JPWO2008010424A1 - 正立等倍レンズアレイプレート、並びに正立等倍レンズアレイプレートを用いた画像読取装置及び画像書込装置、並びに平板状レンズアレイプレートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
光学性能の劣化の少ない長尺または大面積の正立等倍レンズアレイプレートを提供する。本発明の製造方法に基づく長尺型の平板状レンズアレイプレート10は、規則的に配列される複数のレンズ部を有する、複数の平板状レンズアレイプレート1を長尺方向に接合することにより形成される。その接合部3は、複数のレンズ部を含まない位置に直線状に形成されており、任意の長さで長尺型の正立等倍レンズアレイプレートを形成可能とする。
Description
本発明は、正立等倍レンズアレイプレート、並びに正立等倍レンズアレイプレートを用いた画像読取装置及び画像書込装置、並びに平板状レンズアレイプレートの製造方法に関し、特に、長尺型の正立等倍レンズアレイプレートに関する。
先行技術として、画像読取装置又は画像書込装置に用いられる正立等倍のレンズアレイとして、平板状レンズアレイプレートが知られている(例えば、特許文献1参照)。平板状レンズアレイプレートは、樹脂製であり、例えば射出成型などにより成形される。
図22A及び22Bに、画像読取装置又は画像書込装置に用いられる正立等倍レンズアレイプレートの模式図を示す。図22Aは、平板状レンズアレイプレートの2枚を、上下にレンズ部の光軸が一致するように重ねることにより、正立等倍レンズアレイを構成させた例である。この正立等倍レンズアレイを画像読取装置又は画像書込装置に用いる場合、図22Aに示すように、一般的には、表面上に複数のレンズ部502が形成された平板状レンズアレイプレート501の2枚を重ねて、正立等倍レンズアレイを構成させる。
図22Bは、ロッドレンズアレイにより、正立等倍レンズアレイを構成させた例である。平板状レンズアレイプレートを用いて正立等倍レンズアレイを構成させる以外には、図22Bに示すように、ロッドレンズアレイが用いられる。複数のレンズ部402が形成されたロッドレンズアレイ401を用いた正立等倍レンズアレイは開示されている(例えば、特許文献2参照)。
ここで、平板状レンズアレイプレートを用いた正立等倍レンズアレイの構成例について、更に説明を加える。図23A及び23Bは、画像読取装置や画像書込装置に用いられる平板状レンズアレイプレートを用いた正立等倍レンズアレイの光学系の簡略図である。図23Aは、同一の平板状レンズアレイプレート501を2枚重ねて用いた正立等倍レンズアレイプレート510の光学系の簡略図である。発光点516から得られる光514b(例えば画用読取装置であれば該原稿面上の反射光、例えば画像書込装置であれば発光素子からの照射光)は、正立等倍レンズアレイプレートを介して結像点518に結像される。ハウジング530により固定された平板状レンズアレイプレート501のレンズ形成領域には、レンズ部(例えば、微小凸レンズ)が配列されている。レンズ部は、平板状レンズアレイプレート501の両面に形成されていることが一般的である。尚、レンズ部は、球面レンズ或いは非球面レンズのいずれでもよい。
図23Bは、図23Aに示す平板状レンズアレイプレートを拡大した側面図である。平板状レンズアレイプレート501の双方の面には、それぞれレンズ部502a及び502bが設けられており、各々のレンズ部の光軸は同軸上に保持される。また、複数の平板レンズアレイプレート501を積層するために、平板状レンズアレイプレート501の一方の面には、円錐状の凸部512が設けられており、他方の面には、この円錐状の凸部512と嵌合する凹部513が設けられている。これにより、複数の平板状レンズアレイプレートを各々のレンズ部502aと502bの光軸が一致するように重ねることができ、正立等倍レンズアレイプレート510を構成させることができる。尚、図23Bに示すように、レンズ部502a及び502bは、レンズ部直径D、レンズ部の曲率半径r及びレンズ部の厚みdとして規定される。ここで、レンズの厚みdは、1つの平板状レンズアレイプレートの両面に形成される微小凸レンズ部を含む厚さで規定される。
ところで、読み取り画像又は書き込み画像のサイズが大きくなるほど、正立等倍レンズアレイも長尺にする必要がある。しかし、高解像度の画像の読み取り又は書き込みを行うためには、高品質な光学性能を有するレンズ性能が求められ、正立等倍レンズアレイの長尺方向(即ち、画像読取装置又は画像書込装置の主走査方向)の長さが長くなるほど高精度な正立等倍レンズアレイを製造することは難しくなる。
そこで、A3サイズ以上(即ち、長尺方向長さ326mm以上)の原稿の画像読取装置又は画像書込装置においては、短尺のロッドレンズアレイを複数並べて長尺のロッドレンズアレイとすることにより、高精度なレンズ光学系を構成することが行われている。例えば、A0サイズ(即ち、長尺方向長さ980mm)の青写真及び工業用図面のような大きな原稿を複写する複写機にもロッドレンズアレイは使用される。そのようなロッドレンズアレイを長尺方向に複数配列する方法は開示されている(例えば、特許文献2参照)。また、正立等倍レンズアレイプレートを複数生成し、各々の正立等倍レンズアレイプレートを長尺方向に複数配列する方法は開示されている(例えば、特許文献3参照)。
また、画像読取装置又は画像書込装置に用いられる正立等倍レンズアレイではないが、樹脂製の光学シートを長尺方向に接合する方法として、光学シートの切断部に接着剤を塗り、貼り合わせる方法が開示されている(例えば、特許文献4参照)。更に、光学シートを貼り合わせる場合に、レンズ部の各レンズピッチが広くなるように貼り合わせる方法が開示されている(例えば、特許文献5参照)。
しかしながら、成形型を利用した通常の樹脂成形における従来の平板状レンズアレイプレートの製造方法では、成形時に相当の圧力を加えることが必要となる。即ち、平板状レンズアレイプレートの薄さを維持しながら幅を大きくしようとすると、必要とされる圧力が大きくなり、成形型の剛性を極度に上げなければならない。また、従来の製造方法では、より長い、又は、大面積の平板状レンズアレイプレート(以下、長尺型の平板状レンズアレイプレートと称する)を成形することは技術的な負担も増大する。即ち、成形型で長尺型の平板状レンズアレイプレートを形成すると、通常大きな反りを生じさせるため、極めて厳格な成形条件が必要となる。これらの問題は、長尺型の平板状レンズアレイプレートにおいて、製造コストの増大又は光学性能の劣化をもたらすことになる。
また、特許文献2 に示すようなロッドレンズアレイを用いて画像読取装置又は画像書込装置を構成する場合は、ロッドレンズ間に遮光部分が形成されるため、各ロッドレンズは光学的に独立している(即ち、クロストークが発生しない)利点を有するが、図22A及び22Bにおいて対比されるように、正立等倍レンズアレイプレートに比べて装置の大型化を生じさせる。これに対して、正立等倍レンズアレイプレートを用いて画像読取装置又は画像書込装置を構成する場合は、装置の小型化を容易とする利点を有するが、特許文献3 に示すような正立等倍レンズアレイプレートを複数配列すると、各正立等倍レンズアレイプレートの接合部に対応する位置の画像情報が光学的に劣化するという問題がある。尚、そのような接合部の光学的な劣化については、後述する実施例の説明により理解される。
