JPWO2010024222A1 - 光学ローパスフィルタ - Google Patents

光学ローパスフィルタ

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Abstract

本発明は、入射する画像情報となる光に対し、可視光領域にわたってA偏光およびA偏光と直交するB偏光が同等の光量レベル、つまり透過率が50%に近い値となるように変調できる波長板を含むローパスフィルタに関する。本発明のローパスフィルタによれば、上記波長板を含む光学ローパスフィルタを構成するイメージセンサが発生するモアレ現象を適切に低減することができるとともに、分離光線の光量偏重による画質の劣化を抑えることができ、有用である。

Description

本発明は、入射する光を4つの光線に分離させ、その4つの光線について情報処理を行う電荷結合素子(CCD)や相補性金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサを用いる撮像機器に使用される光学ローパスフィルタに関する。
ビデオカメラ、デジタルカメラなどの撮像機器に使用されるCCDおよびCMOSなどのイメージセンサは、外部信号として入る光の明暗の量を電荷の量に変換する、いわゆる光電変換をし、その電気信号を順次処理することによってデジタル画像を生成する。このようなCCDおよびCMOSイメージセンサは、入射する光の画素ピッチよりも細かい空間周波数を有する画像に対してサンプリングによる歪みが生じ、本来の画像と異なる模様(モアレ)が発生するため、これを防止するため光学ローパスフィルタを付随させて構成される。具体的な光学ローパスフィルタは、入射する2次元画像を水平方向および垂直方向にわずかに分離することによって、イメージセンサに入射する画素ピッチの周波数(サンプリング周波数)付近をカットする機能を有し、これによってモアレの現象を生じさせない工夫が施されている。
図11は、具体的にイメージセンサに光が入射する前に配置される、4本の光線に分離するローパスフィルタ100の構成例および光の偏光状態を示す模式図である。図11(a)は、ローパスフィルタ100の立体的模式図であり、光が入射する順に第1の光路分離複屈折板101と、波長板102と、第2の光路分離複屈折板103が配置される。また、図11(b)は、第1の光路分離複屈折板101を透過した光の位置(光軸)および偏光状態を示す平面模式図であり、図11(c)は、第2の光路分離複屈折板103を透過した光の位置(光軸)および偏光状態を示す平面模式図である。
入射する光がローパスフィルタ100を透過する過程の光の状態について説明する。図11(a)においてローパスフィルタ100に入射する光はランダムな偏光状態であって、Z軸方向に平行に進行するものとする。ここで、ランダム偏光を2つの偏光成分で分けて考え、X軸方向に平行な成分(以下、A偏光という)と、Y軸方向に平行な成分(以下、B偏光という)について考える。光は、第1の光路分離複屈折板101に入射すると、A偏光は、光の入射方向に対して直進する方向で透過するのに対し、B偏光は、A偏光に対して分離した軌道を辿って透過する。なお、A偏光およびB偏光が第1の光路分離複屈折板101を透過する位置をそれぞれ101a、101bで表し、これらの位置は、第1の光路分離複屈折板101の透過面(X−Y平面)において、図11(b)のように表されるものである。
A偏光の光路104aとB偏光の光路105aとに分離した光は、次に波長板102に入射する。波長板102は、A偏光、B偏光のように一定の振動方向で入射する光をそれぞれA偏光(成分)とB偏光(成分)とが同じ光量となるように位相変調する機能を有するものである。このように波長板102を透過した光は、A偏光とB偏光とが混在して直進し、図11(a)において、A偏光の光路104aに相当する光は波長板102を透過して光路104bの光として第2の光路分離複屈折板103に入射し、B偏光の光路105aに相当する光は波長板102を透過して光路105bの光として第2の光路分離複屈折板103に入射するものとする。このとき、第2の光路分離複屈折板103は、上記の第1の光路分離複屈折板101と同じようにA偏光とB偏光とで異なる軌道を辿るように分離される。このとき、第1の光路分離複屈折板101における光の分離方向と第2の光路分離複屈折板103における光の分離方向は互いに直交するようにする。
このように分離方向を直交させる理由は、イメージセンサの画素が2次元に配列しているため、配列される2つの直交する方向に対してモアレを防止するために、分離方向を画素の配列方向に合わせて分離させるものである。また、分離する幅(分離距離)は画素のピッチとカットする空間周波数によって異なってくる。また、画素形状が正方形の場合は、X方向への分離距離とY方向の分離距離を同じにすることが効果的であるが、例えば縦長の画素(Y方向の1画素の長さ>X方向の1画素の長さ)のイメージセンサの場合は、X方向のモアレ防止が優先される。そのため、X方向とY方向との分離距離が異なったり、分離する4点を結んでできる四角形が正方形に限らず、平行四辺形であったりしてもよい。さらには、上記のようにX方向のモアレ防止が優先されるとき、X方向のみの2点分離をするものでもよい場合もある。
入射光の光路104bおよび光路105bは、第2の光路分離複屈折板でA偏光とB偏光とが分離されて透過する。このとき、光路104bから分離されたA偏光およびB偏光が第2の光路分離複屈折板103を透過する位置をそれぞれ103a、103bで表し、光路105bから分離されたA偏光およびB偏光が第2の光路分離複屈折板103を透過する位置をそれぞれ103c、103dで表す。そして、これらの位置は、第2の光路分離複屈折板103の透過面(X−Y平面)では、図11(c)のように表されるものである。このようにA偏光とB偏光の両方の成分を有する光が入射すると、2つの直交する光の成分が、一つの光の成分毎に2つの異なる位置で透過する。
波長板102は、入射するA偏光およびB偏光に対して、それぞれ同等の光量となるA偏光およびB偏光とするために、例えば1/4波長板(以下、λ/4板という)として水晶を用いて楕円率が1に近い円偏光となるよう機能を有するものが報告されている(特許文献1)。
日本国特開2002−303824号公報
