JPWO2008120562A1 - 帯状疱疹後神経痛治療用錠剤および帯状疱疹後神経痛の治療方法 - Google Patents

帯状疱疹後神経痛治療用錠剤および帯状疱疹後神経痛の治療方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2008120562A1
JPWO2008120562A1 JP2009507450A JP2009507450A JPWO2008120562A1 JP WO2008120562 A1 JPWO2008120562 A1 JP WO2008120562A1 JP 2009507450 A JP2009507450 A JP 2009507450A JP 2009507450 A JP2009507450 A JP 2009507450A JP WO2008120562 A1 JPWO2008120562 A1 JP WO2008120562A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
postherpetic neuralgia
tablet
pain
release layer
neuralgia
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009507450A
Other languages
English (en)
Inventor
拓司 福野
拓司 福野
舘盛 寛
寛 舘盛
史典 椋木
史典 椋木
忠与 宮坂
忠与 宮坂
荒木 宏昌
宏昌 荒木
田中 修一
修一 田中
信吾 土居
信吾 土居
祥一 川添
祥一 川添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuso Pharmaceutical Industries Ltd
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Fuso Pharmaceutical Industries Ltd
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuso Pharmaceutical Industries Ltd, Toyobo Co Ltd filed Critical Fuso Pharmaceutical Industries Ltd
Publication of JPWO2008120562A1 publication Critical patent/JPWO2008120562A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D489/00Heterocyclic compounds containing 4aH-8, 9 c- Iminoethano-phenanthro [4, 5-b, c, d] furan ring systems, e.g. derivatives of [4, 5-epoxy]-morphinan of the formula:
    • C07D489/02Heterocyclic compounds containing 4aH-8, 9 c- Iminoethano-phenanthro [4, 5-b, c, d] furan ring systems, e.g. derivatives of [4, 5-epoxy]-morphinan of the formula: with oxygen atoms attached in positions 3 and 6, e.g. morphine, morphinone
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/47Quinolines; Isoquinolines
    • A61K31/485Morphinan derivatives, e.g. morphine, codeine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/20Pills, tablets, discs, rods
    • A61K9/2072Pills, tablets, discs, rods characterised by shape, structure or size; Tablets with holes, special break lines or identification marks; Partially coated tablets; Disintegrating flat shaped forms
    • A61K9/2086Layered tablets, e.g. bilayer tablets; Tablets of the type inert core-active coat
