JPWO2011010649A1 - 質量分析方法及びイオン解離装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明による質量分析方法は、試料をイオン化するイオン源の前段階に設けられた分離部によって試料を分離する工程と、分離された試料をイオン源によりイオン化する工程と、生成された試料イオンの非フラグメント化スペクトルを取得する工程と、プリカーサイオンを選択する工程と、プリカーサイオン強度を測定する工程と、生成された試料イオンを所望の強度で解離する工程と、試料イオンのフラグメント化スペクトルを取得する工程と、非フラグメント化スペクトルのプリカーサイオン強度に対する、フラグメント化スペクトルのプリカーサイオン強度の比を算出する工程と、算出された比とイオン解離強度の設定値に基づいて、所望の比が得られるイオン解離強度の最適値を算出する工程と、生成された試料イオンをイオン解離強度の最適値で解離する工程を有する。
本発明による質量分析方法は、データベースに所望のイオンの分析条件を登録する工程と、試料をイオン化するイオン源の前段階に設けられた分離部によって試料を分離する工程と、分離された試料をイオン源によりイオン化する工程と、生成された試料イオンの非フラグメント化スペクトルを取得する工程と、プリカーサイオンを選択する工程と、プリカーサイオン強度を測定する工程と、電子電流値を測定する工程と、非フラグメント化スペクトルのプリカーサイオン強度からECD反応時間を算出する工程と、電子電流値からECD反応時間を算出する工程と、データベースを更新する工程と、生成された試料イオンをイオン解離強度の最適値で解離する工程を有する。
(質量分析システムの構成)
図7に、イオンの解離にECD法を用いる質量分析システムの構成例を示す。分析対象となる試料1は、試料分離装置2(図では、液体クロマトグラフィー(LC))の前処理により分離される。なお、試料分離装置2には、ガスクロマトグラム(GC)を用いることもできる。
図1に、本発明の実施の形態1に基づくECD反応制御フローを示す。複数物質の混合物である試料1は、試料分離装置2(図では、液体クロマトグラフィー)に導入される。クロマトグラフィーには、物質の性質によって分離させるための分離カラムが装着されており、分離カラムを通過した試料は、成分ごとに異なる時間に溶出する。溶出した試料の各成分は、イオン源3にてイオン化される(302)。イオンは質量分析装置内のLIT4に導入されて蓄積され(303)、排出口から排出される。排出されたイオンはTOF検出器8において検出され、横軸をm/z、縦軸をイオン強度とする非フラグメント化スペクトルを得る(304)。
ここでは、イオンの価数と分子量の算出方法について説明する。図9に、質量分析で観測されるプロトン化[H+]したイオンピークの模式図を示す。縦軸はイオン強度であり、横軸はm/zである。タンパク質の構成原子は主に炭素、水素、酸素、窒素である。自然界の炭素には質量数12の12Cの他に、約1%質量数13の13Cが存在する。そのため、タンパク質は、12Cと一定の割合で13Cを含有する混合物である。質量分析では、12Cのみで構成されるモノアイソトピックピーク400のほかに13Cが混合した同位体が存在する。13Cを1つ含む同位体、13Cを2つ含む同位体、13Cを3つ含む同位体はそれぞれ12C体分子量+1、12C体分子量+2、12C体分子量+3となり、同位体ピーク401と呼ばれている。
図7の装置構成の場合、ECDセル6に導入される電子量は反応時間に比例する。このため、反応時間を操作することによってプリカーサイオンと反応する電子量を調節することができる。最適反応時間の算出方法を以下に説明する。最適反応時間の算出は、全体処理部10が実行する。図10(A)及び(B)に、非フラグメント化スペクトルとフラグメント化スペクトルの模式図を示す。なお、縦軸はイオン強度であり、横軸はm/zである。
この方程式から時定数τを求めれば、求めた時定数τとプリカーサイオン残存率との関係から、所望のプリカーサイオン残存率(例えば0.3)が得られるのに必要な反応時間tを求めることができる。この反応時間でECD反応を実施すれば、所望のプリカーサイオン残存率のECDスペクトルが得られる。また、反応時間を制御するのではなく、電子量の制御電圧を制御することも可能である。
図11に、リニアイオントラップを用いたECDセル6の装置構成例を示す。このECDセル6が、特許請求の範囲におけるイオン解離装置に対応する。
図18(A)〜(G)に、本発明の実施の形態1に係るシーケンス例を示す。図18(A)に示すシーケンス例の場合、非フラグメント化スペクトルの取得(図18では、「MS1」と表記する。)後にプリカーサイオンを選択し、価数や分子量に応じた反応時間でpre−ECDを実施する。その後、非フラグメント化スペクトルとpre−ECDスペクトルにそれぞれ含まれる各プリカーサイオン強度の比較により最適反応時間を算出し、その最適反応時間でECDスペクトルを取得する。ここで、pre−ECDとは最適なイオン解離条件で実ECDスペクトルを取得するために、条件決めに利用するECDスペクトルである。
