JPWO2010027060A1 - 3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸アミン塩類の製造方法 - Google Patents

3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸アミン塩類の製造方法 Download PDF

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Abstract

エピマー含有率の少ない高純度の(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシヘプテン酸の製造方法を提供する。(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシヘプテン酸にキラルなアミンを反応させ、得られるキラルなアミン塩を結晶化させることにより、含有するエピマーを分離する。

Description

本発明は、エピマー含有率の少ない純度の高い(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩の新規な製造方法、及び該アミン塩を経由したエピマー含有率の少ない純度の高い(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸の新規な製造方法に関する。
なお、本発明で得られる(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩の一部は文献未載の新規な化合物である。
式(1)
Figure 2010027060
で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸はコレステロール低下薬HMG−CoA還元酵素阻害剤)などの医薬品として有用である(例えば特許文献1参照)。
式(1)で表される化合物は不斉中心を2つ有する光学活性化合物であるため、その工業的製造法としては立体選択的な不斉合成法の確立が望まれている。
不斉合成のための式(1)で表される化合物の中間体(10)(式中、Rはエチル基を意味する。)の製造方法としては、
Figure 2010027060
で表される、微生物を用いた立体選択的還元反応を利用する方法が知られているが、ジアステレオ選択性について、92乃至100d.e.との記載がある(特許文献4参照)。
すなわち、この方法により得られる、中間体(10)には、式(11)
Figure 2010027060
(式中、Rは前記と同義である。)
で表される(3S,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エステル及び/又は式(12)
Figure 2010027060
(式中、Rは前記と同義である。)
で表される(3R,5R)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エステルなどの少量のエピマーが含有されている。そのため、その後のエステル基の加水分解反応においても、式(10)、式(11)及び式(12)のエステル基は同程度の反応性を示すことから、最終的に得られる式(1)の化合物においてもエピマー体の混入が避けられず、高純度品が必要とされる特に医薬品の製造方法としては課題を残していた。
また、不斉合成する際の別方法の中間体としては、式(13)
Figure 2010027060
(式中、Rは炭素原子数1乃至4のアルキル基を表す。)
で表される(5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−5−ヒドロキシ−3−ケト−6−ヘプテン酸エステルの不斉合成法が知られている(例えば特許文献3参照)。
この場合、得られる式(13)の化合物をsyn選択的に還元して式(14)
Figure 2010027060
(式中、Rは前記と同義である。)
で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エステルとし、その後エステルを加水分解することにより式(1)で示される化合物が製造される。しかし、式(13)の化合物のsyn選択的な還元反応が完全な選択性を示し難いため、やはり少量のエピマーの混入が避けられず、医薬品の製造方法としては課題を残していた(例えば特許文献4参照)。
式(14)で表される化合物の精製方法としては、充填剤がシリカゲルである液体クロマトグラフィーを用いる方法が知られている(例えば、特許文献6参照)。しかし、この方法は大量の溶媒を必要とし、擬似移動床式カラムシステムなどの大規模な装置を必要とするなど、製造方法としての課題を残していた。
これらの状況から、エピマー含有率の少ない純度の高い式(1)で表される化合物を製造する新規な製造方法が望まれていた。
なお、式(1)で表される化合物のアミン塩としては、これまで、アキラルなアミン塩(特許文献5参照)や、キラルなα−フェニルエチルアミン塩(特許文献6参照)が知られている。しかし、これらの従来の文献には、ラセミ体の光学分割に関する記載があるのみであり、これらの式(1)で表される化合物のアミン塩中にそのエピマーが含有されているか否かの記載は無い。
特開平1−279866号公報 国際公開第02/063028号パンフレット 国際公開第03/042180号パンフレット 国際公開第04/026838号パンフレット 国際公開第02/092570号パンフレット 特開平05−148237号公報
