JPWO2007122673A1 - ブラジャー用経編レース地 - Google Patents
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Abstract
本発明は、側方生地との切り離し後の両側縁の処理を要さずに、そのままブラジャーのバック布に好適に使用できる経編レース地を提供するものであり、経編機によって柄糸が編み込まれて編成されたレース地(1)であって、ブラジャーのバック布に応じた単位長さ(L1)毎に、編方向において幅が変化して、最大幅位置(P1)を含む幅広領域の部分(11)と最小幅位置(P2)を含む細幅領域の部分(12)とを連続して形成し、前記最大幅(W1)と最小幅(W2)との比(W1/W2)を1.5〜10とし、幅広領域部分(11)をブラジャーのバック布における脇部として、細幅領域部分(12)を脇部から連続する背部として形成する。
Description
本発明は、ブラジャーに使用する経編レース地、特にはブラジャーの少なくともバック布にそのまま使用できる経編レース地に関するものである。
従来より、経編編成されたレース地は、婦人用のブラジャーやショーツやガードル等のファンデーション、あるいはスリップやキャミソール等のランジェリーその他の女性用下着、またはスポーツウエアやアウター等の各種衣料に使用されている。
ブラジャーにおいては、主としてカップ部において前記レース地が他の素材と組み合わせて使用されているが、カップ部の両側部から脇部を経て背部に至る所謂バック布においては前記経編レース地は殆ど使用されていない。
すなわち、ブラジャーのバック布においては、多くは、機能性を重視して編地等の無地の生地が使用され、必要に応じて、該生地が他の伸縮性生地と組み合わせて使用されているだけであり、装飾性は重視されていない。また、締め付け力を確保するために、上下の縁部等の必要部分に大きな伸縮性(パワー)をもたせた伸縮性経編地を使用することも提案されているが(特許文献1)、やはり無地の編地にすぎず、バック布の装飾効果は殆ど期待できないものである。
また、ブラジャーのバック布は、カップ部側を幅広に、背部の端部側を幅狭にして縫製することが多い。そのため、前記の伸縮性経編地を使用する場合、カップ側の幅に合わせて編成しておき、背部側の側縁を裁断し縁処理して縫製するか、あるいは特許文献1のように、背部側にV状の切込みを入れておいて縫製するようにしており、バック布にするための縫製加工を必要とする。
なお、一部では前記のレース地をバック布の縁飾り等に使用する場合も見られるが、その場合、レース地の少なくとも一方の側縁が裁断されるため、該側縁のほつれ防止などのための処理が必要になり、また他の生地との縫製等の加工も必要になる。
特開2002−339110号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになしたものであり、側方生地との切り離し後の両側縁の処理を要さずに、そのままブラジャーのバック布等に好適に使用できる経編レース地を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する本発明のブラジャー用経編レース地は、経編機によって編成され、柄糸が所定のパターンで編み込まれるとともに、側方生地と切り離された両側縁が処理不要に形成された、ブラジャーに使用される経編レース地であって、ブラジャーのバック布に応じた単位長さ毎に、編方向において幅が変化して、編方向の一端側の領域が最大幅位置を含む幅広領域部分として、また他端側の領域が最小幅位置を含む細幅領域部分として連続して形成され、前記最大幅(W1)と最小幅(W2)との比(W1/W2)が1.5〜10であり、前記幅広領域部分が前記バック布における脇部として、前記細幅領域部分がバック布における背部として形成されてなることを特徴とする。
この経編レース地は、編成後に側方生地と切り離した後、ブラジャーのバック布に応じた単位長さに切断することにより、両側縁においてほつれ防止や縫製等の処理をすることなく、そのまま単独でブラジャーのバック布としてカップ部に接続して使用でき、バック布の装飾効果を高めることができる。
また、前記最大幅(W1)と最小幅(W2)との比(W1/W2)を前記のように設定したことにより、前記幅広領域部分においては前記カップ部と接続あるいは連続形成するのに必要な幅を確保して、しかもバック布の背部になる細幅領域部分の幅を、使用上の強度や体裁を損なわない程度に狭くすることができる。
