JPWO2008107955A1 - マルチコラム電子ビーム露光用マスク、マルチコラム電子ビーム露光用マスクを用いた電子ビーム露光装置及び露光方法 - Google Patents

マルチコラム電子ビーム露光用マスク、マルチコラム電子ビーム露光用マスクを用いた電子ビーム露光装置及び露光方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチコラム電子ビーム露光装置において搭載を容易にするマルチコラム電子ビーム露光用マスク、マルチコラム電子ビーム露光用マスクを用いた電子ビーム露光装置及び露光方法を提供すること。【解決手段】複数のコラムセルを具備するマルチコラム電子ビーム露光装置において使用される露光用マスクは、複数のコラムセル毎に複数のステンシルパターンで構成されるステンシルパターン群を有し、ステンシルパターン群は複数のコラムセルの配置間隔に対応した間隔に配設され、単一のマスク基板にステンシルパターン群のすべてが形成される。ステンシルパターン群は、複数のコラムセルの各々の電子ビームが偏向可能な範囲に形成される第1のステンシルパターン群と、第1のステンシルパターン群を複数単位備える第2のステンシルパターン群から構成される【選択図】図4

Description

本発明は、電子ビーム露光装置及び電子ビーム露光方法に関し、特に、複数のコラムセルを設けて露光処理を行う際に好適なマルチコラム電子ビーム露光用のマスク、このマスクを用いた電子ビーム露光装置及び露光方法に関する。
従来の電子ビーム露光装置では、ステンシルマスクに可変矩形開口又は複数のステンシルマスクパターンを用意し、ビーム偏向によりそれらを選択してウエハに転写露光している。この電子ビーム露光装置では複数のマスクパターンが用意されるが、露光に使用される電子ビームは1本であり、一度に転写されるパターンは一本の電子ビームにより選択転写される一つのマスクパターンだけである。
このような露光装置として、例えば特許文献1には部分一括露光をする電子ビーム露光装置が開示されている。部分一括露光とは、マスク上に配置した複数個、例えば100個のステンシルパターンからビーム偏向により選択した一つのパターン領域、例えば300×300μmの領域にビームを照射し、ビーム断面をステンシルパターンの形状に成形し、さらにマスクを通過したビームを後段の偏向器で偏向振り戻し、電子光学系で決まる一定の縮小率、例えば1/10に縮小し、試料面に転写する。一度に照射される試料面の領域は、例えば5×5μmである。露光するデバイスパターンに応じてマスク上のステンシルパターンを適切に用意すれば、可変矩形開口だけの場合より、必要な露光ショット数が大幅に減少し、スループットが向上する。
さらに、このようなコラム一つ一つの大きさを小さくしたもの(以下、コラムセルと呼ぶ)を複数個集め、ウエハ上に並べて並列して露光処理するマルチコラム電子ビーム露光装置が提案されている(非特許文献2参照)。各コラムセルはシングルコラムの電子ビーム露光装置のコラムと同等であるが、マルチコラム全体では並列して処理するため、コラム数倍の露光スループットの増加が可能である。
上述したようなマルチコラム電子ビーム露光装置では、各々のコラムセルにおいて個別のステンシルマスクが搭載され、電子ビームを成形する。各々のステンシルマスクは、ロボットアームを用いて搬送される。
例えば、2×2の4つのコラムセルで構成されるマルチコラム電子ビーム露光装置では、それぞれのコラムセルで使用するステンシルマスクをコラムセルの周囲から容易に搬送することができる。しかし、コラムセルの数を増やし、例えば4×4の16のコラムセルを使用する場合には、中央の4つのコラムセルで使用するステンシルマスクを搬送することは困難である。
また、各コラムセルで個別のステンシルマスクを使用する場合、それぞれのコラムセルで独立に駆動可能なマスクステージを設ける必要があり、構造が複雑になる。さらに、駆動範囲の干渉が発生し、マスクステージの駆動範囲が狭くなってしまう。
特開2004−88071号公報 T.Haraguchi et.al. J.Vac.Sci.Technol, B22(2004)985
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑みなされたものであり、目的は、マルチコラム電子ビーム露光装置において搭載を容易にするマルチコラム電子ビーム露光用マスク、マルチコラム電子ビーム露光用マスクを用いた電子ビーム露光装置及び露光方法を提供することである。
上記した課題は、複数のコラムセルを具備するマルチコラム電子ビーム露光装置において使用される露光用マスクであって、前記複数のコラムセル毎に複数のステンシルパターンで構成されるステンシルパターン群と、前記ステンシルパターン群は前記複数のコラムセルの配置間隔に対応した間隔に配設され、露光用マスクを移動するマスクステージに搭載される単一のマスク基板と、前記ステンシルパターン群のすべてが前記単一のマスク基板に載置されることを特徴とするマルチコラム電子ビーム露光用マスクにより解決する。