前述した実施の形態に係る質量分析方法の適用により、各プリカーサイオンに対して最適なイオン解離強度データを蓄積することができる。これらのデータは、質量、価数、電子エネルギー毎にデータとして格納することができる。これは初めて分析するイオンのイオン解離強度の指標となる。これにより、最適イオン解離強度を導き出すまでの時間を短縮することができる。
図13に、本発明の実施の形態2に基づくECD反応制御フローを示す。なお、図13には、図1との対応部分に同一符号を付して示している。
図14に、本発明の実施の形態3に基づくECD反応制御フローを示す。なお、図14には、図1との対応部分に同一符号を付して示している。
図15に、本発明の実施の形態4に基づくECD反応制御フローを示す。図15には、図1との対応部分に同一符号を付して示している。
前述した実施形態1〜4では、各イオンをECDで解離し、その解離状況から反応時間、電子量制御電圧、電子エネルギーを制御する実施形態を示した。本実施形態では、予めこれらの分析条件を決定し、これらの分析条件に基づいて質量分析を実行する。
図27に、イオンの解離にECD法を用いる質量分析システムの構成例を示す。分析対象となる試料1は、試料分離装置2(図では、液体クロマトグラフィー(LC))の前処理により分離される。なお、試料分離装置2には、ガスクロマトグラム(GC)を用いることもできる。
ここで、分析対象となるイオンが分析前に決定していない場合における操作方法を、操作画面の表示例である図28を用いて説明する。この場合、オペレータは、不図示の入力装置を通じてデータ依存解析モードを選択する。次に、オペレータは、分析対象とする価数(z)を選択し(図28では2価から4価までを選択)、価数ごとにECD反応時間、電子エネルギー、電子量制御電圧を設定する。設定されたパラメータがデータベース2102に保存された後、質量分析装置による分析が開始される。分析中に選択された価数のイオンが出現した場合、設定されたECD分析条件に従ってECD反応が実行される。
図11で説明したように、ECDでは、電子源104から電子が照射される。この電子量の供給が常に一定でなければ、再現性の高いECD反応を実行することができない。例えば分析毎に照射される電子量が変動する場合、以前の分析に使用したデータベース2102の条件を適用しても反応時間の過多や不足が発生し、以前と同様のデータ取得は困難となる。従って、照射される電子量のモニターは、データベースを利用する実施例において必須の条件である。
(質量分析システムの構成)
図16に、イオンの解離にETD法を用いる質量分析システムを示す。なお、図16には、図7との対応部分に同一符号を付して示す。この質量分析システムの場合も、分析対象としての試料1は、試料分離装置2(図では、液体クロマトグラフィー(LC))の前処理により分離される。なお、試料分離装置2には、ガスクロマトグラム(GC)を用いることもできる。
図17に、本発明の実施の形態6に基づくETD反応制御フローを示す。複数物質の混合物である試料1は、試料分離装置2(図では、液体クロマトグラフィー)に導入される。クロマトグラフィーには、物質の性質に応じて分離させるための分離カラムが装着されている。分離カラムを通過した試料は、成分ごとに異なる時間に溶出する。溶出した試料の各成分は、イオン源にてイオン化される(302)。イオンは、質量分析装置内のLITの中段601に導入されて蓄積され、その後、排出される(702)。排出されたイオンは、LIT検出器606にて検出され、横軸をm/z、縦軸をイオン強度とする非フラグメント化スペクトルを得る(304)。
前述した実施の形態に係る質量分析方法の適用により、各プリカーサイオンに対して最適なイオン解離強度データを蓄積することができる。これらのデータは、質量、価数毎に格納することができる。これらのデータを利用することにより、初めて分析するイオンでは、最適なイオン解離強度が導き出されるまでの時間を短縮することができる。
(質量分析システムの構成)
図22に、イオンの解離にCID法を用いる質量分析システムを示す。なお、図22には、図7との対応部分に同一符号を付して示す。
図23に、本発明の実施の形態7に基づくCID反応制御フローを示す。複数物質の混合物である試料1は、試料分離装置2(図では、液体クロマトグラフィー)に導入される。クロマトグラフィーには物質の性質によって分離させるための分離カラムが装着されており、分離カラムを通過した試料は、成分ごとに異なる時間に溶出する。溶出した試料の各成分は、イオン源3にてイオン化される(302)。イオンは質量分析装置内のLIT4に導入されて蓄積され、排出される(303)。排出されたイオンはTOF検出器8で検出され、横軸をm/z、縦軸をイオン強度とする非フラグメント化スペクトルを得る(304)。
図26(A)〜(C)に、本発明の実施の形態7に係るシーケンス例を示す。図26(A)に示すシーケンス例の場合、非フラグメント化スペクトルの取得後(MS1取得後)、プリカーサイオンを選択し、様々なイオン解離強度により複数回のpre−CIDを実施する。次に、独立にプリカーサイオン残存率を算出し、プリカーサイオン残存率が0になると推定されるイオン解離強度を推定し、その条件でCIDを実施する。
