この発明は、映像処理装置、通信端末、地点情報検索装置、映像処理方法、地点情報報知方法、地点情報検索方法、映像処理プログラム、地点情報報知プログラム、地点情報検索プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述した映像処理装置、通信端末、地点情報検索装置、映像処理方法、地点情報報知方法、地点情報検索方法、映像処理プログラム、地点情報報知プログラム、地点情報検索プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体には限られない。
従来、ユーザが所望するキーワードを優先順位メモリに登録しておき、受信したデジタル放送中から上記キーワードが含まれている電子データを取得し、取得した電子データ中に含まれている位置情報から別システムで利用可能な形態の第2の位置情報を求めて、これを電子データとともに受信データメモリに記憶することにより、ユーザが取得希望の電子データに関連する任意のキーワードを入力しておくだけで、そのような電子データをデジタル放送中から自動的に入手することができるようにするとともに、第2の位置情報とともに受信データメモリに記憶された情報データを別システムで有効に活用することができるようにする装置が提供されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
しかしながら、上述した特許文献1による従来技術では、事前に登録したキーワードに合致する情報しか取得することができないため、視聴中に、たとえば、観光地や行楽地などユーザの興味を示すスポットが放送されたとき、登録されたキーワードに合致していなければ、そのスポットに関する情報を取得することができない。
また、視聴中に、ユーザが興味を示したスポットに合致するキーワードをあらたに登録することによって、このスポットに関する情報を取得することができるが、入力操作が面倒である。
さらに、ユーザがキーワードの登録をおこなっているときや、瞬時に登録するキーワードが思いつかないときにも、放送は継続しておこなわれているため、スポットの放送が終了してしまい、そのスポットに関する情報を取得することができない場合がある。また、合致するキーワードが存在しない場合も、そのスポットに関する情報を取得することができない。
このように、ユーザが興味を示したスポットに関する情報を取得することができなかった場合は、結果的に、ユーザは、このスポットに行く機会を逸してしまうという問題が一例として挙げられる。
また、ユーザが興味を示したスポットの放送を録画する場合には、録画操作をおこなっている間も、この放送は継続して放送されているため、スポットの放送が終了してしまったり、途中からの録画となってしまうなど、すべて録画することができず、情報が欠落してしまう場合がある。
また、このスポットに関する情報をユーザがメモに書き留めるとしても、放送中の情報をすべて書き留めることは困難であり、情報が欠落してしまう場合がある。
さらに、ユーザがこのスポットに関する情報を記憶するとしても、すべての情報を記憶しておくことは困難であり、上記同様に情報が欠落してしまう場合がある。
また、欠落した部分の情報を補うためには、ユーザが自らそのスポットに関する情報を調べる必要があり、多くの手間と時間がかかってしまう。このため、興味を示したスポットに関する情報を調べている間に、このスポットに関する興味を失ってしまうことがあり、依然として、ユーザは、興味を示したスポットに行く機会を逸することとなるという問題が一例として挙げられる。
また、たとえば、ユーザが放送中に興味を示したスポットに関する情報をすべて書き留めることができたとしても、実際にそのスポットに行くためのルートをユーザ自身が調べたり、行く日時を決めるなどの計画を立てる労力がかかる。このため、このスポットに関するユーザの興味を失ってしまうことがあり、上記同様、このスポットに行く機会を逸してしまうという問題が一例として挙げられる。
また、たとえば、メモに書き留めたスポットの所在地などの情報を、ユーザが操作入力することによって、ナビゲーション装置の地図データ上にプロットすることもできるが、ユーザにとって操作入力が面倒であり、実用的ではないという問題が一例として挙げられる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる映像処理装置は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データの映像出力中に、ユーザの操作入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって操作入力が受け付けられたときの映像データから、当該映像データに含まれている地物に関する地点情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された地物に関する地点情報を、前記ユーザの通信端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる映像処理装置は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データの映像出力中に、ユーザの操作入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって操作入力が受け付けられたときの映像データから、当該映像データに含まれている地物に関する地点情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された地物に関する地点情報を、前記ユーザ以外の他のユーザの通信端末から前記地物に関する検索要求を受け付ける検索サーバに送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる通信端末は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データを映像出力する映像処理装置から、当該映像処理装置の映像出力中にユーザの操作入力が受け付けられたときの映像データに含まれる地物(以下「指定地物」)に関する地点情報を受信する受信手段と、所定の処理を実行する実行手段と、前記実行手段による現在実行中の処理の内容に基づいて、前記受信手段によって受信された指定地物に関する地点情報が、前記処理に利用可能か否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって判断された判断結果に基づいて、前記ユーザに報知する報知手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項19の発明にかかる地点情報検索装置は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データを映像出力する映像処理装置から、当該映像処理装置の映像出力中にユーザの操作入力が受け付けられたときの映像データに含まれる地物(以下「指定地物」)に関する地点情報を受信する地点情報受信手段と、前記地点情報受信手段によって受信された地点情報を記憶する記憶手段と、前記ユーザ以外の他のユーザの通信端末から前記地物に関する検索要求を受信する検索要求受信手段と、前記検索要求受信手段によって受信された検索要求に応じた地点情報を、前記記憶手段に記憶された地点情報の中から抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された地点情報を、前記検索要求を送信した前記他のユーザの通信端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項21の発明にかかる映像処理方法は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データの映像出力中に、ユーザの操作入力を受け付ける受付工程と、前記受付工程によって操作入力が受け付けられたときの映像データから、当該映像データに含まれている地物に関する地点情報を抽出する抽出工程と、前記抽出工程によって抽出された地物に関する地点情報を、前記ユーザの通信端末に送信する送信工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項22の発明にかかる地点情報報知方法は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データを映像出力する映像処理装置から、当該映像処理装置の映像出力中にユーザの操作入力が受け付けられたときの映像データに含まれる地物(以下「指定地物」)に関する地点情報を受信する受信工程と、端末本体による現在実行中の処理の内容に基づいて、前記受信工程によって受信された指定地物に関する地点情報が、前記処理に利用可能か否かを判断する判断工程と、前記判断工程によって判断された判断結果に基づいて、前記ユーザに報知する報知工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項23の発明にかかる地点情報検索方法は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データを映像出力する映像処理装置から、当該映像処理装置の映像出力中にユーザの操作入力が受け付けられたときの映像データに含まれる地物(以下「指定地物」)に関する地点情報を受信する地点情報受信工程と、前記地点情報受信工程によって受信された地点情報を記憶する記憶工程と、前記ユーザ以外の他のユーザの通信端末から前記地物に関する検索要求を受信する検索要求受信工程と、前記検索要求受信工程によって受信された検索要求に応じた地点情報を、前記記憶工程によって記憶された地点情報の中から抽出する抽出工程と、前記抽出工程によって抽出された地点情報を、前記検索要求を送信した前記他のユーザの通信端末に送信する送信工程と、を備えることを特徴とする。
また、請求項24の発明にかかる映像処理プログラムは、請求項21に記載の映像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項25の発明にかかる地点情報報知プログラムは、請求項22に記載の地点情報報知方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項26の発明にかかる地点情報検索プログラムは、請求項23に記載の地点情報検索方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項27の発明にかかるコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項24〜26のいずれか一つに記載のプログラムを記録したことを特徴とする。
図1は、この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム構成を示す説明図である。
図2は、この発明の実施の形態にかかる映像処理装置の機能的構成を示すブロック図である。
図3は、この発明の実施の形態にかかる通信端末の機能的構成を示すブロック図である。
図4は、この発明の実施の形態にかかる地点情報検索装置の機能的構成を示すブロック図である。
図5は、この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム処理手順の一例を示すフローチャートである。
図6は、この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム処理手順の他の一例を示すフローチャートである。
図7は、この発明の実施例1にかかる映像表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図8は、この発明の実施例1にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図9は、映像表示装置のリモコンを用いて、ユーザが操作入力をおこなう一例を示す説明図である。
図10は、地点情報の一例を示した説明図である。
図11は、実施例2にかかるナビゲーション装置の地点情報報知処理手順を示すフローチャートである。
図12は、実施例3にかかるナビゲーション装置の地点情報報知処理手順を示すフローチャートである。
図13は、実施例4にかかるナビゲーション装置の地点情報報知手順を示すフローチャートである。
図14−1は、地図データが表示されたディスプレイを示す説明図(その1)である。
図14−2は、地図データが表示されたディスプレイを示す説明図(その2)である。
図14−3は、地図データが表示されたディスプレイを示す説明図(その3)である。
図15は、地図データ上に探索結果が表示されたディスプレイを示す説明図である。
図16は、電話機本体を振動させてユーザに報知するときの概要を示す説明図である。
図17は、この発明の実施例6にかかる検索サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 地点情報報知システム
200 映像処理装置
250 DBサーバ
300 通信端末
350 通信端末
400 地点情報検索装置
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる映像処理装置、通信端末、地点情報検索装置、映像処理方法、地点情報報知方法、地点情報検索方法、映像処理プログラム、地点情報報知プログラム、地点情報検索プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(地点情報報知システムのシステム構成)
まず、この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム構成を示す説明図である。図1において、地点情報報知システム100は、映像処理装置200と、DBサーバ250と、通信端末300と、通信端末350と、地点情報検索装置400と、によって構成されている。
映像処理装置200は、デジタル放送波を受信して映像出力する。デジタル放送波は、地上の電波塔から送信するテレビ放送などの地上波をデジタル化したものである。デジタル放送波は、たとえば、地上デジタル放送、衛星デジタル放送、ケーブルテレビ放送などによって送信される。
また、デジタル放送波には、放送内容を特定する映像データおよび当該映像データに付随した地点情報が含まれている。ここで、地点情報とは、映像内容によって特定される地物の緯度・経度や所在、名称をあらわす情報である。また、地物とは、地上に存在する天然または人工の物体のことであり、平地、河川、湖沼、山、森林などの地形や、道路、鉄道など地表に敷設された交通網や、住居、店舗、ビルディング、工場などの施設が挙げられる。
したがって、たとえば、映像内容によって特定される地物が湖沼である場合には、当該湖沼の所在地または名称となる。また、道路の場合には、当該道路の名称(たとえば、国道○号線など)となる。また、店舗の場合には、当該店舗の住所や電話番号、名称となる。
そして、映像出力中の任意のタイミングでユーザが操作入力をおこなうことによって、映像処理装置200は、その操作入力に伴う入力情報を受け付けて、そのときに映像出力されている映像データに付随した地点情報を通信端末300または地点情報検索装置400に転送する。
地点情報が通信端末300に直接転送された場合は、地点情報は、地図データ表示処理や距離算出処理などの所定の処理に利用される。そして、通信端末300において、転送された地点情報がこれらの処理に利用可能であれば、ユーザに当該地点情報を表示出力や音声出力などによって報知する。
また、通信端末300は、映像処理装置200から転送される地点情報を受信できない状況となっている場合がある。たとえば、通信端末300の電源がOFF状態となっている場合が挙げられる。このとき、映像処理装置200から転送された地点情報は、一時的にDB(データベース)サーバ250に格納される。そして、通信端末300の電源がON状態となったときに自動的に、または、ユーザの操作によって、DBサーバ250から地点情報を受信する。
具体的には、たとえば、自宅でユーザが映像処理装置200を用いて情報番組を視聴しているときに、評判のラーメン店Aを紹介している映像データが表示されたとする。このとき、ユーザが映像処理装置200のリモコンの特定ボタンを押下するなどの操作入力をおこなった場合、ラーメン店Aを紹介している映像データに付随した地点情報がユーザが使用するカーナビゲーション装置などの通信端末300に転送される。転送される地点情報は、ラーメン店Aの住所、電話番号、店舗名など、そのラーメン店Aの地点を特定するための情報である。
なお、ユーザが自宅にいる場合、カーナビゲーション装置などの通信端末300の電源は、OFF状態となっているなど、映像処理装置200から転送された地点情報を受信できない場合がある。このとき、映像処理装置200から転送された地点情報は、DBサーバ250に一時的に格納される。そして、ユーザが外出するときなどに、車に搭載された通信端末300の電源をON状態にした場合、DBサーバ250から地点情報を自動的に受信する。
また、後日、ユーザが通信端末300を搭載した車に乗車して外出中に、偶然、先日の情報番組で紹介されていたラーメン店Aの近傍を通りかかった場合、通信端末300は、そのラーメン店Aの地点情報を表示画面上に表示する、または、音声出力することによってユーザに報知する。これにより、ユーザは、忘れていた、または忘れかけていた情報を、意図することなく知ることができる。
このように、映像処理装置200は、映像出力中の任意のタイミングでユーザが操作入力をおこなったときの映像データに付随した地点情報を、ユーザの通信端末300に転送することができる。また、通信端末300に転送された地点情報が実行中の処理に利用可能であれば、地点情報をユーザに自動的に報知することができる。これにより、ユーザは、忘れていた、または忘れかけていた情報を、意図することなく、知ることができ、ユーザによって取得した地点情報を有効に利用することができる。
つぎに、地点情報が地点情報検索装置400に転送された場合は、地点情報は、地点情報検索装置400に格納される。そして、他のユーザが使用する通信端末350からの検索要求を受け付け、当該検索要求に応じた地点情報を、格納されている地点情報から検索する。このとき、通信端末300からの検索要求を満たす地点情報を検索した場合は、その地点情報を通信端末350に転送する。
そして、地点情報検索装置400から通信端末350に転送された地点情報は、映像処理装置200から、通信端末300に直接転送された場合と同様に、地図データ表示処理や距離算出処理などの処理に利用される。そして、これらの処理に利用可能であれば、通信端末350は、他のユーザに地点情報を報知する。
具体的には、たとえば、通信端末300を使用するユーザが映像処理装置200の操作入力をおこなうことによってラーメン店Aの地点情報が地点情報検索装置400に格納されているとする。このとき、通信端末350を使用する他のユーザが地点情報検索装置400に飲食店に関する検索要求を送信した場合、飲食店に関するラーメン店Aの地点情報が検索され、通信端末350に送信される。
そして、他のユーザが通信端末350を搭載した車に乗車して外出中に、このラーメン店Aの近傍を通りかかった場合、通信端末350は、そのラーメン店Aの地点情報を表示画面上に表示したり、音声出力したりして他のユーザに報知する。これにより、通信端末350を使用する他のユーザは、通信端末300を使用するユーザが取得したラーメン店Aの情報を知ることができる。
なお、通信端末300から地点情報検索装置400に転送された地点情報は、種々のカテゴリーごとにリスト化されて編集可能な状態で格納することもできる。この場合、通信端末350を使用する他のユーザは、地点情報検索装置400にアクセスすることによって、リスト化された地点情報を閲覧することができ、このリストの中から所望の地点情報を選択して、地点情報を取得することができる。
具体的には、たとえば、ラーメン店Aの地点情報が飲食店のカテゴリーにリスト化されている場合、他のユーザは、この飲食店のカテゴリーからラーメン店Aを選択することによって、ラーメン店Aの地点情報を取得することができる。
このように、地点情報検索装置400にアクセス可能な通信端末350を使用するユーザであれば、地点情報検索装置400に格納された地点情報を取得することができる。また、このように、通信端末300を使用するユーザによって地点情報検索装置400に格納された地点情報を、地点情報検索装置400にアクセス可能な通信端末を使用する複数のユーザによって共有することができ、より有効に地点情報を利用することができる。
つぎに、地点情報報知システム100を構成する映像処理装置200、通信端末300および地点情報検索装置400について具体的に説明する。
(映像処理装置の機能的構成)
はじめに、この発明の実施の形態にかかる映像処理装置200の機能的構成について説明する。図2は、この発明の実施の形態にかかる映像処理装置の機能的構成を示すブロック図である。図2において、映像処理装置200は、デジタル放送受信部201と、受付部202と、抽出部203と、送信部204と、を備える。
デジタル放送受信部201は、上述したデジタル放送波を受信する。デジタル放送受信部201は、デジタル放送波を復調して映像データおよび地点情報を取り出す。取り出された映像データおよび地点情報は、映像処理装置200内のバッファに保持されて映像出力してもよく、ハードディスクに格納してもよい。
受付部202は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データの映像出力中に、ユーザの操作入力を受け付ける。ここで、一連の映像データは、デジタル放送波として送信されてくるコンテンツのデータストリームである。コンテンツには、バラエティ、ドラマ、映画、アニメ、音楽、スポーツ、ニュース、情報番組などの各種放送番組や、放送番組間のCMも含まれる。
また、一連の映像データは、映像フレーム、映像ショット、映像シーン、映像クリップなど所定の映像単位で構造化されており、地点情報は、映像単位ごとに付随されている。たとえば、あるラーメン店を放映する映像ショット列の各映像ショットには、当該ラーメン店の地点情報が付随している。
