JPWO2010082591A1 - ワイドバンドアンテナ、ウエア及び持ち物 - Google Patents

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Abstract

直線部の第1の辺と湾曲する第2の辺とを有する平板状の第1の放射素子と、直線部の第3の辺と湾曲する第4の辺とを有する平板状の第2の放射素子とを備え、第1の放射素子の第1の辺と第2の放射素子の第3の辺とが平行に対向し且つ平行方向にずれて配置されている。第2の辺及び第4の辺は曲線部を含むことが好ましい。第2の辺若しくは第4の辺、又は第2及び第4の辺が、一又は複数の曲線部と、一又は複数の直線部との組み合わせで構成されることが好ましい。

Description

本発明はワイドバンドアンテナ、ウエア及び持ち物に係わり、特に平板状の二つの放射素子を備えたワイドバンドアンテナおよびそれを用いたウエア、持ち物に関する。
近年、携帯電話や、無線LANのホットスポットサービス、WiMAXなど、さまざまな屋外の無線サービスシステムが使用できるようになっている。また、放送分野においても、地上波デジタルテレビ放送が始まっている。このようなワイヤレスの多様なサービスを有効に利用するためには、アンテナ性能の向上が重要である。
一方で、上記の複数のサービスに対応した端末では、広帯域のアンテナが必要になる。また、上記サービスに用いられる端末は、小型化が進み、それらに内蔵されるアンテナは、感度が低下する。
上述した問題を解決するアンテナに求められるのは以下の項目である。
(1)多様な複数のバンドに対応でき、かつ、それらのバンドで、25%以上の帯域を確保するか、広帯域特性を持つこと。
(2)アンテナが、洋服や体に付けることができる、ウエアラブルなアンテナであることである。そして、洋服などにアンテナを付加しても、入力インピーダンスの整合特性が劣化せず、広帯域な特性が得られることである。
上記項目(1)の性能を持つアンテナは、複数のサービスを兼用できる。また項目(2)の性能を持つアンテナは、洋服にアンテナを装着することで、邪魔にならず、大きなアンテナとすることができる。そして、大きなアンテナとすることで、十分な受信電界または通信のためのアンテナ利得をえることができる。
広帯域アンテナとしては、図1に示すようなディスコーンアンテナがある。このアンテナは、広帯域な特性を有するが、導体の円板801と、導体の円錐802を組み合わせた立体的な形状である。同軸ケーブル803の同軸中心導体804は円板801に接続され、同軸外部導体805は円錐802に接続される。
また、導電性の布で構成し、人体近傍に設置可能なアンテナとしては、図2に示すような布製のパッチアンテナがある、このアンテナは、非特許文献1に公開されているものである。導電性の布からなるパッチ901とグランド902、絶縁体の役割をする絶縁布903から構成される。
また、特許文献1には、略直角三角形状の2つの放射素子を平行にずらして組み合わせたワイドバンドアンテナの記載がある。
特開2008−278150号公報
電子情報通信学会 アンテナ電波伝搬研究会資料(信学技報AP2002−76)
図1に示す広帯域アンテナでは、同軸ケーブル803が、円錐802の下側から入り、中心部に接続給電される複雑な形状である。さらに、この形状を導電性の布で構成することは難しく、人体の近傍に置かれた場合に良好な整合特性を示す事例も見当たらない。
直接ハンダ付けを使用しない給電方法も前例が見当たらない。
図2に示したアンテナは、布でできているので、自由に折り曲げ可能で衣服に装着できるが、非常に狭帯域の特性しか得られない。
また、特許文献1に開示された構成のワイドバンドアンテナよりもさらに広帯域の特性を有するワイドバンドアンテナが望まれていた。
本発明の典型的(exemplary)な第1の観点(aspect)によれば、直線部の第1の辺と湾曲する第2の辺とを少なくとも有する平板状の第1の放射素子と、直線部の第3の辺と湾曲する第4の辺とを少なくとも有する平板状の第2の放射素子とを備え、
前記第1の放射素子の前記第1の辺と前記第2の放射素子の前記第3の辺とが平行に対向し且つ平行方向にずれて配置されていることを特徴とするワイドバンドアンテナが提供される。
本発明の典型的なワイドバンドアンテナによれば、平面のアンテナで、広帯域かつデュアルバンドなアンテナを得ることができる。
背景技術の一例のアンテナの構成を示す図である。 背景技術の他の例のアンテナの構成を示す図である。 本発明に係わるワイドバンドアンテナの一実施形態の構成を示す構成図である。 特許文献1に開示されたワイドバンドアンテナの構成を示す構成図である。 本発明に係わるワイドバンドアンテナの一実施形態による電力経路を示す図である。 本発明に係わるワイドバンドアンテナの第1の実施例の構成図である。 本発明に係わるワイドバンドアンテナの第2の実施例の構成図である。 本発明に係わるワイドバンドアンテナの第3の実施例の構成図である。 本発明に係わるワイドバンドアンテナの第4の実施例の構成図である。 本発明に係わるワイドバンドアンテナの第5の実施例の構成図である。 本発明に係わるワイドバンドアンテナの第5の実施例の斜視図である。 本発明に係わるワイドバンドアンテナの第6の実施例の構成図である。 給電部の組立図である。 本発明に係わるワイドバンドアンテナの第7の実施例の構成図である。 本発明に係わるワイドバンドアンテナの第7の実施例の他の構成を示す構成図である。 本発明に係わるワイドバンドアンテナを用いたウエアを示す第8の実施例の構成図である。 本発明に係わるワイドバンドアンテナの第9の実施例の構成図である。 本発明に係わるワイドバンドアンテナを用いた額を示す第10の実施例の構成図である。 本発明に係わるワイドバンドアンテナのリターンロス特性を示す図である。
以下、本発明の典型的(exemplary)な実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明するワイドバンドアンテナは、信号電流を電波(電磁波)として空間に放射(送信)、あるいは逆に空間の電波(電磁波)を信号電流へ相互に変換(受信)するものであるが、アンテナの一構成部分を放射素子と呼ぶ。しかし、この放射素子は受信も可能なことは勿論である。放射素子はアンテナ素子ともいう。
本発明に係わるワイドバンドアンテナの一実施形態の構成について、特許文献1の構成と比較して以下に説明する。
