JPWO2008056774A1 - 無線通信移動局装置およびmcs選択方法 - Google Patents

無線通信移動局装置およびmcs選択方法 Download PDF

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Abstract

パーシステントスケジューリングが行われる無線通信システムにおいて、送信データ量が増加した場合の伝送遅延を防ぐことができる無線通信移動局装置。この装置において、MCS選択部104は、データ制御部105のバッファに蓄積されている送信データ量が閾値未満である場合は第1MCSを選択し、その送信データ量が閾値以上である場合は、第1MCSのMCSレベルより高いMCSレベルの第2MCSを選択する。これにより、移動局100では、送信データ量が少量である通常時は第1MCSに基づいて符号化および変調されたデータが送信され、送信データ量が増加して多量になった際には、第1MCSのMCSレベルより高いMCSレベルの第2MCSに基づいて符号化および変調されたデータが送信される。

Description

本発明は、無線通信移動局装置およびMCS選択方法に関する。
現在、3GPP RAN LTE(Long Term Evolution)において、VoIP(Voice over Internet Protocol)、Gaming等の一定ビットレートの小容量のリアルタイムパケット伝送に、複数サブフレームを1単位とする一定期間毎に送信リソースを割り当てるパーシステントスケジューリング(Persistent Scheduling)を用いることが検討されている(非特許文献1参照)。
パーシステントスケジューリングでは、無線通信基地局装置(以下、基地局と省略する)は、無線通信移動局装置(以下、移動局と省略する)からのパイロット信号のSINR(Signal to Interference and Noise Ratio)を用いて、複数サブフレーム分一括して、MCS(Modulation and Coding Scheme)と、リソースブロックサイズ、リソースブロック位置等のRA(Resource assignment;リソース割当)とを決定して移動局へ通知する。すなわち、パーシステントスケジューリングでは、複数サブフレームに渡って同一のMCSと同一のRAとが用いられる。このようなパーシステントスケジューリングにより、移動局毎のMCSの通知頻度およびRAの通知頻度を減少させることができ、下り回線全体での制御信号量を抑えることができる。特に、VoIPでは多くの移動局に対し同時に音声サービスを提供する必要があるため、パーシステントスケジューリングによる効果が大きい。
一方、IPネットワークを用いたパケット伝送では、パケット伝送揺らぎやパケット伝送遅延がルータにおいて発生することが知られている。例えばVoIPのルータでは、音声パケット以外のパケットも同時に処理するため、この同時処理により音声パケットに伝送揺らぎや伝送遅延が発生する。例えば、音声パケットがルータに到着した際にルータが他のIPパケットを転送中である場合、音声パケットはこのIPパケットの転送が完了するまでルータで待機する必要があるので、ルータにおいて音声パケットに伝送遅延が発生し、その結果として音声パケットに伝送揺らぎが生ずる。
パーシステントスケジューリングがなされた複数のサブフレーム途中でパケット伝送揺らぎ等により送信データ量が瞬時的に増加した場合、移動局は基地局に対してリソース要求信号を送信して割当リソースの増加を要求する。基地局では、移動局からのリソース要求信号を受信すると、上り回線における送信リソースを確保してその移動局に対してさらに送信リソースを割り当てる(非特許文献2参照)。
3GPP TSG-RAN WG1 LTE Ad Hoc Meeting, R1-060099, "Persistent Scheduling for E-UTRA", Helsinki, Finland, 23-25 January, 2006 3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #44, R1-060536, LG Electronics, "Uplink resource request for uplink scheduling", Denver, USA, 13-17 February, 2006
しかしながら、上記従来技術では、送信データ量が瞬時的に増加した場合、増加分のデータは移動局のリソース要求およびそのリソース要求に応じた基地局の送信リソース割当が行われた後に送信可能となるため、その増加分のデータについて伝送遅延が生じる。このため、VoIP等のリアルタイム性を要する通信サービスにおいてはQoS(Quality of Service)を満たすことができなくなってしまう。
本発明の目的は、パーシステントスケジューリングが行われる無線通信システムにおいて、送信データ量が増加した場合の伝送遅延を防ぐことができる移動局およびMCS選択方法を提供することである。
本発明の移動局は、パーシステントスケジューリングによって一定期間割り当てられる送信リソースを用いて送信データを送信する移動局であって、前記一定期間において変化する送信データ量に応じて、第1MCS、または、前記第1MCSのMCSレベルより高いMCSレベルの第2MCSのいずれかを選択する選択手段と、選択されたMCSに従って送信データを符号化および変調する符号化変調手段と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、パーシステントスケジューリングが行われる無線通信システムにおいて、送信データ量が増加した場合の伝送遅延を防ぐことができる。
パイロットチャネルにおける受信電力と干渉電力との関係を示す図 データチャネルにおける受信電力と干渉電力との関係を示す図 実施の形態1に係る動作シーケンス図 実施の形態1に係る移動局の構成を示すブロック図 実施の形態1に係るMCSテーブル 実施の形態2の決定例1に係る動作シーケンス図 実施の形態2の決定例2に係る動作シーケンス図 実施の形態3に係る移動局の構成を示すブロック図 実施の形態3に係る送信電力の変化を示す図 実施の形態4に係るセル間協調を示す図
上り回線のパイロットチャネルでは複数の移動局からそれぞれ送信される複数のパイロット信号が同一のリソースブロックに同時に符号多重される。よって、例えばセルAにセルBおよびセルCが隣接する場合、セルAの基地局では、セルAに位置するある移動局から送信されるパイロット信号の受信電力Aと、セルAに位置する他の複数の移動局から送信されるパイロット信号の受信電力A’と、セルBに位置する複数の移動局から送信されるパイロット信号からの干渉電力Bと、セルCに位置する複数の移動局から送信されるパイロット信号からの干渉電力Cとのある1つのリソースブロックにおける関係は図1Aに示すようになる。つまり、受信電力Aに対する干渉電力の総和は、干渉電力Bと干渉電力Cとの合計となる。
一方、パーシステントスケジューリングがなされる上り回線のデータチャネルでは、同一のリソースブロックには各セル毎に同時に1つの移動局のデータチャネルしか割り当てられない。よって、セルAの基地局では、セルAに位置するある移動局から送信されるデータの受信電力Aと、セルBに位置するある移動局から送信されるデータからの干渉電力Bと、セルCに位置するある移動局から送信されるデータからの干渉電力Cとのある1つのリソースブロックにおける関係は図1Bに示すようになる。つまり、受信電力Aに対する干渉電力の総和は、干渉電力Bと干渉電力Cとの合計となる。
このように、同一リソースブロックにおけるパイロット信号の多重数とデータの多重数との相違に起因して、パイロットチャネルにおける干渉電力の総和(B+C)はデータチャネルにおける干渉電力の総和(B+C)より大きいものとなる。
ここで、パーシステントスケジューリング時に決定されるMCS(以下、第1MCSという)は、各移動局毎にパイロット信号のSINRに基づいて決定される。また、上記のようにパイロットチャネルにおける干渉電力の総和はデータチャネルにおける干渉電力の総和より大きいため、パイロット信号のSINRはデータのSINRより小さいものとなる。よって、第1MCSのMCSレベルは、データチャネルのMCSとして本来使用可能な最適なMCS(以下、第2MCSという)のMCSレベルより低いものとなる。換言すれば、データチャネルのMCSレベルを、第1MCSのMCSレベルより高くすることが可能である。
一方で、第1MCSを用いて十分送信可能なデータ量であるうちは、第2MCSより誤り率特性が良好な、すなわち、第2MCSよりロバストな第1MCSを用いることが好ましい。
そこで、本発明では、基地局でのパーシステントスケジューリングによって一定期間割り当てられる送信リソースを用いて送信データを送信する移動局が、その一定期間において変化する送信データ量に応じて、第1MCS、または、第1MCSのMCSレベルより高いMCSレベルの第2MCSのいずれかを選択する。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、移動局が第1MCSから第2MCSを決定する。