このようにデジタルカメラなどに使用されるイメージセンサに必要なローパスフィルタを構成する波長板は、入射する光のうち可視光領域となる波長にわたり、入射光量に対するA偏光またはB偏光に相当する光の割合が、50%となることが理想である。なお、このいずれかの偏光方向で波長板を透過する割合を以下、「透過率」として統一して表現するものとする。特許文献1に記載のローパスフィルタユニットを構成する波長板は、550nm付近では、透過率が理想に近い50%となっているが、例えば410nmの波長の光に対しては透過率が75%以上となり、理想の透過率に対して25%以上の隔たりがある。つまり、410nmの光が入射すると、例えば、A偏光の光量が約75%およびB偏光の光量が約25%となるので、光路分離を施してもこの場合、青色の画像に対して十分にモアレを解消できないといった問題があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、入射する光をA偏光方向の成分からなる2本の光線と前記A偏光方向と直交するB偏光方向の成分からなる2本の光線の計4本の光線に分離するローパスフィルタであって、前記ローパスフィルタは、光が入射する順に、前記2つの偏光方向の成分毎に第1の分離方向に分離する第1の光路分離複屈折板と、波長板と、前記2つの偏光方向の成分毎に前記第1の分離方向と交差する第2の分離方向に分離する第2の光路分離複屈折板が配され、前記波長板は、入射する光の偏光状態を変える少なくとも1枚の位相板を含み、前記波長板が1枚の位相板で構成されるとき、1枚の位相板の光学軸は前記A偏光方向および前記B偏光方向のいずれとも交差するように配置され、前記波長板が2枚以上の位相板で構成されるとき、少なくとも2枚の位相板のそれぞれの光学軸は互いに交差するとともに前記A偏光方向および前記B偏光方向のいずれとも交差するように配置され、前記波長板を透過した光のある波長の光の全光量に対して前記A偏光方向で前記波長板を透過した光の光量をI%とするとき、前記波長板を透過した光のうち、波長が410〜600nmの範囲の光に対して、前記Iの値が50%より最も乖離する値で定義される乖離値|50−I|が、20%以下であるローパスフィルタを提供する。
また、入射する光をA偏光方向の成分からなる光線と前記A偏光方向と直交するB偏光方向の成分からなる光線の計2本の光線に分離するローパスフィルタであって、前記ローパスフィルタは、波長板と、光路分離複屈折板が配され、前記波長板は、入射する光の偏光状態を変える少なくとも1枚の位相板からなり、前記波長板が1枚の位相板で構成されるとき、1枚の位相板の光学軸は、前記A偏光方向および前記B偏光方向のいずれとも交差するように配置され、前記波長板が2枚以上の位相板で構成されるとき、少なくとも2枚の位相板のそれぞれの光学軸は互いに交差するとともに前記A偏光方向および前記B偏光方向のいずれとも交差するように配置され、前記波長板を透過した光のある波長の光の全光量に対して前記A偏光方向で前記波長板を透過した光の光量をI%とするとき、前記波長板を透過した光のうち、波長が410〜600nmの範囲の光に対して、前記Iの値が50%より最も乖離する値で定義される乖離値|50−I|が、20%以下であるローパスフィルタを提供する。
この構成により、従来のローパスフィルタに比べ波長依存性を抑えることができ、所望の波長範囲において分離する光量の大きさの差を小さくすることができるので、入射する光の波長範囲内において、一定レベルでモアレの発生を抑制することができる効果を奏する。なお、波長板は、例えば3枚の位相板からなる構成であってもよく、2枚の位相板で410〜600nmにおける乖離値|50−I|を例えば20%以下と大きく低下させ、3枚目の位相板で乖離値をさらに低下させるように調整してもよい。
また、前記波長板が1枚の前記位相板からなり、1枚の前記位相板のリタデーション値をRd[nm]、前記A偏光方向または前記B偏光方向で入射する光の偏光方向と1枚の前記位相板の光学軸とがなす角度を交差角度θ[°]、および前記A偏光方向または前記B偏光方向を基準に、前記光学軸がなす最も鋭角となる交差角度をθminとするとき、前記Rdと前記θminからなる座標(Rd,θmin)が、点(245,17)、点(310,30)、点(130,31)に囲まれる領域、または、点(245,−17)、点(310,−30)、点(130,−31)に囲まれる領域の範囲内である上記のローパスフィルタを提供する。
この構成により、1枚の位相板の構成によって得られる条件で所望の波長範囲において分離する光量の大きさの差を小さくすることができ、モアレの発生を抑制できる。この分離する光量の大きさの差とは、波長板を透過する光のうち互いに直交する2つの光成分の差を意味する。とくにこの構成では、所望の波長範囲の光に対して1/2波長板として機能する。従来のローパスフィルタに使用される波長板は1/4波長板として機能するものであって、入射する直線偏光を円偏光とする。実際には、所望の波長範囲内すべてで円偏光(楕円率=1)にはならず、波長が異なると楕円偏光(0<楕円率<1)となる。一方で、この構成の1/2波長板も所望の波長範囲内すべてで直線偏光(楕円率=0)にはならず、波長が異なると楕円偏光になる。しかし、上記直交する2つの光成分に分けたときの差は、1/4波長板の入射光波長依存性より、1/2波長板の入射光波長依存性が小さいため、この構成により所望の波長範囲内で直交する2つの光成分の差を小さくできるので、各成分の光量をほぼ等しくすることができるところに特徴がある。なお、この技術思想は、以下の2枚の位相板から構成される波長板についても同じである。
また、前記波長板が2枚の位相板で構成され、2枚の前記位相板は、光が入射する順に第1の位相板および第2の位相板とし、前記第1の位相板のリタデーション値をRd、前記第2の位相板のリタデーション値をRdとし、前記A偏光方向または前記B偏光方向を基準に入射面側から反時計方向をプラス方向として、2枚の前記位相板の光学軸が進相軸どうしまたは遅相軸どうしの組合せとして、前記第1の位相板の光学軸がなす角度を交差角度θ、前記第2の位相板の光学軸がなす角度を交差角度θとするとき、前記Rdが0より大きく1200nm以下の範囲内、Rdが120〜320nmの範囲内であるとともに、
前記θとθとが、
