JPWO2009078426A1 - 波長変換器及び発光装置 - Google Patents

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Abstract

波長変換器及びそれを用いた発光装置において、半導体物質からなる無機蛍光体を含む波長変換器からの蛍光のピーク波長の波長分布の分散を小さくして、色要素による識別情報の識別精度を向上させる。波長変換器の構成を、半導体物質からなり、入射光の吸収に基づいて入射光の最短波長より長い波長をピーク波長とする第1の蛍光を発生する第1の量子ドット蛍光体1の蛍光体群と、半導体物質からなり、入射光の吸収に基づいて入射光の最短波長より長く第1の蛍光とピーク波長の異なる第2の蛍光を発生する第2の量子ドット蛍光体2の蛍光体群と、それらの蛍光体群を構成する量子ドット蛍光体を分散保持する分散保持体10とを含む構成とする。また、発光装置の構成を、光源からの光をこの波長変換器によって所定の視感色の光に変換する構成とする。

Description

本発明は、波長変換器及びそれを用いた発光装置に関し、詳しくは、所定の入射光を波長の異なる複数種類の蛍光に変換する波長変換器及びその波長変換器を介して励起光源から放出される励起光を互いに波長の異なる複数種類の蛍光に変換して出力する発光装置に関する。
従来の典型的な照明や表示を行う発光装置として、波長変換器を介してLED等の光源で生成された光をフィルタの種類に応じた視感色に変換して出力する装置が知られている(例えば、下記の特許文献1参照)。従来の典型的な波長変換器は、有機蛍光体を含む樹脂フィルタ(以下、「有機蛍光フィルタ」と称す)であって、有機蛍光体を励起できる波長の光が入射すると、少なくとも一部の入射光を吸収して、有機蛍光体の種類に応じた視感色の光を放出する。
従来の典型的な発光装置のような有機蛍光フィルタ等の波長変換器を用いた場合、有機蛍光体の寿命がそれを励起する励起光源、特に実用性の高いLED光源の寿命よりも短かった。また、有機蛍光フィルタからの蛍光の波長分布の分散が大きかった。近年になって、半導体物質からなるフィルタや半導体物質等からなる数マイクロメートル程度の粒径の無機蛍光粒子を含む樹脂フィルタ(以下、「無機蛍光フィルタ」と総称す)が知られるようになり、寿命の長さは大きく改善された。しかし、無機蛍光粒子を構成する物質における価電子帯及び伝導帯の電子のエネルギー準位は縮退して連続的なエネルギーを取りえるために、それらから射出される蛍光の波長分布の分散は大きかった。
特開平7−99345号公報
従来の発光装置、特に照明や簡素な表示を行う発光装置は模倣の対象となり易く、発光装置に製造元を識別する情報を搭載したとしても、視認できる箇所に設ける限りにおいて、それらの情報さえも模倣されている。このような模倣の対策として、所定の視感色を発生させるための色要素の組合せを所定の複数の色要素の組合せにすることによって発光装置の製造元を識別することも考えられるが、上述のように各色要素を規定する蛍光の波長分布の分散が大きいために高精度に識別することはできなかった。特に、有機蛍光フィルタの場合には、その色要素が容易に経年変化するために更に識別が困難であった。
そこで、本発明の波長変換器及び発光装置では、半導体物質からなる無機蛍光体を含む波長変換器からの蛍光の波長分布の分散を小さくして、色要素による識別情報の識別精度を向上させる。
上記の課題を解決するために、本発明に係る波長変換器は、入射光を互いにピーク波長の異なる複数種類の光に変換して所定の視感色の射出光を射出する波長変換器であって、半導体物質からなり、前記入射光の吸収に基づいて前記入射光の最短波長より長い波長をピーク波長とする第1の蛍光を発生する複数個の第1の量子ドット蛍光体を含む第1の蛍光体群と、半導体物質からなり、前記入射光の吸収に基づいて前記入射光の最短波長より長く前記第1の蛍光とピーク波長の異なる第2の蛍光を発生する複数個の第2の量子ドット蛍光体を含む第2の蛍光体群と、前記第1の蛍光体群及び前記第2の蛍光体群を構成する前記第1の量子ドット蛍光体と前記第2の量子ドット蛍光体とを分散保持する分散保持体と、を含むことを特徴としている。
また、上記の課題を解決するために、本発明に係る発光装置は、
光を生成する光生成部と、前記光生成部からの光を所定の視感色の光に変換する波長変換器を含む波長変換部と、前記波長変換部と前記光生成部との相対的な配置を固定する固定部とを含む発光装置であって、前記波長変換器が、半導体物質からなり、前記光生成部からの光を吸収して第1の蛍光を発生する複数個の第1の量子ドット蛍光体を含む第1の蛍光群と、半導体物質からなり、前記光生成部からの光を吸収して前記第1の蛍光とピーク波長の異なる第2の蛍光を発生する複数個の第2の量子ドット蛍光体を含む第2の蛍光群と、前記第1の蛍光群及び前記第2の蛍光群を構成する前記第1の量子ドット蛍光体と前記第2の量子ドット蛍光体とを分散保持する分散保持体とを含み、前記光生成部からの光の最短波長が、前記第1の蛍光のピーク波長より短く、かつ前記第2の蛍光のピーク波長より短いことを特徴としている。
また、上記の課題を解決するために、本発明に係る発光装置は、
光を生成する光生成部と、前記光生成部からの光を所定の視感色の光に変換する第1の波長変換器を含む第1の波長変換部と、前記光生成部からの光を前記所定の視感色の光に変換する第2の波長変換器を含む第2の波長変換部と、前記第1の波長変換部及び前記第2の波長変換部と前記光生成部との相対的な配置を固定する固定部とを含む発光装置であって、前記第1の波長変換器が、半導体物質からなり、前記光生成部からの光に基づいて第1の蛍光を発生する複数個の第1の量子ドット蛍光体を含む第1の蛍光群と、半導体物質からなり、前記光生成部からの光に基づいて前記第1の蛍光とピーク波長の異なる第2の蛍光を発生する複数個の第2の量子ドット蛍光体を含む第2の蛍光群と、前記第1の蛍光群及び前記第2の蛍光群を構成する前記第1の量子ドット蛍光体と前記第2の量子ドット蛍光体とを分散保持する分散保持体とを含み、前記第2の波長変換器が、半導体物質からなり、前記光生成部からの光に基づいて第3の蛍光を発生する第3の量子ドット蛍光体の蛍光群と、前記第3の量子ドット蛍光体の蛍光群を構成する前記第3の量子ドット蛍光体を分散保持する分散保持体とを含み、前記光生成部からの光の最短波長が、前記第1の蛍光、前記第2の蛍光及び前記第3の蛍光のうちピーク波長の最も短い蛍光のピーク波長より短いことを特徴とする発光装置。
本発明に係る波長変換器であれば、所定の視感色がピーク波長の異なる第1の蛍光及び第2の蛍光の組合せとなるために、第1の蛍光及び第2の蛍光の少なくとも一方に対する少なくとも波長に関連する情報によって識別情報を内在させることができる。また、各量子ドット蛍光体から発生するピーク波長の蛍光に対応する波長分布の分散は、バルク蛍光体から発生する蛍光の場合よりも小さくなるために、波長変換器に内在させる識別情報を多様化でき、それらを識別する精度を向上させることができる。
本発明に係る発光装置であれば、本発明に係る波長変換器を用いることによって、ピーク波長の異なる第1の蛍光及び第2の蛍光の組合せで所定の視感色に発光させるために、少なくともそれらの蛍光の波長に関する情報によって識別情報を埋め込むことができる。また、発光装置の識別情報を識別する精度を向上させることができる。更に、発光色は所定の視感色であるが、第1の波長変換器を介した発光と第2の波長変換器を介した発光の波長分布が異なる構成である場合には、第1の波長変換部と第2の波長変換部の一方を所定の図形や文字や記号を表現するように配置させることによって、発光装置の識別情報を発光装置全体として内在させることもできる。この場合、第1の波長変換器を介した発光と第2の波長変換器を介した発光の差異を強調するフィルタ等を介して発光装置からの発光を観察すれば、図形や文字や記号が浮かび上がるために、更に簡便に発光装置全体全体としての識別情報を識別できる。
本発明に係る波長変換器及び発光装置の最良の形態について説明する。なお、本発明の概念的な構成について説明した後に、具体的な構成について図面を参照しながら説明する。