この形態に係るマルチコラム電子ビーム露光用マスクにおいて、前記ステンシルパターン群は、前記複数のコラムセルの各々の電子ビームが偏向可能な範囲に形成される第1のステンシルパターン群と、前記複数のコラムセルの各々の電子ビームが偏向可能で、前記マスクステージの移動可能な範囲に形成される前記第1のステンシルパターン群を複数単位備える第2のステンシルパターン群から構成されるようにしても良く、前記複数のコラムセル相互間で同一であるようにしても良い。
本発明では、複数のコラムセルで使用されるステンシルパターンが形成されたマスクを一体のマスク基板上に形成している。これにより、複数のコラムセルであっても、ステンシルマスクの搬送を一度に行うことができ、調整の手間を省くことができ、スループットの向上に寄与することが可能になる。
また、上記した課題は、前記いずれかのマルチコラム電子ビーム露光用マスクを使用するマルチコラム電子ビーム露光装置であって、前記各コラムセルに共通に設けられる2次元的に移動可能なマスクステージを有し、前記マスク基板は、前記マスクステージに搭載され、前記マスクステージの移動可能距離は、前記マスク基板に形成された前記第2のパターン群の幅であることを特徴とするマルチコラム電子ビーム露光装置により解決する。
この形態に係るマルチコラム型電子ビーム露光装置において、更に、校正用の基準マークを備えた試料を載置するウエハステージと、反射電子検出器と、マスク基板をマスクステージに載置するマスク搭載コントローラとを有し、前記マスク基板のステンシルパターンを選択して、前記基準マークの位置を目標に前記ステンシルパターンの形状に整形された電子ビームによるパターンを前記試料上に照射し、前記反射電子検出器により検出した反射電子を基に取得した前記パターンのSEM画像から実際に描画された位置を求め、前記基準マークの位置と当該描画された位置との間にずれが検出されたとき、前記マスク搭載コントローラが前記マスク基板の搭載位置を調整するようにしても良い。
本発明では、一体のマスク基板を複数のコラムセルのすべてに共通に設けられるマスクステージ上にマスク基板を載置している。
これにより、マスクを個別に個々のコラムセルに搬入する必要がなく、一度で搬入でき、処理時間を短縮することが可能になる。
また、個々のコラムセルでマスク搬送装置やマスク移動機構を設ける必要がなくなり、露光装置の構成を簡易化することが可能になる。
さらに、上記した課題は、複数のコラムセルを具備するマルチコラム電子ビーム露光装置において使用される露光用マスクであって、前記複数のコラムセル毎に複数のステンシルパターンで構成されるステンシルパターン群と、前記ステンシルパターン群のうち、一又は複数のコラムセルに属するステンシルパターン群が形成された一体基板を有し、前記一体基板は、前記複数のコラムセルの配置間隔に対応した間隔で単一の台座基板上に装着され、当該単一の台座基板は、露光用マスクを移動するマスクステージに搭載されることを特徴とするマルチコラム電子ビーム露光用マスクにより解決する。
この形態に係るマルチコラム電子ビーム露光用マスクにおいて、前記ステンシルパターン群は、電子ビームが偏向可能な範囲に形成される第1のステンシルパターン群と、当該第1のステンシルパターン群を2次元的に配置した第2のステンシルパターン群から構成されるようにしても良く、前記ステンシルパターン群は、前記複数のコラムセル相互間で同一であるようにしても良い。
また、前記一体基板は、前記台座基板から取り外し可能であるようにしても良い。
本発明では、各コラムセルで使用されるステンシルパターン群のうち、一又は複数のコラムセルに属するステンシルパターン群が一体基板上に形成され、複数の前記一体基板が一つの台座基板上に形成される。これにより、複数のコラムセルであっても、ステンシルマスクの搬送を一度に行うことができ、各コラムセルにおけるマスク位置の調整の手間を省くことができ、スループットの向上に寄与することが可能になる。
また、本発明では、台座基板上から一体基板を取り外すことが可能である。これにより、ステンシルパターンの変形等の問題が発生した一体基板だけを交換することが可能になり、マスクの作成及び交換にかかる時間を短縮でき、スループットの向上に寄与できる。
図1は、本発明に係るマルチコラム電子ビーム露光装置の構成図である。 図2は、図1に係る露光装置における1つのコラムセルの構成図である。 図3は、図1に係る露光装置のコラムセル制御部の模式図である。 図4(a)〜(c)は、第1の実施形態において使用されるステンシルマスクの構成を説明する図である。 図5は、図4(c)のマスク基板がマスクステージに載置された状態の一例を示す図である。 図6は、図4(c)のマスク基板を使用した露光方法の一例を示すフローチャートである。 図7は、マスク基板の調整処理を説明する図である。 図8(a)〜(c)は、第2の実施形態において使用されるステンシルマスクの構成を説明する図である。 図9は、台座基板の構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(1)第1の実施形態
