JPWO2007122937A1 - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

本発明は、遊技機の電源断時における不正行為の有無をチェックできるようにして、セキュリティを向上させた遊技機に関する。本発明の遊技機は、遊技者が所定の遊技を行うことが可能な遊技機であって、遊技機に対する電力供給が停止されているとき、機体に対する不正行為を含む異常状態を検出する検出センサ60と、バックアップ電源より電力の供給を受けて所定時間作動し、検出センサの検出信号出力時における情報を記憶手段37に記憶させ、所定時間経過後、作動を停止する制御手段30と、記憶手段37が記憶している情報を表示可能な表示手段9と、記憶手段37に記憶されている情報を表示させるときに操作する操作スイッチ14とを備える。

Description

本発明は、セキュリティを向上させた遊技機に関する。
パチンコ機、スロットマシン等のように、遊技者が所定の遊技を行うことが可能な遊技機においては、遊技機に対する電源投入時、遊技機に設けられた各種電気部品等の診断部位の異常有無を診断して、その診断結果を記憶手段に記憶するとともに、記憶した診断結果を表示装置に表示させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、各種電気部品を収容した筐体とこの筐体に開閉可能に設けられた前扉との間に、前扉の開閉を検出する開閉検出センサを設けたものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−253311号公報 特開2003−24505号公報
しかし、上述のような遊技機においては、例えば、遊技機の生産工場から遊技店への搬送途中や遊技店の営業時間外等のように、遊技機に対して電源が供給されていない電源断時には、前扉を開ける必要性は殆んどないが、仮に、前扉が不正に開けられた事実があったとしても、これを確認する術はない。したがって、遊技機の電源断時、前扉が開けられて、筐体内の電気部品に不正がされているか否かを確認することは極めて困難なことでセキュリティ面で問題がある。
本発明は、上述のような従来の課題に鑑み、遊技機の電源断時における不正行為の有無をチェックできるようにして、セキュリティを向上させた遊技機を提供することを目的とする。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)遊技機に対する不正行為を含む異常状況を検出する検出センサと、前記遊技機に対し外部から電力供給が停止されているときに前記検出センサからの検出信号に基づいて前記遊技機内に設けられたバックアップ電源より電力の供給を受けて所定時間作動し、前記検出センサの検出信号出力時における情報を記憶手段に記憶させ、前記所定時間経過後作動を停止する制御手段と、前記制御手段の制御により前記記憶手段に記憶されている前記情報を表示可能な表示手段と、前記表示手段に前記記憶手段に記憶されている前記情報を表示させるときに操作する操作スイッチとを備える。
(2)遊技者が所定の遊技を行うことが可能な遊技機の機体内に設けられ、前記遊技機に対し外部から電力供給が停止されているときに、前記遊技機内の所定の部位に限定して電力を供給するバックアップ電源と、前記バックアップ電源からの電力供給を受けて作動し、不正行為を含む異常状況を検出する検出センサと、前記バックアップ電源からの電力供給を受けて作動し計時する計時手段と、前記検出センサが前記異常状況を検出したときに前記計時手段が計時した時刻における情報を前記バックアップ電源からの電力供給を受けて作動し記憶する記憶手段と、前記記憶手段に対して前記検出センサの前記異常状況の検出に基づいて前記バックアップ電源からの電力供給を受けて所定時間作動し、前記検出センサが前記異常状況を検出した時刻における情報を記憶させ、前記所定時間経過後、作動を停止する制御手段と、前記制御手段の制御により前記記憶手段に記憶されている前記情報を表示可能な表示手段と、前記表示手段に前記記憶手段に記憶されている前記情報を表示させるときに操作する操作スイッチとを備える。
(3)上記(1)又は(2)項において、前記検出センサが前記異常状況を検出した時点から予め定められた所定時間作動して、前記制御手段に前記バックアップ電源からの電力を供給可能とし、前記所定時間内に前記制御手段を作動させて前記検出センサが前記異常状況を検出した時刻を前記記憶手段に記憶させるタイマー手段を更に備える。
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、前記記憶制手段が記憶する情報には、前記検出センサが異常状況を検出したときの日時情報を含む。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、前記検出センサは、前記遊技機に対し外部から電力供給が停止されているとき、電気部品を収容した筐体に開閉可能に設けられる扉の開閉を検出する扉開閉検出センサを含む。
(6)上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、前記制御手段は、前記検出センサが前記扉の開閉を検出したときの日時情報を前記記憶手段に記憶させる。
(7)上記(5)又は(6)項において、前記操作スイッチを前記筐体内に設け、前記扉を開けない限り操作することができないようにした場所に設ける。
(8)上記(1)〜(7)項のいずれかにおいて、前記表示手段は、前記バックアップ電源とは接続しておらず、外部からの電力が供給されることにより作動する。
本発明によれば、次のような効果が奏せられる。
請求項1記載の発明によると、遊技機に外部電力が停止されているとき、検出センサからの検出信号に基づいて、制御手段がバックアップ電源より電力の供給を受けて作動し、異常情報を記憶手段に記憶させた後停止するため、バックアップ電源の消費電力を節約することができるとともに、表示手段に表示される情報に基づいて、不正行為を監視することができ、セキュリティの向上を図ることができる。
請求項2記載の発明によると、遊技機に外部電力が停止されているとき、検出センサからの検出信号に基づいて、制御手段がバックアップ電源より電力の供給を受けて作動し、異常情報を記憶手段に記憶させた後停止するため、バックアップ電源の消費電力を節約することができるとともに、表示手段に表示される検出センサが異常状況を検出した時刻における情報に基づいて、不正行為を監視することができ、セキュリティの向上を図ることができる。
請求項3記載の発明によると、タイマー手段により、制御手段を所定時間内だけ作動させて検出センサが異常状況を検出した時刻を記憶手段に記憶させることができる。
請求項4記載の発明によると、検出センサが検出した異常状況の日時情報に基いて、遊技機の異常の有無を監視することができる。
請求項5記載の発明によると、遊技機に対し外部から電力供給が停止されているとき、筐体に開閉可能に設けられる扉の開閉情報に基づいて、遊技機の異常の有無を監視することができる。
請求項6記載の発明によると、検出センサが扉の開閉を検出したときの日時情報に基づいて、遊技機の異常の有無を監視することができる。
請求項7記載の発明によると、操作スイッチを扉を開けない限り操作することができない場所に設けたため、操作スイッチが遊技者により無闇に操作されて、不正情報が表示手段に表示させられることはない。
請求項8記載の発明によると、バックアップ電源の電力が消費電力の大きい表示手段により消費されないため、バックアップ電源の消費電力を節約することができる。
本発明の実施形態を適用した遊技機の斜視図である。 前扉を開けた状況の遊技機の斜視図である。 制御回路の一例を示すブロック図である。 本発明における実施例1の制御回路の要部のブロック図である。 同じく制御回路の動作タイミングを示すタイムチャート図である。 同じく表示画面に表示される表示例である。 本発明における実施例2の制御回路の要部のブロック図である。 同じく電源供給制御部のブロック図である。 同じく電源供給制御部の一例を示す回路図である。 同じく制御回路の動作タイミングを示すタイムチャート図である。 同じく表示画面に表示される表示例である。 本発明における実施例3の制御回路の要部のブロック図である。 同じく電源供給制御部のブロック図である。 同じく電源供給制御部の一例を示す回路図である。 同じく制御回路の動作タイミングを示すタイムチャート図である。 同じく表示画面に表示される表示例である。