16≦|θ−θ|≦28 ・・・(1)
60≦|θ−θ|≦69 ・・・(2)
110≦|θ−θ|≦119 ・・・(3)
151≦|θ−θ|≦160 ・・・(4)
の(1)〜(4)のいずれかの範囲内の組合せである上記に記載のローパスフィルタを提供する。
この構成により、2枚の位相板の構成によって得られる条件で所望の波長範囲において分離する光量の大きさの差をさらに小さくすることができ、モアレの発生をより抑制する効果を奏する。
また、前記波長板が、樹脂材料で構成されている上記に記載のローパスフィルタを提供する。
さらに、赤外線領域の波長の光量を大きく低減するIRカット層が配される上記に記載のローパスフィルタを提供する。
本発明は、従来技術のかかる問題を解決するためになされたものであり、入射する画像情報となる光に対し、可視光領域にわたってA偏光およびA偏光と直交するB偏光が同等の光量レベル、つまり透過率が50%に近い値となるように変調できる波長板を含むローパスフィルタを提供することができるものである。
図1(a)および1(b)は、第1の実施形態にかかるローパスフィルタの断面模式図である。 図2は、第1の実施形態にかかるローパスフィルタを構成する波長板の光学軸と入射光の偏光方向との関係を示す模式図である。 図3は、第1の実施形態にかかるローパスフィルタを構成する波長板のリタデーション値と交差角度による透過率の乖離値の最大値(|50−I|)を示す分布図である。 図4は、第1の実施形態にかかるローパスフィルタを構成する波長板において、入射光の波長に対する透過率(I)の特性を示すグラフ図である。 図5(a)および5(b)は、第1の実施形態にかかるローパスフィルタを構成する波長板の光学軸と入射偏光方向の組合せの説明図である。 図6(a)および6(b)は、第2の実施形態にかかるローパスフィルタの断面模式図である。 図7は、第2の実施形態にかかるローパスフィルタを構成する波長板の光学軸と入射光の偏光方向との関係を示す模式図である。 図8は、第2の実施形態にかかるローパスフィルタを構成する2枚の位相板の交差角度の組合せによる透過率の乖離値の最大値(|50−I|)を示す分布図である。 図9は、第2の実施形態にかかるローパスフィルタを構成する波長板において、入射光の波長に対する透過率(I)の特性を示すグラフ図である。 図10は、第2の実施形態にかかるローパスフィルタを構成する2枚の位相板のリタデーション値の組合せによる透過率の乖離値の最大値(|50−I|)を示す分布図である。 図11(a)、11(b)および11(c)は、ローパスフィルタの作用を表す説明図である。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態にかかるローパスフィルタ10、20の構成を示す断面模式図である。図1(a)に示すローパスフィルタ10は、第1の光路分離複屈折板11、波長板12、第2の光路分離複屈折板13からなり、外部からの光はこの順(Z方向)に入射するものとする。また、第1の光路分離複屈折板11に入射する光の分離方向はX方向、第2の光路分離複屈折板13に入射する光の分離方向はY方向として説明するが、それぞれの光路分離複屈折板の分離方向が互いに逆(Y方向とX方向)であってもよい。また、本実施形態において波長板12は、複屈折性を有する1枚の位相板からなるものである。図1(b)に示すローパスフィルタ20は、上記の波長板12、光路分離複屈折板23からなり、外部からの光はこの順(Z方向)に入射するものとする。なお、光路分離複屈折板23の機能は、第1の光路分離複屈折板11または第2の光路分離複屈折板13と同じ機能を有する。以下、ローパスフィルタ10について説明する。
光路分離複屈折板を構成する材料としては、結晶材料として、水晶、イットリウム・オルトバナデート(YVO)結晶、方解石(カルサイト:CaCO)やルチル(TiO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)などが挙げられる。また、樹脂材料であれば、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリケトンサルファイド、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリアリレート、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン、セルロース系プラスチックス、ポリオレフィンなどが挙げられる。また、複屈折性が得られる高分子液晶を含む液晶材料であってもよい。
また、波長板12を構成する位相板を構成する材料としては、延伸によって屈折率異方性を発現するポリカーボネートなどのポリマーフィルムや配向処理によって屈折率異方性を発現する高分子液晶などが好適に用いられるが、これに限らず結晶材料として、水晶、イットリウム・オルトバナデート(YVO)結晶、方解石(カルサイト:CaCO)やルチル(TiO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)などが挙げられる。また、樹脂材料であれば、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリケトンサルファイド、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリアリレート、アクリル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン、セルロース系プラスチックス、ポリオレフィンなどが挙げられる。
さらに、イメージセンサに近赤外線が入射し、人間の視感度とは違う波長の光を光電変換することによって、人間の見たイメージとは違う映像を再現してしまうことを防止するために赤外線を低減する図示しないIRカット層が、ローパスフィルタに積層される構成であってもよい。IRカット層は、デジタルカメラなどにとっては不要な光を取り除き、人間の視感度(可視光の中で最も強く感じる光の波長;550nm付近)にイメージセンサの感度を合わせる重要な機能を持っている。不要な光を取り除くためには、光学部品の中ではできるだけ入射側に配置するのが望ましく、本願発明のローパスフィルタに配する場合でも第1の光路分離複屈折板11に対し光入射側に配置するとよいが、これに限らず、第1の光路分離複屈折板11と第2の光路分離複屈折板13との間、または、第2の光路分離複屈折板13の光透過側に配置してもよい。また、ローパスフィルタとしては、波長板12と図示しないIRカット層とが積層されており、光路分離複屈折板11および13がこれらに接着していない構成であってもよい。