(マルチコラム電子ビーム露光装置の構成)
図1は、本実施形態に係るマルチコラム電子ビーム露光装置の概略構成図である。
マルチコラム電子ビーム露光装置は、電子ビームコラム10と電子ビームコラム10を制御する制御部20に大別される。このうち、電子ビームコラム10は、同等なコラムセル11が複数、例えば16集まって、全体のコラムが構成されている。すべてのコラムセル11は後述する同じユニットで構成される。なお、ステンシルマスクは全体のコラムセルで一つだけ使用する。また、コラムセル11の下には、例えば300mmウエハ12を搭載したウエハステージ13が配置されている。
一方、制御部20は、電子銃高圧電源21、レンズ電源22、デジタル制御部23、ステージ駆動コントローラ24及びステージ位置センサ25を有する。これらのうち、電子銃高圧電源21は電子ビームコラム10内の各コラムセル11の電子銃を駆動させるための電源を供給する。レンズ電源22は電子ビームコラム10内の各コラムセル11の電磁レンズを駆動させるための電源を供給する。デジタル制御部23は、コラムセル11内の各偏向器の偏向出力をコントロールする電気回路であり、ハイスピードの偏向出力などを出力する。デジタル制御部23はコラムセル11の数に対応する分だけ用意される。
マスク位置センサ27は、マスクステージ上の基準位置決めマークとそれに対応するマスク基板上の位置決めマークを同一視野内に捉える顕微鏡と、その顕微鏡画像をもとにマスクステージとマスク基板の相対位置ずれ量を計測する画像解析部から構成される。マスク搭載コントローラ28は、マスクステージに対するマスク基板の搭載位置や搭載角度を微調整する機構部とそれをコントロールする回路部から構成される。マスク搭載コントローラ28は、マスク位置センサ27からのマスク位置の情報を基に、マスク位置の調整を行う。また、ウエハステージ上の端部には、キャリブレーション用の基準マークと、反射電子検出器と、電流測定用のファラディカップとを備えている。
マスクステージ駆動コントローラ29は、統合制御系26からの指示によって、マスクステージ123を移動させる。ステージ駆動コントローラ24は、ステージ位置センサ25からの位置情報を基に、ウエハ12の所望の位置に電子ビームが照射されるようにウエハステージ13を移動させる。上記の各部21〜29は、ワークステーション等の統合制御系26によって統合的に制御される。
上述したマルチコラム電子ビーム露光装置では、すべてのコラムセル11は同じコラムユニットで構成されている。
図2は、マルチコラム電子ビーム露光装置に使用される各コラムセル11の概略構成図である。
各コラムセル11は、露光部100と、露光部100を制御するコラムセル制御部31とに大別される。このうち、露光部100は、電子ビーム生成部130、マスク偏向部140及び基板偏向部150によって構成される。
電子ビーム生成部130では、電子銃101から生成した電子ビームEBが第1電磁レンズ102で収束作用を受けた後、ビーム整形用マスク103の矩形アパーチャ103aを透過し、電子ビームEBの断面が矩形に整形される。
その後、電子ビームEBは、マスク偏向部140の第2電磁レンズ105によって露光マスク110上に結像される。そして、電子ビームEBは、第1、第2静電偏向器104、106により、露光マスク110に形成された特定のパターンPに偏向され、その断面形状がパターンPの形状に整形される。
なお、露光マスク110は電子ビームコラム10内のマスクステージ123に固定されるが、そのマスクステージ123は水平面内において移動可能であって、第1、第2静電偏向器104、106の偏向範囲(ビーム偏向領域)を超える部分にあるパターンPを使用する場合、マスクステージ123を移動することにより、そのパターンPをビーム偏向領域内に移動させる。
露光マスク110の上下に配された第3、第4電磁レンズ108、111は、それらの電流量を調節することにより、電子ビームEBを基板上で結像させる役割を担う。
露光マスク110を通った電子ビームEBは、第3、第4静電偏向器112、113の偏向作用によって光軸Cに振り戻された後、第5電磁レンズ114によってそのサイズが縮小される。
マスク偏向部140には、第1、第2補正コイル107、109が設けられており、それらにより、第1〜第4静電偏向器104、106、112、113で発生するビーム偏向収差が補正される。
