JPWO2010110243A1 - エンジン - Google Patents

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Abstract

エンジン(1)には、可変ターボ過給機(10)と、排気再循環用バルブ装置(EGRバルブ装置)(20)と、可変ターボ過給機(10)を駆動する油圧サーボ駆動装置(30)と、EGRバルブ装置(20)を駆動する油圧サーボ駆動装置(40)と、油圧サーボ駆動装置(30)にパイロット圧油を供給する電磁比例制御弁(EPCバルブ)(51)と、油圧サーボ駆動装置(40)にパイロット圧油を供給する電磁比例制御弁(EPCバルブ)(52)とが設けられ、これら両方のEPCバルブ(51,52)がEGRバルブ装置(20)に取り付けられている。

Description

本発明は、エンジンに関する。
従来、ディーゼルエンジンに搭載されるターボ過給機として、排気ガスを噴出させるノズル部の開度を調整できるようにした可変ターボ過給機が知られている。このため可変ターボ過給機には、ノズル部の開度調整機構が組み込まれており、このような開度調整機構を油圧アクチュエータによって駆動することが提案されている(例えば、特許文献1)。
一方、ディーゼルエンジンでは、排気ガスの一部を吸気側に戻すことで燃焼温度を下げ、NOxの排出量を抑制する排気再循環(以下、EGR:Exhaust Gas Recirculation という)を行う場合がある。EGRを行うための構成としては、排気管および吸気管を連通させるEGR配管と、EGR配管の途中に設けられるEGRバルブ装置とを備えることが一般的であり、EGRバルブ装置での開閉動作がやはり油圧アクチュエータによって行われることが提案されている(例えば、特許文献2)。
可変ターボ過給機あるいはEGR装置で用いられる油圧アクチュエータは、電磁比例制御弁(以下、EPCバルブ:Electronic Proportional Control バルブという)によって生成されたパイロット圧により、反力発生用のバネとつり合う位置までパイロットスプールを移動させるとともに、メインポンプからのポンプ圧油によりパイロットスプールに追従させて油圧ピストンを移動させ、この油圧ピストンに連動させて可変ターボ過給機の開度調整機構を駆動したり、EGR装置を動作させるものである。つまりEPCバルブに通電される電流を調整することで、電流に応じたパイロット圧で移動するスプールの停止位置を調整でき、可変ターボ過給機であれば、油圧ピストンの移動量ひいては開度調整機構によるノズル部の開度を制御可能であり、EGR装置であれば、排気ガスが通過する部分のポペットバルブの開度を制御可能である。
ところで、特許文献1に記載のような可変ターボ過給機と、特許文献2に記載のようなEGRバルブ装置とを両方搭載したエンジンでは従来、メインポンプからの圧油を一旦、油圧マニホールドブロックに流入させ、この油圧マニホールドブロックにて可変ターボ過給機側への圧油とEGRバルブ側への圧油とに分配している。
ここで、可変ターボ過給機は非常に高温になることから、可変ターボ過給機用の油圧アクチュエータが該可変ターボ過給機に取り付けられるのに対して、熱影響を受けやすいEPCバルブは、可変ターボ過給機や油圧アクチュエータにではなく、可変ターボ過給機の熱影響を受けない位置にある油圧マニホールドブロックに取り付けられる。これに対してEGRバルブ装置の電磁比例アクチュエータは、EGRバルブ装置内をEGRクーラによって冷却された排気ガスが通ることもあり、さほど高温になることがないため、EGRバルブ装置の一部として組み込まれている。
国際公開第08/053771号パンフレット 国際公開第05/095834号パンフレット
しかし、油圧マニホールドブロックは金属製であり、大きな重量を有しているにもかかわらず、可変ターボ過給機やEGRバルブがエンジンの上部側に配置されることから、油圧マニホールドブロックも同様に、エンジンの比較的上部側に位置することになり、シリンダヘッド等に固定される。このため、エンジンの重心位置が高くなってしまい、エンジンが大きく振動したり、車体と共に揺られたりした場合には、振動や揺れがおさまりにくく、安定しないという問題がある。
また、油圧マニホールドブロックには、メインポンプからの配管や、可変ターボ過給機への配管、EGRバルブへの配管、その他ドレン用の配管等が接続されることになるため、配管やニップル類の取付に手間がかかるとともに、誤配管が生じやすく、組立性に問題がある。
