JP5834955B2 - 情報提供装置、情報提供システム、及び、情報提供方法 - Google Patents

情報提供装置、情報提供システム、及び、情報提供方法 Download PDF

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本発明は、情報提供装置、情報提供システム、及び、情報提供方法に関する。
近年、カーナビゲーションシステムや、ETC(Electronic Toll Collection)システムが広く普及している。また、これらを融合し、更にオールインワンで多様なサービスを提供することができるITS(Intelligent Transport Systems)の実現のための様々な研究や開発が重ねられている。ITSでは、路側無線装置を介して車載器に様々なデータが配信される。
一般に、車載器にデータを配信する方式として、プッシュ配信がある。プッシュ配信では、車載器からの明示的な送信要求がなくてもデータが車載器に配信される。また、車載器からの送信要求に応答してデータの配信が開始される疑似プッシュ配信もある。特許文献1には、疑似プッシュ配信において、配信すべきデータがなかった場合に、サーバが予め定められた時間だけ応答を待機し、ネットワーク負荷を増大させないようにすることが開示されている。
一方で、車載器には、ユーザの多様なニーズに応えるため、インターネットに接続できる高機能の車載器や、インターネットに接続できないものの比較的安価な車載器など、多種多様な機種が存在する。
ITSでは、道路沿いに設置された路側無線装置を用いたプッシュ配信や疑似プッシュ配信によって、交通案内、観光案内、施設案内、放送番組、広告など、様々なデータを配信するサービスが提供される。そして、路側無線装置は、道路沿いだけでなく、駐車場や、サービスエリア、イベント会場などにも設置されてきており、設置台数も年々増加する傾向にある。さらに、車載器をインターネットに接続できるサービスを提供する路側無線装置も増えてきている。
特開2002−342201号公報
ところで、ITSで採用されているDSRC(Dedicated Short Range Communication)方式の通信においては、通信可能なエリアは広くても数十メートル程度とされており、駐車場に路側無線装置を設置した場合には、DSRCによるインターネット接続サービスが利用可能な駐車スペースとそうでない駐車スペースとができることがある。そのため、インターネット接続サービスが利用可能な駐車スペースに、インターネットに接続できない機種の車載器を搭載した車両が駐車してしまう可能性があり、ITSの効果的な利用機会が損なわれるという問題が生じる。
本発明は、このような課題を解決するものであり、通信ネットワーク接続サービスを利用できる駐車スペースが効率良く利用されるように導くために好適な情報提供装置、情報提供システム、及び、情報提供方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る情報提供装置は、
実行できるアプリケーションを示す情報を含むクライアント情報を生成する生成部と、
前記生成されたクライアント情報を路側無線装置に送信する送信部と、
前記送信部が前記クライアント情報を送信した後に、コンテンツデータを前記路側無線装置から受信する受信部と、
前記受信したコンテンツデータの中で通信ネットワーク上の場所を表す識別情報が指定されており、且つ、前記通信ネットワークを介して前記識別情報が示す場所にアクセスできない場合に、前記識別情報が示す場所にアクセスできない旨を通知する通知部と、
を備え、
前記生成部は、前記通信ネットワークを介して前記識別情報が示す場所にアクセスできない場合に、前記実行できるアプリケーションとして、前記コンテンツデータの再生のためのアプリケーションを仮設定して、前記クライアント情報を生成する
ことを特徴とする。
前記路側無線装置は、前記路側無線装置の通信圏内にある駐車スペースと、前記路側無線装置の通信圏外にある駐車スペースと、がある駐車場に設置されており、
前記通知部は、前記受信したコンテンツデータの中に前記識別情報が指定されており、且つ、前記識別情報が示す場所にアクセスできない場合に、前記情報提供装置が搭載されている車両を、前記通信圏内にある駐車スペースから前記通信圏外にある駐車スペースへと移動するように通知してもよい。
前記受信したコンテンツデータの中に前記識別情報が指定されており、且つ、前記通信ネットワークを介して前記識別情報が示す場所にアクセスできる場合に、前記コンテンツデータに含まれる前記識別情報が示す場所から、再生するデータを取得し、前記取得したデータを再生する再生部を更に備えてもよい。
前記受信したコンテンツデータの中に前記識別情報が指定されていない場合、前記再生部は、前記受信したコンテンツデータを再生してもよい。
前記通知部は、前記情報提供装置が実行できるアプリケーションの中に、前記通信ネットワークを介して前記識別情報が示す場所にアクセスするためのアプリケーションが含まれていない場合に、前記識別情報が示す場所にアクセスできないと判別してもよい。
前記通知部は、前記通信ネットワークの混雑度が所定のしきい値以上の場合に、前記識別情報が示す場所にアクセスできないと判別してもよい。
前記情報提供装置は、外部の機器と接続されており、
前記識別情報を示す情報を前記外部の機器に送信する識別情報送信部を更に備えてもよい。
本発明の第2の観点に係る情報提供システムは、車両に搭載された車載器と、道路に設置された路側無線装置と、を有する情報提供システムであって、
前記車載器は、
実行できるアプリケーション又は再生できるコンテンツタイプを含むクライアント情報を生成する生成部と、
前記生成されたクライアント情報を前記路側無線装置に送信するクライアント情報送信部と、
を備え、
前記路側無線装置は、
通信ネットワーク上の場所を表す識別情報を含むコンテンツデータを予め記憶する記憶部と、
前記クライアント情報を前記車載器から受信するクライアント情報受信部と、
前記受信したクライアント情報に基づいて、前記車載器が実行できるアプリケーション又は再生できるコンテンツタイプを判別する判別部と、
前記クライアント情報受信部が前記クライアント情報を受信すると、前記コンテンツデータを前記車載器に送信するコンテンツデータ送信部と、
を備え、
前記車載器は、
前記コンテンツデータを前記路側無線装置から受信するコンテンツデータ受信部と、
前記通信ネットワークを介して前記識別情報が示す場所に前記車載器がアクセスできない場合に、前記識別情報が示す場所に前記車載器がアクセスできない旨を通知する通知部と、
