JPWO2009051010A1 - 画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化方法、および画像復号方法 - Google Patents

画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化方法、および画像復号方法 Download PDF

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Abstract

符号化対象となる4:4:4フォーマットの映像信号の局所的性質に応じて信号相関をよりよく除去して効率的な情報圧縮を行う方法等を提供する。第1の領域に属する各色成分の信号に対して、第2の領域に分割した単位で平均値を得るとともに、第2の領域に対応する平均値分離信号を得る信号分析部と、第2の領域に分割した単位で得られた平均値から構成される平均値信号に対して各色成分ごとに独立に予測符号化を行う平均値信号符号化部と、第2の領域に分割した単位で得られた複数の色成分の平均値分離信号に対して複数用意される色成分間の変換方法を切り替えて変換を施した後、平均値信号符号化部とは独立して符号化を行う平均値分離信号符号化部とを備え、平均値分離信号符号化部は、選択した色成分間の変換を指示する情報を符号化データの一部としてビットストリームへ出力する。

Description

本発明は、画像圧縮符号化技術や圧縮画像データ伝送技術等に用いられる画像信号符号化装置、画像信号復号装置、画像信号符号化方法、および画像信号復号方法に関する。
従来、MPEGやITU-T H.26xなどの国際標準映像符号化方式では、主として4:2:0フォーマットと呼ばれる、標準化された入力信号フォーマットを圧縮処理対象信号として用いてきた。4:2:0とは、RGBなどのカラー動画像信号を輝度成分(Y)と2つの色差成分(Cb、Cr)に変換し、水平・垂直ともに色差成分のサンプル数を輝度成分の半分に削減したフォーマットである。色差成分は輝度成分に比べて視認性が落ちることから、MPEG-4 AVC/H.264(以下、AVC)のような国際標準映像符号化方式(非特許文献1)では、このように符号化を行う前に色差成分のダウンサンプルを行うことで符号化対象の原情報量を削減しておくことを前提としていた。一方、デジタルシネマなどのコンテンツにおいては、コンテンツ制作時の色表現を上映時に正確に再現することを目的として、色差成分をダウンサンプルすることなく輝度成分と同一サンプルで符号化する4:4:4フォーマットでの直接符号化方式を推奨している。この目的に適した方式として、非特許文献2、非特許文献3のような標準方式がある。4:2:0フォーマットと4:4:4フォーマットの違いを図31に示す。同図において、4:2:0フォーマットは輝度(Y)・色差(Cb,Cr)信号から構成され、色差信号のサンプルは輝度信号の2x2サンプル分相当につき1つであるのに対し、4:4:4フォーマットは特に色を表現する色空間をY,Cb,Crに限定せず、各色成分の信号のサンプル比が1:1となっていることを示している。
MPEG-4 AVC(ISO/IEC 14496-10)/ITU-T H.264規格 JPEG2000(ISO/IEC 15444)規格 MPEG-4 AVC(ISO/IEC 14496-10)/ITU-T H.264 Amendment2
例えば、非特許文献3による4:4:4フォーマットの符号化では、図32に示すように、まず、あらかじめ符号化対象となる入力映像信号1001(4:4:4フォーマット)を直接または色空間変換部1002にて適当な色空間(Y,Cb,Crなど)へ変換を行って、マクロブロック(16画素・16ラインの矩形ブロック)の単位で符号化映像信号1003として予測部1004へ入力する。予測部1004では、マクロブロック内の各色成分の画像信号をフレーム内・フレーム間で予測して、予測誤差信号1005を得る。圧縮部1006は、予測誤差信号1005に対してDCT(離散コサイン変換)などの変換処理を施して信号相関を除去した後、量子化して圧縮データ1007を得る。圧縮データ1007は可変長符号化部1008でエントロピー符号化されてビットストリーム1009として出力されるとともに、局所復号部1010に送られ、復号予測誤差信号1011を得る。これを予測誤差信号1005の生成に用いた予測信号1012と加算して復号信号1013を得る。復号信号1013は、以降の符号化映像信号1003のための予測信号1012を生成する目的でメモリ1014に格納される。なお、予測信号1012を得るために予測部1004において決定された予測信号生成用パラメータ1015は可変長符号化部1008へ送られ、ビットストリーム1009として出力される。ここで、予測信号生成用パラメータ1015には、例えば、フレーム内での空間予測をどのように行うかを示すイントラ予測モードや、フレーム間の動き量を示す動きベクトルなどが含まれる。
4:4:4フォーマットの映像信号は、各色成分の同一数のサンプルが含まれており、従来の4:2:0フォーマットの映像信号に比べて冗長な情報量を含んでいる。4:4:4フォーマットの映像信号の圧縮効率を高めるためには、従来の4:2:0フォーマットの固定的な色空間定義(Y,Cb,Cr)に対して、さらに色成分間の冗長度を低減する必要がある。非特許文献3による4:4:4フォーマットの符号化では、符号化映像信号1003は信号の局所的な性質に寄らず、特定の色空間変換処理によって画像全体を一様に変換することによって得られ、予測部1004、圧縮部1006、可変長符号化部1008のいずれにおいても色成分間の相関除去を考慮した信号処理が行われないため、同一画素位置の色成分間の信号相関を最大限に除去しているとはいえない。
そこで、本発明は、符号化対象となる4:4:4フォーマットの映像信号の局所的性質に応じて信号相関をよりよく除去して効率的な情報圧縮を行う方法を提供し、上記従来技術に述べたように、4:4:4フォーマットのような色成分間にサンプル比の区別のない動画像信号を符号化するにあたり、最適性を高めた画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化方法、および画像復号方法を提供することを目的とする。
本発明にかかわる画像符号化装置は、複数の色成分で構成されるカラー画像を入力として、第1の領域に分割した単位で圧縮符号化してビットストリームを生成する画像符号化装置であって、前記第1の領域に属する各色成分の信号に対して、第2の領域に分割した単位で平均値を得るとともに、前記第2の領域に対応する平均値分離信号を得る信号分析部と、前記第2の領域に分割した単位で得られた平均値から構成される平均値信号に対して各色成分ごとに独立に予測符号化を行う平均値信号符号化部と、前記第2の領域に分割した単位で得られた複数の色成分の平均値分離信号に対して複数用意される色成分間の変換方法を切り替えて変換を施した後、前記平均値信号符号化部とは独立して符号化を行う平均値分離信号符号化部とを備え、前記平均値分離信号符号化部は、選択した色成分間の変換を指示する情報を符号化データの一部としてビットストリームへ出力するものである。
本発明の画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化方法、および画像復号方法によれば、Y、Cb、Crなどの固定された色空間に限定せず多様な色空間を利用する符号化を行う場合において、各色成分間に存在する局所的な信号相関を適応的に除去できるように構成することができ、色空間の定義が種々に及ぶ場合にも最適な符号化処理を行うことができる。
実施の形態1における画像符号化装置の構成を示す説明図 信号分析部103の内部構成を示す説明図 N=4の場合の処理の例を示す説明図 第1の信号符号化部106の内部構成を示す説明図 第2の信号符号化部107の内部構成を示す説明図 実施の形態1におけるビットストリーム111の構造を示す説明図 実施の形態1における画像復号装置の構成を示す説明図 信号合成部205の内部構成を示す説明図 N=4の場合の処理の例を示す説明図 第1の信号復号部201の内部構成を示す説明図 第2の信号復号部202の内部構成を示す説明図 実施の形態1における別の画像符号化装置の構成を示す説明図 実施の形態2における画像符号化装置の構成を示す説明図 C0成分符号化部300の内部構成を示す説明図 AC信号生成部308の内部構成を示す説明図 C1成分符号化部310の内部構成を示す説明図 DC予測部311の内部構成を示す説明図 実施の形態2における画像復号装置の構成を示す説明図 実施の形態2におけるビットストリーム111の構造を示す説明図 C0成分復号部401の内部構成を示す説明図 C1成分復号部402の内部構成を示す説明図 実施の形態3における画像符号化装置の構成を示す説明図 予測部500の内部構成を示す説明図 予測モード判定部522の内部構成を示す説明図 実施の形態3におけるビットストリーム111の構造を示す説明図 実施の形態3における画像復号装置の構成を示す説明図 予測部601の内部構成を示す説明図 サンプリング密度パターンを示す説明図 サンプリング密度パターンを示す説明図 サンプリング密度パターンを示す説明図 4:2:0フォーマットと4:4:4フォーマットの違いを示す説明図 従来の4:4:4フォーマットの符号化を示す説明図
実施の形態1.