本発明に係る波長変換器は、入射光を互いにピーク波長の異なる複数種類の光に変換して所定の視感色の射出光を射出し、複数個の第1の量子ドット蛍光体を含む第1の蛍光体群と、複数個の第2量子ドット蛍光体を含む第2の蛍光体群と、それらの蛍光体群を構成する量子ドット蛍光体を分散保持する分散保持体とを備えている。ここで、「視感色」とは、人間の目によって認識される色を意味し、具体的には、射出光の波長分布(スペクトル)に網膜の比視感度で重みを付けた波長分布に基づいて決定される色である。更に詳細には、視感色は、色度で識別される色を意味する。なお、人間の目の分解能で分離できない微少に異なる色、つまり、色度図上において一点(任意の色度)の周りの狭い範囲内の各色度で表される色は、同一視感色であるとする。例えば、微少にしかピーク波長が異ならない2つの光に対して視感色は同一色であり、また、1又は複数の光のピーク波長及び強度の組合せが異なる場合であっても、それらの異なる組合せが所定の組合せの場合には視感色は同一色となる。また、「蛍光体群」とは、複数個の量子ドット蛍光体の総体を意味し、それを構成する複数個の量子ドット蛍光体は実質的に同一である。なお、複数個の量子ドット蛍光体が実質的に同一とは、意図的には材質、形状を異ならせないで作製されていることを意味し、それらが厳密に同一である場合に限らず、作製誤差等によって厳密には同一でない場合を含意する。また、「量子ドット蛍光体」とは、半導体物質からなり、量子サイズ効果を発現する極めて粒径の小さい超微粒子である。量子ドット蛍光体の大きさは粒径によって指標するが、量子ドット蛍光体が完全な球体を意味するのではなく、概ね球体である場合や概ね立方体である場合やその他の形状である場合であってもよい。例えば、量子ドット蛍光体の粒径が6nmである場合には、量子ドット蛍光体に対する外接球面の最小直径が6nmであることを意味している。また、粒径には作製誤差δが含まれていてもよいこととする。したがって、量子ドット蛍光体の蛍光体群を構成する各量子ドット蛍光体の粒径は、(6±δ)nmの範囲内であることを意味する。
波長変換器としては、例えば、樹脂成形等によって形成される平板状の構成、印刷によって基体上に形成され固定される膜状の構成、ポッティングによって基体上に形成される立体形状の構成、所定の形状の容器に封入された構成が挙げられる。
第1の量子ドット蛍光体及び第2の量子ドット蛍光体は、半導体物質で構成されている。第1の量子ドット蛍光体を構成する半導体物質と第2の量子ドット蛍光体を構成する半導体物質は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。第1の量子ドット蛍光体又は第2の量子ドット蛍光体を構成する半導体物質としては、例えば、CdS、CdTe、CdSe、(AgIn)xZn(1-2x)Sが挙げられる。以下において、蛍光体という場合には、特に断らない限り、蛍光体の構成物質は半導体物質であるとする。
量子ドット蛍光体は、入射光の吸収に応じて、入射光よりも波長の長い蛍光を発生させることができる。具体的には、量子ドット蛍光体のバンドギャップエネルギーよりも高いエネルギーの入射光の吸収に応じて、量子ドット蛍光体のバンドギャップエネルギーに相当する波長をピーク波長とする蛍光(以下、「主蛍光」とも称す)を放出する。ここで、ピーク波長とは、単一の量子ドット蛍光体から最大遷移強度(頻度)で放出される蛍光の波長を意味する。但し、量子ドット蛍光体は、量子サイズ効果を発現する超微粒子であるために、粒径の変化に応じてバンドギャップエネルギー(伝導帯の電子の最小エネルギー準位と価電子帯の電子の最大エネルギー準位とのエネルギー差:禁制帯幅)が変化し、つまり、同一半導体物質からなる場合であっても粒径が変化すれば放出される蛍光のピーク波長は変化する。一般的には、粒径が大きいほどバンドギャップエネルギーは小さく、粒径が小さいほどバンドギャップエネルギーは大きい。なお、少なくとも一方向に対して量子化されない蛍光体、例えば、量子サイズ効果を発現しない粒径のバルク蛍光体の場合には、大きさを変化させたとしてもバンドギャップエネルギーは実質的に変化しない。また、量子ドット蛍光体においては、価電子帯の電子のエネルギー準位及び伝導帯の電子のエネルギー準位は、バルク蛍光体の場合とは異なり、エネルギー準位の縮退が解けて離散的なエネルギー準位をとるために、主蛍光に対応する波長分布の分散が小さくなる。特に、量子ドット蛍光体の粒径の精度が高ければ高いほどその効果が大きくなる。なお、主蛍光の強度は、蛍光体群の実効的な厚さ(半導体結晶である場合に換算された厚さ)の変化によって制御することができる。なお、実効的な厚さは、分散保持体の体積や重量を一定にする場合には、量子ドット蛍光体の濃度によって指標することもできる。
高精度に粒径が統制された量子ドット蛍光体を作製する技術としては、例えば、サイズ選択光エッチング法が挙げられる。このサイズ選択光エッチング法を用いた場合には、量子ドット蛍光体から放出される蛍光のピーク波長を数nm単位(1nm以下の誤差)で制御できる。ここで、サイズ選択光エッチング法について簡単に説明する。サイズ選択光エッチングとは、あらかじめ公知の方法で量子ドット蛍光体を作製した後に、溶存酸素雰囲気下において、その作製された広い粒径分布をもつ量子ドット蛍光体群に所定の単色光を照射する。量子ドット蛍光体は自己のバンドギャップエネルギー以上の幅広い波長帯域の光を吸収するために、そのバンドギャップエネルギーが単色光の波長に対応するエネルギーよりも小さい場合には光励起される。そのとき、溶液の条件を適切に制御することで、光励起された量子ドット蛍光体そのものを光溶解させることができる。この光溶解によって量子ドット蛍光体の粒径が減少し、量子ドット蛍光体のバンドギャップエネルギーが大きくなる。この反応は、量子ドット蛍光体のバンドギャップエネルギーが照射光の波長に対応するエネルギーを超えた時点で停止する。これによって、量子ドット蛍光体群を構成する量子ドット蛍光体の粒径を、照射した単色光の波長に依存する所定の粒径に揃えることができる。
波長変換器からの射出光は、入射光が第1の量子ドット蛍光体のバンドギャップエネルギー及び第2の量子ドット蛍光体のバンドギャップエネルギーの双方よりも高いエネルギーに対応する波長を含む場合には、少なくとも各バンドギャップエネルギーに対応する第1の蛍光及び第2の蛍光を含むこととなる。射出光の視感色は、射出光の全体的な波長分布によって決定される。なお、以下において、第1の量子ドット蛍光体及び第2の量子ドット蛍光体から、それぞれ、第1の蛍光及び第2の蛍光と異なる蛍光が放出される場合もあるがこれらの成分については極めて強度が弱いために考慮しないこととする。射出光の視感色としては、具体的には、第1の蛍光及び第2の蛍光との混在によって決定される視感色の場合、第1の蛍光、第2の蛍光及び透過光(吸収されなかった入射光)との混色によって決定される視感色の場合、第1の蛍光によって実質的に決定される視感色の場合、第1の蛍光と透過光との混色によって実質的に決定される視感色の場合が挙げられる。ここで、第1の蛍光によって実質的に決定される視感色の場合とは、第2の蛍光が可視光でなく射出光の視感色に全く影響を及ぼさない場合に限らず、第2の蛍光の強度が第1の蛍光の強度に比べて大幅に小さく、射出光の視感色にほとんど影響を及ぼさない場合であってもよいことを意味する。なお、以下においては、視感色を実質的に決定する主蛍光を「視感色要素光」とも称し、視感色に実質的に影響を及ぼさない主蛍光を「コード専用要素光」とも称する。
分散保持体は、第1の量子ドット蛍光体の蛍光体群及び第2の量子ドット蛍光体の蛍光体群を構成する第1の量子ドット蛍光体と第2の量子ドット蛍光体とを分散保持する。ここで、分散保持するとは、所定の範囲内に複数の第1の量子ドット蛍光体と複数の第2の量子ドット蛍光体が閉じ込められ、その所定の範囲内でそれらの量子ドット蛍光体が混在して分散していることを意味する。量子ドット蛍光体を分散保持する場合しては、例えば、樹脂等の固体の分散媒体からなる分散保持体によって、各量子ドット蛍光体が固定的に保持されている場合や、封止容器と封止容器に封入された液体の分散媒体とを含む分散保持体によって、各量子ドット蛍光体が流動的に保持されている場合が挙げられる。分散保持体を構成する樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネ−ト樹脂、エポキシ樹脂が挙げられる。また、分散保持体の分散媒体として、例えば、クロロホルム等の有機溶媒が挙げられる。
