JPWO2008041582A1 - 無線送信装置及び無線送信方法 - Google Patents

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Abstract

RACHの衝突率を低減すると共に、RACHの検出特性を向上させる無線送信装置及び無線送信方法を開示する。これらの装置及び方法によれば、ネットワーク側がUEに割り当てたシグネチャ数が多いほど、UEが自身にシグネチャを割り当てる条件を緩め、UEが自身に割り当てたシグネチャを用いたRA数の統計的な平均値である期待値を小さくし、ネットワーク側がUEに割り当てたシグネチャ数が少ないほど、UEが自身にシグネチャを割り当てる条件を制限し、UEが自身に割り当てたシグネチャを用いたRA数の期待値を大きくする。

Description

本発明は、無線送信装置及び無線送信方法に関する。
セルラ通信システムに代表される移動体通信システム、または、無線LAN(Local Area Network)システムにおいては、送信領域にランダムアクセス領域が設けられる。このランダムアクセス領域は、端末局(以下、「UE」という)が基地局(以下、「BS」という)に最初に接続要求を行う場合、あるいは、BSなどがUEの送信時間や送信帯域を割り当てる集中管理システムにおいて新たな帯域割り当て要求を行う場合、上り回線の送信領域に設けられる。なお、基地局はアクセスポイント又はNodeBと呼ばれることがある。
また、現在規格化が行われている3GPP RAN LTEなどのTDMA(Time Division Multiple Access)を用いたシステムでは、最初に接続要求を行う場合(UEの電源ON時だけではなく、ハンドオーバ時、一定期間通信を行っていない場合、チャネルの状況による同期外れなど、上り回線の送信タイミング同期が確立されていない場合)に、上り送信タイミング同期取得、BSへの接続要求(Association Request)、または帯域割当要求(Resource Request)を行う最初のプロセスにランダムアクセスが利用される。
ランダムアクセス領域(以下、「RAスロット」という)で送信されるランダムアクセスバースト(以下、「RAバースト」という)は、スケジュールされる他のチャネルとは異なり、シグネチャ系列の衝突(複数のUEが同じRAスロットを用いて同一シグネチャ系列を送信すること)又はシグネチャ系列間の干渉により受信エラー及び再送が発生する。RAバーストの衝突、または受信エラーが発生すると、RAバーストを含む上り送信タイミング同期取得及びBSへの接続要求処理の処理遅延が大きくなる。このため、シグネチャ系列の衝突率の低減、シグネチャ系列の検出特性の向上が要求されている。
シグネチャ系列の検出特性の向上を図る方法として、自己相関特性が低い系列であり、かつ、系列間の相互相関特性も低いGCL(Generalized chirp like)系列又はZadoff-Chu系列からシグネチャ系列を生成することが検討されている。なお、ランダムアクセスチャネルを構成する、送受信間で既知な信号系列のことをプリアンブルといい、プリアンブルは、一般に、自己相関特性及び相互相関特性の良好な信号系列で構成される。また、シグネチャはプリアンブルパターンの1つ1つであり、ここでは、シグネチャ系列とプリアンブルパターンは同義であるものとする。
また、非特許文献1に記載の技術では、RAバースト送信を含む初回セルアクセス(Initial cell access)を、ネットワーク側(BS側)から開始する処理とUE側から開始する処理とに分類し、RAバースト送信に関わるシステム情報を含めたページング情報をRAバースト送信でネットワーク側からUEに通知することにより、シグネチャ系列の衝突率の低減及び検出特性の向上が図られている。
具体的には、下り回線で通知されるページング情報に、上り回線の干渉情報(UL Interference)と、再送時間間隔などを示す動的パーシステントレベルパラメータ(Dynamic persistent level parameter)とを含め、ページング情報をUE毎あるいは複数のUEに対してPCH(Paging Channel)を用いて通知する。
ページング情報を受信したUEは、上り回線の干渉情報をRAバーストの送信電力設定に用いる。また、上り回線の干渉情報と動的パーシステントレベルパラメータとを用いて、RAバースト送信の誤り率、かつ、RAバースト送信時間間隔を制御することができるため、RAバースト送信の優先度を制御可能であり、UEはより効果的なシグネチャ系列を選択することが可能となる。
このように、ページングで送信されるRACHシステム情報により、ネットワーク側から開始するアクセス手順では、RACHの検出特性は向上するが、一方で、RACH送信は、なおもContention based accessであるため、シグネチャの衝突が発生する。
そこで、シグネチャの衝突を回避するため、ネットワーク側から開始するアクセス手順では、RACH送信に用いるシグネチャとスロットとを割り当て、割り当てたシグネチャとスロットとをページングでUEに通知することが考えられる。なお、UEでは、ページングで通知されたシグネチャはUE側から開始するRACH送信には用いないように設定しておく。
R2-052769, LG Electronics, "Initial access for LTE" 3GPP TSG-RAN Working Group 2 #49 Seoul, Korea, November. 7-11, 2005
しかしながら、ネットワーク側がUEに割り当てるシグネチャが常時予約されていると、UE側が自身に割り当てるシグネチャ数が減少するため、UE側が自身に割り当てたシグネチャを含むRACHの衝突が増加する。
さらに、シグネチャに用いるプリアンブルパターンが非直交の場合(系列間が直交でも周波数選択性フェージングなどにより直交性がくずれる)、衝突が発生しなくても、同じRACH送信領域に多数のRACH送信があると、符号間干渉が増加するため検出特性が著しく劣化する。一方で、ネットワーク側、UE側のRACH送信用にそれぞれ別のRACH送信領域を設けると、RACH送信領域のオーバーヘッドが増加する。
本発明の目的は、RACHの衝突率を低減すると共に、RACHの検出特性を向上させる無線送信装置及び無線送信方法を提供することである。
本発明の無線送信装置は、通信相手側であるネットワーク側によって他の無線通信端末装置に割り当てられたシグネチャ数が多いほど、自装置にシグネチャを割り当てる条件を制約し、前記ネットワーク側によって他の無線通信端末装置に割り当てられたシグネチャ数が少ないほど、自装置にシグネチャを割り当てる条件を緩和するRAバースト送信制御手段と、前記条件を満たす場合、シグネチャを含めたランダムアクセスバーストを生成するRAバースト生成手段と、生成された前記ランダムアクセスバーストを送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
本発明の無線送信方法は、通信相手側であるネットワーク側によって他の無線通信端末装置に割り当てられたシグネチャ数が多いほど、自装置にシグネチャを割り当てる条件を制約し、前記ネットワーク側によって他の無線通信端末装置に割り当てられたシグネチャ数が少ないほど、自装置にシグネチャを割り当てる条件を緩和するRAバースト送信制御工程と、前記条件を満たす場合、シグネチャを含めたランダムアクセスバーストを生成するRAバースト生成工程と、生成された前記ランダムアクセスバーストを送信する送信工程と、を具備するようにした。
