JPWO2009044775A1 - 金属管の結合方法、結合構造、フランジ付き管、及びその形成方法 - Google Patents

金属管の結合方法、結合構造、フランジ付き管、及びその形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2009044775A1
JPWO2009044775A1 JP2009536070A JP2009536070A JPWO2009044775A1 JP WO2009044775 A1 JPWO2009044775 A1 JP WO2009044775A1 JP 2009536070 A JP2009536070 A JP 2009536070A JP 2009536070 A JP2009536070 A JP 2009536070A JP WO2009044775 A1 JPWO2009044775 A1 JP WO2009044775A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
peripheral surface
flange member
conical surface
conical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009536070A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5329419B2 (ja
Inventor
悟 小柳
悟 小柳
由美子 大津
由美子 大津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKI ENGINEERING CO., LTD.
Original Assignee
TOKI ENGINEERING CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOKI ENGINEERING CO., LTD. filed Critical TOKI ENGINEERING CO., LTD.
Priority to JP2009536070A priority Critical patent/JP5329419B2/ja
Priority claimed from PCT/JP2008/067841 external-priority patent/WO2009044775A1/ja
Publication of JPWO2009044775A1 publication Critical patent/JPWO2009044775A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5329419B2 publication Critical patent/JP5329419B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
  • Joints With Sleeves (AREA)

Abstract

溶接をせずに金属管同士を接続する方法。この方法では、第1の管(1)の先端部分の外周面に、その先端に向けて先細りとなる第1円錐状面(10)と、該第1円錐面の後側の第1環状凹面(18)とを形成し、第2の管(2)の先端部分の内周面に、その先端から後方に向けて先細りとなる第2円錐状面(26)と、該第2円錐状面に連接する第2環状凹面(28)とを形成し、第1の管の先端部分を第2の管の先端部分内に挿入し、第1円錐状面(10)を第2円錐状面(26)に摺動させながら該第1の管をその軸線方向で押圧して第2の管内に圧入し、上記第1円錐状面(10)が第2円錐状面(26)を超えて第2環状凹面(28)に嵌合するようにすることにより、第1及び第2の管の間に密封係合部分を形成して該第1及び第2の管とを結合する。

