JPWO2010073315A1 - 伝送装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、太陽電池等から得られる電力を負荷に効率よく伝送する伝送装置を提供することにある。本発明は、コア5と、相互に離間配置されてほぼ平行に並設される第1,第2のライン♯1,♯2、これら第1,第2のラインにその一方向からそれぞれ交互に絡み巻回されてなる複数の絡み部を第1,第2のラインの長手方向に形成する第3曲線ライン♯3および前記第1,第2のラインにその一方向からそれぞれ交互に絡み巻回されてなる複数の絡み部P1〜Pnとこれら第1,第2のライン同士の内側にて前記第3の導線と交差する複数の交差部C1〜Cnとを、第1,第2のラインの長手方向にそれぞれ形成する第4曲線ライン♯4を有し、前記コア5に巻回される伝送ライン4と、を具備している。

Description

本発明は伝送装置に関し、特に太陽電池から得られる電力を伝送する際の位相遅れや振幅減衰(電圧降下)が極めて少ない伝送装置に関する。
一般に、信号や電力を伝送路を介して伝送する場合には、伝送路のもつ抵抗成分やインダクタンス成分に起因して受信側や受電側で受信した信号や電力は送信信号(入力)に対して電圧が降下し(振幅が減衰し)、また位相が遅れてしまって伝送特性が劣化することは避けられない。かかる位相遅れや電圧の低下を最小限にし、伝送特性を最良となるように伝送路の構成を設計することは最大の課題である。
特に、高周波信号の伝送時には、伝送路に存在する浮遊容量やインダクタンス、表皮効果や誘電損失等による損失や周波数分散等の影響が大きくなり信号劣化が著しくなって長距離伝送の場合には途中で信号増幅する中継器が必要になってしまう。
このような信号劣化による問題を改善するために、従来、送信側の送信波形を、予め損失による波形劣化を考慮し、その分を補償した波形とするためのイコライザを設ける構成が実用化されているが、イコライザのためのコスト上昇、構成の複雑化が問題となる。
また、信号を、信号劣化が著しい高周波成分と、劣化が少ない低周波数成分に分離して対応する提案もなされている。例えば、送信信号を、平面パターンが偏平なコの字形を呈する波形劣化補償部により低周波成分と高周波成分に分離する。つまり、高周波成分が、容量に対してインピーダンスが小さくなることを利用して、配線間容量を利用した高周波伝送経路を形成し、この高周波伝送経路により高周波成分を分離し、一方、低周波成分に関しては、その経路をコの字形導体線路で構成した低周波伝送線経路を用いて分離し、高周波伝送経路よりも所定量だけ長い低周波伝送線経路側に低周波成分を経由させることにより、高周波伝送経路との間に伝送の時間差を形成し、低周波成分よりも高周波成分を早く伝送することで、波形劣化を補償する(低周波成分よりも伝送速度が遅い高周波成分の遅れを距離差で補償する)。この結果を合成することにより信号波形劣化を補償している。かかる構成の波形劣化補償伝送路については特許文献1に開示されている。
このような信号劣化は、集積回路の配線でも同様であり、例えば、ギガヘルツ以上のクロック周波数で動作する集積回路では配線のインダクタンス成分だけでなくリターン電流の経路としてのグラウンドの影響が大きくなり、つまり、低周波数領域では問題にならない浮遊容量やインダクタンスが高周波数領域では大きな問題となり、リターン電流は配線の周波数特性に強く依存してしまい、必ずしもグラウンドを通るとはかぎらない。その結果、伝送路を介して高周波数信号が伝送されるときには伝送特性が劣化し、出力端における更なる電圧レベルの低下や位相の遅れが生じてしまう。
このように、信号伝送路を伝送される信号品質は、伝送路自体のもつ抵抗成分、容量成分、インダクタンス成分の影響を受け、特に高周波伝送においては、これら成分の浮遊成分が大きな影響を及ぼすため信号の振幅減衰(電圧降下)、位相遅れ(遅延)が非常に大きくなり、伝送特性の評価パラメータとしてのアイパターンが大きく崩れてしまい、信号伝送の最大の課題となっている。
また、主に伝送路の抵抗成分に起因する振幅劣化(電圧降下)に対しては、例えば伝送途中において中継器に内蔵させた増幅器で振幅を増幅させる方法がある。
例えば従来の送電システムとしては、送電線に、その送電線に流れている電流に対し、位相が電気角でほぼ90°ずれた電圧を発生させる直列補償装置を設置し、等価的にリアクタンスによる電圧降下分を補償する電圧を発生させるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−297538号公報 特開平11−299104号公報