本発明の目的は、エピマー含有率の少ない純度の高い(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩の新規な製造方法、及び該アミン塩を経由したエピマー含有率の少ない純度の高い(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸の新規な製造方法を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究を進めたところ、前記した式(14)で表され、そのエピマーを含有する化合物を加水分解する方法などにより得られる、前記式(1)で表され、そのエピマーを含有する(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸を、式(2)
Figure 2010027060
で表される(式中のR、R、Rは後記する)特定のキラルなアミン塩と反応させ、得られる式(3)で表されるキラルなアミン塩を結晶化させることにより、エピマー含有率の少ない高純度のアミン塩が製造できることを見出し本発明を完成させた。式(3)で表されるアミン塩からは、後記するように、定法により、純度を損なうことなく3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸が製造される。
なお、前記式(1)で表される化合物のキラルなアミン塩でも、アミンが前記特許文献8に記載されるα−フェニルエチルアミンの場合には、後記される比較例1に示されるように、アミン塩を結晶化させる方法によっても本発明のようにエピマー含有率の少ない高純度のアミン塩は得られないことがわかった。
Figure 2010027060
本発明は、上記の新規な知見に基づくものであり、以下の要旨を有する。
(1)式(1)
Figure 2010027060
で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸に式(2)
Figure 2010027060
(式中、R、R及びRは、互いが同一ではなく、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ヒドロキシアルキル基、C2−7アルキルカルボキシル基、C6−14アリール基(ただし、R、R又はRのうち1つがメチル基の場合、Cアリール基は除く)又はC7−16アラルキル基を意味する。)で表されるキラルなアミンを反応させ、生成した式(3)
Figure 2010027060
(式中、R、R及びRは前記と同じ意味を示す。)で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩を結晶化させることで含有するエピマーを減少させることを特徴とする(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩の製造方法。
(2)キラルなアミンが式(2)
Figure 2010027060
(式中、R、R及びRは、互いが同一でなく1つが水素原子であり、1つがC1−6ヒドロキシアルキル基であり、残りの1つがC3−6アルキル基若しくはC7−16アラルキル基を示すか;R、R及びRは、互いが同一でなく1つが水素原子であり、1つがC6−14アリール基であり、残りの1つがC2−6アルキル基若しくはC2−7アルキルカルボキシル基を示すか;又はR、R及びRは、互いが同一でなく1つが水素原子であり、1つがC7−14アリール基であり、残りの1つがメチル基を示す。)である上記(1)に記載の製造方法。
(3)キラルなアミンが式(2)
Figure 2010027060
(式中、R、R及びRは、互いが同一でなく1つが水素原子であり、1つがC1−6ヒドロキシアルキル基であり、残りの1つがC3−6アルキル基又は7−16アラルキル基を示す。)である上記(2)に記載の製造方法。
(4)式(3)で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩をカルボン酸エステル類、ケトン類、アルコー類又はそれらを含有する混合溶媒にて結晶化させる上記(1)乃至(3)の何れかに記載の製造方法。
(5)式(3)で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩を酢酸エチル又はこれを含有する混合溶媒にて結晶化させる上記(4)に記載の製造方法。
(6)式(3)で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩をメチルイソブチルケトン又はこれを含有する混合溶媒にて結晶化させる上記(4)に記載の製造方法。
(7)式(3)で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩をエタノール又はこれを含有する混合溶媒にて結晶化させる上記(4)に記載の製造方法。
(8)上記(1)乃至(7)の何れか1項に記載の製造方法で得られた(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩の結晶を酸処理してなることを特徴とする、エピマーの含有率の少ない(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸の製造方法。
(9)式(3)
Figure 2010027060
(式中、R、R及びRは、互いが同一でなく1つが水素原子であり、1つがC1−6ヒドロキシアルキル基であり、残りの1つがC3−6アルキル基若しくはC7−16アラルキル基を示すか;R、R及びRは、互いが同一でなく1つが水素原子であり、1つがC6−14アリール基であり、残りの1つがC2−6アルキル基若しくはC2−7アルキルカルボキシル基を示すか;又はR、R及びRは、互いが同一でなく1つが水素原子であり、1つがC7−14アリール基であり、残りの1つがメチル基を示す。)で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩。
(10)R、R及びRは、1つが水素原子であり、別の1つがC1−6ヒドロキシアルキル基であり、残りの1つがC3−6アルキル基若しくはC7−16アラルキル基である上記(9)に記載の(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩。