本発明の波長変換器においては、少なくとも第1の量子ドット蛍光体及び第2の量子ドット蛍光体が含まれていればよく、更に、第1の蛍光及び第2の蛍光の双方と異なり、かつ互いに異なる蛍光を放出する少なくとも1種類の量子ドット蛍光体が含まれていてもよい。この場合、第1の量子ドット蛍光体及び第2の量子ドット蛍光体以外の量子ドット蛍光体からの蛍光は、視感色要素光であってもよいし、コード専用要素光であってもよい。
第1の量子ドット蛍光体を構成する半導体物質と第2の量子ドット蛍光体を構成する半導体物質とが同一であり、第1の量子ドット蛍光体の粒径と第2の量子ドット蛍光体の粒径とが異なる構成であることが好ましい。
上記の構成であれば、粒径を異ならせることだけで第1の蛍光及び第2の蛍光のピーク波長を所定の波長範囲内で実質的に連続的に変化させることができるために、簡便に、所望の多様な視感色の射出光を放出させることができる。また、複数種類の半導体物質からなる量子ドット蛍光体を管理維持する必要がなく、簡便に、波長変換器を作製できる。なお、粒径を同一とし、半導体物質を異ならせる場合には、複数種類の半導体物質を準備したとしても射出光の視感色の多様性は低くなる。
第1の量子ドット蛍光体の粒径が、所定の視感色に実質的に対応する粒径であり、第2の量子ドット蛍光体の粒径は、第2の蛍光のピーク波長が第1の蛍光の波長分布に実質的に重複しない所定の波長に対応する粒径であり、波長変換器における第2の量子ドット蛍光体の濃度は、第1の蛍光体群による発色を実質的に変色させない濃度である構成であることが好ましい。
上記の構成であれば、第1の蛍光を視感色要素光として用い、第2の蛍光をコード専用要素光として用いることによって、簡便にかつ確実に識別情報を内在させることができる。また、第2の蛍光のピーク波長に対する選択の自由度が大きくなるために、識別情報を多様化できる。この場合、識別情報は、第2の蛍光のみで識別される情報であってもよいし、第1の蛍光と第2の蛍光の双方で識別される情報であってもよい。例えば、第2の蛍光のみで識別される情報としては、第2の蛍光のピーク波長の絶対波長(スペクトルにおける絶対位置)、第2の蛍光のピーク波長の絶対強度が挙げられ、第1の蛍光と第2の蛍光の双方で識別される情報としては、第1のピーク波長と第2の蛍光のピーク波長との間隔等の第1の蛍光のピーク波長に対する第2蛍光のピーク波長の相対波長、第1の蛍光のピーク波長に対する第2の蛍光のピーク波長の相対強度が挙げられる。コード専用要素光として用いる第2の蛍光は、視認できる可視領域の光であってもよいし、赤外領域や紫外領域等の可視領域以外の領域の視認できない光であってもよい。なお、第1の蛍光及び第2の蛍光を視感色要素光として用いても識別情報を内在させることができるが、その場合よりも識別情報を多様化できる。
第2の量子ドット蛍光体と同一の半導体物質からなり、入射光の吸収に基づいて入射光の最短波長より長く、第1の蛍光及び第2の蛍光とピーク波長が異なり、かつ互いに異なる蛍光を発生する少なくとも1種類の複数個の付加量子ドット蛍光体を種類別に含む少なくとも1種類の付加蛍光体群を更に含み、少なくとも1種類の付加量子ドット蛍光体の種類別の各粒径は、互いに異なり、かつ少なくとも1種類の付加量子ドット蛍光体の各々のピーク波長が第1の蛍光の波長分布に実質的に重複しない所定の波長に対応する粒径であり、波長変換器における少なくとも1種類の付加量子ドット蛍光体の種類別の各濃度は、波長変換器における第1の量子ドット蛍光体の濃度より小さく、第1の蛍光体群による発色を実質的に変色させない濃度である構成であることが好ましい。
上記の構成であれば、第1の蛍光を視感色要素光として用い、第2の蛍光と共に少なくとも1種類の付加量子ドット蛍光体からの少なくとも1種類の蛍光(以下、「付加蛍光」とも称す)をコード専用要素光として用いることによって、第2の蛍光のみをコード専用要素光とする場合よりも識別情報を更に多様化させることができる。この場合、識別情報は、第2の蛍光及び少なくとも1種類の付加蛍光で識別される情報であってもよいし、第1の蛍光と第2の蛍光と少なくとも1種類の付加蛍光で識別される情報であってもよい。第2の蛍光及び少なくとも1種類の付加蛍光で識別される情報としては、例えば、それらのピーク波長の絶対波長の組合せ、それらの波長分布の重複による半値幅、それらのピーク波長の相対間隔、それらのピーク波長の相対間隔の組合せ、それら識別情報を更に複合した組合せが挙げられる。第1の蛍光のピーク波長や強度を識別情報の要素に加えれば、更に多様な識別情報を内在させることができる。コード専用要素光として用いる付加蛍光は、視認できる可視領域の光であってもよいし、赤外領域や紫外領域等の可視領域以外の領域の視認できない光であってもよい。なお、視感色要素光は視認できる可視領域の光である。
第2の量子ドット蛍光体及び少なくとも1種類の付加量子ドット蛍光体の各種類の濃度が互いに異なる構成であることが好ましい。
上記の構成であれば、第2の蛍光及び少なくとも1種類の付加蛍光の波長に関連する情報のみで識別情報を内在させる場合よりも識別情報を更に多様化させることができる。具体的には、第2の蛍光と少なくとも1種類の付加蛍光の絶対強度や相対強度の組合せを更に識別情報の要素として追加できる。
第2の蛍光体群からの第2の蛍光と少なくとも1種類の付加蛍光体群からの蛍光が、第2の蛍光のピーク波長の近傍において第2の蛍光と半値幅が異なる波長分布の蛍光を発生させる構成であることが好ましい。
上記の構成であれば、第2の蛍光と少なくとも1種類の付加蛍光体群からの蛍光との合成光の波長分布の半値幅の値を識別情報の要素に加えることができる。また、一般的に1種類の蛍光体群からの蛍光(第2の蛍光)の半値幅よりも大きい形状の波長分布は複数種類の蛍光体群(第2の蛍光及び少なくとも1種類の付加蛍光体群)の種々の組合せによっても合成できるために、分光学的な解析等によって波長分布が明らかとなったとしても複数種類の蛍光体群の組合せまでを再現することは困難となり、識別情報の隠蔽性が高くなる。これによって、この構成の波長変換器と模倣によって製造された波長変換器とを識別する精度が向上する。
所定の視感色と同一の視感色を合成する2種類の光を第1の視感色要素光及び第2の視感色要素光として、第1の量子ドット蛍光体の粒径が、第1の視感色要素光の波長に対応する粒径であり、第2の量子ドット蛍光体の粒径が、第2の視感色要素光の波長に対応する粒径であり、波長変換器における第1の量子ドット蛍光体の濃度が、第1の視感色要素光の強度に対応する濃度であり、波長変換器における第2の量子ドット蛍光体の濃度が、第2の視感色要素光の強度に対応する濃度である構成であることが好ましい。
上記の構成であれば、第1の蛍光及び第2の蛍光を視感色要素光として用いることによって、識別情報を内在させることができる。この場合、識別情報は、第1の蛍光と第2の蛍光の双方で識別される情報となる。第1の蛍光と第2の蛍光の双方で識別される情報としては、例えば、それらのピーク波長の絶対波長、相対波長及び絶対強度、相対強度の組合せが挙げられる。視感色要素光としての第1の蛍光及び第2の蛍光は視認できる可視領域の光である。
第1の量子ドット蛍光体と同一の半導体物質からなり、入射光の吸収に基づいて入射光の最短波長より長く、第1の蛍光及び第2の蛍光とピーク波長が異なり、かつ互いに異なる蛍光を発生する少なくとも1種類の複数個の付加量子ドット蛍光体を種類別に含む少なくとも1種類の付加蛍光体群を更に含み、少なくとも1種類の付加量子ドット蛍光体の種類別の各粒径が、互いに異なり、第1の量子ドット蛍光体の粒径及び濃度、第2の量子ドット蛍光体の粒径及び濃度並びに少なくとも1種類の付加量子ドット蛍光体の種類別の粒径及び濃度の組合せが、第1の蛍光、第2の蛍光及び少なくとも1種類の付加量子ドット蛍光体の各々からの蛍光の混色が所定の視感色と同一である組合せである構成が好ましい。
