JPWO2007122683A1 - プラズマ発光糸およびそのプラズマ発光糸を用いたプラズマ発光糸表示装置 - Google Patents

プラズマ発光糸およびそのプラズマ発光糸を用いたプラズマ発光糸表示装置 Download PDF

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Abstract

開口部を有する蛍光体層支持体に蛍光体層を形成し、この蛍光体層支持体の形状を蛍光体層を保護する形状として、前記蛍光体層支持体を細管内に挿入してプラズマ発光糸を形成するようにしたので、細管に蛍光体層支持体を挿入する際の蛍光体層と細管内壁との接触を回避することができるので、前記蛍光体層の欠けや剥離または蛍光体層内の亀裂の発生を防止することが可能になり、複数のプラズマ発光糸の製造に於ける歩留りの向上が可能になる。【選択図】【図】 図2

Description

本発明は、プラズマ発光糸、およびその発光糸を用いた表示装置に関し、より詳しくは、放電ガスと蛍光体とを封入した放電空間を備えた発光糸と、複数の発光糸を並べて表示画面を構成したプラズマ発光糸表示装置に関する。
自発光を行う大型の画像表示装置を実現するものとしてプラズマディスプレイの原理を利用した発光管を多数本配列し、表示装置を構成することが、特開2003−286043号公報、特開2005−129357号公報や特開2005−191016号公報に記載されている。
円筒状のガラス管から、細長い断面が楕円状の中空状の細管の製造方法は、上記特開2003−286043号公報に記載されている。この中空状の細長い管内に蛍光体層を形成する際には、管内にペースト状の蛍光体を注入し、管の長手方向を水平に保ち、ペーストを乾燥、焼成することが可能であるが、この方法では、管全長に渡って、均一な厚さの蛍光体層を形成することが困難であり、また、ペーストに含有されるバインダー等が管壁に付着し、蛍光体を発光させたときに、色純度を劣化させる恐れがあった。また、細長い管自体は通常ガラス管を使用するので、かなり変形しても破損する恐れは少ない。しかしながら、ガラス管内壁に形成された蛍光体そのものは、脆いので、ガラス管が曲がったりした場合に、蛍光体層の一部に亀裂が生じたり、管の内壁から剥がれる恐れがあった。
これらの恐れの少ない構成として、特開2005−191016号公報に記載の内径が0.8mmの細長く、断面形状が円形の管内に蛍光体層を形成するために、蛍光体層を形成した支持部材を細管内に挿入する方法や、支持部材の形状として、細長い平板および細長い管の内面の沿うように湾曲した支持部材を有した発光体など、また、特開2005−129357号公報に記載の、ほぼ三日月状の蛍光体支持部材の凹面部側に蛍光体層が形成し、この蛍光体層が形成された蛍光体支持部材を、ほぼ矩形状断面の細長い管内に配置する方法が有用と考えられる。
特開2003−286043号公報 特開2005−129357号公報 特開2005−191016号公報
本発明者は、上記した公報に記載されたと同様の形状の蛍光体支持部材を使用して、放電ガスを封止した発光管を製造し、この発光管を複数配列し、配列した発光管の表裏に電極を配した基板を貼り付けて、表示装置を製造した。しかしながら、このような蛍光体支持部材を使用した表示装置では、一本の発光管中に発光量にむらが生じたり、初期状態では発光量のむらが無いものの、長時間の間、表示装置を稼働させていると、発光量にむらが生じる発光管が有ることを見出した。そこで、これらの問題点を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、従来の蛍光体支持部材を使用した発光管には以下の様な現象が発生し、蛍光体層が蛍光体支持部材から剥がれる可能性が有ることを見出した。