(11)キラルなアミンが(R)−2−アミノ−3−メチル−1−ブタノールであり、式(4)
Figure 2010027060
で表される上記(10)に記載の(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩。
(12)キラルなアミンが(S)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロパノールであり、式(5)
Figure 2010027060
で表される上記(10)に記載の(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩。
(13)キラルなアミンが(R)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロパノールであり、式(6)
Figure 2010027060
で表される上記(10)に記載の(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩。
(14)キラルなアミンが(R)−1−(フェニル)プロピルアミンであり、式(7)
Figure 2010027060
で表される上記(9)に記載の(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩。
(15)キラルなアミンが(R)−1−(1−ナフチル)エチルアミンであり,式(8)
Figure 2010027060
で表される上記(9)に記載の(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩。
(16)キラルなアミンが(S)−フェニルグリシンメチルエステルであり、式(9)
Figure 2010027060
で表される上記(9)に記載の(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩。
本発明によれば、エピマー含有率が1.6%以下、更には0.8%以下、特には0.2%以下の純度の高い(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩の製造方法が提供される。
また、本発明によれば、上記アミン塩から、アミン塩と同じ程度のエピマー含有率の少ない純度の高い、(1)で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸が得られる。
また、本発明で得られる(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩の一部は文献未載の新規な化合物である。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
なお、本発明において、「n」はノルマルを、「i」はイソを、「s」又は「sec」はセカンダリーを、「t」又は「tert」はターシャリーを、「c」はシクロを、「o」はオルトを、「m」はメタを、「p」はパラを、「Me」はメチル基を、「Bu」はブチル基を、「t−Bu」はターシャリーブチル基を意味する。
1−6アルキル基とは、炭素原子を1乃至6個有する直鎖または分枝状のアルキル基を意味し、その具体例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基又は1-エチル-2-メチル-n-プロピル基等が挙げられる。
1−3アルキル基とは、炭素原子を1乃至3個有する直鎖または分枝状のアルキル基を意味し、その具体例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はi-プロピル基等が挙げられる。
2−6アルキル基とは、炭素原子を2乃至6個有する直鎖または分枝状のアルキル基を意味し、その具体例としては、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基又は1-エチル-2-メチル-n-プロピル基等が挙げられる。より好ましくはエチル基である。
3−6アルキル基とは、炭素原子を3乃至6個有する直鎖または分枝状のアルキル基を意味し、その具体例としては、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基又は1-エチル-2-メチル-n-プロピル基等が挙げられる。より好ましくはi-プロピル基である。
1−6ヒドロキシアルキル基とは、置換基としてヒドロキシ基を1個有するC1−6アルキル基を意味し、その具体例としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシ-n-プロピル基、ヒドロキシ-i-プロピル基、ヒドロキシ-n-ブチル基、ヒドロキシ-i-ブチル基、ヒドロキシ-s-ブチル基、ヒドロキシ-t-ブチル基、ヒドロキシ-n-ペンチル基又はヒドロキシ-1-エチル-2-メチル-n-プロピル基等が挙げられる。
1−3ヒドロキシアルキル基とは、置換基としてヒドロキシ基を1個有するC1−3アルキル基を意味し、その具体例としては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシ-n-プロピル基、ヒドロキシ-i-プロピル基等が挙げられる。より好ましくはヒドロキシメチル基である。
2−7アルキルカルボキシル基とは、置換基としてC1−6アルキル基を1個有するカルボキシル基を意味し、その具体例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n-プロポキシカルボニル基、i-プロポキシカルボニル基、n-ブトキシカルボニル基、i-ブトキシカルボニル基、s-ブトキシカルボニル基、t-ブトキシカルボニル基、n-ペンチルオキシカルボニル基又は1-エチル-2-メチル-n-プロポキシカルボニル基が挙げられる。
