JPWO2009008067A1 - ペットハウス - Google Patents

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Abstract

本発明は、ペットに起因する冷暖房装置の故障を回避しつつ、小さいエネルギーコストでペットの飼育部屋の温度調節等を行うことができるペットハウスを提供することを目的する。ペットハウスの飼育部屋100の天井裏に、エアコンを構成するコンプレッサーEや、冷房用熱交換器K、ガス圧縮放熱熱交換器A、送風機C,I、ヒータJ等が配置されている。コンプレッサーEや、冷房用熱交換器K、ガス圧縮放熱熱交換器A等を用い蒸気圧縮冷凍サイクルを利用して飼育部屋100の冷房が行われ、ヒータJを使用して飼育部屋100の暖房が行われる。冷房動作において、冷房用熱交換器Kで発生したドレイン水は、ドレイン水受け皿H1から蒸発用受け皿H2に送られ、蒸発フィルタBで吸い上げられる。この蒸発フィルタBに対しガス圧縮用熱交換器Aからの熱を含む送風が行われることにより、ドレイン水が蒸発する。

Description

本発明は、犬や猫等のペット(愛玩動物)の飼育部屋の温度調節または温度および湿度調節を行うことにより良好な飼育環境を提供するペットハウスに関する。
従来、ペット等の飼育部屋では、家庭用の冷暖房機、送風機、または自然の風等により温度調節や湿度調節が行われていた。このような本願発明に関連する技術が日本の特開2000−157081号公報や日本の特開2000−116263号公報等に記載されている。
日本の特開2000−157081号公報 日本の特開2000−116263号公報
家庭用の冷暖房用の機器による温度調節や湿度調節は、冷暖房容積が大きいことから、このような機器をペットの飼育部屋の温度調節等に使用すると、必要以上にエネルギーコストを要し、不経済である。また、ペットの糞尿やペットによる冷暖房用機器の転倒等によって冷暖房用機器が故障することも多い。一方、屋外でペットを飼育すると、夏の暑い時期にペットが熱中症になることがある。また、冬の厳しい寒さにペットが耐え難い場合もある。
そこで本発明の目的は、ペットに起因する冷房または暖房用機器の故障を回避しつつ、小さいエネルギーコストでペットの飼育部屋の温度調節または温度および湿度調節を行うことができるペットハウスを提供することである。
本発明の第1の局面は、愛玩動物を飼育するためのペットハウスであって、
愛玩動物を収容するための飼育部屋と、
前記飼育部屋の天井裏に配置され、蒸気圧縮冷凍サイクルを利用して前記飼育部屋を冷房する冷房装置とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の局面は、本発明の第1の局面において、
前記冷房装置は、
気体の所定冷媒を圧縮するための圧縮機と、
外気を取り込むための第1の送風機と、
前記圧縮機で圧縮された前記冷媒を前記第1の送風機による外気の送風により冷却して液化するための第1の熱交換器と、
前記第1の熱交換器において液化した前記冷媒を気化させるための第2の熱交換器と、
前記飼育部屋の空気を取り込んで前記第2の熱交換器に送り、前記第2の熱交換器を通過した空気を前記飼育部屋に戻すための第2の送風機とを含むことを特徴とする。
本発明の第3の局面は、本発明の第2の局面において、
前記第2の送風機によって前記飼育部屋に戻されるべき空気が通過するように配置されたヒータを更に備えることを特徴とする。
本発明の第4の局面は、本発明の第3の局面において、
前記飼育部屋の天井裏に配置され、前記飼育部屋の温度および湿度を検出する検出器と、
前記飼育部屋の天井裏に配置され、前記検出器による検出結果に基づいて前記圧縮機と第1および第2の送風機と前記ヒータとを動作させる電装ボックスとを更に備えることを特徴とする。
本発明の第5の局面は、本発明の第2の局面において、
前記第2の熱交換器において生じるドレイン水を、前記圧縮機が前記冷媒を圧縮することにより生じる熱を利用して蒸発させるための蒸発装置を更に備えることを特徴とする。
このような構成において、
前記蒸発装置は、
前記第2の熱交換器で生じるドレイン水を受け取るための第1の容器と、
前記第1の熱交換器の近傍に配置された第2の容器と、
前記ドレイン水を前記第1の容器から前記第2の容器に移送するための管路と、
前記第2の容器から前記ドレイン水を吸い上げる蒸発フィルタとを含み、
前記第2の送風機は、前記第1の熱交換器を通過した前記外気に前記蒸発フィルタを通過させる構成とすることができる。
また、このような構成において、
前記蒸発装置は、
前記第2の熱交換器で生じるドレイン水を受け取るための第1の容器と、
前記第1の熱交換器の近傍に配置された第2の容器と、
前記ドレイン水を前記第1の容器から前記第2の容器に移送するための管路と、
前記圧縮機で圧縮された前記冷媒を前記第1の熱交換器に移送するための銅管であって前記第2の容器内に配設された銅管とを含む構成としてもよい。
本発明の第6の局面は、本発明の第2の局面において、
前記飼育部屋の天井裏に、第1および第2室を含む機械室が設けられており、
前記第1の熱交換器および第1の送風機は前記第1室内に配置され、
前記第1室は、前記第1の送風機によって外気を取り込むための吸気口、および、前記第1の熱交換器を通過した前記外気を排出するための排気口を有し、
前記第2の熱交換器および第2の送風機は前記第2室内に配置され、
前記第2室は、前記飼育部屋から空気を取り込むための循環口、および、当該取り込まれた空気を前記第2の熱交換器を通過させた後に前記飼育部屋に戻すための循環口を有し、
前記第1室と前記第2室とは、前記第1室と前記第2室の間での空気の流れを遮断する間仕切りで仕切られていることを特徴とする。
このような構成において、
前記飼育部屋から取り込まれる空気の温度を検出する温度検出器と、
前記温度検出器による検出結果に基づいて前記圧縮機ならびに第1および第2の送風機を動作させる電装ボックスとを更に備えることが好ましい。
本発明の第7の局面は、本発明の第2の局面において、
前記飼育部屋から前記天井裏に空気が取り込まれてから当該空気が前記第2の熱交換器を通過して前記飼育部屋に戻されるまでの当該空気の流路中に配置された殺虫剤蒸散装置を更に備えることを特徴とする。
このような構成において、殺虫剤蒸散装置に代えて又はこれと共に、除菌装置または消臭装置を備える構成としてもよい。
本発明の第8の局面は、本発明の第1の局面において、
前記飼育部屋の上に取り付けられた上部ユニットと、
前記飼育部屋と前記上部ユニットとの間に介在する防振機構とを更に備え、
前記上部ユニットは機械室を含み、
前記冷房装置は前記機械室の内部に配置されていることを特徴とする。
本発明の第9の局面は、本発明の第8の局面において、
前記上部ユニットと前記飼育部屋を含む本体ユニットとに分離可能に構成されていることを特徴とする。
本発明の第10の局面は、本発明の第9の局面において、
前記防振機構は、それぞれが弾性体と当該弾性体の少なくとも一方の端部に固定された剛性の突出部とを含む複数個の防振部材からなり、
各防振部材は、前記突出部が固定される端部とは反対側の端部を前記上部ユニットまたは前記本体ユニットの一方に固定され、
前記上部ユニットまたは前記本体ユニットの他方は、各防振部材の前記突出部が挿入されるべき穴を有していることを特徴とする。
本発明の第11の局面は、本発明の第9の局面において、
前記機械室と前記飼育部屋との間で空気を流通させるための第1および第2のダクトを更に備え、
前記飼育部屋は、上面を形成する天井部材を含み、
前記機械室は、下面を形成する床部材を含み、
前記防振機構は、前記上部ユニットが前記本体ユニットから分離可能なように前記飼育部屋の天井部材と前記機械室の床部材との間に介在し、
前記機械室の床部材は、前記冷房装置で冷却された空気を送り出すための第1の循環口、および、前記飼育部屋から空気を取り込むための第2の循環口を有し、
前記飼育部屋の天井部材は、前記第1のダクトを介して前記第1の循環口と連通する第3の循環口、および、前記第2のダクトを介して前記第2の循環口と連通する第4の循環口を有し、
前記飼育部屋の天井部材または前記機械室の床部材の少なくとも一方は、前記第1および第2のダクトのそれぞれの少なくとも一方の端部が圧接するように配置された弾性部材を含み、
前記冷房装置は、前記飼育部屋の空気を前記第4の循環口、前記第2のダクトおよび前記第2の循環口を介して取り込んで冷却し、当該冷却された空気を前記第1の循環口、前記第1のダクトおよび前記第3の循環口を介して前記飼育部屋に戻すことを特徴とする。
本発明の第12の局面は、本発明の第11の局面において、
前記冷房装置は、
気体の所定冷媒を圧縮するための圧縮機と、
外気を取り込むための第1の送風機と、
前記圧縮機で圧縮された前記冷媒を前記第1の送風機による外気の送風により冷却して液化するための第1の熱交換器と、
前記第1の熱交換器において液化した前記冷媒を気化させるための第2の熱交換器と、
前記飼育部屋の空気を取り込んで前記第2の熱交換器に送り、前記第2の熱交換器を通過した空気を前記飼育部屋に戻すための第2の送風機とを含み、
前記機械室は、第1および第2室を含み、
前記第1の熱交換器および第1の送風機は前記第1室内に配置され、
前記第1室は、前記第1の送風機によって外気を取り込むための吸気口、および、前記第1の熱交換器を通過した前記外気を排出するための排気口を有し、
前記第2の熱交換器および第2の送風機は前記第2室内に配置され、
前記第2室は、前記第1および第2の循環口を有し、