発明の開示
しかし、特許文献2に記載された従来の送電システムでは、送電線に流れている電流に対し、位相がほぼ90°ずれた電圧を発生させる直列補償装置が必要であるので、コスト高を招くうえに、外部電力が必要であり、省エネルギに反するという課題がある。
そして、太陽電池で得られた電力を負荷へ伝送する伝送媒体としては、従来からより線や同軸線等の電力ケーブルが知られているが、これら電力ケーブルでは、太陽電池の構造や内部抵抗、電力ケーブル自体の抵抗成分やインダクタンス成分に起因して、太陽電池自体の電力の変換効率が著しく低下するという課題がある。
特に、太陽電池には半導体であるダイオード発振が発生しているので、これら従来の電力ケーブルでは、高周波成分の電力の伝送時に、太陽電池の内部抵抗と伝送路に存在する浮遊容量やインダクタンス、表皮効果や誘電損失等による損失や周波数分散等の影響が大きくなり信号劣化が著しくなってしまうという課題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、太陽電池等から得られる電力を負荷等に効率よく伝送する伝送装置を提供することにある。
本発明に係る伝送装置は、磁性体と、相互に離間配置されてほぼ平行に並設される第1,第2の導線、これら第1,第2の導線にその一方向からそれぞれ交互に絡み巻回されてなる複数の絡み部を第1,第2の導線の長手方向に形成する第3の導線および前記第1,第2の導線にその一方向からそれぞれ交互に絡み巻回されてなる複数の絡み部とこれら第1,第2の導線同士の内側にて前記第3の導線と交差する複数の交差部とを、第1,第2の導線の長手方向にそれぞれ形成する第4の導線を有し、前記磁性体に巻回される伝送媒体と、を具備していることを特徴とする。
本発明にかかる伝送装置によれば、信号や電力の伝送時の当該信号や電力の位相遅れや振幅減衰(電圧降下)を大幅に低減することができる。
また、前記発明において、前記第3,第4の導線の前記各絡み部は、前記第1,第2の導線の長手方向にそれぞれ交互に配置され、前記第1,第2の導線の一方と上記第3,第4の導線との各絡み部の巻回方向がそれぞれ同一である一方、これら第1,第2の導線の各絡み部同士の巻回方向が互いに逆方向であり、前記各交差部における前記第3の導線と第4の導線の重なる方向が第1,第2の導線の長手方向で交互に逆方向であることが望ましい。
こうすることにより、伝送媒体に長手方向の引張り等の外力が負荷されても、その全体の形状の変化を抑制させることができるので、前記位相遅れや振幅減衰の低減降下の低下を抑制することができる。
また、前記発明において、前記第1〜第4の導線は、これらを流れる電流による電磁的相互作用が働く範囲内に配設されていることが望ましい。
さらに、前記発明において、前記第3,第4の形状態様は、前記第1,第2の導線に絡んで正弦波形状または山形状に形成されていることが望ましい。
また、前記発明において、前記第1,第2の導線は、前記第1,第2の導線は、入力端側と出力端側においてそれぞれ共通接続され、その共通入力端側が太陽電池の一対の電極の一方に接続される一方、その共通出力端側が負荷の一端に接続され、前記第3,第4の導線が入力端側と出力端側においてそれぞれ共通接続され、その共通入力端側が太陽電池の一対の電極の他方に接続される一方、その共通出力端側が負荷の他端に接続されていることが望ましい。
さらに、前記発明において、前記第1,第2の導線は、入力端側と出力端側においてそれぞれ共通接続され、その共通入力端側が太陽電池の一対の電極の一方に接続される一方、その共通出力端側が負荷の一端に接続され、前記第3,第4の導線が入力端側と出力端側においてそれぞれ共通接続され、その共通入力端側が太陽電池の一対の電極の他方に接続される一方、その共通出力端側が負荷の他端に接続されていることが望ましい。
また、前記発明において、前記伝送媒体と磁性体とを収容する電気絶縁性を有する容器を具備し、この容器の外面には、前記伝送媒体の入力側と出力側とに電気的に接続された入力端子と出力端子とを配設していることが望ましい。
さらに、前記発明において、前記伝送媒体の複数が相互に電気的に並列に接続されていることが望ましい。
さらにまた、前記発明において、前記太陽電池が結晶系、薄膜系、化合物系のいずれかであることが望ましい。
