JP2007104502A - 伝送路等化装置、伝送路等化方法 - Google Patents

伝送路等化装置、伝送路等化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タイミングずれのある環境でも伝送路推定値を高い精度で算出可能な伝送路等化装置などを提供する。
【解決手段】第一の伝送路推定部21〜2Lはマルチパス信号から、パスサーチ部1のパスタイミングに従って複数の第一の伝送路推定値を求める。パスタイミング調整部5は、パスサーチ部1の検出パスのうち、サンプリングレート低減で消失するサンプルのタイミングを判定し、最も近い消失しないパス位置を出力して第二の伝送路推定部2L+1〜2L+Nに割り当てる。第一の伝送路推定値補正部6は、第一の伝送路推定値から伝送路相互のサイドローブ成分の漏れ込みを除去して第一の補正伝送路推定値を算出する。第二の伝送路推定値補正部16は、第一の補正伝送路推定値を用いて同一パス以外の伝送路からのサイドローブ成分の漏れ込みを求め、第二の伝送路推定値から引いて第二の伝送路推定値を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主にCDMA受信装置に用いられる、伝送路推定の精度を高めた伝送路等化装置および伝送路等化方法に関する。
DS−CDMA(Direct Sequence-Code Division Multiple Access)方式は、マルチセル環境において他セル干渉を効果的に抑圧することができる。これにより、DS−CDMA方式は、隣接セルで同一周波数を用いる、いわゆる1セル繰り返しの周波数配置を実現できるため、移動通信の無線アクセス方式として好適に用いられている。
また、CDMA方式では、逆拡散を行う際、伝送路のマルチパスを分離し、Rake合成することでパスダイバーシチ効果を得ることができる。
しかし、移動通信では、近年、音声通信に加え、データ通信のトラヒックが増加してきており、大容量化および高速化が望まれている。そして、大容量化および高速化を可能にするためマルチコードを用いた伝送が要求されている。ところが、CDMA方式においてマルチコード伝送を行うと、実効の拡散利得が小さくなり、マルチパス干渉を抑圧する効果が低下してしまうという問題がある。
そこで、伝送路の等化を行ってマルチコード間の直交性を回復してから逆拡散を行うことが検討されている。また、その等化方法として様々な方法が提案されており、サイドローブ除去を用いて伝送路推定を高精度に行う方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。また、等化器としては、線形等化器の他に周波数変換を用いる等化方法がある(例えば、非特許文献2参照)。等化器は計算量が大きいため消費電力を増大させる事が問題だが、等化する信号のサンプリングレートを削減することによって、計算量を下げることができる。
また、パス検出誤りによるパスタイミングのずれを補償する方法として、複数パスサンプル法がある(例えば、非特許文献3参照)。
図6は、従来の伝送路推定値補正装置を用いたCDMA受信装置の構成の1例を示すブロック図である。図6を参照すると、従来の伝送路推定値補正CDMA受信装置は、パスサーチ部101、伝送路推定部1021〜102L、等化部109を有している。
パスサーチ部101は、受信したCDMA信号に多重されているパイロット信号を用いて伝送路の遅延プロファイルを生成し、遅延プロファイルから受信レベルの大きい複数のパスを検出する。パスサーチ部101で検出されたパスは各伝送路推定部1021〜102Lに割り当てられる。
伝送路推定部1021〜102Lの各々は、パイロット逆拡散部103およびシンボル平均部104を有している。例えば、伝送路推定部1021はパイロット逆拡散部1031およびシンボル平均部1041を有し、伝送路推定部1022はパイロット逆拡散部1032およびシンボル平均部1042を有し、以下同様である。
