JP2018194524A - 特定物質検知システムおよび特定物質検知方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】特定物質の検知能力を向上させることができる特定物質検知技術を提供する。【解決手段】特定物質検知システム1は、検知対象となる対象物Tに付着している特定物質Sを対象物Tから解離させる解離部5と、解離させた特定物質Sを対象物Tの周囲に存在する気体Kとともに吸気する吸気部19と、吸気された気体Kに特定物質Sが含まれるか否かを分析する分析部34とを備える。【選択図】 図1
Description
本発明の実施形態は、危険物または違法薬物などの特定物質を検知する特定物質検知技術に関する。
交通または流通を管理するゲートにおいて、危険物若しくは違法薬物の進入または流通を防止することがセキュリティを確保する上で重要である。従来、危険物または違法薬物などの取扱者が、空港または地下鉄などの施設内に進入することを防止するため、搭乗ゲート、改札、または荷物集配受入口などの外部と施設内との通過点に、検知の対象となる物質(以下、「特定物質」と称する。)を検知する検知器を設置して監視を行っている。そして、人または物を監視した結果、特定物質を検知した場合に、警報を発したり、その移動経路を追跡したりして、危険物または違法薬物を取り締まるようにしている。
このような特定物質を検知するシステムでは、例えば、出入り管理ゲートの部屋内に入域者が入ったときに、入域者に付着している物質を含む気体を吸気部で吸気し、この気体を分析器により分析する。そして、特定物質を検知した場合に、入域者を出入り管理ゲートの部屋内に拘束するようにしている。
前述したシステムでは、入域者に付着している物質が気化され、この気化された物質を分析器で分析するため、特定物質が、飽和蒸気圧が非常に低い物質、つまり、非常に揮発し難い物質の場合には、特定物質が吸気部に吸気され難くなるので、特定物質の検知が困難になるという課題がある。
本発明の実施形態は、このような事情を考慮してなされたもので、特定物質の検知能力を向上させることができる特定物質検知技術を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る特定物質検知システムは、検知対象となる対象物に付着している特定物質を前記対象物から解離させる解離部と、前記解離させた特定物質を前記対象物の周囲に存在する気体とともに吸気する吸気部と、前記吸気された気体に前記特定物質が含まれるか否かを分析する分析部と、を備える。
本発明の実施形態により、特定物質の検知能力を向上させることができる特定物質検知技術が提供される。
(第1実施形態)
以下、本実施形態を添付図面に基づいて説明する。まず、第1実施形態の特定物質検知システムについて図1から図7を用いて説明する。図1の符号1は、特定物質検知システムである。
以下、本実施形態を添付図面に基づいて説明する。まず、第1実施形態の特定物質検知システムについて図1から図7を用いて説明する。図1の符号1は、特定物質検知システムである。
図1に示すように、特定物質検知システム1は、検知対象となる対象者T(対象物)が通過可能なゲート2を備える。このゲート2は、施設外から施設内に進入するための経路上に設置される。例えば、このゲート2は、空港の搭乗口、鉄道(地下鉄)の改札口、または発電所入退域口などに設置される。
この特定物質検知システム1は、ゲート2を通過する対象者Tが、危険物または違法薬物などの特定物質Sを隠し持っている場合に、その検知を行うことができる。なお、対象者Tの手または衣服などに微量な特定物質Sが付着している場合にも、その検知を行うことができる。つまり、対象者Tが、特定物質Sを持っていなくても、最近、特定物質Sを取り扱っている場合に、その検知を行うことができる。
また、危険物としては、例えば、爆発物、液体燃料などを対象としている。さらに、違法薬物としては、例えば、麻薬、覚醒剤などを対象としている。本実施形態では、特定物質検知システム1を用いて、危険物または違法薬物の取り締まりを行うことができる。
ゲート2は、対象者Tの通行経路の左右に設けられた壁部3,4を備える。つまり、対象者Tを壁部3,4により左右の2面で囲む。なお、ゲート2は、他の態様であっても良い。例えば、左右および前後に壁部を設けて、対象者Tを4面で囲んでも良い。さらに、天井部を設けて、対象者Tを6面で囲むようにし、一時的に対象者Tを隔離された空間に置いても良い。