まず、本実施の形態に係る移動局−基地局間の動作シーケンスについて説明する。動作シーケンスを図2に示す。
図2に示すように、各移動局は、上り回線のパイロットチャネルで基地局へパイロット信号を送信する。
基地局は、各移動局から受信したパイロット信号を用いてパーシステントスケジューリングを行う。
まず、基地局は、移動局毎のパイロットチャネルの受信品質として式(1)によりパイロット信号のSINRを求める。式(1)において、‘S’は各移動局からのパイロット信号の受信電力、‘I’はパイロット信号の干渉電力の総和、‘N’は雑音電力を示す。
Figure 2008056774
次いで、基地局は、移動局毎のSINRに応じて、複数サブフレーム分の一定期間に渡る第1MCSを移動局毎に決定する。また、基地局は、SINRを用いて、複数サブフレーム分の一定期間に渡るRAを移動局毎に決定する。
そして、基地局は、第1MCSおよびRA情報を下り回線の制御チャネルで各移動局へ通知する。
各移動局は、基地局より受信した第1MCSから第2MCSを決定する。これにより、各移動局は送信データに適用するMCSとして、基地局でのパーシステントスケジューリング時に決定された第1MCS、および、パーシステントスケジューリング時以降に各移動局にて第1MCSから決定された第2MCSの双方を記憶することになる。
そして、以降、各移動局は、送信するユーザデータのデータ量に応じて第1MCSまたは第2MCSのいずれかを選択してユーザデータの符号化および変調を行い、符号化変調後のユーザデータを上り回線のデータチャネルで基地局へ送信する。
次いで、本実施の形態に係る移動局100の構成を図3に示す。
移動局100において、無線受信部102は、アンテナ101を介して受信される基地局からの制御信号に対してダウンコンバート、A/D変換等の無線受信処理を施して、復調復号部103に出力する。この制御信号には、基地局からの第1MCSおよびRA情報が含まれている。
復調復号部103では、復調部1031が制御信号を復調し、復号部1032が復調後の制御信号を復号してMCS選択部104、データ制御部105およびリソース割当部107に出力する。
MCS選択部104は、制御信号に含まれている第1MCSから第2MCSを決定する。また、MCS選択部104は、データ制御部105より入力される送信データ量に応じて、送信データのMCSとして第1MCSまたは第2MCSのいずれかを選択してデータ制御部105および符号化変調部106に出力する。第2MCSの決定およびMCSの選択についての詳細は後述する。
データ制御部105は、データバッファを有し、送信データをそのデータバッファに一旦蓄積し、データバッファに蓄積されている送信データ量をMCS選択部104に出力する。また、データ制御部105は、MCS選択部104から入力されたMCSおよび制御信号に含まれるRA情報のうちのリソースブロックサイズに従って、送信可能なデータサイズを決定する。データ制御部105は、MCS選択部104から第1MCSが入力された場合には第1MCSおよびリソースブロックサイズに応じたデータサイズ1に決定し、MCS選択部104から第2MCSが入力された場合には第2MCSおよびリソースブロックサイズに応じたデータサイズ2に決定する。MCSレベルが高いほど同一のリソースブロックサイズで送信可能なデータ量が大きくなり、また、ここでは第2MCSのMCSレベルが第1MCSのMCSレベルより高いため、データサイズ2はデータサイズ1より大きい。つまり、データ制御部105は、同一のリソースブロックサイズにおいてMCSレベルが高くなるほど送信データのデータサイズを大きくする。そして、データ制御部105は、決定したデータサイズ分の送信データをバッファから取り出して符号化変調部106に出力する。
符号化変調部106は、符号化部1061および変調部1062から構成される。符号化部1061は、MCS選択部104から入力されるMCSに従った符号化率により、データ制御部105から入力された送信データを符号化して変調部1062に出力する。また、変調部1062は、符号化後の送信データを、MCS選択部104から入力されるMCSに従った変調方式により変調してリソース割当部107に出力する。
リソース割当部107は、変調後の送信データを、制御信号に含まれるRA情報のうちのリソースブロック位置により示されるリソースブロックに割り当てて無線送信部108に出力する。
無線送信部108は、送信データに対してD/A変換、アップコンバート等の無線送信処理を施して、アンテナ101を介して基地局へ送信する。
次いで、MCS選択部104での第2MCSの決定およびMCSの選択について詳細に説明する。
MCS選択部104は、図4に示すMCSテーブルを有し、このMCSテーブルを参照して制御信号に含まれる第1MCSから第2MCSを決定する。このMCSテーブルには、パーシステントスケジューリング時に基地局により決定された第1MCSと、第1MCSに対してユニークな第2MCSとの複数の対応が設定されている。MCS選択部104は、このMCSテーブルを参照して、制御信号に含まれる第1MCSから第2MCSを決定する。例えば、第1MCSが変調方式:16QAM,符号化率:R=2/3の場合(図4(1)の場合)、MCS選択部104は、第2MCSとして変調方式:16QAM,符号化率:R=3/4に決定する。そして、MCS選択部104は、制御信号に含まれている第1MCSおよび第1MCSから決定した第2MCSを記憶する。
ここで、図4に示すMCSテーブルにおいて、各第2MCSのMCSレベルは、それぞれ対応する第1MCSのMCSレベルよりも高いMCSレベルに設定されている。例えば、第1MCSが変調方式:16QAM,符号化率:R=2/3の場合(図4(1)の場合)、その第1MCSに対応する第2MCSは変調方式:16QAM,符号化率:R=3/4である。図4(2),(3)の場合も同様に、第2MCSのMCSレベルは第1MCSのMCSレベルより高い。換言すれば、第2MCSの伝送レートは第1MCSの伝送レートより高く、同一のリソースブロックサイズの場合、第2MCSにて送信可能なデータサイズは第1MCSにて送信可能なデータサイズより大きい。
そこで、MCS選択部104は、データ制御部105のバッファに蓄積されている送信データ量が閾値未満である場合は第1MCSを選択し、その送信データ量が閾値以上である場合は第2MCSを選択する。よって、移動局100では、送信データ量が少量である通常時は第1MCSに基づいて符号化および変調されたデータが送信され、送信データ量が増加して多量になった際には、第1MCSのMCSレベルより高いMCSレベルの第2MCSに基づいて符号化および変調されたデータが送信される。これにより、送信データ量が増加した場合でも、同一のリソースブロックサイズにて、つまり、さらなる送信リソースの割当を必要とすることなく瞬時的にスループットを高くすることが可能となるので、増加分のデータを遅延なく送信することができる。
このように、本実施の形態によれば、基地局でのパーシステントスケジューリングによって一定期間同一のリソースブロックサイズとなる場合でも、移動局ではその一定期間において送信データ量が閾値以上となった際には第1MCSのMCSレベルより高いMCSレベルの第2MCSを選択する。よって、本実施の形態によれば、移動局では、瞬時的に送信データ量が増加した場合でも、リソース要求を行うことなく、送信データ量の増加に合わせて瞬時的にスループットを高くすることができる。よって、本実施の形態によれば、パーシステントスケジューリングが行われる無線通信システムにおいて、送信データ量が増加した場合の伝送遅延を防ぐことができる。
また、本実施の形態によれば、移動局にて第1MCSから第2MCSを決定するため、基地局から移動局への第2MCSの新たな通知を行う必要がないので、制御信号量を増加させることなく、送信データ量が増加した場合の伝送遅延を防ぐことができる。
なお、基地局にて第1MCSから第2MCSを上記のようにして決定し、移動局へ通知することも可能である。この場合には、基地局は図2に示す第1MCSの通知と同時に第2MCSの通知を行うとよい。つまり、基地局が第1MCSと第2MCSとを1つの制御信号に含めて送信するとよい。これにより、制御信号の送信回数を増加させることなく第1MCSおよび第2MCS双方の通知を行うことができる。
また、基地局は移動局へ第1MCSを通知せずに第2MCSを通知し、移動局にて第2MCSから第1MCSを決定してもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態は、第2MCSが基地局から移動局へ通知される点において実施の形態1と相違する。つまり、本実施の形態は、基地局が第2MCSを決定する点において実施の形態1と相違する。以下、本実施の形態に係る第2MCSの決定を中心にして、実施の形態1との相違点について説明する。
