JPWO2009051261A1 - 情報影響力評価方法、情報影響力評価システム及び情報影響力評価用プログラム - Google Patents

情報影響力評価方法、情報影響力評価システム及び情報影響力評価用プログラム Download PDF

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Abstract

情報影響力評価方法は、着目する発信情報に対して、この発信情報を参照して発信された発信情報である被影響発信情報中の表現に基づいて、前記着目発信情報が表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行する。また、本発明による情報影響力評価システムは、着目する発信情報に対して、発信情報を参照して発信された発信情報である被影響発信情報中の表現に基づいて、前記着目発信情報が表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行する影響度評価手段を備える。

Description

本発明は、ある発信された情報(以下、発信情報)が、他の発信情報や受信者に及ぼした影響の大きさ(影響力)を評価する技術に関する。
学術論文の末尾等にある引用文献リストを索引として用いる引用索引(Citation Index)が、E. Garfield によって考案されている(非特許文献1参照)。
非特許文献1に記載された引用索引は、文献が引用された数、その時間変化等に基づいて、各研究分野において用いられる文献やその掲載ジャーナルの重要度を定量的に分析する手法である。
また、Webページの重要度を、そのWebページに張られたリンクの数等に基づいて自動的に判定する方法(PageRank Citation Ranking )がL. Page 等によって考案されている(非特許文献2参照)。
非特許文献2に記載された方法は、ページの重要度を評価する際に、ページの被リンク数だけでなく、各リンクの重要度も考慮する。リンクの重要度は、リンク元のページの重要度とリンク元のページの総リンク数とに基づいて評価される。そのようにすることにより、重要度の高いリンクが多数張られているページほど重要度が高いと評価される。また、重要度の高いページからのリンクや厳選されたリンクほど重要度が高いと評価される。
E. Garfield, "Citation Indexes for Science", Reprinted in Essays of an Information Scientist, Vol.6, p.468-471, 1983. L. Page, Sergey Brin, Rajeev Motwani, Terry Winograd, "The PageRank Citation Ranking: Bringing Order to the Web ", 1998.
非特許文献2に開示されている重要度評価方法は、Webページのリンク構造だけに基づいて、リンクの重要度とページの重要度とを計算している。換言すれば、この方法は、WebページやWebサイトの知名度を重要度として量る方法である。しかし、実際には、ネットワーク上に公開された情報の中には、一部のユーザにしか知られていない知名度の低い情報でありながら、閲覧者の意見や行動に大きな影響を及ぼす影響度の高い情報が存在する。
例えば、マーケティングやCRM(Customer Relationship Management)等の分野では、このような知名度が低くても影響力が大きい情報を即時に収集したいという要求がある。非特許文献2に記載された重要度評価方法は、このような知名度が低いが影響力が大きい情報の重要度を適切に評価することはできない。
本発明は、上記実情に基づいてなされたものであり、ある発信情報が他の発信情報や受信者に及ぼしている影響力を、高い即時性と高い精度とで定量的に分析することを可能とすることを目的とする。
本発明による情報影響力評価方法は、被影響発信情報は着目発信情報を参照した発信情報であって、前記被影響発信情報が含む表現に基づいて、前記着目発信情報が前記表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行することを特徴とする。
本発明による情報影響力評価システムは、被影響発信情報は着目発信情報を参照した発信情報であって、前記被影響発信情報が含む表現に基づいて、前記着目発信情報が前記表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行する影響度評価手段を備えることを特徴とする。
本発明による情報影響力評価用プログラムは、コンピュータに、被影響発信情報は着目発信情報を参照した発信情報であって、前記被影響発信情報が含む表現に基づいて、前記着目発信情報が前記表現に及ぼした影響度を評価する影響度評価処理を実行させるためのものである。
本発明によれば、ある発信情報が他の発信情報や受信者に及ぼしている影響力を、高い即時性と高い精度とで定量的に分析することができる。
本発明の第1の実施形態に係る情報影響力評価システムの物理的構成の一例を示すブロック図である。 図1に示すコンピュータの構成の一例を示すブロック図である。 本発明による情報影響力評価システムの機能構成の一例を示すブロック図である。 情報影響力評価システムが実行する処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態による情報影響力評価システムの構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態における情報影響力評価システムが実行する処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施形態による情報影響力評価システムの構成例を示すブロック図である。 第3の実施形態における情報影響力評価システムが実行する処理の流れを示すフローチャートである。 ネットワーク上の発信情報の有向リンク関係と時間関係の例を示す説明図である。 発信情報の発信者と発信情報の内容の例を示す説明図である。 発信情報の属性値の例を示す説明図である。 特定表現抽出パタンの例を示す説明図である。 発信情報から抽出された発信者情報、対象情報及び特定表現の例を示す説明図である。 表現スコア変換パタンの例を示す説明図である。 発信情報に対して求められる発信者情報、対象情報、及び表現スコアの組の例を示す説明図である。 着目発信情報に対する被影響履歴情報、競合被履歴情報及び対照発信情報の例を示す説明図である。 作成される各履歴情報の例を示す説明図である。 作成される各履歴情報の属性値の例を示す説明図である。 特定履歴抽出パタンの例を示す説明図である。 作成される履歴情報の利用者情報、対象情報及び特定履歴の組の例を示す説明図である。 履歴スコア変換パタンの例を示す説明図である。 履歴情報に対して求められる利用者情報、対象情報及び履歴スコアの組の例を示す説明図である。 発信情報に対して求められる発信者情報、対象情報及び影響スコアの組の例を示す説明図である。 情報影響力評価システムの最小の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
10,20,30 評価システム
100 入力装置
200 出力装置
300 コンピュータ
3001 プロセッサ
3002 記憶装置
3003 RAM
3004 インタフェース
301a,301c 発信情報収集部
302 特定表現抽出部
303 表現スコア変換部
304a,304b,304c 影響度計算部
305b,305c 履歴情報収集部
306 特定履歴抽出部
307 履歴スコア変換部
400 補助記憶装置
401 特定表現抽出パタン記憶部
402 表現スコア変換パタン記憶部
403 特定履歴抽出パタン記憶部
404 履歴スコア変換パタン記憶部
500 通信装置
600 ネットワーク
実施形態1.
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る情報影響力評価システム(以下、評価システム)は、発信されたある情報が他の発信情報や受信者に及ぼしている影響力を、利用者が定量的に分析することを可能とする。
概略的に説明すると、この評価システムは、発信された情報(ネットワークを介してアクセス可能にされた情報:ブログ、ニュース記事、掲示板等のWebページ、又は電子メール等の情報。以下、着目発信情報という。)が閲覧者に及ぼした影響の大きさ(影響力)を、高い即時性と高い精度とで定量的に求めることを可能とする。
影響力を評価するため、この評価システムは、まず、着目発信情報に呼応して発信されたという対応関係(例えば、ハイパーリンクやトラックバック、書き込み、返信等の形態での対応関係)が存在する発信情報(Webページ、ブログ、Webページや掲示板への書き込み、又は電子メール等の情報)を、被影響発信情報としてネットワーク上から収集する。評価システムは、これらの被影響発信情報とほぼ同一の時期に発信され、かつ着目発信情報に呼応して発信されたという対応関係が存在しない(着目発信情報とは無関係に発信された)発信情報を、対照(比較用)発信情報としてネットワーク上から収集する。
次いで、評価システムは、収集した被影響発信情報と対照発信情報とを用いて、発信者が各対象に対して下した評価や、発信者が各発信情報に対して行った行動の記述に基づいて、発信者情報、対象情報及び表現スコア(各情報に含まれている表現に与えられているスコア)の組を求める。ここで、表現スコアとは、各情報に含まれている表現に与えられているスコアを意味する。そして、評価システムは、被影響発信情報及び対照発信情報での各対象に対する表現スコアの比較により、着目発信情報の影響力を求める。
また、評価システムは、被影響発信情報が着目発信情報以外の発信情報にも呼応して発信されたという対応関係が存在するか否かを判別する。評価システムは、この対応関係が存在する場合、その発信情報を、着目発信情報と競合関係にある発信情報を、競合発信情報として収集する。また、評価システムは、競合発信情報に呼応して発信されたという対応関係が存在する発信情報(すなわち、競合発信情報に対する被影響発信情報)を、競合被影響発信情報として収集する。さらに、評価システムは、これらの被影響発信情報又は競合被影響発信情報とほぼ同一の時期に発信され、かつ着目発信情報又は競合発信情報のいずれか1つ又は複数に呼応して発信されたという対応関係が存在しない(無関係に発信された)発信情報を、対照発信情報としてネットワーク上から収集する。
次いで、評価システムは、収集した各発信情報を用いて、発信者が各対象に対して下した評価や、発信者が各対象に対して行った行動の記述に基づいて、発信者情報、対象情報及び表現スコアの組を求める。そして、評価システムは、被影響発信情報、競合被影響発信情報及び対照発信情報での各対象に対する表現スコアの比較により、着目する発信情報の影響度を求める。