前記第2の送風機は、前記第2の循環口を介して前記飼育部屋から空気を取り込んで前記第2の熱交換器に送り、前記第2の熱交換器を通過した空気を前記第1の循環口を介して前記飼育部屋に戻し、
前記第1室と前記第2室とは、前記第1室と前記第2室の間での空気の流れを遮断する間仕切りで仕切られていることを特徴とする。
本発明の第1の局面によれば、ペットの飼育部屋という小さい容量の空間のみが冷房されるので、家庭用のエアコン等を利用してペットハウスの冷房を行う場合に比べ、温度(または温度および湿度)を調節するためのエネルギーコストを小さくすることができる。したがって、低コストで、夏の暑い時期にペットを熱中症から守ることができる。また、冷房のための装置が飼育部屋の天井裏に配置されているので、冷房装置を構成する機器にペットが接触したり近接したりすることがないので、ペットに起因する冷房装置の故障を防止することができる。
本発明の第2の局面によれば、圧縮機や第1および第2の送風機を動作させることにより飼育部屋の冷房が行われる。すなわち、気体の冷媒が圧縮機で圧縮され、その圧縮後の冷媒は、第1の送風機により外気を送風される第1の熱交換器において液化する。この液化した冷媒が第2の熱交換器で気化し、そのときの気化熱で周囲の空気が冷やされ、その冷やされた空気が第2の送風機で飼育部屋に送られる。
本発明の第3の局面によれば、ヒータおよび第2の送風機を動作させることにより、季節や外部の温度に応じて飼育部屋の冷房のみならず暖房も行うことができる。そして、ペットの飼育部屋という小さい容量の空間のみが冷暖房されるので、家庭用のエアコン等を利用してペットハウスの冷暖房を行う場合に比べ、温度(または温度および湿度)を調節するためのエネルギーコストを小さくすることができる。したがって、低コストで、夏の暑い時期にペットを熱中症から守ると共に、冬の厳しい寒さからペットを守ることができる。また、冷暖房のための装置が飼育部屋の天井裏に配置されているので、ペットに起因する冷暖房装置の故障を防止することができる。
本発明の第4の局面によれば、飼育部屋の温度および湿度の検出結果に基づいて圧縮機と第1および第2の送風機とヒータとを動作させることにより、飼育部屋の温度および湿度を自動的に調節することできる。
本発明の第5の局面によれば、冷房時に第2の熱交換器において生じるドレイン水がペットハウス内で蒸発し、ドレイン水がペットハウスから排出されないので、ペットの飼い主の家屋外のみならず家屋内でも当該ペットハウスを使用することができる。なお、ドレイン水の蒸発に、圧縮機が冷媒を圧縮することにより生じる熱が利用されるので、効率よくドレイン水を蒸発させることができる。ここで、第2の熱交換器で生じるドレイン水を第1の容器で受け取り管路で第1の熱交換器近傍の第2の容器に移送し、その第2の容器からドレイン水を蒸発フィルタに吸い上げさせ、第1の熱交換器からの熱を含む外気を当該蒸発フィルタに送風する構成とすることができる。この構成によれば、更に効率よくドレイン水を蒸発させることができる。また、前記圧縮機で圧縮された冷媒を第1の熱交換器に移送するための銅管を第2の容器内に配設することにより、当該銅管内の冷媒の熱をドレイン水の蒸発に利用してもよい。
本発明の第6または第12の局面によれば、飼育部屋の天井裏に設けられた機械室のうち第1室に外気を取り込んで第1の熱交換器に送風することで、圧縮された冷媒が液化し、第1の熱交換器を通過した外気は第1室から外部へ排出される。また、飼育部屋から取り込まれた空気を第2室における第2の熱交換器に送風することで当該空気が冷却され、冷却後の空気が第2室から飼育部屋に戻される。このようにして、冷房のための全ての装置が天井裏の機械室の内部に配置され、かつ、圧縮された冷媒の放熱のための外気の流れと飼育部屋の冷房のための空気の流れとが分離されるように機械室が構成されている。したがって、冷房のための各装置をペットから隔離してペットに起因する冷房装置の故障を回避しつつ、冷房装置を適切に動作させることができる。また、このような構成において、飼育部屋から取り込まれる空気の温度を検出し、その検出温度に基づいて圧縮機および第1および第2の送風機を動作させるのが好ましい。このようにすれば、冷房時において飼育部屋の温度を自動的に調節することができる。
本発明の第7の局面によれば、飼育部屋の冷房のための空気の循環流路中に殺虫剤蒸散装置が配置されるので、蒸散した殺虫剤が冷房のための空気の流れにしたがって流れていき、冷房機能と殺虫機能とが同時に実現される。犬の伝染病の一種であるフェラリアは蚊を介して感染し夏に感染が広がりやすいので、夏の暑い時期においては、このように冷房機能と殺虫機能とを組み合わせた構成は効果的である。また、このような構成において、殺虫剤蒸散装置に代えて又はこれと共に、除菌装置または消臭装置を備える構成とすることにより、冷房機能と除菌機能または消臭機能とを同時に実現することができる。
本発明の第8の局面によれば、飼育部屋の上に防振機構を介して上部ユニットが取り付けられ、その上部ユニットに含まれる機械室の内部に、蒸気圧縮冷凍サイクルを利用した冷房装置が配置されている。このため、小さいエネルギーコストで十分な冷房機能を提供しつつ、その冷房装置を構成する圧縮機等の振動が飼育部屋に伝搬するのを防振機構によって抑制することができる。
本発明の第9の局面によれば、ペットハウスは飼育部屋を含む本体ユニットと機械室を含む上部ユニットとに分離可能であるので、飼育部屋が損傷した場合等に本体ユニットのみを容易に交換し、冷房装置を含む上部ユニットを継続して使用することができる。これにより、冷房機能を有するペットハウスを使用するためのコストを低く抑えることができる。また、本体ユニット(の飼育部屋)の天井部材を取り外し可能な構成とすれば、上部ユニットを本体ユニットから分離することで飼育部屋の掃除が容易となる。
本発明の第10の局面によれば、上部ユニットまたは本体ユニットの一方に固定された各防振部材の突出部が上部ユニットまたは本体ユニットの他方(に形成された穴)に挿入されることで、上部ユニットと本体ユニットとが分離可能に結合される。したがって、防振機構を構成する防振部材の取り付けを利用することによって、上部ユニットと本体ユニットとを簡易な構成で分離できるようになっている。
本発明の第11の局面によれば、飼育部屋を冷房すべく飼育部屋と機械室との間で空気を循環させるために第1および第2のダクトが設けられており、各ダクトは、少なくとも一方の端部が弾性体に圧接する構成となっている。したがって、ペットハウスを上部ユニットと本体ユニットとに容易に分離可能な構成とし、かつ、防振機構による防振機能を損なうことなく、飼育部屋と機械室との間での空気の流通機能を確保することができる。
本発明の第1の実施形態に係るペットハウスの構成を模式的に示す斜視図である。 上記第1の実施形態に係るペットハウスにおける機械室および当該機械室に配置された冷暖房装置(エアコン)を示す平面図である。 上記第1の実施形態に係るペットハウスの構成を示す左側面図である。 上記第1の実施形態に係るペットハウスの構成を示す右側面図である。 上記第1の実施形態に係るペットハウスの外観を示す正面図である。 上記第1の実施形態に係るペットハウスの外観を示す背面図である。 上記第1の実施形態に係るペットハウスの天井に設けられた冷暖房用の空気噴出口および吸込口を示す図である。 上記第1の実施形態に係るペットハウスのエアコンにおいて生じるドレイン水を蒸発させるための構成を示す平面図である。 上記第1の実施形態に係るペットハウスのエアコンにおいて生じるドレイン水を蒸発させるための構成を示す正面図である。 上記第1の実施形態の変形例に係るペットハウスの構成を示す側面図である。 上記第1の実施形態の他の変形例に係るペットハウスの構成を示す側面図である。 上記第1の実施形態に係るペットハウスのエアコンにおいて生じるドレイン水を蒸発させるための他の構成を示す平面図である。 上記第1の実施形態に係るペットハウスのエアコンにおいて生じるドレイン水を蒸発させるための上記他の構成を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係るペットハウスの外観を示す正面図である。 上記第2の実施形態に係るペットハウスの外観を示す背面図である。 上記第2の実施形態に係るペットハウスにおいて屋根側ユニットを取り外したときの本体ユニットの外観を示す平面図である。 上記第2の実施形態に係るペットハウスの外観を示す側面図である。 上記第2の実施形態に係るペットハウスの内部構成を示す側面図である。 上記第2の実施形態に係るペットハウスの屋根側ユニットを本体ユニットから分離した状態の内部構成を示す側面図である。 上記第2の実施形態における防振機構を説明するための断面図である。 上記第2の実施形態におけるダクト取り付け部の構成を説明するための断面図である。
符号の説明
A …圧縮ガス放熱熱交換器(第1の熱交換器)
B …蒸発フィルタ
C …第1の送風機
D …コンプレッサー銅パイプ
E …コンプレッサー(圧縮機)
F …ガス圧縮タンク
G …冷暖気循環口(第1の循環口)
H1…ドレイン水受け皿(第1の容器)
H2…蒸発用受け皿(第2の容器)
I …第2の送風機
J …ヒータ
K …冷房用熱交換器(第2の熱交換器)
L …空気循環口(第2の循環口)
M …熱感知器(サーモスタット)または温度検出器
M2…温度・湿度検出器
N …電装ボックス
O …ごみフィルター
P …外気
Q …ドレインパイプ(管路)
R1,R2 …機械室の間仕切り
S …機械室(飼育部屋の天井裏)
U …飼育部屋の空気
V …ごみフィルター
W …電源・温度設定スイッチ
X …出入口