    • A61K9/209Layered tablets, e.g. bilayer tablets; Tablets of the type inert core-active coat containing drug in at least two layers or in the core and in at least one outer layer
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/04Centrally acting analgesics, e.g. opioids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

本発明は、帯状疱疹後神経痛を治療するための錠剤、および当該錠剤を用いる帯状疱疹後神経痛の治療方法を提供することを目的とする。本発明の帯状疱疹後神経痛治療用錠剤は、塩酸ブプレノルフィンを含有し、速放性層と徐放性層からなる二層構造を有し、且つ口腔粘膜に貼り付けるものであることを特徴とする。

Description

本発明は、帯状疱疹後神経痛を治療するための錠剤、および当該錠剤を用いる帯状疱疹後神経痛の治療方法に関するものである。
「痛み」には、急性痛から慢性痛まで多種多様なものがあり、炎症による炎症性疼痛、癌などを原因とする侵害受容性疼痛、神経因性疼痛などの種類がある(非特許文献1を参照)。これらのうち神経因性疼痛は、神経組織の損傷や圧迫などにより出現する痛みの総称であり、痺れなどの異常な感覚や強い不快感を伴う。その一方で、神経因性疼痛の発生原因はよく分かっておらず、十分な治療法は確立していない。
例えば非特許文献1によれば、炎症性疼痛や侵害受容性疼痛の治療法はほぼ確立されているが、神経因性疼痛などの慢性痛については、治療薬の開発はやっとその途についたと記載されている。非特許文献1は2006年に発行されたばかりであり、このことからも神経因性疼痛の治療手段の開発は未だに十分でないことが分かる。
神経因性疼痛には、帯状疱疹後神経痛や複合性局所疼痛症候群の他、切断された四肢に痛みを覚える幻肢痛なども含まれ、その発生原因は十分に明らかにされていない。
神経因性疼痛のうち帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹の治療後に発生する激しい痛みである。帯状疱疹後に強い痛みが生じる機序は必ずしも明らかにされていないが、帯状疱疹後も神経節に残留したウィルスが免疫力の低下などにより再活性化して神経に直接作用することにあるといわれている。よって帯状疱疹後神経痛は、特に免疫力に劣る高齢者で問題となる。また、あるデータによれば成人の数十%が帯状疱疹の治療後でも帯状疱疹ウィルスに感染しているとされていることから、高齢化が進む中、帯状疱疹を早期に治療すると共に、帯状疱疹後の神経痛も積極的に治療することが重要となっている。
また、帯状疱疹から帯状疱疹後神経痛に移行すると、完全に治療するのは難しいとされている。例えば帯状疱疹後神経痛の実際の治療では、先ず非ステロイド系の鎮痛剤が投与されることが多いが、著効が得られる可能性は極めて低い。また、鍼治療や低周波刺激療法などの物理的方法が用いられることもあるが、根本的な治療とはなり得ない。さらに、局所麻酔剤により痛みを直接緩和する方法も採られることがあるが、帯状疱疹後神経痛では痛みの発生箇所が明確でない場合が多く、また、局所麻酔剤を含む外用剤は皮膚深部に到達できるものではないため有効ではない。
非特許文献1には、帯状疱疹後神経痛に対してアミトリプチリンやメキシレチンが使われると記載されている。しかしこれら薬剤は、本来、それぞれ抗鬱剤と抗不整脈剤である。この様に、帯状疱疹後神経痛の治療に特化した薬剤は存在しないのが実情である。
非特許文献2と3には、ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液であるノイロトロピン(登録商標)が帯状疱疹後神経痛に効果を示すことが記載されている。しかし、非特許文献2で示されている帯状疱疹後神経痛の抑制作用によれば、ノイロトロピン投与から2週間後ではプラセボ群と有意差はなく、4週間後でようやく有意差が表れている。また、非特許文献3で開示されている実験によれば、ノイロトロピンの帯状疱疹後神経痛の抑制作用は薬剤投与前に比して有意差がない。
特許文献1には、オピオイド鎮痛薬の用量を低減するためにデバゼピドを併用する方法が記載されている。また、当該公報には、モルヒネなどのオピオイド鎮痛薬や、必要に応じてブプレノルフィンなどの突発痛鎮痛薬と共に、デバゼピドを神経因性疼痛患者に摂取させた臨床例が記載されている。しかし、特許文献1に記載の技術の主目的は、デバゼピドの併用によりオピオイド鎮痛薬の用量を低減することにある。また、被験者41例のうち、当該技術により疼痛緩和が達成されたとされているのはわずか10例である。