パイロット逆拡散部1031〜103Lは、パスサーチ部101により割り当てられたパスのタイミングに基づいて、既知のパターンを信号に乗算し、CDMA信号内のパイロット信号を逆拡散する。
シンボル平均部1041〜104Lは、パイロット逆拡散部1031〜103Lからパス毎のパイロット逆拡散信号を受け、そのパイロット逆拡散信号を複数シンボルに渡って平均することによりパス毎の伝送路推定値を算出する。
サイドローブ相関行列生成部106は、各パス間のタイミング差から、サイドローブ成分の漏れ込み量を示す相関行列を生成する。
例えば、3つのパスが近接して存在する場合、サイドローブ相関行列Rは式(1)に示すものとなる。
Figure 2007104502
ここで、hRC(t)はロールオフフィルタのインパルス応答であり、式(2)で示される。
Figure 2007104502
ここでαはロールオフ率、TCはチップ周期である。
伝送路推定部1021〜102Lの出力である伝送路推定値
Figure 2007104502
は、サイドローブ相関行列Rの要素と実際の伝送路値hiとの積和であり、式(3)に示される。
Figure 2007104502
逆行列演算部107は、サイドローブ相関行列Rの逆行列を求める。
デコリレート演算部108は、式(4)により、Rの逆行列R-1の要素と伝送路推定値との積和を計算することにより、伝送路推定値の相互の漏れ込みを除去した実際の伝送路値hiを計算する。
Figure 2007104502
等化部109は、等化ウェイト計算部110および等化フィルタ111を有している。
等化ウェイト計算部110は、伝送路推定部1021〜102Lから各パスの伝送路推定値を受け、等化フィルタ111で用いるウェイトを計算する。ウェイトWの計算方法には様々なものがあり、例えば最小平均自乗誤差法(MMSE:Minimum Mean Square Error)を用いたものがある。MMSEを用いれば式(5)によりウェイトWを得ることができる。
Figure 2007104502
ここで、
Figure 2007104502
は、パス毎の伝送路推定値をパスタイミングに合わせて配置した伝送路行列であり、式(6)によって表される。
Figure 2007104502
また、上付き添字のHは共役転置行列であることを示す。σ2は雑音電力である。
等化フィルタ111は、等化ウェイト計算部110で計算されたウェイトWの中央行の行ベクトルをタップウェイトとして用いて信号の等化フィルタリングを行う。
図7は、等化フィルタ111の構成例を示す図である。図7を参照すると、等化フィルタ111は、FIR(Finite Impulse Response)フィルタであり、遅延器211〜21S-1、乗算器221〜22S、および加算器23で構成されている。
等化フィルタ111は、受信信号(CDMA信号)を遅延器211〜21S-1によりサンプル単位で遅延させて各タップの出力を得て、各タップの出力に対して乗算器221〜22Sでウェイトw0〜wS-1を乗算し、各乗算器221〜22Sの出力を加算器23で加算する。
松本,吉田,後川,"HSDPA端末用MMSEチップ等化器における高精度チャネル分離法の検討"信学全大B−5−120,2005年3月. D.Falconer et al.,"Frequency Domain Equalization for Single-Carrier Broadband Wireless System" IEEE Commun.Mag., vol.40, no.4, pp.58-66, Apr. 2002 松本,Thanh,吉田,Vasic,後川,"HSDPAにおけるブラインド雑音推定を用いたMMSE制御型チップ等化器"信学ソ大B−5−30,2004年9月.
