JPWO2010150644A1 - エレベータ装置 - Google Patents

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    • B66B5/0031Devices monitoring the operating condition of the elevator system for safety reasons

Abstract

エレベータ装置において、検出器群は、それぞれかごの状態に応じた信号を発生する複数の状態検出器を含む。運行制御部は、検出器群からの信号に基づいてかごの運行を制御する。異常判断部は、検出器群からの信号に基づいてかごの異常の有無を判断する。また、少なくとも1つの状態検出器は、運行制御部及び異常判断部の両方により共用されている。

Description

この発明は、かごの状態を検出する状態検出器からの信号に基づいてかごの異常の有無を判断する異常判断部を有するエレベータ装置に関するものである。
従来のエレベータ安全システムでは、中央コントローラが、電子安全バスを介して、種々のセンサ、接触子、及びスイッチを監視する。そして、中央コントローラは、危険な状態を感知すると、エレベータ制御装置と駆動・制動装置とに制御信号を送信して、安全な方法でかごを停止させる(例えば、特許文献1参照)。
特表2002−538061号公報
上記のような従来のエレベータ安全システムでは、エレベータ制御装置がかごの走行速度や戸開閉の制御を実施するために必要なデータを中央コントローラとインターフェイスとを介して入手する必要があり、時間遅延によって制御性が低下する問題があった。これに対して、エレベータ制御装置に直接繋がるセンサを設置すると、センサの数が多くなり、昇降路レイアウトの自由度が低下する問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、制御性の低下を防止しつつ、状態検出器の数の増加を防止することができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、かご、それぞれかごの状態に応じた信号を発生する複数の状態検出器を含む検出器群と、検出器群からの信号に基づいてかごの運行を制御する運行制御部と、検出器群からの信号に基づいてかごの異常の有無を判断する異常判断部とを備え、少なくとも1つの状態検出器は、運行制御部及び異常判断部の両方により共用されている。
この発明のエレベータ装置は、少なくとも1つの状態検出器を運行制御部と異常判断部とで共用したので、状態検出器からの信号を運行制御部及び異常判断部に直接的に入力して制御性の低下を防止しつつ、状態検出器の数の増加を防止することができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1のエレベータ装置の要部を示す概念図である。 図1の巻上機エンコーダと運行制御装置及び安全コントローラとの接続状態の一例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す構成図である。 図4の調速機エンコーダと運行制御装置及び安全コントローラとの接続状態の一例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータ装置を示す構成図である。 図6のリニアエンコーダと運行制御装置及び安全コントローラとの接続状態の一例を示すブロック図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、かご1及び釣合おもり2は、懸架手段3により昇降路内に吊り下げられている。懸架手段3は、複数本のロープ(トラクションロープ)又はベルトを含んでいる。
昇降路内の下部には、かご1及び釣合おもり2を昇降させる巻上機4が設置されている。巻上機4は、懸架手段3が巻き掛けられた駆動シーブと、駆動トルクを発生し駆動シーブを回転させる巻上機モータと、制動トルクを発生し駆動シーブの回転を制動する制動手段としての巻上機ブレーキ5と、駆動シーブの回転に応じた信号を発生する速度検出器としての巻上機エンコーダ6とを有している。