第1実施形態では、特定物質Sの検知を行う際に、まず、高速の空気K(気体)を対象者Tに吹き付ける。このようにすれば、対象者Tに付着している特定物質Sを、空気Kを吹き付けることで力学的に剥離させることができる。
一方の壁部3には、対象者Tに吹き付ける空気Kを送るための送風部5と、この空気Kの温度を上昇させる昇温部6とが設けられる。送風部5は、ファンを回転させることで空気Kを送風する送風機である。昇温部6は、電熱線から成るヒータで構成される。なお、送風部5と昇温部6とにより、特定物質Sを対象者Tから解離させる解離部が構成される。この解離部により解離された特定物質Sは、微粒子であっても良いし、気体であっても良い。
さらに、一方の壁部3には、外部の空気Kを取り込む取込口7と、この空気Kが通過する送風ダクト8と、空気Kを対象者Tに向けて吹き出す吹出口9とが設けられる。なお、送風部5および昇温部6は、送風ダクト8に配置される。
吹出口9(ノズル)は、吹き出す空気Kの指向性を高めるためにコーン状に形成される。なお、吹出口9は、その他の形状であっても良い。例えば、吹出口9が、パイプ状、ストロー状、スリット状、ラッパ状に形成されても良い。なお、吹出口9は、単一の開口部であっても良いし、複数の開口部が集合したものであっても良い。
この吹出口9から対象者Tに向かって高速の空気Kが吹き出し、この空気Kが対象者Tの体表面、衣服、携行品などに当たる。そして、これらに付着した特定物質Sが解離し、空気Kととともに特定物質Sが流れる。特に、空気Kが高速で吹き付けられることで、対象者Tの髪の毛の間、指の間、衣服の線維の隙間、携行品の凹凸の部分などに付着している特定物質Sを、高確率で解離させることができる。
吹出口9から吹き出す空気Kは、昇温部6で昇温される。この空気Kの温度は、ゲート2が設置される環境温度以上の所定の温度に設定される。なお、この空気Kの温度は、検知の対象となる特定物質Sの種類に応じて特定の温度に設定しても良い。
このようにすれば、温度の高い空気K(温風)が対象者Tに吹き付けられることで、特定物質Sが気化して対象者Tから解離し易くなる。つまり、特定物質Sが、飽和蒸気圧が非常に低い物質、つまり、気化し難い物質であっても、多くの特定物質Sを対象者Tから解離させることができる。
他方の壁部4には、対象者Tに当たった空気Kを吸気する吸気口10と、この空気Kが通過する吸気ダクト11と、吸気口10および吸気ダクト11の温度を高めるための吸気加熱部12と、対象者Tの存在を検知する人感センサ13とが設けられる。吸気加熱部12は、電熱線から成るヒータで構成される。
吸気口10は、多くの空気Kを取り込むためにコーン状に形成される。なお、吸気口10は、その他の形状であっても良い。例えば、吸気口10が、パイプ状、ストロー状、スリット状、ラッパ状に形成されても良い。なお、吸気口10は、単一の開口部であっても良いし、複数の開口部が集合したものであっても良い。
吸気口10および吸気ダクト11は、吸気加熱部12により温められることで、その温度が特定物質Sの融点温度以上に保持される。例えば、吸気口10および吸気ダクト11の温度を70℃以上に保持する。このようにすれば、気化された特定物質Sが吸気口10および吸気ダクト11の内面に付着することを防止することができる。
第1実施形態では、吹出口9から対象者Tに空気Kが高速で吹き付けられ、対象者Tから特定物質Sが解離される。そして、吸気口10は、対象者Tから解離させた特定物質Sを、対象者Tの周囲に存在する空気Kとともに吸気(回収)する。
吸気ダクト11は、メインダクト14に接続される。このメインダクト14の下流側が、第1分岐ダクト15と第2分岐ダクト16との2方向に分岐している。一方に分岐された第1分岐ダクト15には、第1吸気部17が設けられる。また、他方に分岐された第2分岐ダクト16には、第2吸気部18が設けられる。これら第1吸気部17および第2吸気部18は、ファンを回転させることで空気Kを吸引する送風機であっても良いし、吸引ポンプであっても良い。
なお、第1吸気部17の吸気量は、送風部5の送風量よりも多くなっている。つまり、吹出口9から吹き出された空気Kの殆どが、吸気口10から吸い込まれて回収される。