Description

本発明は、金属管の結合方法及び結合構造に関する。
金属管を結合する場合、管の端部同士を突合せて溶接したり、結合する管の端部にフランジを取付けて、フランジ同士を突き合わせて固定したりする方法などが用いられている。(特開2005−240873号;特開平7−151275号参照)
食品、薬品、化粧品あるいは化学品などのプラントでは、衛生面などから、一般的にステンレス鋼管が用いられる。ステンレス鋼管を突合せ溶接する場合、溶接時に管内部を脱酸素雰囲気とすることが必要であり、アルゴンガスを注入して圧力を調整しながら溶接するという高度の技術が要求される。また、ステンレス鋼管は通常、ステンレス鋼板を丸めて形成されるので、その断面は真円ではない。このため、突合せ溶接を行うためには、結合する管の端部を相互に付き合わせた状態に保持しなければならず、そのための装置、技術を必要とする。従って、ステンレス鋼管の溶接作業にはコストがかかるだけでなくかなりの時間を必要とする。このため、プラントの配管を増設しようとする場合には、長時間にわたりプラントの稼動を停止しなければならない。更に、このようにして溶接により結合したステンレス鋼管では、高温に晒された溶接箇所のステンレス材に変態を生じ、劣化が急速に進み、孔食が生じやすくなる。
一方、フランジを用いた結合方法では、フランジ面間からの流体の漏出を防ぐために、ゴムパッキンなどを間に挟むのが一般的であるが、ゴムパッキンの劣化による異物混入という食品、薬品などのプラントにおいては重大となる問題を引き起こす虞がある。本出願人は、このような問題を解消するためにゴムパッキンを用いないでメタルシールによりフランジ面間の密封を図ったり、メタルシートを用いずにフランジを直接つき合わせて密封を図ったりするようにした発明を行い特許出願(例えば、WO2004/109174号)している。このような方法では、対向するフランジ面がなるべく平行になるようにすることが必要となる。しかし、プラントの配管における管同士の結合は、その多くがつき合わせ溶接により行うのが普通である。このため、突合せ溶接によって結合され長くされた管には歪み、ねじりなどが生じ、当該長くされた管の端部に設けたフランジ同士の結合を行おうとしても、対向するフランジ面が平行にはならないのが普通であり、フランジ面が大きく平行でない状態になるような場合には、歪やねじりを吸収することができるゴムパッキンを用いなければならないことがある。
また、管の端部にフランジを形成する場合には、管とは別に用意したフランジ部材を管端部に嵌合して溶接するのが一般的であり、この場合も熱による管の変形や劣化が生じやすい。
更に、近年は液体水素を燃料とする自動車の実用化がされてきており、極低温であり且つ60〜70MPaという高圧である液体水素をタンクからエンジンまで供給するための配管が必要とされる。その配管には、ステンレス鋼の管が使用されるが、管を溶接で結合することは上述のような点からも適切ではない。
特開2005−240873号 特開平7−151275号 WO2004/109174号
本発明は、以上に述べたような点に鑑み、溶接ではなく管を適正に密封結合することを可能とする管の結合方法及び結合構造を提供することを目的としている。
すなわち、本発明は、
金属又は硬質合成樹脂から形成された第1の管(以下に述べる実施形態においては参照番号1で示す。以下同じ)であって、その外周面に形成された第1の環状係止用凹凸(10,14)を有する外周面輪郭形状を有する第1の管(1)を用意し、
金属又は硬質合成樹脂から形成された第2の管(2)であって、その内周面に形成された第2の環状係止用凹凸(26,28)を有する内周面輪郭形状を有する第2の管(2)を用意し、
第1の管(1)を第2の管(2)内に圧入し、第1の環状係止用凹凸(10,14)が第2の環状係止用凹凸(26,28)と係合してそれらの間に環状の密封係合部分が形成されるようにして該第1の管と第2の管とを結合する管の結合方法を提供する。
この管の結合方法によれば、2つの管を結合するのに加熱することがないので、管の歪を生じることがない。従って、例えば、ステンレス鋼の管を用いる場合でも、加熱による孔食が生じることがなく、上述した液体水素の配管においてステンレス鋼管を結合するには非常に適したものとなる。
この方法は、通常の管同士の結合だけでなく、管の端部にもう一つの管部材としてのフランジ部材を嵌合結合してフランジ付き管を形成するのに使用することができ、フランジ部材を溶接結合した場合のような管の変形や孔食のない優れたフランジ付き管を形成することができる。
また、加熱して結合するのではないので、異なる金属の管でも自由に結合することができる。
更に、管の結合に当たっては、両管を軸線方向で圧挿入するだけでよいので、溶接により結合する場合に比べて作業が容易で時間がかからず、コスト削減もできる。具体的には、プラントにおける配管工事を行なう場合などにおいて、金属管の端部の内周面及び外周面の上述の如き輪郭形状の製作は工場にて行い、配管組立て現場では、それら金属管同士の圧挿入だけで組立てができるので、溶接により金属管同士を結合する場合に比べて、組立て時間を大幅に短縮することができる。プラントでの配管工事を行う場合には、その作業中、当該プラントの稼動を停止しなければならないので、このことは特に重要である。
また、本発明では、結合部分が第1及び第2管が半径方向で重ねられて構成されるので、当該結合部分が、2つの管をつき合わせて溶接して結合した場合に比べて、該結合部分にかかる横向きの力による折れ曲がりに強く、耐震性に優れている。また、結合部分において2つの管が重なっているので、内部を通す流体の圧力が高いほど、当該結合部分の密封を高めることができる。
具体的には、
第1の管(1)の外周面輪郭形状が、当該第1の管の先端方向に向けて先細りとなる第1円錐状面(10)と、該第1円錐状面の後側に設けられた第1環状凹面(14)とを有し、
第2の管(2)の内周面輪郭形状が、当該第2の管の後方に向けて先細りとなる第2円錐状面(26)と、該第2円錐状面の後側に設けられた第2環状凹面(28)とを有し、
該第1の管(1)をその先端部分から該第2の管(2)内に、該第2の管の先端から挿入し、該第1円錐状面(10)を該第2円錐状面(26)に摺動させながら該第1の管を該第2の管内に圧入し、該第1円錐状面(10)が該第2円錐状面(26)を超えて該第2環状凹面(28)に嵌合するようにすることにより、該外周面と内周面との間に該密封係合部分が形成されて該第1の管と該第2の管との結合がなされるようにすることができる。
更に具体的には、該第1円錐状面(10)が、該第1の管の外周面の先端から後方に延び、
該第2円錐状面(26)が、該第2の管の内周面の先端から後方に延びるようにすることができる。
また、該外周面輪郭形状が、該第1円錐状面(10)と、該第1円錐状面の後端の最大直径部分に続き該最大直径と略同一直径で後方に延びる同一径部分とを有し、上記第1環状凹面(14)を、該同一径部分の後端に連接して形成するようにし、
該内周面輪郭形状が、該外周面輪郭形状に対応した輪郭の第2円錐状面(26)及び第2環状凹部(28)を有するようにすることができる。
この場合、該外周面輪郭形状が、第1円錐状面の後側に、小径の先端から大径の後端に向けて傾斜する少なくとも1つの追加の円錐状面(18,21)を有し、
該内周面輪郭形状が、該外周面輪郭形状に対応した輪郭の第2円錐状面、第2環状凹部、追加の円錐状面を有するようにすることができる。
上記において、金属がステンレス鋼とされ、硬質合成樹脂が架橋ポリエチレンとすることができる。
本発明はまた、
金属又は硬質合成樹脂から形成された第1の管(1)であって、その外周面に形成された第1の環状係止用凹凸(10,14)を有する外周面輪郭形状を有する第1の管(1)と、
金属又は硬質合成樹脂から形成された第2の管(2)であって、その内周面に形成された第2の環状係止用凹凸(26,28)を有する内周面輪郭形状を有する第2の管(2)と、
からなり、
第1の管(1)をその先端から第2の管(2)内に、該第2の管の先端から圧入して第1の環状係止用凹凸(10,14)と第2の環状係止用凹凸(26,28)との間に形成された環状の密封係合部分を有し、該第1の管(1)と第2の管(2)との結合がなされている管の結合構造を提供する。
この管構造では、溶接結合を必要としないので、上述した本発明に係る管の結合方法に関して述べた同じ有益な効果を得ることができる。
具体的には、