等化器は計算量が大きいため消費電力を増大させる事が問題だが、等化する信号のサンプリングレートを削減することによって、計算量を下げることができる。一方、パス検出誤りや、信号のサンプリングレート低減によってパスタイミングがずれると、従来の伝送路推定値補正方法では、伝送路推定特性が大きく劣化する。また、パス検出誤りによるパスタイミングのずれを補償する方法として、複数パスサンプル法があるが、複数パスサンプル法と伝送路推定値補正法の併用については工夫が必要になる。
そこで上記事情を鑑みて、本発明の目的は、伝送路推定値を高い精度で算出可能な伝送路推定装置、およびその装置で使用される伝送路等化方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の伝送路等化装置は、マルチパスの伝送路を推定し等化する伝送路等化装置であって、マルチパスで到達する信号からパスタイミングを検出するパスサーチ部と、データのサンプリングレートを低減するデシメーション部と、前記パスタイミングがデシメーション後に消失するサンプルのタイミングかどうかを判定し、消失するサンプルのタイミングの場合は消失しない近くの調整タイミングを出力するパスタイミング調整部と、前記パスタイミングおよび前記調整タイミングに対応する複数の伝送路の第一および第二の伝送路推定値を求める第一および第二の伝送路推定部と、前記第一の伝送路推定部で求められた前記パスタイミングにおける第一の伝送路推定値から、前記伝送路相互のサイドローブ成分の漏れ込みを除去して、前記第一の伝送路推定値を補正する第一の伝送路推定値補正部と、また、前記第一の補正伝送路推定値から、同一パス以外の検出パスのサイドローブ成分の漏れ込みを算出し、前記調整タイミングにおける第二の伝送路推定値から減算することによって補正する第二の伝送路推定値補正部を有している。
したがって、本発明によれば、サンプリングレート低減によってパスタイミングのサンプリングが消失する場合にも、第一の伝送路推定値補正部がパスタイミングにおいて第一の伝送路推定部が求めた第一の各伝送路推定値より、伝送路間相互のサイドローブ成分の漏れ込みを除去し、また、第二の伝送路推定値補正部が前記第一の補正伝送路推定値を用いて第二の伝送路推定値から同一パス以外のサイドローブ成分の漏れ込みを除去するように機能する。
また、前記第一の伝送路推定値補正部において、前記第一の伝送路推定部で得られた複数の前記パスタイミングの前記伝送路推定値と前記複数の伝送路相互のタイミング差とを用いて、前記伝送路推定値から前記伝送路相互の前記サイドローブ成分の漏れ込みを繰り返し除去して値を求めることとしてもよい。
ここで、前記第一および第二の伝送路推定部において、前記パスタイミングおよび前記調整タイミングにおいて、既知のパターンを受信信号に乗算して逆拡散するパイロット逆拡散部と、その結果を平均する平均部を有することとしてもよい。
また、前記第一の伝送路推定値補正部において、前記複数の伝送路相互のタイミング差から前記サイドローブ成分の漏れ込みを示す相関行列を生成するサイドローブ相関行列生成部と、前記サイドローブ相関行列生成部で生成された前記相関行列の逆行列を求める逆行列演算部と、前記逆行列演算部で得られた前記逆行列と前記伝送路推定部で得られた前記伝送路推定値の積和を演算することにより前記第一の伝送路推定値から前記サイドローブ成分の漏れ込みを除去するデコリレート演算部とを有することとしてもよい。
また、第二の伝送路推定値補正部において、前記パスタイミングおよび前記調整タイミングによる相互のタイミング差から、前記第一の補正伝送路推定値によって前記サイドローブ成分の漏れ込み量を算出し、同一伝送路以外のサイドローブ成分を前記第二の伝送路推定値から減算して除去することとしてもよい。
本発明によれば、各伝送路推定値から伝送路間相互のサイドローブ成分の漏れ込みを除去する高精度伝送路推定を行うので、データサンプリングレートの低減またはパス検出誤りによって生じる伝送路推定値のパスタイミング位置ずれによる劣化を低減できる。なお、本発明は特にCDMA受信装置に用いられる伝送路推定装置に関するものであるが、帯域制限を用いる他の通信方式の受信装置でも同様の効果があることは言うまでもない。