を更に備え、
前記生成部は、前記通信ネットワークを介して前記識別情報が示す場所にアクセスできない場合に、前記実行できるアプリケーションとして、前記コンテンツデータの再生のためのアプリケーションを仮設定して、前記クライアント情報を生成する
ことを特徴とする。
本発明の第3の観点に係る情報提供方法は、
生成部、送信部、受信部および通知部を備える情報提供装置が実行する情報提供方法であって、
前記生成部が、実行できるアプリケーションを示す情報を含むクライアント情報を生成する生成ステップと、
前記送信部が、前記生成されたクライアント情報を路側無線装置に送信する送信ステップと、
前記送信ステップにおいて前記クライアント情報を送信した後に、前記受信部が、コンテンツデータを前記路側無線装置から受信する受信ステップと、
前記受信したコンテンツデータの中で通信ネットワーク上の場所を表す識別情報が指定されており、且つ、前記通信ネットワークを介して前記識別情報が示す場所にアクセスできない場合に、前記通知部が、前記識別情報が示す場所にアクセスできない旨を通知する通知ステップと、
を含み、
前記生成ステップでは、前記通信ネットワークを介して前記識別情報が示す場所にアクセスできない場合に、前記実行できるアプリケーションとして、前記コンテンツデータの再生のためのアプリケーションを仮設定して、前記クライアント情報を生成する
ことを特徴とする。
本発明によれば、通信ネットワーク接続サービスを利用できる駐車スペースが効率良く利用されるように導くために好適な情報提供装置、情報提供システム、及び、情報提供方法を提供することができる。
情報提供システムの全体構成を説明するための図である。 情報提供システムの全体構成を説明するための他の図である。 配信サーバの構成を説明するための図である。 路側無線装置の構成を説明するための図である。 車載器の構成を説明するための図である。 クライアント情報通知コマンドのデータ構造を表す図である。 アプリケーションタイプリストの構成例を表す図である。 アプリケーションタイプと識別子と値の対応関係を表す図である。 コンテンツタイプリストの構成例を表す図である。 コンテンツタイプと識別子と値の対応関係を表す図である。 プッシュ配信コマンドのデータ構造を表す図である。 インターネット接続サービスの利用中に表示される画像の構成例を表す図である。 インターネット接続サービスを利用できない旨を通知する画像の構成例を表す図である。 情報提供処理を説明するためのフローチャートである。 インターネット接続サービスを利用できない旨を通知する画像の他の構成例を表す図である。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態に係る情報提供システムを、ITSを例に説明する。
まず、ITSの構成の概略を説明する。ITSは、図1に示すように、道路や駐車場などの車両が通行する場所の近傍に配置された路側無線装置100と、車両に搭載され、路側無線装置100との間で通信しユーザ(ドライバー)に交通情報等を提供する車載器200と、交通情報等を生成して路側無線装置100に配信する配信サーバ300と、を備える。路側無線装置100は、一般に、ITSスポットなどとも呼ばれる。
本実施形態のITSでは、図2に示すように、複数の車両が駐車できる駐車場の中に配信エリアをもち、DSRC方式により車載器200と通信する路側無線装置100が設置されている。一般に、DSRCによる路側無線装置100の通信圏は数メートル〜数十メートル程度である。このため、駐車場の中には、路側無線装置100を用いて通信できるITS用駐車スペース510(図2では、斜線で示した2台分)と、路側無線装置100を用いて通信できない一般の駐車スペースとが存在する。ITS用駐車スペース510が、DSRCによる路側無線装置100の配信エリアとなる。
車載器200には、インターネット接続サービスに対応したものと対応していないものとがある。インターネット接続サービスに対応した車載器とは、路側無線装置(ITSスポット)と接続し、IP(Internet Protocol)アドレスとウェブブラウザ等を使い、路側無線装置(ITSスポット)経由でインターネット上のサイトにアクセスできる車載器である。インターネット接続サービスに対応するためには、ウェブブラウザがインストールされており、且つ、より高いスペックのハードウェアが必要となり、製造コストや購入コストが増す。そのため、現状では、ユーザが要求するレベルに応じて車載器を選択できるように、インターネット接続サービスを利用できる車載器と利用できない車載器とが混在する。
インターネット接続サービスに対応した車載器200では、ユーザは、ウェブブラウザを使って詳細な情報を得ることが可能であるが、この車載器200を有するユーザは、車両を配信エリア内に駐車する必要がある。しかし、インターネット接続サービスに対応していない車載器200を搭載した車両が配信エリア内に駐車していると、折角インターネット接続サービスを提供できる駐車スペースが用意されていても、インターネット接続サービス対応の車載器200を有するユーザがインターネット接続サービスを受けることができず、無駄になってしまう。そこで、本実施形態のITSでは、インターネット接続サービスに非対応の車載器200を搭載した車両が配信エリア内に駐車しようとしている場合には、その車載器200のユーザに、車両を配信エリアの外の駐車スペースに駐車するように促し、ITS用駐車スペース510が有効利用されるようにしている。詳細は後述する。
次に、配信サーバ300のハードウェア構成について説明する。配信サーバ300は、路側無線装置100毎に交通情報等を生成して配信する装置であり、図3に示すように、入力部301、出力部302、第1の通信制御部303、第2の通信制御部304、記憶部305、制御部306、ROM(Read Only Memory)307、RAM(Random Access Memory)308、及び、システムバス309を備える。
入力部301は、キーボード、マウス、入力インタフェース等を備え、種々のデータや指示を入力する。
出力部302は、表示装置などから構成され、様々な画像やテキストメッセージなどを表示する。
第1の通信制御部303は、電話回線、インターネット等の一般通信網NW1を介して外部装置と種々の情報を送受信する。
第2の通信制御部304は、ITS通信網NW2を介して複数の路側無線装置100に接続され、各路側無線装置100に交通情報等を送信する。また、第2の通信制御部304は、ITS通信網NW2を介して路側無線装置100が車載器200との間で通信することにより得た情報を受信する。