第1の管(1)の外周面輪郭形状が、当該第1の管の先端方向に向けて先細りとなる第1円錐状面(10)と、該第1円錐状面の後側に設けられた第1環状凹面(14)とを有し、該第1円錐状面(10)と該第1環状凹面(14)とが該第1の管(1)の該係止用凹凸面を構成し、
第2の管(2)の内周面輪郭形状が、当該第2の管の後方に向けて先細りとなる第2円錐状面(26)と、該第2円錐状面に連接する第2環状凹面(28)とを有し、該第2円錐状面と該第2環状凹面とが該第2の管(2)の該係止用凹凸面を構成し、
第1の管(1)を、その先端部分から第2の管(2)内に、該第2の管の先端から挿入し、第1円錐状面(10)を第2円錐状面(26)と摺動させながら該第1の管(1)をその軸線方向で押圧して第2の管(2)内に圧入し、該第1円錐状面(10)が第2円錐状面(26)を超えて第2環状凹面(28)に嵌合するようにすることにより形成された該環状の密封係合部分を有するようにすることができる。
更に具体的には、該外周面輪郭形状が、該第1円錐状面(10)と、該第1円錐状面の後端の最大直径部分に続き該最大直径と略同一直径で後方に延びる同一径部分とを有し、上記第1環状凹面(14)が、該同一径部分の後端に連接して形成され、
該内周面輪郭形状が、該外周面輪郭形状に対応した輪郭の第2円錐面(26)及び第2環状凹部(28)を有するようにすることができる。
また、該外周面輪郭形状が、上記第1円錐状面(10)の後側に、小径の先端から大径の後端に向けて傾斜する少なくとも1つの追加の円錐状面(18,21)を有し、
該内周面輪郭形状が、該外周面輪郭形状に対応した輪郭の該第2テーパ(26)、該第2環状凹部(28)、及び、追加の円錐状面を有するようにすることができる。
また、該第1の円錐状面が、該第1の管の外周面の先端から後方に延び、
該第2の円錐状面が、該第2の管の内周面の先端から後方に延びるようにすることができる。
上記管の結合構造において、該第2の管(2)を、軸線方向長さが短い管状部と、該管状部の後端の外周に設けられた環状のフランジ部(20)とを有するフランジ付き管とすることができる。
また、該第1の管(1)の該外周面輪郭形状が、先端から後方に延びる同一径の筒状部分(9)を有し、該第1の円錐状面(10)が該筒状部分(9)の後端に連接されており、
該第2の管(2)が、軸線方向長さが短い管状部分と、該環状部の後端の外周に設けられたフランジ部分(20)とを有するフランジ付き管とされ、該内周面輪郭形状がその先端から、該第1の管の外周面輪郭形状の該筒状部分に対応する筒状部分を有し、該第1の該筒状部分(9)が該第1の管の該筒状部分に圧入されるようになされ、
該第1の管の先端面(8)が該第2の管の内周の後端面と実質的に一致するようにすることができる。
筒状部分(9)を設けない場合には、形成されるフランジ付き管の内周面に、第1の管と第2の管との継ぎ目が生じ、これは食品などを扱う管の場合には衛生上好ましいことではないので、そのような継ぎ目をなくすものである。
また、
該第2の管(2)の先端部分が、該第1の管(1)の先端部分よりも厚肉とされ、その外周面が該第1の管の先端部分の外周面よりも大径とされ、結合された該第1及び第2の管に流体が通されたときに、該流体圧により該第1の管の先端部分の外周面が該第2の管の先端部分の内周面に押圧されるようにすることができる。
このような構造は、特に、液体水素などの高圧流体を扱い場合に有効である。
また、該第2の管(40)の該第2円錐状面と該第2環状凹面とが該第2の管(40)の先端部分に設けられ、
該第2の管の後端部分における該内周面が、当該第2の管の前方に向けて先細りとなる第3円錐状面と、該第3円錐状面の前側に設けられた第3環状凹面とを有し、
当該結合構造が更に、第3の管(36)を有し、その外周面輪郭形状が、当該第3の管の先端方向に向けて先細りとなる第4円錐状面と、該第4円錐状面の後側に設けられた第4環状凹面とを有し、
第3の管(36)を、その先端部分から第2の管(40)内に、該第2の管の後端から挿入し、該第4円錐状面を該第3円錐状面と摺動させながら該第3の管(36)をその軸線方向で押圧して第2の管(40)内に圧入し、該第4円錐状面が該第3円錐状面を超えて第3環状凹面に嵌合するようにすることにより形成された該管状の密封係合部分を有し、該第2の管(4)と該第1の管(38)との結合の他に、該第2の管(40)と第3の管(36)との結合がされるようにすることができる。
また、該第2の管の内周面の該凹凸面(26,28)の設けられている部分に対応する該第2の管の外周面の周囲に圧力嵌めされた補強管(25)を有するようにすることができる。
また、該第1及び第2の管が、その外周面の周囲に相互に対向するように設けられたフランジ(20´、21)を有し、該フランジが結合具(23)によって相互に結合されるようにすることができる。
本発明はまた、
筒状部分(122)、及び、該筒状部分の前端に設けられ、該筒状部分よりも大きい外径を有する環状フランジ部分(124)からなるフランジ部材(118)であって、該フランジ部材の内周面における前端から後端側に向けて先細りとなる円錐状面(126)及び該円錐状面に続き後方に延びる筒状面(128)とを有するフランジ部材(118)、及び、
該フランジ部材の内周面の該円錐状面に密着係合された円錐状部分(134)、該円錐状部分に続いて後方に延び該フランジ部材の筒状面に密着係合された筒状係合部分(136)、及び、該筒状係合部分に続いて該フランジ部材の後端を越えて後方に延びる管本体部分(138)を有する管状部材(120)、
を有する第1のフランジ付き管(110)と;
筒状部分(154)、及び、該筒状部分の前端に設けられ、該筒状部分よりも大きい外径を有する環状フランジ部分(156)からなるフランジ部材(150)であって、該フランジ部材の内周面における前端から後端側に向けて先細りとなる円錐状面(160)及び該円錐状面に続き後方に延びる筒状面(162)とを有するするとともに、当該フランジ部材の半径方向に延びて前方に面するフランジ前端面(166)と、該フランジ前端面の内周縁から前方に突出する筒状の突出面(169)とを有し、該突出面(169)の前端縁から当該フランジ部材の円錐状面(160)が後方に延びるようになされているフランジ部材(50)、及び、
該フランジ部材の筒状面に密着係合された筒状係合部分(174)、該筒状係合部分の前端から該フランジ部材の内周面の該円錐状面(160)に沿って円錐形状に延び円形の前端縁(176)に至る円錐状部分(170)、及び、該筒状係合部分(174)の後端から該フランジ部材の後端を越えて後方に延びる管本体部分(174)を有する管状部材(152)、
を有する第2のフランジ付き管(112);
を有し、
該第2のフランジ付き管(112)を、そのフランジ部材(150)の円錐状面(160)のフランジ前端面(166)よりも前方に延出した部分が、該第1のフランジ付き管(110)の円錐状部分(134)内に入り、該第2のフランジ付き管の円形の前端縁(176)の全体が該円錐状部分(134)の内面に当接するようにされた第1及び第2フランジ付き管(110、112)を備える管の結合構造を提供する。
この管の結合構造におけるフランジ付き管(110,112)は、管状部材とフランジ部材と溶接することなしに結合することができ、溶接により生じやすい変形などの影響を受けることがない。また、第1及び第2のフランジ付き管は、第1のフランジ付き管の円錐状面に第2フランジ付き管の円錐状部分の円形の前端縁(176)が当接するように結合されるものであり、フランジ間にパッキンを使った場合のように結合された管の内周面に掃除のしにくい狭い隙間などが形成されないので、当該配管を洗浄するときに、分解することなく洗浄液を当該管内部に流すCIP洗浄(Cleaning in Place)だけで、十分な洗浄を行なうことが可能となる。また、パッキンを使う必要が無いので、パッキンが劣化して、配管内部に入り込む虞もない。
管状部材の円錐状部分の傾斜角度は、当該フランジ付き管の長手方向軸線に対して45±8°とすることができる。
洗浄や液漏れ防止という観点から、この傾斜角度は約45°とすることが好ましい。
本発明はまた、
筒状部分(122,154)、及び、該筒状部分の前端に設けられ、該筒状部分よりも大きい外径を有する環状フランジ部(124,156)分からなるフランジ部材(118,150)であって、該フランジ部材の内周面における前端から後端側に向けて先細りとなる円錐状面(126、160)及び該円錐状面に続き後方に延びる筒状面(128,162)を有するフランジ部材(118,150)と、
