この発明は、移動体に搭載され、地図の表示や目的地までの案内を行うナビゲーション装置に関する。
従来のカーナビゲーション装置においては、登録されたメモリ地点が選択されると、車両の現在位置とその周辺の道路地図を表示し、この道路地図を広域表示の縮尺に変更した後に、現在位置からメモリ地点等に向かって自動的にスクロールする。そして、メモリ地点等の周辺の道路地図を詳細表示の縮尺に変更して表示する。これにより、ユーザは、現在位置とメモリ地点等の間の位置関係や距離の程度を把握できる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−108894号公報(第5〜7頁、第2図)
従来のカーナビゲーション装置においては、登録されたメモリ地点へのスクロールの際、現在位置を同時に含む地図にならずに自動スクロールされる場合があるので、これらの位置関係や距離感覚が分かりにくいといった問題があった。
この発明は、上述のような問題点を解決するためになされたもので、地図の移動の際に現在位置との関係が分かりやすいナビゲーション装置を得るものである。
この発明に係るナビゲーション装置は、移動体の現在位置を特定する自車位置特定部と、地図データを記録した地図データベースと、移動体の地図上の位置を示す自車マーク及び地図データを画面に表示する表示部と、ユーザの操作を入力する操作入力部と、目的地まで又は経由地を経由し目的地までの経路を探索する経路探索部と、地図生成部とを備える。地図生成部は、操作入力部からの操作情報により画面の中の地図が移動するとき、地図データベースから地図データを読み込み、現在位置と自車マークとを含む概略地図を生成し、これを画面の中の一部の範囲として表示部に表示するものである。
この発明によれば、ユーザの操作により画面の中の地図が移動すると、現在位置と自車マークとを含む概略地図が表示されるので、現在位置との関係が分かりやすいナビゲーション装置が得られる。
この発明の実施の形態1〜14のナビゲーション装置を示すブロック図である。
この発明の実施の形態1〜4の機能構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態1の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態1を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態2の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態2を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態3の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態3を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態4の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態4を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態5〜14の機能構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態5の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態5を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態6の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態6を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態7の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態7を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態8の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態8を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態9の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態9を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態10の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態10を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態11を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態11の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態12を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態13を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態14を示す画面表示の例である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1におけるナビゲーション装置を示すブロック図である。ナビゲーション装置1の中にある制御部2は、例えばマイクロコンピュータから構成されており、この装置の全体を制御する。GPS(Global Positioning System)受信機4は、GPS衛星からのGPS信号をGPS受信用のアンテナ3を介して受信し、これに基づき車両の現在位置を検出する。車速信号用の入力端子5は、ナビゲーション装置1が搭載された車両等の移動体の車速信号が入力され、車速センサ6は、この車速信号に基づき移動体の移動速度を検出する。ジャイロセンサ7は、移動体の進行方位を検出する。道路情報受信機9は、FM放送波や、電波ビーコン、光ビーコンなどからの渋滞や規制などの道路情報信号を道路情報受信用のアンテナ8を介して受信する。
操作入力部10は、図示しない操作パネルやリモコン等からユーザの操作を受け取る。マップマッチング部11は、GPS受信機4からの現在位置データおよび車速センサ6から送られてくる速度データとジャイロセンサ7から送られてくる方位データとにより生成された現在位置を、後述する地図データ処理部16から読み出した地図データによって表される地図と対応させ、移動体の現在位置を特定する。これら、GPS受信機4、車速センサ6、ジャイロセンサ7、マップマッチング部11は、自車位置特定部を構成する。
経路探索部12は、移動体の出発地点、設定地点又は現在位置等から目的地まで、又は、経由地を経由し目的地までの経路を探索する。誘導案内部13は、経路探索部12で探索された経路に沿って、移動体が移動する際に出力する誘導案内図および音声案内メッセージを生成する。スピーカー14は、誘導案内部13から送られてくる誘導案内メッセージを音声で出力する。地図DB(Data Base)15は、地図データ、施設データ、及び、ナビゲーション装置1内の各機能を制御するプログラムなどのデータを記憶する。例えばHDD(Hard Disk Drive)等から構成される。
地図データ処理部16は、地図DB15から送られてきた地図データを一時的に保管するとともに、制御部2を介し、マップマッチング部11から送られてくる現在位置データ、経路探索部12から送られてくる経路データなどのデータと地図データの関連付けを処理する。地図生成部17は、地図データ処理部16から送られてくるデータに応じて、表示部18に表示する表示信号を生成する。その際、必要に応じて、地図DB15から各種データを入手する。
モニター等の表示部18は例えばLCD(Liquid Crystal Display)から構成されており、地図生成部17から送られてくる表示信号に応じて、地図データ、自車の地図上の位置を示す自車マーク、探索された経路、その他の種々のメッセージを画面に表示する。このモニターの画面の中で地図データを最大の範囲で表示するものをメインウィンドウとし、これは、地図が表示される地図表示画面となる。また、このモニターの画面の一部の範囲にはサブウィンドウが形成されることがあり、これは、概略地図と各種の情報が表示される画面となる。なお、この概略地図は、メインウィンドウの中の地図よりも縮尺率を下げて広域を表示することが多いが、スクロール等による地図の移動量が少ない場合は、メインウィンドウの中の地図と縮尺率が同じであったり、縮尺率を上げて表示したりしても良い。
なお、このナビゲーション装置1は、アンテナ3、アンテナ8、スピーカー14は移動体に備え付けのものを使っているが、ナビゲーション装置1に含まれていても良い。
図2は、図1の地図データ処理部16、地図生成部17に関する詳細な機能構成を示すブロック図である。地図データ処理部16は、スクロール操作手段21、ルート管理手段22、自車位置表示監視手段23、所定情報選択手段24、概略地図生成判定手段25、で構成される。また、地図生成部17は、概略地図生成手段28と表示信号生成手段35で構成される。
スクロール操作手段21は、制御部2を介した操作入力部10からの操作パネルやリモコン等の操作信号を基に、スクロール操作等のユーザの操作に応じたカーソル位置を出力する。自車位置表示監視手段23は、制御部2を介した現在位置とスクロール操作手段21からの情報を基に、画面のメインウィンドウの規定位置(画面に通常表示される位置であり、例えば画面中央や、画面中央部の下方等)に表示される自車の現在位置を監視する。スクロール操作手段からの情報により、自車の現在位置が地図の移動に伴って画面のメインウィンドウの規定位置から移動したか、メインウィンドウの地図の外に移動したかなどを監視する。
ルート管理手段22は、制御部2を介した経路探索部12からの経路情報を基に、ルート設定の有無を出力する。所定情報選択手段24は、制御部2を介した現在位置と、スクロール操作手段21からのカーソル位置と、ルート管理手段22からの情報とを基に、サブウィンドウの概略地図に表示する所定情報(例えば、自車の現在位置とカーソル位置や、ルートが設定されている場合は、現在位置と目的地、現在位置から経由地を経由して目的地まで等の情報)を選択して決め、それを出力する。
概略地図生成判定手段25は、自車位置測位手段26とカーソル位置測位手段27から構成され、適宜地図DB15を参照する。自車位置測位手段26は、制御部2を介したGPS、ジャイロ、車速、マップマッチングなどの自車位置特定部からの情報を基に、自車の地図上の現在位置の移動を特定する。カーソル位置測位手段27は、地図DB15からの地図データを基に、地図上のカーソル位置の移動を特定する。これらの地図上の移動と、自車位置表示監視手段23からの自車の現在位置のメインウィンドウ上の移動の有無と、所定情報選択手段からの経由地や目的地等の所定情報を基に、画面のメインウィンドウ上の自車の現在位置や目的地等がスクロール等のユーザの操作による地図の移動に伴って移動したか、あるいは、画面の中の地図の表示範囲外、つまり、メインウィンドウの外に移動したかを判断し、それによってサブウィンドウに概略地図を生成するかの判定をする。
地図生成部17の中の概略地図生成手段28は、後述する表示縮尺算出手段29、自車表示位置算出手段30、カーソル表示位置算出手段31、ルート線表示位置算出手段32、所定情報算出手段33、地図データフィルタリング手段34から構成され、地図データ処理部16の概略地図生成判定手段25からの情報を基に、サブウィンドウの概略地図を描画するために必要なデータを生成し、表示信号生成手段35に出力する。その際、適宜地図DB15を参照する。表示信号生成手段35は、メインウィンドウの地図表示画面と、サブウィンドウの概略地図画面とを合成して、表示信号を表示部18に出力して表示する。