6−14アリール基とは、炭素原子を6乃至14個有する芳香族炭化水素を意味し、その具体例としては、フェニル基、p-メチルフェニル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基、ビフェニル基又はアントラニル基が挙げられる。好ましくはフェニル基又はナフチル基であり、より好ましくはフェニル基である。
7−14アリール基とは、炭素原子を7乃至14個有する芳香族炭化水素を意味し、その具体例としては、1-ナフチル基、2-ナフチル基、ビフェニル基又はアントラニル基が挙げられる。好ましくはナフチル基であり、より好ましくは1-ナフチル基である。
7−16アラルキル基とは、芳香族炭化水素を置換基として有するアルキル基であり、かつ炭素原子が置換基全体で7乃至16個有するものを意味する。ここにおいて芳香族炭化水素は好ましくはフェニル基であり、アルキル基は好ましくはC1−6アルキル基であり、より好ましくはC1−3アルキル基であり、さらに好ましくはメチル基である。C7−16アラルキル基の具体例としては、フェニルメチル基(ベンジル基)、フェニルエチル基、フェニル−i-プロピル基、ナフチルメチル基、ビフェニル基又はアントラニル基が挙げられ、好ましい例としてはベンジル基が挙げられる。
本発明で使用するキラルなアミンは、前記一般式(2)で表されるが、該一般式(2)において、R、R及びRは、互いが同一ではなく、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ヒドロキシアルキル基、C2−7アルキルカルボキシル基、C6−14アリール基(ただし、R、R又はRのうち1つがメチル基の場合、Cアリール基は除く)又はC7−16アラルキル基である。
より好ましくは、R、R及びRは、(i)1つが水素原子であり、別の1つがC1−6ヒドロキシアルキル基であり、残りの1つがC3−6アルキル基若しくはC7−16アラルキル基であるか、(ii)1つが水素原子であり、別の1つがC6−14アリール基であり、残りの1つがC2−6アルキル基若しくはC2−7アルキルカルボキシル基であるか、又は(iii)1つが水素原子であり、別の1つがC7−14アリール基であり、残りの1つがメチル基である。
さらに好ましくは、R、R及びRは、1つが水素原子であり、別の1つがC1−6ヒドロキシアルキル基であり、残りの1つがC3−6アルキル基若しくはC7−16アラルキル基である。
特に好ましくは、R、R及びRは、1つが水素原子であり、別の1つがC1−3ヒドロキシアルキル基であり、残りの1つがC3−6アルキル基である。
なお、これらR、R及びRの特定の組み合わせとして更に好ましい形態としては、Rが水素原子、Rがイソプロピル基、Rがヒドロキシメチル基であり、絶対配置がRである(R)−2−アミノ−3−メチル−1−ブタノール;Rが水素原子、Rがベンジル基、Rがヒドロキシメチル基であって、絶対配置がRである(R)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロパノール若しくは絶対配置がSである(S)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロパノール;Rが水素原子、Rがプロピル基、Rがフェニル基で、絶対配置がRである(R)−1−(フェニル)プロピルアミン;又はRが水素原子、Rがメチル基、Rが1−ナフチル基で絶対配置がRである(R)−1−(1−ナフチル)エチルアミンが挙げられる。
本発明において、式(1)の化合物のキラルなアミン塩を製造する場合、キラルなアミンの使用量は(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸1molに対して、好ましくは0.5〜2.0mol、更に好ましくは0.8〜1.2mol、特に好ましくは1.00〜1.04molである。
本発明において、式(1)の化合物のキラルなアミン塩は、下記の式(3)
Figure 2010027060
の如く、アミン(−NH)とカルボン酸(−COH)の組み合わせとして記載するが、アンモニウム(−NH )とカルボキシラート(−CO )の組み合わせなどの通常表記されているアミンとカルボン酸の塩の形態を含むものである。
本発明において、式(1)の化合物のキラルなアミン塩の製造における結晶化は溶媒の存在下で行うのが好ましい。使用される溶媒としては、式(1)の化合物とキラルなアミン塩との反応を阻害しないものならば特に限定されない。例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、t−ブチルアルコール等のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、t−ブチルメチルエーテル等のエーテル類;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチル等のカルボン酸エステル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;水;若しくはそれらを含有する混合溶媒が挙げられる。
なかでも、好ましくはカルボン酸エステル類やケトン類やアルコール類、より好ましくは酢酸エチルやメチルイソブチルケトンやエタノールを単独若しくは含有する混合溶媒にて使用される。さらに好ましくは、酢酸エチル、酢酸エチルとエタノールの混合溶媒、又は酢酸エチルとメチルイソブチルケトンの混合溶媒である。
前記溶媒の使用量は反応液の攪拌性等に応じて適宜調節するが、(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸1gに対して、好ましくは3〜100g、更に好ましくは5〜30g、特に好ましくは8〜15gである。
式(1)の化合物のキラルなアミン塩の結晶化の際の温度は好ましくは−20〜100℃、更に好ましくは−10〜50℃、特に好ましくは0〜30℃である。