非特許文献4には、帯状疱疹後神経痛患者に対して、オピオイド鎮痛剤である塩酸オキシコドンまたは硫酸モルヒネを点滴した臨床例が記載されている。非特許文献5にも、帯状疱疹後神経痛患者に対してオキシコドンを点滴した臨床例が記載されている。非特許文献6には、帯状疱疹後神経痛患者に対してリドカインとモルヒネを静脈注射した例が記載されている。
特許文献2には、オピオイド受容体拮抗薬を有効成分として含有する神経因性疼痛治療薬が開示されており、オピオイド受容体拮抗薬としてブプレノルフィンが例示されており、神経因性疼痛として帯状疱疹後神経痛が例示されている。しかし、帯状疱疹後神経痛患者に対してブプレノルフィンを投与した具体例は記載されていない。
ところで、ブプレノルフィンは鎮痛薬として用いられており、既に注射剤、坐剤、舌下剤として市販されている。しかしこれら製剤を投与した場合には、ブプレノルフィンの血中濃度は急激に上った後すぐに低下するため、効果が一過性である。そのため、慢性痛に対しては高頻度の投与が必要であり、副作用の問題も生じ得る。また、舌下剤ではブプレノルフィンの吸収効率自体が悪いという問題もある。その他、ブプレノルフィンを外用剤として用いた例もあるが、ブプレノルフィンの経皮吸収性は極めて悪いため、実用的ではない。
本願出願人の研究者は、主に癌性疼痛の治療に用いる口腔粘膜貼付ブプレノルフィン製剤を開発し、特許出願した。当該製剤は、特許文献3に開示されている。しかし癌性疼痛は、癌細胞の増殖による臓器の圧迫や骨への転移、或いは抗癌剤の副作用により引き起こされる侵害受容性のものであり、帯状疱疹後神経痛などの神経因性疼痛とは原因が全く異なる。実際、日本で製造販売されているブプレノルフィン注射剤と坐剤の主な用途は、術後や癌、心筋梗塞による疼痛の軽減のほか、麻酔の補助である。
砥出勝雄,日薬理誌,第128巻,第321〜325頁(2006年) 山村秀夫ら,医学のあゆみ,第147巻第7号,第651〜664頁(1988年) 橋壁道雄ら,西日皮膚,第65巻第1号,第65〜69頁(2003年) 特表2005−533046号公報 Robert H.Dworkinら,Archives of Neurology,第60巻,第1524〜1534頁(2003年) C.Peter N.Watsonら,American Academy of Neurology,第50巻,第1837〜1841頁(1998年) Michael C.Rowbothamら,Neurology,第41巻,第1024〜1028頁(1991年) 特開2006−131545号公報 特開平8−291070号公報
上述した様に、帯状疱疹後神経痛は高齢者社会を迎えて特に問題になっているにもかかわらず、いまだに効果的な治療手段はない。
そこで、本発明が解決すべき課題は、帯状疱疹後神経痛の実用的な治療剤、および帯状疱疹後神経痛の治療方法を提供することにある。
本発明者らは、帯状疱疹後神経痛を効果的に治療できる薬剤を探索した。その結果、塩酸ブプレノルフィンは、口腔粘膜を経由して持続的に投与された場合に帯状疱疹後神経痛に対して極めて優れた治療効果を示すことを、動物等を用いた実験ではなく実際の臨床試験を通じて見出して本発明を完成した。
本発明の帯状疱疹後神経痛治療用錠剤は、塩酸ブプレノルフィンを含有し、速放性層と徐放性層からなる二層構造を有し、且つ口腔粘膜に貼り付けるものであることを特徴とする。
また、本発明に係る帯状疱疹後神経痛の治療方法は、上記本発明の帯状疱疹後神経痛治療用錠剤を患者の口腔粘膜に貼り付けることを特徴とする。
複合性局所疼痛症候群患者に対して塩酸ブプレノルフィン製剤を投与した場合における「疼痛VAS値」を示すグラフである。 帯状疱疹後神経痛患者に対して塩酸ブプレノルフィン製剤を投与した場合における「疼痛VAS値」を示すグラフである。 複合性局所疼痛症候群患者に対して塩酸ブプレノルフィン製剤を投与した場合における「疼痛程度(VRS)」を示すグラフである。 帯状疱疹後神経痛患者に対して塩酸ブプレノルフィン製剤を投与した場合における「疼痛程度(VRS)」を示すグラフである。
本発明に係る帯状疱疹後神経痛用の錠剤は、塩酸ブプレノルフィンを含有し、速放性層と徐放性層からなる二層構造を有し、且つ口腔粘膜に貼り付けるものであることを特徴とする。
本発明錠剤の治療対象は帯状疱疹後神経痛である。帯状疱疹後神経痛は、必ずしも明らかではないが、帯状疱疹後も神経節に残留したウィルスが免疫力の低下などにより再活性化し、神経に直接作用することにより引き起こされると考えられている。よって、特に免疫力の低下した高齢者や病人で激しい痛みが長期間にわたり続く場合がある。その一方で、再活性化した帯状疱疹ウィルスは神経に直接作用するため、痛みの低減は非常に難しい。本発明に係る治療剤は、このように従来技術では処置が難しかった帯状疱疹後神経痛を効果的に治療することができる。