記憶部305は、ハードディスク装置等を備える。記憶部305は、各路側無線装置100の位置やアドレス等のほか、各路側無線装置100の近傍の地理情報や、各路側無線装置100に配信する様々なコンテンツデータを予め記憶する。
制御部306は、プロセッサ等から構成され、配信サーバ300全体の動作を制御する。また、制御部306は、路側無線装置100のそれぞれについて、記憶部305に格納されている各種情報に基づいて、路側無線装置100から車載器200へ配信する情報を作成し、第2の通信制御部304を制御してITS通信網NW2を介して路側無線装置100に供給する。
ROM307は、配信サーバ300全体の制御に必要なオペレーティングシステム(OS)や各種のデータを記憶する。
RAM308は、制御部306のワークエリアとして機能する。
システムバス309は、上記各部の間で命令やデータを転送するための伝送経路である。
次に、路側無線装置100のハードウェア構成について説明する。図4に示すように、路側無線装置100は、無線通信部101、通信制御部102、記憶部103、制御部104、ROM105、RAM106、及び、システムバス107を備える。
各路側無線装置100は、道路近傍や駐車場等に配置され、通信圏内の車載器200に、DSRC方式により、コンテンツデータを送信する。コンテンツデータには、画像、音声、テキストなどのデータが含まれる。
無線通信部101は、光信号等の無線信号により、通信圏内の車両に設置された車載器200との間でデータを送受信する。無線通信部101は、配信サーバ300より提供された交通情報やコンテンツデータを車載器200に送信する。
通信制御部102は、ITS通信網NW2を介して配信サーバ300に接続され、配信サーバ300から送信される交通情報等を受信する。また、通信制御部102は、自機が取得した交通情報等を、配信サーバ300に送信する。
記憶部103は、配信サーバ300から受信した交通情報や、自機固有の交通情報等を格納する。各路側無線装置100は、送信対象のコンテンツデータを配信サーバ300から予め取得し、記憶部103に記憶することができる。
制御部104は、プロセッサ等から構成され、路側無線装置100全体の動作を制御する。制御部104は、記憶部103に格納されている交通情報を、無線通信部101により車載器200へ送信し、無線通信部101により取得した車載器ID等を記憶部103に格納する。また、制御部104は、記憶部103に格納されている自機が取得した交通情報等を、通信制御部102を制御してITS通信網NW2を介して配信サーバ300に送信し、配信サーバ300から通信制御部102により取得した情報を記憶部103に格納する。
ROM105は、路側無線装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムや各種のデータを記憶する。
RAM106は、制御部104のワークエリアとして機能し、様々なデータを一時的に記憶する。
システムバス107は、上記各部の間で命令やデータを転送するための伝送経路である。
次に、車載器200のハードウェア構成について説明する。車載器200は、図5に示すように、通信部201、音声処理部202、出力部203、操作部204、I/O(Input/Output)部205、記憶部206、制御部207、ROM208、RAM209、及び、システムバス210を備える。
車載器200は、車両の中に設置され、例えば、カーナビゲーション装置と一体に構成される。車載器200は、一般的なカーナビゲーションの機能と共に、路側無線装置100から送信された交通情報等を再生して報知する機能を備える。また、車載器200は、路側無線装置100からDSRC方式の無線通信により送信されてくるコンテンツデータを受信し、再生する。
通信部201は、GPS(Global Positioning System)モジュール201a、VICS(Vehicle Information and Communication System;登録商標)モジュール201b、ICカードモジュール201cを含む。また、通信部201は、DSRC方式により路側無線装置100との間でデータを送受信する。
GPSモジュール201aは、複数のGPS衛星からのGPS電波を受信し、制御部207に供給する。制御部207は、GPSモジュール201aを制御して、車載器200が存在する位置の緯度と経度を測位する。
VICSモジュール201bは、路側無線装置100との間でDSRC方式により通信し、交通情報の送受信を行う。
ICカードモジュール201cは、路側無線装置100と料金の決済を行うためのデータを送受信する。制御部207は、ICカードモジュール201cを制御して、料金所や商業施設に設置された路側無線装置100と通信し、車載器200に挿入されたクレジットカードを用いて決済する処理を行う。
音声処理部202は、制御部207から入力されたディジタルオーディオ信号をD/A(Digital/Analog)コンバータ(図示せず)でアナログオーディオ信号に変換して、スピーカー222に出力する。また、音声処理部202は、マイクロフォン223から入力された音声をA/D(Analog/Digital)コンバータ(図示せず)でディジタルオーディオ信号に変換して、制御部207に入力する。これにより、ユーザはナビゲーション等の音声を聞いたり、音声を入力したりすることができる。さらに、音声処理部202は、TTS(Text-to-Speech)形式で作成されたデータを使って音声を合成し、出力することができる。TTS形式のデータは、路側無線装置100からプッシュ配信されてもよいし、予め記憶部206に記憶されていてもよい。
出力部203は、LCD(Liquid Crystal Display)等のモニタ装置を備え、エリアワンセグによる放送の映像、通信部201により取得されたナビゲーション画像、あるいは記憶部206等に予め記憶されたマップ画像などを表示する。
操作部204はタッチパネル式入力装置などから構成され、ユーザによる指示入力に基づいて指示入力信号を生成して、制御部207に入力する。典型的には、LCDの表面にタッチパネルが重畳して配置されており、ユーザは、タッチパネル表面のうち、画面に表示されたボタン(ソフトウェアボタン)画像上の部分を指でタッチして、所望の指示を入力することができる。
I/O部205は、DVD−ROM(Digital Versatile Disk-Read Only Memory)ドライブを含み、地図データなどを納めたDVD−ROMやCD−ROMからデータを読み出して制御部207に入力する。また、I/O部205は、速度センサ、走行距離センサ、方位センサ等のセンサ群225からの検出信号を取得し、制御部207に供給する。
