JP3186982B2 - 動物収容箱 - Google Patents
動物収容箱Info
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- JP3186982B2 JP3186982B2 JP17619596A JP17619596A JP3186982B2 JP 3186982 B2 JP3186982 B2 JP 3186982B2 JP 17619596 A JP17619596 A JP 17619596A JP 17619596 A JP17619596 A JP 17619596A JP 3186982 B2 JP3186982 B2 JP 3186982B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、犬や猫のような
ペットその他の動物を収容し、動物が収容された室内の
温度や湿度を目的に応じて最適にコントロールすること
により、動物の高体温症その他の病気を治療するのに好
適であり、さらには、家庭用のペットハウス、ペットホ
テル、ペット美容室、ペットショップ等においても適用
可能な動物収容箱に関するものである。
ペットその他の動物を収容し、動物が収容された室内の
温度や湿度を目的に応じて最適にコントロールすること
により、動物の高体温症その他の病気を治療するのに好
適であり、さらには、家庭用のペットハウス、ペットホ
テル、ペット美容室、ペットショップ等においても適用
可能な動物収容箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、動物病院では、犬や猫のよう
なペット等が熱射病や日射病にかかったときに、ペット
等の体を冷やすための治療箱が用いられている。治療箱
は、例えば、外部から仕切られておりペット等が入るた
めの部屋と、その部屋の下側に設けられたオートエアー
コンディショナー(以下、単に「エアコン」という。)
とから構成されている。エアコンは、冷暖房並びに除湿
及び加湿機能を有し、自動で部屋の空調をコントロール
可能なものである。また、殺菌手段等が設けられたもの
も知られている。
なペット等が熱射病や日射病にかかったときに、ペット
等の体を冷やすための治療箱が用いられている。治療箱
は、例えば、外部から仕切られておりペット等が入るた
めの部屋と、その部屋の下側に設けられたオートエアー
コンディショナー(以下、単に「エアコン」という。)
とから構成されている。エアコンは、冷暖房並びに除湿
及び加湿機能を有し、自動で部屋の空調をコントロール
可能なものである。また、殺菌手段等が設けられたもの
も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
治療箱では、エアコンが非常に大型化せざるを得なかっ
たので、ペット等が入る部屋部分と、エアコンの部分と
が略同程度の大きさとなっていた。このため、冷却室を
設置するためには十分なスペースが必要であり、また、
複数台を設置するには、かなり広いスペースを確保する
必要があるという問題があった。また、エアコンは、住
宅に設置するようなエアコンと同様の構造であるので、
構造が複雑化し、非常に高価なものとなってしまうとい
う問題があった。
治療箱では、エアコンが非常に大型化せざるを得なかっ
たので、ペット等が入る部屋部分と、エアコンの部分と
が略同程度の大きさとなっていた。このため、冷却室を
設置するためには十分なスペースが必要であり、また、
複数台を設置するには、かなり広いスペースを確保する
必要があるという問題があった。また、エアコンは、住
宅に設置するようなエアコンと同様の構造であるので、
構造が複雑化し、非常に高価なものとなってしまうとい
う問題があった。
【0004】さらにまた、部屋内でペット等が尿その他
の排出物をしたときに、その排出物がエアコン側に流れ
込み、電気的にも危険であり、かつ掃除が困難で不衛生
になりやすいという問題があった。さらには、エアコン
の稼動音が騒音となるという問題があった。
の排出物をしたときに、その排出物がエアコン側に流れ
込み、電気的にも危険であり、かつ掃除が困難で不衛生
になりやすいという問題があった。さらには、エアコン
の稼動音が騒音となるという問題があった。
【0005】本発明の課題は、低コストで、小スペース
化が図られ、衛生的であり、さらに静粛であり、動物の
治療等を効率良く行うための動物収容箱を提供すること
にある。
化が図られ、衛生的であり、さらに静粛であり、動物の
治療等を効率良く行うための動物収容箱を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、外部から観察可能に少なくと
も一部が透明体からなり、外部空間と仕切られ、ペット
その他の動物を入れるための観察室と、前記観察室に連
結して取り付けられ、前記観察室の空調を制御するため
の電装室と、前記観察室の一部に設けられ、前記電装室
からの空気を取り入れるための第1通気手段とを備え、
前記電装室は、前記観察室と通気され、前記観察室側の
空気を取り入れるための第2通気手段と、空気を冷却す
るための冷却剤を内部に収納可能な冷却剤収納手段と、
前記第2通気手段から空気を前記電装室側に吸入し、前
記冷却剤収納手段近傍を通過した空気を、前記第1通気
手段から前記観察室に送出する送風手段とを備えること
を特徴とする。
めに、請求項1の発明は、外部から観察可能に少なくと
も一部が透明体からなり、外部空間と仕切られ、ペット
その他の動物を入れるための観察室と、前記観察室に連
結して取り付けられ、前記観察室の空調を制御するため
の電装室と、前記観察室の一部に設けられ、前記電装室
からの空気を取り入れるための第1通気手段とを備え、
前記電装室は、前記観察室と通気され、前記観察室側の
空気を取り入れるための第2通気手段と、空気を冷却す
るための冷却剤を内部に収納可能な冷却剤収納手段と、
前記第2通気手段から空気を前記電装室側に吸入し、前
記冷却剤収納手段近傍を通過した空気を、前記第1通気
手段から前記観察室に送出する送風手段とを備えること
を特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の動物
収容箱において、前記観察室の底面部の少なくとも一部
に空隙が形成されることにより、動物の排出物を落下さ
せる空隙付き床部と、前記空隙付き床部の下側に設置さ
れ、前記空隙付き床部の空隙を通って落下した排出物を
溜めておくための溜め室とを備えることを特徴とする。