塩酸ブプレノルフィンは、化学名をN−シクロプロピルメチル−7α−(S−1−ヒドロキシ−1,2,2−トリメチルプロピル)−6,14−エンド−エタノ−6,7,8,14−テトラヒドロノルオリパビン塩酸塩という。主には非麻薬性の鎮痛薬として用いられており、より具体的には、術後や癌による疼痛の鎮痛や麻酔の補助に用いられている。
本発明錠剤においては、1製剤当たり塩酸ブプレノルフィンを0.1mg以上配合することが好ましい。本発明者らの知見によれば、1製剤当たりの塩酸ブプレノルフィン量が多いほど痛みの抑制効果は高い。1製剤当たり0.1mgの塩酸ブプレノルフィンを含む製剤でも痛みの抑制効果はあるが、用量依存的に効果は向上し、後述する実施例のとおり、1製剤当たり0.3mgの製剤であれば十分な効果がある。その一方で、1製剤当たりの塩酸ブプレノルフィン量が多いほど副作用などの有害事象の発生のおそれが高まるため、好適には1.0mg以下、より好適には0.8mg以下とする。
本発明錠剤は速放性層と徐放性層からなる二層構造を有し、且つ口腔粘膜に貼り付けて使用する。従来、塩酸ブプレノルフィン製剤は、主に注射剤または坐剤として開発されてきた。しかし本発明では、ブプレノルフィンを口腔粘膜から吸収させることにより帯状疱疹後神経痛を効果的に抑制する。また、本発明錠剤は速放性層と徐放性層からなる二層構造を有することから、速効性と徐放性の両方を有する。
かかる投与形態により帯状疱疹後神経痛が効果的に抑制される理由は必ずしも明らかではない。しかし例えば、上記二層構造を有する口腔粘膜貼付製剤は注射剤などに比べてブプレノルフィンの血中濃度が急激に上昇することはなく、副作用の発生懸念が少ない上に薬効持続性に優れることが考えられる。また、帯状疱疹後神経痛では痛む箇所が明確に把握できないことがあるところ、口腔粘膜から穏やかに吸収されたブプレノルフィンは患者の気分を持続的に落ち着かせることにより痛みを忘れさせる可能性もある。
本発明錠剤は、常法を用いて製造することができる。例えば速放性層は、比較的速く崩壊して塩酸ブプレノルフィンを放出しなければならないので、マンニトールやタルクなど賦形剤や崩壊剤として用いられる成分を比較的多く配合する。
本発明錠剤の徐放性層には、塩酸ブプレノルフィンの他、ポリビニルピロリドンまたはその薬学的に許容される塩、ポリアクリル酸またはその薬学的に許容される塩、および炭酸水素ナトリウムを配合することが好ましい。
本発明錠剤の徐放性層には、ポリビニルピロリドンまたはその薬学的に許容される塩とポリアクリル酸またはその薬学的に許容される塩を共存させることにより徐放性を与える。即ち、結合性を有するポリビニルピロリドンと粘着性を有するポリアクリル酸を共存させることによって、徐放性層に適度な徐放性を付与する。両者の割合は適宜調整すればよいが、ポリビニルピロリドンまたはその薬学的に許容される塩とポリアクリル酸またはその薬学的に許容される塩の合計に対するポリビニルピロリドンまたはその薬学的に許容される塩の割合を5質量%以上、95質量%以下とすることが好ましい。当該割合が5質量%未満であると、錠剤の膨張性が強すぎて口腔内に適用したときに異物感が生じるおそれがある。一方、当該割合が95質量%を超えると、錠剤の接着性が弱くなるおそれがある。
また、本発明錠剤の徐放性層には、炭酸水素ナトリウムを配合することが好ましい。本発明錠剤の有効成分である塩酸ブプレノルフィンは酸性薬物であり、酸性条件下ではポリアクリル酸の膨潤能が低下する場合がある。そこで、徐放性層を中和するためのpH調整剤として、好適には炭酸水素ナトリウムを配合する。徐放性層における炭酸水素ナトリウムの配合量は、ポリアクリル酸またはその薬学的に許容される塩に対する割合で7.0質量%以上、7.5質量%以下とすることが好ましい。当該割合が7.0質量%以上であれば、ポリアクリル酸の膨潤能を十分に確保することができ、塩酸ブプレノルフィンをより確実に放出させることができる。一方、当該割合が7.5質量%を超えると、カルボキシビニルポリマーの膨潤が大きくなり過ぎて塩酸ブプレノルフィンの放出が過剰に速くなるおそれがあり得る。
なお、ポリビニルピロリドンおよびポリアクリル酸の薬学的に許容される塩としては、ナトリウム塩やカリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩やマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、およびアンモニウム塩などを挙げることができる。
その他、本発明錠剤には、滑沢剤、結合剤、矯味剤、着色剤など公知の配合成分を配合してもよい。
本発明錠剤は、例えば、二層錠剤が製造可能な打錠機に速放性層と徐放性層の各成分を供給し、二層となるよう打錠することにより製造できる。
本発明に係る帯状疱疹後神経痛の治療方法は、上記本発明の帯状疱疹後神経痛治療用錠剤を投与することを特徴とする。本発明錠剤の投与量は、患者の重篤度や年齢、性別などにより適宜調整すればよいが、例えば、1日に1〜2回、1回当たり1錠を歯肉部へ貼り付ければよい。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例により制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
