JPWO2009110310A1 - 画像サーバ、プログラム及び画像管理方法 - Google Patents
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Abstract
画像サーバが記憶管理する画像データ量を軽減する。画像サーバは、記憶部に記憶されているDICOM画像の中から、読影端末において選択されたDICOM画像d2をキー画像とする。そして、画像サーバは、キー画像以外のDICOM画像をキー画像以上の圧縮率で圧縮して記憶部に記憶させる。
Description
本発明は、画像サーバ、プログラム及び画像管理方法に関する。
近年、多くの医療機関において情報のデジタル化が図られている。例えば、CR(Computed Radiography)装置、CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置等の画像生成装置(モダリティ)は、撮影により得られた医用画像の画像データに付帯情報を付帯させて、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に則ったDICOM画像データを生成する。
また、画像サーバは、モダリティにおいて生成されたDICOM画像データを記憶管理する。画像サーバは、読影端末からDICOM画像データ取得要求があった場合、当該記憶管理しているDICOM画像データを提供する。そして、読影端末は、取得したDICOM画像データに基づいて、高精細モニタ上に医用画像(DICOM画像)を表示する。また、読影端末は、読影医のユーザ操作に基づき、表示されたDICOM画像の中から、読影対象となる重要な画像(キー画像(Key Object Selection Document))を選択する。
DICOM画像データを記憶管理する技術として、例えば、モダリティ、医用画像表示装置(読影端末)、医用画像記憶装置等を有した医用画像システムにおいて、モダリティにより生成されたDICOM画像データを医用画像記憶装置に1年間記憶させると共に、別の医用画像記憶装置に10年間記憶させ、10年経過後又は医用画像記憶装置の記憶容量が不足した際に、可搬記憶媒体にDICOM画像データを記憶させるものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−352216号公報
ところで、近年は、モダリティの機能向上に伴い、医用画像の発生数の増加と当該医用画像のデータサイズの増大とが著しく、DICOM画像データ保存のための記憶容量の増大を招いてしまった。
また、5年間の医用画像の保存が法律により義務付けられているため、キー画像以外のDICOM画像は、読影後、参照される機会が無いまま、画像サーバに記憶され続けている。そのため、キー画像以外のDICOM画像を記憶している記憶領域が無駄になってしまった。
本発明は、上述したような課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、画像サーバが記憶管理する画像データ量を軽減することである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
DICOM画像を管理する画像サーバであって、
前記DICOM画像を記憶する記憶手段と、
前記DICOM画像の中から選択されたDICOM画像をキー画像とし、前記キー画像以外のDICOM画像を前記キー画像以上の圧縮率で圧縮して前記記憶手段に記憶させる制御手段と、
を備える。
DICOM画像を管理する画像サーバであって、
前記DICOM画像を記憶する記憶手段と、
前記DICOM画像の中から選択されたDICOM画像をキー画像とし、前記キー画像以外のDICOM画像を前記キー画像以上の圧縮率で圧縮して前記記憶手段に記憶させる制御手段と、
を備える。
請求項2に記載のプログラムは、
DICOM画像を管理するコンピュータを、
前記DICOM画像を記憶する記憶手段、
前記DICOM画像の中から選択されたDICOM画像をキー画像とし、前記キー画像以外のDICOM画像を前記キー画像以上の圧縮率で圧縮して前記記憶手段に記憶させる制御手段、
として機能させる。
DICOM画像を管理するコンピュータを、
前記DICOM画像を記憶する記憶手段、
前記DICOM画像の中から選択されたDICOM画像をキー画像とし、前記キー画像以外のDICOM画像を前記キー画像以上の圧縮率で圧縮して前記記憶手段に記憶させる制御手段、
として機能させる。
請求項3に記載の画像管理方法は、