符号の説明
1 遊技機
2 筐体
2a 後板
3 前扉
3a 受皿
4 主制御基板
5 副制御基板
6 回転リールユニット
7 ホッパーユニット
8 外部電源供給装置
9 表示装置(表示手段)
10 中継基板
11 スピーカ
12 メダルセレクター
13 フック
14 異常確認用操作スイッチ(操作スイッチ)
15 情報表示窓
16 遊技情報表示操作スイッチ
17 識別情報表示窓
18 メダル投入部
19 MAXベットボタン
20 1ベットボタン
21 スタートレバー
22 ストップボタン
23 精算ボタン
24 キーシリンダ
25 リセットスイッチ
26 メダル検出センサ
27 ランプ
30 制御部(制御手段)
31 ROM
32 CPU
33 RAM
34 バックアップ電源
35 タイマー回路部(タイマー手段)
35a マルチバイブレータ素子
35b CR回路
36 時計モジュール(計時手段)
37 メモリ(記憶手段)
50 電源供給制御部
51 ROM
52 CPU(制御手段)
53 RAM(記憶手段)
54 I/Oポート
55 バックアップ電源
56 時計モジュール(計時手段)
57 電源供給制御部
60 扉開閉検出センサ(検出センサ)
61 回転リール
62 モータ駆動回路
65 DCV
91 表示画面
92 液晶制御基板
101 外部電源投入信号
102 扉開放信号
102a 開閉信号
103 バックアップ電源投入制御信号
201 開日時情報
202 閉日時情報
203 外部電源投入日時情報
204 電力供給源識別情報
500 CPU電源供給制御部
510 信号処理部
520 バックアップ電源投入制御信号生成部
521、522、523 NANDゲート
524 ORゲート
525 ANDゲート
530 CPU電源切替部
550 RAM電源供給制御部
560 RAM電源切替部
571 バックアップ電源投入制御信号生成部
572 電源切替部
573、574、575 NANDゲート
R1、R2 抵抗(タイマー手段)
C1、C2 コンデンサ(タイマー手段)
図1は、本発明の実施形態を適用した遊技機(スロットマシン)の斜視図、図2は、前扉を開けた状態の遊技機の斜視図、図3は、制御回路の一例を示すブロック図、図4〜図6は、実施例1を示し、図7〜図11は、実施例2を示し、図12〜図16は、実施例3を示す。なお、図1〜図3は、実施例1〜3共通である。また、以下の説明においては、図1、2における左斜め下方を「前方」とし、図1、2における右斜め上方を「後方」とする。
遊技機1としてのスロットマシンは、前面が開放した正面視矩形の筐体2と、筐体2の左側部に上下方向を向く上下1対のヒンジ軸(図示略)により開閉可能に枢支された前扉(3)とを備える。
図2に示すように、筐体2内には、遊技を統括的に制御する主制御基板4、遊技に係わる演出の制御及び前扉3の開情報を含む異常情報等を出力可能な副制御基板5、複数種類の図柄、数字等で構成される識別情報を変動表示及び停止表示可能な回転リールユニット6、遊技媒体であるメダルを貯留及び払出可能なホッパーユニット7、遊技機1の各種電気部品に外部電源の電力を供給する外部電源供給装置8等の遊技に係わる電気部品が収容されている。なお、各電気部品に対する外部電源供給装置8からの外部電力の供給は、主制御基板4を経由して行われる。
筐体2における前扉3に対向する箇所には、検出センサをなす前扉3の開閉を検出可能な扉開閉検出センサ60が配設されている。扉開閉検出センサ60が検出した前扉3の開放信号は、副制御基板5に送信される。なお、前扉3の開閉を検出する扉開閉検出センサ60は、機械的な作動で電気回路を開閉する機能をもつ機械式のリミットスイッチ等が好ましい。
主制御基板4は、不正な改造、交換等を防止するため、透明な基板ボックス内に収容された状態で筐体2内の後板2aに固定され、基板ボックスに設けられた封止部分を破壊しない限り基板ボックスから取り出せないようになっている。
回転リールユニット6は、外周面に識別情報が印刷または貼付された左、中、右の3個の回転リール61と、各回転リール61を回転させるためのモータの回転を制御するモータ駆動回路62とを備える。モータ駆動回路62は、主制御基板4が出力する制御コマンドに基いて、各回転リール61のモータの回転、停止を制御する。
前扉3の裏面側には、副制御基板5が出力する遊技に係わる情報、演出情報、前扉3の開閉情報等を表示可能な液晶の表示画面91を有する表示装置9、副制御基板5が出力する制御信号を中継する中継基板10、効果音を発生する左右のスピーカ11、後述のメダル投入部18に投入されるメダルの真偽を判別し、真のメダルのみをホッパーユニット7に誘導するメダルセレクター12が設けられている。
前扉3の裏面側周囲の開放側(右側)には、筐体2側の適所に係脱可能な上、下のフック13が枢支されている。フック13は、筐体2の適所に係合することにより前扉3を閉止状態に拘束する。
中継基板10には、扉開閉検出センサ60が検出した不正情報、すなわち前扉3の開閉情報及びその他の情報を表示画面91に表示させるときに操作される異常確認用操作スイッチ14が設けられている。異常確認用操作スイッチ14は、遊技店の係員のみが所持しているキーを用いて、フック13の係合を解除して前扉3を開けた状態でのみ操作可能であって、遊技者は操作することはできない。これにより、異常確認用操作スイッチ14が遊技者により無闇に操作されて、不正情報が表示画面91に表示させられることはない。
図1に示すように、前扉3の前面には、表示装置9の表示画面91に表示される遊技に係わる情報、演出情報を透視可能な遊技情報表示窓15、遊技機1に係わる遊技の履歴データを表示画面91に表示させるときに操作される遊技情報表示操作スイッチ16、各回転リール61の識別情報を3こまずつ透視可能な識別情報表示窓17、及び遊技を光演出するランプ27が設けられている。
識別情報表示窓17の下方には、遊技を開始するときにメダルが投入されるメダル投入部18、メダルの賭数を最大限(3枚)に設定するMAXベットボタン19、メダルの賭数を1枚に設定する1ベットボタン20、全ての回転リール61を一斉に回転させるときに操作されるスタートレバー21、各回転リール61の回転を個別に停止させるときに操作される3個のストップボタン22、遊技を精算するときに操作される精算ボタン23、遊技店の係員が所持しているキーにより操作可能なキーシリンダ24等が設けられている。
キーシリンダ24をキーにより時計方向へ操作した場合には、フック13を解除作動させて前扉3を開くことができる。また、キーシリンダ24をキーにより反時計方向へ操作した場合には、前扉3の裏面側に設けられたリセットスイッチ25(図3参照)がキー操作を検出して遊技に係わる電気部品のエラーを解除させることができる。
なお、MAXベットボタン19、1ベットボタン20、スタートレバー21、各ストップボタン22及び精算ボタン23には、それぞれの操作を検出するためのセンサが内蔵されている。
次に、遊技機1の遊技方法について簡単に説明する。遊技者がメダルをメダル投入部18に投入して、MAXベットボタン19(または、1ベットボタン20)の操作により遊技の賭数を設定した後、スタートレバー21を操作して各回転リール61を一斉に回転させる。そして、所定時間経過後に各回転リール61に対応する各ストップボタン22を順次操作して、各回転リール61を停止させる。
各回転リール61が停止したときの、識別情報表示窓17内の有効ライン上に表示される左、中、右の識別情報の組み合わせにより、入賞の有無、及び賞の大小が決定され、入賞態様に応じた数のメダルがホッパーユニット7から前扉3の下部に設けられた受皿3aに払い出される。そして、入賞のうち特定遊技状況となった場合には、所定の効果音をスピーカ11から発生させたり、表示装置9の表示画面91に特定遊技状態に係わる遊技情報や演出情報等を表示させる等して演出効果を高める。
次に、図3を参照して、遊技機1全体の制御回路について説明する。
主制御基板4は、制御プログラム及びデータを記憶したROMとCPUのワークエリアとして機能するRAMとともに一体型のワンチップCPUとして構成される制御部を有し、ROMに記憶された制御プログラムにより、一連の制御処理を実行する。
主制御基板4におけるROMには、遊技機1の遊技に関する基本的なプログラムが記憶されているとともに、各入賞の当選確率、入賞に対するメダルの払出し数等のデータテーブルが書き込まれている。CPUは、ROMのプログラムにしたがって遊技制御、例えば、回転ユニット6における回転リール61の回転、停止の制御等を実行する。