表示縮尺算出手段29は、自車の現在位置とカーソル位置がサブウィンドウの概略地図表示エリアに収まる地図の縮尺を算出する。自車表示位置算出手段30は、概略地図上での自車表示位置を算出する。カーソル表示位置算出手段31は、概略地図上でのカーソル表示位置を算出する。ルート線表示位置算出手段32は、概略地図上での経路の表示位置を算出する。所定情報算出手段33は、自車の現在位置とカーソル位置等の間の距離や所要時間などの所定情報を算出する。地図データフィルタリング手段34は、シンプルな概略地図を作成するために、不要なデータ、例えば施設を表すアイコンや、細街路等を取り除く。
このように構成されたナビゲーション装置の動作について図3のフローチャートに従って説明する。また、図4にはその際の画面表示例を示す。さて、ナビゲーション装置1を動作させると、図4(a)に示すように、ナビゲーション装置1を搭載した移動体の地図上の位置を示す自車マークを現在位置上に重畳させ(図中では、画面中央部近辺の略三角形状のものが自車マークであり、この先端が現在位置を示す)、それをメインウィンドウの地図表示画面の規定位置(画面に通常表示される位置であり、例えば画面中央部の下方等)に表示する(ステップS100)。
次に、スクロール操作手段21にてスクロール操作を開始したかをチェックする(ステップS110)。スクロール操作がされていない時は、ステップS100に戻って、自車の現在位置の表示を続ける。スクロール操作開始と判定され、メインウィンドウの地図の移動が始まると、図4(b)に示すように、メインウィンドウには、画面中央部近辺に略円形をしたカーソルマークが表示されると共に、自車の現在位置上に自車マークを表示した概略地図がサブウィンドウに形成され、それがメインウィンドウの地図表示画面内に重畳表示される(ステップS120)。このとき、地図生成部17の概略地図生成に関わる機能のうち、表示縮尺算出手段29、地図データフィルタリング手段34、表示信号生成手段35を動作させて概略地図生成を行う。
次に、スクロール釦が押下され、スクロール操作が継続されているかを判定する(ステップS130)。スクロール操作が継続されているときは、ステップS120に戻り、表示縮尺算出手段29にて概略地図画面の表示縮尺を適正化して重畳表示を続ける。また、スクロール操作を停止したときは、「現在地」または「他操作」釦により、他の操作がなされたかを判定する(ステップS140)。
他の操作が行われたとき、サブウィンドウを消して、ステップS100に戻り、自車の現在位置を画面のメインウィンドウの地図表示画面の規定位置に表示する。他の操作も行われないとき、ナビゲーション装置1の電源がOFFされたかどうかを判定する(ステップS150)。電源がOFFされた時は終了となるが、電源がOFFされないときは、ステップS120に戻り、スクロールが一時停止した状態となり、サブウィンドウに地図を表示し続ける。なお、ステップS130で再度スクロール釦が押された時は、再度スクロールを開始する。
このように構成されたナビゲーション装置においては、ユーザの操作によりスクロールを開始し、画面の中のメインウィンドウの地図が移動すると、サブウィンドウに自車の現在位置と自車マークとを含む概略地図が表示されるので、スクロールの際、自車の現在位置との方向関係や距離関係が感覚的に分かりやすいナビゲーション装置が得られる。また、任意の地点へのスクロールや、スクロールの途中から別地点へスクロールを変更することも可能であり、更に、スクロール中の画面を止めて周辺地図を確認後、スクロールを再開することも出来、利便性に優れたナビゲーション装置が得られる。
実施の形態2.
実施の形態1では、サブウィンドウに現在位置上の自車マークを含む概略地図を表示していたが、本実施の形態2では、この概略地図に更にスクロール時のカーソル位置を表示することにより、位置関係をより分かりやすくするナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1、図2のブロック図と同じである。図5は本実施の形態2を説明するためのフローチャート図であり、図6は画面表示例である。実施の形態1との差異は、図5のステップS121、および、図6(b)の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
スクロール操作が開始され、メインウィンドウの地図が移動し、サブウィンドウの概略地図画面をメインウィンドウの地図表示画面内に重畳表示するとき、図6(b)に示すように、サブウィンドウ内には、自車の現在位置上の自車マークと共に、カーソル位置(図中では画面中央部近辺の略円形のマークがカーソル)が含まれた概略地図画面を表示する(図5、ステップS121)。これらは、図2の自車表示位置算出手段30、カーソル表示位置算出手段31を動作させて求める。
このように構成されたナビゲーション装置においては、自車マークによる移動体の現在位置とスクロールのカーソル位置とが同時に表示されるので、現在位置に対しどの辺りをスクロールしているかという位置と距離の関係が容易に把握できるので、利便性に富んだナビゲーション装置が得られる。
実施の形態3.
実施の形態2では、サブウィンドウに現在位置上の自車マークとカーソル位置を含む概略地図とを表示していたが、本実施の形態3では、このサブウィンドウの概略地図に更に距離や所要時間等の情報を表示することにより、位置関係を分かりやすくするナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1、図2のブロック図と同じである。図7は本実施の形態3を説明するためのフローチャート図であり、図8は画面表示例である。実施の形態2との差異は、図7のステップS122、および、図8(b)の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
スクロール操作が開始され、メインウィンドウの地図が移動し、サブウィンドウの概略地図画面をメインウィンドウの地図表示画面内に重畳表示するとき、図8(b)に示すように、サブウィンドウ内には、現在位置上の自車マークと、カーソル位置が含まれた概略地図画面に、所定情報(例えば、自車の現在位置とカーソル位置の相互間の直線距離や所要時間等の情報)を加えて表示する(図7、ステップS122)。これらは、図2の地図データ処理部16にある所定情報選択手段24によって選択された対象に対し、地図生成部17にある所定情報算出手段33を動作させて、距離や所要時間等を求める。尚、図8(b)のサブウィンドウに示すように、自車の現在位置とカーソル位置間を点線や、色を変更した線等で結ぶと更に理解し易くなる。
このように構成されたナビゲーション装置においては、自車の現在位置とカーソル位置の間の距離や所要時間等の情報が把握できるため、利便性に富んだナビゲーション装置が得られる。また、カーソル位置を目的地や経由地に設定する場合には、新経路の設定前にこの場所までの距離や時間等の所定情報が把握できるので、使いやすいナビゲーション装置が得られる。
実施の形態4.
実施の形態2では、サブウィンドウに現在位置上の自車マークとカーソルを含む概略地図とを表示していたが、本実施の形態4では、この概略地図の情報量を減少させ、簡素化して表示することにより、位置関係を分かりやすくするナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1、図2のブロック図と同じである。図9は本実施の形態4を説明するためのフローチャート図であり、図10は画面表示例である。実施の形態2との差異は、図9のステップS123、および、図10の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
スクロール操作が開始され、メインウィンドウの地図が移動し、サブウィンドウの概略地図画面をメインウィンドウの地図表示画面内に重畳表示するとき、図10(b)に示すように、サブウィンドウ内に表示する概略地図の内容をこれと同じ縮尺の地図の情報量以下として簡素化して表示したり、概略地図の縮尺率に応じて簡略化して表示したりする(図9、ステップS123)。例えば、縮尺率が小さい広域地図になればなるほど狭い道を省略する等情報量を減少させ簡略化して見やすくする。なお、これらは、図2の表示縮尺算出手段29の情報を元に、地図データフィルタリング手段34を動作させる。
このように構成された地図表示装置においては、移動体の現在位置とカーソル位置の距離が遠くなり、縮尺率の小さい広域地図になると、より簡略した地図(例えば、走行ルートのみの線画)にすることにより、位置関係が容易に把握できる地図表示が可能なナビゲーション装置が得られる。
実施の形態5.
実施の形態1〜4では、目的地とルートが設定されていないときに、サブウィンドウに現在位置上の自車マーク等を含む概略地図を表示していたが、本実施の形態5では、目的地までの経路が設定されているときに、この概略地図に目的地を表示することにより、位置関係を分かりやすくするナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1のブロック図と同じである。図11は、本実施の形態に関わる機能構成を示すブロック図である。図12は本実施の形態5を説明するためのフローチャート図であり、図13は画面表示例である。実施の形態2との差異は、図11と、図12のステップS124、および、図13の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
図11において、図2の機能構成図との差異部分について説明する。地図データ処理部16内の施設検索制御手段36は、検索によって抽出した施設や地点等を地図に表示しているかを出力する。目的地表示位置算出手段37は、目的地、経由地、経路の途中にある所定の対象(経路の中で曲がる交差点、経路の中の車線数が増減する変更地点、経路からの距離が所定値以下の施設、道路、交差点、ランドマーク等の代表的な地点)が地図上のどこに位置するかを算出する。
概略地図生成手段28の中のルート候補算出手段38は、自車の現在位置とカーソル位置若しくはカーソル位置からの距離が所定値以下の代表的な地点(施設、道路、交差点、ランドマーク等)までの経路候補とその描画データを算出する。また、検索によって抽出した施設や地点等の位置、又は、カーソル位置若しくはカーソル位置からの距離が所定値以下の代表的な地点を経由する経路候補とその描画データを算出する。距離算出手段39は、自車の現在位置、目的地、検索によって抽出した施設や地点等の経由地、経路の途中に有る所定の対象、カーソル位置若しくはカーソル位置からの距離が所定値以下の代表的な地点の間の直線距離、又は、ルート候補算出手段38からの経路候補に沿った経路距離を算出する。所要時間算出手段40は、距離算出手段39からの直線距離又は経路距離を基に予測所要時間を算出する。なお、距離算出手段39、所要時間算出手段40は、図2の所定情報算出手段33を分割化したものに相当する。
このように構成されたナビゲーション装置では、図13(a)に示すように、略三角形の自車マークと図中の太線で表される経路がメインウィンドウに表示されている。ここで、スクロール操作が開始され、メインウィンドウの地図が移動し、サブウィンドウの概略地図画面をメインウィンドウの地図表示画面内に重畳表示するとき、図13(b)、(c)に示すように、サブウィンドウ内には現在位置上の自車マークとカーソル位置に加えて図中の「G」で表されている目的地、および目的地までの設定経路が含まれた概略地図画面を表示する(図12、ステップS124)。目的地の表示位置は、目的地表示位置算出手段37を動作させて求める。なお、経路の表示を省略することは可能である。
なお、ここでは、サブウィンドウに目的地を表示しているが、これは目的地でなくても経路の途中にある経由地、曲がる交差点、インター、車線数が増減する変更地点、経路からの距離が所定値以下の代表的な地点(施設、道路、交差点、ランドマーク等)であっても良い。
このように構成されたナビゲーション装置においては、移動体の現在位置とカーソル位置と目的地等を含む位置関係が容易に把握できる地図表示が可能なナビゲーション装置が得られため、利便性が向上する。
実施の形態6.