上記の構成であれば、第1の蛍光及び第2の蛍光と共に少なくとも1種類の付加量子ドット蛍光体からの少なくとも1種類の付加蛍光を視感色要素光として用いることによって、第1の蛍光及び第2の蛍光を視感色要素光とする場合よりも識別情報を更に多様化させることができる。この場合、識別情報は、第1の蛍光、第2の蛍光及び少なくとも1種類の付加蛍光で識別される情報である。識別情報としては、例えば、それらのピーク波長の絶対波長、相対波長及び絶対強度、相対強度の組合せが挙げられる。視感色要素光としての付加蛍光は視認できる可視領域の光である。
第1の量子ドット蛍光体を構成する半導体物質と第2の量子ドット蛍光体を構成する半導体物質とが異なる構成とすることができる。
上記の構成であれば、半導体物質を異ならせることで第1の蛍光及び第2の蛍光のピーク波長を変化させることができるために、所望の視感色の射出光を放出させることができる。なお、所望の視感色を得るために半導体物質は最適化される。
本発明に係る発光装置は、少なくとも一部の発光色を上述の本発明に係る波長変換器を用いて発色させる発光装置である。本発明の発光装置は、光生成部と、光生成部からの光を所定の視感色の光に変換する本発明に係る波長変換器を含む少なくとも1つの波長変換部と、波長変換部と光生成部との相対的な配置を固定する固定部とを含む発光装置である。発光装置としては、例えば、表示装置及び照明装置が挙げられる。また、視感色の異なる複数の発光装置を組み合せた複合表示装置や複合照明装置であってもよい。なお、複合表示装置や複合照明装置である場合には、それらを構成する少なくとも一部の発光装置が、本発明の発光装置であればよい。発光装置は、波長変換器が本発明に係る波長変換器であること以外は、従来のいかなる発光装置と同一の構成であってもよい。
少なくとも1つの波長変換部は、同一の波長変換器を含む波長変換部のみで構成されていてもよいし、内部構成の異なる2種類の波長変換器のいずれか一方を含む複数種類の波長変換部(第1の波長変換部及び第2の波長変換部)を含む構成であってもよい。ここで、内部構成が異なるとは、射出光の波長分布が異なることを意味する。2種類の波長変換器を用いる場合であっても各波長変換部からの射出光の視感色は同一色である。波長変換器の種類の異なる第1の波長変換部及び第2の波長変換部の一方を所定の図形や文字や記号を表現するように配置させることが好ましい。この場合、発光装置の識別情報を発光装置全体として内在させることもできるからである。
更に、本発明に係る発光装置は、第1の波長変換部及び第2の波長変換部の一方に含まれる波長変換器が本発明に係る波長変換器であればよいために、第1の波長変換部及び第2の波長変換部の双方に含まれる波長変換器が本発明に係る波長変換器であってもよい。
波長変換部は、少なくとも波長変換器を含む構成であればよく、具体的には、波長変換器のみを含む構成、基体と基体上に形成された波長変換器を含む構成、波長変換器と波長変換器上に配設された導光体とを含む構成、反射基体と反射基体上に形成された波長変換器と波長変換器の上方に形成された導光体とを含む構成が挙げられる。基体は、発光輝度及び視感色調整の観点からは、透明性の高い材料で形成されていることが好ましい。反射基体は、発光輝度の観点からは、反射率が高い材料で構成されていることが好ましい。導光体は、光生成部からの光を波長変換器に導く導波路を形成し、発光輝度及び視感色調整の観点からは、透明性の高い材料で形成されていることが好ましい。波長変換器の形状としては、例えば、平板状、半球体状、レンチキュラー形状が挙げられる。
ここで、本発明に係る波長変換器及び発光装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。
〔第1実施形態〕
第1実施形態の波長変換器は、入射光の入射に応じて1種類の視感色要素光と1種類のコード専用要素光が混在する所定の視感色の射出光を射出する構成である。図1は、波長変換器の構成の一例を模式的に表す断面図である。図2は、波長変換器からの射出光の波長分布の一例を定性的に表す説明図である。図2において、視感色要素光として機能する蛍光を太実線で表し、コード専用要素光として機能する蛍光を細実線で表している。なお、以下において参照する波長変換器からの射出光の波長分布を表す各種の図においても同様とする。
図1に示されたように、波長変換器は、分散保持体10によって分散固定された複数個の第1の量子ドット蛍光体1と、複数個の第2の量子ドット蛍光体2とを含んでいる。第1の量子ドット蛍光体1は、半導体物質からなり、粒径がd1である超微粒子である。第2の量子ドット蛍光体2は、第1の量子ドット蛍光体1と同一の半導体物質からなり、粒径がd1より大きいd2である超微粒子である。第1の量子ドット蛍光体1の濃度はρ1であり、第2の量子ドット蛍光体2の濃度は、ρ1より遥かに小さいρ2である。
波長変換器からの射出光は、図2に示されたように、第1の量子ドット蛍光体1の蛍光体群からの第1の主蛍光L1と第2の量子ドット蛍光体2の蛍光体群からの第2の主蛍光L2とを含んでいる。第1の主蛍光L1は、ピーク波長が所望の視感色に対応するλ1であり、半値幅がW1である。なお、第1の量子ドット蛍光体1の粒径d1は、第1の主蛍光L1のピーク波長がλ1となるように調製されている。また、第1の量子ドット蛍光体1の濃度ρ1は、第1の主蛍光L1のピーク波長における強度が所望の強度となるように、つまり、所望の輝度となるように調整されている。第2の主蛍光L2は、第1の主蛍光L1と離隔する波長分布を示し、可視領域の波長であり、ピーク波長がλ1より長いλ2であり、半値幅が実質的にW1と同一のW2である。なお、第2の量子ドット蛍光体2の粒径d2は、第2の主蛍光L2の波長分布と第1の主蛍光L1の波長分布とが離隔するように調製されている。また、第2の量子ドット蛍光体2の濃度ρ2は、第1の主蛍光L1による視感色を実質的に変色させないが、第1の主蛍光L1を遮断した場合には第2の主蛍光L2を目視によって観察できる程度の濃度に調整されている。
波長変換器からの射出光を、少なくともλ1の近傍の波長は遮断するがλ2近傍の波長は遮断しないフィルタ等を介して観察すると、λ2の波長に対応する発光が観察される。これによって、本形態の波長変換器と、同一の視感色に変換する他の波長変換器とを識別することができる。例えば、製造元ごとの取り決め等によって、製造元別に第2の量子ドット蛍光体2の粒径を決定していれば、製造元を特定することができる。波長変換器の外観及び視感色を模倣したとしても射出光の全体的な波長分布をも模倣することは困難であるために、模倣品であるか真性品であるかを特定できる。
上記においては、専用フィルタを用いて視認によって第2の主蛍光L2の波長を確認する構成について説明したが、分光学的手法によって確認してもよい。また、視認によっては確認できないが分光学的手法によって確認できる構成であってもよい。例えば、第2の量子ドット蛍光体2の濃度を更に低下させて第2の主蛍光L2が視認によっては確認できない強度に変更したり、第2の量子ドット蛍光体2の粒径を大きくして第2の主蛍光L2のピーク波長を赤外領域の波長や第2の量子ドット蛍光体2の粒径を小さくして紫外領域の波長に変更したりする構成が挙げられる。
上記においては、第2の主蛍光L2のピーク波長の絶対波長を識別情報として利用したが、分光学的手法によって確認する場合には、第1の主蛍光L1と第2の主蛍光L2とのピーク波長の間隔、第2の主蛍光L2のピーク波長の絶対強度、第1の主蛍光L1と第2の主蛍光L2の相対強度を識別情報とすることもできる。この場合、識別要素が増えるために識別情報を多様化できる。また、識別情報を構成する要素として、第1の主蛍光のピーク波長L1の絶対波長を識別要素に加えることもできる。更にそれらの識別要素の組合せを識別情報としてもよい。この場合、識別要素が増えるために識別情報を更に多様化できる。
上記においては、第1の主蛍光L1のピーク波長の波長分布と第2の主蛍光L2の波長の波長分布とを離隔させる場合について説明したが、少なくとも双頭のピークを示す程度に離隔していればよい。この場合、分光学的手法と共にピーク分解等の解析手法を援用すればよい。
上記においては、コード専用要素光として1種類の蛍光を用いたが、コード専用要素光として、更に少なくとも1種類の蛍光を用いてもよい。この場合、波長変換器が第1の量子ドット蛍光体及び第2の量子ドット蛍光体の双方と粒径の異なる量子ドット蛍光体を含む構成とすればよい。この構成であれば、更に識別要素が増加するために、1種類のコード専用要素光を用いた場合よりも更に識別情報を多様化できる。なお、複数種類のコード専用要素光を用いる場合には、双頭のピークを示さないように複数種類のコード専用要素光のピーク波長を近接する波長となるように粒径を選択して、それらの重なりによる単頭のピークの半値幅や分散を識別要素とすることもできる。
