JPWO2008126284A1 - イコライザの制御装置及び制御方法並びに前記制御装置をそなえた無線端末 - Google Patents

イコライザの制御装置及び制御方法並びに前記制御装置をそなえた無線端末 Download PDF

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Abstract

本発明は、イコライザのタップ係数を求める過程で相関行列(相関値)の演算量を抑制できるようにすることを目的とする。そのため、本発明では、第1無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミング同士のチャネル推定値の演算結果に基づいて第1相関値(R)を求めるとともに、第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第2相関値(Q)を求め、これらの相関値(R,Q)に基づいてイコライザ(20)での重み付け加算を制御する。

Description

本発明は、イコライザの制御装置及び制御方法並びに前記制御装置をそなえた無線端末に関する。本発明は、特に、複数の無線基地局からの電波を受信しうる無線環境において受信信号を等化するイコライザを具備する装置(例えば、携帯電話等の無線端末)に用いると好適である。
セルラーシステム等の無線通信技術において、マルチパス干渉を低減する技術としてイコライザがある。イコライザは、伝播路(チャネル)推定結果から、適切な合成(重み付け)係数を計算し、受信信号を、この合成係数によって重み付け加算することにより、受信信号を等化して干渉を低減する技術である。
ここで、例えば、時刻tのイコライザ後の信号y(t)は、受信信号x(t)と合成係数(タップ係数)w(i)により、以下の(1.1)式で表される。
Figure 2008126284
この合成係数w(t)の求め方により、イコライザの特性や処理量が決まる。
既知のイコライザは、下記の(1.2)式で表されるように、自局についての相関行列R0のみに基づいて合成係数wを求めるか(例えば、後記非特許文献1,2参照)、下記の(1.3)式で表されるように、自局の相関行列R0と他局(基地局番号#i)の相関行列Riとの和により合成相関行列を求めてタップ係数を求めるか(例えば、後記非特許文献3参照)の、いずれかであった。
Figure 2008126284
ただし、これらの(1.2)式及び(1.3)式において、Iは単位行列、σ2は雑音を表す。また、相関行列Rは、受信アンテナ番号#r、パス番号#kのチャネル推定値α(r,k)を用いて以下の(1.4)式により計算できる。
Figure 2008126284
なお、自局の相関行列R0とは、イコライザの搭載された無線通信装置が通信を行なっている基地局(サービングセル)から到来する信号(パス)のチャネル推定値に基づく相関値を要素とする行列を意味し、他局の相関行列Riとは、当該サービングセル以外の他の基地局(干渉局)から到来する信号(パス)のチャネル推定値に基づく相関値を要素とする行列を意味する(以降において同じ)。
また、既知のイコライザに関する技術として、他に下記特許文献1,2に記載された技術もある。
特許文献1の技術は、DS/CDMA方式において、高速フェージング時やマルチパス環境においても、同時使用ユーザ数の増加に対して受信特性劣化の少ないCDMA受信機を提供することを目的とするもので、そのために、複数の干渉除去等化器を具備し、当該干渉除去等化器において、指定タイミング以外のタイミングのマルチパス信号成分を他局信号とみなして除去した上で、前記指定タイミングのマルチパス信号成分のみを合成するようになっている。
特許文献2の技術は、MMSE等化器等のウェイト計算に使用されるチップ雑音電力を高精度に推定することが可能な雑音電力推定装置を得ることを目的とするもので、そのために、パス毎のパイロット信号及びデータ信号の電力比率を利用して、パス毎のパイロット信号の受信電力からマルチパス干渉成分を除去し、パス毎のパイロット信号の修正された受信電力を求め、複数パスに関する修正された受信電力及び所定の電力比率に基づいて、受信信号に含まれるパイロット信号及びデータ信号の総電力を推定し、推定した総電力を、受信信号の総電力から減算することにより、雑音電力を求めるようになっている。
特開平7−30519号公報 特開2005−328311号公報 A. Klein,"Data Detection Algorithms Specially Designed for the Downlink of Mobile Radio Systems",Proc. Of IEEE VTC'97, PP.203-207,Phoenix,May 1997 3GPP R4-040680,"HSDPA improvements for UE categories 7 and 8",Nokia,TSG RAN WG4#33,Nov 2004 3GPP R4-060514,"Reference structure for interference mitigation simulations with HSDPA and receiver diversity",Nokia,TSG RAN WG#39,May 2006
しかしながら、自局の相関行列R0のみに基づいて合成係数wを求める場合(以降、従来例1という)は、処理量は少ないものの、他局の干渉成分を低減することができないため、受信特性が良くない。これに対して、自局の相関行列R0と他局の相関行列Riとに基づいて合成係数を求める場合(以降、従来例2という)は、受信特性は向上するが処理(演算)量が非常に多くなってしまう。即ち、自局及び他局のそれぞれに関して相関行列Rを求める必要があるので、自局の相関行列R0のみに基づく場合に比して、2倍以上の演算量が必要になる。
また、特許文献1の技術では、指定タイミング以外のタイミングのマルチパス信号成分を他局信号とみなして除去するため、自局のマルチパス信号成分まで除去してしまったり、逆に、他局のマルチパス信号成分を自局のマルチパス信号成分に含めてしまったりする可能性があり、受信特性が劣化するおそれがある。
特許文献2の技術は、他局のマルチパス信号成分を考慮せずに自局からの信号の雑音電力を高精度に測定する技術であるため、他局信号の干渉により受信特性が劣化する。
本発明は、イコライザの重み付け加算を制御する過程(タップ係数を求める過程)で相関行列(相関値)の演算量を抑制することを目的とする。
また、本発明は、他局信号による干渉の影響を抑制して受信特性を向上できるようにすることを目的とする。
なお、当該目的に限らず、後述する発明を実施するための最良の形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本発明の他の目的の一つとして位置付けることができる。