この蛍光体層が剥がれる理由の1つを、図1を参照して、説明する。図1Aはガラス細管10内に、蛍光体層12を形成した蛍光体支持部材14が挿入され、放電ガス20が封止された状態を示している。蛍光体支持部材14は、ガラス細管10長手方向に沿って設けられた開口部を有した形状をしており、蛍光体支持部材14の断面形状は、底部から開口部に至る側面間の距離が徐々に広がっており、この断面形状の蛍光体支持部材14に発光強度を増すために、出来るだけ蛍光体支持部材14の広い範囲に蛍光体量を塗布するために、蛍光体支持部材14の断面における端部近傍まで蛍光体が形成されていた。
図1Bは、図1A中の1点鎖線の円付近を拡大した図である。蛍光体支持部材14がガラス細管10内に押し込まれる際に、ガラス細管10を形成する際に生じたガラス細管10の内壁に形成された突起16に蛍光体層12の先端部18が接し、この接触によって先端部18が欠けたり、蛍光体層12に亀裂が生じる場合があった。したがって、この様に、蛍光体層12が欠けると、この蛍光体層12近傍部分での発光強度が弱まり、また、長時間発光管を駆動した場合には、発光管および蛍光体支持部材の振動によって、亀裂が拡大し蛍光体層12が剥がれ、この近傍での発光強度が低下することになり、従来の蛍光体支持部材を使用した場合の問題点が解明できた。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、細管内にこの細管の長手方向に沿って、蛍光体層を形成した蛍光体支持体を挿入時の蛍光体層の損傷を防止した、プラズマ発光糸およびそのプラズマ発光糸を用いた表示装置を提供することである。
上記の課題を解決するための、本発明の一側面においては、光透過性の材料からなる細長い管と、蛍光体層が形成され、前記細長い管内に配置される蛍光体層支持体と、前記細長い管内に封止された放電ガスとを有し、前記蛍光体層支持体の前記長手方向に直交する断面での開口部の外周面の端部間の幅は、前記蛍光体層支持体の外周面の最大幅よりも小さいことを特徴とするプラズマ発光糸を要旨とし、また、前記開口部に於ける前記蛍光体層支持体の厚さが前記蛍光体層支持体の最大厚さよりも小さいことが好ましく、さらに、前記開口部の端部を、曲線で構成される突起状の形状に形成することも好ましい。ここで、この突起の断面形状はほぼ円形または楕円形であることが好ましい。
本発明の他の側面においては上記のプラズマ発光糸を複数本使用し、前記複数のプラズマ発光糸の開口部が同一の方向に向く様に配列した前記複数本のプラズマ発光糸の前記開口部に対向する面に配置される前面基板と、前記複数本のプラズマ発光糸を介して、前記前面基板に対向して配置される背面基板とを有し、前記前面基板の前記複数本のプラズマ発光糸に接する面には、前記複数本のプラズマ発光糸の長手方向に直交する方向に複数の維持電極が設けられ、前記背面電極の前記複数本のプラズマ発光糸に接する面には、前記複数の維持電極に直交する方向に前記複数本のプラズマ発光糸の各々に対応する複数のアドレス電極が設けられていることを特徴とするプラズマ発光糸表示装置を要旨とした。
本発明のプラズマ発光糸では、蛍光体支持体の開口部の幅を蛍光体支持体の幅よりも狭くしたので、この蛍光体支持体を細長い管に挿入する際に、蛍光体支持体の側面と管の内壁とが接することになり、管の内壁に蛍光体が接触しないので、蛍光体が破損する恐れが少なく、プラズマ発光糸からの発光色にムラが生じ難い効果がある。また、亀裂などの損傷が生じる恐れも少ないので、プラズマ発光糸を発光させた場合に振動が生じても、蛍光体の剥離が低減する。さらに、蛍光体支持体の形状は管の内壁と蛍光体支持体とは、曲面同士で接触するので、蛍光体支持体を管内に円滑に挿入でき、管または蛍光体支持体の損傷が低減出来るとともに、作業効率が向上する。