本発明において、式(1)の化合物のキラルなアミン塩の結晶化の手順は以下のとおりである。まず、上記溶媒に式(1)の化合物及びキラルなアミンを加える。次いで、そのまま攪拌するか、又は溶媒を留去した後に別の溶媒を加えて攪拌することにより、結晶として析出させる。溶媒に式(1)の化合物及びキラルなアミンを加える順番はどちらでもかまわないが、式(1)の化合物を先に加えておいて、次いでキラルなアミンを加えることが望ましい。キラルなアミンは溶媒に溶解させて加えることも可能であり、その方が好ましい。キラルなアミン又はキラルなアミンの溶液を加える際は、少量づつ滴下することが望ましい。滴下の時間は特に限定されないが、通常5分間乃至1時間であり、望ましくは10分乃至30分である。結晶の析出後は一定時間攪拌を続けていてもよい。攪拌を続ける時間は特に限定はないが、通常30分乃至4時間であり、好ましくは1時間乃至1.5時間である。
この結晶はろ過によって結晶として取得することができる。その際、溶解度の差などの要因により、式(1)の化合物のキラルなアミン塩の結晶から、式(1)で表される化合物のエピマー若しくは該エピマーがアミン塩となった化合物が除去され、エピマーの含有率が顕著に低下されることになる。
得られた式(1)の化合物のキラルなアミン塩の結晶中のエピマーの含有率は、通常、0.7〜1.6%に低下するが、なお、不十分である場合、あるいは、さらにエピマーの含有率を低下させる場合には、前記と同じ溶媒又は異なる溶媒を使用し、再結晶させるか、又は懸濁洗浄などの精製操作を行うことができる。
この際に使用する溶媒としては、式(1)の化合物とキラルなアミンとの反応の場合に記載した溶媒が使用される。例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、t−ブチルアルコール等のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、t−ブチルメチルエーテル等のエーテル類;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化脂肪族炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチル等のカルボン酸エステル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;水;若しくはそれらを含有する混合溶媒が挙げられる。好ましくはカルボン酸エステル類やケトン類やアルコール類、より好ましくは酢酸エチルやメチルイソブチルケトンやエタノールを単独若しくは含有する混合溶媒が使用される。特に好ましくは、酢酸エチル、酢酸エチルとエタノールの混合溶媒、又は酢酸エチルとメチルイソブチルケトンの混合溶媒である。
また、溶媒の使用量は、式(1)の化合物とキラルなアミンとの反応の場合と同様に、攪拌性等により適宜調節するが、式(1)の化合物1gに対して、好ましくは3〜100g、更に好ましくは5〜30g、特に好ましくは8〜15gである。
式(1)の化合物のキラルなアミン塩を溶媒にて再結晶、または懸濁させる際は、−20℃〜各溶媒沸点の可能な範囲で溶解、懸濁洗浄を行った後、−10〜50℃まで冷却、より好ましくは0〜30℃まで冷却し、結晶を得る方法が使用される。
なお、本発明において、懸濁洗浄とは、固体状の化合物を溶媒中で懸濁攪拌するなどして溶媒と接触させ、化合物に含まれる不純物を減少させることをいう。
上記精製操作は必要に応じて繰り返すことができる。また、精製された式(1)の化合物のキラルなアミン塩はろ過によって結晶として取得することができる。このようして得られる式(1)の化合物のキラルなアミン塩中のエピマーの含有率は、0.5%以下、特には0.2%以下に低下せめることができる。
上記のようにして得られる式(1)の化合物のキラルなアミン塩には、上記した式(4)、(5)、(6)、(7)、(8)及び(9)で表される新規な化合物も含まれる。
上記で得られる式(1)の化合物のキラルなアミン塩は、次いで、酸で処理することにより、エピマー含有率の少ない純度の高い、式(1)で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸を製造することができる。
ここで使用される酸としては、塩酸、硫酸、リン酸、ギ酸、酢酸又はトリフルオロ酢酸などが挙げられ、特に塩酸が好ましい。
式(1)の化合物のキラルなアミン塩の酸による処理は、既知の方法で行うことができ、例えば、特開平05−148237に記載の方法に従って行うことができる。例えば、1〜30℃でメタノールに溶解し、当量の1モル/リットルの塩酸を加えて、酢酸エチルで抽出し、溶媒を減圧下に留去することにより、目的物を無色油状物として得ることができる。
製造される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸は高純度であり、エピマーの含有率は、HPLCの相対面積百分率にて1.6%以下、更には0.8%以下、特には0.2%以下である。
また、(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸は、遊離酸の形態のみでなく、カルシウム塩、ラクトン体として得ることができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定して解釈されるものではない。なお、本実施例において、HPLCは高速液体クロマトグラフィーを、NMRは核磁気共鳴スペクトル分析を意味する。実施例におけるエピマー含有率は以下の条件の高速液体クロマトグラフィーを用いた分析にて、エピマー由来のピーク面積の相対百分率を算出して、表した。
高速液体クロマトグラフィーの分析条件
カラム:L−ColumnODS(財団法人化学物質評価研究機構製)
カラム径4.6mm,カラム長250mm,粒径5μm
カラム温度:40℃
溶離液:アセトニトリル−0.01M酢酸緩衝液(pH3.8),40:60(0−20min.),40:60−90:10(20−40min.),90:10(40−60min.)
流速:1.0ml/min.