記憶部206は、ハードディスクドライブ(HDD)を含み、地図データや、車載器200に予め割り当てられた固有の番号である車載器IDなどの各種設定情報、ナビゲーションに用いる目的地候補の名称、位置、住所、電話番号等を格納するナビゲーションデータベースを記憶する。記憶部206は、ユーザによって着脱可能なフラッシュメモリカードなどの他のメモリを備えていてもよい。制御部207は、地図データを記憶したDVD−ROM等の記憶媒体から随時この地図データを読み出してもよいし、記録媒体から予めこの地図データを読み出して記憶部206に書き込んでおく(インストールしておく)ようにしてもよい。あるいは、地図データは、HDDやフラッシュメモリカードに予め記憶されていてもよい。
制御部207は、CPU(Central Processing Unit)から構成され、車載器200全体の動作を制御する。例えば、制御部207は、GPSモジュール201aを介して受信したGPS信号に基づいて、車両の現在位置を判別する。制御部207は、センサ群225に含まれている方向センサの出力をI/O部205を介して取り込み、車両の進行方向を判別する。制御部207は、距離センサの出力から走行距離を求める。制御部207は、求めた現在位置と地図データに基づいて、任意の出発地から任意の目的地までの経路を探索してユーザに案内することができる。また、制御部207は、VICSモジュール201bを介して路側無線装置100からの交通情報を受信し、再生する。また、制御部207は、ICカードモジュール201cによって読み取ったICクレジットカードの情報を用いて、通行料金やショッピング代金の決済処理を行う。制御部207は、コプロセッサ等を備えても良い。
ROM208は、車載器200全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータを記録する。
RAM209は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、通信部201により取得されたデータ、DVD−ROMから読み出したデータ等を記憶する。また、制御部207は、RAM209をワークメモリとして使用する。
システムバス210は、上記各部を相互に接続し、命令やデータを転送するための伝送経路である。
次に、本実施形態のITSによって実行される情報提供処理について説明する。本実施形態では、図2に示すように、路側無線装置100が駐車場内に設置されている。この情報提供処理によって、配信エリア内の駐車スペース510に駐車している車両の車載器200がインターネット接続サービスに対応しているか否かが判別され、インターネット接続サービスに対応していない車載器200のユーザにはその旨が通知され、配信エリア内の駐車スペース510が有効に利用されるようにしている。
車載器200を搭載した車両が路側無線装置100の通信圏内に入ると、車載器200の制御部207は、所定のプロトコル確立処理を行った後、車載器IDと共に、クライアント情報通知コマンドを路側無線装置100に送信する。クライアント情報通知コマンドは、車載器200が再生可能なソフトウェアアプリケーション(以下、「アプリケーション」という。)の形式(以下、「アプリケーションタイプ」という。)、又は、車載器200が再生可能なコンテンツデータの形式(以下、「コンテンツタイプ」という。)を配信サーバ300へ通知するコマンドである。路側無線装置100と配信サーバ300は、受信したクライアント情報通知コマンドから、車載器200が再生できるアプリケーションやコンテンツの種類を判別することができる。路側無線装置100と配信サーバ300は、判別結果に基づいて、車載器200にコンテンツデータを送信するか、あるいは送信しないかを制御することができる。
図6と図7に、クライアント情報通知コマンドを構成するパケットのデータ構造の例を示す。アプリケーションタイプリスト610には、車載器200がサポートするアプリケーションタイプがリスト形式で格納される。リスト長は、アプリケーションタイプリスト610を構成するデータの全バイト数である。そして、リスト長の後に、車載器200が実行可能なアプリケーションを示す、第1のアプリケーションタイプを示す値、第2のアプリケーションタイプを示す値、第Nのアプリケーションタイプを示す値(Nは1以上の整数)などが格納される。制御部207は、車載器200に既にインストールされ実行することができるアプリケーションを判別し、判別結果に基づいてアプリケーションタイプリスト610を作成する。
図8に、アプリケーションタイプと、アプリケーションを表す識別子と、アプリケーションタイプに対応付けられる値を示す。例えば、車載器200がインターネット上のサイトを閲覧するためのアプリケーション(識別子“browser”)と、動画を再生するためのアプリケーション(識別子“video-player”)の2つを実行可能である場合には、制御部207は、リスト長を“0x03”(=0x02+0x01)とし、第1のアプリケーションタイプを表す“0x01”と、第2のアプリケーションタイプを表す“0x04”とを並べた値“0x030104”を、アプリケーションタイプリスト610に格納する。記号“0x”は16進数であることを表す。図8に示す対応関係は、車載器200の記憶部207と路側無線装置100の記憶部103と配信サーバ300の記憶部305に予め記憶されている。
また、図9に示すように、コンテンツタイプリスト620には、車載器200がサポートするコンテンツタイプがリスト形式で格納される。リスト長は、コンテンツタイプリスト620を構成するデータの全バイト数である。そして、リスト長の後に、第1のコンテンツタイプを示す値、第2のコンテンツタイプを示す値、第Nのコンテンツタイプを示す値(Nは1以上の整数)などが格納される。制御部207は、車載器200がデコードすることができるコンテンツタイプを判別し、判別結果に基づいてコンテンツタイプリスト620を作成する。
図10に、コンテンツタイプと、コンテンツを表す識別子と、コンテンツタイプに対応付けられる値を示す。例えば、車載器200が、TTS形式の音声データ(識別子“text/tts”)と、JPEG形式の画像データ(識別子“image/jpeg”)と、疑似プッシュ配信されるコンテンツデータ(識別子“dsrc/smart-pull”)との3つをデコード可能である場合には、制御部207は、リスト長を“0x04”(=0x03+0x01)とし、第1のコンテンツタイプを表す“0x08”と、第2のコンテンツタイプを表す“0x11”と、第3のコンテンツタイプを表す“0x81”とを並べた値“0x04081181”を、コンテンツタイプリスト620に格納する。図10に示す対応関係は、車載器200の記憶部207と路側無線装置100の記憶部103と配信サーバ300の記憶部305に予め記憶されている。