また、評価システムは、着目発信情報を閲覧したネットワーク利用者の閲覧以降一定時間内におけるコンピュータ又はネットワーク等の利用履歴(インターネット/イントラネット上でのオンライン購入/予約、Web検索、Webページ閲覧、ファイルのダウンロード等の履歴)を、被影響履歴情報として収集する。さらに、評価システムは、被影響履歴情報と同時期に記録され、かつ着目発信情報を閲覧していないネットワーク利用者によるコンピュータ又はネットワーク等の利用履歴を、対照発信情報としてネットワーク上から収集する。
次いで、評価システムは、これらの収集した各履歴情報を用いて、利用者が様々な対象(もの:物体や情報等)に対して、コンピュータ又はネットワーク等を介して行った行為(購入、予約、検索、閲覧、ダウンロード等の行為)が記録された履歴に基づいて、利用者情報、対象情報及び履歴スコアの組を求める。そして、評価システムは、被影響履歴情報及び対照発信情報での各対象に対する履歴スコアの比較により、着目する発信情報の影響度を求める。
また、評価システムは、被影響履歴情報が着目発信情報以外の発信情報の閲覧以降一定時間内における履歴情報である場合、このような着目発信情報と競合関係にある発信情報を、競合発信情報として収集する。また、評価システムは、これらの競合発信情報の閲覧以降一定時間内における履歴情報(すなわち、競合発信情報に対する被影響履歴情報)を、競合被影響履歴情報として収集する。さらに、評価システムは、これらの被影響履歴情報又は競合被影響履歴情報と同時期に記録され、かつ着目発信情報又は競合発信情報のいずれか1つ又は複数を閲覧していない若しくは閲覧後一定時間以上経過しているネットワーク利用者の履歴情報を、対照発信情報としてネットワークから収集する。
次いで、評価システムは、収集した各履歴情報を用いて、利用者が様々な対象に対して、コンピュータ又はネットワーク等を介して行った行為(購入、予約、検索、閲覧、ダウンロード等の行為)が記録された履歴に基づいて、利用者情報、対象情報及び履歴スコアの組を求める。そして、評価システムは、被影響履歴情報、競合被影響履歴情報及び対照発信情報での各対象に対する履歴スコアの比較により、着目する発信情報の影響力を求める。
また、評価システムは、上記に示した影響力の算出方法の組み合わせによって、着目する発信情報の影響度を求めてもよい。
次に、第1の実施形態に係る情報影響力評価システム10の物理的な構成について説明する。
評価システム10は、図1に示すように、入力装置100と、出力装置200と、コンピュータ300と、補助記憶装置400と、通信装置500と、を含む。
入力装置100は、例えば、キーボードやマウス等の入力デバイスによって実現され、利用者の操作に従って各種情報を入力するものである。また、入力装置100は、例えば、データベース装置から各種情報を抽出するものであってもよい。
出力装置200は、コンピュータ300の指示に従って、各種情報を出力する機能を備える。例えば、出力装置200は、ディスプレイ装置等の表示装置によって実現され、コンピュータ300の指示に従って、各種情報を表示する。また、例えば、出力装置200は、プリンタ等の印刷装置によって実現され、コンピュータ300の指示に従って、各種情報を印刷する。また、出力装置200は、例えば、情報処理装置の入出力部によって実現され、情報処理装置が備えるデータベース装置に各種情報をファイル出力するものであってもよい。
コンピュータ(中央処理装置;プロセッサ;データ処理装置)300は、後述する影響力を評価する処理を実行する装置である。具体的には、コンピュータ300は、図2に示すように、プロセッサ3001と、記憶装置3002と、RAM3003と、インタフェース3004とを備える。
プロセッサ3001は、マイクロプロセッサ等から構成され、記憶装置3002に格納されている、プログラムを実行し、後述する評価処理を行う。
記憶装置3002は、ROM(Read Only Memory),ハードディスク装置などから構成され、プロセッサ3001が実行するプログラムや、固定データを記憶する。プログラムは、プロセッサ3001に、着目する発信情報である着目発信情報に対して、当該着目発信情報を参照して発信された発信情報である被影響発信情報中の表現に基づいて、着目発信情報が表現に及ぼした影響度を評価する影響度評価処理を実行させるためのプログラムを含む。
RAM(Random Access Memory)3003は、プロセッサ3001のワークエリアとして機能する。
インタフェース3004は、外部の装置(入力装置100,出力装置200,補助記憶装置400,通信装置500等)との間で、データを送受信する。
図1に示す補助記憶装置400は、ハードディスク装置等から構成され、種々のデータを格納する。
通信装置500は、コンピュータ300と、外部装置との間で、ネットワーク600を介した通信を行う。
ネットワーク600は、例えば、インターネット等の広域ネットワークから構成される。
上記図1及び図2に示す物理的構成により、図3に示す機能構成が実現される。
具体的には、コンピュータ300は、発信情報収集部301aと、特定表現抽出部302と、表現スコア変換部303と、影響度計算部304aとして機能する。
また、補助記憶装置400は、特定表現抽出パタン記憶部401と表現スコア変換パタン記憶部402として機能する。
発信情報収集部301aは、具体的には、プログラムに従ってコンピュータ300が処理を実行することによって実現される。発信情報収集部301aは、入力装置100を介して入力される着目発信情報に呼応して発信されたという対応関係が存在する発信情報を収集する機能を備える。以下、着目発信情報に呼応して発信されたという対応関係が存在する発信情報を、被影響発信情報という。なお、発信情報収集部301aは、例えば、ユーザの操作に従って、ネットワーク600を介して受信することによって、被影響発信情報を収集する。
なお、着目発信情報に呼応して発信されたという対応関係としては、例えば、ハイパーリンクやトラックバック、書き込み、返信等の形態での対応関係がある。また、収集される被影響発信情報としては、例えば、Webページや、ブログ、Webページや掲示板への書き込み、電子メール等の情報がある。
また、発信情報収集部301aは、これらの被影響発信情報と同時期に発信され、かつ着目発信情報に呼応して発信されたという対応関係が存在しない発信情報を、ネットワーク600上から収集する機能を備える。以下、被影響発信情報と同時期に発信され、かつ着目発信情報に呼応して発信されたという対応関係が存在しない発信情報を、対照発信情報という。なお、発信情報収集部301aは、例えば、ユーザの操作に従って、ネットワーク600を介して受信することによって、対照発信情報を収集する。
また、発信情報収集部301aは、収集した被影響発信情報や対照発信情報のいずれかに該当する発信情報を、それぞれ発信者情報とともに特定表現抽出部302に送る(出力する)機能を備える。なお、発信者情報とは、発信者を特定可能な情報であり、例えば、発信情報のURLや発信者のIDである。
さらに、発信情報収集部301aは、各発信情報が被影響発信情報に該当するか否かや、着目発信情報の対照発信情報に該当するか否か等の各発信情報の属性を示す属性値を求め、影響度計算部304aに送る(出力する)機能を備える。
特定表現抽出部302は、具体的には、プログラムに従ってコンピュータ300が処理を実行することによって実現される。特定表現抽出部302は、発信情報収集部301aによって収集された発信情報に基づいて、補助記憶装置400(具体的には、後述する特定表現抽出パタン記憶部401)に記憶された特定表現抽出パタンを用いて、対象情報と特定表現との組を抽出する機能を備える。この場合、特定表現抽出部302は、発信者が様々な対象に対して行う発言者の評価や意見、発言者が関連して行った行動等を記述した表現から、対象情報と特定表現との組を抽出する。また、特定表現抽出部302は、発信者情報、及び抽出した対象情報と特定表現との組を表現スコア変換部303に送る(出力する)機能を備える。
なお、対象情報とは、発信情報中に含まれる影響力の評価対象となる情報(例えば、発信情報に含まれる名詞)である。また、特定表現とは、発信情報中に含まれる対象情報に対する何らかの作用を特定可能な表現(例えば、動詞や形容詞)である。
表現スコア変換部303は、具体的には、プログラムに従ってコンピュータ300が処理を実行することによって実現される。表現スコア変換部303は、特定表現抽出部302によって抽出された対象情報と特定表現との組から、補助記憶装置400(具体的には、後述する表現スコア変換パタン記憶部402)に記憶された表現スコア変換パタンを用いて、表現スコアを求める機能を備える。また、表現スコア変換部303は、発信者情報、対象情報、特定表現及び求めた表現スコアの組を出力する機能を備える。
影響度計算部304aは、具体的には、プログラムに従ってコンピュータ300が処理を実行することによって実現される。影響度計算部304aは、発信情報収集部301aによって得られた(求められた)各発信情報の属性値と、表現スコア変換部303によって得られた(求められた)各発信情報に対応する発信者情報、対象情報及び表現スコアの組とに基づいて、着目発信情報の影響度を計算する機能を備える。また、影響度計算部304aは、求めた着目発信情報の影響度を出力装置200に出力させる機能を備える。なお、影響度とは、ある発信情報が他の発信情報や受信者に及ぼしている影響の度合いを示す情報である。
特定表現抽出パタン記憶部401は、発信情報から対象情報と特定表現との組を抽出するためのパタンである特定表現抽出パタンを記憶する。本実施形態では、特定表現抽出パタン記憶部401は、発信者が様々な対象に対して行う発言者の評価や意見及び発信者が関連して行う行動等を記述した表現と、対象情報及び特定表現の組との対応関係を記述した特定表現抽出パタンを記憶する。
なお、特定表現抽出パタン記憶部401が記憶する特定表現抽出パタンは、例えば、評価システム10の構築時に予め作成され特定表現抽出パタン記憶部401に登録されていてもよい。また、特定表現抽出パタンは、例えば、入力装置100からの入力操作に応じてユーザによって編集可能に構成され、評価システム10は、ユーザの操作に従って、特定表現抽出パタン記憶部401が記憶する特定表現抽出パタンを随時更新するようにしてもよい。
表現スコア変換パタン記憶部402は、対象情報と特定表現との組から表現スコアに変換するためのパタンである表現スコア変換パタンを記憶する。本実施形態では、表現スコア変換パタン記憶部402は、対象情報及び特定表現の組と、表現スコアとの対応関係を記述した表現スコア変換パタンを記憶する。