本発明によれば、RACHの衝突率を低減すると共に、RACHの検出特性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図 図1に示したシグネチャテーブル記憶部のシグネチャの区分を示す図 ページング情報の構成を示す概念図 本発明の実施の形態1に係る端末局装置の構成を示すブロック図 図4に示した端末局装置のRAバースト送信制御部の動作を示すフロー図 UEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を示す図 図1に示したBSと図4に示したUEとのランダムアクセス手順を示すシーケンス図 ページング情報のその他の構成を示す概念図 本発明の実施の形態2におけるUEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を示す図 RAスロット#1と後続するRAスロット#2及び#3に含まれるシグネチャの由来の遷移を示す図 本発明の実施の形態3におけるUEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を示す図 シグネチャ割当数と符号間干渉の関係を示す図 ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャ数と干渉電力との関係を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置100の構成を示すブロック図である。この図において、シグネチャテーブル記憶部101は、シグネチャIDとシグネチャ系列とを一対一で対応させたテーブルを記憶する。このシグネチャIDは、図2に示すように、1〜K(領域(A))をネットワーク側がUEに割り当てるシグネチャとし、K+1〜N(領域(B))をUEが自身に割り当てるシグネチャとする。
シグネチャ系列割当制御部102は、図示せぬ上位層からページング対象となるUEの識別子(UE ID)を取得する一方、シグネチャテーブル記憶部101からシグネチャIDを読み出し、読み出したシグネチャIDをページング対象となるUEに割り当てる。
ページング情報処理部103は、ページング情報生成部104、符号化部105、変調部106を備えている。ページング情報生成部104は、シグネチャ系列割当制御部102から出力されたシグネチャID、RAスロット情報(RAチャネルを割り当てるスロットの番号)、及び、図示せぬ上位層から入力されるページング制御情報(UE ID、その他ページングで通知する情報)を含めて、図3に示すようなページングチャネル(下り制御チャネル)を生成する。生成されたページングチャネルは符号化部105に出力される。
符号化部105は、ページング情報生成部104から出力されたページングチャネルを符号化し、変調部106は、符号化されたページングチャネルをBPSK、QPSKなどの変調方式によって変調する。変調されたページングチャネルは多重部110に出力される。
DLデータ送信処理部107は、符号化部108及び変調部109を備え、DL送信データの送信処理を行う。符号化部108は、DL送信データを符号化し、変調部109は、符号化されたDL送信データをBPSK、QPSKなどの変調方式によって変調し、変調したDL送信データを多重部110に出力する。
多重部110は、変調部106から出力されたページングチャネルと、変調部109から出力されたDL送信データとを時間多重、周波数多重、空間多重、または、符号多重を行い、多重信号を送信RF部111に出力する。
送信RF部111は、多重部110から出力された多重信号にD/A変換、フィルタリング、アップコンバート等の所定の無線送信処理を施し、無線送信処理を施した信号をアンテナ112から送信する。
受信RF部113は、アンテナ112を介して受信した信号にダウンコンバート、A/D変換等の所定の無線受信処理を施し、無線受信処理を施した信号を分離部114に出力する。
分離部114は、受信RF部113から出力された信号をRAスロットとULデータスロットとに分離し、分離したRAスロットをシグネチャ系列検出部115に、ULデータスロットをULデータ受信処理部116の復調部117にそれぞれ出力する。
シグネチャ系列検出部115は、分離部114から出力されたRAスロットについて、シグネチャテーブル記憶部101に記憶されたシグネチャを用いて相関処理等のプリアンブル波形検出処理を行い、シグネチャ系列が送信されたか否かを検出する。検出結果(RAバースト検出情報)は図示せぬ上位層に出力される。
ULデータ受信処理部116は、復調部117及び復号化部118を備え、ULデータの受信処理を行う。復調部117は、分離部114から出力されたULデータの伝送路応答歪補正を行い、変調方式に対応した硬判定又は軟判定による信号点判定を行い、復号化部118は、復調部117による信号点判定の結果について誤り訂正処理を行い、UL受信データを出力する。
図4は、本発明の実施の形態1に係る端末局装置150の構成を示すブロック図である。この図において、受信RF部152は、図1に示したBSから送信された信号をアンテナ151を介して受信し、受信した信号にダウンコンバート、A/D変換等の所定の無線受信処理を施し、無線受信処理を施した信号を分離部153に出力する。
分離部153は、受信RF部152から出力された信号に含まれるページングチャネルとDLデータとをそれぞれ分離し、分離したDLデータをDLデータ受信処理部154の復調部155に、ページングチャネルをページング情報受信処理部157の復調部158に出力する。
DLデータ受信処理部154は、復調部155及び復号化部156を備え、DLデータの受信処理を行う。復調部155は、分離部153から出力されたDLデータの伝送路応答歪補正を行い、変調方式に対応した硬判定又は軟判定による信号点判定を行い、復号化部156は、復調部155による信号点判定結果について誤り訂正処理を行い、DL受信データを出力する。
ページング情報受信処理部157は、復調部158、復号化部159及びページング情報処理部160を備え、ページングチャネルの受信処理を行う。復調部158は、分離部153から出力されたページングチャネルの伝送路応答歪補正を行い、変調方式に対応した硬判定又は軟判定による信号点判定を行い、復号化部159は、復調部158によるページングチャネルの信号点判定結果について誤り訂正処理を行い、ページング情報を出力する。誤り訂正処理されたページング情報はページング情報処理部160に出力される。
ページング情報処理部160は、復号化部159からページング情報を取得したか否かを判定し、ページング情報を取得したら、取得したページング情報をRAバースト送信制御部161に出力する。一方、ページング情報を取得していなければ、その旨をRAバースト送信制御部161に通知する。
RAバースト送信制御部161は、ページング情報処理部160から出力されたページング情報が自局宛であるか否かを判定する。ページング情報が自局宛である場合には、ページング情報処理部160から出力されたページング情報に含まれるシグネチャID及びRAスロット情報をRAバースト生成部163に出力する。また、ページング情報が自局宛ではない場合(他局宛てである場合)には、図示せぬ上位層から入力されるRAバースト送信優先度情報が後述する条件を満たせば、その旨をRAバースト生成部163に通知する。ここで、RAバースト送信優先度情報とは、緊急通信、遅延要求の厳しいサービス(例えば、VoIP, Video streaming, Gamingなど)、再送RACH(再送回数が多いほど優先度が高い)、高額なサービスなど、通信サービスの緊急度又は優先度を示す情報をいう。なお、RAバースト送信制御部161の詳細については後述する。
シグネチャテーブル記憶部162は、図1に示したBS100のシグネチャテーブル記憶部101が有するシグネチャテーブル、すなわち、シグネチャIDとシグネチャ系列とを一対一で対応させたテーブルを記憶する。なお、このシグネチャIDの区分もシグネチャテーブル記憶部101が有するシグネチャテーブル同様、図2に示すように、1〜K(領域(A))をネットワーク側がUE150に割り当てるシグネチャとし、K+1〜N(領域(B))をUE150が割り当てるシグネチャとする。
RAバースト生成部163は、RAバースト送信制御部161から出力されたシグネチャIDに対応するシグネチャ系列をシグネチャテーブル記憶部162から読み出し、読み出したシグネチャ系列を含めてRAバーストを生成し、生成したRAバーストを多重部167に出力する。