(1) 図3は本発明に係わるワイドバンドアンテナの一実施形態の構成を示す構成図である。図4は特許文献1に開示されたワイドバンドアンテナの構成を示す構成図である。
図3に示すように、本実施形態のワイドバンドアンテナは平板状の放射素子1と平板状の放射素子2とを備えている。放射素子1は、直線部1−1からなる辺、直線部1−2からなる辺(第1の辺となる)、曲線部1−3からなる辺(第2の辺となる)で囲まれている。放射素子2は、直線部2−1からなる辺、直線部2−2からなる辺(第3の辺となる)、曲線部2−3からなる辺(第4の辺となる)で囲まれている。曲線部1−3、2−3はそれぞれ湾曲する第2の辺、第4の辺を構成する。ここで湾曲とは、辺が素子の外側に膨らむように曲がることをいう。
一方、図4は特許文献1に開示された一形態の構成を示しており、第1及び第2の放射素子3、4は三角形構造となっている。図4において、長さL1Uは給電部5から放射素子3と放射素子4とが対向する領域の端部の長さ、長さL1Lは放射素子3又は放射素子4の斜辺の長さである。なお、図4に示す給電部5は放射素子3と放射素子4との間の給電位置を模式的に示したものであり、実際の給電方法の例が、図10、図11、図12、図13に示される。図14に示すように、マイクロストリップ線路によって、放射素子に給電されてもよい。
図4の構成では、帯域特性の上限周波数と下限周波数は、長さL1Uと長さL1Lとで決まる。すなわち、上限周波数は、長さL1Uが1/4波長となる周波数であり、下限周波数は、長さL1Lが1/4波長となる周波数となる。長さが1/4波長できまるのは、ノッチアンテナ、および、モノポールアンテナの動作原理と同じで、図4の下側素子である放射素子4をグランドと見立てれば、上側素子である放射素子3の斜辺、すなわち、長さL1Lが1/4波長の部分で共振する。これは、モノポールアンテナの原理と同じで、この長さで下限周波数が決まる。また、放射素子3と放射素子4の間で、長さL1Uのノッチができていて、このノッチ部分の長さが1/4波長で共振する周波数が上限周波数となる。
一方、本実施形態のように、斜辺を曲線にすればさらなる広帯域な特性が得られる。その上限周波数と下限周波数は、図4と同様に、図3の長さL2Uと長さL2Lとで決まる。すなわち、上限周波数は、長さL2Uが1/4波長となる周波数であり、下限周波数は、長さL2Lが1/4波長となる周波数となる。
図3に示す本実施形態の構成では、図4に相当する斜辺が曲線になっており、放射素子3の底辺と放射素子1の底辺の長さが同じであれば(長さLT)、長さL2Lの方が長さL1Lより長くなるので、低い周波数までカバーできる。つまり、図3のように、斜辺を曲線にして長さを稼ぐことで、図3の三角形の構造より、広帯域な特性が得られる。
なお、上記の説明において、広帯域化させるためには、放射素子3と放射素子4の間で、長さL1Uのノッチを短くすればいいように考えられるが、長さL1Uを変化させると、アンテナ自身の入力インピーダンスも変化してしまうため、実際には、長さL1Uは、入力インピーダンスと上限周波数の兼ね合いで決定され、自由度があまりない。
(2) 上記作用効果は、放射素子1と放射素子2の形状が同一形状であっても斜辺を曲線にすることで、作用効果を実現することができる。しかし、放射素子1と放射素子2の形状を非対称にすることによることで、さらなる広帯域化を実現することが可能である。
前述したように、図4及び図3のアンテナの上側素子となる放射素子3、1の下限周波数は、長さL1Lおよび長さL2Lで決まる。これは、下限周波数の1/4波長で、長さL1Lの斜辺または、長さL2Lの曲線部で共振するためである。
このとき、下側素子となる放射素子4、2の斜辺にも電流が分布し、放射素子4、2の斜辺を1/4波長とする周波数で共振する。図4の構成の場合は、放射素子3の斜辺と放射素子4の斜辺が同じ長さL1Lなので、下限周波数が1つ共振によって決定される。
しかし、図3の場合は、上下非対称の構造であり、放射素子1の斜辺(曲線部)の長さL2Lと、放射素子2の斜辺(曲線部)の長さL2LKが異なるようにしているので、共振する周波数も異なる。長さL2Lと長さL2LKの差は特に限定されないが、概ね、±10%程度以下が好ましい。この場合、長さL2Lと長さL2LKを1/4波長とする2つの周波数で共振する。2つの周波数は隣接しているために、スタガ同調のように作用し、双峰またはブロードな共振特性とする設計が可能になる。このように、長さL2Lと長さL2LKを、5%〜10%程度異なる値とすることで、下限周波数近辺で、急激にインピーダンス特性が劣化することなく、下限周波数近辺で、下限周波数方向に帯域が増加する。
以上説明したように、図3と図4で、長さLTが同じ場合、長さL1L<長さL2L<長さL2LKとすることで、下限周波数は、長さL2Lで概ねきまるが、長さL2LKの斜辺とのスタガ同調効果で、さらに、下限の帯域が広がる。
なお、図3と図4で、長さL1L<長さL2LK<長さL2Lとしてもよい。
(3) 図3において、上側素子となる放射素子1と下側素子となる放射素子2との位置を水平方向にずらし、給電部5を放射素子2の概ね左端、または、左端付近におき、放射素子1、2の素子の配置を非対称としている。このような構成により、人体など、誘電率の高い物質近傍においても、入力インピーダンス特性が劣化せずに、使用可能できる。
i) まず、放射素子1と放射素子2の位置を水平方向にずらすことで、給電部5からみた反射を抑圧することができる点について説明する。具体的には、図5に示すように、給電部5より入力された高周波電力は、放射素子1と放射素子2に放射状に流入する。このとき、アンテナ近傍に、誘電体などの電波の放射を妨げ、入力インピーダンスを劣化させる要因がある場合、電力の一部は反射されて戻ってくる。図5では、入力電力T1、T3、T5は放射素子1への入力電力であり、入力電力T2、T4、T6は入力電力T1、T3、T5に対応する、放射素子2への入力電力である。また、反射電力R1、R3、R5は放射素子1の端からの反射電力であり、反射電力R2、R4、R6は反射電力R1、R3、R5に対応する、放射素子2の端からの反射電力である。