一連の映像データは、ディスプレイに映像出力される。一連の映像データは、一連の映像データに関するコンテンツの放送中にディスプレイに映し出すことによって映像出力することとしてもよく、また、映像処理装置200に録画したコンテンツまたはメディアに記録されたコンテンツの再生中にディスプレイに映し出すことによって映像出力することとしてもよい。
ここで、ユーザは、映像処理装置200および通信端末300の利用者であり、一連の映像データの映像出力中に操作入力をおこなう。ユーザの操作入力は、一連の映像データの映像出力中に、映像処理装置200の操作パネルを直接、または映像処理装置200のリモコンによりおこなう。たとえば、操作パネルまたはリモコンの特定のボタンを押下することにより操作入力をおこなう。
抽出部203は、受付部202によって操作入力が受け付けられたときの映像データから、当該映像データに含まれている地物に関する地点情報を抽出する。操作入力が受け付けられたときの映像データとは、映像処理装置200の映像出力中の任意のタイミングでユーザが操作入力をおこなったときの映像データである。たとえば、操作入力をおこなったタイミングで映像出力されている映像データが、あるラーメン店Aを特定する映像内容であった場合、この映像データに付随しているラーメン店Aの地点情報を抽出する。
送信部204は、抽出部203によって抽出された地物に関する地点情報を、ユーザの通信端末300に送信する。なお、通信端末300が送信部204から送信される地点情報を受信できない状況の場合は、送信された地点情報は、DBサーバ250に格納される。そして、通信端末300が受信可能な状況になったときに、自動的に、または、ユーザの操作によってDBサーバ250から地点情報を受信する。
また、送信部204は、さらに、受付部202によって操作入力が受け付けられたときの映像データを、ユーザの通信端末300に送信する構成としてもよい。ここで、ユーザの通信端末300は、カーナビゲーション装置や携帯電話機などの移動体通信端末や、モバイルコンピュータなどの移動体情報端末であってもよく、また、デスクトップ型のパーソナルコンピュータなどの据え置き型のコンピュータ装置であってもよい。
さらに、送信部204は、抽出部203によって抽出された地物に関する地点情報を、ユーザの通信端末300から地物に関する検索要求を受け付ける地点情報検索装置400に送信する構成としてもよい。地物に関する検索要求は、ユーザが操作入力をおこなったときの映像データに含まれる地物に関する検索要求である。また、送信部204は、さらに、受付部202によって操作入力が受け付けられたときの映像データを、地点情報検索装置400に送信する構成としてもよい。
これにより、たとえば、映像処理装置200および通信端末300を使用するユーザの入力操作によって、地点情報検索装置400に送信されたラーメン店Aの地点情報を、通信端末350を使用する他のユーザが利用することもできる。
(通信端末の機能的構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる通信端末300の機能的構成について説明する。図3は、この発明の実施の形態にかかる通信端末の機能的構成を示すブロック図である。図3において、通信端末300は、受信部301と、実行部302と、判断部303と、報知部304と、を備える。
まず、受信部301は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データを映像出力する映像処理装置200から、映像処理装置200の映像出力中にユーザの操作入力が受け付けられたときの映像データに含まれる地物(以下「指定地物」)に関する地点情報を受信する。また、受信部301は、さらに、映像処理装置200から映像処理装置200の映像出力中にユーザの操作入力が受け付けられたときの映像データ(以下「指定映像データ」)を受信する構成としてもよい。
具体的には、ユーザが操作入力をおこなったタイミングで映像出力されている映像データが、あるラーメン店Aを特定する映像内容であった場合、この映像データに付随しているラーメン店Aの地点情報を受信する。また、映像処理装置200からラーメン店Aを特定する映像内容である映像データが送信された場合は、さらにこの映像データも受信する。
実行部302は、所定の処理を実行する。たとえば、実行部302は、地図データ表示処理、ルート探索処理、距離算出処理などの処理をおこなう。
ここで、地図データ表示処理は、通信端末300本体の表示画面に地図データを表示する。ここで、地図データとは、ノードおよびリンクからなる道路ネットワークデータと、施設や道路その他地形(山、川、土地)に関するフィーチャを用いて描画される画像データであり、通信端末300の表示画面に表示される。さらに、文字情報、施設の名称や住所などの情報、道路や施設の画像、道路の渋滞情報、地形の起伏をあらわす表示色の濃淡、誘導ルートなどを、重畳表示することもできる。
また、ルート探索処理は、任意の目的地点までのルートを探索する。具体的には、上述した地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までのルートを探索する。
また、距離算出処理は、特定地点と指定地物との距離を算出する。算出される距離は、特定地点と指定地物との直線距離であってもよいし、特定地点から指定地物までの道なりの距離であってもよい。
判断部303は、実行部302による現在実行中の処理の内容に基づいて、受信部301によって受信された指定地物に関する地点情報が、現在実行中の処理に利用可能か否かを判断する。具体的には、たとえば、通信端末300の表示画面に地図データが表示されている場合は、受信したラーメン店Aの地点情報が表示可能か否かを判断する。
また、判断部303は、通信端末300本体によって特定された特定地点に関する地点情報(以下「特定地点情報」)と指定地物に関する地点情報とに基づいて、指定地物に関する地点情報が、現在実行中の処理に利用可能か否かを判断する構成としてもよい。ここで、特定地点情報とは、たとえば、通信端末300本体の現在地点情報であってもよいし、ユーザによって指定された任意の地点情報であってもよい。
たとえば、判断部303は、実行部302による地図データ処理により表示画面上に特定地点情報が表示されている場合、指定地物に関する地点情報が、表示画面上に表示可能か否かを判断する。具体的には、たとえば、地図データ上に表示されているカーソルをユーザが任意の方向にスクロールさせることによって、表示画面に表示される地図データの内容を変更することができる。このとき、判断部303は、ラーメン店Aの地点情報が、変更された地図データ上に表示可能か否かを判断する。
また、判断部303は、実行部302によるルート探索処理によって探索されたルート上またはその近傍に、指定地物が位置するか否かを判断する。さらに、判断部303は、実行部302による距離算出処理によって算出された距離が処理距離以下であるか否かを判断する。具体的には、たとえば、通信端末300の現在地点とラーメン店Aの所在地点との距離を算出し、その算出結果が所定距離以下であるか否かを判断する。
報知部304は、判断部303によって判断された判断結果に基づいて、ユーザに報知する。たとえば、報知部304は、判断部303によって指定地物に関する地点情報が、現在実行中の処理に利用可能であると判断された場合、指定地物に関する地点情報を通信端末300本体の表示画面上に表示する。具体的には、たとえば、通信端末300本体の表示画面に現在表示中の地図データ上に、受信したラーメン店Aの地点情報が表示可能であると判断した場合は、現在表示中の地図データ上にラーメン店Aの地点情報を表示する。
また、報知部304は、判断部303によって指定地物に関する地点情報が、現在実行中の処理に利用可能であると判断された場合、指定地物に関する地点情報または当該地点情報に関する報知音を音声出力する。具体的には、たとえば、通信端末300本体の表示画面に現在表示中の地図データ上に、受信したラーメン店Aの地点情報が表示可能であると判断した場合は、現在表示中の地図データ上にラーメン店Aの地点情報を表示するとともに、特定の効果音を音声出力してラーメン店Aが表示画面に表示されている旨を、ユーザに報知する。
さらに、報知部304は、判断部303によって指定地物に関する地点情報が、現在実行中の処理に利用可能であると判断された場合、通信端末300本体を振動させる。また、判断部303によって指定地物に関する地点情報が、現在実行中の処理に利用可能であると判断された場合、受信部301によって受信された指定映像データを通信端末300本体の表示画面上に表示する構成としてもよい。
具体的には、たとえば、通信端末300本体の現在地点とラーメン店Aとの距離が所定距離以下となった場合、通信端末300本体を振動させ、ユーザの現在地点近傍にラーメン店Aが位置していることを報知する。
なお、上述したように、ユーザの通信端末300は、カーナビゲーション装置や携帯電話機などの移動体通信端末や、モバイルコンピュータなどの移動体情報端末であってもよく、また、デスクトップ型のパーソナルコンピュータなどの据え置き型のコンピュータ装置であってもよい。
(地点情報検索装置の機能的構成)
つづいて、この発明の実施の形態にかかる地点情報検索装置の機能的構成について説明する。図4は、この発明の実施の形態にかかる地点情報検索装置の機能的構成を示すブロック図である。図4において、地点情報検索装置400は、地点情報受信部401と、記憶部402と、検索要求受信部403と、抽出部404と、送信部405と、を備える。
地点情報検索装置400の地点情報受信部401は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データを映像出力する映像処理装置200から、指定地物に関する地点情報を受信する。なお、地点情報受信部401は、さらに、映像処理装置200から指定映像データを受信する構成としてもよい。
記憶部402は、地点情報受信部401によって受信された指定地物に関する地点情報を記憶する。さらに、記憶部402は、地点情報受信部401によって受信された指定映像データを記憶する構成としてもよい。たとえば、地点情報受信部401によってラーメン店Aの地点情報とともに、ラーメン店Aを特定する映像内容である映像データを受信した場合、ラーメン店Aの地点情報と、映像データとを関連づけて記憶する。
検索要求受信部403は、映像表示装置200の映像出力中に操作入力をおこなったユーザ以外の他のユーザの通信端末350から指定地物に関する検索要求を受信する。また、検索要求受信部403が受信する上記検索要求には、他のユーザの通信端末350によって特定された特定地点情報が含まれていてもよい。なお、他のユーザの通信端末350は、カーナビゲーション装置や携帯電話機などの移動体通信端末やモバイルコンピュータなどの移動体情報端末であってもよく、また、デスクトップ型のパーソナルコンピュータなどの据え置き型のコンピュータ装置であってもよい。
抽出部404は、検索要求受信部403によって受信された検索要求に応じた地点情報を、記憶部402に記憶された指定地物に関する地点情報の中から抽出する。また、抽出部404は、特定地点情報に応じた地点情報を、記憶部402に記憶された地点情報の中から抽出する構成としてもよい。さらに、抽出部404は、記憶部402から指定地物に関する地点情報とともに、指定映像データを抽出する構成としてもよい。
たとえば、通信端末350からラーメン店Aに関する検索要求があった場合、記憶部402に記憶されたラーメン店Aの地点情報を抽出するとともに、ラーメン店Aを特定する映像内容である映像データを抽出する。
送信部405は、抽出部404によって抽出された地点情報を、検索要求を送信した他のユーザの通信端末350に送信する。このとき、抽出部404によって抽出した指定映像データを地点情報とともに送信する構成としてもよい。
具体的には、たとえば、ラーメン店Aの地点情報をラーメン店Aの検索要求があった通信端末350に送信する。このとき、ラーメン店Aを特定する映像内容である映像データを抽出している場合は、さらに、この映像データを通信端末350に送信する。
(地点情報報知システムのシステム処理手順)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム処理手順の一例について説明する。図5は、この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム処理手順の一例を示すフローチャートである。図5において、まず、映像処理装置200のデジタル放送受信部201によってデジタル放送波を受信する(ステップS501)。そして、映像処理装置200は、受信したデジタル放送波を映像出力する。また、映像処理装置200は、映像処理装置200に録画した映像データまたはメディアに記録された映像データを再生出力するものとしてもよい。
つぎに、映像処理装置200の受付部202は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データの映像出力中に、ユーザの操作入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS502)。ユーザの操作入力は、一連の映像データの映像出力中の任意のタイミングでおこなうことができる。
ステップS502において、映像処理装置200は、ユーザの操作入力を受け付けるのを待って、受け付けた場合(ステップS502:Yes)は、映像処理装置200の抽出部203は、受付部202によって操作入力が受け付けられたときの映像データから、当該映像データに含まれている地物に関する地点情報を抽出する(ステップS503)。
つづいて、映像処理装置200の送信部204は、抽出部203によって抽出された地物に関する地点情報を、ユーザの通信端末300に送信する(ステップS504)。そして、通信端末300の受信部301は、映像処理装置200の送信部204から送信された地点情報を受信する(ステップS505)。つづいて、通信端末300の判断部303は、実行部302が実行する所定の処理に、受信部301によって受信された地点情報が、現在実行中の処理に利用可能か否かを判断する(ステップS506)。
ステップS506において、通信端末300の判断部303によって利用可能と判断された場合(ステップS506:Yes)は、映像処理装置200の報知部304は、判断部303の判断結果に基づいて、ユーザに報知して(ステップS507)、一連の処理を終了する。
なお、ステップS504において、映像処理装置200の送信部204は、抽出部203によって抽出された地点情報とともに、受付部202によってユーザの操作入力が受け付けられたときの映像データを通信端末300に送信する構成としてもよい。
つぎに、この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム処理手順の他の一例について説明する。図6は、この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム処理手順の他の一例を示すフローチャートである。図6において、まず、映像処理装置200のデジタル放送受信部201によってデジタル放送波を受信する(ステップS601)。そして、映像処理装置200は、受信したデジタル放送波を映像出力する。また、映像処理装置200は、映像処理装置200に録画した映像データまたはメディアに記録された映像データを再生出力するものとしてもよい。
つぎに、映像処理装置200の受付部202は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データの映像出力中に、ユーザの操作入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS602)。ユーザの操作入力は、一連の映像データの映像出力中の任意のタイミングでおこなうことができる。
ステップS602において、映像処理装置200は、ユーザの操作入力を受け付けるのを待って、受け付けた場合(ステップS602:Yes)は、映像処理装置200の抽出部203は、受付部202によって操作入力が受け付けられたときの映像データから、当該映像データに含まれている地物に関する地点情報を抽出する(ステップS603)。
つづいて、映像処理装置200の送信部204は、抽出部203によって抽出された地物に関する地点情報を、地点情報検索装置400に送信する(ステップS604)。そして、地点情報検索装置400の地点情報受信部401は、映像処理装置200の送信部204から送信された地点情報を受信する(ステップS605)。つづいて、地点情報検索装置400の記憶部402は、地点情報受信部401によって受信された地点情報を記憶する(ステップS606)。
つづいて、地点情報検索装置400の検索要求受信部403によって、他のユーザが使用する通信端末350から指定地物に関する検索要求を受信したか否かを判断する(ステップS607)。地点情報検索装置400は、検索要求受信部403によって、検索要求を受信するのを待って、受信した場合(ステップS607:Yes)は、地点情報検索装置400の抽出部404は、検索要求受信部403によって受信された検索要求に応じた地点情報を、記憶部402に記憶された地点情報の中から抽出する(ステップS608)。
つぎに、地点情報検索装置400の送信部405は、抽出部404によって抽出された地点情報を、検索要求を送信した他のユーザが使用する通信端末350に送信する(ステップS609)。そして、通信端末350において、図5のフローチャートのS505〜S507に示す処理と同様の処理をおこない、一連の処理を終了する(ステップS610)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、映像処理装置200の映像出力中の任意のタイミングにユーザの操作入力を受け付けることによって、操作入力を受け付けたときの映像データに含まれる地点情報を抽出することができる。そして、抽出した地点情報をユーザの通信端末300に送信することによって、ユーザの通信端末300において実行される所定の処理に利用することができる。
また、通信端末300において、受信した地点情報が実行中の所定の処理に利用可能か否かを判断し、この判断結果に基づいて、ユーザに報知することができる。このように、ユーザが簡単な操作入力をおこなうことによって抽出した地点情報を、自動的にユーザの通信端末300に送信し、通信端末300において実行中の処理に利用することができる。このため、ユーザの操作入力によって抽出された地点情報を有効に活用することができる。
さらに、ユーザに対して、抽出した地点情報に関する情報を自動的に表示出力や音声出力によって報知することができる。これにより、ユーザは、忘れていた、または忘れかけていた情報を、意図することなく知ることができる。
また、映像処理装置200によって抽出した地点情報を地点情報検索装置400に格納することができる。そして、地点情報検索装置400を介して、複数のユーザによって地点情報を共有することができ、複数の通信端末において実行中の処理に地点情報を利用することができる。このため、映像処理装置200によって抽出した地点情報をより有効に利用することができる。
以下に、上述した実施の形態にかかる映像処理装置200および通信端末300の実施例1について説明する。この実施例1は、上述した映像処理装置200を、自宅のテレビなどの据え置き型の映像表示装置700に、通信端末300を、車両(四輪車、二輪車を含む)などの移動体や携帯型電話機などの可搬型端末に搭載されるナビゲーション装置800に適用した例である。
(映像表示装置のハードウェア構成)
まず、この発明の実施例1にかかる映像表示装置のハードウェア構成について説明する。図7は、この発明の実施例1にかかる映像表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図7において、映像表示装置700は、CPU701と、ROM702と、RAM703と、磁気ディスクドライブ704と、磁気ディスク705と、光ディスクドライブ706と、光ディスク707と、音声I/F(インターフェース)708と、マイク709と、スピーカ710と、入力デバイス711と、映像I/F712と、ディスプレイ713と、通信I/F(インターフェース)714と、を備えている。各構成部701〜714はバス715によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU701は、映像表示装置700の全体の制御を司る。ROM702は、ブートプログラムや映像処理プログラムなどのプログラムを記録している。なお、映像処理プログラムについての詳細な説明は後述する。
RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ704は、CPU701の制御にしたがって磁気ディスク705に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク705は、磁気ディスクドライブ704の制御で書き込まれたデータを記録する。
具体的には、たとえば、磁気ディスクドライブ704は、バラエティ、ドラマ、映画、アニメ、音楽、スポーツ、ニュース、情報番組などの各種放送番組や、放送番組間のCMを、磁気ディスク705に記録する。磁気ディスク705としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ706は、CPU701の制御にしたがって光ディスク707に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク707は、光ディスクドライブ706の制御にしたがって光ディスク707からデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク707は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。上述した各種放送番組や放送番組間のCMなどは、光ディスク707に記録されていてもよい。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク707のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