前記のブラジャー用の経編レース地において、ブラジャーのカップ部とこれに連続するバック布を合わせた長さに対応する単位長さ毎に、編方向において幅が変化して、編方向一端側の前記幅広領域部分と、他端側の細幅領域部分とが連続して形成されるとともに、前記幅広領域部分は、前記ブラジャーのカップ部に相当する部分とこれに連続するバック布の脇部に相当する部分を形成するように編成されてなるものとすることができる。これにより、縫製等を要することなく、ブラジャーのカップ部とバック布とを一体に構成でき、さらに高い装飾効果を発揮できる。
前記経編レース地は、前記細幅領域部分の最小幅(W2)が、20mm以上、100mm以下であるものが、ブラジャー用として特に好適に使用される。
前記の経編レース地において、編地全体に伸縮性糸が配されて伸縮性が付与されたレース地であって、伸縮性糸による特性を変化させることにより、部分的に伸縮性が変化せしめられてなるものが好ましい。これにより、この経編レース地をブラジャーのバック布(カップ部を含む場合もある)に使用することにより、該レース地単独で使用しても充分な締め付け力を確保できる。
特に、前記経編レース地の両側縁の部分に、縁構成糸の一つとしてほつれ防止糸が編み込まれていると、前記両側縁が側方生地と切り離した状態のままで縁処理をしていなくても、ほつれが生じる虞がなく、そのままブラジャーのバック布に使用できることになる。
本発明のブラジャー用経編レース地によれば、側方生地との切り離し後の両側縁の処理を要さずに、そのまま単独でブラジャーのバック布に、あるいはカップ部とバック布とに使用でき、ブラジャー製作上の縫製加工に要する手数を軽減できるとともに、バック布による装飾効果を高めることができる。
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の経編レース地の1実施例を示す概略平面図、図2は同上の経編レース地の製造状態の略示平面説明図、図3は同経編レース地の側縁部の形成状態の説明図、図4はブラジャーのバック布に使用した例を示す略示斜視図、図5A〜図5Eは経編レース地の平面形状の変更例を示す略示図である。
図1において、1は経編機により編成された本発明に係る経編レース地であり、基本的に、基布となる地編の組織を編成するいわゆる地筬とは別に、柄を編成するための複数枚(通常、数十枚にもなる)の柄筬を備える経編機、さらには、前記柄筬とは別に、ジャカード装置でガイドニードルの運動を制御することにより穴地、薄地、厚地等の組合せによるレース柄を形成する少なくとも1枚のジャカードガイド筬を備える経編機により編成される。
図1〜図4の実施例の経編レース地1においては、柄糸(図示せず)が所定のパターンで編目形成しながら編成されるか、あるいは挿入編成されることにより、該経編レース地1の中にレース柄と共に該柄糸による比較的大きな柄部2が形成され、また両側縁3,4には湾曲形状や波状のスカラップ5が形成されている。前記両側縁3,4については、必ずしも前記のスカラップ5を側縁全長に渡って連続して形成しておく必要はなく、直線状の部分とともに部分的にスカラップを形成したり、あるいはスカラップを有さない側縁形状、例えば直線や大きなカーブの曲線形状とする場合もある。
前記経編レース地1における両側縁3,4は、該レース地1と繋ぎ糸(図示せず)により繋がれて編成される側方生地、例えば耳部あるいは該経編レース地1と並列して同様に編成される他の経編レース地と切り離した状態において、縁処理をすることなく使用に供することができるように形成されている。その手段として、例えば、前記両側縁3,4において、縁用柄糸6a等よりなる縁構成糸6が、1ウエールもしくは複数ウエールの幅に渡って地組織に対し挿入編成されるか、あるいは編目形成しながら編成されて編み込まれることにより縁取り形成されている。さらに好ましくは、前記縁構成糸6の一つとして、前記縁用柄糸6a等とは別に、ほつれ防止糸6bが側縁に沿って編目形成しながら編み込まれて、前記のように側方生地と切り離した状態においても、ほつれが生じないように形成される。縁構成糸6としては、前記の糸に加えて、伸縮性糸(図示省略)が編成される場合もある。