製造例1 口腔粘膜貼付ブプレノルフィン製剤の製造
塩酸ブプレノルフィン(2.156g)、ポリビニルピロリドン(27.4g)、および食用青色1号(0.03g)を精製水(431.2g)に溶解した。流動層造粒機を用いて、精製水(50g)をリンス液とし、当該溶液をD−マンニトール(723.0g)にスプレーした後に乾燥することにより顆粒を調製した。当該顆粒100質量部に対して1質量部のステアリン酸マグネシウムと0.56質量部のタルクを混合し、速放性層用顆粒を調製した。
別途、塩酸ブプレノルフィン(4.312g)とポリビニルピロリドン(8.624g)を精製水(862.4g)に溶解した。精製水(50g)をリンス液とし、流動層造粒機を用いて当該溶液をポリビニルピロリドン(844.9g)にスプレーした後に乾燥することにより顆粒を調製した。当該顆粒100質量部に対して、19.3質量部のポリアクリル酸と1.42質量部の炭酸水素ナトリウムを混合した。当該混合物をローラーコンパクターで圧縮し、圧縮成形物を破砕した後にパワーミルを用いて整粒し、さらに目開き500μmの篩で篩過して、徐放性層用顆粒を調製した。ここで、徐放性層におけるポリビニルピロリドンとポリアクリル酸の合計に対するポリビニルピロリドンの割合は、約83.8質量%であり、徐放性層におけるポリアクリル酸に対する炭酸水素ナトリウムの割合は約7.4質量%であった。
上記速放性層用顆粒と徐放性層用顆粒を打錠機に仕込んで打錠し、速放性層に0.1mg、徐放性層に0.2mgの塩酸ブプレノルフィンを含む口腔粘膜貼付用二層錠を製造した。また、上記プロトコールにおいて、塩酸ブプレノルフィンを半量または倍量用い、速放性層に0.05mg、徐放性層に0.1mg、また、速放性層に0.2mg、徐放性層に0.4mgの塩酸ブプレノルフィンを含む口腔粘膜貼付用二層錠を製造した。以下、これら塩酸ブプレノルフィン錠を、それぞれ0.3mg錠、0.15mg錠、および0.6mg錠という。さらに、塩酸ブプレノルフィンを含まないが、外観は上記塩酸ブプレノルフィン錠と同様であるプラセボ錠を製造した。
試験例1
(1) 二重盲検比較試験
先ず、二重盲検比較試験(以下、「DB試験」という)を行った。具体的には、被験者として、非癌性の慢性疼痛患者のうち、20歳から74歳までのアジア人であり、本試験について事前に同意が得られた帯状疱疹後神経痛患者および複合性局所疼痛症候群患者を採用した。試験開始から4日前までに行われていた疼痛治療はそのまま継続し、それに加えて本試験を行った。但し、本実験以外の新たな疼痛治療の追加と、それまでの疼痛治療条件の変更は禁止した。これら被験者126人を、プラセボ錠投与群:33人、0.15mg錠投与群:30人、0.3mg錠投与群:31人、0.6mg錠投与群:32人に、無作為に分けた。
最初に、錠剤を投与することなく1〜4日間観察した(前観察期間)。次いで、5日目に投与量を知らせることなく各錠剤を7日間投与した(投与期間)。投与は、1日1回、各錠剤を上顎部の唇と歯肉との間に挿入し、徐放性層側を歯肉部へ貼り付けることにより行った。上記前観察期間から投与期間において、各被験者には「最大の痛み」を100mm、「痛み無し」を0mmとして、各時点での痛みの強さを示させた(疼痛VAS値)。また、各時点において、0:無痛、1:軽度、2:中程度、3:強度の4段階で、疼痛程度(VRS)を評価させた。また、試験期間中、各被験者に、睡眠、食欲、気分、および楽しみをそれぞれ0〜3の4段階で評価してもらい、「日常生活の満足度」を調べた。
試験中において、126例中13例は、治験実施計画書の規定を遵守しなかった等の理由により評価できなかった。評価が可能であった113例中、プラセボ錠投与群では、ほとんど疼痛の改善は見られなかったのに対して、その他の群では、塩酸ブプレノルフィンの用量に応じた疼痛緩和効果が観察された。
(2) 継続投与試験
次に、上記DB試験から1日後、DB試験を完遂した被験者のうち継続投与が有益であると治験責任医師により判断され且つ継続投与を希望する患者に対して、さらに継続投与試験を行った。評価が可能であった被験者の内訳は、帯状疱疹後神経痛患者20人、および複合性局所疼痛症候群患者23人である。
上記被験者に対して、製造例1で製造した、塩酸ブプレノルフィンを0.3mgまたは0.6mg含む上記錠剤(以下、それぞれ「0.3mg錠」および「0.6mg錠」という)を、上記DB試験と同様に投与した。各被験者には、先ず、1日1回0.3mg錠を投与した。そして、鎮痛効果と安全性を確認しながら0.6mg錠へ適宜変更し、鎮痛効果が24時間持続するようにした。また、0.6mg錠剤で鎮痛効果が24時間持続しない場合や、有害事象の発現等により0.6mg錠剤から0.3mg錠剤への変更が必要な場合には、12時間間隔投与、即ち1日2回の投与も行った。
