JP6213137B2 - 移動局、及び受信品質測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動局、及び受信品質測定方法に関する。
近年、無線通信技術の発達に伴い、LTE(Long Term Evolution)を更に高性能化させた規格であるLTE−Advancedが開発されつつある。LTE−Advancedでは、大きなエリアをカバーするマクロセルと、小さなエリアをカバーするフェムトセルとが同一周波数で混在するHetNet(Heterogeneous Network)が想定されている。図8は、HetNetのセル構成を示す図である。図8に示す様に、HetNetでは、大きなエリアをカバーするマクロセルC11内に、小さなエリアをカバーする同一周波数帯域のフェムトセルC12、C13が、複数存在する。LTE−Advancedでは、基地局から移動局へのDL(DownLink)通信にOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が用いられるが、移動局がフェムトセルにおいて信号を受信する場合、マクロセルからの干渉により、受信品質が低下してしまうことがある。
そこで、セル間の干渉を低減するための技術として、eICIC(enhanced Inter-Cell Interference Coordination)と呼ばれる技術が導入されている。eICICでは、マクロセルとフェムトセルとが協調して、マクロセルからの送信信号を構成する複数のサブフレームの内、一部のサブフレームにおいてデータ信号の送信を停止することで、マクロセルからフェムトセルへの干渉を低減する。データ信号の送信が停止されるサブフレームはABS(Almost Blank Subframe)と呼ばれ、これにより、フェムトセルに接続する移動局の受信品質は、改善する。
しかしながら、eICICでは、フェムトセルに接続する移動局以外の移動局は、ABSにおいてマクロセルからのデータ信号を受信することができない。そこで、LTE−AdvancedのRelease-11以降では、マクロセルが、ABSにおいてデータ信号の送信を完全に停止するのではなく、通常よりも小さな電力で信号を送信する技術が提案されている。この技術は、FeICIC(Further-enhanced Inter-Cell Interference Coordination)と呼ばれ、FeICICにより、マクロセルに接続する移動局の通信が、他の移動局とフェムトセルとの通信により、妨げられることがない。
FeICICによりセル間干渉は低減されるが、ABSを用いた干渉制御においても、サブフレーム内のCRS(Cell-specific Reference Signal)は、通常通り送信される。CRSは、基地局を識別する信号であり、CRSの配置は、各基地局の形成するセルのIDによって異なる。このため、通常はCRS間に干渉は発生しない。ところが、CRSはサブフレーム内の数シンボルにおいて6SC(Sub Carrier)間隔で配置されることから、セルIDを6で除算した余りが同じ値となるセル間では、CRSが同じ位置にマッピングされるため、干渉が発生してしまう。その結果、CRSの受信品質が低下する。
受信品質を示す指標の一つとしてRSRP(Reference Signal Received Power)があるが、RSRPは、CRSの平均受信信号電力であるため、CRSを用いて測定される。このため、上述したCRSの受信品質の低下は、RSRPの測定精度の低下を招く。CRSの受信品質を向上する技術としては、例えば、CRS−IC(Interference Cancellation)がある。CRS−ICは、移動局の受信信号から、与干渉セル(以下、単に「干渉セル」と記す。)のCRSをキャンセルし、干渉成分を含まない信号を得ることで、CRSの受信品質を改善することができる。このCRS−ICを用いると、RSRPの測定精度の低下を抑制することも可能となる。
3GPP LTE仕様書 TS36.211 v.11.3.0. 3GPP LTE仕様書 TS36.214 v.11.1.0. 3GPP LTE仕様書 TS36.300 v.11.6.0. "Macro-Femto Inter-Cell Interference Mitigation for 3GPP LTE-A Downlink," M.Huang and W.Xu, WCNC 2012 Workshop on Broadband Femtocell Technologies.