巻上機ブレーキ5としては、例えば電磁ブレーキ装置が用いられている。電磁ブレーキ装置においては、制動ばねのばね力によりブレーキシューが制動面に押し付けられて駆動シーブの回転が制動され、かご1が制動される。また、電磁マグネットを励磁することによりブレーキシューが制動面から引き離され、制動力が解除される。さらに、巻上機ブレーキ5により印加される制動力は、電磁マグネットのブレーキコイルに流される電流値に応じて変化される。
かご1には、一対のかご吊り車7a,7bが設けられている。釣合おもり2には、釣合おもり吊り車8が設けられている。昇降路の上部には、一対のかご返し車9a,9b及び釣合おもり返し車10が設けられている。懸架手段3の第1の端部は、昇降路の上部に設けられた第1の綱止め11aに接続されている。懸架手段3の第2の端部は、昇降路の上部に設けられた第2の綱止め11bに接続されている。
懸架手段3は、第1の端部側から順に、かご吊り車7a,7b、かご返し車9a,9b、駆動シーブ、釣合おもり返し車10及び釣合おもり吊り車8に巻き掛けられている。即ち、かご1及び釣合おもり2は、2:1ローピング方式により昇降路内に吊り下げられている。
昇降路の底部には、かご緩衝器12及び釣合おもり緩衝器13が設置されている。かご緩衝器12は、かご1の真下に配置され、かご1が昇降路の底部に衝突する際の衝撃を緩和する。釣合おもり緩衝器13は、釣合おもり2の真下に配置され、釣合おもり2が昇降路の底部に衝突する際の衝撃を緩和する。
昇降路の上部には、調速機14が設置されている。調速機14は、調速機シーブ15と、調速機シーブ15の回転に応じた信号を発生する調速機エンコーダ16とを有している。調速機シーブ15には、ループ状の調速機ロープ17が巻き掛けられている。
調速機ロープ17は、かご1に搭載された非常止め装置の操作レバーに接続されている。調速機ロープ17のループの下端部は、昇降路の下部に配置された張り車18に巻き掛けられている。かご1が昇降されると、調速機ロープ17が循環され、かご1の走行速度に応じた回転速度で調速機シーブ15が回転される。
昇降路内の所定の位置には、かご1の位置を検出する複数の位置検出スイッチ19a,19bが設けられている。また、昇降路内の上部終端部及び下部終端部には、かご1が終端階を行き過ぎたことを検出するリミットスイッチ20a,20bがそれぞれ設置されている。これらのスイッチ19a,19b,20a,20bは、昇降路壁に固定されている。かご1には、スイッチ19a,19b,20a,20bを操作するスイッチ操作部材(カム)が設けられている。
かご1上には、かごドアの開閉を検出するかごドアスイッチ21が設けられている。各階の乗場には、乗場ドアの開閉を検出する乗場ドアスイッチ(図示せず)が設けられている。また、昇降路には、乗客がかご1に安全に出入りできる位置(ドアゾーン)にかご1が位置していることを検出する複数の床合わせセンサ22が設けられている。
実施の形態1において、かご1の状態を検出する状態検出器は、巻上機エンコーダ6、調速機エンコーダ16、位置検出スイッチ19a,19b、リミットスイッチ20a,20b、かごドアスイッチ21、乗場ドアスイッチ、及び床合わせセンサ22である。
巻上機4の運転、即ちかご1の運行は、運行制御部としての運行制御装置23により制御される。運行制御装置23は、検出器群からの信号に基づいてかご1の運行を制御する。異常判断部としての安全コントローラ(電子安全装置)24は、検出器群からの信号に基づいてかご1の異常の有無を判断する。
安全コントローラ24により異常が検出されると、異常の内容に応じてかご1が安全な状態に移行される。例えば、かご1の走行中に異常が検出されると、巻上機ブレーキ5にブレーキ動作指令が出力され、かご1が急停止される。
少なくとも1つの状態検出器は、運行制御装置23及び安全コントローラ24の両方により共用(共有)されている。この例では、巻上機エンコーダ6、位置検出スイッチ19a,19b、リミットスイッチ20a,20b、かごドアスイッチ21、乗場ドアスイッチ、及び床合わせセンサ22が、運行制御装置23及び安全コントローラ24により共用されている。
運行制御装置23及び安全コントローラ24により共用されている状態検出器からの信号は、安全コントローラ24を介さずに運行制御装置23に直接的に入力されているとともに、運行制御装置23を介さずに安全コントローラ24に直接的に入力されている。
運行制御装置23は、巻上機エンコーダ6からの信号を用いて、かご1の速度と位置とを検出し、巻上機4の回転速度を制御する。これにより、運行制御装置23は、かご1の走行速度や走行距離を制御する。