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による伝送路等化装置を示すブロック図である。図1を参照すると、この実施形態の伝送路等化装置は、パスサーチ部1、第一および第二の伝送路推定部21〜2L、2L+1〜2L+N、第一の伝送路推定値補正部6、第二の伝送路推定値補正部16および等化部11などを有している。
パスサーチ部1は、CDMA受信信号に多重されたパイロット信号を用いて伝送路の遅延プロファイルを生成し、遅延プロファイルから受信レベルの大きい複数のパスを検出する。
第一および第二の伝送路推定部21〜2L+Nの各々は、パイロット逆拡散部3およびシンボル平均部4を有している。例えば、伝送路推定部21はパイロット逆拡散部31およびシンボル平均部41を有し、伝送路推定部22はパイロット逆拡散部32およびシンボル平均部42を有し、以下同様である。
パイロット逆拡散部31〜3L+Nは、パスサーチ部1により割り当てられたパスのタイミングに基づいて、既知のパターンを信号に乗算し、CDMA信号内のパイロット信号を逆拡散する。
シンボル平均部41〜4L+Nは、パイロット逆拡散部31〜3L+Nからパス毎のパイロット逆拡散信号を受け、そのパイロット逆拡散信号を複数シンボルに渡って平均することによりパス毎の伝送路推定値を算出する。
パスタイミング調整部5は、パスサーチ部1で検出された複数のパスタイミングが、デシメーション部14によって消失するサンプルのタイミングかどうかを判定し、パスタイミングが消失する場合は、最も近い消失しないタイミングを追加して第二の伝送路推定部2L〜2L+Nに割り当てる。
図2は、フィルターのインパルス応答とマルチパスとサンプリングの関係の一例を示す模式図である。
(a)にはデシメーション前のタイミングを白丸で示し、サンプリングレートを1/2にしたデシメーション後のタイミングを黒丸で示す。パスサーチ部1の検出タイミングτ0、τ1、τ2のうち、τ1、τ2はデシメーション後にサンプルが消失するタイミングである。そのため、パスタイミング調整部5は、(b)に示すように、消失しない近くのサンプルタイミングτ'1、τ'2を設定する。
デシメーション部14は、入力サンプリングレートに対し、等化フィルタ13の動作レートを低減するためにデータを間引いてサンプリングレートを低減する。
第一の伝送路推定値補正部6は、サイドローブ相関行列生成部7、逆行列演算部8、デコリレート演算部9を有している。
サイドローブ相関行列生成部7は、検出パス間のタイミング差から、サイドローブ成分の漏れ込み量を示す相関行列を生成する。
逆行列演算部8は、サイドローブ相関行列Rの逆行列を求める。デコリレート演算部9は、Rの逆行列R-1の要素と第一の伝送路推定値
Figure 2007104502
との積和を計算することにより、第一の伝送路推定値の相互の漏れ込みを除去した第一の補正伝送路推定値hiを計算する。
第二の伝送路推定値補正部16は、サイドローブ引き算部10を有している。
サイドローブ引き算部10は、追加タイミングτ'1、τ'2の第二の伝送路推定値
Figure 2007104502
から、同一パス以外のパスのサイドローブの影響を差し引き、補正する。第二の補正伝送路推定値h'1、h'2は、式(7)で算出される。
Figure 2007104502
また、等化部11の等化ウェイト計算部12は、第一および第二の補正伝送路推定値からデシメーション部で消失しないタイミングの補正伝送路推定値h0、h'1、h'2を選択し、デシメーションされたサンプリングに合わせて行列配置し、ウェイト計算を行い、等化フィルタ13に係数としてセットする。等化ウェイト計算部12で用いる伝送路行列は、式(8)のようになる。
Figure 2007104502
デシメーション部14で間引かれた信号を、等化フィルタ13によって等化し、マルチパスの影響を除去する。