前述した実施の形態に係る質量分析方法の適用により、プリカーサイオン毎に最適なイオン解離強度データを蓄積することができる。これらのデータは、質量、価数、m/z値毎にデータを格納することができる。これは初めて分析するイオンのイオン解離強度の指標となる。これらのデータを用いてあるm/z値の最適イオン解離強度の下限から上限までのイオン解離強度でpre−CIDを実施しても良い。これにより、最適イオン解離強度を導き出すまでの時間を短縮することができる。
Claims (24)
- 試料をイオン化するイオン源と、特定の質量電荷比を有するイオンを単離する単離部と、電子を供給する電子源と、イオンを解離するイオン解離部と、イオンを質量分析する質量分析部と、イオンの解離を制御する制御部と、計算処理部を有する質量分析装置を用いた質量分析方法であって、
イオンを解離させることなく取得した非フラグメント化スペクトルを取得する工程と、
あるイオン解離強度でイオンを解離させたフラグメント化スペクトルを取得する工程と、
前記計算処理部において、非フラグメント化スペクトルとフラグメント化スペクトルスペクトルに存在する各プリカーサイオン強度を測定する工程と、
前記計算処理部において、非フラグメント化スペクトルのプリカーサイオン強度に対する、フラグメント化スペクトルのプリカーサイオン強度の比を算出する工程と、
前記計算処理部において、算出された前記比とイオン解離強度の設定値に基づいて、所望の比が得られるイオン解離強度の最適値を算出する工程と、
前記計算処理部において、算出されたイオン解離強度の最適値に基づいて実フラグメント化スペクトルを取得する工程と
を有する質量分析方法。 - 前記イオン解離強度の最適値を算出する工程は、
前記比Iaと設定した反応時間taをI=e^(t/τ)に与えて、プリカーサイオンに固有の時定数τを算出する工程と、
算出された時定数τと前記所望の比IbをI=e^(t/τ)に与えて、所望の比Ibを求めるために必要な反応時間tbを算出する工程と
を有することを特徴とする請求項1に記載の質量分析方法。 - 前記イオン解離部のイオン解離領域と前記電子源との間に配置される細孔を有する電極に印加する電圧の制御により反応に使用する電子量を制御する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の質量分析方法。 - 初めて分析するプリカーサイオンの反応時間には、事前に設定された特定の反応時間によって与える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の質量分析方法。 - 初めて分析するプリカーサイオンのイオン解離強度は、事前に設定された特定の電極電圧によって与える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の質量分析方法。 - イオン解離の制御を測定中に実行する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の質量分析方法。 - 同一のプリカーサイオンに対し、複数回のフラグメント化スペクトルを取得する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の質量分析方法。 - プリカーサイオン強度の前記比が設定範囲外の場合、前記所望の比が得られる反応時間を算出し、算出された反応時間でイオン解離を実施し、
プリカーサイオン強度の前記比が設定範囲内の場合、フラグメント化スペクトルを取得した反応時間で実フラグメント化スペクトルを取得する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の質量分析方法。 - 非フラグメント化スペクトル中のプリカーサイオン強度と算出された複数の時定数とに基づいて、前記プリカーサイオン強度と時定数との間に認められる相関特性を1次方程式として算出する
ことを特徴とする請求項1、2又は7に記載の質量分析方法。 - フラグメント化スペクトルに存在する全イオン量を算出する工程と、
チャージリデューススピーシーズ量を算出する工程と、
全イオン量に対するチャージリデューススピーシーズ量の比を算出する工程とを有し、
チャージリデューススピーシーズ量の比が設定された閾値よりも小さい場合には、別のプリカーサイオンの分析に切り替え、
チャージリデューススピーシーズ量の比が設定された閾値よりも大きい場合には、電子エネルギーを変化させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の質量分析方法。 - フラグメント化スペクトルに存在する全イオン量を算出する工程と、
チャージリデューススピーシーズ量を算出する工程と、
全イオン量からチャージリデューススピーシーズ量とプリカーサイオン量の和の差分を算出し、フラグメントイオン量を算出する工程と、
全イオン量に対するフラグメントイオン量の比を算出する工程を有し、