この場合、放射素子1と放射素子2を平行にずらしているので、給電部5から放射状にみた放射素子1の端まで距離と、放射素子2の端までの距離が異なる。具体的には、入力電力T1が反射されて反射電力R1として戻ってくる電力の経路と、入力電力T1に対応する入力電力T2が反射されて反射電力R2として反射されて戻ってくる電力の経路が異なる。すなわち、この対応する2つの反射電力の経路が異なるということは、位相が異なるということであり、給電部5から見た場合、この反射電力が同位相で加算されることはなく、むしろ反射電力がキャンセルされることになる。
同様に、入力電力T3が反射されて反射電力R3として戻ってくる電力の経路と、入力電力T3に対応する入力電力T4が反射されて反射電力R4として反射されて戻ってくる電力の経路が異なる。また、入力電力T5が反射されて反射電力R5として戻ってくる電力の経路と、入力電力T5に対応する入力電力T6が反射されて反射電力R6として反射されて戻ってくる電力の経路が異なる。すなわち、対応する2つの反射電力の経路が異なり、位相が異なるので、給電部5から見て反射電力がキャンセルされることになる。
以上の原理により、放射素子1と放射素子2の位置を水平方向にずらすことで、人体など、誘電率の高い物質近傍においても、入力インピーダンス特性が劣化しない性能が実現できる。
ii) 次に、給電部5を放射素子2の概ね左端、または、その付近におくことの効果について説明する。この効果は、上記i)の内容と関連する。すなわち、上記i)の反射電力の経路において放射素子1と放射素子2の反射経路の差が大きいほど、放射素子1と放射素子2の反射電力のキャンセル分は大きくなる。このようにするには、図5の構成では、給電部5を放射素子2の左端に配置するのが、最も経路差、すなわち位相差をつけられる方法となる。よって、給電部5を放射素子2の概ね左端におくことが、もっとも反射を小さくし、入力インピーダンスの整合特性を良好に保てることになる。
給電部5を、左端から、中央にすると、給電部5から放射素子1の左端までの距離と、給電部5から放射素子2の右端の距離が近くなり、すなわち、図5の給電部5からの入力電力T5が反射電力R5として戻ってくる経路の距離と、給電部5からの入力電力T6が反射電力R6として戻ってくる経路の距離との差が小さくなり、反射電力が給電部5で同位相の合成に近くなるので、給電部5からみた反射が大きくなり、入力インピーダンスの整合特性としては悪くなる。
iii) 放射素子1と放射素子2の形状を非対称とすることとの組合せ効果を説明する。
図5の電力経路において、入力電力T3が反射電力R3として戻ってくる経路と、入力電力T4が反射電力R4として戻ってくる経路とは、経路差が比較的つきにくい。このような場合においては、放射素子1と放射素子2の形状を非対称とすることで、入力電力T3が反射電力R3として戻ってくる経路と、入力電力T4が反射電力R4として戻ってくる経路との差が大きくなるように調整が可能になる。放射素子1と放射素子2の反射経路の差が大きいほど、放射素子1と放射素子2の反射電力のキャンセル分は大きくなる。したがって、斜辺の曲線を異なる曲線とし、入力電力T3が反射電力R3として戻ってくる経路と、入力電力T4が反射電力R4として戻ってくる経路との経路の差、すなわち位相差がなるべく大きくなるようすれば、給電部5から見た反射電力が同位相で加算されることはなく、むしろ反射電力がキャンセルされやすくなる。
なお、上記において、放射素子1の湾曲する第2の辺(曲線部1−3からなる辺)、放射素子2の湾曲する第4の辺(曲線部2−3からなる辺)については、1つの曲線部のみで形成しているが、曲率半径の異なる複数の曲線部、曲線部と直線部で構成してもよい。曲線、任意の数の曲線、曲線と直線、任意の数の曲線と任意の数の直線の組み合わせ以外に、任意の数の直線の組み合わせも有効である。ただし、いずれの場合も上記に説明した原理に則り、第2の辺および第4の辺は、従来例である図4の長さL1Lの斜辺より、三角形の外側に膨らむように構成される。したがって、第2の辺および第4の辺が、任意の数の直線の組み合わせで構成される場合は、任意の辺がなす角度は、素子の内側からみて、鈍角となる。ただし、第1の辺(直線部1−2からなる辺)、第3の辺(直線部2−2からなる辺)との成す角は、鋭角になる。上記で、任意の数の直線の組み合わせで構成される場合において、任意の数が、無限に近くなるほど、曲線に近くなることは容易に理解できるところである。
さらに、上記において、第2の辺および第4の辺は、従来例である図4の長さL1Lの斜辺より、三角形の外側に膨らむように構成されるのであるが、その膨らみの度合いは、図4の斜辺に対して、第2の辺および第4の辺の中央の垂直方向で、概ね、最低使用周波数の0.1波長以上の値が用いられる。なお、特許文献1の図5(c)の構成では、放射素子の頂点が切り取られているが、この場合は図5(c)の斜辺に対して、最低使用周波数の0.1波長以上の値、膨らむように構成される。
放射素子1、2は、表面に導電性を有する、自由に折り曲げ可能なフレキシブルプリント基板(FPC)や導電性のある布等から構成することができる。そして、洋服などに、マジックテープ(登録商標)やボタン等により付加することができ、ワイドバンドアンテナを構成することができる。また、放射素子1、2が、ハンダ付けができにくい導電性のある布等から構成される場合、小さな面積の自由に折り曲げ可能なフレキシブルプリント基板(FPC)に同軸ケーブルをハンダ付けし、そのフレキシブルプリント基板を、導電性の布に縫いつけることで、静電容量を持たせ、等価的に給電するアンテナとすることができる。
また放射素子1、2は、金属板や、導体板、プリント基板をエッチングして構成することができる。
放射素子1、2の形状は特に図3の構成に限定されるものではない。即ち、放射素子1が少なくとも直線部の第1の辺と曲線部の第2の辺とを有し、放射素子2が少なくとも直線部の第3の辺と曲線部の第4の辺とを有すればよく、そしてアンテナの構成として、第1の辺と第3の辺とが平行に対向し且つ平行方向にずれて配置可能であれば、放射素子1、2の形状は適宜変更可能である。例えば、後述する実施例1〜実施例4で説明するような構成を取ってもよい。
図6は、本発明に係わるワイドバンドアンテナの第1の実施例の構成図である。本実施例のワイドバンドアンテナは放射素子10と放射子素子20とを備えている。
放射素子10は、長さA1の直線部11の辺(第1の辺となる)と、長さB1の直線部12の辺と、直線部13と円弧の曲線部14とからなる辺(湾曲する第2の辺となる)とで囲まれた平板状の導体からなる。直線部12の辺は、直線部11の辺(第1の辺)とつながる第5の辺となる。本実施例では直線部12の辺は、直線部11の辺と略直角に配置される。
