JPWO2009008271A1 - プラズマトーチ、プラズマトーチのノズル及びプラズマ加工機 - Google Patents

プラズマトーチ、プラズマトーチのノズル及びプラズマ加工機 Download PDF

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Abstract

プラズマトーチで、確実にノズルへのパイロットアーク用通電経路を形成し、ノズルの取り外しを容易にし、ノズルの中心軸位置決めの支障を無くす。ノズル(16)が、外フランジ(62)を有し、外フランジ(62)の上面が、ノズル台座(30)に対向するよう向けられた通電面(64)を提供する。ノズル台座(30)が弾性的な電気接触子(54a),(54b)を有する。電気接触子(54a),(54b)が、ノズルの外フランジ(62)(通電面64)に当接してパイロットアーク用の通電経路を形成する。ノズル(16)がノズル台座(30)に取り付けられた時、電気接触子(54a),(54b)が、ノズルの外フランジ(62)(通電面64)に当接してパイロットアーク用の通電経路を形成し、ノズルの外フランジ62(通電面64)を、ノズルの中心軸(16A)とほぼ平行に、ノズル台座(30)から押し出す方向へ押圧する。

Description

本発明は、一般には、プラズマ切断機のようなプラズマ加工機に関し、特に、そのプラズマトーチ及びそのノズルの構造に関する。
プラズマトーチは、切断などの加工の開始時に、パイロットアークと呼ばれるトーチ内でのノズルと電極間の放電を発生させ、そして、そのパイロットアークを移行させて、ワークピースを切断するための電極とワークピース間の放電であるプラズマアークを確立する。トーチ内には、パイロットアークの生成用に、トーチ本体からノズルに至る通電経路が存在する。
通電経路の従来の構造の一つの典型例は、特開平11−221675号公報に開示されているように、ノズルをトーチ本体に装着するためのキャップ(同公報ではインナーキャップと呼ばれる)を用いたものである。インナーキャップは、その先端部にてノズルを保持し、その基端部にてトーチ本体に螺合される。インナーキャップは、ノズルと直接接触する金属面をその先端部に持つ。このようなインナーキャップとトーチ本体のねじとが、トーチ本体からノズルに至る通電経路を形成する。
上記とは別の構造の通電経路を採用したプラズマトーチが特開2000−334570号公報に開示されている。このトーチでは、ノズルをトーチ本体に装着するためのキャップ(同公報ではリテイニングキャップと呼ばれる)は、ノズルから電気的に絶縁され、通電経路を形成しない。代わりに、通電経路は、トーチ本体内の金属製のノズル台座により形成される。リテイニングキャップによりノズルがトーチ本体に装着されるとき、ノズルの基端面がノズル台座の先端面に押し付けられ接触してノズルとノズル台座とが電気的に接続する。更に、ノズル台座の前端部に設けられた複数の弾性的な電気接続端子が、ノズルの基端部の外側面に、ノズルの中心へ向かう強い弾性力で接触して、ノズルを外側から挟み込み、ノズルとノズル台座との間の電気接続を形成する。
特開平11−221675号公報 特開2000−334570号公報
特開2000−334570号公報の開示によれば、ノズルへの通電経路は次の2種類の接触により形成される。第1は、リテイニングキャップがノズルをノズル台座へ押し付けることによる、ノズルの基端面とノズル台座の先端面との接触である。第2は、複数の電気接続端子の強い弾性力による、電気接続端子とノズルの外側面との接触である。
しかしながら、上記の第1の接触に関しては、次のような問題がある。ノズルの基端面とノズル台座の先端面との間には、ノズル外側の冷却水通路とノズル内側のプラズマガス通路とを隔離する水−ガスシールのためのOリングが挟まれている。このOリングの圧縮されるときの反力が、ノズルをノズル台座へ押し付ける力を減少させ、確実な通電経路の形成を邪魔する。それにより、ノズルとノズル台座間の接触抵抗が大きくなったり、接触不良によるスパーク発生により両者の接触面が溶損するという虞がある。電気絶縁破壊は水中よりも気中で起き易いので、冷却水通路側よりガス通路側で、ノズルとノズル台座との間のスパークが起き易い。このようなスパークが生じると、本来は消耗品ではないトーチ本体がダメージを受けてしまう。
上記の第2の接触、つまり、弾性的な電気接触子のノズルの外側面への接触については次のような問題がある。この第2の接触の役目は、上述した第1の接触がもつ上記の問題を補償することである。弾性的な電気接触子とノズル側面との間に確実に通電経路を形成するために、つまり、十分な接触面圧を確保するために、電気接触子の弾性力は十分に強く、ノズルを外側から強い力で挟みこむ。この強い挟み力のために、ノズルを交換する際、ユーザがノズルの取り外しを単に手で行うことが容易でない。また、ノズルの外側面に加わる各電気接触子からの押圧力の方向は、ノズルの中心軸へ向かう方向であるから、複数の電気接触子の弾性力のアンバランスによってノズルの中心軸が正しい位置(典型的にはトーチの中心軸)からずれる虞がある。