検出波長:245nm
(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒロドキシ−6−ヘプテン酸若しくはそのアミン塩の保持時間は21.7分である。これに対し、(3S,5S)−及び(3R,5R)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒロドキシ−6−ヘプテン酸若しくはそのアミン塩の保持時間は23.7分であった。
参考例1
(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸の合成
攪拌装置、温度計、滴下ロートを備えた500mlの四つ口フラスコに(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸エチル10.01g(22.3mmol)、エタノール100g、及び水100gを加え、次いで9質量%水酸化ナトリウム水溶液12.2g(27.5mmol)を滴下した。室温下、30分反応させた後、不溶物をろ過し、減圧下164gの溶媒を留去した。残液を酢酸エチル50.5gにて分液洗浄の後、6.5質量%塩酸水溶液14.7g(26.2mmol)を加え、酢酸エチル100.7gにて抽出した。得られた有機層を水50.0gで洗浄の後、溶媒留去して濃度調整を行って、(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸の酢酸エチル溶液を得た。HPLC分析の結果、エピマー含有率は相対面積百分率で2.63%であった。
比較例1
(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(R)−α−メチルベンジルアミン塩の合成
参考例1で得られた(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸1.88g(4.46mmol)を含む酢酸エチル溶液19.66gに対し、(R)−α−メチルベンジルアミン553mg(4.57mmol)と酢酸エチル2mlの溶液を20℃で20分かけて滴下し、同温にて1.1時間攪拌した。析出した結晶をろ過し、酢酸エチル10mlで洗浄し、50℃で減圧乾燥して、(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(R)−α−メチルベンジルアミン塩を白色固体として1.95g(エチルエステル体起算収率80.6%)得た。この白色固体のエピマー含有率は2.69%であった。
実施例1
(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(R)−2−アミノ−3−メチル−1−ブタノール塩の合成
参考例1で得られた(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸9.35g(22.2mmol)を含む酢酸エチル溶液102gに対し、エタノール10.0gを加え、(R)−2−アミノ−3−メチル−1−ブタノール2.30g(22.3mmol)の酢酸エチル9.97g溶液を20℃で30分かけて滴下し、30分攪拌した。析出した結晶をろ過し、酢酸エチル30.0gで洗浄し、50℃で減圧乾燥して、(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(R)−2−アミノ−3−メチル−1−ブタノール塩を白色固体として9.37g(エチルエステル体起算収率80.3%)得た。この白色固体のエピマー含有率は0.73%であった。
この白色固体を、酢酸エチル90.0g、及びエタノール9.00g中で懸濁洗浄を2回行い、(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(R)−2−アミノ−3−メチル−1−ブタノール塩を白色固体として8.99g(エチルエステル体起算収率77.0%)得た。この白色固体のエピマー含有率は0.16%であった。
融点147℃,H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):0.88(6H,d,J=6.9Hz),1.02−1.06(2H,m),1.11−1.23(3H,m),1.37−1.47(1H,m),1.68−1.77(1H,m),1.99(1H,dd,J=7.9,14.9Hz),2.12(1H,dd,J=4.3,15.2Hz),2.61−2.67(1H,m),3.34(1H,dd,J=7.3,11.2Hz),3.51(1H,dd,J=4.3,11.6Hz),3.61−3.65(1H,m),4.10−4.16(1H,m),5.62(1H,dd,J=5.9,16.2Hz),6.49(1H,d,J=16.2Hz),7.24−7.41(6H,m),7.63(1H,dd,J=6.3,7.3Hz),7.86(1H,d,J=8.3Hz)
実施例2
(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(S)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロパノール塩の合成
参考例1で得られた(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸0.940g(2.23mmol相当)の酢酸エチル溶液9.95gに対し、(S)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロパノール337mg(2.23mmol)、エタノール1ml、及び酢酸エチル1mlの溶液を20℃で10分かけて滴下し、20℃で1時間攪拌した。析出した結晶をろ過し、50℃で減圧乾燥して、(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(S)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロパノール塩を白色固体として1.014g(エチルエステル体起算収率79.4%)得た。この白色固体のエピマー含有率は1.38%であった。
融点146℃,H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):1.02−1.06(2H,m),1.15−1.23(3H,m),1.38−1.48(1H,m),2.04(1H,dd,J=8.3,15.2Hz),2.16(1H,dd,J=4.3,14.9Hz),2.62(1H,dd,J=6.6,13.2Hz),2.71(1H,dd,J=7.3,13.5Hz),3.03−3.09(1H,m),3.25(1H,dd,J=6.3,11.2Hz),3.37(1H,dd,J=4.3,10.9Hz),3.65−3.68(1H,m),4.12−4.14(1H,m),5.62(1H,dd,J=5.9,16.2Hz),6.49(1H,d,J=16.2Hz),7.18−7.41(11H,m),7.63(1H,dd,J=8.3,8.6Hz),7.86(1H,d,J=7.9Hz)
実施例3
(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(R)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロパノール塩の合成