<決定例1>
本決定例では、第2MCSがパイロットチャネルの受信品質とパイロットチャネルにおけるパイロット多重数とに基づいて決定される。
まず、本決定例に係る移動局−基地局間の動作シーケンスについて説明する。動作シーケンスを図5に示す。 基地局は、式(2)によりSINRを求める。式(2)において、‘S’,‘I’,‘N’は実施の形態1と同一であり、‘Numuser’はパイロットチャネルにおけるユーザ多重数(移動局多重数)、すなわち、パイロットチャネルにおけるパイロット多重数を示す。
Figure 2008056774
次いで、基地局は、移動局毎のSINRに応じて第2MCSを移動局毎に決定する。ここで、式(1)と式(2)とを比較すると、式(2)は、パイロットチャネルの受信品質を表す式(1)に‘Numuser’を加えたものとなっている。つまり、基地局は、第2MCSを、パイロットチャネルの受信品質とパイロットチャネルにおけるパイロット多重数とに基づいて決定する。また、式(2)では、式(1)における‘I’を‘Numuser’で除算することで、干渉電力をユーザ平均している。通常の移動体通信システムではNumuser>1であるため、SINR>SINRとなる。よって、第2MCSのMCSレベルは、第1MCSのMCSレベルより高くなる。
そして、基地局は、第1MCS、第2MCSおよびRA情報を下り回線の制御チャネルで各移動局へ通知する。
各移動局は、基地局より受信した第1MCSおよび第2MCSを記憶する。これにより、各移動局は送信データに適用するMCSとして、第1MCSおよび第2MCSの双方を記憶することになる。
そして、以降、各移動局は、送信するユーザデータのデータ量に応じて第1MCSまたは第2MCSのいずれかを選択してユーザデータの符号化および変調を行い、符号化変調後のユーザデータを上り回線のデータチャネルで基地局へ送信する。
次いで、図3を用いて、本決定例に係る移動局の構成について、実施の形態1との相違点についてのみ説明する。
本決定例では、基地局から受信される制御信号には、基地局からの第1MCS、第2MCSおよびRA情報が含まれている。よって、無線受信部102は、第1MCSの通知と第2MCSの通知とを同時に受信することになる。
MCS選択部104は、制御信号に含まれている第1MCSおよび第2MCS、すなわち、基地局から同時に通知された第1MCSおよび第2MCSを記憶する。
そして、MCS選択部104は、データ制御部105のバッファに蓄積されている送信データ量が閾値未満である場合は第1MCSを選択し、その送信データ量が閾値以上である場合は第2MCSを選択する。よって、移動局100では、実施の形態1同様、送信データ量が少量である通常時は第1MCSに基づいて符号化および変調されたデータが送信され、送信データ量が増加して多量になった際には、第1MCSのMCSレベルより高いMCSレベルの第2MCSに基づいて符号化および変調されたデータが送信される。これにより、実施の形態1同様、送信データ量が増加した場合でも、同一のリソースブロックサイズにて、つまり、さらなる送信リソースの割当を必要とすることなく瞬時的にスループットを高くすることが可能となるので、増加分のデータを遅延なく送信することができる。
また、本決定例によれば、基地局ではパーシステントスケジューリング時に決定される第1MCSおよび第2MCSを1つの制御信号に含めて同時に通知するため、制御信号の送信回数を増加させることなく第1MCSおよび第2MCS双方の通知を行うことができる。
<決定例2>
本決定例では、第2MCSがデータチャネルの受信品質に基づいて決定される。
まず、本決定例に係る移動局−基地局間の動作シーケンスについて説明する。動作シーケンスを図6に示す。
移動局は、基地局より第1MCSを通知されると、第1MCSに従ってユーザデータの符号化および変調を行い、符号化変調後のユーザデータを上り回線のデータチャネルで基地局へ送信する。
基地局は、第1MCSに従って符号化変調されたユーザデータを受信し、そのユーザデータの受信品質、すなわち、データチャネルの受信品質に基づいて第2MCSを決定する。
具体的には、まず基地局は、移動局毎のデータチャネルの受信品質として式(3)によりデータチャネルのSINRを求める。式(3)において、‘S’は各移動局からのユーザデータの受信電力、‘RData’はデータチャネルにおける総受信電力、‘N’は雑音電力を示す。なお、式(3)における‘RData−S’は、式(1)における‘I’に相当する。
Figure 2008056774
次いで、基地局は、移動局毎のSINRに応じて第2MCSを移動局毎に決定する。つまり、基地局は、第2MCSを、データチャネルの受信品質に基づいて決定する。また、図1Aと図1Bとを用いて説明したように、SINR>SINRとなる。よって、第2MCSのMCSレベルは、第1MCSのMCSレベルより高くなる。
そして、基地局は、第2MCSを下り回線の制御チャネルで各移動局へ通知する。
各移動局は、基地局より受信した第2MCSを記憶する。これにより、各移動局は送信データに適用するMCSとして、第1MCSおよび第2MCSの双方を記憶することになる。
そして、以降、各移動局は、送信するユーザデータのデータ量に応じて第1MCSまたは第2MCSのいずれかを選択してユーザデータの符号化および変調を行い、符号化変調後のユーザデータを上り回線のデータチャネルで基地局へ送信する。
次いで、図3を用いて、本決定例に係る移動局の構成について、実施の形態1との相違点についてのみ説明する。
本決定例では、基地局から受信される1回目の制御信号には、基地局からの第1MCSおよびRA情報が含まれている。また、基地局から受信される2回目の制御信号には、基地局からの第2MCSが含まれている。
MCS選択部104は、1回目の制御信号に含まれている第1MCSおよび2回目の制御信号に含まれている第2MCS、すなわち、基地局からそれぞれ異なるタイミングで通知された第1MCSおよび第2MCSを記憶する。
そして、MCS選択部104は、データ制御部105のバッファに蓄積されている送信データ量が閾値未満である場合は第1MCSを選択し、その送信データ量が閾値以上である場合は第2MCSを選択する。よって、移動局100では、実施の形態1同様、送信データ量が少量である通常時は第1MCSに基づいて符号化および変調されたデータが送信され、送信データ量が増加して多量になった際には、第1MCSのMCSレベルより高いMCSレベルの第2MCSに基づいて符号化および変調されたデータが送信される。これにより、実施の形態1同様、送信データ量が増加した場合でも、同一のリソースブロックサイズにて、つまり、さらなる送信リソースの割当を必要とすることなく瞬時的にスループットを高くすることが可能となるので、増加分のデータを遅延なく送信することができる。
また、本決定例によれば、実際のデータ送信に用いられるデータチャネルの受信品質に基づいて第2MCSが決定されるため、第2MCSをより正確なMCSとすることができる。
なお、上記説明では式(3)における‘S’を各移動局からのユーザデータの受信電力としたが、式(3)における‘S’を、ユーザデータと共に送信されるユーザデータ復調用パイロット信号の受信電力に、そのパイロット信号の送信電力に対するユーザデータの送信電力のオフセット量を加えたものとしてもよい。
また、上記説明ではデータチャネルの受信品質に基づいて第2MCSを決定したが、ユーザデータと共に送信されるユーザデータ復調用パイロット信号の受信品質に基づいて第2MCSを決定してもよい。
以上、第2MCSの決定例1および決定例2について説明した。
このようにして本実施の形態によれば、実施の形態1同様、パーシステントスケジューリングが行われる無線通信システムにおいて、送信データ量が増加した場合の伝送遅延を防ぐことができる。
なお、本実施の形態における第2MCSの通知は、第1MCSと第2MCSとの差分の通知により行ってもよい。これにより、制御信号量を減少させることができる。
(実施の形態3)
上述したように第1MCSはパイロットチャネルの受信品質に基づいて決定されるため、干渉電力の総和がパイロット信号より小さくなるユーザデータのMCSとしては、誤り率特性に余裕があるMCSとなる。さらに、第2MCSは送信データ量が増加した場合に適用されるのに対し、第1MCSは送信データ量が少量である通常時に適用される。これらのことより、第1MCSを用いて送信されるユーザデータは、第2MCSを用いて送信されるユーザデータと比較して、基地局における受信品質が多少劣化しても正しく復調および復号される。換言すれば、第1MCSを用いて送信されるユーザデータの送信電力は、第2MCSを用いて送信されるユーザデータの送信電力よりも受信品質の余裕分だけ減少させることが可能である。