また、特許文献4に示すような光学シートを切断して接合する技術を、長尺型の平板状レンズアレイプレートに応用することは好ましくない。即ち、平板状レンズアレイプレート(図23B参照)のレンズ部を切断して接合すると、入射光線が平板状レンズアレイプレートの接合部(即ち、切断部)を2回通過することとなり、解像度(MTF)や光量が大きく低下し読み取り画像の劣化を生じさせる。同様に、特許文献5に示すような光学のレンズ部の谷部を除去して接合する技術を、多層に構成して正立等倍系を構成する平板状レンズアレイプレート(図23A参照)に応用するには極めて高精度な製造技術を要し、製造コストの増大を伴う。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、光学性能の劣化の少ない長尺または大面積の正立等倍レンズアレイプレートを低コストで提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明による長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、規則的に配列される複数のレンズ部を各々有する、複数の平板状レンズアレイプレートを備え、前記複数の平板状レンズアレイプレートの各々が、前記複数のレンズ部を含まない位置に直線状接合部を有している。
更に別の態様として、本発明の画像読取装置は、原稿台に載置された原稿に光を照射する光源と、前記照射された原稿からの反射光を受光して原稿の画像情報を読み取る、複数の受光素子ラインと、前記原稿の画像情報を前記複数の受光素子ラインに結像する正立等倍レンズと、前記画像情報の読み取りを制御し、画像情報を取得して所定の画像処理を行う画像処理部を有する制御回路部とを備え、前記複数の受光素子ラインのうち、少なくとも2つの受光素子ラインからなる受光素子ライン重複部が、少なくとも前記接合部に対応する画像情報を重複して読み取る機能を有し、前記正立等倍レンズが、前述した本発明による長尺型の正立等倍レンズアレイプレートを有する。
更に別の態様として、本発明の画像書込装置は、複数の発光素子を各々有する、複数の発光素子ラインと、前記発光素子の発光により画像情報が書き込まれる感光ドラムと、前記複数の発光素子ラインの発光を前記感光ドラムに結像する正立等倍レンズと、前記画像情報を取得して所定の画像処理を行い、前記感光ドラムへの書き込みを制御する画像処理部を有する制御回路部とを備え、前記複数の発光素子ラインのうち、少なくとも2つの発光素子ラインからなる発光素子ライン重複部が、少なくとも前記接合部に対応する画像情報を重複して書き込む機能を有し、前記正立等倍レンズが、前述した本発明による長尺型の正立等倍レンズアレイプレートを有する。
更に別の態様として、本発明による長尺型の平板状レンズアレイプレートの製造方法は、(a)規則的に配列される複数のレンズ部を有する、複数の平板状レンズアレイプレートの各々を形成するステップと、(b)前記ステップ(a)により得られた複数の平板状レンズアレイプレートの各々を長尺方向に接合するステップとを含み、前記ステップ(b)により接合された接合部が、前記複数のレンズ部を含まない位置に形成されている。或いは又、本発明による長尺型の平板状レンズアレイプレートの別の製造方法は、(a)規則的に配列される複数のレンズ部を有する、複数の平板状レンズアレイプレートの各々を、予め定められた角度で切断して切断部を形成するステップと、(b)前記ステップ(a)により得られた複数の平板状レンズアレイプレートの各々の切断部を長尺方向に接合するステップとを含み、前記ステップ(b)により接合された接合部が、前記複数のレンズ部を含まない位置に形成されている。
本発明によれば、光学性能の劣化の少ない長尺または大面積の正立等倍レンズアレイプレートを低コストで提供することが可能となる。
まず、本発明の理解に重要な要素について説明する。
本発明の理解を容易にするため、用語「平板状レンズアレイプレート」、「正立等倍レンズアレイプレート」、「ロッドレンズアレイ」及び「正立等倍レンズアレイ」について、それぞれ次のように定義している。「平板状レンズアレイプレート」は、1枚のレンズアレイプレートを云う。「正立等倍レンズアレイプレート」は、複数のレンズアレイプレートを組み合わせ、正立等倍の光学系を構成させたものを云う。「ロッドレンズアレイ」は、複数のロッド形レンズをアレイ状に組み合わせたものを云う。「正立等倍レンズアレイ」とは、正立等倍の光学系を構成させるレンズアレイを云い、即ちロッドレンズアレイ又は正立等倍レンズアレイプレートからなるレンズアレイを総括して正立等倍レンズアレイと称することとする。
本発明による長尺型の正立等倍レンズアレイプレートを構成させるためには、予め成形された平板状レンズアレイプレートを切断し、複数の切断された平板状レンズアレイプレートを接合させる必要がある。そこで、まず、平板状レンズアレイプレートを切断する方法について説明する。図1A、1B及び1Cは、平板状レンズアレイプレートを切断する説明図である。図1Aは、複数のレンズ部が形成された平板状レンズアレイプレートの平面図である。図1Bは、図1Aに示す平板状レンズアレイプレートの図示A−A’における断面図である。図1Cは、平板状レンズアレイプレートの切断についての説明図である。
図1Aに示すように、平板状レンズアレイプレート1のレンズ部は、六方配列されている。即ち「六方配列」とは、あるレンズ部に隣接する等距離で配置されるレンズ部が6つある配列をいう。そのような六方配列で構成されたレンズ配列を有する平板状レンズアレイプレート1について、レンズ部を除外して切断するための角度として、図示(1)、(2)及び(3)に示す切断角度が考えられる。尚、そのような切断角度は、主走査方向(x軸方向)に対する角度として、後述する「接合角度」として解しても良く、図示(1)では、接合角度θs=15°、図示(2)では、接合角度θs=75°、及び図示(3)では、接合角度θs=45°である。
図1Cに示すように、例えば図示(2)の切断角度で、平板状レンズアレイプレート1を切断する場合には、一方のレンズ部を残すように精度良く切断すればよく、領域Sで示すように、他方のレンズ部を含めて切断してもよい。一般にレンズ部の直径は、数十ミクロンの幅を有し、このように切断することは、既知のダイシングブレードにより、数ミクロンの精度で切断することができる。尚、領域Sでレンズ部を含んで切断された平板状レンズアレイプレートも、同様の方法で切断することにより、複数の平板状レンズアレイプレートを得ることができる。好適には、領域Sでレンズ部を含まないように、より高精度で切断すれば、再度の切断工程を省略できる。このようにして切断された双方の平板状レンズアレイプレートを後述する長尺型のレンズプレートに利用できる。また、予め所望の接合角度θsを有する、短尺な平板状レンズアレイプレートを成形型で形成し、各々接合することにより長尺型の平板状レンズアレイプレートを形成させることもできる。