主制御基板4の入力インターフェースには、外部電源供給装置8、MAXベットボタン19、1ベットボタン20、スタートレバー21、ストップボタン22、精算ボタン23、リセットスイッチ25、ホッパーユニット7、メダルセレクター12を通過したメダルを検出するメダル検出センサ26等が接続されている。
主制御基板4の出力インターフェースには、ホッパーユニット7、回転リールユニット6のモータ駆動回路62及び副制御基板5が接続されている。
主制御基板4の制御部は、スタートレバー21のスタート信号を受けたことを契機に、数値データ更新データにより入賞か否かを抽選し、その抽選結果に基づく制御コマンドを回転リールユニット6のモータ駆動回路62に送信して、各回転リール61のモータを個別に制御するとともに、副制御基板5に演出コマンドを送信する。
副制御基板5の入力インターフェースには、主制御基板4、異常確認用操作スイッチ14、遊技情報表示操作スイッチ16及び扉開閉検出センサ60が接続され、また、同じく出力インターフェースには、中継基板10を経由して、表示装置9、スピーカ11、ランプ27が接続されている。
外部電源供給装置8に外部電源が接続されて、遊技機1全体に外部電力が供給されているとき(例えば、遊技店の営業中)、副制御基板5は、主制御基板4が出力する制御コマンドに基づいて、表示装置9の液晶制御基板92(図4参照)に表示情報を送信して表示画面91に文字、画像等を表示させたり、ランプ27を点灯表示させたり、スピーカ11に音声、音楽等を出力させたりして演出表示を行う。
(実施例1)
図4は、実施例1における制御回路の要部のブロック図、図5は、同じく制御回路の動作タイミングを示すタイムチャート図、図6は、同じく表示画面に表示される表示例である。
副制御基板5には、制御プログラムおよびデータを記憶したROM31とCPU32のワークエリアとして機能するRAM33と共に一体型のワンチップCPUとして構成される制御手段をなす制御部30と、所定の部位に限定して電力を供給するバックアップ電源34と、タイマー手段をなすタイマー回路部35と、検出センサ60が前扉3の開閉を検出した時刻を計時する計時手段をなす時計モジュール36と、前扉3の開閉状態を記憶するための記憶手段をなすメモリ37等が設けられている。なお、実施例1におけるメモリ37は、バックアップ電源34の消費電力を押さえるために、記憶保持のための動作を必要としないSRAM(static random access memory)や、動作時のみ電力を必要するフラッシュメモリ(flash memory)等の不揮発性の半導体メモリを用いるのが好ましい。また、メモリ37は、CPU31内のRAM33に設けても良い。
バックアップ電源34の電力は、制御部30、タイマー回路部35、時計モジュール36、メモリ37及び扉開閉検出センサ60の部位に限定して電力を供給する。
タイマー回路部35、時計モジュール36、メモリ37及び扉開閉検出センサ60に対しては、遊技機1の電源断時、例えば、遊技機1を工場から遊技店に搬送するまでの期間や遊技店の営業時間外、バックアップ電源34の電力が常時供給され、また、制御部30に対しては、タイマー回路部35が計時動作したときのみ、バックアップ電源34の電力が供給されるようになっている。
タイマー回路部35は、マルチバイブレータ素子35aとCR回路35bとにより構成され、遊技機1の電源断時、扉開閉検出センサ60が前扉3の開閉を検出したことを契機に、バックアップ電源34の電力により予め定めた所定時間T計時動作して、制御部30にバックアップ電源34の電力を供給させる。
具体的には、図5に示すように、扉開閉検出センサ60が前扉3の開を検出して、その開信号(例えば、HIGH信号)がタイマー回路部35に入力されると、これを契機に、タイマー回路部35は、バックアップ電源34により、予め定めた所定時間T(数msec)計時動作し、この所定時間T内にバックアップ電源34の電力を制御部30に供給して制御部30を作動させ、所定時間T経過すると、計時動作を終了して制御部30に対してバックアップ電源34の電力供給を停止させる。なお、所定時間Tは、制御部30がメモリ37に情報を記憶させるために必要な時間に基いて設定される。
制御部30は、バックアップ電源34の電力が供給されたことを契機に、自体が起動した日時、すなわち、扉開閉検出センサ60が前扉3の開を検出した日時を時計モジュール36から読み取ってメモリ37に記憶させる。
さらに、その後、扉開閉検出センサ60が前扉3の閉を検出して、その閉信号(例えば、LOW信号)がタイマー回路部35に入力されると、これを契機に、タイマー回路部35は、バックアップ電源34により、再び予め定めた所定時間T計時動作し、バックアップ電源34の電力を制御部30に供給させ、所定時間T経過すると、計時動作を終了して制御部30に対してバックアップ電源34の電力供給を停止させる。
制御部30は、バックアップ電源34の電力が供給されたことを契機に、自体が起動した日時、すなわち、扉開閉検出センサ60が前扉3の閉を検出した日時を時計モジュール36から読み取ってメモリ37に記憶させる。
これにより、バックアップ電源34の電力消費を節約することができ、遊技機1の電源断時における前扉3の不正な開閉を長時間に亘って監視することができる。また、電源断時、前扉3が長時間開いた状況でも、バックアップ電源34の制御部30に対する電力供給は、僅かな時間の所定時間Tだけであるので、バックアップ電源34の電力消費を最小限に抑えることができる。この結果、バックアップ電源34の容量を小さくでき、安価かつ小形のバックアップ電源34でセキュリティの向上を図ることができる。
メモリ37に記憶されている情報は、遊技機1に電源供給されているとき、前扉3を開けた状態で、異常確認用操作スイッチ14を操作することによって、表示装置9の表示画面91に、扉開閉検出センサ60が検出した前扉3の開閉情報、例えば、図6に示すように、月日、時刻、開または閉を時系列に表示させることができる。
前扉3の開閉情報が表示装置9の表示画面91に表示された遊技機1は、不正が行われたおそれがあるものとして判断され、入念にチェックされるか、または新たな遊技機と交換される。
(実施例2)
図7は、本発明における実施例2の制御回路の要部のブロック図、図8は、同じく電源供給制御部のブロック図、図9は、同じく電源供給制御部の一例を示す回路図、図10は、同じく制御回路の動作タイミングを示すタイムチャート図、図11は、同じく表示画面に表示される表示例である。
副制御基板5は、遊技機1に外部電力が供給されていない場合、扉開閉検出センサ60が前扉3の開放を検出したとき、すなわち開放信号を受けたときの日時情報、及び遊技機1に外部電力が投入されたときの日時情報等を記憶する。
副制御基板5は、制御プログラムおよび各種データを記憶したROM51と、主制御基板4から出力される制御コマンド、外部電源供給装置8が外部電源に接続されたときの外部電源投入信号101及び扉開閉検出センサ60から出力される扉開放信号102等をI/Oポート54を介して読み込む制御手段をなすCPU52と、CPU52をもって、外部電源投入信号101を受けたときの日時情報及び扉開放信号102を受けたときの日時情報が記憶される記憶手段であるRAM53と、外部電力の供給が停止されているとき、CPU52が動作するために必要なバックアップ電力を供給可能なバックアップ電源55と、バックアップ電力により常時駆動可能な計時手段をなす時計モジュール56と、ROM51及びCPU52に供給する電力源を、外部電力(例えば、電圧3.3V)またはバックアップ電力(例えば、電圧3V)のいずれかに切り換えるとともに、バックアップ電力に切り換えた場合に扉開放信号102を受けたとき、バックアップ電力をROM51及びCPU52に所定時間供給可能とする電源供給制御部57等を備えている。
なお、本実施例2における記憶手段は、バックアップ電源55の消費電力を押さえるために、動作時のみ電力を必要するSRAM(static random access memory)やフラッシュメモリ(flash memory)等の不揮発性の半導体メモリを用いるが、これに代えて、電源遮断時にもバックアップ電源55により記憶を保持可能なDRAM(dynamic random access memory ディーラム(随時書き込み・読み出し可能メモリ))を用いても良い。
CPU52は、遊技機1が遊技店に据え付けられる等して、外部電源供給装置8が外部電源に接続されて、遊技機1に外部電力が投入されることにより、そのときの日時をRAM53に記憶させることもできる。