また、運行制御装置23は、巻上機エンコーダ6及び床合わせセンサ22からの信号を用いて、かご1が目標とする着床位置に停止したことを検出すると、かごドア及び乗場ドアを開閉する制御を行う。このとき、運行制御装置23は、かごドア及び乗場ドアの開閉状態をかごドアスイッチ21及び乗場ドアスイッチからの信号を用いて検出する。
さらに、運行制御装置23は、床合わせセンサ22からの信号から、かご1が着床位置にいることを検出し、かつ巻上機エンコーダ6の信号からかご1の速度が十分に低いことを検出したときにのみ、かごドア及び乗場ドアを開く戸開制御を行う。
さらにまた、運行制御装置23は、位置検出スイッチ19a,19bからの信号を用いて、かご1の位置情報を修正する。また、運行制御装置23は、リミットスイッチ20a,20bからの信号を用いて、かご1が終端階を通過してさらに終端部に向かって行き過ぎたことを検出する。行き過ぎを検出した運行制御装置23は、かご1が終端部から脱出したことがリミットスイッチ20a,20bの信号により検出されるまで、中間階に戻る走行以外の制御指令を出さない。
安全コントローラ24は、調速機エンコーダ16からの信号を用いて、かご1の速度を検出する。また、安全コントローラ24は、調速機エンコーダ16及び位置検出スイッチ19a,19bからの信号を用いて、かご1の位置を検出する。
さらに、安全コントローラ24は、検出したかご1の位置を用いて、かご1の位置に応じて決められた速度の閾値を設定する。そして、安全コントローラ24は、検出したかご1の速度が閾値を超えた場合は、かご1が過速度状態であると判断し、ブレーキ動作指令を出力する。
さらにまた、安全コントローラ24は、リミットスイッチ20a,20bからの信号を用いて、かご1が終端階を通過してさらに終端部に向かって行き過ぎたことを検出する。リミットスイッチ20a,20bからの信号によりかご1の行き過ぎが検出され、さらに調速機エンコーダ16からの信号によりかご1の終端方向への走行が検出された場合、安全コントローラ24はブレーキ動作指令を出力する。
また、安全コントローラ24は、床合わせセンサ22からの信号を用いて、かご1が着床位置にいるか否かを判断する。さらに、安全コントローラ24は、かごドアスイッチ21及び乗場ドアスイッチからの信号を用いて、かごドア及び乗場ドアの開閉状態を判断する。さらにまた、安全コントローラ24は、巻上機エンコーダ6からの信号を用いて、かご1が走行しているか否かを判断する。
また、安全コントローラ24は、着床位置(ドアゾーン)外でのドアの開放を検出したときに、かご1の異常を検出する。即ち、安全コントローラ24は、かご1が着床位置(ドアゾーン)に来ていないにも拘わらずかごドア及び乗場ドアの少なくともいずれか一方が開いている状態を検出し、ブレーキ動作指令を出力する。さらに、安全コントローラ24は、かご1が走行中であるにも拘わらずかごドア及び乗場ドアの少なくともいずれか一方が開いている状態を検出し、ブレーキ動作指令を出力する。さらにまた、安全コントローラ24は、かごドア及び乗場ドアの少なくともいずれか一方が開いている状態のまま、かご1が着床位置を外れたことを検出し、ブレーキ動作指令を出力する。
なお、安全コントローラ24は、ブレーキ動作指令を一旦出力した後は、ブレーキ動作指令の出力を維持する。そして、保守員、又は安全コントローラ24の機能によって安全状態を確認できた場合にのみ、保守員の操作、又は安全コントローラ24の機能によってブレーキ動作指令の出力を停止する。
上記のように、運行制御装置23及び安全コントローラ24は、巻上機エンコーダ6、かごドアスイッチ21、乗場ドアスイッチ及び床合わせセンサ22を共用しつつ、これらの状態検出器からの信号を異なる目的で利用している。即ち、運行制御装置23は、これらの状態検出器からの信号をかご1の運行制御に利用し、安全コントローラ24は、戸開走行監視等の安全監視に利用している。
運行制御装置23と安全コントローラ24とは、伝送線25を介して互いに接続されている。また、運行制御装置23と安全コントローラ24とは、それぞれが持つかご1の状態に関するデータを、伝送線25を用いて互いに送信し合っている。
運行制御装置23は、安全コントローラ24で判断したかご1の状態に関する情報と自己が判断したかご1の状態に関する情報とを比較し、状態に相違がある場合は、異常検出信号を安全コントローラ24に送信すると同時に、かご1を最寄階に停止させる制御を実行する。