図2は、複数の平板状レンズアレイプレートを接合した長尺型の平板状レンズアレイプレートを示す図である。図1Aに関して説明した方法で切断された複数の平板状レンズアレイプレート1を、上記の方法で切断された切断部(即ち、接合部3)で接合することにより、任意の長さの平板状レンズアレイプレート10を構成させることができる。これにより、予め定められた成形型で成形された平板状レンズアレイプレート1を用いながら、任意の長さの精度の良い平板状レンズアレイプレートを得ることができる。即ち、長尺型の平板状レンズアレイプレートのための成形型をその都度作成する必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。また、平板状レンズアレイプレートの切断には必要なレンズ部を含まないように切断するため、高精度な切断は不要であり、低コストで、長尺型の平板状レンズアレイプレートの製造が可能となる。尚、接合には、既知の接着剤を用いればよく、接着剤の種類は、本発明の主題ではない。
また、このように構成された長尺型の平板状レンズアレイプレートであれば、後述する実施例において明らかとなるように、接合部に略平行で、接合部に最も近接するレンズ配列(直線状に並んだレンズの各中心を結んだ線のうち近接するレンズどうしを結んだもの)の間の距離(以下、レンズ部間距離と称する)をXとし、接合部に略平行で、接合部を介在しないレンズ配列の間の距離(以下、レンズ配列距離と称する)をPとしたとき、レンズ部間距離Xは、レンズ配列距離Pと比べて、同一又は短い構成(即ち、X≦P)とすれば、接合部の光軸上にある像に対して影響を及ぼすレンズ個数を増大させることができ、接合部での光量の低下及び解像力の低下を防ぐことが可能となる。尚、上述において、接合部に略平行なレンズ配列という場合の「略平行」とは、接合部に対するレンズ配列の「平行」の程度が、他のレンズ配列のレンズ部にかからない程度にずれてもよいことを意味する。
次に、本発明による長尺型の正立等倍レンズアレイプレートを構成させるため、後述する様々な実施例に基づいて、その重要な要素について説明する。
図3は、六方配列のレンズ部を有する長尺型の平板状レンズアレイプレートについて、各要素となる寸法の規定方法を説明する図である。長尺型の平板状レンズアレイプレート10において、レンズ部の直径をD、平板状レンズアレイプレートが予め有するレンズ配列距離をP、接合部3に係るレンズ部間距離をXで表す。また、レンズ部の配列される角度を表すレンズ配列角度θmは、主走査方向の直線となす角度で小さい方の角度(最大90°)として定義する。尚、六方配列においては、1つの平板状レンズアレイプレートで複数のレンズ配列角度θmを有することになるが、そのうちの1つを特定すれば、平板状レンズアレイプレートのレンズ配列の状態を特定できる。更に、前述した切断により得られる接合部の主走査方向に対する角度は、接合角度θsとして表される。図3における構成では、接合部3の接合角度θs=75°として記載しているが、接合角度θs=15°、45°及び75°(図1A参照)の他、レンズ配列距離Pに基づいて、様々な接合角度θsを構成できる。
図4は、六方配列のレンズ部を有する長尺型の平板状レンズアレイプレートについて、レンズ配列角度θmが90°での構成を示す図である。各要素となる寸法の規定方法は、図3と同様に解してよく、説明を省略する。尚、そのようなレンズ配列角度θmが90°となる平板状レンズアレイプレート11は、図3に示す平板状レンズアレイプレート10と区別して説明する。図4における構成では、接合部3の接合角度θs=90°として記載しているが、接合角度θs=90°の他、レンズ配列距離Pに基づいて、様々な接合角度θsを構成できる。
次に、本発明による実施例についての理解を容易とするために、長尺型の正立等倍レンズアレイプレートにおける接合部の無い構成及びその主走査光量特性のシミュレーション結果について説明する。
図5は、六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートにおける接合部の無い場合を想定した構成を示す図である。主走査方向xは、正立等倍レンズアレイプレートの長尺方向と一致し、図示するx軸中心は、後述する実施例において、接合部の対象となる位置に対応している。尚、図5に示す構成を、図3に示すレンズ配列角度に基づいて説明したが、説明の便宜にすぎず、図4に示すレンズ配列角度に置き換えてもよい。
尚、後述する各実施例に係る光量シミュレーションでの光量分布は、次のような方法で求めている。図5において、主走査方向(即ち、x軸)の図面手前(正立等倍レンズアレイプレートの上側でx軸の真上)に長さ16mmのライン状の光源を設置し、図面奥側(正立等倍レンズアレイプレートの下側でx軸の真下)に受光素子ラインを設置した。ライン状光源の中心が接合部の位置と合致するように、正立等倍レンズアレイプレート及びライン状光源の位置を調整し、光源から照射される光を受光素子ラインで受光し、光量分布を測定した。このようにして、各実施例に係る光量シミュレーションでの光量分布を求めている。
図6は、六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートにおける接合部の無い場合を想定した構成により得られる光量のシミュレーション結果を示す図である。同図において、x軸中心を“0”とし、x軸中心から主走査方向(即ち、正立等倍レンズアレイプレートの長尺方向)に±10mmについての光量は、109の精度での評価用の相対値として表されている。
即ち、図6に示す光量は、切断していない平板状レンズアレイプレートを2つ組み合わせて構成した正立等倍レンズアレイプレートの光量ムラを測定した参考データであり、後述する図7〜図16において「blank」として示すデータに相当するものである。
以下、本発明による正立等倍レンズアレイプレートの実施例について説明することとし、まず実施例1について説明する。以下の実施例において、正立等倍レンズアレイプレートを構成する2枚の平板状レンズアレイプレートの直線状接合部は、同一の位置にあるものとする。
(実施例1)
本実施例において、図3に示す六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、レンズ部の直径D=0.280mm、レンズ配列距離P=0.350mm、レンズ部の曲率半径r=0.552mm、レンズ部の厚みd=1.92mm、平板状レンズアレイプレートの両面にレンズ部を配置(図23B参照)、六方配列、レンズの列数が5列、レンズ配列角度θm=15°、接合角度θs=75°、レンズ部間距離X=0.340mmで構成される。即ち、X=P−0.01=0.35−0.01=0.34mmで構成されている。光量のシミュレーション結果は、後述する。
