JP2008098984A - 携帯用折畳み式アンテナ - Google Patents
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Abstract
【課題】 バックなどに入れて携帯することが出来るようにした平面アンテナの提供。
【解決手段】 蝶番3,3を介して折畳むことが出来る2枚のアンテナ板1,2を有し、該アンテナ板1,2は基板4a,4bの表面に導電性に優れた導体板5を貼着して構成している。
【選択図】 図1
【解決手段】 蝶番3,3を介して折畳むことが出来る2枚のアンテナ板1,2を有し、該アンテナ板1,2は基板4a,4bの表面に導電性に優れた導体板5を貼着して構成している。
【選択図】 図1
Description
本発明は小型であるに関らず帯域幅が広く、しかも折畳んで持ち歩きすることが出来るデジタル放送用の平面アンテナに関するものである。
デジタル放送用のアンテナには色々な型式が存在しているが、その中の代表的なアンテナとしてループアンテナが知られている。ループアンテナとは、ワイヤーを円形リング状や四角形リング状に丸めた形状とし、これに受信機へ接続している。一周の長さが同じであれば、その形状が円形でも四角形でも、又は三角形であってもアンテナとしての性能は同じである。該ループアンテナは、目的の電波に同調したときに威力を発揮し、そこでループと可変コンデンサーで、目的の電波の周波数に同調させることで感度を大きく向上させている。
ループの巻き数は周波数のカバー範囲に密接な関係があり、巻き数が多過ぎると周波数が下がって高い周波数領域をカバーすることが出来なくなる。また、巻き数が少ないと高い周波数の方へ移行して低い周波数領域がカバー出来なくなる。そこで、形を大型にしたときは巻き数を減らし、小型にしたときは巻き数を増やしている。このように、ループアンテナはワイヤーを巻いて作ることが出来るために製作は簡単であるが、指向性があって弱い電波を受ける場合には該ループアンテナを廻して適当な向きを探すことが必要となる。
特開2005−45331号に係る「広帯域アンテナ素子および広帯域室内アンテナ」は、簡単な構造で広帯域に亘る周波数の電波を受信するアンテナ素子であり、四辺形に形成された導電性の導体板と、この導体板のほぼ中央に位置して互いに対向する辺縁部同士の距離が漸増もしくは漸減する形状の開口部よりなる切抜き孔と、この切抜き孔に連接して開口し前記導体板の一辺へ到達する連通孔と、この連通孔を挟む近傍にそれぞれ設けられた一対の給電点とを有し、前記導体板にて受信した電波を前記給電点に電気信号として給電することが出来る。
特開平11−186836号に係る「スロットアンテナ」は、導体板に直線状のスロットを開け、給電線により導体板に給電を行うスロットアンテナであり、スロット形状をT字型として、給電を行う周波数の波長をλとした場合、T字型スロットの縦部の寸法を略λ/4とし、横部の寸法を略λ/2としている。従って、従来の十字型スロットをもつものよりも小さく出来、小型化できる。
これらのアンテナはその基本形態はループアンテナであり、ワイヤーループの代わりに導体板を用いている。該導体板を使用することで受信面積が拡大して広帯域に亘る周波数の電波を受信することが出来、しかも形状は小型化される。今後の主流となる地上デジタル放送の周波数は470MHz〜770MHzと帯域幅が大きく、これらを受信できる性能のアンテナでなくてはならない。
ところで、最近では仕事でノートパソコンを持ち歩く人は多く、又テレビの機能を備えたノートパソコンが市販されている。しかし、ノートパソコンはバックに入れて携帯することは出来るが、テレビを観る場合には電波を受信するアンテナが必要となるが、このアンテナを携帯することは不便である。上記導体板を用いたループアンテナといえども嵩張る為に携帯は容易でない。
特開2005−45331号に係る「広帯域アンテナ素子および広帯域室内アンテナ」
特開平11−186836号に係る「スロットアンテナ」
このように、導体板を用いたループアンテナは小型でありながら広帯域に亘る周波数の電波を受けることが出来るが、テレビ機能を備えたノートパソコンと共に携帯することは不便である。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、折畳んで携帯することが可能な平面アンテナを提供する。