第1吸気部17または第2吸気部18を駆動することで、吸気口10から空気Kが吸い込まれる。なお、第1吸気部17を駆動させることで、吸気口10から吸い込まれた空気Kは、第1排気口19から排気される。また、第2吸気部18を駆動させることで、吸気口10から吸い込まれた空気Kは、第2排気口20から排気される。
メインダクト14と第1分岐ダクト15との間には、第1弁21が設けられる。この第1弁21を開放することで、メインダクト14から第1分岐ダクト15に空気Kが流通可能となる(図1参照)。また、この第1弁21を閉鎖することで、メインダクト14から第1分岐ダクト15に空気Kが流通不能となる(図2参照)。
メインダクト14と第2分岐ダクト16との間には、第2弁22が設けられる。この第2弁22を開放することで、メインダクト14から第2分岐ダクト16に空気Kが流通可能となる(図2参照)。また、この第2弁22を閉鎖することで、メインダクト14から第2分岐ダクト16に空気Kが流通不能となる(図1参照)。
第2分岐ダクト16において、第2弁22の下流側、かつ第2吸気部18の上流側には、吸気された空気Kに特定物質Sが含まれるか否かを検知する検知部23が設けられる。
第1分岐ダクト15において、メインダクト14との接続部分、かつ第1弁21の上流側には、吸気された空気Kに含まれる特定物質Sを濃縮する濃縮部24が設けられる。この濃縮部24には、吸気された空気Kが通過するフィルタ25が設けられる。このようにすれば、空気Kに含まれる特定物質Sをフィルタ25により捕まえることができる。
図4(A)に示すように、フィルタ25は、多数の微細な孔部26を有する。このフィルタ25は、気体透過率が50%以下になるような多孔構造または格子構造を成す。空気Kがフィルタ25を通過するときに、この空気Kに含まれる特定物質Sは、フィルタ25の表面(上流側)に付着する。
フィルタ25を保持する枠の部分は、ペルチェ素子で構成された冷却部27となっている。なお、ペルチェ素子は、2種類の金属の接合部に電流を流すと、片方の金属からもう片方へ熱が移動するというペルチェ効果を利用した板状の半導体素子である。本実施形態ででは、この冷却部27(ペルチェ素子)に電流を流すことで、フィルタ25の温度を低下させる。フィルタ25は、冷却部27により冷却されることで、その温度が特定物質Sの融点未満の温度に保持される。つまり、フィルタ25は、吸気口10および吸気ダクト11の温度よりも低温に保持される。例えば、フィルタ25の温度を5〜10℃に保持する。
空気Kおよび特定物質Sがフィルタ25に接触すると、その温度が低下される。特定物質Sが気化されている場合には、この特定物質Sの温度が低下して凝縮され、フィルタ25に付着するようになる。なお、フィルタ25の材質には、熱伝導性が良く、かつ腐食し難い金属材料が用いられる。また、フィルタ25の材質にセラミック材料を用いても良い。
なお、図4では、理解を助けるために、特定物質Sおよびフィルタ25を拡大して図示し、かつ第1分岐ダクト15の図示を省略している。実際の特定物質Sは、肉眼では視認できないほどの微小な物質である。
図1に示すように、第1弁21を開放し、かつ第1吸気部17を駆動させると、吸気口10から吸気された空気Kが第1分岐ダクト15に流れる。そして、この空気Kとともに特定物質Sが濃縮部24のフィルタ25に到達する。ここで、この空気Kは、フィルタ25を通過して第1排気口19から排気される。
一方、特定物質Sは、フィルタ25に捕まって蓄積される。この第1吸気部17による吸気を所定時間継続することで、特定物質Sが濃縮部24で濃縮される。このようにすれば、吸気された空気Kに含まれる特定物質Sが微量であっても、特定物質Sを検知部23で分析可能な濃度になるまで濃縮することができる。以下の説明にて、第1吸気部17による吸気を継続する時間を濃縮時間と称する。
図2に示すように、濃縮時間が経過した後に、第1弁21を閉鎖し、かつ第1吸気部17を停止する。そして、第2弁22を開放し、かつ第2吸気部18を駆動させる。すると、吸気口10から吸気された空気Kが第2分岐ダクト16に流れる。ここで、この空気Kは、検知部23を通過して第2排気口20から排気される。