実施の形態5では、サブウィンドウに現在位置上の自車マークとカーソルと目的地等を含む概略地図を表示していたが、本実施の形態6では、このサブウィンドウの概略地図に所定情報を表示することにより、カーソル位置の状況を更に分かりやすくするナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図14は本実施の形態を説明するためのフローチャート図であり、図15は画面表示例である。実施の形態5との差異は、図14のステップS125、および、図15(b)の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
スクロール操作が開始され、メインウィンドウの地図が移動し、サブウィンドウの概略地図画面をメインウィンドウの地図表示画面内に重畳表示するとき、図15(b)に示すようにサブウィンドウ内に現在位置上の自車マークと、カーソル位置、目的地に加えて、所定情報が含まれる概略地図画面を表示する(図14、ステップS125)。所定情報としては、例えば、自車の現在位置とカーソル位置、及び、カーソル位置と目的地の相互間の直線距離と所要時間等の情報があげられる。なお、これらは、図11の距離算出手段39、所要時間算出手段40を動作させて求める。
このように構成されたナビゲーション装置においては、移動体の位置から目的地の位置までの設定済み経路が表示されると共に、カーソル位置までの所定情報も表示されるので、カーソル位置の状況把握や比較が容易で、更に利便性に優れたナビゲーション装置が得られる。
実施の形態7.
実施の形態6では、サブウィンドウに現在位置上の自車マークとカーソルと目的地とカーソル位置の所定情報を含む概略地図とを表示していたが、本実施の形態7では、この概略地図にカーソル位置を経由地とする新経路及びその所定情報を表示することにより、新経路設定が容易なナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図16は本実施の形態7を説明するためのフローチャート図であり、図17は画面表示例である。実施の形態6との差異は、図16のステップS126、および、図17(b)の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
スクロール操作が開始され、メインウィンドウの地図が移動し、サブウィンドウの概略地図画面をメインウィンドウの地図表示画面内に重畳表示するとき、図17(b)に示すようにサブウィンドウ内に現在位置上の自車マーク、カーソル位置及び目的地に加えて、カーソル位置を経由する新経路と、この新経路の所定情報が含まれる概略地図画面を表示する(図16、ステップS126)。図17(b)では、現在位置とカーソル位置及び現在位置と目的地の相互間の情報(経路の距離と所要時間の情報)、並びに、現在位置からカーソル位置を経由し目的地までの経由情報(新経路の距離と所要時間の情報)を表示している。
新経路は、カーソル位置上の実走可能な道路、あるいは、カーソル位置上に道路が無かったり、一方通行等のため通行できなかったりするときは、カーソル位置からの距離が所定値以下で実走可能な道路を選んで、図11のルート候補算出手段38が経路を設定し、この情報を元に、距離算出手段39、所要時間算出手段40で所定情報を求める。なお、カーソル位置が山、湖など、近くに道路が存在しない場合、直線距離としてもよい。
なお、カーソル位置を経由地とする新経路は、例えば、図17(b)のメインウィンドウ内の「経由地設定」釦を操作することにより、新経路を生成させる。また、所定情報(相互間の情報と経由情報)には、図11の概略地図生成手段28の中には図示していないが、距離と移動体の燃費情報を基にした燃料算出手段からの燃料消費量と、この燃料消費量と燃料の値段と有料道路の料金等を基にした料金算出手段からの料金を表示しても良い。これらは、例えば、自車の現在位置、目的地、カーソル位置等の経由地の相互間の距離を基に計算されたり、現在位置から経由地を経由して目的地までの距離を基に計算されたりする。
このように構成された地図表示装置においては、カーソル位置を経由地とした新経路に変更する場合、当初の経路と新経路の情報を表示することが出来、事前に新しい案内経路の情報を把握できるので、利便性が向上したナビゲーション装置が得られる。
実施の形態8.
実施の形態7では、サブウィンドウにカーソル位置を経由する概略地図を表示させたが、本実施の形態8では、この概略地図に施設や地点を経由地とする新経路及びその所定情報を表示することにより、新経路設定が容易なナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図18は本実施の形態8を説明するためのフローチャート図であり、図19は画面表示例である。実施の形態7との差異は、図18のステップS111、ステップS127、ステップS131、および、図19(b)の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
図11の施設検索制御手段36で周辺の施設や地点等の経由地を選択したか判定する(図18、ステップS111)。周辺施設等を選択していないときは、ステップS100を繰り返す。施設等を選択した時は、図19(b)に示すようにメインウィンドウの地図の表示が変化し施設等(図中「A」で表記)を表示すると共に、サブウィンドウに現在位置上の自車マークと、施設等と、目的地に加えて、施設等を経由する新経路と、この新経路の所定情報が含まれる概略地図画面を表示する(図18、ステップS127)。
新ルートは、施設等の位置の近辺で実走可能な道路を選んで、図11のルート候補算出手段38が経路を設定し、この情報を元に、距離算出手段39、所要時間算出手段40で所定情報を求める。図19(b)では、現在位置と施設等の経由地の位置及び現在位置と目的地の相互間の情報(経路の距離と所要時間の情報)、並びに、現在位置から施設等の経由地を経由し目的地までの経由情報(新経路の距離と所要時間の情報)を表示している。
次に、ステップS131において、施設の選択操作が継続しているかを判定し、他の施設等の施設選択が継続している時は、ステップS127に戻り、選択された他の施設をサブウィンドウの概略地図に表示する。継続していない時はステップS140へ行く。ステップS140とS150は、実施の形態1や実施の形態7と同じであるが、ステップS150で電源がOFFされないときは、ステップS127に戻り、同じ施設をサブウィンドウの概略地図に表示し続ける。
このように構成された地図表示装置においては、自車の現在位置と選択した施設や地点等との位置関係、選択した施設や地点等を経由地とする新ルート候補の案内を把握でき、利便性に優れたナビゲーション装置が得られる。
実施の形態9.
実施の形態3では、スクロールが開始されると、サブウィンドウに現在位置上の自車マークと所定情報を含む概略地図を表示していたが、本実施の形態9では、スクロール操作等を開始し、自車の現在位置等が画面のメインウィンドウの地図表示画面の表示範囲外となったときに、サブウィンドウに概略地図を表示することにより、メインウィンドウの視認性を向上させたナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図20は本実施の形態9を説明するためのフローチャート図であり、図21は画面表示例である。実施の形態3との差異は、図20のステップS112、および、図21(b)、(c)の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
まず、スクロール操作が開始され、メインウィンドウの地図が移動し、自車マークと共に自車の現在位置がメインウィンドウの枠外である地図表示画面の表示範囲外に移動したかを判断する(図20、ステップ112)。図21(b)に示すように、まだ表示範囲外に移動していない時はステップS100に戻る。表示範囲外に移動した時は、図21(c)に示すように、サブウィンドウ内に現在位置上の自車マークと、カーソル位置と、所定情報とが含まれる概略地図画面を表示する(図20、ステップS122)。その後の動作は実施の形態3と同様である。
なお、本実施の形態では、サブウィンドウの重畳表示を始めるか否かの判定は、自車の現在位置がメインウィンドウの枠外である地図表示画面の表示範囲外となったかを用いて説明したが、自車の現在位置がメインウィンドウ中央部等で通常表示される規定位置から所定距離離れた場合とすることも可能である。また、この所定距離は、メインウィンドウの地図表示画面が表示している縮尺に対応付けして定めても良い。例えば、メインウィンドウの地図の縮尺が小さくなり広域表示になるほど、この所定距離を短くする等である。なお、これらは、自車表示位置算出手段30を用いて求める。
また、本実施の形態では、ルート設定がされていない表示例について述べたが、これに限られることは無く、ルート設定がされていても同様に、スクロールが始まって、自車の現在位置がメインウィンドウの地図表示範囲外になったときにサブウィンドウの概略地図を表示するようにしても良い。また、メインウィンドウに目的地が表示されている場合は、この目的地がメインウィンドウの地図の移動と共にメインウィンドウの地図表示範囲外に移動した場合にサブウィンドウの概略地図を表示しても良い。また、経由地等の表示により画面のメインウィンドウの地図の表示が変化するとき、現在位置若しくは目的地が画面のメインウィンドウの通常表示される規定位置から所定距離離れた場合や、メインウィンドウの地図表示範囲外となったときにサブウィンドウの概略地図を表示しても良い。
このように構成された地図表示装置においては、スクロール操作等による地図の移動量が少ない場合、不必要な場合もあるサブウィンドウの概略地図画面が表示されないため、メインウィンドウの地図表示画面の視認性が向上し、利便性に優れたナビゲーション装置が得られる。
実施の形態10.