プッシュ配信では、受信側の明示的な送信要求が無くてもデータが送受信されるのであるが、本実施形態の路側無線装置100は、車載器200から送られてきたクライアント情報通知コマンドによって、コンテンツデータを送信するか送信しないかを判別する。このため、完全なプッシュ配信とは少し異なるという意味で「疑似」という言葉を用いている。
そして、車載器200の制御部207は、上記のように作成したアプリケーションタイプリスト610とコンテンツタイプリスト620を格納したクライアント情報通知コマンドを、路側無線装置100に送信する。路側無線装置100の制御部104は、クライアント情報通知コマンドを車載器200から受信し、車載器IDと対応付けて、アプリケーションタイプリスト610とコンテンツタイプリスト620を記憶部103に記憶する。路側無線装置100は、どの車載器200がどのようなアプリケーションを実行可能であるのか、あるいはどのようなデータをデコード可能であるのかを判別することができる。路側無線装置100の制御部103は、受信したクライアント情報通知コマンドを配信サーバ300に転送し、配信サーバ300の制御部306は、アプリケーションタイプリスト610とコンテンツタイプリスト620を記憶部305に記憶してもよい。
ただし、本実施形態では、車載器200の制御部207は、自機がインターネット接続サービスに対応する車載器であるか否かにかかわらず、アプリケーションタイプリスト610の中にインターネット上のサイトを閲覧するためのアプリケーション(識別子“browser”)を示す値を含め、また、コンテンツタイプリスト620の中に疑似プッシュのコンテンツデータ(識別子“dsrc/smart-pull”)を示す値を含めたクライアント情報通知コマンドを送信する。詳しくは後述する。
インターネット接続サービスに対応している車載器200の制御部207は、アプリケーションタイプリスト610の中にインターネット上のサイトを閲覧するためのアプリケーション(いわゆるブラウザ。識別子“browser”)を示す値を設定し、また、コンテンツタイプリスト620の中に疑似プッシュ配信されるコンテンツデータ(識別子“dsrc/smart-pull”)を示す値を設定して、クライアント情報通知コマンドを送信する。このクライアント情報通知コマンドを受け取った路側無線装置100は、車載器200がインターネット接続サービスに対応していると判別し、路側無線装置100はインターネット接続サービスによるコンテンツデータを含むプッシュ配信コマンドをその車載器200に送信する。車載器200の制御部207は、受信したコンテンツデータを再生し、ユーザにインターネット接続サービスを提供する。ユーザは、インターネット上に公開されていてプッシュ配信コマンドで指定されたWEBページを閲覧することができる。
また、インターネット接続サービスに対応していない車載器200の制御部207は、アプリケーションタイプリスト610の中にインターネット上のサイトを閲覧するためのアプリケーション(識別子“browser”)を示す値を仮設定し、また、コンテンツタイプリスト620の中に疑似プッシュ配信されるコンテンツデータ(識別子“dsrc/smart-pull”)を示す値を仮設定して、クライアント情報通知コマンドを送信する。従って、路側無線装置100の制御部104は、クライアント情報通知コマンドを受信した直後では、車載器200がインターネット接続サービスに対応していると一旦判別し、インターネット接続サービスに関連するコンテンツデータを含むプッシュ配信コマンドをその車載器200に送信する。
図11に、プッシュ配信コマンドを構成するパケットのデータ構造を示す。プッシュIDは、コンテンツデータに付与される識別符号であり、本実施形態では、1バイトで表現できる数値(例えば0から255までの整数)が用いられる。同時に再生すべきコンテンツデータの組み合わせは、動画像データ、静止画像データ、音声データ、テキストデータ等の数種類程度の組み合わせであり、通常、同時に再生すべきデータ数は数個〜数十個程度である。このため、識別符号をサイクリックに使用することで、プッシュIDを1バイトで表現することができる。
コンテンツサイズは、1つのコンテンツを構成するパケットの総数で表される。例えば、ある動画像データがX個のパケットに分割して送受信される場合には、コンテンツサイズは“X”である。プッシュボディの長さは、プッシュボディ、すなわち送信されるデータの本体部分の長さである。このプッシュボディに、リンクされるWEBページのインターネット上の位置を示すURI(Uniform Resource Identifier)が格納される。なお、プッシュボディにHTML(HyperText Markup Language)形式やXML(Extensible Markup Language)形式等のデータなどを含めることもできる。
図6〜11はそれぞれ例示に過ぎず、他のデータ構造を採用してもよいし、他の構成を有するアプリケーションタイプリスト610とコンテンツタイプリスト620を用いてもよい。制御部207は、アプリケーションタイプリスト610とコンテンツタイプリスト620を予め作成して記憶部206に記憶しておき、適宜読み出してクライアント情報通知コマンドを送信してもよい。
インターネット接続サービスに対応している車載器200の制御部207は、URIが含まれるプッシュ配信コマンドを受信すると、ブラウザを起動し、指定されたURIにアクセスし、画像や音声等のデータを取得する。そして、制御部207は、例えば図12に示すように、指定されたURIから取得したWEBページをモニタ装置に表示する。取得した音声データが含まれている場合、制御部207は、音声データを再生してスピーカー222から音声を出力する。ユーザは、WEBコンテンツを閲覧することができ、路側無線装置100を介して様々な情報を得ることができる。