上記の目的を達成するために、本発明では、以下に示すイコライザの制御装置及び制御方法並びに前記制御装置をそなえた無線端末を用いることを要旨としている。即ち、
(1)本発明のイコライザの制御装置は、第1無線基地局から送信された信号と、第2無線基地局からの前記信号に対する干渉信号との相関に基づいて受信信号系列の重み付け加算が制御されることにより受信信号を等化するイコライザの制御装置であって、
(a)前記第1無線基地局からの信号に基づいて、前記第1無線基地局についてのチャネル推定値を求め、前記第2無線基地局からの信号に基づいて、前記第2無線基地局についてのチャネル推定値を求めるチャネル推定手段と、
(b)前記第1無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミング同士のチャネル推定値の演算結果に基づいて第1相関値を求めるとともに、前記第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第2相関値を求める相関値算出手段と、
(c)前記相関値算出手段で求められた前記第1、第2相関値に基づいて前記イコライザでの前記重み付け加算を制御する重み付け制御手段と、
をそなえたことを要旨としている。
(2)ここで、前記チャネル推定手段は、前記第1無線基地局から送信されたパイロット信号に基づいて前記第1無線基地局についてのチャネル推定値を求める第1無線基地局チャネル推定部と、前記第2無線基地局から送信されたパイロット信号に基づいて前記第2無線基地局についてのチャネル推定値を求める第2無線基地局チャネル推定部とをそなえ、前記相関値算出手段は、前記第1無線基地局チャネル推定部により求められたチャネル推定値の積により前記第1無線基地局についての前記第1相関値を求める第1無線基地局相関値算出部と、前記第2無線基地局チャネル推定部により求められたチャネル推定値のうち同一信号タイミングのチャネル推定値の積により前記第2無線基地局についての前記第2相関値を求める第2無線基地局相関値算出部とをそなえて構成されていてもよい。
(3)また、前記制御装置は、複数の前記第2無線基地局からの信号の受信電力をそれぞれ測定する電力測定手段をさらにそなえるとともに、前記相関値算出部は、前記受信電力が所定の電力閾値以上の第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミング同士のチャネル推定値の演算結果に基づいて第2相関値を求め、残りの第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第2相関値を求めるように構成されていてもよい。
(4)さらに、前記制御装置は、複数の前記第2無線基地局からの信号の受信電力をそれぞれ測定する電力測定手段をさらにそなえるとともに、前記相関値算出部は、前記受信電力の大きい順に所定数の第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミング同士のチャネル推定値の演算結果に基づいて第2相関値を求め、残りの第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第2相関値を求めるように構成されていてもよい。
(5)また、前記制御装置は、温度に基づく熱雑音を求める雑音算出手段をさらにそなえ、前記重み付け制御手段は、前記各相関値と前記雑音算出手段で求められた熱雑音とに基づいて前記重み付け加算を制御するように構成されていてもよい。
(6)さらに、本発明の無線端末は、前記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のイコライザの制御装置をそなえたことを要旨としている。
(7)また、本発明のイコライザの制御方法は、第1無線基地局から送信された信号と、第2無線基地局からの前記信号に対する干渉信号との相関に基づいて受信信号系列の重み付け加算が制御されることにより受信信号を等化するイコライザの制御方法であって、
(a)前記第1無線基地局からの信号に基づいて、前記第1無線基地局についてのチャネル推定値を求め、前記第2無線基地局からの信号に基づいて、前記第2無線基地局についてのチャネル推定値を求めるチャネル推定過程と、
(b)前記第1無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第1相関値を求めるとともに、前記第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第2相関値を求める相関値算出過程と、
(c)前記相関値算出過程で求められた前記第1、第2相関値に基づいて前記イコライザでの前記重み付け加算を制御する重み付け制御過程と、
を有することを要旨としている。
(8)ここで、前記チャネル推定過程では、前記第1無線基地局から送信されたパイロット信号に基づいて前記第1無線基地局についてのチャネル推定値を求めるとともに、前記第2無線基地局から送信されたパイロット信号に基づいて前記第2無線基地局についてのチャネル推定値を求め、前記相関値算出過程では、前記第1無線基地局についてのチャネル推定値の積により前記第1無線基地局についての前記第1相関値を求め、前記第2無線基地局についてのチャネル推定値のうち同一信号タイミングのチャネル推定値の積により前記第2無線基地局についての前記第2相関値を求めるようにしてもよい。
(9)また、前記制御方法は、複数の前記第2無線基地局からの信号の受信電力をそれぞれ測定し、前記相関値算出過程では、前記受信電力が所定の電力閾値以上の第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミング同士のチャネル推定値の演算結果に基づいて第2相関値を求め、残りの第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第2相関値を求めるようにしてもよい。
(10)さらに、前記制御方法は、複数の前記第2無線基地局からの信号の受信電力をそれぞれ測定し、前記相関値算出過程では、前記受信電力の大きい順に所定数の第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミング同士のチャネル推定値の演算結果に基づいて第2相関値を求め、残りの第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値に基づいて第2相関値を求めるようにしてもよい。
(11)また、前記制御方法は、温度に基づく熱雑音を求め、前記重み付け制御過程では、前記各相関値と前記熱雑音とに基づいて前記重み付け加算を制御するようにしてもよい。
本発明によれば、イコライザの重み付け加算を制御する過程で必要な相関演算量を抑制することができる。