メインダクト14において、フィルタ25に対応する部分には、レーザLが透過可能な光透過窓28が設けられる。この光透過窓28の近傍には、レーザLを出力するレーザ部29が設けられる。レーザ部29から出力されたレーザLは、光透過窓28を介してフィルタ25に向けて照射される。
図4(B)に示すように、フィルタ25にレーザLが当たると、フィルタ25が加熱される。このようにすれば、フィルタ25に付着した特定物質Sを気化させることができる。なお、フィルタ25は、金属材料またはセラミック材料で構成されるので、レーザLによるアブレーションを起こし難くなっている。
このフィルタ25から離れた特定物質Sは、空気Kの流れに沿って第2分岐ダクト16に流れる。そして、特定物質Sが検知部23で検知される。なお、レーザLを照射するときには、冷却部27によるフィルタ25の冷却を停止する。
第1実施形態では、レーザ部29が、濃縮部24(フィルタ25)に有る特定物質Sを気化させる気化部となっている。このようにすれば、濃縮部24に有る特定物質が、飽和蒸気圧が非常に低い物質であっても、レーザ部29により気化させることで検知部23に送ることができる。また、レーザ部29を用いることで、濃縮部24を局所的に加熱して特定物質Sのみを気化させることができる。
レーザ部29は、フィルタ25に付着した特定物質Sをアブレーションして気化させることができる高出力パルスエネルギー密度のパルスレーザーである。例えば、波長1064nmのNd:YAGレーザを用いると良い。また、特定物質Sのアブレーション効率を高く設定できるように、周波数1kHz程度の高繰り返しであると良い。
また、光透過窓28は、レーザLの透過率が高い材質を用いる。例えば、波長1064nmのNd:YAGレーザの場合は、反射防止膜コーティングを施した合成石英基板などを用いると良い。なお、レーザLは、その照射領域がフィルタ25の表面全体を一度にカバーするように、レンズ系で拡大して照射しても良い。さらに、フィルタ25の一部を照射するレーザLの照射位置を高速にスキャンし、短時間に実効的にフィルタ25の表面全体をアブレーションさせるようにしても良い。
なお、フィルタの構成は、その他の態様であっても良い。例えば、図5(A)に示す変形例1のように、濃縮部24に設けられるフィルタ30の表面に、特定物質Sを吸着(固着)する粘着層31(粘着フィルム)を設ける。なお、このフィルタ30に設けられる複数の孔部32は、特定物質Sが通過可能な大きさであっても良い。
このフィルタ30の表面側に空気Kが当たると、粘着層31に特定物質Sが付着する。なお、空気Kは、孔部32を通過して下流に流れる。さらに、フィルタ30は、冷却部27により冷却されている。そして、図5(B)に示すように、このフィルタ30にレーザLを当てることで、粘着層31に付着した特定物質Sを気化させることができる。
また、変形例1の粘着層31は、フィルタ30の表面に粘着塗料を塗布したものであっても良い。このような粘着層31に用いる粘着フィルムまたは粘着塗料には、レーザLの吸収率が低い吸収スペクトル特性のものを選定すると良い。なお、粘着層31がレーザLの照射によって特定物質Sとともに気化しても良い。
なお、フィルタの特定物質Sを気化させる構成は、その他の態様であっても良い。例えば、図6(A)に示す変形例2のように、濃縮部24に設けられるフィルタ33が、ニクロム線などの通電時に発熱を生じる細い電熱線を格子状に編み込んで形成される。つまり、フィルタ33が金属製のメッシュとなっている。
このフィルタ33の表面側に空気Kが当たると、特定物質Sが付着する。なお、空気Kは、メッシュ状のフィルタ33を通過して下流に流れる。さらに、フィルタ33は、冷却部27により冷却されている。そして、図6(B)に示すように、フィルタ33を構成する電熱線に直流電圧を印加して通電する。すると、フィルタ33の全体が発熱し、その温度が高まることで、フィルタ33に付着した特定物質Sを気化させることができる。なお、この変形例2では、レーザ部29を用いないで済む。
変形例2では、フィルタ33自体が、濃縮部24に有る特定物質Sを気化させる気化部となっている。つまり、フィルタ33自体が、濃縮部24を加熱するヒータ部となっている。このようにすれば、濃縮部24を局所的に加熱して特定物質Sのみを気化させることができる。
図2に示すように、特定物質検知システム1は、ゲート2およびレーザ部29などの各種機器を管理する管理コンピュータ34を備える。なお、検知部23が出力する検知信号は、管理コンピュータ34に送られる。