そこで、本実施の形態では、第1MCSに従って符号化および変調される送信データの送信電力を、第1MCSに対応する受信品質と第2MCSに対応する受信品質との差に相当する分だけ減少させる送信電力制御を行う。
本実施の形態に係る移動局200の構成を図7に示す。なお、図7において、図3に示した構成部と同一の構成部には同一符号を付し、説明を省略する。
移動局200において、送信電力制御部201には復号部1032から制御信号が入力される。この制御信号は、実施の形態1においてMCS選択部104およびデータ制御部105に入力されたものと同一のものである。
また、送信電力制御部201には、MCS選択部104で選択された第1MCSまたは第2MCSのいずれかが入力される。
送信電力制御部201は、MCS選択部104から第1MCSが入力された場合に、制御信号に含まれている第1MCSおよびMCS選択部104から入力された第2MCSに基づいて、送信電力オフセット量を算出する。そして、送信電力制御部201は、MCS選択部104から第1MCSが入力された場合、すなわち、送信データが第1MCSに従って符号化および変調される場合、その送信データの送信電力を送信電力オフセット量だけ減少させる送信電力制御を無線送信部108に対して行う。この送信電力制御により、無線送信部108は、第1MCSに従って符号化および変調された送信データの送信電力を送信電力オフセット量だけ減少させる。
具体的には、送信電力オフセット量ΔPは式(4)により算出される。
送信電力オフセット量ΔP =
第2MCSに対応するSINR − 第1MCSに対応するSINR …式(4)
このような送信電力制御により、送信データの送信電力は時間の経過に伴って図8に示すように変化する。
すなわち、送信データ量が閾値未満の場合、すなわち、送信データが第1MCSに従って符号化および変調される場合は、その送信データの送信電力は、所定の送信電力P2から送信電力オフセット量ΔPだけ減少した送信電力P1に制御される。
また、送信データ量が増加して閾値以上になった場合、すなわち、送信データが第2MCSに従って符号化および変調される場合は、その送信データの送信電力は、所定の送信電力P2に制御される。
そして、再び送信データ量が減少して閾値未満になった場合、第1MCSに従って符号化および変調される送信データの送信電力が、送信電力P1に制御される。
このように、本実施の形態によれば、第1MCSに従って符号化および変調される送信データの余分な送信電力を減少させるため、送信データ量が増加した場合の伝送遅延を防ぐことができるとともに、他セルへの干渉を減少させることができる。
なお、上記説明では、本実施の形態を実施の形態1と組み合わせて実施した場合を示したが、本実施の形態は実施の形態2と組み合わせて実施することも可能である。実施の形態2の決定例2では、第2MCSはデータチャネルの受信品質に基づいて決定される。また、第1MCSはいずれの実施の形態でもパイロットチャネルの受信品質に基づいて決定される。よって、送信電力オフセット量ΔPを式(5)により表すことができる。
送信電力オフセット量ΔP =
データチャネルの受信品質− パイロットチャネルの受信品質 …式(5)
つまり、本実施の形態を実施の形態2の決定例2と組み合わせて実施する場合には、本実施の形態に係る送信電力制御を、第1MCSに従って符号化および変調される送信データの送信電力を、データチャネルの受信品質とパイロットチャネルの受信品質との差に相当する分だけ減少させる送信電力制御と言うこともできる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、移動局は、隣接セルの他の移動局と同一の送信タイミングで送信データを送信する。
本実施の形態に係る移動局の動作について、図9を用いて説明する。図9では、パーシステントスケジューリング対象の移動局として、セルAに位置する移動局AおよびセルAに隣接するセルBに位置する移動局Bの2つの移動局を想定する。また、図9に示すように、移動局Aが、移動局Bよりも早いタイミングでパイロット信号を基地局へ送信し、それより遅れて移動局Bがパイロット信号を基地局へ送信した場合を想定する。
このようにパイロット信号の送信タイミングが異なる場合でも、移動局Aと移動局Bは、データの送信開始タイミングおよび送信間隔Tを揃えることにより、同一の送信タイミングで送信データを送信する。つまり、本実施の形態では移動局Aと移動局Bをセル間協調させる。
また、このような送信タイミング制御は、図3に示す無線送信部108において行われる。つまり、無線送信部108は、符号化変調部106によって符号化および変調された送信データを、隣接セルの他の移動局と同一の送信タイミングで基地局へ送信する。
このようにしてセル間協調を行うことにより、セル間におけるデータチャネルの干渉電力の変動を抑えることができる。よって、各セルの基地局ではデータチャネルの受信品質を精度良く測定することが可能になる。よって、本実施の形態によれば、データチャネルの受信品質に基づいて決定される第2MCS(実施の形態2の決定例2)を、より正確に決定することができる。
なお、1つセルが複数のセクタに分割されている場合には、移動局は、隣接セクタの他の移動局と同一の送信タイミングで送信データを送信するようにしてもよい。つまり、複数の移動局をセクタ間協調させてもよい。この場合、上記説明における移動局AはセクタAに位置する移動局であり、移動局BはセクタAに隣接するセクタBに位置する移動局となる。複数の移動局をセクタ間協調させることにより、上記同様に、データチャネルの受信品質に基づいて決定される第2MCSを、より正確に決定することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。
なお、本発明をARQ(Automatic Repeat Request)に適用し、上記実施の形態において、初回送信されるデータを第1MCSに従って符号化および変調し、再送されるデータを第2MCSに従って符号化および変調する構成としてもよい。
また、セル中心付近に位置する移動局では他セルから受ける干渉が小さい。このため、セル中心付近では、図1Aに示す干渉電力の総和と図1Bに示す干渉電力の総和との差が小さくなる。よって、本発明をセル中心付近において実施した場合に得られる効果は、本発明をセル境界付近において実施した場合に得られる効果よりも小さくなる。そこで、本発明をセル境界付近においてのみ実施してもよい。この場合、セル境界付近に位置する移動局のみが上記実施の形態の動作を行う。また、基地局は、セル境界付近に位置する移動局に対してのみ第2MCSを通知する。
また、上記実施の形態では送信データ量が閾値未満である場合に第1MCSを選択し、送信データ量が閾値以上である場合に第2MCSを選択したが、送信データ量が閾値以下である場合に第1MCSを選択し、送信データ量が閾値より大きい場合に第2MCSを選択するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、受信品質として受信SINRを用いたが、受信品質としては、受信SNR、受信SIR、受信CINR、受信CNR、受信CIR、受信電力、干渉電力、ビット誤り率、スループット等を用いることもできる。また、受信品質情報は、CQI(Channel Quality Indicator)やCSI(Channel State Information)等と表されることがある。
また、移動局はUE、基地局装置はNode Bと称されることもある。
また、リソースブロックは、サブバンド、サブチャネル、サブキャリアブロック、または、チャンクと称されることもある。
また、上記実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
2006年11月10日出願の特願2006−305354の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明は、移動体通信システム等に適用することができる。
本発明は、無線通信移動局装置およびMCS選択方法に関する。
現在、3GPP RAN LTE(Long Term Evolution)において、VoIP(Voice over Internet Protocol)、Gaming等の一定ビットレートの小容量のリアルタイムパケット伝送に、複数サブフレームを1単位とする一定期間毎に送信リソースを割り当てるパーシステントスケジューリング(Persistent Scheduling)を用いることが検討されている(非特許文献1参照)。
パーシステントスケジューリングでは、無線通信基地局装置(以下、基地局と省略する)は、無線通信移動局装置(以下、移動局と省略する)からのパイロット信号のSINR(Signal to Interference and Noise Ratio)を用いて、複数サブフレーム分一括して、MCS(Modulation and Coding Scheme)と、リソースブロックサイズ、リソースブロック位置等のRA(Resource assignment;リソース割当)とを決定して移動局へ通知する。すなわち、パーシステントスケジューリングでは、複数サブフレームに渡って同一のMCSと同一のRAとが用いられる。このようなパーシステントスケジューリングにより、移動局毎のMCSの通知頻度およびRAの通知頻度を減少させることができ、下り回線全体での制御信号量を抑えることができる。特に、VoIPでは多くの移動局に対し同時に音声サービスを提供する必要があるため、パーシステントスケジューリングによる効果が大きい。