長さC1は、直線部11と平行なベクトル成分の方向の、直線部13の長さであり、長さD1は、直線部12と平行なベクトル成分の方向の、直線部12の長さである。直線部の数と曲線部の数は任意に設定される。例えば、曲線部14の一部を直線部で形成したり、図3の構成と同様に、直線部11、12の2辺以外を曲線部の辺のみで構成してもよい。
また、放射素子20は、長さA2の直線部21の辺(第3の辺となる)と、長さB2の直線部22の辺と、直線部23と円弧の曲線部24とからなる辺(湾曲する第4の辺となる)とで囲まれた平板状の導体からなる。直線部22の辺は、直線部21の辺(第3の辺)とつながる第6の辺となる。本実施例では直線部22の辺は、直線部12の辺と略直角に配置される。直線部23は直線部21と平行で、直線部23の長さは長さC2である。直線部の数と曲線部の数は任意に設定される。例えば、例えば、曲線部24の一部を直線部で形成したり、図3の構成と同様に、直線部21、22の2辺以外を曲線部の辺のみで構成してもよい。
直線部11の辺と直線部21の辺は、互いに向き合うように、略平行になるように配置され、互いに向き合う辺の所望の位置で給電する。本実施形態では、給電部を放射素子の左端付近(直線部22付近)においている。
間隔Fは直線部11と直線部21との間の間隔であり、長さGは直線部12と直線部22との間の長さであり、長さE1は直線部12と給電点との長さであり、長さE2は直線部22と給電点との長さである。
本実施例では、放射素子10と放射素子20の形状は非対称であり、同一形状ではない。特に、直線部13と曲線部14の組み合わせと、直線部23と曲線部24の組み合わせの形状を変えることで、異なる放射素子形状を実現している。具体的には、直線部13と直線部23の長さや傾きを変更し、曲線部14と曲線部24の曲率半径を異なる値とすることで異なる素子形状を実現している。直線部13と直線部23の長さや傾きを変える、曲線部14と曲線部24の曲率半径を異なる値とすることのいずれかで形状をかえてもよい。なお、曲線部14、24は、楕円曲線、放物線、双曲線などのあらゆる曲線を含む。
放射素子10と放射素子20とで、対応する直線部11と直線部21の長さを、放射素子10と放射素子20とで異なる値とすることでも、異なる放射素子形状を実現できる。
図6において、放射素子10及び20の直線部11の辺と直線部21の辺の長さA1、A2は、高い周波数帯域における下限の使用周波数の約0.25波長(1/4波長)に選ばれることが好ましい。この点について、実際の下限周波数は、斜辺の長さが0.25波長となる周波数であることを説明したが、通常は余裕を持つために、長さA1、A2を0.25波長程度としておけば、斜辺はそれより長くなるので、下限周波数を余裕をもってカバーできるという理由からである。長さA1、A2を、余裕をもって選定するかどうかは、設計要件である。また、放射素子10及び20の直線部12の辺と直線部22の辺の長さB1、B2は、高い周波数帯域における下限の使用周波数の約0.17波長に選ばれることが好ましい。
放射素子10、20は、直線部11の辺と直線部21の辺とが平行な方向にずれて(平行移動)して配置される。シフトする量(直線部12と直線部22との間の長さ)Gは、下限使用周波数の0.14波長前後がより好ましいが、整合状態により、0.1〜0.2波長の間で選ぶことが好ましい。長さE2は高い周波数帯域の下限周波数の0〜0.1波長程度に選ぶことができる。また、直線部11と直線部21との間の間隔(放射素子10と放射素子30の距離)Fは、下限周波数の0.001〜0.03波長の間で選ぶことが好ましい。
給電は、平行2線式の伝送線路や、同軸ケーブル等の給電線が接続されて行われる。このとき、給電部における2つの放射素子の間隔Fは、高い周波数帯域の下限周波数の0.001〜0.03波長の間で選ぶことが好ましい。
図7は、本発明に係わるワイドバンドアンテナの第2の実施例の構成図である。図6に示す実施例1の構成との違いは、給電される場所が、直線部22の延長線上にあることである。図5を用いて既に説明したように、給電部を下側素子の概ね左端におくことが、より反射を小さくし、入力インピーダンスの整合特性を良好に保つことができる。
図8は、本発明に係わるワイドバンドアンテナの第3の実施例の構成図である。図7に示す実施例2との違いは、放射素子30が、放射素子10の左右方向で反転させた形状とされていることである。具体的には、放射素子の直線部22を中心にして図7の放射素子10が反転して放射素子30を構成している。本実施例の構成は図7の構成と電気的に大きな差はない。すなわち、高い周波数帯域について観れば、放射素子30が左右反転しているのみであるから、インピーダンス整合や広帯域性の観点で何ら変わることはない。
図9は、本発明に係わるワイドバンドアンテナの第4の実施例の構成図である。図7に示す実施例2との違いは、直線部12及び22が傾斜して放射素子40及び50を構成していることである。直線部12は放射素子40の底辺(第1の辺)に対して鈍角(90度を超え、180度未満)を成しており、直線部22は放射素子50の上辺(第3の辺)に対して鈍角(90度を超え、180度未満)を成している。
このように、直線部12及び22を斜めにすることで、下限周波数の微調整が可能になる。図3に示すアンテナの下限周波数は、長さL2Lまたは長さL2LKで決まる。一方で、図3のアンテナの入力インピーダンスの整合特性や、上限周波数は、長さL2Uで決定される。本実施形態では図9に示すように、長さL2Uを変化させずに、下限周波数を微調整するために、直線部12および22を斜めにすることで、長さL2L、長さL2LKを可変できるので、下限周波数の調整が可能になる。
なお、放射素子40及び、放射素子50の高さを変える方法もあるが、斜めにする方が長さL2L、長さL2LKを容易に変えられること、高さを変えると入力インピーダンス特性が変化してしまうこと(高さ方向をかえると、反射電力の経路の長さが変わるため)から、直線部12、22を斜めにすることが、インピーダンス整合特性を変化させずに、容易に下限周波数を調整できる利点がある。
図10は、本発明に係わるワイドバンドアンテナの第5の実施例の構成図である。本実施例は図7の構成で、給電に同軸ケーブルを用いた場合の一例である。同軸ケーブル60の同軸中心導体62は、放射素子10に接続され、同軸外部導体61は、放射素子20に接続される。同軸中心導体62と放射素子10との接続、及び同軸外部導体61と放射素子20との接続には、例えば、ハンダ付け、圧着、又は導電性の接着剤が用いられる。