本実施例において、図3に示す六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、レンズ部の直径D=0.280mm、レンズ配列距離P=0.350mm、レンズ部の曲率半径r=0.552mm、レンズ部の厚みd=1.92mm、平板状レンズアレイプレートの両面にレンズ部を配置(図23B参照)、六方配列、レンズの列数が5列、レンズ配列角度θm=15°、接合角度θs=75°、レンズ部間距離X=0.340mmで構成される。即ち、X=P−0.01=0.35−0.01=0.34mmで構成されている。光量のシミュレーション結果は、後述する。
次に、実施例2について説明する。
(実施例2)
本実施例において、図3に示す六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、レンズ部の直径D=0.280mm、レンズ配列距離P=0.350mm、レンズ部の曲率半径r=0.552mm、レンズ部の厚みd=1.92mm、平板状レンズアレイプレートの両面にレンズ部を配置(図23B参照)、六方配列、レンズの列数が5列、レンズ配列角度θm=15°、接合角度θs=75°、レンズ部間距離X=0.300mmで構成される。即ち、X=P−0.05=0.35−0.05=0.30mmで構成されている。
本実施例において、図3に示す六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、レンズ部の直径D=0.280mm、レンズ配列距離P=0.350mm、レンズ部の曲率半径r=0.552mm、レンズ部の厚みd=1.92mm、平板状レンズアレイプレートの両面にレンズ部を配置(図23B参照)、六方配列、レンズの列数が5列、レンズ配列角度θm=15°、接合角度θs=75°、レンズ部間距離X=0.300mmで構成される。即ち、X=P−0.05=0.35−0.05=0.30mmで構成されている。
図7は、実施例1及び2に基づく光量のシミュレーション結果を示す図である。同図において、実施例1又は2の構成に対してX=P−0.01及びX=P−0.05以外に、X=P−0.03、及びblankとして示す光量についても比較のために示してある。図7から明らかなように、レンズ部間距離Xについて狭くするほど、即ち、接合部に隣接するレンズ部を近づけるほど、接合部の光量が、blankとして示す光量よりも大きくなっていることが分かる。
次に、実施例1、2に対する比較例1について説明する。
本比較例において、図3に示す六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、レンズ部の直径D=0.280mm、レンズ配列距離P=0.350mm、レンズ部の曲率半径r=0.552mm、レンズ部の厚みd=1.92mm、平板状レンズアレイプレートの両面にレンズ部を配置(図23B参照)、六方配列、レンズの列数が5列、レンズ配列角度θm=15°、接合角度θs=75°、レンズ部間距離X=0.400mmで構成される。即ち、X=P+0.05=0.35+0.05=0.40mmで構成されている。
図8は、比較例1に基づく光量のシミュレーション結果を示す図である。同図において、比較例1の構成に対して、X=P+0.05以外に、X=P+0.01、X=P+0.03、X=P+0.10、及びblankとして示す光量についても比較のために示してある。図8から明らかなように、レンズ部間距離Xについて長くするほど、即ち、接合部に隣接するレンズ部を遠ざけるほど、接合部の光量が、blankとして示す光量よりも小さくなっていることが分かる。
次に、実施例3について説明する。
(実施例3)
本実施例において、図3に示す六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、レンズ部の直径D=0.280mm、レンズ配列距離P=0.350mm、レンズ部の曲率半径r=0.552mm、レンズ部の厚みd=1.92mm、平板状レンズアレイプレートの両面にレンズ部を配置(図23B参照)、六方配列、レンズの列数が5列、レンズ配列角度θm=15°、接合角度θs=15°、レンズ部間距離X=0.300mmで構成される。即ち、X=P−0.05=0.35−0.05=0.30mmで構成されている。
本実施例において、図3に示す六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、レンズ部の直径D=0.280mm、レンズ配列距離P=0.350mm、レンズ部の曲率半径r=0.552mm、レンズ部の厚みd=1.92mm、平板状レンズアレイプレートの両面にレンズ部を配置(図23B参照)、六方配列、レンズの列数が5列、レンズ配列角度θm=15°、接合角度θs=15°、レンズ部間距離X=0.300mmで構成される。即ち、X=P−0.05=0.35−0.05=0.30mmで構成されている。
図9は、実施例3に基づく光量のシミュレーション結果を示す図である。同図において、実施例3の構成に対してX=P−0.05以外に、X=P−0.01、X=P−0.03、及びblankとして示す光量についても比較のために示してある。図9から明らかなように、レンズ部間距離Xについて狭くするほど、即ち、接合部に隣接するレンズ部を近づけるほど、接合部の光量が、blankとして示す光量よりも大きくなっていることが分かる。
次に、実施例3に対する比較例2について説明する。
本比較例において、図3に示す六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、レンズ部の直径D=0.280mm、レンズ配列距離P=0.350mm、レンズ部の曲率半径r=0.552mm、レンズ部の厚みd=1.92mm、平板状レンズアレイプレートの両面にレンズ部を配置(図23B参照)、六方配列、レンズの列数が5列、レンズ配列角度θm=15°、接合角度θs=15°、レンズ部間距離X=0.400mmで構成される。即ち、X=P+0.05=0.35+0.05=0.40mmで構成されている。
図10は、比較例2に基づく光量のシミュレーション結果を示す図である。同図において、比較例2の構成に対して、X=P+0.05以外に、X=P+0.01、X=P+0.03、X=P+0.10、及びblankとして示す光量についても比較のために示してある。図10から明らかなように、レンズ部間距離Xについて長くするほど、即ち、接合部に隣接するレンズ部を遠ざけるほど、接合部の光量が、blankとして示す光量よりも小さくなっていることが分かる。
次に、実施例4について説明する。
本実施例において、図3に示す六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、レンズ部の直径D=0.280mm、レンズ配列距離P=0.350mm、レンズ部の曲率半径r=0.552mm、レンズ部の厚みd=1.92mm、平板状レンズアレイプレートの両面にレンズ部を配置(図23B参照)、六方配列、レンズの列数が5列、レンズ配列角度θm=15°、接合角度θs=45°、レンズ部間距離X=0.300mmで構成される。即ち、X=P−0.05=0.35−0.05=0.30mmで構成されている。
図11は、実施例4に基づく光量のシミュレーション結果を示す図である。同図において、実施例4の構成に対してX=P−0.05以外に、X=P−0.01、X=P−0.03、及びblankとして示す光量についても比較のために示してある。図11から明らかなように、レンズ部間距離Xについて狭くするほど、即ち、接合部に隣接するレンズ部を近づけるほど、接合部の光量が、blankとして示す光量よりも大きくなっていることが分かる。