なお、表現スコア変換パタン記憶部402が記憶する表現スコア変換パタンは、例えば、評価システムの構築時に作成され表現スコア変換パタン記憶部402に登録されていてもよい。また、表現スコア変換パタンは、例えば、入力装置100からの入力操作に応じてユーザによって編集可能に構成され、評価システム10は、ユーザの操作に従って、表現スコア変換パタン記憶部402が記憶する表現スコア変換パタンを随時更新するようにしてもよい。
なお、本実施形態において、評価システム10が備える記憶装置3002(例えば、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置が備えるハードディスク装置やメモリ)は、ある発信情報が他の発信情報や受信者に及ぼしている影響力を評価するための各種プログラムを記憶している。例えば、評価システム10が備える記憶装置3002は、プロセッサ3001に、着目する発信情報である着目発信情報に対して、当該着目発信情報を参照して発信された発信情報である被影響発信情報中の表現に基づいて、着目発信情報が表現に及ぼした影響度を評価する影響度評価処理を実行させるための情報影響力評価用プログラムを記憶している。
次に、動作について説明する。図4は、評価システム10が実行する処理の流れを示すフローチャートである。まず、発信情報収集部301aは、入力装置100を介して入力される着目発信情報に呼応して発信されたという対応関係が存在する発信情報を、被影響発信情報として収集する。また、発信情報収集部301aは、これらの被影響発信情報と同時期に発信され、かつ着目発信情報に呼応して発信されたという対応関係が存在しない発信情報を、対照発信情報としてネットワーク600上(NW)から収集する(ステップS11)。例えば、発信情報収集部301aは、ユーザによって発信情報の検索操作や取得操作が行われたことに基づいて、ネットワーク600を介して、被影響発信情報や対照発信情報を各サイトから収集する。
次に、発信情報収集部301aは、収集した被影響発信情報や対照発信情報のいずれかに該当する発信情報を、それぞれ発信者情報とともに特定表現抽出部302に送る(出力する)。さらに、発信情報収集部301aは、各発信情報が被影響発信情報に該当するか否かや、着目発信情報の対照発信情報に該当するか否か等の各発信情報の属性値を、影響度計算部304aに送る(出力する)。
次に、特定表現抽出部302は、ステップS11で発信情報収集部301aによって収集された発信情報に基づいて、特定表現抽出パタン記憶部401に記憶された特定表現抽出パタンを用いて、対象情報と特定表現との組を抽出する(ステップS12)。この場合、特定表現抽出部302は、発信者が様々な対象に対して行う発言者の評価や意見、発言者が関連して行った行動等を記述した表現から、対象情報と特定表現との組を抽出する。また、特定表現抽出部302は、発信者情報、及び抽出した対象情報と特定表現との組を表現スコア変換部303に送る(出力する)。
次に、表現スコア変換部303は、ステップS12で特定表現抽出部302によって抽出された対象情報と特定表現との組から、表現スコア変換パタン記憶部402に記憶された表現スコア変換パタンを用いて、表現スコアを求める(ステップS13)。そして、表現スコア変換部303は、発信者情報、対象情報、特定表現及び求めた表現スコアの組を出力する。
さらに、影響度計算部304aは、ステップS11で発信情報収集部301aによって得られた(求められた)各発信情報の属性値と、ステップS13で表現スコア変換部303によって得られた(求められた)各発信情報の発信者情報、対象情報及び表現スコアの組とに基づいて、着目発信情報の影響度を計算する(ステップS14)。そして、影響度計算部304aは、求めた着目発信情報の影響度を出力装置200に出力させる。
以上のように、本実施形態によれば、ある発信情報(Webページの情報の他、電子メール等の情報も含まれる)が他の発信情報や受信者に及ぼしている影響力を、高い即時性と高い精度とで定量的に分析することを可能とする。
例えば、非特許文献2に記載された情報間のリンク構造のみから重要度を計算する方法では、原理的に、その情報の知名度を重要度として量ることしかできない。そのため、知名度の低い情報でありながら、閲覧者の意見や行動に大きな影響を及ぼす影響度の高い情報を適切に評価することはできず、ある発信情報がネットワーク上の多くのユーザに知られるまでは適切な評価を得ることはできない。
これに対して、本実施形態では、評価システム10は、被影響発信情報中の表現から表現スコアを求め、求めた表現スコアに基づいて発信情報の影響力を評価する。そのため、その被影響発信情報がネットワーク上の多くのユーザに知られていない段階から、情報が閲覧者に及ぼしている影響の大きさを即時に評価することができる。
さらに、本実施形態によれば、評価システム10は、被影響発信情報とともに対照発信情報からも表現スコアを求め、被影響発信情報及び対照発信情報の両者の表現スコアの差から、発信情報の影響以外の要因が閲覧者に及ぼす影響を除いた影響度を得る。そのため、発信情報が直接的に閲覧者に与えた影響の大きさをより精度良く評価することができる。
実施形態2.
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。図5は、第2の実施形態による評価システム20の構成例を示すブロック図である。図5に示すように、本実施形態では、評価システム20は、入力装置100と、出力装置200と、プログラム制御により動作するコンピュータ(中央処理装置;プロセッサ;データ処理装置)300と、補助記憶装置400と、通信装置500を含む。
本実施形態において、入力装置100、出力装置200及び通信装置500の機能は、第1の実施形態で示したそれらの機能と同様である。
コンピュータ(中央処理装置;プロセッサ;データ処理装置)300は、発信情報収集部301aと、特定表現抽出部302と、表現スコア変換部303と、履歴情報収集部305bと、特定履歴抽出部306と、履歴スコア変換部307と、影響度計算部304bとを含む。これらの部は、それぞれ概略以下のように動作する。
なお、本実施形態において、発信情報収集部301a、特定表現抽出部302、及び表現スコア変換部303の機能は、第1の実施形態で示したそれらの機能と同様である。
履歴情報収集部305bは、具体的には、プログラムに従ってコンピュータ300が処理を実行することによって実現される。履歴情報収集部305bは、入力装置100を介して入力される着目発信情報を閲覧したネットワーク利用者が、その閲覧以降の一定時間内において利用したコンピュータ又はネットワーク等の利用履歴を収集する機能を備える。以下、着目発信情報を閲覧したネットワーク利用者が、その閲覧以降の一定時間内において利用したコンピュータ又はネットワーク等の利用履歴を、被影響履歴情報という。なお、履歴情報収集部305bは、例えば、ユーザ(ネットワーク利用者)が利用するサイトのサーバから、ネットワーク600を介してログ情報を受信することによって、被影響履歴情報を収集する。
なお、収集される被影響履歴情報としては、例えば、インターネット/イントラネット上でのオンライン購入/予約や、Web検索、Webページ閲覧、ファイルのダウンロード等のログ情報がある。
また、履歴情報収集部305bは、これらの被影響履歴情報と同時期に記録され、かつ着目発信情報を閲覧していないネットワーク利用者によるコンピュータ又はネットワーク等の利用履歴を、ネットワーク600上から収集する機能を備える。以下、被影響履歴情報と同時期に記録され、かつ着目発信情報を閲覧していないネットワーク利用者によるコンピュータ又はネットワーク等の利用履歴を、対照履歴情報という。なお、履歴情報収集部305bは、例えば、ユーザ(ネットワーク利用者)が利用するサイトのサーバから、ネットワーク600を介してログ情報を受信することによって、対照履歴情報を収集する。
また、履歴情報収集部305bは、収集した被影響履歴情報や対照履歴情報のいずれかに該当する履歴情報を、それぞれ利用者情報とともに特定履歴抽出部306に送る(出力する)機能を備える。なお、利用者情報とは、ユーザ(ネットワーク利用者)を特定可能な情報であり、例えば、ユーザのIDである。
さらに、履歴情報収集部305bは、各履歴情報が被影響履歴情報に該当するか否かや、着目発信情報の対照履歴情報に該当するか否か等の各履歴情報の属性を示す属性値を求め、影響度計算部304bに送る(出力する)機能を備える。
特定履歴抽出部306は、具体的には、プログラムに従ってコンピュータ300が処理を実行することによって実現される。特定履歴抽出部306は、履歴情報収集部305bによって収集された利用履歴に基づいて、補助記憶装置400(具体的には、後述する特定履歴抽出パタン記憶部403)に記憶された特定履歴抽出パタンを用いて、対象情報と特定履歴との組を抽出する機能を備える。この場合、特定履歴抽出部306は、ユーザが様々な対象に対してコンピュータ又はネットワーク等を介して行った行為が記録された履歴から、対象情報と特定履歴との組を抽出する。また、特定履歴抽出部306は、利用者情報、及び抽出した対象情報と特定履歴との組を履歴スコア変換部307に送る(出力する)機能を備える。
なお、ユーザが様々な対象に対してコンピュータ又はネットワーク等を介して行った行為としては、例えば、購入や、予約、検索、閲覧、ダウンロード等の行為がある。
履歴スコア変換部307は、具体的には、プログラムに従ってコンピュータ300が処理を実行することによって実現される。履歴スコア変換部307は、特定履歴抽出部306によって抽出された対象情報と特定履歴との組から、補助記憶装置400(具体的には、後述する履歴スコア変換パタン記憶部404)に記憶された履歴スコア変換パタンを用いて、履歴スコアを求める機能を備える。また、履歴スコア変換部307は、利用者情報、対象情報、及び求めた履歴スコアの組を出力する機能を備える。
影響度計算部304bは、具体的には、プログラムに従ってコンピュータ300が処理を実行することによって実現される。影響度計算部304bは、発信情報収集部301aによって得られた(求められた)各発信情報の属性値と、表現スコア変換部303によって得られた(求められた)各発信情報に対応する発信者情報、対象情報及び表現スコアの組と、履歴情報収集部305bによって得られた(求められた)各履歴情報の属性値と、履歴スコア変換部307によって得られた(求められた)各履歴情報に対応する利用者情報、対象情報及び履歴スコアの組とに基づいて、着目発信情報の影響度を計算する機能を備える。また、影響度計算部304bは、求めた着目発信情報の影響度を出力装置200に出力させる機能を備える。
また、本実施形態では、補助記憶装置400は、特定表現抽出パタン記憶部401と、表現スコア変換パタン記憶部402と、特定履歴抽出パタン記憶部403と、履歴スコア変換パタン記憶部404とを含む。これらの部は、それぞれ概略以下のような情報を記憶する。
なお、特定表現抽出パタン記憶部401及び表現スコア変換パタン記憶部402が記憶する情報は、第1の実施形態で示した情報と同様である。