一方、IPネットワークを用いたパケット伝送では、パケット伝送揺らぎやパケット伝送遅延がルータにおいて発生することが知られている。例えばVoIPのルータでは、音声パケット以外のパケットも同時に処理するため、この同時処理により音声パケットに伝送揺らぎや伝送遅延が発生する。例えば、音声パケットがルータに到着した際にルータが他のIPパケットを転送中である場合、音声パケットはこのIPパケットの転送が完了するまでルータで待機する必要があるので、ルータにおいて音声パケットに伝送遅延が発生し、その結果として音声パケットに伝送揺らぎが生ずる。
パーシステントスケジューリングがなされた複数のサブフレーム途中でパケット伝送揺らぎ等により送信データ量が瞬時的に増加した場合、移動局は基地局に対してリソース要求信号を送信して割当リソースの増加を要求する。基地局では、移動局からのリソース要求信号を受信すると、上り回線における送信リソースを確保してその移動局に対してさらに送信リソースを割り当てる(非特許文献2参照)。
3GPP TSG-RAN WG1 LTE Ad Hoc Meeting, R1-060099, "Persistent Scheduling for E-UTRA", Helsinki, Finland, 23-25 January, 2006 3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #44, R1-060536, LG Electronics, "Uplink resource request for uplink scheduling", Denver, USA, 13-17 February, 2006
しかしながら、上記従来技術では、送信データ量が瞬時的に増加した場合、増加分のデータは移動局のリソース要求およびそのリソース要求に応じた基地局の送信リソース割当が行われた後に送信可能となるため、その増加分のデータについて伝送遅延が生じる。このため、VoIP等のリアルタイム性を要する通信サービスにおいてはQoS(Quality
of Service)を満たすことができなくなってしまう。
本発明の目的は、パーシステントスケジューリングが行われる無線通信システムにおいて、送信データ量が増加した場合の伝送遅延を防ぐことができる移動局およびMCS選択方法を提供することである。
本発明の移動局は、パーシステントスケジューリングによって一定期間割り当てられる送信リソースを用いて送信データを送信する移動局であって、前記一定期間において変化する送信データ量に応じて、第1MCS、または、前記第1MCSのMCSレベルより高いMCSレベルの第2MCSのいずれかを選択する選択手段と、選択されたMCSに従って送信データを符号化および変調する符号化変調手段と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、パーシステントスケジューリングが行われる無線通信システムにおいて、送信データ量が増加した場合の伝送遅延を防ぐことができる。
上り回線のパイロットチャネルでは複数の移動局からそれぞれ送信される複数のパイロット信号が同一のリソースブロックに同時に符号多重される。よって、例えばセルAにセルBおよびセルCが隣接する場合、セルAの基地局では、セルAに位置するある移動局から送信されるパイロット信号の受信電力Aと、セルAに位置する他の複数の移動局から送信されるパイロット信号の受信電力A’と、セルBに位置する複数の移動局から送信されるパイロット信号からの干渉電力Bと、セルCに位置する複数の移動局から送信されるパイロット信号からの干渉電力Cとのある1つのリソースブロックにおける関係は図1Aに示すようになる。つまり、受信電力Aに対する干渉電力の総和は、干渉電力Bと干渉電力Cとの合計となる。
一方、パーシステントスケジューリングがなされる上り回線のデータチャネルでは、同一のリソースブロックには各セル毎に同時に1つの移動局のデータチャネルしか割り当てられない。よって、セルAの基地局では、セルAに位置するある移動局から送信されるデータの受信電力Aと、セルBに位置するある移動局から送信されるデータからの干渉電力Bと、セルCに位置するある移動局から送信されるデータからの干渉電力Cとのある1つのリソースブロックにおける関係は図1Bに示すようになる。つまり、受信電力Aに対する干渉電力の総和は、干渉電力Bと干渉電力Cとの合計となる。
このように、同一リソースブロックにおけるパイロット信号の多重数とデータの多重数との相違に起因して、パイロットチャネルにおける干渉電力の総和(B+C)はデー
タチャネルにおける干渉電力の総和(B+C)より大きいものとなる。
ここで、パーシステントスケジューリング時に決定されるMCS(以下、第1MCSという)は、各移動局毎にパイロット信号のSINRに基づいて決定される。また、上記のようにパイロットチャネルにおける干渉電力の総和はデータチャネルにおける干渉電力の総和より大きいため、パイロット信号のSINRはデータのSINRより小さいものとなる。よって、第1MCSのMCSレベルは、データチャネルのMCSとして本来使用可能な最適なMCS(以下、第2MCSという)のMCSレベルより低いものとなる。換言すれば、データチャネルのMCSレベルを、第1MCSのMCSレベルより高くすることが可能である。
一方で、第1MCSを用いて十分送信可能なデータ量であるうちは、第2MCSより誤り率特性が良好な、すなわち、第2MCSよりロバストな第1MCSを用いることが好ましい。
そこで、本発明では、基地局でのパーシステントスケジューリングによって一定期間割り当てられる送信リソースを用いて送信データを送信する移動局が、その一定期間において変化する送信データ量に応じて、第1MCS、または、第1MCSのMCSレベルより高いMCSレベルの第2MCSのいずれかを選択する。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、移動局が第1MCSから第2MCSを決定する。
まず、本実施の形態に係る移動局−基地局間の動作シーケンスについて説明する。動作シーケンスを図2に示す。
図2に示すように、各移動局は、上り回線のパイロットチャネルで基地局へパイロット信号を送信する。
基地局は、各移動局から受信したパイロット信号を用いてパーシステントスケジューリングを行う。
まず、基地局は、移動局毎のパイロットチャネルの受信品質として式(1)によりパイロット信号のSINRを求める。式(1)において、‘S’は各移動局からのパイロット信号の受信電力、‘I’はパイロット信号の干渉電力の総和、‘N’は雑音電力を示す。
Figure 2008056774
次いで、基地局は、移動局毎のSINRに応じて、複数サブフレーム分の一定期間に渡る第1MCSを移動局毎に決定する。また、基地局は、SINRを用いて、複数サブフレーム分の一定期間に渡るRAを移動局毎に決定する。
そして、基地局は、第1MCSおよびRA情報を下り回線の制御チャネルで各移動局へ通知する。
各移動局は、基地局より受信した第1MCSから第2MCSを決定する。これにより、各移動局は送信データに適用するMCSとして、基地局でのパーシステントスケジューリング時に決定された第1MCS、および、パーシステントスケジューリング時以降に各移動局にて第1MCSから決定された第2MCSの双方を記憶することになる。
そして、以降、各移動局は、送信するユーザデータのデータ量に応じて第1MCSまたは第2MCSのいずれかを選択してユーザデータの符号化および変調を行い、符号化変調後のユーザデータを上り回線のデータチャネルで基地局へ送信する。
次いで、本実施の形態に係る移動局100の構成を図3に示す。
移動局100において、無線受信部102は、アンテナ101を介して受信される基地局からの制御信号に対してダウンコンバート、A/D変換等の無線受信処理を施して、復調復号部103に出力する。この制御信号には、基地局からの第1MCSおよびRA情報が含まれている。
復調復号部103では、復調部1031が制御信号を復調し、復号部1032が復調後の制御信号を復号してMCS選択部104、データ制御部105およびリソース割当部107に出力する。
MCS選択部104は、制御信号に含まれている第1MCSから第2MCSを決定する。また、MCS選択部104は、データ制御部105より入力される送信データ量に応じて、送信データのMCSとして第1MCSまたは第2MCSのいずれかを選択してデータ制御部105および符号化変調部106に出力する。第2MCSの決定およびMCSの選択についての詳細は後述する。