次に、実施例4に対する比較例3について説明する。
本比較例において、図3に示す六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、レンズ部の直径D=0.280mm、レンズ配列距離P=0.350mm、レンズ部の曲率半径r=0.552mm、レンズ部の厚みd=1.92mm、平板状レンズアレイプレートの両面にレンズ部を配置(図23B参照)、六方配列、レンズの列数が5列、レンズ配列角度θm=15°、接合角度θs=45°、レンズ部間距離X=0.400mmで構成される。即ち、X=P+0.05=0.35+0.05=0.40mmで構成されている。
図12は、比較例3に基づく光量のシミュレーション結果を示す図である。同図において、比較例3の構成に対して、X=P+0.05以外に、X=P+0.01、X=P+0.03、X=P+0.10、及びblankとして示す光量についても比較のために示してある。図12から明らかなようにレンズ部間距離Xについて長くするほど、即ち、接合部に隣接するレンズ部を遠ざけるほど、接合部の光量が、blankとして示す光量よりも小さくなっていることが分かる。
次に、実施例5について説明する。
(実施例5)
本実施例において、図4に示す六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、レンズ部の直径D=0.280mm、レンズ配列距離P=0.350mm、レンズ部の曲率半径r=0.552mm、レンズ部の厚みd=1.92mm、平板状レンズアレイプレートの両面にレンズ部を配置(図23B参照)、六方配列、レンズの列数が5列、レンズ配列角度θm=90°、接合角度θs=90°、レンズ部間距離X=0.300mmで構成される。即ち、X=P−0.05=0.35−0.05=0.30mmで構成されている。
本実施例において、図4に示す六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、レンズ部の直径D=0.280mm、レンズ配列距離P=0.350mm、レンズ部の曲率半径r=0.552mm、レンズ部の厚みd=1.92mm、平板状レンズアレイプレートの両面にレンズ部を配置(図23B参照)、六方配列、レンズの列数が5列、レンズ配列角度θm=90°、接合角度θs=90°、レンズ部間距離X=0.300mmで構成される。即ち、X=P−0.05=0.35−0.05=0.30mmで構成されている。
図13は、実施例5に基づく光量のシミュレーション結果を示す図である。同図において、実施例5の構成に対してX=P−0.05以外に、X=P−0.01、X=P−0.03、及びblankとして示す光量についても比較のために示してある。図13から明らかなように、レンズ部間距離Xについて狭くするほど、即ち、接合部に隣接するレンズ部を近づけるほど、接合部の光量が、blankとして示す光量よりも大きくなっていることが分かる。
次に、実施例5に対する比較例4について説明する。
本比較例において、図4に示す六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、レンズ部の直径D=0.280mm、レンズ配列距離P=0.350mm、レンズ部の曲率半径r=0.552mm、レンズ部の厚みd=1.92mm、平板状レンズアレイプレートの両面にレンズ部を配置(図23B参照)、六方配列、レンズの列数が5列、レンズ配列角度θm=90°、接合角度θs=90°、レンズ部間距離X=0.400mmで構成される。即ち、X=P+0.05=0.35+0.05=0.40mmで構成されている。
図14は、比較例4に基づく光量のシミュレーション結果を示す図である。同図において、比較例4の構成に対して、X=P+0.05以外に、X=P+0.01、X=P+0.03、X=P+0.10、及びblankとして示す光量についても比較のために示してある。図14から明らかなように、レンズ部間距離Xについて長くするほど、即ち、接合部に隣接するレンズ部を遠ざけるほど、接合部の光量が、blankとして示す光量よりも小さくなっていることが分かる。
次に、実施例6について説明する。
(実施例6)
本実施例において、図4に示す六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、レンズ部の直径D=0.280mm、レンズ配列距離P=0.350mm、レンズ部の曲率半径r=0.552mm、レンズ部の厚みd=1.92mm、平板状レンズアレイプレートの両面にレンズ部を配置(図23B参照)、六方配列、レンズの列数が5列、レンズ配列角度θm=90°、接合角度θs=60°、レンズ部間距離X=0.300mmで構成される。即ち、X=P−0.05=0.35−0.05=0.30mmで構成されている。
本実施例において、図4に示す六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、レンズ部の直径D=0.280mm、レンズ配列距離P=0.350mm、レンズ部の曲率半径r=0.552mm、レンズ部の厚みd=1.92mm、平板状レンズアレイプレートの両面にレンズ部を配置(図23B参照)、六方配列、レンズの列数が5列、レンズ配列角度θm=90°、接合角度θs=60°、レンズ部間距離X=0.300mmで構成される。即ち、X=P−0.05=0.35−0.05=0.30mmで構成されている。
図15は、実施例6に基づく光量のシミュレーション結果を示す図である。同図において、実施例6の構成に対してX=P−0.05以外に、X=P−0.01、X=P−0.03、及びblankとして示す光量についても比較のために示してある。図15から明らかなように、レンズ部間距離Xについて狭くするほど、即ち、接合部に隣接するレンズ部を近づけるほど、接合部の光量が、blankとして示す光量よりも大きくなっていることが分かる。
次に、実施例6に対する比較例5について説明する。
本比較例において、図4に示す六方配列のレンズ部を有する長尺型の正立等倍レンズアレイプレートは、レンズ部の直径D=0.280mm、レンズ配列距離P=0.350mm、レンズ部の曲率半径r=0.552mm、レンズ部の厚みd=1.92mm、平板状レンズアレイプレートの両面にレンズ部を配置(図23B参照)、六方配列、レンズの列数が5列、レンズ配列角度θm=90°、接合角度θs=60°、レンズ部間距離X=0.400mmで構成される。即ち、X=P+0.05=0.35+0.05=0.30mmで構成されている。
図16は、比較例5に基づく光量のシミュレーション結果を示す図である。同図において、比較例5の構成に対して、X=P+0.05以外に、X=P+0.01、X=P+0.03、X=P+0.10、及びblankとして示す光量についても比較のために示してある。図16から明らかなように、レンズ部間距離Xについて長くするほど、即ち、接合部に隣接するレンズ部を遠ざけるほど、接合部の光量が、blankとして示す光量よりも小さくなっていることが分かる。