検知部23は、大気圧条件下で直接サンプリングされたものを前処理なく計測可能なリアルタイム性の高い分析原理を用いたものである。例えば、吸光度計、光音響分光計、ラマン分光計、分光器、イオン移動度計、質量分析計、高速クロマトグラフなどの少なくともいずれかを用いると良い。
本実施形態では、光吸収スペクトルを用いた分析方法、光音響スペクトルを用いた分析方法、ラマンスペクトルを用いた分析方法、発光スペクトルを用いた分析方法、イオン移動度スペクトルを用いた分析方法、質量スペクトルを用いた分析方法、クロマトグラムを用いた分析方法の少なくともいずれかを用いる。
検知部23は、特定物質Sを検知したときに特定物質Sの各種類に応じて異なるパターンの検知信号を出力する。検知部23が出力する検知信号のパターンは、光吸収スペクトル、光音響スペクトル、ラマンスペクトル、発光スペクトル、イオン移動度スペクトル、質量スペクトル、クロマトグラムの少なくともいずれかに関するパターンとなっている。このようにすれば、特定物質Sの各種類に応じて異なるパターンの検知信号が出力されるので、特定物質Sの分析精度を向上させることができる。
次に、特定物質検知システム1のシステム構成を図3に示すブロック図を参照して説明する。図3に示すように、管理コンピュータ34は、管理者が各種情報を入力する入力部35と、時間の経過を測るための時計部36と、検知部23から送られた検知信号に基づいて吸気口10から吸気された空気Kに特定物質Sが含まれるか否かを分析する分析部37と、分析結果および報知出力を行う出力部38と、各種機器を制御する制御部39とを備える。
制御部39には、人感センサ13から対象者Tの存在を検知した旨を示す信号が入力される。さらに、制御部39は、送風部5と昇温部6と吸気加熱部12と冷却部27とレーザ部29と第1弁21と第2弁22と第1吸気部17と第2吸気部18と検知部23とを制御する。
時計部36(リアルタイムクロック)は、所定の経過時間を制御部39に出力する。第1実施形態では、時計部36を用いて濃縮時間をカウントする。なお、時計部36は、現在時刻を示す時刻情報と、日付と曜日とを示すカレンダ情報とを制御部39に出力しても良い。
分析部37は、検知部23から送られる検知信号を取得する信号取得部40と、検知信号の各パターンが予め取得され、これらのパターンと特定物質Sの各種類とを対応付けて記憶するデータベース41と、信号取得部40で取得した検知信号のパターンとデータベース41に記憶された各パターンとを比較して特定物質Sの有無を判定する判定部42とを備える。
本実施形態では、予め様々な種類の特定物質Sを検知部23で検知させておき、それぞれに対応して出力される検知信号のパターンをデータベース41に記憶させておく。このデータベース41は、実際に様々な人に微量の特定物質Sを付着させて収集した情報に基づいて構築しても良い。また、微量の特定物質Sのみを検知部23で検知させて収集した情報に基づいて構築しても良い。
このようにすれば、予め特定物質Sの各種類に応じた検知信号の各パターンをデータベース41に記憶しておくことで、いずれの種類の特定物質Sであっても、即座に分析することができる。
なお、判定部42は、少なくとも特定物質Sの有無を判定するものであっても良い。また、特定物質Sの量を測定できるものであっても良い。さらに、複数種類の特定物質Sのうちのいずれであるかを識別できるものであっても良い。
また、判定部42には、検知信号に基づいて取得された所定の値と比較するための判定値(閾値)が設定されるものであっても良い。そして、所定の値が判定値以上である場合は、特定物質Sが有ると判定される。
本実施形態の管理コンピュータ34は、CPU、ROM、RAM、HDDなどのハードウェア資源を有し、CPUが各種プログラムを実行することで、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源を用いて実現されるコンピュータで構成される。さらに、本実施形態の特定物質検知方法は、プログラムをコンピュータに実行させることで実現される。
次に、管理コンピュータ34が実行する特定物質検知処理について図7のフローチャートを用いて説明する。なお、図1、図2および図3を適宜参照する。以下のフローチャートの各ステップの説明にて、例えば「ステップS11」と記載する箇所を「S11」と略記する。