10 …防振部材
11 …本体部(弾性体)
11a …第1の側突出部
11b …第2の突出部
12 …ナット
14 …穴補強金具
20 …ダクト
20G …第1のダクト
20L …第2のダクト
22 …スポンジ部材(弾性部材)
100 …飼育部屋
100u…本体ユニット
120 …天井(天井部材)
121 …冷暖空調噴出口(第3の循環口)
122 …冷暖空調吸込口(第4の循環口)
130 …床(床部材)
200 …屋根(屋根部材)
200u…屋根側ユニット(上部ユニット)
201 …第1室
202 …第2室
203 …第3室
212 …銅管
221 …背面側切妻壁
222 …正面側切妻壁
231 …排気口
232 …吸気口
233 …開口部
250 …電子蚊取り器(殺虫剤蒸散装置)
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<1.第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るペットハウスの構成を模式的に示す斜視図である。図2は、このペットハウスにおける機械室および当該機械室内に配置された冷暖房装置としてのエアコン(air conditioner)を示す平面図である。図3は、このペットハウスの構成を示す左側面図である。図4は、このペットハウスの構成を示す右側面図である。図5は、このペットハウスの外観を示す正面図である。図6は、このペットハウスの外観を示す背面図である。図7は、このペットハウスの飼育部屋100の天井に設けられた冷暖房用の空気噴出口121および吸込口122を示す図である。図8は、このペットハウスが備えるエアコンの構成要素としての圧縮ガス放熱熱交換器A、蒸発フィルタB、送風機C、および蒸発用受け皿H2を示す平面図である。図9は、これらの圧縮ガス放熱熱交換器A、蒸発フィルタB、送風機C、および蒸発用受け皿H2を示す正面図である。
<1.1 概要>
本実施形態に係るペットハウスでは、犬や猫等のペットの飼育部屋の天井裏に、小型化された冷暖房装置としてのエアコンが取り付けられており、このエアコンによって冷暖房が行われる。すなわち、冷房については、コンプレッサー(圧縮機)Eのガスの気化熱の冷却により、室内が冷やされる。暖房については、ヒータJで暖められる。このような冷暖房がサーモスタット(熱感知機)または温度検出器Mを使用して行われることで、飼育部屋の温度、湿度が自動管理される。なお、上記構成からヒータJを除去されると、本実施形態におけるエアコンは冷房装置となる。
上記エアコンを構成する冷房用熱交換器Kから発生するドレイン水(結露水)は、ドレインパイプQでドレイン水受け皿H1から蒸発用受け皿H2(図8、図9参照)に流れ、蒸発フィルターBで吸い上げられ、熱交換器Aの高温と送風機Cの送風により蒸発させられる。このようにしてドレイン水はペットハウス内で処理される。なお、ドレインパイプQは、ドレイン水を移送するための管路として機能するものであればよく、ホースであってもよい。
本発明では、ペットの糞尿やいたずらによる機械や電気系統の故障が無いように飼育部屋100の天井裏Sに上記のような冷暖房のための機械及び電装ボックスが設置されている。
上記のようなペットハウスによれば、温度や湿度調節を小スペースに対して行れることでエネルギーコストが低くなり、屋外で飼育した場合の夏場の熱中症と冬場の寒さ等からペットを守ることができる。また、冷暖房のためのエアコンを構成する各種装置が飼育部屋100の天井裏に配置されているので、エアコンを構成する装置がペットによって倒れたり糞尿をかけられたりすることがなく、ペットに起因するエアコンの故障を回避することができる。さらに、冷房時に発生するドレイン水はペットハウス内で蒸発するので、ドレイン水を処理する手間が省け、ペットの飼い主の家屋の内外を問わずペットハウスを自由に移動して使用することも可能となる。
<1.2 詳細構成>
図1および図3に示すように、本実施形態に係るペットハウスでは、犬や猫等のペットの飼育部屋100として直方体の空間が形成されており、その飼育部屋100の天井120の裏側に機械室Sが形成されている。本実施形態では、これらの飼育部屋100および機械室Sを形成するための壁や屋根、天井、床は、木製の板部材等を用いて作製されているが、他の材料の部材を用いて作製してもよい。
機械室Sは、飼育部屋100の天井120と屋根200と正面側切妻壁222と背面側切妻壁221とに囲まれた天井裏空間として形成されており、屋根裏部屋に相当する。この機械室Sは、飼育部屋100の冷暖房のための装置としてのエアコンを構成する装置(機械や電装ボックス等)を収容するために設けられたものである。より詳しくは、この機械室Sは、第1および第2の間仕切りR1,R2によって第1室201と第2室202と第3室203とに区切られており、エアコンを構成する各種装置が図2および図3に示すように配置されている。なお、第2の間仕切りRは開口部233を有することから、第2室202と第3室203は、1つの部屋と見なすこと、または、1つの部屋として形成することが可能である。
第1室201は背面側切妻壁221と第1の間仕切りR1とに挟まれた部屋であり、この第1室201には、第1の熱交換器としての圧縮ガス放熱熱交換器Aと、蒸発フィルターBと、第1の送風機(ファン)Cと、コンプレッサーEと、ガス圧縮タンクF等が配置されている。この第1室を形成する背面側切妻壁221は、外気Pを取り入れるための吸気口232と、取り入れた外気Pを排出するための排気口231とを有しており、吸気口232の近くに熱交換器A、蒸発フィルターBおよび送風機Cが図2および図3に示すように順に並んでいる。また、これら熱交換器A、蒸発フィルターBおよび送風機Cの下方には、後述の冷房用熱交換器Kで発生したドレイン水をドレインパイプQを介して受け取るため蒸発用受け皿H2が設けられている。この第1室201と第2室202との間は、第1の間仕切りR1で仕切られていて、これらの間での空気の流れが遮断されるようになっている。そして送風機Cが動作すると、外部からごみフィルターOおよび吸気口232を介して外気Pが取り込まれ、その外気Pは、図2において点線で示すように、熱交換器A、蒸発フィルターB、送風機Cを順に通過した後、排気口231を介して外部へ排出される。すなわち、図2における点線は、ガス圧縮熱の冷却空気の流れを示している。
第2室202は第1の間仕切りR1と第2の間仕切りR2とに挟まれた部屋であり、この第2室202には、第2の熱交換器としての冷房用熱交換器Kと、ヒータ(典型的には電熱器)Jと、第2の送風機(ファン)Iが、図2および図3に示すように順に配置されている。また、これら冷房用熱交換器K、ヒータJおよび送風機Iの下方には、冷房用熱交換器Kで発生したドレイン水を受け取るための第1の容器としてドレイン水受け取り皿H1が配置されており、ここで受け取られたドレイン水は、ドレインパイプQを介して第1室201の蒸発用受け取り皿H2に移送される。また、天井120のうち第2室202の下面を形成する部分には、第1の循環口としての冷暖気循環口Gが設けられており、第2の間仕切りR2のうち熱交換器Kに面する部分には開口部233が設けられている。さらに、第1室201の圧縮ガス放熱熱交換器Aは、コンプレッサーEを介して第2室202の冷房用熱交換器Kに接続されており、後述のように、冷房用熱交換器KからコンプレッサーEを介して圧縮ガス放熱熱交換器Aに冷媒が移動できるようになっている。さらにまた、第1室201の圧縮ガス放熱熱交換器Aは、銅パイプD、ガス圧縮タンクFを介して第2室202の冷房用熱交換器Kに接続されており、後述のように、圧縮ガス放熱熱交換器Aから冷房用熱交換器Kに冷媒が移動できるようになっている。
第3室203は第2の間仕切りR2と正面側切妻壁222とに挟まれた部屋であり、この第3室203には、正面側切妻壁222に取り付けられた電装ボックスNが配置されている。この電装ボックスNには、機械室S内のエアコンを構成する各装置(コンプレッサーE、送風機C,I、ヒータJ等)の動作を制御するための電気部品が格納されており、図示しないケーブルやリード線等によってこれらの装置と電装ボックスNとが電気的に接続されている。また本実施形態では、電装ボックスNは、図5に示すようにペットハウスの正面外側壁面の上部に取り付けられた電源・温度設定スイッチWにも電気的に接続されている。また、天井120のうち第3室203の下面を形成する部分には、第2の循環口としての空気循環口Lが設けられており、ごみフィルターVが空気循環口Lに取り付けられている。この空気循環口Lの上方には、熱感知器(サーモスタット)Mが配置され、この熱感知器Mも電装ボックスNに接続されている。第2室の送風機Iが動作すると、空気循環口Lを介して飼育部屋100の空気Uが取り込まれ、その空気Uは、図3において点線で示すように、熱感知器M、第2の間仕切りRの開口部233、冷房用熱交換器K、ヒータJ、送風機Iを順に通過した後、冷暖気循環口Gを介して飼育部屋100に戻る。すなわち、図3における点線は、このペットハウスにおける冷暖空調のための空気の流れを示している。
上記のようにペットハウスの天井裏に配置された冷暖房装置としてのエアコンは、電源・温度スイッチWに対する操作により電源が投入されると、熱感知器Mにより飼育部屋100の温度に応じてエアコンの電源をオン/オフすることで、飼育部屋100の温度が自動的に所定温度に維持されるように構成されている。ここで、熱感知器Mに代えて温度検出器(これも参照符号“M”で示すものとする)を備えるようにしてもよい。以下、これを前提として説明を進める。この場合、電源・温度スイッチWに対する操作により電源が投入されかつ温度が設定されると、温度検出器Mによって飼育部屋100の温度が検出され、その検出温度に基づきエアコンの動作が制御されることにより飼育部屋100の温度が管理される。すなわち、電装ボックスNは、その検出温度と電源・温度スイッチWによる設定温度との差が打ち消されるように、エアコンを構成する各装置(コンプレッサーE、送風機C,I、ヒータJ等)の動作を制御する。