収容箱において、前記観察室の底面部の少なくとも一部
に空隙が形成されることにより、動物の排出物を落下さ
せる空隙付き床部と、前記空隙付き床部の下側に設置さ
れ、前記空隙付き床部の空隙を通って落下した排出物を
溜めておくための溜め室とを備えることを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項2に記載の動物
収容箱において、前記溜め室は、排出物を受けるための
受け手段を有しており、前記受け手段は、前記溜め室か
ら着脱自在に設けられていることを特徴とする。
収容箱において、前記溜め室は、排出物を受けるための
受け手段を有しており、前記受け手段は、前記溜め室か
ら着脱自在に設けられていることを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
に記載の動物収容箱において、前記電装室の前記第2通
気手段は、前記溜め室と前記観察室の前記空隙付き床部
を介して前記観察室と通気されていることを特徴とす
る。
に記載の動物収容箱において、前記電装室の前記第2通
気手段は、前記溜め室と前記観察室の前記空隙付き床部
を介して前記観察室と通気されていることを特徴とす
る。
【0010】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載の動物収容箱において、前記
冷却剤収納手段は、昇華型の固形冷却剤を収納するため
のものであり、前記冷却剤収納手段に収納された固形冷
却剤から発生するガスを外部に排出するためのガス排出
手段を備えることを特徴とする。
までのいずれか1項に記載の動物収容箱において、前記
冷却剤収納手段は、昇華型の固形冷却剤を収納するため
のものであり、前記冷却剤収納手段に収納された固形冷
却剤から発生するガスを外部に排出するためのガス排出
手段を備えることを特徴とする。
【0011】請求項6の発明は、請求項5に記載の動物
収容箱において、前記ガス排出手段のガス排出量を制御
することにより、前記冷却剤収納手段に収納された冷却
剤の昇華量を制御する昇華量制御手段を備えることを特
徴とする。
収容箱において、前記ガス排出手段のガス排出量を制御
することにより、前記冷却剤収納手段に収納された冷却
剤の昇華量を制御する昇華量制御手段を備えることを特
徴とする。
【0012】請求項7の発明は、請求項1から請求項6
までのいずれか1項に記載の動物収容箱において、前記
観察室の一部に設けられ、動物を出し入れするための開
閉自在に設けられた扉を備えることを特徴とする。
までのいずれか1項に記載の動物収容箱において、前記
観察室の一部に設けられ、動物を出し入れするための開
閉自在に設けられた扉を備えることを特徴とする。
【0013】請求項8の発明は、請求項1から請求項7
までのいずれか1項に記載の動物収容箱において、前記
電装室は、前記観察室から着脱自在に取り付けられてい
ることを特徴とする。
までのいずれか1項に記載の動物収容箱において、前記
電装室は、前記観察室から着脱自在に取り付けられてい
ることを特徴とする。
【0014】請求項9の発明は、請求項1から請求項8
までのいずれか1項に記載の動物収容箱において、前記
送風手段の送風量を調節するための風量制御手段を備え
ることを特徴とする。
までのいずれか1項に記載の動物収容箱において、前記
送風手段の送風量を調節するための風量制御手段を備え
ることを特徴とする。
【0015】請求項10の発明は、請求項1から請求項
9までのいずれか1項に記載の動物収容箱において、前
記電装室の前記送風手段近傍に取り付けられ、前記送風
手段から前記観察室に送出される空気の温度を測定する
ための温度測定手段を備えることを特徴とする。
9までのいずれか1項に記載の動物収容箱において、前
記電装室の前記送風手段近傍に取り付けられ、前記送風
手段から前記観察室に送出される空気の温度を測定する
ための温度測定手段を備えることを特徴とする。
【0016】請求項11の発明は、請求項10に記載の
動物収容箱において、前記電装室には、空気の温度を高
めるための加熱手段を備え、前記温度測定手段による空
気の温度の測定結果に基づいて、前記加熱手段を作動さ
せ、前記送風手段から前記観察室に送る空気の温度を調
節する温度調節手段を備えることを特徴とする。
動物収容箱において、前記電装室には、空気の温度を高
めるための加熱手段を備え、前記温度測定手段による空
気の温度の測定結果に基づいて、前記加熱手段を作動さ
せ、前記送風手段から前記観察室に送る空気の温度を調
節する温度調節手段を備えることを特徴とする。
【0017】請求項12の発明は、請求項1から請求項
11までのいずれか1項に記載の動物収容箱において、
前記冷却剤収納手段に連結して設けられ、前記電装室の
通風路中に配置されたフィンを備えることを特徴とす
る。
11までのいずれか1項に記載の動物収容箱において、
前記冷却剤収納手段に連結して設けられ、前記電装室の
通風路中に配置されたフィンを備えることを特徴とす
る。
【0018】請求項13の発明は、請求項1から請求項
12までのいずれか1項に記載の動物収容箱において、
前記電装室には、空気の除湿をするための除湿手段を備
え、前記除湿手段は、熱電冷却素子と、前記電装室の前
記第2通気手段と前記第1通気手段との間の通風路から
遮断された放熱室と、前記電装室の通風路内に設けられ
た第2冷却用フィンと、前記放熱室の空気を外部に排出
するための第1排出手段と、前記吸熱部に生じた水分を
外部に排出するための第2排出手段とを備えることを特
徴とする。
12までのいずれか1項に記載の動物収容箱において、
前記電装室には、空気の除湿をするための除湿手段を備
え、前記除湿手段は、熱電冷却素子と、前記電装室の前
記第2通気手段と前記第1通気手段との間の通風路から
遮断された放熱室と、前記電装室の通風路内に設けられ
た第2冷却用フィンと、前記放熱室の空気を外部に排出
するための第1排出手段と、前記吸熱部に生じた水分を
外部に排出するための第2排出手段とを備えることを特
徴とする。
【0019】請求項14の発明は、請求項1から請求項
13までのいずれか1項に記載の動物収容箱において、
前記観察室の酸素濃度を測定するための酸素濃度測定手
段と、前記酸素濃度測定手段により測定された酸素濃度
が所定値以下であるときは、その旨を知らせる警報手段
とを備えることを特徴とする。
13までのいずれか1項に記載の動物収容箱において、
前記観察室の酸素濃度を測定するための酸素濃度測定手
段と、前記酸素濃度測定手段により測定された酸素濃度