ここで、波長変換器が少なくとも1種類の量子ドット蛍光体群を更に含み、それらの各種の量子ドット蛍光体群をコード専用要素光として機能させる変化例の構成について説明する。図3〜図6は、変化例の波長変換器からの射出光の波長分布の一例を定性的に表す説明図である。
第1変化例の波長変換器(図示せず)は、第1の量子ドット蛍光体1からなる蛍光体群及び第2の量子ドット蛍光体2からなる蛍光体群に加えて、第3の量子ドット蛍光体(〔付加量子ドット蛍光体〕)からなる蛍光体群を含んでいる。第1変化例の波長変換器からの射出光は、図3に示されたように、第1の主蛍光L1と第2の主蛍光L2と第3の主蛍光L3とを含んでいる。第3の主蛍光L3は、第1の主蛍光L1及び第2の主蛍光L2の双方と実質的に離隔する波長分布を示し、可視領域の波長であり、ピーク波長がλ2より長いλ3である。なお、第3の量子ドット蛍光体は、第1の量子ドット蛍光体1や第2の量子ドット蛍光体2と同一の半導体物質からなり、第3の主蛍光L3のピーク波長がλ3となるようにその粒径が調製されている。また、第3の量子ドット蛍光体の濃度は、第3の主蛍光L3のピーク波長λ3における強度が第2の主蛍光L2のピーク波長λ2における強度と実質的に同一となるように調整されており、第3の主蛍光L3はコード専用要素光として機能する。第1変化例の波長変換器は、上記の実施形態1の波長変換器に比べて、識別情報を構成する要素が増加するために、識別情報が複雑化し、模倣等が困難となる。また、波長変換器からの射出光を、少なくともλ1の近傍の波長は遮断するがλ2及びλ3の双方の近傍の波長は遮断しないフィルタ等を介して観察すると、λ2の波長に対応する発光とλ3の波長に対応する発光とが複合した光が観察され、また、少なくともλ1及びλ2の近傍の波長は遮断するがλ3の近傍の波長は遮断しないフィルタ等を介して観察すると、λ3の波長に対応する発光が観察されるために、第1変化例の波長変換器と他の波長変換器とを識別する精度が向上する。
第2変化例の波長変換器(図示せず)は、第1の量子ドット蛍光体1からなる蛍光体群及び第2の量子ドット蛍光体2からなる蛍光体群に加えて、第3の量子ドット蛍光体(〔付加量子ドット蛍光体〕)からなる蛍光体群と、第4の量子ドット蛍光体(〔付加量子ドット蛍光体〕)からなる蛍光体群とを含んでいる。第2変化例の波長変換器からの射出光は、図4に示されたように、第1の主蛍光L1と第2の主蛍光L2と第3の主蛍光L3’と第4の主蛍光L4とを含んでいる。第4の主蛍光L4は、第1の主蛍光L1〜第3の主蛍光L3’の各々と実質的に離隔する波長分布を示し、可視領域の波長であり、ピーク波長がλ3より長いλ4である。なお、第4の量子ドット蛍光体は、第1の量子ドット蛍光体1〜第3の量子ドット蛍光体と同一の半導体物質からなり、第4の主蛍光L4のピーク波長がλ4となるようにその粒径が調製されている。また、第3の量子ドット蛍光体の濃度及び第4の量子ドット蛍光体の濃度の各々は、第1の主蛍光L1による視感色を実質的に変色させないが、第1の蛍光L1を遮断した場合には第3の主蛍光L3’及び第4の主蛍光L4を目視によって観察できる程度の濃度に調整されている。なお、第3の量子ドット蛍光体の濃度及び第4の量子ドット蛍光体の濃度は、第2の量子ドット蛍光体の濃度と異なり、また、互いに異なる濃度である。第3の主蛍光L3’及び第4の主蛍光L4の各々はコード専用要素光として機能する。第2変化例の波長変換器は、上記の第1変化例の波長変換器に比べて、識別情報を構成する識別要素が増加するために、識別情報が更に複雑化し、模倣等が更に困難となる。また、波長変換器からの射出光を3種類以上のフィルタ等を用いて3段階以上の色変化を観察できることによって、第2変化例の波長変換器と他の波長変換器とを識別する精度が更に向上する。
第3変化例の波長変換器(図示せず)は、第1の量子ドット蛍光体1からなる蛍光体群及び第2の量子ドット蛍光体2からなる蛍光体群に加えて、第5の量子ドット蛍光体(〔付加量子ドット蛍光体〕)からなる蛍光体群と、第6の量子ドット蛍光体(〔付加量子ドット蛍光体〕)からなる蛍光体群とを含んでいる。第3変化例の波長変換器からの射出光は、図5に示されたように、第1の主蛍光L1と第2の主蛍光L2’と第5の主蛍光L5と第6の主蛍光L6とを含んでいる。第5の主蛍光L5及び第6の主蛍光L6は概ね第2の主蛍光L2’の半値幅ずつ第2の主蛍光L2’から順次ずらした可視領域の波長であり、ピーク波長がそれぞれλ5及びλ6である。なお、第5の量子ドット蛍光体及び第6の量子ドット蛍光体の各々は、第1の量子ドット蛍光体1や第2の量子ドット蛍光体2と同一の半導体物質からなり、第5の主蛍光L5及び第6の主蛍光L6のピーク波長がそれぞれλ5及びλ6となるようにその粒径が調製されている。また、第5の量子ドット蛍光体の濃度及び第6の量子ドット蛍光体の濃度の各々は、第5の主蛍光L5のピーク波長λ5における強度及び第6の主蛍光L6のピーク波長λ6における強度が第2の主蛍光L2’のピーク波長λ2における強度と実質的に同一となるように調整されており、第5の主蛍光L5及び第6の主蛍光L6の各々はコード専用要素光として機能する。また、第2の主蛍光L2’、第5の主蛍光L5及び第6の主蛍光L6との合成光LAの波長分布は、概ね台形状となる。第3変化例の波長変換器は、識別情報を構成する識別要素として幅WAの値を利用することができる。また、このような台形状は種々の蛍光体群の組合せによっても実現できるために、同一の内部構成までを再現することは困難であり、模倣等が極めて困難となる。また、波長変換器からの射出光を複数種類のフィルタ等を用いて多段階の色変化を観察できることによって、第3変化例の波長変換器と他の波長変換器とを識別する精度が向上する。
第4変化例の波長変換器(図示せず)は、第1の量子ドット蛍光体1からなる蛍光体群及び第2の量子ドット蛍光体2からなる蛍光体群に加えて、第7の量子ドット蛍光体(〔付加量子ドット蛍光体〕)からなる蛍光体群と、第8の量子ドット蛍光体(〔付加量子ドット蛍光体〕)からなる蛍光体群とを含んでいる。第4変化例の波長変換器からの射出光は、図6に示されたように、第1の主蛍光L1と第2の主蛍光L2と第7の主蛍光L7と第8の主蛍光L8とを含んでいる。第7の主蛍光L7及び第8の主蛍光L8は可視領域の波長であり、ピーク波長がそれぞれλ7及びλ8である。なお、第7の量子ドット蛍光体及び第8の量子ドット蛍光体の各々は、第1の量子ドット蛍光体1や第2の量子ドット蛍光体と同一の半導体物質からなり、第7の主蛍光L7及び第8の主蛍光L8のピーク波長がそれぞれλ7及びλ8となるようにその粒径が調製されている。また、第7の量子ドット蛍光体の濃度及び第8の量子ドット蛍光体の濃度の各々は、第1の主蛍光L1による視感色を実質的に変色させないが、第1の蛍光L1を遮断した場合には第7の主蛍光L7及び第8の主蛍光L8を目視によって観察できる程度の濃度であって、第2の主蛍光L2、第7の主蛍光L7及び第8の主蛍光L8の合成光LBの波長分布が第1の主蛍光L1と異なる半値幅WBのピーク形状となるように調整されている。第7の主蛍光L7及び第8の主蛍光L8の各々はコード専用要素光として機能する。第4変化例の波長変換器は、識別情報を構成する識別要素として幅の値も利用することができる。また、このような合成光のピーク形状は種々の蛍光体群の組合せによっても実現できるために、更に、波長変換器からの射出光の波長分布が解析されたとしても合成される前の蛍光の幅までも調整しているとは気づき難いために、同一の内部構成までを再現することは困難であり、模倣等が極めて困難となる。また、波長変換器からの射出光を複数種類のフィルタ等を用いて多段階の色変化を観察できることによって、第4変化例の波長変換器と他の波長変換器とを識別する精度が向上する。