またさらに、前記発明において、前記負荷は、太陽電池からの直流を交流に変換するインバータであることが望ましい。但し負荷はインバータでなくてもよく、L,C,Rの少なくともいずれかを含む電気負荷であればよい。
また、前記発明において、前記磁性体と伝送媒体は、太陽電池の発振周波数に直列共振するように構成されていることが望ましい。
本発明の一実施形態に係る伝送装置の構成と、太陽電池との接続方法の一例を示す模式図である。 (A)は同伝送装置に使用される伝送ラインの一部の平面図、(B)はこの伝送ラインの原理を示す模式図である。 図1(A)で示す伝送ラインの入力端側と出力端側における接続方法の一例を示す概略平面図である。 図1と図2(A)で示す伝送ラインの通電時の電界強度分布を示す模式図である。 図4で示す電界強度分布データを収集するための電界強度分布測定実験において、ループアンテナを伝送ラインの3方向(X,Y,Z)へ移動させたときの移動方向を示す模式図である。 図4で示す電界強度分布を測定するための実験におけるループアンテナのアンテナ面と伝送ラインとによりなす角度をそれぞれ示しており、その角度を示す右端の欄は、ループアンテナの各角度における斜視図である。 球状110W型太陽電池の発電電力を図1で示す伝送装置により負荷へ伝送したときの伝送電力の1日の変動を示すグラフである。 単結晶110W型太陽電池の発電電力を図1で示す伝送装置により負荷へ伝送したときの伝送電力の1日の変動を示すグラフである。 図1で示す伝送装置により使用される他の伝送ラインの一部の平面図である。
以下、本発明の実施形態を複数の添付図面に基づいて説明する。なお、これら複数の添付図面中、同一または相当部分には同一符号を付している。
図1は本発明の一実施形態に係る伝送装置1の構成と、この伝送装置1と太陽電池との接続方法の一例を示す模式図である。
図1に示すように、伝送装置1は、その一対の入力端子1a,1bを、2線式の一対の入力側ケーブルCia,Cibを介して太陽電池2に電気的に接続する一方、その一対の出力端子1c,1dを、2線式の一対の出力側ケーブルCoa,Cobを介して負荷の一例であるインバータ3に電気的に接続している。これら各対の入力側ケーブルCia,Cibと出力側ケーブルCoa,Cobは、従来の電力ケーブルの一種であり、例えばAWG又はKIV等である。
伝送装置1は、伝送媒体の一例である図2(A)で示す伝送ライン4を、磁性体の一例であるフェライト製等の円筒状または円柱状のコア5の外周面に、所要回数(例えば10ターン)巻き付けている。コア5は、伝送装置1が太陽電池2の発振周波数と直列共振を発生させる透磁率に構成されている。これらコア5と伝送ライン4は、例えば合成樹脂製等電気絶縁性を有する容器の一例である収容ボックス6内に収容される。この収容ボックス6は、その外面に、上記入力端子1a,1bと出力端子1c,1dをそれぞれ配設している。収容ボックス6は、防水手段や磁気遮蔽手段を具備した密閉容器に構成されてもよく、強制冷却可能に構成されてもよい。
図2(A)に示すように伝送ライン4は、所要の間隔Wを置いてほぼ平行に並設された直線状の第1,第2の導線である第1,第2のライン♯1,♯2と、これら第1,第2ライン♯1,♯2間に、ほぼ180度異なる位相でほぼ8の字状にそれぞれ巻回され、その巻回が第1,第2のライン♯1,♯2の長手方向に繰り返される第3,第4の導線である第3,第4曲線ライン♯3,♯4とを具備している。
これらの各ライン♯1〜♯4は、導線表面が絶縁膜で被覆されている。しかし、絶縁膜で被覆せずとも互いが接触していない状態であれば良い。各ライン♯1〜♯4は、通常の導電性線材で良く、銅、アルミ等、導電材料であればその種類を問わない。第1,第2のライン♯1,♯2の離隔距離Wは、例えば、略4mm、第3,第4曲線ライン♯3,♯4との絡み位置間隔Sは略5mmである。但し、これら寸法は伝送ライン4の用途等に応じて適宜選定できる。また、第1,第2のライン♯1,♯2は必ずしも直線でなくてもよく、相互にほぼ平行に並設されていれば曲線でもよい。
伝送ライン4は、第3,第4曲線ライン♯3,♯4が、例えば直線状の第1,第2のライン♯1,♯2に絡む絡み部と、編み構造に一つの大きな特徴を有する。すなわち、図2(A)に示すように山形状や正弦波状の第3,第4曲線ライン♯3,♯4については、絡み部である絡み位置P1では、第3曲線ライン♯3が図中下の第2のライン♯2に、その図中手前(つまり上)側から奥(つまり下)側に回り込むように折曲されて絡み、隣りの絡み位置P2では図中上の第1のライン♯1の下側から上側に回り込むように折曲されて絡む。