バックアップ電源55は、RAM53、時計モジュール56及び電源供給制御部57に接続され、外部電力により充電されつつRAM53及び時計モジュール56にバックアップ電力を常時供給している。
電源供給制御部57は、その入力部に扉開放信号102、外部電力及びバックアップ電力が入力され、その出力部から遊技店の営業時等、遊技機1の電源供給時、すなわち外部電源供給装置8に外部電源が供給されている期間、外部電力をROM51、CPU52に供給するように切り替わり、また、遊技機1の電源遮断時、すなわち外部電源供給装置8に外部電源が供給されていない期間、例えば、遊技機1を工場から遊技店に搬送する期間や遊技店の営業時間外期間、バックアップ電力をROM51、CPU52に供給するように切り替わる。なお、バックアップ電源55は、電源供給制御部57に供給される外部電力より、電圧が僅かに低いものが用いられる。
図8に示すように、電源供給制御部57は、遊技機1に外部電力が供給されていないとき、扉開閉検出センサ60が出力する扉開放信号102を受けることにより、バックアップ電力を、CPU52がドア開放信号を受けたときの日時情報をRAM53に記憶させるために必要な所定時間だけ、ROM51及びCPU52に供給可能とするバックアップ電源投入制御信号生成部571と、ROM51及びCPU52に供給する電力源を外部電力又はバックアップ電力のいずれかに切り替える電源切替部572とを有している。
図9に示すように、電源切替部572は、2チャンネルの電源切替ICを内蔵しており、その入力側のINAには外部電力が入力され、INBにはバックアップ電力が入力され、また、ENBにはバックアップ電源投入信号生成部571から出力されるバックアップ電源投入制御信号103が入力される。また、OUTA及びOUTBからは、INA及びINBに入力されている電力のうち電圧の高い方の電力DCV65として出力される。したがって、電源切替部572のINAに外部電力が供給されている場合には、扉開閉検出センサ60のON、OFFに関係なく、外部電力がOUTAから出力されて、バックアップ電力がOUTBから出力されることはない。
バックアップ電源投入制御信号生成部571は、抵抗R1とコンデンサC1からなるCR回路(チャタリング防止回路)と、両入力端子573a、573bが抵抗R1とコンデンサC1の間で、かつ抵抗R1を介して扉開閉検出センサ60に接続されるNANDゲート573と、NANDゲート573の出力端子573cに互いに直列に接続される抵抗R2とコンデンサC2からなり、ROM51及びCPU52にバックアップ電力を供給する時間を決定するタイマー手段をなすCR回路(遅延回路)と、両入力端子574a、574bが抵抗R2とコンデンサC2の間で、かつ抵抗R2を介してNANDゲート573aの出力端子573cに接続されるNANDゲート574と、一方の入力端子575aがNANDゲート573の出力端子573cに接続され、他方の入力端子575bがNANDゲート574の出力端子574cに接続され、又、出力端子575cが電源切替部572のENBに接続されるNANDゲート575を備えている。
次に、図10に示すタイムチャートを参照しつつ、遊技機1に外部電力が供給されていないときの電源供給制御部57の制御について説明する。
扉開閉検出センサ60は、前扉3の閉鎖を検出しているときはOFFしている。したがって、前扉3が閉鎖しているとき、電源供給制御部57のCR回路R1、C1のA点の電圧がhighであるため、NANDゲート573の両入力端子573a、573bにhigh信号が入力されて、出力端子573cからlow信号が出力されている。また、そのときのCR回路R2、C2のB点の電圧はlowであるため、NANDゲート574の両入力端子574a、574bにlow信号が入力されて、出力端子574cからhigh信号が出力されている。これにより、NANDゲート575の一方の入力端子575aにlow信号が、又、他方の入力端子575bにhigh信号がそれぞれ入力されているため、NANDゲート575の出力端子575cからは、バックアップ電源投入制御信号103としてhigh信号が出力され、その信号が電源切替部572のENBに入力されている。この結果、電源切替部572は、遊技機1に外部電力が供給されているか否かに関係なく、OUTBからバックアップ電力を出力することはない。
また、扉開閉検出センサ60が、前扉3の開放を検出してONして扉開放信号102を出力した場合には、電源供給制御部57のCR回路C1、R1の時定数に基づく時間T1(例えば、22msec)後に、A点の電圧がlowになって、NANDゲート573の両入力端子573a、573bにlow信号が入力される。これにより、出力端子573cからhigh信号が出力され、このhigh信号がNANDゲート575の一方の入力端子575aに入力される。又、NANDゲート574は、出力端子573cから出力されるhigh信号によりCR回路C2、R2のB点の電圧がhighに変化するまで、その出力端子574cからhigh信号を出力し続けて、そのhigh信号をNANDゲート575の入力端子575bに入力し続ける。尚、本実施形態においては、図9に示すように、NAND回路573、574の入力端子573a、574aはそれぞれ入力端子573b、574bと接続しているが、入力端子573a、574aは電源のhighレベル(DCV)に接続しても良く、ノイズ等による信号変動に対する安定性のためには、入力端子573a、574aは共に電源のhighレベル(DCV)に接続するのが望ましい。
この結果、NANDゲート575は、NANDゲート573の出力端子573cがhigh信号を出力してからNANDゲート574の出力端子574cがlow信号を出力するまでの期間、すなわちCR回路R2、C2の時定数に基づく時間T2(例えば、33msec)だけ、その出力端子575cからバックアップ電源投入制御信号103としてlow信号を出力する。
電源切替部572は、そのENBにNANDゲート575の出力端子575cから出力されるバックアップ電源投入制御信号103が入力されることにより、OUTBからバックアップ電力を出力してROM51及びCPU52に供給する。
そして、バックアップ電力をROM51及びCPU52に供給してから、時間T2が経過すると、その時点で、B点の電圧がhighに変化することにより、NANDゲート574の出力ゲート574cからlow信号が出力されたことを契機に、NANDゲート575は、その出力端子575cからhigh信号を出力し、電源切替部572は、OUTBからバックアップ電力の出力を停止する。
CPU52は、電源供給制御部57からバックアップ電力が供給されたことを契機に駆動して、遊技機1に外部電力が供給されていないときに遊技機1に異常状況が発生したものと見做して、扉開閉検出センサ60が出力する扉開放信号102を受けたときの日時を時計モジュール56から読み取ってRAM53に記憶させて、電源供給制御部57からバックアップ電力が供給されてから時間T2経過すると、その時点で、バックアップ電力が停止されてその駆動を停止する。
上述により、実施例2においては、遊技機1に外部電力が供給されていない場合、CPU52がバックアップ電源55の電力を消費する時間は、CPU52がRAM53に日時情報を記憶させるたけに必要な僅かな時間T2だけで足りるため、バックアップ電源55の消費電力を節約することができ、遊技機1の電源遮断時における前扉3の不正な開放を長時間に亘って監視することができる。また、電源遮断時、前扉3が長時間開いた状況にあっても、CPU52に対するバックアップ電源55の電力供給は、時間T2だけであるため、バックアップ電源55の消費電力を最小限に抑えることができる。この結果、バックアップ電源55の容量を小さくでき、安価かつ小形のバックアップ電源55でセキュリティの向上を図ることができる。
CPU52によりRAM53に記憶された情報、すなわち遊技機1に外部電力が投入されたときの日時、扉開閉検出センサ60が前扉3の開放を検出したときの日時は、遊技機1に外部電力が供給されているとき、前扉3を開いて異常確認用操作スイッチ14を操作することによって、表示装置9の表示画面91に、例えば、図11に示すように時系列に表示させることができる。
図11に示すように、外部電源投入日前に前扉3の開放情報が表示装置9の表示画面91に表示された遊技機1は、不正が行われたおそれがあるものとして判断され、入念にチェックされるか、または新たな遊技機と交換される。