従って、本発明の目的は、ノズルへのパイロットアーク用の通電経路を、より確実に形成することにある。
本発明の別の目的は、ノズルの交換時におけるノズルの取り外しをより容易にすることにある。
本発明のまた別の目的は、もし、通電経路とノズルとの間の接触不良により部品の溶損が発生したとしても、そのダメージからの復旧を、より容易にすることにある。
本発明のさらにまた別の目的は、通電経路が、ノズルの中心軸の位置合わせに障らないようにすることにある。
本発明に従って提供されるプラズマトーチは、ノズル台座を有するトーチ本体と、ノズル台座に装着されるノズルとを備え、ノズルがノズルの中心軸とほぼ平行にノズル台座へ向かう又はノズル台座から遠ざかる方向へ移動することで、ノズルがノズル台座に取り付けられ又は取り外されるようになったプラズマトーチである。ノズルは、その表面上に、ノズル台座に対向するよう向けられた通電面を有する。トーチ本体は、ノズルの通電面に当接することでノズルへのパイロットアーク用の通電経路を形成する弾性的な電気接触子を有する。そして、ノズルをノズル台座に取り付けるためにノズルがその中心軸とほぼ平行にノズル台座に向かう方向へ移動する時、ノズルの通電面が電気接触子を、ノズルの中心軸とほぼ平行なノズル台座へ向かう方向へ押圧するようになっている。
本発明のプラズマトーチによれば、ノズルがトーチ本体のノズル台座に装着された状態において、トーチ本体の電気接触子は、ノズルの通電面に当接し、その弾性力でノズルの通電面を押圧する。ノズルの通電面はノズル台座に対向しており、電気接触子は、その通電面を、ノズルの中心軸とほぼ平行に、ノズルをノズル台座から押し出す方向へ押圧する。従って、ノズルがトーチ本体に装着された状態では、電気接触子とノズルとの間の接触力は十分に大きく、電気接触子とノズル間に良好な電気接触が確保され、ノズルへのパイロットアーク用の通電経路が確実に形成される。また、ユーザがノズルをノズル台座から取り外そうとする時、電気接触子がノズルをノズル台座から押し出そうとするので、ノズルの取り外しが容易である。
本発明の一局面に係るプラズマトーチは、冷却液が流れる冷却液通路をさらに備え、ノズルの通電面と、電気接触子の通電面と当接する部分とが、冷却液通路中に配置されている。そのため、万が一、電気接触子とノズルの通電面との接触個所に接触不良が発生したとしても、その接触個所は冷却液中に入っているので、電気絶縁破壊によるスパークが生じにくく、スパークによるダメージが抑制される。
本発明の一局面に係るプラズマトーチでは、電気接触子がトーチ本体から取り外し可能である。万が一、電気接触子がスパークによるダメージを受けたとしても、電気接触子だけを交換できるので、ダメージからの復旧が容易である。
本発明の一局面に係るプラズマトーチでは、ノズルが、その外側面上にその中心軸回りの実質全周にわたり設けられた外フランジを有し、その外フランジが、電気接触子と接触するための上記通電面を提供する。ノズルをトーチ本体に装着するためにノズルがノズル台座に押し込まれる時、ノズルの中心軸回りの回転位置がノズル台座に対してどのような位置になっていても、ノズルの外フランジのどこかの個所がトーチ本体の電気接触子と接触して確実に通電経路を形成する。従って、ユーザは、ノズルをトーチ本体に装着するとき、ノズルとノズル台座と電気接触子との間の回転方向での位置合わせを行う必要がない。また、フランジは、ノズルの外表面積を増やし、ノズルの冷却効果を向上させる。
本発明の一局面に係るプラズマトーチでは、ノズルの通電面と電気接触子間の接触のみが、パイロットアーク用の通電経路とノズル間の電気的接続を提供する。ノズルの通電面と電気接触子との接触個所以外には、パイロットアーク用の通電経路とノズル間の電気的接続が存在しないので、万が一、接触不良によるスパークが発生したとしても、他の個所、特にトーチ本体の電気接触子以外の個所(交換が容易ではない個所)が、スパークによるダメージを受けることがない。また、通電経路がノズルに加える力は、電気接触子からの押圧力だけであり、その方向はノズルの中心軸とほぼ平行であるから、ノズルの中心軸を横にずらす要因にはならない。
本発明は、また、上述したプラズマトーチに組み込まれるノズルも提供する。本発明はさらに、上述したプラズマトーチを有するプラズマ加工機も提供する。