さらに、隣りの絡み位置P3では、第3曲線ライン♯3が第2のライン♯2に、その上側から下側に折れ曲がるように絡み、絡み位置P4では図中上が第1のライン♯1の下側から上側に折れ曲がるように絡み、絡み位置P5では、第3曲線ライン♯3が第2のライン♯2の上側から下側に折れ曲がるように絡み、以後、同様な絡み方、編み方がなされる。このために、これら曲線ライン♯3の絡み位置(絡み部)P1〜P5が第1,第2のライン♯1,♯2の長手方向に繰り返される。
一方、図2(A)において、第4曲線ライン♯4については、絡み位置P1では、図中上の第1のライン♯1に、その下側から上側に回り込むように折曲されて絡み、絡み位置P2では第2のライン♯2の上側から下側に折れ曲がるように絡む。さらに、隣りの絡み位置P3では、第4曲線ライン♯4は第1のライン♯1の下側から上側に折れ曲がるように絡み、絡み位置P4では第2のライン♯2の上側から下側に折れ曲がるように絡み、絡み位置P5では、第4曲線ライン♯4が第1のライン♯1の下側から上側に折れ曲がるように絡み、以後、同様な絡み方、編み方がなされる。このために、これら第4曲線ライン♯4の絡み位置P1〜P5が、第1,第2のライン♯1,♯2の長手方向に繰り返される。
そして、これらの各絡み位置P1〜P5では、第1のライン♯1側では、第3,第4曲線ライン♯3,♯4が第1のライン♯1の下側から上側に回り込むように折曲されて絡む。一方、第2のライン♯2側では、第3,第4曲線ライン♯3,♯4が第2のライン♯2の上側から下側に回り込むように折曲されて絡み、その回り込み方向、すなわち、巻回方向が第1のライン♯1と第2のライン♯2とでは逆方向になっている。
すなわち、図2(A)に示すように図中上の第1のライン♯1の各絡み部P0〜Pnでは、曲線状の第3,第4曲線ライン♯3,♯4が第1のライン♯1の図中下(奥)側から上(手前)側に回り込み、かつ直角等所要角度で折曲されて巻き付けられている。
一方、図2(A)中、下の第2のライン♯2の各絡み部P0〜Pnでは、曲線状の第3,第4曲線ライン♯3,♯4が第2のライン♯2の図中上(手前)側から下(奥)側へ回り込み、かつほぼ直角等所要角度で折曲されて巻き付けられており、その巻き付け(巻回)方向が第1のライン♯1とは逆方向になっている。したがって、第1,第2のライン♯1,♯2の離間方向中間点において、これら第1,第2のライン♯1,♯2と平行に走る図示省略の水平中心線を対称軸としたときに、これら第1,第2のライン♯1,♯2の絡み部P0〜Pnの巻回方向は非対称となる。
そして、これら各ライン♯1〜♯4の各絡み部P0〜Pnの長手方向各中間部では、第3曲線ライン♯3と第4曲線ライン♯4とが直角等所要角度で交差する交差部C1,C2,…,Cnがそれぞれ形成される。これら交差部C1,C2,…,Cnでは、第3,第4曲線ライン♯3,♯4の一方が他方の上(手前)側を通り、その上下の重なり方向が第1,第2のライン♯1,♯2の長手方向で順次逆になるように交差されている。
例えば、図2(A)中左端の交差部C1では、第4曲線ライン♯4が第3曲線ライン♯3の上側を通り、次の交差部C2では、第3曲線ライン♯3が第4曲線ライン♯4上側を通り、以下の交差部C3〜Cnでは、その上側を通るラインが第4曲線ライン♯4、第3曲線ライン♯3…と順次逆転する。
図2(B)に示すように、同図2(A)で示す伝送ライン4に、その絡み部P0側の入力(in)から出力(out)側へ向けて電流iを通電すると、第1のライン♯1と、第3,第4曲線ライン♯3,♯4とによりそれぞれ囲まれて形成されたほぼ三角形状の各空間ma,ma,…,maに、例えばN極の垂直変動磁界Nがそれぞれ形成される。
また、第2のライン♯2と、第3,第4曲線ライン♯3,♯4とによりそれぞれ形成されたほぼ三角形状の各空間mb,mb,…,mbに、例えばS極の垂直変動磁界Sがそれぞれ形成される。これらN,S極の垂直変動磁界は第1,第2のライン♯1,♯2の長手方向へ順次移動する。
したがって、この伝送ライン4では、これら垂直変動磁界N,Sにより、各ライン♯1〜♯4を流れる電流の電子を加速する、いわば自励式の電子加速作用を有すると解することができる。すなわち、この伝送装置1は自励式電子加速器と換言できる。なお、この多伝送ライン4の構成は、本出願人が先に出願した伝送媒体(PCT/JP2008/066426)とほぼ同一の構成であり、その作用効果の数理学的理論的考察も同じである。