(実施例3)
図12は、本発明における実施例3の制御回路の要部のブロック図、図13は、同じく電源供給制御部のブロック図、図14は、同じく電源供給制御部の一例を示す回路図、図15は、同じく制御回路の動作タイミングを示すタイムチャート図、図16は、同じく表示画面に表示される表示例である。
副制御基板5は、扉開閉検出センサ60からの開閉信号を受けたときの開閉情報、及び遊技機1に外部電力が投入されたときの日時情報を記憶する。なお、開閉情報としては、扉開閉検出スイッチ60が前扉3の開閉を検出したときの日時情報、及びそのときの電力源を識別する後述の電力供給源識別情報を含む。
図12に示すように、副制御基板5には、制御プログラム及び各種データを記憶したROM51と、主制御基板4から出力される制御コマンド、外部電源供給装置8が外部電源に接続されたときの外部電源投入信号101及び扉開閉検出センサ60から出力される開閉信号102等をI/Oポート54を介して読み込む制御手段をなすCPU52と、CPU52により各種情報が記憶される記憶手段をなすRAM53と、外部電力(例えば、電圧3.3V)の供給が停止されているとき(外部電源供給装置8が外部電源に接続されていないか、又は外部電源供給装置8がOFFしているとき)、CPU52が動作するために必要なバックアップ電力(例えば、電圧3V)を供給可能な充電式のバックアップ電源55と、外部電力又はバックアップ電力により常時駆動可能な計時手段をなす時計モジュール56と、ROM51、CPU52、RAM53及び時計モジュール56に供給する電力を制御する電源供給制御部50等が実装されている。
CPU52は、遊技機1に外部電力が供給されていないとき、例えば、遊技機1を生産工場から遊技店に搬送する期間や遊技店の営業時間外の期間、扉開閉検出センサ60から開閉信号102が出力されると、電源供給制御部50のCPU電源供給制御部500から出力されるバックアップ電力によって、それまで停止していたものが起動して、開閉信号102aを受けたときの日時情報及びそのときの電力供給源がバックアップ電力である旨の電力供給情報をRAM53に記憶させる。また、遊技機1が遊技店に据え付けられる等して、外部電源供給装置8が外部電源に接続されて、遊技機1に外部電力が投入されることにより、CPU52は、主制御基板4から送信される外部電源投入信号101に基づいて外部電源が投入されたときの日時情報をRAM53に記憶させる。さらに、遊技機1に外部電力が供給されている期間、例えば、遊技店の営業時間内、CPU52は、CPU電源供給制御部500から出力される外部電力により駆動しており、扉開閉検出センサ60からの開閉信号102aを受けると、そのときの開閉信号102aを受けたときの日時情報及びそのときの電力供給源が外部電力であることを識別する電力供給情報をRAM53に記憶させる。
RAM53に記憶された情報の開閉信号102aを受けたときの日時情報、電力供給源を識別する電力供給情報及び外部電源が投入されたときの日時情報は、開、閉日時情報201、202、電力供給源識別情報204及び外部電源投入日時情報203として、図16に示すように、表示装置9の表示画面91に表示させることができる。
電源供給制御部50は、ROM51、CPU52に供給する電力を制御するCPU電源供給制御部500と、RAM53及び時計モジュール56に供給する電力を制御するRAM電源供給制御部550を含んでいる。
図13に示すように、CPU電源供給制御部500は、扉開閉検出センサ60から出力される開閉信号102aを信号処理する信号処理部510と、開閉信号102aに基づいてバックアップ電力を出力させるためのバックアップ電源供給制御信号103を生成するバックアップ電源投入制御信号生成部520と、ROM51及びCPU52に供給するDCV65を外部電力又はバックアップ電力に切替可能なCPU電源切替部530とを有している。
RAM電源供給制御部550は、RAM53及び時計モジュール56に供給する電力源を外部電力又はバックアップ電力に切替可能なRAM電源切替部560を含んでいる。
図14に示すように、CPU電源供給制御部500の信号処理部510は、扉開閉検出センサ60に直列に接続される抵抗R1とコンデンサC1からなるCR回路により形成され、扉開閉検出センサ60から出力される開閉信号のチャタリングを防止する。
バックアップ電源投入制御信号生成部520は、両入力端子521a、521bが抵抗R1とコンデンサC1の間で、かつ抵抗R1を介して扉開閉検出センサ60に接続されるNANDゲート521と、NANDゲート521の出力端子521cに互いに直列に接続される抵抗R2とコンデンサC2からなり、ROM51及びCPU52にバックアップ電力を供給する時間を決定するタイマー手段をなすCR回路(遅延回路)と、両入力端子522a、522bが抵抗R2とコンデンサC2の間で、かつ抵抗R2を介してNANDゲート521aの出力端子521cに接続されるNANDゲート522と、一方の入力端子523aがNANDゲート521の出力端子521cに接続され、他方の入力端子523bがNANDゲート522の出力端子522cに接続されるNANDゲート523と、一方の入力端子524aがNANDゲート521の出力端子521cに接続され、他方の入力端子524bがNANDゲート522の出力端子522cに接続されるORゲート524と、一方の入力端子525aがORゲート524の出力端子524cに接続され、他方の入力端子525bがNANDゲート523の出力端子523cに接続され、さらに出力端子525cがCPU電源切替部530のENBに接続されるANDゲート525を備えている。
ANDゲート525は、入力端子525a、525bの少なくともいずれか一方にlow信号が入力されたとき、出力端子525cからlow信号のバックアップ電源供給制御信号103を、CPU52がRAM53に開閉情報を記憶させるために必要な所定時間だけ出力する。
CPU電源切替部530は、2チャンネルの電源切替ICを内蔵しており、その入力側のINAには外部電力が入力され、INBにはバックアップ電力が入力され、又、ENBにはバックアップ電源投入制御信号生成部520のANDゲート525から出力されるバックアップ電源供給制御信号103が入力される。遊技機1に外部電力が供給されている場合、すなわちINAに外部電力が入力されている場合には、バックアップ電源供給制御信号103がENBに入力されたか否かに関係なく、OUTAから外部電力を出力する。また、遊技機1に外部電力が供給されていないとき、すなわちINAに外部電力が入力されていないときには、ENBにバックアップ電源供給制御信号103が入力されている期間だけ、OUTBからCPU52がRAM53に開閉情報を記憶させるために必要な所定時間だけバックアップ電力を出力する。又、CPU電源切替部530のINAに外部電力が入力され、INBにバックアップ電力が入力された場合には、INA及びINBに入力された電力のうち電圧の高い方の電力がOUTA又はOUTBからDCV65として出力される。なお、本発明の実施例3においては、外部電力を電圧3.3Vとし、バックアップ電力を電圧3Vとしてあるため、INA及びINBにそれぞれの電力が供給された場合には、OUTAから外部電力が供給され、バックアップ電力は出力されない。
RAM電源切替部560は、CPU電源切替部530と同様に2チャンネルの電源切替ICを内蔵しており、その入力側のINAには外部電力が入力され、又、INBにはバックアップ電力が入力されて、INA及びINBにそれぞれの電力が入力されている場合には、OUTAから外部電力を出力する。又、遊技機1に外部電力が供給されていないときは、OUTBからバックアップ電力を出力し、又、INAに外部電力が入力されると、バックアップ電力の出力を停止して、OUTAから外部電力を出力して、バックアップ電源55の電力消費を抑える。
なお、遊技機1に外部電力が供給されている場合、バックアップ電源55は、外部電源により充電される。
次に、図15に示すタイムチャートを参照しつつ、遊技機1に外部電力が供給されていないときの電源供給制御部50におけるCPU電源供給制御部500の制御について説明する。
扉開閉検出センサ60は、前扉3の閉鎖を検出しているときOFFしている。したがって、前扉3が閉鎖しているとき、CPU電源供給制御部500のCR回路R1、C1のA点の電圧がhighであるため、NANDゲート521の両入力端子521a、521bにhigh信号が入力されて、出力端子521cからlow信号が出力されている。このとき、CR回路R2、C2のB点の電圧がlowであるため、NANDゲート522の両入力端子522a、522bにlow信号が入力され、その出力端子522cからhigh信号が出力されている。