実施の形態5では、スクロールが開始されたときに、サブウィンドウに自車マークと目的地とカーソルを含む概略地図を表示していたが、本実施の形態10では、検索結果やメモリ登録された地点リスト等から目的地を選択して表示し、地図の表示が変化したときに、サブウィンドウに概略地図を表示することにより、自車の現在位置と目的地が分かりやすいナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図22は本実施の形態10を説明するためのフローチャート図であり、図23は画面表示例である。実施の形態5との差異は、図22のステップS113、S128、S132、S141、および、図23(b)、(c)の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
検索結果やメモリに登録された地点リスト等から目的地を選択し、目的地を表示するかどうかを判定する(図22、ステップS113)。目的地を表示しないときは、ステップS100を繰り返す。目的地を選択し、メインウィンドウの地図の表示が変化し、図23(b)に示すようにメインウィンドウの地図表示画面は目的地が表示されると共に、サブウィンドウに現在位置上の自車マークと、目的地が含まれる概略地図画面を表示する(図22、ステップS128)。
次に、「現在地」釦が押されたか判定し(ステップS132)、「現在地」釦が押下されたとき、図23(c)に示すように、メインウィンドウの地図表示画面に現在の自車の現在位置を表示するとともに、ステップS128に戻り、サブウィンドウに自車の現在位置と目的地を含む概略地図画面を継続して表示する。「現在地」釦を押していないときは、目的地設定を取り消すような「他操作」釦を押したかを判定し(ステップS141)、押された場合は、ステップS100に戻り、メインウィンドウの地図表示画面のみの表示にする(図23(a))。押されていないときはステップS150で電源をOFFにしたかを判定し、OFFの場合は終了する。OFFで無い場合は、ステップS128に戻り、図23(b)のまま表示を続ける。
このように構成された地図表示装置においては、検索やメモリに登録された地点を選択して、自車の現在位置と目的地をサブウィンドウの概略地図画面に表示するため、両地点間の位置関係などを素早く理解できるナビゲーション装置が得られる。
実施の形態11.
実施の形態5では、スクロールが開始されたときに、サブウィンドウに自車マークと目的地とカーソルを含む概略地図を表示していたが、本実施の形態10では、経路に沿って自車マークを移動し、目的地までの経路を見るデモ走行が開始されたときに、サブウィンドウに自車マークと目的地を含む概略地図を表示することにより、全工程中のどこのデモ走行かが分かるナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図24は本実施の形態11を説明するためのフローチャート図であり、図25は画面表示例である。実施の形態5との差異は、図24のステップS114、S129、S133、および、図25の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
デモ走行は、目的地を設定したとき、走行シミュレーションを実現する機能である。デモ走行が選択されているかを判断し(図24、ステップS114)、選択されていないときはステップS100を繰り返す。選択されているときは、デモ走行モードにする。デモ走行モードでは、経路に沿って自車マークを移動するため、現在位置と自車マークは異なる位置に表示される。つまり、メインウィンドウの地図の移動に伴って現在位置は地図と共に移動するが、一般に自車マークは画面のメインウィンドウの規定位置にあり、地図の移動に伴って方向だけが変わる。この結果、図25に示すように、メインウィンドウの自車マークの位置は変わらずに地図が移動するので、サブウィンドウに現在位置と、経路上のデモ走行中の自車マークと、目的地とが含まれる概略地図画面を表示する(ステップS129)。このとき、メインウィンドウの地図表示画面内に「デモ走行中」を表示すると、デモ走行モードであることが分かりやすい。
ステップS133でデモ走行モードが継続されている時はステップS129を繰り返し、デモ走行モードを継続していない時は、ステップS140へ行く。ステップS140とS150は、実施の形態1や実施の形態5と同じであるが、ステップS150で電源がOFFされないときは、ステップS129に戻り、デモ走行を一時停止し、同じ地図をサブウィンドウに表示し続ける。その後、ステップS133でデモ走行を再開したり、ステップS140でデモ走行を中止したりすることが出来る。
このように構成された地図表示装置においては、目的地までのデモ走行を実施したとき、経路が把握でき、全行程中のどこのデモ走行かが分かるため、利便性に富んだナビゲーション装置が得られる。
実施の形態12.
実施の形態1〜11では、通常の地図表示の際に、サブウィンドウに概略地図を表示させたが、本実施の形態12では、高速道路等を走行中の時、インター等の情報画面と地図画面によって画面が分割されている際にも、サブウィンドウに概略地図を表示させ、利便性を向上させたナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図26は本実施の形態12を説明するための画面表示例であり、高速道路走行中等の表示方法に関わる。図26(a)のように高速道路を走行中にインター等の情報画面と地図表示画面とを合わせて表示することがある。このとき、実施の形態1〜11で述べたように、地図のスクロール操作、デモ走行、目的地表示、経由地表示によってメインウィンドウの地図が移動したり、表示が変化したとき、これらの実施の形態で説明したように、サブウィンドウに概略地図画面を重畳表示する(図26(b))。
このように構成された地図表示装置においては、高速道路走行中など画面が分割されているときであっても、地図移動による現在位置との関係が容易に把握でき、利便性が向上したナビゲーション装置が得られる。
実施の形態13.
実施の形態1〜12では、サブウィンドウは右側の上部に表示しているが、本実施の形態13では、このサブウィンドウの概略地図をスクロール方向を基にして表示することにより視認性を向上させたナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図27は本実施の形態13を説明するための画面表示例であり、メインウィンドウの地図表示画面内に重畳表示するサブウィンドウの概略地図画面の表示位置に関わる。図27に示すように、スクロール操作を開始し、メインウィンドウの地図が移動したとき、スクロール方向と逆方向のエリアへサブウィンドウの概略地図画面を重畳表示するようにしている。
なお、ここでは、スクロールと逆の方向にサブウィンドウを表示したが、同じ方向でも良い。
このように構成されたナビゲーション装置においては、重畳表示するサブウィンドウの概略地図画面が、メインウィンドウの地図表示画面のスクロール方向と逆の方向にあるため、一般にユーザが見たい地図の邪魔にならないので、視認性に優れたナビゲーション装置が得られる。また、スクロール方向と同じ方向にサブウィンドウを表示する場合は、スクロール方向にあるサブウィンドウに縮小地図が表示されるため、サブウィンドウで広域が確認でき、全体像が理解しやすくなり、利便性が向上する。
実施の形態14.