本発明に係るデジタル放送用の携帯アンテナは平面アンテナを対象とし、折畳み式構造と成っている。折畳み形態は2つ折り、時には3つ折り、4つ折りとしてコンパクト化され、使用する場合には開くことが出来る構造としている。その為に、各アンテナ板は継手部にて繋がれている。
ところで、アンテナの形態は平面アンテナとし、基板の一面に概略長方形の導体板を貼着してプリント基板を構成している。ループ平面アンテナとして構成する場合には、上記導体板は幅広のループ形状とし、かつ該導体板の中央部を開口している。開口の形状は同じく概略長方形とし、ループ形状の導体板の一部を切欠いた不連続構造とし、そして切欠き部分には給電点が設けられている。
本発明に係るデジタル放送用の平面アンテナはコンパクトに折畳むことが出来る。その為にバックに入れて何所へでも携帯することが可能であり、必要時には開いてデジタル放送を受信できる。従って、テレビ機能を備えたパソコンを携帯することで何時でもテレビを観ることが可能となる。そして、コンパクトな折畳み式アンテナであるが、導電性に優れた導体板を用いて構成した平面アンテナを内蔵することで、受信できる周波数帯域が広く、感度も良好となることで、デジタル放送の受信が十分可能と成る。
図1は本発明に係るデジタル放送用の折畳み式平面ループアンテナを示している実施例であり、(a)は正面図、(b)は縦断面図を夫々表している。同図に示す折畳み式平面ループアンテナは2つ折りすることが出来、2枚のアンテナ板1,2が蝶番3,3にて連結され、該アンテナ板1とアンテナ板2は蝶番3,3を介して折畳まれて2つ折りされる。同図の折畳み式平面ループアンテナは開いた状態であるが、2つ折りされることで縦横寸法が1/2のサイズにコンパクト化される。
同図の4は基板、5は導体板を表し、基板4a,4bは一般に樹脂製板が使用され、導体板5としては導電性の良好な金属板であって、例えば銅板、真鍮板、アルミ板、スチール板などが使用される。この導体板5は四角形の樹脂製基板4a,4bの表面に貼着されている。ここで、導体板5の貼着方法は色々あり、接着剤にて固着したりピン止めすることが出来る。
ところで、導体板5はループ形状を成して、中央部には長方形の開口6を形成し、そして導体板5の一部が切欠かれて切欠き部7を有し、切欠き部7は上記開口6に連通している。そして、該導体板5の外形も長方形であるが、連結された基板4a,4bより小さくなっている。しかし、導体板5の外形と基板4a,4bの外形を同じ大きさの長方形とすることもある。本発明の折畳み式平面ループアンテナは、蝶番3,3を介して連結した2枚のアンテナ板1,2に上記基板4a,4b及び導体板5を形成している。
図2(a)は本発明に係る折畳み式アンテナを折畳んで閉じる場合で、(b)は完全に折畳まれた状態を表している。このように、2つ折りすることでコンパクト化してバックに収容出来る。使用する際には図1に示すように開き、この状態で転倒しないように他の物に凭れ掛ける。又は、下端に脚を取付けて転倒防止を図ることも出来る。
アンテナを折畳んだ場合には脚も折畳むことが出来る構造としている。従って、折畳まれたアンテナは開かないように固定される。例えば、下端から正面側と背面側へ水平に延びる脚を取付け、該脚は基板面と平行な軸を中心として回転可能とし、しかも脚が開いた状態ではバネ力を付勢してそのまま保持する構造とすることが出来る。すなわち、バネ力にて脚が開かない構造としている。
ところで、上記図1に示す折畳み式アンテナでは、アンテナ板1とアンテナ板2とが蝶番3,3にて繋がれている。この蝶番3,3は導電性に優れた金属製とし、電気的にアンテナの性能を損なうことがない構造と成っている。しかし、本発明の折畳み構造となる継手部は上記蝶番3,3に限らず、フレキシブルな継手を用いることも可能である。
図3は本発明に係る折畳み式平面ループアンテナを示す他の実施例である。このアンテナの場合も、2枚のアンテナ板1,2を有して2つ折りされる構造と成っているが、継手部として蝶番3,3を用いていない。基板4a,4bに導体板5が貼着された構造であり、この導体板5は導電性に優れていると共にフレキシブルな材質から成り、継手部において湾曲して(b)のように2つ折りすることが出来る。