安全コントローラ24は、運行制御装置23で判断したかご1の状態に関する情報と自己が判断したかご1の状態に関する情報とを比較し、状態に相違がある場合は、ブレーキ動作指令を出力する。
運行制御装置23と安全コントローラ24との間で比較される情報としては、例えば、かご1の走行速度に関する情報、かご1の位置に関する情報、及びドアの開閉状態に関する情報の少なくともいずれか1つが挙げられる。
運行制御装置23及び安全コントローラ24は、それぞれ独立したマイクロコンピュータを有している。運行制御装置23及び安全コントローラ24の機能は、これらのマイクロコンピュータにより実現される。
ここで、図2は図1のエレベータ装置の要部を示す概念図である。検出器群26は、巻上機エンコーダ6、調速機エンコーダ16、位置検出スイッチ19a,19b、リミットスイッチ20a,20b、かごドアスイッチ21、乗場ドアスイッチ、及び床合わせセンサ22により構成されている。
図3は図1の巻上機エンコーダ6と運行制御装置23及び安全コントローラ24との接続状態の一例を示すブロック図である。巻上機エンコーダ6は、検出対象が共通の第1及び第2のセンサ27,28を有している。運行制御装置23には、第1及び第2のセンサ27,28のいずれか一方、この例では第2のセンサ28からの信号のみが入力されている。安全コントローラ24には、第1及び第2のセンサ27,28の両方からの信号が入力されている。
安全コントローラ24は、第1及び第2の安全監視演算処理部29,30を有する冗長構成(二重系)とされている。第1及び第2の安全監視演算処理部29,30は、第1及び第2のセンサ27,28からの信号に基づいて互いに同様の演算処理を実行する。
また、安全コントローラ24には、第1のセンサ27からの信号を入力する第1の入力ポート31と、第2のセンサ28からの信号を入力する第2の入力ポート32とが設けられている。第1及び第2の安全監視演算処理部29,30は、第1及び第2の入力ポート31,32にそれぞれ繋がれている。
第1及び第2の入力ポート31,32としては、フォトカプラが用いられている。これにより、巻上機エンコーダ6と安全コントローラ24との間は、電気的に絶縁されている。
運行制御装置23は、運行制御演算処理部33と、第2のセンサ28からの信号を入力する入力ポート34とを有している。入力ポート34としては、フォトカプラが用いられている。
なお、図3では巻上機エンコーダ6の例を示したが、運行制御装置23と安全コントローラ24とにより共用される他の状態検出器についても、図3と同様の接続方法で接続することができる。
このようなエレベータ装置では、一部の状態検出器を運行制御装置23と安全コントローラ24とで共用したので、これらの状態検出器からの信号を運行制御装置23及び安全コントローラ24に直接的に入力して制御性の低下を防止しつつ、状態検出器の数の増加を防止することができる。また、コストの増大を抑えつつ電子安全システムの高機能化を図ることができる。
具体的には、実施の形態1では、巻上機エンコーダ6、位置検出スイッチ19a,19b、リミットスイッチ20a,20b、かごドアスイッチ21、乗場ドアスイッチ、及び床合わせセンサ22を運行制御装置23と安全コントローラ24とで共用したので、かご1の速度制御と過速度走行監視、位置制御と位置異常監視、及び戸開閉制御と戸開閉異常監視等に使用するセンサの数を減らすことができる。
また、安全コントローラ24は、運行制御装置23で判断されたかご1の状態と、安全コントローラ24で判断したかご1の状態とを比較することにより運行制御装置23の異常を検出するので、かご1の状態が異常となる前に安全な措置を実行することができる。
さらに、運行制御装置23及び安全コントローラ24により共用される状態検出器と安全コントローラ24との間が電気的に絶縁されているので、運行制御装置23の電気的な故障により過電圧が生じた場合においても、安全コントローラ24が破壊されるのを防ぐことができる。
さらにまた、状態検出器と運行制御装置23との間も電気的に絶縁されているので、安全コントローラ24の電気的な故障により過電圧が生じた場合においても、運行制御装置23が破壊されるのを防ぐことができる。
また、安全コントローラ24は、第1及び第2の安全監視演算処理部29,30と第1及び第2の入力ポート31,32とを有しているので、信頼性を向上させることができる。
実施の形態2.