ここで、検出温度が設定温度よりも高い場合には、電装ボックスNは、蒸気圧縮冷凍サイクルを利用して飼育部屋100を冷房すべく、コンプレッサーEや送風機C,Iを動作させ、ヒータJを停止させる。この冷房動作では、気体状態の冷媒がコンプレッサーEで圧縮された後、圧縮ガス放熱熱交換器Aに送られ、そこで外気Pによって冷却されて液化する。この液化した冷媒は、ガス圧縮タンクFを経て第2室202内の冷房用熱交換器Kに送られ、そこで気化し、そのときの気化熱により、図3において点線で示すように循環する飼育部屋100の空気が冷却される。なお、このとき、空気中の水分が結露して除去されるので、飼育部屋100の除湿も行われることになる。
上記のように冷房用熱交換器Kにおける冷媒の気化によって空気中の水分が結露し、これによりドレイン水(結露水)が生じる。このドレイン水は、冷房用熱交換器Kの下方に設けられたドレイン水受け皿H1で受け取られ、ドレインパイプQを介して、第1室201内の圧縮ガス放熱熱交換器Aの下方近傍に設けられた蒸発用受け皿H2に移送される。この蒸発用受け皿H2におけるドレイン水は蒸発フィルタBによって吸い上げられる。図8および図9に示すように、この蒸発用フィルタBは、圧縮ガス放熱熱交換器Aと送風機Cとの間に配置されており、送風機Cによって、圧縮ガス放熱熱交換器Aからの熱を含む空気(風)を比較的大きな面積で受ける。これにより、蒸発フィルタBに吸い上げられたドレイン水は蒸発し、排気口231を介して外部へ排出される。本実施形態では、エアコンで発生したドレイン水はこのようにペットハウスの内部で処理されるので、ペットハウスの外部へドレイン水が排出されることはない。
上記温度検出器Mによって検出された飼育部屋100の温度(検出温度)が設定温度よりも低い場合には、電装ボックスNは、コンプレッサーEおよび第1の送風機Cを停止させ、飼育部屋100を暖房すべく、ヒータJおよび第2の送風機Iを動作させる。この暖房動作では、図3において点線で示すように循環する飼育部屋100の空気がヒータJによって暖められる。
<1.3 効果>
上記のように本実施形態では、ペットの飼育部屋100という小さい容量の空間のみが冷房または暖房されるので、家庭用のエアコン等を利用してペットハウスの冷暖房を行う場合に比べ、温度(または温度および湿度)を調節するためのエネルギーコストを小さくすることができる。したがって、低コストで、夏の暑い時期にペットを熱中症から守ると共に、冬の厳しい寒さからペットを守ることができる。
また、本実施形態では、冷暖房のためのエアコンを構成する各種装置が飼育部屋100の天井裏における機械室S(屋根裏部屋に相当する)に配置されているので(図1〜図4)、エアコンを構成する装置にペットが接触したり近接したりすることがない。したがって、ペットの接触や糞尿等によるエアコンの故障を防止することができる。特に、通常の分離方式(セパレートタイプ)のエアコンにおける屋内機に相当する装置(冷房用放熱器Kや送風機I等)のみならず屋外機に相当する装置(圧縮ガス放熱熱交換器Aや送風機C等)も、天井裏の機械室S内に配置されており、ペットから隔離された状態となっているので、ペットに起因するエアコンの故障を確実に防止することができる。なお、図2および図3に示すように本実施形態では、蒸気圧縮冷凍サイクルによるエアコンを適切に動作させるべく、屋外機に相当する装置と屋内機に相当する装置とは、第1の間仕切りR1で仕切られた第1室201と第2室202にそれぞれ配置され、外気Pの空気の流れと飼育部屋100の空気の流れUとが分離されるようになっている。
また、本実施形態によれば、冷房動作において発生するドレイン水はペットハウス(の機械室S)内で蒸発させられ外部へ排気されるので、ペットの飼い主の家屋外のみならず家屋内でも使用することが可能である。すなわち、家屋の内外を問わずエアコン付きのペットハウスを自由に移動させて使用することができる。
さらに、本実施形態によれば、冷房は蒸気圧縮冷凍サイクルを利用して行われ、暖房はヒータ(電熱器)を使用して行われるので、他の方式を採用した場合に比べて冷房と暖房の双方を効果的に行うことができる。すなわち本実施形態によれば、ペルチェ素子を利用した冷房装置や扇風機のみの構成(例えば日本の特開2000−116263号公報、日本の特開2000−157081号公報参照)に比べて高い冷房能力を提供することができ、また、ヒータを用いずにコンプレッサーEを利用して暖房を行う構成に比べて高い暖房能力を提供することができる。なお本実施形態では、冷房時において除湿により湿度も調節される。
なお、上記実施形態では、暖房のためにヒータJが設けられているが、図1〜図3に示す上記構成においてヒータJを除去し冷房機能のみを有するペットハウスとしてもよい。
<1.4 変形例>
上記第1の実施形態では、飼育部屋100の温度を自動的に管理するために熱感知器または温度検出器Mが使用されているが、これに代えて、図10に示すように、温度と湿度の双方を検出できる温度・湿度検出器M2を備える構成としてもよい。この場合、温度・湿度検出器M2で検出される飼育部屋100の温度および湿度に基づき、外部から設定される湿度(所望の湿度)が得られるように冷房用熱交換器Kでの冷媒の気化によって空気中の水分を除去すると共に、その水分除去後の空気を設定温度(所望温度)となるようにヒータJで暖める構成とすることができる。
上記第1の実施形態では、飼育部屋100の冷房または暖房のための送風機Iにより飼育部屋100の空気Uが図3に示すように循環する構成となっている。そこで、犬等のペットが蚊等を介して伝染病に感染するのを予防すべく、この空気の循環を利用してペットハウスに殺虫機能を付加することが考えられる。例えば図11に示すように、冷暖房のための空気の循環流路中に相当する第2室202内の適宜の位置に電子蚊取り器250を設けるという構成が考えられる。この電子蚊取り器250の取り付け位置は、当該循環流路中であれば第3室203内であってもよい。この電子蚊取り器250は、電熱を利用したヒータを含み、液体の殺虫剤または板状物に含浸させた殺虫剤をそのヒータで加熱して蒸散させる電気式殺虫剤蒸散装置の一種である。この電子蚊取り器250から蒸散した殺虫剤は、冷暖房のための空気の流れと共に飼育部屋100を通って循環することになる。これにより、例えば夏の暑い時期に飼育部屋100を冷房すると同時に、蚊によるフェラリア(犬の伝染病の一種)等の感染からペットを保護することができる。フェラリアの感染は夏に広がりやすいので、夏の暑い時期においては、このように冷房機能と殺虫機能とを組み合わせた構成は効果的である。
また、冷暖房のための空気の循環流路中に、上記電子蚊取り器250に代えて又はこれとと共に、除菌装置または消臭装置を設けてもよい。これらの除菌装置または消臭装置としては、例えば、除菌作用または消臭作用を有するイオンまたは薬剤を撒布または噴霧する装置を使用することができる。
上記第1の実施形態では、冷房用熱交換器Kにおいて発生したドレイン水は、圧縮ガス放熱熱交換器Aの下方近傍の蒸発用受け皿H2に移送され、この蒸発用受け皿H2から蒸発フィルタBによって吸い上げられ、圧縮ガス放熱熱交換器Aからの熱を含む風を受けて蒸発する(図2、図8、図9参照)。このように上記第1の実施形態では、冷媒をコンプレッサーEで圧縮することによって生じる熱がドレイン水の蒸発に利用されるが、同様の原理を利用した他の構成によってドレイン水を蒸発させるようにしてもよい。図12は、冷房用熱交換器Kにおいて発生し圧縮ガス放熱熱交換器Aの下方近傍の蒸発用受け皿H2に移送されたドレイン水を蒸発させるための他の構成を示す平面図であり、図13は、当該他の構成を示す側面図である。上記第1の実施形態では、ドレイン水受け皿H1とドレインパイプQと蒸発用受け皿H2と蒸発フィルタBと送風機Cとによってドレイン水の蒸発装置が構成されるのに対し、当該他の構成では、ドレイン水受け皿H1とドレインパイプQと蒸発用受け皿H2とコンプレッサーEで圧縮された冷媒を圧縮ガス放熱熱交換器Aに移送するための銅管212とによってドレイン水の蒸発装置が構成される。そして、上記第1の実施形態よりも大きな蒸発用受け皿H2が使用され、銅管212が、この蒸発用受け皿H2に貯えられたドレイン水に水没または接触するように配設されている。また、図12に示すように、ドレイン水と銅管212との接触面積を大きくするために、銅管212は蒸発用受け皿H2内で蛇行するように形成されている。このような構成によれば、コンプレッサーEで圧縮されることにより高温となった冷媒がコンプレッサーEから圧縮ガス放熱熱交換器Aへ送られる間に、銅管212内の高温冷媒からドレイン水に熱が与えられ、これにより当該ドレイン水が蒸発する。このようにして、圧縮された冷媒の冷却とドレイン水の蒸発とが同時に行われる。なお、このような図12および図13に示す構成と上記第1の実施形態のように蒸発フィルタBを用いた構成とを組み合わせてドレイン水を蒸発させるようにしてもよい。
<2.第2の実施形態>