その後、電子ビームEBは、基板偏向部150を構成する遮蔽板115のアパーチャ115aを通過し、第1、第2投影用電磁レンズ116、121によって基板上に投影される。これにより、露光マスク110のパターンの像が、所定の縮小率、例えば1/10の縮小率で基板に転写されることになる。
基板偏向部150には、第5静電偏向器119と電磁偏向器120とが設けられており、これらの偏向器119、120によって電子ビームEBが偏向され、基板の所定の位置に露光マスクのパターンの像が投影される。
更に、基板偏向部150には、基板上における電子ビームEBの偏向収差を補正するための第3、第4補正コイル117、118が設けられる。
一方、コラムセル制御部31は、電子銃制御部202、電子光学系制御部203、マスク偏向制御部204、マスクステージ制御部205、ブランキング制御部206及び基板偏向制御部207を有する。これらのうち、電子銃制御部202は電子銃101を制御して、電子ビームEBの加速電圧やビーム放射条件等を制御する。また、電子光学系制御部203は、電磁レンズ102、105、108、111、114、116及び121への電流量等を制御して、これらの電磁レンズが構成される電子光学系の倍率や焦点位置等を調節する。ブランキング制御部206は、ブランキング電極127への印加電圧を制御することにより、露光開始前から発生している電子ビームEBを遮蔽板115上に偏向し、露光前に基板上に電子ビームEBが照射されるのを防ぐ。
基板偏向制御部207は、第5静電偏向器119への印加電圧と、電磁偏向器120への電流量を制御することにより、基板の所定の位置上に電子ビームEBが偏向されるようにする。上記の各部202〜207は、ワークステーション等の統合制御系26によって統合的に制御される。
図3は、マルチコラム型電子ビーム露光装置におけるコラムセル制御部31の模式図である。コラムセル制御部31はコラムセル11のそれぞれが有している。各コラムセル制御部31はマルチコラム型電子ビーム露光装置の全体を制御する統合制御系26とバス34で接続される。また、統合記憶部33には、露光データ等すべてのコラムセルで必要となるデータが格納されている。統合記憶部33も統合制御系26とバス34で接続されている。
このように構成されたマルチコラム型電子ビーム露光装置において、ウエハステージ13に載置したウエハ12上に露光するパターンの露光データを統合記憶部33から各コラムセル制御部31のコラムセル記憶部35に転送する。転送された露光データは、各コラムセル制御部31の補正部36において補正され、各コラムセル11に割り当てられたウエハ12上の露光領域で同一のパターンが露光される。
(ステンシルマスクの構成)
次に、一体の基板上に形成されるステンシルマスクの構成について図4を用いて詳細に説明する。
図4(a)は一つのコラムセルにおける偏向器によって電子ビームが偏向可能な範囲に形成される第1ステンシルパターン群42を示している。シリコン基板41に形成されるステンシルパターン群42は50×50μmの複数の小区画43の集合になっており、各小区画43には使用頻度の高いステンシルパターン等が形成されている。電子ビームはこの小区画43を選択することにより、電子ビームの断面が成形され、所望のパターンをウエハ上に露光することになる。
図4(b)は、第1ステンシルパターン群42を複数集めた第2ステンシルパターン群44を示している。ステンシルパターンとして様々なパターンが必要とされるため、第1ステンシルパターン群42だけでは十分でない場合がある。そのため、第1ステンシルパターン群42を複数用意し、第2ステンシルパターン群44を形成する。
この第2ステンシルパターン群44に形成されたパターンは、一つのコラムセルで使用される。
本実施形態では、複数の第2ステンシルパターン群44を一つのマスク基板上に形成する。すなわち、各コラムセルで使用されるすべてのステンシルパターンを一つのマスク基板上に形成する。
図4(c)は、2×2の4つのコラムセルで構成される場合のマスク基板上のステンシルパターンの配置の一例を示した図である。
このように形成されるマスク基板は、すべてのコラムセルに共通なマスクステージに搭載される。
図5は、マスクステージ51にマスク基板が載置された状態の一例を示している。マスク基板54は、マスクステージに形成される基板の設置位置を示すピン52に突き当たるようにローディングされる。さらに、マスク基板54を正確に載置するために、マスクステージ上に基準線53を設け、基準線53とマスク基板54の辺とのずれがあるか否かをマスク位置センサによって検出する。検出されたずれの量に応じて、マスク搭載コントローラ28によってXY方向の位置、回転角度方向の位置のずれをなくすようにマスク基板54の位置を微調整する。
