜(D)は本発明における実施形態により得られた試料の配置場所によってのTCPの質量ピーク強度変化の一例を示す図である。m/z=195−197の質量ピーク強度変化を測定している。図12(A)はA行49の質量ピーク強度変化、図12(B)はB行50の質量ピーク強度変化、図12(C)はC行51の質量ピーク強度変化、図12(D)はD行52の質量ピーク強度変化をそれぞれ示している。図12(A)〜(D)のそれぞれの実験結果から、送気が多い送気部と吸気部の中心、そして特に送気部に近い部分は、質量ピーク強度が高く、送気が少ない送気部と吸気部の中心から離れる部分、また、送気口から遠い部分は、質量ピーク強度が低いことがわかる。認証部に認証対象をかざすとき、認証部の中心にかざすことが多いため、送気部と吸気部との配置により高い強度での測定が可能となる。
本発明の実施形態で送気部の有無による質量ピーク強度変化を測定した。図11(B)に示すように、TCPを、試料53に数μgを付着させ、認証部3の認証面に試料53をかざして実験を行なった。
送気部5からの送気有りまたは送気無し、吸気部7の蓋45有りでの吸気、分析を行ない、送気部4からの送気の有無によって質量ピーク強度がどのように変化するかを実験した。試料の位置は図11(A)に図示されているA行49のA1、A3、A5の3点に配置した。図13(A)(B)は本発明における実施形態により得られた送気部の有無による質量ピーク強度変化の一例を示す図である。送気部が有る場合、並列に送気し、送気流速は4m/s、送気温度は30℃で行なった。吸気流量は6L/min、分析部にはワイヤー方式リニアイオントラップ質量分析計を用いた。図13(A)は、送気部が有るときのA行49の質量ピーク強度変化、図13(B)は、送気部が無いときのA行49の質量ピーク強度変化をそれぞれ示している。
図13(A)(B)のそれぞれの実験結果から、送気部無しの場合、吸気部付近でしか危険物質の捕集ができず、開放空間における探知はでは難しいと考えられる。したがって、送気を行なうことによって、危険物質の捕集領域を拡大でき、捕集効率を向上できる。また、開空間での危険物質の捕集ができ、また、分析に必要な吸気の流量も少なくてすむため、吸引ポンプ等の小型化が可能になる。
更に、吸気部の蓋の効果を測定した。図11(B)に示すように、TCPを、試料53に数μgを付着させ、認証部3の認証面に試料53をかざして実験を行なった。送気部5からの送気あり、吸気部7の蓋45有りまたは蓋45無しでの吸気、分析を行ない、吸気部7の蓋45の有無によって質量スペクトルがどのように変化するかを実験した。試料の位置は図11(A)に図示されているA行49のA1、A3、A5の3点に配置した。図14(A)(B)は本発明における実施形態により得られた吸気部の蓋の有無により質量ピーク強度の変化の一例を示す図である。並列に送気し、送気流速は4m/s、送気温度は30℃で行なった。吸気流量は6L/min、分析部にはワイヤー方式リニアイオントラップ質量分析計を用いた。図14(A)は吸気部の蓋が有るときのA行49の質量ピーク強度変化、図14(B)は吸気部の蓋が無いときのA行49の質量ピーク強度変化をそれぞれ示している。
図14(A)(B)のそれぞれの実験結果から、吸気部の蓋無しの場合、信号の検出は可能であるものの、蓋有りに比べて質量ピーク強度が低くなることがわかった。これは、送気された風以外の不必要な風(吸気部周囲全体)を吸気しているからと考えられる。また、蓋がないことにより、より多くの埃を吸気してしまう恐れがある。よって、蓋を備えることによって、不必要な風や埃の吸気を抑制することができ、捕集効率が向上できる。
図24(A)は、本発明を自動改札機に用いたときの認証部付近の一例を示す図である。図24(B)は、本発明を自動改札機に用いたときの実施形態の一例を示す図である。認証対象2(例えばICカードや携帯電話)を使用できる自動改札機58に、図24のように探知装置1を備える。通過しようとする人物59は、ICカードや携帯電話などの認証対象2に割り当てられているID番号によって識別することが可能となるため、分析結果も合わせた探知履歴の管理も容易となる。ここで、図24(A)は、上段に送気部5、下段に吸気部7を配置している場合を図示しているが、下段に送気部5、上段に吸気部7を配置してもよい。送気部5や吸気部7の駆動は、自動改札機に備えられている人感センサによって駆動してもよい。
このような改札を、鉄道等に設置することにより、普段の認証動作のまま危険物等の探知を行うことが出来る。したがって、社会的な利便性を損なうことなく、テロを未然に防止することができる。
図25(A)は、本発明を生体認証機に用いたときの認証部付近(横置き)の一例を示す図である。図25(B)に全体図を示した。図25(C)に示すように、縦置きの認証にも用いることが出来る。図25(A)は、認証対象が指の場合の一例を示しており、例えば指静脈認証や指紋認証に応用することができる。また、図25(C)は、認証対象が掌の場合を示しており、例えば、掌静脈認証に応用することができる。
尚、左側に送気部5、右側に吸気部7を配置している場合を図示しているが、右側に送気部5、左側に吸気部7を配置してもよい。
図26は、本発明を開閉ゲートと組み合わせたときの実施形態の一例を示す図である。
本発明の探知装置1に加え、開閉ゲート61を備える。探知装置に備えられている判定部の結果を開閉ゲートにリンクさせる。つまり、アラームとして、開閉ゲート61の開閉を行ない、セキュリティを強化することができる。ゲートの開閉制御と合わせて又は別にアラームの発報をしてもよい。
図27は、本発明を金属探知機と組み合わせたときの実施形態の一例を示す図である。危険物等の探知装置1と金属探知機62と組み合わせることにより、更にテロのリスクを軽減し、安全・安心な社会の構築に寄与することができる。金属探知機の配置位置は、本装置の前後のどちらに配置してもよい。
図29は、吸気部を認証部の真下に配置したときの一例を示す図である。認証部の真下に吸気部7を配置することにより認証対象2の進行方向の妨げの軽減と省スペースでの探知が可能となる。吸気口には粗状メッシュフィルタ(例えば、金網メッシュ)を備えることにより、指や異物の混入を防ぐことが可能である。
1…探知装置、2…認証対象、3…認証部、4…認証用データベース部、5…送気部、6…送気制御部、7…吸気部、8…分析部、9…分析制御部、10…分析用データベース部、11…判定部、12…発報部、13、14、15、16、17、18、19…工程、20…吸引ポンプ、21…試料導入配管、22…イオン源、23…配管ヒータ、24…細メッシュ状フィルタ、25…針電極、26…引出電極、27a…第1細孔電極、27b…第2細孔電極、27c…第3細孔電極、28a…第1差動排気部、28b…第2差動排気部、28c…高真空部、29…イオントラップ部、30a…真空ポンプ、30b…真空ポンプ、31…イオンガイド、32a…入口端電極、32b…出口端電極、33…四重極ロッド電極、34…励起電極、35a…トラップワイヤー電極、35b…引き出しワイヤー電極、36…バッファーガス供給源、37…トラップ領域、38…検出器、39…認証対象の進行方向、40…風向、41…風発生源、42…熱発生源、43…フード、44…フードの出口形状がスリット状、45…蓋、46…粗メッシュ状フィルタ、47…ガイド、48…吸気部の入口形状がスリット状、49…A列、50…B列、51…C列、52…D列、53…試料、54…フードの出口形状が弧状、55…吸気部の入口形状が弧状、56…チューブ、57…ポート、58…自動改札機、59…人物、60…生体認証機、61…開閉ゲート、62…金属探知機。