また、本発明によれば、他局信号による干渉の影響を抑制して受信特性を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る無線受信装置の要部の構成を示すブロック図である。 図1に示すFIRフィルタ部の構成を示すブロック図である。 図1に示すパイロットチャネル(CPICH)逆拡散部及びウェイト算出部の詳細構成を示すブロック図である。 図1〜図3に示す無線受信装置の受信環境(受信アンテナに到来するマルチパス信号)例を模式的に示す図である。 図4に示す受信環境で図3に示す自局相関行列算出ブロックにより求められる相関行列の一例を示す図である。 図4に示す受信環境で図3に示す他局相関行列算出ブロックにより求められる相関行列の一例を示す図である。 図1〜図3に示す無線受信装置の第1変形例を示すブロック図である。 図1〜図3に示す無線受信装置の第2変形例を示すブロック図である。 図1〜図3に示す無線受信装置の第3変形例を示すブロック図である。 図1〜図3に示す無線受信装置の第4変形例を示すブロック図である。
符号の説明
11,12 パイロットチャネル(CPICH)逆拡散部
11−1,12−1 自局コード逆拡散部
11−2,11−3,12−2,12−3 他局コード逆拡散部
20 イコライザ(FIRフィルタ部)
21 遅延回路
22 タップ乗算器
23 加算回路(Σ)
30 電力推定部(電力測定手段)
31−1〜31−n 他局電力測定部
32 上位他局選択部
33 閾値他局選択部
40 雑音推定部(雑音算出手段)
50 ウェイト(W)算出部(相関値算出手段、重み付け制御手段)
50−1 自局相関行列算出ブロック(第1無線基地局相関値算出部)
50−2 他局相関行列算出ブロック(第2無線基地局相関値算出部)
50−3 他局相関行列算出ブロック
51−1〜51−6 平均化部
52−1,52−2,52−5,52−6 タイミング遅延回路
53−1,53−2,55−1〜55−5 複素乗算器
54−1〜54−3,56−1〜56−6,57−1〜57−8 加算器
58 行列演算部
60 窓タイミング制御部
70 データ逆拡散部
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも本発明の要旨の理解を助けるための例示に過ぎず、以下に示す実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であって本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者(当業者)にとって自明な範囲の変形や技術の適用であれば、当然に本発明の技術的範囲に属する。
〔A〕一実施形態の説明
図1は本発明の一実施形態に係る無線受信装置の要部の構成を示すブロック図で、この図1に示す無線受信装置は、例えば、携帯電話等の無線端末(MS)の受信系として適用することができ、2つのアンテナ#1,#2と、当該アンテナ#1,#2毎の共通パイロットチャネル(CPICH)逆拡散部11,12と、イコライザ(FIRフィルタ部)20と、電力推定部30と、雑音推定部40と、ウェイト(W)算出部50と、窓タイミング制御部60と、データ逆拡散部70とをそなえて構成される。なお、例えば、電力推定部30と、雑音推定部40と、ウェイト(W)算出部50と、窓タイミング制御部60とでイコライザ20の制御装置が構成される。
ここで、CPICH逆拡散部(チャネル推定手段)11は、一方のアンテナ#1で受信された信号を自局(サービングセルである送信局)及び他局〔干渉局(自局からの受信信号に対して干渉を与える信号を送信する局)〕のコードで逆拡散することにより自局(第1無線基地局)及び他局(第2無線基地局)からの各共通パイロット信号のチャネル推定値を求めるものであり、CPICH逆拡散部(チャネル推定手段)12は、他方のアンテナ#2で受信された信号を、同様に、自局(サービングセル)及び他局のコードで逆拡散することにより自局及び他局からの各共通パイロット信号のチャネル推定値を求めるものである。
FIRフィルタ部20は、マルチパス干渉を低減する目的で、前記受信データを等化(FIRフィルタリング)するもので、このため、例えば図2に示すように、入力受信データを単位時間(1チップ)ずつ遅延させるためのn個(nは2以上の整数)の遅延回路21と、これらの遅延回路21の出力にタップ係数w0,w1,…,wn-1をそれぞれ乗算するn個のタップ乗算器22と、これらのタップ乗算器22の出力を加算(総和)する加算回路(Σ)23とをそなえて構成される。
また、窓タイミング制御部60は、CPICH逆拡散部11,12での各逆拡散結果に基づいて、当該FIRフィルタ部20でのフィルタリングに用いるタップ係数wの数(窓幅を決める窓タイミング)を制御するものであり、データ逆拡散部50は、FIRフィルタ部20の出力を逆拡散して復調結果を得るものである。
電力推定部30は、各CPICH逆拡散部11,12の逆拡散結果から受信電力を推定するものであり、雑音推定部40は、雑音推定値(ρ2I)を求めるものである。ただし、電力推定部30の機能は、後述する変形例において必要な機能であり、本実施形態においては不要にしてもよい。
そして、ウェイト算出部(相関値算出手段、重み付け制御手段)50は、これらの推定部30,40からの推定値と、CPICH逆拡散部11,12の逆拡散結果(自局及び他局との間のチャネル推定値)とに基づいて、自局及び他局の各相関行列を求め、これらの相関行列から前記FIRフィルタ部20の各タップ乗算器22のためのタップ係数wを求めるもので、本例では、他局の相関行列を自局の相関行列R0と同様の演算により求めるのではなく、アンテナ#1,#2に対して同一タイミングで到来する信号についてのみ相関値を求め、残りの成分は0とした簡易な行列Qを求めることで、演算量を削減できるようになっている。
即ち、本例のウェイト算出部50は、下記の(2.2)式及び(2.3)式で表される演算により、自局についての相関行列(第1相関値)R0と他局についての相関行列(第2相関値)Qとを求め、これらの合成行列Rから、下記の(2.1)式により、タップ係数wを求めるようになっている。ただし、これらの行列R0,Q,Rはいずれもi行j列の行列であり、アンテナ番号#r(r1,r2)、パス番号#mのチャネル推定値をY(r,m)と表現することを前提としている。
Figure 2008126284
ただし、(2.3)式において、δ(x,y)は、クロネッカのデルタを表し、x=yのとき1、x≠yのとき0である。
例えば図4に示すように、無線基地局(BTS)#1からアンテナ#1及び#2にそれぞれ2つのパス#1,#2を通じて信号が到来し、BTS#2からもアンテナ#1及び#2にそれぞれ2つのパス#1,#2を通じて信号が到来する受信環境において、BTS#1からの信号を有効な信号として受信する(BTS#2からの信号は干渉波となる)場合を考える。