該フランジ部材の内周面の該円錐状面(126、160)に密着係合された円錐状部分(134,170)、該円錐状部分に続いて後方に延び該フランジ部材の筒状面に密着係合された筒状係合部分(136,174)、及び、該筒状係合部分に続いて該フランジ部材の後端を越えて後方に延びる管本体部分(138,174)を有する管状部材(120,152)と、
を有するフランジ付き管を提供する。
すなわち、このフランジ付き管は、上述のような効果を奏する配管に使用することが可能である。
具体的には、
該フランジ部材の内周面の筒状面が係止用凹凸(130,164)を有し、
該管状部材の外周面の前端部分が、該係止用凹凸に対応する係止用対応凹凸(140,180)を有し、
該管状部材の係止用対応凹凸が該フランジ部材の係止用凹凸にスナップ嵌めされるようにすることができる。
スナップ嵌めにより、フランジ部材と管状部材とを溶接することなく結合することができる。
また、別の具体例では、
該フランジ部材(118,150)の内周面の筒状面が、当該フランジ部材の後端から前方に当該フランジ付き管の長手軸線方向で延びる大径部分(162−1)と、該大径部分に続き半径方向内側に延びる環状面(162−2)と、該環状面の内周縁から該円錐状面まで延びる同長手軸線方向で延びる小径部分(162−3)とを有し、
該管状部材(120,152)の筒状係合部分の外周面が、その前端から後方に同長手軸線方向で延び、該フランジ部材の内周面の小径部分に密着係合された小径部分と、該小径部分に続き半径方向外側に延び、該フランジ部材の環状部分に当接された環状面と、該環状面から後方に同長手軸線方向で延び、該フランジ部材の内周面の大径部分に密着係合された大径部分とを有するようにすることができる。
この場合は、上記環状面同士の当接、及び、フランジ部材の内周面の円錐状面(126、160)と管状部材の円錐状部分(134,170)との密着係合によって、フランジ部材と管状部材とは結合される。
また、
該フランジ部材(118,150)が当該フランジ部材の半径方向に延びて前方に面するフランジ前端面(166)と、該フランジ前端面の内周縁から前方に突出する筒状の突出面(169)とを有し、該突出面(169)の前端縁から当該フランジ部材の円錐状面(160)が後方に延びるようになされ、
該フランジ部材の筒状面に密着係合された筒状係合部分(174)、該筒状係合部分の前端から該フランジ部材の内周面の該円錐状面(160)に沿って円錐形状に延び円形の前端縁に至る円錐状部分(170)、及び、該筒状係合部分(172)の後端から該フランジ部材の後端を越えて後方に延びる管本体部分(174)を有する管状部材(152)、
該管状部材(152)が、該フランジ部材の筒状面に密着係合された筒状係合部分(172)、該筒状係合部分の前端から該フランジ部材の内周面の該円錐状面(160)に沿って円錐形状に延び円形の前端縁に至る円錐状部分(170)、及び、該筒状係合部分(172)の後端から該フランジ部材の後端を越えて後方に延びる管本体部分(174)を有するようにすることができる。
第2のフランジ付き管の管状部材(152)の円形の前端縁が、第1のフランジ付き管の円錐状部分の内面と当接することになり、より良好な密封状態を得ることができる。
また、配管結合構造に関連して述べたが、該第1及び第2のフランジ付き管の管状部材の該円錐状部分の傾斜角度は、当該フランジ付き管の長手方向軸線に対して45±8°とすることが好ましい。
更に、本発明は、
筒状部分(122,154)、及び、該筒状部分の前端に設けられ、該筒状部分よりも大きい外径を有する環状のフランジ部分(124,156)を有するフランジ部材(118,150)であって、該フランジ部材の内周面が、当該フランジ部材の前端から後端側に向けて先細りとなる円錐状面(126、160)及び該円錐状面に続き後方に延びる筒状面(28,62)とを有するフランジ部材(118,150)と、管状部材(120,152)とを用意する工程と、
該管状部材(120,152)の前端部分を該フランジ部材(118,150)に嵌合して、その前端が該フランジ部材の前端より前方に延びる状態とし、該管状部材の前端部分の外周面を該フランジ部材の該筒状面(128,162)に密着係合する工程と、
該フランジ部材(118,150)の円錐状面(126、160)に対応する円錐状外周面(200)を有するマンドレル(202)を、該フランジ部材に嵌合した該管状部材の前端部分に圧入し、該前端部分を該フランジ部材の円錐状面(126、160)に密着係合するように広げる工程と、
を有する、該フランジ部材と該管状部材とを一体化したフランジ付き管を形成する方法を提供する。
この方法によれば、溶接を必要とせずにフランジ付き管を形成することができる。
具体的には、
該フランジ部材(118,150)を用意する工程において、該フランジ部材の内周面の筒状面に係止用凹凸(130,164)を備えるフランジ部材を用意し、
該管状部材(120,152)を用意する工程において、該管状部材の外周面の前端部分に該係止用凹凸(130,164)に対応する係止用対応凹凸(140,180)を備える管状部材を用意し、
該管状部材の前端部分を該フランジ部材に嵌合するときに、該管状部材の前端を該フランジ部材に挿入し、該管状部材の被係止用対応凹凸(140,180)を該フランジ部材の係止用凹凸(130,164)にスナップ嵌めするようにすることができる。
また別の具体例としては、
該フランジ部材(118,150)を用意する工程において、該フランジ部材の内周面の筒状面(128,162)に当該フランジ部材の後端から前方に当該フランジ付き管の長手軸線方向で延びる大径部分(162−1)と、該大径部分に続き半径方向内側に延びる環状面(162−2)と、該環状面の内周縁から該円錐状面まで同長手軸線方向で延びる小径部分(162−3)とを有するフランジ部材を用意し、
該管状部材(120,152)を用意する工程において、該管状部材の外周面に、その前端から後方に同長手軸線方向で延び、該フランジ部材の内周面の小径部分と略同じ径の小径部分と、該小径部分に続き半径方向外側に延びる環状面と、該環状面から後方に同長手軸線方向で延び、該フランジ部材の内周面の大径部分と略同じ径の大径部分とを有する管状部材を用意し、
該管状部材(120,152)の前端を該フランジ部材(118,150)に嵌合するときに、該管状部材の前端部分を、該フランジ部材の後端側から挿入して該管状部材の環状部分が該フランジ部材の環状部分に当接する状態とし、
この状態で、マンドレルを筒状部材の先端から圧入するようにすることができる。
また、
該フランジ部材(118,150)を用意する工程において、当該フランジ部材の半径方向に延びて前方に面するフランジ前端面(166)と、該フランジ前端面の内周縁から前方に突出する筒状の突出面(169)とを有し、該突出面(169)の前端縁から当該フランジ部材の円錐状面(160)が後方に延びるようになされているフランジ部材を用意し、
該管状部材(120,152)をマンドレル(202)で広げる工程において、該管状部材の前端部分が該フランジ部材の円錐状面に沿って広げられると共に、該円錐状面の前端縁から折り返されて該環状面を覆うようにするようにすることができる。
本発明に係る金属管の結合方法により結合される2つの金属管の縦断側面図である。 図1の2つの金属管が結合された状態を示す縦断側面図である。 本発明の他の結合方法によって結合される一方の金属管を示す縦断断面図である。 同他の結合方法において2つの金属管を結合するために用いられる結合用の金属管を示す縦断側面図である。 同他の結合方法によって結合された金属管を示す側面図である。 図1乃至図3に実施例の変形例に管の結合構造を示す縦断面図である。 図1乃至図3に実施例の他の変形例に係る管の結合構造を示す縦断面図である。 図1乃至図3に実施例の更に他の変形例に係る管の結合構造を示す縦断面図である。 図1乃至図3に実施例の更に別の変形例に係る管の結合構造を示す縦断面図である。 本発明に係る結合方法により形成された2つのフランジ付き管を結合した状態を示す縦断面図である。 図10に示す一方のフランジ付き管の構成部品である管状のフランジ部材と管状部材とをしめず縦断面図である。 図11のフランジ部材と管状部材とを結合して状態を示す縦断面図である。 図12のフランジ部材に結合した管状部材の前端部分を広げるためのマンドルを近づけた状態を示している。 マンドレルにより管状部材の前端部分を広げた状態を示す。 本発明に係る2つのフランジ付き管を結合した状態を示す縦断面図である。 本発明に係る他の結合方法で結合して形成するフランジ付き管の構成部品であるフランジ部材及び管状部材を示す縦断面図である。