ULデータ送信処理部164は、符号化部165及び変調部166を備え、UL送信データの送信処理を行う。符号化部165は、UL送信データを符号化し、変調部166は、符号化されたUL送信データをBPSK、QPSKなどの変調方式によって変調し、変調したUL送信データを多重部167に出力する。
多重部167は、RAバースト生成部163から出力されたRAバーストと、変調部166から出力されたUL送信データとを多重し、多重信号を送信RF部168に出力する。
送信RF部168は、多重部167から出力された多重信号にD/A変換、フィルタリング、アップコンバート等の所定の無線送信処理を施し、無線送信処理を施した信号をアンテナ151から送信する。
次に、図4に示した端末局装置のRAバースト送信制御部161の動作について図5を用いて説明する。図5において、ステップ(以下、「ST」と省略する)201では、RAバースト送信制御部161は、ページング情報処理部160からページング情報を取得する。
ST202では、取得したページング情報に含まれるUE IDが自局を示すか否かを判定し、自局を示す場合には、ST203に移行し、自局を示さない場合には、ST204に移行する。
ST203では、取得したページング情報に含まれるシグネチャID(図2に示す領域(A)の1つ)を用いて、同じく取得したページング情報によって指定されたRAスロットでRAバース送信を行うため、シグネチャID及びRAスロット情報をRAバースト生成部163に出力する。
ST204では、上位層から入力されるRAバースト送信優先度情報(又はRACH送信理由)と、ネットワーク側が他UEに割り当てたシグネチャ数とに基づいて、UEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を参照し、RAバーストの送信可否を決定する。なお、ネットワーク側が他UEに割り当てたシグネチャ数は、ページング情報に含まれるUE IDの数と同数であり、このUE ID数から取得することができる。RAバースト送信が許可された場合は、ST205に移行し、RAバースト送信が許可されない場合は、ST202に戻り、次のRAスロットについて処理を行う。
ST205では、UE側が自身に割り当てるシグネチャ(図2に示す領域(B))の中から、予め決められた選択規則に従って、シグネチャIDを決定する。ここで、予め決められた選択規則の一例としては、利用可能なシグネチャの中からランダムに1つのシグネチャを決定する方法が一般的である。ST205で決定したシグネチャID及びRAスロット情報をRAバースト生成部163に出力する。
なお、ST204では、ST201において、ページング情報の復調に失敗した場合、または、復調そのものを行わずページング情報の有無が分からない場合、ネットワーク側でUEに割り当て可能なシグネチャが全て割り当てられた状態として、RAバーストの送信可否を決定することにより、そのRAスロットへのRAバースト送信が輻輳しないよう制御することができる。
また、ST205では、ST201において、他UE宛てに通知されたシグネチャIDを取得できるため、ネットワーク側で他のUEに割り当てられなかったシグネチャをUEが自身に割り当てるようにしてもよい。これにより、UEが自身に割り当てることが可能なシグネチャ数が増加するため、RACHの衝突率を低減することができる。
ここで、UEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件について図6を用いて説明する。ここでは、1RAスロットに4つのシグネチャを多重する場合を例示する。
図6に示すように、ネットワーク側がUEに割り当てたシグネチャ数が0である場合には、条件の制約はなく、全てのUEが自身にシグネチャを割り当てることができる。
また、ネットワーク側がUEに割り当てたシグネチャ数が1及び2である場合には、再送RA又は緊急通信(Emergency call)などの優先度の高いサービス(High priority)のUEのみが自身にシグネチャを割り当てることができる。
さらに、ネットワーク側がUEに割り当てたシグネチャ数が3及び4である場合、緊急通信(Emergency call)のUEのみが自身にシグネチャを割り当てることができる。
このように、ネットワーク側がUEに割り当てたシグネチャ数が多いほど、UEが自身に割り当てたシグネチャを用いたRA数の期待値(統計的な平均値)を小さくし、ネットワーク側がUEに割り当てたシグネチャ数が少ないほど、UEが自身に割り当てたシグネチャを用いたRA数の期待値を大きくすることにより、1RAスロットにおける全てのRACHプリアンブルの検出特性の所要条件を満たしつつ、RACH送信数を最大とすることができる。
なお、図4に示したUE150のRAバースト送信制御部161が図6に示す条件に基づいて、自身にシグネチャを割り当てられるか否かを判定する。
次に、図1に示したBS100と図4に示したUE150とのランダムアクセス手順について図7を用いて説明する。ここでは、まず、UE150が一定期間データの送受信を行っていない状態(IDLE状態)にあるものとする。
図7において、ST301では、BS100が上位層からUE150宛てのユーザデータを取得する。UE150との接続が確立されていない状態であるため、BS100は取得したユーザデータを一時保持する。
ST302では、BS100のシグネチャテーブル記憶部101が保持するシグネチャテーブルの領域(A)(図2参照)から1つのシグネチャを選択し、選択したシグネチャをUE150に割り当てる。
ST303では、UE150のUE ID、UE150に割り当てたシグネチャのID及びRAスロット情報を含めたページング情報を下り制御チャネル(例えば、ページングチャネル)を用いてUE150に通知する。
ST304では、ページング情報を受信したUE150がページング情報に含まれるUE ID、割り当てられたシグネチャID及びRAスロットを取得する。取得したUE IDが自局を示す場合、取得したシグネチャIDに対応するシグネチャをBS100と同じシグネチャテーブルから読み出し、ST305では、取得したRAスロットを用いてRAバースト送信を行う。
ST306では、RAバーストを受信したBS100が、受信したRAバーストのうち、ST303においてページング情報に含めたシグネチャIDに該当するプリアンブルを検出すると、RAバーストに対するACK、上り送信開始タイミング制御情報(Time alignment情報)、帯域割当通知などに用いる一時的なUE ID(WCDMAでは、C-RNTIに相当)を通知するなど、ユーザデータ送信を行うために必要な情報の送受信をUE150との間で行う。
ST307では、BS100とUE150との間でユーザデータの帯域割当及びユーザデータの送受信を行う。
このように実施の形態1によれば、ネットワーク側で他のUEに割り当てるシグネチャ数に応じて、UEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を設定しておくことにより、UEはネットワーク側で割り当てられていないシグネチャを予め決められた選択規則(例えば、ランダムに選択)に従って選択することができ、RACHの衝突率を低減することができる。また、UEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件をシグネチャ間の相互干渉電力が許容干渉電力を満たす範囲で設定することにより、シグネチャ間の相互干渉電力の増加を抑えることができるので、RACHの検出特性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、シグネチャIDを通知する方法として、図3に示すように、明示的にシグネチャIDを制御情報として送信する方法でもよいし、同時に発生した複数のページング情報をまとめて通知する場合、図8に示すように、UE IDの順序とシグネチャIDの順序をあらかじめ設定しておくことにより、シグネチャIDを通知する制御情報の増加を防ぐことができる。また、ページング用RAスロットをページング情報で通知する場合も同様である。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る基地局装置及び端末局装置の構成は、実施の形態1の図1及び図2に示した構成と同一であり、一部の機能が異なるのみなので、図1及び図2を援用し、異なる機能についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