しかしながら、上述したCRS−ICを用いたRSRPの測定方法によっても、正確なRSRPを測定することは困難である。なぜなら、移動局は、RSRPを測定する際、受信信号の信号成分から、干渉セルの信号のレプリカを減算するが、この時に、測定対象セルの信号成分の一部も減算してしまうことがある。これにより、本来測定対象となるRSRPの一部が、測定対象から除外されることとなり、RSRPが実際の値(以下、「理想値」と記す。)よりも小さく算出されてしまう。その結果、RSRPの測定精度が低下する場合がある。
一方、3GPP(3rd Generation Partnership Project)におけるRSRPの規定では、AWGN(Additive White Gaussian Noise)の伝搬環境において、上記理想値に対して一定の範囲内に、RSRP測定値の90%以上が含まれることが要求される。CRS−ICを用いてRSRPを測定しても、RSRPが理想値より小さく算出される傾向があると、この規定を満たすことができない場合があり、問題となる。
また、CRS−ICを用いた従来のRSRP測定方法では、本来測定されるべきRSRPの一部が、測定対象から除外されるため、実際よりも低い値のRSRPが、移動局から基地局に報告されることとなる。これにより、本来不要なタイミングでハンドオーバが実行される、あるいは、ハンドオーバが高頻度となり接続先のバタつきが発生する等、ハンドオーバが適切に行われないといった問題が生じる。その結果、移動局において、受信品質が低下したり、基地局との接続が不安定となる。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、受信品質の測定精度を向上することのできる移動局、及び受信品質測定方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本願の開示する移動局は、一つの態様において、算出部と調整部と推定部と測定部とを有する。前記算出部は、干渉セルのチャネル推定に用いる重み行列を算出する。前記調整部は、前記算出部により算出された重み行列の各成分の内、対角成分が、該対角成分以外の成分よりも小さい値となる様に、前記各成分の値を調整する。前記推定部は、前記調整部により前記各成分の値が調整された重み行列を用いて、前記チャネル推定の値に含まれる雑音成分を抑制し、前記干渉セルのチャネル推定を行う。前記測定部は、前記推定部によるチャネル推定結果に基づき、前記干渉セルの信号を受信信号からキャンセルした信号に対して、測定対象セルの受信品質を測定する。
本願の開示する移動局の一つの態様によれば、受信品質の測定精度を向上することができる。
図1は、実施例1に係る移動局の機能的構成を示すブロック図である。 図2は、サブキャリアと重み係数との関係を示す図である。 図3は、移動局のハードウェア構成を示すブロック図である。 図4は、実施例2に係る移動局の機能的構成を示すブロック図である。 図5Aは、移動局の静止時におけるRSRP測定値の確率分布を示す図である。 図5Bは、X=2.5[dB]とした場合の精度規定内確率を示す図である。 図6は、実施例1の変形例1に係る移動局の機能的構成を示すブロック図である。 図7は、実施例2の変形例2に係る移動局の機能的構成を示すブロック図である。 図8は、HetNetのセル構成を示す図である。
以下に、本願の開示する移動局、及び受信品質測定方法の実施例を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する移動局、及び受信品質測定方法が限定されるものではない。
以下、本願の開示する一実施例に係る移動局の構成を説明する。図1は、実施例1に係る移動局10の機能的構成を示すブロック図である。図1に示す様に、移動局10は、パイロットパターン生成・キャンセル部11と、干渉セルチャネル推定部12と、チャネル推定重み行列算出部13と、干渉セルレプリカ生成部14と、受信信号算出部15と、RSRP測定部16と、重み行列調整部17とを有する。これら各構成部分は、一方向又は双方向に、信号やデータの入出力が可能な様に接続されている。
パイロットパターン生成・キャンセル部11は、干渉セルC1の補助情報(例えば、セルID、送信アンテナ数等)を用いて、干渉セルC1のCRS(パイロットパターン)行列Xを生成すると共に、受信信号ベクトルyに、上記行列Xのエルミート転置行列を乗算する。かかる処理は、Zero-Forcing処理である。この処理に、雑音成分を抑圧する効果はない。
干渉セルチャネル推定部12は、Zero-Forcing後のチャネル推定値の雑音成分を抑圧することで、より精度の高いチャネル推定値を求める。以下に詳述する。
干渉セルC1のチャネル推定の技術として、複数のサブキャリアのZero-Forcing後のチャネル推定値を重み付け平均する方法がある。ここで、N個のサブキャリアのZero-Forcing後のチャネル推定値を下記数式(1)とする。また、サブキャリア#1の重み付け平均化後のチャネル推定値を求めるために、N個のサブキャリアのZero-Forcing後のチャネル推定値に乗算する重み係数を下記数式(2)とする。
Figure 0006213137
Figure 0006213137
ここで、図2は、サブキャリアと重み係数との関係を示す図であり、サブキャリア#1の重み付け平均化後のチャネル推定値を求める様子を表している。図2に示す様に、パイロットパターン生成・キャンセル部11は、Zero-Forcing後のチャネル推定値の各々に対し、サブキャリアN個分の重み係数を乗算し、各乗算結果を加算することで、雑音成分の抑圧を図る。