本実施の形態1では、4:4:4フォーマットで入力される映像フレームを、各色成分ともにM・M画素の矩形領域に分割した単位でフレーム内、フレーム間適応予測を用いて符号化を行う符号化装置、および対応する復号装置について説明する。
1.符号化装置の動作概要
図1に、本実施の形態1における画像符号化装置の構成を示す。4:4:4フォーマットの入力信号100は3つの色成分C0、C1、C2の信号から構成され、領域分割部101において、C0、C1、C2成分の各M・M画素サイズの矩形ブロックからなる符号化単位ブロック102へ分割され、順次信号分析部103へ入力される。図2に信号分析部103の内部構成を示す。信号分析部103では、まず、サブブロック分割部112において、符号化単位ブロック102をC0、C1、C2成分ごとにN・N画素ブロック(N<M)へ分割し、平均値計算部113にてN・N画素ブロックの平均値104を求める。次いで、平均値分離信号生成部114にてN・N画素ブロックの各画素から平均値104を分離した平均値分離信号105(N・N画素ブロック)を得る。N=4の場合の処理の例を図3に示す。平均値104は、符号化単位ブロック102の点線で囲まれる4x4画素ブロックの平均値として算出される。例えばM=16であれば、平均値104で構成される画像データは、符号化単位ブロックの1/16の画素数で構成される。平均値分離信号105は、符号化単位ブロック102の点線で囲まれる4x4画素ブロックの各画素から、対応する平均値104を差し引いて得られる。平均値104から構成される(M/N)・(M/N)画素ブロックは、第1の信号符号化部106にて圧縮符号化され、ビットストリーム108として多重部110へ送られる。平均値分離信号105から構成されるM・M画素ブロックは、第2の信号符号化部107にて圧縮符号化され、ビットストリーム109として多重化部110へ送られる。多重化部110はビットストリーム108と109をマージしてビットストリーム111を出力する。
以上のように符号化装置を構成することにより、以下の効果がある。HDTV(1920画素・1080ライン)などの高精細映像においては、画像の内容を構成する一定数の画素の集まり(例えば映像中の人物などの被写体領域)に比して、1画素が占める面積の割合はきわめて小さい。つまり、N・N画素ブロックが映像フレームサイズに比べて十分に小さい場合、N・N画素ブロック内で画像パターンとして意味をなす信号はその平均値(DC成分)に集約することができる。一方、N・N画素ブロックから平均値を分離した平均値分離信号(AC成分)は、N・N画素ブロック内の画像パターンの方向性を表現するエッジなどの成分をなす。ところが、やはりN・N画素ブロックが映像フレームサイズに比べて十分に小さい場合は、N・N画素ブロック内にもはや画像のパターン構造を示す情報は含まれず、むしろノイズ成分の比率が高い信号になる。このようなノイズ成分相当の情報は、画像のパターン構造の類似度を尺度とする動き補償予測や空間画素予測などを行う際にむしろ予測効率を妨げる要因となる。N・N画素ブロックの平均値(DC成分)をM・M画素ブロック分だけ集めたDC画像は、平均値計算処理過程においてノイズ成分が平滑化され除去されるため、画像パターンをよりよく表現する信号になる。つまり、動き補償予測や空間画素予測を行う信号としてより適切な信号になるといえる。一方、平均値分離信号としてのAC画像は、N・N画素ブロックの面積が映像フレームサイズ全体に比べて十分に小さい場合、画像のパターン構造の類似度を根拠とする空間・時間方向の予測には適さなくなる。したがって、本実施の形態1の符号化装置では、DC画像については、従来技術に述べたフレーム内・フレーム間の予測を用いた符号化を行い、AC画像に対しては、同一画素位置において特定の色成分の画素へ電力が最大限集中する信号に変換した後、フレーム内・フレーム間の予測を使用せずに符号化する。このように構成することによって、HDTV(1920画素・1080ライン)などの高精細の4:4:4フォーマットの映像信号を効率よく符号化することが可能となる。また別の効果として、フレーム内・フレーム間の予測処理をDC画像に限定することにより、予測処理の対象となる画素数が1/{(M/N)・(M/N)}となり、予測処理に要する演算や、メモリに格納すべき予測参照データ数、すなわちメモリ量を削減できる効果もある。
また、もとの映像フレームサイズがモバイル用途で用いられるような小画面である場合は、N・N画素ブロックは映像フレームサイズに比べて相応の面積を占めるようになる。つまり、平均値分離信号(AC成分)は、画像パターンの方向性を表現するエッジなどの成分を表現できるようになる。RGBなど、各色成分がそれぞれに画像のパターン・構造などを保存している信号では、同一空間位置の3つの成分のN・N画素ブロックは相互に画像の構造の観点で相関を持つようになる。そのため、各色成分のAC成分は高い相関を持ち、相関除去の効果が高まる。
図1において、第1の信号符号化部106は平均値104からなるDC画像の符号化を行う。図4に第1の信号符号化部106の内部構成を示す。同図において、入力信号は、平均値104からなる入力DC画像を(M/N)・(M/N)画素ブロックの単位で入力するものとする。以下、K=M/Nとする。第1の変換部115は、K・K画素ブロックの各画素の3つの色成分サンプルの組xに対し、変換Aiにより色成分間の相関を除去する変換を施し、3サンプルの組y 116を得る。
y=Ai
ここで、iは変換の種類を示し、1つないしは複数の変換方法を利用可能であるものとする。例えば、この変換には、無変換(Aiが単位行列)、RG・→・・・変換や、KLT(カルーネン・レーベ変換)などがある。iが複数の値をとる、つまり複数の変換が利用可能な場合は、変換方法を指定する第1の変換処理指示情報128として、実際に使用した変換Aiのiを符号化するため可変長符号化部121へ送り、ビットストリーム108に多重する。本実施の形態では、第1の変換処理指示情報128を符号化する単位は映像シーケンスとし、第1の信号符号化部106の内部における信号処理を通じて各色成分のサンプルが定義される信号空間を一意に定めるが、ピクチャやスライス、マクロブロックなど、他のデータ単位で符号化するようにしてもよい。
予測部117では、K・K画素ブロック内の各色成分のサンプルをフレーム内・フレーム間で予測して、予測誤差信号118を得る。圧縮部119は、予測誤差信号118に対してDCT(離散コサイン変換)などの変換処理を施して信号相関を除去した後、量子化してDC圧縮データ120を得る。DC圧縮データ120は可変長符号化部121でエントロピー符号化されてビットストリーム108として出力されるとともに、局所復号部122に送られ、復号予測誤差信号123を得る。これを予測誤差信号118の生成に用いた予測信号124と加算してDC復号信号125を得る。DC復号信号125は、以降の平均値104のための予測信号124を生成する目的でメモリ126に格納される。なお、予測信号124を得るために予測部117において決定された予測信号生成用パラメータ127は可変長符号化部121へ送られ、ビットストリーム108として出力される。ここで、予測信号生成用パラメータ127には、例えば、フレーム内での空間予測をどのように行うかを示すイントラ予測モードや、フレーム間の動き量を示す動きベクトルなどが含まれる。
図1において、第2の信号符号化部107は平均値分離信号105からなるAC画像の符号化を行う。図5に第2の信号符号化部107の内部構成を示す。同図において、入力信号は、平均値分離信号105からなる入力AC画像をM・M画素ブロックの単位で入力する。第2の変換部129は、M・M画素ブロックの各画素の3つの色成分サンプルの組x'に対し、変換Bjにより色成分間の相関を除去する変換を施し、3サンプルの組y' 130を得る。
y'=Bjx'
ここで、jは変換の種類を示し、1つないしは複数の変換方法を利用可能であるものとする。この変換には、あらかじめいくつかの信号パターンに対して最適設計された複数のKLT(カルーネン・レーベ変換)の組を用いる。第2の変換部129では、変換Bjの中から、各M・M画素ブロックの単位で、色成分方向の信号相関を最もよく除去できる(特定の信号成分への電力集中度が高くなる)変換を選択して、3サンプルの組y' 130を得るとともに、使用した変換方法を指定するインデックスjを第2の変換処理指示情報134として、可変長符号化部133へ送り、ビットストリーム109に多重する。第2の信号符号化部107の内部では、平均値分離信号105のM・M画素ブロックサンプルに対する処理は、他のいかなる空間的・時間的な信号依存性も使用せずに符号化するため、第2の変換処理指示情報134は、M・M画素ブロック(ないしは、M・M画素ブロックを複数束ねた)の単位、または、映像フレームの単位、または映像シーケンスの単位のいずれかで切り替え、ビットストリーム多重可能とする。
圧縮部131は、3サンプルの組y' 130に対してDCT(離散コサイン変換)などの変換処理を施して空間方向の信号相関を除去した後、量子化してAC圧縮データ132を得る。第1の信号符号化部106の圧縮部119と第2の信号符号化部107の圧縮部131で用いる量子化方法・量子化パラメータは同じであってもよいし、異なる量子化方法(例えばスカラ量子化とベクトル量子化、あるいは線形量子化と非線形量子化など)や異なる量子化パラメータを用いてもよい。AC圧縮データ132は可変長符号化部133でエントロピー符号化されてビットストリーム109として出力される。空間・時間方向の予測を行わないため、第1の信号符号化部106にあるような局所復号部122や、予測参照画像格納のためのメモリ126などの構成要素は必要なく簡略な構成で実現できるほか、予測信号生成用パラメータ127相当の付加情報を伝送する必要もないため伝送すべき符号化データ量も抑制できる。