図11は、本発明に係わるワイドバンドアンテナの第5の実施例の斜視図である。図11に示すように、同軸ケーブル60の同軸外部部導体61は、ハンダ付け63によって、放射素子20に接続される。
図12は、本発明に係わるワイドバンドアンテナの第6の実施例の構成図である。本実施例は、給電部に、導体部となる給電金具201、給電台205、同軸ケーブル191の部品を使用した実施例である。この構成は、特に、放射素子10、20が、導電布などのハンダ付け不能な材質で構成されている場合に有効である。2つの放射素子10、20をまたぐようにして、給電台205が置かれ、給電台205上の2つの金具201に、同軸ケーブル191の同軸中心導体192と同軸外部導体193を、それぞれハンダ付けで接続する。接続は圧着、又は導電性の接着剤を用いてもよい。
図13は、給電部の組み立て図を示している。給電台205は、2つの、導体または金属よりなるU字状の金具201と、板状の誘電体よりなるサポート203より構成される。金具201の上下同じ位置にあいている2つの穴202と、サポート203の有する2つの穴204とが、穴位置が一致するようにはめ込まれて、給電台205が構成される。そして、この給電台205を、金具201が、左右の放射素子2にそれぞれ接触するように、ビス208で固定する。固定に際しては、左右の放射素子10、20の下側に、放射素子10、20にそれぞれ設けられた穴210、211を貫通するように、穴207を有する固定板206を置き、ナット209で、ビス208を固定する。このとき、固定板206は、導体でも誘電体も使用可能である。そして、給電台205上の2つの金具201に、同軸ケーブル191の同軸中心導体192と同軸外部導体193を、それぞれハンダ付け等で接続する。なお、給電台205上の2つの金具201に接続する給電線は、同軸ケーブルに限らず、平行2線式の給電線を使用することもできる。
図14は、本発明に係わるワイドバンドアンテナの第7の実施例の構成図である。図7に示すアンテナを、プリント基板300を用いて構成したものである。プリント基板300には、テフロン(登録商標)、FR−4材(ガラスエポキシ)、BTレジン、PPE、液晶ポリマー材などがよく用いられる。プリント基板300の上面に、放射素子310が配置され、その下端部より、マイクロストリップライン311で給電される。プリント基板300の下面には、放射素子302が配置され、マイクロストリップライン311の給電導体として、グランド(GND)とされたグランドライン304が配置されている。グランドライン304は、マイクロストリップライン311と共にマイクロストリップ線路を構成し、このマイクロストリップ線路によって、放射素子310、302は給電されている。
以上説明した、実施例5、6及び7では、図7の構成のワイドバンドアンテナを一例として取り上げたが、図6、図8及び図9のワイドバンドアンテナを用いることができることは勿論である。
また、上記図14のプリント基板を用いた構成では、プリント基板300の両面を用いて放射素子310、302を形成したが、図15に示すように、プリント基板300の片面に、2つの放射素子312、313を形成し、同軸ケーブル314をハンダ付けする構成方法もある。同軸ケーブル314の同軸中心導体316と同軸外部導体315は放射素子312、313とそれぞれハンダ付け等で接続する。
図16は、本発明に係わるワイドバンドアンテナを用いたウエアを示す第8の実施例の構成図である。ブレザー、ジャケット等のウエア400に、マジックテープ(登録商標)401を用いて、アンテナ500を取り付ける構成である。アンテナ500が取り付けられているベース501は、絶縁体の布などの柔らかいもので構成されている。端には、マジックテープ402が付加されており、ウエア400側のマジックテープ401と、取り付けるようになっている。簡単に取り外しができる構造になっている。同軸ケーブル404の先端には、コネクタ403が接続され、アンテナ500はコネクタ403を介して必要な機器に接続される。
なお、図16において、マジックテープは固定の一例であり、他には、ボタン、スナップボタン、チャック、フック、接着剤などの固定方法がある。
図17は、本発明に係わるワイドバンドアンテナの第9の実施例の構成図である。アンテナ600を、ペットボトル610の周囲に取り付けられるようにしたものである。アンテナ600のベース601は、絶縁体の布などの柔らかいもので構成されている。両端には、マジックテープ602が付加されており、ペットボトル610に巻きつけて、マジックテープで止める構造になっている。
なお、図17において、マジックテープは固定の一例であり、他には、ボタン、スナップボタン、チャック、フック、ゴムバンド、接着剤などの固定方法がある。また、ベース601の端部にひもを縫い付けておき、ひもを結んで固定する方法も有効である。
ペットボトルの飲料水は、自動販売機で容易に購入でき、広く飲用されている。この種の飲料は、オフィス等で机に置き、飲用されている。アンテナ600を導電性布で構成すれば、このペットボトルに手軽に巻きつけて固定できるアンテナは便利である。なぜなら、
1)常用するペットボトルにアンテナを固定可能である。
2)方向調整が容易である。
3)ペットボトル内の飲料の量、有無に関係なく使用可能である。
4)不要な場合は、アンテナをとりはずしカバンにしまえる。
という4つの利点がある。
特に、利点3)については、本アンテナが、誘電体の近傍にあっても使用可能であるという特徴を生かしたものである。
図18は、本発明に係わるワイドバンドアンテナを用いた額を示す第10の実施例の構成図である。アンテナを、額縁の裏に取り付けた実施例である。本アンテナ700は、図14に示すようなプリント基板をエッチングして構成したもので、プリント基板701と、先端に同軸コネクタ等の接続手段を有する同軸ケーブル703、固定のための両面テープ702(プリント基板の裏面に配置)から構成される。アンテナ700は、額縁720の裏面に貼り付けられる。そして、壁面721及びカバー722により保護される。このように背面にアンテナが収納された状態で、額縁を壁面につけることで、外見は、絵画としてみえ、裏面にアンテナが配置され、アンテナとして用いることができる。