サブキャリア#kの重み付け平均化後のチャネル推定値は、下記数式(3)により表される。
Figure 0006213137
例えば、サブキャリア#1の重み付け平均化後のチャネル推定値は、下記数式(4)により表される。
Figure 0006213137
N個のサブキャリアのZero-Forcing後のチャネル推定値、及びN個のサブキャリアの重み付け平均化後のチャネル推定値は、ベクトルとして、それぞれ下記数式(5)により表される。
Figure 0006213137
また、全てのサブキャリアの重み付け平均化後のチャネル推定値を求めるために、N個のサブキャリアのZero-Forcing後のチャネル推定値に乗算する重みは、行列として、下記数式(6)により表される。
Figure 0006213137
このときの重み係数と重み行列との関係は、下記数式(7)により表される。
Figure 0006213137
また、重み付け平均化後のチャネル推定値は、下記数式(8)により表される。
Figure 0006213137
なお、チャネル推定の重み行列を求める方法には、例えば、MMSE(Minimum Mean Square Error)がある。一般的に、重み係数は、算出対象のサブキャリアの重みが最も大きく、算出対象から離れる程、サブキャリアの重みは次第に小さくなる。但し、伝搬路が周波数方向にフラットであれば、全ての重み係数が同じ値であってもよい。
次に、上記CRS−ICを用いたRSRP測定方法について解析する。RS(Reference Signal)サブキャリア#kにおける測定対象セルのCRSをx1,k、チャネルをh1,k、干渉セルC1のCRSをx2,k、チャネルをh2,k、雑音をnとすると、受信信号yは、下記数式(9)により表される。
Figure 0006213137
ここで、複数のサブキャリアを纏めて扱うために、上記数式(9)を行列により表現すると、下記数式(10)の様になる。なお、Nはサブキャリア数である。
Figure 0006213137
上記数式(10)の各行列・ベクトルを下記数式(11)の様に表すと、上記数式(10)は、下記数式(12)の様に表される。
Figure 0006213137
Figure 0006213137
その後、パイロットパターン生成・キャンセル部11は、受信信号ベクトルyに、干渉セルC1のCRSの行列Xのエルミート転置行列を乗算することで、Zero-Forcingを実行する。Zero-Forcing実行後のチャネル推定値は、下記数式(13)により表される。
Figure 0006213137
上記数式(13)では、CRSのサブキャリア当たりの送信電力を“1”と仮定すると、下記数式(14)が成立することを用いている。
Figure 0006213137
干渉セルチャネル推定部12は、下記数式(15)を用いて、サブキャリア間での平均化を行うことで、チャネル推定値に含まれる雑音成分を抑制する。
Figure 0006213137
チャネル推定重み行列算出部13は、下記数式(16)により表されるチャネル推定重み行列Wを算出する。
Figure 0006213137
ここで、上記RSサブキャリア#kの平均化後のチャネル推定値は、下記数式(17)により表される。
Figure 0006213137
次に、干渉セルレプリカ生成部14は、上記チャネル推定値と干渉セルC1のCRSパターンとを乗算して、干渉セルC1の信号のレプリカrを生成する。レプリカrは、下記数式(18)により表される。
Figure 0006213137
次いで、受信信号算出部15は、上記レプリカrを元の受信信号yから減算することで、干渉信号を含まない受信信号ベクトルzを得る。受信信号ベクトルzは、下記数式(19)により表される。
Figure 0006213137
RSRP測定部16は、測定対象セルのCRSパターンをキャンセルし、チャネル推定値を求めるために、Zero-Forcing処理を実行する。すなわち、RSRP測定部16は、下記数式(20)に示す様に、干渉信号を含まない受信信号ベクトルzに対し、測定対象セルのCRSの行列のエルミート転置行列を乗算する。
Figure 0006213137
なお、上記数式(20)では、CRSのサブキャリア当たりの送信電力を“1”と仮定すると、下記数式(21)が成立することを用いている。
Figure 0006213137
続いて、RSRP測定部16は、上記数式(20)による算定結果を、下記数式(22)により、複数のOFDMシンボルに渡って平均化することで、チャネル推定値に含まれる雑音成分を抑制する。
Figure 0006213137
ここで、< >n,X1,X2は、十分に長い区間に渡ってn,X,Xをランダムな変数とみなし、その他の変数を定数とみなして、< >内の変数を平均化することを表す。なお、上記n,X,Xは、それぞれ独立した変数であり、下記数式(23)に示す様に、平均値は全て0となる。
Figure 0006213137
更に、RSRP測定部16は、下記数式(24)に示す様な式変形を行い、Ωを定義する。なお、diagWは、行列Wの対角成分以外の値を0とした行列である。
Figure 0006213137
RSRP測定部16は、上述した一連の数式(3)〜(24)により算定されたチャネル推定値を、下記数式(25)により電力化する。
Figure 0006213137