本発明によれば、パイロットアーク用の通電経路が確実に形成される。また、本発明によれば、電気接触子がノズルをトーチ本体から外へ押し返す力を発生するので、ノズル交換時のノズル取り外しが容易である。
本発明の一局面のように、電気接触子がトーチ本体から取り外し可能である場合、万が一接触不良が発生しても、ダメージを受ける部品はノズルと電気接触子であっていずれも交換可能であるから、復旧が容易である。また、本発明の一実施形態のように、電気接触子とノズルとの接触のみが、パイロットアーク用通電経路とノズルとの電気的接続を提供している場合、通電経路がノズルに加える力は、電気接触子からの押圧力だけであり、それはノズルの中心軸とほぼ平行であるから、ノズルの中心軸の位置合わせの支障にならない。
本発明の一局面に係るノズルは、プラズマトーチに組み込まれるノズルであって、第1円筒部と、外フランジと、第2円筒部とを備える。外フランジは、第1円筒部の外周面から径方向に突出する通電面を有し、第1円筒部と軸方向に隣接して配置され、第1円筒部よりも大径である。第2円筒部は、外フランジと軸方向に隣接して配置され、外周面にローレットが形成されており、外フランジより小径である。このノズルがプラズマトーチに組み込まれると、トーチ本体側に設けられる電気接触子が、ノズルの通電面に当接し、その弾性力でノズルの通電面を押圧する。ここで、通電面は第1円筒部の外周面から径方向に突出しているため、通電面には、ノズルの中心軸とほぼ平行な方向に電気接触子からの押圧力が作用する。このため、電気接触子の弾性力が不均一であっても、ノズルの中心軸が正しい位置からずれる虞が少ない。これにより、ノズルへのパイロットアーク用の通電経路を、より確実に形成することができる。また、このノズルでは、大径のフランジが設けられることによって、ノズルの表面積が増大する。さらに、第2円筒部の外周面にローレットが形成されることによっても、ノズルの表面積が増大する。これにより、ノズルの冷却効果を向上させることができる。
本発明に従うプラズマ加工機の一実施形態の全体構成を簡単に示す斜視図。 本発明に従うプラズマトーチの一実施形態の中心軸に沿った断面図。 プラズマトーチの中心軸に沿った別の角度での断面図。 プラズマトーチのノズル台座近傍の構造を示す分解斜視図。 ノズル台座近傍の拡大断面図。 ノズル台座近傍の構造を軸方向から見た図。 本発明に従うノズルの一実施形態の側面図。
符号の説明
1 プラズマ加工機
2 テーブル
3 ワークピース
4 移動台車
6 アーム
8 キャリッジ
10 プラズマトーチ
12 トーチ本体
14 電極
14A 電極の中心軸
16 ノズル
16A ノズルの中心軸
18 シールドキャップ
24 リテーナキャップ
28 電極台座
30 ノズル台座
31 Oリング
52 冷却液通路
54a,54b 電気接触子
56 ボルト
62 外フランジ
64 通電面
66 凹凸部
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明に従うプラズマ加工機の一実施形態の全体構成を簡単に示す。
図1に示すように、プラズマ加工機(例えばプラズマ切断機)1は、ワークピース(典型的には鋼板)3がその上に置かれるテーブル2、プラズマアークを噴出してワークピース3を加工(例えば切断)するプラズマトーチ10、プラズマトーチ10をワークピース3に対してX(縦),Y(横)及びZ(高さ)方向に移動させるためのトーチ移動装置4,6,8などを備える。トーチ移動装置4,6,8は、例えば、テーブル2の隣でX方向に往復移動することができる移動台車4、移動台車4からY方向にテーブル2の上方へ延び出たアーム6、及び、プラズマトーチ10をZ方向へ往復移動可能支持し、アーム6上をY方向に往復移動することができるキャリッジ8などから構成される。移動台車4及び(又は)テーブル2内には、プラズマトーチ10でパイロットアークやプラズマアークを発生させ且つそれらのアークを制御するためのアーク電源回路及び制御装置が組み込まれる。図示してないが、プラズマトーチ10へプラズマガスやアシストガスなどのガスを供給するガスシステム、及び、プラズマトーチ10へ冷却液(典型的には冷却水)を供給する冷却システムなども設けられる。
図2と図3は、それぞれ、図1に示されたプラズマ加工機で使用される本発明に従うプラズマトーチの一実施形態の中心軸に沿った断面図を示す。図2と図3では、中心軸回りの切断面の角度が異なる。 図2と図3に示されるように、プラズマトーチ10は、トーチ本体12と、トーチ本体12に着脱可能に取りつけられる複数の部品、例えば、電極14、絶縁スワラ15、ノズル16、シールドキャップ18(20,22)及びリテーナキャップ24などを有する。トーチ本体12は、ベース部26、電極台座28、ノズル台座30、絶縁スリーブ32、電極冷却パイプ34、ホルダ36及び固定リング38、電極冷却液供給パイプ40、電極冷却液排出パイプ42、ノズル冷却液供給パイプ48及びノズル冷却液排出パイプ50などを有する。