なお、上記で、額以外に、壁掛けの時計や掲示板、黒板、白板、オフィスのパーティション、収納扉の裏面などにも同様の方法で設置可能である。
また、図18において、額縁裏面にアンテナ700を取り付ける際、額縁の裏に直接取り付けることが困難または敬遠される場合は、壁面721を箱状の底面のある構造にして、その箱の中にアンテナ700を収納するようにすればよい。
図18におけるアンテナ700については、特に、プリント基板である必要はなく、導電性の布やFPCから構成されていてもかまわない。
また、アンテナ700の取り付け方法についても、両面テープに限らず、接着剤、ビス、マジックテープ、はめ込み構造、スナップボタン、ボタン、チャック、フックなどの一般的固定方法が使用可能である。これらの固定方法は、アンテナ700の構成(プリント基板または、FPC、導電性布)の種類により、適宜、適する方法を選択するのがよい。
カバー722の固定についても、壁面721へ、両面テープ、ビス止め、接着剤、はめ込み、スナップボタン、フックなどの方法がある。
アンテナをプリント基板で構成した場合は、その構成が簡単で、薄型にできるので、額縁の裏面に装着可能である。このアンテナ装着の額縁を、壁面に装着すれば、外観は絵画などであるが、裏にはアンテナがついており、アンテナの存在を見せずに、アンテナとして機能させることができる。この種の取り付け形態は、ホテルや共用(パブリック)フロアやレストラン等で、その部屋の雰囲気を損ねないという点で有効である。
図18の構成は、壁面721を箱のような底の有る構造とし、カバー722をビスやマジックテープで止めることで、アンテナ自身を絵画と分離できる点において、扱いの便利さがある。
なお、設置する壁面が金属(導体)の場合は、カバー722のアンテナ側の面、または、壁側の面に、電波吸収体を付加することで、壁面の金属の影響を排除できる。
以上説明した実施例8、9及び10では、アンテナは図7の構成のワイドバンドアンテナを用いたが、図6、図8及び図9のワイドバンドアンテナを用いることができることは勿論である。
以上、本発明に係わるワイドバンドアンテナ及びそれを用いたウエア、額等の利用例について説明したが、以下に、本発明に係わるワイドバンドアンテナの特性について説明する。
図19は、本発明に係わるワイドバンドアンテナを試作し、そのリターンロス特性を実際に測定した結果である。試作したワイドバンドアンテナは図6に示す構成のワイドバンドアンテナである。
低い周波数帯域の中心周波数で換算したときの図6の各部の寸法は、概ね以下に示す値とした。
放射素子10は、長さA1を0.23波長、長さB1を0.16波長、長さC1を0.13波長、長さD1を0.03波長とした。放射素子20は、長さA2を0.25波長、長さB2を0.15波長、長さC2を0.02波長とした。給電点と放射素子10、20との位置関係は、長さE1を0.16波長、長さE2を0.01波長とした。直線部11と直線部21との間の間隔Fは0.006波長、直線部12と直線部22との間の長さGは0.15波長とした。給電方式は、図12、図13の構成により給電した場合である。
図19のリターンロス特性(実測値)は、横軸周波数、縦軸リターンロスである。VSWR(Voltage standing wave ratio(電圧定在波比))2.0、2.5に相当するリターンロスは、それぞれ−9.5dB、−7.4dBである。
はじめに、VSWR<2.0、すなわち、リターンロス −9.5dBでみてみると、2つの帯域をカバーしていることがわかる。
低い周波数の帯域では、0.8GHz〜1.08GHzをカバーしており、比帯域が29.8%得られている。高い周波数の帯域では、1.9GHz〜3.3GHzをカバーしており、比帯域が、53.8%得られている。
また、特筆すべきは、低い周波数の帯域の最低使用周波数0.8GHzと、高い周波数の帯域の最高使用周波数3.3GHzまでの比帯域が、122%となっていることである。
さらに、VSWR<2.5、すなわち、リターンロスが−7.4dBで考えるならば、0.78GHz〜3.75GHzまでがカバーできており、比帯域で、131.1%が得られている。
以上説明した本実施形態及び本実施例のワイドバンドアンテナは、以下の効果を有している。
1)平面、薄型のアンテナである。
2)電気的な特性として、2つの帯域をカバーし、かつ、周波数が高い帯域において、広帯域な特性をえることができる。
3)導体板による構成以外に、折り曲げ可能な導体フィルムや、導電性のある布で構成可能である。
4)導電性のある布で構成した場合、同軸ケーブルを布にハンダ付けしなくていいような構成で実現できる。
5)洋服などに設置可能である。
6)人体に近接して設置しても、入力インピーダンス特性が劣化しない。すなわち、このアンテナを洋服に付け、それを着て用いても入力インピーダンス特性は劣化せず、かつ、広帯域な特性を維持できる。
本実施例のワイドバンドアンテナを用いることで、例えば、低い周波数帯域を800MHz帯の携帯電話として設計すれば、高い周波数の帯域は、1.9GHz〜3.3GHzまでカバーできる。国内では、1.9GHz〜3.3GHzの帯域に、2GHz帯の携帯電話(1.92GHz〜2.2GHz)の使用帯域、無線LAN(2.4GHz〜2.5GHz)の使用帯域、WiMAX(2.5GHz〜2.6GHz)があり、いずれの無線システムにも使用可能のアンテナを実現することができる。最近、複数の無線システムに対応できる端末が求められており、本アンテナは、これらの用途に対応できる。
さらに、近年、複数の無線システムを必要に応じて、適宜、選択または切り替えて使用するコグニティブ無線システムが検討されており、これらのシステムの用途にも適用可能である。
さらに、本アンテナの大きな特徴として、導体板による構成以外に、折り曲げ可能な導体フィルムや、導電性のある布で構成可能である。特に、導電性のある布で構成した場合、導電性の布に同軸ケーブルをハンダ付け等の方法で電気的接続を確保することは困難であるが、同軸ケーブルを布に直接ハンダ付けしなくていいような構成で実現できる。
また、導電布での構成が可能であるため、洋服などに縫いつけたり、粘着テープ、マジックテープ、ボタン、スナップボタン、フック、チャック等で取り付けが可能である。
そして、洋服に取り付けて用いた場合、当然、アンテナと人体の体は密着に近い状態におかれるが、このような場合においても、アンテナ自身の入力インピーダンスは変化せず、整合状態が劣化しないで用いることができる。なお、通常は、アンテナ近傍に人体がある場合は、入力インピーダンスが大きく変化し、整合状態が大きく劣化する。