が所定値以下であるときは、その旨を知らせる警報手段
とを備えることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の一実施形態について説明する。図1は、本発明による
動物収容箱の一実施形態を示す外観斜視図である。動物
収容箱10(以下、単に「収容箱10」という。)は、
例えば、日射病になったペット等を内部に収容するとと
もにその内部の温度や湿度その他の空調をコントロール
することによって、そのペット等の治療等を行うもので
ある。収容箱10は、ペット等を入れておく観察室20
と、ペット等の糞尿等を溜める溜め室30と、観察室2
0内の室温等をコントロールする電装室40とから構成
されている。また、図2は、これらを分解して示す斜視
図である。
の一実施形態について説明する。図1は、本発明による
動物収容箱の一実施形態を示す外観斜視図である。動物
収容箱10(以下、単に「収容箱10」という。)は、
例えば、日射病になったペット等を内部に収容するとと
もにその内部の温度や湿度その他の空調をコントロール
することによって、そのペット等の治療等を行うもので
ある。収容箱10は、ペット等を入れておく観察室20
と、ペット等の糞尿等を溜める溜め室30と、観察室2
0内の室温等をコントロールする電装室40とから構成
されている。また、図2は、これらを分解して示す斜視
図である。
【0021】観察室20は、溜め室30上に載置されて
いるのみであり、観察室20と溜め室30とは、着脱自
在となっている。また、観察室20と電装室40とは、
止め具10aによって着脱可能に連結されている。すな
わち、観察室20、溜め室30及び電装室40は、3点
分離型(それぞれ独立して分離可能)となっている。
いるのみであり、観察室20と溜め室30とは、着脱自
在となっている。また、観察室20と電装室40とは、
止め具10aによって着脱可能に連結されている。すな
わち、観察室20、溜め室30及び電装室40は、3点
分離型(それぞれ独立して分離可能)となっている。
【0022】観察室20の基体は、透明の樹脂からな
り、底面が開口されたボックス状に形成されている。観
察室20を透明体とすることにより、観察室20内にペ
ット等を入れたときに外部からペット等を観察可能とす
ることができる。また、観察室20の図2中、右側面部
には、開口された通気窓21が設けられている。通気窓
21は、電装部40の窓41aから送られる風を取り入
れるための部分である。
り、底面が開口されたボックス状に形成されている。観
察室20を透明体とすることにより、観察室20内にペ
ット等を入れたときに外部からペット等を観察可能とす
ることができる。また、観察室20の図2中、右側面部
には、開口された通気窓21が設けられている。通気窓
21は、電装部40の窓41aから送られる風を取り入
れるための部分である。
【0023】また、観察室20の前面部には、扉22が
設けられている。扉22は、ペット等の出し入れをする
ための部分であり、左右の扉が中央から両側に開くよう
に形成されている。観察室20の大きさは、図1に示す
ような犬や猫のようなペット等が支障なく動くことがで
きる程度のものであり、マウス、猫又は小型犬、中型犬
又は大型犬等、対象となるペット等の大きさに応じて決
定されるものである。
設けられている。扉22は、ペット等の出し入れをする
ための部分であり、左右の扉が中央から両側に開くよう
に形成されている。観察室20の大きさは、図1に示す
ような犬や猫のようなペット等が支障なく動くことがで
きる程度のものであり、マウス、猫又は小型犬、中型犬
又は大型犬等、対象となるペット等の大きさに応じて決
定されるものである。
【0024】溜め室30の上面部は、観察室20の床部
を構成する。この溜め室30の上面部には、その略全領
域を覆うようにステンレス等からなる簀の子31が設け
られている。簀の子31は、観察室20内でペット等の
糞尿、毛その他のペット等から分離又は排出されたもの
をその下方に落下させるためのものである。
を構成する。この溜め室30の上面部には、その略全領
域を覆うようにステンレス等からなる簀の子31が設け
られている。簀の子31は、観察室20内でペット等の
糞尿、毛その他のペット等から分離又は排出されたもの
をその下方に落下させるためのものである。
【0025】そして、その下側には、ステンレス等から
なる受け部32が設けられている。受け部32は、上述
の分離物や排出物を溜めておくための部分であり、外側
にスライド可能に(図2中、矢印方向に)引き出し状に
形成されている。また、溜め室30の図2中、右側面部
には、電装室40の窓41bを介して電装室40と通気
するための通気窓33が形成されている。
なる受け部32が設けられている。受け部32は、上述
の分離物や排出物を溜めておくための部分であり、外側
にスライド可能に(図2中、矢印方向に)引き出し状に
形成されている。また、溜め室30の図2中、右側面部
には、電装室40の窓41bを介して電装室40と通気
するための通気窓33が形成されている。
【0026】図3は、収容箱10の内部構成を示す正面
図であり、図4は、その右側面図である。電装室40
は、観察室20の冷房、暖房、除湿、加湿及び酸素濃度
の調整を行うためのものである。電装室40内には、窓
41bから吸入した空気を窓41aから排出可能に通風
路が形成されている。電装室40内には、固体二酸化炭
素(ドライアイス;図3及び図4中、1点鎖線部)を密
閉収納するための収納部42が設けられている。収納部
42は、冷気を効率的に利用するために、熱伝導性の良
好な材料、例えばステンレスやアルミニウムから形成さ
れている。
図であり、図4は、その右側面図である。電装室40
は、観察室20の冷房、暖房、除湿、加湿及び酸素濃度
の調整を行うためのものである。電装室40内には、窓
41bから吸入した空気を窓41aから排出可能に通風
路が形成されている。電装室40内には、固体二酸化炭
素(ドライアイス;図3及び図4中、1点鎖線部)を密
閉収納するための収納部42が設けられている。収納部
42は、冷気を効率的に利用するために、熱伝導性の良
好な材料、例えばステンレスやアルミニウムから形成さ
れている。
【0027】この収納部42の一部には、ビニールチュ
ーブ等からなる排気パイプ42a(図4参照)が設けら
れている。排気パイプ42aは、固体二酸化炭素が昇華
したときにそのガスを外部に放出するためのパイプであ
る。この排気パイプ42aのガスの放出量を制御するこ
とにより、固体二酸化炭素の昇華量を制御することがで