参考例1で得られた(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸0.940g(2.23mmol相当)の酢酸エチル溶液9.90gに対し、(R)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロパノール336mg(2.22mmol)、エタノール1ml、及び酢酸エチル1mlの溶液を20℃で10分かけて滴下し、20℃で1時間攪拌した。析出した結晶をろ過し、50℃で減圧乾燥して、(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(R)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロパノール塩を白色固体として0.977g(エチルエステル体起算収率76.5%)得た。この白色固体のエピマー含有率は1.23%であった。
融点143℃,H−NMR(DMSO−d)δ(ppm):1.02−1.06(2H,m),1.13−1.23(3H,m),1.38−1.48(1H,m),2.04(1H,dd,J=8.3,15.2Hz),2.16(1H,dd,J=4.3,14.9Hz),2.62(1H,dd,J=6.9,13.2Hz),2.73(1H,dd,J=7.3,13.5Hz),3.01−3.09(1H,m),3.25(1H,dd,J=6.3,10.9Hz),3.38(1H,dd,J=4.3,11.2Hz),3.64−3.69(1H,m),4.10−4.17(1H,m),5.62(1H,dd,J=5.9,16.2Hz),6.49(1H,d,J=16.2Hz),7.18−7.41(11H,m),7.64(1H,dd,J=6.9,8.3Hz),7.86(1H,d,J=8.6Hz)
実施例4
(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(R)−1−(フェニル)プロピルアミン塩の合成
参考例1で得られた(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸0.940g(2.23mmol相当)の酢酸エチル溶液9.94gに対し、(R)−1−(フェニル)プロピルアミン314mg(2.32mmol)、及び酢酸エチル1mlの溶液を19℃で15分かけて滴下し、1.5時間攪拌した。溶媒留去し、残渣にメチルイソブチルケトン9.14gを加え、20℃で1.5時間攪拌し、析出した結晶をろ過、メチルイソブチルケトン5mlで洗浄し、50℃で減圧乾燥して、(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(R)−1−(フェニル)プロピルアミン塩を黄色固体として0.642g(エチルエステル起算収率51.7%)得た。この黄色固体のエピマー含有率は1.40%であった。
融点89℃,H−NMR(CDCl)δ(ppm):0.84(3H,t,J=7.3Hz),1.01−1.04(2H,m),1.22−1.46(4H,m),1.79−1.98(2H,m),2.13−2.24(2H,m),2.43−2.49(1H,m),3.90(1H,dd,J=5.9,8.6Hz),3.98(1H,m),4.34(1H,m),4.74(br),5.60(1H,dd,J=5.9,16.2Hz),6.60(1H,d,J=16.2Hz),71.3−7.20(4H,m),7.21−7.35(7H,m),7.58(1H,dd,J=6.3,6.6Hz),7.94(1H,d,J=8.6Hz)
実施例5
(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(R)−1−(1−ナフチル)エチルアミン塩の合成
参考例1で得られた(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸0.940g(2.23mmol相当)の酢酸エチル溶液9.92gに対し、(R)−1−(1−ナフチル)エチルアミン392mg(2.29mmol)、及び酢酸エチル1mlを20℃で20分かけて滴下した。1時間攪拌後、溶媒留去し、残渣にメチルイソブチルケトン8.88gを加え、20℃で40分攪拌した。析出した結晶をろ過し、メチルイソブチルケトン5mlで洗浄し、50℃で減圧乾燥して、(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(R)−1−(1−ナフチル)エチルアミン塩を白色固体として0.874g(エチルエステル起算収率66.1%)得た。この白色固体のエピマー含有率は1.55%であった。
融点116℃,H−NMR(CDCl)δ(ppm):0.91−1.03(3H,m),1.13−1.25(1H,m),1.33(2H,m),1.65(3H,d,J=6.6Hz),1.89(2H,d,J=6.3Hz),2.36−2.43(1H,m),3.71(1H,m),4.14(1H,m),4.95(br),5.08−5.13(1H,m),5.48(1H,dd,J=5.6,16.2Hz),6.54(1H,d,J=16.2Hz),7.08−7.19(4H,m),7.30−7.34(2H,m),7.42−7.65(5H,m),7.75−7.82(2H,m),7.94−7.98(2H,m)
実施例6
(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(S)−フェニルグリシンメチルエステル塩の合成
(S)−フェニルグリシンメチルエステル塩酸塩452mg(2.24mmol)に酢酸エチル10ml、水10ml、及び炭酸ナトリウム323mg(3.05mmolを加え、その後有機層を分液し、更に水10mlで2回洗浄し、有機層中の溶媒を留去した。
得られた残留物に対し、参考例1で得られた(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸0.580g(1.38mmol)相当の酢酸エチル溶液6.02gを加え、室温で1時間攪拌した。析出した結晶をろ過し、酢酸エチル3mlで2回洗浄し、50℃で減圧乾燥して、(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸(S)−フェニルグリシンメチルエステル塩を白色固体として0.578g(エチルエステル体起算収率71.6%)得た。この白色固体のエピマー含有率は1.05%であった。
融点122℃,H−NMR(CDCl)δ(ppm):1.02−1.06(2H,m),1.22(3H,m),1.41−1.46(1H,m),2.17(1H,dd,J=7.9,14.9Hz),2.27(1H,dd,J=5.0,15.2Hz),3.59(3H,s),3.76(1H,m),4.12−4.14(1H,m),4.54(1H,s),5.63(1H,dd,J=5.9,16.2Hz),6.50(1H,d,J=15.9Hz),7.25−7.41(1H,m),7.64(1H,dd,J=6.9,8.3Hz),7.86(1H,d,J=8.3Hz)