また、音声I/F708は、音声入力用のマイク709および音声出力用のスピーカ710に接続される。マイク709に受音された音声は、音声I/F708内でA/D変換される。また、スピーカ710からは音声が出力される。また、入力デバイス711は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
また、映像I/F712は、ディスプレイ713と接続される。映像I/F712は、具体的には、たとえば、ディスプレイ713全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ713を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ713には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像等の各種データが表示される。このディスプレイ713は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
また、通信I/F714は、無線、あるいは通信ケーブルを介してネットワークに接続され、このネットワークとCPU701とのインターフェースとして機能する。具体的には、たとえば、ネットワークに接続されたナビゲーション装置800と、CPU701とのインターフェースとして機能する。ネットワークには、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。
さらに、通信I/F714は、デジタルチューナー、BSチューナーなどを備えている。テレビ局からデジタル放送波として送信されてくる放送番組などのコンテンツを受信することが可能である。
ここで、ROM702に記録されている映像処理プログラムの処理内容について説明する。映像処理プログラムは、通信I/F714のデジタルチューナーを介して受信したデジタル放送波の映像データの中から地点情報を抽出する。具体的には、ユーザが入力デバイス711であるリモコンの特定ボタンを押下することによって、そのときに映像出力中の映像データに付随した地点情報を抽出する。そして、抽出した地点情報を通信I/F714を介して、ナビゲーション装置800に送信する。
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
つぎに、この発明の実施例1にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成について説明する。図8は、この発明の実施例1にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図8において、ナビゲーション装置800は、CPU801と、ROM802と、RAM803と、磁気ディスクドライブ804と、磁気ディスク805と、光ディスクドライブ806と、光ディスク807と、音声I/F(インターフェース)808と、マイク809と、スピーカ810と、入力デバイス811と、映像I/F812と、ディスプレイ813と、通信I/F(インターフェース)814と、GPSレシーバ815と、を備えている。各構成部801〜815はバス816によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU801は、ナビゲーション装置800の全体の制御を司る。ROM802は、ブートプログラム、ルート探索プログラム、ルート誘導プログラム、音声生成プログラム、地点情報報知プログラムなどのプログラムを記録している。
ここで、ルート探索プログラムは、光ディスク807に記録されている地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までの最適なルートを探索する。ここで、最適なルートとは、目的地点までの最短(あるいは最速)ルートや利用者が指定した条件にもっとも合致するルートなどである。ルート探索プログラムを実行することによって探索された誘導ルートは、CPU801を介して音声I/F808や映像I/F812へ出力される。
また、ルート誘導プログラムは、ルート探索プログラムを実行することによって探索された誘導ルート情報、通信I/F814によって取得されたナビゲーション装置800の現在地点情報、光ディスク807から読み出された地図データに基づいて、リアルタイムなルート誘導情報の生成をおこなう。ルート誘導プログラムを実行することによって生成されたルート誘導情報は、CPU801を介して音声I/F808や映像I/F812へ出力される。
また、音声生成プログラムは、パターンに対応したトーンと音声の情報を生成する。すなわち、ルート誘導プログラムを実行することによって生成されたルート誘導情報に基づいて、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成をおこない、CPU801を介して音声I/F808へ出力する。
また、地点情報報知プログラムは、CPU801によって現在実行中の処理に、映像表示装置700または後述する検索サーバ1700から転送された地点情報が利用可能か否かを判断し、この判断結果に基づいて、報知情報の生成をおこなう。地点情報報知プログラムを実行することによって生成された報知情報は、CPU801を介して音声I/F808や映像I/F812へ出力される。
RAM803は、CPU801のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ804は、CPU801の制御にしたがって磁気ディスク805に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク805は、磁気ディスクドライブ804の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク805としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ806は、CPU801の制御にしたがって光ディスク807に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク807は、光ディスクドライブ806の制御にしたがって光ディスク807からデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク807は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク807のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。光ディスク807には、上述した地図データが記録されている。地図データは、ルート探索およびルート誘導に用いられる。
また、音声I/F808は、音声入力用のマイク809および音声出力用のスピーカ810に接続される。マイク809に受音された音声は、音声I/F808内でA/D変換される。また、スピーカ810からは音声が出力される。また、入力デバイス811は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
また、映像I/F812は、ディスプレイ813と接続される。映像I/F812は、具体的には、たとえば、ディスプレイ813全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ813を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ813には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像等の各種データが表示される。このディスプレイ813は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
また、通信I/F814は、無線、あるいは通信ケーブルを介してネットワークに接続され、このネットワークとCPU801とのインターフェースとして機能する。具体的には、たとえば、ネットワークに接続された映像表示装置700および検索サーバ1700と、CPU801とのインターフェースとして機能する。ネットワークには、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網等がある。通信I/F814は、たとえば、FMチューナー、VICS(Vehicle Information and Communication System)/ビーコンレシーバ、無線通信機器、およびその他の通信機器によって構成され、VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。
また、GPSレシーバ815は、GPS(Global Positioning System)や各種センサからの出力値を用いて、移動体の現在位置(ナビゲーション装置800の現在位置)を示す情報を取得する。
なお、図2に示した映像処理装置200のデジタル放送受信部201、受付部202、抽出部203、送信部204は、図7に示した映像表示装置700のROM702、RAM703、磁気ディスク705、光ディスク707などに記録されたプログラムをCPU701が実行し、映像表示装置200における各部を制御することによってその機能を実現する。
また、図3に示した通信端末300の受信部301、実行部302、判断部303、報知部304は、図8に示したナビゲーション装置800のROM802、RAM803、磁気ディスク805、光ディスク807などに記録されたプログラムをCPU801が実行し、ナビゲーション装置における各部を制御することによってその機能を実現する。
上述したように、実施例1によれば、映像表示装置700は、ユーザが操作入力をおこなったときに映像出力中の映像データに付随した地点情報をナビゲーション装置800に送信することができる。このため、ユーザは、映像表示装置700の映像出力中に、任意のタイミングで簡単な操作入力をおこなうだけで、そのとき映像出力されていた映像データに付随する地点情報を取得することができる。
また、ナビゲーション装置800は、映像表示装置700から送信された地点情報を実行中の処理に利用することによって、ユーザに報知することができる。このため、ユーザは、忘れていた、または、忘れかけていた情報を、ユーザが意図することなく知ることができる。
つぎに、上述した実施の形態にかかる映像処理装置200および通信端末300の実施例2について説明する。この実施例2も、上述した実施例1と同様、上述した映像処理装置200を、自宅のテレビなどの据え置きの映像表示装置700に、通信端末300を、車両(四輪車、二輪車を含む)などの移動体や携帯型電話機などの可搬型端末に搭載されるナビゲーション装置800に適用した例である。
この実施例2にかかるナビゲーション装置800は、実施例1で示したハードウェア構成を用いて、映像表示装置700から送信された地点情報がナビゲーション装置800のディスプレイ813に表示可能か否か判断する。なお、実施例2にかかる映像表示装置700およびナビゲーション装置800のハードウェア構成(図7,8参照)は、上述した実施例1と同様であるため、その説明を省略する。
まず、実施例2にかかるナビゲーション装置800が受信する地点情報について説明する。図9は、映像表示装置のリモコンを用いて、ユーザが操作入力をおこなう一例を示す説明図である。図9に示すように、ユーザは、映像表示装置700を用いて自宅で情報番組を視聴している。
このとき、映像表示装置700のディスプレイ713に、ユーザの興味を喚起させるラーメン店の映像データ903が表示されたとする。そして、ユーザがこのラーメン店に関する情報を欲しいと思った場合、ディスプレイ713にラーメン店の映像データ903が表示されている間に映像表示装置700のリモコン901に設けられたきっかけボタン902を押下する。
ユーザがきっかけボタン902を押下した場合、ラーメン店の映像データ903に付随する地点情報1000(図10参照)が映像表示装置700の通信I/F714を介して、ユーザのナビゲーション装置800に送信される。このとき、地点情報1000とともに、きっかけボタン902が押下されたときに映像出力されていたラーメン店の映像データ903が映像表示装置700から、ユーザのナビゲーション装置800に転送されてもよい。
ここで、ユーザがきっかけボタン902を押下した場合に、ナビゲーション装置800に送信される地点情報について説明する。図10は、地点情報の一例を示した説明図である。図10に示すように、地点情報1000には、情報番組が放送された日付、情報番組の番組名、ラーメン店の店舗名、住所、電話番号が含まれている。
なお、自宅の映像表示装置700からナビゲーション装置800に地点情報1000が送信されたときに、ナビゲーション装置800の電源がOFF状態となっているなど、ナビゲーション装置800が地点情報1000を受信できない場合がある。このとき、自宅の映像表示装置700から送信された地点情報1000は、DBサーバなどの情報を格納することができるサーバに一時的に格納される。
そして、ユーザが外出するときなどに、ナビゲーション装置800の電源がON状態となった場合に、自動的に、または、ユーザが入力デバイス711を操作してDBサーバに問い合わせをすることによって、一時的にDBサーバに格納された地点情報1000を受信する。
(ナビゲーション装置の地点情報報知処理手順)
つぎに、実施例2にかかるナビゲーション装置800の地点情報報知処理手順について説明する。図11は、実施例2にかかるナビゲーション装置の地点情報報知処理手順を示すフローチャートである。図11のフローチャートにおいて、まず、CPU801は、映像表示装置700から送信された地点情報1000を受信したか否かを判断する(ステップS1101)。
地点情報1000は、上述したように、ユーザが自宅で情報番組を視聴しているときに、リモコン901のきっかけボタン902を押下したときの映像データに付随した情報である。受信した地点情報1000は、ナビゲーション装置800のROM802、RAM803、磁気ディスク805、あるいは光ディスク807などの記録媒体に記録される。
ステップS1101において、地点情報1000を受信するのを待って、受信した場合(ステップS1101:Yes)には、CPU801は、ディスプレイ813に現在表示中の地図データ上に受信した地点情報1000が表示可能か否かを判断する(ステップS1102)。
通常、ディスプレイ813に表示される地図データは、ナビゲーション装置800が搭載された車両などの移動体の現在位置情報に基づいて、表示位置が特定されている。このとき、特定の縮尺で地図データが表示されている。特定の縮尺は、ユーザの操作によって変更可能であり、ユーザが入力デバイス811を操作することによっておこなう。
たとえば、実際の1/25000の縮尺によって表示されている地図データをユーザの操作により、1/50000の縮尺に変更することができ、より広域なエリアを表示することができる。また、地図データ上に表示されているカーソルを、ユーザが入力デバイス811を操作することによって、任意の方向にスクロールさせることができ、表示位置を変更することができる。
ステップS1102において、ディスプレイ813に表示可能であると判断された場合(ステップS1102:Yes)は、ユーザに報知して(ステップS1103)、一連の処理を終了する。
上述した実施例2によれば、映像表示装置700から送信された地点情報1000がディスプレイ813に表示可能であると判断された場合は、ユーザに報知することができる。
つづいて、上述した実施の形態にかかる映像処理装置200および通信端末300の実施例3について説明する。この実施例3も、上述した実施例1,2と同様、上述した映像処理装置200を、自宅のテレビなどの据え置きの映像表示装置700に、通信端末300を、車両(四輪車、二輪車を含む)などの移動体や携帯型電話機などの可搬型端末に搭載されるナビゲーション装置800に適用した例である。
この実施例3にかかるナビゲーション装置800は、実施例1で示したハードウェア構成を用いて、任意の目的地点までのルートを探索するルート探索プログラムを実行した場合に、その探索されたルート上または、その近傍に地点情報1000によって特定される地点が位置しているか否かを判断する。なお、実施例3にかかる映像表示装置700およびナビゲーション装置800のハードウェア構成(図7,8参照)は、上述した実施例1と同様であるため、その説明を省略する。また、実施例2において説明した箇所と同一箇所については、図示および説明を省略する。以下、同様とする。
(ナビゲーション装置の地点情報報知処理手順)
まず、実施例3にかかるナビゲーション装置800の地点情報報知処理手順について説明する。図12は、実施例3にかかるナビゲーション装置の地点情報報知処理手順を示すフローチャートである。図12のフローチャートにおいて、まず、CPU801は、映像表示装置700から送信された地点情報1000を受信したか否かを判断する(ステップS1201)。
つぎに、CPU801は、ユーザによって任意の目的地点が設定されたか否かを判断する(ステップS1202)。目的地点の設定は、ユーザが入力デバイス711を操作しておこなうことができる。そして、ステップS1202において、目的地点の設定がおこなわれるのを待って、おこなわれた場合(ステップS1202:Yes)は、目的地点までのルートを探索する。ルート探索は、CPU801がルート探索プログラムを実行することによっておこない、目的地点までの最適なルートを探索する(ステップS1203)。
つづいて、CPU801は、探索された目的地点までのルート上またはその近傍に受信した地点情報1000によって特定される地点が位置しているか否かを判断する(ステップS1204)。具体的には、たとえば、探索された目的地点までのルート上から半径500m以内に、地点情報1000によって特定される地点が位置している場合は、ルート上またはその近傍に位置していると判断する。
また、現在地点から目的地点までのルート探索をおこなった場合、目的地点までの走行距離や走行時間、渋滞情報などの交通情報を加味してルート探索がおこなわれ、複数の探索結果が得られる。この場合、CPU801は、複数の探索結果のすべてに対して、ルート上またはその近傍に受信した地点情報1000によって特定される地点が位置しているか否かを判断する。
そして、位置していると判断した場合(ステップS1204:Yes)は、ユーザに報知して(ステップS1205)、一連の処理を終了する。
なお、受信した地点情報によって特定される地点が、探索された目的地点までのルート上またはその近傍に位置していない場合(ステップS1204:No)は、一連の処理を終了する。
上述した実施例3によれば、ユーザが任意の目的地点を設定し、その目的地点までのルートを探索するルート探索プログラムを実行した場合に、その探索されたルート上または、その近傍に地点情報によって特定される地点が位置しているときは、ユーザに報知することができる。
つぎに、上述した実施の形態にかかる映像処理装置200および通信端末300の実施例4について説明する。この実施例4も、上述した実施例1〜3と同様、上述した映像処理装置200を、自宅のテレビなどの据え置きの映像表示装置700に、通信端末300を、車両(四輪車、二輪車を含む)などの移動体や携帯型電話機などの可搬型端末に搭載されるナビゲーション装置800に適用した例である。
この実施例4にかかるナビゲーション装置800は、実施例1で示したハードウェア構成を用いて、ユーザの現在地点またはユーザによって任意に指定した地点と、受信した地点情報1000によって特定される地点までの距離を算出し、この算出結果が所定距離以下であるか否かを判断する。なお、実施例4にかかる映像表示装置700およびナビゲーション装置800のハードウェア構成(図7,8参照)は、上述した実施例1と同様であるため、その説明を省略する。
(ナビゲーション装置の地点情報報知処理手順)
まず、実施例4にかかるナビゲーション装置800の地点情報報知手順について説明する。図13は、実施例4にかかるナビゲーション装置の地点情報報知手順を示すフローチャートである。図13のフローチャートにおいて、まず、CPU801は、地点情報1000を受信したか否かを判断する(ステップS1301)。
つぎに、CPU801は、特定地点が特定されたか否かを判断する(ステップS1302)。特定地点は、ユーザの現在地点であってもよいし、ユーザがディスプレイ813に表示されている地図データ上の任意の地点を指定することによって特定してもよい。
つづいて、特定地点が特定されるのを待って、特定された場合(ステップS1302:Yes)は、特定地点と地点情報1000によって特定される地点との距離を算出する(ステップS1303)。距離算出は、CPU801が距離算出プログラムを実行することによっておこなう。
つぎに、CPU801は、ステップS1303における算出結果が所定距離以下であるか否かを判断する(ステップS1304)。ここで、所定距離とは、あらかじめユーザが任意に設定した距離であり、たとえば、1kmや10kmなどの距離に設定する。また、所定距離は、設定後もユーザが入力デバイス811を操作することによって、任意に変更することができる。
そして、ステップS1303における算出結果が所定距離以下であった場合(ステップS1304:Yes)は、ユーザに報知して(ステップS1305)、一連の処理を終了する。なお、ステップS1303における算出結果が所定距離以下ではなかった場合(ステップS1304:No)は、ステップS1303に戻り、処理を繰り返す。
上述した実施例4によれば、ユーザの現在地点またはユーザによって任意に指定した地点と、受信した地点情報1000によって特定される地点までの距離を算出し、この算出結果が所定距離以下であった場合は、ユーザに報知することができる。
この実施例5にかかるナビゲーション装置800は、実施例1で示したハードウェア構成を用いて、地点情報1000をユーザに報知する。なお、実施例5にかかる映像表示装置700およびナビゲーション装置800のハードウェア構成(図7,8参照)は、上述した実施例1と同様であるため、その説明を省略する。
以下、上述した実施例1〜4において説明した判断結果に基づいて、ユーザに報知するときの報知内容について詳細に説明する。まず、ナビゲーション装置800のディスプレイ813に地図データが表示されているときに、地点情報1000がこの地図データ上に表示可能となった場合について説明する。