このように、人体に密着した洋服と一体化して使用できる、いわゆる、“ウエアラブルアンテナ”として、有効なアンテナといえる。
実施例8においては、本実施形態のワイドバンドアンテナをブレザー、ジャケット等のウエアに取り付けた例について説明したが、コート、スカート、ズボン、マフラー、帽子等に取り付けてもよく、これらもウエアに含まれる。また、人体に装着するものだけでなく、カバン、ナップザック、パソコン用等のソフトケース、小物入れ等の持ち物に取り付けてもよい。ここで、持ち物は手に持つ、肩からさげる、又は肩に背負うことができる物品をいう。ワイドバンドアンテナは、ウエア、カバン等の持ち物の表側、内側に取り付けることができる。またカバンのサイドポケットとして取り付けることもできる。取り付けは、マジックテープ、ボタン、スナップボタン、フック、チャック等により行うことができる。ワイドバンドアンテナが取り付けられているベースをそのままシート状アンテナとして、カバンなどに入れておくこともできる。
また、実施例10においては、額の例を取り上げたが、額を含む、壁掛け時計、掲示板等の壁掛け物、黒板、白板、オフィスのパーティション等の事務用品、収納扉等にもワイドバンドアンテナを用いることができる。額、壁掛け時計、掲示板等の壁掛け物、黒板、白板、オフィスのパーティション等の事務用品、収納扉は板状をなし、これらにワイドバンドアンテナを組み込み又は貼り付けることで、ワイドバンドアンテナが取り付けられた板状体を構成することができる。
以上、本発明の代表的な実施形態及び実施例について説明したが、本発明は、本願の請求の範囲によって規定される、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の種々の形で実施することができる。そのため、前述した各実施形態は単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるべきではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書や要約書の記載には拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更はすべて本発明の範囲内のものである。
本願は、2009年1月14日に出願された特願2009−005641号を基礎とする優先権を主張するものである。そして、特願2009−005641号に開示された全ての内容は本願の内容に含まれる。
本発明は、地上波デジタル放送受信用アンテナ、携帯電話、無線LAN、WiMAX等の通信用アンテナ、コグニティブ無線及びソフトウエア無線用アンテナに用いることができる。
(付記1) 直線部の第1の辺と湾曲する第2の辺とを少なくとも有する平板状の第1の放射素子と、直線部の第3の辺と湾曲する第4の辺とを少なくとも有する平板状の第2の放射素子とを備え、
前記第1の放射素子の前記第1の辺と前記第2の放射素子の前記第3の辺とが平行に対向し且つ平行方向にずれて配置されていることを特徴とするワイドバンドアンテナ。
(付記2)
前記第2の辺及び前記第4の辺は曲線部を含むことを特徴とする上記付記1に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記3)
前記第2の辺の前記曲線部の長さと前記第4の辺の前記曲線部の長さが異なることを特徴とする上記付記2に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記4)
前記第2の辺の前記曲線部の曲率半径と前記第4の辺の曲線部の曲率半径とが異なることを特徴とする上記付記2に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記5)
前記第2の辺若しくは前記第4の辺、又は前記第2及び第4の辺が、一又は複数の曲線部と、一又は複数の直線部との組み合わせで構成されることを特徴とする上記付記1に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記6)
前記第2の辺若しくは前記第4の辺、又は前記第2及び第4の辺が、複数の直線部の組み合わせで構成され、かつ、隣接する該直線部同士のみがなす角度が、第1若しくは第2の放射素子、又は第1及び第2の放射素子の辺の内側から見て、鈍角であることを特徴とする上記付記1に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記7)
前記第1の放射素子は、前記第2の放射素子とは異なる形状であることを特徴とする上記付記1乃至付記6のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記8)
前記第1の放射素子は前記第1の辺とつながる直線部の第5の辺を有し、前記第2の放射素子は前記第3の辺とつながる直線部の第6の辺を有する上記付記1乃至付記4のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記9)
前記第5の辺と前記第6の辺は、前記第1及び第3の辺とそれぞれ略直角に配置されていることを特徴とする上記付記8に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記10)
前記第5の辺は前記第1の辺に対して鈍角をなし、前記第6の辺は前記第3の辺に対して鈍角をなすことを特徴とする上記付記8に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記11)
前記第1及び第2の放射素子は、折り曲げ可能であって、かつ導電性のある材質からなることを特徴とする上記付記1乃至付記10のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記12)
前記第1及び第2の放射素子とは、導電性の布からなることを特徴とする上記付記1乃至付記10のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記13)
前記第1及び第2の放射素子は、前記第1及び第3の辺の一部が互いに対向する位置で給電されることを特徴とする上記付記1乃至付記12のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記14)