一方、インターネット接続サービスに対応していない車載器200の制御部207は、URIが含まれるプッシュ配信コマンドを受信すると、WEBページを再生する代わりに、車載器200がインターネット接続サービスに対応していない旨をユーザに通知する。例えば、制御部207は、図13に示す画面をモニタ装置に表示する。ユーザは、駐車しようとしている場所がインターネット接続サービスを受けることができるITS用駐車スペース510であるものの、自分が使用している車載器200がインターネット接続サービスを利用できないことを容易に把握することができる。また、ITSは、この通知を受けたユーザが車両をITS用駐車スペース510ではない他の駐車スペースに移動するように誘導でき、ITS用駐車スペース510の有効利用が促進される。
もし、プッシュ配信コマンドの送受信の前に行われるクライアント情報通知コマンドの送受信の際に、インターネット接続サービスに対応していない車載器200が、インターネット接続サービスに対応していない旨を路側無線装置100に通知すると、その通知を受けた路側無線装置100は、インターネット接続サービスを利用するコンテンツデータを車載器200に送信しない(送信しても意味がない)と直ちに判断してしまう。そうすると、車載器200は、クライアント情報通知コマンドに対する応答がタイムアウトするまで、自らにプッシュ配信されるコンテンツデータ(再生できるコンテンツデータ)が無いことを判断することはできない。このため、ITS用駐車スペース510に車両が進入してから、車載器200がインターネット接続サービスに対応していない旨をユーザに通知するまで、タイムアウトの検出にかかる時間分だけ余計に時間がかかってしまう。通知までに時間がかかると、通知が行われる前にドライバーがエンジンを停止してしまい、結果として通知が間に合わず、ITS用駐車スペース510にインターネット接続サービスを利用できない車載器200を搭載した車両がそのまま駐車されてしまうという問題が生ずる。そこで、本実施形態では、車載器200は、インターネット接続サービスを利用できない機種であっても、あたかもインターネット接続サービスを利用できるかのように、一旦、インターネット接続サービスを利用できると仮通知しておき、コンテンツデータを受信することで、タイムアウトを待たずとも、再生可能なコンテンツデータが無いことを判別できるようにしている。そして、車載器200は、再生可能なコンテンツデータが無いこと、及び、ITS用駐車スペース510ではない他の一般の駐車スペースに移動すべきことを、ユーザに速やかに知らせることが可能になるのである。
なお、インターネット接続サービスに対応していない車載器200の制御部207は、クライアント情報通知コマンドを送信する際に、上述のようにあたかもインターネット接続サービスを利用できるかのような内容のクライアント情報通知コマンドを一旦送信するが、クライアント情報通知コマンドに対する応答としてURIを含むコンテンツデータを受信した後に、コンテンツデータの送信を中止することをリクエストしてもよく、路側無線装置100の制御部104は、コンテンツデータの送信を中止することをリクエストされた場合には、それ以降にコンテンツデータを送信しないように制御してもよい。例えば、ニュースや交通情報などのリアルタイム更新のように、複数回に渡ってコンテンツデータが配信される可能性がある場合、車載器200側からのリクエストにより、このリクエスト以降のコンテンツデータの送信を中止することができる。
インターネット接続サービスに対応していない車載器200の制御部207は、URIを含むコンテンツデータの疑似プッシュ配信を受けると、通信を確立した路側無線装置100がインターネット接続サービスを提供する路側無線装置であると判別できる。インターネット接続サービスに対応していない車載器200の制御部207は、車載器200がインターネット接続サービスを利用できない旨のユーザへの通知、もしくは、車両を他の駐車スペースに移動するように促すユーザへの通知を行った後、アプリケーションタイプリスト610の中からインターネット上のサイトを閲覧するためのアプリケーション(識別子“browser”)を示す値を削除し、また、コンテンツタイプリスト620の中に疑似プッシュ配信されるコンテンツデータ(識別子“dsrc/smart-pull”)を示す値を削除し、クライアント情報通知コマンドを送信し直してもよい。
次に、本実施形態のITSによって実行される情報提供処理の流れについて、図14のフローチャートを用いて説明する。なお、フローチャートには明示的に記載されていないが、車載器200は、バックグラウンドで現在位置を常に測位している。
まず、車載器200の制御部207は、車載器200が路側無線装置100の通信圏内に入ったか否かを判別する(ステップS1401)。例えば、制御部207は、DSRCに用いる周波数を有する電波の受信強度が所定値以上であれば、通信圏内であると判別する。
車載器200が路側無線装置100の通信圏内に入っていないと判別した場合(ステップS1401;NO)、制御部207は、車載器200が路側無線装置100の通信圏内に入るまで待機する。車載器200が路側無線装置100の通信圏内に入ったと判別した場合(ステップS1401;YES)、路側無線装置100と車載器200は、DSRCによる通信を確立する処理(DSRC接続処理)を行う(ステップS1402)。
車載器200の制御部207は、上述のクライアント情報通知コマンドを路側無線装置100に送信する(ステップS1403)。路側無線装置100の制御部104は、車載器200からクライアント情報通知コマンドを受信する(ステップS1404)。ここで送受信されるクライアント情報通知コマンドの中には、車載器200がインターネット接続サービスを利用できる機種であってもなくても、インターネット上のサイトを閲覧するためのアプリケーション(識別子“browser”)を示す値と、疑似プッシュ配信されるコンテンツデータ(識別子“dsrc/smart-pull”)を示す値が含まれる。
路側無線装置100の制御部104は、クライアント情報通知コマンドを受信すると、インターネット接続サービスを用いるコンテンツデータをプッシュボディに含むプッシュ配信コマンドを、車載器200に送信する(ステップS1405)。車載器200の制御部207は、このプッシュ配信コマンドを受信する(ステップS1406)。
車載器200の制御部207は、受信したプッシュ配信コマンドを解析し、プッシュボディに含まれるコンテンツデータがインターネット接続サービスを用いるものであるか否かを判別する(ステップS1407)。具体的には、制御部207は、プッシュ配信コマンドで指定されたアプリケーションタイプにWebブラウザ(browser)が含まれ、且つ、コンテンツタイプに擬似プッシュ(dsrc/smart-pull)が含まれているかどうかを判別する。この場合、プッシュボディに含まれるコンテンツデータはURIであり、これはインターネット接続サービスを用いるコンテンツデータである。