投与期間中、各被験者には、DB試験と同様に疼痛VAS値と疼痛程度(VRS)を評価させた。複合性局所疼痛症候群患者の疼痛VAS値の結果を図1に、帯状疱疹後神経痛患者の疼痛VAS値の結果を図2に示す。図1と2において、「DB試験投与開始日」はDB試験で錠剤の投与を開始した日の結果を示し、「DB試験後観察期」はDB試験後から継続投与試験までの1日間の結果を示し、「投与期第X週目」は、継続投与試験における塩酸ブプレノルフィン錠の投与開始からX週目の結果を示し、「後観察期」は24週間にわたる塩酸ブプレノルフィン錠投与終了後の翌日の結果を示す。
図1のとおり、VAS値はDB試験後観察期から継続投与試験後観察期において67.0±21.6から61.1±23.9に低下している。この結果をWilcoxon1標本検定法により検定したところ、p<0.05(p=0.037)で有意な疼痛改善効果があった。しかし図1によれば、複合性局所疼痛症候群患者に塩酸ブプレノルフィン錠を投与した場合、全体的にVAS値はそれほど変化がないように見える。
一方、図2のとおり、帯状疱疹後神経痛患者に塩酸ブプレノルフィン錠を投与した場合には、投与開始後からVAS値は継続して低下し続け、投与開始日には平均で70近くであったVAS値は、投与期間中は安定して40台で推移している。即ち、塩酸ブプレノルフィン錠を投与された帯状疱疹後神経痛患者は、痛みが中程度未満まで低減されたと感じている。帯状疱疹後神経痛患者においても、DB試験後観察期に対する継続投与試験後観察期の有意差をWilcoxon1標本検定法により検定したところ、VAS値は60.5±21.8から51.3±26.2に低下しており、p<0.05(p=0.031)で有意な疼痛改善効果があった。
複合性局所疼痛症候群患者に塩酸ブプレノルフィン錠を投与した場合、睡眠に関しては「ぐっすり眠れる」と答えた患者の数が多く、改善が見られた。しかしその他の「日常生活の満足度」は、全体としてはそれほど大きな変化は見られなかった。また、図3のとおり、「疼痛程度(VRS)」の改善は見られなかった。
一方、帯状疱疹後神経痛患者に塩酸ブプレノルフィン錠を投与した場合、図4のとおり、投与期間中における疼痛程度(VRS)では「1:軽度」の割合は高くなっており、明らかな改善が見られた。さらに、帯状疱疹後神経痛患者における「日常生活の満足度」に関しては、塩酸ブプレノルフィン錠の投与により「ぐっすり眠れる」、「気分が非常に良い」、「気分が良い」、「かなり楽しめる」と回答した患者の割合が高くなり、明確な改善傾向が観察された。
以上の結果のとおり、塩酸ブプレノルフィンを含む製剤は、神経因性疼痛の中でも特に帯状疱疹後神経痛に対して極めて優れた治療効果を有することが実証された。
本発明に係る帯状疱疹後神経痛の治療用錠剤は、これまで真に有効な治療手段がなかった帯状疱疹後神経痛を極めて効果的に治療することができる。よって、本発明錠剤は、長期間にわたり、特に高齢者を苦しめる帯状疱疹後神経痛の治療薬として、産業上極めて有用である。

Claims (5)

  1. 塩酸ブプレノルフィンを含有し、速放性層と徐放性層からなる二層構造を有し、且つ口腔粘膜に貼り付けるものであることを特徴とする帯状疱疹後神経痛治療用錠剤。
  2. 徐放性層が、塩酸ブプレノルフィン、ポリビニルピロリドンまたはその薬学的に許容される塩、ポリアクリル酸またはその薬学的に許容される塩、および炭酸水素ナトリウムを含むものである請求項1に記載の帯状疱疹後神経痛治療用錠剤。
  3. 徐放性層におけるポリビニルピロリドンまたはその薬学的に許容される塩とポリアクリル酸またはその薬学的に許容される塩の合計に対するポリビニルピロリドンまたはその薬学的に許容される塩の割合が、5質量%以上、95質量%以下である請求項1または2に記載の帯状疱疹後神経痛治療用錠剤。
  4. 徐放性層におけるポリアクリル酸またはその薬学的に許容される塩に対する炭酸水素ナトリウムの割合が、7.0質量%以上、7.5質量%以下である請求項1〜3のいずれかに記載の帯状疱疹後神経痛治療用錠剤。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の帯状疱疹後神経痛治療用錠剤を患者の口腔粘膜に貼り付けることを特徴とする帯状疱疹後神経痛の治療方法。
JP2009507450A 2007-04-02 2008-03-14 帯状疱疹後神経痛治療用錠剤および帯状疱疹後神経痛の治療方法 Pending JPWO2008120562A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007096812 2007-04-02
JP2007096812 2007-04-02