具体的には、ナビゲーション装置800が搭載された車両などの移動体の現在位置情報に基づいて、ディスプレイ813に表示された地図データ上に、受信した地点情報1000が表示可能となった場合は、地点情報1000を表示する。または、ディスプレイ813に表示された地図データの縮尺を変更したり、カーソルを移動させることによって表示位置を変更しているときに、受信した地点情報1000が表示可能となった場合は、地点情報1000を表示する。
ここで、図14−1は、地図データが表示されたディスプレイを示す説明図(その1)である。図14−1において、ディスプレイ813には、地図データ1400が表示されている。また、符号1401は、ナビゲーション装置800が搭載された車両の現在地点を示している。地図データ1400は、符号1401で示す車両の現在地点情報に基づいて、表示位置が特定されている。
そして、図14−1に示すように、車両が移動中に地点情報1000によって特定されるラーメン店がディスプレイ813に表示されている地図データ1400上に表示可能となった場合、スピーカ810から所定の効果音を出力するとともに、地点情報1000によって特定されるラーメン店の所在地点にアイコン1402を表示してユーザに報知する。このとき、ディスプレイ813の所定の位置に、詳細表示ボタン1403をさらに表示する。所定の効果音は、たとえば、「ピンポーン」という擬音であってもよいし、「新しい情報が表示されました。」などの案内音声であってもよい。
そして、ユーザは、スピーカ810から出力された効果音を聞く、または、ディスプレイ813に表示されたアイコン1402を視認することによって、現在地点の近傍に何らかの情報が表示されていることに気づくことができる。また、その情報に関する詳細な説明が知りたい場合は、地点情報1000を詳細表示することができる。たとえば、ユーザがディスプレイ813に表示されている詳細表示ボタン1403に触れることによって、ディスプレイ813に地点情報1000が詳細表示される。
図14−2は、地図データが表示されたディスプレイを示す説明図(その2)である。ユーザがディスプレイ813に表示されている詳細表示ボタン1403に触れた場合、地点情報1000が詳細表示される。図14−2において、ディスプレイ813の片側半分には、地図データ1400が表示されており、もう一方の片側半分には、地点情報1000が詳細表示されている。
詳細表示されている地点情報1000には、上述したように、情報番組が放送された日付、番組名、店舗名、住所、電話番号などが含まれている。これにより、ユーザは、現在地点近傍に地点情報1000によって特定されるラーメン店が位置していることを知ることができる。さらに、ユーザは、この詳細表示された地点情報1000の内容を確認することによって、忘れていた、または、忘れかけていた地点情報1000によって特定されるラーメン店の情報を思い出すことができる。
また、詳細表示された地点情報1000には、イメージアイコン1404がさらに表示されており、たとえば、ユーザがこのイメージアイコン1404に触れることによって、映像データ903をディスプレイ813に表示させることができる。映像データ903は、ユーザがきかっけボタン902を押下したときに、映像表示装置700のディスプレイ713に映像出力されていたものである(図9参照)。
図14−3は、地図データが表示されたディスプレイを示す説明図(その3)である。ユーザがディスプレイ813に表示されているイメージアイコン1404に触れた場合、映像データ903が表示される。図14−3において、ディスプレイ813の片側半分には、地図データ1400が表示されており、もう一方の方側半分には、映像データ903が表示されている。ユーザは、この映像データ903の内容を確認することによって、忘れていた、または、忘れかけていた地点情報1000によって特定されるラーメン店の情報をより鮮明に思い出すことができる。
なお、ディスプレイ813に表示される地点情報が複数ある場合に、詳細表示ボタン1403を操作したときは、地点情報がリスト化されて表示される構成としてもよい。具体的には、たとえば、店舗名のみがリスト化されて表示される構成としてもよい。そして、そのリスト化された店舗名の中から、ユーザが詳細表示させたい店舗名を選択することによって、その店舗の情報がディスプレイ813に詳細表示される。
また、アイコン1402によって表示されているラーメン店の所在地点を目的地点として設定することもできる。この場合、CPU801は、ルート探索プログラムを実行し、現在地点からアイコン1402によって表示されているラーメン店の所在地点までの最適なルートを探索する。
そして、探索されたルートなどに基づいて、CPU801は、ルート誘導プログラムを実行し、リアルタイムなルート誘導情報を生成する。そして、生成されたルート誘導情報は、CPU801を介して音声I/F808や映像I/F814へ出力される。なお、目的地点の設定は、リスト化された複数の地点情報の中から選択することによっておこなってもよい。
つぎに、ナビゲーション装置800において、ルート探索をおこなったときの探索結果のルート上またはその近傍に地点情報が表示可能となった場合について説明する。図15は、地図データ上に探索結果が表示されたディスプレイを示す説明図である。図15に示すように、ディスプレイ813には、地図データ1500が表示されており、この地図データ1500上には、現在地点1501から目的地点1502までのルート1503〜1505が表示されている。
そして、これらのルート1503〜1505のルート上またはその近傍に、地点情報1000によって特定されるラーメン店が位置している場合は、スピーカ810から所定の効果音を出力させるとともに、地点情報1000によって特定されるラーメン店が位置している地点にアイコン1506を表示してユーザに報知する。所定の効果音は、たとえば、「ピンポーン」という擬音であってもよいし、「探索されたルート近傍に新しい情報が表示されました。」などの案内音声であってもよい。
なお、ルート1503〜1505のルート上またはその近傍に、地点情報によって特定される地点が複数個、位置している場合は、すべての地点にアイコン1506を表示して、ユーザに報知することとしてもよいし、探索されたルート上からもっとも近いものから順に、所定の個数、たとえば、3つの地点にアイコン1506を表示することとしてもよい。
また、ユーザがディスプレイ813に表示されている詳細表示ボタン1507に触れることによって、ディスプレイ813に地点情報1000を詳細表示することができる。地点情報1000を詳細表示するときの説明は、図14−2,14−3と同様のため説明を省略する。
このように、ユーザがナビゲーション装置800を用いて、目的地点1502までのルート探索をおこなったときに、探索されたルート上またはその近傍に地点情報1000によって特定される地点が位置している場合は、地図データ1500上にアイコン1506を表示してユーザに報知することができる。
また、詳細表示された地点情報1000の内容をユーザが確認することによって、忘れていた、または、忘れかけていた地点情報1000によって特定される地点の情報を思い出すことができる。さらに、ユーザが実際に操作入力をおこなったときの映像データ903を確認することによって、忘れていた、または、忘れかけていた地点情報1000によって特定される地点の情報をより鮮明に思い出すことができる。
また、ユーザが目的地点1502までのルート上またはその近傍に地点情報1000によって特定される地点が位置していることを事前に知ることができる。このため、地点情報1000を目的地点1502に到着するまでの間に立ち寄る、寄り道地点として参考にすることができ、寄り道計画を立てる場合などに役立てることができる。
つづいて、特定地点と地点情報によって特定される地点との距離算出をおこなったときの算出結果が所定距離以下となった場合について説明する。たとえば、ユーザがナビゲーション装置800を搭載した携帯型電話機を携帯して移動中に、現在地点と地点情報によって特定される地点との距離が所定距離以下となった場合、携帯型電話機本体を振動させることによって、ユーザに報知する。
図16は、電話機本体を振動させてユーザに報知するときの概要を示す説明図である。図16に示すように、ユーザが携帯型電話機1600を携帯して移動中に、現在地点と地点情報によって特定される地点との距離が所定距離以下、たとえば、500m以下となった場合、携帯型電話機1600本体を振動させて、ユーザに報知する。
ユーザが携帯型電話機1600本体が振動していることに気がついた場合、ユーザは、携帯型電話機1600のディスプレイ813に表示された内容を視認する。このとき、ディスプレイ813には、地点情報1000が詳細表示されている。これにより、ユーザは、現在地点近傍に地点情報1000によって特定されるラーメン店が位置していることを知ることができる。さらに、ユーザは、この詳細表示された地点情報1000の内容を確認することによって、忘れていた、または、忘れかけていた地点情報1000によって特定されるラーメン店の情報を思い出すことができる。
また、詳細表示された地点情報1000には、イメージアイコン1404がさらに表示されており、たとえば、ユーザが携帯型電話機1600の操作ボタンを操作してイメージアイコン1404を選択することによって、映像データ903をディスプレイ813に表示させることができる。
映像データ903は、ユーザがきかっけボタン902を押下したときに、映像表示装置700のディスプレイ713に映像出力されていたものである(図9参照)。そして、ユーザは、この映像データ903の内容を確認することによって、忘れていた、または、忘れかけていた地点情報1000によって特定されるラーメン店の情報をより鮮明に思い出すことができる。
なお、ユーザがディスプレイ813に表示された地点情報1000によって特定されるラーメン店まで行こうとした場合は、詳細表示された地点情報1000の住所や電話番号を頼りに行くことができる。また、携帯型電話機1600のディスプレイ813に地図データが表示可能であれば、ラーメン店の所在地点を地図データ上に表示してもよい。
上述した実施例5によれば、ナビゲーション装置800が実行中の処理に応じて、ユーザが意図することなく、自動的に地点情報1000をユーザに報知することができる。さらに、ユーザは、報知された地点情報1000の内容を確認することによって、忘れていた、または、忘れかけていた地点情報1000によって特定される地点の情報を思い出すことができる。また、ユーザが実際に操作入力をおこなったときの映像データ903を確認することによって、忘れていた、または、忘れかけていた地点情報1000によって特定される地点の情報をより鮮明に思い出すことができる。
また、地点情報1000に店舗や施設などの営業時間が付加されている場合は、この営業時間を加味して、ユーザに報知するようにしてもよい。これにより、たとえば、ラーメン店の情報が報知されたときに、実際にユーザがそのラーメン店に行ったにもかかわらず、営業時間外であったため、結局、食べたいと思っていたラーメンを食べることができないなどの問題を解消することができ、より有効に地点情報1000を活用することができる。
以下に、上述した実施の形態にかかる映像処理装置200および地点情報検索装置400の実施例6について説明する。この実施例6は、上述した映像処理装置200を、自宅のテレビなどの据え置き型の映像表示装置700に、地点情報検索装置400を、インターネットなどの通信ネットワークを通じて、情報の送受信をおこなう検索サーバ1700に適用した例である。
この実施例6にかかる検索サーバ1700は、映像表示装置700から送信された地点情報を記録し、検索サーバ1700にアクセス可能な通信端末からの検索要求に応じた地点情報を、記録した地点情報の中から検索する。なお、映像表示装置700のハードウェア構成(図7参照)は、上述した実施例1と同様であるため、その説明を省略する。
(検索サーバのハードウェア構成)
まず、この発明の実施例6にかかる検索サーバ1700のハードウェア構成について説明する。図17は、この発明の実施例6にかかる検索サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。図17において、検索サーバ1700は、CPU1701と、ROM1702と、RAM1703と、磁気ディスクドライブ1704と、磁気ディスク1705と、光ディスクドライブ1706と、光ディスク1707と、通信I/F1708と、を備えている。また、各構成部1701〜1708は、バス1709によってそれぞれ接続されている。
CPU1701は、検索サーバ1700全体の制御を司る。ROM1702は、ブートプログラムや地点情報検索プログラムなどのプログラムを記録している。なお、地点情報検索プログラムについての詳細な説明は後述する。RAM1703は、CPU1701のワークエリアとして使用される。すなわち、CPU1701は、RAM1703をワークエリアとして使用しながら、ROM1702に記録された各種プログラムを実行することによって、検索サーバ1700全体の制御を司る。
また、磁気ディスクドライブ1704は、CPU1701の制御にしたがって磁気ディスク1705に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク1705は、磁気ディスクドライブ1704の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク1705としては、たとえば、HD(ハードディスク)を用いることができる。
磁気ディスク1705には、上述した実施の形態において説明した地点情報が記録されている。ここで、地点情報とは、映像表示装置700から転送された情報であり、デジタル放送波の映像データに付随した情報である。映像表示装置700の映像出力中に、ユーザがリモコンなどを用いて操作入力をおこなったときの映像データに付随した地点情報である。また、ユーザが操作入力をおこなったときに映像出力中の映像データと、その映像データに付随した地点情報と、を関連づけて磁気ディスク1705に記録することができる。
磁気ディスク1705には、地点情報を種々のカテゴリーごとにリスト化して編集可能な状態で記録されていてもよい。すなわち、同じ属性をあらわす地点情報を、同じカテゴリーにリスト化させて記録することができる。たとえば、飲食店に関する地点情報ごとにリスト化したり、遊園地に関する地点情報ごとにリスト化したりすることができる。
また、光ディスクドライブ1706は、CPU1701の制御にしたがって光ディスク1707に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク1707は、光ディスクドライブ1706の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク1707は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク1707のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
また、通信I/F1708は、無線、あるいは通信ケーブルを介してネットワークに接続され、このネットワークとCPU801とのインターフェースとして機能する。具体的には、たとえば、ネットワークに接続された映像表示装置700、ナビゲーション装置800およびナビゲーション装置800と同様の機能を有した他のナビゲーション装置と、CPU1701とのインターフェースとして機能する。ネットワークには、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。
なお、図4に示した地点情報検索装置400の地点情報受信部401、記憶部402、検索要求受信部403、抽出部404、送信部405は、図17に示した検索サーバ1700のROM1702、RAM1703、磁気ディスク1705、光ディスク1707などに記録されたプログラムをCPU1701が実行し、検索サーバ1700における各部を制御することによってその機能を実現する。
ここで、ROM1702に記録されている地点情報検索プログラムの具体的な処理内容について説明する。地点情報検索プログラムは、通信I/F1708を介して受信する検索サーバ1700にアクセス可能な通信端末からの検索要求に応じた地点情報を検索する。検索サーバ1700にアクセスする通信端末は、たとえばナビゲーション装置800であったり、ナビゲーション装置800と同様の機能を有した他のナビゲーション装置などである。
具体的には、たとえば、ナビゲーション装置800以外の他のナビゲーション装置を使用するユーザが、検索サーバ1700にラーメン店に関する地点情報の検索要求を送信する。このとき、検索サーバ1700の磁気ディスク1705には、ナビゲーション装置800を使用するユーザが、映像表示装置700を操作することによって取得した地点情報が記録されている。
そして、検索サーバ1700は、磁気ディスク1705に記録された地点情報の中から、ラーメン店に関する地点情報を検索する。磁気ディスク1705に記録された地点情報の中からラーメン店に関する地点情報を検索することができた場合は、検索した地点情報を通信I/F1708を介して、検索要求を送信してきた通信端末に送信する。
また、通信端末から検索サーバ1700にアクセスしたときに、検索サーバ1700の磁気ディスク1705に記録されている地点情報を通信端末のディスプレイに表示させて、閲覧できるようにしてもよい。さらに、記録されている地点情報を任意に編集できるようにしてもよい。具体的には、たとえば、同じ属性をあらわす地点情報を、同じカテゴリーにリスト化させて分類して記録させたり、記録されている地点情報にさらに別の情報を書き込んだりすることができる。
上述したように、実施例6によれば、検索サーバ1700は、映像表示装置700から送信された地点情報を記録することができる。そして、検索サーバ1700にアクセス可能な通信端末を使用するユーザからの検索要求を受け付けることができ、この検索要求に応じた地点情報を、検索要求を送信してきたユーザが使用する通信端末に転送することができる。
また、検索サーバ1700にアクセス可能な通信端末を使用するユーザは、映像表示装置700において、操作入力をおこなったユーザとは異なる、他のユーザであってもよい。このため、検索サーバ1700に記録されている地点情報を複数のユーザによって共有することができ、記録されている地点情報をより有効に利用することができる。
なお、検索サーバ1700から地点情報を受信した通信端末は、実施例1〜5で説明した処理と同様の処理をおこない、同様の効果を得る。
以上説明したように、上述した実施例1〜6によれば、放送番組などの映像出力中の任意のタイミングで、ユーザが簡単な操作入力をおこなうことによって、操作入力をおこなったときに映像出力中の映像データに付随した地点情報を取得することができる。
このため、たとえば、ユーザが放送番組を視聴中に、行ってみたい、食べてみたいなど興味を示した映像が流れた場合、番組を録画したり、番組の情報をメモに書き留めたりする面倒な作業をおこなうことなく、簡単な操作入力により、その映像内容によって特定される店舗やビルディングなどの地点情報を取得することができる。
また、このときユーザがおこなう操作入力は、リモコンの操作ボタンを押下するなどの簡単な操作であるため、直感的、瞬間的におこなうことができ、興味を示した映像の情報を、漏らすことなく取得することができる。
また、ユーザが放送番組を視聴中に取得した情報は、ユーザが意図することなく自動的に、ユーザが使用するナビゲーション装置や携帯型電話機などの通信端末に送信される。そして、送信された地点情報は、通信端末において、地図データ表示処理やルート探索処理などの所定の処理に利用することができる。さらに、通信端末の実行中の処理に地点情報が利用可能となった場合、表示画面上に地点情報を表示したり、地点情報に関するアナウンスを音声出力することによって、自動的にユーザにその地点情報を報知することができる。
そして、ユーザは、報知された地点情報を確認することによって、たとえば、ユーザの現在地点近傍に、以前に興味を示した店舗やビルディングなどが位置していることを知ることができる。さらに、詳細表示された地点情報や、ユーザが操作入力をおこなったときの店舗やビルディングなどの映像を確認することによって、より鮮明に地点情報を取得したときの状況を思い出すことができる。
また、このとき報知される地点情報は、以前に、ユーザが何らかの興味を示したことによって取得した情報であるため、ユーザに対して、情報内容に説得力がある。このため、実際に報知された店舗などに行ってみようという気持ちを喚起させる可能性が高く、ユーザにとって有効な情報であるといえる。さらに、取得した地点情報を参考にして寄り道をするなど、ユーザが立てる行き先計画にも有効に役立てることができる。
このように、ユーザが放送番組などを視聴中に取得した地点情報は、ユーザが意図することなくユーザが使用する通信端末に送信され、維持することがでる。そして、ユーザが地点情報を必要とする状況に遭遇した場合に、その地点情報を自動的にユーザに報知されるため、取得した地点情報を有効かつ実用的に利用することができる。
このため、ユーザは、忘れていた、または、忘れかけていた情報を、その情報を利用することができる状況に遭遇したときに、自動的に知ることができ、以前に興味を示したスポットに行く機会を逃すことがない。
また、取得した地点情報を、インターネットなどの通信ネットワークを通じて、情報の送受信をおこなう検索サーバに格納することができる。さらに、格納された地点情報は、この検索サーバにアクセス可能な複数のユーザによって、自由に閲覧、編集可能とすることができる。このように、取得した地点情報を複数のユーザが共有することができ、地点情報をより有効に利用することができる。
なお、店舗のホームページやCMなどの地点情報には、たとえば、商品30%OFFクーポンなどを付加情報として含めることもできる。ユーザは、店舗に行ったときに、この付加情報を店員に見せることによって商品を30%OFFで購入することができる。このように、地点情報に種々のサービス情報などを含めることによって、ユーザの購買意欲の向上を図ることができ、広告手段として地点情報を有効に利用することができる。
なお、本実施の形態で説明した映像処理方法、地点情報報知方法および地点情報検索方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