図9は、本発明の実施の形態2におけるUEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を示す図である。ネットワーク側でUEに割り当てたシグネチャ数は再送毎に減少することを考慮し、図9に示すように、ネットワーク側でUEに割り当てたシグネチャを含むRAスロット(初回RAスロット)、次RAスロット、次々RAスロットの順に、UEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を緩和する。
具体的には、初回RAスロットでは、実施の形態1の図6に示した条件と同一とする。また、次RAスロットでは、ネットワーク側でUEに割り当てたシグネチャ数が0〜2である場合には、条件の制約はなく、全てのUEが自身にシグネチャを割り当てることができる。
また、次RAスロットでは、ネットワーク側がUEに割り当てたシグネチャ数が3及び4である場合には、再送RA又は緊急通信(Emergency call)などの優先度の高いサービス(High priority)のUEのみが自身にシグネチャを割り当てることができる。
また、次々RAスロットでは、ネットワーク側でUEに割り当てたシグネチャ数が0〜4の全ての場合に条件の制約はなく、全てのUEが自身にシグネチャを割り当てることができる。
ここでは、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャ数あたりの受信成功率(再送率)及びRAバーストの再送回数から得られる次RAスロットの再送RA数の期待値に基づいて、UEが自身に割り当てるシグネチャを用いたRA数の期待値を制御する。
図10に、RAスロット#1(初回RAスロット)と後続するRAスロット#2(次RAスロット)及び#3(次々RAスロット)に含まれ、ネットワーク側がUEにシグネチャを割り当てた送信RAバースト数の遷移を示す。この図では、RAスロット#1では、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャ数を4とし、UEが自身に割り当てるシグネチャ数を1としている。このとき、ネットワーク側でUEに割り当てたシグネチャを用いたRAのうち3つが受信成功し、1つが受信失敗したものとする。
続いて、RAスロット#2では、RAスロット#1で受信失敗したRAを再送し、残りの4つをUEが自身に割り当てるシグネチャとする。さらに、RAスロット#3では、このRAスロットで送信可能なRA数5の全てをUEが自身に割り当てるシグネチャとする。
このように実施の形態2によれば、ネットワーク側でUEに割り当てたシグネチャを含むRAスロットに後続するRAスロットについて、シグネチャ割当されたRAバーストの再送回数が減少することを考慮し、UEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を緩和することにより、後続するRAスロットにおいて条件に該当しないUEも自身にシグネチャを割り当てることができるようになり、RAスロットの利用効率を向上させることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る基地局装置及び端末局装置の構成は、実施の形態1の図1及び図2に示した構成と同一であり、一部の機能が異なるのみなので、図1及び図2を援用し、異なる機能についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
図11は、本発明の実施の形態3におけるUEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を示す図である。なお、比較のため、図11の左側に実施の形態1の図6に示した条件を示す。
ここでは、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャの割り当て順序を直交性の高い(符号間干渉の小さい)シグネチャシーケンスから割り当てる。このような割り当てを行うことにより、図12に示すような、シグネチャ割当数と符号間干渉の関係を有する。すなわち、シグネチャの割当数が増加するほど、符号間干渉量が指数的に増加する。
したがって、図11に示すように、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャ数が増加するほど、同時に送信するシーケンス間の相互干渉量が指数的に増加するため、UEが自身に割り当てたシグネチャを用いたRA数の期待値を指数的に減少させるように条件を設定する。
図13に、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャ数と干渉電力との関係を示す。この図に示すように、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャ数が少ない場合、この割り当てられたシグネチャ間の干渉電力が小さいため、UEが自身に割り当てるシグネチャ数を増加させることができる。
一方、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャ数が多い場合、この割り当てられたシグネチャ間の干渉電力が大きいため、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャ数が常に最大値ではない限り、平均干渉電力は小さくなるので、UEに割り当て可能なシグネチャ数を増加させることができる。
このように実施の形態3によれば、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャの割り当て順序を符号間干渉の小さいシグネチャシーケンスから割り当てることにより、UEが自身に割り当てるシグネチャを用いたRAに対してより大きな干渉マージンを与えることができるので、RAスロットあたりで送受信可能なRA数を増加させることができる。
なお、上記各実施の形態では、ネットワーク側でUEに割り当てたシグネチャをページングチャネルを用いてUEに通知するものとして説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、スケジューリング情報を含む下り制御チャネル、L2/L3制御メッセージを含む下り共通チャネルを用いて通知してもよい。
また、上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
2006年9月26日出願の特願2006−261197の日本出願に含まれる明細書、図面及び要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明にかかる無線送信装置及び無線送信方法は、RACHの衝突率を低減すると共に、RACHの検出特性を向上させることができ、例えば、移動体通信システム等に適用できる。
本発明は、無線送信装置及び無線送信方法に関する。
セルラ通信システムに代表される移動体通信システム、または、無線LAN(Local Area Network)システムにおいては、送信領域にランダムアクセス領域が設けられる。このランダムアクセス領域は、端末局(以下、「UE」という)が基地局(以下、「BS」という)に最初に接続要求を行う場合、あるいは、BSなどがUEの送信時間や送信帯域を割り当てる集中管理システムにおいて新たな帯域割り当て要求を行う場合、上り回線の送信領域に設けられる。なお、基地局はアクセスポイント又はNodeBと呼ばれることがある。