トーチ本体12において、ベース部26は概略円柱状であり、その先端部に、概略円筒状の電極台座28が取り付けられる。ベース部26の先端部の電極台座28の外側に、概略円錐筒状のノズル台座30が取り付けられる。電極台座28とノズル台座30の間に両者間を電気的に絶縁するための絶縁スリーブ32が挟み込まれる。電極台座28の内側に、電極冷却パイプ34が固定される。ベース部26、電極台座28、ノズル台座30、絶縁スリーブ32、電極冷却パイプ34は同軸に配置される。
ベース部26の外周に、概略円筒状のホルダ36が嵌合され、ホルダ36はその外側面上にネジ山を有する。ホルダ36の外周に、リテーナキャップ24をトーチ本体12に固定するための固定リング38が装着される。固定リング38は、その内側面にネジ山を有し、そのネジ山でホルダ36の外側面のネジ山と螺合し、ホルダ36に対して回転可能である。
電極台座28は金属製であり、ベース部26内の電気配線(図示省略)を介して、上述したアーク電源回路の電極通電用の端子へ接続される。電極台座28の先端部内に、電極14の基端部が、着脱自在に挿入される。電極14は金属製であり、先端の閉じた概略円筒形状を有する。電極台座28と電極14とは密に接触し、その接触面を通じて両者が電気的に接続される。電極14が電極台座28に装着されると、電極冷却パイプ34が、電極14の内側空間(電極14を冷却するための冷却水路)の最奥位置(電極14の先端部のすぐ背後の位置)まで入り込む。
ノズル台座30は金属製であり、ベース部26内の電気配線(図示省略)を介して、上述したアーク電源回路のノズル通電用の端子へ接続される。ノズル台座30の先端部に、ノズル16の基端部が、着脱自在に挿入される。具体的には、図4および図5に示すように、ノズル台座30には、ノズル16の基端部が挿入される孔17が設けられている。なお、図4は、ノズル台座30近傍の構造を示す分解斜視図である。図5は、ノズル台座30近傍の構造を示す拡大断面図である。孔17は、ノズル台座30を軸方向に貫通しており、第1孔部17aと第2孔部17bとを有する。第1孔部17aは、ノズル台座30の先端部に設けられており、後述するノズル16の外フランジ62の外径よりも大きな内径を有する。第2孔部17bは、ノズル台座30の軸方向基端側において第1孔部17aに連続しており、第1孔部17aと同軸に配置されている。第2孔部17bは、第1孔部17aより小さく且つ後述するノズル16の第1円筒部63の外径より大きな内径を有する。また、図4〜図6に示すように、ノズル台座30の先端部には、軸方向から見て、径方向に延びる一対の溝部33a,33bが設けられている。一対の溝部33a,33bは、第1孔部17aを間に挟んで互いに対向して配置されており、第1孔部17aに連通している。なお、図6は、ノズル16が取り付けられた状態におけるノズル台座30を軸方向先端側から見た図である。
ノズル16がノズル台座30に装着された時、ノズル16の中心軸16Aと電極14の中心軸14Aとが位置的に一致するようになっている。ノズル16は金属製で、その先端部に、プラズマアークを噴出するためのオリフィス60を有する。ノズル台座30の先端部の内側面と、その内側に挿入されたノズル16の基端部の外側面との間には、Oリング31が挟み込まれている。Oリング31は、ノズル台座30の先端部の内側空間(プラズマガス通路)68とノズル16の外側空間(ノズル16を冷却するための冷却液通路)52との間のガス−液シールを確保する。さらに、Oリング31により、ノズル台座30の先端部の内側面と、その内側に挿入されたノズル16の基端部の外側面との間に、僅かな隙間を確保し、それにより、ノズル台座30とノズル16とを直接接触させない。このようにノズル台座30とノズル16とは直接は接触しないが、その代り、後述するように、ノズル台座30に取り付けられた複数個(1個でもよい)の電気接触子54a,54bがノズル16と接触して、それにより、ノズル16に対するパイロットアーク用の通電経路を形成する。
電極14とノズル16との間に、概略円筒状の絶縁スワラ15が挿入される。絶縁スワラ15は、電極14とノズル16との間の電気的絶縁を確保する。また、絶縁スワラ15は、その側壁を斜めに貫通する複数のガス穴を有し、ノズル台座30の先端部のプラズマガス通路68からそれらガス穴を通じてノズル16内側のプラズマガス通路70に流入するプラズマガス流に、ベベル角制御のための旋回運動を与える。