フラグメントイオン量の比が設定された閾値よりも大きい場合には、別のプリカーサイオンの分析に切り替え、
フラグメントイオン量の比が設定された閾値よりも小さい場合には、電子エネルギーを変化させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の質量分析方法。 - フラグメント化スペクトルの取得後も非フラグメント化スペクトルを取得して、各非フラグメント化スペクトルに存在するプリカーサイオン強度の平均値を算出し、当該平均値について前記所望の比が得られる反応時間を算出する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の質量分析方法。 - 前記イオン源の前段に液体クロマトグラフ又はガスクロマトグラフを配置する場合に、 所望のプリカーサイオンが検出されると、前記液体クロマトグラフ又はガスクロマトグラフの流量を低減させる工程
を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の質量分析方法。 - 1回目の質量分析処理の実行時には、各プリカーサイオンのイオン強度と時定数τで与えられる1次方程式を算出し、算出された1次方程式と、各プリカーサイオンの質量電荷比と、保持時間と、イオン強度とを記録し、
2回目以降における質量分析処理の実行時では、各プリカーサイオンのイオン強度に適した反応時間で実フラグメント化スペクトルを取得する
ことを特徴とする請求項1、2又は13に記載の質量分析方法。 - 複数のイオン解離条件でフラグメント化スペクトルを取得し、前記所望の比に最も近いイオン解離条件にて実フラグメント化スペクトルを取得する
ことを特徴とする請求項1、2又は7に記載の質量分析方法。 - 質量分析処理の実行時には、プリカーサイオンの質量電荷比、価数、質量数、算出された反応時間、電子エネルギーを記録し、以降の質量分析処理の実行時には、プリカーサイオンのイオン解離強度を記録情報から抽出する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の質量分析方法。 - イオン解離強度は、高周波電圧の周波数、振幅、又は直流電圧の変化により調節する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の質量分析方法。 - プリカーサイオンの前記比が0となった印加電圧値のうち最も低い印加電圧を用いて実フラグメント化スペクトルを取得する
ことを特徴とする請求項1、2又は7に記載の質量分析方法。 - 縦軸をプリカーサイオン強度の前記比とし、かつ、横軸を印加電圧値とする場合において、隣り合う2つのサンプリング点同士を直線で結ぶとき、当該直線の傾きが負であり、かつ、前記直線の中で最も0に近い直線を選択する工程と、
選択された直線を用い、プリカーサイオン強度の前記比が0となる電圧値を算出する工程と
を有することを特徴とする請求項1、2又は7に記載の質量分析方法。 - 電子源と、前記電子源に対してイオントラップ領域の遠端側に配置されるリング形状の第1の端電極と、前記電子源に対してイオントラップ領域の近端側に配置されるリング形状の第2の端電極と、前記第2の端電極に対して前記電子源側に配置されるリング形状の電子量制御電極とを有するイオン解離部と、
前記電子制御電極に印加する電圧を可変制御する制御部と
を有するイオン解離装置。 - 試料をイオン化するイオン源と、特定の質量電荷比を有するイオンを単離する単離部と、電子を供給する電子源と、電子の電流量を計測する電子電流測定部と、イオンを解離するイオン解離部と、イオンを質量分析する質量分析部と、イオンの解離を制御する制御部と、計算処理部を有する質量分析装置を用いた質量分析方法であって、
データベースを登録する工程と、
イオンを解離させることなく取得した非フラグメント化スペクトルを取得する工程と、
前記計算処理部において、データベースに記載のイオンが存在するか否かを検索する工程と、
データベースに記載のイオンが存在しなかった場合は、非フラグメント化スペクトルを取得する工程に戻り、データベースに記載のイオンが存在した場合は、データベースに記載のイオン解離強度で実フラグメント化スペクトルを取得する工程と
を有する質量分析方法。 - 前記データベースは、質量電荷比、保持時間、価数、イオン強度、反応時間、電子エネルギー、電子量制御電圧、電子電流基準値で構成される
ことを特徴とする請求項21に記載の質量分析方法。 - イオン強度に応じて反応時間を変更し、実フラグメント化スペクトルを取得する
ことを特徴とする請求項14又は21に記載の質量分析方法。 - 電子電流測定部で計測された電子電流値とデータベースに記載の電子電流基準値とを比
較する工程を有し、前記電子電流値と前記電子電流基準値との間にある一定値以上の差が
あった場合は、データベースに記載の反応時間又は電子量制御電圧を変更する
ことを特徴とする請求項21又は22に記載の質量分析方法。
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