RSRPは、電力をdBで表現したものであることから、CRS−ICを用いて測定されたRSRPであるRSRPestは、下記数式(26)により表される。
Figure 0006213137
また、電力の理想値Pidealは、雑音を含まないチャネル値を用いて、下記数式(27)により算出される。
Figure 0006213137
従って、RSRPの理想値であるRSRPidealは、下記数式(28)により表される。
Figure 0006213137
ここで、上記数式(25)と上記数式(27)とを比較すると、CRS−ICを用いて測定された電力値Pestは、理想値Pidealと比較して、(I−Ω)(I−Ω)の分だけ、電力値が小さくなる。上記Ωは、干渉セルC1のチャネル推定に用いた重み行列の対角成分であることから、RSRP測定部16は、該対角成分を極力小さい値(例えば、0)に近付けることで、電力値Pestを、理想値Pidealに近付けることができる。以下詳細に説明する。
上記数式(18)において、あるRSサブキャリア#kにつき、下記数式(29)が成立する。
Figure 0006213137
上記数式(29)において、第1項は、本来算出したい干渉セルC1の信号であり、第2項は、同一RSサブキャリア#k上の測定対象セルの信号である。また、第3項は、干渉セルC1の信号と測定対象セルの信号との相関を示し、第4項は、雑音である。但し、これらの項の内、第3項及び第4項は、平均的には0に近い値となるため、無視できる。よって、RSRP測定部16は、干渉セルC1のレプリカ(第1項)を求めたはずが、測定対象セルの信号(第2項)も含まれてしまう懸念がある。これにより、RSRP測定部16は、上記数式(19)において、受信信号から干渉セルC1の信号のレプリカを引く際に、測定対象セルの信号成分の一部も引かれてしまう。その結果、下記数式(30)の第1項に示す様に、本来は算入されるべき一部の電力が失われた状態で、電力値が測定されてしまう可能性がある。
Figure 0006213137
上述した様に、CRS−ICを用いたRSRPの測定では、干渉セルC1のチャネル推定に用いる重み行列の対角成分に応じて、RSRPが、理想値よりも小さくなる。そこで、本実施例に係る移動局10は、重み行列調整部17により、干渉セルチャネル推定部12にて用いられる重み行列の各成分を調整する。具体的には、重み行列調整部17は、上記対角成分の電力が、非対角成分の電力と比較して、より小さくなる様に、上記各成分を調整する。
ここで、非対角成分はそのままで、対角成分の電力が0である行列を想定すると、チャネル推定行列WCRS−ICは、下記数式(31)の様に表される。
Figure 0006213137
更に、チャネル推定行列WCRS−ICは、上記W(数式(6)参照)と上記Ω(数式(24)参照)とを用いて、下記数式(32)の様に表すこともできる。
Figure 0006213137
上記数式(32)を、上記数式(22)のWに代入すると、下記数式(33)が成立する。
Figure 0006213137
但し、上記数式(33)では、下記数式(34)に示す式変形を行っている。
Figure 0006213137
上述の様に算出されたチャネル推定値hは、電力化により、下記数式(35)の様になり、その結果、電力Pの測定値PCRS−ICは、理想値Pidealと一致することとなる。
Figure 0006213137
なお、対角成分の電力値は0であることが好ましいが、完全に0でなくとも、非対角成分の電力値と比較して相対的に0に近似する場合には、移動局10は、理想値に近い正確なRSRPの測定が可能である。
続いて、移動局10のハードウェア構成を説明する。図3は、移動局10のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示す様に、移動局10は、ハードウェア的には、プロセッサ10aとメモリ10bとRF(Radio Frequency)回路10cと表示装置10dとを有する。RF回路10cは、アンテナAを有する。プロセッサ10aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、メモリ10bは、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリである。表示装置10dは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)である。機能的構成とハードウェア構成との対応関係に関し、図1に示した各機能的構成要素の内、パイロットパターン生成・キャンセル部11と、干渉セルチャネル推定部12と、チャネル推定重み行列算出部13と、干渉セルレプリカ生成部14と、受信信号算出部15と、重み行列調整部17とは、例えばプロセッサ10a等の集積回路により実現される。また、RSRP測定部16は、RF回路10cにより実現される。
以上説明した様に、移動局10は、チャネル推定重み行列算出部13と干渉セルレプリカ生成部14と重み行列調整部17と干渉セルチャネル推定部12とRSRP測定部16とを有する。チャネル推定重み行列算出部13は、干渉セルC1のチャネル推定に用いる重み行列(例えば、数式(6)のW)を算出する。重み行列調整部17は、チャネル推定重み行列算出部13により算出された重み行列の各成分の内、対角成分が、該対角成分以外の成分(非対角成分)よりも小さい値となる様に、上記各成分の値を調整する。干渉セルチャネル推定部12は、重み行列調整部17により上記各成分の値が調整された重み行列を用いて、上記チャネル推定の値に含まれる雑音成分を抑制し、干渉セルC1のチャネル推定を行う。RSRP測定部16は、干渉セルチャネル推定部12によるチャネル推定結果に基づき、干渉セルレプリカ生成部14により生成された干渉セルC1の信号を受信信号からキャンセルした信号に対して、受信品質を測定する。また、移動局10において、重み行列調整部17は、上記対角成分が0となる様に、上記各成分の値を調整するものとしてもよい。これにより、移動局10は、受信品質の測定精度を向上することができる。