ノズル16の先端部の外方(下方)に、ノズル16を保護するためのシールドキャップ18が、ノズル16の先端部を覆うようにして設けられる。シールドキャップ18は、ノズル16を保持し且つ保護する役目をもつ。シールドキャップ18は、外側シールドキャップ20と内側シールドキャップ22とを有する。外側シールドキャップ20と内側シールドキャップ22の間に、アシストガス流をノズル16のオリフィス60の出口の周囲へ導くとともにそのアシストガス流にベベル角制御用の旋回を与えるためのアシストガス通路が形成される。内側シールドキャップ22はその内側面にて、ノズル16の外側面とともに、ノズル16を冷却するための冷却液通路52を画成する。内側シールドキャップ22は、熱伝導性の良い材料で作られ、外側シールドキャップ20からの熱を冷却液通路52へ放出して、外側シールドキャップ20を冷却する役目ももつ。
リテーナキャップ24は、プラズマトーチ10の先端部分の外殻の主要部を構成し、その先端部にて、シールドキャップ18を保持し、かつ、その基端部にて、固定リング38と係合する。固定リング38を締めることで、リテーナキャップ24はホルダ36(トーチ本体12)に固定される。リテーナキャップ24の壁厚内には、アシストガス流をシールドキャップ18内の上述したアシストガス通路へ導くためのアシストガス通路が存在する。リテーナキャップ24は、その内側面で、ノズル台座30の外側面とともに、ノズル16を冷却するための冷却液通路52を画成する。
トーチ本体12のベース部26の基端面から、ベース部26の内部へ、電極冷却液供給パイプ40、電極冷却液排出パイプ42、ノズル冷却液供給パイプ48及びノズル冷却液排出パイプ50が挿入される。図2に示されるように、電極冷却液供給パイプ40は電極冷却パイプ34に接続され、電極冷却液排出パイプ42は電極台座28と接続される。また、図3に示されるように、ノズル冷却液供給パイプ48とノズル冷却液排出パイプ50は、それぞれ、ノズル16を冷却するための冷却液通路52の一端と他端に接続される。
上述した冷却システムから、電極14の冷却に適した第1の流量で冷却液が電極冷却液供給パイプ40に供給され、ノズル16の冷却に適した第2の流量で冷却液がノズル冷却液供給パイプ48に供給される。電極14を冷却するための冷却液は、電極冷却液供給パイプ40から電極冷却パイプ34を通って電極14の先端部の直ぐ背後に供給されて電極14を冷却し、そこから電極14の内側面に沿って流れて電極14をさらに冷却し、そして、電極冷却液排出パイプ42を通って上述した冷却システムへ戻る。ノズル16を冷却するための冷却液は、ノズル冷却液供給パイプ48から冷却液通路52に入り、そこでノズル16の外側面やシールドキャップ18の内側面に沿って流れてノズル16やシールドキャップ18を冷却し、そして、ノズル冷却液排出パイプ50を通って上述した冷却システムへ戻る。
図5及び図7に示されるように、ノズル16は、第1円筒部63と、外フランジ62と、第2円筒部65と、先端部67とを有する。第1円筒部63は、ノズル16において最も基端側に位置している。第1円筒部63は、円筒形状を有し、上述したノズル台座30の第2孔部17bの内径よりも小さな外径を有する。なお、第1円筒部63の基端部には面取りが施されている。外フランジ62は、冷却液通路52に面した外側面上の基端部寄りの位置に設けられている。外フランジ62は、第1円筒部63の軸方向先端側に隣接して配置されており、第1円筒部63に繋がっている。外フランジ62は、第1円筒部63の外径よりも大きな外径を有する。第2円筒部65は、外フランジ62の軸方向先端側に隣接して配置されており、外フランジ62に繋がっている。第2円筒部65は、外フランジ62の外径よりも小さな外径を有する。なお、外フランジ62と第2円筒部65との連結部分69は、先細りのテーパ形状となっている。また、第2円筒部65の外周面のうち基端側の部分には、ローレットが形成されており、多数の細かい突起からなる凹凸部66となっている。先端部67は第2円筒部65の軸方向先端側に隣接して配置されており、第2円筒部65に繋がっている。先端部67は、先端側が縮径した先細り形状を有する。外フランジ62も凹凸部66も、(必ずしもそうでなければならないわけではないが)好ましくは、ノズル16の中心軸16A回りに実質全周(360度)の角度範囲にわたって設けられている。外フランジ62と凹凸部66の役割の一つは、冷却液と接触して熱交換するノズル16の表面積を大きくして、ノズル16の冷却効果を向上させることである。
さらに、ノズル16の外フランジ62は、ノズル16へのパイロットアーク用の通電経路を形成する役目も果たす。以下、このパイロットアーク用通電経路の形成に関して、より詳細に説明する。
図5と図7に示されるように、ノズル16の外フランジ62は、ノズル16の外側面上で外方へ出っ張って、ノズル台座30に対向するように向けられた通電面64を提供する。通電面64は、第1円筒部63の外周面から径方向外側に突出している。通電面64は、ノズル16の外周を全周にわたって包囲する円環状の平坦面であり、ノズル16の中心軸16Aに垂直である。