実施の形態1〜13では、サブウィンドウの概略地図をメインウィンドウの地図表示画面に重畳表示させたが、本実施の形態14では、この概略地図を地図表示画面に表示させる形態を変更することにより視認性の向上したナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図28は本実施の形態14を説明するための画面表示例であり、メインウィンドウの地図表示画面内に同時表示するサブウィンドウの概略地図画面のサイズと表示位置に関わる。なお、ここでは、サブウィンドウの概略地図画面のサイズや表示位置を変更できるようにする。変更する画面表示例を図28(a)〜(c)に示す。
図28(a)はメインウィンドウの任意の場所にサブウィンドウを重畳表示した例であり、ウィンドウのエリアの位置、大きさ、移動は適宜行うことが出来る。図28(b)はPinP(Picture in Picture)の例であり、メインウィンドウの隅に適当な大きさで表示する。なお、この図では右上にある画面を右上の位置のまま拡大しているが、他の画面の隅であってもかまわない。図28(c)は画面分割の例である。この図においても右側にある画面を右側のまま拡大しているが、他の場所であってもかまわない。これらを適宜組み合わせることにより、メインウィンドウの表示を邪魔しないようにすることが出来る。
このように構成された地図表示装置においては、サブウィンドウの概略地図画面が、メインウィンドウの地図表示画面の邪魔をしにくいようにすることが可能となり、視認性に優れたるナビゲーション装置が得られる。
この発明に係るナビゲーション装置は、ユーザの操作により画面の中の地図が移動すると、現在位置と自車マークとを含む概略地図が表示されるので、移動体に搭載され、地図の表示や目的地までの案内を行うナビゲーション装置等に用いるのに適している。
この発明は、移動体に搭載され、地図の表示や目的地までの案内を行うナビゲーション装置に関する。
従来のカーナビゲーション装置においては、登録されたメモリ地点が選択されると、車両の現在位置とその周辺の道路地図を表示し、この道路地図を広域表示の縮尺に変更した後に、現在位置からメモリ地点等に向かって自動的にスクロールする。そして、メモリ地点等の周辺の道路地図を詳細表示の縮尺に変更して表示する。これにより、ユーザは、現在位置とメモリ地点等の間の位置関係や距離の程度を把握できる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−108894号公報(第5〜7頁、第2図)
従来のカーナビゲーション装置においては、登録されたメモリ地点へのスクロールの際、現在位置を同時に含む地図にならずに自動スクロールされる場合があるので、これらの位置関係や距離感覚が分かりにくいといった問題があった。
この発明は、上述のような問題点を解決するためになされたもので、地図の移動の際に現在位置との関係が分かりやすいナビゲーション装置を得るものである。
この発明に係るナビゲーション装置は、移動体の現在位置を特定する自車位置特定部と、地図データを記録した地図データベースと、移動体の地図上の現在位置を示す自車マーク及び地図データを画面に表示する表示部と、ユーザの操作を入力する操作入力部と、目的地まで又は経由地を経由し目的地までの経路を探索する経路探索部と、操作入力部からの操作情報により画面の中の地図の表示が変化するとき、地図データベースから地図データを読み込み、自車マークとスクロールのカーソル位置とを含み、画面の中の地図よりも縮尺率を下げた概略地図を生成し、これを画面の中の一部の範囲として表示部に表示するものである。
この発明によれば、ユーザの操作により画面の中の地図の表示が変化すると、自車マークとスクロールのカーソル位置とを含む概略地図が表示されるので、現在位置との関係が分かりやすいナビゲーション装置が得られる。
この発明の実施の形態1〜14のナビゲーション装置を示すブロック図である。
この発明の実施の形態1〜4の機能構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態1の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態1を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態2の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態2を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態3の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態3を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態4の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態4を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態5〜14の機能構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態5の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態5を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態6の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態6を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態7の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態7を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態8の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態8を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態9の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態9を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態10の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態10を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態11を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態11の動作を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態12を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態13を示す画面表示の例である。
この発明の実施の形態14を示す画面表示の例である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1におけるナビゲーション装置を示すブロック図である。ナビゲーション装置1の中にある制御部2は、例えばマイクロコンピュータから構成されており、この装置の全体を制御する。GPS(Global Positioning System)受信機4は、GPS衛星からのGPS信号をGPS受信用のアンテナ3を介して受信し、これに基づき車両の現在位置を検出する。車速信号用の入力端子5は、ナビゲーション装置1が搭載された車両等の移動体の車速信号が入力され、車速センサ6は、この車速信号に基づき移動体の移動速度を検出する。ジャイロセンサ7は、移動体の進行方位を検出する。道路情報受信機9は、FM放送波や、電波ビーコン、光ビーコンなどからの渋滞や規制などの道路情報信号を道路情報受信用のアンテナ8を介して受信する。
操作入力部10は、図示しない操作パネルやリモコン等からユーザの操作を受け取る。マップマッチング部11は、GPS受信機4からの現在位置データおよび車速センサ6から送られてくる速度データとジャイロセンサ7から送られてくる方位データとにより生成された現在位置を、後述する地図データ処理部16から読み出した地図データによって表される地図と対応させ、移動体の現在位置を特定する。これら、GPS受信機4、車速センサ6、ジャイロセンサ7、マップマッチング部11は、自車位置特定部を構成する。
経路探索部12は、移動体の出発地点、設定地点又は現在位置等から目的地まで、又は、経由地を経由し目的地までの経路を探索する。誘導案内部13は、経路探索部12で探索された経路に沿って、移動体が移動する際に出力する誘導案内図および音声案内メッセージを生成する。スピーカー14は、誘導案内部13から送られてくる誘導案内メッセージを音声で出力する。地図DB(Data Base)15は、地図データ、施設データ、及び、ナビゲーション装置1内の各機能を制御するプログラムなどのデータを記憶する。例えばHDD(Hard Disk Drive)等から構成される。
地図データ処理部16は、地図DB15から送られてきた地図データを一時的に保管するとともに、制御部2を介し、マップマッチング部11から送られてくる現在位置データ、経路探索部12から送られてくる経路データなどのデータと地図データの関連付けを処理する。地図生成部17は、地図データ処理部16から送られてくるデータに応じて、表示部18に表示する表示信号を生成する。その際、必要に応じて、地図DB15から各種データを入手する。
モニター等の表示部18は例えばLCD(Liquid Crystal Display)から構成されており、地図生成部17から送られてくる表示信号に応じて、地図データ、自車の地図上の位置を示す自車マーク、探索された経路、その他の種々のメッセージを画面に表示する。このモニターの画面の中で地図データを最大の範囲で表示するものをメインウィンドウとし、これは、地図が表示される地図表示画面となる。また、このモニターの画面の一部の範囲にはサブウィンドウが形成されることがあり、これは、概略地図と各種の情報が表示される画面となる。なお、この概略地図は、メインウィンドウの中の地図よりも縮尺率を下げて広域を表示することが多いが、スクロール等による地図の移動量が少ない場合は、メインウィンドウの中の地図と縮尺率が同じであったり、縮尺率を上げて表示したりしても良い。
なお、このナビゲーション装置1は、アンテナ3、アンテナ8、スピーカー14は移動体に備え付けのものを使っているが、ナビゲーション装置1に含まれていても良い。
図2は、図1の地図データ処理部16、地図生成部17に関する詳細な機能構成を示すブロック図である。地図データ処理部16は、スクロール操作手段21、ルート管理手段22、自車位置表示監視手段23、所定情報選択手段24、概略地図生成判定手段25、で構成される。また、地図生成部17は、概略地図生成手段28と表示信号生成手段35で構成される。
スクロール操作手段21は、制御部2を介した操作入力部10からの操作パネルやリモコン等の操作信号を基に、スクロール操作等のユーザの操作に応じたカーソル位置を出力する。自車位置表示監視手段23は、制御部2を介した現在位置とスクロール操作手段21からの情報を基に、画面のメインウィンドウの規定位置(画面に通常表示される位置であり、例えば画面中央や、画面中央部の下方等)に表示される自車の現在位置を監視する。スクロール操作手段からの情報により、自車の現在位置が地図の移動に伴って画面のメインウィンドウの規定位置から移動したか、メインウィンドウの地図の外に移動したかなどを監視する。
ルート管理手段22は、制御部2を介した経路探索部12からの経路情報を基に、ルート設定の有無を出力する。所定情報選択手段24は、制御部2を介した現在位置と、スクロール操作手段21からのカーソル位置と、ルート管理手段22からの情報とを基に、サブウィンドウの概略地図に表示する所定情報(例えば、自車の現在位置とカーソル位置や、ルートが設定されている場合は、現在位置と目的地、現在位置から経由地を経由して目的地まで等の情報)を選択して決め、それを出力する。
概略地図生成判定手段25は、自車位置測位手段26とカーソル位置測位手段27から構成され、適宜地図DB15を参照する。自車位置測位手段26は、制御部2を介したGPS、ジャイロ、車速、マップマッチングなどの自車位置特定部からの情報を基に、自車の地図上の現在位置の移動を特定する。カーソル位置測位手段27は、地図DB15からの地図データを基に、地図上のカーソル位置の移動を特定する。これらの地図上の移動と、自車位置表示監視手段23からの自車の現在位置のメインウィンドウ上の移動の有無と、所定情報選択手段からの経由地や目的地等の所定情報を基に、画面のメインウィンドウ上の自車の現在位置や目的地等がスクロール等のユーザの操作による地図の移動に伴って移動したか、あるいは、画面の中の地図の表示範囲外、つまり、メインウィンドウの外に移動したかを判断し、それによってサブウィンドウに概略地図を生成するかの判定をする。
地図生成部17の中の概略地図生成手段28は、後述する表示縮尺算出手段29、自車表示位置算出手段30、カーソル表示位置算出手段31、ルート線表示位置算出手段32、所定情報算出手段33、地図データフィルタリング手段34から構成され、地図データ処理部16の概略地図生成判定手段25からの情報を基に、サブウィンドウの概略地図を描画するために必要なデータを生成し、表示信号生成手段35に出力する。その際、適宜地図DB15を参照する。表示信号生成手段35は、メインウィンドウの地図表示画面と、サブウィンドウの概略地図画面とを合成して、表示信号を表示部18に出力して表示する。
表示縮尺算出手段29は、自車の現在位置とカーソル位置がサブウィンドウの概略地図表示エリアに収まる地図の縮尺を算出する。自車表示位置算出手段30は、概略地図上での自車表示位置を算出する。カーソル表示位置算出手段31は、概略地図上でのカーソル表示位置を算出する。ルート線表示位置算出手段32は、概略地図上での経路の表示位置を算出する。所定情報算出手段33は、自車の現在位置とカーソル位置等の間の距離や所要時間などの所定情報を算出する。地図データフィルタリング手段34は、シンプルな概略地図を作成するために、不要なデータ、例えば施設を表すアイコンや、細街路等を取り除く。
このように構成されたナビゲーション装置の動作について図3のフローチャートに従って説明する。また、図4にはその際の画面表示例を示す。さて、ナビゲーション装置1を動作させると、図4(a)に示すように、ナビゲーション装置1を搭載した移動体の地図上の位置を示す自車マークを現在位置上に重畳させ(図中では、画面中央部近辺の略三角形状のものが自車マークであり、この先端が現在位置を示す)、それをメインウィンドウの地図表示画面の規定位置(画面に通常表示される位置であり、例えば画面中央部の下方等)に表示する(ステップS100)。
次に、スクロール操作手段21にてスクロール操作を開始したかをチェックする(ステップS110)。スクロール操作がされていない時は、ステップS100に戻って、自車の現在位置の表示を続ける。スクロール操作開始と判定され、メインウィンドウの地図の移動が始まると、図4(b)に示すように、メインウィンドウには、画面中央部近辺に略円形をしたカーソルマークが表示されると共に、自車の現在位置上に自車マークを表示した概略地図がサブウィンドウに形成され、それがメインウィンドウの地図表示画面内に重畳表示される(ステップS120)。このとき、地図生成部17の概略地図生成に関わる機能のうち、表示縮尺算出手段29、地図データフィルタリング手段34、表示信号生成手段35を動作させて概略地図生成を行う。
次に、スクロール釦が押下され、スクロール操作が継続されているかを判定する(ステップS130)。スクロール操作が継続されているときは、ステップS120に戻り、表示縮尺算出手段29にて概略地図画面の表示縮尺を適正化して重畳表示を続ける。また、スクロール操作を停止したときは、「現在地」または「他操作」釦により、他の操作がなされたかを判定する(ステップS140)。
他の操作が行われたとき、サブウィンドウを消して、ステップS100に戻り、自車の現在位置を画面のメインウィンドウの地図表示画面の規定位置に表示する。他の操作も行われないとき、ナビゲーション装置1の電源がOFFされたかどうかを判定する(ステップS150)。電源がOFFされた時は終了となるが、電源がOFFされないときは、ステップS120に戻り、スクロールが一時停止した状態となり、サブウィンドウに地図を表示し続ける。なお、ステップS130で再度スクロール釦が押された時は、再度スクロールを開始する。
このように構成されたナビゲーション装置においては、ユーザの操作によりスクロールを開始し、画面の中のメインウィンドウの地図が移動すると、サブウィンドウに自車の現在位置と自車マークとを含む概略地図が表示されるので、スクロールの際、自車の現在位置との方向関係や距離関係が感覚的に分かりやすいナビゲーション装置が得られる。また、任意の地点へのスクロールや、スクロールの途中から別地点へスクロールを変更することも可能であり、更に、スクロール中の画面を止めて周辺地図を確認後、スクロールを再開することも出来、利便性に優れたナビゲーション装置が得られる。
実施の形態2.