つまり、実施例1〜6及び比較例1〜5において説明した構成に従って、図7〜図16は、レンズ配列距離Pを3段階に近づけた(又は離した)場合の、光量ムラを測定したデータである。いずれの実施例においても、レンズ部間距離Xを離したときに比べて、近づけた場合は、接合部の光量がblankとして示す光量よりも大きくなっており、またX≦Pであれば、接合部の光量の変化量(即ち、接合部のレンズ部間距離に対する光量の敏感度)が小さいことも分かる。即ち、光量が減少するよりも増加する方が、読み取り画像としてのS/N比が改善する方向であるため、レンズ部間距離Xを近づけた方が画像劣化は小さいことを意味している。尚、X=Pの状態は、平板状レンズアレイプレートの切断前の状態と等価であり、光量ムラが生じないとする観点からは最も好適な状態であることは云うまでもない。また、レンズ部の直径Dとレンズ部間距離Xとの間でD<Xを満たすことは、接合部に近接するレンズ部の形状を例えば切断時に影響を与えることがないことを意味しており、光学性能を維持することができる。
総括すると、複数の平板状レンズアレイプレートを接合して長尺型の正立等倍レンズアレイプレートを形成するためには、レンズ部の光学性能を維持するように形成された接合部で接合することである。好適には、そのようなレンズ部の光学性能を、接合部に隣接する両側のレンズ部の間の距離に依存する集光した光量(以下、集光光量と称する)の大きさとして規定することにより、接合部の集光光量の大きさが、接合部以外の集光光量の大きさ以上とすることである。或いは、そのようなレンズ部の光学性能を、レンズ部の間の距離に依存するMTF(解像度を評価する手法として知られている)の数値として規定し、接合部のMTFの数値の大きさが、接合部以外のMTFの数値の大きさと略同一とすることもできる。より好適には、接合部に略平行で、接合部に近接するレンズ配列の間の距離であるレンズ部間距離Xは、接合部に略平行で、接合部を間に介さないレンズ配列の間の距離であるレンズ配列距離P以下に構成される。また、より好適には、レンズ部間距離Xが、レンズ部の直径をDとしたとき、D<X≦Pの関係を満たすように構成される。
更に、実施例1〜6及び比較例1〜5に各々対応する、図7〜図16に示す結果に基づいて、好適な長尺型の正立等倍レンズアレイプレートを構成させるためには、平板状レンズアレイプレートのレンズ配列を、平板状レンズアレイプレートの主走査方向に対してレンズを互い違いに配列する六方配列とすることである(図3参照)。そして、レンズ接合部を近似直線で表したとき(即ち、接合角度θs)、その近似直線は、主走査方向(即ち、平板状レンズアレイプレートの長尺方向)に対して0°<θs<90°の角度をなすことが好ましい。更に好適には、その近似直線は、主走査方向に対して75°<θs<90°の角度をなすことが好ましい。
例えば、図7、図9、図11、図13及び図15において、接合角度θsが90°に近づくほど、光量ムラの幅(平らな部分から光量が大きくなる幅)が低減してゆく傾向にあることが分かる。接合角度θsが90°に近い場合には、接合部に近接するレンズ部の個数を最小とでき、接合部を形成しやすくなるという効果もあり、接合部に起因する光量ムラを小さくするためには、接合角度θsを可能な限り90°に近づけることが望ましい。
尚、接合部に起因する光量ムラを低減させる観点からは、接合角度θsを90°とすることが好ましいはずである。しかしながら、図7、図9、図11、図13及び図15において、X=P−0.01のときの光量分布を比較すると(図17参照)、接合角度θsが90°である場合にのみ、無視できない光量ムラが生じていることが分かる。これは、接合部に最も近接するレンズ部の副走査方向からの集光効果が小さくなるためと考えられる。
また、例えば同一位置に接合部がある平板状レンズアレイプレートを複数重ねて構成させた正立等倍レンズアレイプレートを、後述する2つの受光素子ラインで受光する画像読取装置等に用いる場合に(後述する図18及び図19)、接合角度θsが90°のときには2つの受光素子ラインとも各接合部が同じ位置となる。そのため、接合角度θsが90°であることは、2つの受光素子ラインを用いた画像情報の補完処理にも適さない。このように、接合角度θsを可能な限り90°に近づけることが望ましいが、接合角度θsは90°でないことが望ましい。また、このことは、接合部を形成するために厳密な平板状レンズアレイプレートの切断精度を要求されない範囲として、接合角度θs が75°<θs<90°を満たすことが好適であることを意味している。
実施例7として、画像読取装置又は画像書込み装置に用いられる受光素子アレイとの位置関係に基づく、本発明による長尺型の正立等倍レンズアレイプレートを用いた応用例について説明する。
(実施例7)
図18は、画像読取装置又は画像書込装置に用いられる受光素子アレイとの位置関係に基づく、本発明による長尺型の正立等倍レンズアレイプレートを用いた、更なる応用の光学系を示す図である。図18に示す光学系は、長尺型の平板状レンズアレイプレート10を2つ組み合わせた正立等倍レンズアレイプレートと、原稿台に載置された原稿に光を照射された反射光によって原稿の画像情報を読み取る、複数の受光素子ライン20a及び20bを有するイメージセンサ基板20を含むイメージセンサと、画像情報の読み取りを制御する制御回路部208(後述する図20に示す)とを備えている。また、複数の受光素子ラインのうち、少なくとも2つの受光素子ライン20a及び20bが、画像情報の主走査方向の情報を重複して読み取り可能とする受光素子ライン重複部Cを有し、受光素子ライン重複部Cは、少なくとも接合部3に対応する画像情報を読み取ることが可能なように構成されている。制御回路部208は、接合部に対応する画像情報を所定の画像処理を行う画像処理部204(後述する図20に示す)を有する画像読取装置又は画像書込装置とすることができる。尚、イメージセンサは、CCDイメージセンサ又はCMOSイメージセンサとすることができる。
図18は、画像読取装置又は画像書込装置に用いられる受光素子アレイとの位置関係に基づく、本発明による長尺型の正立等倍レンズアレイプレートを用いた、更なる応用の光学系を示す図である。図18に示す光学系は、長尺型の平板状レンズアレイプレート10を2つ組み合わせた正立等倍レンズアレイプレートと、原稿台に載置された原稿に光を照射された反射光によって原稿の画像情報を読み取る、複数の受光素子ライン20a及び20bを有するイメージセンサ基板20を含むイメージセンサと、画像情報の読み取りを制御する制御回路部208(後述する図20に示す)とを備えている。また、複数の受光素子ラインのうち、少なくとも2つの受光素子ライン20a及び20bが、画像情報の主走査方向の情報を重複して読み取り可能とする受光素子ライン重複部Cを有し、受光素子ライン重複部Cは、少なくとも接合部3に対応する画像情報を読み取ることが可能なように構成されている。制御回路部208は、接合部に対応する画像情報を所定の画像処理を行う画像処理部204(後述する図20に示す)を有する画像読取装置又は画像書込装置とすることができる。尚、イメージセンサは、CCDイメージセンサ又はCMOSイメージセンサとすることができる。