このときのBTS#1(自局)についての相関行列R0を図5に、BTS#2(他局)についての相関行列Qを図6にそれぞれ示す。従来例1では図5に示す行列のみに基づいてタップ係数wを求め、従来例2ではBTS#1及び#2のそれぞれについて図5に示す行列を求めることによりタップ係数wを求め、受信特性を向上するが、本例では、BTS#2についての相関行列として、図6に示すような簡略化した行列Qを求めることで、演算量を抑制しつつ受信特性を向上する。
そのため、本例の無線受信装置は、例えば図3に示すように、前記のCPICH逆拡散部11として、自局コード逆拡散部11−1及び他局コード逆拡散部11−2をそなえるとともに、前記のCPICH逆拡散部12として、自局コード逆拡散部12−1及び他局コード逆拡散部12−2をそなえて構成される。
また、ウェイト算出部50は、例えば図3に示すように、共通パイロット逆拡散部51−1〜51−4と、平均化部51−1〜51−4と、タイミング遅延回路52−1,52−2と、二乗回路52−3,52−4と、複素乗算器53−1,55−1〜55−3と、加算器54−1,54−2,56−1〜56−4,57−1〜57−5と、行列演算部58とをそなえて構成される。
そして、点線枠50−1で示すブロック、即ち、平均化部51−1,51−2,タイミング遅延回路52−1,52−2,複素乗算器53−1,55−1,55−2,加算器54−1,56−1,56−2,57−1〜57−3から成るブロックが、自局(BTS#1)についての相関行列R0を求める自局相関行列算出ブロック(第1無線基地局相関値算出部)として機能し、点線枠50−2で示すブロック、即ち、平均化部51−3,51−4,二乗回路52−3,52−4,複素乗算器55−3,加算器56−3,54−2,56−4,57−4,57−5から成るブロックが、他局(BTS#2)についての相関行列Qを求める他局相関行列算出ブロック(第2無線基地局相関値算出部)として機能する。
ここで、自局コード逆拡散部(第1無線基地局チャネル推定部)11−1は、一方の受信アンテナ#1についての受信データ(共通パイロット信号)を自局(BTS#1)のコードにより逆拡散して受信アンテナ#1とBTS#1との間のチャネル推定値を求めるものであり、他局コード逆拡散部(第2無線基地局チャネル推定部)11−2は、当該受信アンテナ#1についての受信データ(共通パイロット信号)を他局(BTS#2)のコードにより逆拡散して受信アンテナ#1とBTS#2との間のチャネル推定値を求めるものである。
また、自局コード逆拡散部(第1無線基地局チャネル推定部)12−1は、他方の受信アンテナ#2についての受信データ(共通パイロット信号)を自局のコードにより逆拡散して受信アンテナ#2とBTS#1との間のチャネル推定値を求めるものであり、他局コード逆拡散部(第2無線基地局チャネル推定部)12−2は、当該の受信アンテナ#2についての受信データ(共通パイロット信号)を他局のコードにより逆拡散して受信アンテナ#2とBTS#2との間のチャネル推定値を求めるものである。
さらに、ウェイト算出部50において、平均化部51−1,51−2は、それぞれ、対応する逆拡散部11−1,12−1での逆拡散結果(BTS#1との間のチャネル推定値)を平均化するものであり、タイミング遅延回路52−1,52−2は、それぞれ、自局についての相関行列R0をi行j列の行列とした場合に、平均化部51−1,51−2で得られたチャネル推定値の平均値(平均チャネル推定値)を(i−j)だけ遅延させて複素乗算器55−1,55−2へ出力するものである。
複素乗算器55−1は、タイミング遅延回路52−1の出力と、前記平均化部51−1,51−2の出力とを複素乗算するもので、当該複素乗算は、図4に示した受信状態を例にすれば、一方のアンテナ#1に(i−j)だけタイミングがずれて到来したパス#1,#2のチャネル推定値α1,β1の一方を共役複素数として他方に乗算することにより、図5に示す行列R0の左上(アンテナ#1−アンテナ#1)の7行7列のブロック成分(相関値S,0,α1 *β1,β1 *α1)を求めていることに相当する。
同様に、複素乗算器55−2は、タイミング遅延回路52−2の出力と、前記平均化部51−2,51−2の出力とを複素乗算するもので、当該複素乗算は、図4に示した受信状態を例にすれば、他方のアンテナ#2に(i−j)だけタイミングがずれて到来したパス#1,#2のチャネル推定値α2,β2の一方を共役複素数として他方に乗算することにより、図5に示す行列R0の右下(アンテナ#2−アンテナ#2)の7行7列のブロック成分(相関値S,0,α2 *β2,β2 *α2)を求めていることに相当する。
ただし、S=|α12+|α22+|β12+|β22であり、当該加算要素のうち、|α12及び|β12の要素は、i=jのときの一方の複素乗算器55−1の演算結果として得られ、|α22及び|β22の要素は、i=jのときの他方の複素乗算器55−2の演算結果として得られる。即ち、前記Sの各加算要素は、同じアンテナ#1又は#2に異なるパス#1,#2の信号が同一タイミングで到来したときのチャネル推定値どうしの複素乗算結果として得られる。
複素乗算器53−1は、平均化部51−1の出力とタイミング遅延回路52−2の出力とを複素乗算するもので、当該複素乗算は、図4に示した受信状態を例にすれば、各アンテナ#1,#2に(i−j)だけタイミングがずれて到来したパス#1,#2のチャネル推定値α1,β2の一方、及び、チャネル推定値α2,β1の一方を共役複素数としてそれぞれ他方に乗算することにより、図5に示す行列R0の左下及び右上(アンテナ#1−アンテナ#2,アンテナ#2−アンテナ#1)の7行7列のブロック成分(相関値C*,0,α2 *β1,β2 *α1,α1 *β2,β1 *α2)を求めていることに相当する。ただし、C*=α1 *α2+β1 *β2であり、α1 *α2及びβ1 *β2は、i=jのときの当該複素乗算器53−1の演算結果、即ち、異なるアンテナ#1,#2に同一タイミングで到来した同じパス#1又は#2のチャネル推定値どうしの複素乗算結果として得られる。
加算器56−1は、複素乗算器55−1の出力を累積的に加算することにより、図5に示す行列R0の左上の7行7列のブロックを求めるものであり、同様に、加算器56−2は、複素乗算器55−2の出力を累積的に加算することにより、当該行列R0の右下の7行7列のブロックを求めるものであり、加算器54−1は、複素乗算器53−1の出力を累積的に加算することにより、当該行列R0の左下及び右上の7行7列の各ブロックを求めるものである。
そして、加算器57−1,57−2,57−3は、それぞれ、対応する加算器56−1,54−1,56−2の加算結果(ブロック成分)を加算(合成)することにより、図5に示すような、自局(BTS#1)についての相関行列R0を求めるものである。