本実施の形態1の符号化装置において、ビットストリーム111の構造としては種々の構成をとりうる(図6)。ビットストリーム111は、シーケンスレベルのヘッダ情報150、映像フレーム(ピクチャ)レベルのヘッダ情報151、ピクチャの符号化データ152の系列になる。シーケンスレベルのヘッダ情報150には、映像フレームの水平・垂直画素数や第1の変換処理指示情報128、(シーケンス単位で変換Bjを切り替える場合)第2の変換処理指示情報134などの情報を含む。ピクチャレベルのヘッダ情報151には、(ピクチャ単位で変換Bjを切り替える場合)第2の変換処理指示情報134などの情報を含む。ピクチャの符号化データ152については、上記の第1の信号符号化部106と第2の信号符号化部107とが入力単位とする画素ブロックを、符号化装置への入力信号1001ないしは1003の領域で同一領域(M・M画素ブロック)を占めるように構成したため、ビットストリーム108、109を図6(a)に示すようにM・M画素ブロック分ごとに多重していく構成をとることができる。なお、入力信号100と符号化単位ブロック102は、従来の図32における入力映像信号1001と符号化映像信号1003に対応する。また、第1の信号符号化部106と第2の信号符号化部107とは独立に符号化処理を行うことができるため、第1の信号符号化部106の符号化処理の単位となるブロックのサイズをM・M画素ブロックにとれば、対応する第2の信号符号化部107の符号化データはMN・MN画素ブロック分に対応するので、図8(b)のようなビットストリーム構成をとることもできる。さらに、第1の信号符号化部106によって符号化される信号は、符号化装置への入力信号1001ないしは1003の縮小画像に相当するため、図8(c)のように、その符号化データであるビットストリーム108をビットストリーム111の前半へ集約し、それに続いてビットストリーム109を多重するように構成してもよい。ビットストリーム109は、ビットストリーム108の復号に影響を与えないため、こうすることで、ビットストリーム108で得られるDC画像だけの部分復号を行って小画面の画像だけを復号することができる、という効果もある。
2.復号装置の動作概要
図7の復号装置は、図1の符号化装置から出力されるビットストリーム111を受信して、M・M画素ブロックの単位で復号処理を行い、個々の映像フレームを復元するものとする。図7において、ヘッダ解析・分離部200は、ビットストリーム111からシーケンスレベルのヘッダ情報150やピクチャレベルのヘッダ情報151などの上位ヘッダ情報を復号し、図6の(a)〜(c)などの所定の規則で配列されたピクチャ符号化データ152から、第1の信号符号化部106によって生成されたビットストリーム108と、第2の信号符号化部107によって生成されたビットストリーム109とを分離して、それぞれ、第1の信号復号部201、第2の信号復号部202へ受け渡す。
第1の信号復号部201は、ビットストリーム108から、4:4:4フォーマットで1画素が3つの色成分C0、C1、C2の信号から構成される、(M/N)・(M/N)画素ブロックのDC復号信号203を得る。第2の信号復号部202は、ビットストリーム109から、4:4:4フォーマットで1画素が3つの色成分C0、C1、C2の信号から構成される、M・M画素ブロックのAC復号信号204を得る。これらは信号合成部205へ入力され、M・M画素ブロックの復号信号206が得られる。信号合成部205では(図8)、N・N画素ブロックの平均値の復号値であるDC復号信号203の各サンプルを、加算部209でN・N画素ブロックごとにAC復号信号204の各サンプルに加算し、クリップ処理部210で復号信号206の画素階調に合わせてクリッピングを行い、復号信号206を出力する。N=4の場合の処理の例を図9に示す。例えばM=16であれば、DC復号信号203は、復号信号の1/16の画素数で構成される。復号信号206の点線で囲まれる4x4画素ブロックの各画素は、AC復号信号204の対応する位置の画素と、DC復号信号203の対応する平均値を加算して得られる。M・M画素ブロックの復号信号206は、画面構成部207において映像フレーム上に配置され、復号映像フレーム208を得る。
図7において、第1の信号復号部201はDC画像の復号処理を行う。図10に第1の信号復号部201の内部構成を示す。可変長復号部211は、ビットストリーム108から、メモリ212に格納されるDC復号信号125を用いて予測信号124を生成するために用いる予測信号生成用パラメータ127と、予測誤差信号を圧縮符号化したDC圧縮データ120とを抽出し、それぞれ予測部213、予測誤差復号部122(局所復号部122と同じ動作)へ受け渡す。予測部213では、動きベクトルやイントラ予測モードなどの予測信号生成用パラメータ127とメモリ212に格納されるDC復号信号125とを用いて、時間・空間方向の予測信号124を得る。予測誤差復号部122は、DC圧縮データ120に逆量子化を行って、DCT(離散コサイン変換)などの逆変換処理を施し、復号予測誤差信号123を得る。予測信号124と復号予測誤差信号123を加算してDC復号信号125を得る。DC復号信号125は、以降の復号処理のための予測信号124を生成する目的でメモリ212に格納される。最後に第1の逆変換部214において、符号化時に、K・K画素ブロック(K=M/N)の各画素の3つの色成分サンプルの組xに対して第1の変換部115で行った変換と逆の変換をDC復号信号に対して施し、最終的なDC復号信号203を得る。このため、第1の逆変換部214は、第1の変換処理指示情報128を参照し、符号化時に用いた変換の逆変換 Ai -1を特定する。
図7において、第2の信号復号部202はAC画像の復号処理を行う。図11に第2の信号復号部202の内部構成を示す。可変長復号部215は、ビットストリーム109から、C0、C1、C2の各色成分からなるAC画像信号を圧縮符号化したAC圧縮データ132を抽出し、復号部216へ受け渡す。復号部216は、AC圧縮データ132に逆量子化を行って、DCT(離散コサイン変換)などの逆変換処理を施し、AC復号信号217を得る。最後に第2の逆変換部218において、符号化時に、M・M画素ブロックの各画素の3つの色成分サンプルの組x'に対して第2の変換部129で行った変換と逆の変換をAC復号信号217に対して施し、最終的なAC復号信号204を得る。このため、第2の逆変換部218は、第2の変換処理指示情報134を参照し、符号化時に用いた変換の逆変換Bj -1を特定する。図11では、第2の変換処理指示情報134をM・M画素ブロックの単位で可変長復号部215から抽出する構成を示しており、逆変換Bj -1はM・M画素ブロックごとに切り替えて適用される。第2の変換処理指示情報134は、ピクチャやシーケンスのレベルで切り替えるように構成してももちろんよい。予測誤差復号部122と復号部216で用いる逆量子化方法・量子化パラメータは同じであってもよいし、異なる逆量子化方法(例えばスカラ量子化とベクトル量子化、あるいは線形量子化と非線形量子化など)や異なる量子化パラメータを用いてもよい。量子化パラメータは通常、符号化時にM・M画素ブロックの単位でビットストリーム108、109へ多重され、可変長復号部211および215にて抽出されて、予測誤差復号部122、復号部216で用いられる。
以上のように符号化装置・復号装置を構成することにより、任意の色空間で定義される4:4:4フォーマットの映像信号を効率よく圧縮符号化することができる。時間・空間方向の予測処理を、解像度を落としたDC画像領域でのみ行うことにより、HDTVなどの高解像度映像ではノイズ成分に影響されにくく画像パターンによく適合した予測が行えるとともに、処理対象の画素数が削減され処理を簡略化できる効果がある。一方、AC画像については空間・時間方向への予測を行わず各色成分自身の周辺との依存関係を利用しない一方、色成分間の相関を除去する方向に最適な変換を選択可能とするように構成したので、AC成分の局所的な信号の性質に応じて、特定の色成分への信号電力集中度を常に高めることができ、効率的な符号化を行うことができる。
本実施の形態1の信号分析部103では、画像信号をブロックごとにDC成分とAC成分に分離したが、これをDCTやWavelet変換などの任意の周波数変換手段で実現し、第1の信号符号化部106で符号化すべき成分と、第2の信号符号化部107で符号化すべき成分とを分離するように構成してもよい。例えば、DCT変換後のDC係数に加えていくつかの低周波領域のAC係数からなる信号を第1の信号符号化部106で符号化し、残りの、比較的高周波の成分を構成するAC係数を第2の信号符号化部107で符号化する、といった構成をとることもできる。