記憶手段に記憶されているDICOM画像の中から、選択されたDICOM画像をキー画像とするステップ、
前記キー画像以外の前記DICOM画像を前記キー画像以上の圧縮率で圧縮して前記記憶手段に記憶させ、前記DICOM画像を管理するステップ、
から構成される。
記憶手段に記憶されているDICOM画像の中から、選択されたDICOM画像をキー画像とするステップ、
前記キー画像以外の前記DICOM画像を前記キー画像以上の圧縮率で圧縮して前記記憶手段に記憶させ、前記DICOM画像を管理するステップ、
から構成される。
請求項1、2、3に記載の発明によれば、画像サーバの制御手段は、管理しているDICOM画像の中から選択されたDICOM画像をキー画像とし、前記キー画像以外のDICOM画像を前記キー画像以上の圧縮率で圧縮して前記記憶手段に記憶させる。そのため、画像サーバが記憶管理する画像データ量を軽減することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る医用画像システムの一実施形態について説明する。
[医用画像システムのシステム構成]
図1に、医用画像システム100のシステム構成を示す。図1に示すように、医用画像システム100は、RIS(Radiological Information System:放射線情報システム)10と、モダリティ20と、画像サーバ30と、読影端末40と、レポート管理サーバ50とから構成されており、各装置は通信ネットワークNを介して、データ通信可能に接続されている。
図1に、医用画像システム100のシステム構成を示す。図1に示すように、医用画像システム100は、RIS(Radiological Information System:放射線情報システム)10と、モダリティ20と、画像サーバ30と、読影端末40と、レポート管理サーバ50とから構成されており、各装置は通信ネットワークNを介して、データ通信可能に接続されている。
RIS10は、放射線科部門内における診療予約、診断結果のレポート、実績管理、材料在庫管理等の情報管理を行う。RIS10は、図示しない電子カルテシステム等において生成された撮影オーダ情報をモダリティ20及び画像サーバ30に送信する。
モダリティ20は、RIS10から受信した撮影オーダ情報に従って、患者を撮影し、医用画像の画像データを生成する撮影装置である。また、モダリティ20は、前記撮影オーダ情報に基づいて、前記画像データに関する付帯情報を生成する。そして、モダリティ20は、前記画像データ(以下、画像実データと称す。)に当該付帯情報を付帯させて、DICOM規格に則ったDICOM画像データを生成し、画像サーバ30に送信する。モダリティ20としては、CR装置、CT装置、MRI装置等、様々な種類の医用画像を撮影する撮影装置が適用可能である。
図2に、モダリティ20が生成するDICOM画像データのデータ構成図を示す。前述したように、DICOM画像データは、付帯情報と画像実データとから構成される。また、付帯情報は、患者情報、検査情報、シリーズ情報及び画像情報を含む。
患者情報は、患者ID、患者名、生年月日、性別等の患者に関する情報である。検査情報は、検査を識別する検査インスタンスUID、検査日、検査時刻、受付番号、担当医師等の検査に関する情報である。シリーズ情報は、シリーズを識別するシリーズインスタンスUID、モダリティ名、検査部位、シリーズ番号等の、一つの検査の中で生成されるモダリティ毎の一連の医用画像の単位(シリーズ)に関する情報である。画像情報は、画像を識別するSOPインスタンスUID、画像番号等の医用画像に関する情報である。
また、1人の患者に対して1又は複数の検査が紐付けられる(関連している)。そのため、患者情報と検査情報との間には、1対1、又は1対複数の関連がある。また、1検査に対して1又は複数のシリーズが紐付けられる(関連している)。そのため、検査情報とシリーズ情報との間には、1対1、又は1対複数の関連がある。また、1シリーズに対して1又は複数の医用画像が紐付けられる(関連している)。そのため、シリーズ情報と画像情報との間には、1対1、又は1対複数の関連がある。
以下、医用画像1枚に対応するDICOM画像データをDICOM画像データオブジェクトと称す。また、説明の便宜上、DICOM画像データオブジェクトや当該DICOM画像データオブジェクトに含まれる画像実データを単にDICOM画像と称すことがある。
図1に戻り、画像サーバ30は、モダリティ20において生成されたDICOM画像データ等を保存し管理する(記憶管理する)。画像サーバ30は、読影端末40からDICOM画像データ取得要求を受信した場合、当該取得要求に応じたDICOM画像データを読影端末40に送信する。