この発明は、映像処理装置、通信端末、地点情報検索装置、映像処理方法、地点情報報知方法、地点情報検索方法、映像処理プログラム、地点情報報知プログラム、地点情報検索プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述した映像処理装置、通信端末、地点情報検索装置、映像処理方法、地点情報報知方法、地点情報検索方法、映像処理プログラム、地点情報報知プログラム、地点情報検索プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体には限られない。
従来、ユーザが所望するキーワードを優先順位メモリに登録しておき、受信したデジタル放送中から上記キーワードが含まれている電子データを取得し、取得した電子データ中に含まれている位置情報から別システムで利用可能な形態の第2の位置情報を求めて、これを電子データとともに受信データメモリに記憶することにより、ユーザが取得希望の電子データに関連する任意のキーワードを入力しておくだけで、そのような電子データをデジタル放送中から自動的に入手することができるようにするとともに、第2の位置情報とともに受信データメモリに記憶された情報データを別システムで有効に活用することができるようにする装置が提供されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
しかしながら、上述した特許文献1による従来技術では、事前に登録したキーワードに合致する情報しか取得することができないため、視聴中に、たとえば、観光地や行楽地などユーザの興味を示すスポットが放送されたとき、登録されたキーワードに合致していなければ、そのスポットに関する情報を取得することができない。
また、視聴中に、ユーザが興味を示したスポットに合致するキーワードをあらたに登録することによって、このスポットに関する情報を取得することができるが、入力操作が面倒である。
さらに、ユーザがキーワードの登録をおこなっているときや、瞬時に登録するキーワードが思いつかないときにも、放送は継続しておこなわれているため、スポットの放送が終了してしまい、そのスポットに関する情報を取得することができない場合がある。また、合致するキーワードが存在しない場合も、そのスポットに関する情報を取得することができない。
このように、ユーザが興味を示したスポットに関する情報を取得することができなかった場合は、結果的に、ユーザは、このスポットに行く機会を逸してしまうという問題が一例として挙げられる。
また、ユーザが興味を示したスポットの放送を録画する場合には、録画操作をおこなっている間も、この放送は継続して放送されているため、スポットの放送が終了してしまったり、途中からの録画となってしまうなど、すべて録画することができず、情報が欠落してしまう場合がある。
また、このスポットに関する情報をユーザがメモに書き留めるとしても、放送中の情報をすべて書き留めることは困難であり、情報が欠落してしまう場合がある。
さらに、ユーザがこのスポットに関する情報を記憶するとしても、すべての情報を記憶しておくことは困難であり、上記同様に情報が欠落してしまう場合がある。
また、欠落した部分の情報を補うためには、ユーザが自らそのスポットに関する情報を調べる必要があり、多くの手間と時間がかかってしまう。このため、興味を示したスポットに関する情報を調べている間に、このスポットに関する興味を失ってしまうことがあり、依然として、ユーザは、興味を示したスポットに行く機会を逸することとなるという問題が一例として挙げられる。
また、たとえば、ユーザが放送中に興味を示したスポットに関する情報をすべて書き留めることができたとしても、実際にそのスポットに行くためのルートをユーザ自身が調べたり、行く日時を決めるなどの計画を立てる労力がかかる。このため、このスポットに関するユーザの興味を失ってしまうことがあり、上記同様、このスポットに行く機会を逸してしまうという問題が一例として挙げられる。
また、たとえば、メモに書き留めたスポットの所在地などの情報を、ユーザが操作入力することによって、ナビゲーション装置の地図データ上にプロットすることもできるが、ユーザにとって操作入力が面倒であり、実用的ではないという問題が一例として挙げられる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる映像処理装置は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データの表示手段での映像表示中に、ユーザの操作入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって操作入力が受け付けられたときに前記表示手段に表示されている映像の映像データから、当該映像データに含まれている地物に関して抽出された地点情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された地物に関する地点情報を、前記ユーザの通信端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる映像処理装置は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データの映像出力中に、ユーザの操作入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって操作入力が受け付けられたときの映像データから、当該映像データに含まれている地物に関する地点情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された地物に関する地点情報を、前記ユーザ以外の他のユーザの通信端末から前記地物に関する検索要求を受け付ける検索サーバに送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる通信端末は、一連の映像データを表示手段で映像表示する映像処理装置から、当該映像処理装置の前記表示手段での映像表示中にユーザの操作入力が受け付けられたときに前記表示手段に表示されている映像の映像データから、当該映像データに含まれている地物(以下「指定地物」という)に関して抽出された地点情報を受信する受信手段と、所定の処理を実行する実行手段と、前記実行手段による現在実行中の処理の内容に基づいて、前記受信手段によって受信された指定地物に関する地点情報が、前記処理に利用可能か否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって判断された判断結果に基づいて、前記ユーザに報知する報知手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項19の発明にかかる地点情報検索装置は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データを映像出力する映像処理装置から、当該映像処理装置の映像出力中にユーザの操作入力が受け付けられたときの映像データに含まれる地物(以下「指定地物」という)に関する地点情報を受信する地点情報受信手段と、前記地点情報受信手段によって受信された地点情報を記憶する記憶手段と、前記ユーザ以外の他のユーザの通信端末から前記地物に関する検索要求を受信する検索要求受信手段と、前記検索要求受信手段によって受信された検索要求に応じた地点情報を、前記記憶手段に記憶された地点情報の中から抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された地点情報を、前記検索要求を送信した前記他のユーザの通信端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項21の発明にかかる映像処理方法は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データの表示手段での映像表示中に、ユーザの操作入力を受け付ける受付工程と、前記受付工程によって操作入力が受け付けられたときに前記表示手段に表示されている映像の映像データから、当該映像データに含まれている地物に関する地点情報を抽出する抽出工程と、前記抽出工程によって抽出された地物に関する地点情報を、前記ユーザの通信端末に送信する送信工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項22の発明にかかる地点情報報知方法は、一連の映像データを表示手段で映像表示する映像処理装置から、当該映像処理装置の前記表示手段での映像表示中にユーザの操作入力が受け付けられたときに前記表示手段に表示されている映像の映像データから、当該映像データに含まれている地物(以下「指定地物」という)に関して抽出された地点情報を受信する受信工程と、端末本体による現在実行中の処理の内容に基づいて、前記受信工程によって受信された指定地物に関する地点情報が、前記処理に利用可能か否かを判断する判断工程と、前記判断工程によって判断された判断結果に基づいて、前記ユーザに報知する報知工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項23の発明にかかる地点情報検索方法は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データを映像出力する映像処理装置から、当該映像処理装置の映像出力中にユーザの操作入力が受け付けられたときの映像データに含まれる地物(以下「指定地物」という)に関する地点情報を受信する地点情報受信工程と、前記地点情報受信工程によって受信された地点情報を記憶する記憶工程と、前記ユーザ以外の他のユーザの通信端末から前記地物に関する検索要求を受信する検索要求受信工程と、前記検索要求受信工程によって受信された検索要求に応じた地点情報を、前記記憶工程によって記憶された地点情報の中から抽出する抽出工程と、前記抽出工程によって抽出された地点情報を、前記検索要求を送信した前記他のユーザの通信端末に送信する送信工程と、を備えることを特徴とする。
また、請求項24の発明にかかる映像処理プログラムは、請求項21に記載の映像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項25の発明にかかる地点情報報知プログラムは、請求項22に記載の地点情報報知方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項26の発明にかかる地点情報検索プログラムは、請求項23に記載の地点情報検索方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項27の発明にかかるコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項24〜26のいずれか一つに記載のプログラムを記録したことを特徴とする。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる映像処理装置、通信端末、地点情報検索装置、映像処理方法、地点情報報知方法、地点情報検索方法、映像処理プログラム、地点情報報知プログラム、地点情報検索プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(地点情報報知システムのシステム構成)
まず、この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム構成を示す説明図である。図1において、地点情報報知システム100は、映像処理装置200と、DBサーバ250と、通信端末300と、通信端末350と、地点情報検索装置400と、によって構成されている。
映像処理装置200は、デジタル放送波を受信して映像出力する。デジタル放送波は、地上の電波塔から送信するテレビ放送などの地上波をデジタル化したものである。デジタル放送波は、たとえば、地上デジタル放送、衛星デジタル放送、ケーブルテレビ放送などによって送信される。
また、デジタル放送波には、放送内容を特定する映像データおよび当該映像データに付随した地点情報が含まれている。ここで、地点情報とは、映像内容によって特定される地物の緯度・経度や所在、名称をあらわす情報である。また、地物とは、地上に存在する天然または人工の物体のことであり、平地、河川、湖沼、山、森林などの地形や、道路、鉄道など地表に敷設された交通網や、住居、店舗、ビルディング、工場などの施設が挙げられる。
したがって、たとえば、映像内容によって特定される地物が湖沼である場合には、当該湖沼の所在地または名称となる。また、道路の場合には、当該道路の名称(たとえば、国道○号線など)となる。また、店舗の場合には、当該店舗の住所や電話番号、名称となる。
そして、映像出力中の任意のタイミングでユーザが操作入力をおこなうことによって、映像処理装置200は、その操作入力に伴う入力情報を受け付けて、そのときに映像出力されている映像データに付随した地点情報を通信端末300または地点情報検索装置400に転送する。
地点情報が通信端末300に直接転送された場合は、地点情報は、地図データ表示処理や距離算出処理などの所定の処理に利用される。そして、通信端末300において、転送された地点情報がこれらの処理に利用可能であれば、ユーザに当該地点情報を表示出力や音声出力などによって報知する。
また、通信端末300は、映像処理装置200から転送される地点情報を受信できない状況となっている場合がある。たとえば、通信端末300の電源がOFF状態となっている場合が挙げられる。このとき、映像処理装置200から転送された地点情報は、一時的にDB(データベース)サーバ250に格納される。そして、通信端末300の電源がON状態となったときに自動的に、または、ユーザの操作によって、DBサーバ250から地点情報を受信する。
具体的には、たとえば、自宅でユーザが映像処理装置200を用いて情報番組を視聴しているときに、評判のラーメン店Aを紹介している映像データが表示されたとする。このとき、ユーザが映像処理装置200のリモコンの特定ボタンを押下するなどの操作入力をおこなった場合、ラーメン店Aを紹介している映像データに付随した地点情報がユーザが使用するカーナビゲーション装置などの通信端末300に転送される。転送される地点情報は、ラーメン店Aの住所、電話番号、店舗名など、そのラーメン店Aの地点を特定するための情報である。
なお、ユーザが自宅にいる場合、カーナビゲーション装置などの通信端末300の電源は、OFF状態となっているなど、映像処理装置200から転送された地点情報を受信できない場合がある。このとき、映像処理装置200から転送された地点情報は、DBサーバ250に一時的に格納される。そして、ユーザが外出するときなどに、車に搭載された通信端末300の電源をON状態にした場合、DBサーバ250から地点情報を自動的に受信する。
また、後日、ユーザが通信端末300を搭載した車に乗車して外出中に、偶然、先日の情報番組で紹介されていたラーメン店Aの近傍を通りかかった場合、通信端末300は、そのラーメン店Aの地点情報を表示画面上に表示する、または、音声出力することによってユーザに報知する。これにより、ユーザは、忘れていた、または忘れかけていた情報を、意図することなく知ることができる。
このように、映像処理装置200は、映像出力中の任意のタイミングでユーザが操作入力をおこなったときの映像データに付随した地点情報を、ユーザの通信端末300に転送することができる。また、通信端末300に転送された地点情報が実行中の処理に利用可能であれば、地点情報をユーザに自動的に報知することができる。これにより、ユーザは、忘れていた、または忘れかけていた情報を、意図することなく、知ることができ、ユーザによって取得した地点情報を有効に利用することができる。
つぎに、地点情報が地点情報検索装置400に転送された場合は、地点情報は、地点情報検索装置400に格納される。そして、他のユーザが使用する通信端末350からの検索要求を受け付け、当該検索要求に応じた地点情報を、格納されている地点情報から検索する。このとき、通信端末300からの検索要求を満たす地点情報を検索した場合は、その地点情報を通信端末350に転送する。
そして、地点情報検索装置400から通信端末350に転送された地点情報は、映像処理装置200から、通信端末300に直接転送された場合と同様に、地図データ表示処理や距離算出処理などの処理に利用される。そして、これらの処理に利用可能であれば、通信端末350は、他のユーザに地点情報を報知する。
具体的には、たとえば、通信端末300を使用するユーザが映像処理装置200の操作入力をおこなうことによってラーメン店Aの地点情報が地点情報検索装置400に格納されているとする。このとき、通信端末350を使用する他のユーザが地点情報検索装置400に飲食店に関する検索要求を送信した場合、飲食店に関するラーメン店Aの地点情報が検索され、通信端末350に送信される。
そして、他のユーザが通信端末350を搭載した車に乗車して外出中に、このラーメン店Aの近傍を通りかかった場合、通信端末350は、そのラーメン店Aの地点情報を表示画面上に表示したり、音声出力したりして他のユーザに報知する。これにより、通信端末350を使用する他のユーザは、通信端末300を使用するユーザが取得したラーメン店Aの情報を知ることができる。
なお、通信端末300から地点情報検索装置400に転送された地点情報は、種々のカテゴリーごとにリスト化されて編集可能な状態で格納することもできる。この場合、通信端末350を使用する他のユーザは、地点情報検索装置400にアクセスすることによって、リスト化された地点情報を閲覧することができ、このリストの中から所望の地点情報を選択して、地点情報を取得することができる。
具体的には、たとえば、ラーメン店Aの地点情報が飲食店のカテゴリーにリスト化されている場合、他のユーザは、この飲食店のカテゴリーからラーメン店Aを選択することによって、ラーメン店Aの地点情報を取得することができる。
このように、地点情報検索装置400にアクセス可能な通信端末350を使用するユーザであれば、地点情報検索装置400に格納された地点情報を取得することができる。また、このように、通信端末300を使用するユーザによって地点情報検索装置400に格納された地点情報を、地点情報検索装置400にアクセス可能な通信端末を使用する複数のユーザによって共有することができ、より有効に地点情報を利用することができる。
つぎに、地点情報報知システム100を構成する映像処理装置200、通信端末300および地点情報検索装置400について具体的に説明する。
(映像処理装置の機能的構成)
はじめに、この発明の実施の形態にかかる映像処理装置200の機能的構成について説明する。図2は、この発明の実施の形態にかかる映像処理装置の機能的構成を示すブロック図である。図2において、映像処理装置200は、デジタル放送受信部201と、受付部202と、抽出部203と、送信部204と、を備える。
デジタル放送受信部201は、上述したデジタル放送波を受信する。デジタル放送受信部201は、デジタル放送波を復調して映像データおよび地点情報を取り出す。取り出された映像データおよび地点情報は、映像処理装置200内のバッファに保持されて映像出力してもよく、ハードディスクに格納してもよい。
受付部202は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データの映像出力中に、ユーザの操作入力を受け付ける。ここで、一連の映像データは、デジタル放送波として送信されてくるコンテンツのデータストリームである。コンテンツには、バラエティ、ドラマ、映画、アニメ、音楽、スポーツ、ニュース、情報番組などの各種放送番組や、放送番組間のCMも含まれる。
また、一連の映像データは、映像フレーム、映像ショット、映像シーン、映像クリップなど所定の映像単位で構造化されており、地点情報は、映像単位ごとに付随されている。たとえば、あるラーメン店を放映する映像ショット列の各映像ショットには、当該ラーメン店の地点情報が付随している。
一連の映像データは、ディスプレイに映像出力される。一連の映像データは、一連の映像データに関するコンテンツの放送中にディスプレイに映し出すことによって映像出力することとしてもよく、また、映像処理装置200に録画したコンテンツまたはメディアに記録されたコンテンツの再生中にディスプレイに映し出すことによって映像出力することとしてもよい。
ここで、ユーザは、映像処理装置200および通信端末300の利用者であり、一連の映像データの映像出力中に操作入力をおこなう。ユーザの操作入力は、一連の映像データの映像出力中に、映像処理装置200の操作パネルを直接、または映像処理装置200のリモコンによりおこなう。たとえば、操作パネルまたはリモコンの特定のボタンを押下することにより操作入力をおこなう。
抽出部203は、受付部202によって操作入力が受け付けられたときの映像データから、当該映像データに含まれている地物に関する地点情報を抽出する。操作入力が受け付けられたときの映像データとは、映像処理装置200の映像出力中の任意のタイミングでユーザが操作入力をおこなったときの映像データである。たとえば、操作入力をおこなったタイミングで映像出力されている映像データが、あるラーメン店Aを特定する映像内容であった場合、この映像データに付随しているラーメン店Aの地点情報を抽出する。
送信部204は、抽出部203によって抽出された地物に関する地点情報を、ユーザの通信端末300に送信する。なお、通信端末300が送信部204から送信される地点情報を受信できない状況の場合は、送信された地点情報は、DBサーバ250に格納される。そして、通信端末300が受信可能な状況になったときに、自動的に、または、ユーザの操作によってDBサーバ250から地点情報を受信する。
また、送信部204は、さらに、受付部202によって操作入力が受け付けられたときの映像データを、ユーザの通信端末300に送信する構成としてもよい。ここで、ユーザの通信端末300は、カーナビゲーション装置や携帯電話機などの移動体通信端末や、モバイルコンピュータなどの移動体情報端末であってもよく、また、デスクトップ型のパーソナルコンピュータなどの据え置き型のコンピュータ装置であってもよい。