一方、平均化部51−3,51−4は、それぞれ、対応する逆拡散部11−2,12−2での逆拡散結果(BTS#2との間のチャネル推定値)を平均化するものであり、二乗回路52−3,52−4は、それぞれ、対応する平均化部51−3,51−4の出力を自乗するもので、当該自乗は、図4に示した受信状態を例にすれば、同じアンテナ#1又は#2に異なるパス#1,#2の信号が同一タイミングで到来したとき(i=jのとき)のチャネル推定値どうしを複素乗算することにより、図6に示す行列Qの左上及び右下(アンテナ#1−アンテナ#1,アンテナ#2−アンテナ#2)の7行7列のブロック成分(対角成分)S1を求めていることに相当する。ただし、S1=|γ12+|γ22+|δ12+|δ22であり、当該加算要素のうち、|γ12及び|δ12の要素は、二乗回路52−3の演算結果として得られ、|γ22及び|δ22の要素は、二乗回路52−4の演算結果として得られる。
複素乗算器55−3は、前記の各平均化部51−3,51−4の出力を複素乗算するもので、当該複素乗算は、図4に示した受信状態を例にすれば、異なるアンテナ#1,#2に同一タイミング(i=j)で到来した同じパス#1又は#2のチャネル推定値どうしの一方を共役複素数として他方に乗じることにより、図5に示す行列Qの左下及び右上(アンテナ#1−アンテナ#2,アンテナ#2−アンテナ#1)の7行7列の各ブロック成分(対角成分)C1,C1 *(C1=γ1 *γ2+δ1 *δ2)の加算要素γ1 *γ2及びδ1 *δ2を求めていることに相当する。
また、加算器56−3は、当該複素乗算器55−3の出力を累積的に加算することにより、図6に示す行列Qの左上及び右下の各ブロックを求めるものであり、加算器54−2,56−4は、それぞれ、対応する前記二乗回路52−3,52−4の出力を累積的に加算することにより、図6に示す行列Qの左下及び右上の各ブロックを求めるものである。
そして、加算器57−4,57−5は、それぞれ、加算器56−3,54−2,56−4の加算結果(ブロック成分)を加算することにより、前記(2.3)式で表される図6に示すような、他局(BTS#2)についての行列Qを求めるもので、当該行列Qが加算器57−1〜57−3を通じて行列R0及び雑音推定値ρ2Iと加算(合成)されることにより、前記(2.2)式で表される合成行列Rが求められるのである。
最後に、行列演算部58は、当該合成行列Rと、前記自局コード逆拡散部11−1,12−1の出力として得られているチャネル推定値hとに基づいて、前記の(2.3)式を解くことにより、タップ係数wを求めてFIRフィルタ部20のタップ乗算器22へ与えるものである。
以下、上述のごとく構成された本実施形態の無線受信装置の動作(タップ係数算出方法)について、図4に示した受信環境を前提として説明すると、受信アンテナ#1,#2には、それぞれBTS#1及び#2の信号が到来しているので、CPICH逆拡散部11(自局コード逆拡散部11−1,他局コード逆拡散部11−2),CPICH逆拡散部12(自局コード逆拡散部12−1,他局コード逆拡散部12−2)にて、アンテナ#1,#2毎にそれぞれの受信信号をBTS#1,#2の共通パイロット信号に対する拡散コードで逆拡散することにより、BTS#1及び#2についてのチャネル推定値が得られる(チャネル推定過程)。
ウェイト算出部50は、このようにして得られたチャネル推定値を用いて相関行列R(行列R0及びQ)を求めてタップ係数wを求めることになる。
具体的には、アンテナ#1,#2毎の自局コード逆拡散部11−1,12−1で求められたチャネル推定値に関して、前記のタイミング遅延回路52−1,52−2,複素乗算器53−1,55−1,55−2,加算器54−1,56−1,56−2,57−1〜57−3にて、既述のとおりに、タイミング差(i−j)となるチャネル推定値の一方を共役複素数として他方に乗算することを、チャネル推定値を求めたすべてのタイミング(同一及び異なる信号タイミング)について行ない、その結果を加算することで、自局についての相関行列R0を求める〔(自局)相関値算出過程〕。
即ち、アンテナ番号#r(r1,r2)、パス番号#mのチャネル推定値X(r,m)をとすれば、下記の(2.4)式により、図5に示したような、i行j列の相関行列Ri,j=R0を計算する。ただし、図4に示す受信環境の場合、X(1,1)=α1,X(1,2)=β1,X(2,1)=α2,X(2,2)=β2に相当する。
Figure 2008126284
一方、アンテナ#1,#2毎の他局コード逆拡散部11−2,12−2で求められたチャネル推定値に関しては、演算量削減のために、平均化部51−3,51−4,二乗回路52−3,52−4,複素乗算器55−3,加算器54−2,56−3,56−4,57−4,57−5にて、既述のとおりにタイミング差のない(同一信号タイミング)のチャネル推定値どうしを乗算する(同じアンテナ#1又は#2に関しては、二乗回路52−3,52−4にて二乗和をとることになる)、即ち、アンテナ番号#rに対して、パス番号#kのチャネル推定値Y(r,k)を用いて下記の(2.5)式により他局についての行列Qを計算する〔(他局)相関値算出過程〕。
Figure 2008126284
そして、上述のごとく計算された行列R0と行列Qと雑音推定部40で求められた雑音推定値ρ2Iとが加算器57−1〜57−5を通じて加算されることにより合成行列Rが求められ、行列演算部58に入力される。
これにより、行列演算部58は、当該合成行列Rと自局についてのチャネル推定値(自局コード逆拡散部11−1,12−1の逆拡散結果)とに基づいて、前記の(2.1)式を解くことによりタップ係数wを求め、FIRフィルタ部20の各タップ乗算器22へ与える(重み付け制御過程)。
以上のように、本実施形態によれば、イコライザ(FIRフィルタ部20)の重み付け加算制御(タップ係数wの算出)の過程で、自局についての相関行列R0(相関値)はすべての信号タイミングのチャネル推定値に基づいて求め、他局についての相関行列Q(相関値)は同一信号タイミングのチャネル推定値のみに基づいて求めるので、演算量を削減しつつ他局からの干渉波の影響を低減して受信特性を向上することができる。
例えば、本例の従来例1からの演算増加量は、1アンテナあたりのタップ数(合成係数の数)の2乗分の1に比例するので、BTS数=2、1アンテナあたりのタップ数=40とすると、本例の技術は、従来例1に対して約1.3%の演算量追加で実現することができる。なお、従来例2では2倍の演算量(100%増)が必要となる。
〔B〕第1変形例の説明
上述した実施形態では、他局についての相関行列Qを同一信号タイミングのチャネル推定値のみに基づいて算出しているが、他局であっても所定の電力閾値以上の信号が到来する他局(これを電力大の他局と称し、それ以外の他局を電力小の他局と称する)については、自局についての相関行列と同様に、すべての信号タイミングのチャネル推定値に基づいて相関行列を算出するようにしてもよい。
