JPWO2007097040A1 - 情報処理装置の制御方法、情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このため、システムを構成する複数のデバイス内に動作履歴を記録する履歴メモリを設け、外部から個々のデバイスに対して一斉に動作履歴の記録開始、記録停止を指示することで、障害が発生した前後の特定期間内の動作履歴を個々のデバイス内に記録させ、外部に読み出して原因解析に利用することが考えられる。
このように、デバッグ等において、外部から個々のデバイスに対して各種動作タイミング等の指示を与える方法として、従来においては、専用信号線(ワイア)を設けることが行われていた。
本発明の他の目的は、余分な専用信号線等のハードウェアを必要とすることなく、高度に動作タイミングに依存するようなシステム挙動のデバッグを実現することが可能な技術を提供することにある。
前記冗長ビットを意図的に操作することで、第1装置から第2装置への情報伝達を行う第2ステップと、
を含む情報処理装置の制御方法を提供する。
前記第2ステップでは、前記第1および第2装置に対して、通常稼働時とは異なる特定動作モードを設定した後に、前記冗長ビットの操作を行う情報処理装置の制御方法を提供する。
前記第2ステップでは、
送信側の前記第1装置は、前記エラー訂正が可能な範囲で前記冗長ビットを操作し、
受信側の前記第2装置は、前記冗長ビットに前記エラー検出が検出された時、当該エラー検出を前記情報伝達と認識するとともに、前記エラー訂正を実行する情報処理装置の制御方法を提供する。
前記第2ステップでは、複数の前記冗長ビットの各々に異なる情報を割り当てて擬似的な訂正可能エラーを発生させ、前記冗長ビットにおけるエラービットの位置認識結果に基づいて前記情報伝達を実現する情報処理装置の制御方法を提供する。
前記第2ステップでは、デバッグまたは性能測定用の情報伝達を行う情報処理装置の制御方法を提供する。
前記冗長ビットを意図的に操作することで、第1装置から第2装置への特定情報の伝達を行う情報伝達手段を含む情報処理装置を提供する。
前記情報伝達手段は、
送信側の前記第1または第2装置において複数の前記冗長ビットの各々に異なる前記特定情報を割り当てて擬似的な訂正可能エラーを発生させ、
受信側の前記第2または第1装置において前記冗長ビットにおけるエラービットの位置認識結果に基づいて前記特定情報を実現する情報処理装置を提供する。
前記情報伝達手段は、前記情報処理装置における通常稼働時とは異なる特定動作モードを認識する機能を備え、前記特定動作モードにおいて、前記冗長ビットの操作による前記特定情報の伝達が行われる情報処理装置を提供する。
前記情報伝達手段は、
送信側の前記第1および/または第2装置に配置され、前記特定情報に応じて前記冗長ビットを操作する冗長ビット操作手段と、
受信側の前記第2および/または第1装置に配置され、前記冗長ビットを参照して得られた前記エラー検出の報告に基づいて前記特定情報を受信する判定手段と、
を含む情報処理装置を提供する。
前記情報伝達手段の送信側では前記エラー訂正が可能な範囲で前記冗長ビットを操作し、
前記情報伝達手段の受信側では、前記冗長ビットに前記エラー検出が検出された時、当該エラー検出を前記特定情報と認識するとともに、前記エラー訂正を実行する情報処理装置を提供する。
前記特定情報は、デバッグまたは性能測定用のコマンドである情報処理装置を提供する。
本発明では、このECC等の冗長ビットの信号線を利用してデバイス間の情報の伝達を実現する。この冗長ビットの信号線は通常のバスに備わっているので、デバッグ専用の信号線を設ける必要がなくなり、デバッグ関係の機能の製造コストを削減することが可能になる。
近年のバスの信頼性は高く、デバッグ等の短期間では、実際のデータエラーは発生しにくい、と考えられるので、ECC等の冗長ビットを操作することによる情報伝達は可能である。
図1は、本発明の一実施の形態である情報処理装置の制御方法を実施する情報処理装置の構成例を示すブロック図であり、図2は、本実施の形態の情報処理装置の一部を取り出して例示した概念図である。
送信側装置10と受信側装置20との間にはバス30が設けられており、このバス30を用いて送信側装置10から受信側装置20へとデータ転送が行われる。
たとえば、TAGビット31が3ビット、データビット32が24ビットの場合、ECCビット33として7ビットが設けられる。
このいずれの場合も、バス30(この場合、34ビットまたは50ビット)の1ビットエラーはエラー位置を特定できる。従ってエラー訂正が可能である。
送信側装置10には、パケット生成器12が設けられている。このパケット生成器12は、データビット32に対応した所定のビットパターンと、TAGビット31に対応したビットからなるパケットを生成する機能を備えている。また、送信側装置10は、このTAGビット31およびデータビット32からなるパケットデータを保護するためのECCビット33の値を計算して設定する機能を備えている。
すなわち、本実施の形態では、ECCビット33の2ビットを用いて、2種類の信号(この場合、トリガ信号41、またはトリガ信号42)を、送信側装置10から受信側装置20の側に伝達する。
図2は、この冗長ビット反転回路14の構成例を示している。冗長ビット反転回路14は、複数のXOR回路14a、XOR回路14bと、各々に対応した複数の論理積回路14c、論理積回路14dを含んでいる。
そして、対応する論理積回路14cからの入力と、ECC[0]の論理状態の排他的論理和を演算することで、論理積回路14cからの入力が真(“1”)の場合に、ECC[0]の論理状態を、“0”から“1”、または“1”から“0”に反転させる。