また、ノズル台座30の外側面上には、複数個の金属製の弾性的な電気接触子54a,54bが、中心軸16A回りの一定角度間隔の離散的な位置に取り付けられている。具体的には、電気接触子54a,54bは、上述した一対の溝部33a,33bにそれぞれ取り付けられており、180度間隔で配置されている。電気接触子54a,54bは、例えば金属ボルト56により、ノズル台座30に固定され且つ電気的に接続されている。電気接触子54a,54bは、ノズル台座30への取り付け位置からノズル16の方へ向かって延び出ている。すなわち、電気接触子54a,54bは、溝部33a,33bから第1孔部17aへ突出している。電気接触子54aは、複数箇所で屈曲された形状を有しており、図7に示すように、基端部71と中間部72と先端部73とを有する。基端部71は、ノズル台座30の軸方向に沿って延びている。電気接触子54aは、基端部71においてノズル台座30に固定されており、片持ち状態となっている。中間部72は、基端部71に繋がっており、ノズル台座30の軸方向に対して傾斜して配置されている。先端部73は、中間部72に繋がっており、ノズル台座30の軸方向に垂直に配置されている。電気接触子54bも電気接触子54aと同様の形状である。また、電気接触子54a,54bの先端の間の距離は、ノズル16の第1円筒部63の外径より大きく、且つ、外フランジの外径より小さい。このため、電気接触子54a,54bの先端部73はノズル16の外フランジ62の通電面64に当接している。電気接触子54a,54bは、ノズル16の通電面64から、中心軸16Aとほぼ平行にノズル台座30へ向かう方向へ押されて圧縮され、その圧縮で生じた弾性力でもって、ノズル16の通電面64に確実に当接、そして、ノズル16をノズル台座30のから遠ざかる方向(ノズル台座30の先端外へ押し出す方向)へ押している。従って、電気接触子54a,54bの弾性係数が格別に高くなくても、ノズル16と電気接触子54a,54bとの間に、確実な電気的接続が確保される。このようにして、ノズル台座30と電気接触子54a,54bとが、ノズル16へのパイロットアーク用の通電経路を形成する。
前述したように、ノズル台座30とノズル16との間には僅かな隙間が確保され、両者30,16は直接的には接触していない。従って、ノズル16へのパイロットアーク用の通電経路は、電気接触子54a,54bとノズル16の通電面64との接触のみにより確保される。図2に示されるように、電気接触子54a,54bとノズル16の通電面64は共に、冷却液水路52内に入っている。電気接触子54a,54bは、金属ボルト56を緩めることで、ノズル台座30から取り外すことができる。もし、万が一、電気接触子54a,54bと通電面64との接触個所で接触不良が生じたとしても、ノズル台座30とノズル16とは直接接触していないので、ノズル台座30とノズル16との間で絶縁破壊が生じることは殆どない。電気接触子54a,54bと通電面64との接触個所は冷却液中に浸かっているので、この接触個所で接触不良が生じても、電気絶縁破壊によるスパークは生じにくい。万が一、電気接触子54a,54bと通電面64との接触個所でスパークが生じたとしても、冷却液中であるからガス中よりダメージは小さく、また、ダメージを受けるのはノズル16と電気接触子54a,54bだけである。ノズル16は、遅かれ早かれ交換される消耗品である。まだ交換時期が遠いノズル16がダメージを受けたならば、そのノズル16を中心軸16A回りに若干角度だけ回転させられることで、通電面64のダメージの無い個所を、電気接触子54a,54bと接触個所として新たに使うことができる。電気接触子54a,54bは、安価な金属板にすぎず、それのみをノズル台座30から取り外して交換することができる。従って、接触不良によるスパークが発生したとしても、トーチ本体12は格別大きいダメージを受けることがなく、容易かつ安価に復旧できる。
ノズル16と電極14間に挟まれた絶縁スワラ15、絶縁スワラ15と電極14間に挟まれたOリング、及び絶縁スワラ15とノズル16間に挟まれたOリングの作用により、ノズル16の中心軸16Aの位置と電極14の中心軸14Aの位置とが一致するように自動的に位置整合が行われる。電気接触子54a,54bによる通電経路を形成は、このノズル16と電極14との中心軸位置整合に対して格別の支障にならない。すなわち、電気接触子54a,54bがノズル16に加える押圧力の方向は、ノズル16の中心軸16Aとほぼ平行である。電気接触子54a,54bがノズル16に加える押圧力の、中心軸16Aに垂直な方向成分は殆どゼロに近い。従って、電気接触子54a,54bからの押圧力が、ノズル16の中心軸16Aを横にずらす要因にはならない。