Claims (23)

  1. 認証対象を近接させる面を備えた認証部と、
    前記面に沿って気流を送る送気部と、
    前記送気部からの気流を吸気する吸気部と、
    前記吸気部によって吸気された物質を分析する分析部と、
    認証用データと分析用データを備えたデータベース部と、
    前記データベース部のデータに基づいて認証結果と分析結果を判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に応じた制御を行う制御部とを有することを特徴とする探知装置。
  2. 前記送気部は、前記面に並列に送気を行うことを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  3. 前記送気部からの気流は、前記面に対して層流であることを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  4. 前記送気部の送気口及び前記吸気部の吸気口は、前記面の平行方向を向くように配置されていることを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  5. 前記吸気部の吸気口は、前記面の垂直方向を含むように開口していることを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  6. 前記認証対象と前記吸気部とで前記面を挟むように、前記吸気部が配置されていることを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  7. 前記制御部は、判定結果に応じてアラームを出力することを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  8. 前記制御部は、前記認証部による認証に同期して、前記送気部を駆動することを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  9. 前記制御部は、前記送気部からの流量及び/又は前記送気部と前記吸気部とからの流量比を制御する流量制御部を有することを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  10. 前記送気部は、送る気流の温度を調節する熱源を有することを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  11. 前記吸気部の吸気口の幅は、前記送気部の送気口の幅よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  12. 前記送気部の送気口は、前記面に沿ってスリット状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  13. 前記送気部の送気口及び/又は前記吸気部の吸気口は、弧状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  14. 前記送気部の送気口の中心と、前記吸気部の吸気口の中心とを結ぶ線上から、前記認証部の中心がずれていることを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  15. 前記吸気部は、複数設置されていることを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  16. 前記分析部は質量分析計であって、前記データベース部は、前記分析用データとして、特定の物質の質量スペクトルデータを有することを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  17. 前記認証対象が認証カードであることを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  18. 前記認証対象が生体であることを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  19. 前記吸気部の吸気口は、複数の開口により形成されていることを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  20. 前記データベース部は、前記認証用データと前記分析用データとの組み合わせデータを探知履歴として格納していることを特徴とする請求項1記載の探知装置。
  21. 測定対象を近接させる面と、
    前記面に沿って気流を送る送気部と、
    前記送気部からの気流を吸気する吸気部と、
    前記測定対象のデータを取得するデータ取得部と、
    前記吸気部により吸気された物質を分析する分析部と、
    分析用データを備えたデータベースと、
    前記データベースのデータにより分析結果を判定する判定部とを有することを特徴とする探知装置。
  22. 前記測定対象は認証登録対象であって、前記認証登録対象の登録データが前記データベースに保存されることを特徴とする請求項21記載の探知装置。
  23. 開閉ゲートと、
    測定対象を近接させる面と、
    前記面に沿って気流を送る送気部と、
    前記送気部からの気流を吸気する吸気部と、
    前記吸気部により吸気された物質を分析する分析部と、
    分析用データを備えたデータベースと、
    前記データベースのデータに基づいて分析結果を判定する判定部と、
    前記判定部の結果に応じて前記開閉ゲートを制御する制御部とを有することを特徴とする通行制御システム。

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