本発明で得られるエピマー含有率の少ない、高純度の(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸及びそのキラルなアミン塩は、コレステロール低下薬(HMG−CoA還元酵素阻害剤)などの医薬品の原料として有用である。

なお、2008年9月5日に出願された日本特許出願2008−228750号の明細書、特許請求の範囲、及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。

Claims (16)

  1. 式(1)
    Figure 2010027060
    で表され、かつそのエピマーを含有する(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸に対し、
    式(2)
    Figure 2010027060
    (式中、R、R及びRは、互いが同一ではなく、水素原子、C1−6アルキル基、C1−6ヒドロキシアルキル基、C2−7アルキルカルボキシル基、C6−14アリール基(ただし、R、R又はRのうち1つがメチル基の場合、Cアリール基は除く)又はC7−16アラルキル基を意味する。)で表されるキラルなアミンを反応させ、生成した式(3)
    Figure 2010027060
    (式中、R、R及びRは前記と同じ意味を示す。)で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩を結晶化させることを特徴とするエピマー含有率の少ない(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩の製造方法。
  2. 上記キラルなアミンの式(2)において、R、R及びRは、(i)その1つが水素原子であり、別の1つがC1−6ヒドロキシアルキル基であり、残りの1つがC3−6アルキル基若しくはC7−16アラルキル基であるか、(ii)その1つが水素原子であり、別の1つがC6−14アリール基であり、残りの1つがC2−6アルキル基若しくはC2−7アルキルカルボキシル基であるか、又は(iii)その1つが水素原子であり、別の1つがC7−14アリール基であり、残りの1つがメチル基のいずれかである請求項1に記載の製造方法。
  3. 上記キラルなアミンの式(2)において、R、R及びRは、1つが水素原子であり、別の1つがC1−6ヒドロキシアルキル基であり、残りの1つがC3−6アルキル基又はC7−16アラルキル基である請求項2に記載の製造方法。
  4. 式(3)で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩を、カルボン酸エステル類、ケトン類若しくはアルコー類の溶媒、又はそれらを含有する混合溶媒にて結晶化させる請求項1〜3の何れか1項に記載の製造方法。
  5. 式(3)で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩を、酢酸エチル又はこれを含有する混合溶媒にて結晶化させる請求項1〜3の何れか1項に記載の製造方法。
  6. 式(3)で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩を、メチルイソブチルケトン又はこれを含有する混合溶媒にて結晶化させる請求項1〜3の何れか1項に記載の製造方法。
  7. 式(3)で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩を、エタノール又はこれを含有する混合溶媒にて結晶化させる請求項1〜3の何れか1項に記載の製造方法。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の製造方法で得られた(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩の結晶を酸で処理することを特徴とする、エピマー含有率の少ない(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸の製造方法。
  9. 式(3)
    Figure 2010027060
    (式中、R、R及びRは、(i)その1つが水素原子であり、別の1つがC1−6ヒドロキシアルキル基であり、残りの1つがC3−6アルキル基若しくはC7−16アラルキル基であるか、(ii)その1つが水素原子であり、別の1つがC6−14アリール基であり、残りの1つがC2−6アルキル基若しくはC2−7アルキルカルボキシル基であるか、又は(iii)その1つが水素原子であり、別の1つがC7−14アリール基であり、残りの1つがメチル基のいずれかである)で表される(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩。
  10. 式(3)において、R、R及びRは、その1つが水素原子であり、別の1つがC1−6ヒドロキシアルキル基であり、残りの1つがC3−6アルキル基又はC7−16アラルキル基である請求項9に記載の(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩。
  11. キラルなアミンが、(R)−2−アミノ−3−メチル−1−ブタノールであり、式(4)
    Figure 2010027060
    で表される請求項10に記載の(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩。
  12. キラルなアミンが(S)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロパノールであり、式(5)
    Figure 2010027060
    で表される請求項10に記載の(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩。
  13. キラルなアミンが(R)−2−アミノ−3−フェニル−1−プロパノールであり、式(6)
    Figure 2010027060
    で表される請求項10に記載の(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩。
  14. キラルなアミンが(R)−1−(フェニル)プロピルアミンであり、式(7)
    Figure 2010027060
    で表される請求項9に記載の(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩。
  15. キラルなアミンが(R)−1−(1−ナフチル)エチルアミンであり,式(8)
    Figure 2010027060
    で表される請求項9に記載の(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩。
  16. キラルなアミンが(S)−フェニルグリシンメチルエステルであり、式(9)
    Figure 2010027060
    で表される請求項9に記載の(3R,5S)−7−[2−シクロプロピル−4−(4−フルオロフェニル)キノリン−3−イル]−3,5−ジヒドロキシ−6−ヘプテン酸のキラルなアミン塩。
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