本発明の目的は、シリンダヘッド側を軽くできて安定性を向上させることができ、かつ組立性をも良好にできるエンジンを提供することにある。
本発明のエンジンは、少なくとも可変ターボ過給機、排気再循環用バルブ装置と、前記可変ターボ過給機、排気再循環用バルブ装置をそれぞれ駆動する第1、第2油圧アクチュエータと、前記第1、第2油圧アクチュエータ用のパイロット圧を生成する第1、第2制御弁とが設けられ、前記可変ターボ過給機、排気再循環用バルブ装置のいずれか一方の機器には、前記第1、第2制御弁の両方が取り付けられ、前記一方の機器は、該エンジンの排気マニホールド側とは異なる位置に配置されていることを特徴とする。
ここで、一方の機器に第1、第2制御弁が取り付けられている状態としては、該一方の機器に第1、第2制御弁が直接取り付けられている状態の他、一方の機器に油圧アクチュエータを介して第1、第2制御弁を間接的に取り付けられている場合も含む。
本発明のエンジンでは、前記排気再循環用バルブ装置には、前記第2油圧アクチュエータへポンプ圧油を流すポンプ圧油用内部流路と、前記ポンプ圧油用内部流路から分岐して前記ポンプ圧油を前記第1油圧アクチュエータ側に流すポンプ圧油用内部分岐流路と、前記ポンプ圧油用内部流路から分岐して前記第1、第2制御弁に前記ポンプ圧油を流す一対のパイロット圧生成用内部分岐流路とを備えていることを特徴とする。
本発明のエンジンでは、前記第1油圧アクチュエータには前記ポンプ圧油のドレンポートが設けられ、前記ドレンポートは前記可変ターボ過給機と連通していることを特徴とする。
本発明のエンジンでは、前記第1、第2油圧アクチュエータへの圧油としてエンジン潤滑油が用いられていることを特徴とする。
本発明のエンジンでは、当該エンジンを潤滑するエンジン潤滑回路と、前記エンジン潤滑回路から分岐して前記エンジン潤滑油を前記第1、第2油圧アクチュエータへ供給する圧油供給回路と、前記エンジン潤滑回路内に設けられて該エンジン潤滑回路に前記エンジン潤滑油を流す油圧ポンプと、前記圧油供給回路内に設けられて前記油圧ポンプからのエンジン潤滑油を昇圧して該圧油供給回路に流す昇圧ポンプとを備えていることを特徴とする。
本発明のエンジンによれば、第1油圧アクチュエータ用の第1制御弁と、第2油圧アクチュエータ用の第2制御弁とを、共に同じ機器(可変ターボ過給機または排気再循環用バルブ装置のいずれか)に取り付けるので、これらが取り付けられた機器に対して直接的にポンプ圧油を供給し、この機器から第1、第2制御弁に対してパイロット圧生成用の元圧を分配供給したり、該機器から第1、第2油圧アクチュエータに対してポンプ圧油を供給したりでき、従来のポンプ圧分配用の油圧マニホールドブロックを不要にできる。従って、エンジンとしては、重量部品の数を低減でき、振動や揺れが容易におさまるようになって安定性を向上させることができる。しかも、従来の油圧マニホールドブロックが不要なことから、それに組み付けられるニップル類や配管の組付作業をも省略でき、組立性を向上させることができる。
以上において、第1、第2制御弁が取り付けられる機器を、高温になりにくいエンジンの排気マニホールド側とは異なる位置に配置した場合には、エンジンからの熱影響を受けにくくでき、信頼性が格段に向上する。
可変ターボ過給機、排気再循環用バルブ装置は通常、エンジンのシリンダヘッド近くの高所に取り付けられることが一般的であることから、これらの機器と共に用いられていた油圧マニホールドブロックも高所から除くことができ、エンジンとしての重心を確実に下げることができて、安定性をより向上させることができる。
同様に、EGRバルブ装置内に種々の内部流路および内部分岐流路を設けることにより、外部配管等をなくすことができ、組立時の作業性を一層向上させることができる。
この際、可変ターボ過給機に設けられる第1油圧アクチュエータのドレンポートを可変ターボ過給機と連通させることで、圧油を可変ターボ過給機を介してドレンでき、可変ターボ過給機に元々設けられていたドレン配管を利用することで、長い配管の組付を省くことができる。
特に、第1油圧アクチュエータを可変ターボ過給機に対して密接させて取り付けておくことにより、第1油圧アクチュエータと可変ターボ過給機との連通をドレン配管なしで実現でき、配管の本数を低減できる。
第1、第2油圧アクチュエータへの圧油としてエンジン潤滑油を用いる場合には、エンジン潤滑回路の他に、全く独立した圧油供給回路を設ける必要がなく、コンパクトなエンジンを実現できるうえ、圧油を潤滑油とは別に用意する必要がないから、メンテナンス性も良好である。