マスク基板54の位置を微調整する機構部は、マスクステージ51の内部又は外部に配設してよい。これにより、複数のコラムセル11に対して、微調整する機構部は1系統で済む。微調整の一例として、マスク基板54がピン52を押圧する方向に遊動可能な弾性構造を設けてよい。即ち、図5に示す4本のピン52の中で2本〜4本を遊動可能にし、マスク基板54の方向へピン52を押すようにスプリング等の弾性体を設ける。これにより、マスク基板54を微調整する外部からX方向、Y方向へ押圧する押圧移動量を調整できる。これにより、ピン52が弾力的に進退移動するので、マスク基板54を回転方向へ微調整することができる。
このようにマスク基板はマスクステージに載置され、電子ビームの偏向及びマスクステージの移動により、所望のパターンを選択する。
電子ビームが偏向可能な距離は、約1.6〜2.0mmであり、第1ステンシルパターン群42の範囲に対応する。従って、選択された第1ステンシルパターン群42に所望のステンシルパターンが存在しない場合に、他の第1ステンシルパターン群42のステンシルパターンを選択する為に、マスクステージを移動させる。
第2ステンシルパターン群44は一つのコラムが対応する範囲である。従って、マスクステージは、第2ステンシルパターン群44の幅の距離(M1,M2)だけ移動できるようにしている。これにより、各コラムセルにおいて、第2ステンシルパターン群44に形成されるすべてのステンシルパターンを電子ビームが選択することが可能になる。
マルチコラム電子ビーム露光装置では、各コラムセルにおいて同一のパターンをウエハに露光することにより、露光スループットを向上させている。またマルチコラム電子ビーム露光装置では、第1ステンシルパターン群42内の小区画43に対しては電子ビームを偏向制御することで所望の小区画43選択できるので、各コラムセルにおいて異なるパターンをウエハに露光することも可能であり、複数電子ビームにより露光スループットを向上させている。従って、第2ステンシルパターン群44に形成される様々な形状のステンシルパターンは、他の第2ステンシルパターン群44と相互に同じ配置で同じステンシルパターンが形成されるようにして良い。
第2ステンシルパターン群44相互の配置位置は、コラムセル相互の配置位置と同じ位置に同じステンシルパターンがくるように形成されることが要求される。しかし、機械的な製作誤差などのため、完全に同じにすることは困難である。そのため、本実施形態では、第2ステンシルパターン群44間の配置間隔(D1,D2)は、コラムセルの設置間隔に依存する予め決められた目標間隔(例えば、50mm)に対して100μm以内の位置精度で配置するようにしている。
第1ステンシルパターン群42の各小区画43は50×50μmで形成され、小区画43の2つ分の100μm程度の位置精度であれば、小区画43へ電子ビームを照射しても隣接する小区画43において電子ビームの漏れは無い。
以上説明したように、本実施形態のマルチコラム電子ビーム露光用マスクでは、一つのマスク基板上に複数のコラムセルで使用するすべてのステンシルマスクを形成している。これにより、マスクを個別に個々のコラムセルに搬入する必要がなく、一度で搬入でき、処理時間を短縮することが可能になる。
また、個々のコラムセルでマスク搬送装置やマスク移動機構を設ける必要がなくなり、露光装置の構成を簡易化することが可能になる。
また、一つのマスク基板をマスクステージに搭載する際、基準線を利用して搭載している。これにより、精度良くマスクステージにマスク基板を載置することが可能になる。
(マルチコラム電子ビーム露光方法の説明)
次に、上記したマルチコラム電子ビーム露光装置における露光方法について説明する。
図6は、本実施形態に係るマルチコラム電子ビーム露光装置による露光方法を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS11で、一つのマスク基板を複数のコラムセルに共通のマスクステージに載置する。この載置の際には、マスク基板の辺とマスクステージ上に形成される基準線とが一致するように調整して保持固定する。
次に、ステップS12では、各コラムセルが使用するステンシルパターン群内で互いに等価な位置にあるステンシルパターンを選択する。例えば、図7に示すように、2つのコラムセルにおいて、マスクステージに搭載された等価な位置(目標位置)のステンシルパターン(72,73)を選択する。
次に、ステップS13では、ステップS12において選択したステンシルパターン72,73に対し、コラムセル毎に目標位置と照射位置とのずれをマスクステージの位置座標として計測する。例えば、図7において、第1のコラムセルに対応するステンシルパターン群内における目標位置である第1のステンシルパターン72を選択するように電子ビームを偏向する。当該第1のステンシルパターン72で矩形整形された電子ビームがウエハステージ上に備える基準マークの中心位置に照射されるように、ウエハステージの移動制御、及び/又は電子ビームを偏向制御する。その後に、反射電子検出器により掃引してSEM画像を取得した結果に基づいて電子ビームの照射領域74を特定する。