次に、実施例2について説明する。図4は、実施例2に係る移動局10の機能的構成を示すブロック図である。図4に示す様に、実施例2に係る移動局10は、重み行列調整部17に代わりRSRP補正部18を有する点を除き、図1に示した実施例1に係る移動局10と同様の構成を有する。従って、実施例2では、実施例1と共通する構成要素には、同一の参照符号を用いると共に、その詳細な説明は省略する。
実施例2が実施例1と異なる点は、実施例1が干渉セルのチャネル推定値を理想値に近付ける方法であるのに対して、実施例2は従来通り測定されたRSRP測定値を理想値に近付ける方法である。具体的には、実施例1では、移動局10は、重み行列調整部17により、干渉セルC1のチャネル推定に用いられる重み行列を調整する方法を採るものとした。これに対し、実施例2では、移動局10は、一旦測定されたRSRPを、RSRP補正部18により補正する方法を採る。以下においては、この様な実施例2に係る移動局10のRSRP測定処理を、実施例1との相違点を中心として説明する。
移動局10のRSRP補正部18は、下記数式(36)及び数式(37)に基づき、RSRP測定部16によりCRS−ICを用いて測定されたRSRPを補正する。
Figure 0006213137
Figure 0006213137
以下、上記数式(37)に示した補正値の算出方法を説明する。まず、CRS−ICを用いて算出された電力値Pestは、下記数式(38)の様になる。
Figure 0006213137
ここで、周波数方向のチャネルの変動が十分に小さいと仮定すると、下記数式(39)が成立する。
Figure 0006213137
更に、上記数式(39)により、下記数式(40)が成立する。
Figure 0006213137
上記数式(40)を用いてRSRPを算出すると、下記数式(41)が成立する。該数式(41)の第2項が、CRS−ICを用いたことによって生じたずれである。
Figure 0006213137
ここで、電力の理想値Pidealと、該値をdB換算したRSRPidealとは、それぞれ下記数式(42)と数式(43)とにより表される。
Figure 0006213137
Figure 0006213137
従って、下記数式(44)が成立する。
Figure 0006213137
上記数式(44)から、CRS−ICを用いて測定されたRSRPestは、その理想値であるRSRPidealと比較して、ΔRSRPの分だけ大きくなるといえる。
一般的には、下記数式(45)が成立するので、上記ΔRSRPの値は負の数となり、上記RSRPestは、上記RSRPidealよりも小さい値となる。
Figure 0006213137
以上説明した様に、移動局10は、チャネル推定重み行列算出部13と干渉セルレプリカ生成部14と干渉セルチャネル推定部12とRSRP測定部16とRSRP補正部18とを有する。チャネル推定重み行列算出部13は、干渉セルC1のチャネル推定に用いる重み行列(例えば、数式(6)のW)を算出する。干渉セルチャネル推定部12は、チャネル推定重み行列算出部13により算出された重み行列を用いて、上記チャネル推定の値に含まれる雑音成分を抑制し、干渉セルC1のチャネル推定を行う。RSRP測定部16は、干渉セルチャネル推定部12によるチャネル推定結果に基づき、干渉セルレプリカ生成部14により生成された干渉セルC1の信号を受信信号からキャンセルした信号に対して、受信品質を測定する。RSRP補正部18は、上記重み行列を用いて算出された補正値を用いて、RSRP測定部16により測定された受信品質を補正する。これにより、移動局10は、受信品質の測定精度を向上することができる。
次に、図5A及び図5Bを参照し、実施例1及び実施例2の効果を説明する。図5Aは、移動局10の静止時におけるRSRP測定値の確率分布を示す図である。図5Aでは、x軸にRSRPの値が規定され、y軸に確率密度分布PDF(Probability Density Function)の値が規定されている。”干渉無し”は、CRS−ICによって完全に干渉セルの信号がキャンセルされた場合のRSRP測定値の分布である。“CRS−IC”は、従来のCRS−ICを用いて測定されたRSRP測定値の分布である。“実施例1”、“実施例2”は、本発明を用いて測定されたRSRP測定値の分布である。“理想値”は、測定対象セルのRSRPであり、測定によって求めたい値である。“精度規定”は、理想値±XdBの範囲で、この範囲内に測定値の90%以上が含まれることが要求される。図5AではX=2.5[dB]としている。図5Aに示す様に、PDFは、何れの実施例においても、CRS−ICによる測定と比較して、干渉無しに近い分布をとっている。すなわち、実施例1、2におけるRSRP測定値は、CRS−ICを用いたRSRP測定値と比較して、理想値からのずれが少なく、その分、3GPPの定める精度規定内に収まる確率が高い。図5Bは、X=2.5[dB]とした場合の精度規定内確率を示す図である。図5Bに示す様に、実施例1、2の精度規定内確率は、それぞれ94.2%、94.4%であり、CRS−IC(89.5%)と比較して、高い値となっている。また、何れの実施例の場合も、精度規定内確率は、3GPPがAWGN伝搬環境において要求する規定値である90%を満たしている。