圧油供給回路に昇圧ポンプを設けることにより、エンジン潤滑回路の油圧ポンプでは不足となる油圧を確実に確保できる。そして、エンジン潤滑用に存在している油圧ポンプを併用することで、初めから専用の大容量のポンプを用いて圧油供給回路に圧油を流す必要がなく、やはりエンジンの小型化を促進できる。
本発明の一実施形態のエンジンに適用されるエンジン潤滑回路を示す図。 エンジンに設けられた圧油供給回路の概略構成を示す斜視図。 圧油供給回路で用いられている機器を示す左側面図。 圧油供給回路で用いられている機器を示す正面図。 圧油供給回路で用いられている機器を示す右側面図。 圧油供給回路に接続された機器の油圧回路図。
以下には先ず、図1に基づき、本発明の一実施形態のエンジン1に適用されるエンジン潤滑回路70について説明する。
図1において、潤滑回路70は、エンジン1のオイルパン80内の潤滑油をメインの油圧ポンプ81で汲み上げて、オイルクーラ82およびオイルフィルタ83を介してメインギャラリ84に供給するように形成されている。このメインギャラリ84からの潤滑油では主に、クランクシャフト85およびカムシャフト86が潤滑される。
また、潤滑回路70には、メインギャラリ84からそれぞれ分岐して燃料サプライポンプ等の燃料噴射装置87内のカム駆動部等を潤滑する噴射装置側回路71と、タイミングギアを含む動力伝達機構88を潤滑する伝達機構側回路72と、ロッカアーム89を潤滑するロッカアーム側回路73と、可変ターボ過給機10のターボシャフトを支持する軸受部を潤滑する過給機側回路74と、可変ターボ過給機10および燃料噴射装置87から潤滑油をオイルパン80に戻すためのドレン回路75とが設けられている。
さらに、本実施形態では、潤滑回路70とは別に、潤滑油の一部を駆動圧油として油圧サーボ駆動装置(第1油圧アクチュエータ)30、および油圧サーボ駆動装置(第2油圧アクチュエータ)40に供給する圧油供給回路90が設けられている。また、油圧サーボ駆動装置30からのドレン圧油を可変ターボ過給機10内に流すためのドレン流路76が設けられている。このドレン流路76はドレン回路75に合流している。
すなわち、本実施形態では、油圧サーボ駆動装置30,40を駆動するための圧油をエンジン潤滑油の一部で賄っているが、その圧油を供給するための回路がメインギャラリ84手前から分岐された圧油供給回路90である。そして、圧油供給回路90の基端側には昇圧ポンプ91が設けられ、昇圧された圧油が駆動圧回路92を通してEGRバルブ装置20に内蔵された油圧サーボ駆動装置40のポンプポート42に供給される。
そして、駆動圧回路92は、EGRバルブ装置20の内部を経由することで、油圧サーボ駆動装置30のポンプポート31側へ供給される駆動圧回路93と、油圧サーボ駆動装置30のパイロットポート32にパイロット圧油を供給するパイロット圧回路94とに分岐されている。
このパイロット圧回路94でのパイロット圧は、EGRバルブ装置20の外面に取り付けられた第1制御弁であるEPCバルブ51によって生成される。EPCバルブ51に所定の電流を通電させることで、電流に応じたパイロット圧を生じさせ、油圧サーボ駆動装置30のパイロットスプール63(図4)をパイロット圧に応じた位置に移動させることが可能である。このことにより、可変ターボ過給機10のノズル開度を油圧サーボ駆動装置30で駆動し、調整できる。
一方、EGRバルブ装置20内に内蔵された油圧サーボ駆動装置40のパイロット圧は、EGRバルブ装置20に設けられた別の第2制御弁であるEPCバルブ52で生成される。つまり、EGRバルブ装置20には、2つのEPCバルブ51,52が並設されているのである。EPCバルブ52からのパイロット圧油により同様に、油圧サーボ駆動装置40のパイロットスプール49(図4)をパイロット圧に応じた位置に移動させることが可能である。このことにより、EGRバルブ装置20のポペットバルブ21(図4)を油圧サーボ駆動装置40で駆動し、バルブ開度を調整できる。
なお、図示を省略するが、可変ターボ過給機10には水冷却回路も接続されており、この水冷却回路を流れる冷却水によって冷却されている。さらに図1では、ドレン回路75の戻し側の端部がオイルパン80に繋がっているように図示されているが、実際には、エンジン本体に繋がっており、このエンジン本体を経由して油がオイルパン80に戻る。
次に、図2、図3A,B,Cに基づき、エンジン1および圧油供給回路90について詳説する。