レポート管理サーバ50は、読影端末40において作成された読影レポートを記憶し、管理する(記憶管理する)。
読影端末40は、医用画像を表示するモニタを有し、読影医が医用画像の読影レポートを作成することを主な目的として設置されるPC(Personal Computer)等の端末である。読影端末40は、読影医によるユーザ操作に基づき、画像サーバ30にDICOM画像データ取得要求を送信し、当該取得要求に応じたDICOM画像データを取得する。そして、読影端末40は、当該DICOM画像データに基づきモニタに医用画像を表示する。そして、読影端末40は、読影医によるユーザ操作等に基づき、モニタに表示される医用画像の中から読影対象となる重要な画像(以下、キー画像と称す)を選択する。そして、読影端末40は、読影医によるユーザ操作に基づき、読影レポートを作成し、レポート管理サーバ50に送信する。そして、レポート管理サーバ50は、送信された読影レポートを保存する。
また、読影端末40は、キー画像を特定する(選択したDICOM画像を特定する)キー画像特定情報を生成する。そして、読影端末40は、作成した読影レポートをレポート管理サーバ50に送信すると、読影が完了した旨の通知である読影完了通知と前記キー画像特定情報とを画像サーバ30に送信する。キー画像特定情報とは、選択されたキー画像に対応するDICOM画像データオブジェクトに含まれる画像情報のSOPインスタンスUIDである。
[画像サーバの機能的構成]
図3に、画像サーバ30の機能的構成を示す。図3に示すように、画像サーバ30は、制御部31、操作部32、表示部33、通信部34、記憶部35を備えて構成され、各部はバス36により接続されている。
図3に、画像サーバ30の機能的構成を示す。図3に示すように、画像サーバ30は、制御部31、操作部32、表示部33、通信部34、記憶部35を備えて構成され、各部はバス36により接続されている。
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、画像サーバ30の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部32から入力される操作信号又は通信部34により受信される指示信号に応じて、記憶部35に記憶されている各種処理プログラムを読み出し、RAM内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
操作部32は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部31に出力する。
表示部33は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部31から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。
通信部34は、LAN(Local Area Network)アダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等を備え、通信ネットワークNを介して接続されたRIS10、モダリティ20、読影端末40等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
記憶部35は、ハードディスク等から構成され、制御プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメータやファイル等を記憶している。また、記憶部35は、モダリティ20により生成されたDICOM画像データ(1又は複数のDICOM画像データオブジェクト)を記憶する。
また、記憶部35は、DICOM画像データを管理するためのデータベースプログラムを記憶する。当該データベースプログラムと制御部31との協働により、記憶部35に記憶されているDICOM画像データを管理する。
図4に、記憶部35において記憶管理されているDICOM画像データの記憶管理イメージ図を示す。DICOM画像データオブジェクトは、付帯情報に含まれる患者情報、検査情報、シリーズ情報に基づき、記憶管理されている。図4によれば、記憶部35は、患者Aに対して行われた検査EのシリーズXに関するDICOM画像データオブジェクトを100個記憶している(DICOM画像データオブジェクトd1〜d100)。また、記憶部35は、患者Aに対して行われた検査EのシリーズYに関するキーオブジェクトを記憶している。