NANDゲート522の出力端子522cからhigh信号が出力されているときは、NANDゲート523は、その入力端子523aにNANDゲート521の出力端子521cから出力されているlow信号、入力端子523bにNANDゲート522の出力端子522cから出力されているhigh信号がそれぞれ入力されているため、その出力端子523cからhigh信号を出力している。又、OR回路524は、その入力端子524aにNANDゲート521の出力端子521cから出力されているlow信号、入力端子524bにNANDゲート522の出力端子522cから出力されているhigh信号がそれぞれ入力されているため、その出力端子524cからhigh信号を出力している。
これにより、AND回路525は、その両入力端子525a、525bにhigh信号が入力されて、その出力端子525cからバックアップ電源投入制御信号103ではないhigh信号を出力し、その信号がCPU電源切替部530のENBに入力されている。この結果、CPU電源切替部530は、遊技機1に外部電力が供給されているか否かに関係なく、OUTBからバックアップ電力を出力することはない。
扉開閉検出センサ60が前扉3の開放を検出して開信号102を出力すると、その時点(図15に示すa点)で、CR回路C1、R1の時定数に基づく時間T1(例えば、22msec)後に、A点の電圧がlowになる。このため、NANDゲート521は、時間T1経過した時点(図15に示すb点)で、両入力端子521a、521bにlow信号が入力されて、出力端子521cからhigh信号を出力する。出力端子521cからhigh信号が出力されると、NANDゲート522は、CR回路C2、R2のB点の電圧が時間T2(例えば、33msec)経過してhighに変化するまで、その出力端子522cからhigh信号の出力を継続する。そして、NANDゲート523は、NANDゲート521の出力端子521cからhigh信号が出力された時点で、その出力端子523cからlow信号を出力する。
NANDゲート523の出力端子523cからlow信号が出力されると、ANDゲート525は、その入力端子525aにhigh信号、入力端子525bにlow信号がそれぞれ入力されて、出力端子525cからバックアップ電源投入制御信号103をなすlow信号を出力し、その信号をCPU電源切替部530のENBに入力する。これにより、CPU電源切替部530は、OUTBからバックアップ電力を出力する。
そして、CPU電源切替部530のOUTBからバックアップ電力を出力してから、時間T2が経過すると、その時点(図15に示すc点)で、CR回路R2,C2のB点の電圧がhighになるため、NANDゲート522は、その両入力端子522a、522bにhigh信号が入力されて、出力端子522cからlow信号を出力する。これにより、NANDゲート523は、その入力端子523bにlow信号が入力されて、出力端子523cからhigh信号を出力する。
NANDゲート523の出力端子523cからhigh信号が出力されると、ANDゲート525は、その入力端子525a、525bにhigh信号がそれぞれ入力されて、出力端子525cからhigh信号を出力する。これを契機に、CPU電源切替部530は、OUTBからのバックアップ電力の出力を停止する。
CPU52は、CPU電源供給制御部500のCPU電源切替部530からバックアップ電力が供給されたことを契機に起動して、遊技機1に外部電力が供給されていないときに遊技機1に異常状況が発生したものと見做して、扉開閉検出センサ60から出力された開閉信号101aのうち開信号を受けたときの日時を時計モジュール56から読み取ってRAM53に記憶させるとともに、そのときの電力源がバックアップ電力である旨の電力供給源情報もRAM53に記憶させ、時間T2経過後に停止する。
なお、遊技機1に外部電力が供給されていないとき、CPU52に供給されるバックアップ電力は、前扉3が開放している時間に関係なく、CPU52がRAM51に前扉3の開閉情報を記憶させるだけに必要な時間T2だけであるので、前扉3が長時間、開放された状況にあっても、バックアップ電源55の電力が無駄に消費されることはない。
続いて、前扉3が開放状況から閉じられると、その時点(図15に示すd点)で、扉開閉検出センサ60がONからOFFに切り替わって開閉信号102aのうち閉信号を出力すると、CR回路C1、R1の時定数に基づく時間T1後に、A点の電圧がhighになる。このため、NANDゲート521は、時間T1経過した時点(図15に示すe点)で、両入力端子521a、521bにhigh信号が入力されて、出力端子521cからlow信号を出力する。出力端子521cからlow信号が出力されると、NANDゲート522は、CR回路C2、R2のB点の電圧が時間T2経過してlowに変化するまでの期間、その出力端子522cからlow信号の出力を継続する。そして、ORゲート524は、NANDゲート521の出力端子521cからlow信号が出力された時点で、その出力端子524cからlow信号を出力する。
ORゲート524の出力端子524cからlow信号が出力されると、ANDゲート525は、その入力端子525aにlow信号、入力端子525bにhigh信号がそれぞれ入力されて、出力端子525cからバックアップ電源投入制御信号103をなすlow信号を出力し、その信号をCPU電源切替部530のENBに入力する。これにより、CPU電源切替部530は、OUTBからバックアップ電力を出力する。
そして、CPU電源切替部530のOUTBからバックアップ電力を出力してから、時間T2が経過すると、その時点(図15に示すf点)で、CR回路R2,C2のB点の電圧がlowになるため、NANDゲート522は、その両入力端子522a、522bにlow信号が入力されて、出力端子522cからhigh信号を出力する。これにより、ORゲート524は、その入力端子524bにhigh信号が入力されて、出力端子524cからhigh信号を出力する。
ORゲート524の出力端子524cからhigh信号が出力されると、ANDゲート525は、その入力端子525a、525bにhigh信号がそれぞれ入力されて、出力端子525cからhigh信号を出力する。これを契機に、CPU電源切替部530は、OUTBからのバックアップ電力の出力を停止する。
CPU52は、CPU電源供給制御部500のCPU電源切替部530からバックアップ電力が供給されたことを契機に再び起動して、遊技機1に外部電力が供給されていないときに遊技機1に異常状況が発生したものと見做して、扉開閉検出センサ60から出力された開閉信号102aのうち閉信号を受けたときの日時を時計モジュール56から読み取ってRAM53に記憶させるとともに、そのときの電力源がバックアップ電力である旨の電力供給源情報もRAM53に記憶させ、時間T2経過後に停止する。
次に、RAM53に記憶された開閉情報の確認方法について説明する。遊技機1に外部電力が供給されているとき、前扉3を開いて異常確認用操作スイッチ14を操作することにより、副制御基板5のCPU52によりRAM53に記憶された情報、例えば、前扉3が開放されたときの開日時情報201、前扉3が閉じられたときの閉日時情報202、遊技機1に外部電力が投入されたときの外部電源投入日時情報203、及び前扉3が開閉されたとき、CPU52に供給された電力が外部電力かバックアップ電力かを識別する電力供給源識別情報204を、表示装置9の表示画面91に、例えば、図16に示すように時系列に表示させて前扉3の開閉情報等を確認することができる。
例えば、図16に示すように、外部電源投入日前に前扉3の開閉情報が表示装置9の表示画面91に表示された遊技機1は、不正が行われたおそれがあるものとして判断され、入念にチェックされるか、又は新たな遊技機と交換される。
以上、本発明の各実施例について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、各実施例に対して、次のような種々の変形や変更を施すことが可能である。
(i)遊技機1を、遊技媒体がメダル(コインを含む)とするスロットマシンに代えて、遊技媒体がパチンコ玉であるパチンコ機、スロットマシン、及びその他の遊技機とする。