さらに、本実施の形態1では、DC成分を原信号が縮小されたDC画像とみなし、1つのDCサンプルを1画素とみなしてK・K画素ブロックのDC画像の単位で予測を行うようにしたが、フレーム内で空間予測を行う場合に、これを、DC信号を取り出す単位のNxN画素ブロックの各サンプルが同じDC値をもつものとみなして、周辺の原信号と同一解像度の画素を参照してDC値の予測を行うように構成してもよい。上述のように原信号(MxM画素ブロック)からDC画像を生成する場合、Nの値のとり方によっては、フレーム内で隣り合うDC値の相関が低くなり、十分な予測性能が得られない可能性があるが、このように原信号と同一解像度の画素のレベルで予測を行うように構成することにより、空間的な相関の低下を抑制した予測を行うことができる。一方、この方法では、NxNブロックの単位で予測モードを決定・符号化する必要があり、MxM画素ブロックあたり、DCサンプル数分の予測モード情報を符号化する必要がある。これに対して、上述のようにDC画像(KxK画素ブロック)の単位で予測を行う場合、MxM画素ブロックあたりに1つの予測モード情報のみですむ。したがって、これらの方式を、予測モード情報の符号量と予測誤差電力のバランスや、変換係数も含む符号量全体と局所復号による符号化ひずみとのバランスなどによって符号化単位ブロック102の単位で局所的に切り替えたり、あるいは色成分ごとにその切り替え方法を変化させるなど、符号化対象となる信号の性質に応じた多様な予測方法の設計が可能である。
なお、画像信号の非定常性に伴い、符号化単位ブロック102の信号の性質によっては本実施の形態1のように画面全体を常にDC成分とAC成分に分離して符号化すると符号化効率の低下を招く可能性もある。これを回避するために、例えば、符号化装置側で、図32に示したような従来の符号化処理部を設けて、符号化処理の切り替えを行う構成をとるようにしてもよい(図12)。切り替えを行うスイッチ(SW)219は、切り替え制御信号220により符号化単位ブロック102の信号をいずれの符号化処理のパスへ送るかを決定する。切り替え制御信号220は、例えば、第1の信号符号化部106と第2の信号符号化部107とを用いて符号化を行った場合と、従来の信号符号化部20によって符号化を行った場合とで、符号量と符号化ひずみのバランスからレート・ひずみ測度の観点で最適な符号化手段を選択するように制御してもよいし、符号化単位ブロック102の信号の性質・アクティビティを解析して、その結果に応じていずれの符号化処理のパスが適しているかを決定するように制御してもよい。また、従来の信号符号化部20によるビットストリームを復号する従来の復号装置との互換性を保つため、従来の信号符号化部20によってのみ符号化されるビットストリームを常に生成するようにスイッチ219を制御することで、従来の復号装置で復号処理が可能なビットストリームを出力させることも可能である。
なお、切り替え制御信号220は所定のデータ単位でビットストリームに多重化することにより、復号装置側ではそれを復号して利用することができ、符号化装置側で行った切り替え制御のための判定処理を復号装置側で行うことなく、簡易な構成で図12の符号化装置から出力されるビットストリームを復号することができる。切り替え制御信号220は、符号化単位ブロック102の符号化データの単位で多重してもよいし、スライス、ピクチャ、シーケンスといった任意の階層で多重するように構成してもよい。
実施の形態2.
本実施の形態2では、4:4:4フォーマットで入力される映像フレームを、各色成分ともにM・M画素の矩形領域に分割した単位でフレーム内、フレーム間適応予測を用いて符号化を行う符号化装置、および対応する復号装置について説明する。本実施の形態2における符号化装置、復号装置は、実施の形態1と同様、入力信号の各色成分の画像をDC成分とAC成分とに分離して、DC成分は各色成分内に閉じた予測により符号化を行い、AC成分は色成分間の相関を用いて予測を行う構成である。実施の形態1と異なる点は、まず、基準となる色成分の信号を他の成分とは独立して符号化し、他の色成分は、基準色成分信号の符号化に用いられた予測モード情報や局所復号画像信号などを利用して予測符号化を行うように構成することである。
1.符号化装置の動作概要
図13に、本実施の形態2における画像符号化装置の構成を示す。4:4:4フォーマットの入力信号100は3つの色成分C0、C1、C2の信号から構成され、領域分割部101において、C0、C1、C2成分の各M・M画素サイズの矩形ブロックからなる符号化単位ブロック102へ分割される。以下、符号化単位ブロック102の構成要素であるC0、C1、C2成分の各入力画像信号を102a、102b、102cとする。これらはすべて、M・M画素から構成されるものとする。
1.1 基準色成分(C0成分)の符号化処理
本実施の形態2の符号化装置において、C0成分102aは基準色成分の信号とする。図14に、C0成分102aの符号化を行うC0成分符号化部300の構成を示す。C0成分符号化部300は、従来の符号化処理部20や実施の形態1の第1の信号符号化部106に似た構成をとる。まず、C0成分102aは、予測部117aへ入力され、N・N画素ブロック内のサンプルをフレーム内・フレーム間で予測して、予測誤差信号301を得る。なお、予測部117aは、第1の信号符号化部106の構成要素である予測部117のうちC0成分の予測処理を行う部分のみをくくりだした構成である。圧縮部119aは、予測誤差信号301に対してDCT(離散コサイン変換)などの変換処理を施して信号相関を除去した後、量子化して圧縮データ302を得る。圧縮データ302は可変長符号化部121aでエントロピー符号化されてビットストリーム303として出力されるとともに、局所復号部122aに送られ、復号予測誤差信号304を得る。これを予測誤差信号301の生成に用いた予測信号305と加算して復号信号306を得る。復号信号306は、以降の符号化対象信号102aのための予測信号305を生成する目的でメモリ126aに格納される。なお、予測信号305を得るために予測部117aにおいて決定された予測信号生成用パラメータ307は可変長符号化部121aへ送られ、ビットストリーム303として出力される。ここで、予測信号生成用パラメータ307には、例えば、フレーム内での空間予測をどのように行うかを示すイントラ予測モードや、フレーム間の動き量を示す動きベクトルなどが含まれる。
また、復号信号306は、AC信号生成部308へ入力され、参照AC信号309が生成される。図15にAC信号生成部308の内部構成を示す。基本的には、実施の形態1における信号分析部103の構成を流用した構成で実現でき、各内部要素は信号分析部103におけるC0信号のみの処理を行い、平均値計算部113aはその出力を外部出力しないように構成する。C0成分符号化部300から出力される予測信号生成用パラメータ307は、C1、C2成分のDC信号の予測符号化に、参照AC信号309は、C1、C2成分のAC信号の予測符号化に用いる(後述)。
1.2 C1成分の符号化処理
C1成分の符号化は、C1成分符号化部310で行われる。その内部構成を図16に示す。はじめに、C1成分102bは、C1成分信号分析部103b(実施の形態1における信号分析部103の構成のうち、C1成分のみを処理するよう構成されたもの)でDC信号104b、AC信号105bに分離される。DC信号104bは、DC予測部311で予測され、DC予測誤差信号312が出力される。DC予測部311の内部構成を図17に示す。DC予測部311は原解像度のN・N画素ブロックあたりに1つ割り当てられるDC信号104bを予測する。そのため、まず、原解像度予測画像生成部313において、予測信号生成用パラメータ307(C0成分のN・N画素ブロックの予測の結果得られたもの)と、メモリ126b上の原解像度局所復号画像314とから、予測信号生成用パラメータ307が生成された基準色成分C0の位置と、符号化単位ブロック102内で対応するN・N画素ブロック位置のC1成分の信号に対する予測信号321を生成する。その平均値を、平均値算出部113bで求め、これをDC信号104bから差し引いて、DC予測誤差信号312を得る。DC予測誤差信号312はDC圧縮部315で量子化され、DC圧縮データ316として出力され、これがDC可変長符号化部317でエントロピー符号化されてビットストリーム318へ多重される。なお、図示はしていないが、予測信号生成用パラメータ307は、そのまま利用してもよいし、C1成分用に修正して利用するように構成してもよい。例えば、動きベクトルの情報などは色成分ごとの信号の性質に応じて、微調整を行ってDC予測値を求めることで、よりよい予測結果が得られることがある。修正した差分情報は、DC可変長符号化部317へ送り、ビットストリーム318に多重するように構成すればよい。また、DC圧縮データ316は、DC局所復号部319により局所復号DC予測誤差信号320とされ、DC予測部311においてDC予測誤差信号312を得るのに用いたDC予測信号321と加算されて局所復号DC信号322となる。
一方、C1成分信号分析部103bによって分離されたC1成分のAC信号105bは、AC予測部323において、基準色成分のC0成分符号化部300から出力される参照AC信号309を予測値として予測され、AC予測誤差信号324が得られる。AC予測誤差信号324はAC圧縮部325にてDCT(離散コサイン変換)などの変換処理を施して信号相関を除去した後、量子化してAC圧縮データ326を得る。AC圧縮データ326はAC可変長符号化部327でエントロピー符号化されてビットストリーム328として出力されるとともに、AC局所復号部329に送られ、局所復号AC予測誤差信号330を得る。これをAC予測誤差信号324の生成に用いた参照AC信号309と加算して局所復号AC信号331を得る。最後に、C1成分信号合成部205b(信号合成部205のうち、C1成分のみを処理するよう構成したもの)において、局所復号AC信号331は、局所復号DC信号322と加算されて、原解像度の復号信号332に再構成され、以降の符号化対象信号102bの予測参照に用いるため、メモリ126bに格納される。そして、C1成分多重化部334は、ビットストリーム318、328を所定の規則で多重化してビットストリーム333を出力する。