ここで、記憶部35に記憶される当該キーオブジェクトについて説明する。制御部31は、通信部34を介して、読影端末40から読影完了通知とキー画像特定情報を受信すると、当該キー画像特定情報に基づいて、キーオブジェクトを生成する。具体的に、制御部31は、検査Eに関するシリーズXの他に、キー画像用のシリーズYを生成し、当該シリーズYに紐付いたキーオブジェクトを生成する。キーオブジェクトは、SOPインスタンスUIDである。制御部31は、変換テーブル等を使用し、該当するSOPインスタンスUIDを持つDICOM画像データオブジェクトと当該キーオブジェクトとをリンクさせる(例えば、ポインタを用いてDICOM画像データオブジェクトが格納されているアドレスを指し示す)。尚、キーオブジェクトは、1つとは限らず、複数存在してもよい。例えば、読影端末40において、キー画像が5枚選択された場合、制御部31は、シリーズYに紐付いたキーオブジェクトを5つ生成する。以上がキーオブジェクトの説明である。
制御部31は、記憶部35に記憶されているDICOM画像データオブジェクトの画像実データを圧縮する。ここで、キー画像以外のDICOM画像(キーオブジェクトが指し示していないDICOM画像データオブジェクトの画像実データ)は、キー画像(キーオブジェクトが指し示しているDICOM画像データオブジェクトの画像実データ)以上の圧縮率で圧縮が行われる。
図5に、記憶部35に記憶される1検査分(この検査を検査Eとする)のDICOM画像データオブジェクト群の画像実データの圧縮のイメージを示す。まず、制御部31は、モダリティ20から送信された検査EのDICOM画像データオブジェクト群を記憶部35に保存する。このとき、制御部31は、保存した各DICOM画像データオブジェクトの実画像データに対して、圧縮を行わない。つまり、どのDICOM画像についても、DICOM画像生成時と比べた画質は100パーセントである(図5の「読影前」を参照)。
次に、読影端末40は、読影医のユーザ操作に基づき、検査Eに対応するDICOM画像データオブジェクト群を画像サーバ30から取得する。そして、読影端末40は、読影医のユーザ操作に基づき、読影完了通知とキー画像特定情報を画像サーバ30に送信する。
制御部31は、読影端末40から読影完了通知とキー画像特定情報を受信すると、キーオブジェクトを生成し、キー画像を特定する。そして、制御部31は、キー画像でないDICOM画像データオブジェクトの画像実データに対して、圧縮を行なう(100パーセント→30パーセント)。一方、制御部31は、キー画像に対応するDICOM画像データオブジェクトd2の画像実データに対しては、圧縮を行わない。キー画像については、DICOM画像生成時と比べた画質は100パーセントであり、キー画像以外のDICOM画像については、DICOM画像生成時と比べた画質は30パーセントである(図5の「読影直後」を参照)。
そして、制御部31は、モダリティ20から送信された検査EのDICOM画像データオブジェクト群を記憶部35に保存してから1年経過後、キー画像でないDICOM画像データオブジェクトの画像実データに対して、高圧縮率で圧縮を行う(30パーセント→5パーセント)。一方、制御部31は、キー画像に対応するDICOM画像データオブジェクトd2の画像実データに対して、低圧縮率で圧縮を行う(100パーセント→80パーセント)(図5の「1年後」を参照)。
尚、制御部31は、各圧縮時(読影直後、1年後)において、キー画像に対する圧縮率以上の圧縮率で、キー画像以外のDICOM画像を圧縮すれば、どのような圧縮率でもよい。また、圧縮のタイミングも、読影直後や1年後の他に、半年後や3年後等としてもよい。
[医用画像システムにおける各装置の具体的な動作]
次に、医用画像システム100において実行される各装置の具体的な動作について図6を用いて説明する。
次に、医用画像システム100において実行される各装置の具体的な動作について図6を用いて説明する。
まず、モダリティ20は、患者を撮影し、生成されたDICOM画像データを画像サーバ30に送信する。そして、画像サーバ30は、モダリティ20から送信されたDICOM画像データを保存する(ステップS1)。このように、画像サーバ30は、モダリティ20からDICOM画像データが送信される度に、当該DICOM画像データを保存し、蓄積していく。
読影端末40は、読影医等のユーザ操作に基づき、DICOM画像データ取得要求を画像サーバ30に送信する(ステップS2)。当該DICOM画像データ取得要求には、患者名や検査日等のデータ特定情報が含まれる。