図1は、従来のプラズマ発光糸の問題点を示す概要図である。 図2は、本発明に係るプラズマ発光糸を複数本配列し、その配列したプラズマ発光糸の前面および背面に前面基板と背面基板とを配置したプラズマ発光糸表示装置の概要を示す図である。 図3は、本発明に係る蛍光体支持体とプラズマ発光糸の製造方法を示す概要図である。 図4は、本発明に係る蛍光体層支持体とプラズマ発光糸の製造方法を示す概要図である。 図5Aは、本発明に係る蛍光体層支持体の断面形状を示す概要図であり、図5Bは、図5Aに示した蛍光体層支持体の斜視図である。 図6は、本発明に係る蛍光体層支持体の断面形状を示す概要図である。 図7は、本発明に係る蛍光体層支持体の断面形状を示す概要図である。 図8は、本発明に係る蛍光体層蛍支持体の断面形状を示す概要図である。 図9は、本発明に係る蛍光体層発支持体の断面形状を示す概要図である。 図10は、本発明に係る蛍光体層支持体の全体形状を示す概要図である。 図11は、本発明に係る蛍光体層支持体の全体形状を示す概要図である。 図12は、本発明に係る蛍光体層支持体に蛍光体を塗布する工程を示す概略図である。 図13は、本発明に係る蛍光体層をディスペンサを使用して形成する工程を示す概略図である。 図14は、図13に示した蛍光体層をディスペンサを使用して形成する工程の斜視図である。 図15は、蛍光体層支持体に蛍光体層を形成した状態を示す概要図である。 図16は、本発明に係る蛍光体層を形成した蛍光体層支持体発光糸を細管に挿入する工程を示す概略図である。 図17は、本発明に係るプラズマ発光糸を使用したプラズマ発光糸表示装置の要部回路ブロック図である。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図2を参照して説明する。本形態において、本発明に係るプラズマ発光糸を用いたプラズマ発光糸表示装置30はカラー表示を行うものであるが、モノクローム表示の表示装置にも適用可能である。以下の説明において、発光糸の発光色を区別する場合には、“発光糸40A、発光糸40B、発光糸40C”の様に表示し、発光色を区別する必要が無い場合には、“発光糸40”の様に、アルファベット文字を添えずに記載する。また、発光糸の最外部を構成する管を“細管”と称する。本実施例では細管の断面形状が、図2に示す様に、長手方向に直交する断面形状の両端部分がほぼ半円筒状で、上下対向する平面状であるほぼ矩形形(長辺が1mm、短辺が0.5mm、肉厚が100μm)の場合を主に説明する。この細管の断面形状は、円形や、楕円形、台形、一部に凹凸部を有する形などの形状であっても良い。また、矩形断面の場合であっても、上記寸法に限るものではない。
図2は、本発明に係るプラズマ発光糸を用いた表示装置の要部を示す部分図であり、本図を参照して、プラズマ発光糸表示装置30をさらに詳しく説明する。複数の発光糸40は、その発光糸40には赤色を発光する蛍光体層44が、発光糸40Bには緑色を発光する蛍光体層44が、そして発光糸40Cには青色を発光する蛍光体層44が各々の蛍光体層支持体46に形成されている。これら発光糸40A、40B、40Cは順次互いに平行となる様に配列されている。この配列された複数の発光糸40からの発光光(矢印で図示する。)が放射される前面側には、前面フィルム基板50が、背面側には背面基板54が、各々配列された複数の発光糸40に接着されている。前面フィルム基板50は、ベースフィルム51とこのベースフィルム51が発光糸40に接する面に、2本の電極対からなる維持電極対52が発光糸40の長手方向に直交する方向に複数対形成されている。背面基板54は、ベースフィルム55とこのベースフィルム55が発光糸40に接する面に、発光糸40の長手方向に平行に、各発光糸40に対応したアドレス電極56が形成されている。