また、現在規格化が行われている3GPP RAN LTEなどのTDMA(Time Division Multiple Access)を用いたシステムでは、最初に接続要求を行う場合(UEの電源ON時だけではなく、ハンドオーバ時、一定期間通信を行っていない場合、チャネルの状況による同期外れなど、上り回線の送信タイミング同期が確立されていない場合)に、上り送信タイミング同期取得、BSへの接続要求(Association Request)、または帯域割当要求(Resource Request)を行う最初のプロセスにランダムアクセスが利用される。
ランダムアクセス領域(以下、「RAスロット」という)で送信されるランダムアクセスバースト(以下、「RAバースト」という)は、スケジュールされる他のチャネルとは異なり、シグネチャ系列の衝突(複数のUEが同じRAスロットを用いて同一シグネチャ系列を送信すること)又はシグネチャ系列間の干渉により受信エラー及び再送が発生する。RAバーストの衝突、または受信エラーが発生すると、RAバーストを含む上り送信タイミング同期取得及びBSへの接続要求処理の処理遅延が大きくなる。このため、シグネチャ系列の衝突率の低減、シグネチャ系列の検出特性の向上が要求されている。
シグネチャ系列の検出特性の向上を図る方法として、自己相関特性が低い系列であり、かつ、系列間の相互相関特性も低いGCL(Generalized chirp like)系列又はZadoff-Chu系列からシグネチャ系列を生成することが検討されている。なお、ランダムアクセスチャネルを構成する、送受信間で既知な信号系列のことをプリアンブルといい、プリアンブルは、一般に、自己相関特性及び相互相関特性の良好な信号系列で構成される。また、シグネチャはプリアンブルパターンの1つ1つであり、ここでは、シグネチャ系列とプリアンブルパターンは同義であるものとする。
また、非特許文献1に記載の技術では、RAバースト送信を含む初回セルアクセス(Initial cell access)を、ネットワーク側(BS側)から開始する処理とUE側から開始する処理とに分類し、RAバースト送信に関わるシステム情報を含めたページング情報をRAバースト送信でネットワーク側からUEに通知することにより、シグネチャ系列の衝突率の低減及び検出特性の向上が図られている。
具体的には、下り回線で通知されるページング情報に、上り回線の干渉情報(UL Interference)と、再送時間間隔などを示す動的パーシステントレベルパラメータ(Dynamic persistent level parameter)とを含め、ページング情報をUE毎あるいは複数のUEに対してPCH(Paging Channel)を用いて通知する。
ページング情報を受信したUEは、上り回線の干渉情報をRAバーストの送信電力設定
に用いる。また、上り回線の干渉情報と動的パーシステントレベルパラメータとを用いて、RAバースト送信の誤り率、かつ、RAバースト送信時間間隔を制御することができるため、RAバースト送信の優先度を制御可能であり、UEはより効果的なシグネチャ系列を選択することが可能となる。
このように、ページングで送信されるRACHシステム情報により、ネットワーク側から開始するアクセス手順では、RACHの検出特性は向上するが、一方で、RACH送信は、なおもContention based accessであるため、シグネチャの衝突が発生する。
そこで、シグネチャの衝突を回避するため、ネットワーク側から開始するアクセス手順では、RACH送信に用いるシグネチャとスロットとを割り当て、割り当てたシグネチャとスロットとをページングでUEに通知することが考えられる。なお、UEでは、ページングで通知されたシグネチャはUE側から開始するRACH送信には用いないように設定しておく。
R2-052769, LG Electronics, "Initial access for LTE" 3GPP TSG-RAN Working Group 2 #49 Seoul, Korea, November. 7-11, 2005
しかしながら、ネットワーク側がUEに割り当てるシグネチャが常時予約されていると、UE側が自身に割り当てるシグネチャ数が減少するため、UE側が自身に割り当てたシグネチャを含むRACHの衝突が増加する。
さらに、シグネチャに用いるプリアンブルパターンが非直交の場合(系列間が直交でも周波数選択性フェージングなどにより直交性がくずれる)、衝突が発生しなくても、同じRACH送信領域に多数のRACH送信があると、符号間干渉が増加するため検出特性が著しく劣化する。一方で、ネットワーク側、UE側のRACH送信用にそれぞれ別のRACH送信領域を設けると、RACH送信領域のオーバーヘッドが増加する。
本発明の目的は、RACHの衝突率を低減すると共に、RACHの検出特性を向上させる無線送信装置及び無線送信方法を提供することである。
本発明の無線送信装置は、通信相手側であるネットワーク側によって他の無線通信端末装置に割り当てられたシグネチャ数が多いほど、自装置にシグネチャを割り当てる条件を制約し、前記ネットワーク側によって他の無線通信端末装置に割り当てられたシグネチャ数が少ないほど、自装置にシグネチャを割り当てる条件を緩和するRAバースト送信制御手段と、前記条件を満たす場合、シグネチャを含めたランダムアクセスバーストを生成するRAバースト生成手段と、生成された前記ランダムアクセスバーストを送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
本発明の無線送信方法は、通信相手側であるネットワーク側によって他の無線通信端末装置に割り当てられたシグネチャ数が多いほど、自装置にシグネチャを割り当てる条件を制約し、前記ネットワーク側によって他の無線通信端末装置に割り当てられたシグネチャ数が少ないほど、自装置にシグネチャを割り当てる条件を緩和するRAバースト送信制御工程と、前記条件を満たす場合、シグネチャを含めたランダムアクセスバーストを生成するRAバースト生成工程と、生成された前記ランダムアクセスバーストを送信する送信工程と、を具備するようにした。
本発明によれば、RACHの衝突率を低減すると共に、RACHの検出特性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置100の構成を示すブロック図である。この図において、シグネチャテーブル記憶部101は、シグネチャIDとシグネチャ系列とを一対一で対応させたテーブルを記憶する。このシグネチャIDは、図2に示すように、1〜K(領域(A))をネットワーク側がUEに割り当てるシグネチャとし、K+1〜N(領域(B))をUEが自身に割り当てるシグネチャとする。
シグネチャ系列割当制御部102は、図示せぬ上位層からページング対象となるUEの識別子(UE ID)を取得する一方、シグネチャテーブル記憶部101からシグネチャIDを読み出し、読み出したシグネチャIDをページング対象となるUEに割り当てる。
ページング情報処理部103は、ページング情報生成部104、符号化部105、変調部106を備えている。ページング情報生成部104は、シグネチャ系列割当制御部102から出力されたシグネチャID、RAスロット情報(RAチャネルを割り当てるスロットの番号)、及び、図示せぬ上位層から入力されるページング制御情報(UE ID、その他ページングで通知する情報)を含めて、図3に示すようなページングチャネル(下り制御チャネル)を生成する。生成されたページングチャネルは符号化部105に出力される。
符号化部105は、ページング情報生成部104から出力されたページングチャネルを符号化し、変調部106は、符号化されたページングチャネルをBPSK、QPSKなどの変調方式によって変調する。変調されたページングチャネルは多重部110に出力される。
DLデータ送信処理部107は、符号化部108及び変調部109を備え、DL送信デ
ータの送信処理を行う。符号化部108は、DL送信データを符号化し、変調部109は、符号化されたDL送信データをBPSK、QPSKなどの変調方式によって変調し、変調したDL送信データを多重部110に出力する。