上記においては、識別情報の判読において、図1に示されたように、入射光の入射側と反対側に射出される蛍光を利用する場合(透過利用)について説明したが、本発明においては、入射光の一部が波長変換器を透過して射出され、第1の蛍光及び第2の蛍光と共に透過光を利用する場合であってもよい。また、入射光の入射側と反対側に射出される光を利用する場合について説明しているが、第1の蛍光及び第2の蛍光は入射光の伝播方向と同一方向にのみ射出されるのではなく、様々な方向に放出されるために、図7に示されたように、入射光の入射側と同一側に射出された光を利用する構成(反射利用)であってもよい。更に、図8に示されたように、反射板20等を設けて、入射側と反対側に放出された光を入射側と同一側に射出させる構成であってもよい。なお、表示装置や照明装置の発光制御に波長変換器を用いる場合には、主に、透過利用形態によって用いられ、銘板等に利用する場合や波長変換器が製品の一部を形成する場合には、主に、反射利用形態によって用いられる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態の波長変換器は、入射光の入射に応じて2種類の視感色要素光が混在する所定の視感色の射出光を射出する構成である。図9は、波長変換器からの射出光の波長分布の一例を模式的に表す説明図である。なお、本形態の波長変換器は、模式的には、第1実施形態と同一の構成で表されるために、図1も参照する。
本形態の波長変換器は、図1に示されたように、分散保持体10によって分散固定された複数個の第1の量子ドット蛍光体1と、複数個の第2の量子ドット蛍光体2とを含んでいる。第1の量子ドット蛍光体1は、半導体物質からなり、粒径がd3である超微粒子である。第2の量子ドット蛍光体2は、第1の量子ドット蛍光体1と同一の半導体物質からなり、粒径がd3より大きいd4である超微粒子である。第1の量子ドット蛍光体1の濃度はρ3であり、第2の量子ドット蛍光体2の濃度は、ρ4である。
波長変換器からの射出光は、図9に示されたように、第1の量子ドット蛍光体1の蛍光体群からの第1の主蛍光L11と第2の量子ドット蛍光体2の蛍光体群からの第2の主蛍光L12とが含まれている。第1の主蛍光L11は、ピーク波長が可視領域の波長であるλ11であり、半値幅がW11である。第2の主蛍光L12は、第1の主蛍光L11と離隔する波長分布を示し、可視領域の波長であり、ピーク波長がλ11より長いλ12であり、半値幅が実質的にW11と同一のW12である。第1の量子ドット蛍光体1の粒径d3及び第2の量子ドット蛍光体2の粒径d4は所望の視感色を発光できる組合せに調整されている。また、第1の量子ドット蛍光体1の濃度ρ3及び第2の量子ドット蛍光体2の濃度ρ4の相対値は、所望の視感色を発光できる組合せに調整されている。また、第1の量子ドット蛍光体1の濃度ρ3及び第2の量子ドット蛍光体の濃度ρ4の絶対値は、所望の輝度となるように調整されている。なお、第1の量子ドット蛍光体1及び第2の量子ドット蛍光体2の粒径は、第1の主蛍光L11の波長分布と第2の主蛍光L12の波長分布とが離隔するように調製されている。波長変換器からの射出光の視感色は、第1の主蛍光L11の発色と第2の主蛍光L12の発色との混色である。なお、この混色による視感色は、所定の波長λCをピーク波長とする1種類の量子ドット蛍光体からなる蛍光体群を所定の濃度で配合した場合の主蛍光LCと同一色である。
波長変換器からの射出光を、λ11又はλ12の近傍の波長を遮断するフィルタ等を介して観察すると、それぞれ、λ11又はλ12の波長に対応する発光が観察される。これによって、本形態の波長変換器と、同一の視感色に変換する他の波長変換器とを識別することができる。例えば、製造元ごとの取り決め等によって、製造元別に第1の量子ドット蛍光体1及び第2の量子ドット蛍光体2の粒径が決定されていれば、ピーク波長が一義的に決まるので製造元を特定することができる。また、波長変換器の外観及び視感色を模倣したとしても射出光の全体的な波長分布をも模倣することは困難であるために、模倣品であるか真性品であるかを特定できる。
上記においては、専用フィルタを用いて第1の主蛍光L11又は第2の主蛍光L12の波長を視認によって確認する構成について説明したが、分光学的手法によって確認してもよい。
上記においては、第1の主蛍光L11又は第2の主蛍光L12のピーク波長の絶対波長を識別情報として利用したが、第1の主蛍光L11と第2の主蛍光L12とのピーク波長の組合せや、それらの間隔、第1の主蛍光L11又は第2の主蛍光L12のピーク波長の絶対強度、第1の主蛍光L11と第2の主蛍光L12のピーク波長の相対強度を識別要素とすることもできる。この場合、識別要素が増えるために識別情報を多様化できる。また、それらの識別要素の組合せを識別情報としてもよい。この場合、識別要素が増えるために識別情報を更に多様化できる。
上記においては、第1の主蛍光L11のピーク波長の波長分布と第2の主蛍光L12の波長の波長分布とを離隔させる場合について説明したが、少なくとも双頭のピークを示す程度に離隔していればよい。この場合、分光学的手法と共にピーク分解等の解析手法を援用すればよい。
上記においては、視感色要素光として2種類の蛍光(第1の主蛍光L11及び第2の主蛍光L12)を用いた場合について説明したが、視感色要素光として、更に少なくとも1種類の蛍光を用いてもよい。この場合、波長変換器が第1の量子ドット蛍光体1及び第2の量子ドット蛍光体2の双方と粒径の異なる量子ドット蛍光体を含む構成とし、それらの3種の粒径の組合せ及びそれらの3種の濃度の組合せで所望の視感色を発色させる。この構成であれば、更に識別要素が増加するために、2種類の視感色要素光を用いた場合よりも更に識別情報を多様化できる。なお、2種類以上の視感色要素光を用いる場合には、少なくとも2つの視感要素光が双頭のピークを示さないように複数種類の視感色要素光のピーク波長を近接する波長となるように粒径を選択して、それらの重なりによる単頭のピークの半値幅や分散を識別要素とすることもできる。
ここで、波長変換器が少なくとも1種類の量子ドット蛍光体群を更に含み、それらの各種の量子ドット蛍光体群を視感色要素光として機能させる変化例の構成について説明する。図10は、変化例の波長変換器からの射出光の波長分布の一例を定性的に表す説明図である。変化例の波長変換器(図示せず)は、第1の量子ドット蛍光体1からなる蛍光体群及び第2の量子ドット蛍光体2からなる蛍光体群に加えて、第3の量子ドット蛍光体(〔付加量子ドット蛍光体〕)からなる蛍光体群を含んでいる。変化例の波長変換器からの射出光は、図10に示されたように、第1の主蛍光L11と第2の主蛍光L12と第3の主蛍光L13とを含んでいる。第3の主蛍光L13は、第1の主蛍光L11及び第2の主蛍光L12の双方と実質的に離隔する波長分布を示し、可視領域の波長であり、ピーク波長がλ12より長いλ13である。なお、第3の量子ドット蛍光体は、第1の量子ドット蛍光体1や第2の量子ドット蛍光体2と同一の半導体物質からなり、第3の主蛍光L13のピーク波長がλ13となるようにその粒径が調製されている。第1の量子ドット蛍光体の濃度、第2の量子ドット蛍光体の濃度及び第3の量子ドット蛍光体の濃度は、第1の主蛍光L11と第2の主蛍光L12と第3の主蛍光L13との発色の混色が所望の視感色となるように調整されている。したがって、第3の主蛍光L13も視感色要素光として機能する。なお、この混色した視感色は、所定の波長λDをピーク波長とする一種類の量子ドット蛍光体からなる蛍光体群を所定の濃度で配合した場合の主蛍光LDと同一色である。変化例の波長変換器は、上記の第2実施形態の波長変換器に比べて、識別情報を構成する要素が増加するために、識別情報が複雑化し、模倣等が困難となる。また、波長変換器からの射出光を、少なくともλ11の近傍の波長は遮断するがλ12及びλ13の双方の近傍の波長は遮断しないフィルタ等を介して観察すると、λ12の波長に対応する発光とλ13の波長に対応する発光とが複合した光が観察され、また、少なくともλ11及びλ12の近傍の波長は遮断するがλ13の近傍の波長は遮断しないフィルタ等を介して観察すると、λ13の波長に対応する発光が観察されるために、変化例の波長変換器と、同一視感色で発色する他の波長変換器とを識別する精度が向上する。
〔第3実施形態〕