このIRカット層は、反射作用を有する光学干渉多層膜から構成されていても、吸収作用を有する材料から構成されていてもよい。反射作用を有する光学干渉多層膜として、ガラスや樹脂フィルムを基材としてその表面に光学干渉多層膜をコーティングするものと、樹脂フィルムそのものが光学干渉多層構造になっているものなどがある。一方、吸収作用を有する材料は、ガラスや樹脂などの組成として赤外線領域の光を吸収する元素、色素などを配合して構成されるものがある。
光学干渉多層膜を用いる場合は、反射した光が装置内に迷光として閉じ込められるため、その迷光が他の光学部品に悪影響を及ぼさないよう、また、入射角度により、そのIRカット特性が波長に依存して変化するので、これらを考慮して光学設計をすることで十分に効果がある。また、吸収作用を有する材料は、光吸収によって熱変換される影響を考慮して(熱)設計することで十分に効果を得ることができる。なお、熱による伸縮や耐久性を考慮するととくにガラスが適している。
図2は、波長板12に入射する光の偏光方向と、波長板12の光学軸(進相軸または遅相軸)の方向との関係を示す斜視図である。ここでは、Z方向に進行するX方向の直線偏光14が第1の光路分離複屈折板に入射するものとして説明する。このとき、複屈折性を有する波長板12は、入射する光の偏光状態を変えるため、まず、直線偏光14と波長板12の光学軸とを交差するように配置する。なお、波長板12の光学軸はX−Y平面に平行し厚さ方向(Z方向)に揃っている。
このとき、図2に示すように直線偏光14の方向と光学軸15の方向とがなす角度をθとする。光学軸15は進相軸であっても遅相軸であってもよい。なお、角度θは、光が入射する側からみて直線偏光14の方向を基準に反時計方向をプラス(+)、時計方向をマイナス(−)とする。また、複屈折性を示す波長板12は、常光屈折率nと異常光屈折率nを有し(n≠n)、屈折率異方性Δn=|n−n|、波長板12のリタデーション値Rdは、屈折率異方性Δnと厚さdの積(Rd=Δn・d)で表すことができ、Rdの値が異なることで透過する光の偏光状態も異なってくる。例えば、Δnの値が固有の材料を使用する場合、厚さdの値を変えることによってRdの値を変えることができる。
次に、X方向に平行な直線偏光14(A偏光)と、光学軸15とが交差してなす角度(以下、交差角度という)θを0°〜90°の範囲で変化させ、本願発明の効果を得る適切な条件を調べる。なお、ここでは光学軸15は、常光屈折率(n)方向となる進相軸とする。このときの適切な条件とは、イメージセンサに入射する光のうち少なくとも410〜600nmの波長の範囲すべてにおいて透過率が50±20%の範囲内となる条件であればよく、50±15%の範囲内となる条件であればより好ましく、50±10%の範囲内となる条件であればさらに好ましい。なお、上記範囲内の透過率を満たす波長範囲は400〜650nmの波長の範囲であるとより好ましい。このとき、もう一つのパラメータ(変数)として交差角度θの他にリタデーション値Rdを0〜400nmの範囲内で変化させる。
図3は、横軸にリタデーション値Rd、縦軸に交差角度θを与え、波長410〜600nmの光が入射したとき、この波長範囲で透過率が50%から最も乖離した値(絶対値)を計算結果により表した分布特性である。なお、透過率が50%から最も乖離した値を以下、乖離値[%]と定義する。ここで、これら2つの任意の条件(Rd,θ)における透過率をI[%]とするとき、上記の条件に基づいて、乖離値|50−I|が20%以下、好ましくは15%以下、さらに好ましくは10%以下であればよく、これらの適切な条件を満たすリタデーション値Rdおよび交差角度θを設定することで、A偏光の光量とB偏光の光量とを、大きな偏りがなく分離できるので、イメージセンサが発生するモアレ現象を適切に低減することができるとともに、分離光線の光量偏重による画質の劣化を抑えることができる。
ここで具体的に、図3の分布図を解析すると、Rdとθからなる座標(Rd[nm],θ[°])の値が、
点(245,19)、点(295,28)、点(155,29)に囲まれる領域、
点(245,71)、点(295,62)、点(155,61)に囲まれる領域、
に相当する三角形に近似した領域内に入る組合せであれば、410〜600nmのいずれの波長の光に対しても上記乖離値|50−I|が20%以下となり、好ましい。
また、座標(Rd[nm],θ[°])の値が、
点(245,21)、点(280,26)、点(180,27)に囲まれる領域、
点(245,69)、点(280,64)、点(180,63)に囲まれる領域、
に相当する三角形に近似した領域内に入る組合せであれば、410〜600nmのいずれの波長の光に対しても上記乖離値|50−I|が15%以下となり、より好ましい。
さらに、座標(Rd[nm],θ[°])の値が、
点(245,23)、点(265,25)、点(215,25)に囲まれる領域、
点(245,67)、点(265,65)、点(215,65)に囲まれる領域、
に相当する三角形に近似した領域内に入る組合せであれば、410〜600nmのいずれの波長の光に対しても上記乖離値|50−I|が10%以下となり、さらに好ましい。
図4は、上記2つのパラメータのうち、上記乖離値|50−I|が10%以下となるためのリタデーション値Rdと交差角度θの組合せとして、リタデーション値Rdが245nm、交差角度θを24°としたとき、透過率の入射波長依存性を示すグラフであって、このように波長410〜600nmの光において透過率Iが50%(乖離値が0%)に近い良好な特性を示す。
また、波長板12を構成する材料は、複屈折性を有するとともに波長分散性を有する。つまり、入射する光の波長が異なることにより屈折率異方性Δnの値が異なる特性である。図3では波長板12の材料をポリカーボネート樹脂として、入射する光の波長による波長分散特性を考慮して計算したものであるが、異なる材料であってもリタデーション値Rdの波長分散性を考慮するとともに交差角度θを適切な条件に調整することによって、同様の効果が得られるものである。この計算は、波長550nmでΔn=0.0645の樹脂フィルムで行った。