きる。
ーブ等からなる排気パイプ42a(図4参照)が設けら
れている。排気パイプ42aは、固体二酸化炭素が昇華
したときにそのガスを外部に放出するためのパイプであ
る。この排気パイプ42aのガスの放出量を制御するこ
とにより、固体二酸化炭素の昇華量を制御することがで
きる。
【0028】また、収納部42の下側には、収納部42
と連結したフィン42bが設けられている。フィン42
bは、アルミニウム等から形成され、固体二酸化炭素が
収納部42に収納されると、それによって冷却され、低
温熱を放出するものである。フィン42bは、窓41b
の近傍に、窓41bの開口領域の略全領域にわたって設
けられている。ただし、フィン42bにより、窓41b
の通気がふさがれることはない。
と連結したフィン42bが設けられている。フィン42
bは、アルミニウム等から形成され、固体二酸化炭素が
収納部42に収納されると、それによって冷却され、低
温熱を放出するものである。フィン42bは、窓41b
の近傍に、窓41bの開口領域の略全領域にわたって設
けられている。ただし、フィン42bにより、窓41b
の通気がふさがれることはない。
【0029】また、この収納部42の上側には、除湿器
43が設けられている。除湿器43は、熱電冷却素子
(ペルチェ素子)により空気の除湿を行うものである。
除湿器43は、熱電冷却素子を含む熱電部43aと、放
熱室43bと、フィン43cとから構成されている。放
熱室43bは、電装室40の通風路から遮断されてい
る。放熱室43bには、熱電冷却素子による高温熱を放
出するためのフィン43b−1と、その高温熱を外部に
逃がすための排気ファン43b−2とが設けられてい
る。
43が設けられている。除湿器43は、熱電冷却素子
(ペルチェ素子)により空気の除湿を行うものである。
除湿器43は、熱電冷却素子を含む熱電部43aと、放
熱室43bと、フィン43cとから構成されている。放
熱室43bは、電装室40の通風路から遮断されてい
る。放熱室43bには、熱電冷却素子による高温熱を放
出するためのフィン43b−1と、その高温熱を外部に
逃がすための排気ファン43b−2とが設けられてい
る。
【0030】フィン43cは、電装室40の通風路内に
配置されている。フィン43cは、熱電冷却素子による
低温熱を放出するためのものである。フィン43cの下
方には、フィン43cからの水滴を受ける受け皿44a
と、この受け皿44aに滴下した水分を外部に排出する
ための排水パイプ44bとを備えている。
配置されている。フィン43cは、熱電冷却素子による
低温熱を放出するためのものである。フィン43cの下
方には、フィン43cからの水滴を受ける受け皿44a
と、この受け皿44aに滴下した水分を外部に排出する
ための排水パイプ44bとを備えている。
【0031】また、電装室40の通風路であってフィン
43cの上側には、加熱器45が設けられている。加熱
器45は、そこを通る空気を必要に応じて暖めるための
ものであり、フィン45aを有する棒状のヒーターであ
る。加熱器45の作動は、マイクロコンピュータにより
コントロールされる。
43cの上側には、加熱器45が設けられている。加熱
器45は、そこを通る空気を必要に応じて暖めるための
ものであり、フィン45aを有する棒状のヒーターであ
る。加熱器45の作動は、マイクロコンピュータにより
コントロールされる。
【0032】さらに、除湿器43の上側であって窓41
aの近傍には、ファン46(本実施形態では、いわゆる
シロッコファンと呼ばれているもの)が設けられてい
る。ファン46は、電装室40内の空気を、窓41a及
び観察室20の通気窓21を介して、観察室20内に送
るためのものである。このファン46は、制御部(図示
せず)によってその回転量等が制御される。
aの近傍には、ファン46(本実施形態では、いわゆる
シロッコファンと呼ばれているもの)が設けられてい
る。ファン46は、電装室40内の空気を、窓41a及
び観察室20の通気窓21を介して、観察室20内に送
るためのものである。このファン46は、制御部(図示
せず)によってその回転量等が制御される。
【0033】また、このファン46の近傍には、温度セ
ンサ47が設けられている。温度センサ47は、ファン
46によって送られる空気の温度を測定するためのもの
であり、観察室20側に延在して配置されている。ま
た、観察室20の通気窓21には、ペット等が電装室4
0側のこれらの部品に触れることがないように、網23
が設けられている。
ンサ47が設けられている。温度センサ47は、ファン
46によって送られる空気の温度を測定するためのもの
であり、観察室20側に延在して配置されている。ま
た、観察室20の通気窓21には、ペット等が電装室4
0側のこれらの部品に触れることがないように、網23
が設けられている。
【0034】なお、図示しないが、収容箱10には、酸
素濃度測定センサが設けられており、酸素濃度測定セン
サは、外部から取り入れた酸素濃度を監視するととも
に、収納部42内の固体二酸化炭素のガスが収容箱10
内に漏れていないかを監視する。酸素濃度センサによ
り、観察室20内の酸素濃度が所定値以下であると判断
されたときは、警報機(図示せず)が作動するようにな
っている。さらにまた、観察室20内の湿度を測定する
ための湿度計や、観察室20内を加湿するための加湿器
が設けられている。
素濃度測定センサが設けられており、酸素濃度測定セン
サは、外部から取り入れた酸素濃度を監視するととも
に、収納部42内の固体二酸化炭素のガスが収容箱10
内に漏れていないかを監視する。酸素濃度センサによ
り、観察室20内の酸素濃度が所定値以下であると判断
されたときは、警報機(図示せず)が作動するようにな
っている。さらにまた、観察室20内の湿度を測定する
ための湿度計や、観察室20内を加湿するための加湿器
が設けられている。
【0035】図5は、電装室40上部を示す平面図であ
る。電装室40の上部には、一対のスライドレール48
aが設けられている。そして、この一対のスライドレー
ル48aにリンクアーム48bが取り付けられている。
リンクアーム48bは、その中心部が回動自在に支持さ
れている。リンクアーム48bの一端部には、スプリン
グ48dが設けられており、リンクアーム48bを、図
中、反時計方向に付勢している。リンクアーム48bの
スプリング48d側には、プッシュロッド48cが取り
付けられており、リンクアーム48bの他方側には上述
の温度センサ47が取付られている。
る。電装室40の上部には、一対のスライドレール48