図3は、本発明の第2の実施形態による伝送路等化装置を示すブロック図である。図3を参照すると、この実施形態の伝送路等化装置は、パスサーチ部1、第一および第二の伝送路推定部21〜2L、2L+1〜2L+M、第一の伝送路推定値補正部6、第二の伝送路推定値補正部16、および等化部11などを有している。
パスサーチ部1、第一および第二の伝送路推定部21〜2L+M、サイドローブ相関行列生成部7、逆行列演算部8、デコリレート演算部9、サイドローブ引き算部10および等化フィルタ13は、図1に示した第1の実施形態と同様のものである。
隣接タイミング追加部15は、複数パスサンプル法に従ってパスタイミングの近接タイミングを付加する。例えばパスサンプル数Nps=3の場合、1つのパスに対して各々3つの伝送路推定値をウェイト計算に用いるため、パス毎に2つのタイミングが付加される。第二の伝送路推定部2L+1〜2L+Mは、付加タイミングτ'0-、τ'0+、τ'1-、τ'1+、τ'2-、τ'2+で伝送路推定を行った第二の伝送路推定値
Figure 2007104502
を算出する。
サイドローブ引き算部10は、第二の伝送路推定値から、その同一パス以外の第一の補正伝送路推定値を用いて他パスのサイドローブの影響を減算する。式(9)によって、第二の補正伝送路推定値を出力する。
Figure 2007104502
図4はパスタイミングと複数パスサンプル法の関係の一例を示す模式図である。(a)に示すように、第一パスのサイドローブの影響は、第一の伝送路推定値と同様に第二の伝送路推定値に漏れ込む。このとき、ウェイト計算部で用いる伝送路行列は、式(10)のようになる。
Figure 2007104502
図5は、本発明の第3の実施形態による伝送路等化装置を示すブロック図である。図5を参照すると、この実施形態の伝送路等化装置は、パスサーチ部1、第一および第二の伝送路推定部21〜2L、2L+1〜2L+M+N、第一の伝送路推定値補正部6、第二の伝送路推定値補正部16、および等化部11などを有している。
パスサーチ部1、第一および第二の伝送路推定部21〜2L、2L+1〜2L+M+N、サイドローブ相関行列生成部7、逆行列演算部8、デコリレート演算部9、サイドローブ引き算部10、デシメーション部14、パスタイミング調整部5および等化フィルタ13は、図1に示した第1の実施形態と同様のものである。また、隣接タイミング追加部15は、図3に示した第2の実施形態と同様のものである。
図2を用いてこの実施形態における、フィルターのインパルス応答とマルチパスとサンプリングの関係の一例について説明する。
パスタイミング調整部5は、デシメーション部14によって消失するサンプルのタイミングであるτ1、τ2に対して近くの消失しないタイミングであるτ'1、τ'2を出力する(図2(b))。隣接タイミング追加部15は、パスサーチ部1からのτ0とパスタイミング調整部5からのτ'1、τ'2に対して、デシメーション後のタイミングにおいて近接するタイミングτ0-、τ0+、τ'1+、τ'2+を追加する(図2(c))。ここで、τ0+とτ'1-、τ'1+とτ'2-は同一タイミングになるため、τ'1-、τ'2-は削除した。
第二の伝送路推定部2L〜2L+M+Nは、調整および追加タイミングにおける伝送路推定を行い、伝送路推定値
Figure 2007104502
を算出する。
隣接タイミング追加部15は、複数パスサンプル法に従ってパスタイミングの近接タイミングを付加する。例えばパスサンプル数Nps=3の場合、1つのパスに対して各々3つの伝送路推定値をウェイト計算に用いるため、パス毎に2つのタイミングが付加される。第二の伝送路推定部2L+1〜2L+Mは、付加タイミングτ'0-、τ'0+、τ'1-、τ'1+、τ'2-、τ'2+で伝送路推定を行った第二の伝送路推定値
Figure 2007104502
を出力する。
サイドローブ引き算部10は、第二の伝送路推定値から、その同一パス以外の第一の補正伝送路推定値を用いて他パスのサイドローブの影響を減算する。式(11)によって、第二の補正伝送路推定値を出力する。
Figure 2007104502
また、等化部11の等化ウェイト計算部12は、第一および第二の補正伝送路推定値からデシメーション部で消失しないタイミングの補正伝送路推定値
Figure 2007104502