実施の形態1では、サブウィンドウに現在位置上の自車マークを含む概略地図を表示していたが、本実施の形態2では、この概略地図に更にスクロール時のカーソル位置を表示することにより、位置関係をより分かりやすくするナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1、図2のブロック図と同じである。図5は本実施の形態2を説明するためのフローチャート図であり、図6は画面表示例である。実施の形態1との差異は、図5のステップS121、および、図6(b)の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
スクロール操作が開始され、メインウィンドウの地図が移動し、サブウィンドウの概略地図画面をメインウィンドウの地図表示画面内に重畳表示するとき、図6(b)に示すように、サブウィンドウ内には、自車の現在位置上の自車マークと共に、カーソル位置(図中では画面中央部近辺の略円形のマークがカーソル)が含まれた概略地図画面を表示する(図5、ステップS121)。これらは、図2の自車表示位置算出手段30、カーソル表示位置算出手段31を動作させて求める。
このように構成されたナビゲーション装置においては、自車マークによる移動体の現在位置とスクロールのカーソル位置とが同時に表示されるので、現在位置に対しどの辺りをスクロールしているかという位置と距離の関係が容易に把握できるので、利便性に富んだナビゲーション装置が得られる。
実施の形態3.
実施の形態2では、サブウィンドウに現在位置上の自車マークとカーソル位置を含む概略地図とを表示していたが、本実施の形態3では、このサブウィンドウの概略地図に更に距離や所要時間等の情報を表示することにより、位置関係を分かりやすくするナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1、図2のブロック図と同じである。図7は本実施の形態3を説明するためのフローチャート図であり、図8は画面表示例である。実施の形態2との差異は、図7のステップS122、および、図8(b)の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
スクロール操作が開始され、メインウィンドウの地図が移動し、サブウィンドウの概略地図画面をメインウィンドウの地図表示画面内に重畳表示するとき、図8(b)に示すように、サブウィンドウ内には、現在位置上の自車マークと、カーソル位置が含まれた概略地図画面に、所定情報(例えば、自車の現在位置とカーソル位置の相互間の直線距離や所要時間等の情報)を加えて表示する(図7、ステップS122)。これらは、図2の地図データ処理部16にある所定情報選択手段24によって選択された対象に対し、地図生成部17にある所定情報算出手段33を動作させて、距離や所要時間等を求める。尚、図8(b)のサブウィンドウに示すように、自車の現在位置とカーソル位置間を点線や、色を変更した線等で結ぶと更に理解し易くなる。
このように構成されたナビゲーション装置においては、自車の現在位置とカーソル位置の間の距離や所要時間等の情報が把握できるため、利便性に富んだナビゲーション装置が得られる。また、カーソル位置を目的地や経由地に設定する場合には、新経路の設定前にこの場所までの距離や時間等の所定情報が把握できるので、使いやすいナビゲーション装置が得られる。
実施の形態4.
実施の形態2では、サブウィンドウに現在位置上の自車マークとカーソルを含む概略地図とを表示していたが、本実施の形態4では、この概略地図の情報量を減少させ、簡素化して表示することにより、位置関係を分かりやすくするナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1、図2のブロック図と同じである。図9は本実施の形態4を説明するためのフローチャート図であり、図10は画面表示例である。実施の形態2との差異は、図9のステップS123、および、図10の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
スクロール操作が開始され、メインウィンドウの地図が移動し、サブウィンドウの概略地図画面をメインウィンドウの地図表示画面内に重畳表示するとき、図10(b)に示すように、サブウィンドウ内に表示する概略地図の内容をこれと同じ縮尺の地図の情報量以下として簡素化して表示したり、概略地図の縮尺率に応じて簡略化して表示したりする(図9、ステップS123)。例えば、縮尺率が小さい広域地図になればなるほど狭い道を省略する等情報量を減少させ簡略化して見やすくする。なお、これらは、図2の表示縮尺算出手段29の情報を元に、地図データフィルタリング手段34を動作させる。
このように構成された地図表示装置においては、移動体の現在位置とカーソル位置の距離が遠くなり、縮尺率の小さい広域地図になると、より簡略した地図(例えば、走行ルートのみの線画)にすることにより、位置関係が容易に把握できる地図表示が可能なナビゲーション装置が得られる。
実施の形態5.
実施の形態1〜4では、目的地とルートが設定されていないときに、サブウィンドウに現在位置上の自車マーク等を含む概略地図を表示していたが、本実施の形態5では、目的地までの経路が設定されているときに、この概略地図に目的地を表示することにより、位置関係を分かりやすくするナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1のブロック図と同じである。図11は、本実施の形態に関わる機能構成を示すブロック図である。図12は本実施の形態5を説明するためのフローチャート図であり、図13は画面表示例である。実施の形態2との差異は、図11と、図12のステップS124、および、図13の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
図11において、図2の機能構成図との差異部分について説明する。地図データ処理部16内の施設検索制御手段36は、検索によって抽出した施設や地点等を地図に表示しているかを出力する。目的地表示位置算出手段37は、目的地、経由地、経路の途中にある所定の対象(経路の中で曲がる交差点、経路の中の車線数が増減する変更地点、経路からの距離が所定値以下の施設、道路、交差点、ランドマーク等の代表的な地点)が地図上のどこに位置するかを算出する。
概略地図生成手段28の中のルート候補算出手段38は、自車の現在位置とカーソル位置若しくはカーソル位置からの距離が所定値以下の代表的な地点(施設、道路、交差点、ランドマーク等)までの経路候補とその描画データを算出する。また、検索によって抽出した施設や地点等の位置、又は、カーソル位置若しくはカーソル位置からの距離が所定値以下の代表的な地点を経由する経路候補とその描画データを算出する。距離算出手段39は、自車の現在位置、目的地、検索によって抽出した施設や地点等の経由地、経路の途中に有る所定の対象、カーソル位置若しくはカーソル位置からの距離が所定値以下の代表的な地点の間の直線距離、又は、ルート候補算出手段38からの経路候補に沿った経路距離を算出する。所要時間算出手段40は、距離算出手段39からの直線距離又は経路距離を基に予測所要時間を算出する。なお、距離算出手段39、所要時間算出手段40は、図2の所定情報算出手段33を分割化したものに相当する。
このように構成されたナビゲーション装置では、図13(a)に示すように、略三角形の自車マークと図中の太線で表される経路がメインウィンドウに表示されている。ここで、スクロール操作が開始され、メインウィンドウの地図が移動し、サブウィンドウの概略地図画面をメインウィンドウの地図表示画面内に重畳表示するとき、図13(b)、(c)に示すように、サブウィンドウ内には現在位置上の自車マークとカーソル位置に加えて図中の「G」で表されている目的地、および目的地までの設定経路が含まれた概略地図画面を表示する(図12、ステップS124)。目的地の表示位置は、目的地表示位置算出手段37を動作させて求める。なお、経路の表示を省略することは可能である。
なお、ここでは、サブウィンドウに目的地を表示しているが、これは目的地でなくても経路の途中にある経由地、曲がる交差点、インター、車線数が増減する変更地点、経路からの距離が所定値以下の代表的な地点(施設、道路、交差点、ランドマーク等)であっても良い。
このように構成されたナビゲーション装置においては、移動体の現在位置とカーソル位置と目的地等を含む位置関係が容易に把握できる地図表示が可能なナビゲーション装置が得られるため、利便性が向上する。
実施の形態6.