図4は本発明の更なる別の実施例である。2枚のアンテナ板1,2が繋がった構造であるが、基板8はフレキシブルなフイルムから成り、このフイルム面に導体板5が貼着している。そして、該導体板5は導電性の薄い金属板又は金属箔で構成されている為に、2つ折りすることが出来る。この場合、導体板5の表面にも別のフレキシブルなフイルムを貼り合わせた構造とすることもある。図2や図3に示す折畳み式平面ループアンテナの場合も、導体板5の表面にフレキシブルな薄いフイルムを貼り合わせる場合もある。
図5は前記図2に示した折畳み式平面ループアンテナの別形態であり、基板9a,9bとしては比較的薄い剛体板を用い、この基板9a,9bに薄い導体板5a,5bを貼着している。そして、アンテナ板1とアンテナ板2はフレキシブルな導電性の継手10,10・・にて繋がれた構造と成っている。
図6は本発明の平面ループアンテナの具体的な導体板を示している場合であり、外形の幅寸法L=240mm、開口の幅寸法M=108mm、切欠き部の幅寸法d=12mm、そして外形の高さ寸法は240mm、導体板の幅寸法r=66mmとしている。アンテナから導き出されるケーブルは切欠き部7を挟んだ両端に接続される。
図7は上記図6の導体板を備えた平面ループアンテナのVSWR特性を示しており、同図から明らかなようにVSWR<2の周波数は430MHz〜1030MHzと成っている。すなわち、図6のループアンテナはこの帯域の周波数を受信することが可能である。そこで、この比帯域幅は82.2%となり、十分な所要帯域を備えている。
図8はX−Y面内の放射指向性を表し、図9はX−Z面内の放射指向性を表している。ここで、上記図6に示す導体板5の方向、すなわち折畳み式ループアンテナが設置される面はY−Zである。Y−Z面に折畳み式ループアンテナを設置した状態でのX−Y面内の放射指向性、X−Z面内の放射指向性を上記図8および図9にそれぞれ表している。
1 アンテナ板
2 アンテナ板
3 蝶番
4 基板
5 導体板
6 開口
7 切欠き部
8 基板
9 基板
10 継手
2 アンテナ板
3 蝶番
4 基板
5 導体板
6 開口
7 切欠き部
8 基板
9 基板
10 継手
Claims (6)
- バックなどに入れて携帯することが出来るようにした平面アンテナにおいて、継手部を介して折畳むことが出来る複数のアンテナ板を有し、該アンテナ板は少なくとも導電性に優れた導体板にて構成したことを特徴とする折畳み式アンテナ。
- 上記継手部として導電性の蝶番を用いた請求項1記載の折畳み式アンテナ。
- 上記継手部としてフレキシブルな導電性の継手を用いた請求項1記載の折畳み式アンテナ。
- バックなどに入れて携帯することが出来るようにした平面アンテナにおいて、折畳むことが出来る複数のアンテナ板を有し、該アンテナ板は基板の表面にフレキシブルで導電性に優れた導体板を貼着したことを特徴とする折畳み式アンテナ。
- バックなどに入れて携帯することが出来るようにした平面アンテナにおいて、折畳むことが出来る複数のアンテナ板を有し、該アンテナ板はフレキシブルなフイルムから成る基板の表面に導電性に優れた薄い導体板を貼着したことを特徴とする折畳み式アンテナ。
- 上記アンテナがループアンテナである請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、又は請求項5記載の折畳み式アンテナ。
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---|---|---|---|
JP2006278516A JP2008098984A (ja) | 2006-10-12 | 2006-10-12 | 携帯用折畳み式アンテナ |
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Publications (1)
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JP2006278516A Pending JP2008098984A (ja) | 2006-10-12 | 2006-10-12 | 携帯用折畳み式アンテナ |
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- 2006-10-12 JP JP2006278516A patent/JP2008098984A/ja active Pending
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