を選択し、デシメーションされたサンプリングに合わせて行列配置し、ウェイト計算を行い、等化フィルタ13に係数としてセットする。等化ウェイト計算部12で用いる伝送路行列は、式(12)のようになる。
Figure 2007104502
デシメーション部14で間引かれた信号を、等化フィルタ13によって等化し、マルチパスの影響を除去する。
以上の説明により、上記各実施形態を実施することにより、各伝送路推定値から伝送路間相互のサイドローブ成分の漏れ込みを除去する高精度伝送路推定を行うので、データサンプリングレートの低減またはパス検出誤りによって生じる伝送路推定値のパスタイミング位置ずれによる劣化を低減できるという効果を奏する。
なお、本実施形態において、等化部11はウェイト計算、等化フィルタリングを時間領域の信号処理として行ったが、これに限定されるものではない。例えば、等化部11は、ウェイト計算および等化フィルタリングを周波数領域の信号処理として行ってもよく、その場合でも本実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、送受信アンテナが各1本ずつであることを想定した伝送路等化装置を例示したが、この構成に限定されるものではない。他の例として、送受信アンテナのそれぞれが複数ある、MIMO(Multiple Input Multiple Output)方式においても本発明は適用できる。
また、本実施形態のCDMA受信装置は、CDMA移動通信システムにおいて基地局無線装置および移動局無線装置のどちらにも適用できる。
本発明の伝送路等化装置を搭載したCDMA受信装置などの開発が望まれる。
本発明の第1の実施形態による伝送路等化装置を示すブロック図である。 フィルターのインパルス応答とマルチパスとサンプリングの関係の一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態による伝送路等化装置を示すブロック図である。 パスタイミングと複数パスサンプル法の関係の一例を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態による伝送路等化装置を示すブロック図である。 従来の伝送路推定値補正装置を用いたCDMA受信装置の構成の1例を示すブロック図である。 等化フィルタ111の構成例を示す図である。
符号の説明
1 パスサーチ部
i (第一または第二の)伝送路推定部
i パイロット逆拡散部
i シンボル平均部
5 パスタイミング調整部
6 第一の伝送路推定値補正部
7 サイドローブ相関行列生成部
8 逆行列演算部
9 デコリレート演算部
10 サイドローブ引き算部
11 等化部
12 等化ウェイト計算部
13 等化フィルタ
14 デシメーション部
15 隣接タイミング追加部
16 第二の伝送路推定値補正部

Claims (15)

  1. マルチパスの伝送路からの受信信号を等化する伝送路等化装置であって、
    前記受信信号からマルチパスのパスタイミングを検出するパスサーチ部と、
    前記パスタイミングにおける第一の伝送路推定値を求める第一の伝送路推定部と、
    前記第一の伝送路推定部で求めた前記第一の伝送路推定値から、前記伝送路相互のサイドローブ成分の漏れ込みを除去して、前記第一の伝送路推定値を補正する第一の伝送路推定値補正部と、
    前記パスタイミングが等化部のサンプルレートにおいて消失するタイミングかどうかを判定し、消失するタイミングの場合は、近くの消失しないサンプルの調整タイミングを出力するパスタイミング調整部と、
    前記調整タイミングにおける伝送路を推定し、第二の伝送路推定値を求める第二の伝送路推定部と、
    前記第二の伝送路推定部で求めた前記第二の伝送路推定値から、前記伝送路相互のサイドローブ成分の漏れ込みを除去して、前記第二の伝送路推定値を補正する第二の伝送路推定値補正部と、
    前記パスサーチ部への受信信号をデシメートして前記等化部への入力信号のサンプルレートを低減するデシメーション部と、
    前記第一および第二の伝送路補正値を用いて等化ウェイトを計算し、前記受信信号を等化する前記等化部を有する伝送路等化装置。