例えば、自局(サービングセル)以外に、電力大の他局#1及び電力小の他局#2からも信号が到来する場合の図3相当の構成を図7に示す。この図7に示す無線受信装置は、図3に示す構成に比して、アンテナ#1の受信信号を他局#1の共通パイロット信号の拡散コードで逆拡散してチャネル推定値を求めるコード逆拡散部11−3と、アンテナ#2の受信信号を他局#1の共通パイロット信号の拡散コードで逆拡散してチャネル推定値を求める他局コード逆拡散部12−3とをさらにそなえるとともに、自局相関行列算出ブロック50−1と同等の構成を有する他局相関行列算出ブロック50−3が電力大の他局#1用に付加され、相関行列Qを求める他局相関行列算出ブロック50−2が、電力小の他局#2に対応する点が異なる。
即ち、他局相関行列算出ブロック50−3は、自局相関行列算出ブロック50−1の構成要素と同様の、平均化部51−5,51−6と、タイミング遅延回路52−5,52−6と、複素乗算器53−2,55−4,55−5と、加算器54−3,56−5,56−6,57−6〜57−8とをそなえて構成される。
また、この場合、他局相関行列算出ブロック50−2において、他局コード逆拡散部11−2は、アンテナ#1の受信信号を他局#2の共通パイロット信号の拡散コードで逆拡散してチャネル推定値を求め、他局コード逆拡散部12−2は、アンテナ#2の受信信号を他局#2の共通パイロット信号の拡散コードで逆拡散してチャネル推定値を求めることになる。
上述のごとく構成された無線受信装置では、他局であっても、前記電力推定値部30で得られた電力推定値が所定の電力閾値以上の電力大の他局#1に関しては、他局相関行列算出ブロック50−3にて、既述の自局相関行列算出ブロック50−1と同様にして同一及び異なる信号タイミングのチャネル推定値に基づいて相関行列を求め、電力小の他局2に関しては、他局相関行列算出ブロック50−2にて、既述の実施形態と同様にして、信号タイミング差のないチャネル推定値のみに基づいて相関行列Qを求める。
そして、各相関行列算出ブロック50−1,50−2,50−3にて、自局及び2つの他局#1,#2についてそれぞれ求められた相関行列の合成行列Rに基づいて、行列演算部58にて、前記タップ係数wが前記(2.1)式により求められることになる。
このように、本変形例によれば、他局であっても、受信電力が大きく干渉量の多い他局については同一及び異なる信号タイミングのチャネル推定値に基づいてより精度の高い相関値計算を行なうので、既述の実施形態に比して、受信電力の大きい他局からの干渉成分を除去して、より受信特性を向上することが可能となる。
〔C〕第2変形例の説明
なお、他局が3つ以上存在する場合には、各基地局別に受信電力測定を行ない、電力の大きい順に予め決められた基地局数分については、自局についての相関行列R0と同等の相関行列を求め(つまり、同一及び異なる信号タイミングのチャネル推定値に基づいて相関値演算を行ない)、それ以外の他局については同一信号タイミングのチャネル推定値のみに基づいて相関行列Qを求めるようにすることもできる。
この場合は、例えば図8に示すように、電力推定部(電力測定手段)30に、他局#1〜#n別の他局電力測定部31−1〜31−nと、これらの他局電力測定部31−1〜31−nの各測定結果の上位m個の他局を選択する上位他局選択部32とをそなえ、その選択結果に応じて既述の自局相関行列算出ブロック50−1及び他局相関行列算出ブロック50−2に相当するブロックの動作数を制御するようにすればよい。
このようにすれば、他局が3つ以上存在する場合においても、受信電力の大きい他局からの干渉成分を除去して、より受信特性を向上することが可能となる。なお、前記基地局数mは、回路規模や特性等に基づいて予め決めておいてもよいし、適応的に変更してもよい。
〔D〕第3変形例の説明
また、他局が3つ以上存在する場合には、各基地局別に受信電力測定を行ない、所定の電力閾値以上の基地局については、自局についての相関行列R0と同等の相関行列を求め(つまり、同一及び異なる信号タイミングのチャネル推定値に基づいて相関値演算を行ない)、それ以外の他局については受信特性向上に寄与する割合が小さいので、消費電力の観点から同一信号タイミングのチャネル推定値に基づく相関行列Qの算出を行なうようにしてもよい。
この場合は、例えば図9に示すように、電力推定部(電力測定手段)30に、他局#1〜#n別の他局電力測定部31−1〜31−nと、これらの他局電力測定部31−1〜31−nの各測定結果が所定の電力閾値以上の他局を選択する閾値他局選択部33とをそなえ、その選択結果に応じて既述の自局相関行列算出ブロック50−1及び他局相関行列算出ブロック50−2に相当するブロックの動作数を制御するようにすればよい。
このようにすれば、上述した第2変形例と同様の作用効果が得られるほか、他局選択動作をより簡易化して高速化することができる。なお、前記所定の電力閾値は、受信特性、消費電力などを考慮して予め決めておいてもよいし、適応的に変更してもよい。
〔E〕第4変形例の説明
通常は、受信信号(信号成分+干渉成分)から信号成分を引き算することにより干渉成分の電力測定を行なうが、前記雑音推定部(雑音算出手段)40では、すべての基地局(自局及び他局)に関して電力(推定値)を求めることができるので、その場合、干渉量としては熱雑音を考慮すればよいことになる。
熱雑音の計算は、温度T,ボルツマン定数Kとして、以下の(2.6)式により求められる。
ρ2=KT …(2.6)
また、無線受信装置のNF(Noise Figure)を考慮して
ρ2=KT+NF …(2.7)
として求めることもできる。
したがって、図10に示すように、雑音推定部40は、(2.6)式又は(2.7)式により求めた値から前記雑音成分ρ2Iを求め、これを図3又は図7に示した加算器57−1に与えればよい。
以上詳述したように、本発明によれば、イコライザの重み付け加算制御(タップ係数算出)の過程で、自局についての相関行列R0(第1相関値)はすべての信号タイミングのチャネル推定値に基づいて求め、他局についての相関行列Q(第2相関値)は同一信号タイミングのチャネル推定値のみに基づいて求めるので、演算量を削減しつつ他局からの干渉波の影響を低減して受信特性を向上することができる。したがって、無線通信技術分野、特にイコライザによる受信信号の等化を行なう技術分野において極めて有用と考えられる。
したがって、図10に示すように、雑音推定部40は、(2.6)式又は(2.7)式により求めた値から前記雑音成分ρ2Iを求め、これを図3又は図7に示した加算器57−1に与えればよい。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
第1無線基地局から送信された信号と、第2無線基地局からの前記信号に対する干渉信号との相関に基づいて受信信号系列の重み付け加算が制御されることにより受信信号を等化するイコライザの制御装置であって、
前記第1無線基地局からの信号に基づいて、前記第1無線基地局についてのチャネル推定値を求め、前記第2無線基地局からの信号に基づいて、前記第2無線基地局についてのチャネル推定値を求めるチャネル推定手段と、
