JPWO2009057586A1 - ガラス材料、光学素子及びその製造方法 - Google Patents

ガラス材料、光学素子及びその製造方法 Download PDF

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竜也 末次
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Abstract

ガラスの組成開発に頼ることなく低屈伏点のガラス材料、低コストで量産可能な微細構造を備えた光学素子及びその製造方法を得る。アルカリイオンを含むガラスであって、該ガラスに含まれるアルカリイオンの一部をイオン交換法により他のイオンに置き換え、表面層の屈伏点を低下させたガラス材料。回折格子などの光学素子は、イオン交換法によりガラスの表面層にイオンを導入し、該表面層の組成を変化させることによって該表面層の屈伏点を低下させ、該表面層にガラスモールド法にて微細構造を形成することにより得られる。

Description

本発明は、光の波長オーダーの微細構造を有する回折格子などの光学素子、該光学素子の素材となるガラス材料、及び、該光学素子の製造方法に関する。
一般に、非球面レンズやレンズアレイなどの光学部品は、多くの場合、精密プレス成型技術(以下、ガラスモールド法とも称する)によって量産化されている。一方、μmオーダーの、より微細な構造を備えた微小光学素子は、ガラスの表面にリソグラフィにより微細構造パターンを形成し、エッチング法などで直接加工する方法で作製されており、量産には高コストを要する。そこで、近年では、ガラスモールド法をこれらのマイクロレンズアレイや非球面レンズなどの製造にも応用しようと開発がされつつある。さらに、このような屈折型光学素子のみならず、光の波長オーダーの微細構造を有する回折格子などの干渉型光学素子、また、それらを組み合わせた屈折・干渉型複合光学素子の作製にも応用されようとしている。
従来のガラスモールド法では、より低温で軟化するガラス材料が求められている。低屈伏点のガラス材料を用いた場合、成型温度を低くすることができるため、使用するモールドの寿命が長くなり、成型品のコストを低減することができるからである。また、より低温でプレス成型するほうが、ガラス材料とモールドとの好ましくない反応を抑えることができるという利点もある。
低屈伏点のガラス材料を得るために、近年ではガラス組成の開発が活発に行われてきた。しかし、低屈伏点のガラス組成は、基本的には、ホウ酸塩系ガラス、リン酸塩系ガラス及び酸化鉛を含むガラスに限られている。酸化鉛含有ガラスは使用が規制されつつあり、また、ホウ酸塩系ガラスやリン酸塩系ガラスでは既に多くの組成系が公表されている。さらに、ガラスモールド法は、屈伏点よりも高い温度で成型加工されるので、結晶化しにくい組成である必要があり、このために組成範囲が限定される。
以上のような理由で、組成のみを調整することによって低屈伏点を有し、屈折率や分散などの所望の特性を持つ新規なガラス材料を開発することがますます困難になっている。また、新規な組成系を見出したとしても、非常に複雑な多成分系を扱う必要がある。このため、所望の特性を有する最適な組成を決定するには多くの成分の割合を調整することになり、膨大な作業を必要とする。即ち、組成系からのアプローチでは、光の波長オーダーの微細構造を有する回折格子などの光学素子の素材としてのガラス材料の開発は限界にきている。
特許文献1,2には、ガラスモールド法に適したホウ酸塩系ガラスの組成が開示されている。また、特許文献3には、ガラスモールド法に適したホウケイ酸塩系ガラスの組成が開示されている。さらに、特許文献4には、ガラスモールド法に適したリン酸塩系ガラスの組成が開示されている。一方、特許文献5,6には、ハードディスクの基板用ガラスとして、プレス成型に優れ、良好なイオン交換特性を持つガラス材料の組成が開示されている。しかしながら、これらの文献では、プレス成型後にガラスを強化する目的でイオン交換を行っており、成型温度を低くすることにはならない。
特開2006−256959号公報 特開2007−137701号公報 特開2007−008782号公報 特開2002−293572号公報 特開2002−211946号公報 特開2007−274881号公報
そこで、本発明の目的は、ガラスの組成開発に頼ることなく低屈伏点のガラス材料を提供すること、低コストで量産可能な微細構造を備えた光学素子及びその製造方法を提供することにある。
以上の目的を達成するため、第1の発明に係るガラス材料は、アルカリイオンを含むガラスであって、該ガラスに含まれるアルカリイオンの一部をイオン交換法により他のイオンに置き換え、表面層の屈伏点を低下させたこと、を特徴とする。ガラス中のアルカリイオンと置き換えたイオンは、銀イオン、銅イオン、タリウムイオン又はガラス中に含まれていない他のアルカリイオンの少なくとも1種であってもよい。