前面フィルム基板50は各発光糸40からの発光光が透過し易い様に透明の接着材が使用されており、好ましくはエポキシ樹脂、光硬化性樹脂が使用される。ベースフィルム51は、発光糸40からの発光光を透過させ易くするために透明フィルムを使用するが、本実施の形態ではポリエチレンテレフタレート(PET)の厚さ120μmのフィルムを使用している。ベースフィルム51は、PETに限らず、配列された複数の発光糸40に沿って接着が容易であるために軟質であり、透明でこのベースフィルム51上に形成する維持電極対52の1部を構成する透明電極(ITO膜やNESA膜など)を形成できるものであれば良い。この透明電極上に金属層(例えば銅、銀、または金など)からなるバス電極が積層されており、本実施の形態では、維持電極対52の対間のピッチは、3mmで、透明電極の幅は1mmで、バス電極は銅であり、幅は50μmであり維持電極対52の維持電極間の間隔は0.4mmであり、従って隣接する表示電極対52間の間隔は0.6mmである。また、透明電極の厚さは、約0.3μmであり、バス電極の厚さは、10μmである。なお、バス電極の幅W2は50μm〜100μm、厚さは10μm〜20μmであっても良い。
背面基板54のベースフィルム55には、前面フィルム基板50と同様の材料が使用できるが、背面基板54には光透過性が無い材料であっても良く、ガラス基板、黒色顔料等を混合した硬質の樹脂等も使用可能である。本実施の形態では、アドレス電極56は銅メッキにより幅200μm、厚さ20μmに形成したものを使用している。このアドレス電極56はメッキによって形成する以外に、印刷法によって導電性ペーストで形成してもよく、また、ベースフィルム55に接着された銅箔等の金属層をエッチングによって所望の形状のアドレス電極56に形成する方法であっても良い。
発光糸40は、細管42、この細管の内壁に形成された保護膜(図示せず)、蛍光体層44が形成された蛍光体層支持体46、および、放電ガス48から構成され、発光糸の長手方向の両端部は、蛍光体層支持体46と共に融着され、蛍光体層支持体46は細管42に固定されている。本実施の形態のプラズマ発光糸表示装置30は、カラー表示を行うので各発光糸40の蛍光体層支持体46に形成される蛍光体層44は、発光糸40Aには赤色を発光するものであり、発光糸40Bは緑色を発光するものであり、発光糸40Cは青色を発光するものである。これらの発光糸40A、40B、40Cが順次配列されている。ここで、蛍光体層支持体46の開口部は、維持電極対52に面する側に配置されており、図示の方向に各発光糸40からの発光光は放射されることになる。
つぎに図3を参照して、発光糸40の製造方法を説明する。図3は、円筒状のガラス母材100から発光糸46に至る製造工程を示す図である。図中の(A)−(B)−(C)−(D)の工程は細管42の製造工程順を示し、(A)−(B)−(E)−(F)−(G)の工程は蛍光体層44を形成した蛍光体層支持体46に至る製造工程を示す。工程(H)は、本製造工程による発光糸46の完成体を示す。
つぎに、各工程を詳細に説明する。本実施の形態では、細管42および蛍光体層支持体46を同じ母材100から製造する場合を示したが、細管42および蛍光体層支持体46の母材に別の材料を使用しても良い。たとえば、蛍光体層支持体46には、白色の顔料を混合したガラス母材であっても良い。
図3の工程Aにおいて、硼硅酸ガラスよりなるほぼ円柱形の母材100を洗浄し、工程Bにおいて母材100を細管42、蛍光体層支持体46の断面外周形状にほぼ相似形の断面外周形状を有する治具(図示せず)に母材100を配置し、加熱し変形させ、ほぼ矩形状の断面外周形状を有する母材102に加工する。
この母材102を、たとえば特開2003−28643号公報に記載されたリドロー法によって、細管106に加工する。この細管106を洗浄後に、細管106の内面に液状のマグネシウム有機塩を塗布して、熱分解を起こさせ、マグネシアからなる保護膜を製膜し、細管42を得る。