多重部110は、変調部106から出力されたページングチャネルと、変調部109から出力されたDL送信データとを時間多重、周波数多重、空間多重、または、符号多重を行い、多重信号を送信RF部111に出力する。
送信RF部111は、多重部110から出力された多重信号にD/A変換、フィルタリング、アップコンバート等の所定の無線送信処理を施し、無線送信処理を施した信号をアンテナ112から送信する。
受信RF部113は、アンテナ112を介して受信した信号にダウンコンバート、A/D変換等の所定の無線受信処理を施し、無線受信処理を施した信号を分離部114に出力する。
分離部114は、受信RF部113から出力された信号をRAスロットとULデータスロットとに分離し、分離したRAスロットをシグネチャ系列検出部115に、ULデータスロットをULデータ受信処理部116の復調部117にそれぞれ出力する。
シグネチャ系列検出部115は、分離部114から出力されたRAスロットについて、シグネチャテーブル記憶部101に記憶されたシグネチャを用いて相関処理等のプリアンブル波形検出処理を行い、シグネチャ系列が送信されたか否かを検出する。検出結果(RAバースト検出情報)は図示せぬ上位層に出力される。
ULデータ受信処理部116は、復調部117及び復号化部118を備え、ULデータの受信処理を行う。復調部117は、分離部114から出力されたULデータの伝送路応答歪補正を行い、変調方式に対応した硬判定又は軟判定による信号点判定を行い、復号化部118は、復調部117による信号点判定の結果について誤り訂正処理を行い、UL受信データを出力する。
図4は、本発明の実施の形態1に係る端末局装置150の構成を示すブロック図である。この図において、受信RF部152は、図1に示したBSから送信された信号をアンテナ151を介して受信し、受信した信号にダウンコンバート、A/D変換等の所定の無線受信処理を施し、無線受信処理を施した信号を分離部153に出力する。
分離部153は、受信RF部152から出力された信号に含まれるページングチャネルとDLデータとをそれぞれ分離し、分離したDLデータをDLデータ受信処理部154の復調部155に、ページングチャネルをページング情報受信処理部157の復調部158に出力する。
DLデータ受信処理部154は、復調部155及び復号化部156を備え、DLデータの受信処理を行う。復調部155は、分離部153から出力されたDLデータの伝送路応答歪補正を行い、変調方式に対応した硬判定又は軟判定による信号点判定を行い、復号化部156は、復調部155による信号点判定結果について誤り訂正処理を行い、DL受信データを出力する。
ページング情報受信処理部157は、復調部158、復号化部159及びページング情報処理部160を備え、ページングチャネルの受信処理を行う。復調部158は、分離部153から出力されたページングチャネルの伝送路応答歪補正を行い、変調方式に対応し
た硬判定又は軟判定による信号点判定を行い、復号化部159は、復調部158によるページングチャネルの信号点判定結果について誤り訂正処理を行い、ページング情報を出力する。誤り訂正処理されたページング情報はページング情報処理部160に出力される。
ページング情報処理部160は、復号化部159からページング情報を取得したか否かを判定し、ページング情報を取得したら、取得したページング情報をRAバースト送信制御部161に出力する。一方、ページング情報を取得していなければ、その旨をRAバースト送信制御部161に通知する。
RAバースト送信制御部161は、ページング情報処理部160から出力されたページング情報が自局宛であるか否かを判定する。ページング情報が自局宛である場合には、ページング情報処理部160から出力されたページング情報に含まれるシグネチャID及びRAスロット情報をRAバースト生成部163に出力する。また、ページング情報が自局宛ではない場合(他局宛てである場合)には、図示せぬ上位層から入力されるRAバースト送信優先度情報が後述する条件を満たせば、その旨をRAバースト生成部163に通知する。ここで、RAバースト送信優先度情報とは、緊急通信、遅延要求の厳しいサービス(例えば、VoIP, Video streaming, Gamingなど)、再送RACH(再送回数が多いほど優先度が高い)、高額なサービスなど、通信サービスの緊急度又は優先度を示す情報をいう。なお、RAバースト送信制御部161の詳細については後述する。
シグネチャテーブル記憶部162は、図1に示したBS100のシグネチャテーブル記憶部101が有するシグネチャテーブル、すなわち、シグネチャIDとシグネチャ系列とを一対一で対応させたテーブルを記憶する。なお、このシグネチャIDの区分もシグネチャテーブル記憶部101が有するシグネチャテーブル同様、図2に示すように、1〜K(領域(A))をネットワーク側がUE150に割り当てるシグネチャとし、K+1〜N(領域(B))をUE150が割り当てるシグネチャとする。
RAバースト生成部163は、RAバースト送信制御部161から出力されたシグネチャIDに対応するシグネチャ系列をシグネチャテーブル記憶部162から読み出し、読み出したシグネチャ系列を含めてRAバーストを生成し、生成したRAバーストを多重部167に出力する。
ULデータ送信処理部164は、符号化部165及び変調部166を備え、UL送信データの送信処理を行う。符号化部165は、UL送信データを符号化し、変調部166は、符号化されたUL送信データをBPSK、QPSKなどの変調方式によって変調し、変調したUL送信データを多重部167に出力する。
多重部167は、RAバースト生成部163から出力されたRAバーストと、変調部166から出力されたUL送信データとを多重し、多重信号を送信RF部168に出力する。
送信RF部168は、多重部167から出力された多重信号にD/A変換、フィルタリング、アップコンバート等の所定の無線送信処理を施し、無線送信処理を施した信号をアンテナ151から送信する。
次に、図4に示した端末局装置のRAバースト送信制御部161の動作について図5を用いて説明する。図5において、ステップ(以下、「ST」と省略する)201では、RAバースト送信制御部161は、ページング情報処理部160からページング情報を取得する。
ST202では、取得したページング情報に含まれるUE IDが自局を示すか否かを判定し、自局を示す場合には、ST203に移行し、自局を示さない場合には、ST204に移行する。
ST203では、取得したページング情報に含まれるシグネチャID(図2に示す領域(A)の1つ)を用いて、同じく取得したページング情報によって指定されたRAスロットでRAバース送信を行うため、シグネチャID及びRAスロット情報をRAバースト生成部163に出力する。
ST204では、上位層から入力されるRAバースト送信優先度情報(又はRACH送信理由)と、ネットワーク側が他UEに割り当てたシグネチャ数とに基づいて、UEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を参照し、RAバーストの送信可否を決定する。なお、ネットワーク側が他UEに割り当てたシグネチャ数は、ページング情報に含まれるUE IDの数と同数であり、このUE ID数から取得することができる。RAバースト送信が許可された場合は、ST205に移行し、RAバースト送信が許可されない場合は、ST202に戻り、次のRAスロットについて処理を行う。
ST205では、UE側が自身に割り当てるシグネチャ(図2に示す領域(B))の中から、予め決められた選択規則に従って、シグネチャIDを決定する。ここで、予め決められた選択規則の一例としては、利用可能なシグネチャの中からランダムに1つのシグネチャを決定する方法が一般的である。ST205で決定したシグネチャID及びRAスロット情報をRAバースト生成部163に出力する。