次に、図4はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す構成図である。実施の形態2では、巻上機エンコーダ6、位置検出スイッチ19a,19b、リミットスイッチ20a,20b、かごドアスイッチ21、乗場ドアスイッチ、及び床合わせセンサ22に加えて、調速機エンコーダ16が、運行制御装置23及び安全コントローラ24により共用されている。
運行制御装置23は、巻上機エンコーダ6からの信号を用いてかご1の速度を、調速機エンコーダ16からの信号を用いてかご1の位置を検出し、巻上機4の回転速度を制御する。これにより、運行制御装置23は、かご1の走行速度や走行距離を制御する。なお、調速機14は、巻上機4よりも慣性が小さいことから、巻上機4よりもかご1の動きに対する追従性が高い。このため、実施の形態1のように巻上機エンコーダ6を用いるよりも、この実施の形態2のように調速機エンコーダ16を用いた方が、より正確にかご1の位置を検出することができる。
また、運行制御装置23は、調速機エンコーダ16及び床合わせセンサ22からの信号を用いて、かご1が目標とする着床位置に停止したことを検出すると、かごドア及び乗場ドアを開閉する制御を行う。
上記のように、運行制御装置23及び安全コントローラ24は、巻上機エンコーダ6、調速機エンコーダ16、かごドアスイッチ21、乗場ドアスイッチ及び床合わせセンサ22を共用しつつ、これらの状態検出器からの信号を異なる目的で利用している。即ち、運行制御装置23は、これらの状態検出器からの信号をかご1の運行制御に利用し、安全コントローラ24は、戸開走行監視等の安全監視に利用している。
図5は図4の調速機エンコーダ16と運行制御装置23及び安全コントローラ24との接続状態の一例を示すブロック図である。調速機エンコーダ16は、検出対象が共通の第1及び第2のセンサ35,36を有している。運行制御装置23には、第1及び第2のセンサ35,36のいずれか一方、この例では第2のセンサ36からの信号のみが入力されている。安全コントローラ24には、第1及び第2のセンサ35,36の両方からの信号が入力されている。
第1のセンサ35からの信号は、安全コントローラ24の第1の入力ポート31に入力される。第2のセンサ36からの信号は、安全コントローラ24の第2の入力ポート32と、運行制御装置23の入力ポート34とに入力される。安全コントローラ24の第1及び第2の安全監視演算処理部29,30は、第1及び第2のセンサ35,36からの信号に基づいて互いに同様の演算処理を実行する。
なお、図5では調速機エンコーダ16の例を示したが、運行制御装置23と安全コントローラ24とにより共用される他の状態検出器についても、図5と同様の接続方法で接続することができる。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置では、一部の状態検出器を運行制御装置23と安全コントローラ24とで共用したので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。具体的には、実施の形態2では、巻上機エンコーダ6、調速機エンコーダ16、位置検出スイッチ19a,19b、リミットスイッチ20a,20b、かごドアスイッチ21、乗場ドアスイッチ、及び床合わせセンサ22を運行制御装置23と安全コントローラ24とで共用したので、かご1の速度制御と過速度走行監視、位置制御と位置異常監視、及び戸開閉制御と戸開閉異常監視等に使用するセンサの数を減らすことができる。
また、調速機エンコーダ16からの信号を用いてかご1の位置を検出することにより、かご1の位置の検出精度を向上させることができる。
実施の形態3.