なお、交差角度θは、入射する直線偏光の方向がX方向(A偏光)であるとき、A偏光の方向と波長板12の進相軸方向とがなす角度として説明したが、これに限らない。他の組合せとして、交差角度θは、A偏光方向と遅相軸、B偏光と進相軸、またはB偏光方向と遅相軸がなす角度であっても同様の効果が得られるものである。ここで、波長板12に入射する直線偏光(A偏光とB偏光)と波長板12の光学軸(進相軸と遅相軸)とのいずれの組合せにおいて、交差角度θが0〜90°の間、0〜−90°の間で効果が得られる最も鋭角となる(絶対値が小さい)角度をθminとする。図5は、A偏光またはB偏光と、波長板12の光学軸との交差角度との関係を示す図であって、上述のように反時計方向をプラス(+)、時計方向をマイナス(−)とすると、A偏光またはB偏光の方向を基準に+θmin、−θminの角度において所望の透過率を得ることができる。例えば、図5(a)に示すようにA偏光を基準に90−θmin[°]は、図5(b)のようにB偏光を基準としたときの−θmin[°]に相当する。
これより、図3に示すように波長板12に入射する直線偏光(A偏光とB偏光)と波長板12の光学軸(進相軸と遅相軸)とのいずれの組合せにおいて、交差角度θが0〜90°の間、0〜−90°の間で最も鋭角となる(絶対値が小さい)角度をθminとするとき、Rdとθminからなる座標(Rd[nm],θmin[°])の値が、
点(245,19)、点(295,28)、点(155,29)に囲まれる領域、
点(245,−19)、点(295,−28)、点(155,−29)に囲まれる領域、であれば好ましく、
点(245,21)、点(280,26)、点(180,27)に囲まれる領域、
点(245,−21)、点(280,−26)、点(180,−27)に囲まれる領域、であればより好ましく、
点(245,23)、点(280,25)、点(185,25)に囲まれる領域、
点(245,−23)、点(280,−25)、点(185,−25)に囲まれる領域であればさらに好ましい。
このように、乖離値が小さい値を得るリタデーション値Rdは250nm近辺にあり、とくに人間の視感度(波長550[nm])に対して約半分の位相差を与える、つまり1/2波長板としての機能を有する範囲であることがいえる。したがって、図3の分布図より、乖離値が小さい条件においてこの波長板12を透過する光は、直線偏光に近い状態であるといえる。
(第2の実施の形態)
図6は、本実施の形態にかかるローパスフィルタ30、40の構成を示す断面模式図である。図6(a)に示すローパスフィルタ30は、第1の光路分離複屈折板31、波長板32、第2の光路分離複屈折板33からなり、外部からの光情報はこの順(Z方向)に入射するものとする。また、第1の光路分離複屈折板31に入射する光の分離方向はX方向、第2の光路分離複屈折板33に入射する光の分離方向はY方向として説明するが、それぞれの光路分離複屈折板の分離方向が互いに逆(Y方向とX方向)であってもよい。また、本実施形態において波長板32は、複屈折性を有する2枚の位相板からなるものであって、光が入射する順に第1の位相板32aと第2の位相板32bが積層されて構成されるものとして説明する。なお、2つの位相板は密着するように配置される構成に限らず間に等方性の透明材料(空気など)が配置される構成であってもよい。図6(b)に示すローパスフィルタ40は、上記の波長板32、光路分離複屈折板43からなり、外部からの光はこの順(Z方向)に入射するものとする。なお、光路分離複屈折板43の機能は、第1の光路分離複屈折板31または第2の光路分離複屈折板33と同じ機能を有する。以下、ローパスフィルタ30について説明する。
図7は、波長板32に入射する光の偏光方向と、波長板32を構成する第1の位相板32aと第2の位相板32bの光学軸(進相軸または遅相軸)の方向との関係を示す斜視図である。図7は、入射する光の偏光状態、位相板の光学軸を便宜的に示すものであり、実際の波長板は、図6に示すように密着するように積層されるものとする。第1の実施形態と同様に、Z方向に進行するX方向の直線偏光34が第1の光路分離複屈折板に入射するものとして説明する。複屈折性を有する波長板32において入射する光の偏光状態を変えるため、直線偏光34と、位相板32aおよび位相板32bの光学軸とを交差するように配置する。なお、位相板32aおよび位相板32bの光学軸は厚さ方向(Z方向)に平行に揃っているものである。
このとき、図7に示すように波長板32に入射する直線偏光34の方向と第1の位相板32aの光学軸35aの方向とがなす角度をθとする。また、直線偏光34の方向と第2の位相板32bの光学軸35bの方向とがなす角度をθとする。このとき、光学軸35aおよび光学軸35bは、進相軸と進相軸または、遅相軸と遅相軸との組合せであるとする。なお、角度θおよび角度θは、第1の実施形態と同様に光が入射する側からみて直線偏光34の方向を基準に反時計方向をプラス(+)、時計方向をマイナス(−)とする。また、複屈折性を示す位相板32a、32bは、常光屈折率nと異常光屈折率nを示し(n≠n)、屈折率異方性Δn=|n−n|で表すことができる。位相板32aと位相板32bを構成する材料は複屈折性を示すものであれば異なるものであってもよいが、同じ材料で構成されていると、温度変化による2枚の位相板間の熱膨張による歪みが生じにくいため品質面で優位性があり、また、作製におけるコストの関係からも好ましい。
次に、X方向に平行な直線偏光34(A偏光)と、第1の位相板32aの光学軸35aとが交差してなす角度(以下、第1の交差角度という)θおよび、A偏光と第2の位相板32bの光学軸35bとが交差してなす角度(以下、第2の交差角度という)θをそれぞれ−90°〜90°の範囲で変化させ、本願発明の効果を得る適切な条件を調べる。ここでは光学軸35aおよび35bは、それぞれ進相軸どうしの組合せとするが、遅相軸どうしの組合せでも同様の特性が得られる。また、このときの適切な条件とは、第1の実施形態と同様にイメージセンサに入射する光のうち少なくとも410〜600nmの波長の範囲すべてにおいて、乖離値|50−I|が20%以下となる条件であればよく、15%以下となる条件であればより好ましく、10%以下となる条件であればさらに好ましく、5%以下となる条件であれば最も好ましい。なお、上記範囲内の透過率を満たす波長範囲は、400〜650nmの波長の範囲であるとより好ましい。