PCT/JP2008/054795 WO2008120562A1 (ja) 2007-04-02 2008-03-14 帯状疱疹後神経痛治療用錠剤および帯状疱疹後神経痛の治療方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2008120562A1 true JPWO2008120562A1 (ja) 2010-07-15

Family

ID=39808145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009507450A Pending JPWO2008120562A1 (ja) 2007-04-02 2008-03-14 帯状疱疹後神経痛治療用錠剤および帯状疱疹後神経痛の治療方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20110008431A1 (ja)
EP (1) EP2130539A4 (ja)
JP (1) JPWO2008120562A1 (ja)
KR (1) KR20090125748A (ja)
CN (1) CN101631550A (ja)
IL (1) IL200406A0 (ja)
WO (1) WO2008120562A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008111674A1 (ja) * 2007-03-15 2008-09-18 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha 口腔粘膜貼付ブプレノルフィン製剤の製造方法
WO2013080271A1 (ja) * 2011-11-28 2013-06-06 東洋紡株式会社 鎮痛剤
KR20160095358A (ko) 2015-02-03 2016-08-11 고려대학교 산학협력단 우고닌 또는 이의 약학적으로 허용 가능한 염을 유효성분으로 함유하는 헤르페스 바이러스 감염 질환의 예방 또는 치료용 약학적 조성물
WO2017146104A1 (ja) * 2016-02-25 2017-08-31 久光製薬株式会社 口腔内貼付剤
KR20210100964A (ko) 2020-02-07 2021-08-18 김휘영 영장류 대상포진치료장치 및 그 장치의 구동방법

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08291070A (ja) * 1995-04-21 1996-11-05 Toyobo Co Ltd 口腔粘膜貼付ブプレノルフィン製剤

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5968547A (en) * 1997-02-24 1999-10-19 Euro-Celtique, S.A. Method of providing sustained analgesia with buprenorphine
US6210699B1 (en) * 1999-04-01 2001-04-03 Watson Pharmaceuticals, Inc. Oral transmucosal delivery of drugs or any other ingredients via the inner buccal cavity
AUPR731901A0 (en) * 2001-08-28 2001-09-20 Goodchild, Colin Stanley Method of treatment
US7666876B2 (en) * 2002-03-19 2010-02-23 Vernalis (R&D) Limited Buprenorphine formulations for intranasal delivery
GB0213198D0 (en) 2002-06-10 2002-07-17 Ml Lab Plc Method of treatment
EP1613324A2 (en) * 2003-04-14 2006-01-11 Pain Therapeutics, Inc. Methods for the treatment of pain comprising opioid antagonists
JP2006131545A (ja) 2004-11-05 2006-05-25 Japan Science & Technology Agency 神経因性疼痛治療剤
US8252328B2 (en) * 2006-01-06 2012-08-28 Acelrx Pharmaceuticals, Inc. Bioadhesive drug formulations for oral transmucosal delivery