第3実施形態の発光装置は、マトリックス状に形成された複数の単位発光要素を備えている。図11は、発光装置の単位発光要素の構成の一例を模式的に表す断面図である。単位発光要素は、図11に示されたように、励起光源100(〔光生成部〕)と、励起光源からの励起光の放出側に設けられ、波長変換器112が透明基板111上に形成された波長変換部110と、それらを固定する固定部(図示せず)を備えている。なお、波長変換器112の構成は、図1に示された場合と同一の本発明に係る構成である。
本形態の発光装置であれば、ピーク波長の異なる第1の蛍光及び第2の蛍光の組合せで所定の視感色に発光させるために、上記の第1実施形態及び第2実施形態において説明したように識別情報を埋め込むことができる。これによって、製造元の識別や真贋の判定が行える。
波長変換器112は、単位発光要素ごとに離隔するように形成されていてもよいし、複数の単位発光要素で共用されるようにそれらの領域に渡って形成されていてもよいし、マトリックス状に形成された複数の単位発光要素の全体で共用されるように全領域に渡って形成されていてもよい。
上記においては、複数の単位発光要素の全てにおいて、本発明の波長変換器を用いる場合について説明したが、複数の単位発光要素の一部に対して適用してもよい。また、上記においては1種類の波長変換器を用いる場合について説明したが、実質的に同一の視感色の光を発生するがその波長分布は異なる少なくとも2種類の波長変換器を用いた構成であってもよい。例えば、複数の単位発光要素が、第1の波長変換器を介して発光する第1の単位発光要素群(〔第1の波長変換部〕)と、第1の波長変換器と実質的に同一の視感色の光を生成するがその波長分布は異なる第2の波長変換器を介して発光する第2の単位発光要素群(〔第2の波長変換部〕)とで構成され、第1の単位発光要素群及び第2の単位発光要素群の一方が所定の図形や文字や記号に対応するパターンで配置されている構成が挙げられる。この構成であれば、通常通りに発光装置を作動させた状態で所定のフィルタ等を介して発光装置からの発光を観察した場合に、第1の単位発光要素群の視感色と第2の単位発光要素群の視感色とが異なることによって、所定の図形や文字や記号が表示されることとなる。このように複数種類の波長変換器を介した発光の相対的な変化を利用して発光装置の識別情報を発光装置全体として内在させることもできる。なお、複数種類の波長変換器を備えた構成である場合には、少なくとも1種類の波長変換器が本発明の波長変換器であればよい。
〔第4実施形態〕
第4実施形態の複合発光装置は、複数の単位発光装置を備えている。図12は、複合発光装置の一例を模式的に表す斜視図であり、図13は、単位発光装置の一例を模式的に表す分解斜視図である。図12に示されたように、複合発光装置200は、基枠201と、基枠201に組み付けられた複数の単位発光装置211〜219とを備えている。各単位発光装置211〜219は発光面積や発光色は異なるが内部構造は実質的に同一であるために、以下においては、単位発光装置211についてのみ詳細に説明する。単位発光装置211は、枠体221と、励起光源222(〔光生成部〕)と、励起光源222からの励起光の放出側に設けられた光拡散板231と、光拡散板231上に積層される波長変換器232(〔波長変換部〕)と、波長変換器231上に積層される記名板233と、記名板233上に積層される保護板234と、枠体221に光拡散板231、波長変換器232、記名板233及び保護板234を固定する固定枠223(〔固定部〕)とを備えている。波長変換器232は、図1等に示された場合と同一の本発明に係る波長変換器である。なお、単位発光装置212〜219における波長変換器も本発明に係る波長変換器である。
複合発光装置200であれば、複数の単位発光装置211〜219の各々に対する所定のフィルタを用いた色変化の観察や発光色の成分分析によって、単一の発光装置の場合に比べて、複合発光装置200と他の複合発光装置とを識別する精度が更に向上する。また、例えば、複数の単位発光装置211〜219のうち2つの単位発光装置が同一の視感色で発色する構成である場合において、それらの単位発光装置における波長変換器232の内部構成を異ならせることによって、通常の発光の場合と所定のフィルタを介して観察した場合とでそれらの単位発光装置の発色を相対的に異ならせることもできる。これによって、極めて簡単に、複合発光装置200と他の複合発光装置とを識別することができる。
上記においては、単位発光装置211には1つの波長変換器232を備える構成について説明したが、図14に示されたように、波長変換器232に代えて、光拡散板231と記名板233との間に波長変換器235と波長変換器236とを備え、波長変換器235及び波長変換器236によって波長変換器232と同じ視感色で発色させる構成とすることもできる。また、図15の底面図及び図15中のA−A断面を表す図16の断面図に示されたように、波長変換器232に変えて、基板232C上に形成された所定の視感色を生成する第1の波長変換膜232A(〔第1の波長変換部〕)と、第1の波長変換膜232Aと同じ視感色を生成し、所定の文字パターンを形成する第2の波長変換膜232B(〔第2の波長変換部〕)とを含む波長変換器232’を備える構成とすることもできる。単位発光装置211は、波長変換器232’を備える場合には、通常の発光時に全面において同一の視感色で発色し、一方、所定のフィルタを介して観察した場合に第1の波長変換膜232Aを介した発色と第2の波長変換膜232Bを介した発色とが異なることによって所定のパターン(図中のIDEC)が浮かびあがる。これによって、極めて簡単に、複合発光装置200と他の複合発光装置とを識別することができる。
また、上記の各実施形態においては、入射光が実質的に各種の量子ドット蛍光体に吸収されて透過光が実質的に発生しない構成について説明したが、本発明においては、入射光の一部を透過光として射出する構成であってもよい。この場合、入射光が可視領域の光である場合には、透過光は視感色要素光として機能し、入射光が可視領域以外の光である場合には、透過光はコード専用要素光として機能することとなる。透過光は視感色要素光として機能する場合には、これらの影響を考慮して各種の量子ドット蛍光体の粒径や濃度が決定される。
ここで、図2及び図9に示された蛍光を放出する波長変換器である場合において、入射光の一部が視感色要素光として機能する場合について説明する。図17及び図18は、入射光の一部が視感色要素光として機能する場合における波長変換器からの射出光の波長分布を定性的に表すグラフである。図17及び図18に示されたように、ピーク波長が可視領域内の波長λ0である入射光L0のうち波長変換器で吸収されずに透過した透過光L0’の発光強度が主蛍光L1又は主蛍光L11の発光色を変化させる程度に大きい場合には、透過光L0’は視感色要素光として機能することとなる。つまり、波長変換器からの射出光の視感色は、図17に示された場合においては透過光L0’の発色と主蛍光L1の発色との混色で決定され、図18に示された場合においては透過光L0’と主蛍光L11の発色と主蛍光L12の発色との混色で決定される。
また、上記の各実施形態においては、1種類の視感色要素光と少なくとも1種類のコード専用要素光を用いる構成又は少なくとも1種類の視感色要素光を用いる構成について説明したが、本発明においては、それらの構成を組合せた構成、具体的には、少なくとも1種類の視感色要素光と少なくとも1種類のコード専用要素光を用いる構成とすることができる。
また、上記の各実施形態においては、視感色要素光やコード専用要素光を放出する量子ドット蛍光体が同一種類の半導体物質で構成される場合について説明したが、本発明においては、視感色要素光やコード専用要素光を放出する少なくとも1種類の量子ドット蛍光体が他の量子ドット蛍光体を構成する半導体物質と異なる半導体物質で構成されていてもよい。
本発明は、波長変換器や、波長変換器を用いた表示装置、特に、産業機器の動作状態や危険状態等の簡素な情報をオペレータに知らせる産業用表示装置や、波長変換器を用いた照明装置に適用できる。