(ii)扉開閉検出センサ60を、機械式のリミットスイッチに代えて、バックアップ電源55の電力により作動する光電式等の非接触形のセンサとする。
(iii)検出センサを、前扉3の開閉を検出する扉開閉検出センサ60に代えて、またはそれに加えて、他の異常状況を検出するものとする。他の異常状況としては、主制御基板4を収容した基板ボックスの脱着、遊技機1の移動等により生じる遊技機1の異常な傾きや振動、及び筐体2内への不正用具の挿入等による異常な圧力負荷の検出等がある。
(iv)異常情報を表示させる表示装置としては、上記実施形態のように、前扉3の前面に異常情報を表示させる表示装置9に代えて、前扉3の裏面又は筐体2内に、異常情報表示専用の表示装置を別に設ける。
【0002】
[0006]
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)遊技機に対する不正行為を含む異常状況を検出する検出センサと、前記遊技機内に設けられ、前記遊技機に対し外部から電力供給が停止されているときに前記検出センサからの検出信号に基づいて前記遊技機内に設けられたバックアップ電源より所定時間電力の供給を行なう電源供給制御手段と、前記遊技機内に設けられ、前記電源供給制御手段の制御により前記バックアップ電源から電力の供給を受けている前記所定時間の間作動し、前記所定時間内に前記検出センサの検出信号出力時における情報を前記遊技機内に設けられた記憶手段に記憶させ、前記所定時間経過後前記作動を停止する制御手段と、前記制御手段の制御により前記記憶手段に記憶されている前記情報を表示可能な表示手段と、前記表示手段に前記記憶手段に記憶されている前記情報を表示させるときに操作する操作スイッチとを備える。
[0007]
(2)遊技者が所定の遊技を行うことが可能な遊技機の機体内に設けられ、前記遊技機に対し外部から電力供給が停止されているときに、前記遊技機内の所定の部位に限定して電力を供給するバックアップ電源と、前記バックアップ電源からの電力供給を受けて作動し、不正行為を含む異常状況を検出する検出センサと、前記バックアップ電源からの電力供給を受けて作動し計時する計時手段と、前記遊技機内に設けられ、前記検出センサが前記異常状況を検出したときに前記計時手段が計時した時刻における情報を前記バックアップ電源からの電力供給を受けて作動し記憶する記憶手段と、前記遊技機内に設けられ、前記記憶手段に対して前記検出センサの前記異常状況の検出に基づいて前記バックアップ電源から所定時間電力供給を行なう電源供給制御手段と、前記遊技機内に設けられ、前記電源供給制御手段の制御により前記バックアップ電源から電力の供給を受けている前記所定時間の間作動し、前記所定時間内に前記検出センサが前記異常状況を検出した時刻における情報を前記記憶手段に記憶させ、前記所定時間経過後前記作動を停止する制御手段と、前記制御手段の制御により前記記憶手段に記憶されている前記情報を表示可能な表示手段と、前記表示手段に前記記憶手段に記憶されている前記情報を表示させるときに操作する操作スイッチとを備える。
[0008]
(3)上記(1)又は(2)項において、前記検出センサが前記異常状況を検出した時点から予め定められた所定時間作動して、前記制御手段に前記バックアップ電源からの電力を供給可能とし、前記所定時間内に前記制御手段を作動させて前記検出センサが前記異常状況を検出した時刻を前記記憶手段に記憶させるタイマー手段を更に備える。
[0009]
(4)上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、前記記憶制手段が記憶する情報には、前
【0008】
た前扉とを備える。
[0026]
図2に示すように、筐体2内には、遊技を統括的に制御する主制御基板4、遊技に係わる演出の制御及び前扉3の開情報を含む異常情報等を出力可能な副制御基板5、複数種類の図柄、数字等で構成される識別情報を変動表示及び停止表示可能な回転リールユニット6、遊技媒体であるメダルを貯留及び払出可能なホッパーユニット7、遊技機1の各種電気部品に外部電源の電力を供給する外部電源供給装置8等の遊技に係わる電気部品が収容されている。なお、各電気部品に対する外部電源供給装置8からの外部電力の供給は、主制御基板4を経由して行われる。
[0027]
筐体2における前扉3に対向する箇所には、検出センサをなす前扉3の開閉を検出可能な扉開閉検出センサ60が配設されている。扉開閉検出センサ60が検出した前扉3の開放信号は、副制御基板5に送信される。なお、前扉3の開閉を検出する扉開閉検出センサ60は、機械的な作動で電気回路を開閉する機能をもつ機械式のリミットスイッチ等が好ましい。
[0028]
主制御基板4は、不正な改造、交換等を防止するため、透明な基板ボックス内に収容された状態で筐体2内の後板2aに固定され、基板ボックスに設けられた封止部分を破壊しない限り基板ボックスから取り出せないようになっている。
[0029]
回転リールユニット6は、外周面に識別情報が印刷または貼付された左、中、右の3個の回転リール61と、各回転リール61を回転させるためのモータの回転を制御するモータ駆動回路62とを備える。モータ駆動回路62は、主制御基板4が出力する制御コマンドに基いて、各回転リール61のモータの回転、停止を制御する。
[0030]
前扉3の裏面側には、副制御基板5が出力する遊技に係わる情報、演出情報、前扉3の開閉情報等を表示可能な液晶の表示画面91を有する表示装置9、副制御基板5が出力する制御信号を中継する中継基板10、効果音を発生する左右のスピーカ11、後述のメダル投入部18に投入されるメダルの真偽を判別し、真のメダルのみをホッパーユニット7に誘導するメダルセレクター12が設けられている。
[0031]
前扉3の裏面側周囲の開放側(右側)には、筐体2側の適所に係脱可能な上、下のフック13が枢支されている。フック13は、筐体2の適所に係合することにより前扉3を閉止状態に拘束する。
【0012】
御部30に対しては、タイマー回路部35が計時動作したときのみ、バックアップ電源34の電力が供給されるようになっている。
[0050]
実施例1における電源供給制御手段をなすタイマー回路部35は、マルチバイブレータ素子35aとCR回路35bとにより構成され、遊技機1の電源断時、扉開閉検出センサ60が前扉3の開閉を検出したことを契機に、バックアップ電源34の電力により予め定めた所定時間T計時動作して、制御部30にバックアップ電源34の電力を供給させる。
[0051]
具体的には、図5に示すように、扉開閉検出センサ60が前扉3の開を検出して、その開信号(例えば、HIGH信号)がタイマー回路部35に入力されると、これを契機に、タイマー回路部35は、バックアップ電源34により、予め定めた所定時間T(数msec)計時動作し、この所定時間T内にバックアップ電源34の電力を制御部30に供給して制御部30を作動させ、所定時間T経過すると、計時動作を終了して制御部30に対してバックアップ電源34の電力供給を停止させる。なお、所定時間Tは、制御部30がメモリ37に情報を記憶させるために必要な時間に基いて設定される。
[0052]
制御部30は、バックアップ電源34の電力が供給されたことを契機に、自体が起動した日時、すなわち、扉開閉検出センサ60が前扉3の開を検出した日時を時計モジュール36から読み取ってメモリ37に記憶させる。
[0053]
さらに、その後、扉開閉検出センサ60が前扉3の閉を検出して、その閉信号(例えば、LOW信号)がタイマー回路部35に入力されると、これを契機に、タイマー回路部35は、バックアップ電源34により、再び予め定めた所定時間T計時動作し、バックアップ電源34の電力を制御部30に供給させ、所定時間T経過すると、計時動作を終了して制御部30に対してバックアップ電源34の電力供給を停止させる。
[0054]
制御部30は、バックアップ電源34の電力が供給されたことを契機に、自体が起動した日時、すなわち、扉開閉検出センサ60が前扉3の閉を検出した日時を時計モジュール36から読み取ってメモリ37に記憶させる。
[0055]
これにより、バックアップ電源34の電力消費を節約することができ、遊技機1の電源断時における前扉3の不正な開閉を長時間に亘って監視することができる。また、電源断時、前扉3が長時間開いた状況でも、バックアップ電源34の制御部30に対する電力供給は、僅かな時間の所定時間Tだけであるので、バックアップ電源34の電力
【0014】
をROM51及びCPU52に所定時間供給可能とする電源供給制御部57等を備えている。
[0061]