一方、母材102を使用して、蛍光体層保持体46を製造するためには、母材102の平坦部を、ダイアモンドカッタまたは、シリコンウェファ切断用のソーなどによって、開口部112を母材102の長手方向に沿って設け、母材110を得る。その後、先に述べたリドロー法によって、母材110とほぼ相似形の断面形状を有する蛍光体層支持体46を得る。この蛍光体層支持体46を洗浄後、ペースト状の蛍光体を蛍光体層支持体46の内面壁に塗布し、乾燥、焼成して蛍光体層44を形成する。
内面壁に蛍光体層44を有する蛍光体層支持体46を内面に保護膜を形成した細管42に挿入した後に、放電ガス48を充填、細管42の両端部を溶融封止して、発光糸40を得る。
図3に示した製造方法において、細管42と蛍光体層支持体46を同じ母材102から製造したが、異なる材料ないしは、異なる形状の母材から各々を製造しても良い。
この図3で示した発光糸40の製造方法の他の例を図4に示す。この図4に示す製造方法の内、図3で示した製造方法と異なる点は、工程Eeが追加された点であり、この工程Eeでは、開口部112の端部を部分的に加熱し、この端部の肉厚部を設ける。この開口部112の端部を部分的に加熱する方法としてはレーザ照射が好ましいが、開口部112の長手方向に伸びたヒータを配置し、母材のガラス軟化点温度を維持して肉厚部を設けても良い。この厚肉部118を設けた後に、リドロー法によって、開口部近傍に突起を有する蛍光体層支持部120を得ることが出来る。また、端部形成方法として、エッチング法を使用しても良い。
母材102の断面形状としては、ほぼ矩形に形成しても良い。さらには、母材102に先に記載したダイヤモンドカッター等で加工して、母材110の両端部に突起を有する形状に加熱変形させて、開口部を設けて、蛍光体層支持体に加工しても良い。
図5乃至図11に各種の断面形状を有する蛍光体層支持体の例を示す。
図5Aに示す蛍光体層支持体200は、断面形状がほぼ楕円状であって一端辺に開口部202を有し、この開口部202の端部は蛍光体層支持体200の厚さtよりも大きなW1の距離に位置させて、この開口部202の端部によって、蛍光体層支持体200内に形成する蛍光体層を保護する形状とした。図5Bは、この蛍光体層支持体200斜視図である。
図6は、蛍光体層支持体210の断面形状を示すものであり、蛍光体層支持体210の開口部212は、図5Aに示した蛍光体層支持体200の開口部202よりも、より広い開口部212を有する。この蛍光体層支持体210においても蛍光体層支持体210の端部から開口部212の端部までの距離W2は、蛍光体層支持体210の厚さtよりも大きく形成し、蛍光体層支持体210の内壁面が、細管42(図2参照)と接触しない形状とした。
図7は、蛍光体層支持体220の断面形状を示す図であり、この蛍光体層支持体220では、開口部222の端部における蛍光体層支持体220の厚さW4が、蛍光体層支持体220の側壁面の厚さW3よりも薄くした形状を特徴とした。好ましくは、蛍光体層支持体220の側壁面は蛍光体層支持体220の底辺に対し、ほぼ垂直とし、開口部222の幅をより広くし、この蛍光体層支持体220の形成される蛍光体層からの発光光を遮蔽する箇所をより少なくした。
図8は、蛍光体層支持体230の断面形状を示す図であり、開口部232の両端部に突起234を設けたものであって、この突起234によって蛍光体層支持体230を細管42(図2参照)に挿入する際に、細管42と蛍光体層支持体230との接触によって蛍光体層支持体230の形状変形を少なくするとともに、細管42との摩擦を減少させるための形状を特徴とした。
図9は、蛍光体層支持体240の断面形状を示す図であり、開口部242の両端部に突起244を設け、この突起244は、蛍光体層支持体240の外周面よりも突起244の一部である突起部分246を出っ張らした形状を特徴とし、この突起部分246によって蛍光体層支持体240を細管42(図2参照)に挿入する際に、細管42と蛍光体層支持体240との接触による摩擦をより少なくし、細管42への挿入をより容易に行うための形状を特徴とした。この蛍光体層支持体240の斜視図を図10に示す。