次に、図6はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路内には、かご1の昇降方向に沿ってリニアエンコーダ用テープ37が設けられている。リニアエンコーダ用テープ37は、昇降路内の上端部から下端部に渡って連続して配置されている。また、リニアエンコーダ用テープ37には、昇降路における位置を示す符号が登録されている。
かご1には、リニアエンコーダ用テープ37に登録された符号を読み取り、かご1の位置を表す信号を出力するリニアエンコーダ38が搭載されている。
実施の形態3において、かご1の状態を検出する状態検出器は、巻上機エンコーダ6、リニアエンコーダ38、リミットスイッチ20a,20b、かごドアスイッチ21、及び乗場ドアスイッチである。実施の形態3における検出器群26(図2)は、巻上機エンコーダ6、リニアエンコーダ38、リミットスイッチ20a,20b、かごドアスイッチ21、及び乗場ドアスイッチにより構成されている。即ち、実施の形態1における調速機エンコーダ16、位置検出スイッチ19a,19b及び床合わせセンサ22は、実施の形態3では省略されている。
また、実施の形態3では、巻上機エンコーダ6、リニアエンコーダ38、リミットスイッチ20a,20b、かごドアスイッチ21、及び乗場ドアスイッチが、運行制御装置23及び安全コントローラ24により共用されている。
運行制御装置23は、巻上機エンコーダ6からの信号を用いてかご1の速度を、リニアエンコーダ38からの信号を用いてかご1の位置を検出し、巻上機4の回転速度を制御する。これにより、運行制御装置23は、かご1の走行速度や走行距離を制御する。
また、運行制御装置23は、リニアエンコーダ38からの信号を用いて、かご1が目標とする着床位置に停止したことを検出すると、かごドア及び乗場ドアを開閉する制御を行う。
さらに、運行制御装置23は、リニアエンコーダ38からの信号から、かご1が着床位置にいることを検出し、かつ巻上機エンコーダ6の信号からかご1の速度が十分に低いことを検出したときにのみ、かごドア及び乗場ドアを開く戸開制御を行う。
安全コントローラ24は、リニアエンコーダ38からの信号を用いて、かご1の速度を検出する。また、安全コントローラ24は、リニアエンコーダ38からの信号を用いて、かご1の位置を検出する。
リミットスイッチ20a,20bからの信号によりかご1の行き過ぎが検出され、さらにリニアエンコーダ38からの信号によりかご1の終端方向への走行が検出された場合、安全コントローラ24はブレーキ動作指令を出力する。
また、安全コントローラ24は、リニアエンコーダ38からの信号を用いて、かご1が着床位置にいるか否かを判断する。
上記のように、運行制御装置23及び安全コントローラ24は、巻上機エンコーダ6、リニアエンコーダ38、かごドアスイッチ21及び乗場ドアスイッチを共用しつつ、これらの状態検出器からの信号を異なる目的で利用している。即ち、運行制御装置23は、これらの状態検出器からの信号をかご1の運行制御に利用し、安全コントローラ24は、戸開走行監視等の安全監視に利用している。
図7は図6のリニアエンコーダ38と運行制御装置23及び安全コントローラ24との接続状態の一例を示すブロック図である。リニアエンコーダ38は、検出対象が共通の第1及び第2のセンサ39,40を有している。運行制御装置23には、第1及び第2のセンサ39,40のいずれか一方、この例では第2のセンサ40からの信号のみが入力されている。安全コントローラ24には、第1及び第2のセンサ39,40の両方からの信号が入力されている。
第1のセンサ39からの信号は、安全コントローラ24の第1の入力ポート31に入力される。第2のセンサ40からの信号は、安全コントローラ24の第2の入力ポート32と、運行制御装置23の入力ポート34とに入力される。安全コントローラ24の第1及び第2の安全監視演算処理部29,30は、第1及び第2のセンサ39,40からの信号に基づいて互いに同様の演算処理を実行する。