なお、本実施例2における記憶手段は、バックアップ電源55の消費電力を押さえるために、動作時のみ電力を必要するSRAM(static random access memory)やフラッシュメモリ(flash memory)等の不揮発性の半導体メモリを用いるが、これに代えて、電源遮断時にもバックアップ電源55により記憶を保持可能なDRAM(dynamic random access memory ディーラム(随時書き込み・読み出し可能メモリ))を用いても良い。
[0062]
CPU52は、遊技機1が遊技店に据え付けられる等して、外部電源供給装置8が外部電源に接続されて、遊技機1に外部電力が投入されることにより、そのときの日時をRAM53に記憶させることもできる。
[0063]
バックアップ電源55は、RAM53、時計モジュール56及び電源供給制御部57に接続され、外部電力により充電されつつRAM53及び時計モジュール56にバックアップ電力を常時供給している。
[0064]
実施例2における電源供給制御手段をなす電源供給制御部57は、その入力部に扉開放信号102、外部電力及びバックアップ電力が入力され、その出力部から遊技店の営業時等、遊技機1の電源供給時、すなわち外部電源供給装置8に外部電源が供給されている期間、外部電力をROM51、CPU52に供給するように切り替わり、また、遊技機1の電源遮断時、すなわち外部電源供給装置8に外部電源が供給されていない期間、例えば、遊技機1を工場から遊技店に搬送する期間や遊技店の営業時間外期間、バックアップ電力をROM51、CPU52に供給するように切り替わる。なお、バックアップ電源55は、電源供給制御部57に供給される外部電力より、電圧が僅かに低いものが用いられる。
[0065]
図8に示すように、電源供給制御部57は、遊技機1に外部電力が供給されていないとき、扉開閉検出センサ60が出力する扉開放信号102を受けることにより、バックアップ電力を、CPU52がドア開放信号を受けたときの日時情報をRAM53に記憶させるために必要な所定時間だけ、ROM51及びCPU52に供給可能とするバックアップ電源投入制御信号生成部571と、ROM51及びCPU52に供給する電力源を外部電力又はバックアップ電力のいずれかに切り替える電源切替部572とを有している。
【0019】
業時間内、CPU52は、CPU電源供給制御部500から出力される外部電力により駆動しており、扉開閉検出センサ60からの開閉信号102aを受けると、そのときの開閉信号102aを受けたときの日時情報及びそのときの電力供給源が外部電力であることを識別する電力供給情報をRAM53に記憶させる。
[0081]
RAM53に記憶された情報の開閉信号102aを受けたときの日時情報、電力供給源を識別する電力供給情報及び外部電源が投入されたときの日時情報は、開、閉日時情報201、202、電力供給源識別情報204及び外部電源投入日時情報203として、図16に示すように、表示装置9の表示画面91に表示させることができる。
[0082]
実施例3における電源供給制御手段をなす電源供給制御部50は、ROM51、CPU52に供給する電力を制御するCPU電源供給制御部500と、RAM53及び時計モジュール56に供給する電力を制御するRAM電源供給制御部550を含んでいる。
[0083]
図13に示すように、CPU電源供給制御部500は、扉開閉検出センサ60から出力される開閉信号102aを信号処理する信号処理部510と、開閉信号102aに基づいてバックアップ電力を出力させるためのバックアップ電源供給制御信号103を生成するバックアップ電源投入制御信号生成部520と、ROM51及びCPU52に供給するDCV65を外部電力又はバックアップ電力に切替可能なCPU電源切替部530とを有している。
[0084]
RAM電源供給制御部550は、RAM53及び時計モジュール56に供給する電力源を外部電力又はバックアップ電力に切替可能なRAM電源切替部560を含んでいる。
[0085]
図14に示すように、CPU電源供給制御部500の信号処理部510は、扉開閉検出センサ60に直列に接続される抵抗R1とコンデンサC1からなるCR回路により形成され、扉開閉検出センサ60から出力される開閉信号のチャタリングを防止する。
[0086]
バックアップ電源投入制御信号生成部520は、両入力端子521a、521bが抵抗R1とコンデンサC1の間で、かつ抵抗R1を介して扉開閉検出センサ60に接続されるNANDゲート521と、NANDゲート521の出力端子521cに互いに直列に接続される抵抗R2とコンデンサC2からなり、ROM51及びCPU52にバックアップ電力を供給する時間を決定するタイマー手段をなすCR回路(遅延回路)と、両入力端子522a、

Claims (8)

  1. 遊技機に対する不正行為を含む異常状況を検出する検出センサと、
    前記遊技機に対し外部から電力供給が停止されているときに前記検出センサからの検出信号に基づいて前記遊技機内に設けられたバックアップ電源より電力の供給を受けて所定時間作動し、前記検出センサの検出信号出力時における情報を記憶手段に記憶させ、前記所定時間経過後作動を停止する制御手段と、
    前記制御手段の制御により前記記憶手段に記憶されている前記情報を表示可能な表示手段と、
    前記表示手段に前記記憶手段に記憶されている前記情報を表示させるときに操作する操作スイッチと、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技者が所定の遊技を行うことが可能な遊技機の機体内に設けられ、前記遊技機に対し外部から電力供給が停止されているときに、前記遊技機内の所定の部位に限定して電力を供給するバックアップ電源と、
    前記バックアップ電源からの電力供給を受けて作動し、不正行為を含む異常状況を検出する検出センサと、
    前記バックアップ電源からの電力供給を受けて作動し計時する計時手段と、
    前記検出センサが前記異常状況を検出したときに前記計時手段が計時した時刻における情報を前記バックアップ電源からの電力供給を受けて作動し記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に対して前記検出センサの前記異常状況の検出に基づいて前記バックアップ電源からの電力供給を受けて所定時間作動し、前記検出センサが前記異常状況を検出した時刻における情報を記憶させ、前記所定時間経過後、作動を停止する制御手段と、
    前記制御手段の制御により前記記憶手段に記憶されている前記情報を表示可能な表示手段と、
    前記表示手段に前記記憶手段に記憶されている前記情報を表示させるときに操作する操作スイッチと、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  3. 前記検出センサが前記異常状況を検出した時点から予め定められた所定時間作動して、前記制御手段に前記バックアップ電源からの電力を供給可能とし、前記所定時間内に前記制御手段を作動させて前記検出センサが前記異常状況を検出した時刻を前記記憶手段に記憶させるタイマー手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記記憶制手段が記憶する情報には、前記検出センサが異常状況を検出したときの日時情報を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記検出センサは、前記遊技機に対し外部から電力供給が停止されているとき、電気部品を収容した筐体に開閉可能に設けられる扉の開閉を検出する扉開閉検出センサを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記制御手段は、前記検出センサが前記扉の開閉を検出したときの日時情報を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項5記載の遊技機。
  7. 前記操作スイッチを前記筐体内に設け、前記扉を開けない限り操作することができないようにした場所に設けたことを特徴とする請求項5又は6記載の遊技機。
  8. 前記表示手段は、前記バックアップ電源とは接続しておらず、外部からの電力が供給されることにより作動することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の遊技機。
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