第1実施形態の波長変換器の一例を模式的に表す断面図。 第1実施形態の波長変換器からの射出光の波長分布の一例を定性的に表すグラフ。 第1変化例の波長変換器のからの射出光の波長分布の一例を定性的に表すグラフ。 第2変化例の波長変換器からの射出光の波長分布の他の一例を定性的に表すグラフ。 第3変化例の波長変換器からの射出光の波長分布の他の一例を定性的に表すグラフ。 第4変化例の波長変換器からの射出光の波長分布の他の一例を定性的に表すグラフ。 波長変換器の利用形態の他の一例を模式的に表す断面図。 波長変換器の利用形態の他の一例を模式的に表す断面図。 第2実施形態の波長変換器からの射出光の波長分布の一例を定性的に表すグラフ。 第2実施形態の波長変換器からの射出光の波長分布の他の一例を定性的に表すグラフ。 第3実施形態の発光装置の単位発光要素の一例を模式的に表す断面図。 第4実施形態の複合発光装置の一例を模式的に表す斜視図。 第4実施形態の単位発光装置の一例を模式的に表す分解斜視図。 第4実施形態の単位発光装置の他の一例を模式的に表す分解斜視図。 第4実施形態の単位発光装置における波長変換器の他の一例を模式的に表す底面図。 第4実施形態の単位発光装置における波長変換器の他の一例を模式的に表す断面図。 第4実施形態の単位発光装置からの射出光の他の一例を定性的に表すグラフ。 第4実施形態の単位発光装置からの射出光の他の一例を定性的に表すグラフ。
符号の説明
1: 第1の量子ドット蛍光体
2: 第2の量子ドット蛍光体
10: 分散保持体
100: 励起光源
110: 波長変換部
111: 透明基板
112: 波長変換器

Claims (11)

  1. 入射光を互いにピーク波長の異なる複数種類の光に変換して所定の視感色の射出光を射出する波長変換器であって、
    半導体物質からなり、前記入射光の吸収に基づいて前記入射光の最短波長より長い波長をピーク波長とする第1の蛍光を発生する複数個の第1の量子ドット蛍光体を含む第1の蛍光体群と、
    半導体物質からなり、前記入射光の吸収に基づいて前記入射光の最短波長より長く前記第1の蛍光とピーク波長の異なる第2の蛍光を発生する複数個の第2の量子ドット蛍光体を含む第2の蛍光体群と、
    前記第1の蛍光体群及び前記第2の蛍光体群を構成する前記第1の量子ドット蛍光体と前記第2の量子ドット蛍光体とを分散保持する分散保持体と、
    を含むことを特徴とする波長変換器。
  2. 前記第1の量子ドット蛍光体を構成する半導体物質と前記第2の量子ドット蛍光体を構成する半導体物質とが同一であり、
    前記第1の量子ドット蛍光体の粒径と前記第2の量子ドット蛍光体の粒径とが異なる請求項1に記載の波長変換器。
  3. 前記第1の量子ドット蛍光体の粒径が、前記所定の視感色に実質的に対応する粒径であり、
    前記第2の量子ドット蛍光体の粒径は、前記第2の蛍光のピーク波長が前記第1の蛍光の波長分布に実質的に重複しない所定の波長に対応する粒径であり、
    前記波長変換器における前記第2の量子ドット蛍光体の濃度は、前記第1の蛍光体群による発色を実質的に変色させない濃度である請求項2に記載の波長変換器。
  4. 前記第2の量子ドット蛍光体と同一の半導体物質からなり、前記入射光の吸収に基づいて前記入射光の最短波長より長く、前記第1の蛍光及び前記第2の蛍光とピーク波長が異なり、かつ互いに異なる蛍光を発生する少なくとも1種類の複数個の付加量子ドット蛍光体を種類別に含む少なくとも1種類の付加蛍光体群を更に含み、
    前記少なくとも1種類の付加量子ドット蛍光体の種類別の各粒径は、互いに異なり、かつ前記少なくとも1種類の付加量子ドット蛍光体の各々のピーク波長が前記第1の蛍光の波長分布に実質的に重複しない所定の波長に対応する粒径であり、
    前記波長変換器における前記少なくとも1種類の付加量子ドット蛍光体の種類別の各濃度は、前記波長変換器における前記第1の量子ドット蛍光体の濃度より小さく、前記第1の蛍光体群による発色を実質的に変色させない濃度である請求項3に記載の波長変換器。
  5. 前記第2の量子ドット蛍光体及び前記少なくとも1種類の付加量子ドット蛍光体の各種類の濃度が互いに異なる請求項4に記載の波長変換器。
  6. 前記第2の蛍光体群からの前記第2の蛍光と前記少なくとも1種類の付加蛍光体群からの蛍光が、前記第2の蛍光のピーク波長の近傍において前記第2の蛍光と半値幅が異なる波長分布の蛍光を発生させる請求項4又は5に記載の波長変換器。
  7. 前記所定の視感色と同一の視感色を合成する2種類の光を第1の視感色要素光及び第2の視感色要素光として、
    前記第1の量子ドット蛍光体の粒径が、前記第1の視感色要素光の波長に対応する粒径であり、
    前記第2の量子ドット蛍光体の粒径が、前記第2の視感色要素光の波長に対応する粒径であり、
    前記波長変換器における前記第1の量子ドット蛍光体の濃度が、前記第1の視感色要素光の強度に対応する濃度であり、
    前記波長変換器における前記第2の量子ドット蛍光体の濃度が、前記第2の視感色要素光の強度に対応する濃度である請求項2に記載の波長変換器。
  8. 前記第1の量子ドット蛍光体と同一の半導体物質からなり、前記入射光の吸収に基づいて前記入射光の最短波長より長く、前記第1の蛍光及び前記第2の蛍光とピーク波長が異なり、かつ互いに異なる蛍光を発生する少なくとも1種類の複数個の付加量子ドット蛍光体を種類別に含む少なくとも1種類の付加蛍光体群を更に含み、
    前記少なくとも1種類の付加量子ドット蛍光体の種類別の各粒径が、互いに異なり、
    前記第1の量子ドット蛍光体の粒径及び濃度、前記第2の量子ドット蛍光体の粒径及び濃度並びに前記少なくとも1種類の付加量子ドット蛍光体の種類別の粒径及び濃度の組合せが、前記第1の蛍光、前記第2の蛍光及び前記少なくとも1種類の付加量子ドット蛍光体の各々からの蛍光の混色が前記所定の視感色と同一である組合せである請求項2に記載の波長変換器。
  9. 前記第1の量子ドット蛍光体を構成する半導体物質と前記第2の量子ドット蛍光体を構成する半導体物質とが異なる請求項1に記載の波長変換器。
  10. 光を生成する光生成部と、
    前記光生成部からの光を所定の視感色の光に変換する波長変換器を含む波長変換部と、
    前記波長変換部と前記光生成部との相対的な配置を固定する固定部と、
    を含む発光装置であって、
    前記波長変換器が、半導体物質からなり、前記光生成部からの光を吸収して第1の蛍光を発生する複数個の第1の量子ドット蛍光体を含む第1の蛍光体群と、半導体物質からなり、前記光生成部からの光を吸収して前記第1の蛍光とピーク波長の異なる第2の蛍光を発生する複数個の第2の量子ドット蛍光体を含む第2の蛍光体群と、前記第1の蛍光体群及び前記第2の蛍光体群を構成する前記第1の量子ドット蛍光体と前記第2の量子ドット蛍光体とを分散保持する分散保持体とを含み、
    前記光生成部からの光の最短波長が、前記第1の蛍光のピーク波長より短く、かつ前記第2の蛍光のピーク波長より短い、
    ことを特徴とする発光装置。
  11. 光を生成する光生成部と、
    前記光生成部からの光を所定の視感色の光に変換する第1の波長変換器を含む第1の波長変換部と、
    前記光生成部からの光を前記所定の視感色の光に変換する第2の波長変換器を含む第2の波長変換部と、
    前記第1の波長変換部及び前記第2の波長変換部と前記光生成部との相対的な配置を固定する固定部と、
    を含む発光装置であって、
    前記第1の波長変換器が、半導体物質からなり、前記光生成部からの光に基づいて第1の蛍光を発生する複数個の第1の量子ドット蛍光体を含む第1の蛍光体群と、半導体物質からなり、前記光生成部からの光に基づいて前記第1の蛍光とピーク波長の異なる第2の蛍光を発生する複数個の第2の量子ドット蛍光体を含む第2の蛍光体群と、前記第1の蛍光体群及び前記第2の蛍光体群を構成する前記第1の量子ドット蛍光体と前記第2の量子ドット蛍光体とを分散保持する分散保持体とを含み、
    前記第2の波長変換器が、半導体物質からなり、前記光生成部からの光に基づいて第3の蛍光を発生する第3の量子ドット蛍光体の蛍光体群と、前記第3の量子ドット蛍光体の蛍光体群を構成する前記第3の量子ドット蛍光体を分散保持する分散保持体とを含み、
    前記光生成部からの光の最短波長が、前記第1の蛍光、前記第2の蛍光及び前記第3の蛍光のうちピーク波長の最も短い蛍光のピーク波長より短い、
    ことを特徴とする発光装置。
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