図2において、エンジン1の排気側(図示略の排気マニホールド等が設置される側)には、シリンダヘッド2の上部位置に可変ターボ過給機10が設けられている。可変ターボ過給機10は、排気タービン11、この排気タービン11によって駆動されるコンプレッサ12、および排気タービン11側のノズル開度を調整する開度調整機構を備えている。これらの具体的な構成は既知であるため、ここでの詳細な説明は省略する。可変ターボ過給機10には、内蔵された開度調整機構を駆動するための油圧サーボ駆動装置30が取り付けられている。また、エンジン1の排気側には、EGRクーラ3が配置されている。
ここで、EGRクーラ3は、EGRを行うための排気ガスを冷却する熱交換器であり、EGR配管4の比較的上流側、つまり排気マニホールド寄りに取り付けられている。EGRクーラ3で用いられる冷却水としては、エンジン1の冷却水が用いられる。
エンジン1の吸気側(図示略の吸気マニホールド等が設置される側)には、EGRバルブ装置20がやはりシリンダヘッド2の上部位置に設けられている。EGRバルブ装置20は、EGRクーラ3の下流側、つまり吸気マニホールド寄りに取り付けられている。このEGRバルブ装置20は、排気ガス導入開口24、排気ガス流出開口25(図3B)、および排気ガス導入開口24を開閉するポペットバルブ21を備えている。
そして、EGRバルブ装置20の側面には、図3Cにも示すように、可変ターボ過給機10用の油圧サーボ駆動装置30へのパイロット圧を生成するEPCバルブ51と、EGRバルブ装置20自身に内蔵された油圧サーボ駆動装置40へのパイロット圧を生成するEPCバルブ52とが並設されている。
ここで、各EPCバルブ51,52は熱影響を受けないことが望ましいため、本実施形態では、吸気側に配置されたEGRバルブ装置20に設けられている。ただし、吸気マニホールド側以外に配置された機器であっても、排気マニホールド側とは異なる位置のように、熱影響を受けにくい箇所(例えば、エンジン1の気筒列方向の前端側および後端側)に配置された機器であれば、EPCバルブ51,52を取り付けることができる。
図2に示すエンジン1の吸気側において、シリンダブロック5の下部側には、図1でも説明した圧油供給回路90の昇圧ポンプ91が設けられている。昇圧ポンプ91とEGRバルブ装置20(油圧サーボ駆動装置40)のポンプポート42(図3Bをも参照)とは、メインのポンプ圧油を供給する駆動圧回路92用の配管で接続されている。
EGRバルブ装置20には、油圧サーボ駆動装置40で用いられた圧油をドレンするドレンポート43(図3Cをも参照)が設けられている。ドレンポート43とシリンダブロック5の下部側とはドレン回路95用の配管で接続されている。ドレン回路95でシリンダブロック5に戻されたドレン圧油は、そのままオイルパン80(図1)内に戻ることになる。
さらに、図3A,Bに示すように、EGRバルブ装置20には、その内部でポンプポート42の流路から分岐した出力ポート22が設けられている。出力ポート22と可変ターボ過給機10側の油圧サーボ駆動装置30のポンプポート31とは、駆動圧回路93用の配管で接続されている。また、EGRバルブ装置20には、EPCバルブ51からのパイロット圧油の出力ポート23が設けられており、出力ポート23と油圧サーボ駆動装置30のパイロットポート32とは、パイロット圧回路94用の配管で接続されている。
図4には、圧油供給回路90に接続されたEGRバルブ装置20および各油圧サーボ駆動装置30,40のさらに詳細な油圧回路が示されている。この図4に基づき、EGRバルブ装置20および各油圧サーボ駆動装置30,40について詳説するとともに、それらの動作について説明する。
図4において、昇圧ポンプ91からの圧油は、駆動圧回路92を通してEGRバルブ装置20のポンプポート42に供給される。EGRバルブ装置20の内部において、ポンプポート42と油圧サーボ駆動装置40を構成するピストン45の圧油流入ポート46とが第1内部流路(ポンプ圧油用内部流路)101で連通している。第1内部流路101にはフィルタ101Aが設けられている。ピストン45のドレン流出ポート47とドレンポート43とが第2内部流路102で連通している。ピストン45の圧油流出ポート48と油圧サーボ駆動装置40のシリンダ圧油室61とが第3内部流路103で連通している。