さらに、送信部204は、抽出部203によって抽出された地物に関する地点情報を、ユーザの通信端末300から地物に関する検索要求を受け付ける地点情報検索装置400に送信する構成としてもよい。地物に関する検索要求は、ユーザが操作入力をおこなったときの映像データに含まれる地物に関する検索要求である。また、送信部204は、さらに、受付部202によって操作入力が受け付けられたときの映像データを、地点情報検索装置400に送信する構成としてもよい。
これにより、たとえば、映像処理装置200および通信端末300を使用するユーザの入力操作によって、地点情報検索装置400に送信されたラーメン店Aの地点情報を、通信端末350を使用する他のユーザが利用することもできる。
(通信端末の機能的構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる通信端末300の機能的構成について説明する。図3は、この発明の実施の形態にかかる通信端末の機能的構成を示すブロック図である。図3において、通信端末300は、受信部301と、実行部302と、判断部303と、報知部304と、を備える。
まず、受信部301は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データを映像出力する映像処理装置200から、映像処理装置200の映像出力中にユーザの操作入力が受け付けられたときの映像データに含まれる地物(以下「指定地物」)に関する地点情報を受信する。また、受信部301は、さらに、映像処理装置200から映像処理装置200の映像出力中にユーザの操作入力が受け付けられたときの映像データ(以下「指定映像データ」)を受信する構成としてもよい。
具体的には、ユーザが操作入力をおこなったタイミングで映像出力されている映像データが、あるラーメン店Aを特定する映像内容であった場合、この映像データに付随しているラーメン店Aの地点情報を受信する。また、映像処理装置200からラーメン店Aを特定する映像内容である映像データが送信された場合は、さらにこの映像データも受信する。
実行部302は、所定の処理を実行する。たとえば、実行部302は、地図データ表示処理、ルート探索処理、距離算出処理などの処理をおこなう。
ここで、地図データ表示処理は、通信端末300本体の表示画面に地図データを表示する。ここで、地図データとは、ノードおよびリンクからなる道路ネットワークデータと、施設や道路その他地形(山、川、土地)に関するフィーチャを用いて描画される画像データであり、通信端末300の表示画面に表示される。さらに、文字情報、施設の名称や住所などの情報、道路や施設の画像、道路の渋滞情報、地形の起伏をあらわす表示色の濃淡、誘導ルートなどを、重畳表示することもできる。
また、ルート探索処理は、任意の目的地点までのルートを探索する。具体的には、上述した地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までのルートを探索する。
また、距離算出処理は、特定地点と指定地物との距離を算出する。算出される距離は、特定地点と指定地物との直線距離であってもよいし、特定地点から指定地物までの道なりの距離であってもよい。
判断部303は、実行部302による現在実行中の処理の内容に基づいて、受信部301によって受信された指定地物に関する地点情報が、現在実行中の処理に利用可能か否かを判断する。具体的には、たとえば、通信端末300の表示画面に地図データが表示されている場合は、受信したラーメン店Aの地点情報が表示可能か否かを判断する。
また、判断部303は、通信端末300本体によって特定された特定地点に関する地点情報(以下「特定地点情報」)と指定地物に関する地点情報とに基づいて、指定地物に関する地点情報が、現在実行中の処理に利用可能か否かを判断する構成としてもよい。ここで、特定地点情報とは、たとえば、通信端末300本体の現在地点情報であってもよいし、ユーザによって指定された任意の地点情報であってもよい。
たとえば、判断部303は、実行部302による地図データ処理により表示画面上に特定地点情報が表示されている場合、指定地物に関する地点情報が、表示画面上に表示可能か否かを判断する。具体的には、たとえば、地図データ上に表示されているカーソルをユーザが任意の方向にスクロールさせることによって、表示画面に表示される地図データの内容を変更することができる。このとき、判断部303は、ラーメン店Aの地点情報が、変更された地図データ上に表示可能か否かを判断する。
また、判断部303は、実行部302によるルート探索処理によって探索されたルート上またはその近傍に、指定地物が位置するか否かを判断する。さらに、判断部303は、実行部302による距離算出処理によって算出された距離が処理距離以下であるか否かを判断する。具体的には、たとえば、通信端末300の現在地点とラーメン店Aの所在地点との距離を算出し、その算出結果が所定距離以下であるか否かを判断する。
報知部304は、判断部303によって判断された判断結果に基づいて、ユーザに報知する。たとえば、報知部304は、判断部303によって指定地物に関する地点情報が、現在実行中の処理に利用可能であると判断された場合、指定地物に関する地点情報を通信端末300本体の表示画面上に表示する。具体的には、たとえば、通信端末300本体の表示画面に現在表示中の地図データ上に、受信したラーメン店Aの地点情報が表示可能であると判断した場合は、現在表示中の地図データ上にラーメン店Aの地点情報を表示する。
また、報知部304は、判断部303によって指定地物に関する地点情報が、現在実行中の処理に利用可能であると判断された場合、指定地物に関する地点情報または当該地点情報に関する報知音を音声出力する。具体的には、たとえば、通信端末300本体の表示画面に現在表示中の地図データ上に、受信したラーメン店Aの地点情報が表示可能であると判断した場合は、現在表示中の地図データ上にラーメン店Aの地点情報を表示するとともに、特定の効果音を音声出力してラーメン店Aが表示画面に表示されている旨を、ユーザに報知する。
さらに、報知部304は、判断部303によって指定地物に関する地点情報が、現在実行中の処理に利用可能であると判断された場合、通信端末300本体を振動させる。また、判断部303によって指定地物に関する地点情報が、現在実行中の処理に利用可能であると判断された場合、受信部301によって受信された指定映像データを通信端末300本体の表示画面上に表示する構成としてもよい。
具体的には、たとえば、通信端末300本体の現在地点とラーメン店Aとの距離が所定距離以下となった場合、通信端末300本体を振動させ、ユーザの現在地点近傍にラーメン店Aが位置していることを報知する。
なお、上述したように、ユーザの通信端末300は、カーナビゲーション装置や携帯電話機などの移動体通信端末や、モバイルコンピュータなどの移動体情報端末であってもよく、また、デスクトップ型のパーソナルコンピュータなどの据え置き型のコンピュータ装置であってもよい。
(地点情報検索装置の機能的構成)
つづいて、この発明の実施の形態にかかる地点情報検索装置の機能的構成について説明する。図4は、この発明の実施の形態にかかる地点情報検索装置の機能的構成を示すブロック図である。図4において、地点情報検索装置400は、地点情報受信部401と、記憶部402と、検索要求受信部403と、抽出部404と、送信部405と、を備える。
地点情報検索装置400の地点情報受信部401は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データを映像出力する映像処理装置200から、指定地物に関する地点情報を受信する。なお、地点情報受信部401は、さらに、映像処理装置200から指定映像データを受信する構成としてもよい。
記憶部402は、地点情報受信部401によって受信された指定地物に関する地点情報を記憶する。さらに、記憶部402は、地点情報受信部401によって受信された指定映像データを記憶する構成としてもよい。たとえば、地点情報受信部401によってラーメン店Aの地点情報とともに、ラーメン店Aを特定する映像内容である映像データを受信した場合、ラーメン店Aの地点情報と、映像データとを関連づけて記憶する。
検索要求受信部403は、映像表示装置200の映像出力中に操作入力をおこなったユーザ以外の他のユーザの通信端末350から指定地物に関する検索要求を受信する。また、検索要求受信部403が受信する上記検索要求には、他のユーザの通信端末350によって特定された特定地点情報が含まれていてもよい。なお、他のユーザの通信端末350は、カーナビゲーション装置や携帯電話機などの移動体通信端末やモバイルコンピュータなどの移動体情報端末であってもよく、また、デスクトップ型のパーソナルコンピュータなどの据え置き型のコンピュータ装置であってもよい。
抽出部404は、検索要求受信部403によって受信された検索要求に応じた地点情報を、記憶部402に記憶された指定地物に関する地点情報の中から抽出する。また、抽出部404は、特定地点情報に応じた地点情報を、記憶部402に記憶された地点情報の中から抽出する構成としてもよい。さらに、抽出部404は、記憶部402から指定地物に関する地点情報とともに、指定映像データを抽出する構成としてもよい。
たとえば、通信端末350からラーメン店Aに関する検索要求があった場合、記憶部402に記憶されたラーメン店Aの地点情報を抽出するとともに、ラーメン店Aを特定する映像内容である映像データを抽出する。
送信部405は、抽出部404によって抽出された地点情報を、検索要求を送信した他のユーザの通信端末350に送信する。このとき、抽出部404によって抽出した指定映像データを地点情報とともに送信する構成としてもよい。
具体的には、たとえば、ラーメン店Aの地点情報をラーメン店Aの検索要求があった通信端末350に送信する。このとき、ラーメン店Aを特定する映像内容である映像データを抽出している場合は、さらに、この映像データを通信端末350に送信する。
(地点情報報知システムのシステム処理手順)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム処理手順の一例について説明する。図5は、この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム処理手順の一例を示すフローチャートである。図5において、まず、映像処理装置200のデジタル放送受信部201によってデジタル放送波を受信する(ステップS501)。そして、映像処理装置200は、受信したデジタル放送波を映像出力する。また、映像処理装置200は、映像処理装置200に録画した映像データまたはメディアに記録された映像データを再生出力するものとしてもよい。
つぎに、映像処理装置200の受付部202は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データの映像出力中に、ユーザの操作入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS502)。ユーザの操作入力は、一連の映像データの映像出力中の任意のタイミングでおこなうことができる。
ステップS502において、映像処理装置200は、ユーザの操作入力を受け付けるのを待って、受け付けた場合(ステップS502:Yes)は、映像処理装置200の抽出部203は、受付部202によって操作入力が受け付けられたときの映像データから、当該映像データに含まれている地物に関する地点情報を抽出する(ステップS503)。
つづいて、映像処理装置200の送信部204は、抽出部203によって抽出された地物に関する地点情報を、ユーザの通信端末300に送信する(ステップS504)。そして、通信端末300の受信部301は、映像処理装置200の送信部204から送信された地点情報を受信する(ステップS505)。つづいて、通信端末300の判断部303は、実行部302が実行する所定の処理に、受信部301によって受信された地点情報が、現在実行中の処理に利用可能か否かを判断する(ステップS506)。
ステップS506において、通信端末300の判断部303によって利用可能と判断された場合(ステップS506:Yes)は、映像処理装置200の報知部304は、判断部303の判断結果に基づいて、ユーザに報知して(ステップS507)、一連の処理を終了する。
なお、ステップS504において、映像処理装置200の送信部204は、抽出部203によって抽出された地点情報とともに、受付部202によってユーザの操作入力が受け付けられたときの映像データを通信端末300に送信する構成としてもよい。
つぎに、この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム処理手順の他の一例について説明する。図6は、この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム処理手順の他の一例を示すフローチャートである。図6において、まず、映像処理装置200のデジタル放送受信部201によってデジタル放送波を受信する(ステップS601)。そして、映像処理装置200は、受信したデジタル放送波を映像出力する。また、映像処理装置200は、映像処理装置200に録画した映像データまたはメディアに記録された映像データを再生出力するものとしてもよい。
つぎに、映像処理装置200の受付部202は、映像内容によって特定される地物に関する地点情報を含む一連の映像データの映像出力中に、ユーザの操作入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS602)。ユーザの操作入力は、一連の映像データの映像出力中の任意のタイミングでおこなうことができる。
ステップS602において、映像処理装置200は、ユーザの操作入力を受け付けるのを待って、受け付けた場合(ステップS602:Yes)は、映像処理装置200の抽出部203は、受付部202によって操作入力が受け付けられたときの映像データから、当該映像データに含まれている地物に関する地点情報を抽出する(ステップS603)。
つづいて、映像処理装置200の送信部204は、抽出部203によって抽出された地物に関する地点情報を、地点情報検索装置400に送信する(ステップS604)。そして、地点情報検索装置400の地点情報受信部401は、映像処理装置200の送信部204から送信された地点情報を受信する(ステップS605)。つづいて、地点情報検索装置400の記憶部402は、地点情報受信部401によって受信された地点情報を記憶する(ステップS606)。
つづいて、地点情報検索装置400の検索要求受信部403によって、他のユーザが使用する通信端末350から指定地物に関する検索要求を受信したか否かを判断する(ステップS607)。地点情報検索装置400は、検索要求受信部403によって、検索要求を受信するのを待って、受信した場合(ステップS607:Yes)は、地点情報検索装置400の抽出部404は、検索要求受信部403によって受信された検索要求に応じた地点情報を、記憶部402に記憶された地点情報の中から抽出する(ステップS608)。
つぎに、地点情報検索装置400の送信部405は、抽出部404によって抽出された地点情報を、検索要求を送信した他のユーザが使用する通信端末350に送信する(ステップS609)。そして、通信端末350において、図5のフローチャートのS505〜S507に示す処理と同様の処理をおこない、一連の処理を終了する(ステップS610)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、映像処理装置200の映像出力中の任意のタイミングにユーザの操作入力を受け付けることによって、操作入力を受け付けたときの映像データに含まれる地点情報を抽出することができる。そして、抽出した地点情報をユーザの通信端末300に送信することによって、ユーザの通信端末300において実行される所定の処理に利用することができる。
また、通信端末300において、受信した地点情報が実行中の所定の処理に利用可能か否かを判断し、この判断結果に基づいて、ユーザに報知することができる。このように、ユーザが簡単な操作入力をおこなうことによって抽出した地点情報を、自動的にユーザの通信端末300に送信し、通信端末300において実行中の処理に利用することができる。このため、ユーザの操作入力によって抽出された地点情報を有効に活用することができる。
さらに、ユーザに対して、抽出した地点情報に関する情報を自動的に表示出力や音声出力によって報知することができる。これにより、ユーザは、忘れていた、または忘れかけていた情報を、意図することなく知ることができる。
また、映像処理装置200によって抽出した地点情報を地点情報検索装置400に格納することができる。そして、地点情報検索装置400を介して、複数のユーザによって地点情報を共有することができ、複数の通信端末において実行中の処理に地点情報を利用することができる。このため、映像処理装置200によって抽出した地点情報をより有効に利用することができる。
以下に、上述した実施の形態にかかる映像処理装置200および通信端末300の実施例1について説明する。この実施例1は、上述した映像処理装置200を、自宅のテレビなどの据え置き型の映像表示装置700に、通信端末300を、車両(四輪車、二輪車を含む)などの移動体や携帯型電話機などの可搬型端末に搭載されるナビゲーション装置800に適用した例である。
(映像表示装置のハードウェア構成)
まず、この発明の実施例1にかかる映像表示装置のハードウェア構成について説明する。図7は、この発明の実施例1にかかる映像表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図7において、映像表示装置700は、CPU701と、ROM702と、RAM703と、磁気ディスクドライブ704と、磁気ディスク705と、光ディスクドライブ706と、光ディスク707と、音声I/F(インターフェース)708と、マイク709と、スピーカ710と、入力デバイス711と、映像I/F712と、ディスプレイ713と、通信I/F(インターフェース)714と、を備えている。各構成部701〜714はバス715によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU701は、映像表示装置700の全体の制御を司る。ROM702は、ブートプログラムや映像処理プログラムなどのプログラムを記録している。なお、映像処理プログラムについての詳細な説明は後述する。
RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ704は、CPU701の制御にしたがって磁気ディスク705に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク705は、磁気ディスクドライブ704の制御で書き込まれたデータを記録する。
具体的には、たとえば、磁気ディスクドライブ704は、バラエティ、ドラマ、映画、アニメ、音楽、スポーツ、ニュース、情報番組などの各種放送番組や、放送番組間のCMを、磁気ディスク705に記録する。磁気ディスク705としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ706は、CPU701の制御にしたがって光ディスク707に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク707は、光ディスクドライブ706の制御にしたがって光ディスク707からデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク707は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。上述した各種放送番組や放送番組間のCMなどは、光ディスク707に記録されていてもよい。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク707のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
また、音声I/F708は、音声入力用のマイク709および音声出力用のスピーカ710に接続される。マイク709に受音された音声は、音声I/F708内でA/D変換される。また、スピーカ710からは音声が出力される。また、入力デバイス711は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
また、映像I/F712は、ディスプレイ713と接続される。映像I/F712は、具体的には、たとえば、ディスプレイ713全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ713を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ713には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像等の各種データが表示される。このディスプレイ713は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
また、通信I/F714は、無線、あるいは通信ケーブルを介してネットワークに接続され、このネットワークとCPU701とのインターフェースとして機能する。具体的には、たとえば、ネットワークに接続されたナビゲーション装置800と、CPU701とのインターフェースとして機能する。ネットワークには、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。
さらに、通信I/F714は、デジタルチューナー、BSチューナーなどを備えている。テレビ局からデジタル放送波として送信されてくる放送番組などのコンテンツを受信することが可能である。
ここで、ROM702に記録されている映像処理プログラムの処理内容について説明する。映像処理プログラムは、通信I/F714のデジタルチューナーを介して受信したデジタル放送波の映像データの中から地点情報を抽出する。具体的には、ユーザが入力デバイス711であるリモコンの特定ボタンを押下することによって、そのときに映像出力中の映像データに付随した地点情報を抽出する。そして、抽出した地点情報を通信I/F714を介して、ナビゲーション装置800に送信する。
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