図11は、図10に示した蛍光体層支持体240の変形例を示すもので、蛍光体層支持体250の突起部252は、蛍光体層支持体250の長手方向に部分的に設けられており、この構成によって、突起部252によって開口部が狭くなる箇所を部分的にして、この蛍光体層支持体250に形成される蛍光体層からの発光光を遮蔽する箇所をより少なくした。
次に、図12乃至図14を参照して、蛍光体層支持体に蛍光体層を形成する方法を説明する。図12は、蛍光体層支持体46に蛍光体層を形成する場合を説明するが、蛍光体層支持体としては、先に説明した他の蛍光体層支持体であっても良くい。
図12は蛍光体層支持体46を配置、位置決めする塗布台300に、蛍光体層支持体46の幅と高さがほぼ一致する溝302が設けられており、この溝302に蛍光体層支持体46を配置する。この塗布台300に各蛍光体層支持体46の開口部と中心がほぼ一致し、蛍光体層支持体46の長手方向に開口部312を有する枠台310固定し、この枠台310上にスキージ314を配置し、ブレード(図示せず)を図示の左右方向または、紙面垂直方向に移動させ、このスキージ314上に配置された蛍光体(図示せず)を蛍光体層支持体46に所定量塗布する。
その後、蛍光体層支持体46上に塗布された蛍光体を乾燥、焼成し、蛍光体層44(図2参照)が形成された蛍光体層支持体46を得る。
上記、図12は、スキージを使用した蛍光体の塗布方法であるが、図13、14は、蛍光体の塗布をディスペンサを使用して蛍光体層支持体46に塗布、形成する方法である。図13において、塗布台400、および枠台410は図12の塗布台300と枠台310に相当するものである図13において、ペースト状の蛍光体は、チューブ420に貯留されており、このチューブ420の先端部には、吐出部422が設けられている。この吐出部422は、先端部ほど広がった形状を有し、先端部からペースト状の蛍光体424を蛍光体層支持体46に吐出する。各チューブ420は、チューブ連結体430によって、同時に紙面に垂直な方向に移動可能となっている。この図13に示した塗布方法を斜視図で示したものが図14である。なお、各チューブ420には図示していない柔軟な管が接続され、この管を介して圧気が掛けられており、各チューブ420の図示した矢印A方向の移動速度と、前記の圧気とによって、蛍光体層支持体46に塗布する蛍光体424の塗布量を定めている。その後、蛍光体層支持体46上に塗布された蛍光体を乾燥、焼成し、蛍光体層44(図2参照)が形成された蛍光体層支持体46を得る。
図15は、例示的に蛍光体層支持体46に蛍光体層44を形成した断面形状を示した図である。
図16は、図15に示した蛍光体層44を形成した蛍光体層支持体46を細管42に挿入する工程を示す図である。この蛍光体層支持体46に加えて、先に記載した各蛍光体層支持体200、210、220、230、240、250等の形状の効果によって、蛍光体層44を形成した蛍光体層支持体46等を細管42に挿入する際に、蛍光体層44等が細管42と接触することが減少し、蛍光体層44の欠けや、剥がれを防止可能になる。
図17は、本発明によるプラズマ発光糸40を使用したプラズマ発光糸表示装置30の概要を示す図である。プラズマ発光糸表示装置30は、複数プラズマ発光糸を配列したアレー500と駆動ユニット510とから構成されている。本実施の形態では、表示電極対52は表示画面の行方向に延び、各表示電極対52のサステイン電極Yは放電すべきセルをアドレッシングに際して行単位にセルを選択するためのスキャン電極として用いられる。アドレス電極56は列方向に延びており、列単位にセルを選択するための電極として用いられる。