論理積回路14cは、Factory_mode信号43と、伝達情報であるトリガ信号41との論理積をXOR回路14aに入力する。
一方、受信側装置20には、冗長ビット反転回路14を介してECCビット33に送信された情報を認識するための判定回路24が設けられている。
送信側装置10では、受信側装置20に伝達するための情報を、TAGビット31およびデータビット32を用いるパケットにて、エラー検出・訂正回路22の側に送信する。この時、TAGビット31とデータビット32のビット状態に応じて、エラー検出/訂正のためのECCビット33のビットも適切に設定される。
ここで、ECCビット33を用いた情報伝達を行う場合、まず、送信側装置10の冗長ビット反転回路14、および受信側装置20の判定回路24の各々に、真(“1”)のFactory_mode信号43を入力する。
図3は、本実施の形態の情報処理装置の制御方法を実施する情報処理システムの構成の一例を示す概念図である。
個々のCPUノード110とシステムコントローラ120の間には、CPUノード110からシステムコントローラ120への情報転送を行うバス30(SCREQ_BUS30−1)と、システムコントローラ120からCPUノード110への情報転送を行うバス30(SCODR_BUS30−2)が設けられている。
個々のCPUノード110は、一つまたは複数のCPUコア112、キャッシュメモリ114、システムバス制御部116、履歴メモリ118を含んでいる。
キャッシュメモリ114は、CPUコア112とシステムバス制御部116との間で授受される情報を一時的に記憶する。
システム制御論理122は、システムコントローラ120の全体を制御し、CPUノード110から主記憶130や入出力機器140に対するアクセス要求を処理する。
CPUノード110からシステムコントローラ120への情報転送を行うSCREQ_BUS30−1においては、トリガ信号41、トリガ信号42として、TRAP1、TRAP2が割り当てられている。
Factory_mode信号43が有効(“1”)の時のみ、ECCビット33のビット反転によって、CPUノード110とシステムコントローラ120との間の通信を行う。ECCビット33を用いて同時に発生する通信事象はひとつである。これは、疑似的な訂正可能エラー(CE)を用いるためである。
本実施の形態においては、CPUノード110からシステムコントローラ120への転送方向のバス30(SCREQ_BUS30−1)では、TAGビット31が3bit、データビット32が24bit、ECCビット33が7bitからなる。
SCREQ_BUS30−1における24ビット幅のSCREQ_BUS[23:0]において、SCREQ_BUS[22]〜[16]に7ビット幅のデバッグリクエストの命令コードが設定され、SCREQ_BUS[6]、[7]の各ビットに、TRAP2、TRAP1の起動信号が割り当てられている。
SCODR_BUS30−2における0〜39の40ビット幅のSCODR_BUS[39:0]において、SCREQ_BUS[38]〜[32]に7ビット幅のデバッグオーダの命令コードが設定され、SCREQ_BUS[21]、[20]、[19]、[18]、の各ビットに、HIS_FRZ、HIS_RLS、START、STOP、の各起動信号が割り当てられている。
STOPは、同じく性能測定用制御信号であり、測定停止契機をデバッグ用の図示しないハードウェアに指示する。
そこで、本実施の形態では、上述のように、TRAP1、TRAP2、HIS_FRZ、HIS_RLS、START、STOP等のデバッグ信号を、既存のECCビット33を操作することによって実現する。
転送元のCPUノード110またはシステムコントローラ120は、上記のトリガ信号を送出する際には、送信側装置10の冗長ビット反転回路14においてECCビット33の該当するビットを反転させる。
バス30上のECCビット33は転送状況に関わらず(アイドル時も含めて)有効であるため、任意のタイミングでトリガ信号の転送が可能である。ただし、2つのトリガを同時に転送することは原理的に出来ない。
図7のシーケンス図を参照して、ECCビット33の操作によって伝達されるデバッグ用のトリガ信号を用いた処理の一例を説明する。
Factory_mode信号43が真の状態で、たとえば、一つのCPUノード110(CPU0)でエラーが検出されると(ステップ301)、当該CPUノード110は、SCREQ_BUS30−1のECCビット33(ECC[0])を反転操作して、システムコントローラ120に対して、TRAP1を通知する(ステップ302)。
これを契機に、システムコントローラ120は、自装置の履歴メモリ126に対する履歴情報の書き込みを再開するとともに、SCODR_BUS30−2のECCビット33を介して、全てのCPUノード110に対して、HIS_RLSを通知する。これを受けた個々のCPUノード110は、履歴メモリ118に対する履歴情報の書き込みを再開する(ステップ306)。
しかし、図8に例示されるように、ハングアップ検出時点(時刻501)でヒストリフリーズしたのでは、ハングアップ検出時点の近辺の履歴しか得られず、また、この期間に得たい情報(エラーの原因)が含まれる可能性は小さい。
この処理を、履歴情報読み出し処理350として、図9を参照して説明する。
なお、上述の図7では、外部から図示しないデバッグ専用ピンを介してシステムコントローラ120に指令を与えることにより、HIS_RLSの同報送信を行わせていたが、以下のように、TRAP2を利用して、CPU0(CPUノード110)からHIS_RLSの同報送信を行わせることもできる。