そして、ピストン45内のパイロットスプール49が、EPCバルブ52のパイロット圧油で駆動される。パイロットスプール49には、位置センサ49Bが設けられており、位置センサ49Bから図示略の制御装置に位置検出信号をフィードバックすることで、パイロットスプール49の位置がサーボ制御される。
このような油圧サーボ駆動装置40において、パイロットスプール49をバネ49Aのバネ力よりも大きいパイロット圧により図中の左側に移動させると、この移動中には第1内部流路101と第3内部流路103とが各ポート46,48を介して連通し、メインのポンプ圧油がシリンダ圧油室61に供給される。
シリンダ圧油室61に圧油が供給されると、油圧ピストン62が移動し、これに接続されたポペットバルブ21を駆動して開ける。このような油圧ピストン62は、パイロットスプール49に追従して移動するように構成されており、実際には油圧ピストン62に設けられている各ポート46,47,48も同時に移動する。従って、パイロットスプール49に作用するパイロット圧とバネ49Aのバネ力とがつり合った位置でパイロットスプール49が停止すると、この停止した位置に油圧ピストン62が追いついた時点では、パイロットスプール49がセンター位置となり、メインのポンプ圧油を遮断して油圧ピストン62をホールドし、ポペットバルブ21の開度を維持し、この状態で所望の排気ガス量がポペットバルブ21を通過する。
パイロットスプール49にバネ49Aのバネ力よりも小さいパイロット圧油を供給すると、パイロットスプール49は該バネ力により図中の右側に戻る。すると、第1内部流路101が遮断される一方で、第2内部流路102と第3内部流路103とが各ポート47,48を介して連通し、シリンダ圧油室61内の圧油をドレンする。このため、油圧ピストン62は、別のバネ62Aのバネ力でパイロットスプール49に追従して戻る。
なお、パイロットスプール49の停止位置は、パイロットスプール49に作用するパイロット圧がバネ49Aのバネ力とつり合った位置であり、この位置ではパイロットスプール49がセンター位置となり、圧油の供給が遮断されてポペットバルブ21はパイロット圧に応じた開度に維持され、所望の排気ガス量がポペットバルブ21を通過する。
ここで、第1内部流路101からは第4内部流路(パイロット圧生成用内部分岐流路)104が分岐している。第4内部流路104は、油圧サーボ駆動装置40へパイロット圧油を供給するEPCバルブ52内の第5内部流路105と連通している。第5内部流路105にはフィルタ105Aが設けられている。第5内部流路105の先端は、EPCバルブ52を構成する減圧バルブ53の圧油流入ポート54と連通している。減圧バルブ53に設けられたパイロット圧出力ポート55には第6内部流路106が連通し、第6内部流路106にはフィルタ106Aが設けられている。
また、第6内部流路106は、EGRバルブ装置20側の第7内部流路107と連通し、この第7内部流路107は、ピストン45に設けられた圧油室と連通し、この圧油室にパイロット圧油を供給することでパイロットスプール49を移動させる。このように、EPCバルブ52では、ポンプ圧油を元油として減圧し、パイロット圧油を造り出している。
減圧バルブ53に設けられたドレン流出ポート56は第8内部流路108に連通しており、この第3内部流路108は、EGRバルブ装置20の第9内部流路109と連通し、第9内部流路109の先端がドレン用の第2内部流路102に接続されている。従って、パイロットスプール49を戻し側に移動した際に減圧バルブ53に戻ったパイロット圧油は、EGRバルブ装置20のドレンポート43からドレン回路95を通して戻ることになる。
EGRバルブ装置20の内部ではまた、第1内部流路101から第10内部流路(ポンプ圧油用内部分岐流路)110が分岐している。第10内部流路110の先端は、ポンプ圧油が出力される出力ポート22と連通している。すなわち、メインのポンプ圧油は、第1内部流路101および第10内部流路110を通して出力ポート22から出力され、ここから駆動圧回路93を通して可変ターボ過給機10側の油圧サーボ駆動装置30に供給される。
EGRバルブ装置20内ではさらに、前記第10内部流路110から第11内部流路(パイロット圧生成用内部分岐流路)111が分岐している。第11内部流路111は、油圧サーボ駆動装置30へパイロット圧油を供給するEPCバルブ51内の第12内部流路112と連通している。第12内部流路112にはフィルタ112Aが設けられている。第12内部流路112の先端は、EPCバルブ51を構成する減圧バルブ57の圧油流入ポート58と連通している。減圧バルブ57に設けられたパイロット圧出力ポート59には第13内部流路113が連通し、第13内部流路113にはフィルタ113Aが設けられている。