そして、本発明の経編レース地1においては、前記両側縁3,4における少なくとも一方、例えば図のように双方において、前記の縁用柄糸6aやほつれ防止糸6b等の縁構成糸6が、縁部形状に沿うように、例えばスカラップ5を形成する場合は該スカラップ5の形状に沿うように、1ウエールもしくは複数ウエールに渡り移行しながら、かつ、ブラジャーのバック布に応じた単位長さL1毎に、前記両側縁3,4が斜めになるように、前記単位長さL1の間で数十ウエールあるいはそれ以上の幅に渡って漸次横方向に移行して編み込まれることにより、該レース地1の編幅が編方向で変化せしめられており、これにより、前記単位長さL1の範囲における編方向の一端側の所要長さ領域が最大幅位置P1を含む幅広領域部分11として、また前記範囲における他端側の所要長さ領域が最小幅位置P2を含む細幅領域部分12として、主として前記単位長さL1内の平均幅の部分13を介して連続して形成されている。前記平均幅の部分13は、必ずしも長さ方向の中間にあるとは限らない。
特に、前記のように編幅を変化させて幅広領域部分11と細幅領域部分12とを連続させる編成は、例えば次のように行われる。
前記単位長さL1に応じて設定される編方向における柄や地編の1リピートの長さL0毎に、前記縁構成糸6の移行により編幅を変化させて、図2のように最大幅の部分から次第に幅を小さくし、次に前記とは逆に次第に幅を大きくする編成を繰り返して、前記幅広領域部分11と細幅領域部分12とを連続して繰り返し形成し、長尺のレース地1を編成する。そして、前記の編成後に、前記幅広領域部分11の編方向の中間点、例えば最大幅位置P1と、前記細幅領域部分12の編方向の中間点、例えば最小幅位置P2で前記単位長さL1毎に裁断することにより、それぞれ分割された前記幅広領域部分11が一端側に、分割された細幅領域部分12が他端側に有し、且つ前記単位長さL1を有する2枚のレース地部分が得られる。このため、前記柄や地編の1リピートの長さL0の1/2の長さが、前記1枚のブラジャーBのバック布20に応じた前記単位長さL1になるように、前記1リピートの長さL0が設定されている。
こうして得られた各単位長さL1のレース地部分は、前記幅広領域部分11がそれぞれブラジャーBの左右一方のバック布20における脇部21として、また前記細幅領域部分12が前記脇部11から連続する背部22として形成される。すなわち、前記両側縁3,4が前記バック布20における上下縁23,24をなすように、少なくとも一方の側縁、例えば図のように両側縁3,4の所要部分が全体として直線及び/又は曲線により傾斜しており、1リピートの長さL0の1/2を単位長さL1とするレース地部分が、前記バック布20に対応する形状をなすように形成されている。
なお、前記バック布に応じた単位長さL1を柄や地編の略1リピートに相当する長さにして、1リピートの編始め側と編終わり側との一方が幅広領域部分11、他方が細幅領域部分12となるように交互に連続して編成することもできる。特に、前記単位長さL1である1リピートの編始め側を最小幅位置P2、編終わり側を最大幅位置P1として、傾斜させて編成することにより、側方生地と切り離された前記側縁3,4の部分からのほつれがレース地の内方に及ぶのを防止できることにもなる。
前記の経編レース地1における前記幅広領域部分11と前記細幅領域部分12の幅については、前記最大幅位置P1の幅、すなわち最大幅(W1)と、最小幅位置P2の幅、すなわち最小幅(W2)との比(W1/W2)が、1.5〜10、好ましくは2〜6になるように設定される。また、前記細幅領域部分12の最小幅(W2)については、ブラジャーBのバック布20での使用においては、背部22となる該細幅領域部分12にホック等の係止具が取着されることもあることから、使用上の強度や体裁等を考慮して、通常20mm以上、100mm以内に設定しておくのが好適である。
すなわち、前記最大幅(W1)と最小幅(W2)との比(W1/W2)が1.5より小さいと、前記最小幅(W2)を前記の好適な範囲の幅にした場合に、前記脇部21に使用される前記幅広領域部分11においては、カップ部と接続あるいは連続形成するのに必要な幅を確保できなくなるとか、不体裁になり、好ましいものではない。また、前記比(W1/W2)が10より大きいと、前記(W2)を前記の好適な範囲の幅にした場合に、前記幅広領域部分11の幅が過度に大きくなり、不体裁になる。体裁や実用上の点からは、前記比(W1/W2)が2〜6の範囲のものがより好適である。いずれにしても、前記の最大幅位置P1及び最小幅位置P2は、それぞれ前記幅広領域部分11及び細幅領域部分12の端部に存するものとは限らない。