コンテンツデータがインターネット接続サービスを用いるものであると判別した場合(ステップS1407;YES)、制御部207は、自機がインターネット接続サービスを利用できる車載器か否かを判別する(ステップS1408)。
自機がインターネット接続サービスを利用できる車載器であると判別した場合(ステップS1408;YES)、制御部207は、コンテンツデータを再生する(ステップS1409)。ここで再生されるコンテンツデータには、参照先のURIが指定されており、制御部207は、URIによって指定される場所から画像や音声などのデータを取得し、取得したデータを再生する。ユーザは、WEBコンテンツを視聴することができる。
一方、自機がインターネット接続サービスを利用できない車載器であると判別した場合(ステップS1408;NO)、制御部207は、インターネット接続サービスを利用できないことをユーザに通知する(ステップS1410)。例えば、制御部207は、図13に示したような注意を促す画像をモニタ装置に表示する。ユーザは、所有している車載器200がインターネット接続サービスを利用できないことを知ることができる。また、ITSは、この通知を受けたユーザが、ITS用駐車スペース510ではなく、他の一般の駐車スペースに駐車するように導くことができ、ITS用駐車スペース510の有効利用が促進される。
なお、ステップS1407において、受信したプッシュ配信コマンドに含まれるコンテンツデータがインターネット接続サービスを用いないものであると判別した場合(ステップS1407;NO)、制御部207は、そのコンテンツデータを再生する。
以上のように、本実施形態によれば、ITSは、路側無線装置100によるインターネット接続サービスを効率良く運用することができる。ITSは、インターネット接続サービスを利用できない車載器200を搭載した車両が駐車スペース510に駐車しようとしている場合には直ちにその旨を知らせ、他の駐車スペースを利用するように誘導することができる。通信圏の広さが数メートルから数十メートル程度と比較的狭い場合には、インターネット接続サービスを利用できる駐車スペース510の数が限られてしまうが、本実施形態によれば、通信圏があまり広くなくても、インターネット接続サービスを利用できる駐車スペース510を効率良くユーザに利用してもらうことができる。
上記実施形態はあくまでも説明のためのものであり、本願発明の範囲を限定するものではない。
上記実施形態では、車載器200がそもそもインターネット接続サービスを利用できる機能を有していないことを前提としているが、車載器200がインターネット接続サービスを利用できる機能を有しているものの、何らかの事情で利用できない状態にあるケースについても、同様に本願発明を適用することができる。
例えば、通信ネットワークのトラフィックが混雑していたり、URIで指定されるサーバに過大な負荷がかかっているなどにより所定時間以内に応答がなかったりする場合に、車載器200の制御部207は、“自機が、一時的に、インターネット接続サービスを利用できない車載器である”と判別し、ユーザに通知することができる。この場合には、制御部207は、図13に示す画像を表示する代わりに、図15に示すように、現在インターネット接続サービスを利用できない旨のメッセージを表示するとよい。ITSは、URIで指定される場所に一時的にアクセスできない場合に、クライアント情報通知コマンドの中にコンテンツデータの再生のためのアプリケーションを仮設定することにより、アクセスできない旨を直ちにユーザに知らせることができる。
車載器200の制御部207が通信ネットワークのトラフィックの混雑度を判別してもよいし、路側無線装置100又は配信サーバ300により判断された混雑度を制御部207がステップS1402のDSRC接続処理の途中もしくは終了直後に取得してもよい。混雑度として、例えば、アクセス要求に対するレスポンスが返ってくる時間の長さやその平均値などを用いることができる。制御部207は、混雑度が所定のしきい値以上の場合(通信ネットワークが混んでいる場合)に、アクセスできない旨をユーザに通知してもよい。
車載器200の制御部207は、URIを含むコンテンツデータを受信すると、そのURIで指定される通信ネットワーク上の場所からデータを取得して再生する代わりに、もしくは、再生するのに加えて、URIを表す画像、文字列、2次元バーコード等をモニタ装置に表示してもよい。ユーザは、車載器200を用いて閲覧する代わりに、もしくは、車載器200を用いて閲覧するのに加えて、携帯電話機、スマートフォン、携帯端末、携帯ゲーム機、タブレット端末、電子書籍リーダー、パーソナルコンピュータなどの外部の機器を用いてURIを読み取り、外部の機器を用いてWEBコンテンツを閲覧することができる。ユーザは、車載器200にブラウザがインストールされていなくても、ブラウザがインストールされている外部の機器を用いて、WEBコンテンツを閲覧することができる。
車載器200の制御部207は、ブラウザがインストールされている外部の機器と、無線やケーブルで接続されていてもよい。そして、制御部207は、URIを含むコンテンツデータを受信すると、外部の機器にURIを示す情報を送信し、外部の機器がURIにアクセスしてデータを取得するようにしてもよい。ユーザは、車載器200だけでなく、もしくは車載器200の代わりに、所望の機器を用いてWEBコンテンツを閲覧することができる。
車載器200を装置の全部又は一部として動作させるためのコンピュータプログラムを、メモリカード、CD、DVD、MO(Magneto Optical Disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、車載器200として動作させ、あるいは、車載器200が行う工程を実行させてもよい。さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、インターネット接続サービスを利用できる駐車スペースが効率良く利用されるように導くために好適な情報提供装置、情報提供システム、及び、情報提供方法を実現することができる。
100 路側無線装置
101 無線通信部
102 通信制御部
103 記憶部
104 制御部
105 ROM
106 RAM
107 システムバス
200 車載器
201 通信部
201a GPSモジュール
201b VICSモジュール
201c ICカードモジュール
202 音声処理部
203 出力部
204 操作部
205 I/O部
206 記憶部
207 制御部
208 ROM
209 RAM