  2. 前記第一および第二の伝送路推定部は、
    前記パスタイミングおよび前記調整タイミングにおいて、既知のパターンを受信信号に乗算して逆拡散するパイロット逆拡散部と、その結果を平均する平均部を有する請求項1に記載の伝送路等化装置。
  3. 前記第一の伝送路推定値補正部は、
    前記パスタイミングによる伝送路相互のタイミング差から前記伝送路相互の前記サイドローブ成分の漏れ込み量を示す相関行列を生成するサイドローブ相関行列生成部と、
    前記サイドローブ相関行列生成部で生成された前記相関行列の逆行列を求める逆行列演算部と、
    前記逆行列演算部で得られた前記逆行列と前記第一の伝送路推定部で得られた前記伝送路推定値の積和を演算することにより前記第一の伝送路推定値から前記サイドローブ成分の漏れ込みを除去するデコリレート演算部とを有する請求項2に記載の伝送路等化装置。
  4. 前記第二の伝送路推定値補正部は、
    前記パスタイミングおよび前記調整タイミングによる相互のタイミング差から、前記第一の補正伝送路推定値によって前記サイドローブ成分の漏れ込み量を算出し、同一伝送路以外のサイドローブ成分を前記第二の伝送路推定値から減算して除去する機能を有する請求項3に記載の伝送路等化装置。
  5. マルチパスの伝送路からの受信信号を等化する伝送路等化装置であって、
    前記受信信号からマルチパスのパスタイミングを検出するパスサーチ部と、
    前記パスタイミングにおける第一の伝送路推定値を求める第一の伝送路推定部と、
    前記第一の伝送路推定部で求めた前記第一の伝送路推定値から、前記伝送路相互のサイドローブ成分の漏れ込みを除去して、前記第一の伝送路推定値を補正する第一の伝送路推定値補正部と、
    前記パスタイミングに近接する複数の追加タイミングを出力する隣接タイミング追加部と、
    前記追加タイミングにおける伝送路を推定し、第二の伝送路推定値を求める第二の伝送路推定部と、
    前記第二の伝送路推定部で求めた前記第二の伝送路推定値から、前記伝送路相互のサイドローブ成分の漏れ込みを除去して、前記第二の伝送路推定値を補正する第二の伝送路推定値補正部と、
    前記第一および第二の伝送路補正値を用いて等化ウェイトを計算し、受信信号を等化する等化部を有する伝送路等化装置。
  6. 前記第一および第二の伝送路推定部は、
    前記パスタイミングおよび前記追加タイミングにおいて、既知のパターンを受信信号に乗算して逆拡散するパイロット逆拡散部と、その結果を平均する平均部を有する請求項5に記載の伝送路等化装置。
  7. 前記第一の伝送路推定値補正部は、
    前記パスタイミングによる伝送路相互のタイミング差から前記伝送路相互の前記サイドローブ成分の漏れ込み量を示す相関行列を生成するサイドローブ相関行列生成部と、
    前記サイドローブ相関行列生成部で生成された前記相関行列の逆行列を求める逆行列演算部と、
    前記逆行列演算部で得られた前記逆行列と前記第一の伝送路推定部で得られた前記伝送路推定値の積和を演算することにより前記第一の伝送路推定値から前記サイドローブ成分の漏れ込みを除去するデコリレート演算部とを有する請求項6に記載の伝送路等化装置。
  8. 前記第二の伝送路推定値補正部は、
    前記パスタイミングおよび前記追加タイミングによる相互のタイミング差から、前記第一の補正伝送路推定値によって前記サイドローブ成分の漏れ込み量を算出し、同一伝送路以外のサイドローブ成分を前記第二の伝送路推定値から減算して除去する機能を有する請求項7に記載の伝送路等化装置。
  9. 前記パスタイミングに近接する複数の追加タイミングを出力する隣接タイミング追加部を有し、
    前記第二の伝送路推定部は前記調整タイミングに加え、前記追加タイミングにおける伝送路を推定し、前記第二の伝送路推定値を求めることを特徴とする請求項1に記載の伝送路等化装置。
  10. 前記第一および第二の伝送路推定部は、