なお、ST204では、ST201において、ページング情報の復調に失敗した場合、または、復調そのものを行わずページング情報の有無が分からない場合、ネットワーク側でUEに割り当て可能なシグネチャが全て割り当てられた状態として、RAバーストの送信可否を決定することにより、そのRAスロットへのRAバースト送信が輻輳しないよう制御することができる。
また、ST205では、ST201において、他UE宛てに通知されたシグネチャIDを取得できるため、ネットワーク側で他のUEに割り当てられなかったシグネチャをUEが自身に割り当てるようにしてもよい。これにより、UEが自身に割り当てることが可能なシグネチャ数が増加するため、RACHの衝突率を低減することができる。
ここで、UEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件について図6を用いて説明する。ここでは、1RAスロットに4つのシグネチャを多重する場合を例示する。
図6に示すように、ネットワーク側がUEに割り当てたシグネチャ数が0である場合には、条件の制約はなく、全てのUEが自身にシグネチャを割り当てることができる。
また、ネットワーク側がUEに割り当てたシグネチャ数が1及び2である場合には、再送RA又は緊急通信(Emergency call)などの優先度の高いサービス(High priority)のUEのみが自身にシグネチャを割り当てることができる。
さらに、ネットワーク側がUEに割り当てたシグネチャ数が3及び4である場合、緊急通信(Emergency call)のUEのみが自身にシグネチャを割り当てることができる。
このように、ネットワーク側がUEに割り当てたシグネチャ数が多いほど、UEが自身に割り当てたシグネチャを用いたRA数の期待値(統計的な平均値)を小さくし、ネットワーク側がUEに割り当てたシグネチャ数が少ないほど、UEが自身に割り当てたシグネ
チャを用いたRA数の期待値を大きくすることにより、1RAスロットにおける全てのRACHプリアンブルの検出特性の所要条件を満たしつつ、RACH送信数を最大とすることができる。
なお、図4に示したUE150のRAバースト送信制御部161が図6に示す条件に基づいて、自身にシグネチャを割り当てられるか否かを判定する。
次に、図1に示したBS100と図4に示したUE150とのランダムアクセス手順について図7を用いて説明する。ここでは、まず、UE150が一定期間データの送受信を行っていない状態(IDLE状態)にあるものとする。
図7において、ST301では、BS100が上位層からUE150宛てのユーザデータを取得する。UE150との接続が確立されていない状態であるため、BS100は取得したユーザデータを一時保持する。
ST302では、BS100のシグネチャテーブル記憶部101が保持するシグネチャテーブルの領域(A)(図2参照)から1つのシグネチャを選択し、選択したシグネチャをUE150に割り当てる。
ST303では、UE150のUE ID、UE150に割り当てたシグネチャのID及びRAスロット情報を含めたページング情報を下り制御チャネル(例えば、ページングチャネル)を用いてUE150に通知する。
ST304では、ページング情報を受信したUE150がページング情報に含まれるUE ID、割り当てられたシグネチャID及びRAスロットを取得する。取得したUE IDが自局を示す場合、取得したシグネチャIDに対応するシグネチャをBS100と同じシグネチャテーブルから読み出し、ST305では、取得したRAスロットを用いてRAバースト送信を行う。
ST306では、RAバーストを受信したBS100が、受信したRAバーストのうち、ST303においてページング情報に含めたシグネチャIDに該当するプリアンブルを検出すると、RAバーストに対するACK、上り送信開始タイミング制御情報(Time alignment情報)、帯域割当通知などに用いる一時的なUE ID(WCDMAでは、C-RNTIに相当)を通知するなど、ユーザデータ送信を行うために必要な情報の送受信をUE150との間で行う。
ST307では、BS100とUE150との間でユーザデータの帯域割当及びユーザデータの送受信を行う。
このように実施の形態1によれば、ネットワーク側で他のUEに割り当てるシグネチャ数に応じて、UEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を設定しておくことにより、UEはネットワーク側で割り当てられていないシグネチャを予め決められた選択規則(例えば、ランダムに選択)に従って選択することができ、RACHの衝突率を低減することができる。また、UEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件をシグネチャ間の相互干渉電力が許容干渉電力を満たす範囲で設定することにより、シグネチャ間の相互干渉電力の増加を抑えることができるので、RACHの検出特性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、シグネチャIDを通知する方法として、図3に示すように、明示的にシグネチャIDを制御情報として送信する方法でもよいし、同時に発生した複数
のページング情報をまとめて通知する場合、図8に示すように、UE IDの順序とシグネチャIDの順序をあらかじめ設定しておくことにより、シグネチャIDを通知する制御情報の増加を防ぐことができる。また、ページング用RAスロットをページング情報で通知する場合も同様である。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る基地局装置及び端末局装置の構成は、実施の形態1の図1及び図2に示した構成と同一であり、一部の機能が異なるのみなので、図1及び図2を援用し、異なる機能についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
図9は、本発明の実施の形態2におけるUEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を示す図である。ネットワーク側でUEに割り当てたシグネチャ数は再送毎に減少することを考慮し、図9に示すように、ネットワーク側でUEに割り当てたシグネチャを含むRAスロット(初回RAスロット)、次RAスロット、次々RAスロットの順に、UEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を緩和する。
具体的には、初回RAスロットでは、実施の形態1の図6に示した条件と同一とする。また、次RAスロットでは、ネットワーク側でUEに割り当てたシグネチャ数が0〜2である場合には、条件の制約はなく、全てのUEが自身にシグネチャを割り当てることができる。
また、次RAスロットでは、ネットワーク側がUEに割り当てたシグネチャ数が3及び4である場合には、再送RA又は緊急通信(Emergency call)などの優先度の高いサービス(High priority)のUEのみが自身にシグネチャを割り当てることができる。
また、次々RAスロットでは、ネットワーク側でUEに割り当てたシグネチャ数が0〜4の全ての場合に条件の制約はなく、全てのUEが自身にシグネチャを割り当てることができる。
ここでは、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャ数あたりの受信成功率(再送率)及びRAバーストの再送回数から得られる次RAスロットの再送RA数の期待値に基づいて、UEが自身に割り当てるシグネチャを用いたRA数の期待値を制御する。
図10に、RAスロット#1(初回RAスロット)と後続するRAスロット#2(次RAスロット)及び#3(次々RAスロット)に含まれ、ネットワーク側がUEにシグネチャを割り当てた送信RAバースト数の遷移を示す。この図では、RAスロット#1では、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャ数を4とし、UEが自身に割り当てるシグネチャ数を1としている。このとき、ネットワーク側でUEに割り当てたシグネチャを用いたRAのうち3つが受信成功し、1つが受信失敗したものとする。