データ制御部105は、データバッファを有し、送信データをそのデータバッファに一旦蓄積し、データバッファに蓄積されている送信データ量をMCS選択部104に出力する。また、データ制御部105は、MCS選択部104から入力されたMCSおよび制御信号に含まれるRA情報のうちのリソースブロックサイズに従って、送信可能なデータサイズを決定する。データ制御部105は、MCS選択部104から第1MCSが入力された場合には第1MCSおよびリソースブロックサイズに応じたデータサイズ1に決定し、MCS選択部104から第2MCSが入力された場合には第2MCSおよびリソースブロックサイズに応じたデータサイズ2に決定する。MCSレベルが高いほど同一のリソースブロックサイズで送信可能なデータ量が大きくなり、また、ここでは第2MCSのMCSレベルが第1MCSのMCSレベルより高いため、データサイズ2はデータサイズ1より大きい。つまり、データ制御部105は、同一のリソースブロックサイズにおいてMCSレベルが高くなるほど送信データのデータサイズを大きくする。そして、データ制御部105は、決定したデータサイズ分の送信データをバッファから取り出して符号化変調部106に出力する。
符号化変調部106は、符号化部1061および変調部1062から構成される。符号化部1061は、MCS選択部104から入力されるMCSに従った符号化率により、データ制御部105から入力された送信データを符号化して変調部1062に出力する。また、変調部1062は、符号化後の送信データを、MCS選択部104から入力されるMCSに従った変調方式により変調してリソース割当部107に出力する。
リソース割当部107は、変調後の送信データを、制御信号に含まれるRA情報のうちのリソースブロック位置により示されるリソースブロックに割り当てて無線送信部108
に出力する。
無線送信部108は、送信データに対してD/A変換、アップコンバート等の無線送信処理を施して、アンテナ101を介して基地局へ送信する。
次いで、MCS選択部104での第2MCSの決定およびMCSの選択について詳細に説明する。
MCS選択部104は、図4に示すMCSテーブルを有し、このMCSテーブルを参照して制御信号に含まれる第1MCSから第2MCSを決定する。このMCSテーブルには、パーシステントスケジューリング時に基地局により決定された第1MCSと、第1MCSに対してユニークな第2MCSとの複数の対応が設定されている。MCS選択部104は、このMCSテーブルを参照して、制御信号に含まれる第1MCSから第2MCSを決定する。例えば、第1MCSが変調方式:16QAM,符号化率:R=2/3の場合(図4(1)の場合)、MCS選択部104は、第2MCSとして変調方式:16QAM,符号化率:R=3/4に決定する。そして、MCS選択部104は、制御信号に含まれている第1MCSおよび第1MCSから決定した第2MCSを記憶する。
ここで、図4に示すMCSテーブルにおいて、各第2MCSのMCSレベルは、それぞれ対応する第1MCSのMCSレベルよりも高いMCSレベルに設定されている。例えば、第1MCSが変調方式:16QAM,符号化率:R=2/3の場合(図4(1)の場合)、その第1MCSに対応する第2MCSは変調方式:16QAM,符号化率:R=3/4である。図4(2),(3)の場合も同様に、第2MCSのMCSレベルは第1MCSのMCSレベルより高い。換言すれば、第2MCSの伝送レートは第1MCSの伝送レートより高く、同一のリソースブロックサイズの場合、第2MCSにて送信可能なデータサイズは第1MCSにて送信可能なデータサイズより大きい。
そこで、MCS選択部104は、データ制御部105のバッファに蓄積されている送信データ量が閾値未満である場合は第1MCSを選択し、その送信データ量が閾値以上である場合は第2MCSを選択する。よって、移動局100では、送信データ量が少量である通常時は第1MCSに基づいて符号化および変調されたデータが送信され、送信データ量が増加して多量になった際には、第1MCSのMCSレベルより高いMCSレベルの第2MCSに基づいて符号化および変調されたデータが送信される。これにより、送信データ量が増加した場合でも、同一のリソースブロックサイズにて、つまり、さらなる送信リソースの割当を必要とすることなく瞬時的にスループットを高くすることが可能となるので、増加分のデータを遅延なく送信することができる。
このように、本実施の形態によれば、基地局でのパーシステントスケジューリングによって一定期間同一のリソースブロックサイズとなる場合でも、移動局ではその一定期間において送信データ量が閾値以上となった際には第1MCSのMCSレベルより高いMCSレベルの第2MCSを選択する。よって、本実施の形態によれば、移動局では、瞬時的に送信データ量が増加した場合でも、リソース要求を行うことなく、送信データ量の増加に合わせて瞬時的にスループットを高くすることができる。よって、本実施の形態によれば、パーシステントスケジューリングが行われる無線通信システムにおいて、送信データ量が増加した場合の伝送遅延を防ぐことができる。
また、本実施の形態によれば、移動局にて第1MCSから第2MCSを決定するため、基地局から移動局への第2MCSの新たな通知を行う必要がないので、制御信号量を増加させることなく、送信データ量が増加した場合の伝送遅延を防ぐことができる。
なお、基地局にて第1MCSから第2MCSを上記のようにして決定し、移動局へ通知することも可能である。この場合には、基地局は図2に示す第1MCSの通知と同時に第2MCSの通知を行うとよい。つまり、基地局が第1MCSと第2MCSとを1つの制御信号に含めて送信するとよい。これにより、制御信号の送信回数を増加させることなく第1MCSおよび第2MCS双方の通知を行うことができる。
また、基地局は移動局へ第1MCSを通知せずに第2MCSを通知し、移動局にて第2MCSから第1MCSを決定してもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態は、第2MCSが基地局から移動局へ通知される点において実施の形態1と相違する。つまり、本実施の形態は、基地局が第2MCSを決定する点において実施の形態1と相違する。以下、本実施の形態に係る第2MCSの決定を中心にして、実施の形態1との相違点について説明する。
<決定例1>
本決定例では、第2MCSがパイロットチャネルの受信品質とパイロットチャネルにおけるパイロット多重数とに基づいて決定される。
まず、本決定例に係る移動局−基地局間の動作シーケンスについて説明する。動作シーケンスを図5に示す。 基地局は、式(2)によりSINRを求める。式(2)において、‘S’,‘I’,‘N’は実施の形態1と同一であり、‘Numuser’はパイロットチャネルにおけるユーザ多重数(移動局多重数)、すなわち、パイロットチャネルにおけるパイロット多重数を示す。
Figure 2008056774
次いで、基地局は、移動局毎のSINRに応じて第2MCSを移動局毎に決定する。ここで、式(1)と式(2)とを比較すると、式(2)は、パイロットチャネルの受信品質を表す式(1)に‘Numuser’を加えたものとなっている。つまり、基地局は、第2MCSを、パイロットチャネルの受信品質とパイロットチャネルにおけるパイロット多重数とに基づいて決定する。また、式(2)では、式(1)における‘I’を‘Numuser’で除算することで、干渉電力をユーザ平均している。通常の移動体通信システムではNumuser>1であるため、SINR>SINRとなる。よって、第2MCSのMCSレベルは、第1MCSのMCSレベルより高くなる。
そして、基地局は、第1MCS、第2MCSおよびRA情報を下り回線の制御チャネルで各移動局へ通知する。
各移動局は、基地局より受信した第1MCSおよび第2MCSを記憶する。これにより、各移動局は送信データに適用するMCSとして、第1MCSおよび第2MCSの双方を記憶することになる。
そして、以降、各移動局は、送信するユーザデータのデータ量に応じて第1MCSまたは第2MCSのいずれかを選択してユーザデータの符号化および変調を行い、符号化変調後のユーザデータを上り回線のデータチャネルで基地局へ送信する。
次いで、図3を用いて、本決定例に係る移動局の構成について、実施の形態1との相違点についてのみ説明する。
本決定例では、基地局から受信される制御信号には、基地局からの第1MCS、第2MCSおよびRA情報が含まれている。よって、無線受信部102は、第1MCSの通知と第2MCSの通知とを同時に受信することになる。
MCS選択部104は、制御信号に含まれている第1MCSおよび第2MCS、すなわち、基地局から同時に通知された第1MCSおよび第2MCSを記憶する。