これにより、目標位置であるステンシルパターン72に対して、照射位置の位置ずれV1を有する照射領域74が得られる。同様にして、第2のコラムセルに対応するステンシルパターン群内における目標位置である第2のステンシルパターン73を選択するように電子ビームを偏向する。当該第2のステンシルパターン73で矩形整形された電子ビームがウエハステージ上に備える基準マークの中心位置に照射されるように、ウエハステージの移動制御、及び/又は電子ビームを偏向制御する。その後に、反射電子検出器により掃引してSEM画像を取得した結果に基づいて電子ビームの照射領域75を特定する。これにより、目標位置であるステンシルパターン73に対して、照射位置の位置ずれV2を有する照射領域75が得られる。照射領域74と照射領域75との距離は、電子ビームの偏向量とウエハステージの移動量から算出してよい。なお、目標位置と照射領域は、少なくとも2箇所以上を計測してよい。なお、SEM画像の取得に先だって、電流測定用のファラディカップを利用することで、電子ビームの照射領域74が特定できるので、取得するSEM画像の領域を狭めるようにして、測定時間の短縮を図ってもよい。
次に、ステップS14では、ステップS13で計測された位置ずれV1,V2の量をもとに、マスク基板の搭載位置を微調整する。例えば、図7の場合は、マスク基板71をずれ量を最小にする角度だけ回転させることにより、両方のコラムセルにおいて同じステンシルマスクをずれが少なく選択することが可能になる。また、両方のコラムセル間の距離のずれは、コラムセル間の距離補正値として登録しておき、前記距離補正値に基づいて電子ビームの偏向量を補正して露光してよい。
次に、ステップS15で、調整された一体のマスク基板を用いて、コラムセル毎に露光データを基にパターンの露光をする。
以上説明したように、本実施形態の露光方法では、各コラムセルで使用するステンシルパターンが形成された一体のマスク基板を、基準線に合わせるようにしてマスクステージに搭載する。さらに、実際に電子ビームを照射し、各コラムセルで互いに等価な位置にある同形のステンシルパターンを選択したときの電子ビームのずれを計測する。その後、ずれをコラムセル間で最小にするようにマスク基板の載置角度を微調整する。これにより、一度にマスク基板を搬送することができ、コラムセル毎に個別にマスク基板を配置してステンシルパターンの位置関係を調整するよりも調整に係る時間を短縮することができ、露光スループットの向上を図ることが可能となる。
(2)第2の実施形態
第1の実施形態では、複数のコラムセルで使用されるステンシルパターンを一体のマスク基板上に形成するようにした。これに対し、第2の実施形態では、複数のコラムセルで使用されるステンシルパターンを一体にすることは第1の実施形態と同じであるが、コラムセル毎、又は複数のコラムセル毎に形成したステンシルパターンを別の台座に搭載するようにした点が異なる。なお、本実施形態で使用されるマルチコラム電子ビーム露光装置の構成は第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図8は、一つの台座基板に形成されるステンシルマスクの構成を示す図である。図8(a)は一つのコラムセルにおける偏向器によって電子ビームが偏向可能な範囲に形成される第1ステンシルパターン群82を示している。シリコン基板81に形成されるステンシルパターン群82は50×50μmの複数の小区画83の集合になっており、各小区画83には使用頻度の高いステンシルパターン等が形成されている。電子ビームはこの小区画83を選択することにより、電子ビームの断面が成形され、所望のパターンをウエハ上に露光することになる。
図8(b)は、第1ステンシルパターン群82を複数集めた第2ステンシルパターン群84を示している。ステンシルパターンとして様々なパターンが必要とされるため、第1ステンシルパターン群82だけでは十分でない場合がある。そのため、第1ステンシルパターン群82を複数用意し、第2ステンシルパターン群84を形成する。
この第2ステンシルパターン群84に形成されたパターンは一つのコラムセルで使用される。
本実施形態では、この第2ステンシルパターン群84、すなわち、一つのコラムセルで使用されるステンシルパターンを一体基板86上に形成し、さらに、複数の一体基板86を一つの台座基板85上に装着して一体の台座基板85を形成する。
図8(c)は、2×2の4つのコラムセルで構成される場合の台座基板85上に配置されるステンシルパターンの配置の一例を示した図である。
このように形成される台座基板85は、すべてのコラムセルに共通なマスクステージに搭載される。
一つの台座基板85をマスクステージに載置する処理は、第1の実施形態と同様である。
マスクステージに載置された一体基板86に形成されるパターンは、電子ビームの偏向及びマスクステージの移動により選択される。