前記第1無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミング同士のチャネル推定値の演算結果に基づいて第1相関値を求めるとともに、前記第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第2相関値を求める相関値算出手段と、
前記相関値算出手段で求められた前記第1、第2相関値に基づいて前記イコライザでの前記重み付け加算を制御する重み付け制御手段と、
をそなえたことを特徴とする、イコライザの制御装置。
(付記2)
前記チャネル推定手段は、
前記第1無線基地局から送信されたパイロット信号に基づいて前記第1無線基地局についてのチャネル推定値を求める第1無線基地局チャネル推定部と、
前記第2無線基地局から送信されたパイロット信号に基づいて前記第2無線基地局についてのチャネル推定値を求める第2無線基地局チャネル推定部とをそなえ、
前記相関値算出手段は、
前記第1無線基地局チャネル推定部により求められたチャネル推定値の積により前記第1無線基地局についての前記第1相関値を求める第1無線基地局相関値算出部と、
前記第2無線基地局チャネル推定部により求められたチャネル推定値のうち同一信号タイミングのチャネル推定値の積により前記第2無線基地局についての前記第2相関値を求める第2無線基地局相関値算出部とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記1記載のイコライザの制御装置。
(付記3)
複数の前記第2無線基地局からの信号の受信電力をそれぞれ測定する電力測定手段をさらにそなえるとともに、
前記相関値算出部は、
前記受信電力が所定の電力閾値以上の第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミング同士のチャネル推定値の演算結果に基づいて第2相関値を求め、残りの第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第2相関値を求めるように構成されたことを特徴とする、付記1又は2に記載のイコライザの制御装置。
(付記4)
複数の前記第2無線基地局からの信号の受信電力をそれぞれ測定する電力測定手段をさらにそなえるとともに、
前記相関値算出部は、
前記受信電力の大きい順に所定数の第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミング同士のチャネル推定値の演算結果に基づいて第2相関値を求め、残りの第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第2相関値を求めるように構成されたことを特徴とする、付記1又は2に記載のイコライザの制御装置。
(付記5)
温度に基づく熱雑音を求める雑音算出手段をさらにそなえ、
前記重み付け制御手段は、
前記各相関値と前記雑音算出手段で求められた熱雑音とに基づいて前記重み付け加算を制御するように構成されたことを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載のイコライザの制御装置。
(付記6)
付記1〜5のいずれか1項に記載のイコライザの制御装置をそなえたことを特徴とする、無線端末。
(付記7)
第1無線基地局から送信された信号と、第2無線基地局からの前記信号に対する干渉信号との相関に基づいて受信信号系列の重み付け加算が制御されることにより受信信号を等化するイコライザの制御方法であって、
前記第1無線基地局からの信号に基づいて、前記第1無線基地局についてのチャネル推定値を求め、前記第2無線基地局からの信号に基づいて、前記第2無線基地局についてのチャネル推定値を求めるチャネル推定過程と、
前記第1無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第1相関値を求めるとともに、前記第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第2相関値を求める相関値算出過程と、
前記相関値算出過程で求められた前記第1、第2相関値に基づいて前記イコライザでの前記重み付け加算を制御する重み付け制御過程と、
を有することを特徴とする、イコライザの制御方法。
(付記8)
前記チャネル推定過程では、
前記第1無線基地局から送信されたパイロット信号に基づいて前記第1無線基地局についてのチャネル推定値を求めるとともに、前記第2無線基地局から送信されたパイロット信号に基づいて前記第2無線基地局についてのチャネル推定値を求め、
前記相関値算出過程では、
前記第1無線基地局についてのチャネル推定値の積により前記第1無線基地局についての前記第1相関値を求め、前記第2無線基地局についてのチャネル推定値のうち同一信号タイミングのチャネル推定値の積により前記第2無線基地局についての前記第2相関値を求めることを特徴とする、付記7記載のイコライザの制御方法。
(付記9)
複数の前記第2無線基地局からの信号の受信電力をそれぞれ測定し、
前記相関値算出過程では、
前記受信電力が所定の電力閾値以上の第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミング同士のチャネル推定値の演算結果に基づいて第2相関値を求め、残りの第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第2相関値を求めることを特徴とする、付記7又は8に記載のイコライザの制御方法。
(付記10)
複数の前記第2無線基地局からの信号の受信電力をそれぞれ測定し、
前記相関値算出過程では、
前記受信電力の大きい順に所定数の第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミング同士のチャネル推定値の演算結果に基づいて第2相関値を求め、残りの第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値に基づいて第2相関値を求めることを特徴とする、付記7又は8に記載のイコライザの制御方法。
(付記11)
温度に基づく熱雑音を求め、
前記重み付け制御過程では、
前記各相関値と前記熱雑音とに基づいて前記重み付け加算を制御することを特徴とする、付記7〜10のいずれか1項に記載のイコライザの制御方法。

Claims (11)

  1. 第1無線基地局から送信された信号と、第2無線基地局からの前記信号に対する干渉信号との相関に基づいて受信信号系列の重み付け加算が制御されることにより受信信号を等化するイコライザの制御装置であって、
    前記第1無線基地局からの信号に基づいて、前記第1無線基地局についてのチャネル推定値を求め、前記第2無線基地局からの信号に基づいて、前記第2無線基地局についてのチャネル推定値を求めるチャネル推定手段と、