そして、図3にも示すように伝送ライン4は、その第3,第4曲線ライン♯3,♯4の入力端(IN)同士と、出力端(OUT)同士をそれぞれ結合して1本の往路に構成し、さらに、第1,第2の2本のライン♯1,♯2の入力端IN同士と出力端OUT同士をそれぞれを接続、結合して1本の帰還路に構成する。
そして、このように構成された伝送ライン4は、図1に示すように、その往路(♯3,♯4)と帰還路(♯1,♯2)の各入力端INを、一対の入力端子1a,1bの内端に電気的に接続し、その各出口端OUTを、一対の出力端子1c,1dの内端に電気的に接続している。
また、伝送ライン4は、その往路(♯3,♯4)の入力端子1aを、入力側ケーブルCiaにより太陽電池2の例えば+極(プラス極)の電極に接続し、帰還路(♯1,♯2)の入力端子1bを、入力側ケーブルCiaにより、太陽電池2の−極(マイナス極)の電極に電気的に接続している。但し、これら一対の入力端子1a,1bが接続される太陽電池2の電極の極性は正負逆にしてもよい。
また、伝送ライン4は、その複数を相互に並列に接続してコア5の外周に巻き付けてもよい。これによれば、伝送ライン4を流れる電流量をその並列数分増大させることができる。また、伝送ライン4の各導線♯1〜♯4の直径を太くすることによっても電流容量を増大させることができるが、これでは、導線が太い分、各導線♯1〜♯4を編み込むときに必要な力が増大し、困難性が増大するので、細い導線により編み込んだ複数の伝送ライン4同士を並列に接続した方が容易となる。
図4はこの伝送ライン4の放射電磁波強度の分布を測定したときの実験結果の概要を示す模式図であり、図中R1〜R5は放射強度(Vpp(mv))を示し、R1が最も強く、最も弱いR5まで漸次弱くなっていく状態を示している。但し、これら強度分布は説明の便宜上、仮に5段階(R1〜R5)で表示したに過ぎず、現象的に強度分布は連続的に変化している。
次に、この実験方法を説明する。
まず、伝送ライン4の入力側INに信号源を接続する一方、その出力側OUTに負荷として50Ωの抵抗を接続した。その接続方法は、太陽電池2での使用を想定して接地しないバランス接続とした。
次に、信号源から、所要の信号、例えば正弦波,10V,15〜80MHzを印加し、伝送ライン4から放射される電磁波の強度を、オシロスコープに接続した小形のループアンテナにより測定した。
ループアンテナは、図5で示す伝送ライン4の3方向X,Y,Zと、図6で示すループアンテナANTのアンテナ面との角度θについて自動制御され、信号伝送方向をX、ライン幅方向をY、アンテナの高さをZとした。
また、X,Yの測定範囲は、0≦X≦〜130mm、アンテナ高さZは、伝送ライン4の上面から約1〜2mmに目視により設定した。アンテナ角度θは、アンテナ面がX方向に対して平行なときを0°とし、以下、45°,90°,135°でそれぞれ測定した。なお、図6中、各アンテナ角度を示す欄の右端欄は、ループアンテナの各角度における斜視図を示す。
図4に示すように、この実験では、電磁波強度が伝送ライン4の各交差部C1〜C5,Cnの中心部でそれぞれ最も強く、その遠心方向外方へ行くに従って次第に弱くなって行く状態が判明した。
また、これら最も放射強度が強い交差部C1〜Cnの中心部のR5の領域が、この領域の外周をほぼ同心状に囲む、例えば約2段階弱いR3とR4の両領域で2重に囲まれ、これら両領域R3,R4の伝送ライン4の長手方向、すなわち信号の伝送方向でそれぞれ連結している状態が判明した。
また、第1,第2ライン♯1,♯2の直上ないしその周辺の電磁波強度分布が例えば殆どゼロに近い程弱いR4であり、この領域R4よりも強い領域R1〜R3が分布していない状態も判明した。また、第1,第2のライン♯1,♯2よりも外側の電磁波強度が殆どゼロであるので、各交差部C1〜Cnで発生した最強の電磁波エネルギは、第1,第2のライン♯1,♯2の外側へ拡散されずに、すなわち、リークせずに、その殆どが交差部C1側からCn側の伝送方向X、すなわち、伝送ライン4の入力側から出力側へ伝送されていることが判明した。
このために、図2で示す各交差部C1〜Cnの上下に発生する垂直変動磁界N,Sが強く、各ライン♯1〜♯4に流れる電流の電子を加速する電子加速作用も向上する。
ところで、太陽電池2は、単結晶や多結晶シリコン等の結晶系、薄膜系、これらのハイブリッド、CIGS(Cu・In・Ga・Se)やCdFe等の化合物系のいずれかを使用してもよく、光電変換機能を有するものであればよい。