以上のように、C1成分を予測符号化することには以下の効果がある。はじめに、入力信号をDC、AC成分へ分離したことの利点は実施の形態1に述べたとおりで、本実施の形態2では、分離したDC信号は基準となる色成分であるC0成分の予測の結果を流用、ないしはその微調整により、C1成分内の信号によって予測を行う。RGB信号などではC0、C1、C2の各成分のテクスチャパターンに相関が高く、DC信号のような信号電力の大きい成分は色の構成を決めるファクタとして作用し、色成分間よりも自らの色成分内に閉じた相関を利用するほうが高い予測効率が期待できる。一方、画像の模様、エッジパターンなどの要素を表現するAC信号は、色成分間での高い相関が期待されるので、これを利用して、基準色成分C0の局所復号信号を予測値として利用することで高い予測効率が得られる。C1成分のDC信号の予測画像生成は、C0成分で決定された予測画像生成用パラメータ307を再利用ないしは微調整することで行われるため、余分な付加情報を符号化する必要がない。また、AC信号も、復号側で完全に復元される基準色成分の復号画像信号と同じ信号で予測を行うため、特別な付加情報の伝送は必要なく、効率的な符号化が可能となる。
1.3 C2成分の符号化処理
C2成分の符号化処理は、おおむね、C1成分の符号化処理と等価な処理で実現できる。この処理はC2成分符号化部350で行われ、その内部処理は、入力信号をDC、AC信号へ分離する信号分析部をC2成分用の信号分析部103cを使うこと、メモリ126bの代わりにC2成分の局所復号画像を格納するためのメモリ126cを使うことだけであり、あとはC1成分符号化部310の構成をそのまま利用できる。
2.復号装置の動作概要
図18の復号装置は、図13の符号化装置から出力されるビットストリーム361を受信して、M・M画素ブロックの単位で復号処理を行い、個々の映像フレームを復元するものとする。ビットストリーム361の構成を図19に示す。ピクチャ符号化データ152は、C0成分の符号化データ、C1成分のDC、AC各符号化データ、C2成分のDC、AC各符号化データから構成される。図18において、ヘッダ解析・分離部400は、ビットストリーム361からシーケンスレベルのヘッダ情報150やピクチャレベルのヘッダ情報151などの上位ヘッダ情報を復号し、図19の規則で配列されたピクチャ符号化データ152から、C0成分符号化部300によって生成されたビットストリーム303と、C1成分符号化部310によって生成されたビットストリーム333、C2成分符号化部350によって生成されたビットストリーム351とを分離して、それぞれ、C0成分復号部401、C1成分復号部402、C2成分復号部403へ受け渡す。
C0成分復号部401は、ビットストリーム303から、M・M画素ブロックのC0成分復号信号306を得る。C1成分復号部402は、ビットストリーム333と、C0成分復号部から出力される予測画像生成用パラメータ307と、参照AC信号309とから、M・M画素ブロックのC1成分復号信号(原解像度の復号信号)332を得る。C2成分復号部403は、ビットストリーム351と、C0成分復号部から出力される予測画像生成用パラメータ307と、参照AC信号309とから、M・M画素ブロックのC2成分復号信号352を得る。これらは画面構成部404において映像フレーム上に配置され、復号映像フレーム405を得る。
2.1 基準色成分(C0成分)の復号処理
図20にC0成分復号部401の内部構成を示す。可変長復号部406は、ビットストリーム303から、予測信号305を生成するために用いる予測信号生成用パラメータ307と、予測誤差信号を圧縮符号化した圧縮データ302とを抽出し、それぞれ予測部407、予測誤差復号部408へ受け渡す。予測部407では、動きベクトルやイントラ予測モードなどの予測画像生成用パラメータ307とメモリ212a(実施の形態1におけるメモリ212のうち、C0成分のみを格納するよう構成されたもの)に格納されるC0成分復号信号306とを用いて、時間・空間方向の予測信号305を得る。予測誤差復号部408は、圧縮データ302に逆量子化を行って、DCT(離散コサイン変換)などの逆変換処理を施し、復号予測誤差信号304を得る。予測信号305と予測誤差信号304を加算してC0成分復号信号306を得る。C0成分復号信号306は、以降の復号処理のための予測信号305を生成する目的でメモリ212aに格納される。また、C0成分復号信号306は、AC信号生成部308へ入力され、参照AC信号309が生成・出力される。
2.2 C1成分の復号処理
図21にC1成分復号部402の内部構成を示す。C1成分分離部409は、ビットストリーム333から、DC信号を圧縮符号化したビットストリーム318と、AC信号を圧縮符号化したビットストリーム328とを分離する。ビットストリーム318はDC可変長復号部410に入力され、DC圧縮データ316が出力される。ビットストリーム328はAC可変長復号部411に入力され、AC圧縮データ326が出力される。ビットストリーム318とビットストリーム328との区別はビットストリーム333に適当な同期コードを挿入して検出できるようにしてもよいし、C1成分分離部409の中に、DC可変長復号部410やAC可変長復号部411の構成を含ませ、DC、ACの順にシーケンシャルに可変長復号を行うように構成してもよい。
DC復号部319b(DC局所復号部319と同じ動作)は、DC圧縮データ316を逆量子化によって復号して復号DC予測誤差信号320bを出力する。DC予測部412は、DC予測部311の構成要素(図17)のうち、DC予測誤差信号312を求める処理のみがない構成であり、原解像度予測画像生成部313において、予測信号生成用パラメータ307(C0成分のN・N画素ブロックの予測の結果得られたもの)と、メモリ413上の原解像度局所復号画像314とから、予測信号生成用パラメータ307が生成された基準色成分C0の位置と、符号化単位ブロック102内で対応するN・N画素ブロック位置のC1成分の信号に対するDC予測信号321を生成する。復号DC予測誤差信号320bとDC予測信号321は加算、クロッピング処理されて復号DC信号322として出力される。
一方、AC復号部329b(AC局所復号部329と同じ動作)は、AC圧縮データ326に逆量子化を行って、DCT(離散コサイン変換)などの逆変換処理を施し、復号AC予測誤差信号330bを得る。復号AC予測誤差信号330bは、C0成分復号部401から出力された参照AC信号309と加算、クロッピング処理されて復号AC信号331が得られる。最後に、C1成分信号合成部205bにおいて、復号AC信号331は、復号DC信号322と加算されて、原解像度の復号信号332に再構成され、以降の復号処理における予測参照に用いるため、メモリ413に格納される。
2.3 C2成分の復号処理
C2成分の復号処理は、おおむね、C1成分の復号処理と等価な処理で実現できる。この処理はC2成分復号部403で行われ、その内部処理は、C1成分を符号化したビットストリーム333の代わりに、同じ方法で符号化されたC2成分の符号化データを含むビットストリーム351を処理すること、また、復号DC、AC信号を合成する信号合成部をC2成分用の信号合成部205c(図示なし)を使うこと、メモリ413の代わりにC2成分の局所復号画像を格納するためのメモリ414(図示なし)を使うことだけであり、あとはC1成分復号部402の構成をそのまま利用できる。
以上のように符号化装置・復号装置を構成することにより、任意の色空間で定義される4:4:4フォーマットの映像信号を効率よく圧縮符号化することができる。時間・空間方向の予測処理をDC画像領域で行うことにより、HDTVなどの高解像度映像ではノイズ成分に影響されにくく画像パターンによく適合した予測が行えるとともに、AC画像については基準となる色成分の復号信号を予測値として用いるため、色成分間の相関を除去して効率的な符号化を行うことができる。また、DC信号の予測は基準色成分の予測モードを流用するように構成したので、余計な付加情報を伝送することなく効率的な符号化を行うことができる。
なお、画像信号の非定常性に伴い、符号化単位ブロック102の信号の性質によっては本実施の形態2のように画面全体を常に同じ方法で符号化すると符号化効率の低下を招く可能性もある。これを回避するために、例えば、符号化装置側で、C1、C2成分の符号化については、本実施の形態2で述べた方法だけでなく、C0成分の符号化と同様の処理を行うように切り替えて符号化するように構成してもよい。切り替えは、例えば、C0、C1成分について、本実施の形態2で述べた方法で符号化を行った場合と、C0成分の符号化と同様の符号化を行った場合とで、符号量と符号化ひずみのバランスからレート・ひずみ測度の観点で最適な符号化手段を選択するように制御してもよいし、符号化単位ブロック102の信号の性質・アクティビティを解析して、その結果に応じていずれの符号化処理のパスが適しているかを決定するように制御してもよい。なお、切り替えを行う場合は、所定のデータ単位でビットストリームに切り替え制御信号を多重化することにより、復号装置側ではそれを復号して利用することができ、符号化装置側で行った切り替え制御のための判定処理を復号装置側で行うことなく、簡易な構成で切り替えを伴うビットストリームを復号することができる。切り替え制御信号は、符号化単位ブロック102の符号化データの単位で多重してもよいし、スライス、ピクチャ、シーケンスといった任意の階層で多重するように構成してもよい。
実施の形態3.