画像サーバ30は、読影端末40からDICOM画像データ取得要求を受信すると、当該DICOM画像データ取得要求に含まれるデータ特定情報に基づき、該当するDICOM画像データを読影端末40に送信する(ステップS3)。具体的には、画像サーバ30は、データ取得要求の「患者名」と一致する「患者名」の値を持つ患者情報に紐付けられる検査情報のうち、データ取得要求の「検査日」の値と一致する「検査日」の値を持つ検査情報に紐付けられる全てのDICOM画像データオブジェクトを送信する。以下、図4の例に従い、当該データ取得要求に対応する検査を「検査E」とし、該当するDICOM画像データオブジェクトの数を100として説明する。
読影端末40は、画像サーバ30からDICOM画像データ(検査Eにおける100個のDICOM画像データオブジェクト)を受信すると、当該DICOM画像データに基づき、モニタに100枚の医用画像(DICOM画像)を表示する(ステップS4)。尚、読影端末40は、100枚の医用画像(DICOM画像)を、画面をスクロールさせる等して表示する。
そして、読影端末40は、読影医によるユーザ操作に基づき、モニタに表示された100枚の医用画像(DICOM画像)の中から1又は複数枚のキー画像を選択する(ステップS5)。読影医は、当該キー画像に対して読影を行う。そして、読影端末40は、読影医によるユーザ操作に基づいて読影レポートを作成し、当該読影レポートをレポート管理サーバ50に保存する(ステップS6)。
そして、読影端末40は、読影が完了した旨の通知である読影完了通知と、キー画像を特定する情報であるキー画像特定情報とを画像サーバ30に送信する(ステップS7)。ここで、キー画像特定情報とは、キー画像として選択されたDICOM画像に関する画像情報のSOPインスタンスUIDである。また、読影完了通知は、読影を行った検査に対応する患者情報と検査情報を含む。
画像サーバ30は、読影端末40から読影完了通知とキー画像特定情報を受信すると、当該キー画像特定情報に基づいて、キーオブジェクトを生成する(ステップS8)。具体的に、画像サーバ30は、キー画像用のシリーズYを生成し、当該シリーズYに紐付いたキーオブジェクトを生成する。ここで、画像サーバ30は、当該キーオブジェクトを生成することにより、読影端末40において選択されたDICOM画像を、キー画像として管理する。
そして、画像サーバ30は、DICOM画像データオブジェクトの画像実データを圧縮する第1画像圧縮処理を行う(ステップS9)。
図7は、画像サーバ30が行う第1画像圧縮処理(ステップS9)のフローチャートである。図7に示すように、画像サーバ30は、読影端末40から受信した読影完了通知に基づき、読影端末40において読影を行った検査に対応するDICOM画像データオブジェクト群(1又は複数のDICOM画像データオブジェクト)を抽出し、記憶部35から読み出す(ステップS101)。具体的に、画像サーバ30は、読影端末40から受信した読影完了通知に含まれる患者情報と検査情報とに対応する患者の検査(図4の検査Eに該当)に紐付けられる全てのDICOM画像データオブジェクト(図4のDICOM画像データオブジェクトd1〜d100)を抽出し、記憶部35から読み出す。
この抽出されたDICOM画像データオブジェクト群が、第1画像圧縮処理における圧縮処理対象となる。また、これらの抽出されたDICOM画像データオブジェクトは、順番に並べられているものとする。当該順番は、DICOM画像データオブジェクトの生成時刻に基づいた順番でもよいし、撮影された画像の位置に基づいた順番でもよい。
そして、画像サーバ30は、抽出したDICOM画像データオブジェクト群の先頭のDICOM画像データオブジェクトを圧縮の処理対象とする(ステップS102)。
そして、画像サーバ30は、処理対象のDICOM画像データオブジェクト(DICOM画像)がキー画像であるか否かを判定する(ステップS103)。具体的に、画像サーバ30は、前記読影完了通知に含まれる患者情報と検査情報とに対応する患者の検査(図4の検査Eに該当)に紐付けられるキーオブジェクト(図4のシリーズYに紐付けられるキーオブジェクト)が処理対象のDICOM画像データオブジェクトを指し示しているか否かを判定する。