また、第13内部流路113は、EGRバルブ装置20側の第14内部流路114と連通し、この第14内部流路114は、パイロット圧油が出力される出力ポート23と連通している。すなわち、EPCバルブ51でポンプ圧油を減圧して造られたパイロット圧油は、EGRバルブ装置20の第14内部流路114を通して出力ポート23から出力され、ここからパイロット圧回路94を通して可変ターボ過給機10側の油圧サーボ駆動装置30に供給される。
さらに、減圧バルブ57に設けられたドレン流出ポート60は第15内部流路115に連通しており、この第15内部流路115は、EGRバルブ装置20の第16内部流路116と連通している。第16内部流路116は、第9内部流路109と連通しており、しかして、油圧サーボ駆動装置30のパイロットスプール63を戻し側に移動した際に減圧バルブ57に戻ったパイロット圧油も、EGRバルブ装置20のドレンポート43からドレン回路95を通して戻ることになる。
以下には、油圧サーボ駆動装置30側の油圧回路について詳説する。
油圧サーボ駆動装置30のポンプポート31には、EGRバルブ装置20から駆動圧回路93を通してポンプ圧油が供給される。油圧サーボ駆動装置30の内部において、ポンプポート31と油圧サーボ駆動装置30を構成するピストン64の圧油流入ポート65とが第17内部流路117で連通している。第17内部流路117にはフィルタ117Aが設けられている。
ピストン64のドレン流出ポート66と油圧サーボ駆動装置30のドレンポート33とが第18内部流路118で連通している。ピストン64の第1圧油流出入ポート67と油圧サーボ駆動装置30のボトム側シリンダ圧油室34とが第19内部流路119で連通している。さらに、ピストン64の第2圧油流出入ポート68とトップ側シリンダ圧油室35とが第20内部流路120で連通している。
油圧サーボ駆動装置30のパイロットポート32は、第21内部流路121を介してピストン64のパイロット圧油室と連通している。第21内部流路121にはフィルタ121Aが設けられている。
そして、ピストン64内のパイロットスプール63が、EPCバルブ51のパイロット圧油で駆動される。パイロットスプール63には、位置センサ63Bが設けられており、位置センサ63Bから図示略の制御装置に位置検出信号をフィードバックすることで、パイロットスプール63の位置がサーボ制御される。
このような油圧サーボ駆動装置30において、パイロットスプール63をバネ63Aのバネ力よりも大きいパイロット圧により図中の右側に移動させると、第117内部流路117と第20内部流路120とが各ポート65,68を介して連通し、ポンプ圧油がトップ側シリンダ圧油室35に供給される。
トップ側シリンダ圧油室35に圧油が供給されると、油圧ピストン36が移動し、これに接続された可変ターボ過給機10の開度調整機構のレバー13を駆動して、ノズル部の開度を開ける。これに対してボトム側シリンダ圧油室34は、第19内部流路119、各ポート66,67、および第18内部流路118を通してドレンポート33と連通することになり、油圧ピストン36がボトム側に移動した分に応じた(トップ側シリンダ圧油室35に流入したポンプ圧油に応じた)ポンプ圧油がドレンされる。
このような油圧ピストン36も、パイロットスプール63に追従して移動するように構成されており、実際には油圧ピストン36に設けられている各ポート65,66,67,68も同時に移動する。従って、パイロットスプール63がバネ63Aとつり合った位置で停止すると、この停止した位置に油圧ピストン36が追いついた時点では、パイロットスプール63がセンター位置となり、メインのポンプ圧油を遮断して油圧ピストン36をホールドし、ノズル部の開度を維持する。
パイロットスプール63にバネ63Aのバネ力よりも小さいパイロット圧油を供給すると、パイロットスプール63は該バネ力により図中の左側に戻る。このことによりポンプ圧油の流れが切り換わり、ポンプ圧油が第17内部流路、各ポート65,67、および第19内部流路119を介してボトム側シリンダ圧油室34に供給され、油圧ピストン36はパイロットスプール63に追従して図中の左側に戻る。これと同時に、トップ側シリンダ圧油室35内に流入していたポンプ圧油は、第12内部流路120、各ポート66,68、および第18内部流路118を通してドレンポート33からドレンされる。この結果、開度調整機構のレバー13は先程とは逆向きに駆動され、ノズル部が閉められる。