前記両側縁3,4の少なくとも一方の傾斜状態、つまりは幅の変化状態や、前記最大幅位置P1と最小幅位置P2との間の平面形状については、使用対応に応じた種々の実施が可能である。例えば、図1〜図4のように前記両側縁3,4がスカラップ5を形成しながら全体として僅かに湾曲して傾斜し、前記最大幅位置P1と最小幅位置P2との間が前記最大幅位置P1のラインを底辺とする経長の平面略台形状をなすもののほか、図5Aのように一方の側縁3を編方向に略直状にして他方の側縁4のみを傾斜させたもの、図5Bのように両側縁3,4を共に湾曲状に傾斜させたもの、図5Cのように一方の側縁3を略直状、他方の側縁4を湾曲状に傾斜させたもの、図5Dのように両側縁3,4の湾曲状態を変化させたもの、さらには、図5Eのように両側縁3,4ともに編方向に略直状の部分を設けたもの等、種々の実施が可能である。
前記いずれの場合も、前記両側縁3,4におけるスカラップ5等の細かな凹凸形状を考慮しない外形について説明するものであり、図5A〜図5Eの各図において、両側縁3,4には必要に応じてスカラップ5等の波形や凹凸形状が形成される場合も含んでいる。また、前記幅広領域部分11に部分的に幅のやや狭い部分を形成したり、前記細幅領域部分12に部分的に幅のやや大きい部分を形成する場合もある。
なお、前記両側縁3,4を構成する前記縁用柄糸6aやほつれ防止糸6b等の縁構成糸6については、側縁の全長に渡って、すなわち最大幅位置P1から最小幅位置P2まで含む全長に渡って同じ糸を筬の切り替えなしで連続して編目形成しながら編成あるいは挿入編成する場合のほか、前記側縁の傾斜形状に対応する移行の途中で別の筬の同種の糸に切り替えて編成することも可能であるが、実施上は前記のようにして別筬の糸への切り替えなしで編成しておくのが好ましい。
すなわち、前記レース地の側縁を形成する縁構成糸が、側縁全長に渡って同じ糸が連続して編目形成しながら編成あるいは挿入編成されてなるものの場合、前記側縁において糸の切り替え部分を有さないことになり、従来のように切り替えのための余分な糸を側縁に編み込んで保持しておく必要がない上、側縁形状の外観的体裁も良好なものになる。また、装飾用の柄筬を前記の切り替えに利用する必要がないため、糸の切り替えを行う場合に比して、柄構成に使用できる柄筬数が多くなり、より装飾性の高い柄を形成できることになる。
さらに、前記経編レース地1は、非伸縮性糸のみを使用して編成する場合のほか、必要に応じて、地編の基本組織に対し、ポリウレタン繊維糸等の伸縮性糸(図示省略)が、レース地全体に配されて、編目形成しないで地編組織に挿入されて編成されるか、あるいは編目形成しながら編成されることにより、編地全体として少なくとも経方向(編方向)に伸縮性が付与される。
この場合において、地編の基本組織に配される伸縮性糸について、本数や太さあるいは種類等による特性の変化により、部分的に伸縮性が変化せしめられてなるものとすることができる。例えば、前記バック布20としての使用において上下縁23,24になる前記両側縁3,4から内方側に所要幅の部分(図1等の一点鎖線までの部分)において、前記伸縮性糸の特性の変化により、内方部9よりも伸縮性(伸縮パワー)を大きく設定することができる。これにより、バック布20としての使用における締め付け力を確保できることになる。図中の7,8は前記側縁3,4から一点鎖線までの間の伸縮性の変化部分を示す。前記伸縮性(伸縮パワー)を大きく変化させる部分については、前記のように両側縁3,4に沿って設けるほか、前記両側縁3,4の一方側にのみ設けることも、また前記内方部9に設けることもでき、その幅は任意に設定できる。
前記の伸縮性を変化させる手段としては、前記伸縮性糸自体の太さや種類を部分的に変化させることも、また地編全体に配される前記伸縮性糸とは別の筬により配する伸縮性糸を部分的に追加して編成することもできる。
前記の経編レース地1は、前記幅広領域の部分11と細幅領域の部分12とを有する1リピートの長さの1/2、あるいは1リピートの長さを、バック布20に対応する1単位長さにして、幅の変化を繰り返して長尺に編成しておく。この際、編機幅方向に複数列把繋いで同時に編成する。そして、編成後に、各列毎に分離すると共に、前記1単位長、特にはブラジャーBのサイズに応じたバック布20に相当する所定の長さに裁断して使用することとし、図4のように、幅広領域部分11側の端部を、これとは別に形成されたカップ部25に縫製手段により接続し、また細幅領域部分12側の端部にホック等の連結部材(図示せず)を取着して使用する。