特定履歴抽出パタン記憶部403は、履歴情報から特定履歴を抽出するためのパタンである特定履歴抽出パタンを記憶する。本実施形態では、特定履歴抽出パタン記憶部403は、利用者が様々な対象に対してコンピュータ又はネットワーク等を介して行った行為が記録された履歴と、対象情報及び特定履歴の組との対応関係を記述した特定履歴抽出パタンを記憶する。なお、特定履歴とは、例えば、購入や、予約、検索、閲覧、ダウンロード等の履歴のことである。
なお、特定履歴抽出パタン記憶部403が記憶する特定履歴抽出パタンは、例えば、評価システム20の構築時に作成され特定履歴抽出パタン記憶部403に登録されていてもよい。また、特定履歴抽出パタンは、例えば、入力装置100からの入力操作に応じてユーザによって編集可能に構成され、評価システム20は、ユーザの操作に従って、特定履歴抽出パタン記憶部403が記憶する特定履歴抽出パタンを随時更新するようにしてもよい。
履歴スコア変換パタン記憶部404は、対象情報と特定履歴との組から履歴スコアに変換するためのパタンである履歴スコア変換パタンを記憶する。本実施形態では、履歴スコア変換パタン記憶部404は、対象情報及び特定履歴の組と、履歴スコアとの対応関係を記述した履歴スコア変換パタンを記憶する。
なお、履歴スコア変換パタン記憶部404が記憶する履歴スコア変換パタンは、例えば、評価システム20の構築時に作成され履歴スコア変換パタン記憶部404に登録されていてもよい。また、履歴スコア変換パタンは、例えば、入力装置100からの入力操作に応じてユーザによって編集可能に構成され、評価システム20は、ユーザの操作に従って、履歴スコア変換パタン記憶部404が記憶する履歴スコア変換パタンを随時更新するようにしてもよい。
次に、動作について説明する。図6は、第2の実施形態における評価システム20が実行する処理の流れを示すフローチャートである。なお、本実施形態において、ステップS11〜ステップS13の処理は、第1の実施形態で示したそれらの処理と同様である。
次に、履歴情報収集部305bは、入力装置100を介して入力される着目発信情報を閲覧したネットワーク利用者が、その閲覧以降の一定時間内において利用したコンピュータ又はネットワーク等の利用履歴を、被影響履歴情報として収集する。また、履歴情報収集部305bは、これらの被影響履歴情報と同時期に記録され、かつ着目発信情報を閲覧していないネットワーク利用者によるコンピュータ又はネットワーク等の利用履歴を、対照履歴情報としてネットワーク600上から収集する(ステップS24)。例えば、履歴情報収集部305bは、ネットワーク600を介してログ情報を受信することによって、被影響履歴情報や対照履歴情報を各サイトから収集する。
次に、履歴情報収集部305bは、収集した被影響履歴情報や対照履歴情報のいずれかに該当する履歴情報を、それぞれ利用者情報とともに特定履歴抽出部306に送る(出力する)。さらに、履歴情報収集部305bは、各履歴情報が被影響履歴情報に該当するか否かや、着目発信情報の対照履歴情報に該当するか否か等の各履歴情報の属性値を、影響度計算部304bに送る(出力する)。
次に、特定履歴抽出部306は、ステップS24で履歴情報収集部305bによって収集された利用履歴に基づいて、特定履歴抽出パタン記憶部403に記憶された特定履歴抽出パタンを用いて、対象情報と特定履歴との組を抽出する(ステップS25)。この場合、特定履歴抽出部306は、利用者が様々な対象に対してコンピュータ又はネットワーク等を介して行った行為が記録された履歴から、対象情報と特定履歴との組を抽出する。また、特定履歴抽出部306は、利用者情報、対象情報、及び特定履歴の組を履歴スコア変換部307に送る(出力する)。
次に、履歴スコア変換部307は、ステップS25で特定履歴抽出部306によって抽出された対象情報と特定履歴との組から、履歴スコア変換パタン記憶部404に記憶された履歴スコア変換パタンを用いて、履歴スコアを求める(ステップS26)。そして、履歴スコア変換部307は、利用者情報、対象情報及び求めた履歴スコアの組を出力する。
さらに、影響度計算部304bは、ステップS11で発信情報収集部301aによって得られた(求められた)各発信情報の属性値と、ステップS13で表現スコア変換部303によって得られた(求められた)各発信情報の発信者情報、対象情報及び表現スコアの組と、ステップS24で履歴情報収集部305bによって得られた(求められた)各履歴情報の属性値と、ステップS26で履歴スコア変換部307によって得られた(求められた)各履歴情報の利用者情報、対象情報及び履歴スコアの組とに基づいて、着目発信情報の影響度を計算する(ステップS27)。そして、影響度計算部304bは、求めた着目発信情報の影響度を出力装置200に出力させる。
以上のように、本実施形態の評価システム20は、ある発信情報が他の発信情報や受信者に及ぼしている影響力を、第1の実施形態で示した評価システム10と比較して、さらに高い精度で定量的に影響力を分析することを可能とする。
すなわち、本実施形態では、被影響発信情報中の表現から表現スコアを求めることに加えて、その被影響発信情報の閲覧後における閲覧者のネットワークやコンピュータの利用履歴である被影響履歴情報からも履歴スコアを求める。そして、求めた表現スコア及び履歴スコアの両者に基づいて、その被影響発信情報がネットワーク上のユーザに及ぼしている影響度を評価する。そのようにすることにより、その被影響発信情報に影響を受けているが、その影響が情報発信のみでなく、ネットショッピングや情報の検索閲覧等の様々な形で現れている場合にも、これらの影響を包括的に考慮してその被影響発信情報の影響度を求めることができる。従って、ある発信情報が他の発信情報や受信者に及ぼしている影響力を、さらに高い精度で定量的に分析することができる。
実施形態3.
次に、本発明の第3の実施形態について図面を参照して説明する。図7は、第3の実施形態による評価システム30の構成例を示すブロック図である。図7に示すように、本実施形態では、情報影響力評価システム30は、入力装置100と、出力装置200と、プログラム制御により動作するコンピュータ(中央処理装置;プロセッサ;データ処理装置)300と、補助記憶装置400と、通信装置500を含む。
本実施形態において、入力装置100、出力装置200及び通信装置500の機能は、第1の実施形態で示したそれらの機能と同様である。
コンピュータ(中央処理装置;プロセッサ;データ処理装置)300は、発信情報収集部301cと、特定表現抽出部302と、表現スコア変換部303と、履歴情報収集部305cと、特定履歴抽出部306と、履歴スコア変換部307と、影響度計算部304cとを含む。これらの部は、それぞれ概略以下のように動作する。
なお、本実施形態において、特定表現抽出部302及び表現スコア変換部303の機能は、第1の実施形態で示したそれらの機能と同様である。また、特定履歴抽出部306及び履歴スコア変換部307の機能は、第2の実施形態で示したそれらの機能と同様である。
発信情報収集部301cは、具体的には、プログラムに従ってコンピュータ300が処理を実行することによって実現される。発信情報収集部301cは、入力装置100を介して入力される着目発信情報に呼応して発信されたという対応関係が存在する発信情報を被影響発信情報として収集する機能を備える。また、発信情報収集部301cは、被影響発信情報が着目発信情報以外の発信情報にも呼応して発信されたという対応関係が存在する場合、このような着目発信情報と競合関係にある発信情報を収集する機能を備える。以下、着目発信情報と競合関係にある発信情報を、競合発信情報という。
また、発信情報収集部301cは、これらの競合発信情報に呼応して発信されたという対応関係が存在する発信情報(すなわち、競合発信情報に対する被影響発信情報)を収集する機能を備える。以下、競合発信情報に呼応して発信されたという対応関係が存在する発信情報を、競合被影響発信情報という。
さらに、発信情報収集部301cは、これらの被影響発信情報又は競合被影響発信情報と同時期に発信され、かつ着目発信情報又は競合発信情報のいずれか1つ又は複数に呼応して発信されたという対応関係が存在しない発信情報を、ネットワーク600上から収集する機能を備える。以下、被影響発信情報又は競合被影響発信情報と同時期に発信され、かつ着目発信情報又は競合発信情報のいずれか1つ又は複数に呼応して発信されたという対応関係が存在しない発信情報を、対照発信情報という。
また、発信情報収集部301cは、被影響発信情報や競合被影響発信情報、対照発信情報のいずれかに該当する発信情報を、それぞれ発信者情報とともに特定表現抽出部302に送る(出力する)機能を備える。さらに、発信情報収集部301cは、各発信情報が被影響発信情報に該当するか否か、各競合発信情報に対する競合被影響発信情報に該当するか否か、着目発信情報又は各競合発信情報の対照発信情報に該当するか否か等の各発信情報の属性を示す属性値を求め、影響度計算部304cに送る(出力する)機能を備える。
履歴情報収集部305cは、具体的には、プログラムに従ってコンピュータ300が処理を実行することによって実現される。履歴情報収集部305cは、入力装置100を介して入力される着目発信情報を閲覧したネットワーク利用者が、その閲覧以降の一定時間内において利用したコンピュータ又はネットワーク等の利用履歴を、被影響履歴情報として収集する機能を備える。
また、履歴情報収集部305cは、被影響履歴情報が着目発信情報以外の発信情報の閲覧以降の一定時間内における履歴情報である場合、このような着目発信情報と競合関係にある発信情報を、競合発信情報として収集する機能を備える。さらに、履歴情報収集部305cは、これらの競合発信情報の閲覧以降の一定時間内における履歴情報(すなわち、競合発信情報に対する被影響履歴情報)を収集する機能を備える。以下、競合発信情報の閲覧以降の一定時間内における履歴情報を、競合被影響履歴情報という。
また、履歴情報収集部305cは、これらの被影響履歴情報又は競合被影響履歴情報と同時期に記録され、かつ着目発信情報又は競合発信情報のいずれか1つ又は複数を閲覧していない、若しくは閲覧後一定時間以上経過しているネットワーク利用者の履歴情報を、対照履歴情報としてネットワーク600から収集する機能を備える。
また、履歴情報収集部305cは、収集した被影響履歴情報や競合被影響履歴情報、対照履歴情報のいずれかに該当する履歴情報を、それぞれ利用者情報とともに特定履歴抽出部306に送る(出力する)機能を備える。
さらに、履歴情報収集部305cは、各履歴情報が被影響履歴情報に該当するか否かや、各競合発信情報に対する競合被影響履歴情報に該当するか否か、着目発信情報又は各競合発信情報の対照履歴情報に該当するか否か等の各履歴情報の属性を示す属性値を求め、影響度計算部304cに送る(出力する)機能を備える。