インバータ3は太陽電池2で得た電気を直流から交流に変換するものであり、電力品質を一定レベルに保持して系統連係する機能を付加したパワーコンディショナーに組み込まれたものでもよい。
そして、太陽電池2は、単なる直流電流源ではなく、例えば13.5MHz等、10MHz台等の高周波を発振(ダイオード発振)し、この高周波成分を直流成分にリプルとして重畳させて出力している。
この高周波成分は表皮効果(skin effect)のために、各ライン♯1〜♯4の表面側を流れるので、その分、垂直変動磁界N,Sによる電子加速効果もさらに向上する。このために、伝送電力の振幅減衰(電圧降下)と位相遅延とを共に低減し、その伝送効率を向上させることができる。
すなわち、従来のように太陽電池2にインピーダンスの高い電力ケーブルを接続する場合には、この太陽電池2で得られた電力の高周波成分の殆どが、この太陽電池2自体の内部抵抗により熱に変換されてしまうので、電力の伝送効率が悪い。
しかし、この伝送装置1は、その伝送ライン4とコア5のインダクタンスLとキャパシタンスCを、太陽電池2の発振周波数に共振するように選定しており、直列共振するように構成されている。伝送装置1のインダクタンスLは例えばコア5の透磁率により調整することができる。このために、伝送装置1のインピーダンスは太陽電池2からの電力のうち発振周波数の高周波成分に対しては殆どゼロに低減して負荷のインバータ3に与えることができる。
また、太陽電池2で発生した高周波成分を伝送装置1により効率よく負荷3に伝送できるので、この高周波成分が太陽電池2の内部抵抗で熱に変換される熱量を低減することができる。このために、太陽電池2の発熱量を抑制することができるので、太陽電池2の昇温による発電性能の低下を抑制できる。
図7,図8はこの伝送装置1の電力伝送特性を測定するために、2008年10月28日、長野県佐久市で、本発明者らが実施した実験データを示す。図7は、太陽電池2として球状110W型太陽電池2のパネル1枚を使用し、この伝送装置1を組み込んだ場合、曲線(A)と、伝送装置1を削除して入,出力側のケーブルCiaとCoa,CibとCob同士を直結した場合、曲線(B)において、インバータ3に伝送された電力の1日間の変動を示すグラフである。図7,図8において、照度曲線(C)とは太陽光が太陽電池2に照射された1日の照度の変化を示すグラフである。
この図7の曲線Aに示すように、太陽電池2とインバータ3との間に伝送装置1を直列に挿入した場合の伝送電力は、この伝送装置1を削除した場合の特性曲線Bよりも、日照中のほぼ全時間域において上回っている。また、1時間当たりの伝送電力については、伝送装置1を有する場合Aが例えば約469[Wh]、伝送装置1を削除した場合Bが約369[Wh]であり、前者Aが後者Bよりも伝送電力で約25%向上させることが判明した。したがって、この太陽電池2の複数枚のパネルを直並列に適宜接続することにより、伝送電力を例えば75%向上させる等、さらなる向上も可能と考えられる。
図8は太陽電池2として単結晶110W型のパネル1枚を使用し、伝送装置1を組み込んだ場合の伝送電力の1日の変動を示す特性曲線aを、伝送装置1を削除した場合の特性曲線bと比較して示すグラフである。この図8にも示すように、伝送装置1を有する場合の特性曲線aは、有しない特性曲線bよりも日照中のほぼ全時間域において上回っている。また、1時間当たりの伝送電力については、伝送装置1を有する場合aが約183[Wh]であり、伝送装置1を有しない場合bの約164[Wh]よりも約11%向上していることが判明した。
すなわち、伝送装置1によれば、太陽電池2自体の発電効率を向上させると共に、この太陽電池2で得られた電力をインバータ3等の負荷へ高効率で伝送することができる。
なお、伝送装置1は、その伝送ライン4(図2参照)を、図9で示す伝送ライン4Aに置換してもよい。この伝送ライン4Aは、第3,第4曲線ライン♯3,♯4が、直線状の第1,第2ライン♯1,♯2に絡むときは、常に第3,第4曲線ライン♯3,♯4が、第1,2ライン♯1,♯2の下側(図9の図面中裏面側)から上側(同表面側)に回り込んでから相互に交差する点に特徴があり、これ以外の構成は図2で示す伝送ライン4とほぼ同様である。
この伝送ライン4Aにおいても、上記伝送ライン4とほぼ同様に、第3,第4曲線ライン♯3,♯4同士の交差部C1〜Cnと、第1,第2ライン♯1,♯2とによりそれぞれ形成されるほぼ三角形の各空間部ma,mbに垂直変動磁界N,Sが形成されるので、いわば自励の電子加速機能を有する。このために、この伝送ライン4Aによっても上記伝送ライン4とほぼ同様に、電力伝送効率を向上させることができる。特に、太陽電池2自体の発電効率を向上させると共に、その太陽電池2で得られた電力の伝送効率の向上効果が顕著に表われる。