第2の発明に係る光学素子は、イオン交換法により表面層にイオンを導入して屈伏点を低下させたガラス材料の該表面層に、ガラスモールド法にて微細構造が形成されていること、を特徴とする。ガラス中のアルカリイオンと置き換えたイオンは、銀イオン、銅イオン、タリウムイオン又はガラス中に含まれていない他のアルカリイオンの少なくとも1種であってもよい。
第3の発明に係る光学素子の製造方法は、イオン交換法によりガラスの表面層にイオンを導入し、該表面層の組成を変化させることによって該表面層の屈伏点を低下させ、該表面層にガラスモールド法にて微細構造を形成すること、を特徴とする。ガラス中のアルカリイオンと置き換えるイオンは、銀イオン、銅イオン、タリウムイオン又はガラス中に含まれていない他のアルカリイオンの少なくとも1種であってもよい。また、イオン交換を行う前に、ガラスの表面を光学研磨しておけば、イオン交換が効率的に行われる。さらに、前記表面層に微細構造を形成した後に、イオン交換法により置き換えたイオンの一部又は全てを、再びイオン交換法により他のイオンに置き換えてもよい。このとき、置き換える他のイオンは元のアルカリイオンであってもよい。
イオン交換法は、それ自体、ガラスの強化やガラス基板を用いた光導波路の作製などに用いられており、簡便なガラス表面改質技術として知られている。このようなイオン交換法を用いてガラス素材に含まれているアルカリイオンの一部を他のイオンに置き換えることにより、ガラスの表面層(0.5μmから50μmを超える程度の深さ)の屈伏点を10℃以上低下させることができた。低屈伏点の表面層に対しては、ガラスモールド法にて波長オーダー以下の周期で、アスペクト比の大きな、高さが500nmを超える微細構造を転写により成型することができる。成型温度が低いため、モールドの寿命が長くなり、ガラス材料とモールドとの好ましくない反応を抑えることもでき、低コストで光学素子を量産可能である。
本発明に係る光学素子の製造に用いるモールドの作製プロセスを示す説明図である。 本発明に係る製造方法の第1例を示す説明図である。 本発明に係る製造方法の第2例を示す説明図である。 本発明に係る製造方法の第3例を示す説明図である。 ガラスの屈伏点と転移点を示すグラフである。
符号の説明
10…グラッシーカーボン基板
11…レジスト
12…モールド
13…下型
14…上型
15…試料(表面改質ガラス)
以下、本発明に係るガラス材料、光学素子及びその製造方法の実施例について、添付図面を参照して説明する。
(ガラス材料)
本発明に係るガラス材料は、アルカリイオンを含むガラスであって、該ガラスに含まれるアルカリイオンの一部をイオン交換法により他のイオンに置き換え、表面層の屈伏点を低下させたものである。ガラス中のアルカリイオンと置き換えたイオンは、銀イオン、銅イオン、タリウムイオン又はガラス中に含まれていない他のアルカリイオンの少なくとも1種である。素材としてのガラスにはアルカリイオンが原子数比で5%以上含むことが好ましい。
一例として、具体的には、73SiO・17NaO・9CaO・1Al(wt%)の組成になるように、ガラス原料であるSiO,NaCO,CaCO,Al(OH)を調合し、1500℃で2時間溶融した。この融液をグラファイト鋳型に流し込み、急冷してガラスを得た。得られたガラスを550℃で2時間熱処理し、自然放冷した。
前記ガラスを縦横20mm×10mm、厚さ1mm、及び、縦横10mm×10mm、厚さ2mmに加工し、両面を光学研磨し、試料を得た。これらの試料を、組成25AgNO・75NaNO(mol%)、400℃の溶融塩に、第1の試料グループは1日間、第2の試料グループは2日間、それぞれ浸漬してイオン交換を行った。
1mm厚の試料について、熱膨張測定によりガラス転移点Tg、屈伏点Atを測定したところ、イオン交換前は、Tg=575℃、At=605℃であったが、イオン交換後は、2日処理の試料でTg=489℃、At=548℃であった。1日処理の試料ではAt=537℃、Tgは測定できなかった。
ちなみに、屈伏点とガラス転移点とは、ガラス試料に所定の荷重を作用させつつ温度を上昇させ、膨張長さを測定した際に測定されるもので、図5に示すように、屈伏点は変化値の頂点温度、ガラス転移点は線分a,bの交点であって算出される。なお、転移点は試料によっては算出不能の場合がある。
イオン交換した2mm厚の試料について、グラッシーカーボンモールド(周期500nm、深さ350nm、周期構造面積6mm×6mm)を用いて、500℃、0.3kN/cmの圧力でプレス成型した。なお、モールドの成型及び光学素子の製造方法と成型結果については後述する。
また、比較例として、イオン交換を行っていない前記と同じ組成からなる試料について同じグラッシーカーボンモールドを用いて、温度586℃でプレス成型した。以下の表1に、未処理ガラス(比較例)、1日浸漬処理の試料、2日浸漬処理の試料の転移点Tg及び屈伏点Atをまとめて示す。なお、表1に示したガラスの転移点、屈伏点はガラス全体の平均的な値であって、イオン交換が進んでいる表面層やその付近の値は、これらよりも低いと予想される。
Figure 2009057586
(モールド作製プロセス)