図8は、横軸に第1の交差角度θ、縦軸に第2の交差角度θを与え、波長410〜600nmの光が入射したとき、この波長範囲で乖離値(絶対値)が最も小さくなり、かつ乖離値が5%以下になるθ、θの組合せが広い、Rd、Rdを選んで計算した結果である。なお、このときのRd、Rdの値は260nmであった。
上記のようにリタデーション値を固定して、変動させるこれら2つの任意の条件(θ,θ)における透過率をI[%]とするとき、乖離値|50−I|が20[%]以下、好ましくは15[%]以下、さらに好ましくは10[%]以下であればよい。そして、これらの適切な条件を満たす第1の交差角度θおよび第2の交差角度θを設定することで、A偏光の光量とB偏光の光量とを、大きな偏りがなく分離できるので、イメージセンサが発生するモアレ現象を適切に低減することができるとともに、分離光線の光量偏重による画質の劣化を抑えることができる。また、2枚の位相板を積層させる本実施形態では、乖離値|50−I|が5[%]以下となる最も好ましい効果を得るための構成を見出すことができる。
ここで具体的に、図8の分布図を解析する。上記のように、少なくとも乖離値が20[%]以下となる組合せとしては、
16≦|θ−θ|≦28 ・・・(1)
60≦|θ−θ|≦69 ・・・(2)
110≦|θ−θ|≦119 ・・・(3)
151≦|θ−θ|≦160 ・・・(4)
の式(1)〜式(4)のうちいずれかに該当する中に見出すことができる。なお、単位は[°]であって、以下の交差角度に関する式はすべて[°]で表されるものとする。
また、式(1)のうち、θ>θの条件を、
16≦(θ−θ)≦28 ・・・(5a)
で表して、式(5a)と、
19≦θ≦38 ・・・(5b)
−71≦θ≦−52 ・・・(5c)
52≦θ≦71 ・・・(5d)
−38≦θ≦−19 ・・・(5e)
式(5b)〜式(5e)のうちいずれかの式との組合せを満足する条件において乖離値が20[%]の範囲内となる効果が得られる。
また、式(1)のうちθ<θの条件を、
−28≦(θ−θ)≦−16 ・・・(6a)
で表して、式(6a)と、
−38≦θ≦−19 ・・・(6b)
52≦θ≦71 ・・・(6c)
−71≦θ≦−52 ・・・(6d)
19≦θ≦38 ・・・(6e)
式(6b)〜式(6e)のうちいずれかの式との組合せを満足する条件において乖離値が20[%]の範囲内となる効果が得られる。
ここで、2つの任意の条件(θ,θ)としては、とくに式(5a)と、式(5b)〜式(5e)のいずれかとの組合せ、または、式(6a)と、式(6b)〜式(6e)のいずれかとの組合せの中でも、θとθの範囲をより効果のある範囲となるように設計するとよい。例えば、乖離値が10[%]以下となる組合せとしては、
20≦(θ−θ)≦25 ・・・(7a)
であって、この式(7a)と、
25≦θ≦33 ・・・(7b)
−65≦θ≦−57 ・・・(7c)
57≦θ≦65 ・・・(7d)
−33≦θ≦−25 ・・・(7e)
式(7b)〜式(7e)のうちいずれかの式との組合せを満足する条件とするとよい。
同様に、乖離値が10[%]以下となる組合せとしては、
−25≦(θ−θ)≦−20 ・・・(8a)
であって、この式(8a)と、
−33≦θ≦−25 ・・・(8b)
57≦θ≦65 ・・・(8c)
−65≦θ≦−57 ・・・(8d)
25≦θ≦33 ・・・(8e)
式(8b)〜式(8e)のうちいずれかの式との組合せを満足する条件とするとよい。
さらに、乖離値が5[%]以下となる組合せとしては、
21≦(θ−θ)≦23 ・・・(9a)
であって、この式(7a)と、
27≦θ≦31 ・・・(9b)
−63≦θ≦−59 ・・・(9c)
59≦θ≦63 ・・・(9d)
−31≦θ≦−27 ・・・(9e)
式(9b)〜式(9e)のうちいずれかの式との組合せを満足する条件とするとよい。
同様に、乖離値が5[%]以下となる組合せとしては、
−23≦(θ−θ)≦−21 ・・・(10a)
であって、この式(7a)と、
−31≦θ≦−27 ・・・(10b)
59≦θ≦63 ・・・(10c)
−63≦θ≦−59 ・・・(10d)
27≦θ≦31 ・・・(10e)
式(10b)〜式(10e)のうちいずれかの式との組合せを満足する条件とするとよい。
次に、乖離値が所望の値となる条件における、波長板32を透過する光の楕円率について考える。まず、乖離値が5%以下となる条件である、θ=8[°]、θ=30[°]のときの楕円率κ、方位角Ψを表1に示す。なお、このときのRd、Rdの値は260nmとしている。なお、方位角Ψは、波長板32に入射する直線偏光の方向に対し、波長板32を透過する光の方位角を示す。例えば、直線偏光で透過すればその直線偏光の方向となす角度であり、楕円偏光であれば、楕円の長軸方向となす角度である。なお、符号は、図7で説明したように入射偏光方向を基準に反時計回り方向にプラス(+)とする。
Figure 2010024222
また、例として、乖離値が10%以下となる式(7a)と式(7b)とを満足する条件および、式(7a)と式(7c)とを満足する条件における楕円率κ、方位角Ψを表2(a)〜表2(d)に示す。例えば、表2(a)は、式(7b)のθの下限値(=25[°])を式(7a)に当てはめ、θ−θの値が下限の20となるためのθの値(=5[°])としたものである。同じように、表2(b)は、式(7b)のθの上限値(=33[°])を式(7a)に当てはめ、θ−θの値が上限の25となるためのθの値(=8[°])としたものである。
Figure 2010024222
このように表1に示す乖離値が5%以下とするθ、θの条件において400〜650nmの波長範囲では、楕円率κが約0.2以下であり、波長板12を透過する光の偏光状態は、直線偏光であるといえる。また、表2に示す乖離値が10%以下とするθ、θの条件において、人間の視感度(波長550[nm])の楕円率κが約0.16以下と最も小さくなっており、このように、可視光となる波長範囲において直線偏光とするための波長板の構成であることがわかる。