電極14及びノズル16などの消耗品を交換する時には、まず、リテーナキャップ24がトーチ本体12から取り外され、その後、ノズル16がその中心軸16Aとほぼ平行にノズル台座30から遠ざかる方向へ引かれることで、ノズル16がノズル台座30から取り外される。このとき、電気接触子54a,54bがノズル16をノズル台座30から押し出そうとするので、この押圧作用がノズル16の取り外しを助ける。場合によっては、ユーザがノズル16を引っ張らなくても、ユーザがリテーナキャップ24を取り外した時に、(プラズマトーチ10の先端は通常下方を向いているので)重力と電気接触子54a,54bの押圧作用により、ノズル16が、リテーナキャップ24内に(シールドキャップ18と共に)保持された状態で、自然にノズル台座30から抜け出てくる。このように、電気接触子54a,54bのノズル台座30からの取り外しは容易である。
改めてノズル16がノズル台座30に取り付けられる時には、ノズル16が、その中心軸16Aとほぼ平行にノズル台座30の円端部内へ押し込まれ、その後、リテーナキャップ24がトーチ本体12に取り付けられてシールドキャップ18とノズル16を固定する。或いは、ノズル16が、リテーナキャップ24内に(シールドキャップ18と共に)保持された状態で、その中心軸16Aとほぼ平行にノズル台座30の先端部内へ押し込まれて、リテーナキャップ24と一緒にトーチ本体12に取り付けられる。いずれにしても、ノズル16がノズル台座30に押し込まれるとき、電気接触子54a,54bとノズル16とが当接し、両者54と64が、ノズル16の中心軸16Aとほぼ平行に逆方向へ押し合う。これにより、電気接触子54a,54bとノズル16との電気接続が確実に形成される。しかし、電気接触子54a,54bは、ノズル16の中心軸16Aに垂直な方向へはノズル16を押さない。従って、電気接触子54a,54bは、ノズル16の中心軸16Aの位置を電極14の中心軸14Aの位置から横へずらせる原因にはならない。
また、ノズル16がノズル台座30に押し込まれるとき、ノズル16の中心軸16A回りの回転方向におけるノズル16の位置がどのようであっても、ノズル16と電気接触子54a,54bとの電気的接触は必ず確保される。電気接触子54a,54bとの接触するための通電面64が、ノズル16の全周に設けられているからである。
ところで、図示の実施形態では、ノズル16の通電面64は、ノズル16の中心軸16Aに垂直な平坦面であるが、これは一つの例示にすぎず、必ずしもそうである必要はない。上述したような電気接触子54a,54bと通電面64との電気接触が確保できる限り、通電面64は、中心軸16Aに垂直な方向から若干角度傾いていてもよいし、あるいは、湾曲した面であってもよい。また、本実施形態では、通電面64は(外フランジ62により提供されるので)ノズル16の外周面上に実質全周にわたり存在するが、これも一つの例示にすぎず、必ずしもそうである必要はない。上述したような電気接触子54a,54bと通電面64との電気接触が確保できる限り、複数個の通電面64が、ノズル16の外側面上の中心軸16A回りの所定角度間隔の位置に離散的に存在していてもよい。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲を本実施形態に限定する趣旨ではない。本発明は、その範囲を逸脱することなしに、他の様々な態様で実施することができる。
例えば、例えば、上述した実施形態では、ノズル16の通電面64が、ノズル16の外周を全周に渡って包囲する一つの円環上の平面であって、ノズルの中心軸16Aに垂直であるが、これは一つの例示にすぎず、必ずしもそうである必要はない。変形例として、例えば、複数の通電面が、ノズル16の表面上の中心軸16A回りの所定角度間隔の離散的な位置にそれぞれ設けられていてもよい。また、通電面が、ノズルの外側面以外の表面(例えば、内側面又は基端面など)に設けられていてもよい。また、通電面と電気接触子との接触が確保される限り、通電面が、湾曲した面であってもよいし、通電面がノズルの中心軸16Aに垂直な方向から若干傾いていてもよい。
また、上述の実施形態では、複数個の電気接触子54a,54bが、ノズル台座30の外側面上の中心軸16A回りの所定角度間隔の離散的な位置にそれぞれ取り付けられているが、これは一つの例示にすぎず、必ずしもそうである必要はない。変形例として、例えば、1個の円環状の電気接触子がノズル台座30上に、ノズル16の中心軸16A回りの全周の角度範囲にわたって設けられ、その円環状の電気接触子がノズル16の通電面64に当接していてもよい。別の変形例として、トーチ本体12内のノズル台座30以外の部品に1個又は複数個の電気接触子が取り付けられていて、その部品と電気接触子とがパイロットアーク用の通電経路を提供してもよい。