    前記パスタイミングおよび前記調整タイミングおよび前記追加タイミングにおいて、既知のパターンを受信信号に乗算して逆拡散するパイロット乗算部と、その結果を平均する平均部を有する請求項9に記載の伝送路等化装置。
  11. 前記第一の伝送路推定値補正部は、
    前記パスタイミングによる伝送路相互のタイミング差から前記伝送路相互の前記サイドローブ成分の漏れ込み量を示す相関行列を生成するサイドローブ相関行列生成部と、
    前記サイドローブ相関行列生成部で生成された前記相関行列の逆行列を求める逆行列演算部と、
    前記逆行列演算部で得られた前記逆行列と前記第一の伝送路推定部で得られた前記伝送路推定値の積和を演算することにより前記第一の伝送路推定値から前記サイドローブ成分の漏れ込みを除去するデコリレート演算部とを有する請求項10に記載の伝送路等化装置。
  12. 前記第二の伝送路推定値補正部は、
    前記パスタイミングおよび前記調整タイミングおよび前記追加タイミングによる相互のタイミング差から、前記第一の補正伝送路推定値によって前記サイドローブ成分の漏れ込み量を算出し、同一伝送路以外のサイドローブ成分を前記第二の伝送路推定値から減算して除去する機能を有する請求項11に記載の伝送路等化装置。
  13. マルチパスの伝送路からの受信信号を等化する伝送路等化装置における伝送路等化方法であって、
    前記受信信号からマルチパスのパスタイミングを検出するパスサーチ工程と、
    前記パスタイミングに対応する第一の伝送路推定値を求める第一の伝送路推定工程と、
    前記第一の伝送路推定工程で求められた前記第一の伝送路推定値から、前記伝送路相互のサイドローブ成分の漏れ込みを除去して、前記第一の伝送路推定値を補正する第一の伝送路推定値補正工程と、
    前記パスタイミングが等化工程のサンプルレートにおいて消失するサンプルのタイミングかどうかを判定し、消失するタイミングの場合は、近くの消失しないサンプルの調整タイミングを出力するパスタイミング調整工程と、
    前記調整タイミングの伝送路を推定し、第二の伝送路推定値を求める第二の伝送路推定工程と、
    前記第二の伝送路推定工程で求められた前記第二の伝送路推定値から、前記伝送路相互のサイドローブ成分の漏れ込みを除去して、前記第二の伝送路推定値を補正する第二の伝送路推定値補正工程と、
    前記パスサーチ工程への受信信号をデシメートして前記等化工程への入力信号のサンプルレートを低減するデシメーション工程と、
    前記第一および第二の伝送路補正値を用いて等化ウェイトを計算し、前記受信信号を等化する前記等化工程を有する伝送路等化方法。
  14. マルチパスの伝送路からの受信信号を等化する伝送路等化装置における伝送路等化方法であって、
    前記受信信号からマルチパスのパスタイミングを検出するパスサーチ工程と、
    前記パスタイミングに対応する第一の伝送路推定値を求める第一の伝送路推定工程と、
    前記第一の伝送路推定工程で求められた前記第一の伝送路推定値から、前記伝送路相互のサイドローブ成分の漏れ込みを除去して、前記第一の伝送路推定値を補正する第一の伝送路推定値補正工程と、
    前記パスタイミングに近接する複数の追加タイミングを出力する隣接タイミング追加工程と、
    前記追加タイミングにおける伝送路を推定し、第二の伝送路推定値を求める第二の伝送路推定工程と、
    前記第二の伝送路推定工程で求められた前記第二の伝送路推定値から、前記伝送路相互のサイドローブ成分の漏れ込みを除去して、前記第二の伝送路推定値を補正する第二の伝送路推定値補正工程と、
    前記第一および第二の伝送路補正値を用いて等化ウェイトを計算し、受信信号を等化する等化工程を有する伝送路等化方法。
  15. 前記パスタイミングに近接する複数の追加タイミングを出力する隣接タイミング追加工程を有し、
    前記第二の伝送路推定工程において、前記調整タイミングに加え、前記追加タイミングにおける伝送路を推定し、前記第二の伝送路推定値を求めることを特徴とする請求項13に記載の伝送路等化方法。
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