実施の形態5では、サブウィンドウに現在位置上の自車マークとカーソルと目的地等を含む概略地図を表示していたが、本実施の形態6では、このサブウィンドウの概略地図に所定情報を表示することにより、カーソル位置の状況を更に分かりやすくするナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図14は本実施の形態を説明するためのフローチャート図であり、図15は画面表示例である。実施の形態5との差異は、図14のステップS125、および、図15(b)の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
スクロール操作が開始され、メインウィンドウの地図が移動し、サブウィンドウの概略地図画面をメインウィンドウの地図表示画面内に重畳表示するとき、図15(b)に示すようにサブウィンドウ内に現在位置上の自車マークと、カーソル位置、目的地に加えて、所定情報が含まれる概略地図画面を表示する(図14、ステップS125)。所定情報としては、例えば、自車の現在位置とカーソル位置、及び、カーソル位置と目的地の相互間の直線距離と所要時間等の情報があげられる。なお、これらは、図11の距離算出手段39、所要時間算出手段40を動作させて求める。
このように構成されたナビゲーション装置においては、移動体の位置から目的地の位置までの設定済み経路が表示されると共に、カーソル位置までの所定情報も表示されるので、カーソル位置の状況把握や比較が容易で、更に利便性に優れたナビゲーション装置が得られる。
実施の形態7.
実施の形態6では、サブウィンドウに現在位置上の自車マークとカーソルと目的地とカーソル位置の所定情報を含む概略地図とを表示していたが、本実施の形態7では、この概略地図にカーソル位置を経由地とする新経路及びその所定情報を表示することにより、新経路設定が容易なナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図16は本実施の形態7を説明するためのフローチャート図であり、図17は画面表示例である。実施の形態6との差異は、図16のステップS126、および、図17(b)の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
スクロール操作が開始され、メインウィンドウの地図が移動し、サブウィンドウの概略地図画面をメインウィンドウの地図表示画面内に重畳表示するとき、図17(b)に示すようにサブウィンドウ内に現在位置上の自車マーク、カーソル位置及び目的地に加えて、カーソル位置を経由する新経路と、この新経路の所定情報が含まれる概略地図画面を表示する(図16、ステップS126)。図17(b)では、現在位置とカーソル位置及び現在位置と目的地の相互間の情報(経路の距離と所要時間の情報)、並びに、現在位置からカーソル位置を経由し目的地までの経由情報(新経路の距離と所要時間の情報)を表示している。
新経路は、カーソル位置上の実走可能な道路、あるいは、カーソル位置上に道路が無かったり、一方通行等のため通行できなかったりするときは、カーソル位置からの距離が所定値以下で実走可能な道路を選んで、図11のルート候補算出手段38が経路を設定し、この情報を元に、距離算出手段39、所要時間算出手段40で所定情報を求める。なお、カーソル位置が山、湖など、近くに道路が存在しない場合、直線距離としてもよい。
なお、カーソル位置を経由地とする新経路は、例えば、図17(b)のメインウィンドウ内の「経由地設定」釦を操作することにより、新経路を生成させる。また、所定情報(相互間の情報と経由情報)には、図11の概略地図生成手段28の中には図示していないが、距離と移動体の燃費情報を基にした燃料算出手段からの燃料消費量と、この燃料消費量と燃料の値段と有料道路の料金等を基にした料金算出手段からの料金を表示しても良い。これらは、例えば、自車の現在位置、目的地、カーソル位置等の経由地の相互間の距離を基に計算されたり、現在位置から経由地を経由して目的地までの距離を基に計算されたりする。
このように構成された地図表示装置においては、カーソル位置を経由地とした新経路に変更する場合、当初の経路と新経路の情報を表示することが出来、事前に新しい案内経路の情報を把握できるので、利便性が向上したナビゲーション装置が得られる。
実施の形態8.
実施の形態7では、サブウィンドウにカーソル位置を経由する概略地図を表示させたが、本実施の形態8では、この概略地図に施設や地点を経由地とする新経路及びその所定情報を表示することにより、新経路設定が容易なナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図18は本実施の形態8を説明するためのフローチャート図であり、図19は画面表示例である。実施の形態7との差異は、図18のステップS111、ステップS127、ステップS131、および、図19(b)の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
図11の施設検索制御手段36で周辺の施設や地点等の経由地を選択したか判定する(図18、ステップS111)。周辺施設等を選択していないときは、ステップS100を繰り返す。施設等を選択した時は、図19(b)に示すようにメインウィンドウの地図の表示が変化し施設等(図中「A」で表記)を表示すると共に、サブウィンドウに現在位置上の自車マークと、施設等と、目的地に加えて、施設等を経由する新経路と、この新経路の所定情報が含まれる概略地図画面を表示する(図18、ステップS127)。
新ルートは、施設等の位置の近辺で実走可能な道路を選んで、図11のルート候補算出手段38が経路を設定し、この情報を元に、距離算出手段39、所要時間算出手段40で所定情報を求める。図19(b)では、現在位置と施設等の経由地の位置及び現在位置と目的地の相互間の情報(経路の距離と所要時間の情報)、並びに、現在位置から施設等の経由地を経由し目的地までの経由情報(新経路の距離と所要時間の情報)を表示している。
次に、ステップS131において、施設の選択操作が継続しているかを判定し、他の施設等の施設選択が継続している時は、ステップS127に戻り、選択された他の施設をサブウィンドウの概略地図に表示する。継続していない時はステップS140へ行く。ステップS140とS150は、実施の形態1や実施の形態7と同じであるが、ステップS150で電源がOFFされないときは、ステップS127に戻り、同じ施設をサブウィンドウの概略地図に表示し続ける。
このように構成された地図表示装置においては、自車の現在位置と選択した施設や地点等との位置関係、選択した施設や地点等を経由地とする新ルート候補の案内を把握でき、利便性に優れたナビゲーション装置が得られる。
実施の形態9.
実施の形態3では、スクロールが開始されると、サブウィンドウに現在位置上の自車マークと所定情報を含む概略地図を表示していたが、本実施の形態9では、スクロール操作等を開始し、自車の現在位置等が画面のメインウィンドウの地図表示画面の表示範囲外となったときに、サブウィンドウに概略地図を表示することにより、メインウィンドウの視認性を向上させたナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図20は本実施の形態9を説明するためのフローチャート図であり、図21は画面表示例である。実施の形態3との差異は、図20のステップS112、および、図21(b)、(c)の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
まず、スクロール操作が開始され、メインウィンドウの地図が移動し、自車マークと共に自車の現在位置がメインウィンドウの枠外である地図表示画面の表示範囲外に移動したかを判断する(図20、ステップ112)。図21(b)に示すように、まだ表示範囲外に移動していない時はステップS100に戻る。表示範囲外に移動した時は、図21(c)に示すように、サブウィンドウ内に現在位置上の自車マークと、カーソル位置と、所定情報とが含まれる概略地図画面を表示する(図20、ステップS122)。その後の動作は実施の形態3と同様である。
なお、本実施の形態では、サブウィンドウの重畳表示を始めるか否かの判定は、自車の現在位置がメインウィンドウの枠外である地図表示画面の表示範囲外となったかを用いて説明したが、自車の現在位置がメインウィンドウ中央部等で通常表示される規定位置から所定距離離れた場合とすることも可能である。また、この所定距離は、メインウィンドウの地図表示画面が表示している縮尺に対応付けして定めても良い。例えば、メインウィンドウの地図の縮尺が小さくなり広域表示になるほど、この所定距離を短くする等である。なお、これらは、自車表示位置算出手段30を用いて求める。
また、本実施の形態では、ルート設定がされていない表示例について述べたが、これに限られることは無く、ルート設定がされていても同様に、スクロールが始まって、自車の現在位置がメインウィンドウの地図表示範囲外になったときにサブウィンドウの概略地図を表示するようにしても良い。また、メインウィンドウに目的地が表示されている場合は、この目的地がメインウィンドウの地図の移動と共にメインウィンドウの地図表示範囲外に移動した場合にサブウィンドウの概略地図を表示しても良い。また、経由地等の表示により画面のメインウィンドウの地図の表示が変化するとき、現在位置若しくは目的地が画面のメインウィンドウの通常表示される規定位置から所定距離離れた場合や、メインウィンドウの地図表示範囲外となったときにサブウィンドウの概略地図を表示しても良い。
このように構成された地図表示装置においては、スクロール操作等による地図の移動量が少ない場合、不必要な場合もあるサブウィンドウの概略地図画面が表示されないため、メインウィンドウの地図表示画面の視認性が向上し、利便性に優れたナビゲーション装置が得られる。
実施の形態10.