以下、本発明に係る金属管の結合方法を添付図面に基づき説明する。
図1及び図2は、本発明に係る金属管結合方法を、第1金属管1とフランジ付き第2金属管2とを結合するのに用いた場合を示している。
第1金属管1は、円筒状の外周面4と内周面6とを有している。該第1金属管1には、その外周面4に、当該第1金属管1の先端8から後方に向けて半径方向外側に傾斜し、外周面4に至る第1円錐状面10を有する係止用先端部12と、該係止用先端部12の後端に連接された第1環状凹部14とが形成される。第1環状凹部14は、係止用先端部12の後端から半径方向内側に延びる環状半径方向面16と、該環状半径方向面の内周縁16´から後方に向かって半径方向外側に延びる傾斜面18とを有する。
第2金属管2はフランジ20付き管とされており、第1金属管1の内周面と同じ径の内周面22と、第1金属管1の外周面よりも径の大きい外周面24とを有している。該第2金属管には、その内周面にその先端から後方に向かって半径方向内側に傾斜する第2円錐状面26と、該第2円錐状面に連接する第2環状凹部28とが形成される。該第2環状凹部28は、第2円錐状面の後端から半径方向外側に延びる環状半径方向面30と、当該第2金属管2の軸線に平行な環状面32と、該環状面32の後端から後方に向かい半径方向内側に傾斜する傾斜面34とを有している。
第1金属管1を第2金属管2に結合するには、両金属管の軸線を整合し、第1金属管1の係止用先端部12を第2金属管2の孔内にその先端から挿入する。第1円錐状面10を第2金属管2の第2円錐状面26に摺動させながら、係止用先端部12が第2金属管2の第2環状凹部28に嵌合するまで第1金属管を軸線方向で押圧し、第2金属管2内に圧入する。
図2は、第1及び第2金属管を結合した状態を示している。この図から分かるように、第1金属管の先端部分の外周面の輪郭形状は、第2金属管の先端部分の内周面の輪郭形状に一致するようにされており、好ましくは、第2金属管の内周面の輪郭形状の径が、第1金属管の外周面の輪郭形状の径よりも小さくなるようにする。
このようにして結合された第1及び第2金属管の結合部における肉厚は、これら2つの金属管を突合せ溶接した場合に比べて厚くなるために、当該結合部分に対してかかる横向きの力による折曲がりに対する抵抗力が大きくなる。また、突合せ溶接した場合と異なり、結合部が加熱されることがないので、金属管がステンレス鋼管であっても孔食が生じることがない。更に、加熱することがないので、異なる金属からなる管の結合でも容易に行うことができる。
上記において、結合される金属管は1〜10mm(好ましくは1〜5mm)の管厚で20〜500mm(好ましくは20〜200mm)の管径としたステンレス鋼管、アルミニウム管、チタン合金管、ニッケル合金管、ジルコニウム合金管、鉄鋼管などとすることができる。
第1金属管の第2金属管への圧入は、通常、約49MPa(約500kg/cm)以上の圧力で行うことができる。
図3乃至図5には、金属管の他の結合方法が示されている。
すなわち、この方法では、2つの金属管36,38を結合用の金属管40により結合する。
図3に示すように、金属管38の先端部分には、図1の金属管1と同じ外周面輪郭形状を形成し、図示しないが、曲管とされた金属管36の先端部分(図5で見て右端部分)にも同様の外周面輪郭形状を形成する。
結合用の金属管40には、その両端部分の内周面に、図1の金属管2と同じ内周面輪郭形状を形成する。
図1及び図2に示した実施形態と同様に、このようにされた金属管40に、その両端から金属管36,38を圧入することにより、これら2つの金属管の結合を行う。
また、第1及び第2円錐状面は、その半径方向での高さが0.2〜1mm(好ましくは0.2〜0.5mm)、軸線方向での長さが5〜20mm(5〜10mm)とされる。該円錐状面は1つ〜5つを軸線方向で連続して形成することができる。
円錐状面は、その長さを5〜200mm、その角度を1〜10度とすることもできる。
図6は、図1乃至図3に示した実施例の変形例を示しており、第1金属管1の外周面が第1円錐状面10から前方に延びる筒状部9を有しており、当該第1の金属管1の先端面8が、第2金属管の内周面の先端2´と一致するようになっている。第2金属管2はその先端に前方へ突出する環状部分3を有しており、第2金属管の先端2´から連続して前方外側に傾斜する円錐状面3´を有している。この円錐状面3´は、後述する図10に示す実施例の参照番号134で示す面に相当するものである。
図7には、図1乃至図3に示した実施例の他の変形例が示されている。この変形例では、第2金属管2がフランジ20を有しておらず、菅結合部分における管壁の肉厚が第1金属管に比べて厚くされている。これは液体水素の配管における管の結合に適したものであり、高圧の液体水素が配管内を通されるときに、第1金属管1の先端部分がその圧力により半径方向で拡張されて、その外周面が第2金属管2の内周面に押圧され、第1及び第2金属管の間の密封をより確実にするようにしている。約60MPaに液体水素を通した実験では、全く液漏れがないことが確認されている。
図8は、図7の管結合構造の変形例を示しており、第1金属管1が追加の円錐状面19を備え、第2金属管2が対応する追加の円錐状面21を有している。
図9は、図1の更に別の変形例を示しており、第1及び第2金属管の両方がフランジ20´、21を有し、両フランジがボルト等の連結部材23によって連結されており、第1及び第2金属管がより安全に結合されるようにしている。更に、この例では、第2金属管の外周面にリング状の補強管25が圧力嵌めされており、結合部分の補強を行なっている。
以下、本発明に従って実際に行なった管の結合の例を述べる。
〔例1〕
毎分200Lの水を通すことを想定し、外径38.1mm、内径35.7mm、肉厚1.2mmのステンレス鋼管に図1の第1金属管1と同じ外周面輪郭形状を形成し、図1の第2金属管と同様の内周面輪郭形状としたステンレス鋼管に圧入結合を行い配管を組み立てた。
ステンレス鋼管の溶接箇所が無いために、熱による歪みが無く、フランジ結合部分にゴムパッキンではなくメタルシールを用いた配管を完成することができた。ステンレス鋼管の加熱による孔食もなく、ゴムパッキンを用いた場合の異物混入の虞もなく良好な配管とすることができた。また、上述の如き外周面及び内周面輪郭形状を有する金属管を工場で製作することができるので、配管組立て現場での組立作業は、従来の溶接による作業に比べて極めて簡単となり、組立て作業時間を大幅に短縮することができた。
〔例2〕
魚肉練り材料などの練り材料を通すことを想定し、実施例1と同様の配管を組み立てた。単なる金属管の圧入作業だけで組み立てを行うことができるので、衛生的に優れた配管を組み立てることができた。
〔例3〕
水を毎分200L流すことを想定して、ステンレス鋼管を、図3に示すような、結合用の管を使用して結合した。結合される2つのステンレス鋼管を外径38.1mm、内径35.7mm、肉厚1.2mmとし、図4に示すものと同じ内周面輪郭形状を有する結合用ステンレス鋼管で結合した。
ステンレス鋼管の溶接箇所が無いために、熱による歪みが無く、水が漏出することもなかった。溶接をする場合に比べて、組立作業が簡単なために、作業時間を大幅に短縮することができた。
〔例4〕
内径36,7ミリ管厚3ミリのステンレス鋼管とアルミ合金シームレス管を用い、ステンレス鋼管の内周面には、図1の金属管2の内周面輪郭形状を形成し、アルミ合金シームレス管には、図1の金属管1と同様の外周面輪郭形状を形成した。但し、この場合、ステンレス鋼管及びアルミ合金シームレス管に形成する円錐状面は、それぞれの管の先端から後端側に向かう20ミリメートルの長さの範囲に2つ連続して形成するようにした。また、ステンレス鋼管の内周面輪郭形状は、アルミ合金シームレス管の外周面輪郭形状より径を僅かに小さくした。組み立てられた配管に、約2MPa(20気圧)で流体を通しても結合部分からの漏れは見られなかった。
〔例5〕
本発明は基本的には金属管の結合に関するものであるが、外径38.1mm、内径35.7mm、肉厚1.2mmとされたポリエチレン系樹脂の管(「ニューライト」(登録商標))に図1の第1金属管と同じ外周面輪郭形状を形成し、図1の第2金属管と同じ内周面輪郭形状を有するステンレス鋼管に圧入した。但し、この場合、ポリエチレン系樹脂の管及びステンレス鋼管のそれぞれの先端から後端に向けての16ミリの範囲に3つの円錐状面を連続して設け、また、ステンレス鋼管の内周面輪郭形状はポリエチレン系樹脂の管の外周面輪郭形状よりもその径を全体的に小さくした。約0.5MPa(5気圧)の流体を通したが漏れは生じなかった。