影響度計算部304cは、具体的には、プログラムに従ってコンピュータ300が処理を実行することによって実現される。影響度計算部304cは、発信情報収集部301cによって得られた(求められた)各発信情報の属性値と、表現スコア変換部303によって得られた(求められた)各発信情報に対応する発信者情報、対象情報及び表現スコアの組と、履歴情報収集部305cによって得られた(求められた)各履歴情報の属性値と、履歴スコア変換部307によって得られた(求められた)各履歴情報に対応する利用者情報、対象情報及び履歴スコアの組とに基づいて、着目発信情報の影響度を計算する機能を備える。また、影響度計算部304cは、求めた着目発信情報の影響度を出力装置200に出力させる機能を備える。
また、本実施形態では、補助記憶装置400は、特定表現抽出パタン記憶部401と、表現スコア変換パタン記憶部402と、特定履歴抽出パタン記憶部403と、履歴スコア変換パタン記憶部404とを含む。なお、本実施形態において、特定表現抽出パタン記憶部401及び表現スコア変換パタン記憶部402が記憶する情報は、第1の実施形態で示した情報と同様である。また、特定履歴抽出パタン記憶部403及び履歴スコア変換パタン記憶部404が記憶する情報は、第2の実施形態で示した情報と同様である。
次に、動作について説明する。図8は、第3の実施形態における評価システム30が実行する処理の流れを示すフローチャートである。なお、本実施形態において、ステップS12,S13の処理は、第1の実施形態で示したそれらの処理と同様である。また、ステップS25,S26の処理は、第2の実施形態で示したそれらの処理と同様である。
ステップS31では、まず、発信情報収集部301cは、入力装置100を介して入力される着目発信情報に呼応して発信されたという対応関係が存在する発信情報を、被影響発信情報として収集する。
また、発信情報収集部301cは、被影響発信情報が着目発信情報以外の発信情報にも呼応して発信されたという対応関係が存在する場合、このような着目発信情報と競合関係にある発信情報を、競合発信情報として収集する。また、発信情報収集部301cは、これらの競合発信情報に呼応して発信されたという対応関係が存在する発信情報(すなわち、競合発信情報に対する被影響発信情報)を、競合被影響発信情報として収集する。
さらに、発信情報収集部301cは、これらの被影響発信情報又は競合被影響発信情報と同時期に発信され、かつ、着目発信情報又は競合発信情報のいずれか1つ又は複数に呼応して発信されたという対応関係が存在しない発信情報を、対照発信情報としてネットワーク600上から収集する。
次に、発信情報収集部301cは、収集した被影響発信情報や競合被影響発信情報、対照発信情報のいずれかに該当する発信情報を、それぞれ発信者情報とともに特定表現抽出部302に送る(出力する)。さらに、発信情報収集部301cは、各発信情報が被影響発信情報に該当するか否かや、各競合発信情報に対する競合被影響発信情報に該当するか否か、着目発信情報又は各競合発信情報の対照発信情報に該当するか否か等の各発信情報の属性値を、影響度計算部304cに送る(出力する)。
ステップS34では、履歴情報収集部305cは、入力装置100を介して入力される着目発信情報を閲覧したネットワーク利用者が、その閲覧以降の一定時間内において利用したコンピュータ又はネットワーク等の利用履歴を、被影響履歴情報として収集する。
また、履歴情報収集部305cは、被影響履歴情報が着目発信情報以外の発信情報の閲覧以降一定時間内における履歴情報である場合、このような着目発信情報と競合関係にある発信情報を、競合発信情報として収集する。また、履歴情報収集部305cは、これらの競合発信情報の閲覧以降一定時間内における履歴情報(すなわち、競合発信情報に対する被影響履歴情報)を、競合被影響履歴情報として収集する。
さらに、履歴情報収集部305cは、これらの被影響履歴情報又は競合被影響履歴情報と同時期に記録され、かつ着目発信情報又は競合発信情報のいずれか1つ又は複数を閲覧していない、若しくは閲覧後一定時間以上経過しているネットワーク利用者の履歴情報を、対照履歴情報としてネットワーク600から収集する。
次に、履歴情報収集部305cは、収集した被影響履歴情報や競合被影響履歴情報、対照発信情報のいずれかに該当する履歴情報を、それぞれ利用者情報とともに特定履歴抽出部306に送る(出力する)。さらに、履歴情報収集部305cは、各履歴情報が被影響履歴情報に該当するか否かや、各競合発信情報に対する競合被影響履歴情報に該当するか否か、着目発信情報又は各競合発信情報の対照履歴情報に該当するか否か等の各履歴情報の属性値を、影響度計算部304cに送る(出力する)。
ステップS37では、影響度計算部304cは、ステップS31において発信情報収集部301cによって得られた(求められた)各発信情報の属性値と、ステップS13において表現スコア変換部303によって得られた(求められた)各発信情報の発信者情報、対象情報及び表現スコアの組と、ステップS34において履歴情報収集部305cによって得られた(求められた)各履歴情報の属性値と、ステップS26において履歴スコア変換部307によって得られた(求められた)各履歴情報の利用者情報、対象情報及び履歴スコアの組とに基づいて、着目発信情報の影響度を計算する。そして、影響度計算部304cは、求めた着目発信情報の影響度を出力装置200に出力させる。
以上のように、本実施形態によれば、ある発信情報が他の発信情報や受信者に及ぼしている影響力を、第2の実施の形態で示した評価システム20と比較して、さらに高い精度で定量的に分析することを可能とする。
すなわち、本実施形態では、評価対象の発信情報と同時に被影響発信情報及び被影響履歴情報に対して直接影響を及ぼしている競合発信情報の表現スコア及び履歴スコアを求める。また、評価対象の発信情報と競合発信情報との被影響発信情報及び被影響履歴情報に対する影響の寄与率を求める。そして、評価対象の発信情報の影響度を求める際に、被影響発信情報及び被影響履歴情報における影響度のうち、競合発信情報による寄与分を差し引いて評価する。そのようにすることにより、様々な発信情報が同時に閲覧者に影響を及ぼしている状況においても、評価対象の発信情報が直接的に閲覧者に与えた影響の大きさをより精度良く評価することができる。従って、ある発信情報が他の発信情報や受信者に及ぼしている影響力を、さらに高い精度で定量的に分析することができる。
次に、本発明の具体的な実施例について図面を参照して説明する。なお、第3の実施形態が第1の実施形態及び第2の実施形態の両方を包含しているので、本実施例では、第3の実施形態で示した評価システム30に対する具体例を示す。
まず、評価システム30は、入力装置100から、着目発信情報として、発信情報1を入力したものとする。この場合、図9に示すように、ネットワーク上に発信情報1〜9が存在しているものとする。また、ネットワーク上に存在する各発信情報1〜9間に、図9に示すような有向リンク関係と時間関係とが存在するものとする。なお、図9に矢印で示される有向リンク関係は、ある発信情報が他の発信情報の影響を受けて発信されたものであることを示す。図9では、例えば、発信情報4,7,8は、発信情報1の影響を受けて発信されたものであることが分かる。また、本実施例において、発信情報の発信者と発信情報の内容とは、図10に示すとおりであるとする。
図9及び図10に示す例において、評価システム30の発信情報収集部301cは、発信情報1にリンクを張っている発信情報4、発信情報7及び発信情報8を、被影響発信情報として収集する。
また、発信情報収集部301cは、被影響発信情報である発信情報7が着目発信情報である発信情報1以外の発信情報2にもリンクを張っているので、このような着目発信情報と競合関係にある発信情報2を、競合発信情報として収集する。また、発信情報収集部301cは、競合発信情報である発信情報2に呼応して発信されたという対応関係が存在する発信情報6を、発信情報7とともに、発信情報2に対する競合被影響発信情報として収集する。
さらに、発信情報収集部301cは、これらの被影響発信情報又は競合被影響発信情報である発信情報4、発信情報6、発信情報7及び発信情報8と同時期に発信され、かつ着目発信情報又は競合発信情報のいずれか1つ又は複数に呼応して発信されたという対応関係が存在しない発信情報3、発信情報5及び発信情報9を、対照発信情報としてネットワーク上から収集する(ステップS31)。
そして、発信情報収集部301cは、以上の処理により収集した被影響発信情報、競合被影響発信情報及び対照発信情報のいずれかに該当する発信情報3〜9を、それぞれの発信者情報とともに特定表現抽出部302に送る(出力する)。
さらに、発信情報収集部301cは、各発信情報が被影響発信情報に該当するか否かや、各競合発信情報に対する競合被影響発信情報に該当するか否か、着目発信情報又は各競合発信情報の対照発信情報に該当するか否か等の各発信情報の属性値を求め、影響度計算部304cに送る(出力する)。本実施例では、発信情報収集部301cは、図11に示す各発信情報の属性値を求め、影響度計算部304cに出力する。なお、発信情報収集部301cは、例えば、各発信情報間の有向リンク関係に基づいて、各発信情報の属性値を求めてもよい。また、例えば、発信情報収集部301cは、ユーザの入力操作に従って、各発信情報の属性値を生成してもよい。
次に、特定表現抽出部302は、ステップS31で発信情報収集部301cによって収集された発信情報3〜9に基づいて、特定表現抽出パタン記憶部401に記憶された特定表現抽出パタンを用いて、対象情報と特定表現との組を抽出する(ステップS12)。例えば、特定表現抽出部302は、図12に示す特定表現抽出パタンを用いて、発信者が様々な対象に対して行う発言者の評価や意見、発言者が関連して行った行動等を記述した表現から、対象情報と特定表現との組を抽出する。
図13は、特定表現抽出部302が抽出する発信者情報、対象情報及び特定表現の例を示す説明図である。本実施例では、特定表現抽出部302は、図13に示すような発信者情報、対象情報及び特定表現の組を得る。そして、特定表現抽出部302は、この抽出した発信者情報、対象情報及び特定表現の組を表現スコア変換部303に送る(出力する)。
次に、表現スコア変換部303は、ステップS12で特定表現抽出部302によって抽出された対象情報と特定表現との組から、表現スコア変換パタン記憶部402に記憶された表現スコア変換パタンを用いて、表現スコアを求める(ステップS13)。本実施例では、表現スコア変換部303は、図14に示す表現スコア変換パタンを用いて、図15に示すような発信者情報、対象情報、及び表現スコアの組を求める。そして、表現スコア変換部303は、求めた発信者情報、対象情報、及び表現スコアの組を出力する。
次に、履歴情報収集部305cは、着目発信情報として入力装置100を介して入力された発信情報1を閲覧したネットワーク利用者が、その閲覧以降一定時間内において利用したコンピュータ又はネットワーク等の利用履歴を、被影響履歴情報として収集する。