電子ビームが偏向可能な距離は、約1.6〜2.0mmであり、第1ステンシルパターン群82の範囲に対応する。従って、選択された第1ステンシルパターン群82に所望のステンシルパターンが存在しない場合に、他の第1ステンシルパターン群82のステンシルパターンを選択する為に、マスクステージを移動させる。
第2ステンシルパターン群84は一つのコラムが対応する範囲である。従って、マスクステージは、第2ステンシルパターン群84の幅の距離だけ移動できるようにしている。これにより、各コラムセルにおいて、第2ステンシルパターン群84に形成されるすべてのステンシルパターンを電子ビームが選択することが可能になる。
第2ステンシルパターン群84間の配置間隔(D3,D4)は、コラムセルの設置間隔に依存して予め決められた目標間隔(例えば、50mm)に対して100μm以内の位置精度で配置してよい。
第1ステンシルパターン群82の各小区画83は50×50μmで形成される。小区画83の2つ分の100μm程度の位置精度であれば、小区画83へ電子ビームを照射しても隣接する小区画83において電子ビームの漏れは無い。
また、台座基板85には、予め一体基板86の配置位置を示す基準線が設けられている。一体基板86の辺がこの基準線に沿って設置する。ただし、完全に一致させることは困難であり、本実施形態では、基準線に対して1mrad以内の角度精度で配置するようにしている。
以上説明したように、本実施形態のマルチコラム電子ビーム露光用マスクでは、一つのコラムセルで使用するステンシルパターンが形成された一体基板86を形成し、一つの台座基板85上に複数の一体基板86を載置している。これにより、マスクを個別に個々のコラムセルに搬入する必要がなく、一度で搬入でき、処理時間を短縮することが可能になる。
また、個々のコラムセルでマスク搬送装置やマスク移動機構を設ける必要がなくなり、露光装置の構成を簡易化することが可能になる。
なお、台座基板85は、例えば、導電性のセラミックで形成され、その上にシリコンで形成される一体基板86が導電性の接着剤によって接着される。
また、一体基板86は取り外しが可能なように、台座基板85に装着するようにしても良い。この場合には、一つの一体基板86においてパターンの変形等の不具合が発生したときに、その一体基板86だけを交換することができる。これにより、マスクの作成及び交換にかかる時間を短縮することができ、スループットの向上に寄与することができでる。
また、一体基板86上に一つの第2ステンシルパターン群だけでなく、複数の第2ステンシルパターン群を形成するようにしても良い。
図9(a)は、4つのコラムセルのそれぞれにおいて使用する第2ステンシルパターン群84をそれぞれ一つの一体基板86に形成した例を示している。4つの一体基板86は、一つの台座基板85上に設置されている。
図9(b)は、2つのコラムセルで使用する第2ステンシルパターン群を一つの一体基板89に形成する例を示した図である。
このように一体基板89を形成することにより、1つの第2ステンシルパターン群が形成された一体基板86よりも辺の長さが長くなる。これにより、装着位置を示す基準線88が長くなり、正確に一体基板89を設置することが可能になる。

Claims (13)

  1. 複数のコラムセルを具備するマルチコラム電子ビーム露光装置において使用される露光用マスクであって、
    前記複数のコラムセル毎に複数のステンシルパターンで構成されるステンシルパターン群と、
    露光用マスクを移動するマスクステージに搭載される単一のマスク基板と、
    を有し、
    前記ステンシルパターン群は前記複数のコラムセルの配置間隔に対応した間隔に配設され、
    前記ステンシルパターン群のすべてが前記単一のマスク基板に載置される
    ことを特徴とするマルチコラム電子ビーム露光用マスク。
  2. 前記ステンシルパターン群は、
    前記複数のコラムセルの各々の電子ビームが偏向可能な範囲に形成される第1のステンシルパターン群と、
    前記複数のコラムセルの各々の電子ビームが偏向可能で、前記マスクステージの移動可能な範囲に形成される前記第1のステンシルパターン群を複数単位備える第2のステンシルパターン群から構成されることを特徴とする請求項1に記載のマルチコラム電子ビーム露光用マスク。
  3. 前記ステンシルパターン群は、前記複数のコラムセル相互間で同一であることを特徴とする請求項2に記載のマルチコラム電子ビーム露光用マスク。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のマルチコラム電子ビーム露光用マスクを使用するマルチコラム電子ビーム露光装置であって、
    前記各コラムセルに共通に設けられる2次元的に移動可能なマスクステージを有し、
    前記マスク基板は、前記マスクステージに搭載され、
    前記マスクステージの移動可能距離は、前記マスク基板に形成された前記第2のパターン群の幅であることを特徴とするマルチコラム電子ビーム露光装置。