図10は、本発明に係る第1及び第2のフランジ付き管110,112が結合されている管結合構造114を示している。
第1のフランジ付き管110は、フランジ部材118と管状部材120とから構成されている。
フランジ部材118は、筒状部分122、及び、該筒状部分122の前端に設けられ、該筒状部分よりも大きい外径を有する環状のフランジ部分124からなる。フランジ部材118は、その内周面が、前端から後端側に向けて先細りとなる円錐状面126及び該円錐状面に続き後方に延びる筒状面128とを有し、該筒状面28には図1乃至図3に示した第2円錐状面26及び第2環状凹部28に相当する円錐状面及び環状凹部を有する鋸歯状の係止用凹凸130が形成されている。
管状部材120は、フランジ部材118の内周面の円錐状面126に密着係合された円錐状部分134、円錐状部分134に続いて後方に延びフランジ部材118の筒状面128に密着係合された筒状係合部分136、及び、該筒状係合部分136に続いて当該フランジ部材118の後端を越えて後方に延びる管本体部分138と、を有する。筒状係合部分136の外周面には、フランジ部材118の係止用凹凸130にスナップ係合される被係止用凹凸140が形成されている。ここでスナップ係合とは、変形した部材が弾性復元力で戻って他の部材にパチッと係合することをいい、この実施形態では、管状部材120の前端部分をフランジ部材118の後端から挿入していった場合、該管状部材の被係止用凹凸が弾性変形しながら進み、該被係止用凹凸が係止用凹凸130に整合されたときに、その復元力により該係止用凹凸130にパチッと係合することを意味する。
第2のフランジ付き管112は、フランジ部材150と管状部材152とから構成されている。フランジ部材150は、筒状部分154、及び、該筒状部分の前端に設けられ、該筒状部分よりも大きい外径を有する環状フランジ部分156からなる。フランジ部材150は、該フランジ部材の内周面における前端から後端側に向けて先細りとなる円錐状面160及び該円錐状面に続き後方に延びる筒状面162とを有し、該筒状面には鋸刃状の係止用凹凸164が形成されている。該フランジ部材は、その半径方向に延びて前方に面するフランジ前端面166と、該フランジ前端面の内周縁から前方に突出する筒状の突出面169とを有し、突出面169の前端縁から当該フランジ部材の円錐状面160が後方に延びるようになされている。
管状部材152は、フランジ部材150の筒状面162に密着係合された筒状係合部分172、該筒状係合部分の前端から該フランジ部材150の内周面の該円錐状面160に沿って円錐形状に延び円形の前端縁に至る円錐状部分170、及び、該筒状係合部分172の後端から該フランジ部材の後端を越えて後方に延びる管本体部分174を有する。筒状係合部分172の外周面には、フランジ部材の係止用凹凸164とスナップ係合される被係止用凹凸180が形成されている。
該第2のフランジ付き管112は、そのフランジ部材150のフランジ前端面166よりも前方に延出する部分が、第1のフランジ付き管110の円錐状部分138の内側に入り、その円形の前端縁176の全体が第1のフランジ付き管110の円錐状部部分138の内面に当接するようにされ、該第1及び第2のフランジ付き管110,112のフランジ部材を、汎用の接合バンド(KFフランジ用クランプ)178により締め付けて固定している。
図示の実施形態においては、円錐状部分134、170の傾斜角が、当該フランジ付き管の長手方向軸線に対して37°〜53°の範囲とすることが好ましく、特に、約45°が好ましい。
このように結合されたフランジ付き管を通って、流体が矢印Aで示す方向に流れると、流体は第1及び第2フランジ付き管の端部間にできる環状の凹みにおいて矢印Bで示すような渦流が生じる。この渦流は、結合されたフランジ付き管をCIPするときに、洗浄液が、第1及び第2のフランジ付き管の前端の円錐状面間に形成された比較的幅の広い環状凹部内を効率的に洗浄する作用をする。
図11乃至図14は、第1のフランジ付き管110を作る工程が示されている。
先ず、図11及び図12に示すように、前端に円錐状部分134が形成されておらず、係止用対応凹凸130が形成されている管状部分120をフランジ部分118の後端から挿入し、該管状部分120の係止用凹凸140がフランジ部材118の係止用凹凸130にスナップ係合されるようにする。この状態では、管状部材120の前端は、フランジ部材118の前端よりも前方に僅かに延出している。
この状態で、フランジ部材118の円錐状面160に対応する円錐状外周面200を有するマンドレル202を、管状部材120の前端部分に圧入し、該前端部分を該フランジ部材118の円錐状面126に押圧密着するように広げる。
図示はしないが、第2のフランジ付き管112も同様にして形成される。
図15及び図16は、第2のフランジ付き管112の変形例をなすフランジ付き管を作る工程を、第2のフランジ付き管112と同じ構成部分には同じ参照番号を付して示してある。このフランジ付き管では、フランジ部材150の内周面が、後端から前方に延びる大径部162−1と、該大径部の前端縁から半径方向内側に延びる環状面162−2と、該環状面の内側縁から円錐状面まで延びる小径部162−3を有している。これに対し、管状部材152の外周面は大径部162−1、環状面162−2、小径部162−3に対応する面が形成されている。フランジ付き管112と管状部材152とを結合するためには、図11乃至図14で示したと同様に、管状部材152の前端をフランジ部材150にその後端から挿入し、図13及び図14に示すと同様のマンドレルで、管状部材152の前端を広げる。ただし、この実施形態においては、図16に一点鎖線で示すように、管状部材152の前端を、フランジ部材150の円錐状面160の前端縁から後方に折り返すようにしている。
以下、図10のような結合構造を有する配管に対する実験例を述べる。
〔例1〕
お茶飲料製造工場における、お茶飲料の搬送量毎分100Lの配管(外径38.1mm、内径35.7mm、肉厚1.2mmの配管)に、図10に示す如き第1及び第2のフランジ付き管を組み込んだ。円錐状部分の傾斜角度は45°とし、お茶飲料を毎分100L、36時間連続して流したが、お茶飲料の漏れは認められなかった。
その後、洗浄液を秒速2m以上で同配管を通し、CIP洗浄を行った後、第1及び第2フランジ付き管を分解したが、結合部分付近には汚れは全くなく、すぐに他品種の飲料を流すことが可能な状態であった。
〔例2〕
缶コーヒー用コーヒーの製造ラインにて、コーヒー飲料の搬送量毎分200Lの配管(外径63.5mm、内径59.5mm、肉厚2mmの配管)に図10に示すと同様の第1及び第2のフランジ付き管を組み込んだ。
円錐状部分の傾斜角度は52°とし、コーヒー飲料を毎分200L、72時間連続して流したが、コーヒー飲料の漏れは認められなかった。
その後、洗浄液を秒速2m以上で同配管を通し、CIP洗浄を行った後、第1及び第2フランジ付き管を分解したが、結合部分付近には汚れは全くなく、すぐに他品種の飲料を流すことが可能な状態であった。ステンレス製のために、コーヒーの強い匂いも付かず洗浄が簡単であった。
〔例3〕
オレンジ果実のジュース製造ラインにて、オレンジジュースの搬送量毎分100Lの配管(外径38.1mm、内径35.7mm、肉厚1.2mmの配管)に図1に示すと同様の第1及び第2のフランジ付き管を組み込んだ。
円錐状部分の傾斜角度は45°とし、オレンジジュースを毎分100L、72時間連続して流したが、漏れは認められなかった。
その後、洗浄液を秒速2m以上で同配管を通し、CIP洗浄を行った後、第1及び第2フランジ付き管を分解したが、結合部分付近には汚れは全くなく、すぐに他品種の飲料を流すことが可能な状態であった。
〔例4〕
青汁製造ラインにて、青汁の搬送量毎分150Lの配管(外径38.1mm、内径35.7mm、肉厚1.2mmの配管)に図1に示すと同様の第1及び第2のフランジ付き管を組み込んだ。
円錐状部分の傾斜角度は45°とし、青汁を毎分150L、24時間連続して流したが、漏れは認められなかった。
その後、洗浄液を秒速2m以上で同配管を通し、CIP洗浄を行った後、第1及び第2フランジ付き管を分解したが、結合部分付近には汚れは全くなく、すぐに他品種の飲料を流すことが可能な状態であった。