つぎに、この発明の実施例1にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成について説明する。図8は、この発明の実施例1にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図8において、ナビゲーション装置800は、CPU801と、ROM802と、RAM803と、磁気ディスクドライブ804と、磁気ディスク805と、光ディスクドライブ806と、光ディスク807と、音声I/F(インターフェース)808と、マイク809と、スピーカ810と、入力デバイス811と、映像I/F812と、ディスプレイ813と、通信I/F(インターフェース)814と、GPSレシーバ815と、を備えている。各構成部801〜815はバス816によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU801は、ナビゲーション装置800の全体の制御を司る。ROM802は、ブートプログラム、ルート探索プログラム、ルート誘導プログラム、音声生成プログラム、地点情報報知プログラムなどのプログラムを記録している。
ここで、ルート探索プログラムは、光ディスク807に記録されている地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までの最適なルートを探索する。ここで、最適なルートとは、目的地点までの最短(あるいは最速)ルートや利用者が指定した条件にもっとも合致するルートなどである。ルート探索プログラムを実行することによって探索された誘導ルートは、CPU801を介して音声I/F808や映像I/F812へ出力される。
また、ルート誘導プログラムは、ルート探索プログラムを実行することによって探索された誘導ルート情報、通信I/F814によって取得されたナビゲーション装置800の現在地点情報、光ディスク807から読み出された地図データに基づいて、リアルタイムなルート誘導情報の生成をおこなう。ルート誘導プログラムを実行することによって生成されたルート誘導情報は、CPU801を介して音声I/F808や映像I/F812へ出力される。
また、音声生成プログラムは、パターンに対応したトーンと音声の情報を生成する。すなわち、ルート誘導プログラムを実行することによって生成されたルート誘導情報に基づいて、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成をおこない、CPU801を介して音声I/F808へ出力する。
また、地点情報報知プログラムは、CPU801によって現在実行中の処理に、映像表示装置700または後述する検索サーバ1700から転送された地点情報が利用可能か否かを判断し、この判断結果に基づいて、報知情報の生成をおこなう。地点情報報知プログラムを実行することによって生成された報知情報は、CPU801を介して音声I/F808や映像I/F812へ出力される。
RAM803は、CPU801のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ804は、CPU801の制御にしたがって磁気ディスク805に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク805は、磁気ディスクドライブ804の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク805としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ806は、CPU801の制御にしたがって光ディスク807に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク807は、光ディスクドライブ806の制御にしたがって光ディスク807からデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク807は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク807のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。光ディスク807には、上述した地図データが記録されている。地図データは、ルート探索およびルート誘導に用いられる。
また、音声I/F808は、音声入力用のマイク809および音声出力用のスピーカ810に接続される。マイク809に受音された音声は、音声I/F808内でA/D変換される。また、スピーカ810からは音声が出力される。また、入力デバイス811は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
また、映像I/F812は、ディスプレイ813と接続される。映像I/F812は、具体的には、たとえば、ディスプレイ813全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ813を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ813には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像等の各種データが表示される。このディスプレイ813は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
また、通信I/F814は、無線、あるいは通信ケーブルを介してネットワークに接続され、このネットワークとCPU801とのインターフェースとして機能する。具体的には、たとえば、ネットワークに接続された映像表示装置700および検索サーバ1700と、CPU801とのインターフェースとして機能する。ネットワークには、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網等がある。通信I/F814は、たとえば、FMチューナー、VICS(Vehicle Information and Communication System)/ビーコンレシーバ、無線通信機器、およびその他の通信機器によって構成され、VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。
また、GPSレシーバ815は、GPS(Global Positioning System)や各種センサからの出力値を用いて、移動体の現在位置(ナビゲーション装置800の現在位置)を示す情報を取得する。
なお、図2に示した映像処理装置200のデジタル放送受信部201、受付部202、抽出部203、送信部204は、図7に示した映像表示装置700のROM702、RAM703、磁気ディスク705、光ディスク707などに記録されたプログラムをCPU701が実行し、映像表示装置200における各部を制御することによってその機能を実現する。
また、図3に示した通信端末300の受信部301、実行部302、判断部303、報知部304は、図8に示したナビゲーション装置800のROM802、RAM803、磁気ディスク805、光ディスク807などに記録されたプログラムをCPU801が実行し、ナビゲーション装置における各部を制御することによってその機能を実現する。
上述したように、実施例1によれば、映像表示装置700は、ユーザが操作入力をおこなったときに映像出力中の映像データに付随した地点情報をナビゲーション装置800に送信することができる。このため、ユーザは、映像表示装置700の映像出力中に、任意のタイミングで簡単な操作入力をおこなうだけで、そのとき映像出力されていた映像データに付随する地点情報を取得することができる。
また、ナビゲーション装置800は、映像表示装置700から送信された地点情報を実行中の処理に利用することによって、ユーザに報知することができる。このため、ユーザは、忘れていた、または、忘れかけていた情報を、ユーザが意図することなく知ることができる。
つぎに、上述した実施の形態にかかる映像処理装置200および通信端末300の実施例2について説明する。この実施例2も、上述した実施例1と同様、上述した映像処理装置200を、自宅のテレビなどの据え置きの映像表示装置700に、通信端末300を、車両(四輪車、二輪車を含む)などの移動体や携帯型電話機などの可搬型端末に搭載されるナビゲーション装置800に適用した例である。
この実施例2にかかるナビゲーション装置800は、実施例1で示したハードウェア構成を用いて、映像表示装置700から送信された地点情報がナビゲーション装置800のディスプレイ813に表示可能か否か判断する。なお、実施例2にかかる映像表示装置700およびナビゲーション装置800のハードウェア構成(図7,8参照)は、上述した実施例1と同様であるため、その説明を省略する。
まず、実施例2にかかるナビゲーション装置800が受信する地点情報について説明する。図9は、映像表示装置のリモコンを用いて、ユーザが操作入力をおこなう一例を示す説明図である。図9に示すように、ユーザは、映像表示装置700を用いて自宅で情報番組を視聴している。
このとき、映像表示装置700のディスプレイ713に、ユーザの興味を喚起させるラーメン店の映像データ903が表示されたとする。そして、ユーザがこのラーメン店に関する情報を欲しいと思った場合、ディスプレイ713にラーメン店の映像データ903が表示されている間に映像表示装置700のリモコン901に設けられたきっかけボタン902を押下する。
ユーザがきっかけボタン902を押下した場合、ラーメン店の映像データ903に付随する地点情報1000(図10参照)が映像表示装置700の通信I/F714を介して、ユーザのナビゲーション装置800に送信される。このとき、地点情報1000とともに、きっかけボタン902が押下されたときに映像出力されていたラーメン店の映像データ903が映像表示装置700から、ユーザのナビゲーション装置800に転送されてもよい。
ここで、ユーザがきっかけボタン902を押下した場合に、ナビゲーション装置800に送信される地点情報について説明する。図10は、地点情報の一例を示した説明図である。図10に示すように、地点情報1000には、情報番組が放送された日付、情報番組の番組名、ラーメン店の店舗名、住所、電話番号が含まれている。
なお、自宅の映像表示装置700からナビゲーション装置800に地点情報1000が送信されたときに、ナビゲーション装置800の電源がOFF状態となっているなど、ナビゲーション装置800が地点情報1000を受信できない場合がある。このとき、自宅の映像表示装置700から送信された地点情報1000は、DBサーバなどの情報を格納することができるサーバに一時的に格納される。
そして、ユーザが外出するときなどに、ナビゲーション装置800の電源がON状態となった場合に、自動的に、または、ユーザが入力デバイス711を操作してDBサーバに問い合わせをすることによって、一時的にDBサーバに格納された地点情報1000を受信する。
(ナビゲーション装置の地点情報報知処理手順)
つぎに、実施例2にかかるナビゲーション装置800の地点情報報知処理手順について説明する。図11は、実施例2にかかるナビゲーション装置の地点情報報知処理手順を示すフローチャートである。図11のフローチャートにおいて、まず、CPU801は、映像表示装置700から送信された地点情報1000を受信したか否かを判断する(ステップS1101)。
地点情報1000は、上述したように、ユーザが自宅で情報番組を視聴しているときに、リモコン901のきっかけボタン902を押下したときの映像データに付随した情報である。受信した地点情報1000は、ナビゲーション装置800のROM802、RAM803、磁気ディスク805、あるいは光ディスク807などの記録媒体に記録される。
ステップS1101において、地点情報1000を受信するのを待って、受信した場合(ステップS1101:Yes)には、CPU801は、ディスプレイ813に現在表示中の地図データ上に受信した地点情報1000が表示可能か否かを判断する(ステップS1102)。
通常、ディスプレイ813に表示される地図データは、ナビゲーション装置800が搭載された車両などの移動体の現在位置情報に基づいて、表示位置が特定されている。このとき、特定の縮尺で地図データが表示されている。特定の縮尺は、ユーザの操作によって変更可能であり、ユーザが入力デバイス811を操作することによっておこなう。
たとえば、実際の1/25000の縮尺によって表示されている地図データをユーザの操作により、1/50000の縮尺に変更することができ、より広域なエリアを表示することができる。また、地図データ上に表示されているカーソルを、ユーザが入力デバイス811を操作することによって、任意の方向にスクロールさせることができ、表示位置を変更することができる。
ステップS1102において、ディスプレイ813に表示可能であると判断された場合(ステップS1102:Yes)は、ユーザに報知して(ステップS1103)、一連の処理を終了する。
上述した実施例2によれば、映像表示装置700から送信された地点情報1000がディスプレイ813に表示可能であると判断された場合は、ユーザに報知することができる。
つづいて、上述した実施の形態にかかる映像処理装置200および通信端末300の実施例3について説明する。この実施例3も、上述した実施例1,2と同様、上述した映像処理装置200を、自宅のテレビなどの据え置きの映像表示装置700に、通信端末300を、車両(四輪車、二輪車を含む)などの移動体や携帯型電話機などの可搬型端末に搭載されるナビゲーション装置800に適用した例である。
この実施例3にかかるナビゲーション装置800は、実施例1で示したハードウェア構成を用いて、任意の目的地点までのルートを探索するルート探索プログラムを実行した場合に、その探索されたルート上または、その近傍に地点情報1000によって特定される地点が位置しているか否かを判断する。なお、実施例3にかかる映像表示装置700およびナビゲーション装置800のハードウェア構成(図7,8参照)は、上述した実施例1と同様であるため、その説明を省略する。また、実施例2において説明した箇所と同一箇所については、図示および説明を省略する。以下、同様とする。
(ナビゲーション装置の地点情報報知処理手順)
まず、実施例3にかかるナビゲーション装置800の地点情報報知処理手順について説明する。図12は、実施例3にかかるナビゲーション装置の地点情報報知処理手順を示すフローチャートである。図12のフローチャートにおいて、まず、CPU801は、映像表示装置700から送信された地点情報1000を受信したか否かを判断する(ステップS1201)。
つぎに、CPU801は、ユーザによって任意の目的地点が設定されたか否かを判断する(ステップS1202)。目的地点の設定は、ユーザが入力デバイス711を操作しておこなうことができる。そして、ステップS1202において、目的地点の設定がおこなわれるのを待って、おこなわれた場合(ステップS1202:Yes)は、目的地点までのルートを探索する。ルート探索は、CPU801がルート探索プログラムを実行することによっておこない、目的地点までの最適なルートを探索する(ステップS1203)。
つづいて、CPU801は、探索された目的地点までのルート上またはその近傍に受信した地点情報1000によって特定される地点が位置しているか否かを判断する(ステップS1204)。具体的には、たとえば、探索された目的地点までのルート上から半径500m以内に、地点情報1000によって特定される地点が位置している場合は、ルート上またはその近傍に位置していると判断する。
また、現在地点から目的地点までのルート探索をおこなった場合、目的地点までの走行距離や走行時間、渋滞情報などの交通情報を加味してルート探索がおこなわれ、複数の探索結果が得られる。この場合、CPU801は、複数の探索結果のすべてに対して、ルート上またはその近傍に受信した地点情報1000によって特定される地点が位置しているか否かを判断する。
そして、位置していると判断した場合(ステップS1204:Yes)は、ユーザに報知して(ステップS1205)、一連の処理を終了する。
なお、受信した地点情報によって特定される地点が、探索された目的地点までのルート上またはその近傍に位置していない場合(ステップS1204:No)は、一連の処理を終了する。
上述した実施例3によれば、ユーザが任意の目的地点を設定し、その目的地点までのルートを探索するルート探索プログラムを実行した場合に、その探索されたルート上または、その近傍に地点情報によって特定される地点が位置しているときは、ユーザに報知することができる。
つぎに、上述した実施の形態にかかる映像処理装置200および通信端末300の実施例4について説明する。この実施例4も、上述した実施例1〜3と同様、上述した映像処理装置200を、自宅のテレビなどの据え置きの映像表示装置700に、通信端末300を、車両(四輪車、二輪車を含む)などの移動体や携帯型電話機などの可搬型端末に搭載されるナビゲーション装置800に適用した例である。
この実施例4にかかるナビゲーション装置800は、実施例1で示したハードウェア構成を用いて、ユーザの現在地点またはユーザによって任意に指定した地点と、受信した地点情報1000によって特定される地点までの距離を算出し、この算出結果が所定距離以下であるか否かを判断する。なお、実施例4にかかる映像表示装置700およびナビゲーション装置800のハードウェア構成(図7,8参照)は、上述した実施例1と同様であるため、その説明を省略する。
(ナビゲーション装置の地点情報報知処理手順)
まず、実施例4にかかるナビゲーション装置800の地点情報報知手順について説明する。図13は、実施例4にかかるナビゲーション装置の地点情報報知手順を示すフローチャートである。図13のフローチャートにおいて、まず、CPU801は、地点情報1000を受信したか否かを判断する(ステップS1301)。
つぎに、CPU801は、特定地点が特定されたか否かを判断する(ステップS1302)。特定地点は、ユーザの現在地点であってもよいし、ユーザがディスプレイ813に表示されている地図データ上の任意の地点を指定することによって特定してもよい。
つづいて、特定地点が特定されるのを待って、特定された場合(ステップS1302:Yes)は、特定地点と地点情報1000によって特定される地点との距離を算出する(ステップS1303)。距離算出は、CPU801が距離算出プログラムを実行することによっておこなう。
つぎに、CPU801は、ステップS1303における算出結果が所定距離以下であるか否かを判断する(ステップS1304)。ここで、所定距離とは、あらかじめユーザが任意に設定した距離であり、たとえば、1kmや10kmなどの距離に設定する。また、所定距離は、設定後もユーザが入力デバイス811を操作することによって、任意に変更することができる。
そして、ステップS1303における算出結果が所定距離以下であった場合(ステップS1304:Yes)は、ユーザに報知して(ステップS1305)、一連の処理を終了する。なお、ステップS1303における算出結果が所定距離以下ではなかった場合(ステップS1304:No)は、ステップS1303に戻り、処理を繰り返す。
上述した実施例4によれば、ユーザの現在地点またはユーザによって任意に指定した地点と、受信した地点情報1000によって特定される地点までの距離を算出し、この算出結果が所定距離以下であった場合は、ユーザに報知することができる。
この実施例5にかかるナビゲーション装置800は、実施例1で示したハードウェア構成を用いて、地点情報1000をユーザに報知する。なお、実施例5にかかる映像表示装置700およびナビゲーション装置800のハードウェア構成(図7,8参照)は、上述した実施例1と同様であるため、その説明を省略する。
以下、上述した実施例1〜4において説明した判断結果に基づいて、ユーザに報知するときの報知内容について詳細に説明する。まず、ナビゲーション装置800のディスプレイ813に地図データが表示されているときに、地点情報1000がこの地図データ上に表示可能となった場合について説明する。
具体的には、ナビゲーション装置800が搭載された車両などの移動体の現在位置情報に基づいて、ディスプレイ813に表示された地図データ上に、受信した地点情報1000が表示可能となった場合は、地点情報1000を表示する。または、ディスプレイ813に表示された地図データの縮尺を変更したり、カーソルを移動させることによって表示位置を変更しているときに、受信した地点情報1000が表示可能となった場合は、地点情報1000を表示する。
ここで、図14−1は、地図データが表示されたディスプレイを示す説明図(その1)である。図14−1において、ディスプレイ813には、地図データ1400が表示されている。また、符号1401は、ナビゲーション装置800が搭載された車両の現在地点を示している。地図データ1400は、符号1401で示す車両の現在地点情報に基づいて、表示位置が特定されている。
そして、図14−1に示すように、車両が移動中に地点情報1000によって特定されるラーメン店がディスプレイ813に表示されている地図データ1400上に表示可能となった場合、スピーカ810から所定の効果音を出力するとともに、地点情報1000によって特定されるラーメン店の所在地点にアイコン1402を表示してユーザに報知する。このとき、ディスプレイ813の所定の位置に、詳細表示ボタン1403をさらに表示する。所定の効果音は、たとえば、「ピンポーン」という擬音であってもよいし、「新しい情報が表示されました。」などの案内音声であってもよい。
そして、ユーザは、スピーカ810から出力された効果音を聞く、または、ディスプレイ813に表示されたアイコン1402を視認することによって、現在地点の近傍に何らかの情報が表示されていることに気づくことができる。また、その情報に関する詳細な説明が知りたい場合は、地点情報1000を詳細表示することができる。たとえば、ユーザがディスプレイ813に表示されている詳細表示ボタン1403に触れることによって、ディスプレイ813に地点情報1000が詳細表示される。
図14−2は、地図データが表示されたディスプレイを示す説明図(その2)である。ユーザがディスプレイ813に表示されている詳細表示ボタン1403に触れた場合、地点情報1000が詳細表示される。図14−2において、ディスプレイ813の片側半分には、地図データ1400が表示されており、もう一方の片側半分には、地点情報1000が詳細表示されている。