処理対象となっているDICOM画像データオブジェクトがキー画像でないと判定した場合(ステップS103;NO)、画像サーバ30は、当該DICOM画像データオブジェクトの画像実データを圧縮する(ステップS104)。具体的に、画像サーバ30は、当該DICOM画像データオブジェクトの画像実データを、DICOM画像データオブジェクト生成時の画質と比べて、30パーセントの画質(100パーセント→30パーセント)に圧縮する。そして、画像サーバ30は、次の処理対象となるDICOM画像データオブジェクトがあるか否かを判定する(ステップS105)。
また、処理対象となっているDICOM画像データオブジェクトがキー画像であると判定した場合(ステップS103;YES)、画像サーバ30は、当該DICOM画像データオブジェクトへの圧縮は行わずに、次の処理対象となるDICOM画像データオブジェクトが有るか否かを判定する(ステップS105)。
ステップS105において、次の処理対象となるDICOM画像データオブジェクトが有ると判定すると(ステップS105;YES)、画像サーバ30は、次の順番のDICOM画像データオブジェクトを処理対象とする(ステップS106)。そして、画像サーバ30は、新たに処理対象となったDICOM画像データオブジェクト(DICOM画像)がキー画像であるか否かを判定する(ステップS103)。
ステップS105において、次の処理対象となるDICOM画像データオブジェクトが無いと判定すると(ステップS105;NO)、画像サーバ30は、第1画像圧縮処理を終了する。以上が第1画像圧縮処理の説明である。
図6に戻り、ステップS9の第1画像圧縮処理においてDICOM画像データオブジェクトの画像実データが圧縮されると、画像サーバ30は、検査EのDICOM画像データオブジェクト群を記憶部35に保存してから1年経過したか否かを判定する(ステップS10)。1年経過したと判定すると(ステップS10;YES)、画像サーバ30は、DICOM画像データオブジェクトの画像実データを圧縮する第2画像圧縮処理を行う(ステップS11)。
図8は、画像サーバ30が行う第2画像圧縮処理(ステップS11)のフローチャートである。図8に示すように、画像サーバ30は、以前(図6;ステップS7)に読影端末40から受信した読影完了通知に基づき、読影端末40において以前(図6;ステップS6)、読影を行った検査に対応するDICOM画像データオブジェクト群(1又は複数のDICOM画像データオブジェクト)を抽出し、記憶部35から読み出す(ステップS201)。具体的に、画像サーバ30は、第1画像圧縮処理において抽出されたDICOM画像データオブジェクト(検査EのDICOM画像データオブジェクト群)を抽出し、記憶部35から読み出す。
この抽出されたDICOM画像データオブジェクト群が、第2画像圧縮処理における圧縮処理対象となる。
そして、画像サーバ30は、抽出したDICOM画像データオブジェクト群の先頭のDICOM画像データオブジェクトを圧縮の処理対象とする(ステップS202)。
そして、画像サーバ30は、処理対象のDICOM画像データオブジェクト(DICOM画像)がキー画像であるか否かを判定する(ステップS203)。具体的に、画像サーバ30は、前記読影完了通知に含まれる患者情報と検査情報とに対応する患者の検査(図4の検査Eに該当)に紐付けられるキーオブジェクト(図4のシリーズYに紐付けられるキーオブジェクト)が処理対象のDICOM画像データオブジェクトを指し示しているか否かを判定する。
処理対象となっているDICOM画像データオブジェクトがキー画像でないと判定した場合(ステップS203;NO)、画像サーバ30は、当該DICOM画像データオブジェクトの画像実データを高圧縮率で圧縮する(ステップS204)。具体的に、画像サーバ30は、当該DICOM画像データオブジェクトの画像実データを、DICOM画像データオブジェクト生成時の画質と比べて、5パーセントの画質(30パーセント→5パーセント)に圧縮する。
また、処理対象となっているDICOM画像データオブジェクトがキー画像であると判定した場合(ステップS203;YES)、画像サーバ30は、当該DICOM画像データオブジェクトの画像実データを低圧縮率で圧縮する(ステップS204)。具体的に、画像サーバ30は、当該DICOM画像データオブジェクトの画像実データを、DICOM画像データオブジェクト生成時の画質と比べて、80パーセントの画質(100パーセント→80パーセント)に圧縮する。
ステップS204、S205において、処理対象となっているDICOM画像データオブジェクトを圧縮すると、画像サーバ30は、次の処理対象となるDICOM画像データオブジェクトが有るか否かを判定する(ステップS206)。