図16は、発信情報1に対する被影響履歴情報、競合被影響履歴情報、及び対照発信情報の例を示す説明図である。本実施例では、履歴情報収集部305cは、図16に示すように、ユーザGがある時点で発信情報1を閲覧していた場合、その閲覧後一定時間以内の履歴情報である「発信情報7を発信」、「AA−エクセサイズのDVD購入ページ閲覧」及び「オンライン決済」を、被影響履歴情報として収集する。
また、履歴情報収集部305cは、これらの被影響履歴情報が発信情報2である閲覧以降一定時間内における履歴情報であるので、着目発信情報である発信情報1と競合関係にある発信情報2を競合発信情報とし、発信情報2の閲覧以降一定時間内における履歴情報を、競合被影響履歴情報として収集する。
本実施例では、発信情報1と発信情報2との閲覧がほぼ同時であったとし、競合被履歴情報が被影響履歴情報と一致しているとする。この場合に、履歴情報収集部305cは、これらの被影響履歴情報又は競合被影響履歴情報と同時期に記録され、かつ着目発信情報又は競合発信情報のいずれか1つ又は複数を閲覧していない、若しくは閲覧後一定時間以上経過しているネットワーク利用者の履歴情報を、対照発信情報として収集する(ステップS34)。
本実施例では、履歴情報収集部305cは、図16に示すように、ユーザIが発信情報1及び発信情報2を閲覧していないので、「AA−エクセサイズのDVD購入ページ閲覧」及び「発信情報9を発信」を、対照発信情報として収集する。
次に、履歴情報収集部305cは、上記の処理に従って収集したユーザGの履歴情報が被影響履歴情報と競合被影響履歴情報とに該当し、ユーザIの履歴情報が対照発信情報に該当するので、図17に示すように、収集した各履歴情報をそれぞれ利用者情報とともに特定履歴抽出部306に送る(出力する)。
さらに、履歴情報収集部305cは、各履歴情報が被影響履歴情報に該当するか否かや、各競合発信情報に対する競合被影響履歴情報に該当するか否か、着目発信情報又は各競合発信情報の対照発信情報に該当するか否か等の各履歴情報の属性値を求め、影響度計算部304cに送る(出力する)。本実施例では、履歴情報収集部305cは、図18に示す各履歴情報の属性値を求め、影響度計算部304cに出力する。なお、履歴情報収集部305cは、例えば、収集した履歴情報に示される履歴に基づいて、各履歴情報の属性値を求めてもよい。また、例えば、履歴情報収集部305cは、ユーザの入力操作に従って、各履歴情報の属性値を生成してもよい。
次に、特定履歴抽出部306は、ステップS34で履歴情報収集部305cによって収集された利用履歴に基づいて、特定履歴抽出パタン記憶部403に記憶された特定履歴抽出パタンを用いて、履歴情報3〜7から対象情報と特定履歴との組を抽出する(ステップS25)。本実施例では、図17に示す履歴情報に基づいて、図19に示す特定履歴抽出パタンを用いて、対象情報と特定履歴との組を抽出する。また、特定履歴抽出部306は、図20に示すような利用者情報、対象情報、及び特定履歴の組を履歴スコア変換部307に送る(出力する)。
次に、履歴スコア変換部307は、ステップS25で特定履歴抽出部306によって抽出された対象情報と特定履歴との組から、履歴スコア変換パタン記憶部404に記憶された履歴スコア変換パタンを用いて、履歴スコアを求める(ステップS26)。本実施例では、履歴スコア変換部307は、図21に示す履歴スコア変換パタンを用いて、図22に示すような利用者情報、対象情報及び履歴スコアの組を生成する。そして、履歴スコア変換部307は、生成した利用者情報、対象情報及び履歴スコアの組を出力する。
次に、影響度計算部304cは、発信情報収集部301cによって得られた発信情報3〜9の属性値と、表現スコア変換部303によって得られた発信情報3〜9の発信者情報、対象情報及び表現スコアの組と、履歴情報収集部305cによって得られた履歴情報3〜7の属性値と、履歴スコア変換部307によって得られた履歴情報3〜7の利用者情報、対象情報及び履歴スコアの組とに基づいて、着目発信情報の影響度を計算する(ステップS37)。
本実施例では、影響度計算部304cは、図11に示す発信情報3〜9の属性値と、図15に示す発信情報3〜9の発信者情報、対象情報及び表現スコアの組と、図18に示す履歴情報3〜7の属性値と、図22に示す履歴情報3〜7の利用者情報、対象情報及び履歴スコアの組とに基づいて、着目発信情報の影響度を計算する。そして、影響度計算部304cは、求めた着目発信情報の影響度を出力装置200に出力させる。
次に、影響度計算部304cによる影響度の計算方法の一例について説明する。まず、影響度計算部304cは、競合を考慮しないで、着目発信情報である発信情報1に対して、各被影響発信情報の表現スコアから対照発信情報の表現スコアの平均値を引いた値(減算した値)を影響スコアとして求める。
本実施例では、影響度計算部304cは、対照発信情報の表現スコアの平均値を、発信情報3,5,6,9に対するそれぞれの表現スコア+1,+1,+0,−2を平均し、+0と求める。従って、本実施例では、影響度計算部304cは、競合を考慮しない着目発信情報の表現における影響スコアを、発信情報4,7,8に対して、それぞれ+10,+5,+2,+5,+10と求める。また、影響度計算部304cは、それら影響スコアの合計を、競合を考慮しない指示発信情報の表現における影響度として、+32と求める。
次に、影響度計算部304cは、競合発信情報である発信情報2に対しても同様の処理を行い、競合を考慮しない競合発信情報の表現における影響度を求める。本実施例では、影響度計算部304cは、競合発信情報に対する対照発信情報の表現スコアの平均値を、発信情報3,4,5,8,9に対するそれぞれの表現スコア+1,+10,+5,+1,+10,−2を平均し、+5と求める。従って、本実施例では、影響度計算部304cは、競合を考慮しない競合発信情報の表現における影響度を、発信情報6,7の表現スコアからそれぞれ+5を引いた値(減算した値)−5,+2を合計し、−3と求める。
次に、影響度計算部304cは、被影響発信情報でありかつ競合被影響発信情報である発信情報7の表現スコア+7を、競合を考慮しない着目発信情報及び競合発信情報の表現における影響度の比、+32対−3で分配する処理を行う。このように競合を考慮した計算を行うことによって、影響度計算部304cは、結果として、発信情報7の競合を考慮して補正した表現スコアを、+7.724と求める。
さらに、影響度計算部304cは、この補正した表現スコア+7.724を、発信情報7に対する2つの対象情報に2対5で分配する処理を行い、+2.21と+5.514と求める。そして、影響度計算部304cは、図23に示すように、各発信情報4〜8について、発信者情報、対象情報、及び競合を考慮した影響スコアを求める。
次に、影響度計算部304cは、履歴情報に対しても、同様に競合を考慮した影響スコアを求める。まず、影響度計算部304cは、競合を考慮しないで、着目発信情報である発信情報1に対して、各被影響履歴情報の表現スコアから対照発信情報の履歴スコアの平均値を引いた値(減算した値)を影響スコアとして求める。
本実施例では、影響度計算部304cは、対照発信情報の履歴スコアの平均値を、履歴情報6,7に対するそれぞれの履歴スコア+1,+2を平均し、+1.5と求める。従って、本実施例では、影響度計算部304cは、競合を考慮しない着目発信情報の履歴における影響スコアを、履歴情報3,4,5に対して、それぞれ+0.5,−0.5,+8.5と求める。また、影響度計算部304cは、それら影響スコアの合計を、競合を考慮しない指示発信情報の表現における影響度として、+8.5と求める。
次に、影響度計算部304cは、競合発信情報である発信情報2に対しても同様の処理を行い、競合を考慮しない競合発信情報の履歴における影響度を求める。本実施例では、影響度計算部304cは、競合発信情報に対する対照発信情報の履歴スコアの平均値を、履歴情報6,7に対するそれぞれの履歴スコア+1,+2を平均し、+1.5と求める。従って、本実施例では、影響度計算部304cは、競合を考慮しない競合発信情報の履歴における影響度を、履歴情報3,4,5の履歴スコアからそれぞれ+1.5を引いた値(減算した値)+0.5,−0.5、+8.5を合計し、+8.5と求める。
次に、影響度計算部304cは、被影響履歴情報でありかつ競合被影響履歴情報である履歴情報3,4,5の履歴における影響スコア+0.5,−0.5,+8.5の値を、それぞれ競合を考慮しない着目発信情報と競合発信情報の履歴における影響度の比、1対1(すなわち、+8.5対+8.5)で分配する処理を行う。このように競合を考慮した計算を行うことによって、影響度計算部304cは、結果として、履歴情報3,4,5の競合を考慮した履歴に対する影響スコアを、図23に示すように、履歴情報3〜5に対して、それぞれ+0.25,−0.25,+4.25と求める。
さらに、影響度計算部304cは、競合を考慮した影響スコアの合計を求めることにより、着目発信情報の影響度を求める。ただし、影響度計算部304cは、発信者情報と対象情報との組が重複する情報については、それらの中で値が最大である影響スコアのみを加算する。
例えば、図23に示す例では、発信情報7と履歴情報5とにおいて、発信者情報(ユーザG)と対象情報(AA−エクセサイズのDVD)とが一致するので、影響度計算部304cは、これらの影響スコア+2.25,+4.25のうち値の大きい4.25を用いて、着目発信情報の影響度を求める。すなわち、影響度計算部304cは、着目発信情報の影響度を、+10,+5,+5.514,+10,+0.25,−0.25,+4.25の合計により、34.764と求める。
次に、本発明による評価システムの最小構成について説明する。図24は、評価システムの最小の構成例を示すブロック図である。図24に示すように、評価システムは、最小の構成要素として、影響度計算部304aを含む。
図24に示す最小構成の評価システムにおいて、影響度計算部304aは、着目する発信情報である着目発信情報に対して、その着目発信情報を参照して発信された発信情報である被影響発信情報中の表現に基づいて、着目発信情報が表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行する機能を備える。
なお、上記の各実施形態及び実施例では、以下の(1)〜(10)に示すような情報影響力評価システムの特徴的構成が示されている。
(1)情報影響力評価システムは、着目する発信情報である着目発信情報に対して、当該着目発信情報を参照して発信された発信情報である被影響発信情報中の表現に基づいて、着目発信情報が表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行する影響度評価部(例えば、影響度計算部304aによって実現される)を備えたことを特徴とする。