この処理は、一定時間毎に繰り返される処理である。この処理が繰り返されることで、特定物質検知システム1で特定物質検知方法が実行される。なお、管理コンピュータ34の制御部39が他のメイン処理を実行中に、この処理を割り込ませて実行しても良い。
図7に示すように、まず、管理コンピュータ34の制御部39は、人感センサ13から入力される信号に基づいて、対象者Tがゲート2に入ったか否かを判定する(S11)。ここで、対象者Tがゲート2に入っていない場合(S11がNO)は、処理を終了する。一方、対象者Tがゲート2に入った場合(S11がYES)は、S12に進む。
S12にて制御部39は、第1弁21を開放するとともに第2弁22を閉鎖する。次に、冷却部27を駆動してフィルタ25を冷却する(S13)。次に、第1吸気部17を駆動させて吸気口10から空気Kを吸気する(S14)。なお、第2吸気部18は停止される。
次に、送風部5および昇温部6を駆動させることで、対象者Tに空気Kを吹き付ける(図1参照)。この空気Kが高速で吹き付けられることで、特定物質Sを対象者Tから解離させる(S15)。なお、解離された特定物質Sは、対象者Tの周囲に存在する空気Kとともに吸気口10から吸気される。
次に、制御部39は、第1吸気部17による吸気を開始した時点からの濃縮時間を、時計部36を用いてカウントし、この濃縮時間が経過したか否かを判定する(S16)。ここで、濃縮時間が経過していない場合(S16がNO)は、前述のS13に戻る。一方、濃縮時間が経過した場合(S16がYES)は、S17に進む。
S17にて制御部39は、第1弁21を閉鎖するとともに第2弁22を開放する(図2参照)。次に、第2吸気部18を駆動させる(S18)。なお、第1吸気部17は停止される。さらに、冷却部27も停止される。
次に、レーザ部29がレーザLを出力する。このレーザLによりフィルタ25が加熱される(S19)。そして、フィルタ25(濃縮部24)に有る特定物質Sが気化される(図2参照)。
次に、フィルタ25から離れた特定物質Sが検知部23で検知される。すると、検知部23が検知信号を出力する。この検知信号が分析部37の信号取得部40により取得される(S20)。
次に、分析部37の判定部42は、信号取得部40で取得した検知信号のパターンとデータベース41に記憶された各パターンとを比較して特定物質Sの有無、つまり、検知部23により特定物質Sが検知されたか否かを判定(分析)する(S21)。ここで、特定物質Sが検知されていない場合(S21がNO)は、処理を終了する。一方、特定物質Sが検知された場合(S21がYES)は、S22に進む。
S22にて制御部39は、出力部38を用いて所定の報知態様で特定物質Sが検知された旨を報知する出力を行う。そして、処理を終了する。なお、報知出力により管理者が、対象者Tが危険物または違法薬物の所持または取り扱いをしている旨を把握することができる。また、特定物質Sが検知されていない場合に、その旨を報知するようにしても良い。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の特定物質検知システム1Aについて図8を用いて説明する。なお、前述した実施形態に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
次に、第2実施形態の特定物質検知システム1Aについて図8を用いて説明する。なお、前述した実施形態に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図8に示すように、第2実施形態のゲート2Aにおいて、左右の壁部3,4には、対象者Tに向かって赤外線Rを照射する照射加熱部43が設けられる。照射加熱部43は、複数のハロゲンランプを備えるハロゲンヒータから成る。なお、この照射加熱部43により、特定物質Sを対象者Tから解離させる解離部が構成される。また、カーボンヒータまたはセラミックヒータで照射加熱部43を構成しても良い。