ステップS206において、次の処理対象となるDICOM画像データオブジェクトが有ると判定すると(ステップS206;YES)、画像サーバ30は、次の順番のDICOM画像データオブジェクトを処理対象とする(ステップS207)。そして、画像サーバ30は、新たに処理対象となったDICOM画像データオブジェクト(DICOM画像)がキー画像であるか否かを判定する(ステップS203)。
ステップS206において、次の処理対象となるDICOM画像データオブジェクトが無いと判定すると(ステップS206;NO)、画像サーバ30は、第2画像圧縮処理を終了する。以上が第2画像圧縮処理の説明である。
図6に戻り、ステップS11の第2画像圧縮処理においてDICOM画像データオブジェクトの画像実データが圧縮されると、処理が終了する。
以上、本実施の形態によれば、画像サーバ30は、読影端末40において選択されたDICOM画像をキー画像とする。そして、画像サーバ30は、キー画像以外のDICOM画像をキー画像以上の圧縮率で圧縮して記憶部35に記憶させる。そのため、画像サーバ30が記憶管理する画像データ量を軽減することができる。
また、画像サーバ30は、読影対象となった重要な画像をキー画像として、その他のDICOM画像に比べて低圧縮率で保存するため、読影医は、後日、高画質なキー画像を参照することができる。
また、画像サーバ30は、圧縮率は異なるものの、全てのDICOM画像(キー画像とそれ以外のDICOM画像)を記憶部35に記憶させるため、5年間の医用画像の保存という法律も遵守できる。
尚、本実施の形態における記述は、本発明に係る医用画像システムの一例であり、これに限定されるものではない。システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても適宜変更可能である。
また、本実施の形態では、プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体としてハードディスク(記憶部35)を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記憶媒体を適用することが可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も適用可能である。
医療分野において利用することが可能であり、DICOM画像を管理する画像サーバ等に適用することができる。
10 RIS
20 モダリティ
30 画像サーバ
31 制御部
32 操作部
33 表示部
34 通信部
35 記憶部
36 バス
40 読影端末
50 レポート管理サーバ
100 医用画像システム
N 通信ネットワーク
20 モダリティ
30 画像サーバ
31 制御部
32 操作部
33 表示部
34 通信部
35 記憶部
36 バス
40 読影端末
50 レポート管理サーバ
100 医用画像システム
N 通信ネットワーク
Claims (3)
- DICOM画像を管理する画像サーバであって、
前記DICOM画像を記憶する記憶手段と、
前記DICOM画像の中から選択されたDICOM画像をキー画像とし、前記キー画像以外のDICOM画像を前記キー画像以上の圧縮率で圧縮して前記記憶手段に記憶させる制御手段と、
を備える画像サーバ。 - DICOM画像を管理するコンピュータを、
前記DICOM画像を記憶する記憶手段、
前記DICOM画像の中から選択されたDICOM画像をキー画像とし、前記キー画像以外のDICOM画像を前記キー画像以上の圧縮率で圧縮して前記記憶手段に記憶させる制御手段、
として機能させるためのプログラム。 - 記憶手段に記憶されているDICOM画像の中から、選択されたDICOM画像をキー画像とするステップ、
前記キー画像以外の前記DICOM画像を前記キー画像以上の圧縮率で圧縮して前記記憶手段に記憶させ、前記DICOM画像を管理するステップ、
から構成される画像管理方法。
Applications Claiming Priority (3)
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Publications (1)
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ID=41055871
Family Applications (1)
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-
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