aが設けられている。そして、この一対のスライドレー
ル48aにリンクアーム48bが取り付けられている。
リンクアーム48bは、その中心部が回動自在に支持さ
れている。リンクアーム48bの一端部には、スプリン
グ48dが設けられており、リンクアーム48bを、図
中、反時計方向に付勢している。リンクアーム48bの
スプリング48d側には、プッシュロッド48cが取り
付けられており、リンクアーム48bの他方側には上述
の温度センサ47が取付られている。
【0036】電装室40と観察室20とが分離されてい
るときは、スプリング48dの弾性力によってプッシュ
ロッド48cが突き出た状態となり、温度センサ47
は、電装室40内に収納される。電装室40と観察室2
0とが連結されると、プッシュロッド48cがスプリン
グ48dの弾性力に抗して押され、これによって温度セ
ンサ47が観察室20側に突出するようになる。
るときは、スプリング48dの弾性力によってプッシュ
ロッド48cが突き出た状態となり、温度センサ47
は、電装室40内に収納される。電装室40と観察室2
0とが連結されると、プッシュロッド48cがスプリン
グ48dの弾性力に抗して押され、これによって温度セ
ンサ47が観察室20側に突出するようになる。
【0037】次に、収容箱10の使用方法について説明
する。ペット等が高体温症等であるときは、観察室20
の温度を下げて、そのペット等の通常の体温に近づける
ように制御する。また、呼吸不全等であるときは、観察
室20内の酸素濃度を制御する。さらにまた、呼吸感染
症等であるときは、観察室20内を加湿するように制御
する。さらには、過呼吸症等であるときは、観察室20
内を除湿するように制御する。先ず、観察室20の室温
を下げるときは、収納部42に固体二酸化炭素が収納さ
れ、ファン46が回転され、除湿器43が駆動される。
ファン46の回転により、収容箱10内の空気は、図3
の矢印で示すように循環する。また、固体二酸化炭素に
より、収納部42及び収納部42に連結されたフィン4
2bが冷却される。
する。ペット等が高体温症等であるときは、観察室20
の温度を下げて、そのペット等の通常の体温に近づける
ように制御する。また、呼吸不全等であるときは、観察
室20内の酸素濃度を制御する。さらにまた、呼吸感染
症等であるときは、観察室20内を加湿するように制御
する。さらには、過呼吸症等であるときは、観察室20
内を除湿するように制御する。先ず、観察室20の室温
を下げるときは、収納部42に固体二酸化炭素が収納さ
れ、ファン46が回転され、除湿器43が駆動される。
ファン46の回転により、収容箱10内の空気は、図3
の矢印で示すように循環する。また、固体二酸化炭素に
より、収納部42及び収納部42に連結されたフィン4
2bが冷却される。
【0038】したがって、観察室20内の空気が通気窓
33及び窓41bを介して電装室40内に送られると、
その空気は、フィン42bを通過することによって冷却
される。そして、その空気は、さらに上方に送られ、除
湿器43のフィン43cを通過する。これによりその空
気が除湿され、さらに冷却される。また、除湿器43の
駆動により、高温熱は、排気ファン43b−2によって
外部に排出される。なお、除湿器43の放熱室43b
は、電装室40の通気路から遮断されているので、通気
路内に高温熱が入り込むことはない。
33及び窓41bを介して電装室40内に送られると、
その空気は、フィン42bを通過することによって冷却
される。そして、その空気は、さらに上方に送られ、除
湿器43のフィン43cを通過する。これによりその空
気が除湿され、さらに冷却される。また、除湿器43の
駆動により、高温熱は、排気ファン43b−2によって
外部に排出される。なお、除湿器43の放熱室43b
は、電装室40の通気路から遮断されているので、通気
路内に高温熱が入り込むことはない。
【0039】さらに空気は、加熱器(駆動されていな
い)45を通過して、ファン46から窓41a及び通気
窓21を介して観察室20内に送られる。これにより、
観察室20内には、固体二酸化炭素及び除湿器43によ
って冷却された空気が送られるので、観察室20内の室
温を下げることができる。なお、わずかに室温を下げた
いときは、固体二酸化炭素を用いずに除湿器43のみを
駆動しても良い。一方、観察室20内を除湿するとき
は、除湿器43を駆動する。このときは、固体二酸化炭
素を用いなくても良い。
い)45を通過して、ファン46から窓41a及び通気
窓21を介して観察室20内に送られる。これにより、
観察室20内には、固体二酸化炭素及び除湿器43によ
って冷却された空気が送られるので、観察室20内の室
温を下げることができる。なお、わずかに室温を下げた
いときは、固体二酸化炭素を用いずに除湿器43のみを
駆動しても良い。一方、観察室20内を除湿するとき
は、除湿器43を駆動する。このときは、固体二酸化炭
素を用いなくても良い。
【0040】温度センサ47は、ファン46から観察室
20側に送られる空気の温度を監視しており、制御部
(図示せず)は、設定温度に応じてファン46の回転量
の調整を行う。また、制御部は、観察室20側に送られ
る空気の温度が設定温度より低いときは、加熱器45を
作動させ、空気の温度が高くなるように調整する。
20側に送られる空気の温度を監視しており、制御部
(図示せず)は、設定温度に応じてファン46の回転量
の調整を行う。また、制御部は、観察室20側に送られ
る空気の温度が設定温度より低いときは、加熱器45を
作動させ、空気の温度が高くなるように調整する。
【0041】また、観察室20内の酸素濃度を制御する
ときは、外部から酸素を取り入れて、上述の酸素濃度測
定センサにより酸素濃度を監視し、所定の酸素濃度とな
るよう制御する。さらにまた、観察室20内を加湿する
ときは、加湿器を作動させる。
ときは、外部から酸素を取り入れて、上述の酸素濃度測
定センサにより酸素濃度を監視し、所定の酸素濃度とな
るよう制御する。さらにまた、観察室20内を加湿する
ときは、加湿器を作動させる。
【0042】本実施形態のように固体二酸化炭素を使用
することにより、広範囲で温度を制御することができ
る。固体二酸化炭素の昇華点は、−78.5℃(1at
m)であり、フィン42bもこの温度に近い温度(約−
70〜−75℃)となる。したがって、室温が20〜2
5℃であれば、フィン42bとの温度差は、90〜10
0℃となり、非常に大きい。例えば、観察室20内を5
〜6℃前後下げる程度であれば、ファン46をごくわず