照射加熱部43は、対象者Tの全体に赤外線Rを照射する。この照射加熱部43から照射される赤外線Rにより対象者Tを加熱する。すると、対象者Tに付着している特定物質Sを気化させることができる。このようにすれば、特定物質Sを気化させて対象者Tから解離させることができる。なお、解離された特定物質Sは、対象者Tの周囲に存在する空気Kとともに吸気口10から吸気(回収)される。そして、前述の第1実施形態と同様の手順で特定物質Sの検知が行われる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の特定物質検知システム1Bについて図9を用いて説明する。なお、前述した実施形態に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
次に、第3実施形態の特定物質検知システム1Bについて図9を用いて説明する。なお、前述した実施形態に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図9に示すように、第3実施形態では、対象者が所持している衣服または携行品などの対象物Uに特定物質Sが付着しているか否かの検知を行う。第3実施形態の特定物質検知システム1Bは、対象物Uを収容するボックス44を備える。このボックス44の上面には、蓋45が設けられる。対象物Uをボックス44の内部に配置して蓋45を閉じると、対象物Uが隔離された空間に置かれる。
ボックス44の一方の壁部46には、送風部5と昇温部6とで構成される解離部が設けられる。さらに、他方の壁部47には、対象物Uに当たった空気Kを吸気する吸気口10および吸気ダクト11が設けられる。
第3実施形態では、吹出口9から対象物Uに空気Kが高速で吹き付けられ、対象物Uから特定物質Sが解離される。そして、吸気口10は、対象物Uから解離させた特定物質Sを、対象物Uの周囲に存在する空気Kとともに吸気(回収)する。そして、前述の第1実施形態と同様の手順で特定物質Sの検知が行われる。
なお、第3実施形態では、衣服または携行品などの対象物Uに特定物質Sが付着しているか否かを検知しているが、その他のものに特定物質Sが付着しているか否かを検知しても良い。例えば、蓋45を開けた状態で、対象者の手のみをボックス44の内部に挿入し、この手に特定物質Sが付着しているか否かを検知しても良い。
第3実施形態では、対象者の衣服または携行品などを対象物Uとする場合を例としたが、対象者が対象物Uを帯同する場合だけでなく、対象者が対象物Uを貨物や荷物などとして送付する場合にも、第3実施形態を適用可能である。この場合、対象者から集荷された貨物や荷物などに貼付された送付状により対象者を特定し、これらの集荷された貨物や荷物などに付着した特定物質Sを検知システム1Bにより判定する構成とすればよい。
本実施形態に係る特定物質検知システムを第1実施形態から第3実施形態に基づいて説明したが、いずれか一の実施形態において適用された構成を他の実施形態に適用しても良いし、各実施形態において適用された構成を組み合わせても良い。例えば、変形例1または変形例2のフィルタの構成を、第2実施形態または第3実施形態に適用しても良い。
なお、本実施形態の所定の値と判定値との判定は、「判定値以上か否か」の判定でも良いし、「判定値を超えているか否か」の判定でも良いし、「判定値以下か否か」の判定でも良いし、「判定値未満か否か」の判定でも良い。また、判定値に幅を持たせても良く、一定の範囲に収まる数値を判定値としても良い。
なお、本実施形態のフローチャートにおいて、各ステップが直列に実行される形態を例示しているが、必ずしも各ステップの前後関係が固定されるものでなく、一部のステップの前後関係が入れ替わっても良い。また、一部のステップが他のステップと並列に実行されても良い。
本実施形態の管理コンピュータ34は、専用のチップ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)、またはCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを高集積化させた制御装置と、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置と、ディスプレイなどの表示装置と、マウスまたはキーボードなどの入力装置と、通信I/Fとを、備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成で実現できる。