実施例1、2では、干渉セルが1つの場合を例示したが、上記各実施例に係るRSRP測定技術は、移動局10の周辺に干渉セルが複数存在する場合にも適用可能である。以下、図6、図7を参照しながら、干渉セルが2つの場合にも対応可能な移動局として、変形例1、2に係る移動局10について説明する。
(変形例1)
図6は、実施例1の変形例1に係る移動局10の機能的構成を示すブロック図である。図6に示す様に、変形例1に係る移動局10は、実施例1にて説明したパイロットパターン生成・キャンセル部11から受信信号算出部15までの各機能構成部と重み行列調整部17とを、2系統分有する。各機能構成部の機能は、実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略するが、変形例1に係る移動局10は、前段部分に、干渉セルC2の信号をキャンセルするための重み行列調整部17aを有し、後段部分に、別の干渉セルC3の信号をキャンセルするための重み行列調整部17bを有する。この様に、移動局10は、キャンセル対象の複数のセル各々に対し、独立に、チャネル推定重み行列の各成分を調整することで、干渉セルが複数存在する場合にも、RSRP値を正確に測定することができる。
上述した様に、上記干渉セルは複数存在し、移動局10においては、重み行列調整部(17a、17b)は、複数の干渉セルC2、C3の各々に対して独立に、上記各成分の値を調整するものとしてもよい。また、干渉セルチャネル推定部12a、12bは、複数の干渉セルC2、C3の各々に対して独立に、上記重み行列(例えば、数式(31)のWCRS−IC)を用いたチャネル推定を行うものとしてもよい。更に、RSRP測定部16は、上記チャネル推定の結果に基づき、複数の干渉セルC2、C3の信号を受信信号から順次キャンセルし、測定対象セルの受信品質を測定するものとしてもよい。これにより、移動局10は、測定対象セルの周辺に干渉セルが複数存在する場合にも、受信品質の正確な測定が可能となる。
(変形例2)
図7は、実施例2の変形例2に係る移動局10の機能的構成を示すブロック図である。図7に示す様に、変形例2に係る移動局10は、重み行列調整部17a、17bに代わりRSRP補正部18を有する点を除き、変形例1に係る移動局10と同様の構成を有する。従って、変形例2では、変形例1と共通する構成要素には、同一の参照符号を用いると共に、その詳細な説明は省略する。変形例2においても変形例1と同様に、移動局10は、最初に干渉セルC2の信号をキャンセルし、次に干渉セルC3の信号をキャンセルする。
但し、変形例2では、下記数式(46)におけるΔRSRPの値(補正値)が、実施例2(数式(37)参照)とは異なるため、以下、その算出方法について説明する。
Figure 0006213137
まず、補正値算出の前提として、上記RSサブキャリア#kにおける測定対象セルのCRSをx1,k、チャネルをh1,k、干渉セルC2のCRSをx2,k、チャネルをh2,k、干渉セルC3のCRSをx3,k、チャネルをh3,k、雑音をnとする。このとき、受信信号yは、下記数式(47)の様に表される。
Figure 0006213137
N個のサブキャリアをまとめた行列・ベクトルを下記数式(48)の様に表すと、受信信号ベクトルyは、下記数式(49)の様に表される。
Figure 0006213137
Figure 0006213137
移動局10のRSRP測定部16は、複数の干渉セルC2、C3に対してキャンセルの順位付けを行い、干渉セルC2、C3からの信号を順次キャンセルしていく。本実施例では、RSRP測定部16は、まず、干渉セルC2をキャンセルし、次に、干渉セルC3をキャンセルし、その後、測定対象セルのRSRPを測定するものとする。
パイロットパターン生成・キャンセル部11aは、干渉セルC2のCRSパターンをキャンセルし、チャネル推定値を求めるために、下記数式(50)に示す様に、受信信号ベクトルに対し、干渉セルC2のCRSの行列のエルミート転置行列を乗算する(Zero-Forcing処理)。
Figure 0006213137
次に、干渉セルチャネル推定部12aは、下記数式(51)に示す様に、サブキャリア間で平均化を行うことで、チャネル推定値に含まれる雑音成分を抑制する。
Figure 0006213137
ここで、上記数式(51)におけるWは、干渉セルC2のチャネルを推定するために算出された重み行列であり、下記数式(52)により表される。
Figure 0006213137
次に、干渉セルレプリカ生成部14aは、下記数式(53)に示す様に、干渉セルC2のCRSパターンとチャネル推定値hとの乗算により、干渉セルC2の信号のレプリカrを生成する。
Figure 0006213137
受信信号算出部15aは、下記数式(54)に示す様に、上記レプリカrを元の受信信号yから減算することで、干渉セルC2の信号を含まない受信信号zを得る。
Figure 0006213137
次に、パイロットパターン生成・キャンセル部11bは、下記数式(55)に示す様に、干渉セルC2の信号がキャンセルされた受信信号ベクトルに対し、干渉セルC3のCRSの行列のエルミート転置行列を乗算する(Zero-Forcing処理)。これにより、干渉セルC3のCRSパターンがキャンセルされ、チャネル推定値hが算出される。