実験に用いたグラッシーカーボンモールドは図1に示す工程により作製した。即ち、グラッシーカーボン基板10を用意し(図1(a)参照)、その表面にレジスト11をスピンコートにより塗布した(図1(b)参照)。次に、電子線描画装置を用いて、幅250nm、間隔250nmでパターニングを行った(図1(c)参照)。次に、o−キシレンを使用して現像し(図1(d)参照)、ICPエッチング装置にて酸素を反応ガスとしてドライエッチングを行った(図1(e),(f)参照)。エッチングの深さは350nmである。残存したレジスト11は、試料をアセトンに浸漬することで除去した(図1(g))。その後、純水で洗浄し、基板10の表面に微細な周期構造のパターンが形成されたモールド12を得た(図1(h)参照)。
(光学素子の製造例)
前記グラッシーカーボンモールド12を用いた光学素子の製造方法(第1例、第2例及び第3例)を説明する。この光学素子は、イオン交換法により表面層にイオンを導入して屈伏点を低下させたガラス材料の該表面層に、ガラスモールド法にて微細構造が形成されている。また、製造方法は、イオン交換法によりガラスの表面層にイオンを導入し、該表面層の組成を変化させることによって該表面層の屈伏点を低下させ、該表面層にガラスモールド法にて微細構造を形成する。
製造方法の第1例は、図2に示すように、下型13上に試料15を配置し(図2(a)参照)、上型(モールド12)に対して下型13を上昇させて所定の圧力(0.3kN/cm)でプレス成型する(図2(b)参照)。その後、下型13を下降させ、試料15を取り出す(図2(c)参照)。
第2例は、図3に示すように、下型(モールド12)上に試料15を配置し(図3(a)参照)、上型14に対してモールド12を上昇させて所定の圧力(0.3kN/cm)でプレス成型する(図3(b)参照)。その後、モールド12を下降させ、試料15を取り出す(図3(c)参照)。
第3例は、図4に示すように、下型と上型にモールド12を使用するもので、下型としてのモールド12a上に試料15を配置し(図4(a)参照)、上型であるモールド12bに対してモールド12aを上昇させて所定の圧力(0.3kN/cm)でプレス成型する(図4(b)参照)。その後、モールド12aを下降させ、試料15を取り出す(図4(c)参照)。
実験としては、前記厚さ2mmの試料を用いて第1例の製造方法によって行い、未処理ガラスに対しては成型温度を500℃及び586℃に設定してプレス成型した。1日浸漬処理の試料に対しては、成型温度を500℃、520℃、540℃、560℃、586℃に設定してプレス成型した。2日浸漬処理の試料に対しては、成型温度を500℃に設定してプレス成型した。
その結果、以下の表2に示す成型転写性の評価を得た。未処理ガラスについては、500℃では全く転写の形跡が確認できず、586℃(転移点575℃を超えた温度)で僅かながら転写の形跡が確認できた。1日浸漬処理の試料については、500〜540℃では全く転写の形跡が確認できず、560℃と586℃で僅かながら転写の形跡が確認できた。これに対して、2日浸漬処理の試料については、500℃という低い成型温度でモールド形状の忠実な転写が確認できた。
Figure 2009057586
2日浸漬処理の試料について500℃という低い成型温度で良好な転写ができたのは、イオン交換法を用いてガラス素材に含まれているアルカリイオンの一部又は全てを銀イオンに置き換えたことにより、ガラスの表面層(50μm程度以下の深さ)の屈伏点を548℃以下、おそらくは500℃以下にまで低下させることができたことによる。ちなみに、未処理ガラスにあっては、650℃の成型温度で微細構造の転写が可能である。しかし、このような高温ではモールドの寿命が短く、ガラス材料とモールドとの好ましくはない反応が生じ、量産化は困難である。
なお、屈伏点をガラス素材より10℃以上低下させれば、プレス成型の条件にもよるが、必要な転写性を得ることができる。また、ガラス中のアルカリイオンと置き換えるイオンは、前記銀イオンのみならず、銅イオン、タリウムイオン又は素材としてのガラス中に含まれていないアルカリイオンの少なくとも1種であってもよい。
(他の実施例)
なお、本発明に係るガラス材料、光学素子及びその製造方法は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
例えば、本発明に係る光学素子としては、波長オーダー以下の周期でアスペクト比の大きな1次元周期微細構造を備えた波長板などの回折格子以外にも、屈折型光学素子、屈折・干渉型複合光学素子であってもよい。また、1次元周期構造以外に複数の立体型微細構造が格子状に配列された光学素子であってもよい。なお、前記実施例で挙げた微細構造などの寸法的数値はあくまで例示であり、必要とするスペックの光学素子の製造が可能であることは勿論である。
以上のように、本発明は、回折格子などの光学素子、該光学素子の素材となるガラス材料、及び、該光学素子の製造方法に有用であり、特に、低屈伏点のガラス材料が得られること、低コストで量産可能な微細構造を備える点で優れている。