本実施の形態3では、4:4:4フォーマットで入力される映像フレームを、各色成分ともにM・M画素の矩形領域に分割した単位でフレーム内、フレーム間適応予測を用いて符号化を行う符号化装置、および対応する復号装置について説明する。本実施の形態3における符号化装置、復号装置は、画像信号のサンプリング密度を符号化・復号の過程で適応的に切り替える機構を備えることが特徴である。
1.符号化装置の動作概要
図22に、本実施の形態3における画像符号化装置の構成を示す。4:4:4フォーマットの入力信号100は3つの色成分C0、C1、C2の信号から構成され、領域分割部101において、C0、C1、C2成分の各M・M画素サイズの矩形ブロックからなる符号化単位ブロック102へ分割される。
予測部500は、符号化単位ブロック102の各色成分のサンプルをフレーム内・フレーム間で予測して、予測誤差信号501を得る。圧縮部502は、予測誤差信号501に対してDCT(離散コサイン変換)などの変換処理を施して信号相関を除去した後、量子化して圧縮データ503を得る。圧縮データ503は可変長符号化部504でエントロピー符号化されてビットストリーム505として出力されるとともに、局所復号部506に送られ、復号予測誤差信号507を得る。これを予測誤差信号501の生成に用いた予測信号508と加算して復号信号509を得る。復号信号509は、以降の符号化単位ブロック102のための予測信号508を生成する目的でメモリ510に格納される。なお、予測信号508を得るために予測部500において決定された予測信号生成用パラメータ511は可変長符号化部504へ送られ、ビットストリーム505として出力される。本実施の形態3では、予測信号生成用パラメータ511に、フレーム内での空間予測をどのように行うかを示すイントラ予測モードや、フレーム間の動き量を示す動きベクトルなどのパラメータに加えて、予測を行った信号のサンプリング密度指定情報512を含み、同情報512に基づいてスイッチ513を制御し、もともとの4:4:4フォーマットのまま予測を行った場合には、復号信号509をそのままメモリ510へ書き込み、4:4:4フォーマットのサンプリング密度より低いサンプリング密度で予測が行われた場合には、復号信号509をアップサンプル部514でアップサンプル復号信号515へアップサンプリングを行ってからメモリ510へ書き込むように構成する。また、サンプリング密度指定情報512は圧縮部502、可変長符号化部504、局所復号部506にも伝えられ、変換・量子化すべきサンプル数、圧縮データ503として可変長符号化すべきサンプル数などを切り替えるのに用いられる。
以上のように符号化装置を構成することにより、以下の効果がある。図31のような従来の4:2:0フォーマットでは、色情報の信号劣化に対する視認性の低さを利用して原信号領域で符号化すべきサンプル数を削減し情報圧縮を実現していた。この色の間引きが最も画像品質に影響を与えるのは、色が急峻に変化する領域でその変化を表現するための周波数成分がもともと損失している場合である。表示装置の高精細化、色再現性の改善が進むと、このような色情報の損失が画像品質に与える影響が無視できなくなる。しかし一方、平坦な色分布、一様な色分布を示すような領域では、画像信号の再構成においてそのような急峻な色変化を表現するために必要な周波数成分は重要でなくなるため、そのような領域では符号化すべき色情報のサンプル数を削減するように構成してもよい。元々画像信号は非定常であり信号特性は局所的に変化するため、上記のような色再現に関わる信号特性に応じて符号化すべきサンプル数を適応的に変化させる機構を備えることで、より効率的な符号化を行うことができる。
以下、本実施の形態3の説明においては、特に、入力信号100がY,Cb,Cr空間の4:4:4フォーマットの信号である場合を例にして説明を行う。サンプリングの適応化については、CbおよびCrの色差成分に対して適用する事例を扱い、特にCb、Cr成分に対して4:4:4フォーマットで予測、符号化を行うか、4:2:0フォーマットで予測、符号化を行うか、を切り替える例を示す。
図23に、予測部500の内部構成を示す。まず、符号化単位ブロック102の各色成分に適用する予測画像候補の生成を行う。第1の予測画像生成部516は、メモリ510から取り出す4:4:4フォーマットの参照画像519を使用して、4:4:4フォーマットのままで適用する第1の予測画像候補517を生成する。第2の予測画像生成部518は、参照画像519をダウンサンプル部520で4:2:0フォーマットにダウンサンプルした信号を用いて4:2:0フォーマットでの第2の予測画像候補521を生成する。ダウンサンプル部520は、Cb、Cr成分をそれぞれ水平・垂直方向へ1/2のサンプル数へダウンサンプルする処理を行う。ここでは、第1の予測画像生成部516、第2の予測画像生成部518は、フレーム内のイントラ予測やフレーム間の動き補償予測を適用して予測画像を生成するものであり、符号化単位ブロック102の各色成分に適用可能なすべての予測モードを一般的に包含する構成とする。
次いで、第1の予測画像候補517および第2の予測画像候補521を符号化効率の観点で比較し、より効率のよい予測画像候補を選択する。この選択は、予測モード判定部522で行う。予測モード判定部522の内部構成を図24に示す。第1の予測画像候補517は、符号化単位ブロック102と差分をとって第1の予測誤差信号候補534を求め、それを暫定4:4:4符号化部523でいったん符号化する。その結果、第1の符号量524(R1)と、第1の復号予測誤差信号525を得る。第1の復号予測誤差信号525は、第1の予測画像候補517と加算した後、4:4:4符号化歪算出部526で符号化単位ブロック102との差分をとって第1の符号化歪527(D1)を得る。一方、第2の予測画像候補521は、符号化単位ブロック102をダウンサンプル部520で4:2:0フォーマットにした後、第2の予測画像候補521と差分をとって第2の予測誤差信号候補535を求め、それを暫定4:2:0符号化部528でいったん符号化する。その結果、第2の符号量529(R1)と、第2の復号予測誤差信号530を得る。第2の復号予測誤差信号530は、第2の予測画像候補521と加算した後、アップサンプル部514によって4:4:4フォーマットの信号へ戻し、4:2:0符号化歪算出部531で符号化単位ブロック102との差分をとって第2の符号化歪532(D1)を得る。コスト比較部533は、以下のコストJ1、J2のうち、コストが小さいほうを効率のよい予測モードとして選択する。
J1 = D1 + λ x R1
J2 = D2 + λ x R2
この結果として、4:2:0フォーマットで予測を行ったほうがよいか、4:4:4フォーマットで予測を行ったほうがよいかが判定され、その結果は、サンプリング密度指定情報512として、予測信号生成用パラメータ511に含まれて出力される。また、最終的な予測信号508は、サンプリング密度指定情報512に基づいて第1の予測画像候補517ないし第2の予測画像候補521から選択して出力される。同じく、対応する第1の予測誤差信号候補534ないし第2の予測誤差信号候補535が選択され、最終的な予測誤差信号501として出力される。
なお、予測モード判定部522の処理の別の形態として、図示はしないが、暫定符号化まで行わずに、D1/R1、D2/R2に相当する量の推定値を求めて選択を行うように構成してもよい。
図25にビットストリームの構造を示す。シーケンスレベルのヘッダ情報150、映像フレーム(ピクチャ)レベルのヘッダ情報151、ピクチャの符号化データ152の系列として構成され、各符号化単位ブロック102ごとに、予測信号生成用パラメータ511と、Y,Cb,Cr成分の予測誤差信号圧縮データ503が多重される。サンプリング密度指定情報512は予測信号生成用パラメータ511の一部として多重され、この値に応じて、圧縮データ503のうち、Cb、Cr成分の符号化データの量が変化する。4:4:4フォーマットで予測・符号化されている場合は、M・Mサンプル分の符号化データが含まれており、4:2:0フォーマットで予測・符号化されている場合は、(M/2)・(M/2)サンプル分の符号化データを含む。上述の効果で述べたように、(M/2)・(M/2)サンプルでも十分に原信号の4:4:4フォーマットに含まれる色情報の周波数成分を再現可能である場合、より少ない符号量で4:4:4フォーマットの信号を符号化することができる。
2.復号装置の動作概要
図26の復号装置は、図22の符号化装置から出力されるビットストリーム505を受信して、M・M画素ブロックの単位で復号処理を行い、個々の映像フレームを復元するものとする。図26において、可変長復号部600は、ビットストリーム505からシーケンスレベルのヘッダ情報150やピクチャレベルのヘッダ情報151などの上位ヘッダ情報を復号するとともに、ピクチャ符号化データ152から、M・M画素ブロックの単位で予測信号生成用パラメータ511、圧縮データ503の解析・抽出を行う。