(2)情報影響力評価システムにおいて、影響度評価部は、着目発信情報に対して、被影響発信情報中の評価又は行動を示す表現に基づいて、着目発信情報が表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行するように構成されていてもよい。
(3)情報影響力評価システムは、着目発信情報に対して、ネットワーク上から、被影響発信情報と、当該着目発信情報を参照せずに発信された発信情報である対照発信情報とを収集する発信情報収集部(例えば、発信情報収集部301aによって実現される)を備え、影響度評価部は、発信情報収集部が収集した被影響発信情報中の評価又は行動を示す表現と、発信情報収集部が収集した対照発信情報中の評価又は行動を示す表現との比較に基づいて、着目発信情報が表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行するように構成されていてもよい。
(4)情報影響力評価システムにおいて、影響度評価部(例えば、影響度計算部304b)は、着目発信情報に対して、当該着目発信情報を閲覧した利用者による閲覧後の利用履歴である被影響履歴情報中に含まれる利用者が行った行為を示す情報に基づいて、着目発信情報が履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行するように構成されていてもよい。
(5)情報影響力評価システムは、着目発信情報に対して、ネットワーク上から、当該着目発信情報を閲覧した利用者による閲覧後一定時間内の利用履歴である被影響履歴情報と、当該着目発信情報を閲覧しない又は閲覧後一定時間以上経過した後の利用者による同時期における利用履歴である対照履歴情報とを収集する履歴情報収集部(例えば、履歴情報収集部305bによって実現される)を備え、影響度評価部(例えば、影響度計算部304b)は、履歴情報収集部が収集した被影響履歴情報中に含まれる利用者がネットワーク又はコンピュータを介して行った行為を示す情報と、履歴情報収集部が収集した対照履歴情報に含まれる利用者がネットワーク又はコンピュータを介して行った行為を示す情報との比較に基づいて、着目発信情報が利用者の履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行するように構成されていてもよい。
(6)情報影響力評価システムにおいて、影響度評価部(例えば、影響度計算部304b)は、着目発信情報に対して、被影響発信情報中の表現と、当該着目発信情報を閲覧した利用者による閲覧後の利用履歴である被影響履歴情報との両方に基づいて、着目発信情報が発信者の表現及び利用者の履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行するように構成されていてもよい。
(7)情報影響力評価システムにおいて、影響度評価部(例えば、影響度計算部304c)は、着目発信情報に対して、当該着目発信情報を参照するとともに当該着目発信情報以外の発信情報を参照して発信された被影響発信情報が存在するときに、着目発信情報と、被影響発信情報によって参照された着目発信情報以外の競合する発信情報である競合発信情報とが表現に及ぼした影響度を、それぞれの影響の強さに応じて分配する処理を行うことにより、競合発信情報の影響を補正する処理を実行するように構成されていてもよい。
(8)情報影響力評価システムにおいて、影響度評価部(例えば、影響度計算部304c)は、着目発信情報に対して、当該着目発信情報を閲覧するとともに当該着目発信情報以外の発信情報を閲覧した利用者による閲覧後一定時間内の利用履歴である被影響履歴情報を用いる際に、利用者によって閲覧された着目発信情報以外の競合する発信情報である競合発信情報とが履歴に及ぼした影響度を、それぞれの影響の強さに応じて分配する処理を行うことにより、競合発信情報の影響を補正する処理を実行するように構成されていてもよい。
(9)情報影響力評価システムは、被影響発信情報を収集する発信情報収集部(例えば、発信情報収集部301aによって実現される)と、発信情報収集部が収集した被影響発信情報に基づいて、被影響発信情報中に含まれる影響力の評価対象となる対象情報と、被影響発信情報中に含まれる対象情報に対する作用を特定可能な特定表現との組を抽出する特定表現抽出部(例えば、特定表現抽出部302によって実現される)と、特定表現抽出部が抽出した対象情報と特定表現との組に基づいて、所定のスコア値(例えば、表現スコア)を求めるスコア算出部(例えば、表現スコア変換部303によって実現される)と、スコア算出部が求めたスコア値に基づいて、着目発信情報が他の発信情報又は受信者に及ぼしている影響度の度合いを示す影響度を求める影響度計算部(例えば、影響度計算部304aによって実現される)とを備えるように構成されていてもよい。
(10)情報影響力評価システムは、発信情報から対象情報と特定表現との組を抽出するためのパタンである特定表現抽出パタンを予め記憶する特定表現抽出パタン記憶部(例えば、特定表現抽出パタン記憶部401によって実現される)と、対象情報と特定表現との組からスコア値を求めるためのパタンであるスコア算出パタン(例えば、表現スコア変換パタン)を予め記憶するスコア算出パタン記憶部(例えば、表現スコア変換パタン記憶部402によって実現される)とを備え、特定表現抽出部は、特定表現抽出パタン記憶部が記憶する特定表現抽出パタンを用いて、対象情報と特定表現との組を抽出し、スコア算出部は、スコア算出パタン記憶部が記憶するスコア算出パタンを用いて、所定のスコア値を求めるように構成されていてもよい。
本出願は、2007年10月18日に出願された、日本国特許出願2007−271765号に基づく。本明細書中に日本国特許出願2007−271765号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
本発明は、発信情報の影響力を高い即時性と高い精度とで定量的に分析することを可能とするため、マーケティングやCRM等の分野における重要評判情報の分析やアフィリエイト分析、クレーム分析等を行う消費者コミュニティーの発信情報分析ツールといった用途に適用できる。また、本発明は、ブログやメールマガジン、電子掲示板、電子メール等の影響度分析ツールといった用途に適用できる。

Claims (30)

  1. 被影響発信情報は着目発信情報を参照した発信情報であって、前記被影響発信情報が含む表現に基づいて、前記着目発信情報が前記表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行することを特徴とする、
    情報影響力評価方法。
  2. 前記被影響発信情報が含む評価又は行動を示す表現に基づいて、前記着目発信情報が前記評価又は表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
    請求項1に記載の情報影響力評価方法。
  3. ネットワーク上から、前記被影響発信情報と、前記着目発信情報を参照せずに発信された発信情報である対照発信情報とを収集し、
    前記被影響発信情報が含む評価又は行動を示す表現と、前記対照発信情報が含む評価又は行動を示す表現との比較に基づいて、前記着目発信情報が前記被影響発信情報の評価又は表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
    請求項1に記載の情報影響力評価方法。
  4. 被影響履歴情報は前記着目発信情報を閲覧した利用者による利用履歴であって、前記被影響履歴情報が含む利用者の行為を示す情報に基づいて、前記着目発信情報が前記履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
    請求項1に記載の情報影響力評価方法。
  5. ネットワーク上から、前記着目発信情報を閲覧した利用者による前記閲覧後一定時間内の利用履歴である被影響履歴情報と、前記着目発信情報を閲覧しない又は前記閲覧後一定時間以上経過した後の前記利用者による同時期における利用履歴である対照履歴情報とを収集し、
    前記被影響履歴情報は利用者がネットワーク又はコンピュータを介して行った行為を示す情報を含み、
    前記対照履歴情報は利用者がネットワーク又はコンピュータを介して行った行為を示す情報を含み、
    前記2つの行為を示す情報の比較に基づいて、前記着目発信情報が前記被影響履歴情報の履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
    請求項1に記載の情報影響力評価方法。
  6. 被影響発信情報が含む表現と、前記着目発信情報を閲覧した利用者による前記閲覧後の利用履歴である被影響履歴情報との両方に基づいて、前記着目発信情報が発信者の前記表現及び前記履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
    請求項1に記載の情報影響力評価方法。
  7. 前記被影響発信情報が前記着目発信情報を参照するとともに前記着目発信情報以外の発信情報を参照して発信された被影響発信情報が存在するときに、前記着目発信情報と、前記被影響発信情報の参照元であり、前記着目発信情報以外の競合する発信情報である競合発信情報と、が前記表現に及ぼした影響度を、それぞれの影響の強さに応じて分配する処理を行うことにより、前記競合発信情報の影響を補正する処理を実行する、
    請求項1に記載の情報影響力評価方法。
  8. 前記利用者が前記着目発信情報および前記着目発信情報以外の発信情報を閲覧した後一定時間内の利用履歴である被影響履歴情報を用いる際に、利用者によって閲覧された前記着目発信情報以外の競合する発信情報である競合発信情報及び着目発信情報が履歴に及ぼした影響度を、それぞれの影響の強さに応じて分配する処理を行うことにより、前記競合発信情報の影響を補正する処理を実行する、
    請求項1に記載の情報影響力評価方法。
  9. 前記被影響発信情報を収集し、
    前記被影響発信情報は、影響力の評価対象となる対象情報と、対象情報に対する作用を特定可能な特定表現とを含み、
    前記被影響発信情報に基づいて、前記対象情報と前記特定表現との組を抽出し、
    抽出した前記対象情報と前記特定表現との組に基づいて、所定のスコア値を求め、
    求めた前記スコア値に基づいて、着目発信情報が他の発信情報又は受信者に及ぼしている影響度の度合いを示す影響度を求める、
    請求項1に記載の情報影響力評価方法。
  10. 予め記憶手段に記憶する発信情報から対象情報と特定表現との組を抽出するためのパタンである特定表現抽出パタンを用いて、対象情報と特定表現との組を抽出し、
    予め記憶手段に記憶する対象情報と特定表現との組からスコア値を求めるためのパタンであるスコア算出パタンを用いて、所定のスコア値を求める、
    請求項9に記載の情報影響力評価方法。