詳細表示されている地点情報1000には、上述したように、情報番組が放送された日付、番組名、店舗名、住所、電話番号などが含まれている。これにより、ユーザは、現在地点近傍に地点情報1000によって特定されるラーメン店が位置していることを知ることができる。さらに、ユーザは、この詳細表示された地点情報1000の内容を確認することによって、忘れていた、または、忘れかけていた地点情報1000によって特定されるラーメン店の情報を思い出すことができる。
また、詳細表示された地点情報1000には、イメージアイコン1404がさらに表示されており、たとえば、ユーザがこのイメージアイコン1404に触れることによって、映像データ903をディスプレイ813に表示させることができる。映像データ903は、ユーザがきかっけボタン902を押下したときに、映像表示装置700のディスプレイ713に映像出力されていたものである(図9参照)。
図14−3は、地図データが表示されたディスプレイを示す説明図(その3)である。ユーザがディスプレイ813に表示されているイメージアイコン1404に触れた場合、映像データ903が表示される。図14−3において、ディスプレイ813の片側半分には、地図データ1400が表示されており、もう一方の方側半分には、映像データ903が表示されている。ユーザは、この映像データ903の内容を確認することによって、忘れていた、または、忘れかけていた地点情報1000によって特定されるラーメン店の情報をより鮮明に思い出すことができる。
なお、ディスプレイ813に表示される地点情報が複数ある場合に、詳細表示ボタン1403を操作したときは、地点情報がリスト化されて表示される構成としてもよい。具体的には、たとえば、店舗名のみがリスト化されて表示される構成としてもよい。そして、そのリスト化された店舗名の中から、ユーザが詳細表示させたい店舗名を選択することによって、その店舗の情報がディスプレイ813に詳細表示される。
また、アイコン1402によって表示されているラーメン店の所在地点を目的地点として設定することもできる。この場合、CPU801は、ルート探索プログラムを実行し、現在地点からアイコン1402によって表示されているラーメン店の所在地点までの最適なルートを探索する。
そして、探索されたルートなどに基づいて、CPU801は、ルート誘導プログラムを実行し、リアルタイムなルート誘導情報を生成する。そして、生成されたルート誘導情報は、CPU801を介して音声I/F808や映像I/F814へ出力される。なお、目的地点の設定は、リスト化された複数の地点情報の中から選択することによっておこなってもよい。
つぎに、ナビゲーション装置800において、ルート探索をおこなったときの探索結果のルート上またはその近傍に地点情報が表示可能となった場合について説明する。図15は、地図データ上に探索結果が表示されたディスプレイを示す説明図である。図15に示すように、ディスプレイ813には、地図データ1500が表示されており、この地図データ1500上には、現在地点1501から目的地点1502までのルート1503〜1505が表示されている。
そして、これらのルート1503〜1505のルート上またはその近傍に、地点情報1000によって特定されるラーメン店が位置している場合は、スピーカ810から所定の効果音を出力させるとともに、地点情報1000によって特定されるラーメン店が位置している地点にアイコン1506を表示してユーザに報知する。所定の効果音は、たとえば、「ピンポーン」という擬音であってもよいし、「探索されたルート近傍に新しい情報が表示されました。」などの案内音声であってもよい。
なお、ルート1503〜1505のルート上またはその近傍に、地点情報によって特定される地点が複数個、位置している場合は、すべての地点にアイコン1506を表示して、ユーザに報知することとしてもよいし、探索されたルート上からもっとも近いものから順に、所定の個数、たとえば、3つの地点にアイコン1506を表示することとしてもよい。
また、ユーザがディスプレイ813に表示されている詳細表示ボタン1507に触れることによって、ディスプレイ813に地点情報1000を詳細表示することができる。地点情報1000を詳細表示するときの説明は、図14−2,14−3と同様のため説明を省略する。
このように、ユーザがナビゲーション装置800を用いて、目的地点1502までのルート探索をおこなったときに、探索されたルート上またはその近傍に地点情報1000によって特定される地点が位置している場合は、地図データ1500上にアイコン1506を表示してユーザに報知することができる。
また、詳細表示された地点情報1000の内容をユーザが確認することによって、忘れていた、または、忘れかけていた地点情報1000によって特定される地点の情報を思い出すことができる。さらに、ユーザが実際に操作入力をおこなったときの映像データ903を確認することによって、忘れていた、または、忘れかけていた地点情報1000によって特定される地点の情報をより鮮明に思い出すことができる。
また、ユーザが目的地点1502までのルート上またはその近傍に地点情報1000によって特定される地点が位置していることを事前に知ることができる。このため、地点情報1000を目的地点1502に到着するまでの間に立ち寄る、寄り道地点として参考にすることができ、寄り道計画を立てる場合などに役立てることができる。
つづいて、特定地点と地点情報によって特定される地点との距離算出をおこなったときの算出結果が所定距離以下となった場合について説明する。たとえば、ユーザがナビゲーション装置800を搭載した携帯型電話機を携帯して移動中に、現在地点と地点情報によって特定される地点との距離が所定距離以下となった場合、携帯型電話機本体を振動させることによって、ユーザに報知する。
図16は、電話機本体を振動させてユーザに報知するときの概要を示す説明図である。図16に示すように、ユーザが携帯型電話機1600を携帯して移動中に、現在地点と地点情報によって特定される地点との距離が所定距離以下、たとえば、500m以下となった場合、携帯型電話機1600本体を振動させて、ユーザに報知する。
ユーザが携帯型電話機1600本体が振動していることに気がついた場合、ユーザは、携帯型電話機1600のディスプレイ813に表示された内容を視認する。このとき、ディスプレイ813には、地点情報1000が詳細表示されている。これにより、ユーザは、現在地点近傍に地点情報1000によって特定されるラーメン店が位置していることを知ることができる。さらに、ユーザは、この詳細表示された地点情報1000の内容を確認することによって、忘れていた、または、忘れかけていた地点情報1000によって特定されるラーメン店の情報を思い出すことができる。
また、詳細表示された地点情報1000には、イメージアイコン1404がさらに表示されており、たとえば、ユーザが携帯型電話機1600の操作ボタンを操作してイメージアイコン1404を選択することによって、映像データ903をディスプレイ813に表示させることができる。
映像データ903は、ユーザがきかっけボタン902を押下したときに、映像表示装置700のディスプレイ713に映像出力されていたものである(図9参照)。そして、ユーザは、この映像データ903の内容を確認することによって、忘れていた、または、忘れかけていた地点情報1000によって特定されるラーメン店の情報をより鮮明に思い出すことができる。
なお、ユーザがディスプレイ813に表示された地点情報1000によって特定されるラーメン店まで行こうとした場合は、詳細表示された地点情報1000の住所や電話番号を頼りに行くことができる。また、携帯型電話機1600のディスプレイ813に地図データが表示可能であれば、ラーメン店の所在地点を地図データ上に表示してもよい。
上述した実施例5によれば、ナビゲーション装置800が実行中の処理に応じて、ユーザが意図することなく、自動的に地点情報1000をユーザに報知することができる。さらに、ユーザは、報知された地点情報1000の内容を確認することによって、忘れていた、または、忘れかけていた地点情報1000によって特定される地点の情報を思い出すことができる。また、ユーザが実際に操作入力をおこなったときの映像データ903を確認することによって、忘れていた、または、忘れかけていた地点情報1000によって特定される地点の情報をより鮮明に思い出すことができる。
また、地点情報1000に店舗や施設などの営業時間が付加されている場合は、この営業時間を加味して、ユーザに報知するようにしてもよい。これにより、たとえば、ラーメン店の情報が報知されたときに、実際にユーザがそのラーメン店に行ったにもかかわらず、営業時間外であったため、結局、食べたいと思っていたラーメンを食べることができないなどの問題を解消することができ、より有効に地点情報1000を活用することができる。
以下に、上述した実施の形態にかかる映像処理装置200および地点情報検索装置400の実施例6について説明する。この実施例6は、上述した映像処理装置200を、自宅のテレビなどの据え置き型の映像表示装置700に、地点情報検索装置400を、インターネットなどの通信ネットワークを通じて、情報の送受信をおこなう検索サーバ1700に適用した例である。
この実施例6にかかる検索サーバ1700は、映像表示装置700から送信された地点情報を記録し、検索サーバ1700にアクセス可能な通信端末からの検索要求に応じた地点情報を、記録した地点情報の中から検索する。なお、映像表示装置700のハードウェア構成(図7参照)は、上述した実施例1と同様であるため、その説明を省略する。
(検索サーバのハードウェア構成)
まず、この発明の実施例6にかかる検索サーバ1700のハードウェア構成について説明する。図17は、この発明の実施例6にかかる検索サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。図17において、検索サーバ1700は、CPU1701と、ROM1702と、RAM1703と、磁気ディスクドライブ1704と、磁気ディスク1705と、光ディスクドライブ1706と、光ディスク1707と、通信I/F1708と、を備えている。また、各構成部1701〜1708は、バス1709によってそれぞれ接続されている。
CPU1701は、検索サーバ1700全体の制御を司る。ROM1702は、ブートプログラムや地点情報検索プログラムなどのプログラムを記録している。なお、地点情報検索プログラムについての詳細な説明は後述する。RAM1703は、CPU1701のワークエリアとして使用される。すなわち、CPU1701は、RAM1703をワークエリアとして使用しながら、ROM1702に記録された各種プログラムを実行することによって、検索サーバ1700全体の制御を司る。
また、磁気ディスクドライブ1704は、CPU1701の制御にしたがって磁気ディスク1705に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク1705は、磁気ディスクドライブ1704の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク1705としては、たとえば、HD(ハードディスク)を用いることができる。
磁気ディスク1705には、上述した実施の形態において説明した地点情報が記録されている。ここで、地点情報とは、映像表示装置700から転送された情報であり、デジタル放送波の映像データに付随した情報である。映像表示装置700の映像出力中に、ユーザがリモコンなどを用いて操作入力をおこなったときの映像データに付随した地点情報である。また、ユーザが操作入力をおこなったときに映像出力中の映像データと、その映像データに付随した地点情報と、を関連づけて磁気ディスク1705に記録することができる。
磁気ディスク1705には、地点情報を種々のカテゴリーごとにリスト化して編集可能な状態で記録されていてもよい。すなわち、同じ属性をあらわす地点情報を、同じカテゴリーにリスト化させて記録することができる。たとえば、飲食店に関する地点情報ごとにリスト化したり、遊園地に関する地点情報ごとにリスト化したりすることができる。
また、光ディスクドライブ1706は、CPU1701の制御にしたがって光ディスク1707に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク1707は、光ディスクドライブ1706の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク1707は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク1707のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
また、通信I/F1708は、無線、あるいは通信ケーブルを介してネットワークに接続され、このネットワークとCPU801とのインターフェースとして機能する。具体的には、たとえば、ネットワークに接続された映像表示装置700、ナビゲーション装置800およびナビゲーション装置800と同様の機能を有した他のナビゲーション装置と、CPU1701とのインターフェースとして機能する。ネットワークには、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。
なお、図4に示した地点情報検索装置400の地点情報受信部401、記憶部402、検索要求受信部403、抽出部404、送信部405は、図17に示した検索サーバ1700のROM1702、RAM1703、磁気ディスク1705、光ディスク1707などに記録されたプログラムをCPU1701が実行し、検索サーバ1700における各部を制御することによってその機能を実現する。
ここで、ROM1702に記録されている地点情報検索プログラムの具体的な処理内容について説明する。地点情報検索プログラムは、通信I/F1708を介して受信する検索サーバ1700にアクセス可能な通信端末からの検索要求に応じた地点情報を検索する。検索サーバ1700にアクセスする通信端末は、たとえばナビゲーション装置800であったり、ナビゲーション装置800と同様の機能を有した他のナビゲーション装置などである。
具体的には、たとえば、ナビゲーション装置800以外の他のナビゲーション装置を使用するユーザが、検索サーバ1700にラーメン店に関する地点情報の検索要求を送信する。このとき、検索サーバ1700の磁気ディスク1705には、ナビゲーション装置800を使用するユーザが、映像表示装置700を操作することによって取得した地点情報が記録されている。
そして、検索サーバ1700は、磁気ディスク1705に記録された地点情報の中から、ラーメン店に関する地点情報を検索する。磁気ディスク1705に記録された地点情報の中からラーメン店に関する地点情報を検索することができた場合は、検索した地点情報を通信I/F1708を介して、検索要求を送信してきた通信端末に送信する。
また、通信端末から検索サーバ1700にアクセスしたときに、検索サーバ1700の磁気ディスク1705に記録されている地点情報を通信端末のディスプレイに表示させて、閲覧できるようにしてもよい。さらに、記録されている地点情報を任意に編集できるようにしてもよい。具体的には、たとえば、同じ属性をあらわす地点情報を、同じカテゴリーにリスト化させて分類して記録させたり、記録されている地点情報にさらに別の情報を書き込んだりすることができる。
上述したように、実施例6によれば、検索サーバ1700は、映像表示装置700から送信された地点情報を記録することができる。そして、検索サーバ1700にアクセス可能な通信端末を使用するユーザからの検索要求を受け付けることができ、この検索要求に応じた地点情報を、検索要求を送信してきたユーザが使用する通信端末に転送することができる。
また、検索サーバ1700にアクセス可能な通信端末を使用するユーザは、映像表示装置700において、操作入力をおこなったユーザとは異なる、他のユーザであってもよい。このため、検索サーバ1700に記録されている地点情報を複数のユーザによって共有することができ、記録されている地点情報をより有効に利用することができる。
なお、検索サーバ1700から地点情報を受信した通信端末は、実施例1〜5で説明した処理と同様の処理をおこない、同様の効果を得る。
以上説明したように、上述した実施例1〜6によれば、放送番組などの映像出力中の任意のタイミングで、ユーザが簡単な操作入力をおこなうことによって、操作入力をおこなったときに映像出力中の映像データに付随した地点情報を取得することができる。
このため、たとえば、ユーザが放送番組を視聴中に、行ってみたい、食べてみたいなど興味を示した映像が流れた場合、番組を録画したり、番組の情報をメモに書き留めたりする面倒な作業をおこなうことなく、簡単な操作入力により、その映像内容によって特定される店舗やビルディングなどの地点情報を取得することができる。
また、このときユーザがおこなう操作入力は、リモコンの操作ボタンを押下するなどの簡単な操作であるため、直感的、瞬間的におこなうことができ、興味を示した映像の情報を、漏らすことなく取得することができる。
また、ユーザが放送番組を視聴中に取得した情報は、ユーザが意図することなく自動的に、ユーザが使用するナビゲーション装置や携帯型電話機などの通信端末に送信される。そして、送信された地点情報は、通信端末において、地図データ表示処理やルート探索処理などの所定の処理に利用することができる。さらに、通信端末の実行中の処理に地点情報が利用可能となった場合、表示画面上に地点情報を表示したり、地点情報に関するアナウンスを音声出力することによって、自動的にユーザにその地点情報を報知することができる。
そして、ユーザは、報知された地点情報を確認することによって、たとえば、ユーザの現在地点近傍に、以前に興味を示した店舗やビルディングなどが位置していることを知ることができる。さらに、詳細表示された地点情報や、ユーザが操作入力をおこなったときの店舗やビルディングなどの映像を確認することによって、より鮮明に地点情報を取得したときの状況を思い出すことができる。
また、このとき報知される地点情報は、以前に、ユーザが何らかの興味を示したことによって取得した情報であるため、ユーザに対して、情報内容に説得力がある。このため、実際に報知された店舗などに行ってみようという気持ちを喚起させる可能性が高く、ユーザにとって有効な情報であるといえる。さらに、取得した地点情報を参考にして寄り道をするなど、ユーザが立てる行き先計画にも有効に役立てることができる。
このように、ユーザが放送番組などを視聴中に取得した地点情報は、ユーザが意図することなくユーザが使用する通信端末に送信され、維持することがでる。そして、ユーザが地点情報を必要とする状況に遭遇した場合に、その地点情報を自動的にユーザに報知されるため、取得した地点情報を有効かつ実用的に利用することができる。
このため、ユーザは、忘れていた、または、忘れかけていた情報を、その情報を利用することができる状況に遭遇したときに、自動的に知ることができ、以前に興味を示したスポットに行く機会を逃すことがない。
また、取得した地点情報を、インターネットなどの通信ネットワークを通じて、情報の送受信をおこなう検索サーバに格納することができる。さらに、格納された地点情報は、この検索サーバにアクセス可能な複数のユーザによって、自由に閲覧、編集可能とすることができる。このように、取得した地点情報を複数のユーザが共有することができ、地点情報をより有効に利用することができる。
なお、店舗のホームページやCMなどの地点情報には、たとえば、商品30%OFFクーポンなどを付加情報として含めることもできる。ユーザは、店舗に行ったときに、この付加情報を店員に見せることによって商品を30%OFFで購入することができる。このように、地点情報に種々のサービス情報などを含めることによって、ユーザの購買意欲の向上を図ることができ、広告手段として地点情報を有効に利用することができる。
なお、本実施の形態で説明した映像処理方法、地点情報報知方法および地点情報検索方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム構成を示す説明図である。
この発明の実施の形態にかかる映像処理装置の機能的構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態にかかる通信端末の機能的構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態にかかる地点情報検索装置の機能的構成を示すブロック図である。
この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム処理手順の一例を示すフローチャートである。
この発明の実施の形態にかかる地点情報報知システムのシステム処理手順の他の一例を示すフローチャートである。
この発明の実施例1にかかる映像表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
この発明の実施例1にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
映像表示装置のリモコンを用いて、ユーザが操作入力をおこなう一例を示す説明図である。
地点情報の一例を示した説明図である。
実施例2にかかるナビゲーション装置の地点情報報知処理手順を示すフローチャートである。
実施例3にかかるナビゲーション装置の地点情報報知処理手順を示すフローチャートである。
実施例4にかかるナビゲーション装置の地点情報報知手順を示すフローチャートである。
地図データが表示されたディスプレイを示す説明図(その1)である。
地図データが表示されたディスプレイを示す説明図(その2)である。
地図データが表示されたディスプレイを示す説明図(その3)である。
地図データ上に探索結果が表示されたディスプレイを示す説明図である。
電話機本体を振動させてユーザに報知するときの概要を示す説明図である。
この発明の実施例6にかかる検索サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 地点情報報知システム
200 映像処理装置
250 DBサーバ
300 通信端末
350 通信端末
400 地点情報検索装置