なお、上記実施形態では、伝送装置1の信号源および電力源として太陽電池2を使用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、太陽電池2以外の信号源や電力源を使用してもなく、単なる電力伝送に使用してもよい。
本発明によれば、電力伝送による電力の振幅(電圧)減衰と位相遅延とを、共に低減することができる効果を奏する。また、太陽電池自体の発電効率を向上させると共に、この太陽電池で得られた電力をインバータ等の負荷に伝送する場合の伝送特性を向上させることができる。
本発明に係る伝送装置は、磁性体と、相互に離間配置されてほぼ平行に並設される第1,第2の導線、これら第1,第2の導線にその一方向からそれぞれ交互に絡み巻回されてなる複数の絡み部を第1,第2の導線の長手方向に形成する第3の導線および前記第1,第2の導線にその一方向からそれぞれ交互に絡み巻回されてなる複数の絡み部とこれら第1,第2の導線同士の内側にて前記第3の導線と交差する複数の交差部とを、第1,第2の導線の長手方向にそれぞれ形成する第4の導線を有し、前記磁性体に巻回される伝送媒体と、を具備し、前記第1,第2の導線は、入力端側と出力端側においてそれぞれ共通接続され、その共通入力端側が太陽電池の一対の電極の一方に接続される一方、その共通出力端側が負荷の一端に接続され、前記第3,第4の導線が入力端側と出力端側においてそれぞれ共通接続され、その共通入力端側が太陽電池の一対の電極の他方に接続される一方、その共通出力端側が負荷の他端に接続されていることを特徴とする。
また、前記発明において、前記伝送媒体と磁性体とを収容する電気絶縁性を有する容器を具備し、この容器の外面には、前記伝送媒体の入力側と出力側とに電気的に接続された入力端子と出力端子とを配設していることが望ましい。
さらに、前記発明において、前記伝送媒体の複数が相互に電気的に並列に接続されていることが望ましい。
さらにまた、前記発明において、前記太陽電池が結晶系、薄膜系、化合物系のいずれかであることが望ましい。
またさらに、前記発明において、前記負荷は、太陽電池からの直流を交流に変換するインバータであることが望ましい。但し負荷はインバータでなくてもよく、L,C,Rの少なくともいずれかを含む電気負荷であればよい。
また、前記発明において、前記磁性体と伝送媒体は、太陽電池の発振周波数に直列共振するように構成されていることが望ましい。
さらに、前記第3,第4の導線の前記各絡み部は、前記第1,第2の導線の長手方向にそれぞれ交互に配置され、前記第1,第2の導線の一方と上記第3,第4の導線との各絡み部の巻回方向がそれぞれ同一である一方、これら第1,第2の導線の各絡み部同士の巻回方向が互いに逆方向であり、前記各交差部における前記第3の導線と第4の導線の重なる方向が第1,第2の導線の長手方向で交互に逆方向であることが望ましい。
こうすることにより、伝送媒体に長手方向の引張り等の外力が負荷されても、その全体の形状の変化を抑制させることができるので、前記位相遅れや振幅減衰の低減降下の低下を抑制することができる。
また、前記発明において、前記第1〜第4の導線は、これらを流れる電流による電磁的相互作用が働く範囲内に配設されていることが望ましい。
さらに、前記発明において、前記第3,第4の形状態様は、前記第1,第2の導線に絡んで正弦波形状または山形状に形成されていることが望ましい。
図1に示すように、伝送装置1は、その一対の入力端子1a,1bを、2線式の一対の入力側ケーブルCia,Cibを介して太陽電池2に電気的に接続する一方、その一対の出力端子1c,1dを、2線式の一対の出力側ケーブルCoa,Cobを介して負荷の一例であるインバータ3に電気的に接続している。これら各対の入力側ケーブルCia,Cibと出力側ケーブルCoa,Cobは、従来の電力ケーブルの一種である例えばAWG又はKIV等である。
さらに、隣りの絡み位置P3では、第3曲線ライン♯3が第2のライン♯2に、その上側から下側に折れ曲がるように絡み、絡み位置P4では図中上の第1のライン♯1の下側から上側に折れ曲がるように絡み、絡み位置P5では、第3曲線ライン♯3が第2のライン♯2の上側から下側に折れ曲がるように絡み、以後、同様な絡み方、編み方がなされる。このために、これら曲線ライン♯3の絡み位置(絡み部)P1〜P5が第1,第2のライン♯1,♯2の長手方向に繰り返される。