本発明は、ノズルへのパイロットアーク用の通電経路を、より確実に形成することができる効果を有し、プラズマトーチ、ノズル、プラズマ加工機として有用である。

Claims (8)

  1. ノズル台座(30)を有するトーチ本体(12)と、前記ノズル台座(30)に装着されるノズル(16)とを備え、前記ノズル(16)が前記ノズルの中心軸(16A)とほぼ平行に前記ノズル台座(30)へ向かう又は前記ノズル台座(30)から遠ざかる方向へ移動することで、前記ノズル(16)が前記ノズル台座(30)に取り付けられ又は取り外されるようになったプラズマトーチ(10)において、
    前記ノズル(16)が、前記ノズル(16)の表面上に、前記ノズル台座(30)に対向するよう向けられた通電面(64)を有し、
    前記トーチ本体(12)が、前記ノズルの前記通電面(64)に当接することで前記ノズル(16)へのパイロットアーク用の通電経路を形成する弾性的な電気接触子(54a,54b)を有し、
    前記ノズル(16)を前記ノズル台座(30)に取り付けるために前記ノズル(16)が前記中心軸(16A)とほぼ平行に前記ノズル台座(30)に向かう方向へ移動する時、前記ノズルの前記通電面(64)が前記電気接触子(54a,54b)を、前記ノズルの中心軸(16A)とほぼ平行に前記ノズル台座(30)へ向かう方向へ押圧するようになっている、
    プラズマトーチ。
  2. 請求項1記載のプラズマトーチにおいて、
    冷却液が流れる冷却液通路(52)をさらに備え、
    前記ノズルの前記通電面(64)と、前記電気接触子(54a,54b)の前記通電面(64)と当接する部分とが、前記冷却液通路(52)中に配置されている、
    プラズマトーチ。
  3. 請求項1記載のプラズマトーチにおいて、
    前記電気接触子(54a,54b)が、前記トーチ本体(12)から取り外し可能であるプラズマトーチ。
  4. 請求項1記載のプラズマトーチにおいて、
    前記ノズル(16)が、前記ノズル(16)の外側面上に前記中心軸(16A)回りの実質全周にわたり設けられた外フランジ(62)を有し、前記外フランジ(62)が前記通電面(64)を提供するプラズマトーチ。
  5. 請求項1記載のプラズマトーチにおいて、
    前記電気接触子(54a,54b)と前記ノズルの通電面(64)との接触のみが、前記通電経路と前記ノズル(16)との間の電気的接続を提供するプラズマトーチ。
  6. プラズマトーチ(10)に組み込まれるノズル(16)であって、前記プラズマトーチ(10)はトーチ本体(12)を備え、前記トーチ本体(12)は、前記ノズル(16)が装着されるノズル台座(30)と、前記ノズル(16)に当接することで前記ノズル(16)へのパイロットアーク用の通電経路を形成する弾性的な電気接触子(54a,54b)とを有し、前記ノズル(16)が前記ノズルの中心軸(16A)とほぼ平行に前記ノズル台座(30)に向かう又は前記ノズル台座(30)から遠ざかる方向へ移動することで、前記ノズル(16)が前記ノズル台座(30)に取り付けられ又は取り外されるようになった、前記ノズル(16)において、
    前記ノズル(16)の表面上に、前記ノズル台座(30)に対向するよう向けられた通電面(64)を有し、
    前記ノズル(16)を前記ノズル台座(30)に取り付けるために前記ノズルが前記中心軸とほぼ平行に前記ノズル台座(30)に向かう方向へ移動する時、前記ノズルの前記通電面(64)が前記電気接触子(54a,54b)を、前記ノズルの中心軸(16A)とほぼ平行な前記ノズル台座(30)へ向かう方向へ押圧するようになっている、
    ノズル。
  7. プラズマトーチ(10)に組み込まれるノズル(16)であって、
    第1円筒部(63)と、
    前記第1円筒部(63の)外周面から径方向に突出する通電面(64)を有し、前記第1円筒部(63)と軸方向に隣接して配置され、前記第1円筒部(63)よりも大径の外フランジ(62)と、
    前記外フランジ(62)と軸方向に隣接して配置され、外周面にローレットが形成されており、前記外フランジ(62)より小径の第2円筒部(65)と、
    を備えるノズル。
  8. 請求項1記載のプラズマトーチ(10)と、
    ワークピース(3)が載置されるテーブル(2)と、
    前記テーブル(2)上の前記ワークピースに対して前記プラズマトーチ(10)を移動させるトーチ移動装置(4,6,8)と
    を備えたプラズマ加工機。
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