上記第1の実施形態のように蒸気圧縮冷凍サイクルを利用した冷房装置として機能するエアコンを使用する構成によれば、小さなエネルギーコストでペットハウスの冷房機能として十分な能力が得られるが、冷媒を圧縮するためのコンプレッサーEが必要であり、一般にコンプレッサーは、犬や猫等のペットが嫌う振動の発生源となる。このため、コンプレッサーを含むエアコン(蒸気圧縮冷凍サイクルを利用した冷房装置)を上記第1の実施形態のように飼育部屋の天井裏に配置した場合には、コンプレッサーE等から飼育部屋に伝搬する振動の大きさによっては、そのペットハウスを犬や猫等の飼育に使用できなくなる虞がある。
これに対し、犬や猫等のペットが嫌う振動を発生することないペルチェ素子等をペットハウスの冷房に使用することも考えられる(例えば日本の特開2000−116263号公報参照)。しかし、ペルチェ素子を利用した冷房装置では、ペットハウスのような容積の小さい空間についても、十分な冷房能力を得るには比較的大きな電力(例えば家庭用エアコンと同程度の消費電力)を必要とする。特に犬や猫等のペットを飼育する場合には、通常、ペットハウスの出入口は開放状態とされるので、その点からも、比較的小さいエネルギーコストで大きな冷房能力が得られる蒸気圧縮冷凍サイクルを利用した構成とするのが好ましい。
そこで、以下では、上記第1の実施形態と同様に蒸気圧縮冷凍サイクルを利用した冷房装置として機能するエアコンを使用しつつ、犬や猫等のペットが嫌う振動の問題を解消したペットハウスを、本発明の第2の実施形態として説明する。ただし以下では、第2の実施形態に係るペットハウスの構成要素のうち上記第1の実施形態に係るペットハウスの構成要素と同一または対応する部分については、同一の参照符号を付して詳しい説明を省略する。
<2.1 全体構成>
図14は、本実施形態に係るペットハウスの外観を示す正面図であり、図15は、本実施形態に係るペットハウスの外観を示す背面図である。このペットハウスは、後述のように、飼育部屋を含む本体ユニット100uと機械室を含む屋根側ユニット200uとに分離可能に構成されており、図15の背面図は、ペットハウスを本体ユニット100uと屋根側ユニット200uとに分離した状態を示している。また図16は、本実施形態に係るペットハウスにおいて屋根側ユニット200uを取り外したときの本体ユニット100uの外観を示す平面図(図14のZ−Z線における横断面図に相当)であり、図17は、本実施形態に係るペットハウスの外観を示す側面図である。さらに図18は、本実施形態に係るペットハウスの内部構成を示す側面図であり、図19は、本実施形態に係るペットハウスの屋根側ユニット200uを本体ユニット100uから分離した状態の内部構成を示す側面図である。なお、本実施形態における機械室の内部構成を上方から見た平面図は、上記第1の実施形態と同様、図2に示す通りである。
図18および図19に示すように、本実施形態に係るペットハウスにおいても、上記第1の実施形態と同様、犬や猫等のペットの飼育部屋100として直方体の空間が形成されており、その飼育部屋100の天井120の裏側に機械室Sが形成されている。本実施形態においても、これらの飼育部屋100および機械室Sを形成するための壁や屋根、天井、床は、木製の板部材等を用いて作製されているが、他の材料の部材を用いて作製してもよい。
図15および図19に示すように、本実施形態に係るペットハウスは、飼育部屋100を含む本体ユニット100uと機械室Sを含む屋根側ユニット200uとに分離可能に構成されており、かつ、本体ユニット100uと屋根側ユニット200uとの間に防振部材10を取り付けることによって防振機構が介在する構成となっている。すなわち、上記第1の実施形態では、飼育部屋100の天井(上面)を形成する部材である天井部材と機械室Sの床(下面)を形成する部材である床部材とは共通化されていたが、本実施形態では、図18および図19に示すように、飼育部屋100の天井120と機械室Sの床130とは別の部材で形成されている(以下では、天井部材および床部材も参照符号“120”および“130”でそれぞれ示すものとする)。そして、天井部材120と床部材130との間に複数個の防振部材10が取り付けられることで防振機構が構成されており、本体ユニット100uの上に当該防振機構を介して屋根側ユニット200uが上部ユニットとして取り付けられている(詳細は後述)。
本実施形態における機械室Sは、上記の床部材130と屋根(屋根部材)200と正面側切妻壁222と背面側切妻壁221とに囲まれた天井裏空間として形成されており、屋根裏部屋に相当する。この機械室Sも、上記第1の実施形態と同様、第1および第2の間仕切りR1,R2によって第1室201と第2室202と第3室203とに区切られており、蒸気圧縮冷凍サイクルを利用した冷房装置として機能するエアコンを構成する各種装置が、図2および図18に示すように配置されている。これらの第1〜第3室201〜203の構成およびそれらの内部へのエアコンの各構成要素の配置や動作は、上記第1の実施形態(図2、図3)の場合と基本的に同様であるので、詳しい説明を省略する。
第1室201を形成する背面側切妻壁221は、上記第1の実施形態と同様、外気Pを取り入れるための吸気口232と、取り入れた外気Pを排出するための排気口231とを有しており(図2、図15)、送風機Cが動作すると、外部からごみフィルターOおよび吸気口232を介して外気Pが取り込まれ、その外気Pは、図2において点線で示すように、熱交換器A、蒸発フィルターB、送風機Cを順に通過した後、排気口231を介して外部へ排出される。
また、機械室Sの床部材130のうち、第2室202の床に相当する部分は空気循環口Gを、第3室203の床に相当する部分は空気循環口Lを、それぞれ有しており、飼育部屋100の天井120は、それらの空気循環口G,Lに位置的にそれぞれ対応する空気循環口121(G1),122(L1)を有している(図16、図18)。図18に示すように、天井120の空気循環口121を床130の空気循環口Gに連通させるように配置された第1のダクト20Gと、天井120の空気循環口122を床130の空気循環口Lに連通させるように配置された第2のダクト20Lとが設けられている。そして、第2室の送風機Iが動作すると、空気循環口122,第2のダクト20Lおよび空気循環口Lを介して飼育部屋100の空気Uが第3室203に取り込まれ、その空気Uは、図18において点線で示すように、熱感知器M、第2の間仕切りRの開口部233、冷房用熱交換器K、ヒータJ、送風機Iを順に通過した後、空気循環口G、第1のダクト20Gおよび空気循環口121を介して飼育部屋100に戻る。これにより、上記第1の実施形態と同様に、温度検出器Mによる検出温度が電源・温度スイッチWによる設定温度よりも高い場合には、ヒータJは停止し、機械室S内の各種装置A,B,C,E,I,K等に動作に基づく蒸気圧縮冷凍サイクルによって冷却された空気が飼育部屋100に送られる。一方、上記検出温度が上記設定温度よりも低い場合には、ヒータJおよび第2の送風機Iが動作し、そのヒータJで暖められた空気が飼育部屋100に送られる。なお、上記第2室202と第3室203は、1つの部屋と見なすこと、または、1つの部屋として形成することが可能である。
<2.2 防振機構>
次に、図20を参照して本実施形態における防振機構について説明する。本実施形態に係るペットハウスは、図18および図20に示すように、本体ユニット100uと屋根側ユニット200uとの間に複数個の防振部材10を取り付けることによって防振機構が介在する構成となっている。各防振部材10は、円柱形状の弾性体であるゴムからなる本体部11と、その本体部11の一方の端部に固定された第1の突出部11aを有する金属製剛体と、その本体部11の他方の端部に固定された第2の突出部11bを有する金属性剛体とからなり、2つの突出部11a,11bのうち少なくとも一方にはネジ溝が形成されている。本実施形態では、第1の突出部11aにネジ溝が形成されているものとする。図16および図18に示すように、このような防振部材10が本体ユニット100uの天井部材120と屋根側ユニット200uの床部材130との間に4個取り付けられている。ただし、使用される防振部材10の個数や取り付け位置は、図16および図18に示すものに限定されない。なお、この防振部材10としては、例えば、倉敷化工株式会社(所在地:日本国岡山県倉敷市連島町矢柄四の町4630番地)から入手可能な「防振ゴム」(例えば丸形防振ゴムKA−12)を使用することができる。
図20は、本実施形態においてこのような1個の防振部材10の取り付ける部分の構造を示している。屋根側ユニット200uの床130における防振部材10の取り付け部分には、防振部材10の第1の突出部11aを貫通させるための貫通孔が設けられており、この第1の突出部11aは、その貫通孔を貫通し床部材130から突き出た先端部にナット12が螺合することにより、床部材130に固定されている。
一方、本体ユニット100uの天井120における防振部材10の取り付け部分には、防振部材10の第2の突出部11bに対応した穴が設けられ(貫通孔であってもよい)、その穴を補強するための円筒状金属部材(以下「穴補強金具」という)14が当該穴に挿入されて天井部材120に取り付けられる。穴補強金具14は一方の端部(機械室S側の端部)が外側に開いた形状となっていて(当該形状の部分を「鍔部」という)、天井部材120の穴に挿入して取り付けられた穴補強金具14に鍔部側から防振部材10の第2の突出部11bが挿入されている。