Claims (28)

  1. 金属又は硬質合成樹脂から形成された第1の管であって、その外周面に形成された第1の環状係止用凹凸を有する外周面輪郭形状を有する第1の管を用意し、
    金属又は硬質合成樹脂から形成された第2の管であって、その内周面に形成された第2の環状係止用凹凸を有する内周面輪郭形状を有する第2の管を用意し、
    第1の管を第2の管内に圧入し、第1の環状係止用凹凸が第2の環状係止用凹凸と係合してそれらの間に環状の密封係合部分が形成されるようにして該第1の管と第2の管とを結合する管の結合方法。
  2. 第1の管の外周面輪郭形状が、当該第1の管の先端方向に向けて先細りとなる第1円錐状面と、該第1円錐状面の後側に設けられた第1環状凹面とを有し、
    第2の管の内周面輪郭形状が、当該第2の管の後方に向けて先細りとなる第2円錐状面と、該第2円錐状面の後側に設けられた第2環状凹面とを有し、
    該第1の管をその先端部分から該第2の管内に、該第2の管の先端から挿入し、該第1円錐状面を該第2円錐状面に摺動させながら該第1の管を該第2の管内に圧入し、該第1円錐状面が該第2円錐状面を超えて該第2環状凹面に嵌合するようにすることにより、該外周面と内周面との間に該密封係合部分が形成されて該第1の管と該第2の管との結合がなされるようにした請求項1に記載の管の結合方法。
  3. 該第1円錐状面が、該第1の管の外周面の先端から後方に延び、
    該第2円錐状面が、該第2の管の内周面の先端から後方に延びるようにした請求項2に記載の管の結合方法。
  4. 該外周面輪郭形状が、該第1円錐状面と、該第1円錐状面の後端の最大直径部分に続き該最大直径と略同一直径で後方に延びる同一径部分とを有し、該第1環状凹面を、該同一径部分の後端に連接して形成するようにし、
    該内周面輪郭形状が、該外周面輪郭形状に対応した輪郭の第2円錐状面及び第2環状凹部を有する請求項2に記載の管の結合方法。
  5. 該外周面輪郭形状が、該第1円錐状面の後側に、小径の先端から大径の後端に向けて傾斜する少なくとも1つの追加の円錐状面を有し、
    該内周面輪郭形状が、該外周面輪郭形状に対応した輪郭の第2円錐状面、第2環状凹部、追加の円錐状面を有する請求項4に記載の管の結合方法。
  6. 該金属がステンレス鋼とされ、該硬質合成樹脂が架橋ポリエチレンとされている請求項1乃至5のいずれかに記載の管の結合方法。
  7. 金属又は硬質合成樹脂から形成された第1の管であって、その外周面に形成された第1の環状係止用凹凸を有する外周面輪郭形状を有する第1の管と、
    金属又は硬質合成樹脂から形成された第2の管であって、その内周面に形成された第2の環状係止用凹凸を有する内周面輪郭形状を有する第2の管と、
    からなり、
    第1の管をその先端から第2の管内に、該第2の管の先端から圧入して第1の環状係止用凹凸と第2の環状係止用凹凸との間に形成された環状の密封係合部分を有し、該第1の管と第2の管との結合がなされている管の結合構造。
  8. 第1の管の外周面輪郭形状が、当該第1の管の先端方向に向けて先細りとなる第1円錐状面と、該第1円錐状面の後側に設けられた第1環状凹面とを有し、該第1円錐状面と該第1環状凹面とが該第1の管の該係止用凹凸面を構成し、
    第2の管の内周面輪郭形状が、当該第2の管の後方に向けて先細りとなる第2円錐状面と、該第2円錐状面に連接する第2環状凹面とを有し、該第2円錐状面と該第2環状凹面とが該第2の管の該係止用凹凸面を構成し、
    第1の管を、その先端部分から第2の管内に、該第2の管の先端から挿入し、第1円錐状面を第2円錐状面と摺動させながら該第1の管をその軸線方向で押圧して第2の管内に圧入し、該第1円錐状面が第2円錐状面を超えて第2環状凹面に嵌合するようにすることにより形成された該環状の密封係合部分を有し、該第1の管と第2の管との結合がされている請求項7に記載の管の結合構造。
  9. 該外周面輪郭形状が、該第1円錐状面と、該第1円錐状面の後端の最大直径部分に続き該最大直径と略同一直径で後方に延びる同一径部分とを有し、該第1環状凹面が、該同一径部分の後端に連接して形成され、
    該内周面輪郭形状が、該外周面輪郭形状に対応した輪郭の第2円錐状面及び第2環状凹部を有する請求項8に記載の管の結合方法。
  10. 該外周面輪郭形状が、該第1円錐状面の後側に、小径の先端から大径の後端に向けて傾斜する少なくとも1つの追加の円錐状面を有し、
    該内周面輪郭形状が、該外周面輪郭形状に対応した輪郭の該第2円錐状面、該第2環状凹部、及び、追加の円錐状面を有する請求項8に記載の管の結合方法。
  11. 該第1の円錐状面が、該第1の管の外周面の先端から後方に延び、
    該第2の円錐状面が、該第2の管の内周面の先端から後方に延びるようにされたことを特徴とする請求項8に記載の管の結合構造。
  12. 該第2の管が、軸線方向長さが短い管状部と、該管状部の後端の外周に設けられた環状のフランジ部とを有するフランジ付き管とされている請求項7乃至11のいずれかに記載の管の結合構造。
  13. 該第1の管の該外周面輪郭形状が、先端から後方に延びる同一径の筒状部分を有し、該第1の円錐状面が該筒状部分の後端に連接されており、
    該第2の管が、軸線方向長さが短い管状部分と、該環状部の後端の外周に設けられたフランジ部分とを有するフランジ付き管とされ、該内周輪郭形状がその先端から、該第1の管の外周面輪郭形状の該筒状部分に対応する筒状部分を有し、該第1の該筒状部分が該第1の管の該筒状部分に圧入されるようになされ、
    該第1の管の先端面が該第2の管の内周の後端面と実質的に一致するようにされた請求項8乃至11のいずれかに記載の管の結合構造。
  14. 該第2の管の先端部分の外周面が、該第1の管の先端部分よりも厚肉とされ、その外周面が該第1の管の先端部分の外周面よりも大径とされ、結合された該第1及び第2の管に流体が通されたときに、該流体圧により該第1の管の先端部分の外周面が該第2の管の先端部分の内周面に押圧されるようにした請求項7乃至11のいずれかに記載の管の結合構造。
  15. 該第2の管の該第2円錐状面と該第2環状凹面とが該第2の管の先端部分において設けられており、
    該第2の管の後端部分における該内周面が、当該第2の管の前方に向けて先細りとなる第3円錐状面と、該第3円錐状面の前側に設けられた第3環状凹面とを有し、
    当該結合構造が更に、第3の管を有し、その外周面輪郭形状が、当該第3の管の先端方向に向けて先細りとなる第4円錐状面と、該第4円錐状面の後側に設けられた第4環状凹面とを有し、
    該第3の管を、その先端部分から第2の管内に、該第2の管の後端から挿入し、第4円錐状面を第3円錐状面と摺動させながら該第3の管をその軸線方向で押圧して第2の管内に圧入し、該第4円錐状面が第3円錐状面を超えて第3環状凹面に嵌合するようにすることにより形成された該管状の密封係合部分を有し、該第2の管と該第1の管との結合の他に、該第2の管と第3の管との結合がされている請求項8に記載の管の結合構造。
  16. 該第2の管の内周面の該凹凸面の設けられている部分に対応する該第2の管の外周面の周囲に圧力嵌めされた補強管を有する請求項7乃至11、15のいずれかに記載の管の結合構造。
  17. 該第1及び第2の管が、その外周面の周囲に相互に対向するように設けられたフランジを有し、該フランジが結合具によって相互に結合されている請求項7乃至11のいずれかに記載の管の結合構造。
  18. 筒状部分、及び、該筒状部分の前端に設けられ、該筒状部分よりも大きい外径を有する環状フランジ部分からなるフランジ部材であって、該フランジ部材の内周面における前端から後端側に向けて先細りとなる円錐状面及び該円錐状面に続き後方に延びる筒状面とを有するフランジ部材、及び、
    該フランジ部材の内周面の該円錐状面に密着係合された円錐状部分、該円錐状部分に続いて後方に延び該フランジ部材の該筒状面に密着係合された筒状係合部分、及び、該筒状係合部分に続いて該フランジ部材の後端を越えて後方に延びる管本体部分を有する管状部材、
    を有する第1のフランジ付き管と;
    筒状部分、及び、該筒状部分の前端に設けられ、該筒状部分よりも大きい外径を有する環状フランジ部分からなるフランジ部材であって、該フランジ部材の内周面における前端から後端側に向けて先細りとなる円錐状面及び該円錐状面に続き後方に延びる筒状面とを有するするとともに、当該フランジ部分の半径方向に延びて前方に面するフランジ前端面と、該フランジ前端面の内周縁から前方に突出する筒状の突出面とを有し、該突出面の前端縁から当該フランジ部材の該円錐状面が後方に延びるようになされているフランジ部材、及び、
    該フランジ部材の筒状面に密着係合された筒状係合部分、該筒状係合部分の前端から該フランジ部材の内周面の該円錐状面に沿って円錐形状に延び円形の前端縁に至る円錐状部分、及び、該筒状係合部分の後端から該フランジ部材の後端を越えて後方に延びる管本体部分を有する管状部材、
    を有する第2のフランジ付き管;
    を有し、
    該第2のフランジ付き管を、そのフランジ部材の該円錐状面の該フランジ前端面よりも前方に延出した部分が、該第1のフランジ付き管の円錐状部分内に入り、該第2のフランジ付き管の該前端縁の全体が該円錐状部分の内面に密封係合するようにされた第1及び第2フランジ付き管を備える管の結合構造。
  19. 該第1及び第2のフランジ付き管の管状部材における円錐状部分の傾斜角度が、当該フランジ付き管の長手軸線に対して45±8°とされている請求項18に記載の管の結合構造。
  20. 筒状部分、及び、該筒状部分の前端に設けられ、該筒状部分よりも大きい外径を有する環状フランジ部分からなるフランジ部材であって、該フランジ部材の内周面における前端から後端側に向けて先細りとなる円錐状面及び該円錐状面に続き後方に延びる筒状面とを有するフランジ部材と、
    該フランジ部材の内周面の該円錐状面に密着係合された円錐状部分、該円錐状部分に続いて後方に延び該フランジ部材の筒状面に密着係合された筒状係合部分、及び、該筒状係合部分に続いて該フランジ部材の後端を越えて後方に延びる管本体を有する管状部材と、
    を有するフランジ付き管。
  21. 該フランジ部材の内周面の筒状面が係止用凹凸を有し、
    該管状部材の外周面の前端部分が、該係止用凹凸に対応する係止用対応凹凸を有し、
    該管状部材の係止用対応凹凸が該フランジ部材の係止用凹凸にスナップ嵌めされている請求項20に記載のフランジ付き管。
  22. 該フランジ部材の内周面の筒状面が、当該フランジ部材の後端から前方に当該フランジ付き管の長手軸線方向で延びる大径部分と、該大径部分に続き半径方向内側に延びる環状面と、該環状面の内周縁から該円錐状面まで延びる同長手軸線方向で延びる小径部分とを有し、
    該管状部材の筒状係合部分の外周面が、その前端から後方に同長手軸線方向で延び、該フランジ部材の内周面の小径部分に密着係合された小径部分と、該小径部分に続き半径方向外側に延び、該フランジ部材の環状部分に当接された環状面と、該環状面から後方に同長手軸線方向で延び、該フランジ部材の内周面の大径部分に密着係合された大径部分とを有する請求項20に記載のフランジ付き管。
  23. 該フランジ部材が当該フランジ部材の半径方向に延びて前方に面するフランジ前端面と、該フランジ前端面よりも前方に延出するようにした該円錐状面と、該円錐状面の前端環状縁から該フランジ前端面に軸線方向で延びる環状面を有し、
    該管状部材の前端部分が該フランジ部材の円錐状面に密着係合すると共に、該円錐状面の前端縁から折り返されて該環状面を覆うようにされた環状部分を有する請求項20乃至22のいずれかに記載のフランジ付き管。
  24. 該管状部材の該円錐状部分の傾斜角度が、当該フランジ付き管の軸線に対して45±8°とされている請求項20乃至22のいずれかに記載のフランジ付き管。
  25. 筒状部分、及び、該筒状部分の前端に設けられ、該筒状部分よりも大きい外径を有する環状のフランジ部分を有するフランジ部材であって、該フランジ部材の内周面が、当該フランジ部材の前端から後端側に向けて先細りとなる円錐状面及び該円錐状面に続き後方に延びる筒状面とを有するフランジ部材と、管状部材とを用意する工程と、
    該管状部材の前端部分を該フランジ部材に圧入して、その前端が該フランジ部材の前端より前方に延びる状態とし、該管状部材の前端部分の外周面を該フランジ部材の該筒状面に密着係合する工程と、
    該フランジ部材の円錐状面に対応する円錐状外周面を有するマンドレルを、該フランジ部材に嵌合した該管状部材の前端部分に圧入し、該前端部分を該フランジ部材の円錐状面に押圧密着するように広げる工程と、
    を有する、該フランジ部材と該管状部材とを一体化したフランジ付き管を形成する方法。
  26. 該フランジ部材を用意する工程において、該フランジ部材の内周面の筒状面に係止用凹凸を備えるフランジ部材を用意し、
    該管状部材を用意する工程において、該管状部材の外周面の前端部分に該係止用凹凸に対応する係止用対応凹凸を備える管状部材を用意し、
    該管状部材の前端部分を該フランジ部材に嵌合するときに、該管状部材の前端を該フランジ部材に挿入し、該管状部材の係止用対応凹凸を該フランジ部材の係止用凹凸にスナップ嵌めするようにした請求項25に記載の方法。
  27. 該フランジ部材を用意する工程において、該フランジ部材の内周面の筒状面に当該フランジ部材の後端から前方に当該フランジ付き管の長手軸線方向で延びる大径部分と、該大径部分に続き半径方向内側に延びる環状面と、該環状面の内周縁から該円錐状面まで同長手軸線方向で延びる小径部分とを有するフランジ部材を用意し、
    該管状部材を用意する工程において、該管状部材の外周面に、その前端から後方に同長手軸線方向で延び、該フランジ部材の内周面の小径部分と略同じ径の小径部分と、該小径部分に続き半径方向外側に延びる環状面と、該環状面から後方に同長手軸線方向で延び、該フランジ部材の内周面の大径部分と略同じ径の大径部分とを有する管状部材を用意し、
    該管状位部材の前端を該フランジ部材に嵌合するときに、該管状部材の前端部分を、該フランジ部材の後端側から挿入して該管状部材の環状部分が該フランジ部材の環状部分に当接する状態とし、
    この状態で、マンドレルを筒状部材の先端から圧入するようにした請求項25に記載の方法。
  28. 該フランジ部材を用意する工程において、当該フランジ部材の半径方向に延びて前方に面するフランジ前端面と、該フランジ前端面の内周縁から前方に突出する筒状の突出面とを有し、該突出面の前端縁から当該フランジ部材の円錐状面が後方に延びるようになされているフランジ部材を用意し、
    該管状部材をマンドレルで広げる工程において、該管状部材の前端部分が該フランジ部材の円錐状面に沿って広げられると共に、該円錐状面の前端縁から折り返されて該環状面を覆うようにするようにした請求項25乃至27のいずれかに記載の方法。
JP2009536070A 2007-10-01 2008-10-01 金属管の結合構造、フランジ付き管、及びその形成方法 Active JP5329419B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009536070A JP5329419B2 (ja) 2007-10-01 2008-10-01 金属管の結合構造、フランジ付き管、及びその形成方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007257734 2007-10-01
JP2007257734 2007-10-01
JP2009536070A JP5329419B2 (ja) 2007-10-01 2008-10-01 金属管の結合構造、フランジ付き管、及びその形成方法
PCT/JP2008/067841 WO2009044775A1 (ja) 2007-10-01 2008-10-01 金属管の結合方法、結合構造、フランジ付き管、及びその形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009044775A1 true JPWO2009044775A1 (ja) 2011-02-10
JP5329419B2 JP5329419B2 (ja) 2013-10-30