CPUは、キャッシュミスにともなうシステム応答待ち等の、ハングアップに陥る危険のある処理(命令)の実行を開始したら(時刻500)、しばらくの時間(ほぼ履歴メモリ118、履歴メモリ126の記憶容量できまる)待ったのちにTRAP1を発行する(ステップ351)。
もし、「ハングアップに陥る危険のある処理」が本当にハングアップにいたった場合には、この処理開始からしばらくの履歴が手に入ることになる。
まず、図示されないデバッグ専用ピン等をもちいて、システムコントローラ120に対して性能測定処理の開始を指示する(ステップ401)。
所定の時間後、ふたたび図示されないデバッグ専用ピン等をもちいて、システムコントローラ120に対して性能測定処理の停止を指示する(ステップ403)。
その後、上述と同様の方法で、個々のCPUノード110、システムコントローラ120から、性能測定結果を読み出す(ステップ405)。
また、余分な専用信号線等のハードウェアを必要とすることなく、高度に動作タイミングに依存するようなシステム挙動のデバッグを実現することが可能となる。
すなわち、バスの冗長ビットの意図的な操作による情報伝達としては、デバッグ、性能測定等に限らず、一般の情報伝達にも用いることができる。
Claims (11)
- エラー検出およびエラー訂正のための冗長ビットを付加することで保護された情報伝送路を介して第1装置と第2装置を接続する第1ステップと、
前記冗長ビットを意図的に操作することで、第1装置から第2装置への情報伝達を行う第2ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 請求項1記載の情報処理装置の制御方法において、
前記第2ステップでは、前記第1および第2装置に対して、通常稼働時とは異なる特定動作モードを設定した後に、前記冗長ビットの操作を行うことを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 請求項1記載の情報処理装置の制御方法において、
前記第2ステップでは、
送信側の前記第1装置は、前記エラー訂正が可能な範囲で前記冗長ビットを操作し、
受信側の前記第2装置は、前記冗長ビットに前記エラー検出が検出された時、当該エラー検出を前記情報伝達と認識するとともに、前記エラー訂正を実行することを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 請求項1記載の情報処理装置の制御方法において、
前記第2ステップでは、複数の前記冗長ビットの各々に異なる情報を割り当てて擬似的な訂正可能エラーを発生させ、前記冗長ビットにおけるエラービットの位置認識結果に基づいて前記情報伝達を実現することを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 請求項1記載の情報処理装置の制御方法において、
前記第2ステップでは、デバッグまたは性能測定用の情報伝達を行うことを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - エラー検出およびエラー訂正のための冗長ビットを付加することで保護された情報伝送路を介して第1装置と第2装置を接続した構成の情報処理装置であって、
前記冗長ビットを意図的に操作することで、第1装置から第2装置への特定情報の伝達を行う情報伝達手段を含むことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項6記載の情報処理装置において、
前記情報伝達手段は、
送信側の前記第1または第2装置において複数の前記冗長ビットの各々に異なる前記特定情報を割り当てて擬似的な訂正可能エラーを発生させ、
受信側の前記第2または第1装置において前記冗長ビットにおけるエラービットの位置認識結果に基づいて前記特定情報を実現することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項6記載の情報処理装置において、
前記情報伝達手段は、前記情報処理装置における通常稼働時とは異なる特定動作モードを認識する機能を備え、前記特定動作モードにおいて、前記冗長ビットの操作による前記特定情報の伝達が行われることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項6記載の情報処理装置において、
前記情報伝達手段は、
送信側の前記第1および/または第2装置に配置され、前記特定情報に応じて前記冗長ビットを操作する冗長ビット操作手段と、
受信側の前記第2および/または第1装置に配置され、前記冗長ビットを参照して得られた前記エラー検出の報告に基づいて前記特定情報を受信する判定手段と、
を含むことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項6記載の情報処理装置において、
前記情報伝達手段の送信側では前記エラー訂正が可能な範囲で前記冗長ビットを操作し、
前記情報伝達手段の受信側では、前記冗長ビットに前記エラー検出が検出された時、当該エラー検出を前記特定情報と認識するとともに、前記エラー訂正を実行することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項6記載の情報処理装置において、
前記特定情報は、デバッグまたは性能測定用のコマンドであることを特徴とする情報処理装置。
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