か回転させれば良い。また、固体二酸化炭素は、液体窒
素等と異なり、取り扱いが容易であり、コストも安く、
さらに発生するガス(CO2 )も無害であり、好まし
い。
することにより、広範囲で温度を制御することができ
る。固体二酸化炭素の昇華点は、−78.5℃(1at
m)であり、フィン42bもこの温度に近い温度(約−
70〜−75℃)となる。したがって、室温が20〜2
5℃であれば、フィン42bとの温度差は、90〜10
0℃となり、非常に大きい。例えば、観察室20内を5
〜6℃前後下げる程度であれば、ファン46をごくわず
か回転させれば良い。また、固体二酸化炭素は、液体窒
素等と異なり、取り扱いが容易であり、コストも安く、
さらに発生するガス(CO2 )も無害であり、好まし
い。
【0043】また、ペット等が観察室20内で糞尿等を
したときは、簀の子31から溜め室30に落下し、受け
部32内に溜められる。また、ペット等の体から分離さ
れた毛も同様に、受け部32内に溜められる。したがっ
て、受け部32を引き出すことで、ペット等を観察室2
0内に入れたままで糞尿等の処理を行うことができる。
収容箱10の使用後は、観察室20、溜め室30及び電
装室40をそれぞれ分離し、溜め室30単体、観察室2
0単体で清掃を行う。したがって、清掃が簡単になり、
さらに、清掃がしやすく衛生的である。また、清掃時に
電装室40の取り扱いが容易である。
したときは、簀の子31から溜め室30に落下し、受け
部32内に溜められる。また、ペット等の体から分離さ
れた毛も同様に、受け部32内に溜められる。したがっ
て、受け部32を引き出すことで、ペット等を観察室2
0内に入れたままで糞尿等の処理を行うことができる。
収容箱10の使用後は、観察室20、溜め室30及び電
装室40をそれぞれ分離し、溜め室30単体、観察室2
0単体で清掃を行う。したがって、清掃が簡単になり、
さらに、清掃がしやすく衛生的である。また、清掃時に
電装室40の取り扱いが容易である。
【0044】従来のものは、観察室20の下側にエアコ
ン等が実装されている。これは、人間の新生児用の保育
器をそのまま転用したものである。一方、収容箱10
は、あくまでペット等の生態特性に適合させる目的で開
発したものであり、ペット等は人間と異なり治療サイド
の意志でコントロールできないという事情をふまえて開
発したものである。
ン等が実装されている。これは、人間の新生児用の保育
器をそのまま転用したものである。一方、収容箱10
は、あくまでペット等の生態特性に適合させる目的で開
発したものであり、ペット等は人間と異なり治療サイド
の意志でコントロールできないという事情をふまえて開
発したものである。
【0045】本発明の収容箱10の他の用途としては、
以下のものがあげられる。第1に、夏場のペット等の輸
入、輸出又は輸送時の一時的な部屋として使用すること
があげられる。例えば、ファン46を回転させるには、
小さなバッテリで十分であるので、電装室40内にバッ
テリを装着すれば、コードレスで本発明を用いることが
可能となる。また、底面部にキャスターを設けること
で、カート式にすることもできる。
以下のものがあげられる。第1に、夏場のペット等の輸
入、輸出又は輸送時の一時的な部屋として使用すること
があげられる。例えば、ファン46を回転させるには、
小さなバッテリで十分であるので、電装室40内にバッ
テリを装着すれば、コードレスで本発明を用いることが
可能となる。また、底面部にキャスターを設けること
で、カート式にすることもできる。
【0046】第2に、ペットショップ等のショーウィン
ドーに用いることがあげられる。ショーウィンドーは、
日当たりの良い場所、さらには直射日光が入る場所に設
置されることが多く、夏場には気温が上昇しやすい。し
たがって、例えばショーウィンドーを観察室20と一体
化させれば、夏場でもショーウィンドー内の気温を適温
に保つことができる。
ドーに用いることがあげられる。ショーウィンドーは、
日当たりの良い場所、さらには直射日光が入る場所に設
置されることが多く、夏場には気温が上昇しやすい。し
たがって、例えばショーウィンドーを観察室20と一体
化させれば、夏場でもショーウィンドー内の気温を適温
に保つことができる。
【0047】第3に、ペットホテルに用いることがあげ
られる。各部屋を本発明から構成すれば、夏場には、ペ
ットホテル全体を冷房装置で冷却する必要はなく、ペッ
トがいる部屋のみを冷却することができるので、コスト
も安くなる。
られる。各部屋を本発明から構成すれば、夏場には、ペ
ットホテル全体を冷房装置で冷却する必要はなく、ペッ
トがいる部屋のみを冷却することができるので、コスト
も安くなる。
【0048】第4に、ペット美容室のペットの待機室と
して使用することがあげられる。ペット美容室では、一
般には、トリミングの順番を待つためや、トリミング後
に飼い主が取りに来るまで待つための複数のペットの待
機室を備えている。しかし、ペット美容室では、ドライ
ヤー(温風器)を長時間にわたって使用しているので、
夏場では冷房が十分に効かないことが多く、室温が上昇
してしまう。また、シャンプー後にはドライヤーを長時
間にわたり使用するが、ペットは、長時間にわたって温
風を吹き付けられると、体温が上昇してしまう。このよ
うな場合に本発明を用いれば、トリミング前の待機室と
して最適な温度に制御された部屋を提供することができ
るとともに、トリミング後の体温が上昇しているときの
冷却部屋を提供することができる。
して使用することがあげられる。ペット美容室では、一
般には、トリミングの順番を待つためや、トリミング後
に飼い主が取りに来るまで待つための複数のペットの待
機室を備えている。しかし、ペット美容室では、ドライ
ヤー(温風器)を長時間にわたって使用しているので、
夏場では冷房が十分に効かないことが多く、室温が上昇
してしまう。また、シャンプー後にはドライヤーを長時
間にわたり使用するが、ペットは、長時間にわたって温
風を吹き付けられると、体温が上昇してしまう。このよ
うな場合に本発明を用いれば、トリミング前の待機室と
して最適な温度に制御された部屋を提供することができ
るとともに、トリミング後の体温が上昇しているときの
冷却部屋を提供することができる。
【0049】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、上述した実施形態に限定されることな
く、均等の範囲内で以下のような種々の変形が可能であ
る。 (1)観察室20は、全面を透明にする必要はなく、全
面部又は上面部のみが透明(半透明を含む)であっても