予測信号生成用パラメータ511は予測部601へ、圧縮データ503は予測誤差復号部506b(局所復号部506と同じ動作)へ受け渡す。予測部601では、動きベクトルやイントラ予測モードなどの予測信号生成用パラメータ511、およびその一部として含まれるサンプリング密度指定情報512と、メモリ602に格納される参照画像603とを用いて、時間・空間方向の予測信号508を得る。予測誤差復号部506bは、圧縮データ503に逆量子化を行って、DCT(離散コサイン変換)などの逆変換処理を施し、復号予測誤差信号507を得る。予測信号508と復号予測誤差信号507を加算して復号信号509を得る。復号信号509は、以降の復号処理のための予測信号508を生成する目的でメモリ602に格納される。予測信号生成用パラメータ511に含まれるサンプリング密度指定情報512は、予測誤差復号部506bに送られて、逆量子化、逆変換すべきCb、Cr成分のサンプル数を決めるために参照されるほか、予測部601(後述)、およびスイッチ513へ送られる。スイッチ513は、サンプリング密度指定情報512を参照して、もともとの4:4:4フォーマットのまま予測を行った場合には、復号信号509をそのままメモリ602へ書き込み、4:4:4フォーマットのサンプリング密度より低い4:2:0サンプフォーマットのリング密度で予測が行われた場合には、復号信号509をアップサンプル部514でアップサンプル復号信号515へアップサンプリングを行ってからメモリ602へ書き込むように構成する。M・M画素ブロックの復号信号509は、画面構成部604において映像フレーム上に配置され、復号映像フレーム605を得る。
以下、予測部601の内部動作を説明する。図27に、予測部601の内部構成を示す。予測部601では、可変長復号部600で復号された予測信号生成用パラメータ511に基づき、Y,Cb,Cr各成分からなるMxM画素ブロックごとに用いられる予測画像の生成を行う。サンプリング密度指定情報512が、「4:4:4フォーマットのまま予測を行う」ことを示している場合、スイッチ606を制御して、メモリ602に記憶される参照画像603を第1の予測画像生成部516側へ入力する。第1の予測画像生成部516は、予測信号生成用パラメータ511を用いて4:4:4フォーマットの第1の予測画像候補517を生成する。サンプリング密度指定情報512が、「4:2:0フォーマットで予測を行う」ことを示している場合、スイッチ606を制御して、メモリ602に記憶される参照画像603を、ダウンサンプル部520側へ入力する。これにより、4:4:4フォーマットでメモリ602に記憶される参照画像603は、4:2:0フォーマットへダウンサンプルされ、第2の予測画像生成部518へ入力される。第2の予測画像生成部518は、予測信号生成用パラメータ511を用いて4:2:0フォーマットの第2の予測画像候補521を生成する。サンプリング密度指定情報512は、スイッチ607を制御し、出力される予測信号508を決定する。なお、Y信号に対しては4:4:4でも4:2:0でもサンプル数は同じであるため、常に第1の予測画像生成部516の処理で予測信号を生成する。
以上のように符号化装置・復号装置を構成することにより、任意の色空間で定義される4:4:4フォーマットの映像信号を効率よく圧縮符号化することができる。時間・空間方向の予測処理を、成分ごとにサンプリング密度を可変にして行うように構成したので、画像信号の局所的な信号特性に適応して最も符号化効率が高いモードを選択して符号化することが可能となる。
なお、本実施の形態3では、MxM画素ブロックごとにサンプリング密度指定情報512を変更して符号化制御を行うように構成したが、サンプリング密度指定情報512の指定は、スライス、ピクチャ、シーケンスなどのさまざまな画像信号の単位であってよい。例えば、シーケンスを通じて常に4:2:0フォーマットで予測、符号化を行ってもよいケースも考えられる。その場合は、Cb、Cr成分の復号信号509をメモリ602に格納・記憶する場合に常に4:2:0フォーマットで格納しておくように構成することもできる。また、この場合は、シーケンスを通じて、メモリ602格納前のアップサンプル部514の処理をスキップすることも可能である。サンプリング密度指定情報512をシーケンスレベルのヘッダ情報に多重しておくことで、このような復号側でのメモリ削減、演算量削減が可能である。また、4:2:0フォーマットは既存の標準符号化方式でよく用いられるため、4:2:0フォーマットにおけるCb、Cr成分の予測・符号化の方法を、従来の標準符号化方式に準ずる方式で設計しておく構成をとってもよい。こうすることで、復号側は、4:4:4フォーマットで符号化されたビットストリームの復号処理を行うための、4:2:0フォーマット対応処理回路・実装を、既存の標準符号化方式で用いられるCb、Cr成分の復号処理回路・実装と共有できるので、相互接続性の高い復号装置を低コストで実現することが可能になる。
さらに、本実施の形態3の構成を拡張して、サンプリング密度指定情報512を、4:4:4、4:2:0だけでなく、4:2:2(図28)や、その他の可変サンプリング密度パターン1〜8(図29、30)などのような多様なサンプリングパターンを選択可能な情報として定義するように構成してもよい。画像信号には、エッジなど、空間的にさまざまな方向に高周波成分が分散する場合がある。したがって、密なサンプリングを行う箇所に方向性を持たせることにより、少ないサンプルでも十分な信号表現を行うことが可能になる場合がある。4:2:0だけでは単にサンプルを削減するだけであり、このようなさまざまなサンプリングパターンを適応的に選択することが可能なように構成しておけば、画像信号の局所的な信号特性に適したサンプリングパターンを選択して、より効率のより符号化を行うことが可能である。また、本実施の形態3では、符号化・復号対象の信号の色空間をY,Cb,Crに限定して述べたが、この色空間もRGB、XYZなど様々な空間であってよく、かつ、ある特定の色成分だけを選択的に適応サブサンプル符号化・復号の対象とするよう、ビットストリームに適応サブサンプル符号化の有無を示す信号を多重して制御するように構成しても良い。

Claims (12)

  1. 複数の色成分で構成されるカラー画像を入力として、第1の領域に分割した単位で圧縮符号化してビットストリームを生成する画像符号化装置であって、
    前記第1の領域に属する各色成分の信号に対して、第2の領域に分割した単位で平均値を得るとともに、前記第2の領域に対応する平均値分離信号を得る信号分析部と、
    前記第2の領域に分割した単位で得られた平均値から構成される平均値信号に対して各色成分ごとに独立に予測符号化を行う平均値信号符号化部と、
    前記第2の領域に分割した単位で得られた複数の色成分の平均値分離信号に対して複数用意される色成分間の変換方法を切り替えて変換を施した後、前記平均値信号符号化部とは独立して符号化を行う平均値分離信号符号化部とを備え、
    前記平均値分離信号符号化部は、選択した色成分間の変換を指示する情報を符号化データの一部としてビットストリームへ出力することを特徴とする画像符号化装置。
  2. 複数の色成分で構成されるカラー画像を、第1の領域に分割した単位で圧縮符号化されたビットストリームを入力として画像信号を復号する画像復号装置であって、
    前記第1の領域に属する各色成分の符号化データから、第2の領域に分割した単位で符号化される平均値を復号する平均値信号復号部と、
    前記第1の領域に属する各色成分の符号化データから、前記第2の領域に分割した単位で符号化される平均値分離信号を復号する平均値分離信号復号部と、
    前記平均値信号復号部により復号される復号平均値信号と、前記平均値分離信号復号部により復号される復号平均値分離信号を加算して復号信号を得る信号合成部とを備え、
    前記平均値信号復号部は、各色成分ごとに独立に予測処理を適用して復号を行い、
    前記平均値分離信号復号部は、ビットストリームから抽出した色成分間の変換を指示する情報に基づいて色成分間の変換処理を施して復号を行うことを特徴とする画像復号装置。
  3. 複数の色成分で構成されるカラー画像を入力として、第1の領域に分割した単位で圧縮符号化してビットストリームを生成する画像符号化装置であって、
    前記第1の領域に属する基準色成分の信号を符号化する基準色成分信号符号化部と、
    前記第1の領域に属する基準色成分以外の信号を符号化する信号符号化部とを備え、
    前記信号符号化部は、第2の領域に分割した単位で平均値を得るとともに、前記第2の領域に対応する平均値分離信号を得る信号分析部と、
    前記第2の領域に分割した単位で得られた平均値から構成される平均値信号に対して、前記基準色成分信号符号化部から出力される予測パラメータに基づいて各色成分ごとに独立に予測符号化を行う平均値信号符号化部と、