また、表1に示す乖離値が5%以下とするθ、θの条件において400〜650nmの波長範囲では、方位角Ψが±45[°]付近の値を示す。つまり、A偏光方向およびB偏光方向に対して約45[°]の角度をなすことから、それぞれの方向の光成分が等しくなる。同様に、表2(a)〜表2(d)に示す乖離値が10%以下とするθ、θの条件において、方位角Ψが±45[°]から大きく離れた値とならないため、A偏光方向の成分とB偏光方向の成分の比率が1:1に近い一定の範囲内となる。このように、所望の波長範囲において、方位角Ψの値を±45[°]に近づける条件を与えることによって、得られる乖離値を小さくすることができるともいえる。
図9は、550nmの波長の光が入射するときのリタデーション値、Rd=Rd=260nmとして、θ=8°およびθ=30°としたとき、透過率の入射波長依存性を示すグラフであって、このように波長410〜600nmの光において透過率Iが50%(乖離値が0%)に近い良好な特性を示す。
次に、第1の位相板のリタデーション値Rdと第2の位相板のリタデーション値Rdとを変化させたときの特性について説明する。図10は、θ=8°およびθ=30°と固定して、横軸に第1のリタデーション値Rd、縦軸に第2のリタデーション値Rdを与え、波長410〜600nmの光が入射したとき、この波長範囲で乖離値(絶対値)を計算結果により表した分布特性である。
ここで具体的に、図10の分布図を解析する。なお、Rdは、0〜1200nm、Rdは、0〜600nmの範囲として計算した。この場合、少なくとも乖離値|50−I|が20[%]以下となる条件としては、0≦Rd≦400であるとともに130≦Rd≦320の範囲となる組合せから選択することができる。また、乖離値|50−I|が10[%]以下となる条件としては、115≦Rd≦350であるとともに160≦Rd≦300の範囲となる組合せから選択することができる。さらに、乖離値|50−I|が5[%]以下となる条件としては、160≦Rd≦305であるとともに170≦Rd≦290の範囲となる組合せから選択することができる。
ここで、2枚の位相板が同じ複屈折材料、同じ厚さ(d=d)であって同じリタデーション値(Rd=Rd)を有するものとして構成されていると、温度変化による熱膨張にともなう歪みの低減することによる品質面や生産性の面から好ましい点が多く、Rd=Rdとするものとして位相板を設計するとき、RdとRdとの間の誤差の許容範囲について説明する。まず、図10の分布図より、Rd=Rdでありかつ、リタデーション値Rd、Rdが、150〜300[nm]の範囲である場合、乖離値|50−I|が10[%]以下となり好ましい。さらに、Rd=Rdでありかつ、160〜290[nm]の範囲であれば、乖離値|50−I|が5[%]以下となるのでより好ましい。
また、RdとRdの値の誤差の許容範囲について考えるとき、Rdが160〜290[nm]の範囲内であって、RdがRdに対してずれが生じても、−45≦Rd−Rd≦45の範囲までマージンであれば、乖離値|50−I|を10[%]以下とすることができる。さらに、Rdが180〜280[nm]の範囲内であって、RdがRdに対してずれが生じても、−15≦Rd−Rd≦20の範囲までマージンであれば、乖離値|50−I|を5[%]以下とすることができる。したがって、2枚の位相板のリタデーション値に差が生じても上記条件を満たすことで一定の効果を得ることができるものである。
これまでは、θ=8°およびθ=30°と固定して、図10を用いてRdおよびRdを変化させたが、図8の分布図において、乖離値|50−I|が5[%]以下となる交差角度(θ,θ)の組合せとして設定してもよい。この場合も、図10に近い分布図が得られ、これらの条件を合わせることで、良好な波長板22の特性を得ることができる。なお、RdとRdの値が異なるような組合せであっても、それぞれの交差角度θおよびθの組合せで得られる特性が最良となる条件を選択するとよく、その条件が得られる範囲が広いほど、所望の設定に対して生じる誤差を許容できるので好ましい。
(実施例1)
第1の実施形態にかかるローパスフィルタ10の波長板12として、ポリカーボネートフィルムを延伸加工することによって、複屈折性を示すフィルムを得る。このとき、波長550nmの光に対するリタデーション値を245nmとする。このフィルムを一定の大きさに切断し、赤外線領域の光量を低減するIRカットガラス面に透明接着剤で接着する。さらに、水晶からなる2枚の光路分離複屈折板で、光路が分離する方向が互いに直交するように挟み込むようにして透明接着剤で接着し、ローパスフィルタを作製する。
このローパスフィルタに直線偏光の光を入射し、この直線偏光の方向と波長板12の進相軸とがなす角度である交差角度(=θ)が24°となるように調整する。このとき、直線偏光の方向をA偏光とし、410〜600nmのA偏光の光が入射すると、入射する光の光量に対して透過するA偏光の光の光量およびA偏光と直交するB偏光の光量が、上記いずれの波長においても44〜54%の範囲内であり、A偏光とB偏光との光量がほぼ同等となることがわかる。
(実施例2)
第2の実施形態にかかるローパスフィルタ30の波長板32として、ポリカーボネートフィルムを延伸加工することによって、複屈折性を示すフィルムを得る。このとき、波長550nmの光に対するリタデーション値を260nmとする。このフィルムを一定の大きさに切断し、2枚のフィルム片の互いの進相軸が22°の角度をなすように重ねて透明接着剤で接着し、それをIRカットガラス面に透明接着剤で接着する。さらに、水晶からなる2枚の光路分離複屈折板で、光路が分離する方向が互いに直交するように挟み込むようにして透明接着剤で接着し、ローパスフィルタを作製する。
このローパスフィルタに直線偏光の光を入射し、この直線偏光の方向と波長板32のうち第1の位相板32aの進相軸とがなす交差角度(=θ)が8°、第2の位相板32bの進相軸とがなす角度(=θ)が30°となるように調整する。このとき、直線偏光の方向をA偏光とし、410〜600nmのA偏光の光が入射すると、入射する光の光量に対して透過するA偏光の光の光量およびA偏光と直交するB偏光の光量が、上記いずれの波長においても48〜52%の範囲内であり、A偏光とB偏光との光量がほぼ同等となることがわかる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは、当業者にとって明らかである。