Figure 0006213137
次に、干渉セルチャネル推定部12bは、下記数式(56)に示す様に、サブキャリア間で平均化を行うことで、チャネル推定値に含まれる雑音成分を抑制する。
Figure 0006213137
ここで、上記数式(56)におけるWは、干渉セルC3のチャネルを推定するために算出された重み行列であり、下記数式(57)により表される。
Figure 0006213137
次に、干渉セルレプリカ生成部14aは、下記数式(58)に示す様に、干渉セルC3のCRSパターンとチャネル推定値hとの乗算により、干渉セルC3の信号のレプリカrを生成する。
Figure 0006213137
受信信号算出部15bは、下記数式(59)に示す様に、上記レプリカrを、干渉セルC2の信号がキャンセルされた受信信号zから減算することで、干渉セルC2、C3の信号を含まない受信信号zを得る。
Figure 0006213137
次に、RSRP測定部16は、下記数式(60)に示す様に、干渉セルC2、C3の信号がキャンセルされた受信信号ベクトルに対し、測定対象セルのCRSの行列のエルミート転置行列を乗算する(Zero-Forcing処理)。これにより、干渉セルC2、C3のCRSパターンがキャンセルされ、チャネル推定値hが算出される。
Figure 0006213137
なお、上記数式(60)では、CRSのサブキャリア当たりの送信電力を“1”と仮定すると、下記数式(61)が成立することを用いている。
Figure 0006213137
続いて、RSRP測定部16は、上記数式(60)による算定結果を、下記数式(62)により、複数のOFDMシンボルに渡って平均化することで、チャネル推定値に含まれる雑音成分を抑制する。
Figure 0006213137
更に、RSRP測定部16は、下記数式(63)に示す様な式変形を行い、Ω、Ωを定義する。なお、diagWは、行列Wの対角成分以外の値を0とした行列である。
Figure 0006213137
RSRP測定部16は、上述した一連の数式(46)〜(63)により算定されたチャネル推定値を、下記数式(64)により電力化する。
Figure 0006213137
上述した様に、RSRPは、電力をdBで表現したものであることから、CRS−ICを用いて測定されたRSRPであるRSRPestは、下記数式(65)により表される。
Figure 0006213137
上記数式(64)に示した様に、複数の干渉セルC2、C3をキャンセルした電力値を理想値と比較すると、移動局10のRSRP測定部16による測定値は、(I−Ω(I−Ω(I−Ω)(I−Ω)の分だけ小さく算出されることがわかる。なお、Ω、Ωは、それぞれ干渉セルC2、C3に対するチャネル推定に用いた重み行列の対角成分である。
従って、RSRP補正部18は、RSRP測定部16による測定値を、以下の手順で補正する。前提として、CRS−ICを用いて算出された電力値Pestは、下記数式(66)により表される。
Figure 0006213137
ここで、周波数方向のチャネル変動が十分に小さいと仮定すると、下記数式(67)が成立する。
Figure 0006213137
更に、上記数式(67)により、下記数式(68)が成立する。
Figure 0006213137
上記数式(68)を用いてRSRPを算出すると、下記数式(69)が成立する。該数式(69)の第2項が、CRS−ICを用いたことによって生じたずれである。
Figure 0006213137
すなわち、RSRP補正部18による補正値は、下記数式(70)のΔRSRPと表すことができる。この補正値ΔRSRPは、各干渉セルC2、C3のチャネル推定に用いた重み行列の対角成分によって決定され、信号をキャンセルするセルの順番による影響を受けない。
Figure 0006213137
上述した様に、移動局10は、測定対象セルの周辺に干渉セルが複数存在する場合にも、受信品質を正確に測定することが可能となる。
なお、上記変形例1、2では、キャンセル対象の干渉セルが2つの場合について説明したが、干渉セルは3つ以上であってもよい。また、上記各実施例及び各変形例では、移動局10として、スマートフォンを想定して説明したが、本発明は、スマートフォンに限らず、携帯電話、Personal Digital Assistant(PDA)等、受信品質を測定可能な様々な通信機器に対して適用可能である。また、受信品質についても、RSRP値に限らず、例えば、電波強度を表すRSSI(Received Signal Strength Indication)値や、SINR(Signal to Interference and Noise Ratio)値、RSRQ(Reference Signal Received Quality)値であってもよい。あるいは、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indicator)、LI(Layer Indicator)等のCSI(Channel State Information)であってもよい。