  11. 被影響発信情報は着目発信情報を参照した発信情報であって、前記被影響発信情報が含む表現に基づいて、前記着目発信情報が前記表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行する影響度評価手段を備えることを特徴とする、
    情報影響力評価システム。
  12. 前記影響度評価手段は、前記被影響発信情報が含む評価又は行動を示す表現に基づいて、前記着目発信情報が前記評価または表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
    請求項11に記載の情報影響力評価システム。
  13. ネットワーク上から、前記被影響発信情報と、前記着目発信情報を参照せずに発信された発信情報である対照発信情報とを収集する発信情報収集手段を備え、
    影響度評価手段は、前記発信情報収集手段が収集した前記被影響発信情報が含む評価又は行動を示す表現と、前記発信情報収集手段が収集した前記対照発信情報が含む評価又は行動を示す表現との比較に基づいて、前記着目発信情報が前記被影響発信情報の評価又は表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
    請求項11に記載の情報影響力評価システム。
  14. 影響度評価手段は、被影響履歴情報は前記着目発信情報を閲覧した利用者による利用履歴であって、前記被影響履歴情報が含む利用者の行為を示す情報に基づいて、前記着目発信情報が前記履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
    請求項11に記載の情報影響力評価システム。
  15. ネットワーク上から、前記着目発信情報を閲覧した利用者による前記閲覧後一定時間内の利用履歴である被影響履歴情報と、前記着目発信情報を閲覧しない又は前記閲覧後一定時間以上経過した後の前記利用者による同時期における利用履歴である対照履歴情報とを収集する履歴情報収集手段を備え、
    影響度評価手段は、前記履歴情報収集手段が収集した前記被影響履歴情報は利用者がネットワーク又はコンピュータを介して行った行為を示す情報を含み、
    前記履歴情報収集手段が収集した前記対照履歴情報は利用者がネットワーク又はコンピュータを介して行った行為を示す情報を含み、
    前記2つの行為を示す情報の比較に基づいて、前記着目発信情報が前記被影響履歴情報の履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
    請求項11に記載の情報影響力評価システム。
  16. 影響度評価手段は、被影響発信情報が含む表現と、前記着目発信情報を閲覧した利用者による前記閲覧後の利用履歴である被影響履歴情報との両方に基づいて、前記着目発信情報が発信者の前記表現及び前記履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行する、
    請求項11に記載の情報影響力評価システム。
  17. 影響度評価手段は、前記被影響発信情報が前記着目発信情報を参照するとともに前記着目発信情報以外の発信情報を参照して発信された被影響発信情報が存在するときに、前記着目発信情報と、前記被影響発信情報の参照元であり、前記着目発信情報以外の競合する発信情報である競合発信情報と、が前記表現に及ぼした影響度を、それぞれの影響の強さに応じて分配する処理を行うことにより、前記競合発信情報の影響を補正する処理を実行する、
    請求項11に記載の情報影響力評価システム。
  18. 影響度評価手段は、利用者が前記着目発信情報および前記着目発信情報以外の発信情報を閲覧した後一定時間内の利用履歴である被影響履歴情報を用いる際に、利用者によって閲覧された前記着目発信情報以外の競合する発信情報である競合発信情報及び着目発信情報が履歴に及ぼした影響度を、それぞれの影響の強さに応じて分配する処理を行うことにより、前記競合発信情報の影響を補正する処理を実行する、
    請求項11に記載の情報影響力評価システム。
  19. 前記被影響発信情報を収集する発信情報収集手段と、
    前記被影響発信情報は、影響力の評価対象となる対象情報と、対象情報に対する作用を特定可能な特定表現とを含み、
    前記発信情報収集手段が収集した前記被影響発信情報に基づいて、前記対象情報と前記被特定表現との組を抽出する特定表現抽出手段と、
    前記特定表現抽出手段が抽出した前記対象情報と前記特定表現との組に基づいて、所定のスコア値を求めるスコア算出手段と、
    前記スコア算出手段が求めた前記スコア値に基づいて、着目発信情報が他の発信情報又は受信者に及ぼしている影響度の度合いを示す影響度を求める影響度計算手段と、を備える、
    請求項11に記載の情報影響力評価システム。
  20. 発信情報から対象情報と特定表現との組を抽出するためのパタンである特定表現抽出パタンを予め記憶する特定表現抽出パタン記憶手段と、
    対象情報と特定表現との組からスコア値を求めるためのパタンであるスコア算出パタンを予め記憶するスコア算出パタン記憶手段とを備え、
    特定表現抽出手段は、前記特定表現抽出パタン記憶手段が記憶する前記特定表現抽出パタンを用いて、対象情報と特定表現との組を抽出し、
    スコア算出手段は、前記スコア算出パタン記憶手段が記憶するスコア算出パタンを用いて、所定のスコア値を求める、
    請求項19に記載の情報影響力評価システム。
  21. コンピュータに、
    被影響発信情報は着目発信情報を参照した発信情報であって、前記被影響発信情報が含む表現に基づいて、前記着目発信情報が前記表現に及ぼした影響度を評価する影響度評価処理を実行させる、
    情報影響力評価用プログラム。
  22. コンピュータに、
    前記影響度評価処理で、前記被影響発信情報が含む評価又は行動を示す表現に基づいて、前記着目発信情報が前記評価又は表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行させる、
    請求項21に記載の情報影響力評価用プログラム。
  23. コンピュータに、
    ネットワーク上から、前記被影響発信情報と、前記着目発信情報を参照せずに発信された発信情報である対照発信情報とを収集する発信情報収集処理を実行させ、
    影響度評価処理で、前記被影響発信情報が含む評価又は行動を示す表現と、前記対照発信情報が含む評価又は行動を示す表現との比較に基づいて、前記着目発信情報が前記被影響発信情報の評価又は表現に及ぼした影響度を評価する処理を実行させる、
    請求項21に記載の情報影響力評価用プログラム。
  24. コンピュータに、
    影響度評価処理で、被影響履歴情報は前記着目発信情報を閲覧した利用者による前記閲覧後の利用履歴であって、前記被影響履歴情報が含む利用者の行為を示す情報に基づいて、前記着目発信情報が前記履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行させる、
    請求項21に記載の情報影響力評価用プログラム。
  25. コンピュータに、
    ネットワーク上から、前記着目発信情報を閲覧した利用者による前記閲覧後一定時間内の利用履歴である被影響履歴情報と、前記着目発信情報を閲覧しない又は前記閲覧後一定時間以上経過した後の前記利用者による同時期における利用履歴である対照履歴情報とを収集する発信情報収集処理を実行させ、
    影響度評価処理で、前記被影響履歴情報は利用者がネットワーク又はコンピュータを介して行った行為を示す情報を含み、
    前記対照履歴情報は利用者がネットワーク又はコンピュータを介して行った行為を示す情報を含み、
    前記2つの行為を示す情報の比較に基づいて、前記着目発信情報が前記被影響履歴情報の履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行させる、
    請求項21に記載の情報影響力評価用プログラム。
  26. コンピュータに、
    影響度評価処理で、被影響発信情報が含む表現と、前記着目発信情報を閲覧した利用者による前記閲覧後の利用履歴である被影響履歴情報との両方に基づいて、前記着目発信情報が発信者の前記表現及び前記履歴に及ぼした影響度を評価する処理を実行させる、
    請求項21に記載の情報影響力評価用プログラム。
  27. コンピュータに、
    影響度評価処理で、前記被影響発信情報が前記着目発信情報を参照するとともに当該着目発信情報以外の発信情報を参照して発信された被影響発信情報が存在するときに、前記着目発信情報と、前記被影響発信情報の参照元であり、前記着目発信情報以外の競合する発信情報である競合発信情報と、が前記表現に及ぼした影響度を、それぞれの影響の強さに応じて分配する処理を行うことにより、前記競合発信情報の影響を補正する処理を実行させる、
    請求項21に記載の情報影響力評価用プログラム。
  28. コンピュータに、
    影響度評価処理で、利用者が前記着目発信情報および前記着目発信情報以外の発信情報を閲覧した後一定時間内の利用履歴である被影響履歴情報を用いる際に、利用者によって閲覧された前記着目発信情報以外の競合する発信情報である競合発信情報と及び着目発信情報が履歴に及ぼした影響度を、それぞれの影響の強さに応じて分配する処理を行うことにより、前記競合発信情報の影響を補正する処理を実行させる、
    請求項21に記載の情報影響力評価用プログラム。
  29. コンピュータに、
    前記被影響発信情報を収集する発信情報収集処理と、
    前記被影響発信情報は、影響力の評価対象となる対象情報と、対象情報に対する作用を特定可能な特定表現とを含み、
    前記被影響発信情報に基づいて、前記対象情報と前記特定表現との組を抽出する特定表現抽出処理と、
    抽出した前記対象情報と前記特定表現との組に基づいて、所定のスコア値を求めるスコア算出処理と、
    求めた前記スコア値に基づいて、着目発信情報が他の発信情報又は受信者に及ぼしている影響度の度合いを示す影響度を求める影響度計算処理と、を実行させる、
    請求項21に記載の情報影響力評価用プログラム。
  30. コンピュータに、
    特定表現抽出処理で、予め記憶手段に記憶する発信情報から対象情報と特定表現との組を抽出するためのパタンである特定表現抽出パタンを用いて、対象情報と特定表現との組を抽出する処理を実行させ、
    スコア算出処理で、予め記憶手段に記憶する対象情報と特定表現との組からスコア値を求めるためのパタンであるスコア算出パタンを用いて、所定のスコア値を求める処理を実行させる、
    請求項29に記載の情報影響力評価用プログラム。
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