上記のように、屋根側ユニット200uの床部材130に一方の端部がネジ留めによって固定されると共に、各防振部材10の他方の端部である第2の突出部11bが本体ユニット100uの天井部材120の穴に取り付けられた穴補強金具14に挿入されている。したがって、図19および図20(B)に示すように、屋根側ユニット200uを鉛直方向に持ち上げることで本体ユニット100uから分離することができる。このようにして、本実施形態に係るペットハウスでは、飼育部屋100を含む本体ユニット100uに、エアコンを収容する機械室Sを含む上部ユニットとしての屋根側ユニット200uが、4個の防振部材10からなる防振機構を介して分離可能に結合している。
なお本実施形態では、各防振部材10は、屋根側ユニット200u(の床部材130)に固定されているが(図19、図20(B))、これに代えて、各防振部材10の一方の端部を本体ユニット100u(の天井部材120)に固定し、各防振部材10の他方の端部である突出部を屋根側ユニット200u(の床部材130)に形成された穴に挿入するようにしてもよい。
<2.3 ダクト取り付け部の構成>
本実施形態では、図18において点線で示すように飼育部屋100と機械室S(第2室202および第3室203)との間で空気を流通させるために、飼育部屋100の天井120の空気循環口121を機械室Sの床130の空気循環口Gに連通させる第1のダクト20Gが設けられていると共に、当該天井120の空気循環口122を当該床130の空気循環口Lに連通させる第2のダクト20Lが設けられている。上記のようにペットハウスが本体ユニット100uと屋根側ユニット200uとに分離可能な構成であっても、これら第1および第2のダクト20G,20Lの取り付け部は、それらダクト20G,20Lによる空気の流通機能および上記防振機構による防振機能を損なわないように構成されている。以下、図21を参照して、このような第1および第2のダクト20G,20Lの取り付け部の構成について説明する。なお以下では、第1のダクト20Gと第2のダクト20Lを区別する必要がない場合には、単に「ダクト20」と記すものとする。
図21(A)に示すように、本実施形態では、ダクト20は、屋根側ユニット200uの床部材130における循環口GまたはLにはめ込まれるように固定され、その循環口を覆うようにダクト20の一方の端部にごみフィルターVが取り付けられている。床部材130における当該循環口GまたはLに対応する本体ユニット100uの天井部120における循環口121または122の周囲には、図16、図21に示すように、弾性体としてのスポンジ部材22が取り付けられている。ダクト20は、本体ユニット100uが屋根側ユニット200uに結合している状態(図18、図20(A))において、その端部(ダクト側壁端部)は本体ユニット100uの天井部材120に達しないがスポンジ部材22に圧接する程度のサイズ(鉛直方向長さ)を有している。
このようなダクト取り付け部の構成は、図21(A)(B)からわかるように、本体ユニット100uからの屋根側ユニット200uの分離(図19参照)の障害となることはない。一方、この構成によれば、本体ユニット100uに屋根側ユニット200uが結合した状態すなわち通常の使用状態のときには、図21(A)に示すように、ダクト20の側壁端部が天井部材120におけるスポンジ部材22に圧接している。このため、ダクト20を通過する空気が漏れることなく、飼育部屋100と機械室Sとの間での空気の流通機能が十分に発揮される。また、通常の使用状態において、ダクト20の側壁端部が直接に天井部材120に接することなく、弾性係数の小さいスポンジ部材22を介して天井部材120に接続されるので、上記の防振部材10による防振機能が損なわれることもない。
なお本実施形態では、第1および第2のダクト20G,20Lは屋根側ユニット200uの床部材130に固定されると共に、各スポンジ部材22は本体ユニット100uの天井部材120の上面に取り付けられているが(図16、図21)、これに代えて、第1および第2のダクト20G,20Lを本体ユニット100uの天井部材120に上に向けて固定し、各スポンジ部材22を屋根側ユニット200uの床部材130の下面に取り付けるようにしてもよい。
<2.4 効果>
上記のように本実施形態では、エアコンを構成するコンプレッサーE等の各種装置を収容する機械室Sを含む屋根側ユニット200uが、複数個の防振部材10からなる防振機構を介して、飼育部屋100を含む本体ユニット100uに結合している(図18等参照)。このため、本実施形態によれば、蒸気圧縮冷凍サイクルを利用することで小さいエネルギーコストで十分な冷房機能を提供しつつ、冷房のためのコンプレッサーE等の動作による振動の飼育部屋100への伝搬を抑制することができる。なお、冷房または暖房のために機械室S(第2室202および第3室203)と飼育部屋100との間で空気を流通させるために設けられた第1および第2のダクト20G,20Lは、図21に示すように、その側壁端部が弾性率の小さいスポンジ部材22に圧接しているので、既述のように、これらのダクト20G,20Lによって上記の防振機構による防振機能が損なわれることはない。また、上記第1の実施形態と同様、エアコンを構成する全ての装置が屋根側ユニット200uの機械室S内に配置されており、ペットから隔離された状態となっているので、ペットに起因するエアコンの故障を確実に防止することができる。
また、本実施形態では、飼育部屋100を含む本体ユニット100uに、エアコンを収容する機械室Sを含む屋根側ユニット200uが、4個の防振部材10からなる防振機構を介して分離可能に結合している(図19、図20(B)、図21(B)参照)。すなわち、本実施形態に係るペットハウスは、防振部材10の取り付けを利用することによって、機械室Sを含む屋根側ユニット200uを本体ユニット100uから簡易な構成で分離できるようになっている。このため、ペットハウスのうち犬や猫等のペットを収容する飼育部屋100が損傷した場合等には、本体ユニット100uのみを新しい本体ユニットと容易に交換することができ、エアコンを含む屋根側ユニット200uをそのまま継続して使用することができる。ペットハウスのコストのうちエアコン等を含む屋根側ユニット200uのコストの占める割合は大きいので、例えば本体ユニット100uが木製の場合において犬や猫等のペットが齧る等によって飼育部屋100が損傷したときに、本体ユニット100uのみを交換することでペットハウスの実質的な更新を容易に低コストで行うことができる。
さらに、本実施形態に係るペットハウスにおいて、本体ユニット100uから屋根側ユニット200uを分離した状態で天井部材120を取り外せば、飼育部屋100の掃除を容易となる。
<2.5 変形例>
上記第2の実施形態に係るペットハウスにおいても、下記のように、上記第1の実施形態についての既述の変形と同様の変形が可能である。
例えば、上記第2の実施形態に係るペットハウスにおいても、図10に示すように、温度と湿度の双方を検出できる温度・湿度検出器M2を備える構成としてもよい。この場合、温度・湿度検出器M2で検出される飼育部屋100の温度および湿度に基づき、外部から設定される湿度(所望の湿度)が得られるように冷房用熱交換器Kでの冷媒の気化によって空気中の水分を除去すると共に、その水分除去後の空気を設定温度(所望温度)となるようにヒータJで暖める構成とすることができる。
また、上記第2の実施形態に係るペットハウスに殺虫機能を付加するために、例えば図11に示すように、冷暖房のための空気の循環流路中に相当する第2室202内の適宜の位置に電子蚊取り器250を設けるようにしてもよい。さらに、冷暖房のための空気の循環流路中に、上記電子蚊取り器250に代えて又はこれとと共に、除菌装置または消臭装置を設けてもよい。
また、冷媒をコンプレッサーEで圧縮することによって生じる熱を利用してドレイン水を蒸発させるための構成として、図8および図9に示す構成に代えて又はこれと共に、図12および図13に示す構成を採用してもよい。
なお、上記第2の実施形態では、図19〜図21に示すように、ペットハウスが本体ユニット100uと屋根側ユニット200uとに分離可能なように構成されているが、このような分離可能な構成とすることなく、飼育部屋100と機械室Sとの間に防振機構が介在する構成であってもよい。また、上記第2の実施形態では、図18および図19に示すように、飼育部屋100の天井120と機械室Sの床130とは別の部材で形成されているが、上記第1の実施形態と同様に、飼育部屋100の天井120と機械室Sの床130とを共通化して同一部材で形成される構成としてもよい(図3参照)。後者の場合、例えば、防振部材10を飼育部屋100の側壁の上端部と天井120との間に取り付けることにより防振機構を実現することができる。さらに、上記第2の実施形態では、機械室S内に配置されたエアコンはヒータJを含むが、このヒータJを除去して、このエアコンを冷房機能をのみを有する冷房装置としてもよい。
本発明は、犬や猫等のペットを飼育するためのペットハウスに適用することができる。
本発明の第1の局面は、愛玩動物を飼育するためのペットハウスであって、
愛玩動物を収容するための飼育部屋と、
前記飼育部屋の天井裏に配置され、蒸気圧縮冷凍サイクルを利用して前記飼育部屋を冷房する冷房装置とを備え
前記冷房装置は、
気体の所定冷媒を圧縮するための圧縮機と、
外気を取り込むための第1の送風機と、
前記圧縮機で圧縮された前記冷媒を前記第1の送風機による外気の送風により冷却して液化するための第1の熱交換器と、
前記第1の熱交換器において液化した前記冷媒を気化させるための第2の熱交換器と、
前記飼育部屋の空気を取り込んで前記第2の熱交換器に送り、前記第2の熱交換器を通過した空気を前記飼育部屋に戻すための第2の送風機と
を含むことを特徴とする。
本発明の第2の局面は、本発明の第1の局面において、