パイロットスプール63および油圧ピストン36がパイロット圧とバネ63Aのバネ力とのつり合い位置まで戻った状態ではやはり、パイロットスプール63がセンター位置となり、ポンプ圧油の供給が遮断されてノズル開度が閉じ側で維持される。
以上の本実施形態のエンジン1によれば、メインのポンプ圧油を供給する圧油供給回路90が、EGRバルブ装置20内でそれぞれ油圧サーボ駆動装置30,40用に分岐しているうえ、油圧サーボ駆動装置30,40にパイロット圧を生成するEPCバルブ51,52が、共にEGRバルブ装置20に取り付けられているため、ポンプ圧油およびパイロット圧油を分配するための従来の油圧マニホールドブロックをEGRバルブ装置20で代用でき、そのような油圧マニホールドブロックを不要にできる。
このことにより、シリンダヘッド2に取り付けられる重量部品の数が低減するため、エンジン1の振動や揺れが迅速におさまるようになり、安定性を向上させることができる。加えて、従来必要であった油圧マニホールドブロックへのニップル類の取付作業や配管作業を省略でき、組立性も向上させることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、油圧サーボ駆動装置40側では、パイロットスプール49により3ポート3位置式のピストン45が構成され、油圧サーボ駆動装置30側では、パイロットスプール63により4ポート3位置式のピストン64が構成されていたが、両方の油圧サーボ駆動装置30,40にて3ポート3位置式を採用したり、4ポート3位置式を採用したりしてもよく、どのような構成の油圧サーボ駆動装置を用いるかは、その実施にあたって任意に決められてよい。
前記実施形態では、EPCバルブ51,52が共にEGRバルブ装置20に取り付けられていたが、共に可変ターボ過給機10に取り付けられている場合でも本発明に含まれる。しかしながら、高温となる可変ターボ過給機10にEPCバルブ51,52を取り付けるよりも、高温になりにくいEGRバルブ装置20に取り付けることが、熱影響を受けることがないため望ましい。
前記実施形態では、EGRバルブ装置20用の油圧サーボ駆動装置40が、当該EGRバルブ装置20内に内蔵される構成であったが、油圧サーボ駆動装置30が可変ターボ過給機10の外側に取り付けられているのと同様に、油圧サーボ駆動装置40をEGRバルブ装置20の外側に取り付けてもよい。
前記実施形態では、油圧サーボ駆動装置30のドレンポート33は、ドレン流路76によって可変ターボ過給機10と連通し、ドレンポート33からのドレン圧油を可変ターボ過給機を介してドレンさせる構成であったが、これに限定されず、例えばドレンポート33とドレン回路95(図1)とを連通させてドレンさせてもよい。
前記実施形態では、本発明の油圧アクチュエータとして、油圧サーボ駆動装置30,40について説明したが、パイロットスプールをサーボ制御によらずに移動させる非サーボ制御型の油圧アクチュエータであってもよい。
前記実施形態では、パイロット圧が生成されるのは可変ターボ過給機10およびEGRバルブ装置20用の各EPCバルブ51,52であったが、可変容量型の油圧ポンプを駆動するためのEPCバルブであったり、バルブの開閉タイミングを可変に構成された可変バルブタイミング装置用のEPCバルブ等であったりしてもよい。
可変容量型の油圧ポンプでは、斜板等を駆動する油圧アクチュエータ用のパイロット圧を生成するためにEPCバルブが用いられる。可変バルブタイミング装置では、エンジンのクランクシャフトの回転を遊星減速機を介してカムシャフトに伝達し、この遊星減速機内の遊星歯車機構の一部を油圧アクチュエータで駆動してクランクシャフトの回転とカムシャフトの回転との位相差を可変にする場合など、そのような油圧アクチュエータ用のパイロット圧を生成するためにEPCバルブが用いられる。
前記実施形態では、図4に示すように、EGRバルブ装置20内に設けられた内部流路111は、内部流路110から分岐し、EPCバルブ51側へ連通していたが、内部流路111を内部流路101から直接分岐させてもよい。
前記実施形態では、2つのEPCバルブ51,52がEGRバルブ装置20に集約されていたが、3つ以上のEPCバルブを1つの機器に取り付けた場合でも本発明に含まれる。
本発明は、EPCバルブで生成されたパイロット圧を利用する複数の機器が搭載されたエンジンに好適に利用きる。