図18に示す光学系であれば、本発明による長尺型の正立等倍レンズアレイプレートを用いて、読み取り重複部分(即ち、受光素子ライン重複部)を設けることによって、接合部と接合部以外の双方の画像データを取得し、画像処理部204によって画像データの補完処理を行うことにより、より好適な画像を得ることができる。そのような補完処理としては、例えば、発光素子ライン重複部を構成する各々の発光素子ラインから得られる画像情報を選択して画像処理する、或いは、発光素子ライン重複部を構成する各々の発光素子ラインから得られる画像情報を重み付け加算して処理することが考えられる。
図19は、画像読取装置又は画像書込装置に用いられる受光素子アレイとの位置関係に基づく、本発明による長尺型の正立等倍レンズアレイプレートを用いた、更なる応用の別の光学系を示す図である。図19に示す光学系は、図18に示す光学系の変形例であり、複数の受光素子ライン20a及び20bを有するイメージセンサ基板20の代わりに、主走査方向全域のメインラインを構成する受光素子ライン21aと、接合部3に対応する画像情報を読み取り可能とするサブラインを構成する受光素子ライン21bとを備えるイメージセンサ基板21とできる。これにより、受光素子ライン重複部Cを、受光素子ライン重複部Dと同一に考えることができ、図18で示す光学系と同一の効果を得ることができる。
図18及び図19で説明したイメージセンサ基板20及び21は、プリンタなどの画像書込みのみの機能を有する画像書込装置において、「受光素子ライン」を「発光素子ライン」(図示せず)と置き換えることができることは理解されるべきである。ここで、画像書込装置における用語の便宜上、「受光素子ライン重複部」を「発光素子ライン重複部」と称することとする。
又、図18及び図19では、積層された各平板状レンズアレイプレートの接合部の位置が一致するように構成させているが、接合部の位置を一致するものに限定するものではない。言い換えれば、本発明によれば、図23Bに示すように円錐状の凸部512及び嵌合用の凹部513を設けることにより、画像読取装置又は画像書込装置の要求に応じて、積層された各平板状レンズアレイプレートの接合部の位置を一致するように構成させることもできる。
次に、本発明による長尺型の正立等倍レンズアレイプレートを用いた画像読取装置について説明する。
(画像読取装置)
図20は、本発明による実施例1〜6のいずれかの長尺型のレンズプレートを有する光学系を用いた、画像読取装置の概略図である。画像読取装置の一つであるイメージスキャナ200は、原稿台50に載置された原稿Gに光を照射し、その反射光によって原稿の画像情報を読み取るイメージセンサ30と、原稿を走査させる駆動源230と、イメージスキャナを制御する制御回路部208とを備える。
図20は、本発明による実施例1〜6のいずれかの長尺型のレンズプレートを有する光学系を用いた、画像読取装置の概略図である。画像読取装置の一つであるイメージスキャナ200は、原稿台50に載置された原稿Gに光を照射し、その反射光によって原稿の画像情報を読み取るイメージセンサ30と、原稿を走査させる駆動源230と、イメージスキャナを制御する制御回路部208とを備える。
制御回路部208は、駆動源230の駆動を制御する走査制御部201と、ライン照明デバイス51の発光を制御する点灯制御部202と、イメージセンサ30内のイメージセンサ基板20に備えられる受光素子アレイによって原稿Gからの反射光を受光し、光電変換する処理部を制御するセンサ駆動制御部203と、センサ駆動制御部203によって得られる光電変換された画像情報を処理する画像処理部204と、画像処理された画像情報を外部機器などへ出力するインターフェース部205と、画像処理、インターフェース、及び各種制御に必要なプログラムを格納するメモリ部207と、走査制御部201、点灯制御部202、センサ駆動制御部203、画像処理部204、インターフェース部205及びメモリ207を制御する中央演算処理装置(CPU)206とを備える。
イメージセンサ30には、本発明による長尺型の正立等倍レンズアレイプレート10を備える。イメージスキャナ200において、センサ駆動制御部203により制御されることにより、原稿Gからの反射光を光電変換した電気信号(アナログ信号)が得られる。アナログ信号は、画像処理部204に備えられるA/D変換回路によってデジタル画像信号に変換される。変換されたデジタル画像信号は、画像処理部204に備えられる補正回路により、信号レベル、画像情報位置、及び複数画素の補間処理などの補正処理された後、インターフェース部205を介して外部機器に出力される。また、画像処理部204は、デジタル記録画像処理部(図示せず)を備えることができ、感光ドラムを備える画像書込装置において、感光ドラムへの書き込み処理に適した画像処理を行うことにより、これらの技術を画像書込装置に応用できる。
図20に示す画像読取装置では、イメージセンサ30を固定し、原稿G自体を走査させることにより、原稿の画像情報の読み取りを可能としているが、原稿Gを固定し、イメージセンサ30を副走査方向(図示Y方向)に走査させることにより、原稿の画像情報を読み取ることもできる。
次に、本発明による長尺型の正立等倍レンズアレイプレートを用いた画像書込装置について説明する。
(画像書込装置)
図21は、本発明による長尺型の正立等倍レンズアレイプレートを用いた、画像書込装置の一つである複写機の概略図である。図20と同一の構成要素には、同一の参照番号を付して示してあり、同様な説明は省略する。
図21は、本発明による長尺型の正立等倍レンズアレイプレートを用いた、画像書込装置の一つである複写機の概略図である。図20と同一の構成要素には、同一の参照番号を付して示してあり、同様な説明は省略する。
図21に示す複写機は、イメージセンサからの画像情報に基づいて、光書込みヘッド40内の発光素子アレイ41が点灯し、感光ドラム302に照射される。円筒形の感光ドラム302の表面には、アモルファスSiなどの光導電性を持つ材料(感光体)が形成されている。この感光ドラムはプリントの速度で回転している。回転している感光ドラムの感光体表面を、帯電器304で一様に帯電させる。そして、光書き込みヘッド40で、印字するドットイメージの光を感光体上に照射し、光の当たったところの帯電を中和する。続いて、現像器306で感光体上の帯電状態にしたがって、トナーを感光体上につける。そして、搬送される用紙312上に、転写器308でトナーを転写する。用紙312は、定着器314にて熱等を加えられ定着され、最終的に原稿Gの画像情報が、用紙312上に複写される。一方、転写の終了した感光ドラム302は、消去ランプ318で帯電が全面にわたって中和され、清掃器320で残ったトナーが除去される。
図21は、複写機として説明したが、その装置の構成は、ファクシミリ又はマルチファンクションプリンタなどの複合機についてもほぼ同様である。