図4はこの伝送ライン4の放射電磁波強度の分布を測定したときの実験結果の概要を示す模式図であり、図中R1〜R4は放射強度(Vpp(mv))を示し、R1が最も強く、最も弱いR4まで漸次弱くなっていく状態を示している。但し、これら強度分布は説明の便宜上、仮に4段階(R1〜R4)で表示したに過ぎず、現象的に強度分布は連続的に変化している。
また、これら最も放射強度が強い交差部C1〜Cnの中心部のR1の領域が、この領域の外周をほぼ同心状に囲む、例えば約2段階弱いR3とR4の両領域で2重に囲まれ、これら両領域R3,R4の伝送ライン4の長手方向、すなわち信号の伝送方向でそれぞれ連結している状態が判明した。
図7,図8はこの伝送装置1の電力伝送特性を測定するために、2008年10月28日、長野県佐久市で、本発明者らが実施した実験データを示す。図7は、太陽電池2として球状110W型太陽電池2のパネル1枚を使用し、この伝送装置1を組み込んだ場合の曲線Aと、伝送装置1を削除して入,出力側のケーブルCiaとCoa,CibとCob同士を直結した場合の曲線Bにおいて、インバータ3に伝送された電力の1日間の変動を示すグラフである。図7,図8において、照度曲線Cとは太陽光が太陽電池2に照射された1日の照度の変化を示すグラフである。

Claims (10)

  1. 磁性体と、
    相互に離間配置されてほぼ平行に並設される第1,第2の導線、これら第1,第2の導線にその一方向からそれぞれ交互に絡み巻回されてなる複数の絡み部を第1,第2の導線の長手方向に形成する第3の導線および前記第1,第2の導線にその一方向からそれぞれ交互に絡み巻回されてなる複数の絡み部とこれら第1,第2の導線同士の内側にて前記第3の導線と交差する複数の交差部とを、第1,第2の導線の長手方向にそれぞれ形成する第4の導線を有し、前記磁性体に巻回される伝送媒体と、
    を具備していることを特徴とする伝送媒体。
  2. 前記第3,第4の導線の前記各絡み部は、前記第1,第2の導線の長手方向にそれぞれ交互に配置され、前記第1,第2の導線の一方と上記第3,第4の導線との各絡み部の巻回方向がそれぞれ同一である一方、これら第1,第2の導線の各絡み部同士の巻回方向が互いに逆方向であり、前記各交差部における前記第3の導線と第4の導線の重なる方向が第1,第2の導線の長手方向で交互に逆方向であることを特徴とする請求項1記載の伝送装置。
  3. 前記第1〜第4の導線は、これらを流れる電流による電磁的相互作用が働く範囲内に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  4. 前記第3,第4の形状態様は、前記第1,第2の導線に絡んで正弦波形状または山形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  5. 前記第1,第2の導線は、入力端側と出力端側においてそれぞれ共通接続され、その共通入力端側が太陽電池の一対の電極の一方に接続される一方、その共通出力端側が負荷の一端に接続され、
    前記第3,第4の導線が入力端側と出力端側においてそれぞれ共通接続され、その共通入力端側が太陽電池の一対の電極の他方に接続される一方、その共通出力端側が負荷の他端に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  6. 前記伝送媒体と磁性体とを収容する電気絶縁性を有する容器を具備し、この容器の外面には、前記伝送媒体の入力側と出力側とに電気的に接続された入力端子と出力端子とを配設していることを特徴とする請求項5に記載の伝送装置。
  7. 前記伝送媒体の複数が相互に電気的に並列に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の伝送装置。
  8. 前記太陽電池が結晶系、薄膜系、化合物系のいずれかであることを特徴とする請求項5に記載の伝送装置。
  9. 前記負荷は、太陽電池からの直流を交流に変換するインバータであることを特徴とする請求項5に記載の伝送装置。
  10. 前記磁性体と伝送媒体は、太陽電池の発振周波数に直列共振するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の伝送装置。
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