良い。 (2)電装室40の通風路の一部に、除菌フィルターや
殺菌灯を設けて、殺菌効果を高めることも可能である。 (3)収納部42内に収納される冷却剤としては、固体
二酸化炭素の他、氷その他の冷却剤であっても良い。
たが、本発明は、上述した実施形態に限定されることな
く、均等の範囲内で以下のような種々の変形が可能であ
る。 (1)観察室20は、全面を透明にする必要はなく、全
面部又は上面部のみが透明(半透明を含む)であっても
良い。 (2)電装室40の通風路の一部に、除菌フィルターや
殺菌灯を設けて、殺菌効果を高めることも可能である。 (3)収納部42内に収納される冷却剤としては、固体
二酸化炭素の他、氷その他の冷却剤であっても良い。
【0050】(4)観察室20の下側に溜め室30を設
けないときは、観察室20の底面又はその近傍に通気窓
を設けて、電装室40側と通気させれば良い。 (5)本発明は、猫や小型犬のような小動物に好適であ
るが、観察室20内の大きさ、収納部42の大きさ及び
その内部に収納される冷却剤の量、ファン46のパワー
等を目的に応じて設定することにより、それより大きな
動物に対しても適用することができる。 (6)本発明の名称では「箱」という用語を用いている
が、外形形状が箱型(又はボックス状、カプセル状)に
限られるものではない。観察室20は、外部空間から略
密閉されているものであれば外形形状を問わず、また、
電装室40及び溜め室30は、いかなる外形形状を有し
ていても良い。
けないときは、観察室20の底面又はその近傍に通気窓
を設けて、電装室40側と通気させれば良い。 (5)本発明は、猫や小型犬のような小動物に好適であ
るが、観察室20内の大きさ、収納部42の大きさ及び
その内部に収納される冷却剤の量、ファン46のパワー
等を目的に応じて設定することにより、それより大きな
動物に対しても適用することができる。 (6)本発明の名称では「箱」という用語を用いている
が、外形形状が箱型(又はボックス状、カプセル状)に
限られるものではない。観察室20は、外部空間から略
密閉されているものであれば外形形状を問わず、また、
電装室40及び溜め室30は、いかなる外形形状を有し
ていても良い。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、コストを低減
し、小スペース化を図り、静粛さを保ち、温度や湿度等
の空調の制御を容易に行うことができるので、ペット等
の治療等を効率良く行うことができる。請求項2の発明
によれば、ペット等の糞尿等を観察室内に残らないよう
にするとともに、電装室側に入らないようにすることが
できる。請求項3の発明によれば、溜め室に溜められた
糞尿等の処理を容易に行うことができる。
し、小スペース化を図り、静粛さを保ち、温度や湿度等
の空調の制御を容易に行うことができるので、ペット等
の治療等を効率良く行うことができる。請求項2の発明
によれば、ペット等の糞尿等を観察室内に残らないよう
にするとともに、電装室側に入らないようにすることが
できる。請求項3の発明によれば、溜め室に溜められた
糞尿等の処理を容易に行うことができる。
【0052】請求項4の発明によれば、溜め室の空隙付
き床部を利用して電装室側と通気することができる。請
求項5の発明によれば、冷却剤の取り扱いが容易になる
とともに、温度制御範囲を広げることができる。請求項
6の発明によれば、昇華量を制御することで、冷却剤の
消費量を調整することができる。請求項7の発明によれ
ば、ペット等の観察室への出し入れを容易に行うことが
できる。請求項8の発明によれば、観察室や溜め室単体
で清掃を行うことができる。
き床部を利用して電装室側と通気することができる。請
求項5の発明によれば、冷却剤の取り扱いが容易になる
とともに、温度制御範囲を広げることができる。請求項
6の発明によれば、昇華量を制御することで、冷却剤の
消費量を調整することができる。請求項7の発明によれ
ば、ペット等の観察室への出し入れを容易に行うことが
できる。請求項8の発明によれば、観察室や溜め室単体
で清掃を行うことができる。
【0053】請求項9の発明によれば、風量により観察
室内の温度の制御を行うことができる。請求項10の発
明によれば、観察室の温度を測定することにより、温度
制御にフィードバックすることができる。
室内の温度の制御を行うことができる。請求項10の発
明によれば、観察室の温度を測定することにより、温度
制御にフィードバックすることができる。
【0054】請求項11の発明によれば、過冷却となる
ことを防止して、最適な温度を設定することができる。
請求項12の発明によれば、電装室に取り入れた空気を
効率良く冷却することができる。請求項13の発明によ
れば、湿度制御を行うことができるとともに、空気の冷
却効果をさらに高めることができる。請求項14の発明
によれば、観察室内の酸素濃度を最適にすることができ
る。
ことを防止して、最適な温度を設定することができる。
請求項12の発明によれば、電装室に取り入れた空気を
効率良く冷却することができる。請求項13の発明によ
れば、湿度制御を行うことができるとともに、空気の冷
却効果をさらに高めることができる。請求項14の発明
によれば、観察室内の酸素濃度を最適にすることができ
る。
【図1】本発明による動物収容箱の一実施形態を示す外
観斜視図である。
観斜視図である。
【図2】図1の収容箱10を分解して示す斜視図であ
る。
る。
【図3】収容箱10の内部構成を示す正面図である。
【図4】図3の右側面図である。
【図5】電装室40上部を示す平面図である。
【符号の説明】 10 動物収容箱 20 観察室 30 溜め室 40 電装室
Claims (14)
- 【請求項1】 外部から観察可能に少なくとも一部が透
明体からなり、外部空間と仕切られ、ペットその他の動
物を入れるための観察室と、 前記観察室に連結して取り付けられ、前記観察室内の空
調を制御するための電装室と、 前記観察室の一部に設けられ、前記電装室からの空気を
取り入れるための第1通気手段とを備え、 前記電装室は、 前記観察室と通気され、前記観察室側の空気を取り入れ
るための第2通気手段と、 空気を冷却するための冷却剤を内部に収納可能な冷却剤
収納手段と、 前記第2通気手段から空気を前記電装室側に吸入し、前
記冷却剤収納手段近傍を通過した空気を、前記第1通気
手段から前記観察室に送出する送風手段とを備えること
を特徴とする動物収容箱。 - 【請求項2】 請求項1に記載の動物収容箱において、 前記観察室の底面部の少なくとも一部に空隙が形成され