実施の形態5では、スクロールが開始されたときに、サブウィンドウに自車マークと目的地とカーソルを含む概略地図を表示していたが、本実施の形態10では、検索結果やメモリ登録された地点リスト等から目的地を選択して表示し、地図の表示が変化したときに、サブウィンドウに概略地図を表示することにより、自車の現在位置と目的地が分かりやすいナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図22は本実施の形態10を説明するためのフローチャート図であり、図23は画面表示例である。実施の形態5との差異は、図22のステップS113、S128、S132、S141、および、図23(b)、(c)の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
検索結果やメモリに登録された地点リスト等から目的地を選択し、目的地を表示するかどうかを判定する(図22、ステップS113)。目的地を表示しないときは、ステップS100を繰り返す。目的地を選択し、メインウィンドウの地図の表示が変化し、図23(b)に示すようにメインウィンドウの地図表示画面は目的地が表示されると共に、サブウィンドウに現在位置上の自車マークと、目的地が含まれる概略地図画面を表示する(図22、ステップS128)。
次に、「現在地」釦が押されたか判定し(ステップS132)、「現在地」釦が押下されたとき、図23(c)に示すように、メインウィンドウの地図表示画面に現在の自車の現在位置を表示するとともに、ステップS128に戻り、サブウィンドウに自車の現在位置と目的地を含む概略地図画面を継続して表示する。「現在地」釦を押していないときは、目的地設定を取り消すような「他操作」釦を押したかを判定し(ステップS141)、押された場合は、ステップS100に戻り、メインウィンドウの地図表示画面のみの表示にする(図23(a))。押されていないときはステップS150で電源をOFFにしたかを判定し、OFFの場合は終了する。OFFで無い場合は、ステップS128に戻り、図23(b)のまま表示を続ける。
このように構成された地図表示装置においては、検索やメモリに登録された地点を選択して、自車の現在位置と目的地をサブウィンドウの概略地図画面に表示するため、両地点間の位置関係などを素早く理解できるナビゲーション装置が得られる。
実施の形態11.
実施の形態5では、スクロールが開始されたときに、サブウィンドウに自車マークと目的地とカーソルを含む概略地図を表示していたが、本実施の形態10では、経路に沿って自車マークを移動し、目的地までの経路を見るデモ走行が開始されたときに、サブウィンドウに自車マークと目的地を含む概略地図を表示することにより、全工程中のどこのデモ走行かが分かるナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図24は本実施の形態11を説明するためのフローチャート図であり、図25は画面表示例である。実施の形態5との差異は、図24のステップS114、S129、S133、および、図25の画面表示であり、以下、この差異点について説明する。
デモ走行は、目的地を設定したとき、走行シミュレーションを実現する機能である。デモ走行が選択されているかを判断し(図24、ステップS114)、選択されていないときはステップS100を繰り返す。選択されているときは、デモ走行モードにする。デモ走行モードでは、経路に沿って自車マークを移動するため、現在位置と自車マークは異なる位置に表示される。つまり、メインウィンドウの地図の移動に伴って現在位置は地図と共に移動するが、一般に自車マークは画面のメインウィンドウの規定位置にあり、地図の移動に伴って方向だけが変わる。この結果、図25に示すように、メインウィンドウの自車マークの位置は変わらずに地図が移動するので、サブウィンドウに現在位置と、経路上のデモ走行中の自車マークと、目的地とが含まれる概略地図画面を表示する(ステップS129)。このとき、メインウィンドウの地図表示画面内に「デモ走行中」を表示すると、デモ走行モードであることが分かりやすい。
ステップS133でデモ走行モードが継続されている時はステップS129を繰り返し、デモ走行モードを継続していない時は、ステップS140へ行く。ステップS140とS150は、実施の形態1や実施の形態5と同じであるが、ステップS150で電源がOFFされないときは、ステップS129に戻り、デモ走行を一時停止し、同じ地図をサブウィンドウに表示し続ける。その後、ステップS133でデモ走行を再開したり、ステップS140でデモ走行を中止したりすることが出来る。
このように構成された地図表示装置においては、目的地までのデモ走行を実施したとき、経路が把握でき、全行程中のどこのデモ走行かが分かるため、利便性に富んだナビゲーション装置が得られる。
実施の形態12.
実施の形態1〜11では、通常の地図表示の際に、サブウィンドウに概略地図を表示させたが、本実施の形態12では、高速道路等を走行中の時、インター等の情報画面と地図画面によって画面が分割されている際にも、サブウィンドウに概略地図を表示させ、利便性を向上させたナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図26は本実施の形態12を説明するための画面表示例であり、高速道路走行中等の表示方法に関わる。図26(a)のように高速道路を走行中にインター等の情報画面と地図表示画面とを合わせて表示することがある。このとき、実施の形態1〜11で述べたように、地図のスクロール操作、デモ走行、目的地表示、経由地表示によってメインウィンドウの地図が移動したり、表示が変化したとき、これらの実施の形態で説明したように、サブウィンドウに概略地図画面を重畳表示する(図26(b))。
このように構成された地図表示装置においては、高速道路走行中など画面が分割されているときであっても、地図移動による現在位置との関係が容易に把握でき、利便性が向上したナビゲーション装置が得られる。
実施の形態13.
実施の形態1〜12では、サブウィンドウは右側の上部に表示しているが、本実施の形態13では、このサブウィンドウの概略地図をスクロール方向を基にして表示することにより視認性を向上させたナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図27は本実施の形態13を説明するための画面表示例であり、メインウィンドウの地図表示画面内に重畳表示するサブウィンドウの概略地図画面の表示位置に関わる。図27に示すように、スクロール操作を開始し、メインウィンドウの地図が移動したとき、スクロール方向と逆方向のエリアへサブウィンドウの概略地図画面を重畳表示するようにしている。
なお、ここでは、スクロールと逆の方向にサブウィンドウを表示したが、同じ方向でも良い。
このように構成されたナビゲーション装置においては、重畳表示するサブウィンドウの概略地図画面が、メインウィンドウの地図表示画面のスクロール方向と逆の方向にあるため、一般にユーザが見たい地図の邪魔にならないので、視認性に優れたナビゲーション装置が得られる。また、スクロール方向と同じ方向にサブウィンドウを表示する場合は、スクロール方向にあるサブウィンドウに縮小地図が表示されるため、サブウィンドウで広域が確認でき、全体像が理解しやすくなり、利便性が向上する。
実施の形態14.
実施の形態1〜13では、サブウィンドウの概略地図をメインウィンドウの地図表示画面に重畳表示させたが、本実施の形態14では、この概略地図を地図表示画面に表示させる形態を変更することにより視認性の向上したナビゲーション装置について述べる。
装置構成は図1と図11のブロック図と同じである。図28は本実施の形態14を説明するための画面表示例であり、メインウィンドウの地図表示画面内に同時表示するサブウィンドウの概略地図画面のサイズと表示位置に関わる。なお、ここでは、サブウィンドウの概略地図画面のサイズや表示位置を変更できるようにする。変更する画面表示例を図28(a)〜(c)に示す。
図28(a)はメインウィンドウの任意の場所にサブウィンドウを重畳表示した例であり、ウィンドウのエリアの位置、大きさ、移動は適宜行うことが出来る。図28(b)はPinP(Picture in Picture)の例であり、メインウィンドウの隅に適当な大きさで表示する。なお、この図では右上にある画面を右上の位置のまま拡大しているが、他の画面の隅であってもかまわない。図28(c)は画面分割の例である。この図においても右側にある画面を右側のまま拡大しているが、他の場所であってもかまわない。これらを適宜組み合わせることにより、メインウィンドウの表示を邪魔しないようにすることが出来る。
このように構成された地図表示装置においては、サブウィンドウの概略地図画面が、メインウィンドウの地図表示画面の邪魔をしにくいようにすることが可能となり、視認性に優れたるナビゲーション装置が得られる。
この発明に係るナビゲーション装置において、移動体の現在位置を特定する自車位置特定部と、地図データを記録した地図データベースと、移動体の地図上の現在位置及び地図データを画面に表示する表示部と、ユーザの操作を入力する操作入力部と、目的地まで又は経由地を経由し目的地までの経路を探索する経路探索部と、操作入力部からの操作情報により、地図データベースの地図データに基づいて、現在位置とスクロールのカーソル位置とを含み、画面の中の地図よりも縮尺率を下げた概略地図を生成し、これを画面の一部の範囲として表示部に表示して、スクロールが継続する間は現在位置とカーソル位置とが概略地図に収まる縮尺を算出して、概略地図の縮尺を算出した縮尺に更新する地図生成部とを備えたものである。