前記第2の送風機によって前記飼育部屋に戻されるべき空気が通過するように配置されたヒータを更に備えることを特徴とする。
本発明の第3の局面は、本発明の第2の局面において、
前記飼育部屋の天井裏に配置され、前記飼育部屋の温度および湿度を検出する検出器と、
前記飼育部屋の天井裏に配置され、前記検出器による検出結果に基づいて前記圧縮機と第1および第2の送風機と前記ヒータとを動作させる電装ボックスとを更に備えることを特徴とする。
本発明の第4の局面は、本発明の第1の局面において、
前記第2の熱交換器において生じるドレイン水を、前記圧縮機が前記冷媒を圧縮することにより生じる熱を利用して蒸発させるための蒸発装置を更に備えることを特徴とする。
本発明の第5の局面は、本発明の第1の局面において、
前記飼育部屋の天井裏に、第1および第2室を含む機械室が設けられており、
前記第1の熱交換器および第1の送風機は前記第1室内に配置され、
前記第1室は、前記第1の送風機によって外気を取り込むための吸気口、および、前記第1の熱交換器を通過した前記外気を排出するための排気口を有し、
前記第2の熱交換器および第2の送風機は前記第2室内に配置され、
前記第2室は、前記飼育部屋から空気を取り込むための循環口、および、当該取り込まれた空気を前記第2の熱交換器を通過させた後に前記飼育部屋に戻すための循環口を有し、
前記第1室と前記第2室とは、前記第1室と前記第2室の間での空気の流れを遮断する間仕切りで仕切られていることを特徴とする。
本発明の第6の局面は、本発明の第1の局面において、
前記飼育部屋から前記天井裏に空気が取り込まれてから当該空気が前記第2の熱交換器を通過して前記飼育部屋に戻されるまでの当該空気の流路中に配置された殺虫剤蒸散装置を更に備えることを特徴とする。
本発明の第7の局面は、本発明の第1の局面において、
前記飼育部屋の上に取り付けられた上部ユニットと、
前記飼育部屋と前記上部ユニットとの間に介在する防振機構とを更に備え、
前記上部ユニットは機械室を含み、
前記冷房装置は前記機械室の内部に配置されていることを特徴とする。
本発明の第8の局面は、本発明の第7の局面において、
前記上部ユニットと前記飼育部屋を含む本体ユニットとに分離可能に構成されていることを特徴とする。
本発明の第9の局面は、本発明の第8の局面において、
前記防振機構は、それぞれが弾性体と当該弾性体の少なくとも一方の端部に固定された剛性の突出部とを含む複数個の防振部材からなり、
各防振部材は、前記突出部が固定される端部とは反対側の端部を前記上部ユニットまたは前記本体ユニットの一方に固定され、
前記上部ユニットまたは前記本体ユニットの他方は、各防振部材の前記突出部が挿入されるべき穴を有していることを特徴とする。
本発明の第10の局面は、本発明の第8の局面において、
前記機械室と前記飼育部屋との間で空気を流通させるための第1および第2のダクトを更に備え、
前記飼育部屋は、上面を形成する天井部材を含み、
前記機械室は、下面を形成する床部材を含み、
前記防振機構は、前記上部ユニットが前記本体ユニットから分離可能なように前記飼育部屋の天井部材と前記機械室の床部材との間に介在し、
前記機械室の床部材は、前記冷房装置で冷却された空気を送り出すための第1の循環口、および、前記飼育部屋から空気を取り込むための第2の循環口を有し、
前記飼育部屋の天井部材は、前記第1のダクトを介して前記第1の循環口と連通する第3の循環口、および、前記第2のダクトを介して前記第2の循環口と連通する第4の循環口を有し、
前記飼育部屋の天井部材または前記機械室の床部材の少なくとも一方は、前記第1および第2のダクトのそれぞれの少なくとも一方の端部が圧接するように配置された弾性部材を含み、
前記冷房装置は、前記飼育部屋の空気を前記第4の循環口、前記第2のダクトおよび前記第2の循環口を介して取り込んで冷却し、当該冷却された空気を前記第1の循環口、前記第1のダクトおよび前記第3の循環口を介して前記飼育部屋に戻すことを特徴とする。
本発明の第11の局面は、本発明の第10の局面において、
前記機械室は、第1および第2室を含み、
前記第1の熱交換器および第1の送風機は前記第1室内に配置され、
前記第1室は、前記第1の送風機によって外気を取り込むための吸気口、および、前記第1の熱交換器を通過した前記外気を排出するための排気口を有し、
前記第2の熱交換器および第2の送風機は前記第2室内に配置され、
前記第2室は、前記第1および第2の循環口を有し、
前記第2の送風機は、前記第2の循環口を介して前記飼育部屋から空気を取り込んで前記第2の熱交換器に送り、前記第2の熱交換器を通過した空気を前記第1の循環口を介して前記飼育部屋に戻し、
前記第1室と前記第2室とは、前記第1室と前記第2室の間での空気の流れを遮断する間仕切りで仕切られていることを特徴とする。
本発明の第1の局面によれば、圧縮機や第1および第2の送風機を動作させることにより飼育部屋の冷房が行われる。すなわち、気体の冷媒が圧縮機で圧縮され、その圧縮後の冷媒は、第1の送風機により外気を送風される第1の熱交換器において液化する。この液化した冷媒が第2の熱交換器で気化し、そのときの気化熱で周囲の空気が冷やされ、その冷やされた空気が第2の送風機で飼育部屋に送られる。このようにして、ペットの飼育部屋という小さい容量の空間のみが冷房されるので、家庭用のエアコン等を利用してペットハウスの冷房を行う場合に比べ、温度(または温度および湿度)を調節するためのエネルギーコストを小さくすることができる。したがって、低コストで、夏の暑い時期にペットを熱中症から守ることができる。また、冷房のための装置が飼育部屋の天井裏に配置されているので、冷房装置を構成する機器にペットが接触したり近接したりすることがないので、ペットに起因する冷房装置の故障を防止することができる。
本発明の第2の局面によれば、ヒータおよび第2の送風機を動作させることにより、季節や外部の温度に応じて飼育部屋の冷房のみならず暖房も行うことができる。そして、ペットの飼育部屋という小さい容量の空間のみが冷暖房されるので、家庭用のエアコン等を利用してペットハウスの冷暖房を行う場合に比べ、温度(または温度および湿度)を調節するためのエネルギーコストを小さくすることができる。したがって、低コストで、夏の暑い時期にペットを熱中症から守ると共に、冬の厳しい寒さからペットを守ることができる。また、冷暖房のための装置が飼育部屋の天井裏に配置されているので、ペットに起因する冷暖房装置の故障を防止することができる。
本発明の第3の局面によれば、飼育部屋の温度および湿度の検出結果に基づいて圧縮機と第1および第2の送風機とヒータとを動作させることにより、飼育部屋の温度および湿度を自動的に調節することできる。
本発明の第4の局面によれば、冷房時に第2の熱交換器において生じるドレイン水がペットハウス内で蒸発し、ドレイン水がペットハウスから排出されないので、ペットの飼い主の家屋外のみならず家屋内でも当該ペットハウスを使用することができる。なお、ドレイン水の蒸発に、圧縮機が冷媒を圧縮することにより生じる熱が利用されるので、効率よくドレイン水を蒸発させることができる。ここで、第2の熱交換器で生じるドレイン水を第1の容器で受け取り管路で第1の熱交換器近傍の第2の容器に移送し、その第2の容器からドレイン水を蒸発フィルタに吸い上げさせ、第1の熱交換器からの熱を含む外気を当該蒸発フィルタに送風する構成とすることができる。この構成によれば、更に効率よくドレイン水を蒸発させることができる。また、前記圧縮機で圧縮された冷媒を第1の熱交換器に移送するための銅管を第2の容器内に配設することにより、当該銅管内の冷媒の熱をドレイン水の蒸発に利用してもよい。
本発明の第5または第11の局面によれば、飼育部屋の天井裏に設けられた機械室のうち第1室に外気を取り込んで第1の熱交換器に送風することで、圧縮された冷媒が液化し、第1の熱交換器を通過した外気は第1室から外部へ排出される。また、飼育部屋から取り込まれた空気を第2室における第2の熱交換器に送風することで当該空気が冷却され、冷却後の空気が第2室から飼育部屋に戻される。このようにして、冷房のための全ての装置が天井裏の機械室の内部に配置され、かつ、圧縮された冷媒の放熱のための外気の流れと飼育部屋の冷房のための空気の流れとが分離されるように機械室が構成されている。したがって、冷房のための各装置をペットから隔離してペットに起因する冷房装置の故障を回避しつつ、冷房装置を適切に動作させることができる。また、このような構成において、飼育部屋から取り込まれる空気の温度を検出し、その検出温度に基づいて圧縮機および第1および第2の送風機を動作させるのが好ましい。このようにすれば、冷房時において飼育部屋の温度を自動的に調節することができる。
本発明の第6の局面によれば、飼育部屋の冷房のための空気の循環流路中に殺虫剤蒸散装置が配置されるので、蒸散した殺虫剤が冷房のための空気の流れにしたがって流れていき、冷房機能と殺虫機能とが同時に実現される。犬の伝染病の一種であるフェラリアは蚊を介して感染し夏に感染が広がりやすいので、夏の暑い時期においては、このように冷房機能と殺虫機能とを組み合わせた構成は効果的である。また、このような構成において、殺虫剤蒸散装置に代えて又はこれと共に、除菌装置または消臭装置を備える構成とすることにより、冷房機能と除菌機能または消臭機能とを同時に実現することができる。
本発明の第7の局面によれば、飼育部屋の上に防振機構を介して上部ユニットが取り付けられ、その上部ユニットに含まれる機械室の内部に、蒸気圧縮冷凍サイクルを利用した冷房装置が配置されている。このため、小さいエネルギーコストで十分な冷房機能を提供しつつ、その冷房装置を構成する圧縮機等の振動が飼育部屋に伝搬するのを防振機構によって抑制することができる。