Family

ID=49596495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009536070A Active JP5329419B2 (ja) 2007-10-01 2008-10-01 金属管の結合構造、フランジ付き管、及びその形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5329419B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113477582B (zh) * 2021-08-04 2024-03-01 江苏迪威高压科技股份有限公司 一种用于高压管件连接头的除锈治具以及使用方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6911270B2 (ja) * 2016-04-07 2021-07-28 日之出水道機器株式会社 接合構造

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1277113A (en) * 1969-07-16 1972-06-07 Dunlop Holdings Ltd Assemblies of tubular members
JPS5274915A (en) * 1975-12-18 1977-06-23 Nippon Steel Corp Pipe connection
JPS5926685A (ja) * 1982-08-02 1984-02-10 株式会社クボタ フランジ付プラスチツク管及びその製造方法
JP2531644Y2 (ja) * 1989-08-26 1997-04-09 三恵工業株式会社 車輌用排気系フランジ継手
US5360242A (en) * 1992-10-07 1994-11-01 Argent Michael F Pipe connecting assembly and method for joining two lengths of steel pipe by a press-fit connection
JP2004332798A (ja) * 2003-05-06 2004-11-25 Calsonic Kansei Corp 管継ぎ手および管継ぎ手の製造方法
JP3131159U (ja) * 2006-10-17 2007-04-26 株式会社光明製作所 離脱防止機能付メカニカル継手

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113477582B (zh) * 2021-08-04 2024-03-01 江苏迪威高压科技股份有限公司 一种用于高压管件连接头的除锈治具以及使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5329419B2 (ja) 2013-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5865692B2 (ja) 流路接続部のシール構造
US10850451B2 (en) Fluid system and method of manufacture via friction welding
CN109282098B (zh) 钢丝网骨架管的连接结构
US20130056978A1 (en) Fluid coupling
WO2003106876A2 (en) Brazeless connector fluid transfer assemblies
CN110114607B (zh) 压入配合装置、部件和方法
JP5329419B2 (ja) 金属管の結合構造、フランジ付き管、及びその形成方法
US9777873B1 (en) Side locking conduit device and joint assembly
JP4006508B2 (ja) 管の接合部材、および接合部材を管端部に溶接する方法
CN107002914B (zh) 流体导管元件以及用于形成流体导管元件的方法
US10975990B2 (en) Apparatus and method for strengthening welded-lap joints for steel pipeline
TW200744827A (en) Welding method for plastic joint, and junction part structure of plastic joint
JP2562781B2 (ja) 樹脂チューブの接続構造
CN101663530B (zh) 流体管用连接装置
KR101344183B1 (ko) 이형질 가스배관 조립체 및 그 조립방법
JP2008303894A (ja) 液状食品製造装置用ノンパッキンガスケット付配管継手
KR101068220B1 (ko) 파이프 연결용 플랜지 제조방법
CN211951754U (zh) 一种适于复合管对焊连接的抗拉强度增强装置
JP2010209922A (ja) フランジ付き管、該管の配管連結構造、及び、該管の製造方法
CN201152404Y (zh) 对焊式衬塑钢管
JPS5952034B2 (ja) 二重管の摩擦圧接方法
CN208750217U (zh) 一种凸面高压法兰连接结构
JP3074303U (ja) フレキシブル管継手
JP7427185B2 (ja) サニタリー配管
WO2012154222A1 (en) Ceramic-to-metal flange connection

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130326

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130724

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5329419

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350