210 システムバス
225 センサ群
300 配信サーバ
301 入力部
302 出力部
303、304 通信制御部
305 記憶部
306 制御部
307 ROM
308 RAM
309 システムバス
510 ITS用駐車スペース
610 アプリケーションタイプリスト
620 コンテンツタイプリスト

Claims (9)

  1. 実行できるアプリケーションを示す情報を含むクライアント情報を生成する生成部と、
    前記生成されたクライアント情報を路側無線装置に送信する送信部と、
    前記送信部が前記クライアント情報を送信した後に、コンテンツデータを前記路側無線装置から受信する受信部と、
    前記受信したコンテンツデータの中で通信ネットワーク上の場所を表す識別情報が指定されており、且つ、前記通信ネットワークを介して前記識別情報が示す場所にアクセスできない場合に、前記識別情報が示す場所にアクセスできない旨を通知する通知部と、
    を備え、
    前記生成部は、前記通信ネットワークを介して前記識別情報が示す場所にアクセスできない場合に、前記実行できるアプリケーションとして、前記コンテンツデータの再生のためのアプリケーションを仮設定して、前記クライアント情報を生成する
    ことを特徴とする情報提供装置。
  2. 前記路側無線装置は、前記路側無線装置の通信圏内にある駐車スペースと、前記路側無線装置の通信圏外にある駐車スペースと、がある駐車場に設置されており、
    前記通知部は、前記受信したコンテンツデータの中に前記識別情報が指定されており、且つ、前記識別情報が示す場所にアクセスできない場合に、前記情報提供装置が搭載されている車両を、前記通信圏内にある駐車スペースから前記通信圏外にある駐車スペースへと移動するように通知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
  3. 前記受信したコンテンツデータの中に前記識別情報が指定されており、且つ、前記通信ネットワークを介して前記識別情報が示す場所にアクセスできる場合に、前記コンテンツデータに含まれる前記識別情報が示す場所から、再生するデータを取得し、前記取得したデータを再生する再生部を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報提供装置。
  4. 前記受信したコンテンツデータの中に前記識別情報が指定されていない場合、前記再生部は、前記受信したコンテンツデータを再生する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報提供装置。
  5. 前記通知部は、前記情報提供装置が実行できるアプリケーションの中に、前記通信ネットワークを介して前記識別情報が示す場所にアクセスするためのアプリケーションが含まれていない場合に、前記識別情報が示す場所にアクセスできないと判別する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  6. 前記通知部は、前記通信ネットワークの混雑度が所定のしきい値以上の場合に、前記識別情報が示す場所にアクセスできないと判別する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  7. 前記情報提供装置は、外部の機器と接続されており、
    前記識別情報を示す情報を前記外部の機器に送信する識別情報送信部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1から3,5,6のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  8. 車両に搭載された車載器と、道路に設置された路側無線装置と、を有する情報提供システムであって、
    前記車載器は、
    実行できるアプリケーション又は再生できるコンテンツタイプを含むクライアント情報を生成する生成部と、
    前記生成されたクライアント情報を前記路側無線装置に送信するクライアント情報送信部と、
    を備え、
    前記路側無線装置は、
    通信ネットワーク上の場所を表す識別情報を含むコンテンツデータを予め記憶する記憶部と、
    前記クライアント情報を前記車載器から受信するクライアント情報受信部と、
    前記受信したクライアント情報に基づいて、前記車載器が実行できるアプリケーション又は再生できるコンテンツタイプを判別する判別部と、
    前記クライアント情報受信部が前記クライアント情報を受信すると、前記コンテンツデータを前記車載器に送信するコンテンツデータ送信部と、
    を備え、
    前記車載器は、
    前記コンテンツデータを前記路側無線装置から受信するコンテンツデータ受信部と、
    前記通信ネットワークを介して前記識別情報が示す場所に前記車載器がアクセスできない場合に、前記識別情報が示す場所に前記車載器がアクセスできない旨を通知する通知部と、
    を更に備え、
    前記生成部は、前記通信ネットワークを介して前記識別情報が示す場所にアクセスできない場合に、前記実行できるアプリケーションとして、前記コンテンツデータの再生のためのアプリケーションを仮設定して、前記クライアント情報を生成する
    ことを特徴とする情報提供システム。
  9. 生成部、送信部、受信部および通知部を備える情報提供装置が実行する情報提供方法であって、
    前記生成部が、実行できるアプリケーションを示す情報を含むクライアント情報を生成する生成ステップと、
    前記送信部が、前記生成されたクライアント情報を路側無線装置に送信する送信ステップと、
    前記送信ステップにおいて前記クライアント情報を送信した後に、前記受信部が、コンテンツデータを前記路側無線装置から受信する受信ステップと、
    前記受信したコンテンツデータの中で通信ネットワーク上の場所を表す識別情報が指定されており、且つ、前記通信ネットワークを介して前記識別情報が示す場所にアクセスできない場合に、前記通知部が、前記識別情報が示す場所にアクセスできない旨を通知する通知ステップと、
    を含み、
    前記生成ステップでは、前記通信ネットワークを介して前記識別情報が示す場所にアクセスできない場合に、前記実行できるアプリケーションとして、前記コンテンツデータの再生のためのアプリケーションを仮設定して、前記クライアント情報を生成する
    ことを特徴とする情報提供方法。
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