  5. 更に、校正用の基準マークを備えた試料を載置するウエハステージと、
    反射電子検出器と、
    マスク基板をマスクステージに載置するマスク搭載コントローラと
    を有し、
    前記マスク基板のステンシルパターンを選択して、前記基準マークの位置を目標に前記ステンシルパターンの形状に整形された電子ビームによるパターンを前記試料上に照射し、前記反射電子検出器により検出した反射電子を基に取得した前記パターンのSEM画像から実際に描画された位置を求め、前記基準マークの位置と当該描画された位置との間にずれが検出されたとき、前記マスク搭載コントローラが前記マスク基板の搭載位置を調整することを特徴とする請求項4に記載のマルチコラム電子ビーム露光装置。
  6. 請求項4又は5に記載のマルチコラム電子ビーム露光装置を用いる露光方法であって、
    各コラムセルの光軸上の電子ビームによって、前記各コラムセル間で互いに等価な位置にあるステンシルパターンを選択するステップと、
    前記位置と前記電子ビームが照射した位置とのずれを前記各コラムセル毎に計測するステップと、
    前記コラムセル毎に計測されたずれが各コラムセル間で最小になるように前記マスク基板の搭載方向角度を調整するステップと、
    前記調整されたマスク基板を用いて試料を露光するステップと
    を有することを特徴とするマルチコラム電子ビーム露光方法。
  7. 複数のコラムセルを具備するマルチコラム電子ビーム露光装置において使用される露光用マスクであって、
    前記複数のコラムセル毎に複数のステンシルパターンで構成されるステンシルパターン群と、
    前記ステンシルパターン群のうち、一又は複数のコラムセルに属するステンシルパターン群が形成された一体基板を有し、
    前記一体基板は、前記複数のコラムセルの配置間隔に対応した間隔で単一の台座基板上に装着され、当該単一の台座基板は、露光用マスクを移動するマスクステージに搭載される
    ことを特徴とするマルチコラム電子ビーム露光用マスク。
  8. 前記ステンシルパターン群は、
    電子ビームが偏向可能な範囲に形成される第1のステンシルパターン群と、
    当該第1のステンシルパターン群を2次元的に配置した第2のステンシルパターン群から構成されることを特徴とする請求項7に記載のマルチコラム電子ビーム露光用マスク。
  9. 前記ステンシルパターン群は、前記複数のコラムセル相互間で同一であることを特徴とする請求項8に記載のマルチコラム電子ビーム露光用マスク。
  10. 前記一体基板は、前記台座基板から取り外し可能であることを特徴とする請求項7から9のいずれか一項に記載のマルチコラム電子ビーム露光用マスク。
  11. 請求項7から10のいずれか一項に記載のマルチコラム電子ビーム露光用マスクを使用するマルチコラム電子ビーム露光装置であって、
    前記各コラムセルに共通に設けられる2次元的に移動可能なマスクステージを有し、
    前記台座基板は、前記マスクステージに搭載され、
    前記マスクステージの移動可能距離は、前記台座基板に装着され前記一体基板上に形成された前記第2のステンシルパターン群の幅であることを特徴とするマルチコラム電子ビーム露光装置。
  12. 更に、校正用の基準マークを備えた試料を載置するウエハステージと、
    反射電子検出器と、
    前記台座基板をマスクステージに載置するマスク搭載コントローラと
    を有し、
    前記台座基板上のステンシルパターンを選択して、前記基準マークの位置を目標に前記ステンシルパターンの形状に整形された電子ビームによるパターンを前記試料上に照射し、前記反射電子検出器により検出した反射電子を基に取得した前記パターンのSEM画像から実際に描画された位置を求め、前記基準マークの位置と当該描画された位置との間にずれが検出されたとき、前記マスク搭載コントローラが前記台座基板の搭載位置を調整することを特徴とする請求項11に記載のマルチコラム電子ビーム露光装置。
  13. 請求項11又は12に記載のマルチコラム電子ビーム露光装置を用いる露光方法であって、
    各コラムセルの光軸上の電子ビームによって、前記各コラムセル間で互いに等価な位置にあるステンシルパターンを選択するステップと、
    前記位置と前記電子ビームが照射した位置とのずれを前記各コラムセル毎に計測するステップと、
    前記コラムセル毎に計測されたずれが各コラムセル間で最小になるように前記台座基板の搭載方向角度を調整するステップと、
    前記調整された台座基板を用いて試料を露光するステップと
    を有することを特徴とするマルチコラム電子ビーム露光方法。
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