Claims (9)

  1. アルカリイオンを含むガラスであって、該ガラスに含まれるアルカリイオンの一部を、イオン交換法により他のイオンに置き換え、表面層の屈伏点を低下させたこと、を特徴とするガラス材料。
  2. ガラス中のアルカリイオンと置き換えたイオンが、銀イオン、銅イオン、タリウムイオン又はガラス中に含まれていない他のアルカリイオンの少なくとも1種であること、を特徴とする請求の範囲第1項に記載のガラス材料。
  3. イオン交換法により表面層にイオンを導入して屈伏点を低下させたガラス材料の該表面層に、ガラスモールド法にて微細構造が形成されていること、を特徴とする光学素子。
  4. ガラス中のアルカリイオンと置き換えたイオンが、銀イオン、銅イオン、タリウムイオン又はガラス中に含まれていない他のアルカリイオンの少なくとも1種であること、を特徴とする請求の範囲第3項に記載の光学素子。
  5. イオン交換法によりガラスの表面層にイオンを導入し、該表面層の組成を変化させることによって該表面層の屈伏点を低下させ、該表面層にガラスモールド法にて微細構造を形成すること、を特徴とする光学素子の製造方法。
  6. ガラス中のアルカリイオンと置き換えるイオンが、銀イオン、銅イオン、タリウムイオン又はガラス中に含まれていない他のアルカリイオンの少なくとも1種であること、を特徴とする請求の範囲第5項に記載の光学素子の製造方法。
  7. 表面を光学研磨したガラスを溶融塩に浸漬してイオン交換を行うことを特徴とする請求の範囲第5項又は第6項に記載の光学素子の製造方法。
  8. 前記表面層に微細構造を形成した後に、イオン交換法により置き換えたイオンの一部又は全てを、再びイオン交換法により他のイオンに置き換えること、を特徴とする請求の範囲第5項、第6項又は第7項に記載の光学素子の製造方法。
  9. 再びイオン交換法により置き換える他のイオンが元のアルカリイオンであることを特徴とする請求の範囲第8項に記載の光学素子の製造方法。
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