駆動ユニット510は、コントローラ512、データ処理回路514、Xドライバ516、スキャンドライバ518、Y共通ドライバ520、及びアドレスドライバ522及び図示していない電源回路等を有している。駆動ユニット510にはTVチューナ、コンピュータなどの外部装置から輝度レベル(階調レベル)(カラー表示の場合にはR,G,Bの各色の輝度レベル)を示す画素単位のフィールドデータDFが、各種の同期信号とともに入力される。このフィールドデータDFは、データ処理回路514におけるフレームメモリ524に一旦格納された後、階調表示を行うための処理がなされた後にフレームメモリ524に格納され、適時、アドレスドライバ522に転送される。
Xドライバ516は、全てのサステイン電極Xに駆動電圧を印加する。スキャンドライバ518はアドレッシングにおいて各サステイン電極Yに個別に駆動電圧を印加する。Y共通ドライバ520は点灯維持に際して全ての表示電極Yに一括に駆動電圧を印加する。
開口部を有する蛍光体層支持体に蛍光体層を形成し、この蛍光体層支持体の形状を蛍光体層を保護する形状として、前記蛍光体層支持体を細管内に挿入して発光糸を形成するようにしたので、細管に蛍光体層支持体を挿入する際の蛍光体層と細管内壁との接触を回避できるので、前記蛍光体層の欠けや剥離または蛍光体層内の亀裂の発生を防止することが可能になり、複数のプラズマ発光糸の製造に於ける歩留りの向上が可能になる。
符号の説明
30 プラズマ発光糸表示装置
40 プラズマ発光糸
42 細管
44 蛍光体層
46 蛍光体層支持体
48 放電ガス
50 前面フィルム基板
52 維持電極対
54 背面基板
56 アドレス電極
100 母材
102 母材
200、210、220、230、240、250 蛍光体層支持体
202、212、222、232、242 開口部

Claims (5)

  1. 光透過性の材料からなる細長い管と、
    蛍光体層が形成され、前記細長い管内に配置される蛍光体層支持体と、
    前記細長い管内に封止された放電ガスとを有し、
    前記蛍光体層支持体の前記長手方向に直交する断面での開口部の外周面の端部間の幅は、前記蛍光体層支持体の外周面の最大幅よりも小さいことを特徴とするプラズマ発光糸。
  2. 前記開口部に於ける前記蛍光体層支持体の厚さが前記蛍光体層支持体の最大厚さよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のプラズマ発光糸。
  3. 光透過性の材料からなる細長い管と、
    蛍光体層が形成され、前記細長い管内に配置される蛍光体層支持体と、
    前記細長い管内に封止された放電ガスとを有し、
    前記蛍光体層支持体の前記長手方向に直交する断面での開口部の端部は、曲線で構成される突起状の形状を有することを特徴とするプラズマ発光糸。
  4. 前記突起状の断面形状は、ほぼ円形または楕円形であることを特徴とする請求項3に記載のプラズマ発光糸。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の複数のプラズマ発光糸と、
    前記複数のプラズマ発光糸の開口部が同一の方向に向く様に配列した前記複数本のプラズマ発光糸の前記開口部に対向する面に配置される前面基板と、
    前記複数本のプラズマ発光糸を介して、前記前面基板に対向して配置される背面基板とを有し、
    前記前面基板の前記複数本のプラズマ発光糸に接する面には、前記複数本のプラズマ発光糸の長手方向に直交する方向に複数の維持電極が設けられ、前記背面電極の前記複数本のプラズマ発光糸に接する面には、前記複数の維持電極に直交する方向に前記複数本のプラズマ発光糸の各々に対応する複数のアドレス電極が設けられていることを特徴とするプラズマ発光糸表示装置。
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