図20又は図21で説明した長尺型の平板状レンズアレイプレート10及び10aからなる正立等倍レンズアレイプレートは、実施例1〜6で説明した正立等倍レンズアレイプレートのいずれを用いても実現することができるが、その他の長尺型のレンズアレイプレートの構成として、平板状レンズアレイプレートの積層を2枚のみならず、3枚以上構成させて実現できることは言うまでもない。また、前述の画像読取装置及び画像書込装置においては、実施例1〜6に記載の長尺型の正立等倍レンズアレイプレートに基づいて説明したが、実施例7で説明した構成を用いて実現できることは言うまでもない。
上述した実施例において、代表的な例として本発明を説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換することができることは当業者に明らかである。例えば、接合部の機能を平板状レンズアレイプレートの長尺方向に限らず、短尺方向においても応用でき、合わせて、大面積を有する大面積型の平板状レンズアレイプレートを形成し、長尺又は大面積の正立等倍レンズアレイプレートを構成することもできる。従って、本発明は、上述の実施例によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲によってのみ制限される。
本発明によれば、光学性能の劣化の少ない長尺又は大面積の正立等倍レンズアレイプレートを低コストで提供することが可能となり、正立等倍レンズアレイプレートを有する密着型のイメージセンサを用いた、イメージスキャナ、ファクシミリ、複写機、又は、マルチファンクションプリンタなどの複合機を含む画像読取装置、又は正立等倍レンズアレイプレートを有する光書き込みヘッドを備える画像書込装置において有用である。
Claims (18)
- 長尺型の正立等倍レンズアレイプレートであって、
規則的に配列される複数のレンズ部を各々有する、複数の平板状レンズアレイプレートを備え、
前記複数の平板状レンズアレイプレートの各々が、前記複数のレンズ部を含まない位置に直線状接合部を有している正立等倍レンズアレイプレート。 - 前記複数の平板状レンズアレイプレートの各々が、同一の位置に直線状接合部を有している請求項1に記載の正立等倍レンズアレイプレート。
- 前記接合部に隣接する両側のレンズ部の間の距離に依存する集光光量の大きさとして規定される前記接合部の集光光量の大きさが、前記接合部以外の集光光量の大きさ以上である請求項1又は2に記載の正立等倍レンズアレイプレート。
- 前記接合部に略平行で、前記接合部に最も近接するレンズ配列間の距離であるレンズ部間距離Xが、前記接合部に略平行で、前記接合部を介在しないレンズ配列間の距離であるレンズ配列距離P以下である請求項1又は2に記載の正立等倍レンズアレイプレート。
- 前記レンズ部間距離Xが、前記レンズ部の直径をDとしたとき、D<X≦Pの関係を満たす請求項4に記載の正立等倍レンズアレイプレート。
- 前記複数のレンズ部の配列が、六方配列で形成されている請求項1又は2に記載の正立等倍レンズアレイプレート。
- 前記接合部を形成する接合角度θsが、前記平板状レンズアレイプレートにおいて選択可能なレンズ配列のうち、前記平板状レンズアレイプレートの主走査方向に対する角度が最も90°に近い角度である請求項1又は2に記載の正立等倍レンズアレイプレート。
- 前記接合部を形成する接合角度θsが、90°未満である請求項7に記載の正立等倍レンズアレイプレート。
- 原稿台に載置された原稿に光を照射する光源と、
前記照射された原稿からの反射光を受光して原稿の画像情報を読み取る、複数の受光素子ラインと、
前記原稿の画像情報を前記複数の受光素子ラインに結像する正立等倍レンズとを備え、
前記正立等倍レンズが、請求項1〜8のいずれかに記載の正立等倍レンズアレイプレートを有する画像読取装置。 - 原稿台に載置された原稿に光を照射する光源と、
前記照射された原稿からの反射光を受光して原稿の画像情報を読み取る、複数の受光素子ラインと、
前記原稿の画像情報を前記複数の受光素子ラインに結像する正立等倍レンズと、
前記画像情報の読み取りを制御し、画像情報を取得して所定の画像処理を行う画像処理部を有する制御回路部とを備え、
前記複数の受光素子ラインのうち、少なくとも2つの受光素子ラインからなる受光素子ライン重複部が、少なくとも前記接合部に対応する画像情報を重複して読み取る機能を有し、
前記正立等倍レンズが、請求項1〜8のいずれかに記載の正立等倍レンズアレイプレートを有する画像読取装置。 - 前記所定の画像処理が、前記受光素子ライン重複部を構成する各々の受光素子ラインから得られる画像情報を選択して画像処理する請求項10に記載の画像読取装置。
- 前記所定の画像処理が、前記受光素子ライン重複部を構成する各々の受光素子ラインから得られる画像情報を重み付け加算して処理する請求項10に記載の画像読取装置。
- 複数の発光素子を各々有する、複数の発光素子ラインと、
前記発光素子の発光により画像情報が書き込まれる感光ドラムと、
前記複数の発光素子ラインの発光を前記感光ドラムに結像する正立等倍レンズとを備え、
前記正立等倍レンズが、請求項1〜8のいずれかに記載の正立等倍レンズアレイプレートを有する画像書込装置。 - 複数の発光素子を各々有する、複数の発光素子ラインと、
前記発光素子の発光により画像情報が書き込まれる感光ドラムと、
前記複数の発光素子ラインの発光を前記感光ドラムに結像する正立等倍レンズと、
前記画像情報を取得して所定の画像処理を行い、前記感光ドラムへの書き込みを制御する画像処理部を有する制御回路部とを備え、
前記複数の発光素子ラインのうち、少なくとも2つの発光素子ラインからなる発光素子ライン重複部が、少なくとも前記接合部に対応する画像情報を重複して書き込む機能を有し、
前記正立等倍レンズが、請求項1〜8のいずれかに記載の正立等倍レンズアレイプレートを有する画像書込装置。 - 前記所定の画像処理が、前記発光素子ライン重複部を構成する各々の発光素子ラインから得られる画像情報を選択して画像処理する請求項14に記載の画像書込装置。
- 前記所定の画像処理が、前記発光素子ライン重複部を構成する各々の発光素子ラインから得られる画像情報を重み付け加算して処理する請求項14に記載の画像書込装置。
- 長尺型の平板状レンズアレイプレートの製造方法であって、
(a)規則的に配列される複数のレンズ部を有する、複数の平板状レンズアレイプレートの各々を形成するステップと、
(b)前記ステップ(a)により得られた複数の平板状レンズアレイプレートの各々を長尺方向に接合するステップとを含み、
前記ステップ(b)により接合された接合部が、前記複数のレンズ部を含まない位置に形成されている平板状レンズアレイプレートの製造方法。 - 長尺型の平板状レンズアレイプレートの製造方法であって、
(a)規則的に配列される複数のレンズ部を有する、複数の平板状レンズアレイプレートの各々を、予め定められた角度で切断して切断部を形成するステップと、
(b)前記ステップ(a)により得られた複数の平板状レンズアレイプレートの各々の切断部を長尺方向に接合するステップとを含み、
前記ステップ(b)により接合された接合部が、前記複数のレンズ部を含まない位置に形成されている平板状レンズアレイプレートの製造方法。
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