WO2008111674A1 (ja) * 2007-03-15 2008-09-18 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha 口腔粘膜貼付ブプレノルフィン製剤の製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08291070A (ja) * 1995-04-21 1996-11-05 Toyobo Co Ltd 口腔粘膜貼付ブプレノルフィン製剤

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6008020030; Paul J. CHRISTO et al.: Drugs Aging Vol.24, No.1, 20070221, p.1-19 *
JPN6013015779; Michael Zenz et al.: Journal of Pain and Symptom Management Vol.7, No.2, 1992, p.69-77 *

Also Published As

Publication number Publication date
EP2130539A1 (en) 2009-12-09
KR20090125748A (ko) 2009-12-07
EP2130539A4 (en) 2010-05-19
US20110008431A1 (en) 2011-01-13
CN101631550A (zh) 2010-01-20
IL200406A0 (en) 2010-04-29
WO2008120562A1 (ja) 2008-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9402813B2 (en) Pharmaceutical compositions
AU709641B2 (en) Oral fast-dissolving compositions for dopamine agonists
US20010053777A1 (en) Drug treatment for restless leg syndrome
AU2018214098B2 (en) Methods for treating pruritus
US20100168147A1 (en) Medicinal Compositions Comprising Buprenorphine And Naloxone
JPWO2008120562A1 (ja) 帯状疱疹後神経痛治療用錠剤および帯状疱疹後神経痛の治療方法
US20060110333A1 (en) Composition for nasal absorption
WO2017120468A1 (en) Therapeutic use of nalbuphine without aquaretic effects
MX2007003948A (es) Composicion farmaceutica en forma de tableta sublingual que comprende un antiinflamatorio no esteroideo y un analgesico opiaceo para el manejo del dolor.
NO309965B1 (no) Oralt farmasøytisk antihostepreparat
US20010034320A1 (en) NK1-receptor antagonists for treating restless legs syndrome
JP4640888B2 (ja) 神経精神性疾患用ニコチンアンタゴニスト
AU2015305430A1 (en) Method for treating hyperhidrosis
CA2438339A1 (en) Use of buprenorphine for treatment of urinary incontinence
UA146868U (uk) Фармацевтична композиція для лікування болю
UA146303U (uk) Спосіб симптоматичного лікування болю
JP2004508274A (ja) 薬物中毒の治療方法
RU2270010C2 (ru) Фармацевтическая композиция, обладающая снотворным действием
JP2002255820A (ja) モノアミン作動性神経の活性化剤
AU2014201779A1 (en) Improved medicinal compositions comprising buprenorphine and naloxone
JP2010159285A6 (ja) 神経精神性疾患用ニコチンアンタゴニスト
JP2010159285A (ja) 神経精神性疾患用ニコチンアンタゴニスト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130730