前記給電は同軸ケーブルによってなされ、前記第1の放射素子は前記同軸ケーブルの中心導体に接続され、前記第2の放射素子は前記同軸ケーブルの外部導体に接続されることを特徴とする上記付記13に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記15)
前記第1及び第2の放射素子は給電体を介して同軸ケーブルに接続され、
前記給電体は導体部と誘電体とを有し、前記導体部に前記同軸ケーブルが接続されることを特徴とする上記付記13に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記16)
前記第1の辺と前記第3の辺とのずれの量が、使用する最低使用周波数の0.1から0.2波長の間で調整されている上記付記1乃至付記15のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記17)
前記第1の放射素子がプリント基板の一方の面に、前記第2の放射素子が他方の面に設けられた上記付記1乃至付記10及び付記16のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記18)
前記第1及び第2の放射素子がプリント基板の同一の面に設けられた上記付記1乃至付記10及び付記16のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナ。
(付記19)
上記付記1乃至上記付記18のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナが取り付けられたウエア。
(付記20)
上記付記1乃至上記付記18のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナが取り付けられた持ち物。
(付記21)
上記付記1乃至上記付記18のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナが取り付けられた板状体。
1,2,3,4,10,20,30,40,50 放射素子
1−1,1−2,2−1,2−2 直線部
1−3,2−3 曲線部
11,12,13,21,22,23 直線部
14,24 曲線部

Claims (17)

  1. 直線部の第1の辺と湾曲する第2の辺とを少なくとも有する平板状の第1の放射素子と、直線部の第3の辺と湾曲する第4の辺とを少なくとも有する平板状の第2の放射素子とを備え、
    前記第1の放射素子の前記第1の辺と前記第2の放射素子の前記第3の辺とが平行に対向し且つ平行方向にずれて配置されていることを特徴とするワイドバンドアンテナ。
  2. 前記第2の辺及び前記第4の辺は曲線部を含むことを特徴とする請求項1に記載のワイドバンドアンテナ。
  3. 前記第2の辺の前記曲線部の長さと前記第4の辺の前記曲線部の長さが異なることを特徴とする請求項2に記載のワイドバンドアンテナ。
  4. 前記第2の辺の前記曲線部の曲率半径と前記第4の辺の曲線部の曲率半径とが異なることを特徴とする請求項2に記載のワイドバンドアンテナ。
  5. 前記第2の辺若しくは前記第4の辺、又は前記第2及び第4の辺が、一又は複数の曲線部と、一又は複数の直線部との組み合わせで構成されることを特徴とする請求項1に記載のワイドバンドアンテナ。
  6. 前記第2の辺若しくは前記第4の辺、又は前記第2及び第4の辺が、複数の直線部の組み合わせで構成され、かつ、隣接する該直線部同士のみがなす角度が、第1若しくは第2の放射素子、又は第1及び第2の放射素子の辺の内側から見て、鈍角であることを特徴とする請求項1に記載のワイドバンドアンテナ。
  7. 前記第1の放射素子は、前記第2の放射素子とは異なる形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナ。
  8. 前記第1の放射素子は前記第1の辺とつながる直線部の第5の辺を有し、前記第2の放射素子は前記第3の辺とつながる直線部の第6の辺を有する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナ。
  9. 前記第1及び第2の放射素子は、折り曲げ可能であって、かつ導電性のある材質からなることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナ。
  10. 前記第1及び第2の放射素子とは、導電性の布からなることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナ。
  11. 前記第1及び第2の放射素子は、前記第1及び第3の辺の一部が互いに対向する位置で給電されることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナ。
  12. 前記第1の辺と前記第3の辺とのずれの量が、使用する最低使用周波数の0.1から0.2波長の間で調整されている請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナ。
  13. 前記第1の放射素子がプリント基板の一方の面に、前記第2の放射素子が他方の面に設けられた請求項1乃至請求項8及び請求項12のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナ。
  14. 前記第1及び第2の放射素子がプリント基板の同一の面に設けられた請求項1乃至請求項8及び請求項12のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナ。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナが取り付けられたウエア。
  16. 請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナが取り付けられた持ち物。
  17. 請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載のワイドバンドアンテナが取り付けられた板状体。

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