    前記第1無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミング同士のチャネル推定値の演算結果に基づいて第1相関値を求めるとともに、前記第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第2相関値を求める相関値算出手段と、
    前記相関値算出手段で求められた前記第1、第2相関値に基づいて前記イコライザでの前記重み付け加算を制御する重み付け制御手段と、
    をそなえたことを特徴とする、イコライザの制御装置。
  2. 前記チャネル推定手段は、
    前記第1無線基地局から送信されたパイロット信号に基づいて前記第1無線基地局についてのチャネル推定値を求める第1無線基地局チャネル推定部と、
    前記第2無線基地局から送信されたパイロット信号に基づいて前記第2無線基地局についてのチャネル推定値を求める第2無線基地局チャネル推定部とをそなえ、
    前記相関値算出手段は、
    前記第1無線基地局チャネル推定部により求められたチャネル推定値の積により前記第1無線基地局についての前記第1相関値を求める第1無線基地局相関値算出部と、
    前記第2無線基地局チャネル推定部により求められたチャネル推定値のうち同一信号タイミングのチャネル推定値の積により前記第2無線基地局についての前記第2相関値を求める第2無線基地局相関値算出部とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1記載のイコライザの制御装置。
  3. 複数の前記第2無線基地局からの信号の受信電力をそれぞれ測定する電力測定手段をさらにそなえるとともに、
    前記相関値算出部は、
    前記受信電力が所定の電力閾値以上の第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミング同士のチャネル推定値の演算結果に基づいて第2相関値を求め、残りの第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第2相関値を求めるように構成されたことを特徴とする、請求項1又は2に記載のイコライザの制御装置。
  4. 複数の前記第2無線基地局からの信号の受信電力をそれぞれ測定する電力測定手段をさらにそなえるとともに、
    前記相関値算出部は、
    前記受信電力の大きい順に所定数の第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミング同士のチャネル推定値の演算結果に基づいて第2相関値を求め、残りの第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第2相関値を求めるように構成されたことを特徴とする、請求項1又は2に記載のイコライザの制御装置。
  5. 温度に基づく熱雑音を求める雑音算出手段をさらにそなえ、
    前記重み付け制御手段は、
    前記各相関値と前記雑音算出手段で求められた熱雑音とに基づいて前記重み付け加算を制御するように構成されたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のイコライザの制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のイコライザの制御装置をそなえたことを特徴とする、無線端末。
  7. 第1無線基地局から送信された信号と、第2無線基地局からの前記信号に対する干渉信号との相関に基づいて受信信号系列の重み付け加算が制御されることにより受信信号を等化するイコライザの制御方法であって、
    前記第1無線基地局からの信号に基づいて、前記第1無線基地局についてのチャネル推定値を求め、前記第2無線基地局からの信号に基づいて、前記第2無線基地局についてのチャネル推定値を求めるチャネル推定過程と、
    前記第1無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第1相関値を求めるとともに、前記第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第2相関値を求める相関値算出過程と、
    前記相関値算出過程で求められた前記第1、第2相関値に基づいて前記イコライザでの前記重み付け加算を制御する重み付け制御過程と、
    を有することを特徴とする、イコライザの制御方法。
  8. 前記チャネル推定過程では、
    前記第1無線基地局から送信されたパイロット信号に基づいて前記第1無線基地局についてのチャネル推定値を求めるとともに、前記第2無線基地局から送信されたパイロット信号に基づいて前記第2無線基地局についてのチャネル推定値を求め、
    前記相関値算出過程では、
    前記第1無線基地局についてのチャネル推定値の積により前記第1無線基地局についての前記第1相関値を求め、前記第2無線基地局についてのチャネル推定値のうち同一信号タイミングのチャネル推定値の積により前記第2無線基地局についての前記第2相関値を求めることを特徴とする、請求項7記載のイコライザの制御方法。
  9. 複数の前記第2無線基地局からの信号の受信電力をそれぞれ測定し、
    前記相関値算出過程では、
    前記受信電力が所定の電力閾値以上の第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミング同士のチャネル推定値の演算結果に基づいて第2相関値を求め、残りの第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果に基づいて第2相関値を求めることを特徴とする、請求項7又は8に記載のイコライザの制御方法。
  10. 複数の前記第2無線基地局からの信号の受信電力をそれぞれ測定し、
    前記相関値算出過程では、
    前記受信電力の大きい順に所定数の第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値同士の演算結果及び異なる信号タイミング同士のチャネル推定値の演算結果に基づいて第2相関値を求め、残りの第2無線基地局については、同一信号タイミングのチャネル推定値に基づいて第2相関値を求めることを特徴とする、請求項7又は8に記載のイコライザの制御方法。
  11. 温度に基づく熱雑音を求め、
    前記重み付け制御過程では、
    前記各相関値と前記熱雑音とに基づいて前記重み付け加算を制御することを特徴とする、請求項7〜10のいずれか1項に記載のイコライザの制御方法。
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