本発明の第8の局面によれば、ペットハウスは飼育部屋を含む本体ユニットと機械室を含む上部ユニットとに分離可能であるので、飼育部屋が損傷した場合等に本体ユニットのみを容易に交換し、冷房装置を含む上部ユニットを継続して使用することができる。これにより、冷房機能を有するペットハウスを使用するためのコストを低く抑えることができる。また、本体ユニット(の飼育部屋)の天井部材を取り外し可能な構成とすれば、上部ユニットを本体ユニットから分離することで飼育部屋の掃除が容易となる。
本発明の第9の局面によれば、上部ユニットまたは本体ユニットの一方に固定された各防振部材の突出部が上部ユニットまたは本体ユニットの他方(に形成された穴)に挿入されることで、上部ユニットと本体ユニットとが分離可能に結合される。したがって、防振機構を構成する防振部材の取り付けを利用することによって、上部ユニットと本体ユニットとを簡易な構成で分離できるようになっている。
本発明の第10の局面によれば、飼育部屋を冷房すべく飼育部屋と機械室との間で空気を循環させるために第1および第2のダクトが設けられており、各ダクトは、少なくとも一方の端部が弾性体に圧接する構成となっている。したがって、ペットハウスを上部ユニットと本体ユニットとに容易に分離可能な構成とし、かつ、防振機構による防振機能を損なうことなく、飼育部屋と機械室との間での空気の流通機能を確保することができる。

Claims (17)

  1. 愛玩動物を飼育するためのペットハウスであって、
    愛玩動物を収容するための飼育部屋と、
    前記飼育部屋の天井裏に配置され、蒸気圧縮冷凍サイクルを利用して前記飼育部屋を冷房する冷房装置と
    を備える、ペットハウス。
  2. 前記冷房装置は、
    気体の所定冷媒を圧縮するための圧縮機と、
    外気を取り込むための第1の送風機と、
    前記圧縮機で圧縮された前記冷媒を前記第1の送風機による外気の送風により冷却して液化するための第1の熱交換器と、
    前記第1の熱交換器において液化した前記冷媒を気化させるための第2の熱交換器と、
    前記飼育部屋の空気を取り込んで前記第2の熱交換器に送り、前記第2の熱交換器を通過した空気を前記飼育部屋に戻すための第2の送風機と
    を含む、請求項1に記載のペットハウス。
  3. 前記第2の送風機によって前記飼育部屋に戻されるべき空気が通過するように配置されたヒータを更に備える、請求項2に記載のペットハウス。
  4. 前記飼育部屋の天井裏に配置され、前記飼育部屋の温度および湿度を検出する検出器と、
    前記飼育部屋の天井裏に配置され、前記検出器による検出結果に基づいて前記圧縮機と第1および第2の送風機と前記ヒータとを動作させる電装ボックスと
    を更に備える、請求項3に記載のペットハウス。
  5. 前記第2の熱交換器において生じるドレイン水を、前記圧縮機が前記冷媒を圧縮することにより生じる熱を利用して蒸発させるための蒸発装置を更に備える、請求項2に記載のペットハウス。
  6. 前記蒸発装置は、
    前記第2の熱交換器で生じるドレイン水を受け取るための第1の容器と、
    前記第1の熱交換器の近傍に配置された第2の容器と、
    前記ドレイン水を前記第1の容器から前記第2の容器に移送するための管路と、
    前記第2の容器から前記ドレイン水を吸い上げる蒸発フィルタと
    を含み、
    前記第2の送風機は、前記第1の熱交換器を通過した前記外気が前記蒸発フィルタを通過するように当該外気を前記蒸発フィルタに送る、請求項5に記載のペットハウス。
  7. 前記蒸発装置は、
    前記第2の熱交換器で生じるドレイン水を受け取るための第1の容器と、
    前記第1の熱交換器の近傍に配置された第2の容器と、
    前記ドレイン水を前記第1の容器から前記第2の容器に移送するための管路と、
    前記圧縮機で圧縮された前記冷媒を前記第1の熱交換器に移送するための銅管であって前記第2の容器内に配設された銅管と
    を含む、請求項5に記載のペットハウス。
  8. 前記飼育部屋の天井裏に、第1および第2室を含む機械室が設けられており、
    前記第1の熱交換器および第1の送風機は前記第1室内に配置され、
    前記第1室は、前記第1の送風機によって外気を取り込むための吸気口、および、前記第1の熱交換器を通過した前記外気を排出するための排気口を有し、
    前記第2の熱交換器および第2の送風機は前記第2室内に配置され、
    前記第2室は、前記飼育部屋から空気を取り込むための循環口、および、当該取り込まれた空気を前記第2の熱交換器を通過させた後に前記飼育部屋に戻すための循環口を有し、
    前記第1室と前記第2室とは、前記第1室と前記第2室の間での空気の流れを遮断する間仕切りで仕切られている、請求項2に記載のペットハウス。
  9. 前記飼育部屋から取り込まれる空気の温度を検出する温度検出器と、
    前記温度検出器による検出結果に基づいて前記圧縮機ならびに第1および第2の送風機を動作させる電装ボックスと
    を更に備える、請求項8に記載のペットハウス。
  10. 前記飼育部屋から前記天井裏に空気が取り込まれてから当該空気が前記第2の熱交換器を通過して前記飼育部屋に戻されるまでの当該空気の流路中に配置された殺虫剤蒸散装置を更に備える、請求項2に記載のペットハウス。
  11. 前記飼育部屋から前記天井裏に空気が取り込まれてから当該空気が前記第2の熱交換器を通過して前記飼育部屋に戻されるまでの当該空気の流路中に配置された除菌装置を更に備える、請求項2に記載のペットハウス。
  12. 前記飼育部屋から前記天井裏に空気が取り込まれてから当該空気が前記第2の熱交換器を通過して前記飼育部屋に戻されるまでの当該空気の流路中に配置された脱臭装置を更に備える、請求項2に記載のペットハウス。
  13. 前記飼育部屋の上に取り付けられた上部ユニットと、
    前記飼育部屋と前記上部ユニットとの間に介在する防振機構とを更に備え、
    前記上部ユニットは機械室を含み、
    前記冷房装置は前記機械室の内部に配置されている、請求項1に記載のペットハウス。
  14. 前記上部ユニットと前記飼育部屋を含む本体ユニットとに分離可能に構成されている、請求項13に記載のペットハウス。
  15. 前記防振機構は、それぞれが弾性体と当該弾性体の少なくとも一方の端部に固定された剛性の突出部とを含む複数個の防振部材からなり、
    各防振部材は、前記突出部が固定される端部とは反対側の端部を前記上部ユニットまたは前記本体ユニットの一方に固定され、
    前記上部ユニットまたは前記本体ユニットの他方は、各防振部材の前記突出部が挿入されるべき穴を有している、請求項14に記載のペットハウス。
  16. 前記機械室と前記飼育部屋との間で空気を流通させるための第1および第2のダクトを更に備え、
    前記飼育部屋は、上面を形成する天井部材を含み、
    前記機械室は、下面を形成する床部材を含み、
    前記防振機構は、前記上部ユニットが前記本体ユニットから分離可能なように前記飼育部屋の天井部材と前記機械室の床部材との間に介在し、
    前記機械室の床部材は、前記冷房装置で冷却された空気を送り出すための第1の循環口、および、前記飼育部屋から空気を取り込むための第2の循環口を有し、
    前記飼育部屋の天井部材は、前記第1のダクトを介して前記第1の循環口と連通する第3の循環口、および、前記第2のダクトを介して前記第2の循環口と連通する第4の循環口を有し、
    前記飼育部屋の天井部材または前記機械室の床部材の少なくとも一方は、前記第1および第2のダクトのそれぞれの少なくとも一方の端部が圧接するように配置された弾性部材を含み、
    前記冷房装置は、前記飼育部屋の空気を前記第4の循環口、前記第2のダクトおよび前記第2の循環口を介して取り込んで冷却し、当該冷却された空気を前記第1の循環口、前記第1のダクトおよび前記第3の循環口を介して前記飼育部屋に戻す、請求項14に記載のペットハウス。
  17. 前記冷房装置は、
    気体の所定冷媒を圧縮するための圧縮機と、
    外気を取り込むための第1の送風機と、
    前記圧縮機で圧縮された前記冷媒を前記第1の送風機による外気の送風により冷却して液化するための第1の熱交換器と、
    前記第1の熱交換器において液化した前記冷媒を気化させるための第2の熱交換器と、
    前記飼育部屋の空気を取り込んで前記第2の熱交換器に送り、前記第2の熱交換器を通過した空気を前記飼育部屋に戻すための第2の送風機と
    を含み、
    前記機械室は、第1および第2室を含み、
    前記第1の熱交換器および第1の送風機は前記第1室内に配置され、
    前記第1室は、前記第1の送風機によって外気を取り込むための吸気口、および、前記第1の熱交換器を通過した前記外気を排出するための排気口を有し、
    前記第2の熱交換器および第2の送風機は前記第2室内に配置され、
    前記第2室は、前記第1および第2の循環口を有し、
    前記第2の送風機は、前記第2の循環口を介して前記飼育部屋から空気を取り込んで前記第2の熱交換器に送り、前記第2の熱交換器を通過した空気を前記第1の循環口を介して前記飼育部屋に戻し、
    前記第1室と前記第2室とは、前記第1室と前記第2室の間での空気の流れを遮断する間仕切りで仕切られている、請求項16に記載のペットハウス。
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