1…エンジン、10…可変ターボ過給機、20…EGRバルブ装置、30…第1油圧アクチュエータである油圧サーボ駆動装置、33…ドレンポート、40…第2油圧アクチュエータである油圧サーボ駆動装置、51…第1制御弁であるEPCバルブ、52…第2制御弁であるEPCバルブ、70…エンジン潤滑回路、81…油圧ポンプ、90…圧油供給回路、91…昇圧ポンプ、101…ポンプ圧油用内部流路である第1内部流路、104…パイロット圧生成用内部分岐流路である第4内部流路、110…ポンプ圧油用内部分岐流路である第10内部流路、111…パイロット圧生成用内部分岐流路である第11内部流路。
減圧バルブ53に設けられたドレン流出ポート56は第8内部流路108に連通しており、この第内部流路108は、EGRバルブ装置20の第9内部流路109と連通し、第9内部流路109の先端がドレン用の第2内部流路102に接続されている。従って、パイロットスプール49を戻し側に移動した際に減圧バルブ53に戻ったパイロット圧油は、EGRバルブ装置20のドレンポート43からドレン回路95を通して戻ることになる。
このような油圧サーボ駆動装置30において、パイロットスプール63をバネ63Aのバネ力よりも大きいパイロット圧により図中の右側に移動させると、第17内部流路117と第20内部流路120とが各ポート65,68を介して連通し、ポンプ圧油がトップ側シリンダ圧油室35に供給される。
パイロットスプール63にバネ63Aのバネ力よりも小さいパイロット圧油を供給すると、パイロットスプール63は該バネ力により図中の左側に戻る。このことによりポンプ圧油の流れが切り換わり、ポンプ圧油が第17内部流路117、各ポート65,67、および第19内部流路119を介してボトム側シリンダ圧油室34に供給され、油圧ピストン36はパイロットスプール63に追従して図中の右側に戻る。これと同時に、トップ側シリンダ圧油室35内に流入していたポンプ圧油は、第20内部流路120、各ポート66,68、および第18内部流路118を通してドレンポート33からドレンされる。この結果、開度調整機構のレバー13は先程とは逆向きに駆動され、ノズル部が閉められる。

Claims (5)

  1. エンジンにおいて、
    少なくとも可変ターボ過給機、排気再循環用バルブ装置と、
    前記可変ターボ過給機、排気再循環用バルブ装置をそれぞれ駆動する第1、第2油圧アクチュエータと、
    前記第1、第2油圧アクチュエータ用のパイロット圧を生成する第1、第2制御弁とが設けられ、
    前記可変ターボ過給機、排気再循環用バルブ装置のいずれか一方の機器には、前記第1、第2制御弁の両方が取り付けられ、
    前記一方の機器は、該エンジンの排気マニホールド側とは異なる位置に配置されている
    ことを特徴とするエンジン。
  2. 請求項1に記載のエンジンにおいて、
    前記排気再循環用バルブ装置には、前記第2油圧アクチュエータへポンプ圧油を流すポンプ圧油用内部流路と、
    前記ポンプ圧油用内部流路から分岐して前記ポンプ圧油を前記第1油圧アクチュエータ側に流すポンプ圧油用内部分岐流路と、
    前記ポンプ圧油用内部流路から分岐して前記第1、第2制御弁に前記ポンプ圧油を流す一対のパイロット圧生成用内部分岐流路とを備えている
    ことを特徴とするエンジン。
  3. 請求項1または請求項2に記載のエンジンにおいて、
    前記第1油圧アクチュエータには前記ポンプ圧油のドレンポートが設けられ、
    前記ドレンポートは前記可変ターボ過給機と連通している
    ことを特徴とするエンジン。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のエンジンにおいて、
    前記第1、第2油圧アクチュエータへの圧油としてエンジン潤滑油が用いられている
    ことを特徴とするエンジン。
  5. 請求項4に記載のエンジンにおいて、
    当該エンジンを潤滑するエンジン潤滑回路と、
    前記エンジン潤滑回路から分岐して前記エンジン潤滑油を前記第1、第2油圧アクチュエータへ供給する圧油供給回路と、
    前記エンジン潤滑回路内に設けられて該エンジン潤滑回路に前記エンジン潤滑油を流す油圧ポンプと、
    前記圧油供給回路内に設けられて前記油圧ポンプからのエンジン潤滑油を昇圧して該圧油供給回路に流す昇圧ポンプとを備えている
    ことを特徴とするエンジン。
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