    前記第2の領域に分割した単位で得られた平均値分離信号に対して、前記基準色成分信号符号化部から出力される局所復号信号に基づいて独立して予測符号化を行う平均値分離信号符号化部とを有することを特徴とする画像符号化装置。
  4. 複数の色成分で構成されるカラー画像を、第1の領域に分割した単位で圧縮符号化されたビットストリームを入力として画像信号を復号する画像復号装置であって、
    前記第1の領域に属する基準色成分の信号を復号する基準色成分信号復号部と、
    前記第1の領域に属する基準色成分以外の信号を復号する信号復号部とを備え、
    前記信号復号部は、第2の領域に分割した単位で符号化される平均値を、前記基準色成分信号復号部から出力される予測パラメータに基づいて各色成分ごとに独立に予測信号を生成することによって復号する平均値信号復号部と、
    前記第2の領域に分割した単位で符号化される平均値分離信号を、前記基準色成分信号復号部から出力される復号信号に基づいて各色成分ごとに独立に予測信号を生成することによって復号する平均値分離信号復号部と、
    前記平均値信号復号部により復号される復号平均値信号と、前記平均値分離信号復号部により復号される復号平均値分離信号を加算して復号信号を得る信号合成部とを有することを特徴とする画像復号装置。
  5. 複数の色成分で構成される4:4:4フォーマットのカラー画像を入力として、第1の領域に分割した単位で圧縮符号化してビットストリームを生成する画像符号化装置であって、
    前記第1の領域に属する色成分の信号に対して、4:4:4フォーマットの信号に基づいて予測を行う第1の予測部と、
    前記第1の領域に属する色成分の信号に対して、4:4:4フォーマットからダウンサンプルを行った信号に基づいて予測を行う第2の予測部と、
    前記第1の予測部ないし第2の予測部による予測のうち、効率の高いほうを選択して信号予測を行う予測方式選択部と、
    該選択された予測方式を指定する情報をビットストリームに多重化する多重化部とを備えることを特徴とする画像符号化装置。
  6. 複数の色成分で構成される4:4:4フォーマットのカラー画像を、第1の領域に分割した単位で圧縮符号化されたビットストリームを入力として画像信号を復号する画像復号装置であって、
    前記第1の領域に属する色成分の信号を復号するにあたり、4:4:4フォーマットの信号に基づいた予測画像を生成する第1の予測画像生成部と、
    前記第1の領域に属する色成分の信号を復号するにあたり、4:4:4フォーマットからダウンサンプルを行った信号に基づいた予測画像を生成する第2の予測画像生成部、
    前記第1の予測画像生成部ないし第2の予測画像生成部のうち、いずれの予測画像生成部を用いて前記第1の領域に属する色成分の信号を復号するかを指定する情報をビットストリームから抽出して、該指定情報に基づいて予測画像を生成する予測画像生成部とを備えることを特徴とする画像復号装置。
  7. 複数の色成分で構成されるカラー画像を入力として、第1の領域に分割した単位で圧縮符号化してビットストリームを生成する画像符号化方法であって、
    前記第1の領域に属する各色成分の信号に対して、第2の領域に分割した単位で平均値を得るとともに、前記第2の領域に対応する平均値分離信号を得るステップと、
    前記第2の領域に分割した単位で得られた平均値から構成される平均値信号に対して各色成分ごとに独立に予測符号化を行うステップと、
    前記第2の領域に分割した単位で得られた複数の色成分の平均値分離信号に対して複数用意される色成分間の変換方法を切り替えて変換を施した後、前記平均値信号に対する符号化ステップとは独立して符号化を行うステップとを備え、
    前記平均値分離信号に対する符号化を行うステップは、選択した色成分間の変換を指示する情報を符号化データの一部としてビットストリームへ出力することを特徴とする画像符号化方法。
  8. 複数の色成分で構成されるカラー画像を、第1の領域に分割した単位で圧縮符号化されたビットストリームを入力として画像信号を復号する画像復号方法であって、
    前記第1の領域に属する各色成分の符号化データから、第2の領域に分割した単位で符号化される平均値を復号するステップと、
    前記第1の領域に属する各色成分の符号化データから、前記第2の領域に分割した単位で符号化される平均値分離信号を復号するステップと、
    前記復号された復号平均値信号と、前記復号された復号平均値分離信号を加算して復号信号を得るステップとを備え、
    前記平均値信号を復号するステップは、各色成分ごとに独立に予測処理を適用して復号を行い、
    前記平均値分離信号を復号するステップは、ビットストリームから抽出した色成分間の変換を指示する情報に基づいて色成分間の変換処理を施して復号を行うことを特徴とする画像復号方法。
  9. 複数の色成分で構成されるカラー画像を入力として、第1の領域に分割した単位で圧縮符号化してビットストリームを生成する画像符号化方法であって、
    前記第1の領域に属する基準色成分の信号を符号化するステップと、
    前記第1の領域に属する基準色成分以外の信号を符号化するステップとを備え、
    前記基準色成分以外の信号を符号化するステップは、第2の領域に分割した単位で平均値を得るとともに、前記第2の領域に対応する平均値分離信号を得るステップと、
    前記第2の領域に分割した単位で得られた平均値から構成される平均値信号に対して、前記基準色成分の信号を符号化するステップから出力される予測パラメータに基づいて各色成分ごとに独立に予測符号化を行うステップと、
    前記第2の領域に分割した単位で得られた平均値分離信号に対して、前記基準色成分の信号を符号化するステップから出力される局所復号信号に基づいて独立して予測符号化を行うステップとを有することを特徴とする画像符号化方法。
  10. 複数の色成分で構成されるカラー画像を、第1の領域に分割した単位で圧縮符号化されたビットストリームを入力として画像信号を復号する画像復号方法であって、
    前記第1の領域に属する基準色成分の信号を復号するステップと、
    前記第1の領域に属する基準色成分以外の信号を復号するステップとを備え、
    前記基準色成分以外の信号を復号するステップは、第2の領域に分割した単位で符号化される平均値を、前記基準色成分の信号を復号するステップから出力される予測パラメータに基づいて各色成分ごとに独立に予測信号を生成することによって復号するステップと、
    前記第2の領域に分割した単位で符号化される平均値分離信号を、前記基準色成分の信号を復号するステップから出力される復号信号に基づいて各色成分ごとに独立に予測信号を生成することによって復号するステップと、
    前記復号された復号平均値信号と、前記復号された復号平均値分離信号を加算して復号信号を得るステップとを有することを特徴とする画像復号方法。
  11. 複数の色成分で構成される4:4:4フォーマットのカラー画像を入力として、第1の領域に分割した単位で圧縮符号化してビットストリームを生成する画像符号化方法であって、
    前記第1の領域に属する色成分の信号に対して、4:4:4フォーマットの信号に基づいて予測を行うステップと、
    前記第1の領域に属する色成分の信号に対して、4:4:4フォーマットからダウンサンプルを行った信号に基づいて予測を行うステップと、
    前記4:4:4フォーマットの信号に基づく予測を行うステップないし前記4:4:4フォーマットからダウンサンプルを行った信号に基づく予測を行うステップによる予測のうち、効率の高いほうを選択して信号予測を行うステップと、
    該選択された予測方式を指定する情報をビットストリームに多重化するステップとを備えることを特徴とする画像符号化方法。
  12. 複数の色成分で構成される4:4:4フォーマットのカラー画像を、第1の領域に分割した単位で圧縮符号化されたビットストリームを入力として画像信号を復号する画像復号方法であって、
    前記第1の領域に属する色成分の信号を復号するにあたり、4:4:4フォーマットの信号に基づいた予測画像を生成するステップと、
    前記第1の領域に属する色成分の信号を復号するにあたり、4:4:4フォーマットからダウンサンプルを行った信号に基づいた予測画像を生成するステップと、
    前記4:4:4フォーマットの信号に基づく予測画像を生成するステップないし4:4:4フォーマットからダウンサンプルを行った信号に基づく予測画像を生成するステップのうち、いずれのステップを用いて前記第1の領域に属する色成分の信号を復号するかを指定する情報をビットストリームから抽出して、該指定情報に基づいて予測画像を生成するステップとを備えることを特徴とする画像復号方法。
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