ることにより、動物の排出物を落下させる空隙付き床部
と、 前記空隙付き床部の下側に設置され、前記空隙付き床部
の空隙を通って落下した排出物を溜めておくための溜め
室とを備えることを特徴とする動物収容箱。 - 【請求項3】 請求項2に記載の動物収容箱において、 前記溜め室は、排出物を受けるための受け手段を有して
おり、 前記受け手段は、前記溜め室から着脱自在に設けられて
いることを特徴とする動物収容箱。 - 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の動物収容
箱において、 前記電装室の前記第2通気手段は、前記溜め室と前記観
察室の前記空隙付き床部を介して前記観察室と通気され
ていることを特徴とする動物収容箱。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
項に記載の動物収容箱において、 前記冷却剤収納手段は、昇華型の固形冷却剤を収納する
ためのものであり、 前記冷却剤収納手段に収納された固形冷却剤から発生す
るガスを外部に排出するためのガス排出手段を備えるこ
とを特徴とする動物収容箱。 - 【請求項6】 請求項5に記載の動物収容箱において、 前記ガス排出手段のガス排出量を制御することにより、
前記冷却剤収納手段に収納された冷却剤の昇華量を制御
する昇華量制御手段を備えることを特徴とする動物収容
箱。 - 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれか1
項に記載の動物収容箱において、 前記観察室の一部に設けられ、動物を出し入れするため
の開閉自在に設けられた扉を備えることを特徴とする動
物収容箱。 - 【請求項8】 請求項1から請求項7までのいずれか1
項に記載の動物収容箱において、 前記電装室は、前記観察室から着脱自在に取り付けられ
ていることを特徴とする動物収容箱。 - 【請求項9】 請求項1から請求項8までのいずれか1
項に記載の動物収容箱において、 前記送風手段の送風量を調節するための風量制御手段を
備えることを特徴とする動物収容箱。 - 【請求項10】 請求項1から請求項9までのいずれか
1項に記載の動物収容箱において、 前記電装室の前記送風手段近傍に取り付けられ、前記送
風手段から前記観察室に送出される空気の温度を測定す
るための温度測定手段を備えることを特徴とする動物収
容箱。 - 【請求項11】 請求項10に記載の動物収容箱におい
て、 前記電装室には、空気の温度を高めるための加熱手段を
備え、 前記温度測定手段による空気の温度の測定結果に基づい
て、前記加熱手段を作動させ、前記送風手段から前記観
察室に送る空気の温度を調節する温度調節手段を備える
ことを特徴とする動物収容箱。 - 【請求項12】 請求項1から請求項11までのいずれ
か1項に記載の動物収容箱において、 前記冷却剤収納手段に連結して設けられ、前記電装室の
通風路中に配置されたフィンを備えることを特徴とする
動物収容箱。 - 【請求項13】 請求項1から請求項12までのいずれ
か1項に記載の動物収容箱において、 前記電装室には、空気の除湿をするための除湿手段を備
え、 前記除湿手段は、 熱電冷却素子と、 前記電装室の前記第2通気手段と前記第1通気手段との
間の通風路から遮断された放熱室と、 前記電装室の通風路内に設けられた第2冷却用フィン
と、 前記放熱室の空気を外部に排出するための第1排出手段
と、 前記吸熱部に生じた水分を外部に排出するための第2排
出手段とを備えることを特徴とする動物収容箱。 - 【請求項14】 請求項1から請求項13までのいずれ
か1項に記載の動物収容箱において、 前記観察室の酸素濃度を測定するための酸素濃度測定手
段と、 前記酸素濃度測定手段により測定された酸素濃度が所定
値以下であるときは、その旨を知らせる警報手段とを備
えることを特徴とする動物収容箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17619596A JP3186982B2 (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 動物収容箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17619596A JP3186982B2 (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 動物収容箱 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1014429A JPH1014429A (ja) | 1998-01-20 |
JP3186982B2 true JP3186982B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=16009302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17619596A Expired - Fee Related JP3186982B2 (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 動物収容箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3186982B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008001479A1 (fr) * | 2006-06-27 | 2008-01-03 | Isamu Tsujimoto | Logement pour animaux domestiques |
JPWO2009008067A1 (ja) * | 2007-07-11 | 2010-09-02 | 勇 辻本 | ペットハウス |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100357051B1 (ko) * | 2000-07-07 | 2002-11-07 | 학교법인 건국대학교 | 소동물용 사육케이지내의 악취 배출장치 |
JP2007325684A (ja) * | 2006-06-07 | 2007-12-20 | Tokyo Menitsukusu:Kk | Icuユニット |
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