そして、MCS選択部104は、データ制御部105のバッファに蓄積されている送信データ量が閾値未満である場合は第1MCSを選択し、その送信データ量が閾値以上である場合は第2MCSを選択する。よって、移動局100では、実施の形態1同様、送信データ量が少量である通常時は第1MCSに基づいて符号化および変調されたデータが送信され、送信データ量が増加して多量になった際には、第1MCSのMCSレベルより高いMCSレベルの第2MCSに基づいて符号化および変調されたデータが送信される。これにより、実施の形態1同様、送信データ量が増加した場合でも、同一のリソースブロックサイズにて、つまり、さらなる送信リソースの割当を必要とすることなく瞬時的にスループットを高くすることが可能となるので、増加分のデータを遅延なく送信することができる。
また、本決定例によれば、基地局ではパーシステントスケジューリング時に決定される第1MCSおよび第2MCSを1つの制御信号に含めて同時に通知するため、制御信号の送信回数を増加させることなく第1MCSおよび第2MCS双方の通知を行うことができる。
<決定例2>
本決定例では、第2MCSがデータチャネルの受信品質に基づいて決定される。
まず、本決定例に係る移動局−基地局間の動作シーケンスについて説明する。動作シーケンスを図6に示す。
移動局は、基地局より第1MCSを通知されると、第1MCSに従ってユーザデータの符号化および変調を行い、符号化変調後のユーザデータを上り回線のデータチャネルで基地局へ送信する。
基地局は、第1MCSに従って符号化変調されたユーザデータを受信し、そのユーザデータの受信品質、すなわち、データチャネルの受信品質に基づいて第2MCSを決定する。
具体的には、まず基地局は、移動局毎のデータチャネルの受信品質として式(3)によりデータチャネルのSINRを求める。式(3)において、‘S’は各移動局からのユーザデータの受信電力、‘RData’はデータチャネルにおける総受信電力、‘N’は雑音電力を示す。なお、式(3)における‘RData−S’は、式(1)における‘I’に相当する。
Figure 2008056774
次いで、基地局は、移動局毎のSINRに応じて第2MCSを移動局毎に決定する。つまり、基地局は、第2MCSを、データチャネルの受信品質に基づいて決定する。また、図1Aと図1Bとを用いて説明したように、SINR>SINRとなる。よって、第2MCSのMCSレベルは、第1MCSのMCSレベルより高くなる。
そして、基地局は、第2MCSを下り回線の制御チャネルで各移動局へ通知する。
各移動局は、基地局より受信した第2MCSを記憶する。これにより、各移動局は送信データに適用するMCSとして、第1MCSおよび第2MCSの双方を記憶することになる。
そして、以降、各移動局は、送信するユーザデータのデータ量に応じて第1MCSまたは第2MCSのいずれかを選択してユーザデータの符号化および変調を行い、符号化変調後のユーザデータを上り回線のデータチャネルで基地局へ送信する。
次いで、図3を用いて、本決定例に係る移動局の構成について、実施の形態1との相違点についてのみ説明する。
本決定例では、基地局から受信される1回目の制御信号には、基地局からの第1MCSおよびRA情報が含まれている。また、基地局から受信される2回目の制御信号には、基地局からの第2MCSが含まれている。
MCS選択部104は、1回目の制御信号に含まれている第1MCSおよび2回目の制御信号に含まれている第2MCS、すなわち、基地局からそれぞれ異なるタイミングで通知された第1MCSおよび第2MCSを記憶する。
そして、MCS選択部104は、データ制御部105のバッファに蓄積されている送信データ量が閾値未満である場合は第1MCSを選択し、その送信データ量が閾値以上である場合は第2MCSを選択する。よって、移動局100では、実施の形態1同様、送信データ量が少量である通常時は第1MCSに基づいて符号化および変調されたデータが送信され、送信データ量が増加して多量になった際には、第1MCSのMCSレベルより高いMCSレベルの第2MCSに基づいて符号化および変調されたデータが送信される。これにより、実施の形態1同様、送信データ量が増加した場合でも、同一のリソースブロックサイズにて、つまり、さらなる送信リソースの割当を必要とすることなく瞬時的にスループットを高くすることが可能となるので、増加分のデータを遅延なく送信することができる。
また、本決定例によれば、実際のデータ送信に用いられるデータチャネルの受信品質に基づいて第2MCSが決定されるため、第2MCSをより正確なMCSとすることができる。
なお、上記説明では式(3)における‘S’を各移動局からのユーザデータの受信電力としたが、式(3)における‘S’を、ユーザデータと共に送信されるユーザデータ復調
用パイロット信号の受信電力に、そのパイロット信号の送信電力に対するユーザデータの送信電力のオフセット量を加えたものとしてもよい。
また、上記説明ではデータチャネルの受信品質に基づいて第2MCSを決定したが、ユーザデータと共に送信されるユーザデータ復調用パイロット信号の受信品質に基づいて第2MCSを決定してもよい。
以上、第2MCSの決定例1および決定例2について説明した。
このようにして本実施の形態によれば、実施の形態1同様、パーシステントスケジューリングが行われる無線通信システムにおいて、送信データ量が増加した場合の伝送遅延を防ぐことができる。
なお、本実施の形態における第2MCSの通知は、第1MCSと第2MCSとの差分の通知により行ってもよい。これにより、制御信号量を減少させることができる。
(実施の形態3)
上述したように第1MCSはパイロットチャネルの受信品質に基づいて決定されるため、干渉電力の総和がパイロット信号より小さくなるユーザデータのMCSとしては、誤り率特性に余裕があるMCSとなる。さらに、第2MCSは送信データ量が増加した場合に適用されるのに対し、第1MCSは送信データ量が少量である通常時に適用される。これらのことより、第1MCSを用いて送信されるユーザデータは、第2MCSを用いて送信されるユーザデータと比較して、基地局における受信品質が多少劣化しても正しく復調および復号される。換言すれば、第1MCSを用いて送信されるユーザデータの送信電力は、第2MCSを用いて送信されるユーザデータの送信電力よりも受信品質の余裕分だけ減少させることが可能である。
そこで、本実施の形態では、第1MCSに従って符号化および変調される送信データの送信電力を、第1MCSに対応する受信品質と第2MCSに対応する受信品質との差に相当する分だけ減少させる送信電力制御を行う。
本実施の形態に係る移動局200の構成を図7に示す。なお、図7において、図3に示した構成部と同一の構成部には同一符号を付し、説明を省略する。
移動局200において、送信電力制御部201には復号部1032から制御信号が入力される。この制御信号は、実施の形態1においてMCS選択部104およびデータ制御部105に入力されたものと同一のものである。
また、送信電力制御部201には、MCS選択部104で選択された第1MCSまたは第2MCSのいずれかが入力される。
送信電力制御部201は、MCS選択部104から第1MCSが入力された場合に、制御信号に含まれている第1MCSおよびMCS選択部104から入力された第2MCSに基づいて、送信電力オフセット量を算出する。そして、送信電力制御部201は、MCS選択部104から第1MCSが入力された場合、すなわち、送信データが第1MCSに従って符号化および変調される場合、その送信データの送信電力を送信電力オフセット量だけ減少させる送信電力制御を無線送信部108に対して行う。この送信電力制御により、無線送信部108は、第1MCSに従って符号化および変調された送信データの送信電力を送信電力オフセット量だけ減少させる。
具体的には、送信電力オフセット量ΔPは式(4)により算出される。
送信電力オフセット量ΔP =
第2MCSに対応するSINR − 第1MCSに対応するSINR …式(4)
このような送信電力制御により、送信データの送信電力は時間の経過に伴って図8に示すように変化する。
すなわち、送信データ量が閾値未満の場合、すなわち、送信データが第1MCSに従って符号化および変調される場合は、その送信データの送信電力は、所定の送信電力P2から送信電力オフセット量ΔPだけ減少した送信電力P1に制御される。
また、送信データ量が増加して閾値以上になった場合、すなわち、送信データが第2MCSに従って符号化および変調される場合は、その送信データの送信電力は、所定の送信電力P2に制御される。
そして、再び送信データ量が減少して閾値未満になった場合、第1MCSに従って符号化および変調される送信データの送信電力が、送信電力P1に制御される。
このように、本実施の形態によれば、第1MCSに従って符号化および変調される送信データの余分な送信電力を減少させるため、送信データ量が増加した場合の伝送遅延を防ぐことができるとともに、他セルへの干渉を減少させることができる。