また、図1に示した移動局10の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的態様は、図示のものに限らず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することもできる。例えば、移動局10の受信信号算出部15とRSRP測定部16、あるいは、干渉セルチャネル推定部12と干渉セルレプリカ生成部14をそれぞれ1つの構成要素として統合してもよい。また、実施例1において、移動局10は、重み行列調整部17を、前段のチャネル推定重み行列算出部13または後段の干渉セルチャネル推定部12に組み入れるものとしてもよい。同様に、実施例2において、移動局10は、RSRP補正部18を、前段のRSRP測定部16に組み入れるものとしてもよい。また、移動局10は、メモリ10bを、移動局10の外部装置として、ネットワークやケーブル経由で接続する様にしてもよい。
更に、上記説明では、個々の実施例毎に個別の構成、及び動作を説明した。しかしながら、各実施例に係る移動局は、他の実施例や変形例に特有の構成要素を併せて有するものとしてもよい。また、実施例、変形例毎の組合せについても、2つに限らず、3つ以上の組合せ等、任意の形態を採ることが可能である。例えば、実施例2のRSRP補正機能を、実施例1に係る移動局10に適用してもよい。これにより、より高精度なRSRP値の測定が可能となる。
10 移動局
10a プロセッサ
10b メモリ
10c RF(Radio Frequency)回路
10d 表示装置
11、11a、11b パイロットパターン生成・キャンセル部
12、12a、12b 干渉セルチャネル推定部
13、13a、13b チャネル推定重み行列算出部
14、14a、14b 干渉セルレプリカ生成部
15、15a、15b 受信信号算出部
16 RSRP(Reference Signal Received Power)測定部
17、17a、17b 重み行列調整部
18 RSRP補正部
A アンテナ
C1 干渉セル
C2、C3 複数の干渉セル
C11 マクロセル
C12、C13 フェムトセル
F1、F2 フェムト基地局
M マクロ基地局

Claims (7)

  1. 干渉セルのチャネル推定に用いる重み行列を算出する算出部と、
    前記算出部により算出された重み行列の各成分の内、対角成分が、該対角成分以外の成分よりも小さい値となる様に、前記各成分の値を調整する調整部と、
    前記調整部により前記各成分の値が調整された重み行列を用いて、前記チャネル推定の値に含まれる雑音成分を抑制し、前記干渉セルのチャネル推定を行う推定部と、
    前記推定部によるチャネル推定結果に基づき、前記干渉セルの信号を受信信号からキャンセルした信号に対して、測定対象セルの受信品質を測定する測定部と
    を有することを特徴とする移動局。
  2. 前記調整部は、前記対角成分が0となる様に、前記各成分の値を調整することを特徴とする請求項1に記載の移動局。
  3. 干渉セルのチャネル推定に用いる重み行列を算出する算出部と、
    前記算出部により算出された重み行列を用いて、前記チャネル推定の値に含まれる雑音成分を抑制し、前記干渉セルのチャネル推定を行う推定部と、
    前記推定部によるチャネル推定結果に基づき、前記干渉セルの信号を受信信号からキャンセルした信号に対して、測定対象セルの受信品質を測定する測定部と
    前記重み行列を用いて算出された補正値を用いて、前記測定部により測定された受信品質を補正する補正部と
    を有することを特徴とする移動局。
  4. 前記干渉セルは複数存在し、
    前記調整部は、複数の干渉セルの各々に対して独立に、前記各成分の値を調整し、
    前記推定部は、前記複数の干渉セルの各々に対して独立に、前記重み行列を用いたチャネル推定を行い、
    前記測定部は、前記チャネル推定の結果に基づき、前記複数の干渉セルの信号を受信信号から順次キャンセルし、前記測定対象セルの受信品質を測定することを特徴とする請求項1に記載の移動局。
  5. 前記干渉セルは複数存在し、
    前記推定部は、複数の干渉セルの各々に対して独立に、前記重み行列を用いたチャネル推定を行い、
    前記測定部は、前記チャネル推定の結果に基づき、前記複数の干渉セルの信号を受信信号から順次キャンセルし、前記測定対象セルの受信品質を測定し、
    前記補正部は、前記重み行列を用いて算出された補正値を用いて、前記測定部により測定された受信品質を補正することを特徴とする請求項3に記載の移動局。
  6. 移動局が、
    干渉セルのチャネル推定に用いる重み行列を算出し、
    算出された重み行列の各成分の内、対角成分が、該対角成分以外の成分よりも小さい値となる様に、前記各成分の値を調整し、
    前記各成分の値が調整された重み行列を用いて、前記チャネル推定の値に含まれる雑音成分を抑制し、前記干渉セルのチャネル推定を行い、
    該チャネル推定の結果に基づき、前記干渉セルの信号を受信信号からキャンセルした信号に対して、測定対象セルの受信品質を測定する
    ことを特徴とする受信品質測定方法。
  7. 移動局が、
    干渉セルのチャネル推定に用いる重み行列を算出し、
    算出された重み行列を用いて、前記チャネル推定の値に含まれる雑音成分を抑制し、前記干渉セルのチャネル推定を行い、
    該チャネル推定の結果に基づき、前記干渉セルの信号を受信信号からキャンセルした信号に対して、測定対象セルの受信品質を測定し、
    前記重み行列を用いて算出された補正値を用いて、測定された受信品質を補正する
    ことを特徴とする受信品質測定方法。
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