本出願は、2008年8月29日出願の日本特許出願2008−220884に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
以上のように、可視光領域となる410〜600nmの波長範囲で入射する光情報に対して直線偏光で入射する光を、直交する2つの光成分毎に光量が同等となるように分離できる波長板を構成できる。これより、この波長板を含む光学ローパスフィルタを構成するイメージセンサが発生するモアレ現象を適切に低減することができるとともに、分離光線の光量偏重による画質の劣化を抑えることができ、有用である。
10、20、30、40および100 ローパスフィルタ
11、21および101 第1の光路分離複屈折板
12、32および102 波長板
13、33および103 第2の光路分離複屈折板
14 波長板に入射する光の偏光方向
15 光学軸方向
23および43 光路分離複屈折板
32a 第1の位相板
32b 第2の位相板
34 X方向の直線偏光
35a 第1の位相板の光学軸方向
35b 第2の位相板の光学軸方向
101a 第1の光路分離複屈折板を透過するA偏光の位置
101b 第1の光路分離複屈折板を透過するB偏光の位置
103aおよび103b 第2の光路分離複屈折板を透過するA偏光の位置
103cおよび103d 第2の光路分離複屈折板を透過するB偏光の位置
104a 第1の光路分離複屈折板を透過するA偏光の光路
104b 第1の光路分離複屈折板を透過するA偏光が波長板を透過する光路
105a 第1の光路分離複屈折板を透過するB偏光の光路
105b 第1の光路分離複屈折板を透過するB偏光が波長板を透過する光路

Claims (6)

  1. 入射する光をA偏光方向の成分からなる2本の光線と前記A偏光方向と直交するB偏光方向の成分からなる2本の光線の計4本の光線に分離するローパスフィルタであって、
    前記ローパスフィルタは、光が入射する順に、前記2つの偏光方向の成分毎に第1の分離方向に分離する第1の光路分離複屈折板と、波長板と、前記2つの偏光方向の成分毎に前記第1の分離方向と交差する第2の分離方向に分離する第2の光路分離複屈折板が配され、
    前記波長板が、入射する光の偏光状態を変える少なくとも1枚の位相板を含み、
    前記波長板が1枚の位相板で構成されるとき、1枚の位相板の光学軸は前記A偏光方向および前記B偏光方向のいずれとも交差するように配置され、
    前記波長板が2枚以上の位相板で構成されるとき、少なくとも2枚の位相板のそれぞれの光学軸は互いに交差するとともに前記A偏光方向および前記B偏光方向のいずれとも交差するように配置され、
    前記波長板を透過した光のある波長の光の全光量に対して前記A偏光方向で前記波長板を透過した光の光量をI%とするとき、
    前記波長板を透過した光のうち、波長が410〜600nmの範囲の光に対して、前記Iの値が50%より最も乖離する値で定義される乖離値|50−I|が、20%以下であるローパスフィルタ。
  2. 入射する光をA偏光方向の成分からなる光線と前記A偏光方向と直交するB偏光方向の成分からなる光線の計2本の光線に分離するローパスフィルタであって、
    前記ローパスフィルタは、波長板と、光路分離複屈折板が配され、
    前記波長板は、入射する光の偏光状態を変える少なくとも1枚の位相板からなり、
    前記波長板が1枚の位相板で構成されるとき、1枚の位相板の光学軸は、前記A偏光方向および前記B偏光方向のいずれとも交差するように配置され、
    前記波長板が2枚以上の位相板で構成されるとき、少なくとも2枚の位相板のそれぞれの光学軸は互いに交差するとともに前記A偏光方向および前記B偏光方向のいずれとも交差するように配置され、
    前記波長板を透過した光のある波長の光の全光量に対して前記A偏光方向で前記波長板を透過した光の光量をI%とするとき、
    前記波長板を透過した光のうち、波長が410〜600nmの範囲の光に対して、前記Iの値が50%より最も乖離する値で定義される乖離値|50−I|が、20%以下であるローパスフィルタ。
  3. 前記波長板が1枚の前記位相板からなり、
    1枚の前記位相板のリタデーション値をRd[nm]、前記A偏光方向または前記B偏光方向で入射する光の偏光方向と1枚の前記位相板の光学軸とがなす角度を交差角度θ[°]、および前記A偏光方向または前記B偏光方向を基準に、前記光学軸がなす最も鋭角となる交差角度をθminとするとき、
    前記Rdと前記θminからなる座標(Rd,θmin)が、点(245,17)、点(310,30)、点(130,31)に囲まれる領域、または、点(245,−17)、点(310,−30)、点(130,−31)に囲まれる領域の範囲内である請求項1または2に記載のローパスフィルタ。
  4. 前記波長板が、2枚の位相板で構成され、
    2枚の前記位相板は、光が入射する順に第1の位相板および第2の位相板とし、
    前記第1の位相板のリタデーション値をRd、前記第2の位相板のリタデーション値をRdとし、前記A偏光方向または前記B偏光方向を基準に入射面側から反時計方向をプラス方向として、2枚の前記位相板の光学軸が進相軸どうしまたは遅相軸どうしの組合せとして、前記第1の位相板の光学軸がなす角度を交差角度θ、前記第2の位相板の光学軸がなす角度を交差角度θとするとき、
    前記Rdが0より大きく1200nm以下の範囲内、Rdが120〜320nmの範囲内であるとともに、
    前記θとθとが、
    16≦|θ−θ|≦28 ・・・(1)
    60≦|θ−θ|≦69 ・・・(2)
    110≦|θ−θ|≦119 ・・・(3)
    151≦|θ−θ|≦160 ・・・(4)
    の(1)〜(4)のいずれかの範囲内の組合せである請求項1または2に記載のローパスフィルタ。
  5. 前記波長板が、樹脂材料で構成されている請求項1〜4いずれか1項に記載のローパスフィルタ。
  6. 赤外線領域の波長の光量を大きく低減するIRカット層が配される請求項1〜5いずれか1項に記載のローパスフィルタ。
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