続いて、RAスロット#2では、RAスロット#1で受信失敗したRAを再送し、残りの4つをUEが自身に割り当てるシグネチャとする。さらに、RAスロット#3では、このRAスロットで送信可能なRA数5の全てをUEが自身に割り当てるシグネチャとする。
このように実施の形態2によれば、ネットワーク側でUEに割り当てたシグネチャを含むRAスロットに後続するRAスロットについて、シグネチャ割当されたRAバーストの再送回数が減少することを考慮し、UEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を緩和することにより、後続するRAスロットにおいて条件に該当しないUEも自身にシグネチャを割り当てることができるようになり、RAスロットの利用効率を向上させる
ことができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る基地局装置及び端末局装置の構成は、実施の形態1の図1及び図2に示した構成と同一であり、一部の機能が異なるのみなので、図1及び図2を援用し、異なる機能についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
図11は、本発明の実施の形態3におけるUEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を示す図である。なお、比較のため、図11の左側に実施の形態1の図6に示した条件を示す。
ここでは、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャの割り当て順序を直交性の高い(符号間干渉の小さい)シグネチャシーケンスから割り当てる。このような割り当てを行うことにより、図12に示すような、シグネチャ割当数と符号間干渉の関係を有する。すなわち、シグネチャの割当数が増加するほど、符号間干渉量が指数的に増加する。
したがって、図11に示すように、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャ数が増加するほど、同時に送信するシーケンス間の相互干渉量が指数的に増加するため、UEが自身に割り当てたシグネチャを用いたRA数の期待値を指数的に減少させるように条件を設定する。
図13に、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャ数と干渉電力との関係を示す。この図に示すように、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャ数が少ない場合、この割り当てられたシグネチャ間の干渉電力が小さいため、UEが自身に割り当てるシグネチャ数を増加させることができる。
一方、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャ数が多い場合、この割り当てられたシグネチャ間の干渉電力が大きいため、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャ数が常に最大値ではない限り、平均干渉電力は小さくなるので、UEに割り当て可能なシグネチャ数を増加させることができる。
このように実施の形態3によれば、ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャの割り当て順序を符号間干渉の小さいシグネチャシーケンスから割り当てることにより、UEが自身に割り当てるシグネチャを用いたRAに対してより大きな干渉マージンを与えることができるので、RAスロットあたりで送受信可能なRA数を増加させることができる。
なお、上記各実施の形態では、ネットワーク側でUEに割り当てたシグネチャをページングチャネルを用いてUEに通知するものとして説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、スケジューリング情報を含む下り制御チャネル、L2/L3制御メッセージを含む下り共通チャネルを用いて通知してもよい。
また、上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサ
で実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
2006年9月26日出願の特願2006−261197の日本出願に含まれる明細書、図面及び要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明にかかる無線送信装置及び無線送信方法は、RACHの衝突率を低減すると共に、RACHの検出特性を向上させることができ、例えば、移動体通信システム等に適用できる。
本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図 図1に示したシグネチャテーブル記憶部のシグネチャの区分を示す図 ページング情報の構成を示す概念図 本発明の実施の形態1に係る端末局装置の構成を示すブロック図 図4に示した端末局装置のRAバースト送信制御部の動作を示すフロー図 UEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を示す図 図1に示したBSと図4に示したUEとのランダムアクセス手順を示すシーケンス図 ページング情報のその他の構成を示す概念図 本発明の実施の形態2におけるUEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を示す図 RAスロット#1と後続するRAスロット#2及び#3に含まれるシグネチャの由来の遷移を示す図 本発明の実施の形態3におけるUEが自身にシグネチャを割り当てることができる条件を示す図 シグネチャ割当数と符号間干渉の関係を示す図 ネットワーク側でUEに割り当てるシグネチャ数と干渉電力との関係を示す図

Claims (4)

  1. 通信相手側であるネットワーク側によって他の無線通信端末装置に割り当てられたシグネチャ数が多いほど、自装置にシグネチャを割り当てる条件を制約し、前記ネットワーク側によって他の無線通信端末装置に割り当てられたシグネチャ数が少ないほど、自装置にシグネチャを割り当てる条件を緩和するRAバースト送信制御手段と、
    前記条件を満たす場合、シグネチャを含めたランダムアクセスバーストを生成するRAバースト生成手段と、
    生成された前記ランダムアクセスバーストを送信する送信手段と、
    を具備する無線送信装置。
  2. 前記RAバースト送信制御手段は、前記ネットワーク側によって割り当てられたシグネチャを含むスロットに対して、前記スロットに後続するスロットでは、自装置にシグネチャを割り当てる条件を順次緩和する請求項1に記載の無線送信装置。
  3. 前記RAバースト送信制御手段は、前記ネットワーク側によって直交性の高いシグネチャから割り当てられた場合、前記ネットワーク側によって割り当てられたシグネチャ数が多いほど、自装置にシグネチャを割り当てる条件をより制約し、前記ネットワーク側によって割り当てられたシグネチャ数が少ないほど、自装置にシグネチャを割り当てる条件をより緩和する請求項1に記載の無線送信装置。
  4. 通信相手側であるネットワーク側によって他の無線通信端末装置に割り当てられたシグネチャ数が多いほど、自装置にシグネチャを割り当てる条件を制約し、前記ネットワーク側によって他の無線通信端末装置に割り当てられたシグネチャ数が少ないほど、自装置にシグネチャを割り当てる条件を緩和するRAバースト送信制御工程と、
    前記条件を満たす場合、シグネチャを含めたランダムアクセスバーストを生成するRAバースト生成工程と、
    生成された前記ランダムアクセスバーストを送信する送信工程と、
    を具備する無線送信方法。
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