なお、上記説明では、本実施の形態を実施の形態1と組み合わせて実施した場合を示したが、本実施の形態は実施の形態2と組み合わせて実施することも可能である。実施の形態2の決定例2では、第2MCSはデータチャネルの受信品質に基づいて決定される。また、第1MCSはいずれの実施の形態でもパイロットチャネルの受信品質に基づいて決定される。よって、送信電力オフセット量ΔPを式(5)により表すことができる。
送信電力オフセット量ΔP =
データチャネルの受信品質− パイロットチャネルの受信品質 …式(5)
つまり、本実施の形態を実施の形態2の決定例2と組み合わせて実施する場合には、本実施の形態に係る送信電力制御を、第1MCSに従って符号化および変調される送信データの送信電力を、データチャネルの受信品質とパイロットチャネルの受信品質との差に相当する分だけ減少させる送信電力制御と言うこともできる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、移動局は、隣接セルの他の移動局と同一の送信タイミングで送信データを送信する。
本実施の形態に係る移動局の動作について、図9を用いて説明する。図9では、パーシステントスケジューリング対象の移動局として、セルAに位置する移動局AおよびセルAに隣接するセルBに位置する移動局Bの2つの移動局を想定する。また、図9に示すように、移動局Aが、移動局Bよりも早いタイミングでパイロット信号を基地局へ送信し、それより遅れて移動局Bがパイロット信号を基地局へ送信した場合を想定する。
このようにパイロット信号の送信タイミングが異なる場合でも、移動局Aと移動局Bは、データの送信開始タイミングおよび送信間隔Tを揃えることにより、同一の送信タイミングで送信データを送信する。つまり、本実施の形態では移動局Aと移動局Bをセル間協調させる。
また、このような送信タイミング制御は、図3に示す無線送信部108において行われる。つまり、無線送信部108は、符号化変調部106によって符号化および変調された送信データを、隣接セルの他の移動局と同一の送信タイミングで基地局へ送信する。
このようにしてセル間協調を行うことにより、セル間におけるデータチャネルの干渉電力の変動を抑えることができる。よって、各セルの基地局ではデータチャネルの受信品質を精度良く測定することが可能になる。よって、本実施の形態によれば、データチャネルの受信品質に基づいて決定される第2MCS(実施の形態2の決定例2)を、より正確に決定することができる。
なお、1つセルが複数のセクタに分割されている場合には、移動局は、隣接セクタの他の移動局と同一の送信タイミングで送信データを送信するようにしてもよい。つまり、複数の移動局をセクタ間協調させてもよい。この場合、上記説明における移動局AはセクタAに位置する移動局であり、移動局BはセクタAに隣接するセクタBに位置する移動局となる。複数の移動局をセクタ間協調させることにより、上記同様に、データチャネルの受信品質に基づいて決定される第2MCSを、より正確に決定することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。
なお、本発明をARQ(Automatic Repeat Request)に適用し、上記実施の形態において、初回送信されるデータを第1MCSに従って符号化および変調し、再送されるデータを第2MCSに従って符号化および変調する構成としてもよい。
また、セル中心付近に位置する移動局では他セルから受ける干渉が小さい。このため、セル中心付近では、図1Aに示す干渉電力の総和と図1Bに示す干渉電力の総和との差が小さくなる。よって、本発明をセル中心付近において実施した場合に得られる効果は、本発明をセル境界付近において実施した場合に得られる効果よりも小さくなる。そこで、本発明をセル境界付近においてのみ実施してもよい。この場合、セル境界付近に位置する移動局のみが上記実施の形態の動作を行う。また、基地局は、セル境界付近に位置する移動局に対してのみ第2MCSを通知する。
また、上記実施の形態では送信データ量が閾値未満である場合に第1MCSを選択し、送信データ量が閾値以上である場合に第2MCSを選択したが、送信データ量が閾値以下である場合に第1MCSを選択し、送信データ量が閾値より大きい場合に第2MCSを選択するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、受信品質として受信SINRを用いたが、受信品質としては、受信SNR、受信SIR、受信CINR、受信CNR、受信CIR、受信電力、干渉電力、ビット誤り率、スループット等を用いることもできる。また、受信品質情報は、CQI(Channel Quality Indicator)やCSI(Channel State Information)等と表されることがある。
また、移動局はUE、基地局装置はNode Bと称されることもある。
また、リソースブロックは、サブバンド、サブチャネル、サブキャリアブロック、または、チャンクと称されることもある。
また、上記実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
2006年11月10日出願の特願2006−305354の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明は、移動体通信システム等に適用することができる。
パイロットチャネルにおける受信電力と干渉電力との関係を示す図 データチャネルにおける受信電力と干渉電力との関係を示す図 実施の形態1に係る動作シーケンス図 実施の形態1に係る移動局の構成を示すブロック図 実施の形態1に係るMCSテーブル 実施の形態2の決定例1に係る動作シーケンス図 実施の形態2の決定例2に係る動作シーケンス図 実施の形態3に係る移動局の構成を示すブロック図 実施の形態3に係る送信電力の変化を示す図 実施の形態4に係るセル間協調を示す図

Claims (10)

  1. パーシステントスケジューリングによって一定期間割り当てられる送信リソースを用いて送信データを送信する無線通信移動局装置であって、
    前記一定期間において変化する送信データ量に応じて、第1MCS、または、前記第1MCSのMCSレベルより高いMCSレベルの第2MCSのいずれかを選択する選択手段と、
    選択されたMCSに従って送信データを符号化および変調する符号化変調手段と、
    を具備する無線通信移動局装置。
  2. 前記選択手段は、パーシステントスケジューリング時に決定される前記第1MCS、または、パーシステントスケジューリング時以降に決定される前記第2MCSのいずれかを選択する、
    請求項1記載の無線通信移動局装置。
  3. 前記選択手段は、パイロットチャネルの受信品質に基づいて決定される前記第1MCS、または、前記第1MCSから決定される前記第2MCSのいずれかを選択する、
    請求項1記載の無線通信移動局装置。
  4. 前記選択手段は、パイロットチャネルの受信品質に基づいて決定される前記第1MCS、または、前記受信品質と前記パイロットチャネルにおけるパイロット多重数とに基づいて決定される前記第2MCSのいずれかを選択する、
    請求項1記載の無線通信移動局装置。
  5. 前記選択手段は、パイロットチャネルの受信品質に基づいて決定される前記第1MCS、または、データチャネルの受信品質に基づいて決定される前記第2MCSのいずれかを選択する、
    請求項1記載の無線通信移動局装置。
  6. 前記第1MCSに従って符号化および変調される送信データの送信電力を、前記第2MCSに対応する受信品質と前記第1MCSに対応する受信品質との差に相当する分だけ減少させる送信電力制御手段、をさらに具備する、
    請求項1記載の無線通信移動局装置。
  7. パイロットチャネルの受信品質に基づいて決定される前記第1MCSに従って符号化および変調される送信データの送信電力を、データチャネルの受信品質と前記パイロットチャネルの受信品質との差に相当する分だけ減少させる送信電力制御手段、をさらに具備する、
    請求項1記載の無線通信移動局装置。
  8. 前記第1MCSの通知と前記第2MCSの通知とを同時に受信する受信手段、をさらに具備し、
    前記選択手段は、通知された前記第1MCSまたは通知された前記第2MCSのいずれかを選択する、
    請求項1記載の無線通信移動局装置。
  9. 前記符号化変調手段によって符号化および変調された前記送信データを、隣接セルまたは隣接セクタの他の無線通信移動局装置と同一の送信タイミングで送信する送信手段、をさらに具備する、
    請求項1記載の無線通信移動局装置。
  10. パーシステントスケジューリングによって一定期間送信リソースが割り当てられる送信データに対するMCS選択方法であって、
    前記一定期間において変化する送信データ量に応じて、第1MCS、または、前記第1MCSのMCSレベルよりMCSレベルが高い第2MCSのいずれかを選択する、
    MCS選択方法。
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