なお、図7ではリニアエンコーダ38の例を示したが、運行制御装置23と安全コントローラ24とにより共用される他の状態検出器についても、図7と同様の接続方法で接続することができる。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置では、一部の状態検出器を運行制御装置23と安全コントローラ24とで共用したので、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。具体的には、実施の形態3では、巻上機エンコーダ6、リニアエンコーダ38、リミットスイッチ20a,20b、かごドアスイッチ21、及び乗場ドアスイッチを運行制御装置23と安全コントローラ24とで共用したので、かご1の速度制御と過速度走行監視、位置制御と位置異常監視、及び戸開閉制御と戸開閉異常監視等に使用するセンサの数を減らすことができる。
また、実施の形態3では、位置検出スイッチ19a,19bや床合わせセンサ22の据付位置の微妙な調整が不要となるため、実施の形態1、2に比べて、据付調整が容易となる。
なお、状態検出器は実施の形態1〜3の例に限定されるものではなく、例えばかご1内の負荷を検出するための秤装置等を含んでもよい。
また、エレベータ装置の全体のレイアウトやローピング方式は図1、4、6に限定されるものではなく、巻上機4、運行制御装置23及び安全コントローラ24の設置場所も特に限定されるものではない。例えば、運行制御装置23及び安全コントローラ24を共通の筐体に収納してもよい。

Claims (8)

  1. かごと、
    それぞれ前記かごの状態に応じた信号を発生する複数の状態検出器を含む検出器群と、
    前記検出器群からの信号に基づいて前記かごの運行を制御する運行制御部と、
    前記検出器群からの信号に基づいて前記かごの異常の有無を判断する異常判断部と
    を備え、
    少なくとも1つの前記状態検出器は、前記運行制御部及び前記異常判断部の両方により共用されていることを特徴とするエレベータ装置。
  2. 前記運行制御部は、前記運行制御部で判断した前記かごの状態に関する情報を前記異常判断部に送信し、
    前記異常判断部は、前記運行制御部で判断された前記かごの状態と、前記異常判断部で判断した前記かごの状態とを比較することにより前記運行制御部の異常を検出することを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 前記運行制御部は、前記かごの状態に関する情報として、前記かごの走行速度に関する情報、前記かごの位置に関する情報、及びドアの開閉状態に関する情報の少なくともいずれか1つを前記異常判断部に送信することを特徴とする請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 前記運行制御部及び前記異常判断部により共用される前記状態検出器と前記異常判断部との間は、電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  5. 前記運行制御部及び前記異常判断部により共用される前記状態検出器からの信号は、フォトカプラを介して前記異常判断部に入力されることを特徴とする請求項4記載のエレベータ装置。
  6. 前記状態検出器の少なくとも1つは、検出対象が共通の第1及び第2のセンサを有し、
    前記運行制御部には、前記第1及び第2のセンサのいずれか一方からの信号のみが入力され、
    前記異常判断部には、前記第1及び第2のセンサの両方からの信号が入力されていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  7. 前記異常判断部は、前記第1及び第2のセンサからの信号に基づいて互いに同様の演算処理を実行する第1及び第2の演算処理部を有していることを特徴とする請求項6記載のエレベータ装置。
  8. 前記検出器群には、前記運行制御部及び前記異常判断部により共用される前記状態検出器として、ドアの開閉状態を検出する検出器と、前記かごの位置を検出する検出器とが含まれており、
    前記異常判断部は、ドアゾーン外でのドアの開放を検出したときに、前記かごの異常を検出し、
    前記運行制御部は、前記かごがドアゾーン内に位置することを検出して、前記ドアの開閉を行うことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
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