図6はカップ部に相当する部分を含む他の実施例の経編レース地を示す略示平面図、図7は同経編レース地の使用例を示す略示斜視図である。
この実施例の経編レース地1においては、前記幅広領域部分11が、ブラジャーBのバック布20における脇部21と共に、これに連続するカップ部25に相当する部分15を形成するように編成した場合を示し、前記カップ部に相当する部分15の略中央が最大幅位置P1とされている。この実施例においても、バック布20に相当する部分10については、上記した実施例と同様に構成される。同構成部分については同符号を付している。
そして、前記幅広領域部分11のうちの前記カップ部25に相当する部分15については、バック布20に相当する部分10から連続する両側縁3,4を構成する前記縁用柄糸6aやほつれ防止糸6b等の縁構成糸6の移行により、カップ部25の形状に対応するように編幅が変化せしめられて編成されている。また、上記した実施例と同様に、必要に応じて伸縮性糸が編み込まれて、編地全体に伸縮性が付与され、さらにはカップ下部あるいは上縁部等の部分的に大きい伸縮性(パワー)を保持するように編成されている。
前記の経編レース地1においても、上記した実施例と同様に、前記幅広領域の部分11と細幅領域の部分12とを有するバック布20とカップ部に対応する1単位の長さを繰り返して長尺に編成しておき、編成後に、1単位長に裁断する。そして、図7のように、前記幅広領域部分11のうちのカップ部25に相当する部分15の内側にパッド等を取着して使用する。
本発明の経編レース地は、ブラジャーのバック布、あるいはカップ部と一体のバック布に好適に利用できる。
B…ブラジャー、P1…最大幅位置、P2…最小幅位置、W1…最大幅、W2…最小幅、1…経編レース地、2…柄部、3,4…側縁、5…スカラップ、6…縁構成糸、6a…縁用柄糸、6b…ほつれ防止糸、7,8…伸縮性の変化部分、9…内方部、10…バック布に相当する部分、11…幅広領域部分、12…細幅領域部分、13…平均幅の部分、15…カップ部に相当する部分、20…バック布、21…脇部、22…背部、23,24…上下縁、25…カップ部。
Claims (7)
- 経編編成され、柄糸が所定のパターンで編み込まれるとともに、側方生地と切り離された両側縁が処理不要に形成された、ブラジャーに使用される経編レース地であって、
ブラジャーのバック布に応じた単位長さ毎に、編方向において幅が変化して、編方向の一端側の領域が最大幅位置を含む幅広領域部分として、また他端側の領域が最小幅位置を含む細幅領域部分として連続して形成され、前記最大幅(W1)と最小幅(W2)との比(W1/W2)が1.5〜10であり、前記幅広領域部分が前記バック布における脇部として、前記細幅領域部分がバック布における背部として形成されてなることを特徴とするブラジャー用経編レース地。 - ブラジャーのカップ部とこれに連続するバック布を合わせた長さに対応する単位長さ毎に、編方向において幅が変化して、編方向一端側の前記幅広領域部分と、他端側の細幅領域部分とが連続して形成されるとともに、前記幅広領域部分は、前記ブラジャーのカップ部に相当する部分とこれに連続するバック布の脇部に相当する部分を形成するように編成されてなる請求項1に記載のブラジャー用経編レース地。
- 前記細幅領域部分の最小幅(W2)が、20mm以上、100mm以下である請求項1又は2に記載のブラジャー用経編レース地。
- 編地全体に伸縮性糸が配されて伸縮性が付与された経編レース地であって、伸縮性糸による特性を変化させることにより、部分的に伸縮性が変化せしめられてなる請求項1又は2に記載のブラジャー用経編レース地。
- 編地全体に伸縮性糸が配されて伸縮性が付与された経編レース地であって、伸縮性糸による特性を変化させることにより、部分的に伸縮性が変化せしめられてなる請求項3に記載のブラジャー用経編レース地。
- 前記両側縁の部分に、縁構成糸の一つとしてほつれ防止糸が編み込まれてなる請求項1又は2に記載のブラジャー用経編レース地。
- 前記両側縁の部分に、縁構成糸の一つとしてほつれ防止糸が編み込まれてなる請求項4に記載のブラジャー用経編レース地。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110628 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111025 |