なお、本実施形態の管理コンピュータ34で実行されるプログラムは、ROMなどに予め組み込んで提供される。もしくは、このプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、メモリカード、DVD、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供するようにしても良い。
また、管理コンピュータ34で実行されるプログラムは、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせて提供するようにしても良い。また、この管理コンピュータ34は、構成要素の各機能を独立して発揮する別々のモジュールを、ネットワークまたは専用線で相互に接続し、組み合わせて構成することもできる。
以上説明した実施形態によれば、検知対象となる対象物に付着している特定物質を対象物から解離させる解離部を備えることにより、特定物質の検知能力を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、各実施形態において、特定物質Sとして、爆発物や液体燃料などの危険物、または麻薬や覚醒剤などの違法薬物を例示して説明したが、これに限らず危険物や違法薬物以外の各物質を特定物質Sとすることも可能である。
1(1A,1B)…特定物質検知システム、2(2A)…ゲート、3,4…壁部、5…送風部、6…昇温部、7…取込口、8…送風ダクト、9…吹出口、10…吸気口、11…吸気ダクト、12…吸気加熱部、13…人感センサ、14…メインダクト、15…第1分岐ダクト、16…第2分岐ダクト、17…第1吸気部、18…第2吸気部、19…第1排気口、20…第2排気口、21…第1弁、22…第2弁、23…検知部、24…濃縮部、25…フィルタ、26…孔部、27…冷却部、28…光透過窓、29…レーザ部、30…フィルタ、31…粘着層、32…孔部、33…フィルタ、34…管理コンピュータ、35…入力部、36…時計部、37…分析部、38…出力部、39…制御部、40…信号取得部、41…データベース、42…判定部、43…照射加熱部、44…ボックス、45…蓋、46,47…壁部、K…空気、L…レーザ、R…赤外線、S…特定物質、T…対象者、U…対象物。
Claims (6)
- 検知対象となる対象物に付着している特定物質を前記対象物から解離させる解離部と、
前記解離させた特定物質を前記対象物の周囲に存在する気体とともに吸気する吸気部と、
前記吸気された気体に前記特定物質が含まれるか否かを分析する分析部と、
を備える特定物質検知システム。 - 前記吸気された気体に含まれる前記特定物質を濃縮する濃縮部を備える請求項1に記載の特定物質検知システム。
- 前記解離部は、前記対象物に気体を吹き付けて前記特定物質を剥離させる送風部を備える請求項1または請求項2に記載の特定物質検知システム。
- 前記解離部は、前記対象物に吹き付ける気体の温度を上昇させる昇温部を備える請求項3に記載の特定物質検知システム。
- 前記分析部は、
検知部が前記特定物質を検知したときに前記特定物質の各種類に応じて異なるパターンの検知信号を出力し、この検知信号を取得する信号取得部と、
前記検知信号の各パターンが予め取得され、これらのパターンと前記特定物質の各種類とを対応付けて記憶するデータベースと、
前記信号取得部で取得した前記検知信号のパターンと前記データベースに記憶された各パターンとを比較して前記特定物質の有無を判定する判定部と、
を備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の特定物質検知システム。 - 検知対象となる対象物に付着している特定物質を前記対象物から解離させるステップと、
前記解離させた特定物質を前記対象物の周囲に存在する気体とともに吸気するステップと、
前記吸気された気体に前記特定物質が含まれるか否かを分析するステップと、
を含む特定物質検知方法。
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JP2017100907A JP2018194524A (ja) | 2017-05-22 | 2017-05-22 | 特定物質検知システムおよび特定物質検知方法 |
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